3:本当にあった怖い名無し:2011/05/14(土) 01:17:54.34 ID:r/qgjLId0
猿夢
※少しグロい表現があります。
私は、夢をみていました。昔から私は夢をみている時に、たまに自分は今、夢を
みているんだと自覚する事がありました。この時もそうです。何故か私は薄暗い
無人駅に一人いました。ずいぶん陰気臭いを夢だなぁと思いました。
すると急に駅に精気の無い男の人の声でアナウンスが流れました。 それは
「 まもなく、電車が来ます。その電車に乗るとあなたは恐い目に遇いますよ~」
と意味不明なものでした。 まもなく駅に電車が入ってきました。それは電車というより、
よく遊園地などにあるお猿さん電車のようなもので数人の顔色の悪い男女が一列に
座ってました。
私はどうも変な夢だなと思いつつも、自分の夢がどれだけ自分自身に恐怖心を与え
られるか試してみたくなりその電車に乗る事に決めました。本当に恐くて堪られなければ、目を覚ませばいいと思ったからです。私は自分が夢をみていると自覚している時に限って、自由に夢から覚める事が出来ました。
つづく
4:本当にあった怖い名無し:2011/05/14(土) 15:25:05.71 ID:OLEFxtZG0
私は電車の後ろから3番目の席に座りました。辺りには生温かい空気が流れていて、
本当に夢なのかと疑うぐらいリアルな臨場感がありました。
「 出発します~」とアナウンスが流れ、電車は動き始めました。これから何が起こるのだろうと私は不安と期待でどきどきしていました。電車は ホームを出るとすぐにトンネルに入りました。紫色ぽっい明かりがトンネルの中を怪しく照らしていました。
私は思いました。(このトンネルの景色は子供の頃に遊園地で乗った、スリラーカーの景色だ。
この電車だってお猿さん電車だし結局過去の私の記憶にある映像を持ってきているだけでちっとも恐くなんかないな。)
とその時、またアナウンスが流れました。「 次は活けづくり~活けづくりです。」
活けづくり?魚の?などと考えていると、急に後ろからけたたましい悲鳴が聞こえてきました。
振り向くと、電車の一番後ろに座っていた男の人の周りに四人のぼろきれのような物をまとった小人がむらがっていました。よく見ると、男は刃物で体を裂かれ、本当に魚の活けづくりの様になっていました。強烈な臭気が辺りをつつみ、耳が痛くなるほどの大声で男は悲鳴をあげつづけました。
男の体からは次々と内臓がとり出され血まみれの臓器が散らばっています。
私のすぐ後ろには髪の長い顔色の悪い女性が座っていましたが、彼女はすぐ後で大騒ぎしているのに黙って前をを向いたまま気にもとめていない様子でした。私はさすがに、想像を超える展開に驚き、本当にこれは夢なのかと思いはじめ恐くなりもう少し様子をみてから目を覚まそうと思いました。
気が付くと、一番後ろの席の男はいなくなっていました。しかし赤黒い、血と肉の固まりのようなものは残っていました。
うしろの女性は相変わらず、無表情に一点をみつめていました。
「 次はえぐり出し~えぐり出しです。」とアナウンスが流れました。
すると今度は二人の小人が現れ、ぎざぎざスプーンの様な物でうしろの女性の目をえぐり出し始めました。
さっきまで、無表情だった彼女の顔は、痛みの為ものすごい形相に変わり、私のすぐ後ろで鼓膜が破れるぐらい大きな声で悲鳴をあげました。眼かから眼球が飛び出しています。血と汗の匂いがたまりません。
私は恐くなり震えながら、前を向き体をかがめていました。ここらが潮時だと思いました。
これ以上付き合いきれません。しかも、順番からいくと次は3番目に座っている私の番です。私は夢から覚めようとしましたが、自分には一体どんなアナウンスが流れるのだろうと思い、それを確認してからその場から逃げる事にしました。
5:本当にあった怖い名無し:2011/05/14(土) 16:22:46.58 ID:TG+YyD600
「次は挽肉~挽肉です~」とアナウンスが流れました。最悪です。どうなるか、容易に想像が出来たので神経を集中させ、夢から覚めようとしました。(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)いつもはこう強く念じる事で成功します。
急に「ウイーン」という機会の音が聞こえてきました。今度は小人が私の膝に乗り変な機会みたいな物を近づけてきました。
たぶん私をミンチにする道具だと思うと恐くなり、
(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)と目を固くつぶり一生懸命に念じました。
「 ウイーン 」という音がだんだんと大きくなってきて、顔に風圧を感じ、もうだめだと思った瞬間に静かになりました。
なんとか、悪夢から抜け出す事ができました。全身汗でびしょびしょになっていて、目からは涙が流れていました。
私は、寝床から台所に向、水を大量に飲んだところで、やっと落ち着いてきました。恐ろしくリアルだったけど所詮は夢だったのだからと自分に言い聞かせました。
次の日、学校で会う友達全員にこの夢の話をしました。でも皆は面白がるだけでした。所詮は夢だからです。
それから4年間が過ぎました。大学生になった私はすっかりこの出来事を忘れバイトなんぞに勤しんでいました。
そしてある晩、急に始まったのです。
「 次はえぐり出し~えぐり出しです。」あの場面からでした。私はあっ、あの夢だとすぐに思いだしました。
すると前回と全く同じで二人の小人があの女性の眼球をえぐり出しています。
やばいと思い (夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)とすぐに念じ始めました。。。。。。
今回はなかなか目が覚めません。(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ)。。。。。。。。
「次は挽肉~挽肉です~」
いよいよやばくなってきました。「 ウイーン 」と近づいてきます。(夢よ覚めろ、覚めろ、覚めろ、覚めてくれ)
ふっと静かになりました。どうやら何とか逃げられたと思い、目をあけようとしたその時
「 また逃げるんですか~次に来た時は最後ですよ~」とあのアナウンスの声がはっきりと聞こえました。
目を開けるとやはり、もう夢からは完全に覚めており自分の部屋にいました。最後に聞いたアナウンスは絶対に夢ではありません。現実の世界で確かに聞きました。私がいったい何をしたと言うのでしょうか?
それから、現在までまだあの夢は見ていませんが次に見た時にはきっと心臓麻痺か何かで死ぬと覚悟しています。
こっちの世界では心臓麻痺でも、あっちの世界は挽肉です。。。。。。
◆目次に戻る◆
6:本当にあった怖い名無し:2011/05/17(火) 12:30:56.22 ID:9TBbRi6c0
猿夢+
2chのオカルト板で紹介されていた、『猿夢』と言う話をご存知だろうか?とある電
車に乗り合わせた人が、独特の方法で順番に殺されていくと言う物だ。知らない人は
『死ぬ程洒落にならない話を集めてみない?』の『投票所』で探してみて欲しい。上
位にランクインしているので、すぐ分かるはずだ。
さて、この『猿夢』だが、このテの話に多い『読んだ人にも災難が降り掛かります』
的なコメントもなく始められていて、文章も読み易く、僕はページを開くなりサクサ
ク読み進めていった。しかし、それが間違いだったのかも知れない。この話を読んで
から4日目の晩、僕は『続き』とも言える恐ろしい夢を見たのである。
二番煎じは一番を超える事は出来ない。それは重々承知だが、僕の見た夢をここに書
き留めておきたい。
11:本当にあった怖い名無し:2011/05/18(水) 23:32:38.82 ID:aYIYi3qV0
夢の中で、僕は名古屋市内のとある遊園地のスロー・コースターに乗っていた。今は
もうなくなっているだろうか?それは子供向けのアトラクションで、園内の一部をゆっ
くりと回って来る。幼い頃の事なので細かい事は良く覚えていないが、大体3~5分の
内容ではなかっただろうか。降り場の手前に小さなトンネルがあって、そこを抜ける
とビデオカメラを構えた父。その隣には僕らの名前を呼びながら手を振る母の笑顔が
あった。これは父からの虐待が始まる前の、最も幸せだった頃の大切な思い出だ。
夢の中で、僕は2人掛けの一番前の席に座っていた。隣には幼かった頃の姉がいる。
あの頃僕は姉を見上げてはしゃいでいたのに、この夢の中では僕だけ20歳。この年齢
差では年の離れた兄妹どころか、下手をすると親子のようだ。しかし僕は懐かしいあ
の頃の夢を楽しむ事にした。
13:本当にあった怖い名無し:2011/05/18(水) 23:51:55.40 ID:ZGwScFa50
僕らの乗ったコースターはゆっくりとコースを回り、やがてトンネルに差し掛かった。
「このトンネルを抜ければ、優しかった父にもう1度会える。」僕はそう思った。
しかしトンネルを抜けると、そこはあの遊園地ではなかった。今まで僕が乗っていた
コースターは電車に変わり、僕は『5号車の自由席』に乗っていた。隣にいたはずの
幼い姉はもういない。席は前の方で、喫煙車両である4号車とを繋ぐデッキのドアが
開くと煙草の匂いがした。僕は新幹線で移動する事が良くあるので、夢がそこに繋がっ
てしまったのだろう。全く、夢はいつも『いいトコ』を見せてくれない。僕は舌打ち
した。
窓の外を見慣れた景色が過ぎていく。ただ現実と違うのは、車内があまりにも静か過
ぎる事。そして2人掛けと3人掛け、左右どちらのシートを見てもどの列にも窓際に1
人ずつしか掛けていない。そして皆異様に顔色が悪かった。「無気味だな」と思いつ
つ僕はいつの間にか抱えていた鞄からMDプレーヤーを取り出し、お気に入りの曲を聴
いた。
16:本当にあった怖い名無し:2011/05/19(木) 01:55:07.98 ID:bh4dhOXC0
と、新幹線が減速し始める。「おかしいな?京都に着くにはまだ早過ぎる。もしかし
て、岐阜羽島にも停まるのか?」僕は駅名を確認しようとヘッドフォンを外したが間
に合わず、聴き取る事が出来なかった。見知らぬ駅で停まる新幹線、突然車内に響く
叫び声。どうやら後ろの方の席で何かあったようだった。しかし物凄い声だったにも
かかわらず、誰1人反応しない。何があったのか?しかし僕の視力では後ろまで見え
ない。乗り降りする人は誰1人なく、新幹線はまたゆっくりと走り始めた。
5分と経たないうちにまた減速。次の駅名は聴き取る事が出来た。
『吊るし上げ』
新幹線はまた知らない駅で停まる。そしてまた、叫び声。慌てて後ろを振り返ると、
初老の女性が吊るし上げられていた。相変わらず良く見えないが、首に紐が掛けられ
ているのだろう。首の辺りに手をやってもがいていた。手足がシートや壁に当たる音
がバタンバタンと聞こえる。僕はやっとこの夢が何であるか分かった。恐らくこれは
『猿夢』だ。一刻も早く目を覚まさなくてはならない。しかし僕は自由に目を覚ます
事が出来ない人間であるため、しばらくその夢を見る事になってしまった。
17:本当にあった怖い名無し:2011/05/19(木) 06:37:23.10 ID:WDu48cyj0
とりあえず今何人が殺されているのか、僕は何番目なのかを知っておきたかった。僕
の乗る5号車の後ろ4分の1程は空席のようだ。しかし実は既に殺されていて、そこに
は『猿夢』のように『活け造り』や『抉り出し』された人が座って(?)いるのかも
知れない。僕が座っているのは前から6番目。まだまだ順番が来るには早いが、さっ
さと目覚めなくてはならない。しかしなかなか目覚める事が出来ない。その間に、何
度も聞こえる叫び声。と、いつもドリンクやサンドイッチを売り来る車内販売の女性
が、ニコニコしながらカートに内臓を乗せて押していくのが見えた。「もう駄目だ。
早く目覚めろ、目覚めろ、目覚めろ」
順番を確認するのに、僕はまた後ろを振り返った。すると後ろに座っていた何人かが
スッと消え、同じように席もなくなった。前から6番目にあったはずの僕の席は真中
あたりに来ていた。慌てる僕に、すぐ後ろに座っていたリーマン風の男が言った。
「目覚めたから席が消えたんだよ。アンタも早く目覚めないと、すぐに順番が来る。」
僕の8つ後ろの席から血が流れているのが見えた。大丈夫、まだ7人余裕がある。早く
目覚めて、もう2度とこの夢を見なければいい。
19:本当にあった怖い名無し:2011/05/19(木) 11:21:26.00 ID:L1oxVNFa0
次の駅が来た。
『串刺し』
と、大変な事になった。自分の番が来るまで後7人あると思っていたのに、その駅で
一気に5人串刺しになって殺されてしまったのだ。次は僕の後ろのリーマンの番だ。
しかし彼はシート越しに穏やかな口調で話し始めた。「オレはもう目覚めなくていい
んだ。会社はリストラされたし、妻は、、、」ガクガク震えながら彼の身の上話を聞
いているうちに目が覚めた。
目覚めた時は冷や汗をいっぱいかいていた。あんなに長い夢だったのに、時計を見る
とほんの20分程しか経っていない様だった。『猿夢』、、、あまりにインパクトが強
過ぎたためにこんな夢を見たのだろう。あの話自体が、この電車への切符なのかも知
れない。とにかく、もう2度とあの夢を見ないようにしなくては、、、本当に、恐怖
のあまり心臓発作で死んでしまうかも知れない。
◆目次に戻る◆
21:本当にあった怖い名無し:2011/05/20(金) 09:35:31.20 ID:Mr8jnR/K0
閉じこめられる
転載。
429 :こわ :2007/03/16(金) 23:25:57 ID:vHDvrH9t0
昔、修羅場の時に良く友達のアパートに行ったのだが、そこがジャストで「出る部屋」だった。
私も友人も気にしない性格なので、細かい事は割とスルーしていたが、
一個だけ、妙な体験をした。
友人の部屋に泊まり込むと、ほとんど必ずと言っていい程「狭い場所に閉じ込められる」夢を見た。
しかも結構リアルで、手足を縮こまらせているしかないスペースの暗闇で、
こちらからはどんなに叩いても悲鳴を上げてもぴくりともせず、何も出来ないまま、
どんどん酸素が減って行くのだ。
いつも死ぬ寸前に目を覚まして、汗びっしょりで目を覚ましていた。
あるとき、その夢が中々覚めない事があった。
いつもなら夢が覚める辺りでも自分はずっとその場所にいる。
私は「これは夢だ」と必死に思い続け、どこかに体当たりして、ようやく目を覚ました。
布団から起き上がってぜいぜい言っていると、変な事に気づいた。
すぐ横のキッチンからかすかに物音がするのだ。
しかも聞いてみると、なんとなく聞き覚えがある。
私はそっちを向いて、状況を認識したとき、ぞっとした。
物音は冷蔵庫のなかから断続的に聞こえて来る。
そしてその音と言うのは、私の声に物凄く似ていたのだ。
「たすけて」「出して」とか、夢の中で言っていた叫び声だった。
なんか、冷蔵庫自体もがたがたいっていたような記憶がある。
やがて音は止んで何事もなかったように静かになった。
私はそれを確認した後、色々考えていたが、段々面倒になって来て、結局そのまま寝た。
次の日、友人に事情をそれとなく話すと、彼女も似たような目にあっていた模様。
幽霊云々じゃなく「落ち着いて寝られない」という理由で、彼女も流石に引っ越した。
今でも、あれは何だったんだろうなあと思う時がある。
◆目次に戻る◆
26:本当にあった怖い名無し:2011/05/23(月) 03:49:13.03 ID:6znIR0tjO
死を仮想体験
小学生の頃の話
小学生の頃、5階建てのアパートに住んでいた
その頃よく夢を見た
自分が住んでいた3階のベランダから、下の植え込みの雨水管の蓋めがけて落ちる夢
いつも蓋にぶつかる前に汗だくで目が覚めた
多いときは1週間に5回は見た
小学校低学年の頃はこの夢を見て大泣きしていたが、高学年になると次第に「またこの夢か」という感じになっていた
高学年のある日も同じように、ベランダから落ちる夢を見た
「またか」
素直に落ちる俺、ここで目が覚めるんだろう・・・グシャ
目が覚めなかった衝突の瞬間、自分の首が180度曲がり、両の目は植え込みの向こうの桜の木を写していた
俺の血が流れ、雨水管の蓋の間から中へと滴る
俺は死を感じた
次の瞬間目が覚めた
なぜか俺はベランダにいた
そこで柵の下を覗いていた
下には俺の死体があった
そこで気を失った
次の朝母から叩き起こされた
ベランダで寝ていたらしい
その日、学校に行く前に下の植え込みに行って見た
上から見ることはあっても、マジマジと見たことはなかった
植え込みの下には、昨日夢の中で落ちたときに見た、ビールの缶が転がっていた
◆目次に戻る◆
29:本当にあった怖い名無し:2011/05/23(月) 16:31:49.19 ID:dOqrThNx0
三度ピエロ
数日前に変な夢を見たんだ。
小学校へ続く通学路を一人で歩いているんだけど
奇妙なくらい静かなんだよ。田舎の学校だったんだけど、いつもは五月蝿い虫の声とか一切しないし
畑仕事しているじいちゃんばあちゃんも誰もいないの。俺だけが一人てくてくと歩いているわけ。
しばらく俺は誰も居ない道を一人歩いていくんだけど、ふと視線を感じて振り返ると、遠くに、ほんと遠くに小さな人影が見えたんだ。
俺は嬉しくなって来た道を引き返そうとすると、その人影は全力で逃げていくわけ。
仕方ないから俺はまた通学路を一人歩く。
しばらくして振り返ると、また遠くに人影が見える。さっきよりは少し近くに。まぁそれでも十分遠いんだけど。
で、やっぱり近づこうとすると逃げていくわけ。
しばらくその繰り返し。歩いて、振り返って。近づこうとして、逃げて。
振り返るたびに少しづつその人影は近づいてきてんの。何回か繰り返してやっと気付いたんだけど、そいつはピエロだったんだ。
マクドナルドのドナルドみたいな感じ。てかそのもの。
31:本当にあった怖い名無し:2011/05/23(月) 19:55:14.06 ID:+kydL7hVO
俺はもともとピエロが苦手だったから、滅茶苦茶怖くなって、『追いつかれたら殺される』なんて考えたわけ。
でもまぁ夢の中の不思議なんだけど、何故か走れないんだ。足は一定の速度を保ちながら学校へと動く。
振りかえらなきゃいいのに、首は勝手に後ろを向いて、目はピエロを探す。
振り向くたびにピエロは近づいていて、振り向くと一目散に逃げていく。
その繰り返しをしながら、ゆっくりと俺は学校へ近づいていったんだ。
32:○:2011/05/23(月) 20:21:59.64 ID:MbVwIw9I0
学校まであと少し。
少しづつピエロが迫ってきてはいるけど、この調子ならピエロに追いつかれる前に学校に到着できる。
俺は安堵感に包まれた。
学校の正門の前で、俺はまた振り向いた。これが最後の振り向きだな~とか考えながら。
俺の目が捉えたのは、一目散に逃げていくピエロじゃなかった。そのまったく逆。
こっちに物凄いスピードで向かって来てんの。腕思いっきり振りながら。足思いっきり上げながら。
で、なにより顔が怖かった。怒りに震えた顔でも、必死の形相でも無かった。
物凄い笑顔なんだ。凄い嬉しそう。ずっと我慢していた大好物を、やっと頂ける。そんな顔。
俺はやばいと思って、学校へ全力疾走するんだけど、正門の丁度まん前で両肩をがしっと捕まれた。
殺される。そう思って振り返ったら、ピエロは笑顔でこう言ったんだ。
「三度捕まえたら、殺す」
数日前見た夢は2回目。1回目は小学校の頃に見たんだ。
昔のことだったんで久しく忘れていたんだけど…。
3回目は何時になるのか…。
◆目次に戻る◆
34:夢の部屋 1/8 :2011/05/23(月) 20:39:16.37 ID:HgoO/kUu0
夢の部屋
最近身の周り起きてたことで、ここにカキコしようか迷ってた
話があったんだけど、昨日ゾッとする落ちがついたので
話します。
最近になって変な夢を見るようになった。
変なというか、昔住んでた祖父母の家の夢なんだけど。
こういう経験がありますか?
すっかり忘れていた小学校時代の友達が夢に出てきて、
「ああそんなやつもいたなあ」
と急に鮮明に思い出すなんてこと。
僕はわりにそういうことがあって、特に夏休みとか単調な
生活をしてるとやたらに昔の思い出が夢に出てくる。
中学卒業して春休みに入ったとたんに、小学校のクラスメート
が夢に出てきて、忘れていた顔や名前を思い出したりとか。
37:夢の部屋 2/8 :2011/05/24(火) 00:24:49.89 ID:7wdnWS4Y0
それで今年大学卒業して今は実家で公務員試験浪人してるんだけど
このところ寝て起きて勉強という生活パターンをしているせいか
昔の夢をよく見る。
そのなかでも特に小学2年まで住んでいた祖父母の家が舞台の夢が
多かった。
広い玄関、上がりかまち。
2階へは家の外の階段をつかって上ったこと。
やたら広いベランダの軒にスズメバチが巣を作ったことや、
1階の一部を酒屋さんに賃貸ししていたこと。
夢自体は荒唐無稽なものだったけど懐かしくて
目が覚めてから思い出せたことが妙に嬉しかった。
その家はもう、最後に残った祖母が死んで取り壊されてしまった。
それで、ある日祖父のお通夜の夢を見た。
一階の狭い一室に沢山の人が集まっていた。
僕ははじめて見た走馬灯がくるくるくるくる回っているのが
何故か怖くて、その時始めて祖父が死んだことを実感した。
そんなことを思い出しながら目覚めると、僕はこの夢を
弟に話したくなって夕飯時に切り出してみた。
「なあ、おじいちゃんの家ってこれこれこういう間取りだったよな」
弟はちょっと考え込んだが、すぐに
「そうそう」と相槌をうった。
「それで一階のおじいちゃんのお通夜やった部屋がこうこうで・・」
僕がそういうと弟はんん? という顔をして
「思い出せん」と言った。
41:夢の部屋 3/8 :2011/05/24(火) 18:45:06.43 ID:npCv/hLr0
僕は何か魚の骨が喉につっかえたような感じで、夢で見た
間取りが本当に正しいのか確認したくてたまらなくなった。
弟は僕より2コ下なので記憶になくても仕方ないかと思い、
こんどは母に話してみた。
「こうでこうで」
すると母は両手を打って、「そうそう!」
とおばさんくさい相槌を打った。
「よく覚えちゅうねえ」
それから一週間くらいしてまたその家の夢を見た。
家の前のジャリ道でケンケンパをしたことや
2軒隣に精肉屋があり、そこでよくチキンを買って
食べたことなどを思い出した。
それから家の2階の詳しい間取りも、夢の中で走りまわったので
すっかり思い出した。
それでまた母に話してみた。
「・・・・それで2階の廊下の奥に部屋があって」
懐かしそうに聞いていた母だがそこで怪訝な顔をした。
「廊下の奥に部屋なんてあった?」
僕があったあった、居間の台所の裏側のあたり、と
説明しても母は思い出さなかった。
45:夢の部屋 4/8 :2011/05/28(土) 04:33:50.18 ID:LUm9rJftO
母は父と結婚してから、父の実家であるその家にやって来たが
新婚時代など別に部屋を借りていたこともあり正味僕と同じ期間
だけしかその家には住んでいなかったわけだ。
しかし子供の僕が覚えていることを大の大人が忘れていることは
納得できなかったので、しつこく聞いたがどうしても思い出して
くれなかった。
気になっていたせいかまた3日後くらいにその部屋の夢を見た。
ちょっとした悪夢で、殺人鬼かなにかに追いかけられていて
その部屋に逃げ込むと埃だらけなのにびっくりした。
追い詰められそうになったが、ソファーでバリケードを
つくってから、窓をあけて飛び降りて逃げた。
そんな夢だった。
目が覚めて、ふと思い出したことがあった。
窓。
そうだ、家の正面のジャリ道から見上げた2階には窓が一つだけ
あった。
2階の向って左端。
しかしその窓は雨戸かなにか、とにかく木の板で完全に殺されていた。
だからいつも見上げた2階はのっぺりとした殺風景な印象だった。
あの窓は多分廊下の奥の部屋だ。
僕はどうしてもあの部屋のことが気になって、普段は会話がない
父に思いきって話してみた。
48:夢の部屋 5/8 :2011/05/29(日) 01:04:30.97 ID:EGiDiawW0
父は驚いた顔をした。
「そんなはずはない」というのだ。
いや、確かにあった。
僕は廊下の途中にある物置部屋、つまり問題の部屋の隣にある部屋によく
閉じ込められたことも思い出した。
イタズラしたあとの折檻だ。
その物置部屋には窓がなかったのですごく怖かった。
そこには仏壇があり、よく祖母がお題目を唱えていた。
なむみょうほうれんげきょう
なむみょうほうれんげきょう
その時には分らなかったが、祖母は後家、つまり祖父の先妻が亡くなった
あとに家に入った後妻だった。
本家と宗派が違った祖母は自分用の仏壇をそんな物置にしか置くことを
許されなかったのだ。
ちなみに祖母が死んだとき創○学会から「ウチで葬式出したい」と
言ってきたので、丁重にお断りした。
とにかく僕のなかでその物置部屋は
なむみょうほうれんげきょう
の部屋であり、窓もない恐怖の部屋だった。
50:夢の部屋 6/8 :2011/05/29(日) 04:00:50.96 ID:AI90YUmN0
そんなわけで、外から見たあの窓は問題の部屋
つまり廊下の奥の部屋の窓のはずだった。
というよりも僕はあの部屋に入った記憶もあり、
中の様子も所々覚えていた。
そんなことを話すと、しかし父はこわばった顔をして黙り込んだ。
そして伯父、つまり父の兄に電話してくる、と言って席を立った。
戻ってくると神妙な面持ちでぽつぽつとこんな話をし始めたのだ。
あの部屋は30年も前に亡くなった先妻の部屋であったこと。
先妻の最後の子供が父だったこと。
ただしこれは知っていた。
僕がおばあちゃんと呼んでいた人とは血が繋がっていなかったことは。
そして驚いたことに、病気がちだった先妻がひっそりと死んだその部屋
は忌まわしいということで完全に封印されていたというのだ。
その時僕は思い出した。
廊下の奥には使わなくなった箪笥や戸棚、廃材などで埋め尽されていた
ことを。
あの奥に部屋があることを母は知らなかった。
確かに僕にも電球のない廊下の、暗い行き止まりの記憶がある。
しかし昼間でも暗いけれど、そうした粗大物もない廊下の奥に扉があり、
それを開け放った記憶もあった。
僕は混乱した。
52:夢の部屋 7/8 :2011/05/29(日) 04:02:36.62 ID:raZzN/0d0
父曰く、
「俺の知っている限りあの部屋は何十年も使われていなかった。
お前が生まれるずっと前だ。兄貴に聞いたが、やはり間違い
ない。ドアも打ちつけてあって入れなくなっていた。
だからお前があの部屋を覚えているというのであれば
『そんなはずはない』 」
しかし父はこうも言った。
「あの部屋でお袋はいつもソファーに掛けていた。
体に障るからベットに寝てろといったが、
俺たち兄弟が部屋に来た時はいつもあのソファーで
ニコニコ笑っていた 」
僕はそのソファーを覚えていた。
54:夢の部屋 8/8 :2011/05/29(日) 09:13:32.98 ID:c1IXOMX50
僕はそれでこのことをこのスレに書こうかと思っていたが
中途ハンパな感じがして迷っていた。
僕のあの部屋の記憶はなんなのか。
結局わからずじまいだった。
それが昨日、たまたま友人と会いに街に出掛けた時に
その祖父母の家の近くを通りがかった。
10年近く前に取り壊されたきり、一度も行っていない。
妙に気に掛かることもあり、自転車をこいで行ってみた。
するとあたりの風景がすっかり変わっていた。
家の前の道路が広くなり、商店がたくさん進出していた。
そして家のあったところに着くと、僕は髪の毛が総毛立つ
思いがした。
跡地には大きなパチンコ屋が立っていた。
それを見ていると急に胸が締めつけられた。
僕は全部思い出した。
56: 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/05/30(月) 01:20:32.02 ID:qVNFb8Dh0
祖母は初孫を心待ちにしていたという。
伯父は訳があって結婚しなかったので、父の子供が早く生まれる
ことを誰よりも願っていた。
自分の病気のことをよくわかっていたからだろう。
しかし父は晩婚だったので結局祖母は初孫である僕を見ること
なく他界してしまった。
そのことは子供ながらに祖父が話していたことを覚えている。
悔しかっただろうと。
そして僕は思い出した。
そして理解した。
祖母があの部屋で僕で抱くことを切に願っていたこと。
その思いは多分あの部屋に残っていた。
そして祖母は招いたのだ。僕を。
僕は思い出した。
昔夜中によく寝ぼけて「おばあちゃんは?」と言っては
義理の祖母に「はいはいここにいますよ」とあやされたことを。
僕はあの部屋には一度も入っていない。
僕は子供のころ、あの部屋に入る夢を見たのだ。
祖母は僕を夢の中であの部屋に招いたのだった。
僕は目の前の騒々しい町並みを見ながらガタガタと震えた。
たぶん、祖母はまだあそこにいる。
家はなくなり家族はみんな去っても、たぶん祖母はあの部屋から
出られないのだ。
この頃の夢はきっとそのためだ。
パチンコ屋め!!パチンコ屋め!!パチンコ屋め!!!!!!!!
どうしようもない自分に腹がたった。
せめて近いうちに墓参りをしようと思う。
◆目次に戻る◆
64:本当にあった怖い名無し:2011/06/06(月) 11:27:42.98 ID:QHCjq1gy0
悪魔は存在するんですよ
私はよく予知夢みたいのを見ます。しかも良くない事が起こるのに限って
これはそんな夢の話で、(個人的に)ぞっとした話です。
私は白いハイエースみたいなワゴン車の真ん中の席に乗っているのですが、一番後ろに見知らぬ女の人が三人座っていて、その一人が
「悪魔は存在するんですよ、本当にいるんですよ」
と気味悪くニヤニヤしながらずっと繰り返しているのです。
最初は相手にしていないのですが、あんまりしつこいので「そう思う心が悪魔を呼ぶんですよ!」と言うと、一層ニタニタしだしたのです。
その瞬間、「しまった。こいつには敵わない。相手にしてはいけなかった」と思うところで目が冷めます。
起きても、その女の真っ赤に塗った口がニヤニヤと笑うところや、異様な目つきがなんとも気味悪くて、すぐに母に電話をしました。
母は普段から私が予知夢的な夢を見ることは知っていますし、そういう夢の場合起きた時独特の感覚がるのです。
すると母は話を聞くと「…わかった。またあとで電話するから」と言って切ってしまいました。
いつもなら、どういう意味んだろう、あの件に関することではないだろうかなどど話し合いになるのに、おかしいなと思いつつも母からの電話を待つことにしました。
65:本当にあった怖い名無し:2011/06/06(月) 11:31:17.97 ID:yey/2poC0
数時間後に母から電話がきました。「あんたが今朝みたあの夢だけどね、なんの事かすぐわかった」と言って、その内容を話してくれました。
うちの両親は離婚をしているのですが、私達子供はみんな母に引き取られ、家を出て暮らしています。父もまた、かつて家族で暮らしていた家を出、アパートで暮らし始めました。
なので元家族が住んでいた家(一軒家)は今は誰も住んでいないのです。少し急にバタバタと家を出たので、その家にはわずかに荷物が残っている状態でした。
母は、その日残った荷物を取りにその家に行きました。すると隣に住むおばさんにたまたま出会い声をかけられたそうです。
このおばさんは両親が新婚でそこに住み始めた時、私が生まれる前からの知り合いで、結構交流があるのですが、最近になってなんかおかしな宗教を始め、その本部のある地が父がよく仕事で行く場所にあるからと、仕事のついでに父に車を出してもらっていたのです。
そして、今度は母にそれをお願いできないかと言ってきたそうで、母も二つ返事で了解したそうです。
その際に、おばさんが以前父に車を出してもらった時のことを話し出したそうです。
その時は、おばさんの友達3人(同じ宗教を信仰してる)も連れてきたそうなんですが、おばさんは助手席に、そして当時使っていた車が7人乗りのイプサムなのですが、3人の友達は何故か真ん中を空けて一番後ろ、3列目にみんなで座ったそうです。
おばさんは「あの時あんたの旦那おかしくなっちゃって大変だったんだよ!」と話を続けました。父は、突然目の周りが真っ黒になって、目も釣り上がってしまい、様子がおかしくなったそうです。
おばさんは事故でも起きるんじゃないかと気が気でなかったと。「あれは明らかに何かに執り憑かれてたよ!なにか降りてきてたんだよ!」と締め括ったそうです
その話を聞いて母は少し躊躇したのだそうですが、もう約束してしまったしと思っていた数日後、わたしがあの夢を見たのです
「用事ができたから、車は出せないって断っておいた」との事で
そういえば、離婚になる前、父は明らかに人が変わってしまった様になりました。
それがその時の件と関わりがあるのかわかりませんが
66:本当にあった怖い名無し:2011/06/06(月) 12:48:55.50 ID:mfQrHgih0
父の運転するイプサムは白でした
白のワゴン車、後部座席に座る3人の女、色んなことが一致するので、すぐに母はわかったそうです
私は夢を見る前、この話を全く聞かされていなかったので、とてもぞっとしました
母は、「お父さんも含めて、あの家を出たのは良かったんだよ」と最後に言いました。
なんとなくわかる気がします。
父も何故かあの家を出た途端まともになりました。もともとよく怪奇な現象が多く、ラップ音もすごい家なので
祖母が「あの隣の女があんたら家族に妬みの念を送ってる」と言っていたのですが、それがあの家で起こるおかしな現象と関係しているのかはわかりません
ただ、そのおばさんに関わると嫌なことに巻き込まれると、今回の私の夢で母は判断したようです
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68:本当にあった怖い名無し:2011/06/06(月) 14:32:03.86 ID:EYxIv+JsO
シンクロした夢
長くなります。すいません。
内容から、ここにそぐわない内容だと十分に理解しています。
でも、わけあってこのスレッドに書かせていただくしだいです。
小学生5年の頃、松本君という友達がおり、
週末になると、お互いの家を行き来して遊んでいました。
「明日はまっちゃんと遊ぶ日だぁ」とわくわくしながら寝た金曜日の夜。
私は夢を見ました。
学校の前の国道を、白いフェラーリに乗ってドライブするというもの。
隣には松本君が乗っていて、自分が運転している。バス停の人たちが
みんな二人に注目していたり、友達が「俺ものせてくれーっ」って
追いかけてきたり、なんかわけわからないながらも、すごくうれしくて、
楽しい夢でした。
69:本当にあった怖い名無し:2011/06/06(月) 14:32:46.37 ID:EYxIv+JsO
次の日の土曜日。学校が終わって自転車で松本君の家に行くと、部屋の
扉に白いフェラーリのでっかいポスターが。
「あ!おれ、これに乗ってまっちゃんとドライブする夢みたよ!!」
と言ったところ、
「うそ!俺もっ!!」
と松本君も興奮気味に叫びました。
しばし二人で見つめあった後、お互いの両腕に泡立つ感覚。
なんだかわけのわからない恐怖に襲われて、閉じられた空間に居ることが
できず、その日は、終日外で遊んだことを覚えています。
このときが、夢がシンクロした記念すべき第1回目でした。
その後、中学3年までの5年間に、20回程度、同じことがありました。
松本君と私が一緒に夢に出てくると、きまって松本君も同じ夢を見ている。
中学卒業まで松本君と同じ学校でしたが、夢を見るたび、松本君と私は
二人で夢の検証を行ったものです。
73:本当にあった怖い名無し:2011/06/07(火) 09:09:22.29 ID:s25LnYXY0
中学3年になると、クラスが異なったこともあり、そう頻繁に遊んだりする
ことはありませんでしたが、あいかわらず松本君が夢に出てきては、図書館
に行ったり、買い物に行ったりと、他愛も無い夢を見ては、
「昨日見た?」
「おう、俺も見た」
など、短い会話で確認しあうといった程度の付き合いを続けていました。
同じ夢を見ることがあるというのは、同じ学年の友達の間では有名な話で、
ちょっとした怪談話になると、きまってあの話してくれとリクエストをもらった
ものです。しかし、内容が怖いとか、何かの事件の前触れとか、
人が死ぬとかいった内容ではなく、単に同じ夢を見るというだけだったため、
きまって周囲がしらけた雰囲気になったことをよく覚えています。
そんな他愛ない夢の中で1つ印象的だったのは、帰宅途中に道端で出会った
超能力ばあさんの夢でした。
75:本当にあった怖い名無し:2011/06/07(火) 11:28:22.72 ID:s25LnYXY0
私と松本君が学校の帰り道を歩いていると、道端で孫を遊ばせている
おばあさんに声をかけられました。
松本君が礼儀正しく受け答えしているのですが、実は松本君も知らない人らしい。
おばあさんは、孫が散らかしたおもちゃの後片付けをしてほしいと頼むのですが、
私たちが渋っているとたちまち不機嫌になって、一人で片づけを始めるのです。
でも、なにかおかしい。
おばあさんが、遠くのボールや三輪車をみつめると、それらが、
吸い寄せられるように手元にコロコロと近づいてくるのです。
もしかしたら自分達も吸い寄せられてしまう!という恐怖にかられ、
野球部の部員よろしく「失礼します」と頭をさげると、あわてて逃げ出すという、
まっこと意味の無い夢でした。
78:本当にあった怖い名無し:2011/06/08(水) 08:32:06.17 ID:LjE0hP5Y0
別々の高校に進学した後も、年に一回程度、松本君が夢に出てくることがあり、
「野球部が大変だ」とか「俺、明日新人戦で」とかいう会話をする夢を見ること
がありましたが、日々の忙しさにまぎれて連絡することもなく過ぎていきました。
あれから20年以上の年月がたち、夢に松本君が出てくることなどすっかり無くなりました。
仮に出てきていたとしても、目が覚めたときにはすっかり忘れているのでしょう。
それほど、松本君の存在は、私にとって過去のものとなっていました。
お互い、20年のあいだにいろいろな経験をして、家庭を持ち、子育てに追われ、
中堅のサラリーマンとして責任のある仕事を任され、部下を動かし、予算に悩み、
そんなリアルな毎日に、昔の不思議で楽しかった体験や思い出を懐かしむという
余裕を奪われてしまっています。
それが、今朝久しぶりに見たんです。松本君の夢。
81:本当にあった怖い名無し:2011/06/08(水) 15:15:02.81 ID:TZR65zAG0
夢の中で、私は、松本君と喫茶店でコーヒーを飲んでいました。
なぜか二人とも小学生のままで、そのくせ仕事が大変だの、かみさんと喧嘩
しただの、子供が小学校にあがるだのという、完全なオヤジの会話。
その中で、インターネットの話になりました。
松本君は、中学校の教員をしているらしく、昨今のインターネットを触媒とした
事件が学校内でも脅威であること。長崎の事件がどんなにショックであるかとい
うこと。松本君の奥さんが小学校の先生で、うつ病で2年程休職しているが、
その間覚えたメールが何か病状に悪影響を与えないか心配であるということ。
など等、夢とは思えない、かなりリアルな会話をしました。
インターネットといえば...ということで、2chの話も出てきました。
83:本当にあった怖い名無し:2011/06/08(水) 18:37:44.45 ID:CGTqX9tS0
彼は、2chが悪の巣窟だと主張していましたが、
私がなぜか必死に「そうじゃない」みたいなことを力説していました。
「そういえばこの夢の話、オカルト板に書こうか」
と提案すると、
「洒落にならない話に書くといいかもね」
ということになり、いま、夢の中での松本君との約束を果たすべく書き込んでいます。
松本君が、この書き込みを見ていることを願いつつ。
追伸 まっちゃんへ
私の実家は昔のままです。いまは母親が弟夫婦と住んでいますが、
たずねてくれれば、今の私の連絡先を伝えるように言っておきます。
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89:本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 15:49:37.97 ID:udCKZI5U0
痕
霊とかじゃないんですが、昨日怖い夢を見ました。
それはもう人間の憎悪とか妬みとか、とにかくマイナスのどろどろした感情を煮詰めて濃くしたような雰囲気の夢でした。
私はそんな中でものすごく追い詰められていて、もう誰かに殺されるか、もしくは自分で死を選ぶしかないような状態でした。
ついに私は、和食の板前さんが使うような大きな包丁を自分のお腹につきたてようとしたのですが、その時気づいたんです。
「あ、これ夢やんか」
目が覚めればいつもの自分の部屋、いつもの朝だと、私はほっとして包丁を下ろそうとしました。
すると誰かに強く右手首をつかまれ、耳元でささやかれたのです。
「目が覚めたって逃げられへんよ」
次の瞬間自分の悲鳴で目が覚めたのですが、あまりにもその夢が苦痛だったのでしょうか、私は自分で全身をかきむしっていて、たくさんの引っかきキズができていました。
そして右手首には強く握られた手形が・・・。
自分の左手で握っても絶対につかないような、ちょうど後ろから右手で握られたような跡でした。
今のところ普通に過ごしていますが、すごく気持ちが悪いです。
おしまい。
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90:本当にあった怖い名無し:2011/06/10(金) 16:22:52.28 ID:hH0v8wj+0
凶器
高校時代の部の合宿での話。
練習やら遊びやらで疲れていた俺は速攻熟睡モード。
その時に夢を見た。
よくわからない夢だったが、概要はこんな感じ。
3人の女が出てきて、一人はペンチ、一人はハンマー、もう一人はドライバーを持ってた。
彼女等の目の前には縛られている男。俺もなんか縛られて動けない。
ペンチを持った人は、縛られている男の手の指をひねり上げている。指一本ずつ。
ハンマーを持った人は、男の頭を無表情で殴りつづけている。
ドライバーを持った人は、男の下半身をめった刺し。
はじめのうちは男は悲鳴をあげていたが徐々に声が消えていく。
その男の声が完全に途絶えると、3人の女がこちらに向かってきた。
ヤバイ、そう思った瞬間目が醒めた。
つーか飛び起きた。
「おはよう。よく眠れた?」
起きてすぐに声をかけてきたのが、先に起きてたと思われるOBの人。
(うちの部活はOBとの交流が活発で合宿にもOBがよく出入りしているから珍しいことではない)
ええまあ、等と言って布団から出ようとした。
その時、枕もとに何かが置いてあるのに気がついた。
並べられていたのは、ペンチ、ハンマー、そしてドライバー・・・。
俺が夢で使われた凶器を見て驚いていると、
「で、どれがいい?」
そう言って、その人はそれらを指差しながらニッコリと笑った。
大したこと無いかもしれないけど俺にはメチャクチャ怖かった体験・・・((;゚Д゚))。
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95: 1/2:2011/06/11(土) 07:50:35.75 ID:TxXE2s2Q0
夢の中の事故
最近と言っても3ヶ月前くらいの話なんだがとりあえず不思議な体験をしたので。
初投稿です。
その日、自分は凄く夢の中でうなされていた。
会社に行く夢で遅刻すると思って車を思いっきり飛ばしていた。
若干壊れかけの中古で買った初めての大きい買い物のミラジーノ。
可愛いデザインだし凄く気に入ってる。
夢の中の車は昨日の車の中に忘れていたお菓子の袋までしっかり積んであって、
”夢の中で本当に次の日になっている”状態だった。
夢の中の私は”次の日”だと完全に思っていて遅刻する!!と頭がパニックだった。
会社の一個前の信号が踏み切りになっていてよく車が渋滞する原因にもなってるんだが、
その信号が赤になる寸前。だが時計はすでに遅刻寸前。
そのままつっきれ!!と思って車を走らせる。
そしたらあまりに大きな音が前方から聞こえる。
同時に女の人の叫び声。
群がる人々。
泣き叫ぶ子供。
夢の中だけどその日、私は子供を轢いたのだ。
夢の中だけどその日は会社を休むことになり一通りの事をした(警察に話したり)
感情が出てこなかった、本当にこれで終わりだ・・・もう駄目だと思った。
轢いた子供の姿も見た。真っ赤だった。
可愛い黒髪に絡んだ脳漿と血が今でも頭にこびり付いてる。
何度謝っても取り返しが付かない事をした。
そしていくつかの日を過ぎて気が付いたら何故かまた時間が戻って事故当日の朝になってた。
いつもより早く起きた。憂鬱な気分のまま会社に行く。
まさかこれは夢なんじゃないか?と思いながら。
96: 2/2:2011/06/11(土) 11:20:14.92 ID:ZZF0/mdS0
そして踏切まで着た。
あまりに暗い気分なものだしまた同じ日を繰り返してるものだからスピードは全然出ていない。
すると信号が変わりそうだ。だけどもう遅刻も関係ない。
どんよりとした気分は車をストップさせた。
そして私は背筋が凍った。
夢の中で轢いた子供が母親と手を繋いで私の車の前を通る姿。
無邪気に笑顔で信号を渡る子供。
もし、これが夢で無く信号を無視していたら。
本当に心から夢でよかったと思えたそんな夢でした。
だけど夢にしてはあまりにリアルだった。
なんというか時間を巻き戻したような気分だった・・・。
長い上に意味のわからない文章でごめんなさい。
とりあえず今は事故もなしで無違反カード(SDカード?)も持ってる身です。
この夢のお陰で安全運転です。
他にも不思議体験をしてるんですがまたそれは気が向いた時にでも。
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99:夢とシンクロ 1/4 :2011/06/16(木) 00:53:30.45 ID:iwgeXI2u0
夢とシンクロ
ちょっくら長いです。
結構怖かった体験。
もう15年くらい前のことになります。
理由はなんでか忘れましたが、私は一人でリビングのソファーで眠っていました。
うちのリビングはキッチンと繋がっていて、私の寝ている位置からは、お勝手口
が見えます。
多分、朝方だと思うのですが、お勝手口の戸が激しく叩かれました。
この時間に起きているような人間は家族にはおらず、また家で一番遅くに帰って
くるであろう父も、すでに帰ってきてとっくに就寝しているはずでした。
私はけげんに思いながらも、おきあがり台所へ向かいました。
家の前は道路で、閑静な住宅街の為、この時間帯は人どころか自動車さえも通っ
ていないはず。
けれど、なおも勝手口は激しく叩かれています。
105:夢とシンクロ 2/4 :2011/06/18(土) 08:29:39.84 ID:iTij6SaYO
どうしてそうしたのかは全く謎なのですが。
私は勝手口の戸を開いてしまいました。
まず一番最初に私の目に飛び込んできたのは、道路に行列をつくるお坊さんの
行列でした。
彼等の中心には霊柩車のようなものがとまっており、それを取り囲むように、
何十人ものお坊さんが列を作っています。
彼等は私の方には目もくれず、全員西の方をむいて、低い声で読経を始めました。
禍々しいその声は、今もよく思い出します。
(これはやばいんではなかろうか)
私はとっさに勝手口の扉を閉めようとしました。
しかし、しなびた小さな手がドアノブを掴む私の手首をしっかりとにぎりしめ、
それをさえぎりました。
「…ねぇ。入れてくださいよぉ…。」
正直顔は思い出せません。男か女かも覚えていません。
ただ、いやらしい、とか、気持ち悪い、とかそういうような言葉で形容できるような人でした。
その人は私の手首を掴んだまま放そうとせず、
しきりに「(私の)家へ入れて欲しい」「あなた(私)と一緒なら、(私の)家に入れる」
というようなことを、訴えてきました。
116:夢とシンクロ 3/4 :2011/06/19(日) 16:32:19.72 ID:g4toadV90
私は勿論(笑)こんな人を自分の家にあげるのは嫌なので「家にあげることは出来ない」
「あなたの家へお帰りになったらどうですか」などとできるだけ丁寧に説明したのですが、
その人には聞き入れてもらえませんでした。
そのうちしびれをきらした私は
「ここは私の家で、あんたの家じゃない!分かったら早く帰れ!!お前なんか家に入れら
れるか!!!」と怒鳴ったところ、その人は目を丸くして(血走っていました)今までの
へりくだった態度をひるがえし、汚い言葉で私を罵りはじめました。
なんて言っていたのかはわかりません。
でも最後にその人は、大きな声で私を罵り私に飛びかかってきました。
ここで、私は長い夢からさめましたw
洒落怖で一番嫌われる類いの夢落ちですがw
しかしながら、続いてしまいます。
目がさめると今まで私が寝ていたリビングで、眠る前と何も
かわったところはありません。
(嫌な夢を見た)
私はとりあえず水でも飲もうと、ソファーから体をおこそうとしました。
しかし、起き上がろうとしても、体が動きません。
どこかで、何かがガシャーンと壊れる音がしました。
(やばい、やばい。絶対にやばい。)
逃げようとしても体は動きませんし、声を出そうとしても喉の奥のほうの皮膚が張り付い
たようになって、声が出せません。
もう一度、何かが壊れる音がして、それからあの夢のお坊さんが唱えていたお経が聞こえ
てきました。
118:夢とシンクロ 4/4 :2011/06/19(日) 19:22:40.48 ID:xQlUqk5H0
低くて禍々しい声。
私は必死になって体を動かそうとしました。
しかし、金縛りにあった多くの方がそうであるように、体は動かず、声もで出ず。
それでもどうにか自由を得ようともがいている私の目に、足下で蠢く毛の固まりのような
ものがありました。
それなんであるか確かめるために、私は目をこらします。
それは女の人でした。
髪が長かったので、女の人だと思ったのですが、ひょっとしたら違うかも知れません。
彼女は私の足下でもごもごと動いていました。
(この人は、体が重くて起きあがれないんだな)
とっさにそう感じましたが、気持ち悪いものは気持ち悪いw
彼女は這うように私の足首を掴んできました。
さっきから聞こえる、耳もとのお経も消えません。
(怖い怖い怖い!!神様!!!)
日頃の無信心を棚に上げてw私はそう念じ、いつの間にか気絶していましたww
夢の中に出てきたお坊さんも、嫌らしい口調で話す人も、私の足下で蠢いていた女の人も、
結局のところ何者だったかは、わからずじまいです。
もっともらしいオチとかついてればよかったんですが。
ほんの後日談となりますが、昨日妹の部屋で頭を垂れて佇んでいる女の人の姿を見かけました。
妹に話したらものすごく嫌がられたのですが(そりゃそうだ)
あのときの彼女かどうかは、確かめるすべは残念ながらありません。
◆目次に戻る◆
123:本当にあった怖い名無し:2011/06/20(月) 02:50:55.49 ID:ARo3MfuQ0
「逆」夢
悪夢を見た。
ただひたすら、手で首を絞められてる夢。
相手の顔は靄がかかったかのように見えない。
振り解こうと必死にそいつの手首を掴むも、一顧だにされず
意識が少しずつ薄くなるのみ。
目が覚めたのは夢の中で意識が途切れたと同時だった。
思わず首に手をやる。嫌な汗が体を包んでいる。
これで首に手形の痣でも残っていれば怪談話だ。
そう思いながら洗面所で服を脱ぎ鏡に目をやった刹那 凍り付いた。
残っていた。紫色の 手形の痣が くっきりと
首では無く、手首に。
◆目次に戻る◆
125:本当にあった怖い名無し:2011/06/20(月) 05:27:16.92 ID:ARo3MfuQ0
空白の五年間
もう10年以上前なんですけどね、俺が中学校の頃。
その頃しょっちゅう同じ夢を見てまして。左右田んぼの田舎なすっげー長い道を
ひとりで歩いてるんですよ。すると、向こうから和服の女の人が小さな男の子の手
をひいて歩いてくる。んで、その人とすれ違って少し歩くと目が覚める。
まあ不気味っつーよりも意味不明な夢で、当然女の人にも男の子にも見覚えな
んかないんですけどね。
んで、その夢の話を友達にしたのね。こんな夢見るんだ-と。そしたら、そいつが
「俺も同じ夢を見る」ってーの。意味不明度急上昇っすよ。なんで? なんで同じ夢?
そいつとは中学に入ってからの知り合いだし、魂の兄弟とでもいうわけ?
まあそんで、そいつが「次に同じ夢を見たら俺、女の人に話しかけてみる」っていうのね。
面白そうだから俺も「やってみやってみ」なんて気楽に言ってたんだけどさ。
そしたらその夜、丁度その夢をみたのよ。あー、あいつ女の人に声かけるんだなー、
なんて思いながら、俺、いつもどおり女の人とすれ違ったのね。
そしたらいつも無言で通り過ぎるのに、そのときに限って、女の人が「やっと見つけた」って呟いたの。
その瞬間に、背中がぞわっとしたね。「あ、やばい、なんか知らんけどやっちまった!」って思った。
んで目が覚めて、もー友達のことが心配で、でもそいつの家の電話番号も知らんし、すげードキドキ
しながら学校いったら、まあ、よくある話で……失踪しちゃってました。
聞いた話、なんか夜中にばたばた家を出て行ったらしい。
もちろん家出ってことでうやむやになったんだけど、それから5年して、ひょこりそいつが家に帰って
きたんですよ。なんか、女の人と男の子と田舎の一軒家で面白おかしく遊んで暮らしてたらしいです。
んで、ふと気がついたら、家の近くの公園にいたって。
まあ神隠しってやつなんでしょうが。とりあえずそいつは今も元気で、きちんと働いてます。空白の5
年間は謎のままですが。
ちなみに、俺はそいつが疾走してからあの夢は見なくなりました。女の人と男の子が誰なのかも分か
らずじまいです。なんかもやもや~って感じですまん。
◆目次に戻る◆
127:本当にあった怖い名無し:2011/06/20(月) 12:10:10.92 ID:JUk6i2q+0
夢の中でかくれんぼ
夢つながりで俺も話をひとつ。
俺の実家は結構田舎かつ山の中で、周りは畑ばかり。
お隣はお寺で、それ以外に特にご近所と呼べるようなところはなかった。
下に何百メートルか下っていくとようやく家が点在しているというありさまだった。
だから当然夜になると真っ暗だし、薄気味悪いことこの上なかった。
そこに住んでいるころ、いくつか体験したことがあるのでそんな話をひとつ。
まだ小学生のころの話。
そのころまだ低学年だった俺は、家族と一緒に一部屋で寝てた。
ある晩、不思議な夢を見た。
俺が居間で母親に何か熱弁をふるっている。
夢だから自分は何をしゃべっているのか分からない。
が、母親は真剣に話を聞いていたように思う。
話がいよいよ佳境に入ったらしく、俺は「だから!」と言って、
テーブルをドン!と叩いた。
その瞬間、家の奥の納戸から子供の声で「もーいいかーい?」という
呼びかけが聞こえた。
「かくれんぼ?」
夢の中の俺は、そう思い納戸に続く廊下を覗き込んだ。
その瞬間、納戸の扉がバッと開き、「もーいーよー!」といいながら、
身長1メートルちょいくらいの小柄な影が飛び出してきた。
それは影というより、真っ黒な人だった。
どこからどこまでも漆黒の、人型のかたまりがものすごい勢いで俺のほうに駆けてくる。
俺はあっけにとられて動くこともできない。
納戸からはまた、同じくらいの大きさの、もう一体の黒い人が飛び出してきた。
二体の黒い人は、俺の目の前でカーブを切り、客間へと続く廊下のほうに走っていった。
夢の中の俺は訳もわからずその二体の黒い人を追いかけた。
そして、二体の影を追いかけて客間にたどり着いたとき、俺はふっと目が覚めた。
129:本当にあった怖い名無し:2011/06/20(月) 18:35:03.19 ID:+UDWbr3x0
周りを見るとなんだか薄明るい。
「もう朝か」と漠然と思った。
しかし変な夢を見たおかげで胸がどきどきして落ち着かない。
横に寝ている両親と弟はすうすう寝息を立てている。
「起こされるまでもう一回寝よう」そう思って俺はまた布団に入り込んで目をつぶった。
そしてウトウトとし始めたとき、突然体が動かなくなった。
「金縛りだ!」さっきの夢を思い出して体から冷や汗が流れる。
手はピクリとも動かない。
とんでもない恐怖感に押しつぶされそうになる。
何とか声を出して隣に寝ている両親に助けを求めようとするが、声が出ない。
「ヒューヒュー」というかすれたような息遣いが自分の口から聞こえるだけだ。
そうこうしているうちに体が突然動くようになった。
体をガバッと起こして目を開ける。
さっきまでは薄明るかったはずなのに周りは真っ暗になっている。
「え?朝じゃなかったの?!」こうなると自分でも訳が分からない。
時計を見るとまだ二時を少しすぎたばかり。
自分のおかれている状況が理解できなかった。
あわてて両親を起こして、事情を説明して同じ布団で寝かせてもらった。
両親は形だけは真面目に話を聞いたが信じちゃくれなかったと思う。
所詮は子供が寝ぼけただけだ、と。
132:本当にあった怖い名無し:2011/06/21(火) 16:10:26.31 ID:iOmXFZtdO
その晩はそれ以後何も起こらなかった。
次の日、また夜中に目が覚めた。
時計を確認する気にはならない。
どうせ夜中だ。
今度は周りも明るくない。
そして、そのときの俺は「また寝ようとすると金縛りにあうに違いない」
と(なぜか)確信していた。
もう寝るわけにはいかない、金縛りは二度とごめんだ…
たしかそんなことを考えていたように思う。
だが当時の俺はいかんせん馬鹿な小学生。
「寝ないぞ!」という決意むなしく再びまどろんでしまった。
そして眠りに落ちるその瞬間、またしても体が動かなくなった。
しかも今度は昨日と違う。誰かがいる。俺の上に誰かが乗ってる。
腹の上に乗ったそいつは、たぶん笑っている。
そいつの笑い声がかすかに聞こえる。
もう一人、俺の真横(親たちのいないほう、俺は一番端っこに寝てた)に
誰かが座って俺を覗き込んでる。
俺は「絶対に目を開けるものか!」と決心して目をつぶっているのに、
なぜかその状況がまるで目にしているかのように頭に浮かぶ。
「ねえ…ねえ…」
「遊ぼうよ…」
突然耳元で誰かが俺にささやきかけている。
今でも忘れない奇妙な声。
無機質な、機械の合成音のような、生きている人間の気配のない、非現実的な声だった。
俺はあまりのことに叫びたくてたまらなかった。
だけどどんなにがんばっても声は出ない。
「ねえ…」
「かくれんぼをしようよ…」
そいつらは俺に語りかかけてくる。
135:本当にあった怖い名無し:2011/06/21(火) 19:08:31.02 ID:iOmXFZtdO
そのときふと、当時読んでいた怖い話の本(子供向けのやつだった)に、
「幽霊は強気な人をこわがります」(うろおぼえ)という記述があったことを思い出した。
そこで俺は、心の中で「おい、誰がお前らなんかと遊ぶか!もう二度とくるな!出てけ!」
と強く念じ、お隣のお寺で教えてもらった般若心経の出だしのところを繰り返し唱えた。
そうしているうちに、ふっとまわりから気配が消えた。
俺は恐る恐る目を開けた…不思議なことに今度は周りが明るい。
「夢だったのかな」とも思ったが、まだ腹の上に乗っかられていた感触がある。
あれが夢のわけがない。
まさかもう金縛りにあうことはないだろう。
なぜかそう思って、俺はまた布団にもぐりこんだ。
その瞬間、また体が動かなくなった。
今度は目を閉じることができない。
「いやだ、いやだ」と思っても、俺はなぜか部屋の隅を凝視してしまう。
俺の視線は部屋の隅に固定されたまま動かない。
そして、視界はだんだんと闇の濃さを増していく。
「さっきまで明るかったのに!」
俺は信じられない気持ちでどんどん暗くなっていく部屋の隅を凝視していた。
そこで俺はふと気づいた。
部屋が暗くなっているのではない。そこだけが、部屋の隅だけが暗くなっているんだ。
いつの間にか、部屋の隅に黒い、真っ黒な影が二体立っていた。
夢の中でみた影だ。
人型の影は不安定にゆらゆら揺れている。
「ごめんね」
と影が言ったところで俺の意識は途切れた。
140:本当にあった怖い名無し:2011/06/22(水) 18:03:44.02 ID:imlJeNoG0
それ以降俺はしばらく金縛りにあうこともなく健康に暮らした。
数日後この体験が気になって、お寺の住職に尋ねてみた。
住職は俺の話を聞いて、こう言った。
「それはたぶん関東大震災のときに亡くなった、下の○○さんのところの子供たちじゃろう。
大震災のときはずいぶんとひどい山崩れがあって、まだ小学校に上がる前だったその子たちが
それにまきこまれたんじゃ。近隣の人たちが必死に探したが見つからなくてのう。
結局いまだに見つかっていないのじゃ。
だが墓はあるから、どうだ?お参りでもせんか?」
俺は住職と一緒にお墓にお参りに行った。
すでに苔むしている墓は、なんとなく寂しげにそこにたたずんでいた。
神妙な気持ちでお祈りをしているときに、住職がふとこんなことを言い始めた。
「わしはこの子達の一級上でな。この子達はよくお寺にも遊びに来たんじゃ。
大震災の日もたぶんわしと遊ぶためにこの近くまで来たんじゃろう。
だがわしはその日別の子の家に寄り道をして、まだ寺には帰っていなかったんじゃ。
この子達はわしを待ちながら、山の中で遊んでおったんじゃろうな…
だからな、この子達のことをことを考えるとわしは胸が痛む。
あの日寄り道をせずにまっすぐ尋常学校から帰っていれば、
この子達は死なずに済んだかも知れんと…。」
俺はあまりの話にびっくりして住職の顔をじっと見つめてしまった。
住職は俺の視線にまったく気づかないかのように、
墓と、その背後に広がる山に視線を向けたまま動かない。
その表情はまるで昔を懐かしんでいるかのようだった。
「もしかすると」
住職はまるで独り言を言うかのようにぽつりとこう言った。
「あの子らはお前をわしだと思って遊びに来たのではないかな…」
これで俺の話は終わり。
だけどこうして振り返ると、ほんとに俺はかれらに冷たいことをしたものだな、と思う。
でも怖かったんだから仕方ない…と信じたい。
長文失礼しました。
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142:本当にあった怖い名無し:2011/06/22(水) 18:59:44.86 ID:g2jTjTrA0
トンネル
長くなったので、連投します。すみません。
私の家系は女が多いです。
で、
母方の親戚の女はほとんどが何かしら霊感が強いんです。
見えたり、憑かれたり、上にあげたり、直感がやたら大当りばっかりとか、ジャンルは皆違うけれど。
私は、
色々見えたり中に入れたりと、
好奇心で突っ走ってどんどん力が強くなりました。
小学生までは怖い話は本当に駄目で、ちゃっちいお化け屋敷も目をしっかり閉じて耳を塞いで無理矢理連行されてました。
なのに今では現在進行系で右足首を誰かに掴まれていても平然と書き込みしていますw
何でこうなったんやっけなー?
と思ってたんですよ。
でも、
中学三年?の夏休みの日記を読み返して思い出したんです。
初めての不思議な体験を。
144:本当にあった怖い名無し:2011/06/22(水) 23:58:54.44 ID:imlJeNoG0
右足痺れてきた。
誰か知らんけど邪魔やなぁ。
で、
日記を読み返して、初めて心霊っぽい夢を見た時の事を思い出したんです。
私と、知らない女性一人男性二人と車でトンネルに行く夢です。
カップル二組がノリで心霊スポットに行くってありきたりな設定みたいです。
車をおりて見てみると、
そのトンネルが珍しくて、四角いんです。
何でかは解らないけど、トンネルの上がすごく嫌で、私はトンネルに入るのを拒みました。
でも他の三人は無理矢理私を引っ張って連れて行きました。
人とは思えない引き攣ったいやらしい笑顔で。
そしたら出るわ出るわ。
どこ見ても何かがいる。
腕、顔、青い火の玉、血まみれ。
何故か一切無音でした。
叫びたくても声が出せない、自分の足音もしない。
他の三人はずっと笑顔。
目の前に生首が現れた所で目が覚めました。
不思議な事に、起きた時まったく怖くありませんでした。「何やろ、今の?まぁいっか」って感じでした。
そして、中学三年の夏休みにはすっかり忘れてたんです。いつ見た夢かも覚えてません。
でも、
あるテレビを見ていた時に、鳥肌と何で!?と思いながら思い出したんです。
153:本当にあった怖い名無し:2011/06/23(木) 23:49:42.64 ID:I4ZP2DoO0
右足首動かせるようになった。後ろから誰かが携帯覗いてるけど気にない。
さて。
見ていたテレビは確か、心霊スポットベスト100!みたいなタイトルやったかなぁ?
夏やからこんな番組ばっかりでした。暇つぶしに何となく見てました。
昔は怖くてたまらなかったけれど、
中学一年の時に産まれた妹の私には見えない誰かと遊ぶ姿、
夜中突然鳴り出すおもちゃ、
一番上の姉の見たモノの話なんかで、すっかりなれて怖いとあまり思わなくなっていました。
で、心霊スポットベスト100の10位以内の関東?のトンネルを見て鳥肌がたちました。
四角いトンネル。
トンネルの上にはお墓。
夢を一瞬で思い出しました。夢で見たトンネルと全く同じ。
私は生まれてからずっと大阪に住んでいるので、関東のトンネルを知ってる訳がない。
当時中学生の私が行った事あるのは、遠足の奈良、親戚のいる愛媛くらい。
その当時は心霊スポットにそんなに興味なかったし、携帯もPCも持ってませんでしたので、情報収集はしてません。
何故、私は行った事も見た事もないトンネルの夢をみたのでしょうか?
幽体離脱まがいでベッドの中から恋人の家を訪問出来る様になった今でもちょっと不思議です。
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159:本当にあった怖い名無し:2011/06/24(金) 13:42:04.94 ID:RZ839I230
エアコンから声
丁度今さっきの話なんですが。
今さっきまで自分寝てまして、夢を見ていたんですよ。
夜の暗い大学の教室で一人で立っていまして、普通ならその状況だけでもおかしいんですが、
夢の中の自分の意識としては、「あぁ、テストも近いから勉強してて、今帰るところだったんだ」というものでした。
隣の教室はまだ電気がついていまして、まだ誰か勉強しているのかな、という意識でした。
すると、自分のいる教室のエアコンから「クキキキ、クキキキ」という音がしてきましてね、これが何とも不快な音なんですよ。
うざったいな、と思いながら何度もエアコンのスイッチのオンオフを繰り返したんですが、一向に消えない。
隣の明るい教室に行って、誰もいなかったわけですが、そこのスイッチのオンオフを繰り返したんですが、やはり一向に消えない。
あまりに不快な音で、いよいよオエッっと気持ち悪くなってきたところで、パチッと眼が覚めたんです。
どうやらその音は、寝ている部屋のエアコンが発していた音だったようでした。
エアコンがそんな音を発したことがないことや、リアルの音がここまで夢に干渉してきたことに驚いたんですが、
まあそれはいいとして、すぐにエアコンを切ったんです。
それからなんです、気持ち悪いのは。
160:本当にあった怖い名無し:2011/06/24(金) 16:46:30.33 ID:zchfu7SJ0
その不快な音を発するエアコンのスイッチを切って寝ようとした時から、ものすごい耳鳴りに襲われまして、一向に寝付けないんです。
何度も寝がえりをうって、冬だというのにビショビショに汗もかいてしまって。
なんだよこれ・・きつい・・とか思いながらうつ伏せに寝ようとしてていると、ちょうど自分の後頭部あたりですかね、声がしましてね。
「ア"ァ"ア"・・・」「ギャアア・・・」と、何かがもだえ苦しんでいる声というか、
この世のものとは思えない不気味な声というか。
ガバッと飛び起きて後ろを見たのですが、誰もいない。
気持ち悪かったんですが、明日も早いのでまた寝ようと思ったところで、やはり耳鳴りで同じように寝れない。
すると今度はつぶやくような声で、「ボゴズ・・・」だったと思うのですが、
さっきの声が顔の近くで聞こえてきたんです。
あんまり気持ち悪かったので電気をつけたところ、とたんに耳鳴りも不快な感覚もなくなりましてね。
明るさってのは、その気味の悪いものに何か効果があるのですかね。
今までそういうものの存在を信じても来なかった自分だったので、これを少々衝撃的な出来事でした。
1時間半前の夜中の2時くらいの出来事でした。
今夜はこのまま朝まで起きてようとおもっています。
それでは。
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162:本当にあった怖い名無し:2011/06/26(日) 12:59:57.06 ID:AFBGVBSAO
猿夢を見た
【グロ注意】
猿夢を見たことがある
多分寝る前にPCでまとめサイトを見ていたからだと思う
通学に使っていたオレンジと深緑の電車のボックス席に座っていた
乗客はまばらに5・6人いたと思う
次の駅までまだなのに停車のアナウンスがなぜか流れたんだ
「ご乗車ありがとうございます 次は串刺し~」
途端に左前に座っているOL風の女性の身体から針が突き出た
床まで血を垂らしてびくんびくんって悶えてから座席に横に倒れた
すると車掌さんがやってきて窓を開けると倒れた女性を外に放りだした
そしてまたアナウンスが流れる
「本日は○○線をご利用いただきましてありがとうございます お降りの際には座席にお忘れ物がないようにお気を付け下さいませ」
その間も他の乗客はただ黙って座っていた
そしてしばらくも進まないうちにまた停車を知らせるアナウンスが流れる
「ご乗車ありがとうございます 次は煮えたぎり~」
今度は真後に座っている中年サラリーマンだった
自分は窓の外を見ているんだけど、なぜか後ろの光景がわかった
空中に現れた明るい茶色の鍋が傾くと中の煮えたぎった油が男の顔面にかかった
次々と湧き出る油で男の表面がこんがりと焦げて目玉が沸騰して白くなって、
大きく叫ぶみたいに口を開けるんだけどその口のなかにも油がいっぱいでなんの声も出ない
油が出なくなるのと同時にまた車掌がやってきて男を窓の外に放り出して、発車のアナウンスが流れる
163:本当にあった怖い名無し:2011/06/26(日) 20:34:24.22 ID:42iDhdbO0
引き伸ばしでは連結の近くに立っていた女性が見えない何かにつかまれ通路を引きずられ肉が徐々にはがれ
通路に人の欠片が一つながりに引き延ばされたようになっていて
弾き飛ばしでは突然座席から放り出された学生がそのまま天井にぶつかり
液体みたいにぐじゅぐじゅにつぶれて天井に張り付いた
弾き飛ばしの次は轢き潰しだった
そこでなぜか次は自分だなと分かった
でもなぜか怖いとか逃げようとか思わなかった
ぼんやりと無感動に窓の外を見たまま自分の四肢の指からどんどんとひねりつぶされるの感じていた
もちろんすごく痛かった
ねじられた場所が火に突っ込まれたようにかっと熱くなり、かゆいほど痛くなった
指がすべて潰されるとそこから先の手や足が徐々にひねるようにつぶされていった
窓の外はいつのまにか街中から煙ぶるような緑の森になっていた
森の奥は真っ黒になっていた
足から腰、腹に順番につぶされていった
腕の方は肩までつぶして止まった
内臓を潰されるのはなんだか絞られているようで少し面白かった
腹は簡単に潰れたんだけど、胸になるとちょっと堅いみたいで時間がすこしかかった
胸からひねりつぶすからただの潰すに変わった
肋骨の下の方から重みをかけられてどんどんとつぶされていった
心臓が潰された時はずきんと背筋を走る鋭痛が走った
胴体が完全に潰されたら支えを失って頭がずるりと落ちて座席を転がって床に落ちた
それでも視線は窓の外に向いていた
まだ全部つぶれていないのに車掌さんがやってきて、頭を持ち上げるとぽんと窓の外に放り投げた
頭は捨てられたのに意識はまだなぜか車内にあって、つぶされた胴体の上から窓の外を見ていた
頭を放り投げた車掌さんは潰された胴体を持ち上げると、一つながりになっているそれをずるずると窓の外に捨てた
これでようやく終わったなと地面に落ちるまでの間、走る長い電車を見ながら思った
165:本当にあった怖い名無し:2011/06/26(日) 20:51:38.05 ID:y7W9qGgZ0
地面に落ちるまで結構時間がかかったんだけど、なかなか電車は途切れることがなかった。
ようやく電車が終わったのと地面に落ちるのは同じくらいだった。
走り去る電車の最後の窓に車掌さんの後ろ姿が見えた。
転がったまま、先に捨てられた頭を探しにいかなきゃな、と思ったんだけど身体がつぶれているから動かなかった。
痛みはその時にはもうなかった。
なんの変化もないままずっと森を見続けているとやがて眼が覚めた。
目が覚めた後もまだ身体はあの森の中にあるんだと思った。
つまり目が覚めた状態の自分は頭の方だと認知していた。
だから、探しにいかなければいけないんだと寝ぼけ眼で窓を開けて外に出ようとして思いなおした。
自分の部屋は2階だった。
風が冷たく、それで目が覚めなければそのまま落ちていたとおもう。
そんな猿夢だった。
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167:本当にあった怖い名無し:2011/06/26(日) 21:01:31.49 ID:+MgHvQCF0
粘土の夢
とりあえず、読む前に見てくれ
話を聞くだけでリンクするかも知れない話だ
零感体質の俺や友達数人でも霊障(っていうのか?)が起きた話だ
霊感体質の人間は自己責任で頼む
あと、想像はなるべくしない方が良い
俺の友達(Y)が陰嚢水腫?とかいう病気で入院していた
2週間ちょっとで退院できると言っていたので見舞いに行かなかったら、「明日ちょっと来てくれ」とのメールを貰った
手術も済んであと5日で退院という時だったのを憶えてる
久しぶりに見たYは結構やつれてて、俺は入院すると誰でもこうなるんだなーって思った
「おっす!どうよ擬似ニート生活は」という冗談にもYは力弱く笑うだけだった
しばらくすると話題も尽きて、なんか居辛くなったからそろそろ帰ろっかなってソワソワしてた俺に、Yは最近おかしな夢を毎晩の様に見る。と震えた声で話しはじめた
その夢は入院してからずっと見ている夢だという
最初は、出入り口や窓のない青い病室で自分がベットに縛り付けられていて、横には巨大な粘土が丸イスに座ってるだけの夢
その時点でネタだと思って俺は吹き出してしまったのだが、Yは真面目に聞けよ!とマジギレしていた
二回目に見た夢では、今度は赤い病室でこれまた縛り付けられている自分の横に巨大な粘土がイスに座ってるというもの
ただ違っていたのは、その粘土がなんとなく人の形になっていた。ということだった
それから夢を見るたびに青い病室、赤い病室、青い病室、と交互に自分のいる病室が変わり、どんどん粘土が人の形になっていくそうだ
ただ、その人の形の粘土は頭が本来あるはずの所に無く、膝の上にボールでも持っているかのように両手に支えられて乗っかっているらしい
以下Yの発言をなるべく正確に書いた
完全に人間の形になった。質感っていうの?本当に人間がいるみたいな感じ
持っていた頭も、最初はマネキンの顔そのものだったんだけど、目を閉じた女の子になってった
これ以上どう変わるのかと思ったら、今日だよ!今日見たらその子が俺に向かってゆっくり何か言った!
声は聞こえなかったけど、たぶん『ありがとう』だと思う
糸の様に目を細めて、裂ける位にぃーって笑って消えたんだよ
173:本当にあった怖い名無し:2011/06/27(月) 10:58:14.52 ID:pkBO3ewS0
あんまり俺を置いてけぼりにして興奮して話すYに若干引きつつ、そろそろバイトだわ。と嘘をついて帰ってきた
その夜だ。Yと(たぶん)同じ夢を見た
ただ、違っていた点が結構あった
まず、青い病室じゃなくて、青いのは俺の部屋。青い光に照らされたとかいうんじゃなくて、青いペンキで塗りたくったような感じ
不思議なことに入り口や窓がない
イスは置いてないはずだが、俺のベッドの横(ちょうど俺の顔の横あたり)に、よく学校の卒業式とかで使うパイプイスが置いてあった
粘土はない。だけど、何か物体がイスの上にあるようなそんな気配だけがする
縛られてはいない、けど身体が動かせない
なんだこれ?と思い瞬きしたらもう朝になっていた
次の日、Yに似た様な夢を見た!と話に言ったら、Yは昨日は夢を見てないという
「お前の方に行ったのかもな」ってYはやけにスッキリした顔をして笑ってた
その言葉を聞いた途端、物凄いダルさと寒気がした
急に言い知れぬ不安感に襲われて、何にというわけではないけど、何かが怖くて怖くて仕方がなかった
案の定、また夢を見た
今度は赤い部屋だ。またペンキを塗りたくったような赤い部屋
身体は相変わらず動かないので、目だけで横を見ると、何かがイスに乗ってる
粘土じゃなく、よくテレビとかで見る蕎麦打ちの伸ばす前の塊っぽい物の人型サイズVerだった
イスに座ってるというよりも干してある感じだった。背もたれの裏までベロンって
妙な匂いもした
お酢のような酸っぱい匂いに、イソジンの様な匂いが混ざった感じ
そしてまた、瞬きしたら朝になっていた…
さすがにおかしいと思った俺は仲のいいグループの友達にYの話とこの話をした。
案の定大爆笑され
「俺ならこねくりまわして超美人でも作る」とか
「蕎麦なら切り置きしとけば食料には困らねんじゃね?」とか茶化された
ところが、俺が「お前らの所にも出ればいいのに」っていうと急に驚いたように俺を見てそのまま黙りこくってしまった
その夜だ、案の定青い部屋の夢
だが、イスの上に粘土が無くなってる
何かある気配もなくなっている
本当にただのイスがそこにあるだけの夢
ゆっくり瞬きすると朝になっていた
172:本当にあった怖い名無し:2011/06/27(月) 09:57:05.57 ID:pw8oDKp+O
今まで感じでいた言い知れぬ不安感もなくなり、やけにスッキリしている
なんだったんだと思いつつ仲間のたまり場に行くと、昨日茶化してた二人がやけに低めのテンションでボソボソ話していた
「お前らテンション低すぎ!」ってこれまでにないくらい爽やかに話しかけたら、殴られそうな勢いで「どうしたらいい!?」って詰め寄ってきた
どうやら粘土を見たようだった
詳しく聞くと俺が「お前らの所にも出ればいいのに」っていった途端に鳥肌が立って、妙に不安になったという
そして、その夜に青いペンキで塗られた自分の部屋で、その粘土がイスに座ってるのを目撃したらしい
俺は話を聞くとその人の所に出るとかいう胡散臭いのは信じてなかったが、マジでそんなのがあるとは夢にも思わなかった。
ちなみに、俺はそのあとそれ関係の夢は見てない
そいつらもしばらくしたら夢を見なくなったと言っていた
恐らく誰かに話したんだろう
ただ、驚いたのは
退院して2日後にYが亡くなった。
自宅のトイレで頭の血管がプッツンしていたらしい
力んだ瞬間にいったのではないか?との事だったが…
仮にも検査やら何やらを3週間くらい前にした人間が頭の血管切れて(脳溢血?っていうのか?)死ぬだろうか?
俺は夢の粘土の『ありがとう』を聞いたからではないかと思う
夢を見た俺とその友達は今もピンピンしてる
これまた『ありがとう』聞かなかったからだと思う
もしもこの話を見て夢を見たら、粘土が完成する前に誰かに話した方がいい
まぁ、ネットじゃ伝わらんと思うが…
◆目次に戻る◆
174:本当にあった怖い名無し:2011/06/27(月) 11:07:12.19 ID:Gjvg4I8n0
小指の傷
最近左手の小指に知らないキズが出来てる事が多い。
痛みは無くて、ふと気がつくと血が出てたりカサブタになってたり。
関係ないかもしれないけど、左手の小指には中学の時の突き指以来ずっとアザがついたまま治らない。
もう15年以上前の突き指でアザが残ってるってw
そんな事を踏まえて。
今朝、目覚める直前に夢を見た。
昔アニメとか映画で見た電気椅子のようなものに固定されている俺。
何故か咄嗟に「うわっ!まただ!」と思った。
左手付近に違和感を感じてそこを見ると10cmくらいの大きさのモンチッチ(サルのぬいぐるみ)とミッキーマウスの
ぬいぐるみが、錆びた安全カミソリを持ってブツブツと小声で相談している。
声はドスの効いた濁声で無表情に笑ったまま固まった顔との対比が怖かった。
俺が固定されたまま見ている前で「今日はどこまで切れるかな・・・」と呟きながらモンチッチがカミソリで俺の小指を
ゾリゾリ切り始めた。
あまりの激痛に「うわー!うわー!うわー!」と身をよじるが逃げられない。
骨に達したのか、ゾリゾリ言う音がゴリゴリと言う音に変わった所で目が覚めた。
指の痛みは無かったが、夢よりは随分浅いものの、左手小指に既に治りかけの真っ直ぐなキズが出来ていた。
モンチッチとミッキーマウスは娘の枕元に転がってるし、錆びたカミソリは捨てるためにテープでグルグル巻きにして
玄関脇に置いてある。
単なる気にしすぎの夢なのか、俺の小指のキズは毎回こいつらのせいで付いてたのか、見てる人にとっては「夢かよ」
で終わりの話かもしれないが、未だに思い出すと心臓がバクバクするほど恐ろしい朝だった。
◆目次に戻る◆
177:本当にあった怖い名無し:2011/06/28(火) 20:14:49.30 ID:a11uELYn0
予測できない予知夢
皿の上にはハンバーグが乗っていたのだが
一度、目を離してもう一度見ると巨大なゴキブリになっていた
という内容の夢を見た
その日、誰にもそのくだらない夢の話はしていなかったのだが
晩御飯はハンバーグだったし僕の部屋にはゴキブリが出た
その翌日か、翌々日に
ガリガリ君を大量に買い込んで家に帰ると全部溶けていた
という内容の夢を見た
その日、普段は気の利かない友達が、僕の家に来る際にアイスを買ってきた
それはガリガリ君リッチチョコレート
そして、案の定溶けかけていた(内部はドロドロ)
またその翌々日くらいに
芯の無いタイプのトイレットペーパーにチャッカマンで火をつける
という内容の夢を見た
その日、約一年半ほどの平穏を破って団地内で火事があった
そしてさっき
笑っている父親に馬乗りになって殴り続けている僕
の夢を見た
僕の家族は祖母と母と僕しかいない
この後 どうなるのか予想もできない
◆目次に戻る◆
181:本当にあった怖い名無し:2011/06/29(水) 07:58:57.87 ID:Y/dMAqpA0
夢にいざなわれる
ここでいいのかな?
夢で不思議な話を
同じ家とか場所とかを繰り返し夢に見ることはあるだろうか
別に続きモノって事ではなく、ホラーであったり日常的であったりと
関連性はないけど舞台がいつもそこってやつ
大抵は昔住んでた家だとか友人や親戚の家だったりとか
でも全く覚えがない場所だが、よく夢に見るということがある
学校でそんな話をしていて、友人が教えてくれた話
184:本当にあった怖い名無し:2011/06/29(水) 10:23:12.45 ID:hT9RyDNbO
彼は昔からよく夢に見る場所があった
ちょっとばかり洋風の普通にある住宅で、2階建てだという
いつから見るようになったのかは覚えていないが、中学に入ったときにはすでに、ああまたかと
思えるくらいだった
彼にはとても仲のよい友人Kがいた
家が近所で母親同士も仲がよかったため、お互いの家を行き来して毎日のように遊んでいた
好きな漫画もゲームで使うキャラも一緒
成績も同じくらいで、身長体重も変わらない
中学1年の時にいつも通り遊んでいると、夢の話になった
「いっつも同じ家の夢をみるんだよ」
食いついてきたKも同じような体験をすることがあるらしい
メモ用紙に家の間取りを書いて説明すると、Kも同じだと言った
いろいろ話している内に全く同じ家のように感じた
奇妙な偶然に好奇心が刺激され、お互いの夢の話をすることが多くなった
家は割と広くて4,5人の家族が住めそうな所
だけど二人とも1階の角部屋だけは入ったことがない
中学という微妙な年齢のこともあって、どちらが先にあの部屋に入るか競争しようということになった
その頃から悪夢が続くようになった
家の中を包丁をもった殺人鬼に追い回されたり、姿の見えない幽霊に追いかけられたり
例の部屋に近づくことは出来なかった
最初は「俺たち前世で兄弟だったんじゃね?」と盛り上がっていたが
次第に夢の話はしなくなった
186:本当にあった怖い名無し:2011/06/29(水) 13:09:29.07 ID:MQo+qdxw0
彼曰く、あまりに似すぎている自分たちが正直気味が悪くなったと
顔は似てるわけではないけど、本人達にしか分からないシンパシーのような物があるんだと
それは彼も同じだったようで高校は別の所を選んだ
でも仲のよい親友であることには変わりなく、電話で話したりはしていた
部活や進路を決めるような時にはお互い別々にしようと暗黙の了解があった
大学に進む頃には違う生活環境で次第に疎遠になっていた
冬休みに実家に帰省すると久しぶりにKから年賀状が届いていた
年賀状にはペットの犬の写真
ああ、チョコまだ生きてるんだと懐かしかった
印刷のあけましておめでとうの下に小さく書かれたKの筆跡
「あの部屋に呼ばれた。俺が先に行くぜ」
その言葉に血の気が引いた
数日前に見た夢で彼も部屋に呼ばれたのだ
変わらず一定周期であの夢は見ていたが、そのときはなんだか雰囲気が違った
誰もいない家の中を歩いていると、なんとなく、ああ、今ならそこに行けるなという気分になったという
ただ彼は行けなかった
行こうとしたときに携帯が鳴って起こされた
学校が始まってしばらくしたときに母から電話がきた
Kが行方不明になったらしい
一人暮らしをしていたアパートから忽然と姿が見えなくなったと
何か知らないかとKの親が聞きにきたというのだ
もちろん夢の話など出来るはずもなく、知らないと言うしかなかった
それから半年以上が経ったが、まだKは見つからない
188:本当にあった怖い名無し:2011/06/29(水) 17:09:02.90 ID:EHnLDVPz0
疎遠にはなっていたが、とても寂しくて仕方がないと落ち込んでいた
先を越されたと悔しい気持ちもあるんだと
対して怖くもないかもしれないけど、正直俺はぞっとした
俺もまた同じように毎度でてくる家がある
夢で見たことを他人に話してはいけないと祖母が言っていた
それまでなんとなく言いつけを守っていたけど、そういうことかと納得した
◆目次に戻る◆
194:本当にあった怖い名無し:2011/06/30(木) 00:22:42.77 ID:rMRgfmm9O
予知夢の少年
怖いってよりは不思議な話かもしれんけど、
オレ的には怖かったので、ここに書きます。
オレがガキの頃、近所にAと言う幼なじみがいた。
学年も同じで、毎朝一緒に学校に行った。
Aは何故か未来のことをよく知ってて、
その頃夢中だったマンガとか、アニメとかについて、
来週どうなるかを教えてくれた。
なんで知ってるのか気になって、一体どこから聞いてきたんだと聞いたら
Aは「夢で見た」と言っていた。
おそらく予知夢みたいなものだったんだろうけど、
その頃のオレはアホだったので、
「いいなー、オレも夢で見たいなー」としか思ってなかった。
んでお互いに五年生になったとき、Aは死んだ。
トラックにひき逃げされて即死だったらしい。
Aの葬式は身内だけで行われ、遺体を前に最後の挨拶も出来なかった。
オレはしばらくAが居なくなったことを自覚できなかったけど、
Aの妹が寂しそうにしているのを見て、少しずつAの死を認識していった。
続く。
210: 忍法帖【Lv=12,xxxPT】 :2011/07/01(金) 22:25:40.47 ID:QcYpFSsB0
sageかた間違えた。
んで最近の話。
先月のGWの時、田舎に帰省した。
Aの家の前を歩いてたら、Aのおばさんに会った。
「おひさしぶりです」
「あら、○○(オレね)君、すっかり大人になったねー」
なんて軽く立ち話をして、Aに線香でもとA宅にお邪魔した。
Aに線香を上げてからまたおばさんと世間話。
ふとぱたぱたと歩く音が聞こえてきた。
「○○にいちゃん!」
Aの妹だった。
続く。
212:本当にあった怖い名無し:2011/07/01(金) 23:57:32.14 ID:IGsElGAa0
Aが亡くなってから、オレはAの妹が寂しそうにしているのが見ていられなくなって、
毎朝A妹と色んな話をしながら学校に行った。
そのうち自然とオレのことをお兄ちゃんと呼ぶようになってた。
そのままA妹と二人で世間話。
「彼氏は出来たか?」とか、「大学はどうだ?」とか、まぁ色々と。
そのうちAの話題になって、ふと聞いてみた。
「ひき逃げ犯は捕まった?」
「あ、うん、大丈夫・・・」
何か触れちゃいけないことに触れてしまったらしい。
それ以上は聞かなかった。
続く。
213: 忍法帖【Lv=12,xxxPT】 :2011/07/02(土) 00:11:25.40 ID:/qEpVZgU0
家に帰って夕食の時、おふくろに聞いてみた。
「Aってトラックにひき逃げされたんだよね?」
「あぁ、A君? そう言ってたんだっけ・・・」
「そう言ってたってどういう意味?」
「確か・・・、詳しく知らないけど変死とかなんとか」
「変死? 脳卒中とか?」
「知らないけど、子供達にショックを与えないためとか、通勤途中の車に気をつけるように、
トラックに轢かれたって話になったんじゃなかったかな」
「んじゃひき逃げじゃないのか」
「うん、そうだけど、詳しいことは知らないねぇ」
謎が深まってしまった。
続きます。
199:本当にあった怖い名無し:2011/07/01(金) 15:46:27.96 ID:Cbg7Ak4Z0
その夜Aのことが気になって、卒業アルバムとか文集とかを引っ張り出して、
片っ端から読んでみた。
Aの文章は至って普通だったが、「同じクラスの人を書いてみよう」ってやつで、
Aのことを書いてる文章があった。
「A君は未来を知っててすごい、火事とかも知っててすごい」
みたいなアホな文章だったが、それで思い出した。
オレはAとの通学途中、毎朝のように未来の話を聞いた。
オレの動機は至って自己満で、好きな漫画やアニメの来週の話が知りたくて知りたくてどーしようもなくて、
アホみたいに毎日教えて君してたんだが、
たまに全く関係ない話をすることがあった。
200:本当にあった怖い名無し:2011/07/01(金) 15:51:59.63 ID:HyM4FThw0
ある朝Aが家から出てくると、腕に包帯をしていた。
例によってオレはアホな語り口で話しかけた(と思う)
「どうしたそれ?」
「昨日の夜火事があって、やけどした」
「え、火事? どこ? 痛くない?」
「ガッコー行く道の途中に茶色い犬いるじゃん? あそこんち」
「マジで? 見に行くぞ!!」
「おう!!」
っつって、二人でその家に駆けてったんだけど、家は火事にはなっていなかった。
茶色い雑種の中型犬が、いつもと変わらずオレ達に向かって吠えるだけだった。
「何だよ-、嘘かよー」
「いや、嘘じゃないもん、ホントに見たし」
その何日か後、その家は全焼した。
201:本当にあった怖い名無し:2011/07/01(金) 16:29:34.23 ID:LfOgLm2l0
ちなみにその火事で人とか死んでなかったと思う、
怪我がなくて何よりみたいな話を聞いたし。
あとから新しい家が建って、あの犬も戻ってきてたと思う。
んでまー、その件でオレとAは「Aが夢で未来を見てる」
っていう結論に達した。
その頃「1999年7月にノストラダムスの大王が~」みたいな
世界の終わりがやってくるぞー 的な話がはやってて、
オレはAに「1999年7月に地球がどうなってくるか見てきて」と言った。
何日かしてAはオレに言った。
「何にもなってなかった」
「何だよ、つまんねー」
「でもすごいゲーム機とか見たぞ」
「え、マジ? 教えてよ!!」
ってことで、やはり予知夢を自己満にしか使えなかったアホなオレ達だった。
202:本当にあった怖い名無し:2011/07/01(金) 19:04:28.83 ID:PP60DlNB0
Aはその後、どんどん未来のことを、と言うか、
未来のゲーム機について教えてくれるようになった。
今で言うWiiとか任天堂DSみたいな話も聞いた。
最後の方は、
「でかいテレビで恐竜とか飛行機がテレビから飛び出してきた」
みたいなこと言ってたから、3Dのゲームなのかな。
今よりもっと未来を見てたのかもしれん。
で、それから程なくしてAは亡くなった。
203:本当にあった怖い名無し:2011/07/01(金) 19:30:28.83 ID:HyM4FThw0
文集を持ったまま色々思い出してるうちに、やはり死因がどうしても気になって、
A妹に電話した。
「明日ヒマか?」
「昼間なら大丈夫だけど」
「んじゃ兄貴だからメシでもおごってやろう」
と言って半ば強引にA妹と約束を取り付けた。
翌日、A妹と郊外のアウトレットに行き、メシを食って、午後3時前にはそこを出た。
帰りの車の中で、A妹とAの思い出話をする。
どう切り出すか迷ったが、A妹がAの予知夢の話をしたので、
ここぞと思い、こう切り出した。
「予知夢が見られるなら、トラックの件も先に気づければよかったんだけどな・・・」
207:本当にあった怖い名無し:2011/07/01(金) 19:56:23.07 ID:PP60DlNB0
「うん・・・、あのね」
「うん?」
「これ本当は言っちゃいけないって言うか、言うなって言われてるし、あまり話したくないんだけど」
「うん」
「お兄ちゃん(Aのことね)、トラックじゃないの」
「・・・どういうこと?」
少し間をおいて、A妹は話し始めた。
「あの日のことだけど・・・」
「お兄ちゃんと私は一緒の部屋に寝てたんだけど、 朝起きたらお兄ちゃんはまだ寝てて、私は一人で居間に行ったの」
「ちょっとしたら突然子供部屋から、お兄ちゃんの叫び声が聞こえて、ぎゃーー って」
「お母さんが慌てて子供部屋に行ったら、お母さんも悲鳴あげちゃって」
「びっくりして私も部屋に行ったんだけど、、、そしたらお兄ちゃんが・・・」
オレは黙ってA妹の次の言葉を待っていた。
208:本当にあった怖い名無し:2011/07/01(金) 21:21:16.79 ID:YtLTi44G0
「・・・焼けて、死んでた・・・」
「焼けて?」
「黒こげって言うか、真っ黒って言うか・・・」
A妹の手が震えてた。
オレも少し震えてた。
「私が子供部屋を出て、ほんのちょっとの間に、そうなって・・・」
オレは正直言葉を無くしてしまって、ただ頷くことしか出来なかった。
「ごめんなさい、変な話しで・・・」
「いや、いいよ、オレもAの最後のこと、知りたかったから」
オレはその時頭の中でぐるぐる色々と考えてて、
もしかして人体発火現象ってやつか? と思い、更に一つだけ聞いた。
「ごめん、一つだけ聞きたい、人体発火現象って知ってるか?」
「うん、前に調べたことあるけど、あれじゃない」
「まるで炭のようになったって後から聞いた」
ほんのちょっとの間で炭に?? そんなことあるのだろうか。
どういうことだろう・・・。
オレとA妹は、そのまま言葉を交わすこともなく車を走らせ、
「またね」の挨拶で別れた。
んで悶々として今に至る。
ここからはオレの予想でしかないんだけど、
Aは「予知夢で見た火事」で「やけど」を負っていたから、
もしかしたら「予知夢」ですごい火力に遭遇したとか・・・。
でも、人体が瞬間的に炭になるようなことってあるんだろうか。
オレにはわからんけども。
Aは最後に何を見たのかなぁ。
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217:本当にあった怖い名無し:2011/07/02(土) 09:00:12.75 ID:n3LY5R9A0
追いかける老婆
ありがちだろうけど、俺の体験談です。
学生の頃、恐ろしく足の早い老婆に追いかけられる夢を続き物で見てた時期があった。
続きていっても、連夜でなく1週間後とか数ヵ月後とかまちまちだったけど
毎回俺は全力で走っていた。
振り向くとすぐ目の前に老婆の顔 夢の中では老婆と一緒にずっと走っている。
夢を見始めた頃は、よく恐怖耐え切れず冷や汗と共に起きてたんだが、
何度目の夢か、ふと、これは夢だとわかるようになった。
それから、夢であることに安心しつつ、追ってくる老婆を振り切りつつ
早く夢から覚めようと、川に飛び込んだり、階段から飛び降りたりと
自分に衝撃を与えて目を覚ますようになった。
その方法は上手くいき、恐ろしい夢から早々脱出できるようになり、嬉しかった。
それからは、年が経つにつれ、夢を見なくなっていき、老婆との追いかけっこは終わった。
今ではその夢を全く見なくなりホッとしているが、振り返ると白い顔、それが俺のトラウマになった
ところが、最近、また気味の悪い夢みたいな出来事が。
休日の昼間、俺は部屋で昼寝をしていた。夢は見ていなかった。
と、突然、耳元でギャッというしわがれたような老人の悲鳴が聞こえ、飛び起きた。
しかし、ハッと目が覚めたときには悲鳴の余韻は全くなく、
隣の部屋にいた家族に聞いても、そんな悲鳴聞いていないとのことだった。
気のせいだったのだろうか、しばらく鳥肌がおさまらなかった。
今も怖い
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218:本当にあった怖い名無し:2011/07/02(土) 10:41:59.41 ID:UQkCUmdoO
因縁
先日見た夢でもひとつ。
ふと気が付くと、7人ばかりで蒸し暑いジャングルで、獣道のようなところを行軍している俺がいた。
背中には38式。ただし弾丸は持っていない。背嚢はあるがやけに軽い。
周りの連中はといえば、骨と皮ばかりの生気のない連中ばかり。ただ、目だけは異様にぎらぎらしている。
俺の手足を見ると、彼等と同じように痩せ細っているようだ。多分、同じ様な顔つきなのだろう。
そして、誰も喋ろうとはしない。黙々とひたすら歩いている。喋ると刺し殺されそうな雰囲気が漂っている。
雰囲気に呑まれて、俺も無言でひたすら歩いている。
ただ、ゲートルの中がやけに痒い。取り外して掻き毟りたいが、周りを見る限り、そんな暇は無さそうだ。
小一時間ほど歩いたところで分隊長が手を上げた。どうやら休憩することにしたらしい。
本来ならばここで食事をするのだろうが、あいにく誰も食えるものを持っていない。
そもそも、ここ1週間ばかりは水だけで過ごしてきた。
それ以前に食った物も、雑草や木の根など、食料と呼べるものではないが・・・。
最後に米の飯を食ったのはひと月以上前か?それだって『おもゆ』としか言いようの無いものだったが・・・。
他にすることも無いのでゲートルを外してみると、瘤のようなものができており、赤黒く腫れ上がっている。
「痒みの原因はこいつか?」と銃剣で切り開いてみると、赤黒いヒルのようなものが出てきた。案外痛くないものだ。
「こんな物でも腹の足しになるなら。」と出てきたやつを啜る。
『ぐちゃり』とした歯の感触、口の中いっぱいに広がる血の香り・・・自分のとはいえ、あまり気持ちの良いモノではない。
223:本当にあった怖い名無し:2011/07/02(土) 14:41:03.73 ID:SycHCJXj0
簡単な止血を行い、ゲートルを巻き直していると、斥候に出ていた奴が戻ってきた。
「2キロほど先に一人で座り込む友軍の兵士が居た。」ということらしい。
目的地へのルートからは若干外れるが「とりあえずそいつを収容しよう。」ということで、皆で移動することとなった。
誰かが言った「食えるものを持っているといいな・・・」
「礼の一つも欲しいところだな。」「米持っているといいな。」他の誰かが言った。こうなると言葉が止まらない。
最初の、喋ると刺し殺されそうなあの雰囲気はどこへやら・・・
しばらく歩くと、それらしき人物が見えてきた。
俺達の姿が見えたのか、口をモゴモゴさせているようだ。見方によっては笑っているようにも見える。
「喋れないのか?」と思いつつ近づいていったが、何となくおかしい。
近づいてみて、その違和感が何であるかを理解した。
そいつは確かに皇軍の兵士だった。だが、だいぶ前にこの場所でこと切れていたようだ。全身が蛆で一杯になっていた。
笑っているように見えたのは、蛆が動いて歯が動いているように見えただけなのだろう。
ただ、こいつの冥福を祈る気持ちも、手を合わせる余裕も無かった。
明日にでもこいつらの仲間入りをしかねないのだから・・・
俺達はその場にへたり込んだ。
224:本当にあった怖い名無し:2011/07/02(土) 16:21:25.32 ID:aoJwItNh0
そのとき、蛆が一匹ポトリと落ちてきた。
俺達の視線がその一匹に集中する。
土の上でもがいているが、大きさはともかく、その白さはなんとなく米の色を連想させる。
しばらくして誰かが言った「コイツ食えねぇかな?」
皆、同じことを考えていたのだろう。
7人とも各々の飯ごうに蛆を入れ始めた。
近くの沢でそれをよく洗う。その間、誰も喋ろうともしない。
洗い終わった蛆は真っ白で、まるで白米のようにも見えた。
それを白米と同じ要領で火にかける。
しばらくすると甘いような香ばしいような何ともいえない匂いが漂い始めた。
皆、終始無表情でことを行っていた。
結局、誰も一言も喋らなかった。喋ると気が狂いそうな気がした。皆、同じだったのだろう。
出来上がったソレは何ともいえない香ばしくて食欲をそそる匂いがした。
皆、無言でその蛆飯を胃袋にかき込んだ。
全ての蛆飯を一粒残さずたいらげるまで誰も喋らなかった。ただ泣いていた。
皆、ひたすら涙を流していた。
・・・と、そこで目が覚めた。
冷房もかけずに蒸し風呂のような部屋の中だった。(約35℃、体感温度はもっとあるかも)
ただ、妙に生々しい夢だった。一体なんだったんだろう?
ちなみに、両祖父は満州と内地(北海道)で終戦を迎えているし、命日ともまったく違う。
225:218-225:2011/07/02(土) 18:54:29.15 ID:Gb0X8QuWO
最初のうちは、ごく短い夢だったのが、段々と長い夢になっていった。
あまりに毎日(1ヶ月ほど)同じ夢(恐ろしくリアル)ばかり見るし、親類にお寺とか勧められてたから「ちとヤバいんじゃないか?」と思ったので、書き込んだのが昨日のこと。
実況してやろうかと思ったので、昨日の時点での夢の内容だけ書き込んだのだが『夢はNG』だの『スレタイも読めない馬鹿』とか色々書かれてる。
書き方も悪かったかも知れんが、こちらもそこまで気が回る状況じゃなかった。
嫁の妹はいわゆる「見える人」なんだけど、先週末会ったときに「相当やばいのが憑いているみたいだから、早いとこ神社かお寺で見てもらったほうがいい」と勧められてた。
で、昨日の書き込みのすぐ後、近所のお寺のお坊さんに相談したら「また良くないのが憑いてるよ。」とのこと。
お寺さんでお祓いをしてもらったけど、ちょっと時間がかかって、ついさっき開放された。
そして、何であんな夢を見るのかやっとわかった。&すっげぇ体が軽くなった。
実は先月、嫁の実家で法事があって、お墓参りをした際、つまづいて墓石に背中からもたれかかったんだけど、その墓こそが、夢の中で自分がなっている兵隊さんのお墓だったわけ。
ちなみにその兵隊さんはビルマで戦死ということになっているんだけど、実際のところ足の傷が悪化して敗血症かなんかの高熱で動けなくなって因果を含まされたらしい。
例の分隊のうち終戦まで生き残ることができたのは分隊長と嫁の祖父(故人)だけだったそうな。
で、嫁の祖父が手榴弾を手渡した張本人だということ、その兵隊さんの息子が当時2歳になるということ(俺の息子も今年2歳)、年齢も同じ(享年が俺の今の年齢)、それに『墓にもたれかかった』というのもあって、因縁ができちゃってたらしい。
お坊さんに夢の話と嫁の祖父の話をしたら「そこ(手榴弾を爆発させるところ)まで行ったら、多分連れて行かれたんじゃないか?」とのこと。
「最期が最期だけに淋しかったんじゃないか?」とも言っていた。
ただ、そんなんで取り殺されたんじゃ、俺的には洒落にならん。
お墓参りの際には、粗相が無い様、みんな気を付けましょうや。
どこに因縁が転がっているかわからんですよ。
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