盲目の魚も数えることができる

Sarah C. P. Williams, May 29, 2014 - 12:15pm




魚類は数を数えるのに目を必要としない。ソマリアブラインドケーブフィッシュは2つのグループの棒のうち、数が大きい方に食料が付随するよう教えられると、多いほうを選ぶようになることを科学者たちは発見した。

以前の研究から、魚類（哺乳類と鳥類も）は数量を識別するようトレーニングできることが分かっていた。
眼の見えない魚（砂漠の下にある洞窟の永久の暗闇で何百万年も進化して きた）がこの能力を持っているかテストするために、研究者たちは水槽の反対同士の側にプラスチック棒をのセットを配置し、餌のフレークを棒の数が多いほうにだけ置いた。

この盲目の魚は、今週「Journal of Experimental Biology」誌のオンライン版に研究者たちが報告したことによると、2本の棒に対して4本または6本の棒を選ぶように学習し、食料が存在しないときですら選ぶようになった。だが彼らは2本と3本は区別できなかった。
4本の棒が2本の棒と同じ面積を覆うように配置されたときも、棒が同じ密度で配置されたときも、この魚は正しく多いほうのセットを選んだ。

ブラインドケーブフィッシュは環境にある物体をその周りの水流の僅かな変化を検知して知覚する。この数量を区別する能力は、生き残るために最大量の昆虫の幼虫やプランクトンに ぱくつくこと、あるいは防御のために最大グループの他のケーブフィッシュに加わることに役立っているようだ。

ソース：ScienceNOW（May 29, 2014）
Blind Fish Still Able to Count
http://news.sciencemag.org/biology/2014/05/blind-fish-still-able-count

原論文：J Exp Biol
Angelo Bisazza, et al.
Non-visual numerical discrimination in a blind cavefish (Phreatichthys andruzzii)
http://jeb.biologists.org/content/217/11/1902.abstract