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    5

    クラシックの指揮者を動画とともに紹介していく

    gustavo-dudamel_c_2_jpg_681x349_crop_upscale_q95



    1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 15:35:53.337 ID:Ld74bvnka.net
    寝るまで




    5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 15:37:00.984 ID:Ld74bvnka.net
    1.アルトゥーロ・トスカニーニ(Arturo Toscanini 1867-1957)

    イタリア出身
    もともとチェリストで、指揮者が急病で倒れたとき、
    全てのパート譜を暗記しているために代役として指揮
    それが成功して指揮者デビュー

    驚異的な暗譜能力の持ち主で、合唱曲250曲の全パート、
    オペラ100曲の譜面と歌詞、管弦楽曲の全てのパート譜を暗記していたと言われる

    近眼で指揮台にスコアを置いても見えなかったため、覚えるしかなかったらしい
    そのためか、演奏会中に指揮している曲の続きが思い出せなくなったことで引退を決意した

    厳しいリハーサルで有名で、激怒し指揮棒を折ったり、指揮台を叩き壊すのは日常茶飯事
    「帝王」とあだ名されて恐れられた

    楽譜に忠実な客観的演奏をすると言われているが、つまらない無難な演奏では全くなく、
    きびきびとした音色には激しい熱がこもっている
    NBC交響楽団は、トスカニーニの演奏を録音、放送するために作られたオーケストラで名盤も多い

    ヴェルディ、ロッシーニ、ドニゼッティ、プッチーニなどのイタリアオペラはどれも名演
    ワーグナー、ウェーバーなどのドイツオペラもスケールの大きい演奏が聴ける
    管弦楽ではメンデルスゾーン、ベートーヴェンなどの交響曲が刺さるような熱気を出していていい
    実際に聞いたことはない

    6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 15:38:20.481 ID:Ld74bvnka.net
    https://www.youtube.com/watch?v=RBdc7k_RtXw


    ブラームス 交響曲第2番のリハーサル NBC交響楽団 1943年
    怒っているトスカニーニの怖さがよく分かる


    https://www.youtube.com/watch?v=DY0rZPr7qzs


    ベートーヴェン 交響曲第5番 NBC交響楽団 1952年
    トスカニーニの指揮振りと、熱のこもった演奏スタイルがよく分かる
    聴きどころは第3-4楽章(15:20-)
    第3楽章からクライマックスのような勢いのある演奏

    7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 15:38:35.658 ID:q5hbPjw2d.net
    去年は グスターボ・ドゥダメルに三回いった
    今年はまだいけてない…



    8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 15:39:55.364 ID:Ld74bvnka.net
    2.グスターボ・ドゥダメル(Gustavo Dudamel 1981-)

    ベネズエラ出身
    最近の若手指揮者では頭一つ抜けた存在

    ラトル・アバドなどの大物指揮者に引き上げられて一躍時の人になった
    今はシモン・ボリバル・ユース・オーケストラ、ロサンゼルスフィルなどの
    二流のオーケストラで経験を積んでいるところ

    若さを生かした開放的な曲目、現代曲を多く取り上げている
    動きが激しいので、2010年のロサンゼルス・フィルの演奏会では首を痛め、途中退場した

    ローマ教皇の前での御前演奏、ベルリンフィルのジルヴェスターコンサートへの客演など
    最近は大きな仕事を任されることが多くなっている

    まだ30代ということもあり、あまり演奏に触れていないのでわからないが
    ショスタコーヴィチなどの鋭さ、熱さが際立つ作曲家が合っている
    3月に聴いたが、情熱は感じるもののあまりぱっとしない演奏だった

    10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 15:44:33.309 ID:q5hbPjw2d.net
    >>8
    南米で聴かないとその凄さはわかるまい

    23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 17:22:29.138 ID:EXGhyZ2GK.net
    >>8
    知らないなぁ
    今度ラジオで放送されることあったら注意して聞いてみる

    9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 15:40:54.651 ID:Ld74bvnka.net
    https://www.youtube.com/watch?v=vHqtJH2f1Yk


    ドヴォルザーク 交響曲第9番第4楽章 シュトゥットガルト放送交響楽団 2007年
    ベネディクト16世80歳記念コンサートより
    この前の来日演奏でもこの曲だった
    若さの溢れる情熱的な指揮振りが見れる


    https://www.youtube.com/watch?v=XKXQzs6Y5BY


    ショスタコーヴィチ 交響曲第10番 シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ 2007年
    2007年のプロムスの一幕 
    聴きどころは第2楽章(27:58-)の疾走だが、オーケストラの技量など、
    全体に切れ味にかける


    http://www.huffingtonpost.jp/2014/06/05/dudamel-mambo_n_5450064.html
    リンケ ベルリンの風 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 2008年
    ベルリン・フィルの2008年ヴァルトヴューネ・コンサートのアンコール
    ドゥダメルにしては、しっかりと落ち着いた指揮振り


    https://www.youtube.com/watch?v=_El7qwib0dc


    グティエレス アルマ・ジャネーラ(3:25-)
    バーンスタイン 「ウェストサイド・ストーリー」よりマンボ(7:15-)
    2007年のプロムスの一幕
    ものすごい盛り上がり

    12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 15:56:23.435 ID:Ld74bvnka.net
    3.クラウディオ・アバド(Claudio Abbado 1933-2014)

    イタリア出身
    ミラノ・スカラ座、ロンドン交響楽団、ウィーン歌劇場などの指揮者界の出世街道を進み
    世界最高峰、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者まで上りつめた超エリート

    63年のミトロプーロス指揮者コンクールで優勝したアバドが
    盲腸で決勝出場を断念した同郷の指揮者を気の毒に思い、賞金を病院に届けた話は有名
    他の指揮者のように癖がなく、謙虚な人柄だった

    ドイツロマン音楽・ドイツオペラがいまいちなので、個人的にはあまりぱっとしない
    イタリア・オペラ、ロシア音楽などでの実力は確かだが、
    音楽的な個性があまりなく、無難な演奏が多い
    しかし、どの演奏も一級なので彼のCDは結構持っていたりする
    亡くなってみると本当に惜しく感じる人だった

    美しく、流れるような音楽を作る人で、メンデルスゾーン、モーツァルトに名演が多い
    チャイコフスキーやマーラの客観的な演奏、
    協奏曲の伴奏の上手い指揮者
    最後に聞いたのは一昨年5月のベルリン・ フィルの定期演奏会だった

    13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 15:57:04.833 ID:Ld74bvnka.net
    https://www.youtube.com/watch?v=80g9E1JZoZg


    ロッシーニ 「セビリアの理髪師」序曲 ミラノ・スカラ座 1972年
    得意のイタリア・オペラ スカラ座時代のアバドの、快活ないい演奏


    https://vimeo.com/111412963
    ヴェルディ レクイエム ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団他 2001年
    癌からの復帰後のアバドの超名演 ヴェルディ没後100年時の演奏
    聴きどころはやはりdies irae-tuba mirum(10:10-14:45)、libera me(1:09:25-)あたり
    演奏終了(1:23:15)から30秒に渡る沈黙が、演奏の素晴らしさを物語っている


    https://www.youtube.com/watch?v=icsXeSZw9hY

     
    ストラヴィンスキー 火の鳥(1919年組曲版) ルツェルン祝祭管弦楽団 2008年
    聴きどころはカスチェイの踊り(9:30-)からフィナーレ
    晩期のアバドの流れるような指揮振りが見られる

    14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 16:15:17.389 ID:Ld74bvnka.net
    4.ヴィレム・メンゲルベルク(Willem Mengelberg 1871-1951)
    オランダ出身

    24歳という若さで名門アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団首席指揮者に就任
    以後50年以上にわたってコンセルトヘボウを率いた

    オランダでの人気は凄まじく、新聞の人気調査では、ウィルヘルミナ女王を抜いて1位になったりした
    が、第二次世界大戦中、ナチスと関係した罪でコンセルトヘボウを追われ、楽壇から追放された

    同時代の音楽家からの評価が非常に高かった人で、マーラー、R・シュトラウス、
    グリーグなどの作曲家はそれぞれメンゲルベルクに作品を献呈している
    バルトーク、コダーイの作曲家とも親しかった

    リハーサルに時間を費やすタイプで、チューニングに25分もかけていた話がある

    声が綺麗だったことで有名で、合唱に対する見識が深く、バロックの合唱曲に名盤が多い
    レパートリーは広く、ベートーヴェンを始めとするドイツ音楽、ロシア音楽への適応性があった
    濃厚な溜め、ゆらしが多く、ロマン的な解釈が多い

    15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 16:18:01.148 ID:Ld74bvnka.net
    https://www.youtube.com/watch?v=YHkNAVa3qgo


    チャイコフスキー交響曲第5番 アムステルダム・コンセルトヘボウ 1928年
    第2楽章(13:25-)の溜めに溜めた歌い上げ
    第4楽章(33:51-)での楽器の追加などにメンゲルベルクらしいロマンが出ている
    特に、コーダは大胆にカットし、シンバルを追加している


    https://www.youtube.com/watch?v=zayss_RBkj8


    J.S.バッハ 眼隊受難曲 アムステルダム・コンセルトヘボウ、アムステルダム・トーンクンスト合唱団
    第63曲のレチタティーヴォの一部カットなどの構成を変更している
    (2:20:05-2:29:00)のエヴァンゲリスト、エイプの絶叫が心に響く


    https://www.youtube.com/watch?v=0TS85g2JnpA


    ウェーバー オベロン序曲 アムステルダム・コンセルトヘボウ 1931年
    メンゲルベルクの古典的な指揮振りが見られる

    16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 16:32:24.560 ID:Ld74bvnka.net
    5.セルジュ・チェリビダッケ (Sergiu Celibidache 1912-1996)

    ルーマニア出身
    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者だったこともある指揮者

    毒舌家で、他の指揮者はぼろくそにこき下ろすのが常
    特に、仲の良かった団員たちに裏切られる形で辞めたベルリン・フィルの常任指揮者に
    自分の後釜として収まったカラヤンに対しては、半ばやつあたり気味だった

    Karajan? Schrecklich. Entweder ist er ein guter Geschaftsmann, oder er kann nicht horen.
    カラヤン?ありゃひどいな。(指揮者という芸術家ではなく、金稼ぎの)ビジネスマンか(音楽を)聴く耳のない奴だ(訳はテキトー、1989年4月17日付の Der Spiegel紙)

    晩年はドイツのミュンヘン・フィルと名盤を残しているが、
    ミュンヘン市はチェリビダッケの毒舌を止めるために多額の金を積んでいたらしい

    練習は地獄のように長いと言われ、普通の指揮者の2-3倍は時間を食った
    基本ゆったりとしたテンポなので、曲の演奏時間も普通の指揮者の1.2倍くらいかかる

    しかもチェリビダッケの好きな作曲家は、ブルックナーというクソ長い曲をかく人なので
    チェリビダッケ&ブルックナーの場合一曲で2時間以上かかることもある

    「録音は音楽を破壊する」と言ってレコーディングをあまり許可しなかったので
    出ているCDには海賊版も多い
    また、指揮中に声を出すので、CDにもよく「ティー」という声が入っている

    ハーモニーを重視したスケールの大きい演奏で
    ワーグナー、ブラームス、ブルックナーなどのドイツ音楽に秀でている
    意外にロシア音楽、フランス音楽にも造詣が深く
    チャイコフスキー、ラヴェル、サンサーンス、ベルリオーズなどでもいい演奏が聴ける
    最後に聞いたのは1993年の来日時だった

    17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 16:32:47.584 ID:Ld74bvnka.net
    https://www.youtube.com/watch?v=G3346Dq9fXM


    ベートーヴェン エグモント序曲 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1950年
    有名な廃墟(旧フィルハーモニー)での演奏 若いころの颯爽とした指揮姿が見れる


    https://www.youtube.com/watch?v=CgXBp-oEIR0


    ブルックナー 交響曲第5番 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 1985年
    得意曲なブルックナー 円熟期の重厚な演奏
    聴きどころはたくさんあるが、コーダ前(1:24:20-)からだけでも聴くといいと思う


    https://www.youtube.com/watch?v=ghj0QB6T4X0


    ムソルグスキー ラヴェル編曲 組曲「展覧会の絵」 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 1986年
    キエフ大門(34:14-)だけでも、そのハーモニクスの厚さが分かる 特にクライマックス

    19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 16:46:50.316 ID:Ld74bvnka.net
    6.パーヴォ・ヤルヴィ(Paavo Jarvi 1962-)

    エストニア出身の指揮者だが、アメリカ国籍を取得している

    父親のネーヴェも著名な指揮者で、いわゆる二世指揮者だが、
    バーンスタインやオーマンディなどアメリカで活躍した著名な指揮者の教えを受けており、実力は確か
    来日の機会も多く、今年の9月からはNHK交響楽団の首 席指揮者に就任予定

    レパートリーは広く、ドイツ音楽、フランス音楽、ロシア音楽を切れ味鋭くこなす
    父親と同じくシベリウス、グリーグなどの繊細な北欧系の音楽も上手い
    特に、2006年からリリースされたドイツ・カンマ―フィルとのベートーヴェン交響曲全集は、
    日本でも話題になった 最近一番CDを買っている指揮者

    現在の中堅どころの中では一歩突出しており、巨匠の域も近い
    最近では2月のN響定期公演での演奏を聴いたが、期待がもてる

    20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 16:47:20.424 ID:Ld74bvnka.net
    https://www.youtube.com/watch?v=HskUmOk_NBU


    サン=サーンス 交響曲第3番 パリ管弦楽団 2013年
    プロムス2013での一幕
    繊細で快活なヤルヴィの指揮振りがよく分かる
    第4楽章(25:15-)がやはり一番盛り上がる


    https://www.youtube.com/watch?v=K8OmSPYMIJo


    シベリウス 交響曲第1番 パリ管弦楽団 2013年
    第1楽章のシベリウスらしい雄大さが聴きどころ


    https://www.youtube.com/watch?v=2GkpMeAsq54


    ヒラリー・ハーンとのインタビュー 2014年
    酔っぱらっているヤルヴィがおもしろい
    3:50-から日本のブルックナーの話が出ている

    21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 17:06:57.136 ID:Ld74bvnka.net
    7.アンドレ・クリュイタンス(Andre Cluytens 1905-1967)

    ベルギー出身
    10代後半から主にフランスのオペラ指揮者として
    パリ・オペラ座、パリ音楽院管弦楽団、フランス国立放送管弦楽団などで活躍した

    モントゥー、ミュンシュに次ぐフランス指揮界の第一人者だったが、二人のような情熱的なスタイルではなく、
    整った響きやテンポの正確性を重視した、正統派の演奏が多い

    デュカス、ドビュッシー、ラヴェル、フォーレ等のフランス音楽は得意中の得意で
    ドイツ・オーストリア系の作品にも造詣が深かった
    オペラ指揮者の出身ということもあり、オッフェンバックやビゼーなどのコミック・オペラにも名演が多い

    22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 17:08:08.924 ID:Ld74bvnka.net
    https://www.youtube.com/watch?v=r0jnd3Gtun0


    ラヴェル ダフニスとクロエ第3部 フランス国立放送管弦楽団 1960年
    クリュイタンスの超有名な映像
    ラヴェル「展覧会の絵」、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番(pf.ギレリス)が同梱されている
    クリュイタンスの優雅な指揮振りがよくわかる


    https://www.youtube.com/watch?v=BJn4LhXC2S0


    ベートーヴェン 交響曲第6番 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1960年
    ベルリン・フィルのベートーヴェン交響曲全集から
    第1楽章冒頭の第1テーマ、第3楽章の木管のハーモニーなどにクリュイタンスらしい
    響きの整った、落ち着いた解釈がよく表れている


    https://www.youtube.com/watch?v=12XevkrQLc8


    フォーレ レクイエム パリ音楽院管弦楽団他 1962年
    クリュイタンスの有名な録音の一つ
    聴きどころはやはりlibera meのディースカウ独唱だが、荘厳な雰囲気が全曲を通して出ている

    24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 17:25:19.018 ID:Ld74bvnka.net
    8.ダニエル・ハーディング(Daniel Harding 1975-)

    イギリス出身
    個人的には最近の若手の中で一番好きな指揮者
    新日本フィルとの共演が多く、日本でも聴く機会が多い

    同郷のラトルに背中を押されて楽団に登場し、
    やはりラトルと同じくマーラーやブラームスに造詣が深い

    東日本大震災の後は、よく演奏会の休憩時間、終了後に募金活動をしていた
    サイン会などでも明るく、純粋培養のイギリス人という感じ

    演奏はスマートで、マーラーやブラームスでも聴いていて疲れない華麗な演奏
    すっきりとしているので、ハイドンやモーツァルトとも相性がよさそう
    オペラの演奏も始めているので、これからが楽しみな指揮者
    最近聴いたブルックナーは、やはりまだまだ若さの抜けない感じがした

    25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 17:25:54.353 ID:Ld74bvnka.net
    https://www.youtube.com/watch?v=zxdsFilOSQs


    モーツァルト ドン・ジョヴァンニ序曲 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 2006年
    会場からして、ザルツブルク音楽祭のガラコンサートだと思う
    ハーディングの揺れの多い指揮振りがよく分かる
    すっきりとしたいい演奏

    https://www.youtube.com/watch?v=X7JQdJ9dTI4


    マーラー 交響曲第1番 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 2009年
    第2楽章冒頭(18:30-)、第4楽章再現部からコーダ(54:45-)あたりが聴きどころ
    重苦しくないすっきりとした演奏

    27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 17:40:11.462 ID:Ld74bvnka.net
    9.エフゲニー・スヴェトラーノフ(Evgeny Svetlanov 1928-2002)

    ロシア出身
    怒涛の疾走感と豪快なオーケストレーションで人気を人気を博した

    スヴェトラーノフが指揮をするといつもの倍の音量が出ると言われ
    NHK交響楽団に客演に来た際、もっと大きな音を出してくれという指示を
    「マキシマム・フォルテッシモ」という言葉で表現したことは語り草

    また「スヴェトラーノフ・クレッシェンド」と呼ばれる
    曲のラストを渾身のクレッシェンドで盛り上げて終わらせる手法を用いる

    暑がりで、いつも指揮台に赤い小型扇風機を置いているために、
    いくつかのCDにはこの扇風機のブーンという音が入っている
    録音技師が音のしないものに変えようと申し出ても、赤い扇風機にこだわり続けた

    指揮中に音楽に感じ入ると、指揮を止めることも多い
    特にチャイコフスキーなどのお国柄のロシア音楽となると、
    腕を振り上げたまま目を閉じること数十秒、ということもある

    圧倒的な熱量と疾走感が生かされるロシア音楽はどれも名演
    チャイコフスキー、ショスタコーヴィチ、ラフマニノフらは言うに及ばず
    バランスやハーモニーを全く無視した
    ボロディン、リムスキー=コルサコフ、バラキレフ、ボイコ、カリンニコフなどの熱さ
    アレンスキー、スクリャービンなどでは音程さえも気にしていない演奏が目立つ
    どれもロシア(ソビエト)国立交響楽団とのタッグでこそ名演になっている
    2000年に聴いたマーラーは忘れられない

    28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 17:41:11.018 ID:Ld74bvnka.net
    https://www.youtube.com/watch?v=xU9_uAb7pZs


    ショスタコーヴィチ 交響曲第5番第4楽章 ソビエト国立交響楽団 1976年
    ショスタコーヴィチ生誕70周年記念の演奏会より
    序奏のティンパニ、圧倒的なアッチェレランドなど、スヴェトラーノフらしい演奏
    全曲分はyoutubeになかった


    https://www.youtube.com/watch?v=pvf6q9WfW3s


    レスピーギ 「ローマの松」よりアッピア街道の松 ソビエト国立交響楽団 1980年
    スヴェトラーノフの有名なローマ三部作の録音より
    スヴェトラーノフ滅茶苦茶さ
    スヴェトラーノフ・クレッシェンドがよく味わえる(6:20-)


    https://www.youtube.com/watch?v=9LzGpCV58K8


    チャイコフスキー 交響曲第3番 ソビエト国立交響楽団 1993年
    晩年に入り、非常に落ち着いたスヴェトラーノフの演奏
    第5楽章(39:45-)などは低音を非常に利かせ、重厚さを出している
    赤い扇風機、晩年の落ち着いた指揮ぶりが見れる

    29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 17:49:01.227 ID:M9t+OFes0.net
    マゼール好きだったけど亡くなっちゃった

    32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 18:02:19.776 ID:Ld74bvnka.net
    >>29
    亡くなって初めて偉大さが分かったわ
    若いころの才気が迸っている頃が好き

    30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 18:00:53.651 ID:Ld74bvnka.net
    10.トーマス・ビーチャム(Thomas Beecham 1879-1961)

    イギリス出身
    裕福な家庭で育ち、オックスフォード大学を中退後、指揮者としてデビュー

    イングリッシュ・ナショナル・オペラ、ロンドン・フィルハーモニーオーケストラ
    ロイヤル・フィルハーモニーオーケストラなど数多くのオペラハウス、楽団を私財で創設
    BBC交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団の創設にも関わっており、
    今日のイギリスクラシック界を作り上げた

    クラシック界の大パトロンであり、Rシュトラウス、シベリウス
    ブルーノ・ワルター、エルガー、ディーリアスなど名だたる音楽家と親交があった

    少々高慢で皮肉めいたところがあり、一流の奏者と演奏を共にすることを好んだ
    ロイヤルフィル創設時の木管楽団員はいずれも当時の名手を集めたもので
    ビーチャムは、その木管五楽器の楽団員(フルート・ピッコロ・クラリネット・
    オーボエ・ファゴット)をロイヤルストレートフラッシュと称した

    ベートーヴェンのような重厚なドイツ音楽ではなく、
    モーツァルトやハイドンのような優雅で流麗な音楽を得意とした
    イギリス、フランス、ロシア、北欧、いずれの音楽にも詩的な演奏を残している
    実際に聴いたことはない

    31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 18:01:44.894 ID:Ld74bvnka.net
    https://www.youtube.com/watch?v=vA83lt-Kg0M


    モーツァルト 交響曲第38番第3楽章 モントリオール交響楽団 1956年
    ビーチャムの指揮振りが見れる

    https://www.youtube.com/watch?v=86CXvMIKl6M


    https://www.youtube.com/watch?v=aqAehGjypUw


    https://www.youtube.com/watch?v=d8SIstWlylQ


    ヘンデル(グーセンス編曲) メサイア ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団他 1959年
    編曲により力強く補強されたメサイアで、爽快な気分になれる
    聴きどころはやはり第二部終章「ハレルヤ」(2番目の47:40-)
    合唱共に洗練されておりビーチャムらしい華麗な演奏


    https://www.youtube.com/watch?v=wWIxYTjZUdY


    1990年のイギリステレビ放送から 9分割の1
    最初からビーチャムの流麗なイングリッシュで皮肉めいた冗談が聴ける
    ブラームスの交響曲第3番などのリハーサル

    33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 18:15:25.058 ID:Ld74bvnka.net
    11.ロリン・マゼール (Lorin Maazel 1930-2014)

    フランス出身、アメリカの国籍を取得
    来日の機会が多く、馴染み深い指揮者だった

    5歳の頃からヴァイオリン、7歳の頃から指揮を学び、8歳でアメリカの名門、
    ニューヨーク・フィルハーモニックを指揮してデビュー
    9歳でストコフスキーの招きでフィラデルフィア管弦楽団、
    11歳でトスカニーニに認められNBC交響楽団を指揮するなど、早熟の天才

    バイロイト音楽祭、ザルツブルク音楽祭に史上最年少で登場
    その後アメリカからドイツ圏へ活躍の場を移すと、
    ベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン放送交響楽団、クリーヴランド管弦楽団、
    ウィーン国立歌劇場と指揮界の主要ポストを制覇した

    しかし、89年ベルリン・フィルがカラヤンの後任にアバドを選んだことに怒り、ドイツから身を引いた
    以後10年間ベルリン・フィルの出演以来を蹴りつづけた

    アメリカで学んだこともあり、レパートリーは膨大
    時に独特な解釈をすることもあり、正統派とは言えないが、
    フランス音楽はもちろんのこと、ドイツ時代に培ったドイツ音楽、特にオペラ
    北欧、スラヴ民族系の音楽までそつなくこなす
    特にウィーン・フィルとの初期の良好な関係を築き上げたのはウィーン音楽の上手さがあったから
    最後に聴いたのは2013年のミュンヘン・フィルとの来日時だった

    34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 18:15:48.360 ID:Ld74bvnka.net
    https://www.youtube.com/watch?v=p4jjJ-keuJ4


    ラヴェル ボレロ ニューフィルハーモニア管弦楽団 1971年 
    昔は最速と言われたボレロの有名な快速演奏
    晩年のスケールの大きい演奏とは違い、若さ溢れるマゼールの才気が覗える
    ソロ部分に楽器を付け加えたり、クライマックスの転調部分でルバートしたりなど、
    豪快なアレンジが目立つ


    https://www.youtube.com/watch?v=-wlwlh_dXng


    ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ニューイヤー・コンサート2005
    マゼールのウィンナワルツ、ポルカが聴ける
    90年代のような劇場型の遊びのある構成は薄れ、落ち着いたマゼールの指揮が見れる


    https://www.youtube.com/watch?v=TOjR59WdZ3k


    マーラー 交響曲第6番 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 2010年
    最晩年のマゼール堂に入った指揮振りが見られる
    第2楽章と第3楽章を入れ替えて演奏していないところに曲に対する自負を感じる
    若いころの鋭さが薄れ、マーラーらしいスケールの大きさが出ている

    35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 18:17:45.726 ID:Pzl02e3+0.net
    12.シャルル・ミュンシュ

    アルザス生まれ
    第一次大戦の関係でドイツとフランスの間で国籍が変わったが最終的にはフランス人

    元々バイオリニストで、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団という
    結構いいところでコンサートマスターをしていた
    パリで指揮者としてデビューし、成功
    ドイツ、フランス音楽を得意とした
    指揮棒が非常に長く本番中で練習とは違う指示を出すこともよくあった
    小澤征爾が指揮を学んだ人物の一人で、演奏は情熱のこもったものが多く
    ベルリオーズの幻想交響曲、ブラームスの交響曲第一番、ドビュッシーの海やラヴェルのダフニスとクロエ
    などは屈指の演奏と言われる
    晩年に就任したパリ管弦楽団との録音はいずれも至高

    幻想交響曲第4楽章の「断頭台への行進」は重々しい足取りを表現するため、重い音で演奏されがちだが
    ミュンシュの場合はその鋭い疾走感から「断頭台への疾走」と言われた

    36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 18:23:15.153 ID:Ld74bvnka.net
    https://www.youtube.com/watch?v=CyHRsU6dlf4


    ドビュッシー 海とラヴェル ダフニスとクロエの抜粋 ボストン交響楽団
    ワインガルトナーのところで出した映像集「指揮の芸術」から
    ミュンシュらしい自由奔放な指揮振り、熱のこもった音がよく分かる

    https://www.youtube.com/watch?v=gfI9da_bwXY


    ベルリオーズ 幻想交響曲 パリ管弦楽団 1967年
    第4楽章(32:20-)のティンパニの補強、第5楽章(36:25-)以降の熱狂は凄まじく、断続的にミュンシュの叫びが聞こえる

    https://www.youtube.com/watch?v=V69uhZQ4w5o


    ラヴェル ボレロ パリ管弦楽団 1968年
    転調後のトランペット(16:25-)だけをとってもボレロの最も良い演奏の一つ

    37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 18:26:46.033 ID:WP0/MF2H0.net
    >>1が宇野信者かどうか静観してたが

    >晩年に就任したパリ管弦楽団との録音はいずれも至高

    兆候が見えたな
    これだけで判断はできないが
    宇野信者とわかったら長文貼りまくってスレ潰してやる

    41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 18:34:35.675 ID:Ld74bvnka.net
    >>37
    宇野 功芳(1930-)
    日本出身

    日本が生んだ歴史的音楽評論家といえよう

    https://www.youtube.com/watch?v=3v94hhvYnAk


    ベートーヴェン 交響曲第3番 
    聴けばわかる

    39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 18:33:46.138 ID:Ld74bvnka.net
    13.リッカルド・シャイー(Riccardo Chailly 1953-)

    イタリア出身

    14歳で指揮者デビューすると、20歳にならずして最高峰ミラノ・スカラ座の指揮を執り、
    イタリア・オペラ指揮者として人気を博した

    30歳ころからは、ベルリン放送響、ロンドン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ
    などの名だたるオーケストラの常任指揮者に就任し、ドイツ音楽に名演を残す
    ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、ライプツィヒ歌劇場音楽総監督を歴任した
    間違いなく現代の大巨匠の一人

    イタリア・オペラ、ドイツ・オペラの双方に通じ、幅広い曲をそつなくこなす
    オペラだけではなく、メンデルスゾーン、ベートーヴェンなどの管弦楽曲
    マーラーやブルックナーなどの大編成のドイツ音楽も上手い
    トスカニーニ、カラヤンを彷彿とさせる、鋭く、熱のこもった指揮
    最近では、3月の来日時に聴いた

    40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 18:34:02.918 ID:Ld74bvnka.net
    https://www.youtube.com/watch?v=lqI8z0FdBhM


    ヴェルディ 「運命の力」序曲 ベルリン放送交響楽団 1983年
    ひげが黒いころの若々しいシャイー
    得意のイタリア・オペラを情熱的に指揮する姿が見れる


    https://www.youtube.com/watch?v=-suf9BL9xRA


    ベートーヴェン 交響曲第9番 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団他 2013年
    ひげが白くなった最近のシャイーの指揮振りが見られる
    全体的にあっさりとした演奏

    43: まいにくん ◆Lk82fqkpkM 2015/05/28(木) 18:38:54.026 ID:GVHAxtfWd.net
    おっ名前出てるな
    普段指揮者とかで聴かないけどネーメ・ヤルヴィが指揮したロイヤルスコッティッシュナショナルのショスタコ祝典序曲はほんと好き
    名演だと思う

    44: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 18:40:34.712 ID:Ld74bvnka.net
    14.フェリックス・ワインガルトナー(Felix Weingartner 1863-1942)

    オーストリア貴族の出身
    初めはリスト直弟子として作曲活動をしていたが、マーラーの後任としてウィーン宮廷歌劇場・管弦楽団を率いた

    「Ratschlae ge Auffuerungen Klassischer Symphonien」などの論文がある
    学者肌の指揮者で、特にベートーヴェンの演奏解釈に生涯を費やした
    現在演奏されるベートーヴェンの曲には、ワインガルトナー校訂によるものも多い 

    理論的なベートーヴェン解釈をしたので、当時楽壇を支配していたロマン派のマーラーとはそりが合わず、
    同じ日に演奏会を開くなどのいやらしい手を使ってマーラといがみあった

    特徴あるアクセントと鋭いリズムが特徴で、
    ベートーヴェン・ブラームスなどのドイツ音楽を得意とした
    実際に聴いたことはない

    45: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 18:41:25.096 ID:Ld74bvnka.net
    https://www.youtube.com/watch?v=LYnqU4AJvtA


    ウェーバー 魔弾の射手序曲 パリ交響楽団
    超貴重映像が満載の有名な映像集より
    ワインガルトナーの映像は15:30から
    滞空時間の長い直線的な指揮ぶりが見られる


    https://www.youtube.com/watch?v=JBGVKt5-Nmg


    J.シュトラウス2世 春の声 ブリティッシュ交響楽団 1931年
    ワインガルトナーはお国柄のウィーン・ワルツも得意とした
    ウィーン・フィルのような2拍目の長いスタイルをとらず、純粋な3拍子で快調な演奏


    https://www.youtube.com/watch?v=RRwhNA3aUIc


    ベートーヴェン 交響曲第9番 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1935年
    聴きどころは第2楽章(15:00-24:34)の鋭いリズム、特徴的なアクセント

    46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 18:57:19.564 ID:Ld74bvnka.net
    15.ヤニック・ネゼ=セガン(Yannick Nezet-Seguin 1975年-)

    カナダ出身

    デュトワが活躍したカナダ、モントリオールで指揮活動を始め、
    2012年からはデュトワの後任として名門、フィラデルフィア管弦楽団の首席指揮者に就任
    若手から中堅へと一歩足を進めた

    財政破綻したフィラデルフィア管がセガンを首席指揮者に指名したのは、
    去年の来日公演を聴く限りでは絢爛豪華なフィラデルフィア・サウンドの音が復活していたので正解

    フランス系ということもあり、ドビュッシーやフランク、フローラン・シュミットの録音が多い
    これから円熟してくるのが楽しみな指揮者

    47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 18:57:38.161 ID:Ld74bvnka.net
    https://www.youtube.com/watch?v=clUnS8oikIM


    シューマン 交響曲第1番 ヨーロッパ室内管弦楽団 2012年
    交響曲全集の中の一曲
    伝統的なロマン的解釈の一切ないスマートな演奏


    https://www.youtube.com/watch?v=uxDqDCxfq3Q


    プロコフィエフ 交響曲第5番 ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団 2013年
    第2楽章(12:45-)スケルツォが楽天的なセガンの指揮振りをよく表している


    https://www.youtube.com/watch?v=U-iBSpqGKzk


    ネセダが「フィラデルフィア・サウンド」を語っている

    49: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 19:07:36.608 ID:Ld74bvnka.net
    16.エフゲニー・ムラヴィンスキー(Evgeny Mravinsky 1903-1988)

    ロシア出身

    ロシア帝国貴族の家に生まれたが、1917年のロシア革命で家は没落し、父親は死亡
    しかし、天才的な音楽の才能があり、1938年のソビエト全国指揮者コンクールで優勝
    以後50年以上に渡りレニングラード・フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者として
    ロシア音楽界に君臨

    貴族を思わせる堂々たる立ち居振る舞い、気品のある指揮で有名
    晩年は指揮棒を使わず、細かい指遣いと射抜くような目線でオーケストラを意のままに操った

    練習は苛烈を極め、シューベルトの交響曲第7番の練習では25小節あまりに一日を費やしたり、
    一番後ろにいる第1ヴァイオリンの指遣いにまで文句をつけることもしばしばだった

    「音楽は神への供物」との言葉を残し、ブルックナーの交響曲第7番のリハーサルが
    上手くいったので、本番の演奏会をキャンセルしたことはあまりにも有名

    主なレパートリーはチャイコフスキー、ショスタコーヴィチを始めとするロシア音楽
    特にショスタコーヴィチとは長年の友人だった
    他にも、ワーグナーやベートーヴェン、ブラームスといったドイツ音楽、
    モーツァルトなども幅広くこなした、20世紀を代表する指揮者の一人
    実際に聞いたことはない

    50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 19:08:06.100 ID:Ld74bvnka.net
    https://www.youtube.com/watch?v=hmsNUGd74MM


    ワーグナー 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲 レニングラード・フィル 1977年
    1977年来日時の演奏
    冒頭からアインザッツがずれているが、
    スケールの大きな演奏で、(6:50-)の圧倒的な質量は流石


    https://www.youtube.com/watch?v=pfQjNdihpPE


    チャイコフスキー 交響曲第5番 レニングラード・フィル 1982年
    晩年の指揮棒なしのムラヴィンスキー
    統率力は全盛期に比べ劣るが、緻密な指・腕遣い、眼光の鋭さがよく分かる
    第1楽章中間部(11;15-)の指揮はいつ見てもかっこいい

    https://www.youtube.com/watch?v=WNBlEw9QlDw


    ムラヴィンスキー インタビュー
    チャイコフスキーの交響曲第5番について語っている

    52: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 19:25:02.010 ID:Ld74bvnka.net
    17.ユーリ・シモノフ(Yuri Simonov  1941-)

    ロシア出身
    ボリショイ歌劇場の音楽監督を長く務めたせいか、劇場型の演奏が多い

    若いころにはムラヴィンスキーの下でアシスタントをつとめ、
    現在はモスクワ・フィルを率いての来日も多い
    本割よりもアンコールの曲数が多いのはいつものこと

    奔放で、踊っているような指揮振りと
    管楽器と打楽器の劇的な音の出し入れが特徴

    パンチの効いたロシア音楽を主にレパートリーとする
    チャイコフスキーやストラヴィンスキー、プロコフィエフらの代表的な曲に名演が多い
    ラザレフ、フェドセーエフ、テミルカーノフらと並ぶ現代ロシア音楽界の重鎮
    2012年の来日を最後に聴いていない

    53: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 19:25:17.792 ID:Ld74bvnka.net
    https://www.youtube.com/watch?v=p30vU_U8ppA


    ブラームス ハンガリー舞曲第6番 モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
    シモノフの踊るような指揮振りがよく分かる


    https://www.youtube.com/watch?v=OoQf0sujKcc


    ムソルグスキー 禿山の一夜 モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
    木管楽器と金管楽器、打楽器の出し入れが劇的


    https://www.youtube.com/watch?v=FPSt2aSk25c


    エネスコ ルーマニアン・ラプソディー第1番 2004年
    シモノフの劇場型の指揮振りがよく分かる

    54: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 19:38:38.817 ID:Ld74bvnka.net
    18.フェレンツ・フリッチャイ(Ferenc Fricsay 1914-1963)

    ハンガリー出身
    ブダペスト国立歌劇場、ハンガリー国立交響楽団音楽監督という
    ハンガリーのエリートコースを歩み、将来を嘱望されたが、
    突如白血病を発症し、指揮活動を休止

    1959年、奇跡的に回復すると、
    ベルリン放送交響楽団の首席指揮者として指揮台に復帰
    復帰後はドイツ・オーストリアの指揮界を担う重鎮として期待されたが、
    再び病気が再発、再起することなく48歳で亡くなった

    幼少時から高度な音楽教育を受けており、
    14歳の時にはハープ以外のオーケストラの楽器を一通りこなすことができた
    そのため、入学試験を免除された上、
    14歳で名門フランツ・リスト音楽大学に入学を許された

    フリッチャイの演奏は、エネルギッシュで若さがあふれていた頃の演奏と
    白血病を克服して復帰した晩年の数年間の演奏とで、音に違いがある

    若い頃はモーツァルトやハイドンなどのドイツ音楽を流麗に演奏し
    スメタナ、コダーイ、ストラヴィンスキーなどの
    東欧のエネルギッシュな民族音楽に名演が多かったが
    病気後は、ベートーヴェンやモーツァルトなどの重厚な演奏を残している

    若くして死んでしまったのが残念でならない
    実際に聞いたことはない

    55: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 19:39:01.239 ID:Ld74bvnka.net
    https://www.youtube.com/watch?v=bky5FHEKZjk


    スメタナ 交響詩「わが祖国」第2曲「モルダウ」リハーサル シュトゥットガルト放送交響楽団 1961年
    フリッチャイの最も有名な映像
    復帰後の痩せ細ったフリッチャイの神がかったリハーサルが見られる
    コンサート本番の映像は44:10-


    https://www.youtube.com/watch?v=NnSyyts4ECI


    モーツァルト ドン・ジョヴァンニ ベルリン・ドイツ・オペラ 1961年
    復帰後のフリッチャイの重々しさがよく分かる演奏


    https://www.youtube.com/watch?v=zQk2zDzzle8


    コダーイ 組曲「ハーリヤーノシュ」 ベルリン放送交響楽団 1954年
    病気前のフリッチャイらしいエネルギッシュな演奏
    聴きどころは第6曲(19:15-)

    56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 19:54:03.151 ID:Ld74bvnka.net
    19.オットー・クレンペラー(Otto Klemperer 1885-1973)

    ドイツ出身
    身長2メートル超、冴えない顔の大男

    地元のドイツではぱっとせず、戦時亡命したアメリカでもぱっとせず
    晩年、イギリスのフィルハーモニア管弦楽団での
    非常にゆっくりとしたテンポと重厚なオーケストレーションが人気を博した

    若いころの演奏も素晴らしいので、性格に難があったためにぱっとしなかったのだと思っている

    鬱病、脳腫瘍、言語障害、背骨の骨折(指揮台から転落)
    全身大やけど(寝たばこで寝室から出火)などの病気や事故
    不倫相手の夫(指揮者のアルウィン)に木材で頭をかち割られたり
    精神病棟から脱走したり
    指揮を止めたて客に暴言を吐いたり
    といったエピソードが多く残っている

    晩年のクレンペラーの音楽は重厚かつ緻密で、細かいハーモニーにまで気を配っているので
    バッハ、ブラームス、ベートーヴェン、マーラーなどの
    ドイツ音楽を聴くと曲の構造がはっきりと理解できていい
    特にマーラーとは知己であっただけに、充実した演奏が多い
    若いころのクレンペラーは快活な音楽で、Rシュトラウス、シューベルトなどもいい
    実際に聞いたことはない

    57: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 19:54:20.158 ID:Ld74bvnka.net
    https://www.youtube.com/watch?v=y-8eQdfj1c0


    https://www.youtube.com/watch?v=O2sTxI9TKOA


    https://www.youtube.com/watch?v=ssP-ahXb0dw


    https://www.youtube.com/watch?v=7PozsP-eqco


    モーツァルト 交響曲第25番 コンセルトヘボウ管弦楽団 1951年
    有名なクレンペラーの爆走
    晩年の録音でも非常に快調なテンポ設定だが、この盤では異常に疾走する
    第1楽章冒頭(一番上)からそれがよく分かる


    https://www.youtube.com/watch?v=xu5MfaKDoq4


    ワーグナー タンホイザー序曲 フィルハーモニー管弦楽団 1960年
    スケールの大きなワーグナーの演奏


    https://www.youtube.com/watch?v=fiIh80jYeGE


    ベートーヴェン 交響曲第7番 ニューフィルハーモニア管 1970年
    終始落ち着いたテンポで、クレンペラーらしい重厚な演奏
    晩年の満身創痍の指揮ぶりが見られる
    聴きどころは第3楽章(26:00-)、第4楽章(35:20-)の重厚さ

    58: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 19:59:24.287 ID:Ld74bvnka.net
    最後に名前だけ挙げておくと
    生きている中では

    ラトル、ハイティンク、ゲルギエフ
    ムーティ、ウェルザー=メスト、プレートル 
    フェドセーエフ、デュトワ、ブロムシュテット
    マズア、エリシュカ、アーノンクール
    バレンボイム、M.ヤンソンス、オラモ
    インバル、ロジェストヴェンスキー、メータ
    ガ―ディナー、ノリントン、サンティ
    バルシャイ、ブーレーズ、ヴァンスカ
    プレヴィン、スクロヴァチェフスキ、ビシュコフ
    レヴァイン、小澤征爾、渡邊一正
    山田和樹、尾高忠明

    このあたりが日本では超メジャー

    59: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/28(木) 20:06:45.737 ID:Ld74bvnka.net
    死んだ中では

    カラヤン、バーンスタイン、ショルティ
    ワルター、フルトウェングラー、クナッパーツブッシュ
    ジュリーニ、ヴァント、ベーム
    スウィトナー、サヴァリッシュ、ホルスト・シュタイン
    マタチッチ、ケルテス、シノーポリ
    K.ザンデルリンク、バルビローリ、シューリヒト
    オーマンディ、C.クライバー、ストコフスキー
    クーベリック、ターリヒ、アーベントロート
    テンシュテット、ケンペ、コンドラシン
    アンセルメ、ワルベルク、ベルグルンド
    ノイマン、ライナー、シルヴェストリ
    バウムガルトナー、G.アルブレヒト、イッセルシュテット
    モントゥー、ベイヌム、マルティノン
    ヨッフム、ロジンスキー、ファイエル
    ドラティ、ゴロワノフ、カンテッリ
    レーグナー、サバタ、クレメンス・クラウス

    このあたりが日本では超メジャー

    60: まいにくん ◆Lk82fqkpkM 2015/05/28(木) 20:20:14.643 ID:HB62Mh3d0.net
    書かれている全員が共通した曲の録音残してたら面白いのにな

    18: まいにくん ◆Lk82fqkpkM 2015/05/28(木) 16:39:07.386 ID:HB62Mh3d0.net
    このスレ保存するわ

    引用元: クラシックの指揮者を紹介していく




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    1  不思議な名無しさん :2015年05月31日 16:35 ID:9jclDn3t0*
    何にもしてないのに、一番やってる感満載のポジション
    2  不思議な名無しさん :2015年05月31日 17:16 ID:5paX6zlL0*
    なんだクジラックスじゃないのか
    3  不思議な名無しさん :2015年05月31日 20:59 ID:ykpc9fJf0*
    トスカニーニそっくりな先生に教わってたw
    「アダララダダラー」に合わせて叩かれた、出来ないとタンバリンで殴られたな
    4  不思議な名無しさん :2015年06月01日 22:16 ID:H4x5.AzY0*
    佐度裕さんが入ってないなんて。
    5  不思議な名無しさん :2015年06月04日 00:42 ID:kPRdyPbO0*
    クライバーのとーちゃん入ってないんでね?

     
     
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