空からトランペットのような奇妙な音が聞こえる、という声が世界各地から届いている。

この不吉な音の録音に成功した人々は、次々と自らの体験をソーシャルメディアに投稿している。
投稿は、カナダ、オーストラリア、ドイツ、アメリカと、まさに世界中で同じような現象が起こっていることが分かる。


ドイツから投稿された動画を見ると、ひとりの子どもが空から聞こえる異質な音を耳にして、固い表情でおびえている様子がうかがえる。

カナダに住む女性キムバリー・ウッキーさんは、不思議な音をとらえた複数の動画クリップをインターネットでシェアしている。

「ここで（カナダ、テラス）この音を聞くのは、二度目です」と、ウッキーさんは自身のYouTubeアカウントでコメントした。「最初に聞いたのは昨年6月19日の午前9～9時半頃でしたが、今回ほどはっきりとは聞こえませんでした。」

彼女の別の投稿によると、2013年8月29日に以前聞いた覚えがある、さらに大きな音がして目覚めたと主張する。7歳になる彼女の息子のところに駆けつけると、彼もその音を怖がっている様子だった。

彼女はこの体験を宗教やオカルトとは一切関係がないとし、その音が宇宙人の声、電車の通過音、工事の騒音などによるものではないことを付け加えた。

一方で、彼女はその音が地質学的な現象から生じたものである可能性を指摘している。

米モンタナ州に住む男性アーロン・テイラーさんは、彼が聞いた恐ろしい音をインターネットでシェアして以降、悪夢にうなされ続けたという。
彼はある晩のことを振り返る。その日の夜、彼がいつもの通り寝室で眠っていると彼の妻から突然起こされた。それは彼が睡眠中に大きな声で叫び声を上げていたからだった。

テイラーさんがその音を初めて聞いたのは、彼が娘と犬と一緒に過ごしているときだった。
彼らがその不気味な音を聞いたとき、彼の娘は急に立ち止まり、彼の犬もまたそれに反応して耳が立上げたという。

NASA（米航空宇宙局）の研究者らの報告書によると、その音が地球の背景雑音（Background noise）である可能性があるという。
「もしも人間が耳の代わりにラジオアンテナを持っていたら、私たちは地球それ自体から生じている奇妙な音のオーケストラをはっきりと認識することができるでしょう」と、NASAの広報担当官は説明している。

NASAによると、その音は昔のSF映画でよく聴こえたバックグラウンド・ミュージックと比べることができるとしいう。しかし、これに対し、専門家らは地球から生じる音はフィクションではないと強く反発する。

これらの地球が発する自然電波放射は実際に起こる事実である、とNASAは語る。ほとんどの人がこの現象に気づかない一方で、実はこうした音は私たちの周りで常に鳴り響いているのである。
http://jp.mobilenapps.com/articles/9047/20150607/backgroundnoise20150607.htm
(ソースに動画あり)