研究チームは水中マイクを使って彼らの位置を確認し、彼らのコーダのレパートリーを調べました。マッコウクジラは40分に一度息をするため水面に上がってきます。そのたびに彼らの尾を写真に撮りました。彼らの尾根は人間でいう指紋に相当します。
研究者たちは、個々のマッコウクジラのコーダと行動をデータ化し、さらに、ホワイトヘッド研究所にある80年代までさかのぼるマッコウクジラのデータをコンピューターシュミレーションを使って仮想化しました。
これにより、マッコウクジラのコミュニケーションがどのような進化をとげたのかを見ることが出来ます。2つの群れがどのようにして自分たちだけのコミュニケーション方法を作り上げるのかという調査の中で、彼らには自分で言葉を作り上げる能力があるのか、もしくは群れによる遺伝的な要素があるのか、それとも群れの中でそれを聞くことによりコピーするものなのかという検証などが行われました。
このシュミレーションを通して確信できたことは、マッコウクジラはまるで人間のようにお互いを通してコミュニケーションを学んでいるということです。群れの中のマッコウクジラは自分の周りにいるものに順応していくようです。人間の文化と彼らの文化はそう違わないのかもしれません。
https://youtu.be/EPtrYuexRjk
ダイバーがくるくると回ってみせると、クジラも同じように回る。
[via:
dailymail]