球体に不思議要素はたくさん!
長い間クレルクスドルプの球体は、自然主義者や未知動物学者によって”オーパーツ”として分類され、世間的にもそのように扱われていました。 なぜなら歴史的に、考古学的に、古生物学的に見ても不可思議そのもので、どうみてもこの球体の歴史的背景を年代順にさかのぼって追うことができいない、つまりどう考えてもその時代の文明では作ることが出来ない高度な物体なのだという。
この球体の発見で、実は人間の存在する以前に、なんらかの知能をもった ”知的生命体” が地球上に存在していた、とも考えられていました。
しかしながら、これらのクレルクスドルプの球体は不自然でもミステリアスなものでもなかったのです。
いったい何なのか?
それでは真実は一体何なのでしょうか?実はこの球体、30億年前に蓄積された火山灰や堆積物が落下し、沈殿し、そして凝固したものだったのです。 形が主に楕円形のため、恐竜の卵か、宇宙から降ってきたがれき物か、または人間が作った人工物などと間違えられてきたのです。
中央にある溝やでこぼこはごく自然なもので、この構造は他の場所で発見されたなんらかの ”凝固物” にも同じ特徴が見られることがわかりました。 アメリカ・ユタ州Navajo Sandstoneで発見された ” Moqui marbles (大理石) ” やニューヨーク州Schoharie Country で発見された炭酸塩の凝固物も同じ部類にあたります。 オーストラリアHamersley Groupでも似たようなものが見つかり、後に28億年前のものだということがわかりました。
NASAも興味深々?
この謎の球体については、多くの間違った主張もあるようで、その一つはアメリカのNASAの協力で検査を行った結果、「極めて正確にバランスがとれており、まるで重力ゼロの状態で造られたようだ」と伝えられていること。実際にはNASAがこうした声明を行った事は無いそうです。
写真のイメージからも、どうみても完璧な球体とは言えませんね。
写真にある球体の見本は、Ottosdalから約70km離れたKlerksdorp Musium にて展示されています。

ニューヨーク Schoharie Countyで見つかった。 石灰質が凝固したもので中央に溝がある。

Moqui Marbles ヘマタイトの凝固物 アメリカ・ユタ州南東部 Navajo Sandstone

ニュージランド Moeraki Boulders すべて堆積物が凝固してできたもの
気が遠くなるような数字30億年。 でも自然と落下したものが、自然と固まって、自然と形を形成
することは、そんなに不思議ではないような感じがします。 不思議なのは、どうやって球体として
完璧なバランスを整えたのかです。過去何らかの超現象が起こってこのような球体ができたのではないかなどとと妙な錯覚をしてしまします。 あれ? 気付いたら私も創造説を提唱する1人になっていましたね。
[via:
amusingplanet]