
よ~くご覧ください! この美しい花たち、何か別のものに見えませんか?
花の命ははかなく短いと言いますよね。 でも花は再生器官をちゃんと持っていて、種をちゃんと運んでくれる昆虫や鳥などの、いわゆる ” 受粉の媒介者 ” さえきっちり魅了し続ければ、子孫を至る所に残すことができます。ではどうやって受粉の媒介者達を誘惑し、自分のもとに呼ぶことができるのでしょうか?
驚くことに、花の中には進化の過程で姿、形、色などを徐々に動物や別の植物に変えていったのです。
例えば、蘭の一種フランボワイヤンの色そのものが、不思議なことに昆虫や鳥が大好きなトロリとした果汁の宝庫に見えるそうです。それだけではなく、その花の形も受粉の媒介者を魅了するように変化を遂げているというのだから本当に驚きです。
どの媒介者を誘いこむかは花によって違ってきます。 ハチが大歓迎の花もいれば、ハミングバードや他の昆虫を好む花もありと本当に様々です。
見事なまでに美しく咲く花は、受粉の媒介者をあらゆる手で魅了しようと懸命です。
加えて、花は生態系が多様なので、それを考えると本当に色々な種類の媒介者が存在することがわかります。
特に蘭好きなあなたは、その価値や美しさを楽しむだけではなく、別の視点でもう一度見てみて
” あれ、この蘭サルに見える! ” などと新しい発見をするのもまたいいのかもしれませんね。
前回の記事「動物にしか見えない花」でご紹介した花と被るものもありますが、どうぞお楽しみ下さい!
前回:自然の神秘!どう見ても動物にしか見えない不思議な花
http://world-fusigi.net/archives/8134129.html
http://world-fusigi.net/archives/8134129.html
1・サルの顔をした蘭 (ドラキュラ シミア)

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