生きる強さが見える”生命の木”
ワシントン州のオリンピック国立公園内にあるカラロックビーチにものすごい木があります。人々はその木を”生命の木”と呼びます。なぜならその木の不思議な状態は、見るからに生きていることが謎だからなのだそうです。その木が立っているのは、カラロックロッジの北にあるカラロックキャンプグラウンドの部分的に侵食してしまっている穴の上です。木を支えているのは根っこのわずかな巻きひげだけなので、ほどんどの部分は空洞でむき出しになっています。しかしその奇跡の木は、まだ生きており、毎年春になると盛況な緑の葉をつけます。この激しい嵐が多いことで知られる海岸で、どうしてこの木がこんなに生き続けられるのか、誰もわからないのだそうです。
この木はシトカ・スプルース(ベイトウヒ)ですが、正式名称がなく、人々は”生命の木”、”逃げ出しそうな木”などと呼んでいるそうです。その下のくぼんだ洞穴のような場所は、”木の根の洞窟”と呼ばれています。