筒状の鏡面に映して初めて何が描かれているのかが分かる不思議絵が面白い!
アートの世界では、「Anamorphosis - 歪像」 というものが存在します。皆さんは耳にしたことありますか?Istvan Orosz氏。 彼はアニメやグラフィックデザイナーを手掛けるアーティストでありながら、この珍しいアート「歪像」を確立し、研究した人です。
この「歪像」、ただ書かれた絵を見ても一体何かよくわかりません。 その絵を円錐や筒状の鏡に移して初めて何を表現しているのかがわかる珍しい技法なのです。
起源は中国。後の16世紀にイタリアに渡り、レオナルド・ダヴィンチのようなルネッサンス調の絵画を手掛けるアーティストによって、当時の感覚で言う「3Dアート」のようなイメージで今日まで伝えられてきました。 面白いことに、「歪曲した絵」というのが、16世紀には既に存在していました。
Istvan Oroszが新しい技法で用いたのは、「鏡」。円錐や筒状の鏡に映ったものが「完成絵」となります。もちろん、平面ではなく筒状であるため、鏡に映る絵は歪んで見えます。ですから、それを先に計算して、最初に歪曲した絵を描き、円錐の鏡面に映った時に平面の絵が完成されるようにするのです。
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