これはもう実写版ハウルの動く城!世界で最も到達困難な修道院5選
仏教の男子修道院は都会から離れた田舎にあるのが通常で、ただでさえ交通の便が悪く行くのに時間がかかったりするものです。今回ご紹介するのは、その不便さを大きく上回る、世界で最も到達困難な修道院です。
「少しでも神様に近づきたい」
ほとんどの僧侶がそう願っているに違いはありませんが、まるで空中庭園を思わせるような高所ぶり。 心を無にして雑念のない空間を演出するには最高のロケーションと言えそうですがこれらの修道院に辿りつくのも、修行の一つと思わんばかりです。
それでは早速ご紹介しましょう。 地上とは別次元の空気、あなたは感じ取れますか?
1.Monasteries of Meteora メテオラ修道院 ギリシャ
ギリシャ語で「中空」「天国の真下」というような意味をもつメテオラ。メテオラ修道院は6つのグループから成る修道院の総称です。 メテオラの特徴でもある奇岩群が、修道士の修行の場として理想であるということから、修道士が徐々に住み着き始めたとされています。メテオラ寺院はギリシア北西部、セサリア(テッサリア)地方北端の奇岩群の上に建設されました。
もともと、14世紀の国政不和に恐怖を感じた修道士達が逃げ隠れた場所でしたが、後に修道院を建設し始め、15世紀には24もの修道院ができあがっていました。
それ以後、修道院の数は減ったものの、今でも安定したキリスト教のコミュニティーの地として生き続けています。
ただし、到達するには30分ほど極めて急な崖を上り切らなければなりません。それを助けるロープはあるものの、かなりきつい足取りとなりそうです。
「ロープが切れたりしないのか?」という問いに対して、修道士たちは「師は決してこれを破ったり、切ったりしない」と、神への強い信仰心を表しています。