2: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/10(水) 20:26:31.48 ID:Gk2qIxbG
水木しげる先生大好きなんだが
おひあがりという妖怪について教えて

3: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/10(水) 20:34:47.23 ID:hQvoRbX6
>>2
さっそく質問有難う、それは確か『覆い掛かり』の変名ですね
『おばりよん』の仲間だから『児なき爺』の親戚でもあるんだ
4: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/10(水) 20:42:38.63 ID:Gk2qIxbG
おおすごいな
へーこなき爺の親戚なのは初耳
ひだる神については何かわかる?
あの不気味さ好きなんだがが
ヒダル神
ヒダル神は、人間に空腹感をもたらす憑き物で、行逢神または餓鬼憑きの一種。主に西日本に伝わっている。北九州一帯ではダラシと呼ばれ、三重県宇治山田や和歌山県日高や高知県ではダリ、徳島県那賀郡や奈良県十津川地方ではダルなどと呼ばれる。
山道などを歩いている人間に空腹感をもたらす悪霊の類をいう。これに憑かれると、歩いている最中に突然にして激しい空腹感、飢餓感、疲労を覚え、手足が痺れたり体の自由を奪われたりし、その場から一歩も進めなくなり、ひどいときにはそのまま死んでしまうこともあるという。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ヒダル神
6: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/10(水) 20:50:59.96 ID:hQvoRbX6
>>4
若しや鬼太郎五期見てた?
あれは状態異常が基になる憑物の代表格だよ、分布も広いし近縁も多いし
憑物『筋』となると『犬神』が圧倒的だけどね
8: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/10(水) 20:53:13.82 ID:mtU0/7iU
一番好きな妖怪は?
12: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/10(水) 21:11:14.83 ID:hQvoRbX6
>>8
決められないなあ、でもぱっと浮かんだのはぬっぺっぽうとか
ぬっぺふほふ
ぬっぺふほふまたはぬっぺっぽうは、『画図百鬼夜行』や『百怪図巻』などの江戸時代の妖怪絵巻にある妖怪。顔と体の皺の区別のつかない、一頭身の肉の塊のような姿で描かれている。
1609年(慶長14年)、駿府城の中庭に、肉塊のような者が現れた。形は小児のようで、手はあるが指はなく、肉人とでもいうべきものだった。警戒の厳しい城内に入り込む者は妖怪の類であろうと思われたが、捕まえようにもすばやく動いて捕まえられない。当時の駿府城に住んでいた徳川家康が、その者を外へ追い出すよう命じたため、家来たちは捕獲をあきらめて城から山のほうへと追い出した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ぬっぺふほふ
10: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/10(水) 20:54:26.66 ID:j7T+iGU5
妖怪博士って妖怪に関する知識が豊富ってこと?
存在しないものの知識って何?
自分で勝手に作り上げてるの?
13: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/10(水) 21:20:43.33 ID:hQvoRbX6
>>10
有ると思えば凡て有るし、無いと思えば何も無いよ
僕自身は概念であり複合模倣子だと思って文化的に捉えてる
オカルティックな知識も有るけど『こんな考え方も有ったんだ』、みたいに一種思想史的な見方をしてる(正直興味が有るのは否定しないけど、主眼じゃない。貴方みたいに非存在と割り切る勇気もなくてさ)
僕が妖怪博士を自称するのは、文化装置としての妖怪についてなんだ
いい質問を有難う、云い忘れてたけど宜しくね、>>8さん>>10さん
14: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/10(水) 21:27:11.78 ID:j7T+iGU5
>>13
水木しげるが妖怪図鑑とかを書いてたのは知ってるけど、あれは水木しげるの創作なわけだよね?
それとは別に地域ごとに伝えられる河童とかの伝説的な妖怪もあると思うのだけど、そういう民俗史が詳しいって事?
18: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/10(水) 21:38:11.47 ID:hQvoRbX6
>>14
まあ或る程度は創作もね。でも、水木御大は妖怪史の中でもかなり規格外で創作だったとしても其処其処『認められてしまう』位置に居るんだ。説明下手で御免
普通妖怪は文化の中で伝承されて市民権を得るんだけど、御大の場合影響力が凄かったり漫画で伝承の妖怪にしれっと創作を混ぜるから水木妖怪は最初から『御大の本に出て来るんだから伝承も有るんだろ』的な感じで市民権を得てしまう訳。ベアード様なんかその代表選手なの
ううん、矢張り説明下手だね
17: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/10(水) 21:31:08.46 ID:mtU0/7iU
べとべとさん最強
21: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/10(水) 21:42:03.10 ID:Gk2qIxbG
水木しげる牛鬼だけではなく、牛鬼って荒俣宏や京極夏彦らも結構強めの感じで出てきたけど、
何やら牛鬼伝説っていう民話が伝わってるようね
鬼太郎ではカルラ様が出てくるぐらいだし
あの手の強力な妖怪だとなにがいるの?
牛鬼
牛鬼(うしおに、ぎゅうき)は、西日本に伝わる妖怪。主に海岸に現れ、浜辺を歩く人間を襲うとされている。
非常に残忍・獰猛な性格で、毒を吐き、人を食い殺すことを好む。
伝承では、頭が牛で首から下は鬼の胴体を持つ。または、その逆に頭が鬼で、胴体は牛の場合もある。さらに別の伝承では、牛の首で蜘蛛の胴体を持っていたともされる。また、山間部の寺院の門前に、牛の首に人の着物姿で頻繁に現れたり、牛の首、鬼の体に昆虫の羽を持ち、空から飛来したとの伝承もある。
海岸の他、山間部、森や林の中、川、沼、湖にも現れるとされる。特に淵に現れることが多く、近畿地方や四国にはこの伝承が伺える「牛鬼淵」・「牛鬼滝」という地名が多く残っている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/牛鬼
迦楼羅天
迦楼羅天(かるらてん)は、インド神話のガルダを前身とする、仏教の守護神。八部衆、後には二十八部衆の一員となった。「かるら」はパーリ語に由来。迦楼羅王とも呼ばれる。食吐悲苦鳥(じきとひくちょう)と漢訳される。
インド神話の神鳥ガルダが仏教に取り込まれ、仏法守護の神となった。口から金の火を吹き、赤い翼を広げると336万里にも達するとされる。一般的には、鳥頭人身の二臂と四臂があり、龍や蛇を踏みつけている姿の像容もある。 鳥頭人身有翼で、篳篥や横笛を吹く姿もある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/迦楼羅天
26: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/10(水) 21:54:05.42 ID:hQvoRbX6
>>21
個人的にあの殺した奴が次の、の絶望感で印象深かったけど、最近あれは聖王制と関係有りじゃないかと思い始めてる。あの手とはどの手?
22: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/10(水) 21:42:43.47 ID:6HDjKHHs
どういう成り立ちの妖怪が好み?
民俗学的な成り立ちの妖怪とか
水木先生とかのキャラクター的な妖怪とか
浮世絵とかに描かれた妖怪とか
色々あるとは思うんだけど
結構みんな成り立ちがバラバラな印象があるのに
「妖怪」で一纏めになってたりするから
どういう傾向(バックグラウンド)の妖怪が好みかなーと
26: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/10(水) 21:54:05.42 ID:hQvoRbX6
>>22
今晩は、理解が深くて嬉しいよ。ううん、どれもそれぞれ善さが有って好きかな。どの妖怪が好きか尋かれて曖昧な答えしか出来なかったみたいに、あんまり妖怪に優劣上下をつけられないんだ僕
30: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/10(水) 22:29:25.69 ID:k0NVT7yQ
小豆研ぎはどうして小豆なんか研いでるの?
小豆洗い
小豆洗い(あずきあらい)または小豆とぎ(あずきとぎ)は、川で小豆を洗う音をたてるといわれる日本の妖怪である。。
(中略)
各地の伝承
茨城県や佐渡島でいう小豆洗いは、背が低く目の大きい法師姿で、笑いながら小豆を洗っているという。これは縁起の良い妖怪といわれ、娘を持つ女性が小豆へ持って谷川へ出かけてこれを目にすると、娘は早く縁づくという。
大分県では、川のほとりで「小豆洗おか、人取って喰おか」と歌いながら小豆を洗う。その音に気をとられてしまうと、知らないうちに川べりに誘導され落っことされてしまうともいう。音が聞こえるだけで、姿を見た者はいないともいわれる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/小豆洗い
33: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/10(水) 22:46:37.24 ID:hQvoRbX6
>>30
素朴な質問有難う
一番確実な答えとしては『小豆とぎ』だから、なんだけどまあそゆこと云ってるんじゃないよね多分
細かく云うとこれは未解決の難問題で、
1、小豆といでるっぽい音が基になる怪異だから
2、御赤飯等等にみられる小豆の神性が関係する
の二通りの解釈が主流。
因みに僕は後者派。何かといでるっぽい音で小豆を連想する例がこんなに全国的ってどうなの、と思うし、『小豆洗い』系統は正体のパターンが蝦蟇蛙狐小坊主荒神様とか余りに纏まりがないから、矢張り鍵は小豆でありその神性だと思うんだ
貴方が気になったのなら暇な時にでも少し自分で突き詰めてみると中中面白いし、妖怪の事をもっと好きになれると思うよ
貴方も此方側に来てくれたら嬉しいんだけどな
34: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/10(水) 22:50:51.70 ID:k0NVT7yQ
>>33
思ってたより深い回答すごい嬉しい
『怪』は零巻から読んでたし
多田克己先生の著作も読んでるよ
明日か明後日には江戸東京博物館の大妖怪展行こうと思っているよ
41: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 01:23:29.51 ID:8p/wTO28
>>34
それはそれは御見逸れを
境の神に関する自説も有るには有るけど、あんまり自信がなくて
今日は祝日で混むだろうから、僕は明日行くんだ
オフ会します?笑
31: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/10(水) 22:38:50.14 ID:WKcjPnYk
ぬらりひょの後頭部が出っ張ってるのはなんで?
ぬらりひょん
瓢箪ナマズのように掴まえ所が無い化物とされる。古典の妖怪画に老人姿で描かれたものと、岡山県に海坊主の一種として伝承されているものがある。妖怪の総大将とも言われるが、これは誤りである。
解説文が一切無いためにどのような妖怪を意図して描かれたかは不明だが、名称の「ぬらり」は滑らかな様子、「ひょん」は奇妙な物や思いがけない様子を意味し、転じて「ぬらりひょん」の名は、ぬらりくらりとつかみどころのない妖怪とされる。
(中略)
忙しい夕方時などに、どこからともなく家に入ってきて、お茶を飲んだりするなどして自分の家のように振舞い、人間が見ても『この人はこの家の主だ』と思ってしまうため、追い出すことができない。妖怪の総大将ともいわれる。
ただし、これらのような特徴は伝承資料上では確認されておらず、一次出典となる古典などの資料も発見されていない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ぬらりひょん
関連:ぬらりひょん (ゲゲゲの鬼太郎版)
37: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 00:25:46.01 ID:8p/wTO28
>>31
また素朴な難問だね、いいよいいよ?とは云うんだけど、説と呼べる程確乎りした話はなくて、
1、蛸だから(一刻堂すっとぼけ)
2、そう云う人種だから(絶対城先輩すっとぼけ)
位が関の山なので、私見を書きます
『ぬらりひょん』を『のっぺらぼう』の仲間とみなしさらに『のっぺらぼう』の起源を大陸の不定形妖怪達(『太歳』『視肉』『帝鴻氏』)辺りに求める多田京極説を進めれば、この後頭部の膨らみは肉塊ともとれる
それと海月が正体らしき『ぬらりひょん』の伝承が陰陽師の本拠地のひとつだった岡山にあるから、『ぬらりひょん』の本体を突き止めた道教思想を受け継ぐ陰陽師が海月の不定形性と先述の不定形妖怪達を結び付けた可能性もある
道教が絡むなら仙人の頭を大きく描く習慣とも関係有るかも、道教で始祖『太上老君』より偉いとされる『鴻鈞道人』は『渾沌氏』及び『帝鴻氏』と同一視されるからね
岡山で道教思想に味付けされた『ぬらりひょん』が関西江戸にも根を張る陰陽師のネットワークに沿って分布したと考えればそう悪い推理でもない気はしているけど──長長自説で御目汚し失礼
32: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/10(水) 22:39:05.37 ID:ch2daD9M
38: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 00:28:51.43 ID:8p/wTO28
>>32
さあね?
理論として世界観として破綻してなければそうした形も有りだとは思うけど
35: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/10(水) 23:00:28.68 ID:QPO9Vbwm
ずばり妖怪を見たことはありますか?
42: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 01:24:56.60 ID:8p/wTO28
>>35
有ると云えば有るし、無いと云えば無いね
妖怪ってそんなもので、其処が魅力なんだ
36: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 00:24:50.62 ID:Dpaa5sDI
樹下美人系精霊について詳細
44: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 01:33:03.22 ID:8p/wTO28
>>36
語れる程は知らないなあ、御免
元元五行では土生木、つまり陰の最高原理から生まれる木は女性の死霊なんて陰性の塊とは相性良好なんだけどね
図像としては仏教が伝えた樹木の妖魔『夜叉女』=『ヤクシニー』の影響が大きいと思うよ
40: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 01:01:29.08 ID:Tkf/WICF
妖怪に詳しいなら神にも詳しいのかな
48: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 01:45:22.06 ID:8p/wTO28
>>40
詳しいと思う
妖怪学程学科横断的な学問もそんなにないだろうし、妖怪と神の区別は明瞭しないし無理矢理遣ると小松先生みたいに不自然になるし、まず僕は井上圓了に従って所謂超常現象全般を『妖怪』と称している
まあ圓了先生とは妖怪の見方が決定的に違うから、それこそ借りただけなんだけどね
43: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 01:26:05.42 ID:1ND3aq2A
妖怪にまつわる面白いエピソードとかある?
49: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 01:51:25.17 ID:8p/wTO28
>>43 面白い、かあ
『尻目』とか存在自体面白いよ?

50: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 01:58:19.90 ID:1ND3aq2A
>>49
面白いけどそういうんじゃなくてw
調べたときについでに紹介されてた豆腐小僧がわりと良い奴だった
豆腐小僧
豆腐小僧(とうふこぞう)は日本の妖怪の一つで、盆に乗せた豆腐を手に持つ子供の姿の妖怪。
一般には頭に竹の笠をかぶり、丸盆を持ち、その上に紅葉豆腐(紅葉の型を押した豆腐)を乗せた姿で描かれている。身にまとう着物の柄は、疱瘡(天然痘)除けとして春駒、だるま、ミミズク、振り太鼓、赤魚などの縁起物や、童子の身分を著す童子格子に似た格子模様も見られる。
本来の草双紙などにおける豆腐小僧は、特別な能力などは何も持たず、町のあちこちに豆腐や酒を届けに行く小間使いとして登場することが多く、「豆腐小僧ハ化ものゝ小間使ひ」と川柳にも詠まれている。
人間に対しては、雨の夜などに人間のあとをつけて歩くこともあるが、特に悪さをすることもなく、たいして人間に相手にされることもない、お人好しで気弱、滑稽なキャラクターとして描かれている。
wiki-豆腐小僧-より引用
52: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 02:08:04.75 ID:8p/wTO28
>>50
面白いって色色有るからなあ
『河童カッパドキア起源説』とか?
61: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 02:34:07.73 ID:1ND3aq2A
>>52
河童の話は結構面白いな
アンサイクロペディアまで読んだ
さすが博士gj
65: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 03:02:38.35 ID:8p/wTO28
>>61
にゃはは、御役に立てて光栄
53: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 02:09:52.69 ID:Tkf/WICF
神と妖怪の違いってなんなんだろうな
神でも妖怪でもあるようなのもいるらしいしなぁ
59: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 02:24:54.21 ID:8p/wTO28
>>53
僕はね、其処は分けられないから『属性』として捉えるべきだと思ってるんだ
55: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 02:11:37.76 ID:pZJyRbpl
>>53
神様が祀られなくなって零落したもの、じゃないの?
59: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 02:24:54.21 ID:8p/wTO28
>>55
それも柳田説だね。今主流の小松説だと崇拝の有無が境界線になっていて、柳田説では零落するだけの一方通行だったのが妖怪から神へ、って所にも注目してるのが違いなんだってさ
57: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 02:20:33.31 ID:Tkf/WICF
>>55
それって全ての妖怪はもともと神だったってことなのか?
58: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 02:22:23.80 ID:pZJyRbpl
>>57
博士の返答は知らんが、俺はそう思ってる
神ってより精霊に近いのかも
63: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 02:58:39.75 ID:8p/wTO28
>>57
>>58
『豆腐小僧』に神様時代はないよ(多分ね?)
神性聖性賎性魔性なんかは、本来僕達観測者認識者が決定する、謂わばベクトルでしかないんだ
『異界性』『超常性』とでも呼ぶべきものが見方次第僕等次第方向性次第を名を変えるだけの事
54: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 02:10:31.78 ID:pZJyRbpl
幽霊と妖怪との違いは、人に憑くか場所につくかの違いだと柳田先生は書いていたけど、お岩さんとか九尾狐みたいにその枠に当てはまらない奴らもいるけど、そこんとこどう?
59: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 02:24:54.21 ID:8p/wTO28
>>54
そうだね、柳田先生は最近結構否定されてる。でもね、先駆者は先駆者である事が偉大なのであって、最初なんだから間違いは当然、寧ろ間違いを見付けていく事が研究の補完であり最大の敬意の表面だと僕は思う。其処を履き違えると、少し怪訝しな事になるから
60: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 02:25:21.03 ID:Tkf/WICF
祀られなくなった神は忘れられるだけじゃないのか
なんで妖怪化するんだ
64: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 03:01:43.04 ID:8p/wTO28
>>60
祀られなくなるだけなら神性は消えても『超常性』は残ってるから、魔性に変わるだけで済んだりするのね
でも、忘れられたら──何も残らない。僕はそれが悲しいんだ
66: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 03:05:33.17 ID:XOQ9JX85
妖怪を調べようとすると妖怪ウォッチが引っ掛かってウザイな
真夜中に出る妖怪を探そうと思ったのに
67: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 03:09:22.50 ID:8p/wTO28
>>66
いまに懐中怪物軍団が駆逐してくれるさ
真夜中は、意外かもしれないけど妖怪よりは神の領分だからね
68: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 03:10:24.40 ID:pZJyRbpl
>>67
よーかいは誰ぞ彼時だよな
70: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 03:13:23.55 ID:XOQ9JX85
>>67
そうなんだ
百鬼夜行は夜中のイメージだったから夜行性かと思ってたわ
71: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 03:27:13.64 ID:8p/wTO28
>>68
>>70
さっき神と妖怪に厳密な区別はないと云ったけど、大概妖怪の方が『境界的』で、神の方が『異界的』なんだ。神の方が何か遠くに居るイメージ有るでしょう?
神は完全に僕等の届かない向こう側=真暗闇、妖怪は直ぐ側に潜む彼岸と此岸の境界上の隣人(人じゃないか)=夕暮時、みたいな棲み分けが朦朧とは有る訳で
『百鬼夜行』を『幽霊狩猟』系列と考えるとこれは神の騎行そのものだし、まず見たら御仕舞系は神性の残滓が色濃い傾向に有るんだ
単体でも夜の遊行者──『夜行様』『一ツ目小僧』『あまめはぎ』辺りは妖怪神とも云うべき位置だ。真夜中の妖怪は、神に近い連中なんだよ
69: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 03:13:21.33 ID:Tkf/WICF
そもそも妖怪ってなに?
豆腐小僧が妖怪なら妖怪ウォッチの奴らもれっきとした妖怪じゃないのか
72: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 03:35:31.09 ID:8p/wTO28
>>69
定義次第だね
僕が時計を認めないのは、『妖怪』と云うカテゴリの中で新しいモノを生み出し新しい妖怪として送り出した『豆腐小僧』のパターンとは違うからなんだ
駄洒落のキャラクター化と云う解り易いセオリーを借りて作り上げた独自のキャラクター体系に妖怪の看板を『被せただけ』の時計は、妖怪の仕組みから好都合な所だけを抜き取り再構成した別の仕組みと云う訳だよ
ゆえに、僕は奴等に妖怪の系譜の末席に名を連ねる資格はないと思っている
73: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 03:47:57.76 ID:Tkf/WICF
>>72
まぁ僕は妖怪ウォッチ全然知らないからなんともいえないんだが何かが決定的に豆腐とは異なるんだな
ありがとう、寝る
75: カムパネルラ ◆RvOoWMG3IE @\(^o^)/ 2016/08/11(木) 04:58:02.77 ID:iVAFYPve
民俗学って面白いよね!
鳥獣戯画とか百鬼夜行絵巻みたいな
昔の人の遊び心が大好きなんだ
百鬼夜行絵巻
「百鬼夜行絵巻」とは、妖怪たちが行列をする「百鬼夜行」(ひゃっきやぎょう、ひゃっきやこう)のさまを描いたとされる複数の絵巻物の総称である。室町時代から明治・大正年間頃まで数多く制作されており、国内外を問わず多くの機関・個人によって所蔵されている。当初より、数種の絵巻が存在していて、それが模写・転写される間に様々なパターンを構成し、今日に伝わったものなのではないかと考えられている。
絵巻物に描かれた内容や物語を示す詞書(ことばがき)が付けられていることはほとんどなく、妖怪たちがどのような事をしているのか正確な内容は不明である。そのため、本作品がどのように受容され、鑑賞されていたかもはっきりはしていない。
https://ja.wikipedia.org/wiki/百鬼夜行絵巻
77: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 06:21:52.92 ID:vg8QY/bo
人を妖怪に変えちゃう妖怪ってどんなのがいる?
牛鬼とか七人岬とか
あとは一部の水木作品のような河童とか
あれば作品・出典も合わせて教えて欲しい
七人ミサキ
七人ミサキまたは七人みさきは、高知県を初めとする四国地方や中国地方に伝わる集団亡霊。
災害や事故、特に海で溺死した人間の死霊。その名の通り常に7人組で、主に海や川などの水辺に現れるとされる。
七人ミサキに遭った人間は高熱に見舞われ、死んでしまう。1人を取り殺すと七人ミサキの内の霊の1人が成仏し、替わって取り殺された者が七人ミサキの内の1人となる。そのために七人ミサキの人数は常に7人組で、増減することはないという。
https://ja.wikipedia.org/wiki/七人ミサキ
79: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 08:15:58.88 ID:CXwEHpXR
>>77
自分は>>1じゃないけど
船幽霊(引亡霊)なんかはどうかな
かなり直接的に仲間を増やそうとするし
7人岬みたいなものだと思うけど。ただ固有の名前がないだけで
82: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 12:50:43.25 ID:8p/wTO28
>>77
>>79
成程ねえ
『牛鬼』は妖怪が属性やステータスの様に民俗社会の中で継承されていくパターンだね。これは神の時代からの流れだから、『ミシャグチ神』辺りが相当する。神官的な見方をすれば『犬神』『蛇蠱』とかもだろうね
『舟幽霊』や死霊系はケガレの観念を引き摺ってるから同族を増やそうとするのかな。『七人ミサキ』は加えて七の要素が気になるし、伝承地的に矢張り陰陽道の星辰信仰が関係してたりするかとは思ってる、芒っとだけど
『鬼』ごっこで『鬼』が継承されるのは判り易い例だけど上二つのどっちの名残かは両説有って微妙な感じ
83: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 12:52:09.79 ID:8p/wTO28
出典忘れてた、大体水木先生京極先生だったと思う
85: カムパネルラ ◆RvOoWMG3IE @\(^o^)/ 2016/08/11(木) 13:46:27.73 ID:iVAFYPve
日本で神って言うと、一神教の神とは違って
どちらかと言うと精霊に近い気がするね
妖怪も八百万的なアニミズム思想から生まれたのではと思うんだ
「付喪神」って言うくらいだしね
87: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 15:02:40.93 ID:Tkf/WICF
お、まだやってた
妖怪関連のオススメ本ってある?京極夏彦のを数冊読んだことがある程度なんだけど
89: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 15:20:49.22 ID:8p/wTO28
>>87
京極先生の妖怪理論は結構参考にさせて貰ってるなあ
とりあえず最初は井上先生位冷めた目線の論考を読んで自分なりの考えを持ってからその基準で他の理論を飲み込んだり自分の理論を修正したりして行くといいんじゃないかな
90: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 15:34:11.10 ID:Tkf/WICF
>>89
豆腐小僧と妖怪の理 妖怪の檻ってのをよんでね、妖怪って面白いんだなぁって思った
井上円了か、今度本屋にでもいって探してみる
92: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 15:46:44.51 ID:8p/wTO28
>>90
いこいこ、そして妖怪沼にどっぷり嵌ろう
88: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 15:11:20.37 ID:i/IWIq9q
妖怪と精霊と鬼と神ってどんな違いがあるの?
知識無さすぎて抽象的な質問ですまん
あと、西洋の妖精なんかも比較して教えてくれるとうれしいです
91: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 15:36:56.76 ID:8p/wTO28
>>88
何もかも貴方次第と云ってしまえばそれまでだけど──ね
まあ全体的に朦朧俯瞰した話だから、例外は有ると思って欲しい訳なのだが、
『妖怪』は比較的人間に近くて比較的形の有る存在、
『精霊』は人間との距離感に関係なく比較的形の薄い存在、
『鬼』は昔は精霊に近かったけど今は妖怪の一種、
『神』は比較的人間から遠くて比較的形の有る存在、日本のはね
『妖精』=『フェアリー』は向こうじゃほぼ妖怪、日本だと所謂善い妖怪綺麗な妖怪位の捉え方かな
微妙な所なんだ、御免ね
99: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 23:34:41.63 ID:i/IWIq9q
>>91
なるほどなるほど。分かりやすくありがとう!
ぬーべーとかで妖怪や鬼は倒せるけど神や精霊には敵いっこないみたいなシーンをしばしば見て
気になってたんだサンクス
102: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/12(金) 11:50:08.54 ID:FoJbso3u
>>99
いいえ
ぬーべーは楽しい回とトラウマ回のバランスがいいよね
93: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 16:10:50.33 ID:ctvJ1TKi
鬼太郎は幽霊?
94: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 16:20:28.12 ID:8p/wTO28
>>93
幽霊族だね
水木先生の理屈は変則的だから難しいんだけど、幽霊族の設定上も『幽霊と間違えられた』設定だから幽霊ではないよ
95: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 19:17:54.75 ID:5bG0Vwq7
>>94
幽霊族って事は妖怪ではないの?
それとも幽霊族自体が妖怪の一種?
96: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 19:28:34.06 ID:8p/wTO28
>>94
妖怪って事になってはいるね
100: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/11(木) 23:43:13.15 ID:D9bMAdCq
1はこの世に妖怪はいると思っている?
103: 名も無き被検体774号+@\(^o^)/ 2016/08/12(金) 11:51:41.79 ID:FoJbso3u
>>100
この世のモノではないけれど、この世に来る事は有ると思うね