ネバダ核実験をロサンゼルスから見た!
1955年3月7日 午前5:20 ロサンゼルス 「核爆弾の光で夜明けを迎える」
米国は1951年から1992年にかけて928回の核実験を行った。ラスベガスからおよそ105㎞北西のネバタ州某所で広がったキノコ雲は、ラスベガスに観光で訪れている人達にも目撃された。
実験現場から386㎞離れたロサンゼルスでも不気味な光と煙が目撃され、写真や映像に収められた。
当時のタイムズ紙は1950年代の核実験の様子を「ロサンゼルスは夜明けが2回あった」などとも伝え、暗闇に煌々と光る核爆弾の様子をどのフィクション映画よりもリアルだったと加えた。
この時期、頻繁に行われていた核実験を興味深く観察していた米国民も多い。まるでイベントのように核実験を捉える米国民も少なくない。
1952年4月22日の朝にはテレビでの実況生中継も行われ、驚くほどの高視聴率を記録した。
ネバダ核実験場
ネバダ核実験場は、アメリカ合衆国エネルギー省が管理している核実験場。アメリカ合衆国ネバダ州のネバダ砂漠にあり、ラスベガスの北西約105kmの地点である。2010年8月に正式名称は Nevada National Security Site (ネバダ国家安全保障施設)に変更されている。かつては大気圏内核実験、地下核実験が行われていたが、現在は臨界前核実験が行われている。1951年1月11日に、核実験の実験場として開設された。面積は約3,500平方キロメートル(日本の鳥取県全域に相当)あるが、ほとんどは砂漠と山岳地帯である。当地における初めての実験は1951年1月27日のことであり、1ktの核爆弾が投下されている。
ネバダ核実験場。地下核実験により生じた陥没が多数見られる
ネバダ核実験場で1953年に行われたアップショット・ノットホール作戦でのW9核砲弾を使用したグレイブル実験。M65 280mmカノン砲で発射。核出力は広島に投下されたのと同じ15kt。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ネバダ核実験場
ロサンゼルス・シビック・センターから核実験を見る 1955年