
コーヒーの味や香りを楽しむ。
それは大人にのみ許された、至高の瞬間。
……と、そこまで行かないまでも、眠い朝のお助けドリンクとして愛飲している方も多いのではないだろうか。
そんなコーヒーを愛して止まない紳士淑女な読者のために、コーヒータイムが更に楽しくなるアイテムを、その歴史と共にご紹介しよう。
コーヒーは神秘と同時に悪魔の飲み物―苦難の歴史―

そもそもいつ頃から人間がコーヒーを利用するようになったかは、実ははっきりしていない。現在のような「焙煎した豆から抽出したコーヒー」が登場したのは13世紀以降とみられている。
ここで当サイトが注目せざるを得ないのは、イスラム教のスーフィスト (神秘主義者)が行く先々でコーヒーを広めていたということだ。
彼ら自身はどのように使用していたかというと、瞑想や祈り時の眠気覚まし、または禁欲生活のために空腹を抑える目的で使用していたという。彼らにとってコーヒーは神聖なものであり、広く知らしめるべきものであった。

一方ヨーロッパの反応は全く異なるものだった。
その黒い色などから「悪魔の飲み物」とされ、その飲用を認めるかどうか裁判が起きた程であった。17世紀に初めてイギリスでコーヒー・ハウスができるが、そこでも近隣の住民が珈琲の香りを「悪魔の匂い」として対処を訴えるという記録がある。
今日では 「良い香り」として受け取る人が多いコーヒーも、時代や場所が違えば悪魔の飲み物だったのだ。それだけコーヒーの魅力や中毒性が高い、ということを示しているのかもしれない。
今では勿論、コーヒーを飲んでも捕まらないし、顰蹙を買うこともない。存分にコーヒーライフを楽しめる。
そんなコーヒーを楽しむためのアイテム、一発目は「起きた瞬間にコーヒーを淹れてくれる」機械だ。
朝の起床が楽しみになる!ワクワクのコーヒーアイテム10選
1. 目覚まし兼コーヒーメーカー
昔のSFの未来ガジェットかな?
その外見のパンチの強さに一瞬笑みがこぼれるが、ガチである。
本当にコーヒーメーカーであり、目覚まし時計なのだ。
指定の時間になると、コーヒーを自動的に淹れてくれる。コーヒーの香りとともに一日が始まる、というわけだ。なんとも優雅。
発案者はアメリカの工業デザイナー、Josh Renouf氏。彼もまた、コーヒーをこよなく愛している一人だ。どうも彼いわく、このアラームには副次的効果があると言う。それは一体?