4: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)21:56:04 ID:1fN
イングリッシュ・エレクトリック キャンベラ
1949年に初飛行したジェット爆撃機。優れた高速性能、高高
度での飛行性能を有しており、核爆弾の運用能力もあった。
爆撃機としての運用を終了した後も、写真偵察機、電子情報収
集機、電子戦訓練機等、様々な派生型が作られ、英国空軍を陰
から支え続けた。
偵察型のPR.9が退役したのは2006年!?イラク、アフガンに
も投入された。
電子戦訓練機のT.17
5: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)21:58:04 ID:1fN
デ・ハヴィランド ヴァンパイア
英国で2番目に開発された双ブーム形式を採用したジェット戦闘機。
黎明期のジェット戦闘機は本当に面白いと思わせる形をしている。
後述のハンター、ジャベリンと交代するまで、迎撃機として運用され
た。
世界で初めて空母に発着艦したジェット機でもある。
ミラージュ2000と飛んでる!?
7: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)22:00:11 ID:1fN
デ・ハヴィランド ヴェノム/シーヴェノム
ヴァンパイアの発展型。
戦闘爆撃機として50年代初めに運用を開始し、1962年には英空軍
ですべて退役した。艦上機のシーヴェノムはフランスでもアケロンの
名で採用された。
17: 【212円】 2016/12/28(水)22:20:14 ID:2LN
>>7
浜松にこんなんあったな
19: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)22:22:39 ID:1fN
>>17
たぶんそれはヴァンパイアだと思う。
自衛隊が研究用に1機だけ輸入したものだよ
8: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)22:01:38 ID:lIq
軍用機と戦闘機ってまた違うもんなん?
9: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)22:04:53 ID:1fN
>>8大雑把に言うと
軍用機=軍隊で使われる飛行機
戦闘機=飛行機を打ち落とすための軍用機
スーパーマリン アタッカー
黎明期のジェット機はほんっっとに面白いなあ!!
主翼は同社が開発した「プロペラ機」スパイトフルの設計を流用。主脚
の配置は尾輪式を採用。つまり、ジェットの排気がもろに甲板に吹き付
ける仕様。1951年から運用され、数年で退役した。
そりゃま、そうだろ
10: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)22:06:20 ID:lIq
なるほthx
下のカテゴリになるんやね
11: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)22:06:50 ID:1fN
ホーカー シーホーク
ミーティア、ヴァンパイアに少し遅れて開発されたジェット戦闘機。
RAFに売り込みを図るも、前述の2機と大して変わらない性能から
あまり関心を集められなかったが、艦上攻撃機として、FAAに採用
される。運用期間は短かった。
ついでに、ドイツ海軍、オランダ海軍にも採用され、後者で運用され
た機体は後にサイドワインダーAAMの運用能力を付与される。
エンジンノズルが機体側面に2つあるけど、単発だよ
ハーミーズ(手前)、ヴィクトリアス(奥)と共に
12: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)22:09:20 ID:1fN
スーパーマリン スウィフト
英国で初めて後退翼で設計された戦闘機。
当時の速度記録を持つこの機体は、ハンターのバックアッププラン
として1950年代初めにRAFに採用された。高速性能には優れてい
たが、高高度での操縦性、信頼性に問題があり、ハンターの就役とと
もに戦闘機としては退役。その後は偵察機として余生を過ごした。
13: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)22:11:28 ID:1fN
ホーカー ハンター
こいつは結構有名。1950年代中頃にミーティアの後継として採
用される。ただ、戦闘機としてより攻撃機として運用されること
が多かった。初期は航続距離の短さに苦しめられたが、機内燃料
搭載スペースの増加と増槽マシマシで解決した。
多くの国に輸出されたが、中東、東南アジア向けは、欧州で使用さ
れた機体をレストアした物が輸出されたため、採用国の多さの割に
は生産機数は少ない。印パ戦争ではF-86と互角の戦いを繰り広げた。
14: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)22:13:58 ID:1fN
グロスター ジャベリン
英国初の本格的な超音速・全天候戦闘機。それと同時に初めて本格的な
空戦用レーダーを搭載し、誘導ミサイルを主武装としたRAFにとっては
エポックメイキングな戦闘機であった。ハンターと同時期に運用を開始し
た。
輸出はされていない。この機体以降、英国製戦闘機の輸出は不調になる。
ファイアストリークAAMを装備
15: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)22:16:16 ID:1fN
スーパーマリン シミター
スーパーマリンが開発した最後の航空機。1950年代後半から運用を開始した
が、バッカニア配備までの繋ぎ役と見做されたことから早々に退役した…
と思いきや、燃料満載で発艦できないバッカニアS.1のための空中給油機とし
てしばらく使われ続けた。
16: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)22:18:44 ID:1fN
デ・ハヴィランド シーヴィクセン
やっと後退翼を採用した。
ヴェノムを発展させた艦隊防空戦闘機。これまでの英国製艦上
戦闘機と比べたら格段の進歩を遂げたが、同時期に開発された
F-8クルセイダーに比べたら一段見劣りする性能だった。
就役当初はファイアストリークを装備したが、後にレッドトップ
AAMも運用できるようになる。
F-4Kファントムの就役により退役する予定だったが、HMSイー
グルではファントムを運用できず、結局70年代まで使われる羽目
になった。
ちなみに、デ・ハヴィランド社は1959年にホーカー・シドレー社
に買収された。
20: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)22:23:13 ID:1fN
イングリッシュ・エレクトリック ライトニング
政府「将来的には防空はミサイルに任せるつもりだけど、本格的な
対空ミサイル配備までの繋ぎとなる戦闘機が欲しいなあ…(チラッ」
E/E「あっ…いや……これは実験で作ったものだから…ちょっ……おまっ
やめろっ!!」
こんな感じで開発された戦闘機。
2基のエンジンを縦に配置することにより、スレンダーとなったボディの
おかげでマッハ2を超える速度性能を手に入れた。その代償として、胴体
内に燃料を搭載できなくなり、主脚を胴体に収容できず主翼に収容せざる
を得ないことから、兵器搭載量も少なくなった。
特に空中給油機の支援がなければスクランブル任務も満足にできない航続
距離は問題になり、胴体下部にコンフォーマルタンクを付けて対処した。
その姿、子持ちシシャモのごとし。
上昇力だけはピカイチで、その上昇率はF-15に匹敵する。まさに走るため
だけに存在する機体。
そしてこいつのすごいところは冷戦期を通して英国の空を守り続けたこと。
80年代末にトーネードADVと交代して退役した。地対空ミサイルが戦闘
機を代替するなんてことはなかった。
ちなみに、E/Eの航空機部門は1960年にBACに統合された。
若かりし日のスレンダーなライトニング
妊娠したライトニング
ツポレフを迎撃!!
22: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)22:26:33 ID:1fN
3Vボマー
面倒くさいからこいつらは一まとめにするわ
3Vボマーとは1950年代に就役した3種の戦略爆撃機、アブロ・バル
カン、ハンドレイページ・ビクター、ビッカース・バリアントのこと。
この3機種の特徴は爆撃機としてより、派生型の方が目立つこと。3機
種とも、空中給油機に改造されており、その他にも、戦略偵察機(ビク
ターSR.2)、海洋監視機(バルカンMRR)などがある。
バリアント
ビクター
バルカン
24: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)22:32:32 ID:1fN
フェアリー ガネット
1950年代初めに導入された艦上哨戒機。通称「世界一醜い飛行機」
COD任務にも使用され、王立海軍の縁の下の力持ちとなった。
後に、スカイレーダーAEW.1の後継として同機のAN/APS-20を移植された
AEW.3が開発される。第二次大戦中に開発されたこのレーダーは後述するシ
ャクルトンにも移植され、90年代まで使用された。
26: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)22:35:10 ID:1fN
アブロ シャクルトン
1951年から運用された哨戒機。ランカスター爆撃機の発展型リンカーン
をもとに開発された。
哨戒機としての役目は67年以降、ニムロッドに譲るが、早期警戒型が90
年まで使用された。これはガネットAEW.3から引っぺがしたAN/APS-20
レーダーをシャクルトンに移植したもの。その性能は、フォークランド紛
争時において「使用に耐えうるものではなかった」(By防衛研究所
AEW.2
27: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)22:38:39 ID:1fN
フォーランド ナット
1950年代半ばに開発された世界一小型なジェット戦闘機。
ジェット機が大型化・複雑化していくなかで、小型・安価な戦闘機として
開発された。
小さすぎたため、RAFでは練習機としてのみ採用されたが、インドでは
広範囲な任務で使用された。インドの水がよほど合ったのか、後にアジート
という拡大発展型が開発された。
29: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)22:41:35 ID:1fN
ブラックバーン バッカニア
1960年代初めに就役した艦上攻撃機。優れた航続性能、低空侵入性能
を持っていた。
空母が全廃された後も空軍に移管され、対艦ミサイル4発搭載可能と
いう優れた搭載量を生かして対艦攻撃任務に就いた。
湾岸戦争に派遣された後、冷戦終結とともに対艦攻撃任務の必要性が薄
れたため、94年に全機退役した。
30: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)22:48:40 ID:1fN
F-4M/K ファントム
通称ブリティッシュファントム
J79より強力で燃費のいいロールス=ロイス・スペイエンジンを搭載したこ
とにより、機体の色んな所を再設計する羽目になった。それだけでも一苦労
なのに、FAA向けのF-4Kは空母に搭載するためノーズ下の主脚を伸ばし、
レドームどころか垂直尾翼まで折り畳める様にするという改修を施さなけれ
ばならなかった。そこまでしたのに、1966年に空母の全廃を決定。143機発
注予定だったのが48機まで縮小。おかげで世界一高いファントムという有り
難くない称号を手に入れてしまった。
一方、RAF向けのF-4Mは順調に配備された。空軍で唯一BVRミサイル運用
能力を持ったこの機体は何故か対地攻撃任務に割り当てられた後、同任務をジ
ャギュアに引き継ぎ、ライトニングとともに防空任務に就いた。
F-4M
F-4K
31: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)22:51:39 ID:1fN
SEPECAT ジャギュア
高等練習機の欲しいイギリスと軽攻撃機を欲しがったフランスが、使用要求が
だいたい一致したため、共同開発した軽攻撃機。
運用のしやすさと不整地離着陸性能を追求した冷戦を象徴するかのような攻撃
機だった。
RAFでは練習機としての役目は早々にホークに譲り、もっぱら攻撃機として運
用された。度重なる改修を受け、湾岸戦争、デリベレートフォース作戦などに投
入され、国防予算削減の煽りを受けて2007年に退役。
(主にフランスの嫌がらせによって)輸出では苦戦したが、インドで160機が導入
され、近代化改修を受けて現在まで運用中。
数度の改修で精密誘導爆弾の運用も可能になった
32: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)22:58:46 ID:1fN
ホーカー・シドレー ハリアー/シーハリアー/BAe ハリアーⅡ
おそらく英国の軍用機ではもっとも有名。よく誤解されるが、元々は攻撃機。シーハ
リアーで空戦能力を得たが、決してその能力は高くないから。「最強戦闘機」なんて煽
り文句は真に受けるな。こいつの長所は垂直離着陸ができること、それだけだから。
ただ、草原に鉄板を敷いただけの簡易飛行場でも運用できる実用性の高さは世界中で
評価され、米海兵隊とスペインで導入、軽空母でも運用できるジェット攻撃機として一
時代を築いた。
シーハリアーはハリアーにレーダーを載せて、空戦にも対応できるようにした機体。
90年代初めにレーダーの換装を行い、英軍では初めてAMRAAMの運用能力を得た。空
軍と海軍でハリアーⅡの統合運用が始まったため、2006年に退役。
ハリアーⅡはアメリカが開発したものを英軍が逆輸入したもの。ハリアーに比べて兵
器搭載量が増えた。米海兵隊仕様ではレーダーを搭載しBVR戦闘も可能だが、RAFでは
レーダーを搭載せず、もっぱら近接航空支援に使用。2006年以降は艦載機としても使
われたが、2010年に退役。
HMSインヴィンシブル艦上
レーダーをブルーフォックスからブルーヴィクセンに換装したシーハリアーFA.2
ハリアーⅡ 目標指示ポッドを携行しつつペイブウェイ2発を搭載可能
33: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)23:02:21 ID:1fN
ホーカー・シドレー ニムロッド
旅客機コメットをもとに開発された哨戒機、シャクルトンの後継。
実はこの機体、新造機は存在せず、すべて民間で使用されたコメットを改造し
て製造された。エンジンはエイヴォンからスペイに換装され、電子機器の多く
はシャクルトンから流用された。派生型として電子情報収集型のR1が存在し、
この型は冷戦終結まで全容は秘匿された。早期警戒管制機の母体とする計画も
あったが、性能不足と予算の高騰から計画は頓挫、シャクルトンAEW.2は老骨
に鞭打って90年まで飛び続ける羽目になった。
ニムロッドMR.2は後継機の登場を待たずに、2010年に退役。ちなみに、これ
の後継に機齢40年ほど経ったニムロッドを魔改造したMRA.4をあてがい、あ
わよくばインドにも輸出しようという計画もあった。考えたやつ頭おかC
34: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)23:08:59 ID:1fN
BAeホーク
もともとはプライベートベンチャーでホーカー・シドレーが開発を進めていた練
習機をジャギュアよりも安価な練習機を求めていたRAFが採用したもの。本機の
製造は当初、ホーカー・シドレーが行っていたが、後に1977年に同社とBACが
統合して設立されたBAe(ブリティッシュエアロスペース)が担当することになっ
た。
簡素だが堅実な設計が評価され、初飛行から40年以上たった現在でも発展型が製
造されるほどのベストセラーになった。
35: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)23:11:04 ID:1fN
パナヴィア トーネード
イギリス/ドイツ/イタリアで共同開発された攻撃機。長大な航続性能と優れた低空侵
攻能力を持つ。主にIDS(侵攻攻撃型)、ECR(電子戦偵察型)、ADV(防空型)の3種が
あり、RAFが採用したのはIDSとADV(後述)の2種。
RAF仕様のIDS、GR.1/4はその優れた能力から様々な兵器の運用能力を付与され、
汎用性の高い攻撃機として現在でも第一線で活躍している。2020年代まで運用され
る予定の息の長い攻撃機。
独空軍ECR SEAD任務のため対レーダーミサイルを装備
36: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)23:14:43 ID:1fN
トーネードADV
前述のトーネードの防空型。英国の他にもサウジアラビアが採用。イタリアも
1993年から2003年まで英軍からリースを受けていた。
ファントムとライトニングの後継機を欲したイギリスがトーネードを独自に改
良して開発した迎撃戦闘機。重量が嵩み易い可変翼を採用した攻撃機をもとにし
たため、機動性は悪い。っていうか、80年代に就役した戦闘機とは思えないほど
機体性能は(カタログスペック上は)低い。
しかし、トーネード譲りの長大な航続距離と高度なアビオニクスにより、北海の防
空においては有用な機体となったようだ。迎撃機というより、空中戦もできる海洋
監視機だと考えた方がいいかもしれない。まあ、問題なのはこれをイラクで使う羽
目になったことだと思うんですけどね。
37: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)23:23:25 ID:1fN
俺が書き溜めしておいたのはここまで。
タイフーンは割愛
最後まで読んでくれた人がいるかどうか知らないが付き合ってくれてありがとう
38: 名無しさん@おーぷん 2016/12/28(水)23:32:17 ID:maS
乙
以外と沢山あるんだな