アファメーションってなに?引き寄せとどう違うの?
アファメーションは元々
精神医学に基づいた医療的な行為として用いられていました。自己の内面を対象にし、好ましくないところを自分で行動して変化させるよう働きかけるのが目的です。
具体的には、
条件に適った書き方で紙に自分の願いを書いていきます。これを定期的に行い、最初に書いた内容が合わなくなれば直しながら書いていきます。同じ内容を毎回書いても構いません。内容を忘れてしまってもOKです。
似たもので引き寄せの法則も有名ですね。似てはいますが、アファメーションは自己の内面と向き合うのに対して、引き寄せは自分の外で起きる事を対象にしている点が違いとなります。
またプラス思考になりすぎないところも異なる点です。願いが叶った後のイメージングはそれほどしなくて構いません。
想像で願いが叶った気分を味わうと、それに向かう行動量が減るからです。アファメーションはあくまで
自分で行動を起こせるようになる為のツールなのです。
アファメーションの意味と効果
アファメーションには「
楽しく書けること」と「
現在抱える問題を自覚すること」というメリットがあります。
例えば「10キロ痩せたい!」と思っているとしたら「10キロ痩せてキレイになりました!」とハッピーエンドで書きます。文章は常に叶ったように書きますので、非常に前向きです。
そして具体的な文章を書くために、自分で一生懸命考えます。そうして今ある問題を自ら自覚できるところが大きなメリットなのです。そして書いた文章を目で見る事で、自分の願いのアウトプットとインプットを繰り返します。自然に頭に刷り込まれていき、無意識に改善行動を促します。
私はかつて、お金に関する一文を書きました。しかし漠然と「月収100万円欲しい」とは書きません。「私は仕事で○○円稼げるようになり生活が出来るようになりました」と具体的に書きました。どちらも今見れば至って普通の生活の目標を書いただけですね。
誰もがお金が欲しいと思っています。しかしお金自体が欲しいのではなく、お金と引き換えに生活の何かが欲しいのです。そうと気づいたらお金を使ったその先にある本当に欲しいもの(こんな生活がしたい)を書きます。至って普通の目標ですが、自分で考えなければ盲目で気付けないことなのです。
アファメーションのやり方
アファメーションはどんな願いでも書き出すことが出来ます。
ただし以下のような条件があります。
1.書く用紙は何でもOK!まず、書く紙は何でも良いです。後々に見返す場合はノートが良いでしょう。過去に書いたものとの答え合わせが出来ます。
2.必ず「私は」から書き出すこと。「私は」から書き始めましょう。これは自分の頭に馴染むように書くためです。書いた内容に違和感がある場合は何度も書き直します。しっくりくるならその言葉が正解です。もし一人称が私ではないなら、自分が使う自分を指す言葉で書いてみましょう。
3.箇条書きで書くこと。4.他人のことを書く時は、他人が幸せになったことで自分も幸せであるというように自分から見た状況を書くこと。
5.文末は過去形で、もう叶った状況として書くこと。
6.なるべく叶った状況を具体的に書くこと。
「叶ったように書く」というのも大きなポイントです。現在の自分と願いが叶った自分が大分離れているとしても、この二か所をつなぐ道を探して行動するのがアファメーションなのです。
7.同じ内容であれば書き方を工夫して違う文章で書くこと。
8.違和感のある書き方はしない。しっくりくる書き方をする。夢の内容に関わらず、不必要なものや自分にそぐわないものは、何回か定期的に行っていくうちに違和感を感じてきます。違和感がある書き方はしないのが条件ですので、削除していきます。こうして何度か行ううちに書いている内容が精査され質の良いものになってくるのです。
9.自分が苦しむ内容は書かない。「自分が苦しむ内容は書かない」これはポイントです。
「私は、職場が楽しくいつも生き生き仕事をしている」と書くとそうなった時にハッピーですが、「私は、職場で何があっても耐えられる自分でいる」と書くと耐えられる範囲のストレスが降りかかるようになります。
降りかかるように自分で行動するからです。どちらを書いても行動量が増え実現してしまうので、自分を剋する内容は書かないようにします。アファメーションは行動力アップツールであるだけで、「良い事だけが増えるツール」ではないからです。
10.書く内容は10個まで。今現在自分に本当に必要なものはけっしてそれほど多くないのです。少ないからこそ質の高いものがたったひとつだけひねり出せるのです。努力して書いたその一文こそが価値のある一文なのですね。
11.書いたら忘れて良い。・定期的に行う。
そして一度行ったアファメーションは、定期的に行ってみましょう。どのタイミングで行うかについては次項に書いていますが、基本的にはいつでも良いです。毎日朝や寝る前に行う人もいます。同じタイミングで行うのが良いので、毎週同じ曜日や毎月決まった日が覚えやすくて良いですね。カレンダーがひっくり返るような天変地異がない限りその日がやってきて、半ば強制的に自分で自分の棚卸をするのです。
例文:
・「私は、宇宙に関わる仕事に就けて毎日楽しく働いています。」
・「僕は、母の体調が良くなったことで、母と同じように嬉しいです。」
さらに応用する!満月と新月を利用したアファメーション
もし月のリズムを利用して、欲しいものを引き寄せ、いらないものと縁が切れるとしたら活用してみたいと思いませんか?これが満月と新月を使ったアファメーションです。
書き方としては、
満月にはいらないものを、新月には欲しいものを書くようにします。自分の願いをこの二つのグループに分けるだけでも、最初は頭の整理が出来ますね。(参考文献:『
魔女のレシピ』著者 ウーテ・ヨーク, 翻訳 小川捷子)
そして満月に書いた「いらないもの」のリストは、書いた後破って捨ててしまうのがおすすめです。破ることで紙が消えて無くなっていくのが目で見て分かるからです。なくなるイメージを持ちやすくなります。
月を活用するもう一つの書き方は、月がどの星座を運行しているかによって内容を変えていく方法です。これは占星術的な話ですが、例えば月が射手座にあれば旅行や将来の大きな夢について書く、山羊座を運行しているなら現実的な問題について書くといった具合です。
星座別行動目安
星座 |
期間 |
イメージ |
牡羊座 |
3月21日~4月19日 |
顔、髪、挑戦、ストレス解消、勝負事、新しい事、勇気 |
牡牛座 | 4月20日~5月20日 | 欲しい物、芸術、音楽、現実的、豪華、貯金、お金、優雅 |
双子座 | 5月21日~6月21日 | コミュニケーション、交渉、言語、情報、インターネット、自分と向き合う |
蟹座 | 6月22日~7月22日 | 女性的な事、家族、精神的、グループ交流、自分の内面 |
獅子座 | 7月23日~8月22日 | 社会的立場、経済、仕事、男性的、自信、自己実現、愛 |
乙女座 | 8月23日~9月22日 | 分析、気づき、言葉遣い、整理整頓、健康、ライフワーク、習慣 |
天秤座 | 9月23日~10月23日 | 対人関係、平和、裁判、社交、芸術、約束、パートナーシップ、比較 |
蠍座 | 10月24日~11月22日 | ソウルメイト、秘密、霊感、思い込み、嫉妬、破壊願望、復活、再生 |
射手座 | 11月23日~12月21日 | 旅行、挑戦、スポーツ、ファッション、自由、開放、外国、楽しむ |
山羊座 | 12月22日~1月19日 | 仕事、現実的な目標、具体性、人生、ルール、社会的成功、老後、転職 |
水瓶座 | 1月20日~2月18日 | 自由、環境、下顎、独立、芸術、個性、ネットワーク、変容、友情 |
魚座 | 2月19日~3月20日 | スピリチュアル、愛情、理想、フィーリング、癒し、精神世界 |
うまくいかない時は「心理的ブロック」が原因かも……
時として、なかなか文章が定まらない時があります。突き詰めて考えるのが難しい。うまく思いつかない。これは最初に誰でも通る道です。
これには上記とは違った他の原因が考えられます。
心理的ブロックや
メンタルブロックという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
心理的ブロックとは、行動を起こす時に否定的に考えてしまうような文字通りの「ブロック」つまり心を妨害しているものを言います。心理学がお好きな方は「
禁止令」というものをご存じかと思います。これに少し似ています。
メンタルブロック(以下ブロックと呼びます)は、幼い頃に様々な経験をした中で「これはしない方がいいな」「これは損みたいだからやめておこう」と脳が学んだことが、不要となった現在でも続いている状態と考えられます。特に両親や信頼している大人から言われた言葉やされた行動がきっかけになっている場合もあります。
ブロックは、脳がかつて学んだ生きる術とも言えます。これがあったから上手に生きてこれた、そんなところです。しかし今は不要ですよね。だからあなたの理性はブロックをなくそうとします。しかしブロックは、変化を嫌います。ブロックがあることで生きてきたのに、なくなることであなたが死ぬかもしれないからです。自己防衛として出来ているので、なくならないようにしたいと脳は考えます。なので、あなたには見つからないようにしているのです。
ではどうやって効果的なアファメーション文を書けばいいのでしょうか。そして、自分でブロックが分からない場合はどうすればいいのでしょうか。
ブロックが自分でわからない時は、占いを頼ってみるのもアリ!
心理的な問題の可能性が出てきたところで、なぜ占いを持ち出すのか?不思議に思われる方もいらっしゃるでしょう。ですが自分で考えてもブロックを引き出せない場合は、
占いを上手に活用することでブロックを明らかにすることが出来ます。
占いといってもたくさんの種類がありますが、卜系と呼ばれる
タロットカードやルーン等の「タイミングに意味がある」とされる占術が向いています。おみくじや神託のような一方からのアドバイスのみのものではない方が良いでしょう。
一番良いのは、初めて会う信頼できる占い師にみてもらう方法です。あなたがどんなに慌てた様子やビビッた様子で恐る恐る行ったとしても、占い師はプロとして先入観を切り離してみてくれます。そこで、「自分のブロックはなにか?」をみてもらうのです。
占いの結果を見ても納得できないかもしれません。占いでは、あなたが気付かない方向から見たアドバイスをくれることが大いにあります。しかしあなたが意識して気付いていることをアドバイスしたところで占いに価値はありません。確認作業ではなく、自分が今気付かないことを知ってみようと思って利用するのが効果的なのです。
「私が職場の人間関係でうまくいかないのはどうしてですか?原因はなんですか?」まずこう聞いてみて下さい。「あの人が私に嫌なことをするのはなぜ?」と先に誰かのせいにするよりかは、第三者の目で見た原因の追究をしてみることをおすすめします。誰かのせいにすると、ブロックの観点から見れば「ブロックがあることで自分がそういう人を引き寄せている」わけですから、思ったような答えが出にくいと思います。
まとめ
いかがでしたか?アファメーションは魔法ではありません。瞬く間に問題が解決することはありません。しかし少しづつでも解決に導いてくれます。トラブルを引き寄せるのも解決に導くのも、結局のところ自分なのです。
手に入れた成果はあなたが努力して考え行動した結果です。だから望んだとおりになり、満足できる結果となります。アファメーションを利用して、ぜひ一歩踏み出してみて下さい。幸せは漠然としたものではなく、自分の手で掴めるんだという事を感じ、あなただけの望んだ将来を手に入れて下さい。