準備編
ボイストレーニングをする
まず行ってほしいのがボイストレーニングです。プレゼンや発表の1週間前から開始することをおすすめします。このトレーニングは歌うためではなく話すためのものなので、まずは当日の台本を読んでみることから始めます。
ポイントは「こんにちは」の「こ」のように言葉の頭の文字を強く言うことです。台本の言葉の最初の文字に○をつけておくと便利です。
このトレーニングでは、声が張る→自信ありそうだと話を真剣に聞いてもらえる→注目されて自信がつく→自信を持って話す、という好循環を生むことが可能になります。
言葉の最初を強く言う事で周囲の耳に入りやすく、残りやすくなるのです。時代劇などではこういった場面があるので意識して見てみましょう。
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緊張は相手や状況に対して恐怖している状態です。他人に話しかけることに慣れれば、他人が恐怖の対象ではなくなるので緊張しにくくなります。
誰でも恐怖には慣れないものです。しかし
体が「これは自分にとって恐怖ではない」と確認さえ取れれば緊張は和らいでいきます。恐怖を逆手にとって体に安全だと確認させるために練習をしてみましょう。
まずはスーパーで店員さんに商品の場所を聞いてみるところから始めましょう。わざと年上で話しかけにくい人を選びます。大勢の中で知らない人に道を尋ねるのも良い方法です。他人と話すことを意識して行ってみましょう。
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上記でもお話しした通り、緊張を解くにはある程度の慣れが必要です。数をこなして慣れるために、イメージトレーニングを行いましょう。
できるだけ
リアルにイメージして、頭の中で経験を積みます。イメージする内容としては、「自分の番が来た時にゆっくり立ち上がって歩く様子」「堂々と声を張って話す自分」「話している時に聞いている相手の表情」「終わった後聴衆を笑顔で見渡す自分」などです。頭の中であれば何十回も練習が出来ますので、やってみて損はありません。
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緊張しやすい人の多くは、自分の発表の内容に自信がないという場合がほとんどです。
そうであれば、
完璧な台本を作りましょう。これ以上ないくらいに作り上げ、ここに書いてあるから大丈夫と思えるような台本にしておけば心にゆとりが出やすくなります。アナウンサーや結婚式の司会者は緊張しないのではありません。準備を完璧に行い自信を持って挑んでいるのです。強力なお守りのような台本を作って本番に臨みましょう。
当日編
自分をコントロールしようとしない
自分に「緊張しちゃだめだ」と言い聞かせないようにしましょう。かえって緊張がひどくなってしまうので逆効果です。そして緊張がピークになる前に試して欲しいのが、この次からです。
緊張していることを自覚をする
「メタ認知」を利用して心を第三者の目線で見てみましょう。
今自分がどんな気持ちでいるのか、自分自信で観察をします。
「帰りたい気持ちになってきた」
「逃げ出したくなってきた」
「怖くて仕方がない感じがする」
自分の心を客観的に見て今の状態を把握しましょう。
自分の実況をする
次にメタ認知を発展させて、体の今の状態を言葉にしてみましょう。
今手はこうなっている足はこうなっていると全身をすみずみまで言語化します。
「今ワキ汗がすごい」
「手が震えてきた」
幽体離脱した自分が自分を見ているような感じで実況します。そして細かく言語化することで緊張がほぐれる効果が出てきます。メタ認知は続けていくと感情の暴走を抑え、考え方に変化が出てきます。
上手になると、「今無理して笑おうとしているな?でも無理って顔に書いてあるぞ!」
というくらいに余裕の実況中継が出来てきます。もし行うのが難しいようならボイストレーニングと共に1週間前から練習しておきましょう。メタ認知はやればやるほど効果が上がります。
肩の筋肉をほぐす
特に緊張しやすい肩周りの筋の緊張をほぐします。肩をぐーっと力いっぱい上げて、一気に脱力します。これで一気に血行が良くなりほぐれてきます。緊張で頭痛や吐き気が起こる時は筋の緊張も起こっています。ストレッチは効果的な方法です。
ゆっくり動いてみる
自分の番が来たら、すべての動作をゆっくり行いましょう。
椅子から立ち上がってゆっくり椅子を戻し、ゆっくり歩いてステージやスクリーンの前まで行きます。
第一声も、原稿を目の前に置いてまず一度ゆっくり呼吸をします。それからゆっくりしゃべりだします。
ゆっくり動くと脳で分泌されるホルモンがより安心感を高めてくれるので、緊張が解けやすいと言われます。呼吸もポイントです。脳に酸素を回りやすくするために、深くではなく浅く何度も呼吸をしましょう。
ターゲットを絞って語りかける
前を向いて話を聞いてくれそうな人に語る方法です。
もちろん知り合いを配置しておいてもOKです。自分から見れば大勢であっても、聞いている側は常に一人という意識でいます。
一人に語るような親密な話し方は聞いている側により親近感を持たせ、話に引き込みやすくなります。ボイストレーニングの効果も相まってより効果的でしょう。
緊張するということは、楽観的にならず真面目に取り組んでいるという事です。けして悪いことではありません。あなたの前向きで真面目な姿をぜひ周囲に堂々と見せつけて下さい。成功をお祈りします!