「ベンチプレスMAX125kgの心霊探検家」という新ジャンル
突然だが、筆者の尊敬する人物の1人に稲川淳二氏がいる。
彼が心霊スポットに赴き解説する『恐怖の現場』シリーズは、心霊好きの方なら見たことがあるだろう。
最近はめっきり減ってしまった現場検証モノだが、そこに彗星のごとく現れたのが彼、
濱幸成(はまゆきなり)氏だった。

ご覧ください。この安心感。
「
リアル都市伝説」によると、彼はベンチプレスMAX125kgらしい。きっとどんな心霊スポットでも、私たちに代わって突撃してくれるという確信が持てる。
そんな彼だが、行動力も頭一つ抜けている。
車中泊で全国300ヶ所以上の心霊スポットをまわり、現在も週に5ヶ所は新たな心霊スポットの発掘に勤しんでいるという。なにそれ。
今回はそんな行動力を持つ彼だからこそ提供できる、リアルな心霊現象が見聞きできるという。
これは一体どういった切り口で怪談をするのか、非常に楽しみだ。
不思議.netのライターが舞台にあがる?イベントはボリュームの3日間!
今回のイベント主催者、「リアル都市伝説」SEIMEIさんは、福岡を拠点に活動する敏腕イベンターさんだ。
今だから明かせるが、実は当サイトで人気を博した
河童の話の元TVマンは、紛れもないSEIMEIさんだったりする。
そんな彼からある日、「maximさんも登壇しませんか?
どうせなら巫女さんの格好で」という恐ろしい、いやありがたいお話をいただいた。
当初は静かに座って聞くつもりだったが、それが衆目に晒されるどころか、年甲斐もなくコスプレ……いや、恐れ多くも巫女さんという神聖な格好をするという。結局わりとノリというか、多分こんな機会一生ないだろうなということと、会場の雰囲気も出るだろうということで、快く引き受けた。当時は登壇風景を想像するだけで
半笑いだったが、後悔はしていない。反省はしているけど。神様ごめんなさい。
しかも、初イベントにして3日間もやるということで、なぜ3日間なのか理由を聞いてみた。
「3はオカルト的にも重要な数字だから」うん、そうだね。3は
神の数字だからね。
多分他にちゃんと理由があると思うが、オカルト好きにとってはこれで満額回答なのだ。
イベント当日。福岡が誇る、心霊マニアの集いが始まるよー!

▲6/2。満員御礼・定員オーバーの中での開演だった。
イベント内容は、
濱氏の怪談話と、彼が直接心霊スポットに赴き撮影した
心霊動画の二編。
正直、映像は地味だ。うらめしそうな顔がそこかしこに写っているわけではない。しかしだからこそリアリティがあって、心霊マニアには垂涎ものの動画だった。
順不同だが、3日間の写真を交えて場内の様子をお伝えしよう。

▲ 6/26。左から主催のSEIMEI氏、濱氏、maxim。
遠くて分かり辛いが、これが問題の巫女衣装だ。みなまでいうまい。
濱氏以外は、雰囲気出しもあって狐面を装着している。よけい怪しい。
何度もいうが、反省はしている。

▲語り始める濱氏。一気に緊張感が増す会場

▲6/24。オープニングの雅楽
二日目は、九州大学邦楽部の方に、素晴らしい雅楽をご披露いただいた。雰囲気ばつぐん。会場内も清められた気がする。

▲スクリーンを指すためのマジカルステッキを持つ濱氏
濱氏がこのステッキを持った瞬間、会場が笑いの渦に包まれた。1番持っちゃいけない人が持った感がある。SEIMEI氏は恐らく狙ってこれを用意していたと思う。

▲6/2。終了後の会場。お疲れ様でした。
最後に、この記事だけの特別怪談動画をお送りしよう。※音量にご注意ください。
『修学旅行の夜』
実は濱氏は、強い霊感は持っていない。
しかし一方で、これだけ多くの心霊スポットをまわっていても、
霊障やたたりにあったことはほぼないという。もはや
歩く結界だ。もしかしたら、霊感がもっていないことが、逆に強みになっているのかもしれない。
だからこそ濱氏は、持ち前の体力と行動力、そして
筋肉で、我々の見たことのない世界に連れて行ってくれる、そんな予感がする。
今後は稲川淳二氏も出演した関西のテレビ番組、「
怪談グランプリ」への出場も決定しており、メディアの露出が増えるようだ。SEIMEI氏によると、次なる心霊・オカルトイベントも計画中だという。
心霊だけでなく、かつての現場検証番組のように「現場突入型」文化をまた盛り上げてくれることを期待している。