291: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:25:56.54 ID:F6.SIeM0
まいった・・・
板倉は困っていた。
何回電話してもユミは電話に出ない。
はあ・・・板倉は溜め息をつく。
一人夜の繁華街でしゃがみ込んでいた。
タバコを吸おうとするが空だ。
まいった・・・再び板倉は思った。
タイミングが悪すぎる・・・学生時代から俺はいつもタイミングが悪い。
293: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:27:45.54 ID:F6.SIeM0
その時ポケットに入れていた携帯が鳴る。
ユミか!!!!
板倉は慌てて携帯を見る。
が・・・相手はユミでは無かった。
学生時代の友人の一人で有る眼鏡だった。
板倉はガックリ顔を落とすが仕方なしに電話に出る。
294: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:28:52.83 ID:F6.SIeM0
板倉「もしもし・・・」
眼鏡「あ、変態倉君?」
板倉「あ、そう言うアナタは盗撮眼鏡さんじゃ無いですか・・・なんだよ」
眼鏡「なんだよは無いでしょww久しぶりに電話したのにww」
板倉「ああー久しぶりだねー・・・じゃあな!」
ブチッ。
板倉は電話を切った。
今はユミからの電話が大事だ。
295: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:29:48.88 ID:F6.SIeM0
するとメールが来た。
ユミか!!!!
再び携帯を見ると、眼鏡であった。
なんなのよアンタ!!!!
メールを開けると可愛い女の子がペロンとしている写メだった。
板倉は眼鏡に電話する。
板倉「森さん、ホントに調子ぶっこいて申し訳ありませんでした」
眼鏡「まあ、人間誰しも調子をぶっこく時がある」
296: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:31:06.45 ID:F6.SIeM0
板倉「今、少し立て込んでてさ・・・」
眼鏡「どうせユミちゃんと喧嘩したとかだろ?」
エスパーかコイツは。
板倉「なんだよ」
眼鏡「お盆明後日からだろ?どうすんの?」
板倉「そりゃお前・・・ユ・・・」
ユミと一緒に過ごす・・・そう言いかけて言葉を止めた。
297: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:32:52.52 ID:F6.SIeM0
あ、喧嘩したばっかりだ・・・
板倉「ユ・・・油田でも探しに行く・・・」
眼鏡「見つかん無いって」
板倉「い、いや良い情報が入ってさ・・・あれは確実に凄い・・」
眼鏡「そこ広げなくて良いから」
板倉「そ、そう?」
眼鏡「いや、盆休みにさゲロリンの所に行かない?」
板倉「ええー・・・遠いよ」
眼鏡「久しぶりに良いじゃんww行こうぜ!」
298: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:33:46.66 ID:F6.SIeM0
板倉はどうしようか・・・そう思った。
まあ、ユミとも会えそうに無いしな・・・
板倉「分かった・・・引き受けよう・・・!」
眼鏡「ゴルゴ?」
板倉は電話を切った後にユミにもう一度電話した。
が、出なかった・・・
299: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:34:38.42 ID:F6.SIeM0
ユミは板倉の二歳上だった。
最初に出会ったのは板倉が社会人になり二年目の時であった。
取引先の会社のパーティに呼ばれた時に紹介されたのがきっかけだった。
ユミは板倉と同じ業種でその取引先と取引があったのだ。
最初の板倉の印象は
糞真面目な奴、
であった。
300: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:35:30.44 ID:F6.SIeM0
板倉はそのパーティで陰毛ファイヤーショーをしたのだが、ユミはそれを冷めた目で見ていた。
少し会話する機会があり、話した時に言われた。
ユミ「そんな事までして仕事取りたいの?」
板倉は切れそうになった。
いや、切れた。
板倉「うるせえええええ!!!!あれは俺の趣味だあああ!!!!」
意味が分からないっす板倉さん。
301: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:36:22.68 ID:F6.SIeM0
その場そんな感じで終わったのだが、その後にもう一度ユミと再会する。
板倉の会社とユミの会社が共同してプロジェクトをする事になった。
そこで板倉と数名が派遣され、同じくユミの会社からユミと数名が派遣されチームを組んだ。
リーダーはユミであった。
302: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:37:17.03 ID:F6.SIeM0
プロジェクトは難航して上手く進まない。
ユミは無難な案を出して、それをクライアントに提出しよう、そうみんなに伝えた。
みんなも「仕方ないな」
そんな雰囲気になり、そのまま話が進められる形に成った時、反対の声が出た。
それは板倉であった。
303: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:38:10.07 ID:F6.SIeM0
板倉「それじゃあわざわざ、二社が合同して事業を組んだ意味無いじゃん」
板倉の言葉にユミが睨む。
ユミ「あのねえ、もう納期が迫ってるのよ。それ分かって言ってんの?」
板倉「いやいやwwあのさあ、納期は絶対じゃ無いんだぜww」
ユミ「はあ?」
304: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:40:10.60 ID:F6.SIeM0
板倉「納期はさ、俺らが謝って上司に責任かぶせたら何とかなるっしょ!でもね、これが世の中に出回ったらさもう『ごめんなさい』じゃ済まされないんだよ?分かってるそれ?」
板倉は馬鹿だが、真理をつく。
ユミ「・・・・」
板倉「アンタがさ、上司への報告だけの為のプロジェクトをしたいんなら・・・それで良いけどさ」
ユミ「・・・」
板倉「俺は嫌だ。俺はクライアントが納得して自分も納得出来るもんを作りたい、そんな誤魔化しの仕事するなら辞めろ。お前にリーダー任せられん!」
板倉がそう言うとユミは下を向き黙った。
305: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:41:04.26 ID:F6.SIeM0
板倉「他の人、なんか対案ある?」
皆も黙る。
板倉「よし、じゃあ俺の案で行きましょう」
板倉がそう言うとユミは黙って部屋から出て行った。
他の人が追いかけようとする。
板倉「ほっとけ!!!それよりも報告書書いて、クライアントや関係者に謝罪する方が先だ!!」
そう言って板倉は電話をつかみ各所に電話しだした・・・
306: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:43:04.47 ID:F6.SIeM0
夜も更け板倉は一人部屋で報告書を作っていた。
会社への納期延期のお願いだった。
上司からかなり怒られたが最終的には上司も板倉に任せてくれた。
そりゃそうだ。
板倉が慣れない報告書作りに悪戦苦闘している時に部屋のドアが開いた。
現れたのは・・・ユミであった。
307: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:43:59.26 ID:F6.SIeM0
板倉はドキっとした。
ユミは下を向いて何か思いつめた表情であった。
刺される・・・
何故か板倉はそう思った。
板倉は腹だけは刺されない様にと体を横に向けて身構える。
するとユミはいきなり頭を下げた。
え・・・?
板倉が呆気に取られているとユミは蚊の鳴く様な声で言った。
308: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:45:04.47 ID:F6.SIeM0
ユミ「すいませんでした・・・」
そして下唇を噛み締め耐える様に下を向いて少し震えていた。
板倉は何故かその姿を見て・・・
イジメてやろう・・・
そう思った。
彼は変態なんで勘弁してあげて下さい
板倉は椅子に腰掛けながらユミを見つめる。
309: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:46:28.54 ID:F6.SIeM0
板倉「は?何言ってんの?今更、職場放棄した人がさ」
板倉の言葉にユミは再び呟いた。
ユミ「ホントに・・・すみませんでした・・・」
板倉「で、なんで職場放棄したの?」
ユミ「え・・・」
板倉「なんで職場放棄したの?」
ユミ「・・・すみませんでした・・・」
板倉「いや、謝んなくて良いから、理由だけ言ってくれたら良いよ」
310: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:48:14.54 ID:F6.SIeM0
ユミは困る。
そりゃそうだ。
板倉は堪らなく興奮を覚えたと言う。
が、板倉はしつこ過ぎた。
板倉「ねえ、なんで・・・」
ユミ「しつこい!!!!」
ユミは切れた。
ユミ「なんでって悔しかったからに決まってるでしよ!!!そんな事も分かんないの????馬鹿じゃ無いの????」
ユミのまくし立てに板倉は黙っていた・・・
が、
板倉「すみませんでした」
謝った。
本気でビビった様だ。
311: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:50:08.72 ID:F6.SIeM0
ユミも言い過ぎたと気が付き再び謝る。
和解が出来た後に二人で作業を行い、その後飲みに行った。
若い男女が2人でのみに行く・・・
そうすると・・
自然に・・・
仕事の話しで大激論した・・・
男女が二人で飲みに行ったらもっとなんか有るだろ。
なんで激論してんだよ。
だが、それから二人は仲良く成った。
312: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:51:26.25 ID:F6.SIeM0
お互いの本音の意見をぶつかり合える様に成ったのだ。
そして、プロジェクトも成功を収めチームは解散した。
が、二人の関係はメールから始まり・・・
電話をする様に成り・・・
会って話す様に成り・・・
いつの間にか仕事だけじゃなく
遊園地に行ったり、映画に行ったり・・・
最終的には週末はユミの家で過ごす様に成っていたのであった・・・
313: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:52:29.69 ID:F6.SIeM0
まいった・・・
板倉は再び思った。
眼鏡との電話が終わった後も、その場から離れられずにいた。
板倉はユミと真面目に付き合って来た。
誠心誠意ユミに向き合って来た。
だが、今日の事、大口の話しがまとまった事も有り調子に乗っていたと思う。
そんな折りに、後輩がコンパを誘って来たのだ。
314: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:53:37.60 ID:F6.SIeM0
人数が足りないと言われ渋々行ったが、持ち前の性格から一番はしゃぐ。
板倉「さあwwwwやって参りました!!!乳首当てゲーーーーム!!!!!」
女の子「何それwwwwww」
板倉「乳首を当てるんだよ!!!!」
後輩「無茶苦茶だwwwwww」
板倉「早くしようぜwwwwwwww」
ユミ「楽しそうね」
板倉「さてとwwwwwwじゃあ一番はユミからwwwwww・・・ユミ・・・・」
315: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:54:32.00 ID:F6.SIeM0
ネクタイを頭に巻いた板倉の前には何故かユミが立っていた。
板倉「ユミーーー!!!!!!!!」
ユミ「じゃあ、ごゆっくりww」
ユミは笑顔で手を振る。
板倉「いや、違う!!!違うんだ!!!これは違うんだ!!!」
ユミ「ごゆっくりww」
板倉「ユミ、これは、あの、あれだ・・・」
ユミ「じゃあねーww」
316: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:55:27.43 ID:F6.SIeM0
本当にビックリだった。
ユミが出て行った後に板倉は慌てて追い掛けて出て来た、
が、どこにも姿が見えない。
慌てて電話をするが出ない。
四回目以降は着拒否をされたのか、通話中の信号が返って来る。
最悪だ・・・
こうして繁華街に板倉は一人佇んでいた。
最悪だな・・・ホント・・・板倉は頭を抱えていた・・・
317: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 10:56:18.24 ID:F6.SIeM0
とりあえず、以上です
またね
318: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/10/26(月) 10:56:39.76 ID:1TKCxhwo
板倉、テラお調子者wwww
319: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/10/26(月) 10:57:43.50 ID:B.Y0XIwo
乙~!
板倉面白すぎるww
320: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/10/26(月) 11:01:25.52 ID:LvcXl82o
板倉色んな意味ですげぇwwwwwwwwwwww
321: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/10/26(月) 11:13:02.85 ID:blndmgSO
乙!
板倉好きだwwww
ますます好きだwwww
323: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:21:20.32 ID:F6.SIeM0
本当に仕事が暇な時は暇すぎるよね
続き投下します
324: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:23:39.72 ID:F6.SIeM0
盆休みに入ってもユミからの連絡は返って来ない。
何度連絡しても話中音だった。
もうユミとはダメなのか・・・
その思いが強くなっていた・・・
板倉と眼鏡はもう一人の胃腸が弱い家系の奴の所に向かう
2人は新幹線で行く事にした
325: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:24:32.62 ID:F6.SIeM0
板倉「新幹線混みすぎww」
眼鏡「仕方ないでしょ、お盆なんだから」
板倉「まあ、酒飲めるから良いけどww」
眼鏡「ピッチ早いんじゃ無い?出来上がるよ」
板倉「てか、あの妄想野郎は家にいんの?居なかったら家にロケット花火打ち込むかwwww」
眼鏡「一応は居る様な事を言ってたけどね」
板倉「まあ、良いじゃんww森君飲もうぜwwww」
二人は混雑している新幹線で飲み続けた。迷惑な奴らだ。
326: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:25:39.88 ID:F6.SIeM0
到着したのは昼間だった。
だが、二人は観光を始めた。
そして居酒屋に入り酒を飲む。
コイツら何してんの?
二人が目的地の学生時代の友人宅に到着した時は既に夜だった・・・
327: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:26:33.57 ID:F6.SIeM0
盆明けに出勤した板倉はボーッとしていた。
まだユミからの連絡が無い。
仕事を適当にこなし家に帰る。
家に帰ってもユミからの連絡は無い。
電話しても出ない。
ふと、本棚の奥に有る写真立てを取り出した。
そこには男三人で写っている写真があった。
328: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:27:39.64 ID:F6.SIeM0
キモいな俺は・・・
その写真は高校生の時に海で撮った写真だった。
親友三人で写っており、写っている二人には、こんな写真を持っている事は言って無かった。
この写真をユミに見られた時は恥ずかしかった。
だが、ユミは笑わずに「羨ましい」と言ってくれた。
こんな友達が居る事が羨ましい・・・と。
329: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:28:31.80 ID:F6.SIeM0
板倉はベッドに転がりながら写真を見つめる。
その中の一人の男に目が行く。
それはこの前盆休みに行った痛い振る舞いをする友人だった。
奴はとんでも無い位のストーカーだった。
中学からの初恋の人間をどんだけ思い続けるんだよ・・・
330: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:29:44.19 ID:F6.SIeM0
が、出会いやがった。
再会しやがった。
三回も・・・
冗談だろ?奇跡じゃねーか・・・
板倉はふと携帯を取り出して、その妄想君に電話をかけた。
「もしもし?」
板倉「ア・タ・シ・・・!分かる?誰か?ウフww」
「うん。分かる。じゃあな」
ガチャ。ツー、ツー、・・・
切りやがった
331: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:31:57.11 ID:F6.SIeM0
板倉はすぐに眼鏡から貰った、おっぱいペロンの写メを送る。
するち、モノの1分も掛からない内に折り返しの電話があった。
板倉「仕事中か?」
「うん、今から立ち会いなんだよ」
板倉「働くねー、相変わらずww」
「吐きそうだよマジで」
板倉「相変わらず胃腸がヨエーなww」
「で・・・?」
妄想君は突然話を遮る様に聞いてきた
332: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:33:15.80 ID:F6.SIeM0
板倉「うん、ああ・・・いやなんかね、この写メはさ・・・」
「いや、それも聞きたいが・・・違うだろ?」
板倉は黙った。
普段は勘が悪い癖に、妙な所で勘が良い。
「話せよ、どうせ立ち会いまで時間が有るし・・・暇を潰したい」
妄想君の言葉に板倉は苦笑いを浮かべた。
だけどな・・・何から話すか・・・
333: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:35:05.17 ID:F6.SIeM0
板倉「お前さ・・・」
「うん」
板倉「なんで、あの時・・・彼女を捨ててまで・・・行ったんだ?」
「え?」
板倉「彼女と上手く行ってたじゃん・・・大学の時だよ」
「ああ・・・」
板倉「お前が馬鹿な事は知ってるけどさ・・・あんな馬鹿だとは思わなかったからさ」
「馬鹿にしてんの?」
板倉「ちょっとしかしてないよ」
妄想君は溜息をついた。
334: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:35:56.36 ID:F6.SIeM0
そして・・・
「お前が・・・言ったからだよ・・・」
板倉「え?」
「『相手が自分を好きだから、お前も好きなの?』ってさ・・・」
板倉「何それ?」
「お前が中学の時に俺に言った言葉だ馬鹿」
板倉「・・・俺って凄いな」
「馬鹿だけどね」
335: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:36:56.48 ID:F6.SIeM0
板倉はタバコに火を付けた。
「なあ」妄想君が呟く。
板倉「ん?」
「俺は別れた瞬間から、今まで何回も後悔したよ・・・格好を付けて別れなきゃ良かったって。あのままカズミと付き合ってた方が良かったって」
妄想君の言葉に板倉は黙って聞く。
「でもね、理屈とかじゃ無くてさ、俺はそれでも・・・石原が好きだったんだよ。だから・・・」
板倉「うん・・・」
336: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:38:21.18 ID:F6.SIeM0
「出会えたよ・・・お前が言う所の・・・『運命』の出会いをな・・・」
板倉「・・・・」
「まあ、でも、別れんなよ」
板倉「え?」
「ユミちゃんと別れんなよって」
板倉「なんで知ってる・・・」
「なんとなく」
337: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:39:15.14 ID:F6.SIeM0
なんで分かるんだよ・・・
眼鏡にしても、妄想にしても・・・
板倉「・・・なあ」
「うん?」
板倉「・・・運命の出会いって・・・何それ?キモいんだけど」
「・・・市ねガイコツ!」
338: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:41:47.21 ID:F6.SIeM0
板倉は電話を切ると再びベッドに横たわった。
相手が好きだから・・・自分も好き・・・か・・・
我ながら良い台詞だ。
俺は中学生の時から凄いな。
板倉はベッドから起き上がると服を着替えた。
さてと・・・俺も妄想君バリの青春をしてみっかww
そう思い部屋を出た・・・
339: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:42:38.72 ID:F6.SIeM0
プルルルル・・・
ユミの携帯電話が鳴った。
見ると相手は板倉だった。
着信拒否を解除した途端に電話が成ってビックリした。
ユミは溜息を付く。
出ようか・・・どうしよう・・・
でも・・・
ユミは許せなかった。板倉の行動が許せなかったのだ。
340: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:44:52.71 ID:F6.SIeM0
一度、着信は止まった・・・
が、もう一度鳴り始める。
しつこいな・・・ユミはそう思い・・
電話を切った。
そして電源を落とした。
ユミはベッドに横になり時計を見た。
もう夜の10時か・・・明日も早いな・・・
341: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:45:48.80 ID:F6.SIeM0
ユミは板倉が好きだった。
顔はガイコツみたいだし、お調子者だし、馬鹿だ。
だが、優しい。
さりげなく人に優しくする。
あの人には何故か不思議な魅力がある・・・
だから本気で好きだった。
だからこそ、この前は許せなかった。
342: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:46:53.60 ID:F6.SIeM0
ああ・・・私も意地っ張りだな・・・
ユミはそう思う。
許してあげたいって思う気持ちと許せない気持ちが交互に来る。
分かってる。
自分が馬鹿だって事も。
ユミはそのまま眠りに落ちた・・・・
しばらく眠ってふと目が覚めた。
時計を見ると午前の3時を回っている。
顔も洗わずにそのまま寝てしまっていた。
343: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:47:53.07 ID:F6.SIeM0
慌てて起き上がり化粧を落としに洗面所に向かう。
その時に携帯に目が留まった。
アイツから電話が入ってるのかな・・・?
そう思い電源をONにする。
すると留守電が入っている。
ユミは溜息を一つ吐いて留守電を聞いた。
344: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:49:41.85 ID:F6.SIeM0
「板倉でございま~す!お魚咥えたドラネコ~♪おおかけ~て~・・・」
コイツは本当に馬鹿だ・・・
ユミがそのまま留守電を消去しようとした時に歌が終わり言葉が続いた。
「あのさ、お前が俺を嫌いに成っても・・・俺はお前が好きだ・・・」
その言葉にユミはビクっとする。
345: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:50:34.47 ID:F6.SIeM0
「でも、俺は馬鹿だからお前にどうやって誠意を示して良いか分からない・・・だからさ、待つよ」
え・・・?
板倉の言葉にユミは何かに気が付き・・・カーテンを開けた
「お前が許してくれるまで、何日も何年も俺は待ち続ける・・・じゃ、そう言う事で!」
そう言って留守電は終わっていた・・・
346: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:51:43.46 ID:F6.SIeM0
ユミの目の前にマンションの下の植え込みが見える。
そこには人影があった。
板倉がいた。
ユミは時計を見る・・・もう3時半だった。
留守電が入ったのが10時・・・かれこれ五時間も経過している。
そこには板倉が佇んでいた。
ユミは携帯電話を握り締め・・・
そして慌てて外に出た・・・
347: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:52:37.64 ID:F6.SIeM0
ああ~だるい・・・
板倉は思った。
何このダルさ。
ドラマとかでよく有るシーンを演出したは良いが・・・だるい。
てか、眠い。
帰りたい。
俺馬鹿なんじゃね?
そう思いながらも板倉は待っていた。
蚊が板倉の至る所を刺して行く。
ああくそ!!!地味にこれは嫌だ!!!
348: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:53:29.88 ID:F6.SIeM0
板倉がパチンと蚊を一匹潰した時にマンションの入り口が開いた・・・
そこにはユミが立っていた・・・
ユミは目を赤くして板倉を見つめている。
板倉がユミの名を呼ぼうとした時に先にユミが口を開いた。
ユミ「なんでよ・・・」
板倉「え?」
349: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:54:39.25 ID:F6.SIeM0
ユミ「なんで・・・?なんでそんな事するの・・・?馬鹿なんじゃ無いの・・・?」
ユミの言葉に板倉は笑った。
確かに・・・
確かに馬鹿だww
そう思った。
だけど・・・
板倉「あのさ」
ユミ「え?」
板倉「運命って信じる?」
350: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:55:37.11 ID:F6.SIeM0
ユミ「え??」
板倉「運命って有るんだよね~いや、福田居るじゃん?」
ユミ「・・・」
板倉「福田はさ、信じたんだよ・・・運命を・・・でさ、わざわざ彼女と別れたのに、好きな女とも敢えて離れ離れになったんだよ」
ユミ「・・・」
板倉「馬鹿だよね~アイツはwwでもさ、俺はそれ聞いた時、馬鹿だって思ったけど・・・少し羨ましかった・・・そんなに好きに成れる相手が居るってさ・・・」
351: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/10/26(月) 14:55:43.21 ID:yCQorUAO
板倉は憎めない奴wwwwwwwwww
352: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:56:37.40 ID:F6.SIeM0
ユミは黙って板倉を見つめていた。
板倉「でも・・・今はアイツを馬鹿だとは思わないし・・・そして羨ましくも無い・・・」
板倉はユミを見つめる。
板倉「俺にも・・・俺にも出来たから・・・」
ユミ「・・・え?」
板倉「運命の人が・・・!」
353: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:57:29.31 ID:F6.SIeM0
それだけ言うと板倉はユミに近づく。
そしてポケットから小箱を取り出した。
板倉「はい・・・」
ユミ「え・・・?」
板倉「開けて良いよ」
そう言って渡された小箱をユミは開けた・・・
ユミ「・・・指輪・・・」
板倉「どこも閉まっててさww取り合えず、閉めかけの店に行って強引に買ったんだよww」
ユミ「・・・・」
354: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:58:24.39 ID:F6.SIeM0
板倉「結婚・・・しない?」
ユミ「・・・え?」
板倉「結婚してください」
ユミ「・・・!!!」
ユミの手が震えた。
板倉は少しそっぽを向いて照れている。
板倉「これから・・・ずっとお前を好きで居続ける・・・信じてくれ・・・!」
355: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 14:59:27.40 ID:F6.SIeM0
板倉はそう言うとユミを見つめた。
ユミの目から自然に涙がこぼれて来た・・・
そして・・・
ユミ「きもい・・・」
板倉「おっしゃる通りww」
そう言って板倉は笑った。
ユミも笑う。
356: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 15:00:45.90 ID:F6.SIeM0
そして板倉はユミに近づき、ユミを抱き寄せた・・・
板倉「でも・・・運命だから・・・仕方ないよな・・?」
板倉がそう言うとユミも板倉を抱きしめる。
ユミ「・・・じゃあ、仕方ないか・・・ww」
板倉「だろ・・・?」
ユミ「うん・・・ww」
2人は笑い合って・・・そして・・・
抱きしめあった・・・
357: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 15:01:59.20 ID:F6.SIeM0
ユミ「ねえ」
板倉「うん?」
ユミ「絶対に・・・浮気したら駄目だよ・・・」
板倉「え??あ、ああ・・・勿論・・・」
ユミ「おい」
板倉「当たり前じゃないですか」
ユミ「本当に分かってる???」
板倉「勿論wwww」
ユミ「なら良いけど・・・」
板倉「でも・・・一回位は・・・」
ボコッ。ユミの膝が板倉の腹に入った。
板倉「う~ん・・・リバーが・・・リバーが・・・」
ユミ「ホント、アンタって人は・・・」
板倉「冗談じゃないですか・・・」
2人に上には満天の星空が広がっていた・・・
358: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 15:02:58.43 ID:F6.SIeM0
・・・・
・・・・
俺がサトミと付き合う様になって一週間が過ぎた。
そしていつもの様に仕事に追われている最中に板倉から電話があった。
板倉「よう妄想君ww」
俺「よう変態君」
板倉「そうか~やっと石原と付き合えたかwwwwww」
俺「お陰様でww」
板倉「ストーカーも度を越えれば純愛になるんだなww」
俺「お陰様でww」
359: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 15:04:15.55 ID:F6.SIeM0
板倉「ところでさ」
俺「うん?」
板倉「石原とやった?」
俺「ゲスイなお前」
360: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 15:05:09.48 ID:F6.SIeM0
板倉「あ、いや、そんな話じゃ無いんだ」
俺「いや、お前ならわざわざそんな話で電話しそうで怖いよ」
板倉「来年の3月は空けておけ」
俺「え?」
板倉「・・・俺の結婚式だ」
俺「・・・そうか・・・wwやったなww」
板倉「その前に、正月帰って来いよ!俺の婚約者を見せてやろうww」
俺「何回も見てるじゃん」
板倉「良いからww」
そう言って電話を切った。
361: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 15:06:06.30 ID:F6.SIeM0
冬休みに俺はサトミと共に実家へ帰った。
勿論、サトミは自分の実家に、俺も自分の実家へ。
そして、俺はサトミと共に板倉達が待つ居酒屋へ行った。
森君「お~い!!!こっちこっち!!」
森君が手を振っていた。
そこには板倉とユミと、森君の三人がいる。
362: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 15:06:59.28 ID:F6.SIeM0
板倉「久しぶりだなww石原ww」
サトミ「お久しぶりww」
森君「いやあww懐かしいww」
サトミ「初めまして、石原ですww」
ユミ「初めましてww」
2人は挨拶をした。
ユミ「でも、中学の時からの同級生でまだ仲が良いんだねww」
乾杯を終えた後にユミがそう言った
363: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 15:07:51.43 ID:F6.SIeM0
俺「残念ながら・・・俺らは三人しか友達いないんだ・・・」
ユミ「・・・そうなんだ・・・」
暗くなった。
板倉「だから仕方なしにこんな友達が作れない馬鹿二人を俺が面倒みてるんだよ」
なんだとこのヤロー。
ユミ「でも、アンタの本棚に三人で写ってる写真飾ってあるじゃん」
板倉はビールを吹いた。
364: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 15:09:06.25 ID:F6.SIeM0
板倉「おま、・・・言うな馬鹿!!!!」
俺「キモッ!!!!」
板倉「違う!!!違うんだ!!!」
俺「きめええwwwwww」
板倉「違う!!!あれはお前らに呪いを掛ける為に有るんだよ!!!!」
板倉が慌てている最中にサトミが呟いた。
サトミ「え?でも、ユウ君も写真立てに三人の写真飾ってあるじゃんww」
俺もビールを吹いた。
365: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 15:10:00.21 ID:F6.SIeM0
板倉「キモッ!!!!!!!お前キモい!!!!」
俺「うるせー馬鹿!!!!お前の方がキモいだろうが!!!」
森君「まあまあww」
俺「お前は何故に冷静だ!!!!」
俺がそう言うと森君は携帯を取り出した。
そして待ち受け画像を見せた。
そこには俺ら三人で大学時代に遊園地に行った時の写真があった。
俺、板倉「お前は一番キモイわ!!!!!!」
366: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 15:10:54.06 ID:F6.SIeM0
何故か森君が嬉しそうに笑う。
いや、何を笑ってんの?この人。
板倉「ええ・・・何?これはガチで引くわ・・・」
俺「お前こう言うのは自分の子供とかの写真を入れとくもんだろ・・・」
サトミ「でも、良いじゃんww仲良さそうでww」
ユミ「うんwwなんか羨ましいww」
367: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 15:11:59.24 ID:F6.SIeM0
俺「君ら人事だけど・・・君らも写真撮られるよ」
板倉「うん・・・この盗撮君は怖いよ・・・」
俺らの言葉に森君はうっすら笑っていた。
サトミとユミは顔を見合わせていた・・・
三ヶ月後・・・板倉とユミはめでたく、ゴールインした。
そして、ユミは今、お腹に板倉の子供がいます。
368: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/10/26(月) 15:13:41.01 ID:F6.SIeM0
俺とサトミが結婚すると言った時もユミは喜んでくれたそうですww
そして、サトミに結婚生活における先輩として夫の尻の敷き方を教えてくれるそうです。
以上、少しスピンオフがしたくなった・・・板倉編を終わりますww
ちなみに最後の部分は俺の勝手な想像じゃ無しにガチですww
森君はマジで俺らの写真を待ち受けにしてるww
じゃあ、またww
369: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/10/26(月) 15:18:37.42 ID:1TKCxhwo
おつ!!
370: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/10/26(月) 15:18:51.88 ID:B.Y0XIwo
お疲れww
仕事中なのに泣きそうになっちまったww
371: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/10/26(月) 15:21:27.57 ID:/w0JEzAo
福ちゃんお疲れー!
面白かったし、目から汗が……(´;ω;`)コレハアセナンダカラネッ
森wwwwww待ち受けwwwwwwwwwwwwwwww
372: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/10/26(月) 15:22:41.86 ID:GIAdjUDO
この物語の影の功労者は間違いなく森君
377: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/10/26(月) 17:11:52.88 ID:v0ptutUo
福田乙wwwwww
528: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/04(水) 09:08:52.33 ID:ulzWtsSO
因みに竜也の恋愛話は余り知らないんで・・・
他に聞きたい話が有れば、可能な限り書いてみます
529: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/04(水) 09:14:03.90 ID:t74yjQDO
福田乙wwwwww
個人的には板倉の結婚式
531: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/04(水) 09:17:19.94 ID:vzlc0oDO
朝はえーよwwww
福ちゃん乙wwww
532: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/04(水) 10:31:08.30 ID:LrY9OoDO
乙!
ほんと文章うまい!
俺も夜勤明けでこれから爆睡
540: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 08:41:59.32 ID:BYHeRsSO
竜也の話と板倉の結婚式を書きます
545: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:07:28.22 ID:CoPbrPA0
少しスピンオフをしたくなった
~腹減ったからイチゴの匂いの消しゴム食べたんですが、さっきからトイレに篭り切りです~
546: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:08:22.11 ID:CoPbrPA0
暖かな陽気と成り、桜の蕾が膨らみ始めた。
三連休前の晩に仕事を終えた俺は事務所を出ようとした。
すると突然、大慌てで誰かが事務所に入って来た。
松平「あ、すみません!!!あ、福田さん・・・」
松平は俺の顔を見て呟いた。
俺「どうしたの?そんな慌てて」
松平「現場から剥離剤が足りないから急遽持って来てと言われまして・・・」
松平はそう言いながら、倉庫の鍵をキャビネットから取り出した
547: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:09:30.81 ID:CoPbrPA0
なんで前もって持って行かないんだよ!!!
と思っても作業員なんてそんなもんだ。
俺「・・・一人でいけるか・・・?」
俺が恐る恐る聞いた。
松平「あ、大丈夫ですwwすみませんお疲れ様ですww」
そう言われ俺はホッとした。
良かった。
俺は今日は早く帰りたかった。
548: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:10:28.54 ID:CoPbrPA0
明日に実家に帰る事に成っている。
明後日に親友の結婚式が有るからだ。
俺「そっか・・・じゃあお疲れ!」
俺はそう言って事務所を出た。
外に出ると暖かな春風がそよいでいた。
携帯を取り出しメールをした。
すぐに返事が来る。
「ご飯作って待ってるよ」
それだけ確認すると俺は電車に乗り帰路についた。
549: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:11:25.06 ID:CoPbrPA0
家に到着してインターフォンを押す。
するとカチャカチャと音を立ててチェーンを外してドアが開いた。
「お帰りなさい!」
出て来たのは笑顔のサトミだった。
俺「ただいま・・・ww」
サトミ「今日は早かったねー」
俺「うん、明日から板倉の所に行かないとダメだしね」
サトミ「私なんかドキドキして来たよー」
そう言ってサトミは笑う。
550: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:12:20.66 ID:CoPbrPA0
サトミと付き合って半年が過ぎていた。
俺は超幸せであった。
だってサトミはカワイイんだもんwwwwww。
いや・・・失礼。
家に帰ると迎えてくれる人が居るのは嬉しい事だ。
ずっと一人暮らしをしていた俺に取って一番幸せな事なのかも知れなかった。
551: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:13:13.10 ID:CoPbrPA0
明後日の結婚式はサトミも出席する事に成っていた。
板倉がサトミの分まで新幹線のチケットを送ってくれたからだ。
サトミが「なんか申し訳無いなー」と言っていた。
板倉も大人な対応に成ったもんです。
552: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:14:04.16 ID:CoPbrPA0
二人で新幹線に乗るってちょっとした旅行みたいでウキウキしていたんだよww
しかも実家に帰らずにホテルも取ったからww
いやあ板倉様々だねーwwwwww
そう思っていた矢先だった・・・
俺の仕事用の携帯が鳴る。
え・・・?
相手は目の前にいる俺の恋人の弟君だった・・・
俺は嫌な予感がしたので無視してみた。
553: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:15:13.19 ID:CoPbrPA0
すると次にサトミの携帯が鳴る。
サトミ「あ・・・竜也だ」
このヤロー!!!!
サトミは電話に出る。
サトミ「うん・・・いるよ・・・ちょっと待ってね」
そう言ってサトミの携帯を俺に渡す。
俺「・・・無理」
竜也「何も言って無いっすよ!」
俺「とにかく無理」
竜也「いや、お願いしますよ!」
554: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:17:12.29 ID:CoPbrPA0
俺は溜め息をつく。
俺「・・・なんだよ・・・」
目の前のサトミが不安気に俺を見る。
竜也「今日、初日の現場に居るんですけどね・・・」
俺「知ってるよ」
竜也「二階に上がる階段がフロアの真ん中に有るんですよ」
俺「ほう」
555: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:18:13.13 ID:CoPbrPA0
竜也「Bさんが、その階段の上からからワックスをぶちまけました」
俺「はあああああああ???????」
竜也「下のフロアに有る商品全てにワックスが掛かっちゃいまして・・・」
俺「・・・怪我人は?」
竜也「無いです・・・」
プチッ。
俺はそれだけ聞くと一旦電話を切った。
そして深呼吸をした。
556: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:19:07.71 ID:CoPbrPA0
サトミ「・・・大丈夫・・・?」
俺「大丈夫。別に命のやり取りが無い仕事だから・・・」
そう。
俺の信条として「どんだけの事が有っても死ぬ事は無い」が有る。
深呼吸をしている間に竜也から矢の様に電話が入る。
分かってる待てよ。
557: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:20:00.94 ID:CoPbrPA0
俺はタバコに火をつけた。
ワックスてね、中々落ちないんだよ。
俺はやっと仕事モードが復活して竜也に電話をした。
竜也「もしもし!!」
竜也が焦ってる。
俺「剥離剤は有るのか?」
竜也「無いんです!!!」
どいつもこいつも車に剥離剤を積んでおけよ!
558: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:21:36.44 ID:CoPbrPA0
俺「商品はどんな奴だ?」
竜也「雑誌です、それと壁や什器にワックスが付着して・・・」
俺「壁触るなよ!!!どんな塗装か分からんからな!!!すぐに剥げるぞ!!!」
竜也「あ、はい・・・」
俺「今から俺が剥離剤を取りに行く。その間にクリーナーで良いからポリッシャーを掛けておけ。床はそれでやり直せ」
竜也「はい」
559: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:23:26.33 ID:CoPbrPA0
俺は電話を切るとサトミを見た。
俺「と、言う事なんで・・・」
サトミ「大丈夫?」
俺「俺はね・・・」
サトミ「明日・・・お昼の電車だよ・・・」
俺「なんとかする・・・」
サトミ「・・・頑張ってね・・・」
サトミはそう言って悲しく笑う。
申し訳無い気持ちが胸に沸いていた・・・
560: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:24:29.12 ID:CoPbrPA0
現場に到着すると、凄惨な有様であった。
竜也「お疲れ様です・・・すみません・・・」
俺「Bさんは?」
竜也「テンパってます」
見るとBさんは動き回っているが、実質何もしていなかった。
Bさんは50代の人だが少し精神的に障害が有るのだ。
まあ、俺もある意味、心の病だけどね。
561: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:25:23.54 ID:CoPbrPA0
俺「どんな感じで落ちたの?」
竜也「上のフロアを清掃しようとして、ワックスを上に持って行こうとしたら、最上階でBさんが躓きました」
俺「ほう」
竜也「そのまま綺麗に四方にワックスをぶちまけながらワックス缶が階段を落ちて来たんです・・・エアリスが死ぬシーンみたいでした・・・」
エアリスのメロディが流れてワックスが落ちるシーンを想像して俺は吹いた。
562: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:26:22.37 ID:CoPbrPA0
俺はとにかくBさんにフォローを入れた。
俺「Bさん大丈夫だった?怪我無かった?」
そう優しく言うだけでも作業員は全然違う。
誰もわざとミスする奴はいないんだ。
そして全員に作業をさせた。
壁に着いたワックスは中々落ちない。
剥離剤と言ってワックスを剥がす薬品を用いるのだが、余り強くしたら壁が剥がれる。
563: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:27:17.56 ID:CoPbrPA0
俺らは雑巾に剥離剤を付けて、全員でゴシゴシ擦る。
これはキツイ作業なんだよ。
まあ、時間さえ掛ければ取れるんだけどね。
完全に終わったのは朝の6時を回っていた。
作業員は帰らせて俺と竜也だけ残る。
客への謝罪が有るからだ。
564: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:28:26.31 ID:CoPbrPA0
竜也「福田さん、今日実家帰るんでしょ??良いですよ俺だけで・・・」
じゃあ昨日の時点で俺を呼ぶなよ、と思ったが、まあ仕方ない。
俺「お前一人で弁償の交渉出来る?」
弁償するに当たり何でもかんでもやってたら割に合わない。
いかに上手く弁償額を減らすかが営業マンの能力にかかる。
俺の記憶では雑誌は返本が出来るので弁償が無い筈。
だが、ケチな客なら絶対にそれを弁償させる。
上手く客を怒らせ無い様に対応しなければならない。
565: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:29:20.36 ID:CoPbrPA0
店の開店が10時なので、9時か9時半には店長が来るだろうと思い俺らは車で待った。
新幹線は13時だった。
30分で交渉を終えて家に帰って東京駅に向かう・・・
充分間に合う。
サトミにその旨をメールした。
竜也の髭剃りを借りて髭を剃り、作業服からスーツに着替えた。
9時半に成り店に行く。
566: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:30:33.87 ID:CoPbrPA0
が、店長は来ていない。店員に聞くと店員は11時半に出勤だそうだ。
それはマズイ。
いくらなんでも11時半は遅すぎる。
俺はすぐに課長に電話した・・・が、出ない。
部長は出張中だった。
係長に電話しようとしたが、頼りない。
絶対に失敗するのが目に見えている。
課長から折り返しの電話があった。
俺は理由を説明すると、
課長「スマン、既に東北自動車道に乗って実家に帰ってるんだよ・・・」
ガックシだよ。
俺は渋滞に巻き込まれて課長が小便漏らすのを祈りながら電話を切った。
567: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:31:24.49 ID:CoPbrPA0
竜也「いや、マジで良いですよ福田さん・・・」
福田「うるさい」
俺はサトミにメールをした。
「スマン。先に行っててくれない?最悪先に新幹線に乗ってくれ。後の新幹線で追い掛ける」
それだけメールすると助手席の椅子を倒した。
とにかく待つしかない。
眠気と戦いながら俺は待った・・・
568: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:32:33.90 ID:CoPbrPA0
時間が来て店長に謝罪に向かう。
店長は気の良い人で雑誌は返本が出来るので弁償は要らないと言われた。
俺らはホッと胸を撫で下ろした。
俺達は急いで店を出た。
俺「スマン、竜也!悪いが家まで送ってくれ!」
俺がそう言うと竜也は首を振る。
竜也「直接、新横浜に行きます」
俺「え?」
俺はサトミに今から向かうと言う連絡をする為にサトミに電話していた。
569: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:33:58.68 ID:CoPbrPA0
サトミ「もしもーし♪お疲れ様ーww終わった?」
俺「スマン、サトミ!今から家に帰るよ・・・」
サトミ「新横浜に来てwwそっちの方が近いでしょ?竜也から場所聞いたからwwユウ君のスーツと着替えは持って出てるからww」
俺は竜也を見る。
竜也はニンマリと笑った。
竜也「結構、仕事出来るっしょww」
俺「意外になww」
俺も笑った。
570: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:34:54.15 ID:CoPbrPA0
急いで新横浜に向かい13時前には到着した。
竜也「カバンとか作業服は俺が預かっておきますんで!」
俺「サンキュー!竜也!助かったよ!」
竜也「いや、こちらこそ助かりました!じゃあ気をつけて下さい!」
そう言って竜也は去った。
俺はホームに上がりサトミが乗る新幹線を待つ。
そこで気が付いた様に仕事用の携帯の電源を切ったのだった・・・
571: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 16:36:09.02 ID:CoPbrPA0
以上です。取り合えず第一部です
ダラダラ前置き長いのはいつもの事で勘弁して下さいww
俺の仕事はこんなんばっかりですww
給料が良くなかったら絶対に辞めてるww
取り合えずまた続き書けたら投下しますww
じゃね
572: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/06(金) 16:43:39.82 ID:9b7sFXYo
乙。
今更だが、森君には、
福田とサトミ、板倉とユミみたいにもう相手いるのか?
それともまだいないのか?ww
576: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/06(金) 18:54:25.76 ID:BYHeRsSO
>>572
森君は今はモテモテなんだよ
ベイスターズの監督ばりに彼女を変えてる
573: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/06(金) 16:48:15.60 ID:3Fw.OcDO
出発からドタバタだなwwwwww
福田は一回お祓いしてもらうべきwwwwww
574: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/06(金) 18:02:43.72 ID:Ut0byF6o
男ってなぜか3人で纏まる事多いよなwwwwww
575: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/06(金) 18:13:07.67 ID:iFn2T4Io
>>574
確かにwwwwwwwwwwwwww
何でだろうな?
577: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/06(金) 19:42:41.09 ID:XKT92qg0
続きwktk
なんだが、ワックス缶とエアリスを一緒にした竜也は許せん!
578: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/06(金) 21:07:03.33 ID:vo0WWRMo
竜也なかなかいい感じになってきてるねぇ!
580: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 09:41:48.43 ID:Hp3oYA60
続き投下しまーす
581: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/07(土) 09:42:38.70 ID:.d934doo
福ちゃんおはようww
582: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 09:42:40.67 ID:Hp3oYA60
爆睡中の俺を誰かが起こす。
うるさい。
俺は眠いんだ・・・
「起きてって!」
その声で目が覚めた。
俺の目の前にサトミの顔があった。
一瞬、今自分がどこで何をしているか分からなかった。
サトミ「もう着くよ」
そうか俺は新幹線でサトミと合流して走り出した瞬間に寝たんだ。
583: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 09:43:35.28 ID:Hp3oYA60
俺は伸びをしながら降りる準備をした。
駅に到着して俺達は降りて改札に行く。
そこで俺は携帯を取り出して電話をした。
数コールもしない内に相手は出た。
「今、目の前だよ」
相手はそう言う。
584: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 09:44:30.08 ID:Hp3oYA60
サトミ「あ、森くーんww」
隣のサトミがそう言って目の前にいる昔はただのオタクで今はイケメンオタクに手を振った。
森君「久しぶりww」
なんか爽やかに言う森君にムカついた。
585: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 09:45:23.25 ID:Hp3oYA60
森君「あれ?なんでスーツ?」
森君がそう言って俺を見る。
俺「昨日から寝て無いんすよ」
森君「相変わらず激務だねww」
森君は俺らを迎えに来てくれていた。
森君「あ、石原さんカバン持つよ」
こう言う気遣いがモテるコツなんだろうか。
俺のカバンも差し出してみた。
森君は無視した。
こんちきしょー。
森君の車でホテルまで送って貰う。
586: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 09:46:17.18 ID:Hp3oYA60
ホテルに到着すると森君が言った。
森君「晩にさ、板倉君が飲もうって言ってるからさ」
俺「大丈夫なんかよアイツ」
森君「大丈夫じゃない?じゃあ晩にねww」
そう言って森君は去った。
サトミ「晩まで寝たら?」
サトミの一言で俺は爆睡した。
587: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 09:48:01.30 ID:Hp3oYA60
夜起きて俺らは出掛ける準備をする。
その時にサトミが普通の靴を持って来る筈が何故か革靴を持って来ていた。
俺「いや、俺革靴履いてるじゃん」
サトミ「そっか・・・普段靴が居るんだね・・」
俺は再びスーツで出掛ける羽目になったよ。
サトミちゃんたら・・・
588: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 09:48:54.44 ID:Hp3oYA60
板倉「よお!!!久しぶり!!!」
待ち合わせ場所まで行った俺に板倉が笑顔で迎える。
板倉「てか、なんでお前スーツなんだよwwwwww」
俺「イロイロあってね」
サトミ「この度はおめでとうございますww」
サトミが丁寧な挨拶をした。
板倉「かたじけない」
もののふ?
589: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 09:49:48.38 ID:Hp3oYA60
四人で飲みに行く。
酔っ払った板倉がキャバクラに行こうと言い出した時は思わず殴ってしまった。
板倉「なんで????昔はよく行ったじゃないの!!!」
俺「行って無い!行って無い!」
サトミ「へー・・・」
森君「まあ、普通だよ石原さんww」
サトミ「へー・・・」
俺「違う!!違うんだ!!!」
590: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 09:51:01.63 ID:Hp3oYA60
その日結局朝方まで飲んだ。
カラオケで4時位に板倉がヨロヨロしながら家に帰って行くのを確認した。
森君はマイクを握りながら床で倒れていた。
サトミは俺の肩に持たれて寝ていた・・・
俺はサトミの良い匂いの髪をクンクンしながら起きていたww
591: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 09:52:00.68 ID:Hp3oYA60
翌日。
お昼前に式場に到着した。
サトミ「綺麗な式場だねー」
俺「あー・・・」
俺は待合室のソファーで宙を見つめていた。
森君「眠い・・・」
森君もボーッとしながら呟いた。
サトミ「ダレ過ぎじゃない?二人共!」
俺「俺、スゲエ寝て無いもんだって!」
592: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 09:52:55.78 ID:Hp3oYA60
そんな事を言ってると板倉の会社の人達の間から「ワッ」と言う歓声が沸いた。
見ると、タキシード姿の板倉とウェディングドレス姿のユミが立っていた。
サトミ「きれーwwwwww」
サトミがカメラを持って写真を撮りだした。
ユミはマジで綺麗だった。
板倉少し緊張した面持ちで会社の人達や親族に挨拶していた。
サトミ「なんか・・・良いな・・・」
そうサトミが呟いたのを覚えている・・・
593: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 09:53:52.41 ID:Hp3oYA60
式が始まりチャペルに板倉がぽつんと一人立っていた。
うわwwなんかマヌケだww
俺がそう思っていると、オルガンが荘厳な音楽を奏でて入り口が開いた。
そこに父親に連れられたユミが現れた。
なんかね・・・俺も少し震えたよ。
594: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 09:55:04.38 ID:Hp3oYA60
式は進行して指輪交換の後に誓いのキスと成った。
板倉はユミのベールを上げるとニヤッと笑い叫んだ。
板倉「ユミ!!!愛してる!!!!」
そう言ってブチュとしやがったww
俺は結婚式に余り出た事が無かったので、
ええ???これがスタンダードなの???
と思ったわマジで。
式に出てた人、みんなが拍手してたぞ
595: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 09:56:20.93 ID:Hp3oYA60
式が終わりフラワーシャワーを浴びせる。
その姿が絵に成ったよ。
話は変わるがこの前、俺もサトミと式場見に行ったんだけどさ。
高いねーww
知ってた?フラワーシャワーも見積もりに入ってんのよww
それもう込みにしとけよって思ったわww
てかねー、地元でやろうか、それとも東京でしようか、スンゲー迷ってんだよなー。
専用の式場でやる方が良いのか、ホテルでやる方が良いのかも迷うよね・・・
すみません。話しを戻しますww
596: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 09:57:26.26 ID:Hp3oYA60
披露宴が始まり、板倉の会社の偉いさんとユミの会社の偉いさんが最初に挨拶した。
その後に、何故か森君が乾杯の音頭をした。
いや、良いの?普通違うくね?
森君は乾杯の前に板倉が良い奴って事を語っていた。
そして緊張した顔で「かんぱーい!!!」と裏返った声で叫んだよ。
597: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 09:58:31.32 ID:Hp3oYA60
俺と森君で板倉に飲ましに行くが、係員にストップさせられた。
なんだよ・・・
とりあえず板倉の両親の所に行き、久しぶりに板倉の父ちゃんと語らった。
板倉の会社の人が「エロ詩吟」のパクリ芸を披露してたが寒かった。
パクリの時点で寒いのに滑ってるし。
俺「あれ良いんか?」
森君「板倉君も大人に成ったねー、ちゃんと笑ってるよ」
サトミ「そんな事言わないの!」
598: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 09:59:42.35 ID:Hp3oYA60
なんだかんだで宴は終わりに近付いた。
司会者が言う。
「宴もたけなわではございますが、ソロソロお開きの時間が迫って参りました・・・それでは締めを飾って頂くのは・・・この方!新郎板倉さんの親友の・・・福田さんです!!!」
なんでそんなハードル上げるんだよ!!!
599: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 10:00:35.10 ID:Hp3oYA60
拍手の中、俺は前に向かった。
俺は一週間考えたスピーチを披露する事に成った。
俺「板倉君、ユミさん結婚おめでとうございます、
並びにご両家の皆様方、本日は誠におめでとうございます」
皆がシーンとしていた。
600: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 10:02:04.49 ID:Hp3oYA60
俺「ただ今御紹介に預かりました・・・福田と申します・・・福山雅治似ですみません」
俺がそう言うとクスクスと来たので一気に緊張が解けた。
ホッとしながら続けた。
601: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 10:03:23.86 ID:Hp3oYA60
俺「板倉君と初めて出会ったのは小学生の時でした・・・
最初のHRで自己紹介が有ったんですが、板倉君は僕の前の席でした。
そして振り返っていきなり
『チキン南蛮とすき焼きならどっちがお洒落かな?』
と聞いて来ました。
僕が一瞬コイツ何言ってんの?って思っていると
『好きな食べ物だよ!今から自己紹介が俺に順番回って来るからさ!』
と言われました。
602: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 10:04:45.70 ID:Hp3oYA60
僕はヤバい人がいる!
そう思ったんですが、無視したらもっとヤバいと思い
『すき焼き』
と答えると
『センスねーな』
と言われ凹んだのを覚えています。
あの日から僕の自己紹介では必ず
『チキン南蛮』
と答える様に成りました。
僕のセンスを上げてくれてありがとう板倉君」
俺がそこまで語ると、少しづつ会場が沸いて来た。
603: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 10:05:36.12 ID:Hp3oYA60
俺「板倉君は正直、ご親族の前で言うのは憚りますが・・・
無茶苦茶な奴なんですww
小学生の時に自転車で空を飛べるか?
と言い出して自転車に発泡スチールで作った羽を付けて、坂道を下りました。
もちろんそのまま川に落ちました。
604: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 10:06:40.72 ID:Hp3oYA60
「中学の時はスケボーで通学しよう、
と言い出したのは良いんですが、
調子に乗ってバスに捕まって走り出したんです。
だけど、そのままカーブを曲がり切れずに、またもや川に落ちました」
605: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 10:07:59.14 ID:Hp3oYA60
「高校に成ると流石に落ち着いた感が有りました。
ですが、突然、イカダの凄さを教えてやる、と言い出して皆でイカダを作りました。
もちろん高校生が作った事も有り、
そして途中で板倉君以外は面倒臭く成った事も有り、
完成度が低いイカダに板倉君が乗った時は、僕らは少し違う意味でワクワクしてました。
案の定川に落ちた時は、ある意味感動したのを覚えています・・・」
606: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 10:08:53.28 ID:Hp3oYA60
俺がここまで話すと会場は大分暖まってたので俺はホッとした。
時折、拍手をくれる人もいた。
板倉は苦笑いを浮かべて話を聞いている。
ユミは普通に笑ってくれていた。
607: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 10:11:11.47 ID:Hp3oYA60
俺は続けた
「・・・ですが、こんな板倉君と僕が何故ずっとに一緒にいるかと申しますと・・・
もちろん、一緒にいて飽きないwwと言うのも有りますが・・・
話は板倉君と出会った最初の頃に戻ります・・・」
俺は少し天井を見た。
608: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 10:13:45.13 ID:Hp3oYA60
「最初の出会いから、僕らは何となく一緒に行動する様に成りました。
ただそれは、上辺の軽い関係だったんです。
所がある日、僕が学校で遊んでいる時に上級生のカバンを泥に落としてしまう事が有ったんです・・・
上級生が怒り、放課後に裏に来い、と言うベタな展開に成ったんですねww」
609: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 10:15:41.36 ID:Hp3oYA60
「その時、一緒に遊んでいた板倉君は放課後に成るとひょいと居なく成ったんですよww
うわ、アイツ逃げやがったww
と思って僕は一人、上級生の待ち伏せ場所に行きました。
そして上級生達に囲まれて胸倉を捕まれた・・・
その時でしたよ・・・
板倉君が走って現れました・・・!」
610: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 10:17:32.67 ID:Hp3oYA60
「そして、ポケットから当時流行していたカードのレアカードを取り出したんです・・・
そして、
『これ上げるんで勘弁して下さい』
と言いました。
板倉君はわざわざ家に、それを取りに帰ってたんです。
上級生達は満足して帰りました。
その後に僕は板倉君に
『なんであんな事したの?』
と聞くと一言だけ言いました。
『友達だから』
と・・・
僕はその瞬間決めました。
コイツとは一生友達で居ようと・・・!」
611: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 10:18:54.20 ID:Hp3oYA60
全員がシーンとして俺の話を聞いていた。
俺「僕の判断は間違っていませんでした・・・
その後、僕の側には常に板倉が居てくれました。
僕が失恋した時も、僕が落ち込んだ時も、そして僕が喜びを分かち合えた時も・・・
常に彼は僕の側に居てくれました。
たまたま座席が前後で話掛けられた人が、僕に取って掛け替えの無い人に成ったんです・・・」
612: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 10:20:36.14 ID:Hp3oYA60
板倉もユミも黙って下を見ていた。
俺「ユミさん・・・」
俺はユミに呼びかけた。
ユミは俺を見る。
俺「板倉は絶対にアナタを幸せにします・・・
それは18年間、側に居た僕が保障します・・・
だから・・・安心して下さい・・・!
アナタは絶対に・・・幸せになります・・・!!」
ユミは少し微笑み頷いた。
613: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 10:21:43.52 ID:Hp3oYA60
俺「板倉・・・」
俺は板倉を呼んだ。
板倉は少し顔を上げた。
俺「おめでとう・・・俺はお前の幸せが、心の底から嬉しいよ・・・
本当に・・・本当におめでとう!!!!」
俺はそれだけ言うと前を向き言った。
614: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 10:22:38.57 ID:Hp3oYA60
俺「長く成りましたが・・・これを私のお祝いの言葉と変えさせて頂きます!
本日は誠におめでとうございます!!」
会場から割れんばかりの拍手が有った時は、凄く嬉しかった。
板倉が少し涙ぐんでた。
座席に戻ると森君が握手をして来る。
サトミはハンカチで涙を拭い呟いた。
サトミ「・・・凄く良かった・・・」
そう言ってくれた。
615: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 10:23:31.65 ID:Hp3oYA60
披露宴が終わり、森君が幹事の二次会が開かれた。
二次会では板倉が会社の人達からベロベロに酔わされる。
途中、サトミがユミの会社の男に声を掛けられる場面が有り、
俺がヤキモチを妬いたのは言うまでも無い。
616: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 10:24:29.16 ID:Hp3oYA60
二次会も終わり、俺と板倉、森君、ユミ、サトミの五人だけで飲みに行った。
結局、朝まで飲んだんだけどね。
結婚初夜なのに良いの?って思ったよ。
最後に板倉が俺と森君に抱き着き言った。
板倉「・・・今日はありがとな・・・」
それだけ言うと照れた様に、ユミと去って行った・・・
617: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 10:25:22.51 ID:Hp3oYA60
サトミ「良い・・・結婚式だったね・・・」
朝日に照らされたサトミがそう言う。
俺「・・・うん、正直、感動したわww」
サトミ「私もww」
二人で誰も居ない早朝の街を歩く。
サトミ「ああー・・・私も、ああ言う所で式を上げたいなー・・・」
今考えればね、これってフラグだと思うんだけどさww
あの時の俺は寝不足と酔いで頭が回って無かったよww
618: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 10:26:43.33 ID:Hp3oYA60
俺「良いねー・・・」
こんだけしか答え無かった。
その言葉にサトミが軽く肩パンチをしてきた。
俺「いてっ、何?」
サトミ「べっつにー・・」
俺「なんだよww」
サトミ「べっつにー・・・ユウ君はキャバクラでも行けば良いんじゃない?」
俺「違うって!あれはさ・・・」
サトミ「違わないーww」
俺「聞けって・・・」
・・・・
俺はその半年後に・・・サトミにプロポーズをする事に成ったよ・・・
619: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/07(土) 10:27:48.96 ID:Hp3oYA60
以上です
次は竜也の話を書こうと思うんですが・・・
そんなにエピソードが無いんですよね・・・
620: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/07(土) 10:37:39.00 ID:.d934doo
お疲れさま。
>家に帰ると迎えてくれる人が居るのは嬉しい事だ。
福ちゃんもう同棲してるんだっけか?
629: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/09(月) 07:33:25.82 ID:Op8CvoSO
>>620
完全に同棲はしてないよ
基本、週末だけだよ
621: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/07(土) 10:59:06.51 ID:siOwsy.0
うちも今、結婚式場探してるんだけど高いよなww
必要最低限であげれば安いんだけど、オプションつけないと話にならんしwwwwww
630: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/09(月) 07:35:02.26 ID:Op8CvoSO
>>621
その通りだよな
俺、二軒位見積もり取ったけど、余裕で200万越えしました
622: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/07(土) 13:11:17.35 ID:.OZSFxUo
考えてみたら1度目、2度目はまだ理解できる出会いだったが
3度目は出会い方は奇跡だよな
631: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/09(月) 07:35:56.96 ID:Op8CvoSO
>>622
だから、この話を書こうと思ったんだよ
まあ、奇跡だわww
626: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/08(日) 08:21:19.64 ID:G/6EpGQ0
福田はスピーチの才能まであんのかよこの野郎!
うっすら涙出たw
くそーそのまま死ぬまで幸せで天寿を全うしろ!
627: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/08(日) 20:00:40.36 ID:PBVVVr6o
>>626
同意するwwwwww
福ちゃんの投下を静かに待ってるわ
634: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/09(月) 07:41:53.94 ID:Op8CvoSO
>>626
>>627
ありがとう
628: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/09(月) 07:32:31.37 ID:Op8CvoSO
いかん
竜也の話が書けない。
エピソードを知らな過ぎるよ
なんにも浮かんで来ないっす
635: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/09(月) 07:49:05.28 ID:Op8CvoSO
てか、結婚て金掛かり過ぎね?
家財道具や家電で80万位かかるし、家を借りるのにも80万位みてる
新婚旅行代が60万位・・・俺の貯金が消えるよ・・・
640: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/13(金) 01:20:16.99 ID:0aKEUOg0
>>635
式はいつですか!
奇跡の終着点の先が気になって仕方ない(^p^)
641: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/15(日) 19:28:25.93 ID:8RR0aYSO
>>640
来年の4月か5月に成りそうだねー
結局、こっちでやる事に成りそうだね
647: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/18(水) 12:44:45.78 ID:PwJxzrAo
ニコニコに動画あげられてたから人増えそうだ……
648: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/18(水) 12:52:32.46 ID:fboFtRko
>>647
見つけた
ああいうのって許可取らなくていいのかな
本人が作ったわけじゃないよな
728: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/20(金) 21:37:23.05 ID:QzJD6ISO
会社でニコ動見たよ
タイトル違うから探したよー
見たけどさ・・・
正直言って良い?
イイハナシダナー
高校編で泣きそうに成ったよ・・・
この動画うpした奴、スゲエよ・・・
俺の駄文を、ここまで凄い物にするとは・・・
自分で体験した事だけど、なんか他人の話みたい
まあ、ニコ厨の奴らとは仲良くしろいww
良いじゃないかwwニコ厨の奴がパー速来てもww
このスレは誰の物じゃ無いんだからww
じゃあ俺は今から竜也の馬鹿と現場に行くぜい!
じゃあね!
731: シャルル「腹減ったなぁ・・・」 2009/11/20(金) 21:47:43.84 ID:oETuFSo0
>>728
仕事頑張ってね(`・ω・)ゞ
732: シャルル「腹減ったなぁ・・・」 2009/11/20(金) 21:48:10.39 ID:UqyGx6co
ニコ厨が来ること自体が悪いんじゃなくて、マナーも守らずにレスする奴ばかりなのが駄目なんだけどね
766: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/21(土) 23:07:47.07 ID:LMdpGcSO
ちょっとここまで来たら俺の見解を示した方が良いよね。
少し長く成るけど話すね。元々、この話は殆ど忠実に現実に有った事を書いた。
だが、コピペブログの米欄にもニコ動の米にも書かれてたけど・・・
「よく覚えてるな、釣りだろう」と書かれていた。
あのね。台詞や言い回しは多少違うよ。
当然の様に完璧に覚えてない。
覚えてる筈が無いでしょ。
そして、内容には多少のフェイクは入れて有るし、大袈裟な表現は書いて有るよ。
でも、竜也の姉ちゃんがサトミだし、偶然に三回出会ったし、板倉が言った台詞「三回重なれば運命」これも本当です。
ラブレターの文面に関しては俺は正直、書き直した覚えが無かった。
だが、書き直してたんだろうね。
そこら辺は俺も曖昧なんだよ。
だってずっと封をしていて、中を見たのが最近だからね。
だから、そこを釣りだと言われたら弁明の仕様が無いわ
けど事実です
767: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/21(土) 23:18:40.09 ID:LMdpGcSO
後ね。
もし、この話が板倉、森君、サトミにバレても俺は平気。
そして彼らも怒らない。
予想としては
サトミ「恥ずかしいww」
板倉「俺はもっとカッコイイだろww」
森君「俺に書かせた方が面白いよ」
だね
まあ、だからその辺は心配しなくて良いよ
そもそも、それを心配してたら最初から書かないしww
だから喧嘩はすんなww
てか、俺自体がsageて無いしww
俺が唯一、このスレに決まりを付けるとしたら、
罵り合いはすんな
これだけね
後は俺の批判も好きにしたら良いよ
サトミを批判した奴は許さん
以上!
それでは引き続きスレをお楽しみ下さい
828: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/23(月) 01:52:39.22 ID:Gwu3K.AO
感動した
俺も運命を掴むわ
829: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/23(月) 02:56:14.49 ID:b5uhvMY0
福ちゃん幸せにな!
良い話をありがとう
830: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/23(月) 03:41:25.66 ID:8qhEZ3Q0
ほんとにおめでとう
お幸せに
831: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/23(月) 04:54:33.25 ID:1l.zlRso
運命って素敵ですよね、私もよく運命の出会いとか妄想してますww
895: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/24(火) 03:32:04.93 ID:xdL66w20
やっと追いついた
福田&サトミ本当におめでとう。
マジ感動した!!
俺も板倉と森君みたいな親友がほしいよ。。。
直接言えてよかった。
またエピソード待ってるぜい!!
962: 福田 ◆RzEettbBGE 2009/11/25(水) 06:24:54.05 ID:qwTtpeg0
あと、スマン一個だけ言い忘れた
みんなありがとうね
本当にみんなが、この話を読んでくれて嬉しかったよ
こんなに広がるとは思わなかったけどww
でも、この話を見た人全てに俺から・・・
幸せになる呪いをかけたww
この話を見てくれた人達がどうか笑顔で毎日が過ごせます様に!!!!
じゃあね!!
本当に楽しかったよ!!
ありがとう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
963: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/25(水) 06:28:59.30 ID:IF5AdsMo
>>962
ありがとう
964: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/25(水) 06:35:15.54 ID:ToKaq5oo
>>962
何回礼言うんだよ・・・
お幸せに!!
986: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/25(水) 12:25:25.45 ID:sZjA7oAO
福ちゃんありがとう! 身体壊さないように元気でね!!
987: 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/11/25(水) 13:12:41.87 ID:UbGnB6AO
福田もその周りの人も、スレの皆も幸せでありますように!
そして、幸せのお裾分けありがとうございました!