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    死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『禁句』『危険な好奇心』

    df025230


    416: 本当にあった怖い名無し 2006/04/16(日) 15:03:53 ID:uj5HOsmB0
    横切った人

    こっちでいいのか分かりませんが、私的に洒落にならなかったので

    先日母方の祖母が亡くなり、その葬儀に参列していたのですが、不思議な体験しましたのででカキコさせていただきます。

    話は昔俺が大学生の時の頃から始まっています。当時、父方の祖母が亡くなり実家で葬儀をあげました。

    祖母の葬儀も無事終わり、火葬も終わりった夜、親戚の血の濃い面々で飯を食っていました。

    ちょうど食事をしていたのが葬儀をあげた座敷ですが、私の座った位置から居間をとおして裏の台所が見えていたんです。

    みんなと談笑しながら飯を食っていると、お勝手口から年の頃40代の男性が家の中に入って台所を横切ったように見えました。

    父母に「あれ?いま台所を誰か横切ったんじゃない?」とそのときみた男性の特徴を伝えました。ちょうど横に座っていた弟も「誰か通ったね」とのこと

    父は「そりゃ爺ちゃんだわ。爺ちゃんが婆ちゃんを迎えに来たんだろ」と全く相手にしません。確かに祖父は40代で無くなっていますが、そもそも当時霊を信じてない俺

    「絶対誰か家に入ってきた!」と弟をつれ、台所のある側の部屋を虱潰しに探しました。
    日常生活で体験した不思議なこと(有名コピペ『2001年の秋』が初めて投稿されたスレ)
    http://world-fusigi.net/archives/8687843.html
    管理人です!
    今回のスレは洒落怖の有名な話『危険な好奇心』が初めて投稿されたスレです。

    ずっと昔の洒落怖スレを追ってまとめてきましたが、有名な話にぶつかったのは私としても、ちょっとした驚きと嬉しさがありました。






    418: 本当にあった怖い名無し 2006/04/16(日) 15:05:45 ID:uj5HOsmB0
    弟が自分の部屋と裏のトイレを見るとのことで、父母の寝室と父の書斎を見に行った私。

    寝室・・・OK。書斎に入った瞬間人影を見つけました。

    一瞬「じーちゃん!?」と頭によぎって男を見つめたのですが男は恐ろしい形相でこっちに来ます。

    男が私に重なった瞬間、「ドスっ」という音と、痛みが全身に駆け抜けました。

    「なんやねんっっ!」と思って一番痛いお腹を見るとなんか生えてる。

    その男、香典泥棒だったんですね。お腹をナイフで刺されて、そのまま私は入院。
    さいごっぺで男の顔にヒジを入れて男失神。

    声で駆けつけて来た弟と父に取り押さえられて警察へ。父ちゃん・・・いらんこと言うから反応おくれたやんけ・・・

    419: 本当にあった怖い名無し 2006/04/16(日) 15:06:29 ID:uj5HOsmB0
    それで、ついこの間母方の祖母の葬儀。母方の祖母にめっさ可愛がられていた私はばーちゃんが亡くなったと聞いて、朝一の新幹線で実家に帰省。母の実家に母が喪服を持ってきて現地で着替えるという慌ただしさ。

    葬儀も終わり父方の祖母の時と同じように飯を食いながら、昔ばーちゃんの葬儀のとき大変だったんだよね~○○(私の名)刺されて、葬式2回もあげるところだったわ~と私の母。

    酒も入っているので談笑していたところ裏のお勝手口へ向かうガラスに人影が映る。

    気になった私はお勝手の方に歩いていく。従兄弟の部屋に向かう階段を上る不振な男性を発見。

    「おまん!なにやっとんじゃ~!」と叫ぶと男が振り返る。

    男の手にはナイフが見えた。しかも前回俺を刺した男と同じ奴。でてきたんかよっっ!

    男が俺の顔を見て一瞬慌てた顔をしたが、俺の方に突進してくる。

    ・・・あれ?男が泡吹いて苦しんでる。白目をむいて足下にばったり倒れ込んだ。

    救急車を呼んで、男はそのまま搬送。

    危うく同じ人間に全く別の葬儀で刺されるところでした・・・洒落にならんつーねん!

    420: 本当にあった怖い名無し 2006/04/16(日) 15:08:52 ID:uj5HOsmB0
    あとで聞くと男はその瞬間心筋梗塞を起こしたそうです。
    ・・・ばーちゃんかな・・

    421: 本当にあった怖い名無し 2006/04/16(日) 15:14:04 ID:HIN7lnjE0
    ばーちゃんGJ!

    422: 本当にあった怖い名無し 2006/04/16(日) 15:35:33 ID:PbOvHCltO
    ばーちゃんと>>420にGJだな。

    423: 本当にあった怖い名無し 2006/04/16(日) 15:38:41 ID:NCojIOcqO
    事故現場の女

    高校生だった時の話。
    学校から帰ったらワンコの散歩に行くのが日課で、その日も当然ワンコを散歩に連れてった。
    県大会が近くて、部活終わったのが遅かったから帰って散歩に出た時は夜の9時を過ぎてた。
    家を出てすぐ右に曲がり、そこから町内を一周してくるんだけど、その途中に【事故多発!】って看板と、看板の下に何週間かに一度の周期で新しくなる花束が置いてある。
    (5年くらい前にそこで轢き逃げがあったからたぶんその遺族が供えてるんだと思う)
    で、その日そこを通ったら髪の長い女の人がしゃがんで看板に向かって手を合わせてた。
    ああ、遺族の人かなって思ってそのまま通り過ぎようとしたんだけど、それより早く女の人が立ち上がってこっちを振り向いたんだ。
    女の人は涙を流してて、こっちに気付いたのか軽く会釈したから慌てて会釈し返したんだけど、気まずくてすぐ顔を逸らすとそのまま足早に女の人の横をすり抜けたんだよ。
    そしたら後ろから「知りませんか」って聞かれたんだ。
    えっ?って振り向いたら女の人はこっち見てて、「貴方は知りませんか」ってまた聞いてきた。
    「何をですか?」って聞き直すと、女の人はまたボロボロと涙をこぼしはじめる。

    424: 本当にあった怖い名無し 2006/04/16(日) 15:40:14 ID:NCojIOcqO
    続き

    顔を伏せて喉を引きつらせながらヒックヒック泣きじゃくりはじめて、すっかり困ってしまったワンコと漏れ。
    女の人は泣きながらも「知りませんか」って言葉を繰り返してる。
    あ、もしかして事件のことを知ってるかっていいたいんかな?って思って「5年前の事故のことですか?」って聞いたら女の人は一層激しく泣き始めた。
    時間が遅くて、あまり人が出歩いてないとはいえ、もしこんなとこを誰かに見られたらややこしくなりそうだなぁ、と正直勘弁してくれって感じだった。
    かといって無視して行くのも憚られるし、取りあえず「あの、もう9時過ぎてるんで帰った方がいいですよ」って声をかけた。
    そしたら女の人がキッ、と顔を上げて…その瞬間漏れは問いかけに振り向いてしまったことを激しく後悔。
    女の人の顔は陶器みたいに真っ白、血走った目が今にも飛び出しそうになってて、口の左端から耳の方にかけて大きく肉が削げてた。
    心臓が止まりそうなくらいビビってる漏れに「本当に知らないのか」「それともお前か」などとたたみかけてくる彼女。
    しかもじりじり近付いてくる。
    しまいには「殺してやる」と言い出す始末。

    425: 本当にあった怖い名無し 2006/04/16(日) 15:41:53 ID:NCojIOcqO
    続き

    その時、連れてたワンコが勢いよく吠えだした。
    しかも今までに聞いたことないような吠え方。
    そしたらビックリした漏れの体は無意識にその場から逃げ出してた。
    その場にとどまって吠えようとするワンコのリードを思いっきり引っ張って全力疾走。
    女が付いてきてるのか振り返って確認する勇気もなく、あとはただ一刻も早く家に着くことを願ってた。
    しばらく走って、家が目の前に見えた頃になってようやっと立ち止まり漏れは後ろを振り返ったけどそこにはもちろん誰もいない。
    安心し、ヘロヘロになりながらようやく玄関に着いて、中に入った漏れは鍵を閉めようと閉まりかけたドアを振り返った。
    その、ドアが完全に閉まるほんの一瞬、隙間から見えたそこには恨めしそうな顔して漏れを睨む女が立ってた。

    それからはその女を見てないけど(散歩コース変えたし)あんときはホントに心臓が破裂するかと思ったよ…。

    478: 本当にあった怖い名無し 2006/04/16(日) 23:23:05 ID:BogrD8nAO
    なぜ冷静?

    鉄工場で働いてた時の話。
    日曜日だったが、納期の関係で
    俺の後輩と職人さんで休日出勤するはめになった。
    後輩と職人さんは作業スペースを確保するために
    天井クレーンを使って鉄骨や資材をどかしていた。
    後輩はクレーンの操作が下手なので、職人が「おまえちょっと練習やと思ってかたづけてみ。」
    とクレーンのリモコンを後輩に渡していた。
    俺は俺で中二階にあがって、塗装にとりかかった。
    2時間くらいたった頃、ガッシャーンという大きな音。
    「おいおい…」
    後輩が二階にあがってきて
    「どうっすか進み具合は?」
    と尋ねてきた。
    「まだ全然だよ。ていうかさっきでかい音したけど何?」
    「なんでもないっすよ。つうか俺用事あるんで帰ります。」
    冗談かと思って「あほかw」
    と軽く流すと
    後輩が「じゃっそういうことで…」と本当に帰ろうとしたので
    あわてて階段をおりて後輩を追いかけた。
    後輩が「冗談ですよ。〇〇さんは上で作業しといて下さいよ」
    と階段で俺を制止する。

    485: 本当にあった怖い名無し 2006/04/16(日) 23:33:19 ID:BogrD8nAO
    「冗談かよマジっぽかったぞ。まあいいや今日は遅くまでやるし休憩しようや」
    と下におりようとすると、「いや〇〇さんは上で休憩とって下さいよ。職人さんぶっちゃけ〇〇さんの事嫌ってますから」
    といいだした。
    何か後輩の様子が変だ

    目が泳いでいる。
    それにさっきのガッシャーンという音、感覚的にやばい感じがしていた。
    俺はあわてて下へ降りた。
    職人がいない…
    どこにも……
    クレーンが品物を釣ったまま高くまで巻き上げられている
    目を疑った…
    頭がつぶれた職人が品物にはさまれて浮いていた。
    後輩はいなくなっていた。
    警察と救急車を呼んだ後、俺は写メで頭がつぶれた職人を何枚も撮った。

    終わり

    488: 本当にあった怖い名無し 2006/04/16(日) 23:39:57 ID:hQrL0eiS0
    子供の足跡

    高校の夏休み。
    朝起きたら、婆ちゃんが
    「あんた、夜トイレの前でウロウロしてたやろ?」と言う。
    トイレにも行ってないし,婆ちゃんも惚けだしてた頃やし,
    「行ってへんで。最近ボケた事いうし。」と返したら、
    「あんたみたいな子がトイレ前の廊下ウロウロしてたんや・・」
    と言う。
    そんな気にしてなかったけど、暫くしてオカンが
    「あんた、ちょっとトイレの前の廊下来てみ。」と呼ぶ。
    行ってみたら....

    水に濡れた子供の足跡いっぱいついてたわ。

    なぜか、拭き掃除手伝わされたけどな。
    オカンは「ネコや」言うてたけど、あれは子供の足跡や。
    土踏まずと5本の指の跡が残った15センチくらいのもの。
    染み込んでて中々取れんかった。

    504: 2006/04/17(月) 02:23:30 ID:yopbw4rZ0
    いたい

    俺が保育園の頃の話

    秋口で日が落ちるのも早いってのに迎えが遅い園児たち(俺含む)でカクレンボすることになったんだよ
    俺が隠れたのは玄関の有るとこと保育部屋があるとこの繋ぎになってるちょっと奥まった所

    竹ヒゴで作った日除けとか色んなモンが置いてあったんだが、奥に入って蹲ると外から見えないだろうと思ってソコに隠れたのね

    隠れて、もうちょっと奥に行こうと思い移動してソコにしゃがんだ瞬間、膝がちょっと「ちくっ」とした
    なんか引っかかったのかなーとか思ってたら後ろら辺から「いたい?」って聞かれたのよ

    (あれ?他にもココに来た奴居たんだ)って思いながら「ん~ん、ちょっとチクってしたけど、いたくないよ?」って答えた
    続けざまに後ろの“誰か”が俺に話しかけてくる
    「いたい?いたい?」
    「いたいよ、いたいよ、もっといたいよ」
    気の所為かまたちょっとチクっとした
    「いたい?いたい?」
    「いたいよね?いたいよね?もっといたいよ」
    ジワジワと膝の辺りが痛い、しかもなんか湿っぽい

    続く

    505: 2006/04/17(月) 02:35:26 ID:yopbw4rZ0
    「いたい?いたい?」
    「いたいよね?いたいよね?ひろがるよ」
    ソノ瞬間、膝に激痛が走って「いたーい!!!!!」って叫んでた

    ソレを聞いた“誰か”は「きゃはははははは!!またね!!」って笑いながら奥に行った・・・・奥は行き止まりなのにね

    俺はというとワンワン泣きながら外に出て行った
    泣きながら出てくる俺を見て園長先生と他の大人は青ざめた顔してた
    何故って?俺の膝には幅1cmくらいの竹ヒゴが思いっきり刺さっててプラプラしてたからさ

    園長先生が駆け寄ってきて竹ヒゴを抜こうとするんだけど中々抜けない
    丁度迎えに来ていた俺の母親も抜こうとするけどコレも無理
    「いたい!いたい!」って俺が泣くもんだから当時、看護婦だった母が自分の病院に連れて行って外科処置で抜くことにしたんだ

    両端を切り広げるとアッサリ出てきたんだが医者が首を傾げた
    刺さってた竹ヒゴが扇状に広がっていたんだよ
    「これ・・・刺さんねぇよな・・・」って母と話してたりするけど俺には分ってた
    あの後ろに居た“誰か”の所為だって

    それからというもの、俺はカクレンボの時にソコを使うのは止めたよ
    近づくとまたあの笑い声が聞こえてきそうだったから
    「またね」って事は次に行った時はコレくらいじゃ済まないんじゃとも思ってたから

    終わり
    PS:今でも膝にその時の傷痕が残ってたりするw

    511: 本当にあった怖い名無し 2006/04/17(月) 09:20:35 ID:l72pbet9O
    >>505
    乙、GJ!

    625: 本当にあった怖い名無し 2006/04/18(火) 16:01:11 ID:QFgs5kVj0
    エレベーターから落ちてくる

    マンションから出ようとした時のことです。

    そのマンションには大小2つのエレベーターがあって、当時私は7階に住んでいました。
    小さい方のエレベーターだけ、ガラスがあって外が見えるやつでした。(分かるかな)

    時刻は夕方、少し用事のために外出しようと、
    小さい方のエレベーターを待っていると、
    上の方から何かをぶつける音が聞こえてきました。
    がん、がん、がん!と何かが落ちてきているような、荒い音。

    エレベーター正面のガラスの部分というのは、
    エレベーターが来ていないときは空洞みたいになっていて、
    ワイヤー部分などが覗けたりしますよね?私はそこを見上げました。

    その上から人間が落ちてきたんです。
    少し暗かったですが、間違いありませんでした。
    手、足が壁にぶつかるたびに変な方向に曲がって・・・
    まあ、あの場所から落ちたなら、当然ですよね・・・

    ええっ、と思いすぐに下を覗き込みました。
    ・・・まだ落ちてました。

    やがて、人影は小さくなり、
    それと入れ代わりにエレベーターが来ました。
    怖くて、怖くて、外出を止めてずっと家に居ました。

    その日は工事の日などでも無かったはずなのですが―――

    626: 本当にあった怖い名無し 2006/04/18(火) 16:20:38 ID:wg5LS5h70
    駄目だし

    本当、ネタと思われるだろうけど、先日起こったリアル体験談を書きます。

    時間は深夜1時。風呂に入り煙草を吸い、俺は床についた。
    目を瞑って数分後、金縛りにあったんです。
    過去に何度か金縛り体験はあったのであまり怖くはなかったのですが、
    その日は違いました。目を開けて天井を見ると、顔面蒼白の落ち武者みたいな
    顔が外を見てるんです。驚いて
    「へぁぁああ!!」
    と思わず俺が叫ぶとその顔は消えてしまいました。
    これだけなら良かったんですが、次の日にも怪現象は起こりました。
    深夜1時頃。昨日の事もあり、恐る恐る俺は床につきました。
    すると、目を瞑って数秒後に俺の部屋のドアがガチャリと開いたんです。
    家の人間は全員寝てるはずだし、ノックもせずに入ってくるのはおかしい。
    「泥棒!?」
    一瞬そう思いましたが、入ってくるモノを見てそうではない事に気付きました。
    窓から差し込む微かな月明かりが侵入してくるものを照らしたのですが、
    明らかに人間じゃありませんでした。全身真っ黒なんです。
    黒の全身タイツを着てる感じでした。また、存在そのものがぼやけて見えるんです。

    俺は怖くて動けずにいました。すると、その侵入者は俺の頭の横に立ち、ボソボソと何か言い始めたんです。
    聞いたら呪われると咄嗟に思い、耳を両手で塞ぎました。
    その瞬間、気配でわかりました。侵入者の顔が俺の耳の傍まで近づいたんです。
    そして一言

     「お前駄目だ」

    それだけ言うとフッと消えてしまいました。
    それ以降、怪現象は何もないのですが非常に心配です。

    627: 本当にあった怖い名無し 2006/04/18(火) 16:23:01 ID:x555SS7UO
    >>626
    幽霊に駄目だしされたのか。
    可哀想に

    629: 本当にあった怖い名無し 2006/04/18(火) 16:25:28 ID:jLRSjZQUO
    禁句

    本当は一人きり秘密にしていた方がいいとは思ったのですが…。

    私は地方の出身なのですが、大学進学の為に上京しました。
    実家で虐待を受けていたので半ば家出のような上京でした。
    ようやく自由な生活を得て、バイトと講義で忙しくはあったのですが、実家での暮らしを考えると天国で。
    活動少なめのサークルにも入って友達も出来て、楽しく生活してたんです。
    あの、私、変かと思うかも知れませんが、自分の本名が嫌いで、かわった名前というか、変な名前なんです。
    日本人離れしてますし。
    小さい時にそれが原因で虐められてて、名乗るのが嫌いで友達には苗字だけ教えてました。
    苗字はすごいありがちのなので。

    ある日サークルの友人に本名で呼ばれてびっくりしました。
    同じ講義にでた時に、名簿で見てしったと言われて、私は理由を話して呼ばないで欲しいと伝えました。
    友人は分かってくれて、誰にも言わないと約束してくれました。
    その次の日です。
    友人が事故でなくなったのは。

    つづきます

    632: 本当にあった怖い名無し 2006/04/18(火) 16:47:21 ID:jLRSjZQUO
    なんてことなく、バイクでスリップして事故ってさ死んだ、ありがちな話です。
    悲しくて、話た内容はずっと忘れてて、
    どうして思い出したかというと、事故から数週間後、地元の友人から小学校の同窓会の報せがあったからです。
    友人は「こういったら不謹慎だけど、あんたをいじめてた人は先月事故で死んだから安心しておいで」って。
    私は亡くなった友人との前日の会話を思い出してまっさおになりました。
    私の名前を呼んだ人が立て続けに死んでると。
    報せをくれた友人は私をあだ名で呼んでいて、母も祖母も絶対私の名前を呼びませんでした。
    実家では「いんな?」「いぎな?」と言われていたんです。
    うちには父はいません。理由は分かりませんが。
    私の名前はのろわれていません

    634: 本当にあった怖い名無し 2006/04/18(火) 17:06:28 ID:o46CRcai0
    >>632
    きっといみな(忌み名or諱)なんだろうが・・・。
    お前が考えてるような意味じゃないからな。

    636: 本当にあった怖い名無し 2006/04/18(火) 17:11:51 ID:jLRSjZQUO
    >>634
    忌み名ではなかったです。
    なんか祖母が田舎独特の発音でいまいちわかんないんです。
    まあただの偶然だったことを私が一番願ってます。

    いーんな?
    いぐな?
    二種あったのかも。

    665: 本当にあった怖い名無し 2006/04/19(水) 00:21:11 ID:+tKDuQcF0
    返事

    実体験語ります。
    高校生の時部活がとてもハードで一週間に1回は疲れからくるであろう金縛りにあっていました。
    そして私には金縛りにあってる姿を誰かに見られたいというよくわかんない願望がありました。
    ある日も耳鳴りがなり(私が金縛りになるときは絶対耳鳴りします)
    「今日もキターーーー!ウゼーーーー!」と、もう金縛りになれていたのでそんな余裕な気持ちでした。
    その日は幻聴も聞こえるので(聞こえる日とそうでない日がある)なかなか寝付けずにいました。
    ちなみに幻聴の内容は生きている親戚のおじさんの声がしたり、お祭りの音が聞こえてきたり、
    知らない子供の声が聞こえたりというものでしたが、私は幻聴は夢と現実が混ざってるから聞こえるのだろうと
    割り切っているからそんなに怖くはありませんでした。
    心の中で「誰かこの姿見てくれないかなぁ」とその日も思っていたのですが、僕の部屋は2階で他の家族は
    みんな1階で寝ているので普段はまず見てもらえません。
    しかしその日はお母さんが(足音でわかる)2階に上がってきて、僕の部屋に入ってきました。
    心の中で「俺を見てくれよー!」「金縛りあってる俺ってどんなんよ!?」って思っても声を出すことも出来ないので
    せっかく見てもらうチャンスを見逃すのか、と思ったとき耳下で知らない女の声で
    「さっきから見てるのに...」
    その瞬間金縛りが解けたのですが、怖くて思い切り僕は叫んでました。
    「わあぁあああ!おかあさぁぁぁん!」
    でも周りを見ても誰もいませんでした。たしかに階段上がる音も扉を開閉する音も聞こえたのに...
    さすがに金縛りに慣れていた私もその日は一階の居間で寝ました。

    681: 本当にあった怖い名無し 2006/04/19(水) 06:28:53 ID:bVJ3LELl0
    違和感

    高校の頃の体験
    塾の帰り、滅多に使わない公園の脇の裏道を通った。
    その1年前程の夜にそこで日本刀持った男が通りがかった人に斬りつけるとか言う
    事件が起こり(軽傷だったらしいが)、それ以外にも変質者が現れる等の話があり、
    親や学校からも暗くなったら通るなとお達しが出てた場所であった。
    いつもは言いつけ通り使わなかったんだが、その日は塾に少し長く居すぎたせいで
    時間は10時を越えていたので、近道についそこを通ってしまった。
    横にある誰も居ない公園の外灯から漏れる薄い明かりに照らされながら歩いてると、
    前の方から一人の女が歩いてきた。
    場所も場所だけに少し不気味で、刺されないだろうかとか少々飛んだ事を考えながらも
    歩は進み、女との距離が近づいていく。
    少しビビりながら女を見ていると、不意に違和感が沸いてきた。女はもう目の前だ。
    すれ違った瞬間、俺は違和感の理由を理解すると共に、背筋に激しい悪寒が走った。

    (・・・・首が無い)

    その女の胴体と頭を繋げる首の部分が無く、女の頭が胴体の上にゆらゆらと浮いてたのだ。
    見間違いだろうと思いつつも俺はしばらく振り向けずに歩いていたが、
    いろいろ考えた末、50M近く歩いた後に意を決して振り返ってみた。

    女は俺とすれ違った場所に居た。胴体こそ後ろを向いた状態だった。
    しかし頭。頭だけが俺の方向を向き、俺を見ながら声こそ聞こえなかったが
    口を大きく開けて高らかに笑っていた。

    声も出せず、腰砕けになりながらも俺は即座に走って逃げた。
    以後、その道を昼間でも通った事は無い。

    706: 本当にあった怖い名無し 2006/04/20(木) 01:54:48 ID:ENJoVxV10
    子供だけに見えるもの

    2年ほど前の話。
    とある駅ビルのカフェレストランで昼食をとっていた時のこと。
    食事もほぼ終わり、セットのデザートが出された頃、
    女性2人と子供2人の4人連れが入店してきた。
    女性達は主婦仲間なのか、畳んだベビーカーを引いていて、
    子供は3歳くらいの男の子と、1歳くらいの女の子。
    あまり子供が好きじゃない私は、こっちの席に来て欲しくないな・・と思っていた。
    しかしその願いもむなしく、店員は私の斜め後ろ辺りの壁際の席を案内し、
    4人はそこへと歩いてきたのだが、その途端、唐突に子供が泣き始めた。
    私はそちらに目を向けるのも嫌だったのだが、声から泣いてるのは男の子だと分かった。
    突然堰を切ったように激しく泣き出し、何かを嫌がっているようだった。
    しまいには、「こわい~~~!!」と大声で泣き、母親たちも困惑している様子。
    私はそれでも無視していたのだが、ついに耐え切れなくなり、その親子連れへ目を向けた。
    すると、母親に抱きかかえられた男の子は、案内されるはずだった席の上方を指差して、
    「やだ、こわい~~~!!」とひどく怯えていた。
    この店内には洒落た絵画などが飾られていたから、きっと変な絵でもあったんだろうと、
    指差す方に目を向けると、

    そこにはただ、真っ白な壁があるだけだった。

    しかし男の子は、母親が一歩でもそこへ近付こうとすると、より一層激しく抵抗する。
    背筋に何か冷たいものが走った。店内の客もみな唖然としている。
    店員も困惑していたが、母親が「すみません。何かよく分からないんですけど、
    他の席にしてもらってもいいですか?」と伝えると、あっさり別の席へと案内した。

    あの席から離れると、すぐに男の子は泣き止んだ。
    彼には一体、何が見えていたんだろうか…。
    残された客の間には、嫌な空気が漂っていた。

    716: 本当にあった怖い名無し 2006/04/20(木) 20:23:44 ID:jY+omGv80
    百物語の顛末

     専門学生の頃、仲間内で百物語やったんだよな。
     でも実際、百も話が無い。んで、ネットで「自分的に怖い話」を掻き集めて
    なんとか百個、怖い話を集めたんだよな。
     蝋燭立てんのは、火事なったら恐いから、煙草を、一つ話したら一本吸うっ
    て方法で。
     んで百話し終わって、百本目の煙草を灰皿に押し付けたら、不完全燃焼でも
    起こしてたのか、なんか吸殻が燃え上がってさ、女の子ら、ビビッて泣き出し
    たんだよ。・・・でも、マジ怖かったのは。
     窓ガラスが突然割れた事。いや、公民館だったんだけどさ。同窓会って名目
    でレンタルして。大会議室でやってたんだ。窓は押し開くタイプで12枚あっ
    て、それが全部一気に割れたんだぜ。
     「やっぱ、ネットで他人の話、集めたのは、ズルかったよなぁ」
     仲間の一人がそう言ったら・・・
     『そうだ』
    って、天井から声がしたんだよ。

     何つーか、上からした声なのに、地を這うみたいな声で。
     で、何が怖かったって、その『そうだ』って声で、いや別に「怖い声」じゃ
    なかったんだぜ。なのに、全員気絶したんだよ、俺も。
     目覚ましたら、すでに朝で、更に絶叫モンの恐怖が其処に・・・

     窓、割れてなかったんだよ。
     なのに、ガラスの破片が部屋中に散らばってて。
     俺らガラスの破片の絨毯の上で、寝返り一つ打たずに寝てたんだ。

    734: 本当にあった怖い名無し 2006/04/20(木) 23:42:12 ID:RP3JTn+q0
    おなかにいる兄

    エニグマスレで見つけた



    518 本当にあった怖い名無し sage 2006/04/15(土) 16:52:31 ID:vqUOhaAX0
    ここに書いていいのか分かりませんが。

    私は両親共働きの一人っ子、その上気の弱い方でなかなか友達は出来ずいつも
    一人で室内遊びばかりしている様な子どもでした。寂しいのもあり、やはり兄
    弟と言う物に憧れいつも理想のお兄ちゃん像を思い浮かべながらままごとをし
    ていた私はだんだんとままごとだけでなく、一人公園で遊ぶ時も夕飯を食べて
    いるときでも空想の兄を登場させては会話をするようになっていました。気味
    悪がった親は辞めさせようとしたけれどもその癖はなかなか直らなかったそう
    です。しかし私も大きくなり次第に社交的にもなりました。

    そんな私も大人になり、今では4つになる娘とおなかの中に赤ちゃんがいます。
    私が妊娠する前まで兄弟をしきりに欲しがっていた娘がパタリと兄弟の話をし
    なくなったので「Mちゃんは妹と弟どっちだと思う?」と私から話しかけてみ
    ると「お兄ちゃん」と言いいました。兄と弟の意味を間違えたのだと思い「M
    ちゃんの次に生まれて来るんだから弟って言うのよ」と教えると娘はムっとし
    て「違うよママのお兄ちゃんがお腹に入っているんだよ、ママのおなかに入る
    前まで一緒に遊んでたんだ」と言いだした、私は幼い頃の自分を思いだし、こ
    の子も寂しかったのだろうと解釈していると娘が「ひろしお兄ちゃんいつもマ
    マを睨んでたよ」
    ぞわっと鳥肌が立ちました。私の想像の兄の名前もひろしでした。

    母に流産などの経験は無く、ひろしお兄ちゃんは確かに私の空想でした。ワケ
    がわからないまま私は不安の中でお腹を抱えています。

    745: 本当にあった怖い名無し 2006/04/21(金) 00:33:32 ID:6rbSxWHP0
    第3の男と地蔵

    Y君は関西の某大手製薬企業に勤めている。しかし仕事柄、中々女性と出会えず、
    彼女がいないのが悩みであった。そんな彼に、友人が彼の悩みを聞いて、やはり
    同じような悩みを持つ看護婦さん達との合コンの段取りを付けてくれることになった。
    もちろんY君に異論があるはずがない。休日を選び、待ちあわせ場所はとりあえず
    某海浜公園に決められた。参加者は男性がY君を入れて3人、看護婦さんも3人、
    そして仲介役の友人を入れて7人のはずであった。Y君は当時を振り返って言った。

    「なんか、最初からハプニング続きで、変な予感みたいなものがあったんですけどね・・・」

    女性側はともかく、男性側はそれぞれ面識がなかった。友人が数合わせに知り合い
    からY君のような男性を適当に選ぶという話だったのである。Y君はそのうちの一人とは
    すぐに落ち合う事ができた。彼も年齢はY君と同じくらいで、おとなしそうな青年だった。
    やがて、看護婦さんら女性側3人も時間通りにやってきて、なんとなくその場の雰囲気
    がほぐれてきた。しかし、男性側の最後の一人と仲介役の友人がいつまで待っても
    来ない。焦れてきたY君は友人の家に携帯で連絡を入れてみた。

    「急病って事らしいんです。いや、腹痛かなんかで、病気自体はなんてことないん
    だけれど、とにかく今日は来れない、と。」

    いきなり水をさされる形となってしまった合コンだが、まあ、主役はY君らなので、自分
    たちがいれば問題はないはずだった。しかし男側の最後の一人もなかなか来ない。
    その顔を知ってるのは友人だけであったため、皆で相談してあと10分くらい待って
    来なかったら、人数はそろわないが合コンをはじめてしまおうという事にした。すると、

    「すぐ側のベンチに、いつの間にか若い男がいたんです。うつむいて座っていて・・・」

    ひょっとしたら・・・と思い、Y君は声をかけてみた。もちろん、友人の名前を持ち出して。
    共通項といったらそれくらいしかなかったのである。と、男はスッと立ち上がり、言った。
    「じゃあ、行きましょうか・・・」と。
    「なんか今思い返すとえらく不自然だったんですけど、その時は皆焦れてたし、ああ、
    こいつが3人目なんだなって、妙に簡単に納得しちゃったんですよ・・・」

    746: 2006/04/21(金) 00:34:32 ID:6rbSxWHP0
    再び簡単にそれぞれが自己紹介した後で、近くの喫茶店、それから海浜公園巡り。
    そして飲み会へとオーソドックスに合コンは進行したそうだ。公園内の無料利用券
    などもY君は友人から預かっていあたらしく、活用したらしい。看護婦さんたちも皆
    20代くらい。Y君ともう一人の青年もはしゃいで場を盛り上げた。が、3人目の男、
    こいつがどうもよく分からない。決して陰気ではないが反応もなんとなく変で、扱い
    にくい感じで、結局盛り上がった座もしらけてしまい、誰が言い出したわけでもない
    が、今回はお開きにしようという流れになってしまった。そして、いざ皆帰る時になり、

    問題の男が、「僕はXX方面に帰るんですが、同じ方向の人はいませんか?
             よかったら僕が送っていってあげますが。」

    などと言い出した。Y君らは皆電車で海浜公園に来ていたが、その男は自家用車で
    来ていて近くに止めているらしい。そしてY君はたまたま、そのXX市に住んでいた。
    言葉に甘えれば電車代がタダになるし、なんとなくその男が気に食わないという理由
    で断るのもなんだか気が引けた。結局、Y君と、看護婦さんの一人がその男の車に
    便乗させてもらう事となった。こうして、初対面の3人の夜のドライブがはじまった。
    男の車は中古の軽自動車で、Y君と看護婦さんは後部座席に腰を下ろして座った。
    車は走り出したが、男の運転は、なかなかの安全運転であった。

    「海浜公園からXX市まで、普通に車を飛ばせば、だいたい1時間かからないんです。
    それに、いったん郊外の道路に入れば、途中はほぼ一本道のはずなんですけど」

    車はやがて、Y君の記憶どおりに郊外に入った。窓の外を夜の風景が流れていく。
    片側2車線の道だ。その道の両側は黒い木々で覆われていて、ときおりぼおっとした
    光が近づいてくると思ったら、それは小さなガソリンスタンドや自動販売機であった。
    まだそれほど深夜ではないはずなのに走っている車は自分たちの軽以外ほとんど
    なかった。ふわふわした信号の光が現れては消えていった。30分ほど走ったろうか。
    車内でY君と看護婦さんは、たわいない雑談をしていた。3人目の男―運転手の彼は
    まったく口を開かなかった。ときどきY君が話を振っても短く受け答えをするだけだった。

    「とっつきにくい奴だな・・・」

    747: 2006/04/21(金) 00:35:31 ID:6rbSxWHP0
    何気なく、Y君は窓の外を見た。そこは林が切り崩された斜面になっていて、どういう
    わけか、たくさんの石の地蔵が並んでいた。小さいけれども数は100や200ではない、
    車のライトの光に浮かび上がったそれは、とにかくえんえんと続いているのである。
    しかも、光のかげんだろうか、その地蔵たちはひどく異様な格好をしていた。

    「それが・・・一つもまともな物がないんです。どういうことかと言うと・・・」

     頭部が半分欠けているもの― 
     口のあたりに大きな亀裂があり、ゲラゲラと笑っているように見えるもの―
     斧を打ち込まれたみたいに、顔が真っ二つに割れているもの―
     目のところだけえぐられているもの―

    ほんの一瞬だけ照らされるだけなのに、不思議にY君の目には地蔵たちが一つ残らず
    無残な姿をしているのが見て取れるのだった。隣を向くと看護婦さんも、どうやら外の
    光景に気が付いていたらしい。気分が悪そうな表情をしている。Y君も嫌な気分がした。

    「なんであんないやらしい地蔵を置いておくんだろうか・・・それもあんなに」

    窓の外はいつのまにか暗い林に戻っていた。人家もないようだ。明かりが見あたらない。
    近くに大きな新興住宅地があるはずなのだが― そのときだった。

    「このあたりはね、出るそうですよ。」

    めずらしく、運転手の男が自分から口を聞き、ポツリと言った。

    「・・・?出るって・・・何が?」
    「出るんだそうです。」
    「だから・・・何が?」
    「・・・・・・・」

    Y君が尋ねても、運転手は何も言わない。黙って前を向いて運転しているだけだ。
    なんだかそのシルエットになった後姿も、さっきの地蔵そっくりに見えて気味が悪かった。

    748: 2006/04/21(金) 00:36:33 ID:6rbSxWHP0
    (くそ・・・なんなんだこいつ・・・) Y君がそう思っていた時、隣の看護婦さんが言った。

    「あのお・・・あのガソリンスタンド、さっきも通りませんでしたか?」
    「えっ?」
    彼女はいったい何を尋ねているのだろう?

    「ほら、今度は自動販売機。これって、さっきも通り過ぎましたよね?」
    たしかに、車の後ろに自動販売機らしい明かりが飛んでいく。つまり看護婦さんは、
    この車がさっきからずっと同じ所を走っているのではないか・・・と言いたいらしいのだ。

    「そんなことはないですよ。」

    答えたのはY君ではなく、運転手の男だった。

    「気のせいですよ。この道路は一本道ですからね。曲がってもいないのに同じところは
    走れませんよ。郊外の道なんてみんな似ていますからね。単調ですし。気のせいですよ。」

    運転手は初めてと言っていいくらいペラペラと話した。そして、ヒヒヒ、と低く笑った。

    「・・・・・・・」
    「・・・・・・・」

    その笑い声を聞くと、Y君も看護婦さんも何も言えなくなってしまった。

    「何か、かけましょうか。」

    運転手の男は手を伸ばしてなにやらゴソゴソやると、テープを取り出した。そして、
    それをカーステレオに押し込んだ。・・・ところが、音楽は流れてこないのである。
    2、3分たっても何も。圧迫感のようなものに耐えかねて、Y君はカサカサに乾き
    はじめた唇をまた開いた。

    「何も、聞こえないんだけど。」

    749: 2006/04/21(金) 00:37:36 ID:6rbSxWHP0
    「・・・・・・・」
    「ちゃんと、入ってるの、それ?」

    「・・・・・・・・・・」
    「ねえ」

    「聞こえないでしょ?なんにも」
    「ああ」

    「深夜にね、家の中でテープをまわしておいたんですよ。」
    「は?」

    「自分は外出してね。家の中の音を拾うように、テープをまわしておいたんです。」
    「・・・なんで、そんなことしたわけ?」

    「だって、留守の間に、何かが会話しているのが、録音できるかもしれないでしょう?」
    「・・・・・・何かって・・・・・なんなんだよ?」
    「・・・・・・・・・・」

    Y君は、相手が答えなくてよかった、とはじめて思った。と、いうよりも、それ以上その
    男と会話をしてはいけないと思った。背中に、気味の悪い汗がにじんでいた。
    ぞっとするものがせまい車内にみなぎってきた。

    とたん、隣の看護婦さんが悲鳴をあげた。「ッ!!!」
    窓の外にはまた、地蔵たちが並んでいたのだ。頭が割れ、目がえぐれ、ギザギザの口で
    ゲラゲラと笑い続けている、あの異様な石の地蔵たちが・・・

    「止めろ!」 運転手は何も言わない。

    「車を止めろ!!」

    Y君はもし運転手が言う事を聞かなかったら、力ずくでも車を止めるつもりだった。

    750: 2006/04/21(金) 00:38:36 ID:6rbSxWHP0
    だが、以外にも、車はあっさりと静かに止まった。運転手は何も言わないままだ。
    Y君と看護婦さんは、転がるようにして軽自動車から降りた。車はすぐに再発進して
    赤いテールランプが二人の前から遠ざかって行った。

    Y君はぼんやりと辺りを見回した。看護婦さんもそうだった。二人は顔を見合わせた。
    街灯の光しかなかったが、お互いが蒼白になっているのが分かった。足がガクガクした。

    そこには石の地蔵などはなかった。それどころか、近くには海の音が聞こえていた。
    そこは、あの海浜公園のすぐ側だった。。

    「・・・どうやってぐるりと戻ってきたのか全然分からないんです。だって、今しがたまで
    郊外の道路を走っていたはずなんですから・・・」

    それだけではなかった。問題の3人目の男について、

    「翌日、友人に連絡を取ったら、予定していた3人目は1時間、時間を間違えて
    待ち合わせ場所に来てしまっていたらしくて、そのまま待ちぼうけてその日は
    帰ってしまったって聞かされたんです。」

    それでは、一緒に合コンに参加し、Y君たちを乗せたあの男はいったい誰なのか?

    後日、Y君は自家用車であの時とほとんど同じコースをたどる機会があったのだが、
    道路のどこにも、あのえんえんと続くいやらしい石の地蔵などはなかったらしい。

    あのドライブは現実のものだったのだろうか。現実だとしたら、自分たちはいったい
    どこを走り、そしてどこに連れていかれるところだったのだろうか・・・

    753: 本当にあった怖い名無し 2006/04/21(金) 03:19:46 ID:7SumHHx8O
    >>745乙。おもしろかった。

    755: 本当にあった怖い名無し 2006/04/21(金) 04:16:16 ID:lcYnc+tHO
    >>745 GJ!㌧でした。

    まとめタイトルは【地蔵】か。

    757: 1/3 2006/04/21(金) 04:28:25 ID:jONw0oF30
    暗く青い視界

    大作の後で書きにくいですが・・・

     よく、死ぬ直前に視界が暗くなるって言いますね。ドラマとかでもたまにそういうシチュエーションがあります。
     あれ、正直ガチです。体験しました。
     自分、肝炎なんですね。疲れやすくって「おかしーなー」とか思ってたら、そのうち起き上がることも出来なくなって、救急車で病院に行った時にはもういつ死んでもおかしくない状態。血液検査で総ビリルビンが10を越えてるって言ったら分かる人には分かるかな。
     そのときは、昼間なのになぜか視界が薄暗かった。夜なんて真っ暗。部屋にいても蛍光灯の明かりですら薄明かりって感じ。しかも青い。青いんだよね、視界が。これを読んでる人で、視界が暗くて青みがかって見える人がいたら病院に行ったほうがいいよ、マジで。
     まあそんなわけで即入院になりました。
     後で聞いたけど、ドクターも絶対死ぬと思ったって、俺のこと。まだ生きてるけどね。人間そう簡単には死なないもんだなー、たいしたもんだ。
     

    758: 本当にあった怖い名無し 2006/04/21(金) 04:33:46 ID:jONw0oF30
     病院に運び込まれて最初の日は、なんていうのかな、とりあえずの病室に入れられるのね。
     つまり、一般病棟じゃなくって、救急車で来た患者をとりあえず入れておくみたいな。その後に内科・外科~みたいに振り分けられるんだけど。
     その病室は二人部屋だったが、俺一人だった。まぁラッキーと思ったよ。なんか、点滴で利尿剤入れられてさ、腹水取るためなんだけど、これがまた強力な奴でね。
     10分おき位におぴっこがしたくなるわけ。それだけならいいけど、大のほうも強力でさ、もうピ~!って感じで、自分では気付かないうちに漏れてるみたいな、マジそんな凶悪な薬な訳。
     だから一人のほうが気が楽だもんね。隣に人がいたらおもらし出来ないからw
     だけど、さすがにまずいことになったなーとは俺も思った。
     そのときは俺、自分がそんなに悪い状態だとは思って無かったけれど、なんか周りの雰囲気がね、「あれ?おれってそんなにわるいの?」って類推させるのに十分っていうかさ、お袋と妹が付き添ってくれてたんだけど、なんかドクターと別室で話をしてるしwww 
     後で聞いたらプライバシーの問題で病状の話をするのは専用の部屋でっていうのが規則だったらしいんだけど、そのときはあせったよ。別室で話をするのは駄目だろw
     と、まあその入院初めての夜、その病室は一般病室じゃないもんだから、廊下側の壁に大きな窓がついている。まあ、異常を外からすぐ発見できるようにだろうね。
     中からはナースステーションが見える。病院っていうのはいろんな人間が歩き回ってるもんだ。ドクター、ナース、患者、業者っぽい人、いろいろ。
     そんな人たちが行き交っているのを窓からなんとなく眺めていた。

    759: 本当にあった怖い名無し 2006/04/21(金) 04:36:19 ID:jONw0oF30
    看護師さん(ナース)が入ってくる。俺は動けないから、しびんの処理とか、大がしたいときにナースコールを押すと来てくれてトイレまで連れて行ってくれる。
     トイレは部屋の中にあるんだけど、情けないことにそこまで自分でいけないんだ、俺。そこまで動けないほど悪かったんだね。
     利尿剤のせいで小も大も頻繁に出る(出過ぎる)んだけど、何回もナースコールするのも悪い気がしてね、できるだけ我慢したりしてさ。そのうちうとうとしてきた。
     もちろん熟睡なんてできない。凶悪な利尿剤を点滴で打たれてるから眠れやしない。
     暗い視界の中で窓の外の廊下を見ていた。患者が歩いてる。でも、やたらと歩いてる。なんか人数が多くないか?
     ここは救急患者が運び込まれるフロアのはずなのに、何で歩けるほど元気な患者がこんなにいっぱいいるんだ?
     患者なのか? そうだ、病院パジャマを着てるもんな、患者の筈だ。
     でも、、、おかしい、なにかおかしい。
     
     人は行き交っている。でも、
     
     患 者 は 全 員 一 方 向 に し か 流 れ て い な い !
     
     左から右へ! 後から後から患者は通り過ぎるが、右から左へ帰る患者はいない!
     マジでちびりました。暗い視界の中を通り過ぎる病院パジャマの患者・・・
     
     ナースコールを押して看護師さんに来てもらってトイレに連れて行ってもらいました。
     その時に、
    「このフロア、救急車で運ばれた人だけがいるんですよねえ、そういう人って普通歩き回ったりできないと思うんですけど、何であんなに大勢患者さんが廊下を歩いているんですか?」
    ってきいたら、このフロアには、ナースの助け無しで歩ける患者さんは居ないって言われました。
     
     暗い視界が、さらに暗くなりました。。。
     暗くて青い視界で見た夢でしょうかね。あんまり恐くなくてごめんちゃいm( __ __ )m 。

    760: 本当にあった怖い名無し 2006/04/21(金) 05:10:14 ID:LAZxPM0p0
    >>757
    乙。
    その人達、やっぱり、生きている人ではないんだろうなぁ。
    皆して、どこに向かって歩いていたんだろ。

    917: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 21:09:09 ID:LGBBQHcQ0
    強迫観念

    おじゃまします。
    職場の異動で、この春から、とあるダムでお仕事をすることになりました。
    一人で夜勤してるときに、警察さんとか消防さんとかの電話を受けるほど
    怖いことはありません。。。
    先日もおひとり、流れてきました。。。。見なかったけど。

    918: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 21:13:07 ID:IvFGcg3H0
    ほほう それでそれで?

    919: 917 2006/04/22(土) 21:42:25 ID:LGBBQHcQ0
    >>918
    まだ1ヶ月も経ってないから直接経験したのはその「流れてきた」1件だけなんだけれど、
    毎年10人以上はこのダムに関連してお亡くなりになってます。
    ダムから直接ダイブする方、ダム上流でダイブしてダムまでお越しになる方、
    ダム下流でダイブして海まで行く方・・・・。

    とりあえず、やばそうな人には声をかけても、ぜったい触れちゃいけないという教えをうけました。
    なんでも「この手を離すとこの人は死ぬ」という脅迫概念で手が離せなくなるとか。

    801: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 03:48:18 ID:moTdWLP+O
    危険な好奇心

    少し長い話ですが、暇な方、読んでください。

    小学生の頃、学校の裏山の奥地に俺達は秘密基地を造っていた。
    秘密基地っつっても結構本格的で、複数の板を釘で打ち付けて、雨風を防げる3畳ほどの広さの小屋。
    放課後にそこでオヤツ食べたり、エロ本読んだり、まるで俺達だけの家のように使っていた。
    俺と慎と淳と犬2匹(野良)でそこを使っていた。
    小5の夏休み、秘密基地に泊まって遊ぼうと言うことになった。
    各自、親には『○○の家に泊まる』と嘘をつき、小遣いをかき集めてオヤツ、花火、ジュースを買って。修学旅行よりワクワクしていた。
    夕方の5時頃に学校で集合し、裏山に向かった。
    山に入ってから一時間ほど登ると俺達の秘密基地がある。基地の周辺は2匹の野良犬(ハッピー♂タッチ♂)の縄張りでもある為、基地に近くなると、どこからともなく2匹が尻尾を振りながら迎えに来てくれる。
    俺達は2匹に『出迎えご苦労!』と頭を撫でてやり、うまい棒を1本ずつあげた。
    基地に着くと、荷物を小屋に入れ、まだ空が明るかったのでのすぐそばにある大きな池で釣りをした。まぁ釣れるのはウシガエルばかりだが。(ちなみに釣ったカエルは犬の餌)

    803: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 04:11:40 ID:moTdWLP+O
    釣りをしていると、徐々辺りが暗くなりだしたので、俺達は花火をやりだした。俺達よりも2匹の野良の方がハシャいでいたが。
    結構買い込んだつもりだったが、30分もしないうちに花火も尽きて、俺達は一旦小屋に入った。
    夜の秘密基地というのは皆始めてで、山の奥地ということで、街灯もなく、月明りのみ。聞こえるのは虫の鳴き声だけ。
    簡易ライト一本の薄明るい小屋に三人、最初は皆で菓子を食べながら好きな子の話、先生の悪口など喋っていたが、静まり返った小屋の周囲から、時折聞こえてくる『ドボン!』(池に何かが落ちてる音)や『ザザッ!』(何かの動物?の足音?)に俺達は段々と恐くなって来た。
    しだいに、
    『今、なんか音したよな?』
    『熊いたらどーしよ?!』
    など、冗談ではなく、本気で恐くなりだしてきた。
    時間は9時、小屋の中は蒸し暑く、蚊もいて、眠れるような状況では無かった。それよりも山の持つ独特の雰囲気に俺達は飲まれてしまい、皆、来た事を後悔していた。

    806: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 04:35:31 ID:moTdWLP+O
    明日の朝までどう乗り切るか俺達は話し合った。
    結果、小屋の中は蒸し暑く、周囲の状況も見えない(熊の接近等)為、山を下りる事になった。
    もう内心、一時も早く家に帰りたい!と俺は思っていた。
    懐中電灯の明かりを頼りに足元を照らし、少し早歩きで俺達は下山し始めた。5分ほどはハッピーとタッチが俺達の周りを走り回っていたので心強かったが、少しすると2匹は小屋の方に戻っていった。
    普段、何度も通っている道でも夜は全く別の空間にいるみたいだった。
    幅30㌢程度の獣道を足を滑らさぬよう、皆無言で黙々と歩いていた。
    そのとき、慎が俺の肩を後ろから掴み『誰かいるぞ!』と小さな声で言ってきた。
    俺達は瞬間的にその場に伏せ、電灯を消した。
    耳を澄ますと確かに足音が聞こえる。
    『ザッ、ザッ、』
    二本足で茂みを進む音。
    その音の方を目を凝らして、その何者かを捜した。
    俺達から2、30㍍程離れた所の茂みに、その何者かは居た。
    懐中電灯片手に、もう一方の手には長い棒のようなものを持ち、その棒でしげみを掻き分け、山を登っているようだった。

    808: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 04:44:54 ID:moTdWLP+O
    俺たちは始め恐怖したが、その何かが『人間』であること。また相手が『一人』であることから、それまでの恐怖心はなくなり、俺たちの心は幼い『好奇心』で満たされていた。
    俺が『あいつ、何者だろ?尾行する?』と呟くと、二人は『もちろん』と言わんばかりの笑顔を見せた。

    微かに見える何者かの懐中電灯の明かりと草を書き分ける音を頼りに、俺達は慎重に慎重に後を着けだした。

    809: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 04:57:38 ID:moTdWLP+O
    その何者かは、その後20分程、山を登り続けて立ち止まった。

    俺達はその後方30㍍程の所に居たので、そいつの性別はもちろん、様子等は全くわからない。
    かすかな人影を捕らえる程度。
    ソイツは立ち止まってから背中に背負っていた荷物を下ろし、何かゴソゴソしていた。
    『アイツ一人で何してるんだろ?クワガタでも獲りに来たんかなぁ・』と俺は言った。
    『もっと近づこうぜ!』と慎が言う。
    俺達は枯れ葉や枝を踏まぬよう、擦り足で、身を屈ませながら、 ゆーっくりと近づいた。

    810: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 05:19:30 ID:moTdWLP+O
    俺達はニヤニヤしながら近づいていった。頭の中で、その何者かにどんな悪戯をしてやろうかと考えていた。
    その時、
    『コン!』
    甲高い音が鳴り響いた。
    心臓が止まるかと。

    『コン!』
    また鳴った。一瞬何が起きたか解らず、淳と慎の方を振り返った。
    すると淳が指をさし、
    『アイツや!アイツ、なんかしとる!』と。

    俺はその何者かの様子を見た。
    『コン!コン!コン!』
    何かを木に打ち付けていた。いや、手元は見えなかったが、それが【呪いの儀式】というのはすぐにわかった。と 言うのも、この山は昔から【藁人形】に纏わる話がある。あくまで都市伝説的な噂だと、その時までは思っていたが。

    俺は恐くなり、『逃げよ。』と言ったが、
    慎が
    『あれ、やっとるの女や。よー見てみ。』と小声で言い出し、淳が
    『どんな顔か見たいやろ?もっと近くで見たいやろ?』と悪ノリしだし、慎と淳はドンドンと先に進み出した。
    俺はイヤだったが、ヘタレ扱いされるのも嫌なんで渋々二人の後を追った。

    その女との距離が縮まるたびに『コン!コン!』以外に聞こえてくる音があった。
    いや、音と言うか、
    女はお経?のような事を呟いていた。

    811: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 05:26:59 ID:Voe5JRsqO
    (;´Д`)

    813: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 05:34:01 ID:R20CLyDdO
    支援

    814: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 05:34:10 ID:moTdWLP+O
    少し迂回して、俺達はその女の斜め後方8㍍程の木の陰に身を隠した。
    その女は肩に少し掛かるぐらいの髪の長さで、痩せ型、足元に背負って来たリュックと電灯を置き、写真?のような物に次々と釘を打ち込んでいた。すでに6~7本打ち込まれていた。

    その時、
    『ワン!』
    俺達はドキッとして振り返った、そこにはハッピーとタッチが尻尾を振ってハァハァいいながら「なにしてるの?」と言わんような顔で居た。
    次の瞬間、慎が
    『わ゛ぁー!!』と変な大声を出しながら走り出した。
    振り返ると、鬼の形相をした女が片手に金づちを持ち、『ア゛ーッ!!』みたいな奇声を上げ、こちらに走って来ていた。

    816: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 05:42:58 ID:Voe5JRsqO
    怖ッッ

    818: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 05:45:01 ID:X1VYaB7/O
    も、盛り上がってまいりました~

    819: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 05:49:00 ID:moTdWLP+O
    俺と淳もすぐさま立ち上がり慎の後を追い走った。
    が、俺の左肩を後ろから鷲づかみされ、すごい力で後ろに引っ張られ、俺は転んだ。
    仰向きに転がった俺の胸に『ドスっ』と衝撃が走り、俺はゲロを吐きかけた。何が起きたか一瞬解らなかったが、転んだ俺の胸に女が足で踏み付け、俺は下から女を見上げる形になっていた。
    女は歯を食いしばり、見せ付けるように歯軋りをしながら『ンッ~ッ』と何とも形容しがたい声を出しながら、俺の胸を踏んでいる足を左右にグリグリと動かした。
    痛みは無かった。もう恐怖で痛みは感じなかった。女は小刻みに震えているのが解った。恐らく興奮の絶頂なんだろう。
    俺は女から目が離せなかった。離した瞬間、頭を金づちで殴られると思った。

    823: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 06:07:47 ID:JXAsfPQI0
    支援

    825: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 06:09:55 ID:zH5suYTlO
    うは・・・・・・俺もう夜に山行けねぇよ・・・・・・orz

    826: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 06:10:53 ID:moTdWLP+O
    そんな状況でも、いや、そんな状況だったからだろうか、女の顔はハッキリと覚えている。
    年齢は40ぐらいだろうか、少し痩せた顔立ち、目を剥き、少し受け口気味に歯を食いしばり、小刻みに震えながら俺を見下す。
    俺にとってはその状況が10分?20分?全く覚えてない。
    女が俺の事を踏み付けながら、背を曲げ、顔を少しずつ近づけて来た、その時、タッチが女の背中に乗り掛かった。
    女は一瞬焦り、俺を押さえていた足を踏み外し、よろめいた。
    そこにハッピーも走って来て、女にジャレついた。
    恐らく、2匹は俺達が普段遊んでいるから人間に警戒心が無いのだろう。
    俺はそのすきに慌てて起きて走りだした。
    『早く!早く!』と離れたところから慎と淳がこちらを懐中電灯で照らしていた。
    俺は明かりに向かい走った。
    『ドスっ』
    後ろで鈍い音がした。
    俺には振り返る余裕も無く走り続けた。


    慎と淳と俺が山を抜けた時には0時を回っていた。
    足音は聞こえなかったが、あの女が追い掛けてきそうで俺達は慎の家まで走って帰った。


    慎の家に付き、俺は何故か笑いが込み上げて来た。極度の緊張から解き放たれたからだろうか?
    しかし、淳は泣き出した。

    827: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 06:14:12 ID:PWMMeVLD0
    (つд`) ハッッピィィーーー!!

    828: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 06:19:05 ID:Voe5JRsqO
    なんだなんだ

    829: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 06:21:45 ID:R20CLyDdO
    わんこやられた?

    831: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 06:27:53 ID:moTdWLP+O
    俺は『もう、あの秘密基地二度と行けへんな。あの女が俺らを探してるかもしれんし。』と言うと
    淳は泣きながら『アホ!朝になって明るくなったら行かなアカンやろ!』と言い出した。
    俺がハァ?と思っていると、慎が俺に
    『お前があの女から逃げれたの、ハッピーとタッチのおかげやぞ!お前があの女に後から殴られそうなとこ、ハッピーが飛び付いて、代わりに殴られよったんや!』

    すると淳も泣きながら
    『あの女、タッチの事も、タッチも・・うっ・』と号泣しだした。

    後から慎に聞くと走り出した俺を後から殴ろうとしたとき、ハッピーが女に飛び付き、頭を金づちで殴られた。女は尚も俺を追い掛けようとしたが、足元にタッチがジャレついてきて、タッチの頭を金づちで殴った。
    そして女は一度俺らの方を見たが、追い掛けてこず、ひたすら2匹を殴り続けていた。

    俺達はひたすら逃げた。

    慎も朝になれば山に入ろうといった。
    もちろん、俺も同意した。

    しかし、そこには、さらなる恐怖が待っていた。

    つづく
    今日はオヤスミ

    833: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 06:34:03 ID:X1VYaB7/O
    >>831
    お疲れ様です。
    つづきお待ちしてます。m(__)m

    834: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 06:34:41 ID:PWMMeVLD0
    >>831
    乙、次はあらかじめ文章作ってきてから投下してください。

    (つд`)わんこカワイソス

    836: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 06:36:02 ID:zH5suYTlO
    >>831
    な、生殺しは止めれ・・・気になって俺が寝れねぇ・・・(;´д`)
    今はタッチとハッピーのご冥福をお祈りします・・・""(ノ_<。)

    837: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 07:20:11 ID:AFVbv2/G0
    はやく。
    はやく。
    続きはやく。

    839: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 07:34:41 ID:3c/NIAOv0
    つづきがきになる

    852: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 13:45:51 ID:moTdWLP+O
    興奮の為、明け方まで眠れず、朝から昼前まで仮眠を取り、俺達は山に向かった。
    皆、あの『中年女』に備え、バット・エアーガンを持参した。
    山の入口に着いたが、慎が『まだアイツがいるかも知れん』と言うので、いつもとは違うルートで山に入った。
    昼間は山の中も明るく、蝉の泣き声が響き渡り、昨夜の出来事など嘘のような雰囲気だ。
    が、『中年女』に出くわした地点に近づくに連れ緊張が走り、俺達は無言になり、又、足取りも重くなった。
    少しずつ昨日の出来事が鮮明に思い出す地点に差し掛かった。
    バットを握る手は緊張で汗まみれだ。

    例の木が見えた。女が何かを打ち付けていた木。

    少し近づいて俺達は言葉を失った。

    木には小さな子供(四・五歳ぐらいの女のコ?)の写真に無数の釘が打ち付けられていた。
    いや、驚いたのはそれでは無い。その木の根元にハッピーの変わり果てた姿が。
    舌を垂らし、体中血まみれで、眉間に一本、釘が刺されていた。
    俺達は絶句し、近づいて凝視することが出来なかった。
    蝿や見たことの無い虫がたかっており、生物の『死』の意味を俺達は始めて知った。

    856: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 14:05:10 ID:PWMMeVLD0
    >>852
    あああぁぁやっぱりか~~。
    (つд`) ハッピィーーー!!!

    853: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 13:49:11 ID:zH5suYTlO
    >>852
    乙。
    ・・・・・ハッピータソ・・・・・(´・ω・)

    854: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 13:58:32 ID:UGLhuMWt0
    >>853
    ハッピー南無…( ̄- ̄゜ )
    タッチもだろね南無。

    949: 本当にあった怖い名無し 2006/04/23(日) 01:53:04 ID:c9ratkYXO
    >>852
    続きまーだー?

    950: 本当にあった怖い名無し 2006/04/23(日) 02:32:23 ID:0yX4mhCZO
    >>852
    続き

    俺はハッピーの変わり果てた姿を見て、今度中年女に会えば、次は俺がハッピーのように・・・と思い、すぐにでも家に帰りたくなった。
    その時、淳が『タッチ・・、タッチの死体が無い!タッチは生きてるかも!』と言い出した。
    すると慎も
    『きっとタッチは逃げのびたんだ!きっと基地にいるはず!』と言い出した。俺もタッチだけは生きていて欲しい。と思い、三人で秘密基地へと走り出した。

    秘密基地が見える場所まで走ってきたが、慎が急に立ち止まった。
    俺と淳は『!中年女?!』と思い、慌てて身を伏せた。黙って慎の顔を見上げると、慎は
    『・・なんだあれ・?』
    と基地を指差した。
    俺と淳はゆっくり立ち上がり、基地を眺めた。
    何か基地に違和感があった。何か・・・

    基地の屋根に何か付いている・・。
    少しずつ近づいていくと、基地の中に昨夜忘れていた淳の巾着袋
    (淳は菓子をいつもこれに入れて持ち歩いている)
    が基地の屋根に無数の釘で打ち付けてあるではないか!
    俺達は驚愕した。
    【この秘密基地、あの中年女にバレたんだ!】

    慎が恐る恐る、バットを握り締めながら基地に近づいた 。

    859: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 14:21:51 ID:yCLs2K/a0
    ハッピー・・・(TдT)
    女が呪ってた相手が男とかじゃなくて
    ちっちゃい女の子っていうのが更に怖い・・・。

    860: 本当にあった怖い名無し 2006/04/22(土) 14:25:17 ID:Kt8xNQ0X0
    はっぴいいいいいいいいたあああああぁぁぁぁぁぁぁん

    955: 本当にあった怖い名無し 2006/04/23(日) 02:47:25 ID:0yX4mhCZO
    俺と淳は少し後方でエアーガンを構えた。基地の中に中年女がいるかもしれない。
    慎はゆっくりとドアに手を掛けると同時に、すばやく扉を引き開けた。

    『うわっ!』

    慎は何かに驚き、その場に尻餅を付きながら、ズルズルと俺達の元に後ずさりをしてきた。
    俺と淳は何に慎が怯えているのか解らず、とりあえず銃を構えながら基地の中をゆっくりと覗いた。

    そこには変わり果てたタッチの死体があった。
    『うわっ!』
    俺と淳も慎と同じような反応をとった。
    やはりタッチも眉間に五寸釘が打ち込まれていた。
    俺はその時、思った。あの中年女は変態だ!いや、キチ●イだ!普通、こんなことしないだろう。
    とてつもない人間に関わってしまったと、昨夜、この山に来た事を心から後悔した。

    しばらく三人ともタッチの死体を見て呆然としていたが、慎が小屋の中を指差し、『おい!!あれ・・・』

    俺と淳は黙りながら静かに慎が指差す方向を覗き込んだ。
    基地の中・・・
    壁や床板に何か違和感が・・・何か文字が彫ってある・・
    近づいてよーく見てみた。
    『淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺淳呪殺・・・』
    無数に釘で淳・呪・殺と壁や床に彫ってあった。

    959: 本当にあった怖い名無し 2006/04/23(日) 03:02:43 ID:0yX4mhCZO
    淳は『え??・・』
    と目が点、というか、固まっていた。いや、俺達も驚いた。なぜ名前がバレているのか!

    その時、慎が『淳の巾着や、巾着に名前書いてあるやん!』
    『?!』
    俺は目線を屋根に打ち付けられた巾着に持って行った。
    無数に釘で打ち付けられた巾着には確かに
    【五年三組○○淳】
    と書かれてある。
    淳は泣き出した。
    俺も慎も泣きそうだった。学年と組、名前が中年女にバレてしまったのだ。もう逃げられない。俺や慎の事もすぐにバレてしまう。
    頭が真っ白になった。
    俺達はみんなハッピーやタッチのように眉間に釘を打ち込まれ、殺される。。。
    慎が言った
    『警察に言おう!もうダメだよ、逃げられないよ!』
    俺はパニックになり
    『警察なんかに言ったら、秘密基地の事とか昨日の夜、嘘付いてここに来た事バレて親に怒られるやろ!』
    と冷静さを欠いた事を言った。いや、当時は何よりも親に怒られるのが一番恐いと思っていたのもあるが。。。
    ただ、淳はずっと泣いたまま、
    『ッヒック、ヒック・・』
    何も掛ける言葉が見つからなかった。

    淳は無言で打ち付けられた巾着を引きちぎり、ポケットにねじ込んだ。

    967: 本当にあった怖い名無し 2006/04/23(日) 03:41:01 ID:0yX4mhCZO
    俺達は会話が無くなり、とりあえず山を降りた。淳は泣いたままだった。
    俺は今もどこからか中年女に見られている気がしてビクビクしていた。
    山を降りると慎が
    『もう、この山に来るのは辞めよ。しばらく近づかんといたら、あの中年女も俺らの事を忘れよるやろ。』と言った。
    俺は『そやな、んで、この事は俺らだけの秘密にしよ!誰かに言ってるのがアイツにバレたら、俺ら殺されるかもしれん。』

    慎は頷いたが淳は相変わらず腕で涙を拭いながら泣いていた。
    その日、各自家に帰り、その後、その夏休みは三人で会うことは無かった。
    その二週間後の新学期、登校すると、淳の姿は無かった。慎は来ていたので、慎と二人で『もしかして淳、あの女に・・・』
    と思いながら、学校帰りに二人で淳の家を訪ねた。
    家の呼び鈴を押すと、明るい声で『はぁーい!』と淳の母親が出て来た。
    俺が『淳は?』と聞くと、おばさんは『わざわざお見舞いありがとねー。あの子、部屋にいるから上がって。』
    と言われ、俺と慎は淳の部屋に向かった。
    『淳!入るぞ!』と淳の部屋に入ると、淳はベットで横になりながら漫画を読んでいた。
    以外と平気そうな淳を見て俺と慎は少し安心した。

    972: 本当にあった怖い名無し 2006/04/23(日) 03:56:52 ID:0yX4mhCZO
    慎『何で今日休んだん?』
    俺『心配したぞ!風邪け?』
    淳『・・・』
    淳は無言のまま漫画を閉じ、俯いていた。
    そこにおばさんが菓子とジュースを持ってきて、
    『この子、10日ぐらい前からずっとジンマシンが引かないのよ。』と言って『駄菓子の食べ過ぎじゃないのー?』と続けた。
    笑いながらおばさんは部屋を出ていった。
    俺と慎は笑って
    『何だよ!脅かすなよー、ジンマシンかよ!拾い食いでもしたんだろ?』とおどけたが、淳は俯いたまま笑わなかった。
    慎が『おい!淳どうした?』と訪ねると淳は無言でTシャツを脱いだ。

    体中に赤い斑点。
    確かにジンマシンだった。俺は『ジンマシンなんて薬塗ってたら治るやん。』と言うと、淳が、
    『これ、あの女の呪いや・・・』と言いながら背中を見せて来た。
    確かに背中も無数にジンマシンがある。
    慎が『何で呪いやねん。もう忘れろ!』と言うと
    淳は『右の脇腹見て見ろや!』と少し声を荒げた。
    右の脇腹・・たしかにジンマシンが一番酷い場所だったが、なぜ『呪い』に結び付けるかが解らなかった。
    すると淳が『よく見ろよ!これ、顔じゃねーか!』
    よく見て俺と慎は驚いた。確かに直径五㌢程の人、いや、女の顔のように皮膚がただれて腫れ上がっている。

    979: 本当にあった怖い名無し 2006/04/23(日) 04:15:51 ID:0yX4mhCZO
    俺と慎は『気にしすぎだろ?たしかに顔に見えないことも無いけど。』
    と言ったが、
    『どー見ても顔やんけ!俺だけやっぱり呪われてるんや!』と言った。
    俺と慎は淳に掛ける言葉が見つからなかった。と言うより淳の雰囲気に圧倒された。
    いつもは温厚で優しい淳が・・少し病んでいる。青白い顔に覇気のない目、きっと精神的に追い詰められているのだろう。
    俺と慎は急に淳の家に居づらくなり、帰ることにした。
    帰り道、俺は慎に『あれ、どー思う?呪いやろか?』と聞いた。
    慎は『この世に呪いなんてあらへん!』と言った。なぜかその言葉に俺が勇気づけられた。

    それから三日過ぎた。依然、淳は学校には来なかった。
    俺も慎も淳に電話がしづらく、淳の様子は解らなかった。ただクラスの先生が『風疹で淳はしばらく休み』と言っていたので少し安心していた。
    しかし、この頃から学校で奇妙な噂が流れ始めた。
    【学校の通学路にトレンチコートにサンダル履きのオバさんが学童を一人一人睨むように顔を凝視してくる】
    という噂だ。

    982: 本当にあった怖い名無し 2006/04/23(日) 04:26:47 ID:0yX4mhCZO
    その噂を聞いた放課後、俺は激しく動揺した。何故なら俺は唯一、間近で顔を見られている。
    慎に相談した。
    慎は『大丈夫!夜やったし見えてないって!それにあの日見られてたとしても、忘れてるって!』と、俺を落ち着かせる為か、意外と冷静だった。
    何よりも嫌だったのが、俺と慎は通学路が全くの正反対。俺と淳は近所なのだが、淳が休んでいる為、俺は一人で帰らなければいけない。
    俺は慎に『しばらく一緒に帰ろうよ!俺、恐い。』と慎に頼んだ。慎は少し呆れた顔をしていたが、『淳が来るまでやぞ!』と行ってくれた。
    その日から、帰りは俺の家まで慎が付き添ってくれる事になった。




    続き、明日の夜中、書きます。おやすみなさい。

    985: 本当にあった怖い名無し 2006/04/23(日) 04:31:58 ID:c9ratkYXO
    >>982
    ちくしょー!でもとりあえず乙。もう俺も寝る。

    987: 本当にあった怖い名無し 2006/04/23(日) 04:35:15 ID:i47UoH+pO
    >>982
    乙、つづきお待ちしてます。m(__)m

    295: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/04/24(月) 03:21:39 ID:5CaStqefO
    続き

    その日から慎と帰ることになった。

    その日は学校で噂の『トレンチコート女』(推定・中年女)には会わなかった。
    次の日も、その次の日も会わなかった。
    しかし、学校では相変わらず【トレンチコートの女】の噂は囁かれていた。
    慎と一緒に下校することになり五日目、俺達は久しぶりに淳の見舞いに行くことにした。

    お土産に給食のデザートのオレンジゼリーを持って行った。

    淳の家に着き、チャイムを押した。いつもの様に叔母さんが明るく出て来て俺達を中に入れてくれた。

    淳は相変わらず元気が無かった。ジンマシンは大分消えていたが、淳本人は
    『横腹の顔の部分が日に日に大きくなっている。』
    と言っていたが、俺と慎には全く解らなかった。むしろ、前回見たときよりはマシになっているように見えた。
    精神的に淳はショックを受けているのだろう。
    俺達は学校で流れている『トレンチコートの女』の噂は淳には言わなかった。
    帰り間際に淳の叔母さんが俺達の後を追い掛けて来て、『淳、クラスでイジメにでも会っているの?』と不安げな顔で聞いて来た。
    俺達は否定したが、本当の理由を言えないことに少し罪悪感を感じた。

    298: 本当にあった怖い名無し 2006/04/24(月) 03:30:14 ID:OFXO6TfdO
    >>295ドーモさん…じゃなく、ハピタチキター!!!

    299: 本当にあった怖い名無し 2006/04/24(月) 03:38:01 ID:9PWtlfebO
    >>295
    待ってましたぞ(・ω・)/

    302: 本当にあった怖い名無し 2006/04/24(月) 03:42:04 ID:8HMlni550
    ハッピィたああああああああアン!!!!(;ω;)ノシ
    まってたお!!!!!

    303: 本当にあった怖い名無し 2006/04/24(月) 03:45:17 ID:qh2mOwOr0
    (つд`)ハッピイ・・・タッチ・・・淳・・・

    305: 本当にあった怖い名無し 2006/04/24(月) 03:53:56 ID:g8kbU1koO
    それからそれから

    301: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/04/24(月) 03:40:18 ID:5CaStqefO
    それから三日後、
    その日は珍しく内藤と佐々木と俺と慎の四人で一緒に下校した。
    内藤は体がデカく、佐々木はチビ。実写版のジャイアンとスネオみたいな奴ら。
    もう俺と慎の中で『中年女』の事は風化しつつあった。学校で噂の『トレンチコート女』も実在したとしても、全くの別人と思えて来ていた。

    その日は四人で駅前にガチャガチャをしに行こうと言う話になり、いつもと違う道を歩いていた。

    これが間違いだった。

    楽しく四人で話しながら歩いていると、佐々木が『あ、あれトレンチコート女ぢゃね?』
    内藤『うわっ!ホンマや!きもっ!』と言い出した。
    俺はトレンチコート女を見てみた。心の中で《別人であってくれ!》と願った。
    トレンチコート女はスーパーの袋を片手に持ち、まだ残暑の残るアスファルトの道で、ただ、突っ立っていた。うつむいて表情は全く解らない。

    慎は警戒しているのか、小声で俺達に『目、合わせるなよ!』と言ってきた。
    少しずつ、女との距離が縮まっていく。緊張が走った。女は微動たりせず、ただ、うつむいていた。
    女との距離が5㍍程になったとき、女は突然顔を上げ、俺達四人の顔を見つめてきた。そして、その次に俺達の胸元に目線を送って来ているのが解った。
    !名札を確認している。

    311: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/04/24(月) 04:13:03 ID:5CaStqefO
    もうガチャガチャどころではない。曲がり角を曲がり、女が見えなくなった所で俺は慎の腕を掴み
    『帰ろう!』と言った。
    慎は俺の目をしばらく見つめて『あ、今日塾だっけ?帰らなやばいな!』と俺に合わせ、俺達は走った。

    家とは逆の方向に走り、しばらくして俺は慎に『アイツや!あの目、間違いない!俺らを探しに来たんや!』
    慎は意外と冷静に『マジマジと名札見てたもんな。。学年とクラス、淳の巾着でバレてるし。。』
    俺はそんな落ち着いた慎に腹がたち『どーすんだよ!もう逃げ切れネーよ!家とかそのうちバレっぞ!!』

    慎『やっぱ警察に言おう。このままはアカン。助けてもらお。』

    俺『・・・』俺はしばらく黙っていた。たしかに他に助かる手は無いかもしれないと思った。
    『でも、警察に何て言う?』と俺が問うと慎は
    『山だよ。あの山に打ち付けられた写真とかハッピー、タッチの死体、あれを写真に撮って、あの女が変質者って言う証拠を見せれば警察があの女を捕まえてくれるはずや!』

    俺は納得したが、もうあの山に行くのは嫌だったが、仕方が無かった。

    さっそく、明日の放課後、浦山に二人で行く事になった。

    313: 本当にあった怖い名無し 2006/04/24(月) 04:15:59 ID:8HMlni550
    wktk

    314: 本当にあった怖い名無し 2006/04/24(月) 04:16:25 ID:g8kbU1koO
    支援

    315: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/04/24(月) 04:27:46 ID:5CaStqefO
    明日の放課後、裏山に行く。その話がまとまり、俺達は家に帰ろうとしたが、『中年女』が何処に潜伏しているか解らない為、俺達は恐ろしく遠回りした。通常なら20分で帰れるところを二時間かけて帰った。
    家に着いて俺はすぐに慎に電話した
    『家とかバレてないかな?今夜きたらどーしよ!』などなど。俺は自分で自分がこれほどチキンとは思わなかった。
    名前がバれ、小屋に『淳呪殺』と彫られた淳が精神的に病んでいるのが理解できた。
    慎は『大丈夫、そんなすぐにバレないよ!』と俺に言ってくれた。
    この時俺は思った。普段対等に話しているつもりだったが、慎はまるで俺の兄のような存在だと。
    もちろんその日の夜は眠れなかった。
    わずかな物音に脅え、目を閉じれば、あのニヤッと笑う中年女の顔がまぶたの裏に焼き付いていた。

    朝が来て、学校に行き、授業を受け、放課後、
    午後3時半。。
    俺と慎は裏山の入口まで来た。

    156: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/04/27(木) 04:50:46 ID:2G2sPLliO
    俺は山に入るのを躊躇した。『中年女』『変わり果てたハッピーとタッチ』『無数の釘』
    頭の中をグルグルと鮮やかに『あの夜の出来事』が甦ってくる。
    俺は慎の様子を伺った。慎は黙って山を見つめていた。慎も恐いのだろう。
    『やっぱ、入るの恐いな・・・』と言ってくれ!と俺は内心願っていた。

    慎はズボンのポケットからインスタントカメラを取り出し、右手に握ると、俺の期待を裏切り、
    『よし。』
    と小さく呟き、山へ入るとすぐさま走りだした。
    俺はその後ろ姿に引っ張られるように走りだした。

    慎は振り返らずに走り続ける。
    俺は必死に慎を追った。一人になるのが恐かったから必死で追った。

    今思えば慎も恐かったのだろう。恐いからこそ周りを見ずに走ったのだろう。

    『あの場所』が 徐々に近づいてくる。
    思い出したくもないのに『あの夜』の出来事を鮮明に思いだし、心に『恐怖』が広がりだした。
    恐怖で足がすくみだした時、『あの場所』に着いた。
    そう、『中年女が釘を打っていた場所』『中年女がハッピー、タッチを殺した場所』『中年女に引きずり倒された場所』


    【中年女と出会ってしまった場所】

    160: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/04/27(木) 05:19:27 ID:2G2sPLliO
    俺は急に誰かに見られているような気がして周りを見渡した。いや、『誰かに』では無い、中年女に見られているような気がした。
    山特有の『静寂』と自分自身の心に広がった『恐怖』がシンクロし、足が震えだす。
    立ち止まる俺を気にかける様子無く、慎はあの木に近づきだした。

    何かに気付き、慎はしゃがみ込んだ。
    『ハッピー・・・』
    その言葉に俺は足の震えを忘れ、慎の元に歩み寄った。
    ハッピーは既に土の一部になりつつあった。頭蓋骨をあらわにし、その中心に少し錆びた釘が刺さったままだった。
    俺は釘を抜いてやろうとすると、慎が『待って!』と言い、写真を一枚撮った。
    慎の冷静さに少し驚いたが、何も言わず俺は再び釘を抜こうとした。
    頭蓋骨に突き刺さった釘をつまんだ瞬間、頭蓋骨の中から見たことの無い、多数の虫がザザッと一斉に出てきた。
    『うわっ!』俺は慌てて手を引っ込め、立ち上がった。
    ウジャウジャと湧いている小さな虫が怖く、ハッピーの死体に近づく事が出来なくなった。それどころか、吐き気が襲って来てえずいた。
    慎は何も言わずに背中を摩ってくれた。

    俺はあの夜、ハッピーを見殺しにし、又、ハッピーを見殺しにした。
    俺は最高に弱く、最低な人間だ。

    161: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/04/27(木) 05:39:52 ID:2G2sPLliO
    慎はカメラを再び構え、『あの木』を撮ろうとしていた。
    『ん?!おい!ちょっと来てーや!』
    何かを発見し、俺を呼ぶ慎。俺は恐る恐る慎の元に歩み寄った。
    慎が『これ、この前無かったよな?』と何かを指差す。
    その先に視線をやると、無数に釘の刺さった写真が・・・
    ん?たしか前もあったはずじゃ・・・

    いや!
    写真が違う!

    厳密に言うと、この前見た『4・5歳ぐらいの女の子』の写真はその横にある。
    つまり、写真が増えている!
    写真の状態からして、ここニ・三日ぐらいに打ち込まれているであろう。
    この前に見た写真は既に女の子かどうかもわからないぐらいに雨風で表面がボロボロになっている。

    新しい写真も『4、5歳ぐらいの女の子』のようだ。

    この時、慎には言わなかったが、俺は一瞬『新しい写真が俺だったらどうしよう!!』とドキドキしていた。

    慎はカメラにその打ち込まれた写真を撮った。
    そして、
    『後は秘密基地の彫り込みを撮ろう。』と言い、又走りだした。
    俺は近くに中年女がいるような錯覚がし、一人になるのが怖く、慌てて慎を追った。

    163: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/04/27(木) 06:07:52 ID:2G2sPLliO
    秘密基地に近いてきて、俺は違和感を感じ、
    『慎!』
    と呼び止めた。

    違和感

    いつもなら秘密基地の屋根が見える位置にいるはずなのだが、屋根が見えない。
    慎もすぐに気付いたようだ。
    このとき脳裏に『中年女』がよぎった。

    胸騒ぎがする。
    鼓動が激しくなる。

    慎が『裏道から行こう。』と言った。俺は無言で頷いた。
    裏道とは獣道を通って秘密基地に行く従来のルートとは別に、茂みの中をくぐりながら秘密基地の裏側に到達するルートの事である。
    この道は万が一秘密基地に敵が襲って来た時の為に造っておいた道。
    もちろん、遊びで造っていたのだが、まさかこんな形で役に立つとは・・
    この道なら万が一、基地に『中年女』がいても見つかる可能性は極めて低い。
    俺と慎は四つん這いになり、茂みの中のトンネルを少しずつ進んだ。

    そして秘密基地の裏側約5㍍程の位置にさしかかった時、基地の異変の理由が解った。

    バラバラに壊されている。

    俺達が造り上げた秘密基地はただの材木になっていた。

    しばらく様子を伺ったが、中年女の気配もないので俺達は茂みから抜けだし、秘密基地『跡地』に到達した。

    168: 本当にあった怖い名無し 2006/04/27(木) 06:38:31 ID:kGB+1V0pO
    ハピタチさん、マイペースでドゾー

    181: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/04/27(木) 16:32:42 ID:2G2sPLliO
    俺達はバラバラに崩壊された秘密基地を見、少し泣きそうになった。
    『秘密基地』言わば俺達三人と2匹のもう一つの家。
    バラバラになった材木の片隅に大きな石が落ちていた。恐らく誰かがこれをぶつけて壊したのだろう。
    『誰かが』?・・いや、多分『中年女』が。。
    慎が無言で写真を撮りだした。
    そして数枚の材木をめくり、『淳呪殺』と彫られた板を表にし、写真を撮った。
    その時、わずかな板の隙間からハエが飛び出し、その隙間からタッチの遺体が見えた。

    ハッピーとタッチ。
    秘密基地よりもかけがえの無い2匹を俺達は失った事を痛感した。

    慎は立ち上がり
    『よし、このカメラを早く現像して警察に持って行こう。』
    と言った。
    俺達は山を駆け降りた。
    山を降り、俺達は駅前の交番へ急いだ。
    『このカメラに納められた写真を見せれば、中年女は捕まる。俺らは助かる。』その一心だけで走った。

    途中でカメラ屋に寄り現像を依頼。
    出来上がりは30分後と言われたので俺達は店内で待たせてもらった。
    その間、慎との会話はほとんど無かった。ただただ 写真の出来上がりが待ち遠しかった。

    そして30分が過ぎた。

    182: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/04/27(木) 16:39:28 ID:2G2sPLliO
    中途半端にすいません。
    まだ職場の為、又夜に続き書きます。

    183: 本当にあった怖い名無し 2006/04/27(木) 16:40:23 ID:PL9XRoSpO
    ハピタチさん乙です。
    朝来てみたらちょっとリアルタイムで読めて感動だ!!!!w
    続き待ってますねw

    184: 本当にあった怖い名無し 2006/04/27(木) 17:23:53 ID:kGB+1V0pO
    ハピタチ、乙!

    186: 本当にあった怖い名無し 2006/04/27(木) 19:46:42 ID:0UA7G6SN0
    ハピタチさん待ってたよ!!
    ゆっくりでもいいからぜひ続き書いてね!!

    ところで、オカ板読んでると家鳴りや妙な空気を感じたりする・・・

    190: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/04/27(木) 22:54:20 ID:2G2sPLliO
    『お待たせしましたー。』
    バイトらしき女店員に声をかけられた。
    俺と慎は待ってましたとばかりにレジに向かった。
    女店員は少し不可解な顔をしながら
    『現像出来ましたので中の確認をよろしくお願いします。』といいながら写真の入った封筒を差し出した。まぁ現像後の写真が犬の死骸や釘に刺された少女の写真のみだから、不可解な顔をするのも当然だが・・・
    慎はその場で封筒から写真を取り出し、すべての写真を確認し、
    『大丈夫です。ありがとうございました。』と言い、代金を支払った。
    店を出て、すぐさま交番へ向かった。

    これで全てが終わる

    駅前の交番へ二人して飛び込んだ。

    『ん?!どうしたの?』
    中にいた若い警官が笑顔で俺達を迎えてくれた。
    俺達はその警官の元に歩み寄り、
    『助けてください!』
    と言った。


    俺と慎は『あの夜』の出来事を話した。裏付ける写真も一枚一枚見せながら話した。そして、今も『中年女』に狙われている事を。


    一通り話し終わるとその警官は穏やかな表情で『お父さんやお母さんに言ったの?』
    俺たちは親には伝えてないと言うと、
    『ん~、んぢゃ家の電話番号教えてくれるかな?』と警官は言い出した。

    191: 本当にあった怖い名無し 2006/04/27(木) 23:03:38 ID:kGB+1V0pO
    ハピタチ、ガンガレ!

    192: 本当にあった怖い名無し 2006/04/27(木) 23:40:20 ID:DuEeVjpH0
    読んでてこっちもハラハラしてくるw
    ハピタチ期待して待ってるぞ

    286: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/04/30(日) 01:58:44 ID:Ey4nh9XjO
    慎が『なんで親が関係あるの?狙われているのは俺達だよ?!』とキレ気味に言い放った。
    ちなみに慎の両親は医者と看護婦。高校生の兄貴は某有名私立高校生。
    俺達3人の中で一番裕福な家庭だが、一番厳しい家庭でもある。
    『あの夜』親に嘘をついて秘密基地に行き、このような事に巻き込まれた、などバレれば、俺や淳もだが、慎が一番洒落にならないのである。
    『助けてよ!警察官でしょ!!』と慎が詰め寄る。
    警官は少し苦笑いして、『君達小学生だよね?やっぱり、こーゆー事はキチンと親に言わなきゃダメだよ。』
    と、しばらくイタチゴッコが続いた。

    あげくに警官は『じゃあ君達の担任の先生は何て名前?』
    など、俺達にとっては《脅し》に取れる言葉を投げ掛けてきた。
    まぁ、警官にとっては俺達の『保護者及び責任者』から話を聞かないと・・・って感じだったのだろうが、
    俺達にとって、こういう時の『親・先生』は怒られる対象にしか考えられなかった。
    そうこうしているうちに俺達の心の中に、目の前にいる 警官に対して《不信感》が芽生えてきた。
    [このまま此処にいれば、無理矢理住所を言わされ、親にチクられる!]と。

    290: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/04/30(日) 02:31:44 ID:Ey4nh9XjO
    (この警官は俺達の話を信じてくれてないのでは?)
    と俺は思い始めた。
    俺や慎が必死に助けを求めているのに、『親』『先生』ばかり言ってくる。
    俺達は『中年女』の存在を裏付ける証拠写真まで持参しているのに。。
    俺はもう一度警官に写真を見せつけ
    『犬をこんな殺し方する奴なんだよ!』と言った。
    すると、警官はしばらく黙り込み、写真を手に取り、意外な一言を言った。
    『ん~。。これって犬?なの?』

    『は?』と俺と慎は驚いた。この人は何を言っているんだろう!と。
    続けて警官は
    『いや、君達を信じていない訳じゃないよ。じゃあもう少し詳しく教えて。ここが頭?』

    警官は冗談を言っている訳では無く、本当に解らないようだ。
    俺はハッピーの写真を取上げ
    『だから、、、』
    と説明しかけて言葉が詰まった。
    確かに、この写真を客観的に見ると犬の死骸には見えないかも・・。と思った。
    薄茶色に変色した骨に所々わずかに残っている毛。。。
    俺と慎はハッピーが死体になった翌日にも見ているので、腐食が進んでいても元の形(倒れていた角度、姿)を知っているが、
    知らない奴が見るとただの汚れた石に汚い雑巾の様なものが絡んでいるようにしか見えないかも知れない。。

    291: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/04/30(日) 02:56:37 ID:Ey4nh9XjO
    俺は冷静に他の写真も見てみた。
    板に刻まれた『淳呪殺』・少女の写真に無数の『釘』。。
    たしかに『中年女』の存在に直接結び付けるのは難しいのか?
    ひょっとして警官は『小学生の悪戯』と思っていて、先程から『親・担任』などと言っているのか?
    俺はこのまま此処にいては危険だと感じ出した。
    『絶対、親を呼び出すつもりだ!』
    俺は慎に小さな声で耳打ちした。
    慎は無言で頷き、アゴをクイッと動かし、『外に出る合図』を送ってきた。
    すると次の瞬間には慎は勢いよく振り向き、走りだした。
    俺もすぐさま後を追い、交番から抜け出した。
    後ろから『おいっ!』と警官が呼び止める声がしたが、俺達は振り向かずに走り続けた。

    警官が追い掛けてくる気配は無かった。警官はおそらく
    『悪戯しにきた小学生が、嘘を見破られそうになり逃げ出した。』
    とでも思っているのだろう。
    俺と慎は警官が追って来ていないことを充分に確認し、道端に座り込み、緊急ミーティングを開催した。

    294: 本当にあった怖い名無し 2006/04/30(日) 03:27:12 ID:x8XHSwNeO
    支援

    352: ハッピー・タッチ ◆XhRvhH3v3M 2006/05/01(月) 09:22:18 ID:jZMGGFeIO
    『これからどーする?』
    『どーしよ・・』
    俺達は途方に暮れていた。最後の切り札の警察にも信じてもらえず、『中年女』から身を守る術を失った。
    『これで全てが解決する』
    と俺達は思い込んでいただけにショックはデカかった。
    『このままだったら中年女に住所バレて・・・』
    俺は恐かった。
    すると慎が
    『・・・しばらくあの女には出くわさないように注意して・・』
    と言いかけたが
    俺はすぐに『もう無理だよ!淳の学年とクラスがバレてる時点ですぐに俺らもバレるに決まってる!』と少し声を荒げた。
    『でも、あの女、、、俺達に何かする気あるのかな?』
    俺『?』
    慎が言いだした。
    『だってこの前俺ら学校帰りにあの女に出会ったじゃん。もし何かするつもりならあの時でも良かった訳じゃん。』
    俺『・・・』
    慎が続けて『それに山・・・もし俺らのことを許してないなら山に何らかの呪い彫りとかあってもいーはずじゃん。』

    俺『・・・』

    たしかに。山に行った時、確かに新しい『俺達に対する』呪い的な物は無かった。秘密基地は壊されていたが・・・
    新しい『女の子の釘刺し写真』はあったが、俺達・・まして、フルネームが バレている淳の『呪い彫り』は無かった。

    355: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/01(月) 09:38:55 ID:jZMGGFeIO
    俺は内心『そーなのかな?』と反論したかったが、しなかった。
    それは、慎の言うとうり実は俺達が思っている程『中年女』は俺達の事を怨んでいない、忘れかけている。と思いたかった。
    慎はもう一度『俺らを本気で怨んでいるなら何らかの《アクション》を起こすはずだろ?』
    と、まるで俺を安心さすかのように言った。
    そして『学校の近くをウロついてるのも、俺らを捜してるんぢゃなく《写真の女の子》を捜してる可能性もあるだろ?』
    と言葉を続けた。
    『そーか・・・』
    俺はその慎の言葉を聞いて少し気持ちが楽になった感じがした。
    と言うか慎の言った言葉を自分自身に言い聞かせ、自分自身を無理矢理納得させようとした。
    それは【現実逃避】に近いかもしれない。
    慎自身もそうだったのかも知れない。もう『中年女』から逃げる術が見つからず、言ったのかも知れない。
    しかし俺は、、
    俺達は、
    『そーだよな!そのうち俺らのことなんて忘れよる!』
    『もう忘れとるって!』
    『なんだよチクショー!ビビって損した!』
    『ほんま、あの女、泣かしたろか!』
    とお互い強がって見せた。ある意味やけくそに近いかもしれない。

    363: ハッピー・タッチ ◆XhRvhH3v3M 2006/05/01(月) 13:47:06 ID:jZMGGFeIO
    しばらくその場で慎と『中年女』の悪口など、談笑していた。
    辺りは薄暗くなり始め、俺達は帰宅することにした。
    慎と別れる道に差し掛かって、『明日の帰り、淳の様子見に行こっか!』『おう!そやな!』
    とお互い明るく振る舞って手を振り別れた。
    俺の心は少し晴れやかになっていた。
    『そーだよな・・慎の言う通り、中年女はもう俺達の事なんて忘れてるよな・・』
    と。
    まるで自己暗示のように繰り返し言い聞かせた。
    足取りも軽く、石を蹴りながら家に向かった。
    空を見上げると雲も無く、無数の星がキラキラ輝き、とても清々しい夜空だった。
    今まで『中年女』の事でウジウジ悩んでいたのが馬鹿らしく思えた。
    自宅に近づき、その日は見たいアニメがあるのに気付き、俺は小走りで家に向かった。
    『タッタッタッタッ、、、』夜の町内に俺の足跡が響く。
    『タッタッタッタ、、、』
    静かな夜だった。
    『タッタッタッタッ、、、』
    ん?
    『タッタッタッタ・・』
    俺の足音以外に違う足音が聞こえる。
    後ろを振り向いた。
    暗くて見えないが誰もいない。気のせいか。。
    ナンダカンダ言って俺は小心者だなと思いながら再び走った。
    『タッタッタッタッ。。。』
    『タッタッタッタ・・』
    ・・ん?誰かいる。

    364: 本当にあった怖い名無し 2006/05/01(月) 13:53:39 ID:4gzlubwxO
    ドキドキ(m゜◇゜m)

    365: ハッピー・タッチ ◆XhRvhH3v3M 2006/05/01(月) 14:06:24 ID:jZMGGFeIO
    俺はもう一度立ち止まり、目を凝らして後ろを眺めた。
    ・・・やっぱり誰もいない・・
    確かに俺の足音にマジって後ろから誰かが走ってくる足音が聞こえたのだが?!
    俺も淳のように自分でも気付かないうちに精神的に『中年女』追い詰められているのか?ビビり過ぎているのか?
    しばらく立ち止まり、ずーっと後ろを眺めた。

    ドックンドックン鼓動を打っていた心臓が、一瞬止まりかけた。

    15㍍程後方、民家の玄関先に停めてある原付きバイクの陰に誰かがしゃがんでいる。
    いや、隠れている。
    月明かりでハッキリ黙視できないが一つだけハッキリと見えたものがある。
    『コートを着ている!』
    しばらく俺は固まった。
    隠れている奴は俺に見つかっていないと思っているようだが、シルエットがハッキリ見える!
    俺は一瞬混乱した。
    『中年女だ!中年女だ!中年女だ!中年女!中年女!』
    腰が抜けそうになったが、本能だろうか、次の瞬間
    『逃げなきゃ!逃げなきゃ!逃げなきゃ!逃げなきゃ!逃げなきゃ!逃げなきゃ逃げなきゃ!』
    ともう一人の俺が、俺に命令する。
    俺は思いッキリ走った!運動会の時より必死に走った。もう風を切る音以外聞こえない程、無呼吸で走った。

    368: 本当にあった怖い名無し 2006/05/01(月) 14:33:23 ID:uwLaOKLh0
    こえーーーーwww

    413: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/02(火) 17:47:42 ID:VN7lh4fvO
    無我夢中で家に向かって走った。
    家まであと10㍍。
    よし!逃げ切れる!

    『!』
    一瞬、頭にあることがよぎった。
    【このまま家に逃げ込めば間違いなく家がバレる!】
    俺はとっさに自宅前を通過し、そのまま住宅街の細い路地を走り続けた。
    当てもなく、ただ俺の後方を着いて来ているであろう『中年女』を巻く為に。。。
    5分ほど、でたらめな道を走り続けた。
    さすがに息がキレて来て歩きだし、後ろを振り向いた。

    もう、『中年女』らしき人影も足音も聞こえて来ない。
    俺は周囲を警戒しつつ、自宅方面へ歩き始めた。
    再び自宅の10㍍程手前に差し掛かり、俺はもう一度周囲を警戒し、玄関にダッシュした。
    両親が共働きで鍵っ子だった俺はすばやく玄関の鍵を開け、 中に入り、すばやく施錠した。
    『。。。フぅー。。』
    安堵感で自然とため息が出た。
    とりあえず慎に報告しなければと思い、部屋に上がろうと靴を脱ごうとした時、玄関先で物音がした。
    『!?』
    俺は靴を脱ぐ体制のまま固まり、玄関扉を凝視した。
    俺の家の玄関は曇りガラスにアルミ冊子がしてある引き戸タイプなのだが、曇りガラスの向こう側に。。。
    玄関先に誰かが立っている影が映っていた。

    414: 本当にあった怖い名無し 2006/05/02(火) 18:44:56 ID:ibImRwYP0
    だんだん中年女のしつこさに腹立ってきた。
    簀巻きにして海に放り込んでやったらよかったのに。

    451: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/03(水) 08:46:27 ID:FVrpBt6MO
    玄関扉を挟んで1㍍程の距離に『中年女』がいる!
    俺は息を止め、動きを止め、気配を消した。
    いや、
    むしろ身動き出来なかった。まるで金縛り状態・・・『蛇に睨まれた蛙』とはこのような状態の事を言うのだろう。
    曇り硝子越しに見える『中年女』の影をただ見つめるしか出来なかった。
    しばらく『中年女』はじっと玄関越しに立っていた。微動すらせず。
    ここに『俺』がいることがわかっているのだろうか?・・。
    その時、硝子越しに『中年女』の左腕がゆっくりと動き出した。
    そして、ゆっくりと扉の取手部分に伸びていき、『キシッ!』
    と扉が軋んだ。
    俺の鼓動は生まれて始めてといっていいほどスピードを上げた。
    『中年女』は扉が施錠されている事を確認するとゆっくりと左腕を戻し、再びその場に留まっていた。
    俺は依然、硬直状態。。
    すると『中年女』は玄関扉に更に近づき、その場にしゃがみ込んだ。
    そして硝子に左耳をピッタリと付けた。
    室内の様子を伺っている!
    鮮明に目の前の曇り硝子に『中年女』の耳が映った。
    もう俺は緊張のあまり吐きそうだった。鼓動はピークに達し、心臓が破裂しそうになった。
    『中年女』に鼓動音がバレる!と思う程だった。

    452: 本当にあった怖い名無し 2006/05/03(水) 08:49:26 ID:irI/pZLc0
    にげろーー

    457: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/03(水) 09:18:17 ID:FVrpBt6MO
    『中年女』は二、三分間、扉に耳を当てがうと再び立ち上がり、こちら側を向いたまま、ゆっくりと、一歩ずつ後ろにさがって行った。
    少しづつ硝子に映る『中年女』の影が薄れ、やがて消えた。。
    『行ったのか・・・?』
    俺は全く安堵出来なかった。
    何故なら、
    『中年女』は去ったのか?
    俺がここ(玄関)にいることを知っていたのか?
    まだ家の周りをうろついているのか?
    もし、『中年女』に俺がこの家に入る姿を見られていて、『俺の存在』を確信した上で、さっきの行動を取っていたのだとしたら、間違いなく『中年女』は家の周囲にいるだろう。。
    俺はゆっくりと、細心の注意を払いながら靴を脱ぎ、居間に移動した。
    一切、部屋の明かりは点けない。明かりを燈せば『俺の存在』を知らせることになりかねない。
    俺は居間に入ると真っ直ぐに電話の受話器を持ち、手探りで暗記している慎の家に電話をかけた。
    3コールで慎本人が出た。
    『慎か?!やばい!来た!中年女が来た!バレた!バレたんだ!』
    俺は小声で焦りながら慎に伝えた。
    『え?どーした?何があった?』と慎。
    『家に中年女が来た!早く何とかして!』俺は慎にすがった。

    546: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/05(金) 05:04:28 ID:8b48b6KiO
    慎『落ち着け!家に誰もいないのか?』
    俺『いない!早く助けて』
    慎『とりあえず、戸締まり確認しろ!中年女は今どこにいる?』
    俺『わからない!でも家の前までさっきいたんだ!』
    慎『パニクるな!とりあえず戸締まり確認だ!いいな!』
    俺『わかった!戸締まり見てくるから早く来てくれ!』
    俺は電話を切ると、戸締りを確認しにまずは便所に向かった。
    もちろん家の電気は一切つけず、五感を研ぎ澄まし、暗い家内を壁づたいに便所に向かった。
    まずは便所の窓をそっと音を立てず閉めた。
    次は隣の風呂。
    風呂の窓もゆっくり閉め、鍵をかけた。
    そして風呂を出て縁側の窓を確認に向かった。
    廊下を壁づたいに歩き縁側のある和室に入った。
    縁側の窓を見て違和感を覚えた。
    いや、いつもと変わらず窓は閉まってレースのカーテンをしてあるのだが、左端。。。
    人影が映っている。。
    誰かが窓の外から、
    窓に顔を付け、双眼鏡を覗くように両手を目の周辺に付け、室内を覗いている。
    家の中は電気をつけていない為、外の方が明るく、こちらからはその姿が丸見えだった。
    窓に『中年女』がヤモリの如く張り付いている。
    俺は腰が抜けそうになった。

    548: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/05(金) 05:31:11 ID:8b48b6KiO
    これは
    【動物の本能】
    なのだろうか?
    肉食獣を見つけた草食動物のように、俺はとっさにしゃがみ込んだ。
    全身が無意識に震えていた。
    『中年女』からこちらは見えているのか?
    『中年女』はしばらく室内を覗き、そのままの体勢で、ゆっくりと窓の中心まで移動して来た。
    そして『キュルキュルキュル』と嫌な音が窓からしてきた。
    『中年女』の右手が窓を擦っている。左手は依然、目元にあり、室内を覗きながら。。。
    『キュルキュルキュル』
    嫌な音は続く、
    俺の恐怖心はピークに達した。
    何かわからないが、『中年女』の奇行に恐怖し、その恐怖のあまり、声を出す事すら出来なかった。
    すると『中年女』はとったに後ろを振り返り、凄い勢いで走り去って行った。
    俺は何が起きたかわからず、身動きも出来ずに、ただ窓を見ていた。
    すると、窓の向こうの道路に赤い光がチカチカしているのが見えた。
    「警察が来たんだ!」
    俺は状況が飲み込めた。
    偶然通りかかったパトカーに気付き、『中年女』は逃げて行ったんだと。

    しばらく俺はしゃがみ込んだまま震えていた。
    『プルルルルル!』
    その時、電話が突然鳴った。もう心臓が止まりかけた。
    ディスプレイを見ると慎の自宅からの電話だった。

    551: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/05(金) 05:47:22 ID:8b48b6KiO
    俺は慌てて電話に出た。
    慎『どう?』
    俺『なんか部屋覗いとったけど、どっか行った。。。』
    慎『そっか、親帰って来たんか?』
    俺『いや、たまたまパトカー通って、それにビビって中年女逃げたんや思う。』
    慎『そーなんや!良かった。俺、お前んちの近くに不審者がいるって通報しといてん。
    でも、あいつに家バレたんやったら、そろそろ親にも相談しなあかんかもな。。』
    俺『・・・』
    慎『俺も今日、親に言うから。。お前も言えよ!もうヤバイよ!』
    俺『・・・うん・・』
    そして電話を切った。
    その30分後、母親がパートから帰って来た。
    俺は部屋の電気を消したまま玄関に走り、母の顔を見た瞬間、安堵感からか、泣き出した。
    母親はキョトンとしていたが、俺はしばらく泣き続けた後、
    『ごめんなさい、』
    と冒頭に謝罪をし、
    『あの夜』の出来事から『さっき』の出来事まで説明した。
    説明の途中、父親も帰宅し、父には母が説明した。
    その後、父が無言で和室の窓硝子を見に行った。
    窓硝子は鋭利な何かで凄い傷が付けられていた。
    『鋭利な何か』が『五寸釘』だと直感でわかった。
    両親は俺を叱らず、母親は俺を抱きしめてくれ、父は警察に電話をかけていた。

    679: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/06(土) 02:25:17 ID:BiI+Rh5RO
    10分程してから警察が来た。
    警察には父が事情を説明していた。
    俺はしばらくの間、母親と居間にいたが、少ししてから警官が居間に来て『あの夜』の事を聞いてきた。
    ハッピーとタッチの事、木に釘で刺された少女の写真の事、淳の名前が秘密基地に彫られていたこと・・・
    その後、放課後に出会った事など、『中年女』に係わる全ての事を話した。そして『さっき』の出来事も。。。
    鑑識らしき人も来ていて、俺が話している間に窓の指紋を採取していた。
    俺が話した内容で警官がもっとも詳しく聞いてきたことが『少女の写真』の事だった。
    『その少女』の容姿や面識の有無等聞かれたが、それについては『よく解らない。』と答えるしかなかった。
    そして裏山の地図を書かされ、翌日、警察が調べに行くと言う事になり、自宅周辺の夜間パトロール強化を約束して警察官は帰っていった。
    結局、指紋は出なかった。

    しばらくして、慎・淳の親から電話がかかってきた。親同士で何やら話していたが『中年女』に関する話、というより、学校にどのように説明するかを話していたようだ。

    681: 本当にあった怖い名無し 2006/05/06(土) 02:34:20 ID:dTmg7kGC0
    ハピタチさんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
    起きててヨカッタ!

    682: 本当にあった怖い名無し 2006/05/06(土) 02:38:06 ID:ezQGIP3y0
    ハピタチwktk(・∀・)

    683: 本当にあった怖い名無し 2006/05/06(土) 02:43:07 ID:C37LqZ+6O
    キタ━━(・∀・)━━!!
    カフェオレ飲んで待っててよかった。

    686: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/06(土) 02:56:49 ID:BiI+Rh5RO
    その夜、俺は何年かぶりに両親と共に寝た。
    恥ずかしさなど微塵も無く、純粋に『中年女』が怖く、なかなか寝付け無かった。

    次の日の朝、母親に起こされた時にはすでに午前8時を回っていた。
    『遅刻する!』と慌てると母が『今日は家で寝てなさい。』と言う。
    どうやら既に学校に事情を話したらしい。
    父はすでに出社していたが、母はパートを休んでいた。
    『おそらく、慎や淳も今日は学校を休んでいるだろう・・・』と思ったが、あえて電話はしなかった。
    慎は恐らく、厳格な両親に怒られて、淳の両親は『不登校』になった淳の真実を知り、ショックを受けているだろうと思うと電話するのが恐かったから。
    俺は自室に篭り、『中年女』が早く警察に捕まることだけを願っていた。
    一時も早く追い詰められる『恐怖』から解放されたかった。

    母親は何故か『中年女』の事を口にしてこなかった。俺への気配り?と思い、俺も何も言わなかった。
    昼飯を食べ、ふたたび自室に篭っていると、『ドスっ』と家の外壁に鈍い音が響いた。
    俺はとっさに『慎だ!』と思った。あいつは俺を呼び出す時、玄関の呼鈴を鳴らさず、窓に小石を投げてくる事がしばしばあったからだ。

    688: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/06(土) 03:14:45 ID:BiI+Rh5RO
    俺は窓から外を眺めた。
    家の前の路地にある電柱に慎がいるはず!と思ったが、慎の姿は無かった。
    どこかに隠れているのかと思い、見える範囲で捜したが何処にもいない。
    その時、俺の部屋の下にあたる庭先から『キャ!』と母親の声がした。
    びっくりして窓を開け、身を乗り出し、下を見た。
    そこには母親が地面を見つめながら口元に手を当てがい、何かを見て驚いていた。
    俺は何が起こっているのか解らず
    『どーしたの!』と聞いた。
    母は俺の声にギクッと反応し、こちらを見上げ、驚いた表情で無言のまま家の外壁を指差した。
    俺は良からぬ感じを察したが、母の指差す方向を見た。
    そこには何やらドロっとした紫色した液体とゼリー状の物が付いていた。
    先程の『ドスっ』の音の正体であろう。
    視線を母の足元に落とし、その何かを捜した。
    そこには内蔵が飛び出た大きな牛蛙の死体が落ちていた。
    母はしばらく呆然と立ち尽くしていた。
    俺はすぐに『中年女』が頭に浮かんだ。すぐに目で『中年女』の姿を捜したが何処にも姿は見えなかった。
    母はふと思い出したように居間に駆け込み、警察に電話をした。

    690: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/06(土) 04:34:37 ID:BiI+Rh5RO
    母は青い顔をしていた。恐らくこの時始めて『中年女』の異常性を知ったのだろう。
    そうだ、あの女は異常なんだ。
    きっと今も蛙を投げ込んできた後、俺や母の驚く姿を見てニヤついているはず。。
    きっと近くから俺を見ているはず。。。
    鳥肌が立った。
    『警察早く来てくれ!』心の中で叫んだ。

    もうこの家は『家』では無い。『中年女』からすれば『鳥籠』のように俺達の動きが丸見えなんだ。常に見られているんだと感じ出した。
    しばらくしてパトカーがやってきた。昨日とは違う警官二人だった。
    警官一人は外壁や投げ込んで来たであろう道路を何やら調べ、もう一人は俺と母に
    『何か見なかったか?』
    『その時の状況は?』
    などなど、漠然とした事を何度も聞いて来た。

    最後に警官が不安を煽るような事を言って来た。
    『たしか、昨日もいやがらせを受けているんですよね?おそらく犯人はすぐにでも同じような事をしてくる可能性が高いです。』と。
    俺はたまらず
    『あの呪いの女なんです!コートを着てる40歳ぐらいの女なんです!早く捕まえてください!』
    と半泣きになって懇願した。

    691: ◆XhRvhH3v3M 2006/05/06(土) 04:38:17 ID:BiI+Rh5RO
    もう脳が七割寝てます。
    もともと起きてても寝ているような状態ですが。。。
    おやすみなさいm(__)m

    774: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/07(日) 04:31:16 ID:UOWDTjZwO
    すると警察官は
    『さっきね、山を見てきたんだよ。。。犬の死体も板に彫られたお友達の名前も、あと女の子の写真もあったよ。
    今からそれを調べて必ず犯人捕まえるから!』
    と言い、俺の肩をポンと叩くと、母の元へ行き、何やら話していた。
    『主人に連絡を・・』
    みたいな事を言われていたようだ。
    壁に付いた蛙の染み、及びその死体の写真を撮り、1時間程で警官達は帰って行った。
    しばらくして父親が帰宅した。まだ5時前だった。昨日の今日だから心配になったのだろう。
    夕食の準備をしている母も、夕刊を読んでいる父も無言だったが、どことなくソワソワしているのが解った。
    もちろん俺自信も次にいつ『中年女』が来るのか不安で仕方なかった。
    その日の晩飯は家族皆が無口で、只、テレビの音だけが部屋に響いていた。
    そして夜11時過ぎ、皆で床に就いた。用心の為、一階の居間は電気を点けっぱなしにしておくことになった。

    775: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/07(日) 04:40:45 ID:UOWDTjZwO
    その夜も家族揃って同じ部屋で寝た。
    もちろんなかなか寝付けなかった。

    どれぐらい時間が過ぎただろう。。。
    突然玄関先で
    『オラァー!!』
    とドスの効いた男の声とともに
    『ア゛ー!ア゛ー!』
    と聞き覚えのある奇声
    【中年女】の叫び声が聞こえた。
    俺達家族は皆飛び起き、父が慌てて玄関先に向かった。
    俺は母にギュッと抱き締められ、二人して寝室にいた。
    『カチャカチャ・・ガラガラガラガラ!』
    父が玄関の鍵を開け、戸を開ける音がした。

    779: 本当にあった怖い名無し 2006/05/07(日) 04:49:35 ID:inYQJl080
    >>775
    池沼二人が殴りこみに来たのか!

    776: 本当にあった怖い名無し 2006/05/07(日) 04:46:43 ID:/YKCGaVU0
    ドキドキ

    777: 本当にあった怖い名無し 2006/05/07(日) 04:48:22 ID:a19qlYWdO
    寝る前に来たらハピタチさん来てた!!
    dkdkwktk

    782: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/07(日) 04:55:14 ID:UOWDTjZwO
    戸を開ける音と共に、再び
    『ア゛ー!!チキショー!ア゛ァー!!ア゛ァァァァ!』
    と再び【中年女】の叫びが聞こえて来た。
    『大人しくしろ!』
    『オラ!暴れるな!』
    と、男の声もした。
    この時、俺は『警官だ!警官に捕まったんだ!』と事態を把握した。
    中年女は奇声を上げ続けていた。
    俺はガクガク震え、母の腕の中から抜けれなかったが、父親が戻って来て、
    『犯人が捕まったんだ。お前が山で見た人かどうかを確認したいそうだが。。。大丈夫か?』と 尋ねてきた。
    もちろん大丈夫ではなかったが、これで本当に全てが終わる。終わらせることが出来る!と自分に言い聞かせ、
    『。。。うん。。』
    と返事し、階段をゆっくりと降り、玄関先に向かった。
    玄関先から
    『オマエーっ!チクショー!オマエまで私を苦しめるのかー!』
    と凄い叫び声が聞こえ、足がすくんだが、父が俺の肩を抱き、二人の警官に取り押さえられた『中年女』の前に俺は立った。

    791: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/07(日) 05:10:12 ID:UOWDTjZwO
    俺は最初、恐怖の余り、自分の足元しか見れなかったが、父に肩を軽く叩かれ、ゆっくりと視線を中年女に送った。
    両肩を二人の警官に固められ、地面に顎を擦りつけながら『中年女』は俺を睨んでいた。
    相当暴れたらしく、髪は乱れ、目は血走り、野犬の様によだれを垂れていた。
    『オマエー!オマエー!どこまで私を苦しめるー!』
    訳のわからない事を中年女は叫び、ジタバタしていた。
    それを取り押さえていた警官が
    『間違いない?山にいたのはコイツだね?』と聞いてきた。
    俺は中年女の迫力に押され、声を出すことが出来ず、無言で頷いた。
    警官はすぐに手錠をはめ、『貴様!放火未遂現行犯だ!』と言った。
    手錠をはめられた後もずっと奇声を発し暴れていたが、警官が二人掛かりでパトカーに連行した。
    そして一人だけ警官がこちらに戻って来て、
    『事情を説明します。』と話し出した。

    802: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/07(日) 05:27:36 ID:UOWDTjZwO
    警官『自宅前をパトロールしてると玄関に人影が見えまして、あの女なんですけど、、
    しゃがみ込んでライターで火を付けていたんですよ。玄関先に古新聞置いてますよね?』

    母『いえ、置いてないですけど・・・?』

    警官『じゃあこれも【あの女】が用意したんですかねー?』と指差した。
    そこには新聞紙の束があった。確かにうちがとっている新聞社の物では無かった。
    警官が『ん?』
    と何かに気付き、新聞紙の束の中から何かを取り出した。
    【木の板】
    それには《○○○焼死祈願》と俺のフルネームが彫られていた。

    俺は全身に鳥肌が立った。やはり俺の名前を調べ上げていたんだ。
    もし警察がパトロールしていなかったら・・
    と、少し気が遠くなった。
    母は泣きだし、俺を抱き締めて頭を撫で回してきた。

    警官はしばらく黙っていたが『実は、あの女、、、少し精神的に病んでまして。。。○○町にすんでいるんですけど、結構苦情、、、まぁ、同情の声というのもあるんですがねぇ・・・』
    と、中年女の事を語りだした。

    810: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/07(日) 05:55:14 ID:UOWDTjZwO
    警官『あの女、1年前に交通事故で主人と旦那を亡くしてまして。。
    それ以来、情緒不安定と精神分裂症というか。。まぁ近所との揉め事なども出てきだしましてね。。
    山で発見された【少女の写真】であの女の特定は出来ていたんですよ。
    二年前の交通事故・・・・・あの少女が道路に飛び出したのをハンドルをきって壁に衝突して主人と息子が無くなったんですよ。。。
    飛び出した少女は無傷で助かったんですが・・・以来、あの少女の家にも散々嫌がらせをしているんですよ。
    ただ事故が事故なだけに少女の家からは被害届けはでてないんですが。。。あの少女を相当怨んでいるんでしょうね。。。』

    と。
    俺はその話を聞き、同情などは一切出来なかった。
    むしろ【中年女】の執念深さがヒシヒシ と伝わってきた。
    何よりも警官も認める
    『情緒不安定・精神分裂症』
    これでは、すぐに釈放になるのではないか?
    その後、又、『中年女』の存在に怯え生きていかなければならないのか?
    警官の話を聞き、『安堵感』よりも『絶望感』が心に広がった。


    それから5年。。。
    俺・慎・淳はそれぞれ違う高校に進んでいた。

    813: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/07(日) 06:10:00 ID:UOWDTjZwO
    俺達はすっかり会うことも無くなり、
    それぞれ別の人生を歩んでいた。

    もちろん『中年女』事件は忘れることが出来ずにいたが、『恐怖心』はかなり薄れていた。


    そんな高一の冬休み、懐かしい奴『淳』から電話が掛かってきた。
    『おう!ひさしぶり!』
    そんな挨拶も程ほどに、淳は
    『実は単車で事故ってさぁ・・足と腰骨折って入院してんだよ。』

    『え?!だっせーな!どこの病院よ?寂しいから見舞いに来いってか?』
    淳『まぁ、それもあるんだけどさぁ。。。
    お前、【中年女】の事って覚えてる?事件の事じゃなくってさぁ。。顔、覚えてる?』

    俺『、、、何で?何だよ急に!』

    淳『。。。毎晩、面会時間終わってから。。。変なババァが俺の事を覗きに来るんだよ。。ニヤつきながら。。』

    889: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/08(月) 04:07:08 ID:PxVIZDoHO
    淳の発した言葉を聞いたとたんに『中年女』の顔を鮮明に思い出した。

    始めて出会ったあの夜の『歯を食いしばった顔』
    下校時に出会った『いやらしいニヤついた顔』
    自宅玄関で見た『狂ったような叫び顔』
    あれから忘れる努力をしていたが決して忘れることの出来ない『トラウマ』だった。

    俺は淳に『何言ってんだよ?!もう忘れろ!ほんっとオメーって気が小せぇーなぁ?!』と答えた。自分自身にも言い聞かせるように。。
    淳は『そーだよな。。。いや、こーゆーとこって妙に気が小さくなるんだよ!』
    俺は『そーゆーとこ、変わってねーな!』と余裕を見せた。俺自信もあの日のまま成長していないが。
    そして、入院している病院を聞き、『近いうちにエロ本持って見舞いに行くよ!』と言い電話を切った。
    電話を切った瞬間、何故か胸騒ぎがした。

    『中年女』

    淳の言葉が妙に気に掛かりだした。

    890: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/08(月) 04:12:16 ID:PxVIZDoHO
    電話を切った後、しばらく考えた。
    まさか、今更『中年女』が現れるはずが無い。。。
    それにあいつは捕まったはず。。。いや、釈放されたのか??

    というか、今思えば俺達三人は『中年女』に何をしたわけでも無い。
    ただ『中年女』の呪いの儀式を見てしまっただけなのに、こちらの払った代償はあまりにも大きい。
    偶然、夜の山で出会い、いきなり襲われた。俺達は何一つ『中年女』から奪っていない。それどころか、傷付けてもいない。
    『中年女』は俺達からハッピーとタッチを奪い、秘密基地を壊し、何より俺達三人に『恐怖』を植え付けた。
    『中年女』がいくら執念深いといっても、さすがにもう俺達に関わってくるとは思えない。
    こんなことを思うのも何だが、怨むなら『写真の少女』にベクトルが向くはず!

    俺は強引に『俺自信』を納得させた。

    892: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/08(月) 04:33:09 ID:PxVIZDoHO
    2日後、俺はバイトを休み、本屋でエロ本を3冊買ってから淳の入院している病院に向かった。
    久しぶりに淳に会うという『ドキドキ感』と
    淳が電話で言っていた事に対する『ドキドキ感』で、複雑な心境だった。病院に着いたのは昼過ぎだった。
    淳の病室は三階。俺は淳のネームプレートを探し出した。
    303号室・六人部屋に淳の名前があった。
    一番奥、窓側の向かって左手に淳の姿が見えた。
    『よう!淳、久しぶり!』
    『おう!まぢひさしぶりやなぁ!』
    思ったより全然元気な淳を見て少し安心した。
    約束のエロ本を渡すと淳は新しい玩具を与えられた子供の如く喜んだ。
    そして他愛も無い話を色々した。
    淳といると小学生の頃に戻ったようでとても楽しかった。無邪気に笑えた。
    あっという間に時間は経ち、面会終了時間が近ずいてきた。
    俺が『んぢゃ、もうそろそろ帰・・・』
    『実はさぁ、電話でも言ったんだけど、』と淳が真顔で何かを言いかけた。

    893: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/08(月) 04:44:17 ID:PxVIZDoHO
    何かを・・いや、『中年女の事だろ?』と俺は言った。すると淳は
    『気のせいだとはおもうんだけど・・・いつもこの時間に来るオバさんがいてさぁ、、、何か、こう。。。引っ掛かるっつーか。。』

    俺は『だから、気のせいだって!ビクビクすんなよ!』と強気な発言をした。
    すると淳は少しカチンと来たのか
    『だから、勘違いかもしんねーっつってんぢゃん!ビビりで悪かったな!』
    空気が重くなった。
    俺は空気を読み、淳に謝ろうとした。そのとき
    『ガラガラガラ・・』
    廊下に台車のタイヤ音が響いた。
    淳が『来た・・・』とつぶやく。
    俺は視線を部屋の入口に向けた。
    『ガラガラガラ。』
    台車は扉の前に止まったようだ。
    そして、扉が開いた。
    そこには上下紺色の作業着を着たオバさんが居た。
    俺は『何だよ!脅かすなよ!ゴミ回収のオバさんじゃねーか。』
    と、少し胸を撫で降ろした。
    そのオバさんは患者個人個人のごみ箱のゴミを回収しだし、最後に淳のベットに近づいてきた。
    淳が小声で『見てくれよ!』
    俺はそのオバさんの顔をチラッと見た。

    894: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/08(月) 04:49:40 ID:PxVIZDoHO
    『・・・・!』
    俺は息を飲んだ。
    似ている・・・いや、『中年女』?なのか?
    俺は目が点になり、しばらく、その人を眺めていると、そのオバさんはこちらを向き、ペコリと頭を下げて部屋を出て行った。
    淳が『どう?やっぱ違うか?!俺ってビビりすぎ?』と聞いてきた。
    俺は『全然ちげーよ!ただの掃除オバさんぢゃん!』と答えた。
    いや、しかし似ていた。他人の空似なのか。。。 ?

    215: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/09(火) 00:11:08 ID:nBGSDY0VO
    『・・・んぢゃそろそろ帰るわ!あんま変な事考えてねーで、さっさと退院しろよ!』
    と俺が言うと、淳は
    『そだな。。あの女が病院にいるわけねーよな。お前が違うって言うの聞いて安心したよ。また来てくれよ!暇だし!』
    と元気よく言った。
    俺は病室を出ると、足早に階段を駆け降りた。
    頭の中からさっきの『オバさん』の顔が離れない。
    『中年女』の顔は鮮明に覚えている。
    しかし、中年女の一番の特徴といえば 『イッちゃってる感』だ。
    さっきのオバさんは穏やかな表情だった。
    もし、さっきの『オバさん』=『中年女』なら、俺の顔を見た瞬間にでも奇声をあげ、襲い掛かって来てもおかしくない。
    そうだ。やっぱり他人の空似なんだ。
    と考えつつ、なぜが病院にいるのが怖く、早々に家路についた。

    522: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/10(水) 05:08:36 ID:r7yve5IpO
    家に帰ってからも『中年女』=『清掃おばさん』の考えは払拭しきれなかった。
    やはり気になる・・・
    その日は眠りに落ちるまでその事ばかり考えていた。

    次の日、『清掃おばさん』の事が気になり、俺はバイトを早めに切り上げ病院に行くことにした。
    俺のバイト先からチャリで30分。
    病院に着いたときには20時を回っていて面会時間も過ぎていた。
    もう、『清掃おばさん』も帰っている事は明白だったが、臨時入口から病院に入り、とりあえず淳の病室に向かった。
    こっそり淳の病室に入ると淳のベットはカーテンを閉めきってあった。
    『寝たのか?』
    と思い、そーっとカーテンを開けて隙間から中を覗いた。
    『うわっ!』
    淳が慌てて飛び起き、
    『ビックリさせんなよ!』と言いながら、何かを枕の下に隠した。
    淳はエロ本を熟読していたようだ。

    523: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/10(水) 05:11:16 ID:r7yve5IpO
    俺は敢えてエロ本の事には触れずに
    『暇だろーと思って来てやったんだよ!』と淳の肩を叩いた。
    淳は少し気まずそうに
    『おぅ!この時間暇なんだよ!ロビーでも行って茶でもしよか?』
    と言った。
    俺は車椅子をベットの横に持って来て、淳の両脇を抱え、淳を車椅子に乗せてやった。
    淳が『ロビー一階だからナースに見つからんよーに行かんとな!』と小声で言った。
    俺達はコソコソと、まるで泥棒の様に一階ロビーに向かった。
    途中、何人かのナースに見つかりそうになる度、気配を消し、物陰に隠れ、やっとの思いでロビーに着いた。
    昼間と違い、ロビーは真っ暗で、明かりといえば自販機と非常灯の明かりしかなく、淳が
    『何か暗闇の中をお前とコソコソするの、あの夜を思い出すよなぁ。』と言った。
    『そだな。何であの時、アイツの事を尾行しちまったんだろーな。。』
    と俺が言うと淳は黙り込んだ。

    525: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/10(水) 05:18:19 ID:r7yve5IpO
    俺は今日病院に来た理由、すなわち『清掃おばさん』の事について・・
    淳に言おうと思ったが、躊躇していた。淳はこの先、1ヵ月近く此処に入院するのにそのような事を言うのは・・・と。
    またあの時のように『原因不明のジンマシン』が出るかもしれない。
    すると淳が
    『お前、あのおばさんの事できたんじゃないのか?』と。
    俺はとっさに
    『え?何が?』ととぼけたが、淳は
    『そーなんだろ?やっぱり似てる・・いや、【中年女】かもしれないんだろ?』と真顔で詰め寄って来た。
    俺はその淳の迫力におされ『たしかに似てた・・雰囲気は全然違うけど・・似てる。』
    淳はうつむき、『やっぱり。。。前にも電話で言ったけど。。。』と語り始めた。

    652: 『ハッピー・タッチ』 ◆31CrtRgZc6 2006/05/12(金) 18:21:31 ID:ywb0WCOQO
    淳は少し、声のトーンを下げ『俺が入院して二日目の夜、足と腰が痛くて痛くてなかなか眠れなかったんだ。
    寝返りもうてないし、消灯時間だったし、仕方ないから、目つむって寝る努力をしていたんだ。
    そして少し睡魔が襲ってきてウトウトし始めたとき、
    【視線】
    を感じたんだ。。。
    見回りの看護婦だろうと思って無視してたんだけど、なんか、ハァ・・ハァ・・って息遣いが聞こえてきて・・
    何だろう?隣の患者の寝息かなぁ?って思って薄目を開けてみたんだよ。。
    そしたら俺のベットカーテンが3㌢程開いてて、その隙間から誰かが俺を見ていたんだ。。
    その目は明らかに俺を見てニヤついてる目だったんだ。。
    俺、恐くて恐くて、寝たふりしてたんだけど。。
    そして、そのまま寝てたらしく、気付いたら朝だったんだ。
    後から考えたんだ。
    【あのニヤついた目】
    どこかで見覚えが・・
    そーなんだよ。『清掃おばさん』の目にそっくりだったんだよ!』

    656: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/12(金) 18:38:25 ID:ywb0WCOQO
    【ニヤついた目】

    俺はその目を知っている!
    『中年女』にそのニヤついた目付きで見つめられた事のある俺にはすぐに淳の言う光景が浮かんだ。
    更に淳は話を続けた。
    『それにあの清掃おばさん、ゴミ回収に来た時、ふと見ると、何かやたら目が合うんだ。。俺がパッと見ると、俺の事をやたら見ているんだ。。。
    半ニヤけで。。。』

    それを聞き、俺が抱いていた疑問、【中年女=清掃おばさん】は確信に変わった。
    やっぱりそうなんだ。
    社会復帰していたんだ!
    缶コーヒーを握る手が少し震えた。決して寒いからでは無い。体が反応しているんだ。
    『あの恐怖』を体が覚えているんだ。。

    701: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/13(土) 16:00:57 ID:kgXMFP4hO
    その時、
    俺の後方から突如、光が照らされた。
    『コラ!』
    振り向くと、そこには見回りをしている看護婦が立っていた。
    『ちょっと淳君!どこにもいないと思ったらこんなとこに!消灯時間過ぎてから勝手に出歩いちゃダメって言ってるでしょ!
    それに、お友達も面会時間はとっくに過ぎてるでしょ!』
    と、かなり怒っていた。
    淳は『はいはい。。。んぢゃまた近いうちに来てくれよな!』
    と看護婦に車椅子を押され病室に戻って行った。
    『おぅ!とりあえず、気つけろよ!』と言った。
    俺もとりあえず帰るか。。。と思い、入って来た急患用出入口に向かった。
    それにしても夜の病院は気味が悪い。さっきまで『あの女』の話をしていたからか?と思って歩いていると。。。
    ん?
    廊下の先に誰かがいる。
    あれは。。。

    清掃おばさん。。?

    いや、
    『中年女』、、か、、?

    『中年女』らしき女が何かしている。。。

    704: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/13(土) 16:07:18 ID:kgXMFP4hO
    間違いない!
    『中年女』だ!
    この先の出入口付近で何かしている!
    俺はとっさに身を隠し、『中年女』の様子を伺った。
    どうやら俺には気付かず、何かをしているようだ。。。
    中腰の態勢で何かをしている。
    俺は目を凝らし、しばらく観察を続けた。

    何か大きな袋をゴソゴソし、もう一方に小分けしている?
    尚も『中年女』はこちらに気付く様子も無く、必死で何かしている。


    ひょっとして、病院内の収拾したゴミの分別をしているのか?(俺達の地元はゴミの分別がルールとなっている)

    その時、後ろから
    『ちょっと、まだいたの?私も遊びじゃないんだからいい加減にして!』と、さっきの看護婦が。
    俺はドキッとし、
    『あ、いや、帰ります!どーも・・・』
    と言い、出入口に目をやると『中年女』はこちらに気付き、ジィーっとこちらを見ていた。

    706: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/13(土) 16:09:33 ID:kgXMFP4hO
    『全く!』看護婦はそう吐き捨て、再び見回りに行った。
    いや、それどころでは無い!
    『中年女』に見つかってしまった!
    どうすればいい?
    逃げるべきか?
    先程の看護婦に助けを求めるべきか?
    俺の頭はグルグル回転し始め、心臓は勢いを増しながら鼓動した。

    俺は『中年女』から目を離せずにいると、『中年女』は俺から視線を外し、何事も無かったように再びゴミの分別作業をし始めた。
    『え!?』
    俺は躊躇した。その想定外の行動に。。俺の頭には
    『襲い掛かってくる』
    『俺を見続ける』
    『俺を見、ニヤける』
    と、相手が俺に関わる動向を見せると思っていたからである。
    俺はしばらく突っ立ったまま、『中年女』を見ていたが、黙々とゴミの分別をしていて、俺のことなど気にしていないようだった。
    『何かの作戦か?』
    と疑ったが、俺の脳裏にもう一つの思考が浮かんだ。

    【中年女≠清掃おばさやん】?

    やはり、似ているだけで別人・・・?!

    708: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/13(土) 16:11:46 ID:kgXMFP4hO
    俺と淳が疑心暗鬼になりすぎていたのか?!やはり『中年女』とは赤の他人の別人なのか?
    そう一人で俺が考えている間も、『その女』は黙々と仕事をしている。

    俺は意を決して、出入口に歩き出した。すなわち『その女』の近くに。。。

    少しずつ近づいてくるが相手は一向にこちらを見る気配が無い。しかし、俺は『その女』から目を離さず歩いた。。

    あっという間に何事も無く、俺は『その女』の背後まで到達した。
    女は一生懸命ゴミの分別をしている。手にはゴム手袋をハメて大量のゴミを『燃える』『燃えない』『ペットボトル』に分けていた。
    その姿を見て、俺は『やはり別人か。。』
    と思っていると、
    『その女』はバッ!っとこちらを見て、
    『大きくなったねぇ~。』
    と俺に話し掛けてきた。
    俺は頭が真っ白になった。
    【大きくなったねぇ?オオキクナッタネェ?】

    この人は俺の過去を知っている??
    この人、誰?
    この人、『中年女』?
    こいつ、やっぱり
    『中年女』!!

    709: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/13(土) 16:14:23 ID:kgXMFP4hO
    その女は作業を中断し、ゴム手袋を外しながら俺に近寄ってくる。
    その表情はニコニコしていた。
    俺はどんな表情をすればいい???
    きっと、とてつもなく恐怖に引きつった顔をしていただろう。

    女は俺の目前まで歩み寄って来て
    『立派になって。。もう幾つになった?高校生か?』
    と尋ねてきた。

    俺は『この女』の発言の意味が判らなかった。
    何なんだ?
    俺をコケにしているのか?
    恐怖に引きつる俺を馬鹿にしているのか?
    何なんだ?
    俺の反応を楽しんでいるのか?

    俺が黙っていると、
    『お友達も大きくなったねぇ、、、淳くん。。可哀相に骨折してるけど。。お兄ちゃんも気付けなあかんよ!』
    と言ってきた。

    もう、意味が全く解らなかった。数年前、俺達に何をしたのか忘れているのか?俺達に『恐怖のトラウマ』を植え付けた本人の言葉とは思えない。
    『女』は尚もニヤニヤしながら
    『もう一人いた・・あの子、元気か?色黒の子いたやん?』

    !!慎の事だ!
    何なんだコイツは!
    まるで久しぶりに出会った旧友のように。。
    普通じゃない。。
    わざとなのか。。?
    何か目的があってこんな態度を取っているのか?

    898: ハッピー・タッチ ◆XhRvhH3v3M 2006/05/16(火) 05:10:19 ID:RGbZkkkIO
    俺は『中年女』から目を逸らさず、その動向に注意を払った。

    【こいつ、何言ってるのか解ってるのか?】

    『あの時はごめんね・・・許してくれる?』
    と中年女は言いながら俺に近づいてくる。
    俺は返す言葉が見つからず、ただ無言で少し後退りした。
    『ほんまやったら・・もっと早くあやまらなあかんかってんけど・・』
    俺は耳を疑った。
    こいつ、本気で謝罪しているのか。。?それとも何か企んでいるのか。。?
    ついに『中年女』は手を伸ばせば届く範囲にまで近づいてきた。
    『三人にキチンと謝るつもりやったんやで・・ほんまやで。。。』
    と言いながら、ますます近づいてくる!
    もう息がかかる程の距離にまで近づいた。
    『あの時』とは違い、俺の方が身長は20㌢程高く、体格的にも勿論勝っている。
    俺は『中年女』に指一本でも触れられたら、ブッ飛ばしてやる!と考えていた。

    902: ハッピー・タッチ ◆XhRvhH3v3M 2006/05/16(火) 05:54:02 ID:RGbZkkkIO
    『中年女』は俺を見上げるような形で、俺の目を凝視してくる。
    しかし、その目からは『怨み』『憎しみ』『怒り』など感じられない。
    真っ直ぐに俺の目だけを見てくる。
    『あの時はどうかしててねぇ、酷い事したねぇー。。』
    と『中年女』は謝罪の言葉を並べる。
    俺はもう、 その場の『緊張感』に耐えれず、ついに走りだし、その場を去った。
    走ってる途中、『もし追い掛けられたら・・・』と後ろを振り向いたが『中年女』の姿は無く、ある意味拍子抜けた。
    走るのを止め、立ち止まり、考えた。
    さっきのは本当に本心から謝っていたのか?

    俺は中年女を信じることが出来なかった。疑う事しか出来なかった。まぁ、『あの事件』の事があるから当たり前だが。

    俺は小走りで先程の場所近くに戻ってみた。
    そこには再びゴム手袋をはめ、大量のゴミの分別をする『中年女』の姿があった。

    こいつ、本当に改心したのか?
    必死に作業をする姿を見ると、昔の『中年女』とは思えない。

    とりあえず、その日はそのまま帰宅した。

    186: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/25(木) 09:13:15 ID:JIG/s1vbO
    俺は自室のベットに横になり、一人考えた。
    人間はあそこまで変わることが出来るのか・・?昔、鬼の形相でハッピー・タッチを殺し、俺を、慎を、淳を追い詰め、放火までしようとした奴が。。。
    『ごめんね』など、心から償いの言葉を発することが出来るのか。。
    いや、
    ひょっとして【あの事件】をきっかけに俺が変わってしまったのか。。?疑心暗鬼になり、他人を信じる事が出来ない『冷たい人間』になってしまったのか。。?
    『中年女』の謝罪の言葉を信じることで【あの事件】の精神的な呪縛から解放されるのか。。?

    もう一度、『中年女』に会い、直接話すべきだ。。。
    俺は『中年女』にもう一度会うこと、今度は逃げないこと!と決意を固め、その日は就寝した。

    そして次の日、俺はバイトを休み、病院に行った。

    187: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/25(木) 09:15:28 ID:JIG/s1vbO

    まずは淳の病室に入り、昨日の出来事を説明した。そして今日は、『中年女』に会い、直接話してみるつもりだ。と 言う事を伝えた。
    淳は最初『中年女』は変わっていない!と俺の意見に反対だったが、『このまま一生、中年女の存在に怯え、トラウマを抱えたまま生きていくのか?』と俺が言うと、
    『・・・中年女に会って話すんだったら俺も付き合う、。。』
    と言ってくれた。

    218: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/29(月) 02:59:44 ID:/lsJmPn1O
    しばらく沈黙が続いた。

    刻々と時間は過ぎ、面会時間終了のチャイムが鳴ると同時に
    『ガラガラガラ・・・』
    廊下の奥の方からゴミ運搬台車の音が聞こえてきた。
    『。。来たな。。。』
    淳がボソッと呟いた。
    俺は固唾を飲んで部屋の扉へ視線を送った。

    『ガラガラガラ、』
    台車の音が部屋の前で止まった。

    部屋の扉が開いた。

    作業服の『中年女』が会釈しながら入室してきた。俺と淳はその姿を目で追った。
    『中年女』は奥のベットから順にゴミ箱のゴミを回収し始めた。
    『ごくろうさん。』
    と患者から声を掛けられ、笑顔で会釈をする中年女。。。とても昔の『中年女』と同一人物とは思えない。

    そして、ついに淳のベットのゴミ回収に中年女がやってきた。

    219: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/29(月) 03:20:27 ID:/lsJmPn1O
    『中年女』はこちらに一切目を合わせず、軽く会釈をし、ゴミを回収し始めた。
    俺は何と声を掛けていいのかわからず、しばらく中年女の様子を伺っていたが、淳が
    『おばさん!どーゆーつもりだよ?』
    と 切り出した。
    中年女はピタッと作業の手を止め、俯いたまま静止した。淳は続けて
    『あんた、俺の事覚えてたんだろ?俺には謝罪の言葉一つも無いの?』

    俺はドキドキした。まさか淳が急にキレ口調で話すなんて予想外だった。
    中年女は俯いたまま
    『・・・ごめんねぇ。。。』とか細い声を出した。
    淳はその素直な返答に驚いたのか、キョトンとした目で俺を見て来た。
    俺は『。。。おばさん。。。本当に反省してるんだよね?』
    と聞いてみた。
    すると中年女はこちらを向き
    『本当にごめんなさい。。私があんな事したから淳君、こんな事故に会っちゃって。。。私があんな事したから・・・ほんとゴメンね!』と。

    俺と淳は更にキョトンとした。何か話がズレてないか?
    俺は
    『いや、昔あんた犬に酷い事したり、俺ん家にきたり、、すべてひっくるめて!』と言った。

    221: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/29(月) 03:44:26 ID:/lsJmPn1O
    中年女は
    『本当にごめんなさい!私が、私があんな事さえしなければ、、こんな事故、、ごめんね!本当にごめんね!』
    と泣きそうな声で言った。
    その態度、会話を聞いていた病室内の患者の視線が一斉にこちらに注目していた。
    静まり返った病室に
    『ゴメンね!ごめんなさい!ゴメンなさぃ!』
    と中年女の声だけが響いた。
    淳は少し恥ずかしそうに
    『もういいよ!だいたい、俺が事故ったのアンタとは一切関係ねーよ!』
    と吐き捨てた。

    中年女はペコペコ頭を下げながら淳のベットのゴミを回収し、最後に
    『ごめんなさい・・』
    と言い、そそくさと病室から出て行った。
    その光景を周りの患者が見ていたので、しばらく病室は変な空気が流れた。
    淳は『何なんだよ!あのオバハン!俺は普通に事故っただけだっつーの。。何勘違いしてやがんだよ!』といいながら枕をドツイた。
    俺は『中年女』の行動、言動を聞いていてハッキリと思った。
    やはり『中年女』は少しおかしい。いや、謝罪は心からしているのだろうが、アイツは『呪いの儀式』を行った事を謝っていた。
    『呪い』を本気で信じているようだった。

    222: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/05/29(月) 03:58:35 ID:/lsJmPn1O
    淳は『あの頃は無茶苦茶怖い存在やって、今だにトラウマでビビってたけど、、
    さっき喋って思ったんは単なるオカルト信者のヲバはんやって事やな!』
    と何処かしら憑き物が取れたと言うか、清々しい表情で言った。
    俺は『あぁ、昔と違って俺らの方が体もデカくなったしな!』と調子を合わせた。
    『さて、とりあえず一件落着したし、俺帰るわ!』
    『おぅ!また暇な時来てや!』
    と言葉を交わし、俺は病室を出て家路に就いた。
    家に帰る途中、俺は慎の事を思い出した。
    アイツにもこの事を伝えてやろうと。
    アイツも今回の話を聞かせてやれば、きっと『あの日のトラウマ』が無くなるのでは無いか、と。

    250: 247の前 2006/06/02(金) 02:39:56 ID:6rqtwJH50
    家に帰り早速、慎と同じサッカー部だった奴に電話をかけ、慎の携帯番号を聞いた。
    そして慎の携帯に電話を掛けた。

    『おう!ひさしぶり!』
    なつかしい慎の声。

    俺はしばし慎と、
    最近どうよ?
    的な話をした後、淳が事故って入院したこと、その病院に『中年女』が 清掃員として働いていること、中年女が昔と別人のように心を入れ替えている事を話した。
    慎は『中年女』が謝罪してきたことに対し、たいそう驚いていた。
    そして最後に慎は
    『淳が退院したら三人で快気祝いをシヨウ。』
    と 言った。
    もちろん俺は賛成し、淳の退院のメドが着き次第連絡する。と伝えた。

    その翌日、俺は病院に行き淳に『慎がおまえの退院が決まり次第、こっちに帰って来て快気祝いしようってよ!』
    と伝えた。
    淳はたいそう喜んでいた。

    247: ハッピー・タッチ ◆XhRvhH3v3M 2006/06/02(金) 00:51:34 ID:Cc3LUK3SO
    それから一週間程、病院に見舞いには行っていなかった。
    別に理由は無いが、新学期も始まり、なかなか行く時間が無かったというのもある。
    それに『中年女』が更正(?)しているようだったので、心配も、以前ほどはしていなかった。
    何かあれば淳から電話があるだろうと思っていた。
    そんなある日、淳から電話が掛かってきた。
    内容は『来週退院する!』
    との事だった。
    俺は『良かったな!』と祝福の言葉と共に、『中年女』の動向を聞いたが、
    『普通にゴミ回収の仕事をしている。特に何もない。』との事だった。


    そして、さらに一週間が経ち、淳は退院した。
    俺は学校帰りに淳の家に立ち寄った。
    チャイムを押すと、松葉杖をつきながら淳が出てきた。
    『おぅ!上がれよ!』
    足にはギブスをはめたままだったが、すっかり元気そうだった。
    淳の部屋でしばし雑談をした。
    夕方になり俺は帰宅し、夕飯を喰った後、慎に電話をした。
    『淳、退院したぜ!』
    『まぢ!そっか、じゃあ快気祝いしなくちゃな!すぐにでも行きたいけど部活が忙しいから月末頃にそっち行くよ!』
    との事だった。

    280: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/06/05(月) 01:40:06 ID:ZlsKc24yO
    そして月末の土曜日。

    俺、慎、淳。。。
    小学校以来、久しぶりの三人での再会だった。
    昼に駅前のマクドで落ち合った。
    久しぶりに会った慎は冬なのに浅黒く日焼けし、少しギャル男気味だった。
    まぁ、それはさておき、夕方まで色々と語った。
    それぞれの高校の話。
    恋の話。
    昔の思い出話。。。

    もちろん『中年女』の話題も出てきた。
    あの時それぞれが何よりも恐ろしく感じていた『中年女』も、今となればゴミ回収のおばさん。
    病院での出来事を俺と淳が慎に詳しく話してやると、慎は
    『あの頃と違って、今ならアイツが襲って来てもブッ飛ばせるしな!』
    と笑いとばした。

    もう俺達にとって『中年女』は過去の人物、遠い昔話で、トラウマでも無くなっていた。

    282: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/06/05(月) 01:59:26 ID:ZlsKc24yO
    夕方になり、俺達はカラオケBOXに行った。
    久しぶりの『三人』での再会と言うこともあり、俺達は再会を祝して『酒』を注文した。
    まぁ酒と言っても酎ハイだが。。。
    当時の俺達は充分に酔えた。
    各々、4、5杯ぐらい飲み、皆ほろ酔いだった。
    いい気分で歌を歌い、かなりHIGHテンションだった。
    そして二時間経ち、歌にも飽き出した時、慎がある提案をした。
    『よーし、今から秘密基地に行くぞ!あの時、見捨てちまったハッピーとタッチの供養をしに行くぞ!』と。
    一瞬、空気が凍った。
    俺も淳も『・・・』と言葉を失った。
    まさか、『あの場所』に行こうなんて。。予想外の発言だったから。
    慎はそんな俺達を挑発するように
    『オメーら変わってねーな!まぢでビビっんの?!ハハッ!』
    と、少し悪酔い?していた。
    その言葉に酔っ払い淳が反応し、『あ?誰がビビるかよ!喧嘩売ってんのか慎?』とキレ出した。

    283: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/06/05(月) 02:18:28 ID:ZlsKc24yO
    俺は酔いながらも空気を読み
    『おいおい、やめとけって!第一、淳まだ杖突いてんだぜ?』と言うと、慎がすかさず
    『あ、そっか、、杖ツイてちゃ逃げれねーしな?ハハハ♪』
    と、かなりの悪酔いしていた。
    淳は益々ムキになり
    『うるせーよ!行きてーんなら行ってやるよ!お前こそ途中でビビんぢゃねーぞ?』
    と、まるで子供の喧嘩のようになり、結局、『ハッピーとタッチの冥福を祈りに』と言う名目で行くことになった。
    慎、淳は二人とも結構酔っていたのと、引くに引けなかったんだと思う。
    まぁ、『ハッピーとタッチの供養』はいずれしなければならないと思っていたので、いい機会かも、、と少し思った。三人なら恐さも薄れるし。。

    カラオケBOXを出て、コンビニに寄り、あの2匹が大好きだった
    『うまい棒』と『コーラ』
    を買い込み、タクシーで一旦俺の家に寄り、照明道具を取って来てから
    『小学校の裏山』
    へ向かった。

    293: ハッピー・タッチ ◆XhRvhH3v3M 2006/06/06(火) 10:37:00 ID:UBma/3yTO
    タクシー運転手に怪しげな目で見られつつ、山の入口でタクシーを降りた。
    俺は三人でよく遊んだ裏山という懐かしさと共に『あの日』の出来事を思い出した。
    こんな夜更けに・・又、入ることになるとは・・・
    そんな俺の気持ちも知らずに淳は意気揚々と
    『さぁ、入ろうぜ!』
    と、杖を突きながらズカズカと入っていく。
    その後ろをニヤニヤしながら慎が明かりを燈しながら着いて行った。
    俺は
    『淳、足元、気つけろよ!』
    と言い、慎に続いた。

    いざ山に入ると、昔と景色が変わっていることに驚いた。
    いや、景色が変わったのでは無く、俺達がデカくなったから景色が変わって見えているのか。。?
    登山途中、慎が淳をからかうように
    『中年女がいたらどーする?俺、お前置いて逃げるけど♪』
    等、冗談ばかり言っていた。(俺は逃げるけど)
    思いの外、スムーズに進め、30分程で『あの場所』に到達した。

    295: ハッピー・タッチ ◆XhRvhH3v3M 2006/06/06(火) 11:27:49 ID:UBma/3yTO
    『あの場所』
    『初めて中年女』と会った場所。。。
    俺達は黙り込み、ゆっくりと明かりを燈しながら『あの樹』に近づいた。
    『あの日』中年女が呪いの儀式をしていた樹。。。
    間近に寄り、明かりを燈した。。
    今は何も打ち込まれておらず、普通の大木になっていた。。
    しかし、古い『釘痕』は残っていた。所々、穴が開いていた。
    恐らく、警察がすべて抜いたのだろう。

    しばらく三人で釘痕を眺めていた。
    そして慎が『ここらへんでハッピーが死んでたんだよな。。。』と、地面を照らした。
    さすがにもう、ハッピーの遺体は無かったが、ハッキリとその場所は覚えている。。
    俺はその場に『うまい棒』と『コーラ』を供えた。
    そして三人で手を合わせ、次は『タッチ』の元へ。。
    『秘密基地跡』へ向かった。

    320: ハッピー・タッチ ◆XhRvhH3v3M 2006/06/07(水) 09:30:31 ID:dXfc2GpkO
    秘密基地に向かう途中、淳が
    『色々あったけど、やっぱ懐かしいよな。。』
    とポツリと言った。
    すると慎が
    『あぁ。。あの夜、秘密基地に泊まりに来なければ、、、嫌な思い出なんて無かっただろうな。』と言った。
    確かに。。
    この山で『中年女』に会わなければ、ここは俺達にとっては聖地だったはずだ。


    『ここらへんだったよな。。。』
    慎が立ち止まった。
    『秘密基地跡地』
    もう、跡形も無かった。あの日バラバラにされていた材木すら一枚も無かった。
    淳が無言でしゃがみ込み、『うまい棒・コーラ』を置き、手を合わせた。
    俺と慎も手を合わせた。

    しばらく黙祷したのち、慎が言った。
    『ハッピーとタッチがいなけりゃ。。。今頃俺達いなかったかもな。』

    淳『あぁ。。。』
    俺『そうだよな・・・結局、中年女も更正して、、、なんだか、やっと悪夢から解放された感じだな。。』

    しばらく沈黙が続いた。

    ふと慎が周囲や目の前の池を電灯で照らし、
    『この場所、あの頃は俺らだけの秘密の場所だったのに、結構来てる奴いるみたいだな。』と。

    慎が燈す場所を見ると、スナック菓子の袋や空き缶が結構落ちていることに気付いた。

    323: ハッピー・タッチ ◆XhRvhH3v3M 2006/06/07(水) 09:53:04 ID:dXfc2GpkO
    俺は
    『ほんとだな、あの頃はゴミなんて全然無かったもんな。。今の小学生、この場所しってんのかな?』と言った。

    淳が続けて
    『あの時は俺ら、まじめにゴミは持ち帰ってたもんな。。』と言った。

    その時、慎が
    『うわっ!何だこれ!』と叫んだ。
    俺と淳はその 声に驚き、慎の照らす明かりの先に視線をやった。

    一本の木に何やらゴミが張り付いている。
    よく見ると無数の菓子袋や空き缶、雑誌が木に釘で打ち付けられていた。
    『なんだこれ?!』
    慎が明かりを照らしながら近づいていった。
    俺と淳も後を着いて行った。

    『誰かのイタズラ??』俺はマヂマヂと打ち付けられたゴミを見た。

    その時、
    『あぁぁぁ、、、これ、、俺の、ゴミぃ、、ぁぁぁぁあ、、』
    と淳が震えた声で言いながら硬直した。
    『は?!』
    俺と慎は聞き直した。
    淳は
    『あ゛ぁぁぁ、、俺が、病院で捨てた、、、あぁぁ。、。』
    といいながら後ずさりした。

    325: ハッピー・タッチ ◆XhRvhH3v3M 2006/06/07(水) 10:06:39 ID:dXfc2GpkO
    慎が
    『おい!淳!しっかりしろ!んなわけねーだろ!』
    と怒鳴りながら、釘で打たれた一枚の菓子袋を引きちぎった。
    それを見て、淳は
    『あー、ぁあぁ、、』
    と奇妙な声を出し、尻餅を付いた。
    その行動に俺と慎は呆気に取られたが、次の瞬間、
    『うわっ!』
    と、慎が手に持っていた袋を投げた。
    『え?!』と俺がその袋に目をやると、袋の裏に
    『淳呪殺』
    とマジックで書かれていた。
    俺は『まさか?』と思い、木に釘打たれたゴミを片っ端から引き剥がし、裏を見た。

    『淳呪殺』
    『淳呪殺』
    『淳呪殺』
    『淳呪殺』

    すべてのゴミに書かれていた。

    淳は口をパクパクさせながら尻餅を付いた状態で固まっていた。

    慎が何気に周囲に落ちていたゴミを拾い、
    『!おい!、これ!』
    と俺に見せてきた。

    『淳呪殺』

    なんと、周囲に落ちているゴミにも書かれていた。

    328: 『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M 2006/06/07(水) 10:21:17 ID:dXfc2GpkO
    俺はその時、初めて気付いた。
    『中年女』は更正なんて初めからしていなかったんだ。
    ずっと俺達を怨んでいたんだ。
    俺が病院で見掛けた、ゴム手袋をして必死で分別していたのも、淳のゴミだけを分けていたんだ!
    俺達に『ごめんね』と言っていたのも全部嘘だったんだ。

    俺は急にとてつもなく寒気を感じ、
    【此処にいてはいけない!】
    と本能的に思い、淳に
    『おい!しっかりしろ!行くぞ!』
    と行ったが、
    『俺の、、ゴミ、。俺のゴミ、、、』
    と、淳は壊れていた。発狂していた。
    とりあえず慎と俺で淳を担ぎ、山を降りた。


    あれから8年
    あの日以来、もちろん山には行っていない。
    『中年女』とも会っていない。
    まだ俺達を怨んでいるんだろうか?
    どこかで見られているんだろうか?
    しかし、俺達三人は生きている。
    ただ、
    今だに、淳は歩く事が出来ない。


    end

    329: 本当にあった怖い名無し 2006/06/07(水) 10:22:39 ID:k1vYA6p50
    乙です、本当に終わりですか?

    332: 本当にあった怖い名無し 2006/06/07(水) 10:27:38 ID:WJPxHtVxO
    終わったよぉ

    336: ◆XhRvhH3v3M 2006/06/07(水) 10:42:45 ID:dXfc2GpkO
    長文な上に、駄文を長期に渡り書かせて貰い、ありがとうございました。
    無事に『中年女』を書き終えることが出来たのは、支援して下さった皆様の温かさのお陰だと痛感しています。
    始めのうちは結構、すんなり完結まで書けると思っていたのですが、、、私的な都合と、打ち込み、文章形成力の無さでダラダラ長くなっちゃいました(^^;)

    アンチの方々もこんな私に『華』を持たせてもらい感謝しています。

    本当に皆様、ありがとうございました。

    あ、あと、色々お騒がせしましたが
    『2ちゃんねる』って素敵なとこだな、っと思いました。
    素直な気持ちです。

    341: 本当にあった怖い名無し 2006/06/07(水) 11:45:37 ID:ICSrk+yK0
    ハピタチ乙!!
    最初のリアルタイムから知ってたけど
    いやー、正直長かったぞwwwww待ちくたびれたぞwwww
    でもおもしろかったので許す

    342: 本当にあった怖い名無し 2006/06/07(水) 11:54:48 ID:MSAUuXwV0
    いやぁ~無事おわりましたね~、
    本当に毎日楽しみにしていました。

    怖い話なのに内容とは違う部分で最終回感動してしまいました。
    ちょっと変わった方々による中傷や屁理屈に負けずしっかりと書ききった
    ハッピータッチさんの姿勢に感動しました。
    とても面白かったです、ありがとうございました。

    347: 本当にあった怖い名無し 2006/06/07(水) 13:24:07 ID:NmkPX2mQO
    ハピタチさんお疲れさまでした(*T▽T)
    続きが気になって、いつも少しずつ投稿して下さるのを楽しみに見てました。
    とても面白かったです。有難うございました(´∀`)
    完結記念カキコ!

    349: 本当にあった怖い名無し 2006/06/07(水) 13:43:01 ID:cT4nIbY2O
    なんか長い付き合いだった分愛着があったよこの話には。
    とりあえずお疲れ!ありがとう

    350: 本当にあった怖い名無し 2006/06/07(水) 14:05:39 ID:OXGHKIMf0
    最後まで乙でした。たのしませてもらったよー

    343: 本当にあった怖い名無し 2006/06/07(水) 12:08:07 ID:mqu1EM2uO
    ハピタチ(・∀・)乙
    素直に楽しかったよ









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    コメント一覧

    1  不思議な名無しさん :2017年10月22日 23:24 ID:GjYfn0qU0*
    ちょっと、香典泥棒常習犯が衝撃的で怖い!!!
    2  不思議な名無しさん :2017年10月23日 02:34 ID:MZAKpe2l0*
    「禁句」の別バージョン知ってる
    吉本芸人の銀シャリの鰻さんが魚の鰻が食べられない
    そんなの迷信だと思っていた身内が不幸がおきて死にかけたことがあるんで食べられない

    周囲の芸人も最初は売れる為に嘘ついてるんだろ、って聞き入れてもらえなかったそうだが今はガチだとわかって鰻を使った料理は薦めて来ないんだそうだ

    3  不思議な名無しさん :2017年10月23日 05:45 ID:GIhZNOIv0*
    『~じゃ』を『~ぢゃ』って書く人きらい
    4  不思議な名無しさん :2017年10月23日 23:06 ID:oFZLdjx00*
    神田明神には将門公が祭られている
    その神田明神の縄張りに成田屋が「江戸桜通り」を作った
    その後、成田屋とその周辺に何が起きたかは周知のとおり。
    5  不思議な名無しさん :2017年10月24日 02:07 ID:ivqSO4FT0*
    あんまり長いのはどうしても創作臭を感じてしまう
    6  不思議な名無しさん :2017年10月24日 23:08 ID:J.BYVupc0*
    今、読み返すと皆さん「釣られ過ぎ!」ってのが正直な感想。
    特に危険な好奇心は、何も考えずに読んでたら…怖い部類に入るかも!?

    でも良く考えたら、犬舐めすぎ!2匹の野良犬を痩せた40代のオバサンが金槌1本で撲殺は無理。運良く、一匹仕留めても、もう一匹は逃げるか本気で反撃してくる。
    犬の頭蓋骨ってマジで堅いし、武器を持って対峙してもマジでしんどい。
    ソースは野犬狩りをした俺。

    7  不思議な名無しさん :2017年10月25日 16:33 ID:sotbcvKB0*
    合コンのやつセリフ回しがどうしても刃牙で脳内再生される
    8  不思議な名無しさん :2017年10月28日 10:23 ID:LuAmiMMN0*
    危険な好奇心ってレジェンド扱いされてるのがどうも腑に落ちない。
    つまらない読みにくい創作臭い。何が面白いんだ?
    同じ事思ってる奴他にも絶対いると思うわ・・・

     
     
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