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死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『無人の世界』『夜行列車』

2017年11月01日:23:00

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コメント( 4 )

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寄稿者名/Shutterstock.com


95: 本当にあった怖い名無し 2006/05/29(月) 21:40:37 ID:Hfz1CGFZ0
死守り

百物語スレからコピペ
580 :1/3:2006/05/28(日) 03:21:00 ID:2RhLowUU0
じゃあ俺とじじいの話でも。 長い。

柔道五段、がっしりした体格で、土と汗のにおいのするでかい背中。
日に焼けた顔。俺がろくでもないことをする度にぶっ飛ばされた、荒れた手。
素直じゃなくて憎まれ口ばっかり叩いてた俺は、それでもやっぱりじじいが好きで、
だから(自分なりに)親しみを込めてじじいと呼んでいた。
俺が今も尊敬して止まない、そんなじじいの葬式の通夜での話。

5年前、7月の終り頃。
俺の故郷は、今では薄れたとはいえ、それでも土着の、独自の信仰がまだ残っている。
一般的な葬式の通夜は、酒飲んで騒いで、ってな感じ(なのか?よくわからんけど)
俺の地元の場合はかなり異様で、四方が襖になっている部屋を締め切り、仏(このときはじじい)を中心に安置し、
血縁の男4人がそれに背を向け、四方に座るというもの。更にこの時、各々が白木の柄の小刀一振り(村で神事用に管理してるのを借りる)を傍らに置く。

その時高校生になったばかりだった俺にはそれが何の意味かは知らなかったが、その座る役目「死守り(しもり、というらしい)」をするよう、祖母に言われた。
「お前は爺さんの若い頃に瓜二つだ。継いだ血は濃い。お前にしかできん」と。
要するに、鬼除けなんだそうだ。魂を喰らわれないように、と。

死守をするに当たってのきまりがある。
・何があっても後ろを振り向いてはいけない
・誰に名を呼ばれても応えてはいけない
・刀を完全に鞘から抜き放ってはならない
の三つ。
寝ないとかは大前提で。死守り以外の人間にも、その部屋には決して近づくなとか、襖や扉を開け放つな、とか色々と決まりがあるらしい。
ワケがわからなかったが、尊敬していたじじいの通夜、一つくらいじじいの為に立派に
成し遂げてやろうと、杯に注いだ酒を飲まされた後、死守りに臨んだ。
じじいの弟、じじいの息子(叔父)2人、そしてじじいの長女(母)の子の俺。
俺の座ったのは、丑寅の方位だった。
※オカルトブームのときって楽しそう

昭和の子供「ノストラダムスの予言!UFO!超能力!ツチノコ!ネッシー!口裂け女!心霊写真!」
昭和の子供「ノストラダムスの予言!UFO!超能力!ツチノコ!ネッシー!口裂け女!心霊写真!」






97: 本当にあった怖い名無し 2006/05/29(月) 21:41:19 ID:Hfz1CGFZ0
581 :2/3:2006/05/28(日) 03:21:54 ID:2RhLowUU0
部屋の中は真っ暗で、空気はひんやりしていた。線香の匂いと、襖の向こうで祖母が数珠をこするじゃりじゃりという音が不気味だった。
暗闇に、死者を囲んで夜明けまで。
叔父さん達の欠伸とか、衣擦れの音とか、虫や蛙の声とか。
十畳ほどの部屋、暗くて自分の手も見えなかった。

どれだけ時間が経ったかわからない。
暗闇の先、不意に目の前の襖が"ガタンッ"と音を立てて揺れた。
ビクリとして顔を上げる。同時に、俺の"すぐ後ろで"ごそりと音がした。心拍数が跳ね上がった。なんか、まずいぞ、まずいか。決して振り向いてはならない。
叔父さん達の息を呑む気配がする。聞こえてるのか。
何も見えないのに、目ばっかり見開いていた。瞬き忘れて。
嫌な汗が吹き出て、息が上がる。体が固まったみたいに、指の一本も動かせなかった。
あれだけ響いていた虫の音も、蛙の声も、ぴたりと止んでいたのを覚えている。

また目の前の襖がガタンと鳴った。全身が粟立った。
すぐ後ろでは、死守り以外の"何か"が時折ごそりと音を立てる。
俺はもう泣きそうで、逃げ出したくて、それでも身体はぴくりとも動かず、本当にちびりそうだった。

後ろでは、ごそり、ごそり。
不意に声がした。気がした。

「抜け」。

再び体が跳ね上がる。ああ、動く。
相変わらず目は真正面から動かせずに、手探りで小刀を取った。
情けないくらい震える手を柄に掛けて、深呼吸して、半身抜いた。決して抜き放たぬこと。

三度正面の襖が、今度は更に大きな音で、外れるんじゃないかというくらいに"ガン!"と鳴った。
震えで刃と鞘が当たってガチガチ音を立てていた。
後ろの物音と、その主の"何か"も消えていた。終わったのか。
落ち着いてくる頃には、また虫の音が響いていた。

98: 本当にあった怖い名無し 2006/05/29(月) 21:42:56 ID:Hfz1CGFZ0
582 :3/3:2006/05/28(日) 03:23:29 ID:2RhLowUU0
夜が明けて、祖母が死守りの終わりを告げる鈴を鳴らした時、俺を含めた死守り全員、振り向く気力も無く前につんのめって、そのまま寝てしまったらしい。
しばらくして祖母に起こされた。
「よう頑張った。持って行かれずに済んだ。よう頑張った」
祖母は泣きながら、俺に手を合わせて何度も頭を下げた。

その時になって初めてじじいを振り向くと、少し口が開いていて、掛け布団がすこし崩れていた。
後になって聞くと、じじいの死んだ年は、よくわからんがいろいろと「マズイ」時期だったらしく、本来なら叔父の子(俺の従兄弟、成人)だったはずが、じじいとよく似ている俺が丑寅に座る羽目になったらしい。
ひい爺さんが死んだときは、何事も無く朝を迎えたそうだ。

…「持って行かれた」ら、じじいはどうなってたんだろ。



あの時聞こえた「抜け」という声。
あの声は、俺以外の死守りの声でも、そしてじじいの声でもなかった。

終わり。長くてスマン

99: 本当にあった怖い名無し 2006/05/29(月) 21:45:55 ID:+c0y3K5N0
その声はチェ・ホンマンの声だ!

101: 本当にあった怖い名無し 2006/05/29(月) 22:19:35 ID:FpHynNFqO
鬼は本当にいるの?

102: 本当にあった怖い名無し 2006/05/29(月) 22:42:05 ID:3NmI9pPB0
あなたの心の中に

103: 本当にあった怖い名無し 2006/05/29(月) 22:42:46 ID:ycEPef7T0
おにがしまいってきな

266: 本当にあった怖い名無し 2006/06/01(木) 17:12:40 ID:c1vjU/bS0
食ってやる!

これは、私の従兄(以下K)が実際に体験した話です。

3年前のことだ。
Kは不思議な夢を見た。
いつの間にか、真っ暗闇にKは居たそうだ。
遠くの方でかすかにゴリゴリとかボキボキとか、変な音がする。
その音は決して気持ちの良い音、とは言えない。
Kは、何か嫌な予感がしてその音がする方へ走っていく。
次第に音が大きくなっていくのが分かった。
そして、いつの間にかすぐ横で、何かがぼうっと光っているのに気付いた。
そちらを見ると、着物を着た女の子がこちらに背を向けて座っている。
どうやら、音はその子が発しているようだ。
Kはその女の子の前に回り込んで何をしているのか見ようとした。
しかし、その光景を見た瞬間、Kは何とも言えない感覚に襲われたそうだ。
口が異常に大きな、こけしのような女の子が、Kの妹を足の方から喰っているのだ。
女の子が口を動かす度にゴキゴキ音がする。
妹はすでに気を失っているようだ。
あまりの惨さにKは座り込みそうになったが、
妹を助けなければ、と思い、その女の子を蹴り飛ばし、
妹を抱き上げ必死に名前を呼んだ。
しかし、妹は気がつかない。
後ろの方で、女の子はうめいている。
とにかく、今のうちに逃げてしまおう、と思い、Kは妹を抱えて走り出した。

267: 本当にあった怖い名無し 2006/06/01(木) 17:13:39 ID:c1vjU/bS0
少し走ると、前方にドアがぼうっと浮かび上がってきた。
Kは「あそこまで行けば助かる!」と思い、必死になって走り続けた。
そして、後少しで辿り着く、というところで、背後に女の子の気配を感じた。
このままでは追いつかれてしまう、と思うがドアはもう目の前。
手を伸ばしてドアノブを回し、まさにドアの向こうへ行こうとした瞬間、
服を引っ張られ、Kは後ろに倒れてしまった。
目の前には女の子の顔。
その子はKの耳元で「許さない許さない許さない喰ってやるお前も喰ってやる!」
と、かすれ声で呟いた後、Kの耳に喰い付き、そのまま引きちぎった。
痛みと恐怖に悲鳴をあげ、その女の子を殴り飛ばし、
妹を再び抱え、ドアを通った後、勢いよく閉めた。
その瞬間目が覚めた。
あまりの気味の悪さに息が切れ、汗でびっしょりになっているが、
そこから抜け出したことに安著の溜め息をついた。
しかし、その瞬間「今度は皆喰ってやる」と耳元で聞こえたそうだ。
驚いて振り向いたが誰も居なかった。

それから、あの夢は見ていないそうだが、ただの気味の悪い夢ではなかったらしい。
現に、妹さんはこの3年間で2度も事故に合い、2度共足を骨折している。
それから、Kは右耳(ちぎられた方)があの日以来聞こえにくくなったそうだ。
もう二度と見たくはないし、そう祈っているとKは言っていた。

長文すいませんでした。

299: 本当にあった怖い名無し 2006/06/02(金) 00:03:58 ID:sHP0gRO9O
早朝の怪談

一年前に体験した洒落にならない話。

夏ぐらいに千葉にあるクラブに行った帰り。始発電車に乗る為少しだけ先にクラブを出て、駅まで歩いていた。
空は夜明けの薄明かりで車も人もいなかった。

クラブ帰りなのか、10メートルくらい離れた所に女の子が一人でヨタヨタ歩いていた。
もう千鳥足っつうか、カトチャンぐらいに揺れていた。
俺は後ろから一定の距離を保って歩いていたんだけど、その女は靴を片方しか履いて無かったみたいでミュールの『カツカツ』とゆう音を出していた。

多分酒飲んで踊ってを繰り返してそのまま出て来ちゃったんだなぁ…とか思いながら駅に着くと女は急に走り出してどっかに消えてしまった。

さっきまであんな歩き方だったのに大丈夫かなぁ?とか思って俺も階段を走って行った。
ホームに着くと人は2~3人ぐらいしかおらず、あの女はいなかった。
『うわ…幽霊かよ…』
ちょっとワクワクした俺は友達に『幽霊みたいな女見たぜ!!』みたいな電話をし、笑い話をまじえながら電車が来るのを待った。
少しして電車が来たので友達との電話を切り真ん中ぐらいの車両に乗った。

その時息が止るのと同時にビックリして声が『うっ』と出た。
さっきの女が乗っていた。
今来たばかりの電車に既に乗っていた。

305: 本当にあった怖い名無し 2006/06/02(金) 00:43:18 ID:2+Ra5khCO
やはり靴も片方のみでイスにだらしなく座り下を向いて手すりの方に寄り掛かっている。
怖くなり体が動かなかったが必死にホームに戻ろうとした。
しかし丁度の所で扉はしまった。
本当に本当に怖かった。
次の駅で降りて次の電車を待とうと思い、幽霊か生きている人間か分からないその女の少し離れた所に座って震える手でさっきの友達にメールを打っていた。
友達から『どんな顔なのか』とメールで聞かれるが下を向いていて髪がたれて見えないし、ましてや怖くてまともに見れない。

メールじゃなく電話で友達と話して怖さをまぎらわそうとした瞬間。

『ゴンッ』
電車の窓に頭をぶつけた女が目を見開きこっちを見ている。

顔は上を向いて目は俺を見ている。口は半開きだった。
距離は5メートルぐらい離れていたが車両には誰もいないので俺を見ているのは分かった。すると女は口をパクパクした。アナウンサーが早口言葉を練習するように口を動かしている。
その間も俺と女は目があったままだ、良く見る口の端からタラリと血のような物が垂れている、俺は『間違い無い、死んでるんだこいつは…』と思っていると女はどんどん血を吐きだし口から下、顎までが真っ赤に染まり鼻からも血を流していた。

息が上がりゼェゼェ言い、涙を流して俺はごめんなさいと心で唱えた。
『○○に到着です、○○線はお乗換えです』
アナウンスが流れ、俺は外に飛び出した。
すぐに振り返り車内を見ると女はまだこっちを睨んでた。
電車は走り出した。

俺は片手に違和感を感じ見てみると左手に靴を持っていた。
『プシュー』

閉まった車両の窓に女が鬼の様な顔でへばりつき魚の様に口をパクパクさせていた。

俺はその場でへたりこんだ。
しばらくしてこんな話を聞いた。
『電車の中で変な女に会ったら目を見てはいけない、見た奴は必ずまた女に出会う』
つまり憑かれるって事らしい。

301: 本当にあった怖い名無し 2006/06/02(金) 00:13:00 ID:jgQj15bF0
>>299
その女、生きてたのか?
じつは、線路で寝込んでいたところを始発に轢かれて
片足だけ飛んでるとか

362: 本当にあった怖い名無し 2006/06/02(金) 18:04:25 ID:eHDOHGFj0
(  ゚д゚) >>301
( ゚д゚ )

309: 本当にあった怖い名無し 2006/06/02(金) 01:33:57 ID:vQxMdo4S0
ゆうパック

今、自分郵便局でバイトしているんですよ・・・今日本気で怖い思いした

皆さん郵便局の商品で「ゆうパック」って知ってますか
指定された袋に荷物入れるんだけど、何入れてもどれだけ入れても料金同じだから色々事件があるんですよ

今日も個別にゆうパック分けていたら何かスッパ臭い匂いがしたんですよ
「なんだっクセェー」と籠の中さぐってみたら一つのゆうパックから汁が垂れているんですよ
ともかく匂いがひどかった、マニュキアと酢のような強烈な匂い
すぐに職員の所に運んだんですよ、職員全員顔引きってた・・・
ともかく汁が漏れているので住所も宛名も滲んで見えず中開けたんですよ
(のちに宛先調べて綺麗に包んで郵送します)
開けた瞬間すっぱい匂いがムア~ンってきて鼻つまんだ

で、問題の中身が髪の毛でグルグル巻きにされた小箱(オルゴール?)
それと一緒に同封されてた点滴袋みたいな物から漏れていた液体が匂いの原因
でも、他人のものにゴチャゴチャ言えないので綺麗に包んでいましたよ職員さん

テロだったら洒落になりませんよ

310: 本当にあった怖い名無し 2006/06/02(金) 01:40:21 ID:t8gyVq5hO
>>309
怖いな…

396: 本当にあった怖い名無し 2006/06/03(土) 02:13:20 ID:8HvztCeX0
老人ホームが見える部屋

個人的に洒落にならなかった話ですが、もう何年も昔の話なんで書き込みます。

2002年のワールドカップが行われてた頃だったと思うから
おそらくは今から丁度4年くらい前の話。

東京に上京して大学に通う事になった俺は、
都会にしては安い、家賃5万のアパートで一人暮らしを開始する事になった。
まぁゴキブリは月に1回出るし、部屋も6畳でとても広いとはいえない物件だったけど、
5階建の5階という点と、バルコニー(ベランダみたいなスペース?)が割りと広かったのが気に入ってた。
ベランダからの眺めは別によくはないけど、結構ひらけてる。
けど目の前に、結構大きめの老人ホームのような建物があった。


その日、普段と変わらず学校にいって、夕方6時くらいに部屋に帰ってきた。
普段ならレポートとか、友達と遊び行ったりとかするもんだけど
その日は何だか眠くて、学校から家に帰るなり寝入ってしまった。

目が覚めたのがだいたい深夜0時過ぎくらい。
あー、変な時間に寝ちゃったなぁって思って、タバコ持ってベランダに出た。
部屋の中でタバコ吸うと、彼女が煙草臭いと文句垂れるし部屋の空気悪くなるしで
煙草吸う時は毎回ベランダで煙草吸う事にしてた。
寝入ってしまった事を後悔しながら髪をかきむしって煙草に火をつけた。
スーーーッ・・・フゥゥゥゥーーーー・・・・・・


397: 本当にあった怖い名無し 2006/06/03(土) 02:19:15 ID:8HvztCeX0
煙を吸い込んで吐ききって、なんとなしに部屋から見える景色に目をやった。

老人ホーム、ずーっと先の方にはコンビニの光、あとは住宅街。

「ガラガラガラ」

音する方に視線をやると、老人ホームの一部屋の窓が開いている。
深夜0時回ってんのに・・・今の音はあの窓が開いたからかな?
そう思ってその開いている窓をずっと見てたら、すぐに老人がニョキっと顔を出した。

僕の方には目もくれず、バサーっと部屋から何かを投げ出した。
ロープみたいなものだった。
老人は窓枠に必死にそのロープらしきものを結ぶつけてた。

脱走だ・・・直感的に思った。
老人ホームに入っている人でも、やっぱりこういう施設に入れられる事に嫌悪感を抱く人はいるもんなんだな、
とか思ってるうちに老人は窓際でのロープを結ぶ作業を終了させたらしく、一旦姿を消した。
老人が老人ホームを脱出する瞬間!を目の前にするのだと思うとなんとなく興奮してきてた。
老人はすぐに姿を現したかと思うと、
あっという間に窓から身を投げ出し、首を吊って死んだ。

老人が部屋から身を投げて、ロープと窓枠の衝撃で「ガゴン」って鈍い音がしたんだけど、
なんだか今でもその鈍くて重い音が忘れられない。

398: 本当にあった怖い名無し 2006/06/03(土) 02:20:22 ID:8HvztCeX0
後日談になるけど、
その時、僕はその老人ホームに向かって色々叫んだけど、結局何の応答もなくて、
施設まで走っていって管理人がいると思われる玄関周辺をドンドン叩いて、
泊り込んでいた人を起こして、助けようと救急車、警察も呼んでドタバタしたけど結局助からなかった。

次の日とかその次の日とか、ニュースになるんだろうなと思ってたけど
一切そのニュースがなかったのを目の当たりにして、こういう事は珍しくともなんともないのかな、
なんて思った学生時代でした。

399: 本当にあった怖い名無し 2006/06/03(土) 02:26:29 ID:Uup5VRfc0
>>396

こういうの怖い。
何よりも。

401: 本当にあった怖い名無し 2006/06/03(土) 03:37:28 ID:C2TpKg/FO
>>396 こぇぇよ!

423: 2006/06/03(土) 12:07:12 ID:3rNkYIQb0


大学1回生の冬。
大学生になってからの1年弱、大学の先輩であり、オ
カルト道の師匠でもある人と様々な心霊スポットへ足
を踏み入れた俺だったが、さすがに寒くなってくると
出不精になってくる。
正月休みにめずらしく師匠が俺の下宿に遊びに来た。
とくにすることもないので、コタツにもぐりこんで俺
はゲームボーイを、師匠はテレビをぼーっと見ていた。
ふと、師匠が「あれ?」
と言うので顔を向けると、テレビにはダイバーによる
どこかの海の海底探査の様子が映っていた。
「この石像って、あ、消えた」
すぐに画面が切り替わったが、一瞬だけ見えた。
地中海のエジプト沖で、海底にヘレニズム期の遺跡が
発見されたと、アナウンサーが報じていた。
海底に沈んだ石造りの古代の建造物が、ダイバーの水中
カメラに映し出されている。
その映像の中に、崩れた石柱の下敷きになっている石像
の姿があったのだ。
なにかの神様だろうそれは、泥の舞う海の底で苦悶の表
情としか思えない顔をしていた。

424: 2006/06/03(土) 12:07:58 ID:3rNkYIQb0
最初からそんな表情の石像だったとは思えない、不気味
な迫力があった。
何ごともなく、番組は次のニュースへ移る。
「こんなことって、あるんですかね」
と言う俺に、師匠は難しい顔をして話しはじめた。
「廃仏毀釈って知ってる?」
師匠の専攻は仏教美術だ。日本で似たような例を知って
いるという。
江戸から明治に入り、神仏習合の時代から仏教にとって
は受難といえる神道一党の時代へ変化した時があった。
多くの寺院が打ち壊され、仏具や仏像が焼かれ、また神
社でも仏教色の強かったところでは、多くの仏像が収め
られていたが、それらもほとんどが処分された。
「中でも密教に対する弾圧は凄まじかった」
吉野の金峰山寺は破壊され、周辺の寺院も次々と襲われ
たが、その寺の一つで不思議なことがあったという。

426: 2006/06/03(土) 12:08:58 ID:3rNkYIQb0
僧侶が神官の一党に襲われ、不動明王など密教系の仏像
はすべて寺の庭に埋められて、のちに廃寺とされた。
弾圧の熱が収まりはじめたころ、貴重な仏像が坑された
という話を聞きつけて、近隣の山師的な男がそれを掘り
起こそうとした。
ところが土の中から出てきた仏像は、すべて憤怒の顔を
していたという。
元から憤怒の表情の不動明王はともかく、柔和なはずの
他の仏像までもことごとく、地獄の鬼もかほどではない
という凄まじい顔になっていたそうだ。
その怒りに畏れた男は、掘り出した仏像に火をかけた。
木製の仏像は6日間(!)ものあいだ燃え続け、その間
「おーんおーん」という唸り声のような音を放ち続けた
という。
あまりに凄い話に俺は、気がつくと正座していた。

427: 顔  ラスト 2006/06/03(土) 12:10:24 ID:3rNkYIQb0
「何年かまえ、人間国宝にもなっている仏師が外国メディ
 アのインタビューを受けた記事を読んだことがある。
 記者が、どうしてこんなに深みのあるアルケイックス
 マイルを表現できるのでしょうかと聞くと、仏師はこう
 答えた。
 『彫るのではない。わらうんだ』
 これを聞いたときは痺れたねぇ・・・」
めずらしく師匠が他人を褒めている。
俺は命を持たない像が、感情をあらわすということもあ
るかも知れない、と思い始めた。
「そうそう、僕が以前、多少心得のある催眠術の技術を
 使って面白いことをしたことがある」
なにを言い出したのか、ちょっと不安になった。
「普通の胸像にね、ささやいたんだ。
 『お前は石にされた人間だよ』」
怖っ
なんてことを考えるんだこの人は。
そしてどうなったのか、あえて聞かなかった。

437: 写真 2006/06/03(土) 12:23:06 ID:3rNkYIQb0
写真

大学2回生の春ごろ、オカルト道の師匠である先輩の家にふ
らっと遊びに行った。
ドアを開けると狭い部屋の真ん中で、なにやら難しい顔をし
て写真を見ている。
「なんの写真ですか」
「心霊写真」
ちょっと引いた。
心霊写真がそんなに怖いわけではなかったが、問題は量なの
だ。
畳の床じゅうにアルバムがばらまかれて、数百枚はありそう
だった。
どこでこんなに! と問うと、
「業者」と写真から目を離さずに言うのだ。
どうやら大阪にそういう店があるらしい。
お寺や神社に持ち込まれる心霊写真は、もちろんお払いをし
て欲しいということで依頼されるのだが、たいてい処分もし
て欲しいと頼まれる。
そこで燃やされずに横流しされたモノが、マニアの市場へ出
てくると言う。
信じられない世界だ。

438: 写真 2006/06/03(土) 12:24:13 ID:3rNkYIQb0
何枚か手にとって見たが、どれも強烈な写真だった。
もやがかかってるだけ、みたいなあっさりしたものはない。
公園で遊ぶ子どもの首がない写真。
海水浴場でどうみても水深がありそうな場所に無表情の男が
膝までしか浸からずに立っている写真。
家族写真なかに祭壇のようなものが脈絡もなく写っている写
真・・・
俺はおそるおそる師匠に聞いた。
「お払い済みなんでしょうね」
「・・・きちんとお払いする坊さんやら神主やらが、こんな
もの闇に流すかなあ」
「じゃ、そういうことで」
出て行こうとしたが、師匠に腕をつかまれた。
「イヤー!」
この部屋にいるだけで呪われそうだ。
雪山の山荘で名探偵10人と遭遇したら、こんな気分になる
だろうか。

439: 写真 2006/06/03(土) 12:25:56 ID:3rNkYIQb0
観念した俺は、部屋の隅に座った。
師匠は相変わらず眉間にしわを寄せて写真を眺めている。
ふと、目の前の写真の束の中に変な写真を見つけて手に取った。
変というか、変じゃないので、変なのだ。
普通の風景写真だった。
「師匠、これは?」
と見せると、
「ああ、これはこの木の根元に女の顔が・・・あれ? 
ないね。 消えてるね」
まあ、そんなこともあるよ。
って、言われても。
怖すぎるだろ!
俺は座りしょんべんをしそうになった。
そして部屋の隅でじっとすることし暫し。
ふいに師匠がいう。
「昔は真ん中で写真を撮られると魂が抜けるだとか、寿命が
縮むだとかいわれたんだけど、これはなぜかわかる?」

440: 写真 2006/06/03(土) 12:27:05 ID:3rNkYIQb0
「真ん中で写る人は先生だとか上司だとか、年配の人が多い
から、早く死に易いですよね。昔の写真を見ながら、ああこ
の人も死んだ、この人も死んだ、なんて話してると自然にそ
んなうわさが立ったんでしょうね」
「じゃあこんな写真はどう思う」
師匠はそう言うと、白黒の古い写真を出した。
どこかの庭先で着物を着た男性が3人並んで立っている写真
だ。
その真ん中の初老の男性の頭上のあたりに靄のようなものが
掛かり、それが顔のように見えた。
「これを見たら魂が抜けたと思うよね」
たしかに。本人が見たら生きた心地がしなかっただろう。
師匠は「魂消た?」とかそういうくだらないことを言いなが
ら写真を束のなかに戻す。
「魂が取られるとか、抜けるとかいう物騒なことを言ってる
のに、即死するわけじゃなくて、せいぜい寿命が縮むってい
うのも変な話だよね」
なるほど、そんな風に考えたことはなかった。

441: 写真 2006/06/03(土) 12:28:07 ID:3rNkYIQb0
「昔の人は、魂には量があってその一部が失われると考えて
いたんだろうか」
そういうことになりそうだ。
「じゃあ魂そのものの霊体が写真にとられたら、どういうこと
になる?」
「それは心霊写真のことですか? 身を切られるようにつらい
でしょうね」
と、くだらない冗談で返したがよく考えると、
「でもそれは所詮昔の人の思い込みが土台になってるから、
一般化できませんよ」
俺はしてやった、という顔をした。
すると師匠はこともなげに言う。
「その思い込みをしてる昔の人の霊だったら?」
うーむ。
「どういうことになるんでしょうか」
取り返しにくるんじゃない?
師匠は囁く様な声で言うのだ。
やめて欲しい。
そんな風に俺をいびりながらも、師匠はまた難しい顔をして
写真を睨みつけている。
部屋に入った時から同じ写真ばかり繰り返し見ていることに
気づいた俺は、地雷と知りつつ「なんですか」と言った。

442: 写真 2006/06/03(土) 12:28:44 ID:3rNkYIQb0
師匠は黙って2枚の写真を差し出した。
俺はビクビクしながら受け取る。
「うわ!」
と思わず声を上げて目を背けた。
ちらっと見ただけで、よくわからなかったが、猛烈にヤバイ
気がする。
「別々の場所で撮られた写真に同じものが写ってるんだよ。
えーっと、確か・・・」
師匠はリストのようなものをめくる。
「あった。右側が千葉の浦安でとられたネズミの国での家族
旅行写真。もうひとつが広島の福山でとられた街角の風景写真」
ちなみに写真に関する情報がついてたほうが、高い値がつく。
と付け加えた。
「もちろん撮った人も別々。4年前と6年前。たまたま同じ
業者に流れただけで、背後に共通項はない。と思う」
俺は興味に駆られて、薄目を開けようとした。

443: 写真 2006/06/03(土) 12:29:54 ID:3rNkYIQb0
その時、師匠が
「待った」と言って俺を制し、窓の方へ近づいていった。
「夜になった」
また難しい顔をして言う。
なにを言い出したのかとドキドキして、写真を伏せた。
師匠が窓のカーテンをずらすと、外は日が完全に暮れていた。
確か来たのは5時くらいだから、そろそろ暗くなって来てもお
かしくないよなあ。
と思いながら、腕時計を見る。
短針は9を指していた。
え?! そんなに経ってんの?
と驚いていると、師匠が唇を噛んで「まずいなぁ。実にまずい」と呟き、
「何時くらいだと思ってた?」
と聞いてくる。
「6時半くらいかな、と」
確かに時間が過ぎるのが早すぎる気もするが、それだけ写真を
見るのに集中していただけとも思える。
「僕は正午だ」

444: 写真 2006/06/03(土) 12:30:45 ID:3rNkYIQb0
それはありえないだろ!
しかし師匠の目は笑っていない。
何かに体内時計を狂わされたとでも言うのだろうか。
師匠は、「今日はここまでにしようか」と言って肩を竦めた。
俺もなんだかよくわからないけれど、自分の家に帰りたかっ
た。
部屋中に散らばった写真を片付けようとして、さっき伏せた
2枚の写真の前で手が止まる。
「同じものが写っている」と言った師匠の言葉も気になるが、
「見ないほうがいい」という第6感が働く。
その時、師匠が妙に嬉しそうな顔をして床の上を見回した。
「人間には無意識下の自己防衛本能ってヤツがあるんだなあ、
と実感するよ」
なにを言い出したんだろう。
「動物園ってなにするところ?」
話が飛びすぎで意味がわからない。
「動物を見に行くところだと思いますけど」
「たしかに、僕らはお金を払って動物園に行き、それぞれの
檻の前に立って中の動物を見て歩く。しかし動物からすると
どうだ。檻の中にいるだけで、色とりどりの服を着たサルた
ちが、頼みもしないのに次々と姿を見せに来る」

445: 写真  ラスト 2006/06/03(土) 12:31:58 ID:3rNkYIQb0
動物を心霊写真に置き換えればいいのだろうか。
なんとなく言いたいことが分かってきた。
床を見ながら師匠は独り言のように呟いた。
「闇を覗く者は、等しく闇に覗かれることを畏れなくてはな
らない」
「ニーチェですか?」
「いや、僕だ」
師匠はどこまで本気かわからない顔で、床に散らばった写真を
指差した。
「どうして伏せたんだ」
それを聞いたとき、心臓がドクンと鳴った。
さっきの2枚だけではない。無数の写真の中で、何枚かの写真
が伏せられている。
全く意識はしてなかった。全く意識はしてなかったのだ。
写真はすべて表向いていたはずなのに。
僕が伏せたんだろうか。
寒気がして全身が震えた。
「怪物を倒そうとするものは、自らが怪物になることを畏れな
くてはならない」
やっぱりニーチェじゃないですか。
俺はそう言う気力もなく、怪物を倒すどころか写真をめくる
勇気もなかった。

446: 葬祭 2006/06/03(土) 12:33:26 ID:3rNkYIQb0
葬祭

大学2年の夏休みに、知り合いの田舎へついて行った。
ぜひ一緒に来い、というのでそうしたのだが、電車とバスを乗り
継いで8時間もかかったのにはうんざりした。
知り合いというのは大学で出会ったオカルト好きの先輩で、俺は
師匠と呼んで畏敬したり小馬鹿にしたりしていた。
彼がニヤニヤしながら「来い」というのでは行かないわけにはいか
ない。
結局怖いものが見たいのだった。

県境の山の中にある小さな村で、標高が高く夏だというのに肌寒さ
すら感じる。
垣根に囲まれた平屋の家につくと、おばさんが出てきて「親戚だ」
と紹介された。
師匠はニコニコしていたが、その家の人たちからは妙にギクシャク
したものを感じて居心地が悪かった。
あてがわれた一室に荷物を降ろすと俺は師匠にそのあたりのことを
さりげなく聞いてみた。
すると彼は遠い親戚だから・・・というようなことを言っていたが
さらに問い詰めると白状した。
ほんとに遠かった。尻の座りが悪くなるほど。
遠い親戚でも、小さな子供が夏休みにやって来ると言えば田舎の
人は喜ぶのではないだろうか。
しかし、かつての子供はすでに大学生である。
ほとんど連絡も途絶えていた親戚の大人が友達をつれてやって来て、
泊めてくれというのでは向こうも気味が悪いだろう。
もちろん遠い血縁など、ここに居座るためのきっかけに過ぎない。
ようするに怖いものが見たいだけなのだった。

447: 葬祭 2006/06/03(土) 12:35:11 ID:3rNkYIQb0
非常に、非常に、肩身の狭い思いをしながら俺はその家での生活
を送っていた。
家にいてもすることがないので、たいてい近くの沢に行ったり山道を
散策したりしてとにかく時間をつぶした。
師匠はというと、持って来ていた荷物の中の大学ノートとにらめっこ
していたかと思うと、ふらっと出て行って近所の家をいきなり訪ねて
はその家のお年寄りたちと何事か話し込んでいたりした。
俺は師匠のやり口を承知していたから、何も言わずただ待っていた。

二人いるその家の子供と、まだ一言も会話をしてないことを自嘲気味
に考えていた6日目の夜。
ようやく師匠が口を開いた。
「わかったわかった。ほんとうるさいなあ、もう教えるって」
6畳間の部屋の襖を閉めて、布団の上に胡坐をかくと声をひそめた。
「墓地埋葬法を知っているか」という。
ようするに土葬や鳥葬、風葬など土着の葬祭から、政府が管理する
火葬へとシフトさせるための法律だ、と師匠はいった。
「人の死を、習俗からとりあげたんだ」
この数日山をうろうろして墓がわりと新しいものばかりなのに気が
ついたか?と問われた。
気がつかなかった。確かに墓地は見はしたが・・・
「このあたりの集落はかつて一風変わった葬祭が行われていたらしい」
もちろん知っていてやって来たのだろう。
その上で何かを確認しに来たのだ。
ドキドキした。聞いたら後戻りできなくなる気がして。

448: 葬祭 2006/06/03(土) 12:36:28 ID:3rNkYIQb0
家は寝静まっている。
豆電球のかすかな明かりの中で師匠がいった。
「死人が出ると荼毘に付して、その灰を畑に撒いたらしい。酸化
 した土を中和させる知恵だね、ところが変なのはそのこと自体
 じゃない。江戸中期までは死者を埋葬する習慣自体が一般的じゃ
 なかった。死体は『捨てる』ものだったんだよ」
寒さが増したようだ。
夏なのに。
「この集落で死体を灰にして畑あっさりに撒けたのには、さらに理由
 がある。死体をその人の本体、魂の座だと認めていなかったんだ。
 本体はちゃんと弔っている。死体から抜き出して」
抜き出す、という単語の意味が一瞬分からなかった。
「この集落では葬儀組みのような制度はなく、葬祭を取り仕切るのは
 代々伝わる呪術師、シャーマンの家だったらしい。キと呼ばれてい
 たみたいだ。
 死人が出ると彼らは死体を預かり、やがて『本体』を抜かれた死体
 が返され、親族はそれを燃やして自分たちの畑に撒く。
 抜かれた『本体』は木箱に入れられて、キが管理する石の下にまと
 めて埋められた。いわばこれが墓石で、祖霊に対する弔意や穢れ払
 いはこの石に向けられたわけ。
 彼らはこの『本体』のことをオンミと呼んでいたみたい。年寄りが
 この言葉を口にしたがらないから聞き出すのが大変だった」

師匠がこんな山の上へ来た理由がわかった。
その木箱の中身を見たいのだ。
そういう人だった。

449: 葬祭 2006/06/03(土) 12:37:30 ID:3rNkYIQb0
「この習慣は山を少し下った隣の集落にはなかった。近くに浄土宗の
 寺があり、その檀徒だったからだ。寺が出来る前はとなったらわか
 らないけど、どうやらこの集落単独でひっそりと続いてきた習慣
 みたいだ。その習慣も墓地埋葬法に先駆けて明治期に終わっている。
 だからこの集落の墓はすべて明治以降のものだし、ほとんどは大正
 昭和に入ってからのものじゃないかな」

その日はそのまま寝た。
その夜、生きたまま木棺に入れられる夢を見た。
次の日の朝その家の家族と飯を食っていると、そろそろ帰らないか
というようなことを暗にいわれた。
帰らないんですよ、箱の中を見るまでは。と心の中で思いながら
味のしない飯をかき込んだ。
その日はなんだか薄気味が悪くて山には行かなかった。
近くの川でひとり日がな一日ぼうっとしていた。
『僕はその木箱の中に何が入っているのか、そのことよりもこの集落
 の昔の人々が人間の本体をいったい何だと考えていたのか、それが
 知りたい』
俺は知りたくない。でも想像はつく。
あとはどこの臓器かという違いだけだ。
俺は腹の辺りを押さえたまま川原の石に腰掛けて水をはねた。
村に侵入した異物を子供たちが遠くから見ていた。
あの子たちはそんな習慣があったことも知らないだろう。

その夜、丑三つ時に師匠が声を顰め、「行くぞ」といった。

450: 葬祭 2006/06/03(土) 12:39:08 ID:3rNkYIQb0
川を越えて暗闇の中を進んだ。向かった先は寺だった。
「例の浄土宗の寺だよ。どう攻勢をかけたのか知らないが、明治期に
 くだんの怪しげな土着信仰を廃して、壇徒に加えることに成功した
 んだ。だから今はあのあたりはみんな仏式」
息をひそめて山門をくぐった。
帰りたかった。
「そのあと、葬祭をとりしきっていたキの一族は血筋も絶えて今は
 残っていない。ということになってるけど、恐らく迫害があった
 だろうね。というわけでくだんの木箱だけど、どうも処分されて
 はいないようだ。宗旨の違う埋葬物だけどあっさりと廃棄するほど
 には浄土宗は心が狭くなかった。ただそのままにもしておけない
 ので当時の住職が引き取り、寺の地下の蔵にとりあえず置いていた
 ようだが、どうするか決まらないまま代が変わりいつのまにやら
 文字どおり死蔵されてしまって今に至る、というわけ」
よくも調べたものだと思った。
地所に明かりがともっていないことを確認しながら、小さなペンライト
でそろそろと進んだ。
小さな本堂の黒々とした影を横目で見ながら、俺は心臓がバクバク
していた。
どう考えてもまともな方法で木箱を見に来た感じじゃない。
「僕の専攻は仏教美術だから、そのあたりから攻めてここの住職と
 仲良くなって鍵を借りたんだ」
そんなワケない。寝静まってから泥棒のようにやって来る理由がない。
そこだ。と師匠がいった。
本堂のそばに厠のような屋根があり、下に鉄の錠前がついた扉があった。
「伏蔵だよ」

451: 葬祭 2006/06/03(土) 12:40:40 ID:3rNkYIQb0
どうも木箱の中身については当時から庶民は知らなかったらしい。
知ることは禁忌だったようだ。
そこが奇妙だ。
と師匠はいう。
その人をその人たらしめるインテグラルな部分があるとして、それ
が何なのか知りもせずに手を合わせてまた畏れるというのは。
やはり変な気がする。
それが何なのか知っているとしたら、それを「抜いた」というシャー
マンと、あるいは木箱を石の下から掘り出して伏蔵に収めた当時の
住職もか・・・
師匠がごそごそと扉をいじり、音を立てないように開けた。
饐えた匂いがする地下への階段を二人で静かに降りていった。
降りていくときに階段がいつまでも尽きない感覚に襲われた。
実際は地下一階分なのだろうが、もっと長く果てしなく降りたような
気がした。
もともとは本山から頂戴したなけなしの経典を納めていたようだが、
今はその主人を変えている、と師匠は言った。
異教の穢れを納めているんだよ。というささやくような声に一瞬気が
遠くなった。
高山に近い土地柄に加え、真夜中の地下室である。
まるで冬の寒さだった。
俺は薄着の肩を抱きながら、師匠のあとにビクビクしながら続いた。
ペンライトでは暗すぎてよく分からないが、思ったより奥行きがある。
壁の両脇に棚が何段にもあり、主に書物や仏具が並べられていた。
「それ」は一番奥にあった。

452: 葬祭 2006/06/03(土) 12:41:38 ID:3rNkYIQb0
ひひひ
という声がどこからともなく聞こえた。
まさか、と思ったがやはり師匠の口から出たのだろうか。
厚手の布と青いシートで2重になっている小山が奥の壁際にある。
やっぱりやめよう、と師匠の袖をつかんだつもりだったが、なぜか
手は空を切った。手は肩に乗ったまま動いていなかった。
師匠はゆっくりと近づき、布とシートをめくりあげた。
木箱が出てきた。
大きい。
正直言って、小さな木箱から小さな肝臓の干物のようなものが出て
くることを想像していた。
しかしここにある箱は少なかった。三十はないだろう。
その分一つ一つが抱えなければならないほど大きい。
嫌な予感がした。
木箱の腐食が進んでいるようだった。石の下に埋められていたのだ
から、掘り出した時に箱のていを成していないものは処分してしま
ったのかも知れない。
師匠がその内の一つを手にとってライトをかざした。
それを見た瞬間、明らかに今までと違う鳥肌が立った。
ぞんざいな置かれ方をしていたのに、木箱は全面に墨書きの経文で
びっしりと覆われていたからだ。
如是我聞一時佛在舍衞國祇樹給孤獨園與大比丘衆千二百五十人倶・・・
師匠がそれを読んでいる。
やめてくれ。
起きてしまう。
そう思った。

453: 葬祭 2006/06/03(土) 12:42:55 ID:3rNkYIQb0
ペンライトの微かな明かりの下で、師匠が嬉しそうな顔をして指に
唾をつけ、箱の口の経文をこすり落とした。
他に封印はない。
ゆっくりと蓋をあげた。
俺は怖いというか心臓のあたりが冷たくなって、そっちを見られな
かった。
「う」
というくぐもった音がして、思わず振り向くと師匠が箱を覗き込ん
だまま口をおさえていた。
俺は気がつくと出口へ駆け出していた。
明かりがないので何度も転んだ。
それでももう、そこに居たくなかった。
階段を這い登りわずかな月明かりの下に出ると、山門のあたりまで
戻りそこでうずくまっていた。
どれくらい経っただろうか。
師匠が傍らに立っていて青白い顔で「帰ろう」と言った。
結局次の日俺たちは1週間お世話になった家を辞した。
またいらしてねとは言われなかった。
もう来ない。来るわけがない。
帰りの電車でも俺は聞かなかった。木箱の中身のことを。
この土地にいる間は聞いてはいけない、そんな気がした。

夏休みも終わりかけたある日に俺は奇形の人を立て続けに見た。
そのことを師匠に話した折りに、奇形からの連想だろうか、そういえ
ばあの木箱は・・・と口走ってしまった。

454: 葬祭 2006/06/03(土) 12:44:13 ID:3rNkYIQb0
ああ、あれね。
あっさり師匠はいった。
「木箱で埋められてたはずだからまずないだろう、と思ってたものが
 出てきたのには、さすがにキタよ」
胡坐をかいて眉間に皺をよせている。
俺は心の準備が出来てなかったが、かまわず師匠は続けた。
「屍蝋化した嬰児がくずれかけたもの、それが中身。かつて埋めら
 れていたところを見たけど、泥地でもないしさらに木箱に入って
 いたものが屍蝋化してるとは思わなかった。もっとも屍蝋化して
 いたのは26体のうち3体だったけど」
嬰児?
俺は混乱した。
グロテスクな答えだった。そのものではなく、話の筋がだ。
死人の体から抜き出したもののはずだったから。
「もちもん産死した妊婦限定の葬祭じゃない。あの土地の葬儀の
 すべてがそうなっていたはずなんだ。これについては僕もはっき
 りした答えが出せない。ただ間引きと姥捨てが同時に行われて
 いたのではないか、という推測は出来る」
間引きも姥捨ても今の日本にはない。想像もつかないほど貧しい時代
の遺物だ。
「死体から抜き出した、というのはウソでこっそり間引きたい赤ん坊
 を家族が差し出していたと・・・?」
じゃあやはり、当時の土地の庶民も知っていたはずだ。
しかし言えないだろう。木箱の中身を知らない、という形式をとる
こと自体がこの葬祭を行う意味そのものだからだ。

455: 葬祭  ラスト 2006/06/03(土) 12:45:29 ID:3rNkYIQb0
ところが、違う違うとばかりに師匠は首を振った。
「順序が違う。あの箱の中にはすべて生まれたばかりの赤ん坊が入っ
 ていた。年寄りが死んだときに、都合よく望まれない赤子が生まれ
 て来るってのは変だと思わないか。逆なんだよ。望まれない赤子が
 生まれて来たから年寄りが死んだんだよ」
婉曲な表現をしていたが、ようするに積極的な姥捨てなのだった。
嫌な感じだ。やはりグロテスクだった。
「この二つの葬儀を同時に行なわなければならない理由はよくわか
 らない。ただ来し方の口を減らすからには行く末の口も減らさなく
 てはならない、そんな道理があそこにはあったような気がする」
どうして死体となった年寄りの体から、それが出てきたような形を
とるのか、それはわからない。
ただただ深い土着の習俗の闇を覗いている気がした。
「そうそう、その葬祭をつかさどっていたキの一族だけどね、まるで
 完全に血筋が絶えてしまったような言い方をしちゃったけど、そう
 じゃないんだ。最後の当主が死んだあと、その娘の一人が集落の
 一戸に嫁いでいる」
そういう師匠は、今までに何度もみせた、『人間の闇』に触れた時の
ような得体の知れない喜びを顔に浮かべた。
「それがあの僕らが逗留したあの家だよ。つまり・・・」

ぼくのなかにも

そう言うように師匠は自分の胸を指差した。

456: 2006/06/03(土) 12:46:17 ID:3rNkYIQb0


大学1回生の夏。
『四次元坂』という地元ではわりと有名な心霊スポットに挑んだ。
曰く、夜にその坂でギアをニュートラルに入れると車が坂道を登っ
て行くというのだ。
その噂を聞いて僕は俄然興奮した。
いたのやら、いなかったのやら分からないようなお化けスポットと
は違う。車が動くというのだから、なんだか凄いことのような気が
するのだ。
とはいえ一人では怖いので、二人の先輩を誘った。

夜の1時。
僕は人影のない最寄の駅の前でぼーっと立っていた。
隣には僕が師匠と仰ぐオカルトマニアの変人。やはりぼーっと立っ
ている。
いつもなら僕がそんな話を持って行くと、即断即決で「じゃあ行こ
う」ということになる人なのだが、その時は肝心の車がなかった。
師匠の愛車のボロ軽四は原因不明の煙が出たとかで、修理に出して
いたのだった。
僕は免許さえ持っていない。
そこで車を出せる人をもう一人誘ったのだが、ある意味で四次元坂
よりも楽しみな部分がそこにあった。

457: 2006/06/03(土) 12:47:07 ID:3rNkYIQb0
闇を裂いてブルーのインプレッサが駅前に止まる。
颯爽と降りてきた人はこちらに手を振りかけて、すぐに降ろした。
「なんでこいつがいるんだ」
京介さんという、僕のオカルト系のネット仲間だ。
「こっちの台詞だ」
師匠がやりかえして、すぐに険悪な空気に包まれる。
まあまあ、と取り成す僕に師匠が「どうしてお前はいつも、俺とこ
いつが一緒になるように仕向けるんだ」というようなことを言った。
面白いからですよ。
とはなかなか言えないので、かわりに、まあまあ、と言った。

師匠と京介さんは仲が悪い。強烈に悪い。
それは初対面のときに、京介さんが師匠に向かって、
「なんだこのインチキ野郎は」
と言ったことに端を発する。
お互い、多少系統は違えどオカルトフリークとしては人後に落ちない
自負があるらしい。
いわば磁石のS極とS極だ。反発するのは仕方のないことかも知れない。

458: 2006/06/03(土) 12:48:19 ID:3rNkYIQb0
「まあまあ、四次元坂の途中には同じくらいの激ヤバスポットもあ
 りますし、とりあえず楽しんで行きましょう」
なんとか二人をなだめすかして車に押し込める。
当然師匠は後部座席で、僕は助手席だった。
「狭い」
師匠の一言に京介さんが、黙れと言う。
「くさい」
と言ったときは、車を停めてあわや乱闘というところまで行った。
やっぱりセットで呼んでよかった。最高だ。この二人は。
そんな気分をぶっこわすようなものがいきなり視界に入ってきた。
対向車もいない真夜中の山中で、川沿いの道路の端に巨大な地蔵が浮か
び上がったのだった。
比較物のない夜のためか、異常に大きく見える。体感で5メートル。
「あれが見返り地蔵ですよ」
車で通り過ぎてから振り返ると、側面のはずの地蔵がこっちを向いてい
て、それと目が合うと必ず事故に遭うという曰くがある。
二人が喜びそうな話だ。
喜びそうな話なのに、二人とも何もいわず、振り返りもしなかった。
ゾクゾクする。
怖さのような、嬉しさのような、不思議な笑いがこみ上げてきた。
振り返れないから、僕のイメージの中でだけ道端の地蔵は遠ざかり、
曲がりくねる闇の中に消えていった。
もちろんそのイメージの中では、こちらを向いていた。無表情に。

459: 2006/06/03(土) 12:48:48 ID:3rNkYIQb0
師匠も京介さんも押し黙ったまま、車は夜道を進んだ。
イライラしたように京介さんはハンドルを指で叩く。
やがて道が二手に分かれる場所に出た。
「左です」
という僕の声に、ウインカーも出さずにハンドルが切られる。
左に折れると、すぐに上り坂が始まった。
「どこ」
「ええと、たしかもうこの辺りからそのはずですが」
あくまで噂では。
京介さんは車を停止させると、ギアをニュートラルに入れた。
・・・
ドキドキするのも一瞬。じりじりと車は後退した。
京介さんはため息をついてブレーキを踏んだ。
「あー、ちょっと楽しみだったんだけどなぁ」
僕も残念だ。
たしかに本気でそんな坂があるなんて信じていたかと言われれば、
否だが。
すると師匠が「ライト消して」と言いながら、車を降りた。
手には懐中電灯。
3人とも車を降りると、周囲になんの明かりもない山道に突っ立っ
た。
「まあ多分こういうことだな」
と師匠はぼそぼそと話しはじめた。

460: 2006/06/03(土) 12:49:25 ID:3rNkYIQb0
この山中の坂道はゆるやかな上り坂になっているわけだが、道の先
を見ると路側帯の白線が微妙に曲がり、おそらく幅が途中から変わ
っているようだ。それが遠近感を狂わせて上り坂を下り坂に錯覚さ
せるのではないか。
周囲に傾斜を示すような比較物が少ない闇夜に、かすかな明かりに
照らされて浮かび上がった白線だけを見ていると、そんな感覚に陥
るのだろう。
師匠の言葉を聞くと、不思議なことにさっきまで上り坂だった道が
下向きの傾斜へと変化していくような気がするのだった。
「つまり、ハイビームでここを登ろうとする無粋なことをしなけれ
 ば、もう少し楽しめたんじゃない?」
師匠の挑発に、京介さんが鼻で笑う。
「あっそ。じゃあここで置いていくから、存分に錯覚を楽しんだら」
「言うねえ。四次元坂なんて信じちゃうかわいいオトナが」
虫の声が遠くから聞こえるだけの静かな道に、二人の罵りあう声だけ
が響く。
しかし、京介さんの次の言葉でその情景が一変した。
「どうでもいいけど、おまえ、後ろ振り向かないほうがいいよ。
 地蔵が来てるから」

461: 坂  ラスト 2006/06/03(土) 12:51:16 ID:3rNkYIQb0
零下100度の水をいきなり心臓に浴びせられたようなショックに襲
われた。
京介さんの子供じみた脅かしにではない。
その脅しを聞いた瞬間に、師匠が凄まじい形相で自分の背後を振り返っ
たからだ。
驚愕でも、恐怖でもない、なにかひどく温度の低い感情が張り付いた
ような表情で。
しかしもちろん、そこには闇が広がっているだけだった。
その様子を見た京介さんも息をのんで、用意していた嘲笑も固まった。
おいおい。笑うところだろ。騙された人を笑うところだろ。
そう思いながらも、夜気が針のように痛い。
「すまん」
と京介さんが謝り、なんとも後味悪く3人は車に戻った。
師匠は後部座席に沈み込み、一言も口を利かなかった。
そして僕らはくだんの地蔵の前を通ることもなく、県道を大回りして
帰途に着いたのだった。

師匠を駅前で降ろして、僕を送り届ける時に京介さんは頭を掻きなが
ら、「どうして謝っちまったんだ」と吐き捨てて、とんでもないスピ
ードでインプレッサを吹っ飛ばし、僕はその日一番の恐怖を味わった
のだった。

462: 本当にあった怖い名無し 2006/06/03(土) 12:53:52 ID:1Wlm8ULw0
リアルタイム師匠見ちまった・・・
 
怖いよー・・・

464: 本当にあった怖い名無し 2006/06/03(土) 13:04:08 ID:SdjjCp9wO
>>462
俺も
いいねやっぱ

463: 本当にあった怖い名無し 2006/06/03(土) 12:54:20 ID:1SAOaOSH0
乙カレです。
楽しめた~

465: 本当にあった怖い名無し 2006/06/03(土) 13:06:56 ID:MpWahixa0
同じく
楽しかったっすよ

472: 本当にあった怖い名無し 2006/06/03(土) 14:15:58 ID:8GMHFszf0
面白かった!
四次元坂って四国の??
”水曜どうでしょう”で見た。昼間だったけど、坂を登ってるように見えたよ。

480: 本当にあった怖い名無し 2006/06/03(土) 16:29:08 ID:/rPzjE8C0
>>437-461 まとめてGJ!
師匠シリーズほんとに面白くて怖い

574: どざえもん 2006/06/04(日) 11:56:41 ID:j0ymc9tb0
見積依頼

ある日の夜遅い時間に、年齢不詳・女性からの電話が鳴った。
「飛び降り自殺の現場の清掃はいくらくらいかかりますか?」
話の内容から、てっきり特殊清掃の「見積依頼だな」と思った・・・が、
違っていた。
「現場によって作業内容や費用は異なるので、実際に現場を
見させていただかないと金額はだせないんですよ。」と、いつもの応え。
現場の場所や状況を質問したところから話が変わってきた。
「実は、これから飛ぶところなんです。」とその女性。
「えッ?」」と絶句する私。
本音を言うと「嫌な電話にでてしまったなぁ」と後悔した。

以下、省略。

特殊清掃のブログより

624: 本当にあった怖い名無し 2006/06/04(日) 18:57:07 ID:4Tl6yMHd0
夜行列車

流れを無視して逝きます

以前・・・と言っても10年以上前の話ですが、現役バリバリの鉄チャンだった頃の実体験です
北海道の北東地域、オホーツク海に面した街、網走から夜行列車に乗って札幌へ向かう途中でした
ご存じの方も多いでしょうが、タコ部屋と称する強制労働従事者により敷設された石北本線という路線があり
その中でも常呂地域と紋別地域を結び山を越える常紋峠という難所がありました
ここはとにかく陰惨な話には事欠かない凄いところでして、日中はそこで撮影したのですが
人気のない山の中で常に視線を感じるという思い出すのも嫌な場所でした
ちなみに私は霊感と呼ばれる感覚が一切ありません

625: 本当にあった怖い名無し 2006/06/04(日) 19:03:45 ID:4Tl6yMHd0
続き

夜行列車は留辺蘂という駅で若干停車した後、峠に向かってゆっくりと高度を上げていきます
常紋峠のクライマックスに挑む直前、最後の駅である金華駅に着いたとき、なぜだか列車が停車しました
ダイヤ通りで有れば通過な筈だが・・・と思っていたら程なく発車、たまたま通りかかった車掌氏に事情を聞くと
走行中ブレーキ系統に異常が出たと警告表示が付いたので運転士が停車させて点検したとのこと
ブレーキのテストを行ったら問題無かったので発車したと答えた、しかし、この時の車掌氏、決してこっちを見ず
その上、何かに脅えている様子がはっきりと分かってしまった
この時点でマズイ!と思ったんだけど、顔には出さず静かに荷物をまとめて自分の寝台に潜り込みました
その時は寝台を確保していたのですが私を含めて3人しか乗客が居なかったのです、怖いという感情が押し寄せてきて
毛布を隣の寝台から拝借し2重に被って寝てしまう努力をしました

628: 本当にあった怖い名無し 2006/06/04(日) 19:07:58 ID:4Tl6yMHd0
さらに続き

やがて列車は速度を落とし、長い編成はカーブに沿って右へ左へ曲がっていきます
エンジンの音が轟きジョイントを越えるリズムはゆっくりになっていきました
ややあってまもなく峠の頂上か?と言うところまで来て列車が急激に減速
急ブレーキに近い状態で止まるのではないか?と思ったほどです
しかし列車は止まらず先頭の運転士が警笛をバンバン鳴らしながら列車は加速を再開しました
その時は咄嗟に「あぁエゾシカでも飛び出したか」と思ったのですが、歩くような速度で坂道を上りきり頂上のトンネルへ突入したのです
その道ではつとに有名なオカルト現象頻発トンネルの常紋トンネルへ・・・・・

629: 本当にあった怖い名無し 2006/06/04(日) 19:11:27 ID:4Tl6yMHd0
まだ続く

トンネルに突入した後もなぜか運転士は警笛を鳴らし続けていました
トンネルの中までエゾシカが?と思っていたのですが、やがて只ならぬ気配に気が付きました
寝台車の中が急激に生臭い・・・と言うか汗くさいというか、何とも言えない臭いで充満してきました
そして・・・・今でも忘れられない音・・・・
ガシャともグシャとも付かない割れた陶器を布袋に入れて床に落とすような・・・・・
そんな音が寝台車の通路を通過していきました

630: 本当にあった怖い名無し 2006/06/04(日) 19:13:04 ID:4Tl6yMHd0
やめればいいものを・・・そう思っても後の祭り
警笛が響き渡り列車のエンジンが唸っている状態
ふと毛布から頭を出してカーテンを少しだけめくって廊下を覗いてみました

なんであんな事をしたんだろう?
本当に今でも後悔しています
なんであのまま毛布を被っていなかったんだろう

そんな光景が

631: 本当にあった怖い名無し 2006/06/04(日) 19:17:29 ID:4Tl6yMHd0
間違ってEnter叩いてしまいました、スイマセン

そんな光景が眼前にありました
廊下に点々と水がこぼれていた、と言うよりハッキリ足跡状態になって続いてました
寝台車の構造をご存じの方なら分かると思いますが寝台の中からは廊下の隅まで見る事ができません
しかし、廊下の頭上、窓の上の部分に小さな鏡が付いているのですが
そこに写っていたのは「黒い陰」でした

632: 本当にあった怖い名無し 2006/06/04(日) 19:21:26 ID:4Tl6yMHd0
その黒い陰が廊下の奥の方へすーっと消えていったんですけど
やはりガシャともグシャともつかぬ音が響いてました
そして、その陰が廊下の隅へいったとき列車はトンネルを抜けたのですが
その黒い陰が何故か振り返ったように思えたのです、まるでトンネルを振り返るように・・・・です
本当に怖い状態になると人間身動きがとれなくなると言うのを実感しました
やがてその黒い陰がすーっと消えたのです、なんて言うのかな、フォトショップとかで画像の透明度を変更して
背景が陰越しに見えるというか、そんな感じ

633: 本当にあった怖い名無し 2006/06/04(日) 19:24:24 ID:4Tl6yMHd0
やがてほぼ消えると思った瞬間、凄い速度で・・・窓の外を流れる景色と同じ様な速度で廊下を駆け抜け・・・
と言うより横に吹っ飛んで消えたんですけど、自分の目の前を通り抜けるとき、なぜだか・・・
本当になぜだか知りませんが、その陰の顔がこっちを見たような気がしたのです
と言うのも、まさに感覚的な物ですが、目と目があったような気がしたんです
なんて言うのか、そう、恨みのこもったような眼差しを感じました
それで何かもう心底怖くなって石のように固まってました

634: 本当にあった怖い名無し 2006/06/04(日) 19:27:42 ID:4Tl6yMHd0
しばらくして我に返ったときは車掌さんが廊下から声を掛けたときです、「お客さん・・・・見ましたか?」でした
大丈夫ですか?ではなく見ましたか?と声を掛けられました
車掌氏は慣れた手つきで廊下の水を拭き取ってました、それって・・・・そこまで言ってから声が出なくなりました
ふき取ったティッシュがほんのり赤かったのを見たからです

車掌氏はどこか遠いところを見るようにボソッと「金華で臨停するときは100%出るんですよ」と言って車掌室へ消えていきました
その顔は青ざめきっていて、まるで人形のようでした

638: 本当にあった怖い名無し 2006/06/04(日) 19:31:19 ID:4Tl6yMHd0
峠を越えた列車は速度を上げて坂道を下っていきますが、いつの間にか警笛は鳴らなくなっていました
ただ、なんかいつもより速いなぁ・・・と思っていたのですが、それよりも動悸が収まらず寝台の中で小刻みに震えていました
やがて列車は遠軽と言う駅に到着しました、なんか喉が無性に渇いたので駅のホームの自販機で缶コーヒーを買ったのですが
ちょうどそこへ運転を終え交代した運転士さんが通りかかりました、「峠の上でシカでもいたんですか?」と声を掛けたんですが
運転士は力無く笑って「いや、シカではなかったです」とだけ言って詰め所に入ってしまいました

現場の運行スタッフも嫌がる常紋の恐さを体験した夜のことです
これは誓って実話です

終わり

646: 本当にあった怖い名無し 2006/06/04(日) 20:32:55 ID:U+eQQLcr0
>>638
うん良かったよ。心霊現象ってやっぱ不思議だ。
その血のような液体や音はどこから来るのかね。

652: 本当にあった怖い名無し 2006/06/04(日) 21:47:17 ID:3zIJoDgR0
>>638
そりゃあまあ、悪名高い常紋トンネルの怨霊からだろ?
俺も数度ググってみたことがあるし、一度通ったことも
あるが、ありゃあ。夜、これ以上打つくらいなら、勝手に
ググれって言うね。

641: 本当にあった怖い名無し 2006/06/04(日) 19:35:34 ID:+iEVlENIO
面白かった>鉄っちゃん

647: 本当にあった怖い名無し 2006/06/04(日) 20:55:17 ID:oUF+FWMb0
めは今年4歳になる従妹

川沿いのアパートに住んでて友達と夜麻雀かなにかしながら川沿いを見ると
女性が立っていた。それが毎晩続いておかしいと思い友達一人を残して女の子の様子を見に
川沿いに行ってみたら女の子は消えていて、自分のアパートの部屋を見るとその女の子が立っていた
やばいとおもって部屋に急いではしってもどると部屋に残っていた友達は姿を消していてもちろん女の子もいなかった。
園友達はいまだに行方不明だ

って話しが一番怖かった

719: 673 1/2 2006/06/05(月) 18:06:16 ID:eMvWVSC+0
ウサギ男

昨日の話の中に出てきた従妹の子のお兄ちゃんの話です
その子も3、4歳の時やっぱり「頭の中の友達」がいました
その男の子の歳は自分と同い年で、目が見えないらしいです
ある日その子が自分で止められるはずのないパジャマのボタンを止めきっていて、
「誰がやってくれたの?」と聞くと「友達のお母さんが」と言った事がありました
それぐらいなら「不思議なこともあるもんだなあ」ぐらいで済んだのですが、
その子がちょうど4歳ぐらいの時、「赤い髪をしたおじさんがこっちを見て笑って
いる」などと言いだしました 
その人は真っ赤な髪で歳は亡くなった祖父よりも少し若いそうです
それから一人でトイレに行くことや寝る時に電気を消すことも怖がるようになり、
しまいには「この部屋には人が何人いるの?」などと言い、私達を恐怖のどん底に
陥れてくれました
ある日何気なく祖母にその話をすると、古いアルバムを見せてくれました
そこには私の祖父の兄弟が全員で並んでいる写真があり、ちょうど祖父のと
なりに写っている人物は真っ赤な髪をしていました
その人は大分前に亡くなった祖父の弟、私の大伯父だそうです

721: 673 2/3 2006/06/05(月) 18:18:44 ID:eMvWVSC+0
大伯父は交通事故で少し知恵が遅れてしまったらしく、長男であった私の祖父が
彼の面倒を見ることになったそうです 
食事も皆と一緒に取らず一人で倉庫の中で暮らしていたそうです
ですが、事故以来体の弱っていた大伯父はすぐに亡くなってしまいました

従弟の子は前にその倉庫があった所に近付くのを怖がり、そこを避けて歩いていました
そして話を聞いていくと、驚く事に私が小さい頃にその家で見た男と特徴がそっくりでした
私はその男の事を小さい頃「うさぎ男」と呼んでおり親しんでいました
その男はなぜか一緒に遊んでくれたり、話をしてくれたりしました
なぜ「うさぎ男」かと言うとその男がいつも頭に垂れたうさぎの耳のような頭巾をかぶっ
ていたからです 今では顔はぼんやりとぼやけていて、頭巾をかぶっていたというところ
までしか思い出せないのです

722: 673 3/3 2006/06/05(月) 18:26:37 ID:eMvWVSC+0
私は怖くなりもうその話を聞く事はやめたのですが、今でもあの家では不思議な事が
時々起こります
祖父や祖母が先祖を大事にしていない事や昔あった隣人とのトラブルなど、色々な
怨念があの家には篭っているのかも知れません
九州の某県で今時ないような古い家を見つけたらそれはきっと私の祖母の家です

789: テスト4点和尚 2006/06/06(火) 16:15:43 ID:wr8SYQeh0


俺の友人の実話に基づく怖い、というよりも「恐ろしい」話です。

二ヶ月ほど前のこと。友人は最近いつも「良くデジャブに遭う」と漏らしていました。
なにやら「窓を開けようとしたらさっき開けた記憶がある」とか「部屋の掃除しようとしたらさっき掃除したような気がする」とか。
正直俺も良くあることだから ってそんなに気にしていなかったんだけど
流石に頻繁に電話までかけてくると 気味悪いってか 頭おかしくなったのかなって。
病院に行けよって薦めたけど、「もう行った気がする」って。ここまで来るとデジャブを越えてるような。

しかもそれがエスカレートしていって、俺に電話をかける度に「あれ、さっきも俺同じこといってたよな?」。
確かにさっきも同じことを電話で話してたし。若年痴呆も疑った。

しかも時折、自分は壁を抜けられるし、気を配れば絶対に人に気づかれないように、どんなに離れていても近づくことだって出来る
みたいに意味のわからないこともいっていた。

それから10日が過ぎた。同じようなことが相変わらず続いているようだ。
その日、そいつの彼女が旅行先で何者かに殺害されバラバラ死体で発見された。

友人は深く悲しんでいたようだが、行ったこともないのに現場に行くと「何かここ来たことある」と言っていたらしい。



一ヵ月後、友人が捕まった。

友人は重度の夢遊病だった


彼は刑務所で自殺。

遺書には「おれはまえいちどしんだきがする」と書いてあったそうだ

828: 本当にあった怖い名無し 2006/06/06(火) 23:36:28 ID:W4lze7oI0
指輪の行方

大学時代にサークルの先輩から聞いた、当時高校生だった先輩の友達が体験した話です。
その先輩は高校時代は部活には入っておらず同好会として
放課後十数人でサークルのような活動をしていました。
同好会の名の通り部活ではないので部費というものが我当てられるはずも無く
部長もしくはそれに近い立場の人間一人もしくは二人が毎年夏休みに、
形だけのいわば顧問の先生の知り合いがやっているペンションで住み込みで
2週間程バイトをして同好会の部費に当たるお金を稼ぐのが
代々受け継がれている言わばしきたりのようなものでした。
先輩(仮にA先輩とします)が3年になったときにその友達が部長になり
部長の彼(Bさん)が夏休みにペンションにバイトに行く事になったそうです。

ペンションに着いたBさんは早速顧問の先生の知り合いのペンションオーナーと面通しすると
施設の部屋数や施設、仕事の内容などの説明を受けました。
長期休暇という言わばペンションにとって稼ぎ時なだけに
仕事量の多さに絶句しながらもふとペンションの見取り図を片手にペンションの中を案内してもらうと
ふと疑問に思う出来事にあいました。かきいれどきで満室が続いているにもかかわらず、2階の2-2号室の
扉に使用厳禁と書かれた張り紙がされてその部屋だけ使われていないのでした。
その件に関してオーナーに尋ねると、「あぁ、ここはエアコンが故障しててね、去年から使って無いんだよ」
と一言、‥去年までは?とさらに疑問に感じ詳しく聞き返すと、「‥‥いや、ちょっとな‥‥。」
と怪訝な表情でオーナーは言いました。

829: 本当にあった怖い名無し 2006/06/06(火) 23:39:46 ID:W4lze7oI0
ちょうど休憩時間になりBさんは他の従業員の人たちにこの事に関して問いただして見ることにしました。
「ココってもしかして幽霊がでる開かずの間ですか?(笑)」とBさんが尋ねるとと
それまで談笑していた従業員達の顔が一気にくもりその場はシーンとなってしまいました。
Bさんが「もしかしてやばい事聞いちゃいました‥か?」と言うとBさんの隣に座っていた男の従業員が
おもむろに口を開きました。「‥‥実は、そうなんだよね‥‥‥‥」
その従業員の話によると、ちょうど去年の今頃まではその部屋は普通に使われていたそうです。
このペンションは予約制なんですがちょうど去年の今頃、旅行系の雑誌のフリーライターをやっている女性が
アポ無しでペンションにやってきたそうです、本来なら予約していない客は泊めない事にしていたオーナーでしたが、
このお客に関しては旅行系雑誌のフリーライターという事でもしかしたら宣伝になると思い、
ちょうど空いていた2階の2-2号室に止まってもらう事にしたのでした。
料理にもいつも以上に手をかけいざ食事の時間になり2-2号室の女性客を呼びに行ったオーナーの奥さんは
とんでもない物を見てしました。浴室のドアノブに紐をくくりつけて首を吊っている女性の死体でした。
部屋の中には遺書があり、プロポーズしてもらった男性に裏切られた事を悩んでの自殺という事でした。
それ以降この部屋に泊まった客からは、エアコンやテレビがいきなり止まったり勝手に付いたり
夜中に風呂場から女性の泣くような声が聞こえたり風呂場のドアが勝手に開いたりというふうに
怪奇現象のようなものが起こるとのクレームがあり、事件後まもなく封鎖して去年から開かずの間として
封印していたという事です。

830: 本当にあった怖い名無し 2006/06/06(火) 23:41:58 ID:W4lze7oI0
Bさんは霊現象やそのたぐいは一切信じないタイプでした。その話を聞いたBさんは、バイトの2週間の期間
その部屋に自分を泊まらせてくれとオーナーに申し出ました。本来なら従業員専用の相部屋に2週間泊まる予定だったので
本来なら一般客に開放する部屋だけに従業員部屋とは雲泥の差なうえに自分がそこに泊まって
何も起きなければこれから普通にこの部屋を開放できて売り上げにも貢献できると考えたのでした。
オーナーは渋りながらも、去年から一年たっているしとりあえずOKを出す事にしました。
Bさんは大喜びで2-2号室に荷物を移動しました。しかしそれを怪訝な表情で見るオーナーの杞憂も無駄に終わりました。
Bさんはバイト期間の2週間を何事も無く過ごしてしまったのでした。
そう‥バイトの期間の2週間までは‥‥

バイトを終え、予想以上の働きでかきいれどきに多大な貢献をしたBさんはオーナーから臨時手当をもらうと
上機嫌で下宿している寮へ帰っていきました。
翌日の朝ふと携帯の呼び出し音で目覚めたBさんは携帯に出ました。
B「はいもしもし‥」「‥‥‥はど‥こ‥‥」 B「‥え?もしもし?誰?」「‥ぃわは‥どこ?」‥ガチャッ‥ツーツーツー‥‥‥
間違い電話か?と思い気にも留めずBさんは下宿先の自分の部屋で夏休みの宿題を始めました。
次の日の夜、だいぶ宿題もこなしそろそろ寝ようかと思った頃、叉携帯に電話がかかってきました。
‥ピッ‥‥B「もしも~し」「ぅび‥わはど‥こ‥‥?」B「‥‥はい?誰ですか?」「ゆ‥ぃわ‥‥はど‥こ‥?か‥え‥‥‥て‥‥」
うわ‥いたずら電話?気持ち悪いなぁと思いBさんは携帯を切りました。
ちょっといやな予感を感じながらも気にしないように勤めながらBさんは眠りに付きました。

831: 本当にあった怖い名無し 2006/06/06(火) 23:44:16 ID:W4lze7oI0
ふと目が覚めると夜中の2時でした。のどが渇いたBさんはふと冷蔵庫に手を伸ばそうとした瞬間
携帯が鳴り響きました。誰だこんな時間に‥‥彼女の○○かな‥と番号費通知の表示を推理しながら
携帯にでました。
B「誰?」 「‥ゆびわか‥えし‥‥て‥」 B「‥‥(‥まさか‥‥)」「‥指輪返して‥‥」
Bさんは全身にいやな汗がどっと噴出してくるのを感じました。思い出したのです、バイト最終日に
自分が泊まった2-2号室を大掃除していた時にベッドの裏から出てきた綺麗なトパーズでできた指輪を
黙って持ち帰ってきてしまった事を‥‥‥そしてそれを当時付き合っていた彼女にバイト代で買ったと嘯いてプレゼントしてしまったことを‥‥‥
「‥‥返して‥ゆ‥び‥‥わ‥‥‥」 こ の 世 の も の じ ゃ な い 
電話をブチ切ったBさんは彼女が心配になり彼女の携帯に電話をかけましたが電源が切れているらしく出ません。
その後は携帯の電源を切って眠れない夜を過ごしました。
次の日朝一番で彼女の家に向かったBさんは見てしまいました。
彼女の家の風呂場のドアノブで首を吊っている薬指が根元から無くなっているBさんの彼女の姿を‥‥
彼女の部屋には粉々になった携帯が散乱していたそうです。
Bさんは半分狂いそうになりながらも指輪を探しました‥おそらく半狂乱になりどこかに投げ捨ててしまったであろう彼女だけしか、いや、彼女さえもどこに投げ捨てたか理解できていないであろう指輪を必死に‥‥‥

832: 本当にあった怖い名無し 2006/06/06(火) 23:48:57 ID:W4lze7oI0
その後Bさんってどうなったんすか?‥‥と私がサークルの先輩に聞くと、
ノイローゼになったBさんは両耳の鼓膜を潰し精神病院に入院しているそうです。
退院してもしばらくするとまた鼓膜を自ら潰してしまい入退院を繰返しているそうです。
私が、Bさんとはたまに連絡取ってるすか?と聞くと先輩は一言、
「取ってない‥‥いや、取れないって言った方がいいのかもな‥‥」
どういう意味ですか?と聞くと一言‥‥

だってあいつの実家電話今は家族全員使ってないんだ‥‥‥

838: 本当にあった怖い名無し 2006/06/07(水) 00:23:00 ID:FE+QyEvy0
>>832

後味悪いね

834: 本当にあった怖い名無し 2006/06/07(水) 00:05:56 ID:g3KdR1uJ0
久々に後味悪いのがきた

887: 本当にあった怖い名無し 2006/06/07(水) 21:56:09 ID:be2SK6O40
無人の世界

この話を友達にしたら、米国の有名人の体験談を思い出したと言われました。
賑わっているはずの空港に行くと自分以外誰もいなかったという話らしいのですが、
友人は詳しく覚えていないというので、誰かわかる方いたら教えて下さい。

それで私の体験談ですが、2年前の出来事で当時は看護師をしていました。
今は派遣事務の仕事に就いていますが、我ながらよくあの殺人的なシフトをこなしていたなと感心します。
17、8時間の拘束は当たり前の世界ですから。
その日は二交代勤務の日勤でした。朝7時半ごろいつもの通用口を通ったのですが、
院内が不気味なほど閑散としていました。人の気配がまったくないのです。
いつもなら朝食などでばたばたしているはずなのに。
私は更衣室に向かいましたが、同じシフトの同僚すらいません。
携帯で連絡をしてみると、電源が入っていないか電波が届かないというメッセージが流れます。
とりあえず、引き継ぎのためステーションへ行こうと思いました。
が、その途中職員どころか患者さんまで見当たらないのです。
それまでこんな異常事態に遭遇したためしがなかったので、怖くなりました。
とにかく誰でもいいから探そうと思い立ちましたが、むやみに歩き回るのも
恐ろしく感じて、内線電話の受話器をとりました。
しかし、あの「ツー」という発信前のダイヤル音さえ聞こえないんです。
軽くパニクっていた私は、もう一度自分の携帯でかたっぱし掛けようとして、
取り落としてしまいました。慌てて拾い携帯の待ち受け画面をみると、
実家の番号が出ており、迷わずダイヤルしました。
いつも聞いているあの発信音が聞こえたときには涙がでました。
「ガチャ」という音とともに、私はまくし立てました。

888: 本当にあった怖い名無し 2006/06/07(水) 21:57:27 ID:be2SK6O40
「もしもしお母さん?私」
「あんた今どこにいるの?△△さん(同僚)から連絡あったわよ、病院から。
時間になっても来ないから、もしかして事故にでも遭ったんじゃないかって」

それを聞いて私は力が抜けたというか、腰が抜け、その場に座り込みました。
そしてぞっとするようなものに気付きました。それは先に携帯を落とした場所にバッテリーが落ちていたのです。
バッテリーもないのに母と会話をしたのです。携帯を投げ出して、どこに向かうでもなく
私は逃げ出しました。どこをどう走ったのか覚えてませんが通用口近くまできて一歩も前に進めないほど
疲れ果て、中腰の姿勢のまま息を整えようとしました。あともう少しで外に出られるのにどうして
そこで休もうとしたのか、未だにわかりません。私はふと顔を上げました。
目の前には壁に設置された姿見がありました。しかしよくよく見ると、鏡に映っていなければ
ならない私の姿がなかったのです。そこで意識を失いました。

目覚めたとき、私はステーション内のソファの上にいました。周りはいつもの活気ある職場です。
私が最初に連絡し、自宅に電話をくれた同僚が言うには通用口近くで私は倒れていたらしいのです。
不思議なのはそれを彼女に教えてくれた方がいたのですが、どうしても思い出せないと言います。
実際彼女はその人を見たのに、どんな顔だったのか、どれくらいの身長だったのか、
性別さえも「思い出せない」のです。その同僚に私も色々質問されましたが、私の身に起きたことを裏付ける
確たる証拠が挙げられませんでした。投げ捨てた携帯電話や更衣室のロッカーに入れた所持品が
なにもかもなくなっているからです。それに私の見た大きな鏡さえ元々ないのですから。

889: 本当にあった怖い名無し 2006/06/07(水) 22:01:40 ID:be2SK6O40
ごめんなさい、おわりです。
アメリカ人の空港の話を知っている方いたら教えて下さい。

890: 本当にあった怖い名無し 2006/06/07(水) 22:02:01 ID:br9rqWRV0
疲れてたんたね(´;ω;`)

891: 本当にあった怖い名無し 2006/06/07(水) 22:04:50 ID:be2SK6O40
そうかもしれません、あはは

894: 本当にあった怖い名無し 2006/06/07(水) 22:11:23 ID:GwbMVQLz0
>>891
お母さんに電話した事実はあったの?

898: 本当にあった怖い名無し 2006/06/07(水) 23:03:36 ID:be2SK6O40
>>894
ありました。
でも、携帯の請求書に記載される通話記録には残ってませんでした。
私は怖くて聞くつもりはなかったんですが、
帰宅するなり母がその話題を振ってきましたからw
同僚が自宅に電話したことも事実でしたよ、病院から。
しかも私が手にした電話だったから、余計びっくりです。
あまり時間的差はないとおもうんですけど、おなじ空間にいたわけです。

893: 本当にあった怖い名無し 2006/06/07(水) 22:08:25 ID:pbTclQ/W0
誰もいない病院は怖いな…
帰って来れて良かったね

900: 本当にあった怖い名無し 2006/06/07(水) 23:06:29 ID:QmCws63sO
パラレルか、鏡の中か、はたまた時空のおっさんの世界か……実におもしろい

と、当人にとってはおもしろいなんてとんでもない話なのだが……。

とにかく乙。良くぞ無事に帰ってきた。









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コメント

1  不思議な名無しさん :2017年11月02日 14:20 ID:qW0KenLH0*
師匠シリーズは創作と割り切って読めば面白い
2  不思議な名無しさん :2017年11月03日 06:40 ID:kdLgasxO0*
師匠シリーズは創作と割り切って読んでも面白くないワイは少数派かな?
3  不思議な名無しさん :2017年11月03日 11:19 ID:yzKpLPga0*
※2ワイも!単に好みの問題だね。
そもそも大抵の怖い話は創作と思って読んでるわ。
4  不思議な名無しさん :2017年11月03日 16:53 ID:ybzIB4sC0*
『ゆうパック』と『老人ホームの見える部屋』
は面白かった

師匠シリーズは、雷鳥一号に似た鬱陶しさがあってうんざりする

 
 
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