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日本の文豪の美しい文章を貼ってく

2017年12月31日:16:07

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コメント( 46 )

1: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:07:56 ID:Dci
石の下から斜に自分の方へ向いて青い茎が伸びて来た。見る間に長くなってちょうど自分の胸のあたりまで来て留まった。と思うと、すらりと揺ぐ茎の頂に、心持首を傾けていた細長い一輪の蕾が、ふっくらと弁を開いた。真白な百合が鼻の先で骨に徹えるほど匂った。
そこへ遥の上から、ぽたりと露が落ちたので、花は自分の重みでふらふらと動いた。
自分は首を前へ出して冷たい露の滴る、白い花弁に接吻した。自分が百合から顔を離す拍子に思わず、遠い空を見たら、暁の星がたった一つ瞬いていた。

夏目漱石 「夢十夜 第一夜」

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※さすが言うことが違いますね。

ニートのみんなに読んでもらいたい、人生を見つめなおす、「夏目漱石」名言集
http://world-fusigi.net/archives/8173032.html

引用元: 日本の文豪の美しい文章載せるで







3: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:09:57 ID:Dci
杉か檜か分からないが根元から頂きまでことごとく蒼黒い中に、山桜が薄赤くだんだらに棚引いて、続ぎ目が確と見えぬくらい靄が濃い。少し手前に禿山が一つ、群をぬきんでて眉に逼る。
禿げた側面は巨人の斧で削り去ったか、鋭どき平面をやけに谷の底に埋めている。
天辺に一本見えるのは赤松だろう。枝の間の空さえ判然している。行く手は二丁ほどで切れているが、高い所から赤い毛布が動いて来るのを見ると、登ればあすこへ出るのだろう。路はすこぶる難義だ。

――夏目漱石 「草枕」

4: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:11:25 ID:Dci
「しかし」と云いながら、隠袋の中を捜ぐって、太い巻煙草を一本取り出した。
煙草の煙は大抵のものを紛らす。いわんやこれは金の吸口の着いた埃及産である。輪に吹き、山に吹き、雲に吹く濃き色のうちには、立ち掛けた腰を据え直して、クレオパトラと自分の間隔を少しでも詰める便が出来んとも限らぬ。

――夏目漱石 「虞美人草」

5: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:12:26 ID:Dci
私はまず「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」といい放ちました。これは二人で房州を旅行している際、Kが私に向って使った言葉です。私は彼の使った通りを、彼と同じような口調で、再び彼に投げ返したのです。
しかし決して復讐ではありません。私は復讐以上に残酷な意味をもっていたという事を自白します。私はその一言でKの前に横たわる恋の行手を塞ごうとしたのです。

――夏目漱石 「心」

11: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:15:34 ID:Dci
上りつめたる第五層の戸を押明けて今しもぬつと十兵衞半身あらはせば、礫を投ぐるが如き暴雨の眼も明けさせず面を打ち、一ツ残りし耳までもちぎらむばかりに猛風の呼吸さへ為せず吹きかくるに、思はず一足退きしが屈せず奮つて立出でつ、
欄を握むで屹と睥めば天は五月の闇より黒く、たゞ囂ごうたる風の音のみ宇宙に充て物騒がしく、さしも堅固の塔なれど虚空に高く聳えたれば、どうどうどつと風の来る度ゆらめき動きて、荒浪の上に揉まるゝ棚無し小舟のあはや傾覆らむ風情、
流石覚悟を極めたりしも又今更におもはれて、一期の大事死生の岐路と八万四千の身の毛竪たせ牙咬定めて眼をみはり、いざ其時はと手にして来し六分鑿の柄忘るゝばかり引握むでぞ、天命を静かに待つとも知るや知らずや、風雨いとはず塔の周囲を幾度となく徘徊する、怪しの男一人ありけり。

――幸田露伴 「五重塔」

12: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:16:47 ID:Dci
其れは半は此の国の厳しい法律を犯した為め、半は此の夫人の眼の刺戟となるが為めに、酷刑を施さるる罪人の群であつた。一人として衣を纏へる者もなく、完き膚の者もなかつた。
其の中には夫人の悪徳を口にしたばかりに、炮烙に顔を毀たれ、頸に長枷を篏めて、耳を貫かれた男達もあつた。霊公の心を惹いたばかりに夫人の嫉妬を買つて、鼻を削がれ、両足を断たれ、鉄の鎖に繋がれた美女もあつた。
其の光景を恍惚と眺め入る南子の顔は、詩人の如く美しく、哲人の如く厳粛であつた。
「妾は時々霊公と共に車を駆つて、此の街を過ぎる。さうして、若し霊公が情ある眼つきで、流眄を与へた往来の女があれば、皆召し捕へてあのやうな運命を授ける。妾は今日も公と先生とを伴つて都の市中を通つて見たい。あの罪人達を見たならば、先生も妾の心に逆ふ事はなさるまい」
かう云つた夫人の言葉には、人を圧し付けるやうな威力が潜むで居た。優しい眼つきをして、酷い言葉を述べるのが、此の夫人の常であつた。

――谷崎潤一郎 「麒麟」

15: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:18:08 ID:Dci
爛漫たる桜花、美ならむと欲して多く狂風の散らす所となり、皎々たる秋月、明ならむと欲して時に痴雲の妬を免れず、柳腰花顔の佳人は去つて、墓下に一片の白骨を留め、一世の賢士は空しく世に識られずして蓬嵩の下に老ゆ
此に於てか、潮州の風雲、徒に志士の跡を吊ひ、太宰府の名月、空しく忠臣の腸を断つ、或は首陽に餓死せしめ、或は汨羅に没ぜしむ、まことや此の世は無常なりけり、乃ち圓位桃青をして飄然として濁世を遠離せしめし所以ならずや

――谷崎潤一郎 「厭世主義を評す」(谷崎潤一郎 十六歳の時の作品) 

18: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:19:38 ID:Dci
道長 (微笑みつゝ、ぢツと皇子の泣顔を見入り)おゝお勇ましいお泣き聲ぢや。その御聲が麿に取っての此上なき寶。何、何と仰らるゝ。
うむ、宜いわ、宜いわ。何事も此の祖父が心得て居り申すわ。
あはゝゝゝゝゝ。


道長欣然として大笑す。殿上地下の人々跪坐して敬體す。

――谷崎潤一郎 戯曲 「誕生」

22: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:20:55 ID:Dci
明治四十四年十月三日、私は第一回の都落ちをした。越えて十二月、父なる山元椿荘氏から一封の手紙をうけとった。ひらくと、ふじ子は腸に病を得て亡くなったことが記されてあった。
生前いろいろお世話になった旨を感謝すると書いて、なお、ふじ子はいつも「髪の長いおじさん」のことを言い言いしたと書き添えてあった。
私はその手紙を見て烈しい涙を感じた。そして、私のためには小さな救い主であった今はむなしい彼女の魂に向って合掌した。

――室生犀星 「ある少女の死まで」

25: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:21:47 ID:Dci
あの墓石を寄せかけた、塚の糸枠の柄にかけて下山した、提灯が、山門へ出て、すこしずつ高くなり、裏山の風一通り、赤蜻蛉が静と動いて、女の影が……二人見えた。

――泉鏡花 「縷紅新草」

28: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:23:56 ID:Dci
逃げるてだては、またその翌日にでも考えればいいことである。………

審判(中略)上記の不在者に対する失踪宣告申し立て事件について、公示催告の手続きをした上、
不在者は昭和30年、8月18日位来年以上生死が分からないものと認め、次の通り審判する

主文
不在者 仁木順平を失踪者とする。

――安部公房 「砂の女」

30: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:25:12 ID:Dci
私は、金が欲しさにあの人について歩いていたのです。おお、それにちがい無い。
あの人が、ちっとも私に儲けさせてくれないと今夜見極めがついたから、そこは商人、素速く寝返りを打ったのだ。金。世の中は金だけだ。銀三十、なんと素晴らしい。いただきましょう。私は、けちな商人です。欲しくてならぬ。はい、有難う存じます。
はい、はい。申しおくれました。私の名は、商人のユダ。へっへ。イスカリオテのユダ。

――太宰治 「駈込み訴え」

31: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:25:53 ID:Dci
「綺麗な花だなあ。」
 と若い編輯者はその写真の下の机に飾られてある一束の花を見て、そう言った。
「なんて花でしょう。」
 と彼にたずねられて、私はすらすらと答えた。
「Phosphorescence」

――太宰治 「フォスフォレッスセンス」

32: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:26:06 ID:0fb
わいも一つええか

33: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:26:13 ID:Dci
>>32
ええで

36: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:28:20 ID:0fb
月や星や、夜の雲や、鉾杉の稜線で空に接した山や、まだらの月かげや、しらじらとうかぶ建築や、こういうもののうちに、有為子の裏切りの澄明な美しさは私を酔わせた。

 ――三島由紀夫「金閣寺」

34: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:27:14 ID:Dci
この道は、どこへつづいているのか。それは、伸びて行く植物の蔓に聞いたほうがよい。蔓は答えるだろう。
「私はなんにも知りません。しかし、伸びて行く方向に陽が当るようです。」

さようなら。

十二月九日

――太宰治 「パンドラの匣」

35: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:27:59 ID:Dci
戦闘、開始。

――太宰治 「斜陽」

37: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:28:45 ID:Dci
「弱者の友なんだ。芸術家にとって、これが出発で、また最高の目的なんだ。こんな単純なこと、僕は忘れていた。僕だけじゃない。みんなが、忘れているんだ。
僕は、ポチを東京へ連れてゆこうと思うよ。友がもしポチの恰好を笑ったら、ぶん殴ってやる。卵あるかい?」

――太宰治 「畜犬談」

38: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:30:11 ID:Dci
それは落ち葉をかきわけてさがした泉が、はじめて青空をうつすようなものである。泉の上におちちらばっていたところで、
落ち葉たちは決して空を映すことはできないのだから。

――三島由紀夫 「花ざかりの森」(三島由紀夫 十六歳の作品)

39: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:31:14 ID:Dci
秋彦の家の傍にはなだらかな丘が浮かんでゞも居る様に聳えて居た。樹木が少くもないのに、全體が薄紅色に映えて見えるのは其処に酸模の花が、それから少いけれど草夾竹桃のやや薄い臙脂が零れる様に敷きつめてあつたからであらう。
けれどもそこにあつてはならない一つのもの(それは確かに邊りの風景を毀して居た)が、丘の真ん中にどつしりと頑固に坐つて居た。
堀は灰色で、それから大きい門柱も、所々に出つ張つて、遠くからも見える棟々の屋根も、何も彼も灰色をしてゐた。恐らく門の中の廣い廣い庭も灰色の空気に満たされてゐたことであらう。
さうで無いものと云へば、黒く冷たい鉄製の大きな門だけだつた。


――三島由紀夫 「酸模」(三島由紀夫 十三歳の作品)

40: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:31:51 ID:0fb
鞘を払って、小刀の刃を舐めてみる。刃はたちまち曇り、舌には明確な冷たさの果てに、遠い甘味が感じられた。
甘みはこの薄い鋼の奥から、到達できない鋼の実質から、かすかに照り映えていくように舌に伝わった。
こんな明確な形、こんなに深い海の藍に似た鉄の光沢。……それがそれが唾液と共にいつまでも舌先にまつわる清冽な甘みを持っている。
やがてその甘みも遠ざかる。私の肉が、いつかこの甘みの迸りに酔う日のことを、私は愉しく考えた。死の空は明るくて、生の空と同じように思われた。そして暗い考えを忘れた。この世には苦痛は存在しないのだ。

――三島由紀夫「金閣寺」

42: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:32:07 ID:Dci
「はあ、これが浮浪者ですか。」
 と言い、つくづく写真を見ていたが、ふと私はその女房の見詰めている個所を見て驚き、
「お前は、何を感違いして見ているのだ。それは、おれだよ。お前の亭主じゃないか。浮浪者は、そっちの方だ。」
 女房は生真面目過ぎる程の性格の所有者で、冗談など言える女ではないのである。本気に私の姿を浮浪者のそれと見誤ったらしい。

――太宰治 「美男子と煙草」

43: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:32:47 ID:Dci
私は、われわれが既に失いつゝある陰翳の世界を、せめて文学の領域へでも呼び返してみたい。文学という殿堂の檐を深くし、壁を暗くし、見え過ぎるものを闇に押し込め、無用の室内装飾を剥ぎ取ってみたい。それも軒並みとは云わない、一軒ぐらいそう云う家があってもよかろう。
まあどう云う工合になるか、試しに電燈を消してみることだ。

――谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」

46: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:33:38 ID:Dci
丁度向島の土手は、桜が満開で、青々と晴れ渡った麗らかな日曜日の午前中から、浅草行きの電車も蒸汽船も一杯の人を乗せ、群衆が蟻のようにぞろぞろ渡って行く吾妻橋の向うは、八百松から言問の艇庫の辺へ暖かそうな霞がかゝり、
対岸の小松宮御別邸を始め、橋場、今戸、花川戸の街々まで、もや/\とした藍色の光りの中に眠って、其の後には公園の十二階が、水蒸気の多い、咽せ返るような紺青の空に、朦朧と立って居ます。

――谷崎潤一郎 「幇間」

47: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:34:06 ID:0fb
普通の人間の体にまんべんなくゼリーを塗ったように白いやわらかそうな肉がたっぷりと付着していた。

――村上春樹「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド下巻」

49: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:34:57 ID:0fb
私はあわてて自分の言い方の軽率さを詫びたが、たしかに冬子の中には、常に相手のことに気を配っている、眼に見えない糸のような一種のやさしさが漂っていて、おそらくそのために、彼女のそばにいると、心のくつろいだ、落ち着いた気分にさそわれたのかもしれない。

――辻邦生「夏の砦」

51: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:35:46 ID:Dci
>>50
注釈やけど、春琴抄は行数制限のための改行のせいで魅力が半減しとるから
興味あるなら青空文庫で読んでクレメンス

http://www.aozora.gr.jp/cards/001383/files/56866_58169.html

53: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:37:07 ID:0fb
公園などで、母の裾につかまって、まわりの未知の世界の賑やかさ、めまぐるしさに驚嘆している子供たちを我々はしばしば見る。

――三島由紀夫「盗賊」

54: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:37:11 ID:Dci
私のまわりに雪が音もなく降りつづけていた、まるであの夜の雪のように濃く酔っているように降りしきっているのである……

――辻邦夫 「聖なる放蕩者の家で」

56: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:38:48 ID:Dci
少年は傘を持とうとは言えなかった。少女は傘を少年に手渡すことができなかった。
けれども写真屋へ来る道とはちがって、二人は急に大人になり、夫婦のような気持で帰って行くのだった。
傘についてのただこれだけのことで――

――川端康成 「雨傘」

58: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:40:27 ID:Dci
月が対岸の土州屋敷の上にかゝって、夢のような光が沿岸一帯の家々の座敷に流れ込む頃には、刺青はまだ半分も出来上らず、清吉は一心に蝋燭の心を掻き立てゝ居た。
一点の色を注ぎ込むのも、彼に取っては容易な業でなかった。さす針、ぬく針の度毎に深い吐息をついて、自分の心が刺されるように感じた。針の痕は次第々々に巨大な女郎蜘蛛の形象を具え始めて、
再び夜がしら/\と白み初めた時分には、この不思議な魔性の動物は、八本の肢を伸ばしつゝ、背一面に蟠った。

――谷崎潤一郎 「刺青」

60: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:43:13 ID:Dci
溪の向こう側には杉林が山腹を蔽っている。私は太陽光線の偽瞞をいつもその杉林で感じた。
昼間日が当っているときそれはただ雑然とした杉の秀の堆積としか見えなかった。それが夕方になり光が空からの反射光線に変わるとはっきりした遠近にわかれて来るのだった。
一本一本の木が犯しがたい威厳をあらわして来、しんしんと立ち並び、立ち静まって来るのである。そして昼間は感じられなかった地域がかしこにここに杉の秀並みの間へ想像されるようになる。溪側にはまた樫や椎の常緑樹に交じって一本の落葉樹が裸の枝に朱色の実を垂れて立っていた。
その色は昼間は白く粉を吹いたように疲れている。
それが夕方になると眼が吸いつくばかりの鮮やかさに冴える。元来一つの物に一つの色彩が固有しているというわけのものではない。だから私はそれをも偽瞞と言うのではない。しかし直射光線には偏頗があり、一つの物象の色をその周囲の色との正しい階調から破ってしまうのである。
そればかりではない。全反射がある。日蔭は日表との対照で闇のようになってしまう。
なんという雑多な溷濁だろう。そしてすべてそうしたことが日の当った風景を作りあげているのである。そこには感情の弛緩があり、神経の鈍麻があり、理性の偽瞞がある。
これがその象徴する幸福の内容である。おそらく世間における幸福がそれらを条件としているように。

――梶井基次郎 「冬の蝿」

61: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:44:09 ID:Dci
いつの間にか汽車は御殿場近くの山麓をどんどん走つて居る。
沖天に輝く太陽の威力を真向に浴びて、赭色の山肌を露はにして居る裸体の富士の、ひろびろと広げた裳裾の上には、箱庭のやうな森や人家が点々と連なつて、見て居る中に後の方へ辷って行く、足柄箱根の山の方が、次第々々に近く高く右の方から突出て来る。
時々四角な田や畑が、前の方から線路の傍へ跳び込んで来て、忽ちいびつな菱形に歪みながら、遥か遠くに押し流される。左に見えた愛鷹山の青い背中が、だんだんと富士の裏側へ駆込むやうに隠れて了ふ。

――谷崎潤一郎 「羹」

63: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:44:34 ID:Dci
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。

――川端康成 「雪国」

64: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:44:47 ID:0fb
ぶん。
ぶんっ。
一斉に五本の槍が突き出されてきた!
「うおおおおおっ?」
思わずのけぞってブリッジ、(いまどき)奇跡のマトリックス避け!

――春日みかげ「織田信奈の野望」

66: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:46:11 ID:Dci
素敵な女の子がみな
カリフォルニア・ガールならね………

――村上春樹 「風の歌を聴け」

67: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:46:42 ID:0fb
金閣は雨夜の闇におぼめいており、その輪郭は定かでなかった。それは黒々と、まるで夜がそこに結晶化しているように立っていた。

――三島由紀夫「金閣寺」

70: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:47:51 ID:0fb
何日かつづいたやわらかな雨に夏のあいだのほこりをすっかり洗い流された山肌は深く鮮やかな青みをたたえ、十月の風はすすきの穂をあちこちで揺らせ、細長い雲が凍りつくような青い天頂にぴたりとはりついていた。

――村上春樹「ノルウェイの森上巻」

71: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:48:31 ID:Dci
私は、絶えることなく流れ続ける花に、胸中で掌をあわせたい気持だった。文緒の命が朱子やミネ命が、また苑田と一夜きりの情を交した紅燈の女たちの命が、
死後の久遠の闇に、そんな美しい花の色で浮かんでいるのを祈らずにはおられなかった。

――連城三紀彦 「戻り川心中」

73: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:50:00 ID:Dci
変にくすぐったい気持が街の上の私を微笑ませた。丸善の棚へ黄金色に輝く恐ろしい爆弾を仕掛けて来た奇怪な悪漢が私で、もう十分後にはあの丸善が美術の棚を中心として大爆発をするのだったらどんなにおもしろいだろう。
私はこの想像を熱心に追求した。「そうしたらあの気詰まりな丸善も粉葉みじんだろう」
そして私は活動写真の看板画が奇体な趣きで街を彩っている京極を下って行った。

――梶井基次郎 「檸檬」

76: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:51:47 ID:Dci
我が臆病な自尊心と、尊大な羞恥心との所為である。己の珠に非ざることを惧れるが故に、敢て刻苦して磨こうともせず、又、己の珠なるべきを半ば信ずるが故に、碌々として瓦に伍することも出来なかった。
己は次第に世と離れ、人と遠ざかり、憤悶と慙恚とによって益々己の内なる臆病な自尊心を飼いふとらせる結果になった。人間は誰でも猛獣使であり、その猛獣に当るのが、各人の性情だという。
己の場合、この尊大な羞恥心が猛獣だった。虎だったのだ。

――中島敦 「山月記」

77: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:52:03 ID:Guk
国語の教科書で読んだの除いたら読んだことあるの砂の女しかない

79: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:52:21 ID:sMk
中島敦の文体すこ

84: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:54:17 ID:MGQ
文豪といえどもおもろい文章とそうでない文章があるもんやな

85: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:54:29 ID:Dci
道がつづら折りになって、いよいよ天 城峠に近づいたと思うころ、雨脚が杉の 密林を白く染めながら、すさまじい速さ でふもとから私を追って来た。私は二十歳、高等学校の制帽をかぶり紺がすりの着物にはかまをはき、学生カバンを肩にかけていた

――川端康成 「伊豆の踊子」

86: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:54:36 ID:Ydk
外に出るとお金が減るんだよね、家にいると心が減るんだよね

91: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:56:02 ID:sMk
>>86
割とこれ名言やと思う

88: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:55:21 ID:JCU
美文調なら純文学作家じゃないが連城三紀彦すき

90: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:55:46 ID:Dci
>>88
あがっとるで

93: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:57:41 ID:JCU
>>90
見てなかったわ
変調二人羽織の冒頭好きだわ

98: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)15:01:27 ID:Dci
>>93
謝って薄墨でも滴り落ちたかのようにゆっくり夜へと滲み始めた空を、その鶴は、寒風に揺れる一片の雪にも似て、白く、柔らかく、然しあくまで潔癖なひと筋の直線をひきながら、軈て何処へともなく飛び去ったのだと言う

――連城三紀彦「変調二人羽織」

92: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:56:05 ID:Uc2
なんとなく開いたがいつもの鏡花好きか?

96: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)15:00:43 ID:Dci
>>92
露を其のまゝの女郎花、浅葱の優しい嫁菜の花、藤袴、また我亦紅、はよく伸び、よく茂り、慌てた蛙は、蒲の穂と間違へさうに、(我こそ)と咲いて居る。
――添へて刈萱の濡れたのは、蓑にも織らず、折からの雨の姿である。中に、千鳥と名のあるのは、蕭々たる夜半の風に、野山の水に、虫の声と相触れて、チリチリ鳴りさうに思はれる……
その千鳥刈萱。――通称はツリガネニンジンであるが、色も同じ桔梗を薄く絞つて、俯向けにつらつらと連り咲く紫の風鈴草、或は曙の釣鐘草と呼びたいやうな草の花など
――皆、玉川の白露を鏤めたのを、――其の砧の里に実家のある、――町内の私のすぐ近所の白井氏に、殆ど毎年のやうに、土産にして頂戴する。

――泉鏡花 「玉川の草」

94: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:58:44 ID:0fb
嘲笑というものは何と眩しいものだろう。私には、同級の少年たちの、少年期特有の残酷な笑いが、光のはじける葉叢のように、燦然として見えるのである。

――三島由紀夫「金閣寺」

95: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)14:58:46 ID:Dci
その瞳は、ガラス張りの器に盛られた清冽な水を透して、あたかも鱗のように青く大きく輝いています
どうかすると、眼球全體が、水中に水の凝固した結晶体かと疑われるほど、淡藍色に澄み切っていながら、底の方には甘い涼しい潤いを含んで、深い深い魂の奥から、絶えず「永遠」を見詰めているような、崇厳な光を潜ませています。
其処には人間のいかなる瞳よりも、幽玄にして杳遠な暈影が漂い、朗麗にして哀切な曜映がきらめいています

――谷崎潤一郎 「人魚の嘆き」

99: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)15:01:29 ID:0fb
わいは特に日暮れの描写が好きなんや。イッチなんかおススメあったら教えてクレメンス

100: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)15:03:04 ID:Dci
>>99
天象は卯の花くだしである。敢て字義に拘泥する次第ではないが、雨は其の花を亂したやうに、夕暮に白かつた。やゝ大粒に見えるのを、もし掌にうけたら、冷く、そして、ぼつと暖に消えたであらう。
空は暗く、風も冷たかつたが、温泉の町の但馬の五月は、爽であつた

――泉鏡花 「城崎を憶う」

103: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)15:06:49 ID:Dci
少年少女が路端の荷車の両端に四五人ずつ並んで乗っかり、車の心棒をきゅうっきいきゅうっきい軋ませながら、かったんこっとんSEESAW遊びに夕餉を忘れていた。
男の子は女の子の肩にしっかり腕を廻し、女は男の膝か車台に手をつき、地に足が届く度に弾き返して浮き上りそしてまた沈む――この小さい景物を、暮れ鈍る夏の宵の光がほの黒く浮かせていた

――川端康成 「男と女と荷車」

104: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)15:08:26 ID:Dci
その後を水が走って、早や東雲の雲白く、煙のような潦、庭の草を流るる中に、月が沈んで舟となり、舳を颯と乗上げて、白粉の花越しに、すらすらと漕いで通る。大魔の袖や帆となりけん、美女は船の几帳にかくれて、
(ここはどこの細道じゃ、
       細道じゃ、
 天神様の細道じゃ、
       細道じゃ、
 少し通して下さんせ……)

 最切めて懐しく聞ゆ、とすれば、樹立の茂に哄と風、木の葉、緑の瀬を早み……横雲が、あの、横雲が。

――泉鏡花 「草迷宮」

105: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)15:08:51 ID:Dci
 ああ。この誘惑は真実に似ている。あるいは真実かも知れぬ。私は心のなかで大きくよろめくものを覚えたのである。けれども、けれども血は、山で育った私の馬鹿な血は、やはり執拗に叫ぶのだ。
 ――否!

 一八九六年、六月のなかば、ロンドン博物館附属動物園の事務所に、日本猿の遁走が報ぜられた。行方が知れぬのである。しかも、一匹でなかった。二匹である。

――太宰治 「猿ヶ島」

108: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)15:11:48 ID:Dci
七人の娘は飲んでしまった。杯を漬けた迹のコンサントリックな圏が泉の面に消えた。
凸面をなして、盛り上げたようになっている泉の面に消えた。
第八の娘は、藍染の湯帷子の袖と袖との間をわけて、井桁の傍に進み寄った。
七人の娘は、この時始てこの平和の破壊者のあるのを知った。

――森鴎外 「杯」

112: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)15:13:13 ID:Uqx
おっええスレやんけ
なんだかんだ名前の知れた作家でもどんな文章書くか知らんからなあ
読ましてもらうで

114: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)15:15:05 ID:9Qp
まずコンパスが登場する。彼は気が狂っていた。

117: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)15:16:33 ID:Dci
>>114
僕はこれから夢を見るんだよ

――筒井康隆 「虚船船団」

116: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)15:15:24 ID:Dci
日は沈みだした。日が鮮やかな橙色をして一等上の横雲を犯しはじめたとき、上方の空に乱れている雲からはおごそかな光芒が放たれた。
しかし日がさらに沈むと光芒は褪せ、日は徐々に深紅になった。横雲に分けられた日の
上辺はまだ橙色をとどめているのに、下辺は滴るような深紅になった。
日は幾条の横雲のあいだをみるみるすすべり落ちた。そして黒い密雲のただなかにあいたふしぎな窓、あの短冊を横にしたような形の窓を充たしはじめた。
上辺も下辺もすでにしっかりと黒雲に包みこめられ、ただその窓だけが落日に充たされるに及んで、夏雄は世にもふしぎな四角い落日を見たのである。
この深紅の四角い太陽はしばらくそのままに見えていた。野は暗みわたり、麦畑は微風に黒くさやいでいた。
これを描こう、と夏雄は心に決めた。

――三島由紀夫 「鏡子の家」

125: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)15:23:34 ID:Dci
番外編

花にもやどる露の涙
岩間のこけには
清水の涙

あまねく置くは秋の涙、なやみの森の奥にひびく
狩の角笛涙を流す

教法寺院の
鐘のなみだ……
祈りを上ぐる鐘楼の声。

(中略)

夢のしづく、あまき涙、
夜より落つれ!
花より落つれ!

甘きなみだ!
夢のしづく! あまき涙!

――堀口大学訳 「アルベエル・サマン 涙」

128: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)15:26:09 ID:Dci
番外編2

そうだ、きっとそうなるはずだ。これまでの生活が一瞬のうちに崩壊するなんて考えられない。
水が底をつき始めていたが、兵隊がなんとかしてくれるだろう。いずれにしても、ポルシェがいる。良いねどおりに金を払ってやりさえすれば、必ずどこかで水を都合してくれるはずだ。ラジオのアンテナでは、赤十字のマークが入った旗が狂ったようにはためいていた。
車はいま時速八十キロで、少しずつ明るさを増して行く光にむかってひた走っている。
なぜこんなに飛ばさなければならないのか、なぜこんな夜更けに他人のことにまったく無関心な、見知らぬ車に取り囲まれて走らなければならないか、その理由は誰にも分からなかったが、人々は前方を、ひたすら前方を見つめて走り続けた。

――フリオ・コルサタル 「南部高速道路」

133: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)15:31:34 ID:Dci
番外編3

その頃にはみんなすっかり一人前のおとなになっていて女房も車もあり、子供達はシャンパニャ校やインマクラーダ学院、サンタマリア学院などに通っており、
アンコンやサンタローサ、スールの海岸などに別荘を建築中で、ようやく太り始め、白髪もちらほら、腹もせり出して、筋肉はたるみ、字を読むときにはメガネを使い、食べたり嚥んだりした後はどうも気分が悪く、
肌に雀斑や小じわも目につくようになっていた。

――マリオ・バルガス=リョサ 「子犬たち」

136: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)15:33:33 ID:Dci
「あ」と深刻なる声を絞りて、二十日以来寝返りさえもえせずと聞きたる、
夫人は俄然器械のごとく、その半身を跳ね起きつつ、刀取れる高峰が右手の腕に両手をしかと取り縋りぬ。
「痛みますか」
「いいえ、あなただから、あなただから」
かく言い懸けて伯爵夫人は、がっくりと仰向きつつ、凄冷極まりなき最後の眼に、国手をじっと瞻りて、
「でも、あなたは、あなたは、私を知りますまい!」
謂うとき晩し、高峰が手にせるメスに片手を添えて、乳の下深く掻き切りぬ。医学士は真蒼になりて戦きつつ、
「忘れません」
その声、その呼吸、その姿、その声、その呼吸、その姿。伯爵夫人はうれしげに、いとあどけなき微笑を含みて高峰の手より手をはなし、ばったり、枕に伏すとぞ見えし、脣の色変わりたり。
そのときの二人が状、あたかも二人の身辺には、天なく、地なく、社会なく、全く人なきがごとくなりし。

137: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)15:34:07 ID:Dci
「あ」と深刻なる声を絞りて、二十日以来寝返りさえもえせずと聞きたる、
夫人は俄然器械のごとく、その半身を跳ね起きつつ、刀取れる高峰が右手の腕に両手をしかと取り縋りぬ。
「痛みますか」
「いいえ、あなただから、あなただから」
かく言い懸けて伯爵夫人は、がっくりと仰向きつつ、凄冷極まりなき最後の眼に、国手をじっと瞻りて、
でも、あなたは、あなたは、私を知りますまい!」
謂うとき晩し、高峰が手にせるメスに片手を添えて、乳の下深く掻き切りぬ。医学士は真蒼になりて戦きつつ、
「忘れません」
その声、その呼吸、その姿、その声、その呼吸、その姿。伯爵夫人はうれしげに、いとあどけなき微笑を含みて高峰の手より手をはなし、ばったり、枕に伏すとぞ見えし、脣の色変わりたり。
そのときの二人が状、あたかも二人の身辺には、天なく、地なく、社会なく、全く人なきがごとくなりし。

――泉鏡花 「外科室」

138: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)15:34:30 ID:Dci
後日社会は一般に八田巡査を仁なりと称せり。ああはたして仁なりや、しかも一人の渠が残忍苛酷にして、恕すべき老車夫を懲罰し、憐むべき母と子を厳責したりし尽瘁を、讃歎するもの無きはいかん。

――泉鏡花 「夜行巡査」

141: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)15:36:50 ID:Dci
ラスト

あれあれ見たか、
  あれ見たか。

二つ蜻蛉が草の葉に、
かやつり草に宿をかり、
人目しのぶと思えども、
羽はうすものかくされぬ、
すきや明石に緋ぢりめん、
肌のしろさも浅ましや、
白い絹地の赤蜻蛉。
雪にもみじとあざむけど、
世間稲妻、目が光る。

  あれあれ見たか、
    あれ見たか。

――泉鏡花 「縷紅新草」

152: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)15:58:48 ID:KdK
「誕生 羹 麒麟」――谷崎潤一郎全集1巻
「厭世主義を評す」――谷崎潤一郎全集25巻

「男と女と荷車」「雨傘」――新潮文庫 掌の小説

「変調二人羽織」――光文社 変調二人羽織
「戻り川心中」――光文社 戻り川心中

「聖なる放蕩者の家」――講談社 黄金の時刻の滴り

「子犬たち」―― 集英社文庫 ラテンアメリカ五人衆

「南部高速道路」―― 河出書房新社 世界文学全集短編コレクション1

「鏡子の家」――新潮文庫 鏡子の家
「花ざかりの森」―― 新潮文庫 花ざかりの森・憂国
「酸模」―― 三島由紀夫短編全集上巻

「アルベエル・サマン」――岩波文庫 月下の一群


青空文庫で見れないやつはまとめたで
興味があったら買うてね

155: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)16:11:20 ID:GMr
ワイも最近夏目漱石とか読み始めたけどイッチみたいに批評したりできんわ
漠然と面白いかつまらんかぐらいしか感想が出ないンゴ

156: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)16:41:36 ID:MOF
>>155
ワイも
なんやわからんけどおもろいから褒め散らかすか、なんやわからんけど面白く感じなかったから「期待はずれやった」とかしか感想出てこん

157: 名無しさん@おーぷん 2017/12/30(土)16:42:45 ID:sMk
感想と批評の違いは難しいンゴねぇ









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日本の文豪の美しい文章を貼ってく

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コメント

1  不思議な名無しさん :2017年12月31日 16:15 ID:puiNEEX10*
連続で断片だけ貼られると目が読むのに飽きて流してしまう
2  不思議な名無しさん :2017年12月31日 16:33 ID:oMoe0mNq0*
まあそういう趣旨やからしゃーない
3  不思議な名無しさん :2017年12月31日 16:34 ID:6QwbSqFU0*
無理だわ、一言でわかりやすく言えや!
2chで言うと日本語でOKと言われそうだなと思った自分はもうだめなんか?
4  不思議な名無しさん :2017年12月31日 16:39 ID:guJi0U4P0*
やったぜ。投稿者:変態糞土方(8月16日(水)7時14分22秒)
5  不思議な名無しさん :2017年12月31日 16:43 ID:vW4xV8GE0*
現代でも有名な人の文って読みやすいよな
6  不思議な名無しさん :2017年12月31日 17:08 ID:XC.n8AlN0*
文体の合う合わないって言う相性もあるからなぁ。
こればっかりは色々読み込んで自分好みの言葉を見つけるしかない。
7  不思議な名無しさん :2017年12月31日 17:10 ID:aHCGSy3U0*
筒井康隆大先生の名言をば「桃山袱紗は天下の厠」実に良いのう.
8  不思議な名無しさん :2017年12月31日 17:40 ID:glarycrh0*
名文の影に隠れた数多の駄文のほうが気になる
9  不思議な名無しさん :2017年12月31日 18:06 ID:.227AeNW0*
芥川先生が居ない
やり直し
10  不思議な名無しさん :2017年12月31日 19:34 ID:xT2L.f5T0*
※3
そんなん言うたら元も子もないやん
小説っつーのはそういうのを楽しむ物でもあるし
11  不思議な名無しさん :2017年12月31日 19:36 ID:keBdkf220*
リズムがスゴい
文というより詩だね
「うた」と読んで
12  不思議な名無しさん :2017年12月31日 19:37 ID:.ygecDkN0*
美しい文章は初手から酔うよ
口にして味わうのが好きです
13  不思議な名無しさん :2017年12月31日 20:08 ID:6zYOE2BF0*
やっぱラノベはあかんわ
14  不思議な名無しさん :2017年12月31日 20:26 ID:d9dDJrua0*
※3みたいなのは構わなくてもええんやで

漱石はあんまり好きじゃないんだけど、圧倒的な語彙で仔細に描かれる情景が綺麗で『草枕』は好きなんだよなぁ。那美さん魅力的過ぎ
やっぱり1番は三島が好きかな
15  不思議な名無しさん :2017年12月31日 20:37 ID:cr35URvy0*
せめて一文にせな
小説愛は伝わるけど
16  不思議な名無しさん :2017年12月31日 20:49 ID:X6BPHe..0*
一文にしろって...
一文だけ読んでその世界に入り込めるわけないやんけ
17  不思議な名無しさん :2017年12月31日 21:01 ID:swUUp5us0*
日本の小説家は背伸びしすぎ
ゴタゴタしすぎて読書だけが趣味の人しか読めない
18  不思議な名無しさん :2017年12月31日 21:02 ID:.227AeNW0*
米3
お前は小説を何だとおもってるんや
事実の羅列だけ見たかったら新聞でも読めば?
19  不思議な名無しさん :2017年12月31日 22:06 ID:oZugdfP80*
椰子の花や竹の中に仏陀はとうに眠っている
道端に枯れた無花果と一緒に基督ももう死んでいる
しかし我々は休まなければならぬ、例え芝居の背景の、そのまた背景の裏を見れば、継ぎ接ぎだらけのカンヴァスばかりだ。!

「河童」芥川龍之介
-トックの全集の一部-
20  不思議な名無しさん :2017年12月31日 22:17 ID:Bp3hO0JZ0*
川端、ほくろのてがみ、片腕
21  不思議な名無しさん :2017年12月31日 22:19 ID:Bp3hO0JZ0*
三島の、幼稚園時代の短歌、
えいれいの声。日本語は世界一だ。

22  不思議な名無しさん :2017年12月31日 22:31 ID:GnCSc.F80*
わいの言語的なフェイバリットは夢枕獏先生
上弦の月を食らう獅子上下巻と涅槃の王全七巻は今でもバイブルや
23  不思議な名無しさん :2017年12月31日 23:52 ID:WeS.Ag5H0*
三島由紀夫は俺には少しくどかったなぁ。
志賀直哉くらいがちょうどいい。
しかしこういうのを見にすると、努力で文章力を磨いても才能ある人にはとうてい勝てねえなぁと思うわ。
24  不思議な名無しさん :2018年01月01日 00:01 ID:l4O8ZrQU0*
若い頃に成功する代償は
人生がロマンチックなものだと思い込んでしまうことである
愛や金銭が当然のように手に入る
満たされた未来と物悲しい過去が交じり合った
ごく短い贅沢な瞬間
そのとき人生は まさにひとつの夢だった

スコットフィッツジェラルド
25  不思議な名無しさん :2018年01月01日 00:13 ID:qTDWGTn80*
中島敦の文体は良いねえ。
声に出して読みたくなる。
26  不思議な名無しさん :2018年01月01日 00:44 ID:ru914za80*
大阪より東京で深呼吸した方が、より高い確率でアイドルの股間を抜けてきた空気が吸える。

-リットン調査団 藤原-
27  不思議な名無しさん :2018年01月01日 00:50 ID:Il.TN9Zo0*
読んだことない作品が多いな
もっとたくさん読みたい
28  不思議な名無しさん :2018年01月01日 02:26 ID:E7dkaAuE0*
さ、坂口安吾が1番好きです(小声)
29  不思議な名無しさん :2018年01月01日 03:29 ID:9mXQRFWT0*
米103
これは……えろい……ゴクリ。
30  不思議な名無しさん :2018年01月01日 08:54 ID:eaknxDVZ0*
言い回しがいちいちいやらしいなオイ
31  不思議な名無しさん :2018年01月01日 09:01 ID:IcfaY.Eo0*
ウルトラマンが拉致されて
32  不思議な名無しさん :2018年01月01日 11:04 ID:ACbK2ez.0*
檸檬を爆弾に置き換えるとか普通思いつかないわ
33  不思議な名無しさん :2018年01月01日 11:18 ID:cX1c3Xdu0*
昔の文は確かに「良い」んだろうけど、
今の言葉を使う自分には少し目が泳いでしまうかな。

夏目漱石とかすごい文豪でステキな事を言ってるんだろうなってのは分かるんだけど、なんか難しい。

村上春樹とか筒井康隆なら読める。

34  不思議な名無しさん :2018年01月01日 11:37 ID:k.36JeNk0*
美しい文章と言いいながら名文と美文がごっちゃになってるな
よっぽど紹介したかったんだろう
個人的には太宰治の文章がわかりやすくて好きだわ
35  不思議な名無しさん :2018年01月01日 12:16 ID:YRmNFMEi0*
美文といえば連城三紀彦
ジャンルとしてはミステリーだけど、純文学が好きな人も気に入るはず
36  不思議な名無しさん :2018年01月01日 13:16 ID:uMjXvOw40*
三島由紀夫は美しいだけじゃなく強い
37  不思議な名無しさん :2018年01月02日 00:45 ID:Y1z1OU3F0*
文章の書き方系の本でNGとされている、「~た。~た。~た。」の連発が美しい文章のなかに、いくつも見られる
そこにこだわる必要などまったくない
た。連発でも美しくなるし、語尾をこねくりまわしてもダメなヤツはダメw
38  不思議な名無しさん :2018年01月02日 02:19 ID:C0IT.WlK0*
※3
もはや人間として駄目だろうな
相談も愚痴もそうやって返してそうじゃんお前
39  不思議な名無しさん :2018年01月02日 08:39 ID:ZKzqBZM40*
宮沢賢治が無かった

村上春樹の良さが私にはさっぱりわからない
40  不思議な名無しさん :2018年01月02日 13:17 ID:Nm.4WnNE0*
なんとかまほろーとかいうやつとは大違いだな
41  不思議な名無しさん :2018年01月02日 14:15 ID:rv6QpYtV0*
美しい文章と美しい景色や心情を描いた文章は違うような気がするけど
42  不思議な名無しさん :2018年01月03日 18:52 ID:aJWcUhzA0*
良スレ。
舞城王太郎を貼ってたら尊敬した
43  不思議な名無しさん :2018年01月08日 10:44 ID:i.g74p6H0*
>>20
川端好き
44  不思議な名無しさん :2018年01月13日 02:49 ID:LceFV5Kj0*
気取った情景描写したら美文って風潮嫌い
45  不思議な名無しさん :2018年01月21日 20:12 ID:0ydaTwQo0*
>>44
このスレにそんなコメントしたら、このスレに掲載された文豪への発言だと勘違いするぞ
それとも、認められた作家をあえて否定することで気取っている人なのかな?
46  不思議な名無しさん :2018年02月03日 15:07 ID:1ukvzWCt0*
中島敦は好きだが疲れる
漱石の軽めの作品くらいが俺にはちょうどいい

 
 
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