6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:22:38.25 ID:ll39DH0E0
そんなことがあっても学校は行き続けた。かーちゃんとかとーちゃんとか悲しませるの嫌だったし。
たまに聞いてくるんよ、「学校は楽しい?」って。
俺が「皆遊んでくれるし先生も優しい!」っていうと親が安心すんの。
俺策士wwwwwwwwwwうぇうぇwwwwww
かーちゃん喜んでるwwwwwwwマジウレピーwwwwwwwww
とーちゃん皆で遊びなさいってサッカーボール買ってくれたwwwwwwwwwwせんきゅうwwwwwww
そのサッカーボールは次の日に焼却炉に入れられたwwwwwwwww
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:23:22.30 ID:ll39DH0E0
別に悲しいとかおもわなかった。親が安心してるのが何より嬉しかったし。
学校も外も楽しくないし嫌いだったけど、親の笑顔は好きだった。世界で一番好きだった。
だからガキな俺だったけどそれでも親の笑顔を見ようと必死になった。親孝行のつもりだった。
親もいろいろ差別とかされて大変だったからさ、俺だけはその被害者になって欲しくないって思ってたんだろう。
俺が「差別って何?おいしいの?」って感じでいるから親は安心してた。
安心した親を見ると俺も安心した。
親は十分悲しんだんだから、これからは安心して暮らして欲しいって思ってた。
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:24:03.47 ID:ll39DH0E0
中学に上がったらもっと酷くなった。
机の中にネズミの死骸とか入れられたりもした。給食にGも入ってた。
体育の時はさりげなくボコられた。教師は笑って見てた。
教科書も勿論隠された。教師はそれを分かっていながら俺を叱った。ニヤニヤしながら叩いてきた。
流石に殴ってもいいレベルだろ?
でも俺はストレス感じすぎてやり返す気力も無くなった。
味方なんて居ないよ?
親に相談なんて出来るわけ無いだろ。親が悲しむっつうの。
全員総出で俺を痛め付けやがった。
お前らも毎日の日課とかあるだろ?そんな感じ。
ラジオ体操的なノリで俺を痛めつけるのは皆の日課。頑張ってるね。
俺は何をするかといえば、早く解放されること。
オーバーリアクション取れば皆早めに飽きるんだよ。
「いたっ!痛い!やめてよ!」
こんな感じで叫びながら転げまわってればいいんだよ。
芝居とかめっちゃ上手くなったww
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:25:07.00 ID:ll39DH0E0
でもさ、皆がそういうわけじゃないんだよ。
「イジメは止めて!皆仲良くしようよ!」って言って弱い奴の方持つ奴とかいる。
でもさ、そういうのって案外心変わりも激しいんだよ。
他の奴がちょっと脅しをかければアラ不思議、味方から敵に早代わり。
希望の光もすぐ消えたwwwwwwwまあ元々光ってないんですけどwwwwwww
でも酷いとは思わなかった。
自ら火に飛び込むような馬鹿なんていないだろ常識的に考えて。
どっちが安全かなんてパッと見りゃ分かるっつうのw
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:25:47.19 ID:ll39DH0E0
でもちょっと嫌だったのがガラス騒動。
他の奴がガラス割って俺に罪を擦り付けるわけ。
教師も俺のこと虐めたいからすんなり信じて俺をフルボッコww
親にも電話されたwwwww親涙目wwwwwww
それから半年小遣い停止wwwwwwwごめんよかーちゃんwwwwwwww
それから俺の真っ黒中学ライフは終了した。
隣町の高校に入学した。必死に勉強して受かった。結構レベル高い高校。
これでちょっとイジメも楽になると思ったし、これから出世街道まっしぐらで親孝行しまくりんぐとか思ってた。
でもさ、ぜーんぜん予想とは違うわけ。
俺って馬鹿だよね。救われるなんてまだ考えてた。
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:26:38.08 ID:ll39DH0E0
入学式のあとにホームルーム。
どきどきしながら席に着いた。
そしたら一人ガタイのいい奴がこっちに来るわけ。
「友達第一号ktkrwwwww」とか思った。
男子「なあ、お前○○に住んでるんだっけ?w」
はい不正解。イジメはまだまだ続くようです。
入学式から一ヵ月後にはクラスの全員が俺を虐めてた。
授業難しいからストレスも溜まるんだよねぇ。
でも、顔に傷をつけるのは絶対にしなかった。親が悲しむだろ?
高校のイジメってさ、やっぱりハードだよね。
財布の中身は常時すっからかん。ティッシュ箱も買えない。
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:27:57.02 ID:ll39DH0E0
昼休憩になると俺は音速で体育館裏の非常階段に逃げる。
そこなら誰も来ないし、安心して飯が食える。
でもさ、ある日物音がしたんだ。
マジでびびった。見つかったら虐められるの分かってたし。
でもさ、上がってきた奴が意外な人間だった。
「あ、先客居た・・・」
弁当を持ってる辺り、飯を食う場所を探していたんだろう。
そいつは隣のクラスのやつだった。
髪が長くてさ、凄く可愛い顔してるんよ。雰囲気も他とは全然違った。
一目惚れのようなものだな。でも、俺にはそんなことする権利は無い。
黙って場所を譲ろうとおもって階段を下りようとした。
すれ違いざまに呼び止められた。
「あ、ちょっと待って!」
何でしょう?蹴落とすつもり?OKOKいいよいいよ。
そんな感じで振り返ったら、その子は弁当をちょっと揺らして笑いかけてきた。
「せっかくだから一緒に食べよ」
優しさってやつを実感した。
いや、このときはまだ優しさなんて感じてなかった。
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:29:10.05 ID:ll39DH0E0
とりあえず一緒に食べた。
名前は井出っていうらしい。俺も適当に「佐伯」って自己紹介した。
井出がしゃべりっぱなしって感じだった。俺は適当に相槌打ってた。
質問もいっぱいされた。
井出「佐伯君ってどこ住み?」
「中学の頃は部活何してた?」
「犬とか好き?」
全部律儀に答えた。
俺の住んでるところ言っても井出は変な反応を返さなかった。「私は○○に住んでるよ。結構離れてるねw」って感じの返答があったぐらい。
こいつ俺が虐められてること分かってんのかな?って疑問に思った。
普通ならさ、俺は絶対にこんな風に人と会話したら駄目な筈なんだ。
でも、こいつはにこやかに、友達と接するように話しかけてくれた。
ちょっと嬉しかった。
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:29:43.74 ID:ll39DH0E0
時間を見たらもうすぐ昼休憩終了って感じ。
井出も気付いた。
井出「じゃ、そろそろ行くね。また一緒にご飯食べよ?」
最強的に可愛い女子からそんな言葉をかけられたらお前らことわらねえだろ?
俺もOK出そうと思った。でも思い出した。
俺ってこんなことしちゃ駄目なんだったって。
俺「いや、俺とは関わらない方がいい。面倒だから」
そう言ったら井出は「え?」って顔してた。
井出「なんで?」
俺「・・・な、なんでも」
これ以上一緒に居ると俺も偽者の希望にしがみつきそうだったのでさっさと立ち去ることにした。
井出が何か言って引きとめようとしたが無視した。
俺は心の中で感謝した。一時の幸福をありがとうって。
次の瞬間になればまたどん底に落ちるのを知っていた。
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:31:46.15 ID:ll39DH0E0
案の定、どん底。
教室内の空気は最悪。上級生もやってくる始末。
教師も見てみぬふりだし、手を差し伸べようとする奴も最早居ない。
高校生にもなると賢くなるわけだ。どちら側につけば今後楽しいスクールライフを送れるかってのがよく分かってる。
俺をサンドバッグにしてりゃ友達が増えるんだぜwwww
別に理不尽とか思わなかった。原因は俺にあるんだし、俺が下等な人間なのが原因だし。
害虫を殺すのと一緒だよ。俺は皆にとっての害虫。
殺せばヒーロー扱いってわけ。
いつの間にか昼休憩もハーパーリンチタイムになってしまった。
弁当もこの頃から食えなくなった。
腹は減るし、体は痛むし、散々だったけど、それでも親に本当のことは言わなかった。
正直者になれって皆は言うけどさ、うそつきになったほうがいい場合もあるんだよ。
俺最低wwwwwww
15: カスチー ◆X8L8DLYav6 2008/10/12(日) 21:30:42.45 ID:Wa1o9Qc6O BE:1178509875-PLT(14584)
キモいんだけど
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:32:40.36 ID:ll39DH0E0
>>15
キモいのはスタンダード
しばらく井出とも会わなかった。
元々友達でもないんだし、向こうももう近寄りたくないだろうね。
学校単位で虐められてる俺なんかに近づいたら巻き添え食うの当たり前だし。
井出は俺のほうから何回か見かけた。
井出は人気者だった。皆に囲まれてた。
井出はよく笑ってた。皆も笑ってた。
笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔。
俺の幼稚園の頃の夢は「世界中を笑顔にすること」だったんだ。
でも俺にはそんなことできない。でも井出はそれが出来る。
憧れた。同時に悲しくなった。
俺が笑わせれる人っていったらとーちゃんかーちゃんだけだよ。
しかも嘘をつくことで笑顔を騙し取ってる。最悪だよな。
俺は結局害虫なんだ。生きてても仕方ない。
この時にやっと俺の価値を正確に知った。
俺の価値なんて全く無い。論外。
そう思ったら体が軽くなった。
楽になったっていうのかな、今まで心につかえてたものが無くなった気がした。
親が死んだら俺もさっさと自殺しようって思った。
笑ってくれる人が居なくなれば俺も本当に用無しだからね。
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:33:38.11 ID:ll39DH0E0
ある日、風邪引いて学校休んだ。
今まで毎日休まず学校行ってたのに記録が崩れてしまった。
でもさ、学校休むのっていいよね。体痛まない日があるなんて夢のようだった。
まあ、幸せ感じる価値も無いんだけどね。
結構長引いて一週間くらい休んだ。
土曜の夜に治った。
日曜になって、適当に勉強しようと思ってたらお客さんが来た。
宅配便かなって思ったけど違った。
女の声だった。しかもおばさんとかじゃなくて俺と同い年くらいの。
開けて見たらビックリ。皆のアイドル井出だった。
井出「大丈夫?全然学校に来てないみたいだから・・・」
本当に心配してた。
正直さ、疑問に思った。何でこいつは何の価値も無い俺を気にかけるのかって。
例えるなら、一国の王が何の変哲も無い石ころを拾い上げて「美しい」っていうくらい不思議だった。
でも、ちょっと嬉しかった。
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:35:24.17 ID:ll39DH0E0
俺「何で来たの?」
井出「あ、しんどかった?ごめんね?」
俺「いや、いや・・・そういうわけじゃなくて・・・」
井出「ん?」
可愛かったけどちょっといらっときた。
こいつ俺が虐められてるの知ってるはずなのに、それに気付かない風な感じでいやがる。
分かってんだろ?なあ分かってんだろ?って。
井出「あー分かった!誰もお見舞いに来てくれなくてすねてたんでしょ?」
( ゚д゚)
(゚д゚)
いや、違う。全く違う。何だそのお茶目な見解。
こいつは天然だ。いや、空前絶後の天然だ。
そんなわけでこいつは俺の家に上がりこんだ。
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:38:22.19 ID:ll39DH0E0
適当にココア出してやった。
かーちゃん驚いてた。初めて友達が家に来たねって喜んでた。
かーちゃん張り切って菓子作ってくれた。井出が美味しいって喜んでた。
俺もほんの少し笑った。7年ぶりに笑った。作り笑いじゃない笑い方を思い出した。
それから普通の話をした。
音楽とかは好きだったし、よく聴いてたからその方面の話は特に盛り上がった。
久しぶりに楽しい気持ちになった。
井出も楽しそうだった。俺みたいな価値の無い奴とも楽しそうに話してくれるこいつは女神だよ。
井出「佐伯君って笑うと可愛いねw」
俺「え?そ、そう?w」
井出「うんwもっと笑おうよ!」
俺「いや、その・・・あははw」
俺、今すっごい幸せだ。
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:39:34.46 ID:28XOdRk6O
井出→イデ→女→無限力ですね、わかりました
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:40:53.52 ID:ll39DH0E0
>>21
男ってそういうもんさ
夕方になったので、井出は帰ると言った。
今日は楽しかったよ、体大切にねって言ってくれた。
また明日ねって言ってくれた。
でも俺はそれに頷けなかった。
俺「あのさ」
井出「うん?」
俺「俺と話してたら井出さんも虐められるから、気をつけたほうがいいよ」
井出「そんな事どうでもいいよw佐伯君と話すの楽しいのにw」
俺「いや、駄目。お願いだから」
井出は俺が虐められてるの分かってた。なのに仲良くしようとしてくれた。
嬉しかった。でも駄目なんだよね。
井出を巻き込むのは嫌だった。
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:41:12.55 ID:4TSPBfoU0
こいつに限らず、こういった環境にいる奴らに助言すると・・・
格闘技のジム行け。
単純に精神的、肉体的に強くなれるし、仲間ができる。
俺の経験上。
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:41:33.42 ID:MOY9YhRF0
被差別部落出身者の吐露なんて初めて聞いた
やっぱりそういうのが存在してるんだな
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:43:24.90 ID:ll39DH0E0
>>23
今は毎日ランニングしてる。
>>24
存在してる。
井出「もしかして、迷惑だった?」
そんな風に聞いてくる。
全然迷惑じゃない。嬉しい。
でも、俺がここで友達だと思ってしまったら、また嫌な思いをしてしまう。
俺「・・・あの、えっと・・・うん」
嘘をついた。笑顔を騙し取るためじゃなくて、人を不愉快にさせるために。
井出「・・・ごめんね。・・・じゃあ、ね」
本当にがっかりしてた。
井出は気まずそうに帰って行った。途中で名残惜しそうにこっちを振り返った。
俺は心の中で何度も謝った。
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:44:49.44 ID:yF+4B6A50
>>1
歳いくつ?
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:46:48.84 ID:ll39DH0E0
>>27
20だよん。
酒弱い。
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:45:36.94 ID:ll39DH0E0
1、笑ってはいけない。
2、友達を作ってはいけない。
3、喜んではいけない。
4、人と楽しく話すのはいけない。
5、ゴミらしくする。
これが高校までに学んだ俺の教訓。
俺はこの日、この教訓に背いてしまった。
だから次の日、酷い仕打ちを受けることになった。
まず昇降口に着いて気付いたこと。
上履きがなくなってる。代わりに枯れ草が詰まってた。
教室に着いたら机と椅子がどっかいってた。
外にあった。
机の中に色んな生き物の死骸が入ってた。洗ってたら昼になってた。
弁当捨てられた。学校においてた教科書が外に捨てられてた。
水ぶっかけられた。殴られた。蹴られた。
なにもしてないのに教師にしばかれた。
チョークの粉かけられた。
階段から落とされた。
罵声浴びせられた。
脇腹にタバコ押し付けられた。
一週間分だってさ。
流石に家帰ってから泣いた。
親もそろそろ気付いてた。
俺も限界だった。
31: あんどぅ ◆qhG8z.OhHc 2008/10/12(日) 21:47:06.71 ID:YIoDnbmh0
流石に高校でそれは無いだろ
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:48:51.69 ID:ll39DH0E0
>>31
ばれないなら何でもやるんだよ。
ばれるようなことでも巧妙にやってくる。
高校に入ってからちょっとした目標があった。
必死に勉強して良い成績取って、推薦で良い大学はいって十分頭良くなったらいい会社入る。
それで親孝行して、結婚して、娘と息子一人ずつ授かる。
全力でいい学校行かせてやりたいことは何でもやらせる。夢も絶対叶えれるように応援してやる。
そんな人生送ろうって思った。
でもさ、結局それは空想に過ぎないよ。
ゴミはゴミ。腐ってるしかないんだよね。
だから、もう止めようって思った。
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:48:15.97 ID:MOY9YhRF0
さすがに30歳以上だと思ってた
そんな最近まで部落差別が根強く残ってるのかよ
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:48:50.10 ID:28XOdRk6O
そこまでされて黙ってるってぶっちゃけ>>1は破綻者だよね
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:50:40.22 ID:ll39DH0E0
>>32
残ってるところは残ってる。
少なくなってはきているみたいね。
>>33
ぶっちゃけ俺はマジおかしい。
黙ってるとかマジありえんよ。今だから言える。
次の日は学校休んだ。その次の日も、また次の日も。
作り笑いも止めた。音楽も聴かなくなった。
部屋に閉じこもって飯も部屋で食った。
平日の昼は外に出て人気の無いところで日向ぼっこしてた。そのお陰で真っ白にはならなかった。
親とも話さなくなった。
毎日悪夢ばっか見て苦しんでた。
リスカもした。
毎日意味も無く吐いた。
目の隈が酷かった。
元々痩せてたのにもっと痩せた。
もうほんとに壊れてしまった。
なぜか井出を思い出した。
井出は今笑顔に囲まれてるんだと思ったら何か羨ましかった。
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:52:00.03 ID:ll39DH0E0
左手の手首がずたずたになった。足りなくなったから肘辺りまでずたずたにした。
左手がかさぶただらけになったら次は右手をずたずたにした。
痛みとか感じなくなってた。チクチクするけど気にならなかった。
いつの間にか寒いとか暑いとか、美味しいとか辛いとか感じなくなってた。
幻覚が見えるようになった。幻聴も聴こえた。
皆が笑ってた。俺を囲んで。
皆が笑顔だった。俺を囲んで。
でも俺はその中で蹲ってた。
望んだ場所なのに、何かが違った。
井出。
井出の居る場所が欲しかった。
毎日考えるようになった。
もし俺がここに住んでなかったら、どんな人生だっただろうって。
でも、ゴミ人間だから結局別の理由で虐められるんだろうなって思った。
その度に気持ち悪くなったから吐いた。
夜になると幻覚が見えた。
呻き声もあげなくなった。
無表情になった。
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:53:48.16 ID:ll39DH0E0
ある日、チャイムがなった。
「こんにちは」って女の声がした。
家には俺しかいなかったので、一応出た。
井出だった。
声出そうと思ったら出なくなってた。
井出もそれを察した。
井出「中、入っていい?」
遠慮がちに聞いてきた。
俺は頷いて奥へ案内した。
井出が靴を脱ごうと屈んだ時、首の後ろにガーゼを貼ってあるのが見えた。
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:55:47.39 ID:ll39DH0E0
井出は心配そうに俺を見てた。
目の下の隈が特に気になったみたい。この時長袖でよかった。
井出「眠ってないの?」
俺頷く。
井出「そう・・・」
それから暫く沈黙した。
ココアを啜る音だけ妙にでかかった。
気まずくなったので俺は余ってたホットケーキを温めてハチミツかけて出してやった。
井出「あ、ありがとう。・・・いただきます」
一口食べて井出は「美味しい」って言った。
でも笑ってなかった。不思議だった。
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:56:33.72 ID:ll39DH0E0
それから会話が全然無かった。
井出は机に置いた手を見て口閉じてるし、俺は俺で何も出来ず。
ひたすら沈黙してた。
俺がどうしようか迷ってたら井出が泣き始めた。
焦った。
何か言おうとしても声が出ないので、わたわたと手を動かす俺。
傍から見たら変だっただろうな。
泣いてる女の子と、その前で変なジェスチャーを続ける見るからに病んでる男。
室内でよかったと今になって思う。
井出「佐伯君つらかったのにね・・・何もしてあげられなかった・・・」
そういいながら泣き続けた。
俺はどうしたらいいか分からなくてじっとしてた。
暫くしたら井出は落ち着いてきたみたいで、また泣き出しそうな顔で俺を見た。
俺はずっと困惑してた。
井出「ごめんね・・・?泣きたいのは佐伯君の方なのにね」
そういってまた泣き出した。
無意識のうちに俺は井出の背中を撫でてた。
暖かかった。人って温かいんだなって思った。
声でないのが恨めしかった。
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:57:23.15 ID:MOY9YhRF0
高校生活は勉強と部活の繰り返し
別に友達と遊ぶとかは無かった
キレられて胸倉掴まれただけでストレスから入院した
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:59:51.85 ID:ll39DH0E0
>>45
大変すぎて楽しみも感じられないって感じ?
辛かっただろうに・・・。
少ししたら落ち着いた。
俺が首の後ろ指指してどうしたのって感じの動きしたら「佐伯君の悪口言う奴が居たからやめてって言ったら逆ギレされてww」って言ってた。
本人は隠してたけど、リスカの痕もあった。浅かったけど。
ああ、井出も虐められたんだって察した。
本当に申し訳なかった。
夕暮れも近くなったから帰した。夜道は危ないじゃん。
その後の俺は何かとうろうろしてた。
井出が虐められたっていう事がショックだった。
何より俺の所為ってのが悔しかった。
俺みたいなゴミがまだ世に居る所為で関係ない奴が酷い目に遭うってさ、嫌だ。
何か、今まで味わったこと無い怒りが込み上げてきた。
井出に惚れてるんだ、俺。
その井出が酷い目に遭ってる。詳しくは知らないが、酷い目に遭ってる。
俺自身が何かされるのはいいんだ。でも、他の人がなんかされるのが嫌だ。
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:01:30.00 ID:MOY9YhRF0
>>47
別に辛くはない
それが標準だった
その頃はまだ自分の幸せを信じてたし
そうじゃなくなったのは大学に入ってから
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 21:58:27.30 ID:yc+1pPJ60
大変だったんだね。
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:01:28.30 ID:YDk+IYlJO
去年学校で同和地区?のビデオ見た。
なんでいじめるのか理解できない。
いままでよくがんばったね1さん。
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:03:31.57 ID:UWqqsZE00
>>1今は幸せか?
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:06:34.68 ID:ll39DH0E0
>>51
幸せ。
生きてるだけで幸せだよ。
でも罪悪感はたくさん残ってる。
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:04:34.20 ID:28XOdRk6O
イデちゃんとくっつくENDに2ペソ
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:06:55.19 ID:ll39DH0E0
その日は手首を切らなかった。吐きもしなかった。
カッターと全部洗って腕にちゃんと包帯を巻いた。ちょっと痛かった。
その日は一睡もしなかった。
でも夜が明けるのは早かった。
朝になるとすぐに顔を洗って飯食って歯磨いて着替えて髪整えた。
親がびっくりしてた。心配してた。
遅刻ラインの登校時間だけど、俺はゆっくり向かった。
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:08:14.33 ID:ll39DH0E0
丁度昼休憩になってから到着した。
昇降口入ってから教室まで、足がぶるぶる震えてて歩くのもやっとだった。
井出は教室で女子に囲まれてた。でも笑顔は無かった。
周りの男子とかも面白そうに見てた。
俺が入ってきても誰も気付かなかった。
女子の一人が手を振り上げた。
咄嗟に俺は突き飛ばした。
運動なんて全然してなかったけど、それでもぎりぎり並みの運動力はあった。
体重は軽かったけど、跳ね飛ばすだけの勢いはついてた。
周りが凍り付いてた。井出は頭を抱えて丸くなってた。
俺はその場に立って突き飛ばした相手を睨んでた。
相手は痛がってた。困惑してた。
少しずつ状況を把握してきた他の人間は俺を睨み始めた。
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:08:43.34 ID:bnCc50jG0
同和って何なの?
いや、意味は知ってるんだけどさ
目の当たりにしたこと無いから実感がないんだよ。
住んでる場所のことだけで何でイジメに発展するのか理解が出来ない。
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:09:52.61 ID:MOY9YhRF0
>>56
歴史の教科書嫁としか
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:11:17.29 ID:ll39DH0E0
>>56
ある意味習慣のようなもの。
先祖代々受け継がれてきた歴史みたいな物かな。
意味も分からずにだけど、親がそういうからやってるっていうのが多いみたい。
理解は出来ないけど、なんとなく分かる。流れって偉大だからね。
「おいおい・・・ゴミがやっていいことじゃないだろ・・・」
「何様のつもり?」
「女に手出すとか最低だな」
「キモいwwww」
「マジで殴るかwww」
「てめぇじっとしとけよ」
「誰かせんせーよんでー」
すべての言葉を聞いてた。
少しずつむかついてきた。
俺「・・・クズ」
必死に口を動かした。
出てきた声は小さかったけど、全員に聞こえた。
今までゴミらしく言い返さずやり返さず、ゴミみたいに丸まってた俺。
初めて怒りをぶつけた。
手に持ってた消火器の栓を抜いて噴射した。
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:13:33.06 ID:MOY9YhRF0
最初から消火器持ってたのかよ
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:14:44.39 ID:ll39DH0E0
>>60
使えそうだから教室に来る途中で持ってきた。
意外と軽かった。
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:14:00.23 ID:ll39DH0E0
一瞬で教室は前が見えない状態。
悲鳴やらなんやらで大変だったけど、俺は井出を連れて外に出た。
目立たないところに井出を避難させたら、また近くの消火器を持ってさっきの場所に戻った。
俺は意味の分からないことを叫んでた。
目に付いた消火器は全部蹴ったりした。あれって意外と破裂しやすいんだよ。
その日は消火器騒動で授業どころじゃなくなった。
俺は押さえ込まれた。
停学食らった。
なんとも思わなかった。
つか、停学で済んだのも不思議。つか、ありえなくね?とか思った。
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:16:14.80 ID:ll39DH0E0
数日間、家でぼんやりしてたらお客さん。
誰かと思ったら校長と教頭と担任、それとイジメの中心人物だった奴数名とその親らしき人達。
なにこれまたフルボッコフラグ?とか思ってたら校長が土下座した。ヅラが落ちた。
教頭と担任も土下座。後ろの生徒と親はすっごく嫌そうに頭下げた。
俺はとにかく焦ってた。
そしたら校長が俺の目と鼻の先に来てまた土下座した。泣いてた。
「この度は誠に申し訳ないことを云々。この事実は私学校長、そして本来は道徳を教える者にあるまじき行為であり云々。どんなに謝罪しても君が受けた心の傷は癒えるものでもなく云々」
後から聞いた話だけど、俺が停学になったときに真っ先に行動を起こしてくれた生徒と教師が居たんだってさ。
教師は俺が入試の面接の時に面接官だった人だった。
生徒に関しては知らない人ばかり。井出の友達という人も居た。
以前からこの人達は校長に掛け合ってたんだけど、相手にしてもらえなかったみたい。それがやっと信じてもらえたって感じ。
何か色々言ってきたけど、何がなんだか分からなかったから適当に返事してた。
停学は取り消された。井出にも謝罪がきたみたい。
消火器事件は無理やり忘れさせられた。つまり俺の起こした悪事は無かったことになった。
学校側は広まりきる前に抑えた感じ。凄い必死だった。校長の髪の毛減るくらい。
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:16:59.31 ID:ll39DH0E0
学校に着いたら、色々変わったことがあった。
まず何人かが声をかけてくれた。
顔も知らなかったけど、相手は俺を知ってたみたい。
明るい声でおはようって言ってもらえたのが嬉しかった。皆はいつものことかもしれないけど、俺にとっては初めてのことだよ。
教室に入ったら、イジメグループとそれに加担してた奴が凄く気まずそうにしてた。
担任がホームルームの第一声で謝った。
休憩に入ったらすぐさま井出のいるクラスへ行った。
井出は休みだった。
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:18:25.51 ID:ll39DH0E0
学校が終わるとすぐに井出の家へ向かった。
井出の友達に目印とか教えてもらったからあまり迷わずに着いた。
この時の俺の目の隈は殆ど無く、パッと見は分からないようになってた。
井出の家の前に立ち、チャイムを鳴らす。
母親が出てきた。井出と似て綺麗な人だった。
名前を名乗ったら妙に頷いて通してくれた。井出は風邪引いてたって。
部屋のドアをノックしたら「どうぞー」って返事が来た。
部屋の中は小奇麗で、ぬいぐるみとかたくさんあった。ぬいぐるみっていいなって思った。
井出はベッドの上で本を読んでた。小説かとおもったら物理学に関する本だった。
井出「あ、佐伯君」
俺「・・・えっと、だ、大丈夫?ね、ね、熱は無い?」
井出「大丈夫大丈夫ww」
井出が笑ってた。
その後は色んなことはなした。
自分でも分かるくらいに笑ってた。俺が笑ったら井出も合わせて笑った。
俺がちょっと茶化したこと言ったら本当に愉快そうに笑った。
笑顔を見ると幸せになった。
ああ、いいなって思った。
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:19:37.76 ID:ll39DH0E0
ぬいぐるみの話題振ったら夢中で話し始めた。
こういうぬいぐるみがすきとか、これがお気に入りとか。
話しながら近くのぬいぐるみをぎゅって抱きしめたりしてたのが本当可愛かった。
初めて非常階段で会ったときの井出に戻ってた。
井出「そうだ、これ佐伯君に」
そういって井出は二匹並んでた猫のぬいぐるみのうち一匹を俺に差し出した。
俺「いいの?」
井出「うん。佐伯君に」
そう言って頬を赤く染めてた。
そんでもって俺は猫のぬいぐるみを受け取った。さわり心地が良かったし、凄く可愛かった。
俺「えっと・・・大事に、する」
井出「うんw」
そのあとちょっと沈黙があった。
井出「・・・wなんなのこの空気wwwwなんかwwwww恥ずかしいwwwww」
そんなこと言って布団に潜り込んでしまった。
暫くもぞもぞしてた。
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:22:50.53 ID:ll39DH0E0
それから普通に学校に行くようになって、学校でも井出とよく話した。
他にも友達が出来た。皆良い奴だった。
ジュースとか奢ってくれたり、飯連れて行ってくれたりもした。
俺もお返しにジュース奢った。
しょっちゅう遊んだし、一緒に勉強もした。
携帯のアドレス帳に井出の名前が加わった。他にも増えた。
親の含めて7件くらいだけど、多すぎると思った。
メールとか初めて過ぎて戸惑った。
ちょくちょくイタズラとかされたけど、気にならなかった。
それ以上に楽しい高校生活だった。
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:23:42.75 ID:ll39DH0E0
三年生になってからは必死に勉強した。
二年の半ばから成績は凄い勢いで伸び、学年の20位以内にも食い込めた。
狙ってたのは結構レベルの高い所。本当に死ぬほど勉強した。
成績とか認めてもらえて、推薦してもらえることになった。
その後楽になった審査とかも何とか通り、合格した。
井出も同じところ受かってた。
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:24:28.84 ID:ll39DH0E0
その後もろもろが済んで、井出と二人で遊びに行った。
ゲーセンいってUFOキャッチャーでぬいぐるみ二個取った。井出にあげたら喜んでた。
その後ファミレスで飯食って水族館行った。クラゲに見惚れてたのは内緒の方向で。
あと、俺はこの日に告白するつもりだった。
だから、別れ際に呼び止めたんだ。
俺「井出」
井出「うん?」
俺「あ・・・あのさ」
緊張するよな。
言葉が出てこないって一番悔しいの。
俺「大学頑張ろうなwww」
井出「いきなりそれ?wwwwがんばろwwww」
家帰って泣いた。
自分を叩いた。
それから何度か二人で遊びに行った。
初めてカラオケとやらも行った。意外と上手く歌えてびびった。
でも告白は出来なかったんよ。
俺チキンワロタ
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:25:26.76 ID:ll39DH0E0
なんやかんやで卒業式も終わった。
中学の卒業式は寂しくそそくさと帰ってたけど、今回は違った。
色んな人が話しかけてくれる。メルアド交換とかもした。
今まで虐められてて、ゴミ同然の価値しかないと思ってた俺に光が当たった瞬間。
あの時俺を助けようとしてくれた先生が号泣してた。俺の頭をわしゃわしゃ撫でてくれた。
がんばれよ。お前ならできる。また今度顔見せてくれよ。二十歳になったら一緒に酒飲もうなって。
俺も泣いて頷いた。ちなみに、この人とはまだ連絡とってます。
学校出て、そのまま井出の家に行くことになった。泣き止めって叱られた。
井出「佐伯君泣き過ぎwwww」
俺「うるっさいなwwwwwほっとけwwwww井出も泣いてるじゃんwwww」
井出「泣いてないってwwwwwあくびあくびwwwww」
電車の中でやっと泣き止んだ。ちょっと恥ずかしいっぜ。
井出の部屋のぬいぐるみがまた増えてた。
今度はリスとパンダのぬいぐるみ貰った。
栗持ったリス。あの単語が浮かんできて思わず吹いた。
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:25:37.63 ID:yc+1pPJ60
ふむふむ。
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:28:30.28 ID:ll39DH0E0
それからのことはちょっと早送り。なんも変わったこと無いから。
つか、ここから書き溜めしてなかった。
大学行ってからも井出とは仲良くしてた。
大学では何も起きなかった。友達とかめっちゃ増えた。
慣れないこととかあって困惑してたけど、頑張って乗り切った。
いい感じに頭も出来てきた。
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:34:10.02 ID:ll39DH0E0
人並みの生活が続いた。
バイトとかだるかった。でも先輩とか優しくてだるさも気にならんかった。
稼いだ金で井出にぬいぐるみかってやった。
もう自分のことゴミとか、そんなことは思わなくなった。
何か言われてもシカトしよう。そう決めた。
これから俺は幸せになるんだ。
そんで、色んな人を笑顔にする。
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:35:10.54 ID:QTnT8Epy0
今も昔もマスゴミ(笑)は変わらんな
部落の人と関わったことないけど別に普通の人間なんでしょ?
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:37:36.46 ID:YryU90/o0
>>81
普通の人も居れば、部落利権を振りかざすのも居るw
85: 公務員 ◆SOOLIXdPBg 2008/10/12(日) 22:37:54.93 ID:sjh0+dsl0
>>81
違いがある人間がどこにいるというのかと
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:40:14.71 ID:bnCc50jG0
オレは高校の時に好きだった子が少し心配だな…。部落とかそういうのは関係ないけどさ
>>81
あれって確か江戸時代ぐらいに、身分の低い人の下にさらに身分の低い人を作って
民の不満を抑えようとしたのが始まりだった気がする。違ったらごめん。
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:40:02.95 ID:ll39DH0E0
ある日、俺は寝坊してしまった。
井出には先に行ってもらった。なんとなく返事がそっけなかった。
愚図な俺に呆れたんかな?メンゴメンゴwwwwwとか思ってた。
でも、予想ははずれまくった。
俺が井出に挨拶した時、井出は俺の方を見なかった。
それどころか、返事もしなかった。
意外過ぎた。
俺「なあ、・・・なあ。・・・ちょっと・・・無視?www」
井出「・・・」
俺「ごめんってwww・・・えっと・・・?ごめん・・・なさい?」
井出「・・・」
一言も発することなく、井出はさっさと行ってしまった。
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:40:41.23 ID:W1ehGvUI0
追いついた。
正直俺の行ってた小学校~高校はいじめとは無縁だから想像しただけで恐ろしい
生きてるだけで凄いと思うよ
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:45:24.26 ID:ll39DH0E0
ちょっとムカついた。
寝坊だけでこんなに怒るもんかな?ありえねえwwwww
ちょっとまえに井出をオカズに抜いたことがバレた?いや、それはない。つかキモい。
じゃあなんだ?俺が大根一つ腐らせてしまったことか?
いや、もしかしたら近所の犬と遊んでやれなかったからかも。
そんなことを思ってまた井出を探して声をかけた。
91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:51:17.37 ID:ll39DH0E0
俺「なあ、何で怒ってるのかおしえてくんない?」
井出「・・・」
俺「ごめん、見当もつかないよ。だから言ってくれないと」
井出「・・・んかい・・・」
俺「え、何?」
井出「・・・もう限界。だから、もう・・・止めて・・・近付かないで」
何がなんだかさっぱり分からなかった。
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:54:25.18 ID:ll39DH0E0
その日は井出と話さなかった。話せなかった。
帰り道も一人だった。
次の日も、その次の日も。
メルアドも変えられてたし、電話も拒否られた。
不安になった。
暫くして、俺は井出の家に向かった。
郵便受けにはがきやら紙切れやらが幾つか見えてた。
一つ取って見た俺は、その場に崩れ落ちた。
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:57:55.55 ID:+DRnN7Yr0
>>1すごいな
よく我慢できたな。強い人間だ。
これからの>>1の人生に幸あれ
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:00:44.43 ID:ll39DH0E0
>>96
強くは無い。ポンコツになりすぎて何も感じなかっただけ。
俺が幸せになれる分を全部削って、今くよくよしてる奴らに分けてやりたい。
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 22:58:41.89 ID:ll39DH0E0
「裏切り者」
殆ど叩き付けるように書いてあった。
他のも見た。
「お前もウジムシの仲間だ」
「早く引っ越せ」
「もう出てくるな」
俺の知らないところでまた人が傷ついた。
99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:04:37.85 ID:ll39DH0E0
何も分からなくなってた。
いや、凄く怖かった。
一度抜け出した筈の地獄は、実は足元に潜んでたんだって。
別に解決なんてしてなかった。人の心はそう簡単に変わらない。
今まで安全地帯に逃げ続けてたツケがまわってきた。どういうわけか俺の大事な人に。
井出が偶然ドアを開けて出てきた。でも俺を見た途端に閉めて鍵をかけた。
小声で謝った。その辺に落ちてたかみきれやらを全部自分の鞄に入れて綺麗にした。
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:04:39.46 ID:RtbJac7OO
>>1
( ;ω;)ちくしょう、おまえのせいで…、おまえのせいで……
メシウマwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:05:06.89 ID:ll39DH0E0
>>100
100おめwwwww
かゆwっうまwwwwww
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:09:40.97 ID:RtbJac7OO
他人の不幸をおかずにご飯を食す
うめぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:10:25.94 ID:ll39DH0E0
帰ったらすぐに自分の部屋に篭った。
近くにあったカッターの刃をMAXに出して手首に当てた。
思いっきり引いたら血が枕についた。後からだらだら流れてきて布団が真っ赤になった。
もう一回切った。更に切った。井出に謝りながら。何度も切った。血が洪水みたいに流れてた。
気がついたら病院に居た。
かーちゃんが号泣してた。とーちゃんが辛そうな顔してた。
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:11:23.23 ID:MOY9YhRF0
妹が自殺未遂して病院逝きになったとき初めて親父の涙を見たわ
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:15:13.97 ID:ll39DH0E0
>>106
妹さん大丈夫か?
大切にしろよ
親と親戚以外、誰も見舞いには来なかった。
まあ、すぐに退院したし。
左手の薬指と小指の腱が切れて修復不可能な状態になってた。
だから動かない。
カウンセリングとかも受けた。意味無かった。
俺はただ井出に申し訳ないとしか思ってなかった。
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:13:04.15 ID:yc+1pPJ60
なんでこんなに不幸なターンが続くんかね~。
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:13:20.50 ID:W1ehGvUI0
怖えええ
手が震えてキーボードが思うように動かないんだが
109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:14:00.93 ID:JZEQzzRGO
こういう人生語る系のスレは大好きだ
112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:19:22.02 ID:ll39DH0E0
大学は行ったけど、あんまり気が入らなかった。
たまに井出の家の前とおったりした。嫌がらせはおさまったみたいだ。
俺と関わらなくなれば、危害は加わらないんだぜ。
だから、俺はもう井出とは関わらない。
友達とも連絡を取らなくなった。
俺の家も嫌がらせを受けた。
まあ、当然だわな。
116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:23:49.95 ID:GFxj8SBZO
追いついた
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:24:26.18 ID:ll39DH0E0
また昔の俺に戻った。
その頃からまた長袖を着るようになった。夏でも長袖。
肉体的に追い詰められることは無くなった。精神的なものも別に大したこと無かった。
でもね、一番辛かったのが井出のこと。
井出が俺から離れてしまったのが辛かった。
俺の所為で巻き込まれたのが辛かった。
謝りたくても謝る機会が無いのが辛かった。
罪悪感に耐えられずに何度も手首を切った。
前は痛みなんて感じなかったのに、この時は凄く痛かった。呻いてた。
118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:24:39.05 ID:j/sVDcq60
井出は昔のおまえの立場になったわけか・・・
121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:31:22.97 ID:ll39DH0E0
>>118
時期的には短かったが、殆どそんな感じ。
今一番申し訳ないのがそれだ。
やった奴が悪いんじゃない。巻き込んだ俺が悪い。
本当に死にたかった。
バイトは続けてた。でも、金は使い道が無いから殆ど腐らせているようなもんだった。
まあ、学費とかもろもろに回してたんだけど。
目的も無くボーっと近くのゲーセンとか店とか回ってたりした。
ぬいぐるみが並んでるところを通った時、井出の事が浮かんできて泣きそうになった。
帰ってすぐに吐いた。
わけわかんねぇ。わけわかんねぇ。
ずっとそうつぶやいてた。
122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:33:03.33 ID:+DRnN7Yr0
井出に嫌がらせした犯人はわかってたの?
125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:36:25.02 ID:ll39DH0E0
>>122
犯人っつーか、なんだろうな。
集団だからな。一種の宗教みたいなものだろうな。
特定は出来なかった。でも、一部の人間は分かった。
119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:28:06.74 ID:KiJWRlUw0
姉が包丁で俺を殺そうとしたのはトラウマ
120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:30:09.51 ID:MOY9YhRF0
幸せなんか最初から知らなければ良かったのにって思うよな
でも人生ってのは上げて落としてくるのが仕様らしい
123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:35:00.65 ID:ll39DH0E0
>>120
しあわせってのは基準が曖昧なんだよな。
陳腐な言い回しだけど、いつもどおりの事が幸せだったりする。
ある日、久しく鳴らなかった携帯が鳴った。
高校の時の教師だった。あの助けてくれた人。
今どうしてる?って聞かれた。
思わず「もう死にたいです」って言ってしまった。
飯に誘われた。
124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:35:58.08 ID:TRrFS6rg0
先生ぐるみでってのは辛いよな。
俺は、虐められてる生徒が不憫だと思って庇ったのがきっかけだったわ。
まあなんていうか、虐められてる生徒にも付きまとわれるから、余計悪化した。
んで、まあ井出ちゃんみたいに「もう付きまとわんでくれ」って言って無視したよ。
そしたら、先生に怒られるしで給食食えない、休みは同級生にやられる。
>>1ほどヒドくなはないけど、少しなら四面楚歌の状態の気持ちが、分かるかもしれん。
128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:42:00.64 ID:ll39DH0E0
>>124
虐められた奴も、お前も辛かっただろうな。
不幸な人間を助けるために自分も不幸になれるのか?っていわれたら誰も躊躇する。
ちょっと離れたところのラーメン屋だった。
お勧めの店らしい。俺は何も要らないって言ったけど、先生が無理やり塩ラーメンを頼んだ。
チューハイも頼まれた。まだ19なのにね。
先生は「いいよいいよwww1才くらいケチケチすんなwwwww」って言ってた。教師なのに。教師なのに。
俺暫く暗かった。
先生もあえて何も言わなかった。
131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:48:00.63 ID:ll39DH0E0
塩ラーメンが着た。チュ-ハイも。
先生はチャーシューとビールだった。
正直箸取りたくなかった。
先生がそれを察した。
先生「腹は減ってるだろ?まず何もかも忘れて食え」
俺「・・・」
先生「まあ、なんだ。今だけは忘れろ、俺が許す。誰も責めないだろ」
箸を取った。
ラーメン食ってチャーハイを飲んだら酔った。
色んな弱音吐いた。
136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:55:33.41 ID:ll39DH0E0
あの時、助かったって思ったけど全然違った。
元々助かるとかそういう問題じゃなかった。
俺は下等生物なんだ。幸せとか人並みに感じたらいけないんだよ。
だから天罰が下ったんだ。
しかも、全然関係ない人にも巻き添えがきてさ。なんなんだよ。
でもさ、悪いのは全部俺なんだ。ゴミが人になろうとしたって無理なんだ。
だからさ、本当に皆には申し訳ない。
どうすれば許してもらえる?手首切り落とせばいい?
腕じゃ足りない?足落としてもまだダメ?金全部捨てても?
じゃあ死ねばいいのかな?
ああ、死ねばいいんだよね。それが一番だよ。
害虫は居ない方がいいんだ。
ははwwwwちょwwwwwいまさら分かってもしょうがないってのwwwww
ねえ、先生、ごめんな?
先生も面倒だったよな。ごめんな。
こんなゴミのために色々してくれてありがとうな。
俺死ぬわ。それがいい。井出もそれを望んでるよ。もう会わなくて済むし。
そんなことをずっと言ってた。
先生はそれを黙って聞いてた。
俺の目をまっすぐ見てた。俺の心を見抜いてた。
137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:59:45.86 ID:ll39DH0E0
見透かされてるって気付いた。
途中から俺の声が震えてた。
言葉を途中で切って、深呼吸した。
俺「先生、俺ってなんなの?」
先生はそういう俺の目をじっと見てた。
129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:44:10.15 ID:MOY9YhRF0
18歳の頃の同窓会でみんな酒飲んでても教師は何も言わなかったぞ
133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/12(日) 23:48:41.92 ID:ll39DH0E0
>>129
そういう時は寛容になるんかなぁ。
139: ◆Bz4uYr7lTU 2008/10/13(月) 00:02:25.28 ID:Um7bwYeB0
ぬお・・・ごめん。
ちょっと友達に呼び出された。
どんちゃん騒ぎになるから朝まで帰れないかも。
見ててくれてる人、ごめんけどここで一旦切るよ。
明日の朝、多分七時くらいには来ると思う。
もし残ってたら続きを書かせて欲しい。
ごめんよ・・・。
一応トリつけとく。
141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/13(月) 00:03:36.34 ID:ixqDtXD4O
ええぇ…
142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/13(月) 00:03:36.82 ID:SWjhQL6Q0
ところで1のスペックはまだ?
147: ◆Bz4uYr7lTU 2008/10/13(月) 00:05:30.65 ID:Um7bwYeB0
>>141
本当に申し訳ない。
でも行かなきゃいかん
>>142
身長171
体重58
顔は並
しがない大学生。
143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/13(月) 00:04:41.32 ID:StC0WQbjO
ほ
146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/13(月) 00:05:22.81 ID:fcvHgdke0
なんだ結局友達いるのか
149: ◆Bz4uYr7lTU 2008/10/13(月) 00:07:00.36 ID:Um7bwYeB0
>>146
その流れは今度はなす。
では行ってきますノシ
存分に叩いてください・・・orz
150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/13(月) 00:07:36.93 ID:BSAhPCXq0
>>1
戻ってくるの待ってるぜww
ってか、友達いるのかwww良かったじゃねえかww
153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/13(月) 00:10:03.23 ID:ikzdT53gO
保守。
待ってるよー
157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/13(月) 00:15:57.43 ID:xoLmfBSSO
>>1
ちくしょういいとこで終わらせやがって。
うちの村来いよ
誰もそんな責めないぜ
160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/13(月) 00:21:15.16 ID:+n9mEOOE0
ほしゅ
163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/13(月) 00:40:09.92 ID:ixqDtXD4O
ほ
165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/13(月) 00:53:04.77 ID:isDgE/bY0
いろんな人生があるもんだね・・・
自分の学生時代は小さい時ほど大抵いい思い出ばかり
懐かしいなぁ、みんな元気かなぁと思うばかりだよ。
168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/13(月) 01:39:53.39 ID:jLeVPiIvO
ほっしゅ(^ω^)ほっしゅ
181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/13(月) 04:40:51.14 ID:7sEFZzlf0
ほ
182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/13(月) 05:33:51.77 ID:1Oa1zDi0O
し
184: ◆Bz4uYr7lTU 2008/10/13(月) 06:20:43.72 ID:Um7bwYeB0
ただいま。
酒飲めなかった。
風呂はいってすっきりしたんで書いていきます。
186: ◆Bz4uYr7lTU 2008/10/13(月) 06:31:30.87 ID:Um7bwYeB0
先生はビールを一口飲んでから口を開いた。
先生「そんなこと俺に聞かれても困る。お前はお前だろうが」
俺「え?」
先生「お前はちょっと胸張らな過ぎる、もっと自信を持て。お前はゴミでも下等生物でもない。お前はお前だ」
今までゴミだのなんだのとしか評価されたことの無い俺だけどよ、それでも見てくれる人って居たんだ。
この人は俺を俺として見てくれてた。他と変わらない一人前の人間として見てくれた。
「お前はお前」なんて不明確で説明にもなってないような言葉だけど、一番説得力があった。
先生「いいか?俺は何があってもお前から離れたりしないぞ。周り?知るかそんなもん、殴り倒して終いだ」
流石に殴ったりしたら傷害罪だけども、先生の目は本気だった。嘘なんてついてなかった。
泣いた。うれしくて泣いた。
ちょっと救われた気がした。
俺が「すいません」って謝ったら先生は謝るのはやめろと言ってくれた。
その日から先生とちょくちょく飯を食いに行くようになった。
187: ◆Bz4uYr7lTU 2008/10/13(月) 06:36:24.32 ID:Um7bwYeB0
その数日後から俺は動いた。
今の俺には先生がついてる。一人だけだけど味方が居る。
それだけで俺は立ち上がれた。
その足で俺は隣町まで出向いた。
俺の通った小学校、俺の通った中学校があるところ。
この辺りをうろついていたら、必ず目をつけられる。顔も知ってるだろう。
188: ◆Bz4uYr7lTU 2008/10/13(月) 06:40:23.43 ID:Um7bwYeB0
予想通り、俺と同い年くらいの奴らが近づいてきた。
「あれ?佐伯じゃん」
「何でウジムシがこんなとこいいんの?」
「てっきり死んだかと思ってたわwww」
「○○住みがここに着てもいいと思ってるわけ?w」
正直、この時点で挫けそうになった。
190: ◆Bz4uYr7lTU 2008/10/13(月) 06:46:01.88 ID:Um7bwYeB0
俺「なあ、俺が何かお前ら困らせた?」
考えるより先に口が動いた。実際は凄く声が震えてた。
俺「何で俺をウジムシって言うわけ?俺はお前らと同じ人間だぞ?」
”お前らと同じ”という言葉が本当に気に入らなかったのだろう、そいつらは俺の胸倉を掴んで揺さぶった。
めっちゃ怖かった。
「お前らと同じなわけねえだろうが。何クズが俺たちと並ぼうとしてるわけ?」
「クズはクズらしくしとけ」
人気が多いところだったもんだから、道行く人が立ち止まったりして俺らを見てる。
191: ◆Bz4uYr7lTU 2008/10/13(月) 06:48:46.33 ID:Um7bwYeB0
おっさんが二人ほど来てなだめた。
一応それで俺は解放された。
正直言う。この場に出向いたのはぶっちゃけ暴走だ。
結局何も無く帰った。
でも”ちょっと反抗できた”っていう事が少しうれしかった。
192: ◆Bz4uYr7lTU 2008/10/13(月) 06:51:26.10 ID:Um7bwYeB0
その後、大学の友達と少し久しぶりに連絡を取った。
驚いてた。でも歓迎してくれた。
大事な話があるから今度飯でも食いに行こうって誘った。
友達も了承してくれた。他にも数人連れてくるって。
193: ◆Bz4uYr7lTU 2008/10/13(月) 06:57:42.37 ID:Um7bwYeB0
俺は○○の出身だ。
部落差別とか同和問題とか言われてる・・・うん、そう。
だから、俺と関わってるとろくなことが無いかもしれない。
俺も離れられるのが怖くて今までいえなかった。
でもさ、俺は人間なんだ。
そんな風に差別される理由は無いんだよ。
だから、友達作ってもいい筈なんだ。人生楽しんでもいいはずなんだ。
確かに嫌な話しか聞かされないから俺達の印象は悪いかもしれない。
でも、本当は違う。普通なんだよ。
俺が○○に住んでるから、お前らは今ちょっと引いたかもしれない。
嫌なら離れてくれても構わない。
でも、もしよかったらこのまま友達で居て欲しい。
そんな感じのことを話した。
皆真剣に聞いていた。
194: ◆Bz4uYr7lTU 2008/10/13(月) 07:02:18.75 ID:Um7bwYeB0
何人か、もしくは全員が俺を嫌な目で見るかもしれないと思った。
でも、俺の話を聞いた皆はそんな目で俺を見なかった。
「もしかしてさ、連絡取れなかった理由ってそれ?」
俺「うん」
「おまwwww全然大した理由じゃないのに心配させんなwwww」
「差別とかんなもんこの中にするやついねーよwwwww」
「うじうじしてっとたまねぎ食わすぞwwwwww」
また泣いた。うれしすぎた。
196: ◆Bz4uYr7lTU 2008/10/13(月) 07:11:13.02 ID:Um7bwYeB0
井出にも連絡を取りたかったが、調子に乗ってまた巻き添えにしたくないので連絡はとらなかった。
ってか、拒否られてたし。
井出とはもう関わることも無いかなーとか思ってた。
そう思ってたんだけど、暫く経って電話が鳴った。
井出だった。
197: ◆Bz4uYr7lTU 2008/10/13(月) 07:13:08.48 ID:Um7bwYeB0
俺「もしもし」
井出「佐伯君?」
俺「うん、どうした?」
井出「あの・・・ごめんね」
俺「いや、別にいいよ。俺のほうこそ嫌な思いさせてごめんな」
それからちょっと沈黙があった。
198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/13(月) 07:14:45.74 ID:XVbkgudkO
>>1
ああ…。涙出てきた。守り切れなかった、中学校の時の友達を思い出した。
仮に釣りだったとしても、お前は106歳くらいまで長生きして、
子や孫、曾孫に玄孫、親族、友達に囲まれて幸せに天寿を全うして逝け。
199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/13(月) 07:15:54.16 ID:rrMMo/sp0
波乱万丈だな
俺は小1の時親の離婚で親父が変わったり、小学校2回転校したり
中2からある一人のヤンキーにいじめられたりしたけど比べると全然へでもないな
201: ◆Bz4uYr7lTU 2008/10/13(月) 07:18:54.78 ID:Um7bwYeB0
>>198
お前も150歳くらいまで生きろ
>>199
不幸は比べる物じゃないよ。
お前もお前でたくさん辛い思いをしたんだ。
だから充分幸せになれよ
200: ◆Bz4uYr7lTU 2008/10/13(月) 07:16:49.74 ID:Um7bwYeB0
井出「メールとか電話とかなら話しても大丈夫?」
俺「うん」
井出「ごめんね。佐伯君みたいに強くないから、怖かったの」
俺「えっと・・・無理するなよ?」
井出「うん、大丈夫」
結構途切れ途切れの会話だった。気まずい。
でも、井出が連絡よこしてくれたのがうれしかった。でも、大丈夫なのか心配だった。
202: ◆Bz4uYr7lTU 2008/10/13(月) 07:22:29.05 ID:Um7bwYeB0
井出「・・・あのさ」
俺「ん?」
井出「またぬいぐるみ・・・貰ってくれる?」
俺「勿論。俺もお前に渡したいぬいぐるみとかあるからさ」
俺の部屋には三つの袋がある。全部ぬいぐるみが入ってる。
あげようと思ってあげそびれたやつだ。
それを渡したい。
井出「また、遊ぼう」
俺「喜んで」
何かちょっと笑ってしまった。
井出も笑ってた。
笑顔だ。
203: ◆Bz4uYr7lTU 2008/10/13(月) 07:26:07.77 ID:Um7bwYeB0
それから普通の生活に戻った。
親には心配かけすぎた。溜めてたお金の一部で温泉旅行行かせた。
友達とはよく遊んだ。馬鹿なことして爆笑したりもした。
井出とも学校で話すようになった。でも、また何かされるといけないから家までは行けなかった。
よく考えたら、この大学にはそういった差別とかの思考は殆ど無いんだよね。
204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/13(月) 07:27:02.06 ID:zVO6UhwY0
このスレ見てると俺幸せだったんだなーって思えてきた
205: ◆Bz4uYr7lTU 2008/10/13(月) 07:33:23.26 ID:Um7bwYeB0
以前に捨てた夢もまた持ち直した。
笑顔を作ろう。
出来るだけ多くの人を笑顔に出来るように。
イジメとか差別とか、思想とか色々全部ひっくるめてどうにかしたいと思った。
強いとか弱いとか、どっちが上でどっちが下とか、どこ住みは汚くてどこ住みは高貴だとか、そんなのも全部どうにかしたいと思った。
大人とか子供も関係ない。外人だの国民だのも関係ない。
全員がしっかり手を繋いでいける。
そんな夢。
206: ◆Bz4uYr7lTU 2008/10/13(月) 07:38:16.41 ID:Um7bwYeB0
井出から貰ったぬいぐるみは、全部大きさも種類もばらばら。
でもさ、全部仲良く並んでるんだ。どう並べ替えたって一つ一つがよく見える。
人間もさ、こうならないかなーって思った。
どんなに人が行き会おうとも、一人一人の光を見つめることが出来るような感じ。
井出の部屋にぬいぐるみはいっぱいいる。
全部可愛い、愛嬌がある。全部好きだ。
俺も全員好きになりたい。
親も友達も先生も井出も知らない奴も虐めた奴も。
207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/13(月) 07:41:49.74 ID:NPDfUIRq0
追いついた
まだこんな差別あったんだ
知らなかったわ
208: ◆Bz4uYr7lTU 2008/10/13(月) 07:43:35.57 ID:Um7bwYeB0
今はまだ全然何も出来てないけどさ、少しずつ頑張る。
まずは近くの人から笑顔にしようと頑張ってる。
俺が笑いながら接すれば相手も釣られて笑ってくれるんだ。
だから、もしよかったらこのスレを読んでるお前たちも笑ってくれ。
もしかしたら今まさに不幸で、くよくよしてる奴とかも居るかもしれないけど、そいつも一緒に笑ってくれ。
笑えばちょっと幸せな気分になるだろ?幸せな気分になったらそれで幸せなんだ。
話はこれで終わりだけど、まだ俺のやることは幾らでも残ってる。
これから幸せになる。幸せにする。
210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/13(月) 07:54:15.26 ID:NPDfUIRq0
>>208
まず井出幸せにしてやろうぜ
213: ◆Bz4uYr7lTU 2008/10/13(月) 08:00:47.74 ID:N0R4WirW0
>>210
実はまだ告白も出来てないんだ。
俺チキン
215: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/13(月) 08:01:57.84 ID:NPDfUIRq0
>>213告白はしようぜ
それで井出が幸せになるかもしれないだろ?
217: ◆Bz4uYr7lTU 2008/10/13(月) 08:03:41.51 ID:N0R4WirW0
>>215
おう。そろそろ覚悟決めて告白する。
どうなろうとも幸せにするぜ!
218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/13(月) 08:04:06.81 ID:NPDfUIRq0
>>217期待してるぞ!!!
221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/13(月) 08:05:39.45 ID:j0BVc3HU0
はは、まあ着実に育んでいって、幸せの大輪を咲かせてくれ
乙