13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 11:04:00.09 ID:SJdND59S0
何に関しても好奇心むき出しの父だったから、気味の悪さを楽しんでいたんだと思う。
当時の母は父に促されてしまってばっかりでどうしようもなかった。
トンネルを抜けたら、
川?だったかなただっぴろい草原みたいな所だった
そこで父が、何か食べ物の匂いに釣られてここでも更に奥に進んでいってしまう
14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 11:06:00.82 ID:ie7MMI3Od
お前んちの車知ってるよ
アウディだろ?
15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 11:06:22.13 ID:SJdND59S0
そこは中華街みたいなところだった。
いろんな食べ物屋さんがあって、
父は例の食べ物の匂いを辿って
ある一軒のお店に腰をかけた。
たしかあのとき、お店の人はいなかったんだけど、ほんとに何かに取り憑かれたようにむしゃむしゃとわけのわからない食べ物をむさぶりだした
いまおもえば犯罪だよね
18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 11:09:10.84 ID:SJdND59S0
何を言っても食べるのをやめない両親に呆れて、私はその不思議なまちを少し見て回った。
父は何かのテーマパーク?の跡地だと言っていたんだけど、
大きな建物に繋がる橋に足を運んでいたとき、当時の私と同じくらいの少年が現れた。
20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 11:10:17.16 ID:R35isaLnp
見てるぞ
19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 11:10:07.31 ID:EP20tEHq=
両親ブタになった?
22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 11:11:09.91 ID:SJdND59S0
おかっぱ頭のような髪型をしていて、すごく綺麗な顔立ちだったとおもう。
その少年に、すごく怒られた。
なんで怒られたのかはあんまり覚えてないんだけど確かこっちへくるなみたいなことゆわれた気がする。
あ、ここは何か別の世界なんだと思った。はやく父と母を連れて帰らないと。すごく怖かった
24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 11:11:33.05 ID:SJdND59S0
おかっぱ頭のような髪型をしていて、すごく綺麗な顔立ちだったとおもう。
その少年に、すごく怒られた。
なんで怒られたのかはあんまり覚えてないんだけど確かこっちへくるなみたいなことゆわれた気がする。
あ、ここは何か別の世界なんだと思った。はやく父と母を連れて帰らないと。すごく怖かった
25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 11:12:11.54 ID:TaMYfIbp0
力作みたいだしエンディングのために作曲してみようかな
28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 11:15:23.78 ID:T1mlugcNK
風呂屋の話まで早送りして
30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 11:15:59.28 ID:SJdND59S0
あ、間違えたごめんね
少年が言うには、夜になるまでに帰らないとすごくやばいらしい。
そのときもうほとんどのお店の灯りがつきだして、これから何かはじまるって予感がした。
黒い影みたいな、妖怪?みたいな気味の悪い物体がウロウロしてた
両親が食べていたお店に戻ると
まだ食べてる。しかもめっちゃたべてる。
気が狂ったんじゃないかと思いながらも必死で両親を呼んだ。
父が振り返ったとき、腰を抜かしそうになった
豚になってたんだ。すごく大きくて油ののった豚に
32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 11:18:43.14 ID:SJdND59S0
携帯からだから遅くてごめんよ
書き溜めとかしてないからまったりいきます。
私は豚になってしまった両親を見て、どうしても信じることができなかった。お父さんとお母さんはどこかに行ってしまったんだ、豚は何かの間違いだって何度も言い聞かせた。
34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 11:20:31.90 ID:l5ilYZAh0
読んでなくても情景が浮かんでくる文章力がすごい
35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 11:21:43.76 ID:0HG8EGtS0
>>1
お前が神隠しにあってしまえ
36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 11:22:51.70 ID:SJdND59S0
どこかへ行ってしまった両親を探すもどこにもいない。
もうずいぶんと町がざわざわとしてきた。もう元の世界に帰れないのか、これは夢だったりしないのか?って一人きりになった私は途方にくれていた。
そこで、先ほど忠告をしてきた
少年がまた、現れた。
少年が言うには、少年は私のことをしっているらしい。
ここで生き残るためにはこの町で働かないといけないらしい。
そして両親を豚から戻すためにも。
37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 11:23:15.34 ID:hADHdMm90
どうせ最後は「目ガァ~目ガァぁぁぁぁ」つってハッピーエンドだろ
39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 11:24:25.23 ID:OvRVzJjEd
映 画 化 決 定 ! !
41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 11:28:37.30 ID:SJdND59S0
私はこの町で働くことを決意した。
その少年は、ハクと名乗った。
まずは仕事を見つけるべく、
大きな建物へと向かう。
先ほどハクと出会った橋を
息を止めて渡らないと魔法がとけるとか、よくわからないことを言ってた。
私が人間ってバレたらいけないんだって。
そこには平安時代の麻呂みたいな格好をした男の人?や
しゃべるカエル、変な仮面を被った妖怪?などいままで見たことのない物体がわんさかいて
みんなにバレないよう大きく息を吸い、止める。ハクについて橋を渡った
45: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 11:32:49.43 ID:SJdND59S0
あと一歩ほどで橋を渡り終えるというときに、目の前に気味の悪いカエルがぴょんっと跳ねた。
私はびっくりした拍子に息をハッと吸ってしまった
その一瞬で周囲の妖怪たちに私が人間であることがバレてしまう。
人間だー人間だーって
ハクはものすごい力で私を引っ張って走り出した。
素早く周囲の妖怪たちを抜けて、人気のない場所へと隠れた。
建物のなかでは人間が忍び込んだと大騒ぎになっているのが聞こえてくる。
46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 11:38:57.74 ID:SJdND59S0
ぼくが騒ぎをおさめるから、
君は裏の戸から、階段を抜けて、ボイラー室にいるというかまじいのところへ行って雇ってくれとお願いしろと、ハクにそう言われた。
むりだ、こんなところ一人で歩けない。絶対に無理だ。
それでも、何があっても雇ってくれと言えと。何度もハクは言う。
それでなければ私は死んでしまうんだって。
ハクが建物の中へ入っていってしまった。このままではどうしようもなく、裏の戸を抜けてボイラー室に向かうしか方法はないらしい。
47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 11:46:47.57 ID:SJdND59S0
当時の私はすごくなよなよしてて、一人ではなにもできない性格だったから、頭の中を整理して、息を整えて見つからないように匍匐前進で裏の戸へむかった。
戸を抜けると本当にここを下るの?ってぐらいに高くて、いまにも崩れ落ちそうな階段。
柵もなにもないただの階段がそこにあった。一歩でも踏み外してしまうと完全に死ぬ。
慎重に慎重にくだる。
やばい、踏み外した。転げ落ちながらもなんとかかまじいのいるボイラー室にたどり着いた。
危機一髪だった
50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 11:49:25.50 ID:dqFI8Xsb0
見てるぞ
52: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 11:51:58.71 ID:qf195QPNp
どうしたいのこのスレ
55: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 11:58:44.42 ID:SJdND59S0
ボイラー室に入ると、
ジブリ映画のトトロに出てくる、まっくろくろすけ見たいなかわいらしい物体たちが石炭を釜に運んでた。
その指揮をとる、足が6本ぐらいあるあの髭面のおじいさんが
どうやらかまじいらしい。
私はその容姿に怯えながらも、
ここで雇ってほしい趣旨を伝えた。
かまじいは私には目もくれず、ここは手が足りてるからよそに行けと。
何度も雇ってくれとお願いしたが、ダメらしい。
ここで、袴をはいたお姉さんが食事を持ってきた。
上で騒ぎになっている例の人間だと、騒がれたのを覚えてる
56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 12:01:13.83 ID:p3N1fLg4E
ワロタ
57: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 12:02:30.13 ID:SJdND59S0
かまじいさんはそのお姉さんに
私が働きたいということを伝えてくれた。
最上階にいるというゆばぁば(ここのお店のオーナー?らしい)に雇ってもらえるようお願いしてやってくれと。
お姉さんははじめは嫌がってたけど、トカゲみたいな干物を貰えて喜んでた。
第一印象は厳しいお姉さんだったけど、なんやかんやで私をゆばあばの所へと連れて行ってくれた。
向かう途中何度も妖怪たちに怪しまれたけどね。
58: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 12:06:25.21 ID:SJdND59S0
エスカレーターをでて、
すぐにゆばあばがいるらしき部屋があった。扉をあけようとすると、扉についてる変な人形?に
ノックもできないのかと怒られ、
そのまま不思議な力で
ゆばあばによって私は部屋に誘い込まれた。
ゆばあば、見た目は玉ねぎみたいな頭をしてて、すごくシワが寄ってた。性格がひん曲がってそうだなって思ったよ
61: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 12:11:47.03 ID:SJdND59S0
すごく気味の悪いおばあさんだったけど、死ぬよりマシだと思ってゆばあばに雇ってくれとお願いした。
すぐに断られた。
ハクがゆばあばは、帰りたいと言わせるためにいじわるをすると聞いていたので、何度もお願いをしたし何度も断られた。
奥の方で赤ん坊の鳴き声が聞こえてくる。ゆばあばの子供らしい。
さっきまでとはうって変わって、あまーい声で赤ん坊をなだめてた。
すごく過保護な母親だったのかな
まあその赤ん坊のおかげで
なんとか契約を済ませてくれた。
契約書に自分の名前を書かされ、ゆばあばに渡すと
私の千尋っていう名前は贅沢らしい。この日から私は千(せん)と呼ばれることになる。
63: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 12:19:29.07 ID:SJdND59S0
ゆばあばに呼ばれたハクガ
私のことを誘導すうように指示してた。
なんだ、ハクがいるなら大丈夫じゃん、よかったって思ってたら
さっきまでのハクとは違うの。
話かけたら、私のことはハク様と呼べ。(ドヤァ)ってゆわれたのめっちゃ覚えてる。すごくつめたかった。
ハクに着いていくと、先ほどのお姉さんが居た。どうやら私の本当の指導係はこのお姉さんらしい。
リンさんって呼んでたのをさっき思い出したよ!
リンさんは面倒がってたけど、ふたりきりになったときに、うまくやったな!って褒めてくれた。
ほんとはすごくいい人なんだなーって思った
65: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 12:23:40.66 ID:SJdND59S0
お姉さんたちが寝てるっていう部屋に案内された私は、急にどっと疲れが出て、すごく苦しくなった。
契約も決まってほっとした瞬間に、これからどうなるんだろうって、一気に不安が襲って来た。
リンさんは、食べて寝たらよくなるよって私の体に合わせたサイズの制服を渡してくれた。
明日からお風呂屋さんでの仕事がはじまるんだ。この日は、疲れでかすぐに寝れたような覚えがある。
朝早くに物音がして目をさますと、ハクが両親にあわせてあげるから下においでって言って出て行った。
お姉さんたちはまだ寝てたし
すぐに戻ればいいと思い下の橋の近くへおりた。
68: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 12:30:47.17 ID:SJdND59S0
豚の養成所みたいなところに連れていかれてこれがお父さんとお母さんだよって
ここで初めて、豚になってしまったのは夢じゃなかったんだと実感した
現実逃避したくて、
絶対助けるからね!ってだけ伝えて一気に養成所を走り抜けてきてしまった
すこし落ち着いて
ハクと一緒にすごく綺麗なお花畑を抜けて、ふたりで話をしていると
昨日の冷たかったハクではなくて、元の優しいハクに戻ってて安心した
ハクが来るときに着ていた服と、まじないのかかったおにぎりを渡してくれる。
正直物を食べれる気分ではなかったけど、元気になるよって言われて一口食べたらどんどん色んな思いが溢れ出してきて、無我夢中でおにぎりをほおばった。
あのおにぎりの味はいまでも覚えてる
69: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 12:35:09.95 ID:SJdND59S0
ハクと話をしているとすごく元気づけられた。
引っ越しをするときにもらったメッセージカードが服の間に挟まっていて、そこに ちひろ ってかいてあった
あれ?ちひろってだれだっけ?ってほんとにわからなくて
ハクが言うには、ゆばあばは人の名前を奪いとってしまうらしい。
本当の名前を忘れたら、この町からの帰り方がわからなくなるんだってさ。絶対にちひろという名を忘れないようにしよう。
71: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 12:39:15.71 ID:SJdND59S0
ハクとバイバイしたあと、
すごく綺麗な龍が空に飛んでた。
あのときは気づかなかったけどあれはハクだったんだって後に知ることになる。
その夜、リンさんとずっと掃除をしていない風呂場の掃除を任されて、
必死に働いた。
めちゃくちゃきたなくてこれは無理だなってなって薬湯の札をとってくるように頼まれる。
この風呂屋の仕組みとしては、
札をかまじいに送って、その札の種類のお湯をかまじいが風呂場に送ってくるらしい。
このときは混んでなかったから
すぐにお湯がおくられてきたけど
全部の風呂場をかまじい一人でしてるなんて今考えたらすごいよね
74: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 12:51:27.68 ID:t726mayD0
続けて
76: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 12:52:43.96 ID:+NSI8/ZjE
見てるぞ
80: えすじい ◆AC/DC78UDA 2015/01/30(金) 12:54:23.75 ID:VD2006yx0 BE:981264863-2BP(1000)
しばらく千と千尋見てないから最後までお願い
77: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 12:53:02.18 ID:SJdND59S0
その札をとりに番台にむかって
麻呂みたいな人に
薬湯の札をもらえるように頼んだ
私みたいな人間には高価な薬湯の札を渡すのはもったいないって言われた。
でもどうしても貰わなきゃ掃除できないから、頼んでたらね
以前から気味の悪い仮面をした黒い妖怪がウロウロしてたんだけど、
その妖怪が札をとって渡してくれた
前から思ってたけど
この妖怪さんは周りの妖怪とはすこし違う気がして放っておけなかった
82: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 12:57:24.74 ID:SJdND59S0
リンさんに札渡したら
結構いいのもらってきたねーって。
さっきのお湯の出し方を教えてもらって、薬湯を溜めてたら
お店の中がざわざわしだした。
どうやらものすごい妖怪さんが来店したらしい。
聞くところによると、オクサレ様っていうものすごい異臭を放つ妖怪さんらしい。
このとき、リンさんは食事を取りに行ったから一人だった。
ゆばあばはこのオクサレ様のお付きを私に放り投げてきたんだ。
ものっすごく臭かったよ。
思わず鼻をつまんでしまうくらいに臭かった。
83: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:09:29.661 ID:B+3ctP9d0.net
ものすごい異臭を辛抱して、私はオクサレ様を先ほど掃除したばかりの薬湯へと案内する。
お店の中もオクサレ様によってどろっどろになってた。
このときは仕事をしなきゃってその一心だったから嫌々やってたというよりは本当に必死だった。
オクサレ様がお湯に浸かった瞬間、思いっきりお湯が溢れだす
オクサレ様の身体中の液体が薬湯と混ざってものすごい臭いだった
ほとんどのお湯を外に溢れ出してしまったのでお湯を継ぎ足そうと
さきほどの仮面の黒い妖怪にもらった大量の札から一つ選び、お湯を入れる。
84: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:10:25.104 ID:oSuS361x0.net
大きなお湯釜に登るにはただでさえ一苦労するのに、更にオクサレ様によってヌメヌメになってしまっていて、足を滑らしてしまった
ん?オクサレ様の体に
何か槍のようなものが刺さってる。
もしかして怪我をしてるんじゃないか?と引っこ抜こうとするんだけど、私のひ弱な力ではあまりに根強くて抜けない。
騒ぎを聞いて戻ってきたリンさんが手伝ってくれるも抜けない。
ゆばあばが、先ほど様子とは変わってみんなでロープを使って引っこ抜こうといきなり張り切りだした
86: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:11:32.356 ID:bamfMreo0.net
ゆばあばの張り切りによって
みんなも乗り気になっちゃって
掛け声をかけてみんなで引っこ抜いた。
なんのなんの。
自転車や、鉄類の色んな廃物がわんさかわんさか。
オクサレ様の体のほとんどはこの廃物だったようだ。これにはみんなもびっくり。
ゆばあば曰く、このお方はオクサレなんかじゃないらしかった
88: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:13:24.292 ID:h+z3DQd3a.net
今北
今どの辺?
砂金ばら撒いた?
89: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:13:52.165 ID:NEsSXe//0.net
全ての廃物が溶け出して、オクサレ様の全貌が明らかになった。
なんと、このお方は名高い川の主様だったのた!
あんまりよくわからなかったけど、すごい人なんだってことはみんなの反応でよくわかった。
このとき、私は主様に土団子のようなものを握らせてもらった。
すごく綺麗な龍がお湯から飛び出して、主様は満足してお帰りになった。
廃物から現れた砂金に周囲のみんなは目を輝かせてたよ。
まあ全部ゆばあばに没収されてたけど、私はすごく褒められた。
このとき初めて仕事を成し遂げたんだ。
91: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:17:11.841 ID:E9PtgXgia.net
まさに砂金ばら撒くところだった
92: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:18:09.906 ID:pfWl0+eRa.net
次の日、目が覚めたらリンさんや、同じ部屋のお姉さん方も誰もいなかった。おかしいな、まだ営業時間じゃないはずなのに。
そう思いながらひとりで外を眺めていると、傷だらけの龍が空でもがいてるのを発見。
あの龍は、前に見た龍とおなじだと直感でわかった。そしてそれがハクだと言うこともなぜかすぐにわかってしまった。
93: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:18:32.433 ID:VwfLDhrR0.net
その龍は本当に傷だらけで、身体中に何か白いものが張り付いていて、それから逃げているようにも見えた。
私はハクを助けなければと必死でハクをこっちだよって誘導。
この時点でハクだと確信していたのはやっぱり何かあったんだと思う。
ハクが部屋に逃げ込む
必死で白いものをおいはらおうと扉を閉めるも、まとわりついていたものがただの白い紙だと気づき、ハクの元へと駆けつける。
すごい怪我。満身創痍だった。
ハク!と呼びかけても、ハクは興奮していてどうにもできない。
こちらを警戒?したハクは扉を出てゆばあばの部屋へとのぼっていってしまった。
このままではゆばあばにハクを殺されてしまう
94: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:19:22.383 ID:Qwrrzid70.net
私はとっさにハクを追いかけなきゃって思ってゆばあばの部屋に向かったの。
急がないと、ハクが殺されてしまう。私が助けなければ。
したにおりたとき、私が見たのは
謎の仮面の黒い妖怪が金をばら撒き、従業員のみんなが歓喜している姿だった。
ゆばあばがいない間に金をたんまりと頂くつもりらしい。
私は急いでたから走ってエレベーターに向かうも、例の仮面の黒い妖怪に見つかってしまう。
私を見た謎の仮面の黒い妖怪は
私に砂金の山を渡してこようとしていたが、そんなどころではなかった。
いらないって言って急いでハクのところに向かった。
96: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:21:07.235 ID:bxHdU0DO0.net
ゆばあばの部屋につくと、
そこにら傷だらけの白い龍が横たわっていた。
そこで、ゆばあばにそっっっくりな銭婆と名乗るゆばあばの双子の姉が現れた。
魔法をつかってたのかな。
からだが透けてた覚えがあるな
そこで銭婆から、ハクは大事な印鑑を盗んだと教えられた。
さらに、その印鑑を盗んだものは死ぬというまじないがかかっているらしく、ハクはもう助からないよと。
銭婆はゆばあばの赤ん坊と、ゆばあばにひっついて回っているミニゆばあばみたいな鳥を魔法で変身させた。
赤ん坊はねずみに、
ミニゆばあばは、ハエ?みたいな虫に変身させられてた。
この頃から、坊とミニゆばあばは私に着いてくるようになる。
97: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:22:17.083 ID:9gFTnAQ30.net
ハクが一瞬のスキを突いて
銭婆のまじないを崩壊させ、
私を乗せてかまじいの元へと向かった。
何度もハクを呼んだ。
このとき、何故だかものすごく懐かしい気持ちになった記憶がある。
すごく懐かしくて泣きそうになったよ。
やっとの思いでかまじいのいるボイラー室に飛び込むも、ハクの身体はもうボロボロだった。
傷だらけで、血だらけで。
とても見ていられるような姿ではなかった。
かまじいはそんなハクをみて何事かとすごく驚いてた。
どうしよう、ハクが死んじゃう。
もう助からないかもしれない。
そんな思いで、はっと、思い出したのが、川の主にもらった小さな土団子だった。
神様にもらったものだ、
何か効果があるかもしれないと
ハクに土団子の半分を飲み込ませた。
98: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:23:47.255 ID:SgeGsYae0.net
ハクが土団子を飲み込んだとき、
ものすごい勢いでもがきだした。
ダメだ、余計なことをしてしまったと後悔したその瞬間、
ハクの口からどろっとした土粘土のような塊が吐き出された。
しゅーーっと土粘土のようなものが溶けて、印鑑と、ヘンテコな真っ黒な芋虫のようなものが見える。
なにか直感でこの芋虫を潰さなければと思った。
すごく素早くて、必死の思いで足の裏で芋虫をペタンコにしてやった。
かまじいがえんがちょをしてくれて、ようやくほっと一息。
99: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:23:56.012 ID:pou1KgSa0.net
ハクもおなじくしゅーーーっと溶け出して、白い龍の姿から元の姿へと戻った。
今となれば、この白い龍がハクの元の姿だったんだけれど。
元の姿に戻ったハクもやはり身体はボロボロ。かまじいと一緒に布団に寝かせてあげる。
ハクはなかなか目を覚まさなかった。
このままではダメだ、
私が銭婆のところへ行って印鑑を盗んでしまったことを謝罪しよう。
ハクを殺さないで、許してやってくれとお願いしよう。
その趣旨をかまじいに伝えると、この場所から電車で6つ目の駅に銭婆がいることを教えてもらった。
101: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:25:00.877 ID:59vhuvv4d.net
何十年も前の使い残りの片道切符をかまじいに譲ってもらい、
銭婆のところへ向かおうと意気込んでいたとき
リンさんが血相を変えて入ってきた。
ゆばあばがカンカンに怒っている、今上で大騒ぎになっている謎の仮面の黒い妖怪は、「カオナシ」という、欲望の塊の妖怪らしかった。
カオナシは私のことを呼んでいる、はやく連れてこいとゆばあばに言われて来たらしい。
こんなときに、とは思ったが
自分が招いてしまった結果なので、カオナシの元へと向かう。
100: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:24:38.333 ID:Ft1ttHhzK.net
つづけろ
102: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:25:43.625 ID:J9SneI1m0.net
>>100
ありがとう!嬉しいよ
カオナシの元へ着いたとき、
私は本当にびっくりした。
最初に見たときよりはるかに大きくて、ぶよぶよしていて、カエルのような形に変化してた。
周りの従業員がヒソヒソと
もう三人も食っちまったと話しているのが聞こえてくる。
ゆばあばの力でも抑えきれないほどの力を持ってしまったらしい。
金を絞れるだけ絞って帰してしまえということだった。
私はカオナシと呼ばれるその妖怪さんと二人きりで話をする。
なぜかすごく冷静で、
こんなことよりはやく銭婆の元へと向かいたかった。
103: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:26:19.629 ID:gPuvN1FDa.net
そこにあった大量の食べ物の中から差し出されたものを私は断った。
手のひらに山のような砂金を差し出してきたが、当然そんなものは必要ない。
せん、お前はなにがほしい
と、聞かれ、
私がほしいものはあなたに出せないよと伝えた。
カオナシさんは、きっとこんなところに居るからおかしくなってしまうんだと思った。
本当は両親にあげるつもりだった
残り半分の土団子を取り出し、カオナシさんの口へと放り投げる。
きっとこれでカオナシさんはハクのように元の姿にもどってくれる、そう思った。
土団子の影響で次々と胃の中のものを吐き出したカオナシは、怒りに狂い私を追いかけはじめた。
106: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:27:33.709 ID:7JvZqQB4p.net
ゲロ(のようなもの)を吐き出しながら追いかけてくるカオナシは
最初の面影など一つもなかった
胃の中から1人、2人と
食べてしまった妖怪を吐き出しながらも必死の形相で追いかけてくる。
私はここからカオナシさんを
抜け出させるために誘導した。
雨が降ったせいで建物の周りも、線路は全て海によって覆われている。
リンさんが大きな樽のようなもので私を線路まで送ってくれた。
カオナシさんは最後の1人、カエルを吐き出して元の姿に戻り、比較的安全だと思われた。
こんなことがあっても私はどうしてもこのカオナシさんを放っておくことはできかったんだ。
4枚あった切符を、私と元坊(今はネズミさん)、元ミニゆばあば(今はハエ?鳥?)と、カオナシさんとで四人分を渡した。
リンさんは余計なものが着いてきたと笑ってたな
108: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:30:28.446 ID:pou1KgSa0.net
さて、目的は銭婆のいる、6つ目の駅、沼の底?駅だったかな。
電車にはゆらゆらと薄く、透き通るような黒色をした人影が何人か座っている。
ここから6つ目だ。間違えてはいけない。
かなりの時間電車に揺られた気がする。私は6つ目の駅で下り、無事に銭婆のいる家へとたどり着いた。
109: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:31:48.511 ID:QcTeFePEa.net
今25歳くらいか
110: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:31:52.116 ID:Aed4KW1l0.net
ハクのことをどうやって許してもらおう?まずは印鑑を返さないと。
とかなり意気込んでいたが
意外にも銭婆は快く迎えてくれた。
まずは印鑑を銭婆に渡した。
これを持っていて無事だったのかと驚かれたが、芋虫を踏み潰したことを伝えると銭婆は腹を抱えて大笑いしてたな。
なにがそんなに面白かったんだろう。わからないけれど、その芋虫はゆばあばがハクにつけた支配するための虫だったらしい。
ハクの代わりに真剣に謝った。
ハクを許してほしかった。殺してほしくなかった。
銭婆はまあまあ、とお茶を入れてくれ、お菓子を食べてみんなまったりとしていた。
私はどうもそんな気分になれない。
こうしている間にもハクは苦しんでいて、死んじゃうかもしれないんだ、はやく帰らなければ。
銭婆は、もう少し待ちなさいと言って、手作りの綺麗な色をした髪止めをくれた。
ちょうどそこに、来客。
いいところにきたねって扉を開けると、白い龍の姿をしたハクがそこに。
よかった、無事だったんだ、
銭婆はハクのおとがめなしを約束してくれた。
カオナシさんは銭婆のお手伝いをすることになり、私と坊とミニゆばあばはハクの背中にのせてもらう。
111: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:32:07.845 ID:/DG8svmJa.net
ああ、思い出したよハク。この懐かしい気持ち。あなたはあの時の。
ハクは、私が小さい頃に住んでいた川で溺れかけたとき、助けてくれた龍だった。
あの川の名は琥珀川。
あのときの龍だったんだ
私は興奮してしまってハクに大きな声で叫んだ。
あなたの名前は…琥珀!
そのとき、ハクが龍の姿から人の姿をしたハクに戻った。
本当の名前は、ニギハヤミコハクヌシ。覚えているよ!あのとき、靴を落としたんだよね
ハクは自分の本当の名前も、
私が小さかった頃のときのことも全て思い出してくれたらしかった。
二人で手をつないで、空を飛んだ。本当にうれしかった。
あのとき私を助けてくれたのが、ハクだったんだ
113: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:33:07.797 ID:bBZbvyHu0.net
そうして、記憶を取り戻した私たちはゆばあばや、リンさんや、かまじいの待つ油屋(風呂屋)へと戻った。
ハクが、坊が変身させられていることをゆばあばに伝え、
交換条件として私と両親を元の世界へ返してくれることを約束してくれていたらしい。
ゆばあばが悔しそうに、
この豚たちからあなたの両親を当てなさい、一発勝負だ
ということを伝えられた。
しかしどうも、この中には私の母と父はいないようだった。
おかしい、ここにはいないよ、と伝えると
おおあたり~!と
従業員のみんなが豚に変身していたんだ。
そこで無事に、私は名前を取り戻し、千尋として元の世界へと帰ることが許された
115: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:33:21.274 ID:pou1KgSa0.net
ハクと二人で、初めてここへ来たときの道をたどった。
やっと帰れるんだと思った。
同時にすこしさみしくもあったけど。
ハクから草原のところまでくると、
ここから先は行けないと伝えられた。
トンネルを抜けるまで振り向いてはいけないらしい。
またどこかで会える?
きっと会えるよ。
きっとね。
きっと、さあ行きな、振り向かないでね。
トンネルを抜けたとき、元あった赤いトンネルではなくなっていた。両親に変わりはない。
どうやらここは魔法かなにかで作られた世界だったようだ。
思い出せないだけで、
忘れていなかった思い出。
銭婆が作ってくれたあの髪留めが、唯一あの世界の実現を証明してくれていて、この体験を忘れかけてしまう私をあのときの気持ちへと引き戻してくれます。
おしまい
116: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:33:36.039 ID:na1eRTKK0.net
ぐだぐだになってしまってすみませんでした。
なにか質問あれば答えます!
117: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:34:04.641 ID:Qwrrzid70.net
後日談聞かせてよ
あとトンネル抜けたら元の世界の時間がすぎてたよな
あれだと千尋の友達は年取っちゃってるけどそこらへんは
118: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:35:53.635 ID:0zvTIb6i0.net
>>117
私自身思い出したのが最近なので、あやふやな記憶のままですが、
向こうの世界では1週間少しだけ過ごしました。
こちらの世界に戻ってきてから、私の向こうの世界での記憶全てなかったかのように思い出せなくなっていました。
実質、トンネルを抜けたあとから、引越しの業者さんが先に着いてしまっていたぐらいだったので
おそらくこちらの世界では2時間程度すぎていただけだと思います。
121: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:43:03.925 ID:J9SneI1m0.net
>>118
でも車とかめっちゃ汚くなってたじゃん
まじで数時間なん?
何年もすぎてそうな感じだったよ
あと今何歳?
ハクはなにしてるの?
122: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:43:40.401 ID:fiSWywQ0a.net
>>118
私もそこだけが引っかかっています。母と父はいたずらだと言ってましたけどね。
今は先ほどレスにもあったように25歳になりました。
ハクとはあれから一度も会っていませんよ。
ただ、新しく引っ越した際の家の近くに小川が流れていて、その小川に関しては運命的な思いでいます。
125: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:49:56.539 ID:3zm7Jb5I0.net
へぇ~
25歳なら同じ年ですよ
今はなにしてるんですか?
127: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:53:06.406 ID:AVcczbJwa.net
>>125
そうですか!
実家を離れて、
今は建築関係の仕事をしています。
131: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:57:26.929 ID:J9SneI1m0.net
凄い話だな どうせ釣りだろ?
128: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:54:37.428 ID:59vhuvv4d.net
なぜか泣ける
132: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 21:59:16.425 ID:kWUGyyGNd.net
>>128
久しぶりに映画鑑賞なんてどうですか?
29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 11:15:59.05 ID:l5ilYZAh0
映画化も視野に入る力作
137: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/01/30(金) 22:05:09.125 ID:+DlfC2eB0.net
確かに映画になってもおかしくない出来だわ