管理人です!
今回のスレは『日本刀って免許無しで買えるんだな。』から派生したスレのまとめです。
このスレを読む前に、前のスレから見たほうがわかりやすいと思いました。
ということで、以下しばらく前スレが続きます。
↓ここから『日本刀って免許無しで買えるんだな。』スレのまとめ
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 14:00:36.49 ID:FZkYnJGm0
ずっと免許必要なもんだと思ってた。
一千万とかして手は届かないけどね。
金持ち老人の趣味としては良いと思う。
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 14:01:40.49 ID:jR1NWEtH0
美術品扱いってこと?
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 14:09:10.07 ID:xiEXFbJL0
持ち歩くのがダメなだけで飾っとくのはいいの?
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 14:10:25.27 ID:1jTPtJH/0
所持するだけでも免許が必要だったはず
>>1が言ってるのは模造刀じゃないの
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 14:27:43.90 ID:YvPLxE4x0
おいおいお前ら適当だな。
元刀匠に弟子入りしていた俺が登場だ。
久しぶりに鍛冶場思い出したから、えらそうに書いてみるぜ。
刀を持つのに免許が必要っていうのは嘘だ。
正確には刀を作る際に、刀(とその保管場所)に対して発行される。
新作の場合は下記の流れだ。
①作刀依頼を受ける
②警察に届けを出す。大きなポイントは3点
・誰が作るか(作刀免許を持った刀匠が、所定の施設で作ること)
・誰からの依頼か(ヤクザや右翼で無いか調査が入る。要身分証明書)
・保管場所の確認(規定にのっとった場所であるか。要写真)
③作刀スタート
④完成
⑤警察検査(作った刀が、届けた内容と同じかどうか)
⑥納品(都道府県によっては警察立会いも有り)
特に大切なのは「作刀を始める前に保管場所を作らなければならないこと」。
がっちり金庫が必要なんだぜ。
当然刀が納まるような細長い金庫は普通に売ってないから、専用のを買うんだ。
>>1ちなみに刀が一千万とかどこでそんなホラ話信じさせられたんだwww
人によって値段はまちまちだけど、白鞘なら70~90万。
化粧、拵え(鞘とか柄、鍔)付で100~120万出せばかえるぜ。
つづく
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 14:31:22.57 ID:YvPLxE4x0
刀匠は現在全国に約300名。
そのうち、作刀だけで食えてるのは恐らく2割。
この2割のうちには、新しいジャージを買えなくて6年目突入。
奥さんに食わせてもらってます。こういうのも含む。
だから「刀が欲しいんです!」って行けば、喜んで作ってくれる。
「50万しかないんです!」って行っても作ってくれるところはいくらでもある。
ただし、炭や玉鋼などの原材料費は当然かかるから、短くなったりすることはある。
個人的にテンション上がってきたぜ!
次は美術商の中古話
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 14:33:58.61 ID:LcT3aJsP0
>>12
つづけて
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 14:36:39.56 ID:fSZ8wU/+0
ジャージってなんだ
履くやつ?
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 14:48:12.21 ID:YvPLxE4x0
>>14
鍛冶場で鉄を打つと火花が飛ぶから、作務衣のちょっと厚いのを着るんだよ。
だけど、それも買えないから某格安ショップに行って、
やっすくて穴が相手も良いジャージ買ってきて作業するんだ。
しかもジャージなら外出も出来る。
鍛冶場にいた人間なら分かってくれる。刀匠とジャージは縁が深い。
貧乏って怖い。
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 14:40:47.67 ID:Kj29qDMO0
短い匕首とかはどうなの?
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 14:48:12.21 ID:YvPLxE4x0
>>16
匕首って面倒だな。
作刀免許は国家免許なんだけど、これが無くても11cm以下のものなら誰が作ってもおk。
それ以上は登録が必要。
ココでよく言うのは「マグロ捌く様な大型の包丁ってどうなの?」って話。
ぱっと見た目ほとんど刀だよね。
実際作って乗るのは刀匠だし。
刀は「用途における凶器」=人を傷つける凶器として最初から存在してるんだ。
包丁はあくまで料理に使うものであり、
それがたまたま大きなものを切るから大きな包丁が必要なだけ。
分かりやすい例えとしては、工場で数mの大型カッターが付いてる機械あるよね。
あれは凶器ではない。あくまで工作物。だから当然登録証は必要ない。
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 14:41:27.10 ID:YvPLxE4x0
美術商の話をする前に断っておく。
俺は現場で鉄ぶったたいてた側だ。
作る方の知識は色々語れるが、こっちの話は意外と知らない。
間違ってたりしたらごめんよwww
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>>11の話を最初にすると、美術商から中古?骨董品?で刀を買う際に2つの疑問が出るはずだ。
①登録制になる前の刀はどういう扱いなの?
②登録されている刀の所有者移転は手続きがあるの?
①は古い蔵や爺さんの形見整理なんかしてた時にポロっと出てきた場合。
必ず発見した「本人」が所轄の警察署に持って行き、発見届を発行してもらう。
その後、まとめて登録審査会というのがあるから、そこで審査に受かれば登録証発行となる。
この場合は、保存場所まで言及されない。無くさないように刀とセットで登録証を保存しよう。
②名義変更だけでおk。
>>11で保管場所を用意するのが大変と書いてあるけど、最近はどうやら緩いらしい。
刀剣協会でも、刀匠たちの極貧生活に頭を悩ませてるらしいwww
ちなみに守り刀と言って昔嫁入り道具で持っていったものを、
生まれたばかりの子供に送ることもある。当然0歳。でもおk。
守り刀は元々・・・戦なんかで手篭めにされそうになった時に、自害する時用でもあるw
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 14:42:49.44 ID:huMuvWTy0
俺の故郷の島にたくさん生えてるけど
欲しいんだったらそこに住まないか?
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 14:44:15.62 ID:sKDSdWkr0
>>18
錆びだらけのなまくらだろ…
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 14:51:03.31 ID:YvPLxE4x0
今日はインフルエンザで会社休んでてテンションおかしいぜwww
ちなみに知ってるか?
銃砲刀剣類の登録は警察署に持っていくんだけど・・・
都道府県教育委員会の所管なんだぜwww
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 14:55:35.03 ID:gtk6Z9TX0
>>21
練習とかするの?やっぱり弟子は何年も刀は作らさせてもらえないとか?
材料が貴重だから本番でしか作らないのかね?
267: ◆LFp0vwuP22 2010/01/27(水) 00:38:27.15 ID:6uN1+Env0
>>25
直接刀を作る練習と言うよりは、相槌や各作業がそのまま作刀の練習。
その中で、鉄を火床に入れて熱する時に座らせてもらって、
フイゴを吹かせてもらうとかはやらせてもらう。
フイゴ=鞴。火床では大量の炭が火を上げて、常に酸欠状態。
底に新鮮な酸素を送り込むための物。
http://www.forest.minokamo.gifu.jp/data_box/dougu/7_08.html 俺がいた鍛冶場も木製で、ほぼ同じ形だった。
左のTの棒を、真ん中の棒を人差し指と中指の間に入れるように掴んで、前後に動かす。
これがまた重いんだわw
火床に鉄突っ込んだら全体を均等に熱するため、
埋まるまで炭をかぶせるから鉄の色は見えない。
そのため、フイゴのリズムと手の感触+炎の色で熱調整をする。
でもわかんないからたまにちょこっと抜いて様子見るけどねwww
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 14:52:22.30 ID:Qs3+8f0+0
なるほどね。面白い話だ
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 14:52:34.63 ID:jR1NWEtH0
今は刀打ってないの?
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 14:59:41.74 ID:YvPLxE4x0
奥さん熱っぽいから病院連れて行く。
インフルエンザで夫婦共倒れかもなwww
レスあれば、俺に分かる範囲でよければ後でまとめて答えるよ。
>>23
今は打ってない。大体10年前だ。
両親が交通事故にあって母死亡、父集中治療室&後遺症。
実家へ強制送還>父退院>介護無くても良くなるまで回復>揃って社会復帰。
ひじょ~~~~に狭い業界だから、
業界の人がみたら身ばれしそうで怖いwww
ばれても困らないけどな(´ω`
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 14:54:52.58 ID:1BATUJbP0
ID:YvPLxE4x0に聞きたいんだが
砥いだライン?がまっすぐだったり波打ってるのをどうやってるのか気になります
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 15:18:37.50 ID:YvPLxE4x0
出発前に1レス。
>>24
この話をするには、刀は最後の仕上げである「焼き入れ」の作業からかな。
この焼入れをする直前まで、基本的に刀は真っ直ぐなんだ。
焼き入れって言うのは簡単に言うと、焼いた刀を水に突っ込む作業。
ここで地金と刃の成分の違いが出てくる。
刃の部分は基本鋼(炭素7%が境だったと思う)で、背中側は鉄。
一気に冷やされた時に収縮が起きるんだけど、刃と背の成分の違いから「反り」が発生する。
前置きが長くなってすまん。
この焼入れのときに刃の部分に土を塗るんだ。
この土には鉱物や藁炭などが練りこんである。これも秘伝だな。
土を塗ったところは温度低下が軽減される。
これで堅さや反りを調節するんだ。
そしてその土の塗り方や地金と刃の付け方によって、波紋は発生する。
波紋は元々趣味の世界。地元の山々や風景を写し取って入れたとも言われる。
魂入れて打ってるから、自分のものであると言う証拠や特色を残したいと言うのもある。
現在は美術品として美しさを追求する意味もある。
奥さんが化粧始めちゃったから、
刀の「反り」について書いてみる。
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 14:57:44.89 ID:HG/BdFKz0
火使う作業場で化繊のジャージとか怖くて無理ゲー
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 14:58:37.84 ID:hmwh2N2TP
そういや両さんが作ってたな
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 15:02:27.88 ID:N0L5FY890
思わぬところで思わぬ知識が入ってきた
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 15:21:44.38 ID:sZQdHaZp0
これはこれは良いスレですね
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 15:22:41.00 ID:YvPLxE4x0
水の温度とつけるスピードが流派の違いであり秘伝。
また、反りの場所によって用途が変わる。
手元でそりが強い=重心が柄元にある。
遠心力は付かないけど、硬い物も「叩き割れる」。
南蛮鎧がはやりかけた、信長時代の桃山刀なんかがそう。
現代において演舞などで使用されるのは、反りが先端近くにある。
重心が先にあるから遠心力がつく。居合い刀なんかがそうだね。
見世物なら切れ味よりも、早い方が格好良いしね!!!
昔、偉い刀匠の火事場に忍び込んで水加減を盗もうと思ったやつが、
水に手を突っ込んだ瞬間腕ごと切り落とされたと言う逸話がある。
それくらい焼入れの水の温度や冷やし方が大切。
また、この時に叩きが甘くて気泡が少しでも残ってると、ひびが入る=鉄くずになる。
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 15:23:45.36 ID:bJt6XWD00
なんという俺得スレ
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 15:27:11.71 ID:cbt95/Rw0
焼き入れって面白いよな
ようつべで透明な船で焼き入れする動画みたけど
一瞬で内反りになってからググっと逆向きに反ってくのにビビった
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 15:28:29.29 ID:YvPLxE4x0
準備できたから病院行ってくる。
刀匠の世界はアナログ一直線だから、
すでに離れ身で恐縮だけど良い機会だと思って可能な限り答えるよ。
ちなみに、刀匠の世界で一番初めにブログを始めたのは俺wwww
当時はblogなんて言葉無かったから、外部から書き込めなくした掲示板で日記書いてたよ。
身ばれ上等で答えていくから、保守&質問あれば書いといてくれ。
ただし、師匠やお世話になった人に迷惑かけるわけには行かないから、
そういう質問はスルーさせてもらうぜ。
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 15:29:08.53 ID:Rsz5xory0
刀鍛冶だけど質問ある?でスレたてて欲しかった
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 15:42:44.63 ID:YvPLxE4x0
保険書忘れて戻ってきたぜw
>>48
「元刀家事」でスレ立ててみるか?
意外と好きな奴多そうだしな。
ちょっと待ってろ。
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 15:36:23.96 ID:1BATUJbP0
鍛冶職人かっけえわ
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 15:51:54.95 ID:YvPLxE4x0
調子に乗ってスレ立ててみた。
後悔はして無い・・・今の時点ではwww
帰ってきて、余裕があればこっちの質問もフォローしたい。
出来れば新スレに再度投下してくれると、やりやすい。
んじゃ行ってくるノシ
管理人です!
↑ここまで『日本刀って免許無しで買えるんだな。』スレ
以下、ID:YvPLxE4x0が新しく立てたスレ『元刀匠(刀鍛冶)だけど質問ある?』になります。
1: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 15:49:43.35 ID:YvPLxE4x0
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 15:52:56.80 ID:chkYH+so0
前から日本刀が欲しいと思ってた
今年あたり家を買うからそしたら日本刀を買いたい
50万くらいで可能って前スレにあったけど
どうやって刀匠を選んでいいかサムリエしてくんなまし
33: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 16:17:44.29 ID:YvPLxE4x0
>>7
①鍛冶場を見学させてくれる
②作刀の作業を見させてくれる
③年に数本は長物(いわゆる普通サイズの刀)を作ってる
④弟子が複数人いる
⑤刀に関してきちんと説明してくれる
さらに、定期的に鍛冶場の見学会をやっていたりすると◎かも。
作刀会って言うコンクールみたいなのがあるんだけど、
そこで下の方の賞を取ってる若い人とか良いかも。
独立でお金無いor借金してる+独立したててやる気があると思う。
ちなみに一般論として、独立には土地代抜いて500~1000万くらい欲しい。
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 15:52:56.86 ID:ev8Rj9qW0
研師の方がいいです
36: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 16:22:28.41 ID:YvPLxE4x0
>>8
ぶっちゃけ正しい。
生活は確実に研師が安定して良い。
ただ、研ぎはほんと~~~~に難しい。
一流の研師さんは心から尊敬に値する。
特に槍。ましてや十字槍とか研げたら神認定。
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 15:55:47.31 ID:DvlFXGSN0
この前かーちゃんが京都で菊一文字の包丁買ってきた
36: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 16:22:28.41 ID:YvPLxE4x0
>>10
まぁ・・・名前はね・・・
刀匠が大量生産してるのもあるし。
コメントしづらい。否定はしないけど、肯定はしない。
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 15:56:16.99 ID:Rsz5xory0
ジャージって熱に弱くないの?
36: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 16:22:28.41 ID:YvPLxE4x0
>>12
前スレでもあったけど、繊維の違いでどうこうって世界じゃない。
炎が緑になるって知ってるか?
確か3000度くらいでなる。
そんな中に地金突っ込んで、鉄が溶け出すほど熱して叩くんだ。
飛んでくるもの焚き火の火花どころの騒ぎじゃない。
焼けた鉄片が触れたところは一瞬で炭化する。
服の素材なんか、鍛冶場では違い無いと当時は思ってたよ。
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 16:30:06.53 ID:XcfTnevd0
なんで槍は研ぐの難しいの
カタナとどう違うの?
71: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 17:14:52.64 ID:YvPLxE4x0
>>41
一本槍なら良いんだけどね。
十字槍や鍵槍は刃の途中から、刃が横に生えるよね。
ここを分裂する刃元まで、きっちり研ぎ上げるのが難しい。
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 15:58:13.68 ID:aJ+gjme7O
最近趣味で自作ナイフにはまってるんだがまだ五寸釘を使った軟鉄くらいしか扱ったことない
趣味の範囲でも鋼って扱える?
一応ググって作った自作の簡単だけど火床はある
40: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 16:28:02.55 ID:YvPLxE4x0
>>14
素材がどうこうは問題ない。
言い訳になるけど、用途が凶器でなければ大丈夫。
実際は、警察が凶器=人を傷つけるための物だと判断しなければおk。
刀でも作刀免許が必要なのは11cm以上。
だからそれ以下なら何してもおk。
それ以上なら気をつけろ。
火床がどんなのかしら無いけど、
鋼の鍛造したいならフイゴかそれに当たるものの排風口を出来るだけ深くしろ。
3000度以上作れないとまともには出来んぞ。
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 15:59:23.06 ID:wIrvlOvC0
溶接用の皮上着なんて安く売ってるよね
着れば大分変わると思うんだけど
48: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 16:34:22.33 ID:YvPLxE4x0
>>16
人によって様々。
なめし皮を腕に巻いてる人もいる。
ただ、作務衣一丁でやるのが美学でもある。
火が怖くて鍛冶やがつとまるか!って。
ジャージよりいいじゃん!ってのは置いといてねwww
でもね、お金が無い>親戚に借金する>服より炭買わないとって人が多い。
地金は叩きなおして再利用しても減っていくし、炭が無いと仕事自体できない。
10円までケチって生活してると、そういうのさえ買わないんだよね。
ちなみに炭はコンテナで買うと、郵送料込みで大体1コンテナ70万。
(郵送料が最も高いであろう地域だった)
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 15:59:40.15 ID:sMdXyDpg0
錆びたボロボロの刀持ってけば最強の武器にしてくれたりする?
52: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 16:39:27.30 ID:YvPLxE4x0
>>17
それは研師の仕事。
叩きなおすなら、鉄くずとして買うよ。
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 15:59:49.57 ID:hPYfseDq0
俺もどうやって刀匠選ぶかとか、色々知りたい。
仕事が落ち着いたら日本刀欲しい。
52: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 16:39:27.30 ID:YvPLxE4x0
>>18
はっきり言って・・・良いのかな・・・
作刀会での受賞暦って師匠の影響が無いとは言えない!
言ってしまった。
受賞歴があると必然的に価格が高くなる傾向がある。
だから、惑わされずきちんと鍛冶場を見るところから。
特に鉄や火に関する研究図書が有るかどうかはチラ見した方がいい。
作業場or休憩室or展示室に無い場合は注意。
身ばれ上等と書いたから・・・いくぜ!
俺の師匠の兄弟子に当たる方だ。この人は鉄板。
更新が滞ってるところが多いけど、誠実に研究を続けている方です。
http://www.eonet.ne.jp/~sumihira/
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 16:01:22.30 ID:CwoOzCCCO
アメリカの刀ってどう思う?
8万と安くて強度も高そうだったけど…
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 16:41:53.70 ID:YvPLxE4x0
>>19
炭代にもなりません。
刀じゃなくて、刀の形をした鉄の塊を研いだんでしょ。
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 16:04:58.95 ID:CVq/IWod0
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 16:08:26.52 ID:xXjRTJ7rO
あ、刀の海外向け通販サイトつくれば儲かると思ったけど
武器輸出禁止にひっかかるんじゃ……
58: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 16:50:29.99 ID:YvPLxE4x0
>>28
個人が所有している場合は正直分からんけど、
刀匠が輸出業者に委託する場合は出来るよ。
あくまで「美術品」としてね。
審査が毎回あるとは思う。
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 16:11:24.78 ID:49dguIDc0
アーミーナイフを買おうと思うけど、ああいった刃は信頼性や切れ味はクソなの?
刀鍛冶的に。
58: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 16:50:29.99 ID:YvPLxE4x0
>>30
ちゃんと作刀免許持った人が、ナイフ屋?になるもの良くある。
ただ、そういう人の多くは海外に行ってるかな。
日本より海外の方がナイフ需要があるし、
作刀免許もってることへの評価や尊敬が高い。
ちなみに作刀免許を取るには、
作刀免許持ちの元で5年間修行(勉強)しなければならない。
5年経ったら試験を受ける権利獲得。
5年は丁稚奉公。その後5年お礼奉公。計10年修行が慣わし。
ただ、ここは最近崩れつつあると聞く。
一応労働してるから所得ゼロはだめだとか、
お礼奉公5年もしないとかね。
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 16:16:03.63 ID:6N6tFX7X0
江戸時代の技術は凄過ぎて
再現できないっていうのはマジ?
62: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 16:55:32.69 ID:YvPLxE4x0
>>32
正直出来ないと思う。
十字槍とかまともに作れる人って全国に何人いるんだろう。
見た目治まり良く作れる人はいると思う。
でも、今は実践が無いでしょ?
自分の作った刀が、何度受け太刀したら折れるとか知らんでしょ。
本当の意味で人を切るベストな鍛造って何なのか試せないでしょ?
現場で受け継いで来た伝統だけでは、現場で培われた物には勝てないと思う。
刀剣業界が今後1000年続いても、300年前の技術は絶対追い越せない。
俺はそんな高みまでは程遠いところで抜けてしまったけど、
そんな俺から見ても過去の職人たちの技術は神がかってる。
現役の頃の夢は、いつか十字槍を作ってみたかった
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 16:19:48.21 ID:L7OrJ+st0
模造刀を深夜素振りしてたら、警察呼ばれた俺が通りますよ
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 16:21:23.26 ID:0J6Gwrbu0
やっぱ玉鋼は日立金属?
64: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 17:00:55.08 ID:YvPLxE4x0
>>35
そんなとこでも作ってるの?
知らんな。
鍛冶場で玉鋼と言ったら、島根の奥出雲町大呂「日刀保たたら」。
これは基本。
「もののけ姫」見たか?
あれは脚色と言うか宮崎さんの世界観が反映されてるけど、大枠はあれと一緒。
今の日本にも「たたら場」があるんだぜ?
これは勘違いかも知れんけど、玉鋼って他の場所で作ったらいかんのと違ったかな?
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 16:25:13.12 ID:dpKsHjX10
関の包丁はやっぱりすごいっすか?
64: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 17:00:55.08 ID:YvPLxE4x0
>>37
関は刃物よりも、研ぎで有名だね。研師さんの本場。
研ぎが良い>なまくらでもそこそこに仕上げる。と言うのもあると思う。
実際、研ぎが出しやすいから関の近くに鍛冶場を構えるというのはあまり無いと思う。
そんなにバンバン作らない、作れないから。
学ぶ環境としてなら有りかな。
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 17:14:14.51 ID:GfabmsSNP
新羅だたらが入ってくる前のスズを使った野だたらって600度くらいで出来るんで
青銅よりも低い温度で鍛えれるから青銅器以前か同時期にも
日本土着の鉄器文明はあったけどその作り方だと酸化しやすいせいで現物が残ってない
みたいな話を聞いたことがあるんだけど、これってトンデモの類の与太?
112: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 18:01:48.47 ID:YvPLxE4x0
>>69
その時代の鉄ってスグ曲がったんじゃないかな?
鉄は炭素量で高度が変わるんだけど、
焼き入れや鍛造はこの炭素量を調節して高度を増す作業なんだ。
単純に実践に耐える物が出来なかったんじゃない?
と歴史を知らない俺が語ってみる。
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 17:14:49.06 ID:vO1j3JUt0
貴重な刀剣が米軍に分捕られちゃったんだっけ?
112: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 18:01:48.47 ID:YvPLxE4x0
>>70
それは問題になった。
そういう「流言」が流れたことがね。
「GHQが金属不足のため日本刀を回収して回ってる」と噂が流れて、
包丁や鎌などの生活用品に打ち直したり、
土中に埋めて使い物にならなくなったり、
果てはGHQに奪われるくらいならと海に捨てたり潰したりする人がでた。
実際GHPが没収した刀もあったけど、全て日本政府に返還されたはず。
ちなみにそれを刀剣業界では「赤羽刀」と呼びます。
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 16:27:19.39 ID:nSMV8IkX0
どうやったら弟子になれんの?
68: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 17:09:23.83 ID:YvPLxE4x0
>>38
俺のパターン。
①刀鍛冶になろう!
②ネットで調べる
③どうせ行くなら人間国宝の弟子になった方が将来安泰♪
④色々ある
⑤最後のお弟子さんの連絡先ゲット
⑥電話
⑦3時間後飛行機に乗ってる
⑧一週間ほど雑用
⑨弟子入り決定
4は気にしないで。
いきなり人間国宝の先生に「弟子にしてくれ!」って行こうとしたら、
どうなるか想像してくれw
ただ、今これやっても難しいかな。
続かない人が圧倒的に多い。
その間の生活費が捨て銭になってしまう。
最近は授業料見たくお金を取って、一日何時間と決めて通うところもあるらしい。
専門学校みたいなもんだね。そっちは良く知らないから調べてみて。
本当にきついから。体力的にもだけど、精神的にも。
ベタな事しか言えなくて悪いけど、潰しが聞かないから興味本位で行くと痛い目見る。
でも興味本位から始まるのも事実。
まずは鍛冶場見学>一週間なり住み込みの提案をしてみよう。
その際に、宿泊費と指導料を払います。と言えば、
向こうもそう邪険にはしないと思う。
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 16:30:28.87 ID:Rsz5xory0
剣術の心得はあったりするの?
74: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 17:18:53.96 ID:YvPLxE4x0
>>43
空手段持ち>キックボクシング>修斗(もちろんアマ)。
剣術の心得など一切有り申さん!
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 16:30:55.89 ID:wIrvlOvC0
解答おつ
ピストルvs刀とかリアル斬鉄剣とかYouTubeのビデオを見るのは楽しいな
74: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 17:18:53.96 ID:YvPLxE4x0
>>44
ピストルvs刀は見た。
そして、同じ鉄でも鍛造でこう変わるんだと、
叩く前の鉄に叩いた後の小刀を突き刺すところを見た。
突き刺さってたよ。んで抜けなくなって、やむを得ず折ってたwww
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 16:31:08.75 ID:AtOmVgHl0
昔あるある大辞典とかで日本刀対マシンガンだの日本刀対ウォーターカッターだのやってたけど感想聞かせて。
斬鉄剣がどうとかの理由で刀をマシンガンで叩き折られたりしたらイラッてする?
74: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 17:18:53.96 ID:YvPLxE4x0
>>45
その番組を見て無いからなんとも言えないな。
ウォーターカッターが刀を切ってても「そりゃ切れるだろ」ってとこじゃない。
でも、ピストルvs刀で弾が真っ二つになったのは正直嬉しかったぜwwwwwwwww
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 16:32:57.61 ID:xXjRTJ7rO
基礎体力必要?
神主か刀鍛冶か声優かライブハウスのオーナーになりたい
ゲームプランナーは諦めた
79: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 17:24:24.54 ID:YvPLxE4x0
>>47
基礎体力は嫌でも尽くし、多少有っても気休めだから気にするな。
約1.5~6mの棒の先に5~8kgの鉄で出来た槌が付いてる。
かなづちの頭をそのまま大きくした感じ。
ただし、1.5mの先に付けると、てこの原理で糞重くなる。
これを鉄も溶ろける業火の前で一日振るんだから、体力は嫌でも付く。
参考までに教えてやろう。
「相槌を打つ」ってコトワザあるよな?
あれは相手の言葉や動作に対して、適切な反応を示すことだ。
これは俗に言う「鍛冶言葉」。
鋼の鍛造において弟子の仕事は、
座っている師匠では思いっきり鉄を叩けないから、
指示通りの場所を指示通りに頭より高いところから槌を振り下ろすこと。
もちろん言葉の指示なんか無いんだぜ。
師匠が叩いた場所を、叩いた強さで感じ取って、弟子が順番に叩く。
人が多ければ、師匠と弟子3人てとこ。
師匠の槌に相槌を打つ。
これがこの言葉の起源だ。
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 17:37:57.16 ID:Up9K9h/v0
>>79
>師匠が叩いた場所を、叩いた強さで感じ取って、弟子が順番に叩く
>師匠の槌に相槌を打つ
1.一般的にこのあたりを体得するにはどれ位の時間がかかるのでしょうか?10年?
2.そもそもどうすれば「適切な」反応が示せるようになるのでしょうか?
246: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 23:49:57.42 ID:YvPLxE4x0
>>95
①は毎日やってれば一月もあれば大体できる。
力加減も大切だけど、最初は槌の「面」で綺麗に叩くのが難しい。
力いっぱい叩いた時に、少しでも槌が傾いてるとそこが凹んじゃうんだ。
これはいけない。力いっぱい槌の底を面で叩けるようになるのが難しい。
全作業において完璧にとなると、師匠の作刀環境による。
つまり、刀が売れないご時世だから、
注文が入らなかった今年は長物一本も打たなかったなんてこともありうる。
色んな意味で厳しいのですよ。
②これは言葉にするのは難しいね。
師匠の性格にもよる。俺の時は変な叩き方すると、師匠の眉間にシワが寄ったw
叩いてる時って「もっと強い方がいいかな」「弱い方がいいかな」って考えないんだ。
考えるのは最初だけ。慣れれば慣れるほど無心で叩く。
考えるのがいけないことなんじゃなくて、そうなる。俺はそう思ってる。
師匠の指示の元に相槌打ってるのは一定の慣れがあればそう難しくは無い。
自分が座って、鉄の様子を見ながら火床から出すタイミング、
叩く強さ、回数など全てをリアルタイムで判断していくのが難しいんだよ。
250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/27(水) 00:00:12.87 ID:VmEbnwR70
>>246
なるほど…
凄く丁寧に答えて頂いてありがとうございました
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 17:34:47.37 ID:cbt95/Rw0
>>79
今ってほとんどエアハンマーじゃないの?
132: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 18:27:25.74 ID:YvPLxE4x0
>>92
エアハンマーって空気で打つのかな。
それって手に感触帰ってくる?
だったら流用できるかもしれないね。
正確には9年前に鍛冶場離れてるから、その間に入った物なら知らん。
でも、そんな設備を買える刀匠はそうそういない。
よって今新規で機材買うならと言うなら分からないけど、
鍛冶場の「ほとんど」でと言うのなら、お前は間違ってると断言できる。
150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 18:57:24.14 ID:cbt95/Rw0
>>132
>エアハンマー
お前自分で機械を使うって書いてるだろ
それをエアハンマーかスプリングハンマーって言うんだよ
197: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 21:08:37.93 ID:YvPLxE4x0
>>150
おぉ、そうなのか。
そういう必要ない知識は知らん。
ペダル踏んで力の強弱が付けれるハンマーだ。
俺にとってはそれ以上でもそれ以下でも無い。
148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 18:52:07.00 ID:CxpAlvbk0
好きな刀匠っている?
197: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 21:08:37.93 ID:YvPLxE4x0
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 16:38:04.27 ID:56el1jFt0
刀作りの技術って昔と比べて上がってるの?
刀の強度とか切れ味的な意味で
93: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 17:35:28.84 ID:YvPLxE4x0
>>51
科学的な意味で「上げる」ことは可能だと思う。
例えば、鍛造の最初の作業で「積み沸かし」っていうのがあるんだ。
細かく割った鉄を平らな地金に載せて、熱して叩く。
伸びたら「折り返し」してまた叩くの繰り返し。
この時に折り返した面倒氏の鉄が癒着しないといけないんだけど、
この癒着が甘い時は「四ホウ酸ナトリウム」を使う。
癒着面にかけて叩くと癒着しやすいんだ。
また、前に書いた鍛造の相打ちも、独立したてだと弟子いないでしょ?
だから機械を使う。名前は知らん。
足元のべダルを踏むと、直径10cmちょっとの円柱型の鉄柱が落ちてきて鉄を叩く。
ペダルを踏む強さで叩く力とスピードが変わる。
高度の計測や、化学薬品、機械化で進歩する部分はあるだろうけど、
本来の意味で過去を上回るのは難しいだろうね。
俺は四ホウ酸ナトリウムでスライムを作って遊んでたら師匠に叱られたwww
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 17:02:38.33 ID:WG5tjokU0
刀一本作るのにどれぐらい時間かかるの?
105: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 17:51:09.01 ID:YvPLxE4x0
>>65
ペースは人それぞれだからなんとも言えないけど・・・
とりあえず作るなら3日あれば出来るでしょ。
発注をもらった場合は、最短一週間。通常一ヶ月だろうね。
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 17:04:59.75 ID:GSszdoSb0
刀じゃなくて刃の幅が広い斧作って欲しいんですがそういうのって受け付けてますか><
105: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 17:51:09.01 ID:YvPLxE4x0
>>66
俺は現役じゃないwww
斧か~。
作って作れないことは無いけど、刀鍛冶としては作りづらそう。
斧みたいなのは焼き入れに水だと割れそうで怖いから、油使うかな。
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 16:51:24.47 ID:56el1jFt0
銃刀法になるかも知れんがマジ刀持ってる人ってどこで使えばいいんだ
私有地なら振り回してても問題ないのかね
96: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 17:40:51.00 ID:YvPLxE4x0
>>60
私有地内でもとりあえず署までご同行コース(AA略
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 17:05:50.05 ID:GfabmsSNP
>>60
今、実用に一番近いというか物を切るのに使ってるのは居合道の人位じゃないのか
105: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 17:51:09.01 ID:YvPLxE4x0
>>67
使う人はおもに3パターン。
①剣道関連の人の演舞。
②怖い人たちの出入り用。
③趣味で買ったけど、我慢できなくて近くのもの切っちゃう人w
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 17:17:26.85 ID:dpKsHjX10
昔の技術に近づこうとしたらやっぱり人で試してみたいと思う?
116: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 18:06:56.23 ID:YvPLxE4x0
>>72
俺は人を切りたくて弟子入りしたんじゃねぇw
でもそう思ったことが無いとは言えば嘘になる。
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 17:18:01.99 ID:hPYfseDq0
>>1
客層はどんな感じですか?
123: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 18:13:56.72 ID:YvPLxE4x0
>>73
客層って所を答えて無かったね。
興味本位で見学に来るのは老若男女だけど、
買いたいという人はやっぱりご高齢の方が多いだろうね。
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 17:31:25.74 ID:hgOTxMig0
正直日本刀って鉄打って形整えてるだけなのになんであんなに固くなるのか分からなかったな
しかも江戸辺りの技術が失われてるってのも知った時は驚愕した
127: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 18:21:02.76 ID:YvPLxE4x0
>>89
刀を「鍛える」って言うのは、真っ赤になるまで熱して叩くこと。
そうすると火花みたいなのが散るよね?
あれは鉄の不純物が飛んでるんだ。
つまり鉄としての純度が上がっている。
学術的には世の鉄の多くが鋼と言えるかもしれないけど、
「純度の高い鉄」と「鋼」は違うんだぜ。
たたいた感触が全然違う。
ココでまたマメ知識。
鋼=はがね=刃金。
鋼の言う語源は刃物に使用することから来てるんだぜ。
刀を鍛える時に熱して「叩く」鍛錬がもちろん基本だけど、
「折り返し」も大事だね。
イメージとしては、伸びる繊維を何度も延ばして折り返して(たたんで)また伸ばす。
繰り返してると網目状の細かい縦横の繊維の「層」が出来る。
こうやって繊維同士を絡ませることによって、より強く粘りのある鋼と化すのです。
あくまでイメージね。
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 17:43:41.17 ID:jR1NWEtH0
刀匠って刀身以外の部分も含めて一本全部作るの?
139: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 18:34:38.15 ID:YvPLxE4x0
>>98
あくまで刀身のみ。
荒くは削るけど、本研ぎは研師の仕事。
今は美術品の側面が強いから「化粧研ぎ」と言ってピカピカに磨くからね。
鍔や鞘、鞘、鞘の紐巻き、鞘の漆塗り、刀子などなど、
全て外注となっておりまする。
刀子は刀工が作る奴だった。これは俺も大量に作ったのにw
昔の小道具で、今で言う小型のカッターナイフみたいなの。
漫画で鞘に小さなナイフが付いてて、
投げクナイ見たいに敵の手首に投げたりするのあるでしょ?あれ。
草鞋の鼻緒を直したり、荷物の紐を切ったり何かと重宝したらしい。
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 17:44:55.53 ID:JcgSyOlF0
いまの刀匠ってどういう造りでやってんの?
四方詰めとか甲伏せとかあるみたいだけど
139: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 18:34:38.15 ID:YvPLxE4x0
>>100
基本は甲ぶせ。
四方詰めで作ることは少ないと思う。珍しいこと知ってんな。
四方詰めは難しいぜ。俺じゃまず無理だな。
反りの調整がしづらいのと「なまり」やすいんだ。
今刀を作るって行ったら甲ぶせと思って良いと思う。
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 17:47:19.15 ID:zRlLDqZ/0
家に伝わってる薙刀の刃と脇差を白鞘に仕立て直した(元の鞘などが痛んだため親父が交換)のがあるのだが
少し刀身に錆が出てるんだけどアドバイスが欲しい。それと鞘とかの仕立て直すとどの位費用かかりますか?
143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 18:41:14.72 ID:YvPLxE4x0
>>103
手入れの油は何を使ってる?
椿油が良いと思うぞ。
慣れてないなら注意点は、油全部拭くなよw
油膜を作って保護するんだからな。
鞘は恐らく5万~8万位じゃないかな。
貧乏で困窮してる人ならもっと安いかもwww
薙刀は形状が分らんとなんとも言えん。
基本的には鍔元(刃の根元)より刃先が広いタイプだと高いと思って。
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 17:51:41.68 ID:N1DpKlGb0
短刀に興味あるんだけど、打ってもらうとなると普通の刀と比べて安くなるの?
147: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 18:51:58.37 ID:YvPLxE4x0
>>106
守り刀って言って、20~25cmくらいのなら30万くらいで買えるよ。
しかも拵え付きで。(守り刀だから鍔はないけどね)
新作で作ってもらうとどうだろうなぁ・・・
長物と比べれば当然安いよ。
刀身だけじゃなくて拵えも全て安くなる。
でも新作で刀身30cmの物作ってもらったら、40万くらいかかるんじゃね?
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 17:54:11.16 ID:GSszdoSb0
あー、やっぱり斧みたいな野良仕事道具と刀鍛冶とは分野違ったか、トン
しかしできないこともないならふむ金か
147: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 18:51:58.37 ID:YvPLxE4x0
>>107
斧だと切れ味よりも破壊力だよね。
スパッと切る力じゃなくて、叩き割る力。
そうなると、折り返しを考えずに比重の重い金属を真に入れると、
叩き割る力は増すかも。
そうやって作刀の勉強につながると考えてくれる熱心な人がいれば、
研究の延長で作ってくれるかもね。
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 17:55:13.20 ID:JcgSyOlF0
結局、古刀は無垢鍛えでも強かったんだろ
鉄の質が悪いからイロイロやってたわけで。
普通に何度か鍛えて焼き入れしてマルテンサイト出せば十分じゃないの
そりゃ芸術的な美しさを作るには職人技必要なんだろうけどさ
147: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 18:51:58.37 ID:YvPLxE4x0
>>108
焼入れはマンテルサイトを作る作業だったのか!
この用語は初めて聞いた。トンクス。
昔は混ざり物が多かったのもあるけど、
古い刀や折れた刀を潰して再利用することが多かったからだと思う。
でもな、今のようにそもそも混ぜ物が少ない純度の高い鉄から作っても、
折り返し鍛造を繰り返した鋼は圧倒的に「粘りがある」ぜ。
109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 17:58:10.16 ID:h4KjgD7c0
おお、ちょうど今日初台の刀剣博物館に行ってきたところだ。
新しい、というか現代の刀って
綺麗だけど年代物の刀に比べて凄味がない気がした。
全くの素人の感想ですまぬのだが。
149: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 18:56:05.56 ID:YvPLxE4x0
>>109
主観に素人も玄人も無い。
俺は芸大出(実際は中退w)なんだけど、
見た人が何も感じなければどんな高尚な美術品であっても、
その人にも何の価値も無いんだよ。
だからお前の目に魅力的に映らなかったなら、
その方はには魅力がなかったんだよ。
113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 18:04:11.14 ID:ev8Rj9qW0
刃の幅が60mmぐらいあるマキリみたいな小刀作って欲しい
153: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 19:01:11.96 ID:YvPLxE4x0
>>113
マキリ分からんからググって見た。
直刃の小刀やね。
ただ身幅が60って何に使うんだ・・・
まぁ、依頼すれば普通に作ってくれるよ。
刃長が10cmで良いなら、
自分で作らせてくれるところに行くと愛着沸いて良いかも。
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 18:07:05.38 ID:qqwmWNVm0
制 作 手 順 を 一 か ら 教 え て
164: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 19:34:06.33 ID:YvPLxE4x0
>>117
これは長くなりそうだから、飯食いに行ったのは否定しないw
数日にわたる作業も、一日の流れで見ると分かりやすい。
と言うわけで、後でまとめるから刀匠の一日と刀の作る流れで行くよ。
(一日の流れは鍛冶場で多少違うかもしれない)
5:30:起床
6:00:筋トレ(丸太を槌で左右100回+α)
これが師匠の目覚ましベル
6:20:火床に火を入れる
炭に火をつけ暖めておく
火床は暖かいから、夜猫とかが忍び込んで寝てる時がある
よく見ないで火をつけるとアーッ!
6:30:炭切り
鍛造に使う炭を細かく切る
炭は大体20cmくらいで来るから、5cm各くらいに切る
①まず横に半分
②縦に割る
③もう一回縦に割る(4分の1にする)
④5cmカット
7:00:爪の中から鼻くそまで炭で真っ黒になってるから風呂
7:30:NHKとか見ながら朝食
8:30:雑用
炭小屋や火床の周り掃除
167: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 19:43:02.81 ID:YvPLxE4x0
10:00:作業開始
炭を大量投入しがんがん沸かす
フイゴをがんがん吹かす
目安は・・・肌で感じろ!
大体炎が緑になるまで
10:10:①地金作り
約50cmくらいの棒の先に10×20cmほどの板をくっつける
これが土台になる
10:15:②積沸かし
前もって焼入れして硬くしておいた鉄を細かく(これを「へし金」と言う)
良い鉄と普通の鉄、刀を潰した再利用の鉄を混ぜて乗せる
よ~く熱したら、最初はこんなに弱くて良いの?って位そっと叩く。
叩くって言うよりは抑えるような感じ。
一回では終われないから、途中でまた炭に突っ込んで熱する。
何度か繰り返して固まってきたら次の段階へ。
10:45:③下鍛え(折り返し鍛錬)
今度は思いっきり叩く!
叩く強さと場所は師匠が教えてくれる
相槌全開
鉄が延びたら出刃包丁みたいな器具を当てて上から槌で打つ
そこに切れ目が入るから、切れ目で折り返す
流派で一文字や十字などやり方は変わる
168: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 19:55:47.23 ID:YvPLxE4x0
11:30:④上鍛え(折り返し鍛錬)
ここが刀の製造法で大きく変わってくる
ここでは俺の火事場でやってた甲ぶせで行く
【甲ぶせ】
心金を皮金で包み込む
パーツは2つ
【四方詰め】
心金を側金×2、刃金、棟金で四方を積める
13:00:⑤鍛接
皮金を大きく打ち延ばして心金を包む
U字にして窪みから心金の板がはみ出してるイメージ
14:00:⑥素延べ
刀の硬いに打ち延ばす
この時に、皮金が刃側に伸びすぎて心金を覆わないように注意
15:00:⑦火造り(ここうろ覚え、違う名前かも)
葉を薄く、背を厚くする
断面が3画になるように叩き延ばす
15:30:⑧空締め
手作りのカンナで表面の不純物を削り取ると同時に大体の形を整える
このとき使うかんなは -⌒- こんな形で「内側」に刃が付いてる
引く時に力を入れて、ガリガリ削りましょう
171: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 20:10:12.40 ID:YvPLxE4x0
16:00:⑨生研ぎ
カンナをかけた際に出来た傷を取り除くための研ぎ
藁灰をたっぷりつけて温度が下がるまで寝かせます。
17:00:⑩土置き
全体に土を塗る
刃に薄く、鎬に厚くが基本だと思う
この土には鉱物や藁炭などが練りこんである
土を塗ったところは温度低下が軽減される
これで堅さや反りを調節するんだ。
そしてその土の塗り方や地金と刃の付け方によって、波紋は発生する
偉い先生はココしかやらないひともいr・・・
17:30⑪焼き入れ
刀を焼いて、十分な温度になったら水に突っ込む
この時に注意するのは光と湿気
湿気がそこそこ有ったほうが良いということと、
外光が無いことから夕方~夜やることが多い
鉄の色で温度を判断し一気に水につける!
水の温度と、水へ入れるタイミング、出し方は秘伝
174: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 20:14:50.26 ID:YvPLxE4x0
18:00:⑫焼き戻し(「合取り」とも言う)
一気に冷却されて硬くなった刀を再度加熱することで「ねばり」が出る
18:30:⑬鍛冶押し
刀の反りを修正し、全体の形を再度専用カンナで荒削りする
18:45:⑭ナカゴ仕立て
鞘の中に納まる所を作る
カンナでガリガリ削って形を整えて、目釘用の穴を開ける
目釘って言うのは、鞘とナカゴの同じ場所に開けた穴に挿す木製の留め金
19:00:⑮下地研ぎ
今度は砥石を使って形を整える
研師は形を変えずに研ぐから、ここできちんと形を整えておく必要がある
19:30:⑯銘きり
ナカゴに名前を彫る
この時掘るのは本名ではなく刀匠としての名前
見えないところに入れるのが粋
・・・ではなく、何度砥いでも消えないところに掘る
20:00:仕事上がりのビールが上手い!
途中書き忘れたけど、作刀の重要アイテムに「藁灰」がある。
これは文字通り藁を灰にした物。
藁を炭にせず灰にするのは慣れが必要。
鉄を叩いて日に入れるたびに、この藁灰を全体に付けてから火に入れる。
炭きりと藁灰作りが弟子が最初に覚える鍛冶仕事。
119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 18:11:26.04 ID:vOAE/A8s0
完成したら試し斬りとかやっぱするの?
178: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 20:22:55.87 ID:YvPLxE4x0
>>119
今は基本しない。昔はした。
斬首刑や戦場から持ってきた死体を胴が重なるよう積んで、
何人切れるかとかやったらしいね。
やるとしたら、お客さんに渡す時に「切れるでしょ?」って見せるためにやる。
今は化粧砥ぎって行って片玉金属棒(通称、金玉)でピカピカに磨いちゃうんだ。
本気で切れ味上げたいなら、最後に荒い砥石で一磨き。
刃がかかってこそ切れる。
311: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/27(水) 11:34:45.44 ID:6uN1+Env0
>>119
> 今は基本しない。昔はした。
これは訂正させて。
全国300人いる刀匠さんのほとんどを知らない俺が、
全体の常識みたいに語るのはまずかった。申し訳ない。
実際には人手に渡すに当たり、
クオリティーチェックの意味で必ずするって人もいると思う。
120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 18:11:31.85 ID:5FdlNmRN0
赤羽刀は政府には返されたけど持ち主には返されてないのが多いんだよな
日本刀の刀匠って儲けにならないから金持ちの道楽みたいなもんって聞いたけどホント?
製作期間からして高くても一振り100万て安いよな
181: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 20:26:53.65 ID:YvPLxE4x0
>>120
単純に持ち主分からないからね。
美術商なんかで赤羽刀って出回るのは、
「俺適当に嘘ついて、変換の時にくすねたんだぜ!」ってのか、偽物w
125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 18:17:18.44 ID:GSszdoSb0
10年やってから普通の会社に転職したようだけど
転職難しくなかった?
184: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 20:32:01.44 ID:YvPLxE4x0
>>125
だから作刀免許持って無いって=5年以内。
そういえば期間かいてなかったな、正確には2年弱だ。
転職はすんなり行った。
ある会社の愛○万博向けの事業メンバーに引っかかった。
上手いこと刀作る前にやってた仕事がかみ合った。
ラッキーボーイ♪
130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 18:24:12.41 ID:UIMg4Od20
いくつか刀の名前教えて
188: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 20:37:03.88 ID:YvPLxE4x0
>>130
恐らく現代の刀の名前言ってもピンとこないだろ?
名刀はググレば出てくる。
俺がせっかく出張ってるんだからもっと玄人っぽいこと聞きたいんだろ?
拵えの名前を教えてやろう。
こっちのほうが俺は好き。
興味があったら拵え(こしらえ)でググレば色々出てくるかも。
【黒呂塗龍堆錦出鮫合口拵】
黒漆塗りの鞘で龍の堆金が付いてる。
柄は鮫皮で拵えてある合口=匕首。
(金で龍が書いてあるってことね)
190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 20:42:15.12 ID:GfabmsSNP
>>188
えーじゃあじゃあ黒作懸佩太刀だったら
どんな拵えになんの?
215: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 22:16:33.09 ID:YvPLxE4x0
>>190
漢字の意味が分からんな。
黒の漆塗りなら黒呂塗り。
○○な飾りや化粧があって、鍔がこんなんで、
柄はこういう素材で紐はこういうものをこういう巻き方した。
最後にこれは太刀ですよって言うのを古語に用語混じったような名前になる。
135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 18:31:11.04 ID:Ua2Ca0Y70
年収は?
192: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 20:46:47.24 ID:YvPLxE4x0
>>135
刀鍛冶の頃はもちろん0。
弟子として売り上げに貢献していると一番実感したのは・・・
道路を工事でアスファルト掘る掘削機あるでしょ?
ミスタードリラーが使ってる奴のドリルじゃなくて、
鉄のとがった芯が上下して掘るタイプ。
台風が過ぎた後は道路工事で大量に掘削機が使われて、
先が丸くなった掘削棒が運び込まれてくる。
それを適当に叩いて尖らせて、油で焼入れして一本確か2000円。ウマー
仕事しなくても家族がご飯食べていける。
上記でもまた特定要素が出てきたから詳細は伏せとく。
137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 18:32:55.71 ID:QZZRSlmCO
色々と勉強になるな
140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 18:37:48.18 ID:GfabmsSNP
踏鞴場に神棚あったりする?
天乃御影命とかあのへん
職能固有の神事とかしたりしない
194: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 20:54:12.90 ID:YvPLxE4x0
>>140
当然のようにあるだろうけど、何を祭ってるかまでは知らない。
刀匠は神道、仏教ともつながってる人が多い。
仕事上の人もいるけど、信心深い人も多いと思う。
若い弟子は知らん。
144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 18:44:02.26 ID:T1lpRKmGO
守り刀とか欲しいけど保管場所に困りそう
195: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 20:59:38.61 ID:YvPLxE4x0
>>144
守り刀なら大きくないからショーケースでいいよ。
強化ガラスで鍵つきにすればおk。
なおかつそこに鉛とか仕込んで、持ち運び困難にすれば尚可。
新作の申請でも通るでしょ。
146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 18:44:44.66 ID:vOAE/A8s0
メンテとか必要なの?欲しいけど月一で手入れしなきゃとかだとめんどい
195: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 20:59:38.61 ID:YvPLxE4x0
>>146
メンテ=手入れは環境や地域で変わる。
沿岸沿いや塩の強い地域は錆も出やすいから週一。
そうじゃなくて湿度が高いなら月一。
乾燥地方なら2ヶ月に一回でも錆びないんじゃないかな。
ただ、出来れば週末に手入れしながらニマニマしてるくらいの方が、
刀と言う高価な嗜虐品を買うにはちょうど良いと思うんだぜ。
163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 19:31:19.10 ID:nEWo23r/Q
カーンwwwwwwwwwカーンwwwwwwwwwwww
オゥフwwwwwwwwミュフュッシュwwwwwwwwwwwww
熱いでござるwwwwwwwww熱いでござるwwwwwwwwwwwwwwwwww
165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 19:36:21.75 ID:bG6IVrlY0
昔、○人切りっていう有名な逸話があって、よくクイズ番組でそんなに切ったら日本刀は折れますとかやってたんだけど、
10年前くらいに秘伝の書が発見されて、それで作ったら数人切っても折れないような刀が出来たそうだ。
172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 20:10:53.09 ID:QLKQP+TfP
>>165
確か最高が5人切り
183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 20:31:44.04 ID:FPTfY8Ql0
>>172
最高は一太刀では七ツ胴、つまり7人分まとめてだ
204: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 21:36:57.56 ID:YvPLxE4x0
>>172
ココに関しては正確な資料があるんだぜ。
当然だよな。人切って試してたんだもん。
なのにどうして訳の分からん説が飛び交うのかが疑問だ。
まず前提が必要。
【戦場】
砥がずに20人以上殺した刀は山のようにある。
何故なら、鎧を着ている相手を殺すには、
ノド等の急所を「切る」か突くのが確実だから。
脇やノドは切っても血油なんかそう付かない。
そして、鎧の上から叩き切るのは切れ味多少落ちてても関係ない。
重量で叩き割るんだよ。ドタマ勝ち割るの。
【野試合?】
野武士や素浪人同士の切りあいかな?
帷子も傷に切りあうのは決闘とか辻きり、上記に襲われる側だね。
この場合でも振りぬく腕があって、首や腕なら10本いけるかいけないかじゃね?
胴を袈裟懸けで、体内で刃が止まったりしたらもっと減るだろうね。
戦場でも野試合でも刀が欠けた、折れたら倒れてる奴のを使うのが普通だったらしいよ。
207: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 21:49:07.63 ID:YvPLxE4x0
一応>>204を補足
刀で何人切れるかだけど、>>204で書いたのは十分な切れ味を保てると言う観点ね。
切るだけならちょっとやそっとの血油ついてもいけるよ。
その為にも戦場に行く前にはさっと荒い砥石で研ぐ
210: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 22:02:01.12 ID:YvPLxE4x0
>>207の補足。
実際の制作日数は作業が被るところで、
別の材料も作ることが多いから一概には言えない。
(へし金、小刀、その他作刀道具など)
甲ぶせで4~5日かな。
四方詰めは作ったとこ見たこと無いから分からんけど。
作るパーツが多くなる=別々に鍛錬しなければいけない。
だからもっと時間かかりそう。
169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 19:55:56.59 ID:5F++A8ct0
暇な時に刀剣図鑑開いてニヤニヤしている俺にとってはたまらんスレだ
でもヨーロッパ系の剣がすきなんです…ものすごく多様で
ヨーロッパの剣って半分鈍器だけどね
クレイモアマンセー
203: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 21:28:01.77 ID:YvPLxE4x0
>>169
当時は世界中の刃物を作ってみたかった。
性質や用途の違いは別としても、日本刀の製造技術は非常に高いと思う。
なら、海外の刃物で日本刀の製造技術がマッチする物があるんじゃないかってね。
中世の武器も作ってみたかったね。
展示会で「ここにある武器は全て殺傷能力があるのでお気をつけください」とかw
170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 20:03:10.87 ID:Vj6SmYdM0
正直言って刀なんか今後欲しいとも思わんだろうが、このスレはおもしろい
173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 20:14:20.09 ID:QLKQP+TfP
刀なんて骨董の分野で少し需要あるだけじゃね?
今時の刀を買い求める客なんて皆無だろ
205: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 21:40:03.78 ID:YvPLxE4x0
>>173
皆無ではない。でも非常に少ない。
どれくらい少ないかは・・・全国にたった300人しかいない刀匠の
実に8割がこの道でご飯を食べれないくらい少ない。
俺は刀剣業界はもっとオープンにと言ったけど、
かと言ってこうしたら業界が上向くって言う案も無いのは正直なところ。
無茶な話でも良いからみんな好き放題書いてくれ。
面白い話し合ったら、刀剣協会に嘆願書なり企画書書いて持っていくよ。
企画書は仕事でお任せだし、
ほら・・・これからの人生まだ決まってないからwww
ちなみに刀剣協会って言ってるけど、
正確には「日本美術刀剣保存協会」な。
175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 20:14:51.47 ID:vOAE/A8s0
こんな詳しく書いて大丈夫なんか?!ってくらい書いてくれるなwktk
191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 20:44:39.00 ID:TJc9r2RQ0
そもそもどういう人たちが買っていくんだ?
216: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 22:22:18.32 ID:YvPLxE4x0
>>191
・純粋に刀が欲しい人
・刀を持ってる事でハクを付けたい人
・税金対策
この3パターンがメインじゃね。
200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 21:18:01.39 ID:GSszdoSb0
人間国宝レベルになると年収一億くらいく?
219: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 22:29:08.37 ID:YvPLxE4x0
>>200
人間国宝、重文クラスの方の新刀で300万(白鞘)。
これは実際の取引価格。
残念なことに重文クラスの方は、お年を召してることが多い。
鍛冶場で最初から最後までたつことが少ない。
よって、土置きや焼入れ、銘きりだけをされる人が多くなってくる。
体力的な問題はしょうがないと思う。
でも、そうじゃなくて、サボってるとかでもなくて、
慣習とでも言うか体力以外の理由も有るんだ。
そこは察してくれ。
223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 22:33:53.13 ID:GSszdoSb0
>>219
300万かあ
1本1000万くらいするのかと思ってた
237: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 23:14:06.41 ID:YvPLxE4x0
>>223
1000万の刀もあるよ。
ここまで来ると言い値だけどね。
作刀会で大臣賞やらもらっちゃったらそんな値段も付くだろうね。
後は、晩年に向けて価値が上がっていく傾向があるから、
お年を召された名人本人が晩作と腹くくって作ったりしたら、
それも高値が付いてもおかしくないね。
作刀会と言うと「新作刀展覧会」だったけど、
今は「新作名刀展」と言うらしい。
作刀会じゃ通じなくなりそうだな・・・
209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 21:59:14.01 ID:eSvnbUdQ0
やべえ寝る前にこんな浪漫溢れるスレを見つけてしまった
刀匠の一日とか知りたくても知れなかったよ、ありがとう
212: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 22:07:33.75 ID:wIrvlOvC0
日本刀買いたくても高いんだよね
作業工程と技術とかの話を見てて高いのも良く分かるけど。
売ってる店を見ても何故か胡散臭い感じがするのも嫌。
刀は好き。
227: ◆LFp0vwuP22 2010/01/26(火) 22:43:49.81 ID:YvPLxE4x0
>>212
そういう人がそれでも欲しい時に刀匠を尋ねる。
買うために来たわけじゃないけど、
色々話をしながら作刀風景を見ているうちに我慢できなくなる。
そうなると本人も本気でお財布勘定し出す。
こっちも予算内で何とか良い物を作ろうとする。
長物にするのか、脇差サイズにするのか短刀にするのか。
白鞘にするのか拵えに力を入れるのか。
そうやって「良い仕事」は生まれるんだぜぃ。
242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 23:34:49.91 ID:qqwmWNVm0
このスレそろそろ終わりだな
もう寝ろ1
参考になったぜ畜生
248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/26(火) 23:53:36.41 ID:VmOOt3A60
刀匠界で
一番腕が良い人っていうか
有名な人って誰?
251: ◆LFp0vwuP22 2010/01/27(水) 00:01:12.61 ID:6uN1+Env0
>>248
一番有名な人かぁ。
一般的にって言うと逆に分からないけど、
俺がいた一門の宮入行平先生はメジャーかつ大御所だね。
人間国宝の刀匠って新たに増えたのか見てたら、今は修行期間4年らしいね。
俺は5年って聞いてたけど、10年前だからきっと当時から4年だったんだと思う。
一応良心的に考えてみると、作刀免許取るまで続かない人がほとんどから、
最初の1年は様子見が慣習になってるとか・・・あるのかな?
現役の人がもし見てたら教えてwww
270: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/27(水) 01:00:04.72 ID:Z2KSfOyx0
刀匠って女はだめって聞いたことあるんだけどマジ?
273: ◆LFp0vwuP22 2010/01/27(水) 01:05:47.50 ID:1FFXZBSg0
>>270
刀匠の徒弟制度として、女人禁制はあるね。
女を鍛冶場に入れるなとかさ。
でも実際は、独立してお金も無いとなると、
手伝ってくれるのは奥さんだけってのは良くある話。
女学生の体験コース参加もあるし、昔ほど厳しくは無い。
作刀免許の受験資格にあるかは分からない。
奥さんかもしれないけど、作刀会の授賞式で女性が賞状受け取ってるのは見たことある。
今の世の中は男女平等うるさいし、
ボクシングとかスポーツも男だけだったのが女性もプロで参加してるでしょ?
今はだめでも、弟子入りして一定期間の実績がある女性が声を上げれば、
女性でも取れる可能性はあるとおもう
272: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/27(水) 01:05:04.17 ID:I8Bu6gW90
お前みたいな奴嫌いじゃないぜ
295: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/27(水) 02:20:51.70 ID:VmEbnwR70
勉強になりました
感謝
296: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/27(水) 02:23:09.14 ID:xD/zhM5f0
乙
297: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/27(水) 02:24:00.45 ID:3lZAHqcp0
すごく面白かったよ
刀を打つのって不純物を出してたんだな
299: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/27(水) 05:02:20.67 ID:wqyX7+YiO
ようやく見終わった
これは勉強になるな