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    【心霊スポット/廃墟部門】厳選9話



    怖い話グランプリにご応募いただいた中でも比較的多かったのが、心霊スポットや廃墟での体験談でした。
    この記事では、そんな心霊スポットや廃墟でのお話を9話ご紹介させていただきます。

    目次

    ● 廃旅館にて 回転ネコ様
    ● いずれ遭う おはし様
    ●  こうへー様
    ● 八瀬比叡山口 りゅんりゅん様
    ● 動画の中の笑い声 エイデン様
    ● 心霊体験 レイヤーズ様
    ● 噂(長編) 煮たまご様
    ● 望んだはずの霊体験(長編) さっさー様
    ● 心中(長編) KAA様




    廃旅館にて

    ペンネーム:回転ネコ

    数年前の春。当時私は高校受験を終えて、中学生最後の春休み、友人との廃墟散策にハマっていました。

    その日は、県内でも有名な旅館の廃墟に行こうと、カメラを片手に、向かいました。
    電車を降りると、春ということで、桜も綺麗に咲いておりました。これだけ見事だったら名所になってもいいものだよなあと思うのですが、私たち以外、全く誰も降りません。

    駅の目の前には、大きな川が流れていて、橋が一つだけ架けられています。その橋の向こうは、結構車の通りがあって、人もまあまあ居るのですが、無人駅側は、その廃墟以外はほぼ何もありません。 せいぜい潰れた喫茶店があるだけで、まるで橋のあちらとこちらで、空間が区切られているような、廃墟側だけ時間が止まってしまっているような、そんな異様な空気が漂っていました。

    しばらく周辺を散歩して、いざ「じゃあ、廃墟、行ってみようか。」と。その廃墟は駅のすぐ近くにあるのですが、見るからに物々しい雰囲気を醸し出していて、その大きな建造物は、中学生の私たちの緊張と恐怖を生むには充分なシロモノでした。そこまでの道中には、かつての興隆を思わせる看板や、やたらと湿り気の多い木々が並び、それらが合わさって、目がくらむような異世界に迷い込んでしまった感覚になりました。

    いざ、目の当たりにすると、その旅館の廃墟は、こちらを飲み込んでしまうような圧迫感がありました。所々割れた窓ガラスからは、誰かがこちらを覗いているような気がするし、錆びついた螺旋階段は、枯れ木のように細くなっていて、今にも折れてしまいそうで。

    しばらく、ボーッと友人と二人で立ちつくしてしまいました。すると、トタンの仕切りがあった所から、ヘルメットをして、ニッカポッカを履いた、明らかに現場作業員のような男性が出てきて、こちらをジロリと睨むのです。

    ああ、「ここはもうすぐ壊されちゃうのかな?」と、「人が出入りしてるから、中には行けないね。」と、まだ呆然としていた私に、友人が畳み掛けるように言いました。
    「そうだね。」ちょっとだけホッとして私たちは、その廃墟の中へは入りませんでした。

    夏です。高校生になった私たちは、あまり連絡も取らなくなり、若干寂しさがありながらも、以前のように遊んだりはしていませんでした。そう、夏。そんな友人から、一通のメールが届きました。

    「夕方のニュース、見た?」
    「部活だったから、テレビ見てない。」
    「春に行ったけど入れなかった廃墟覚えてる?」
    「うん。何?」
    「あそこで白骨死体が見つかったっぽい。」

    白骨死体ということは、私たちが行った春には、既に、死体があったはずです。では、あの時に、廃墟から出てきた作業員風の男性は、一体何だったのでしょうか……?

    今でもその廃墟は、取り壊されることなく、あの場に鎮座し続けています。

    久しぶりに先日行ってみたのですが、監視カメラやバリケードがなされており、当時よりさらに厳重になっておりました。あの時入っていたらと思うと……ゾッとします。ご拝読ありがとうございました。



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    いずれ遭う

    ペンネーム:おはし

    おおよそ20年近く前の話です。

    当時の私はUMA・UFO・幽霊等の怪奇現象に強く憧れを持ち、とにかく何かを体験したいと心霊スポットをしらみつぶしに巡っていました。
    女の幽霊が出る○○池、何かを見たと噂の絶えない某トンネル、多数が男の幽霊を見たと話す機関車のある公園。
    そのどれもが空振りで、現場で感じる事は雰囲気が気持ち悪いのみでした。
    もう自分は怪奇現象に遭遇する事はないのだと諦めつつも怪奇情報を探していた時、バイト先のお客様から初耳の情報を得たのです。

    ○○山、○○渓の一本道を少し外れた所に、とても恐ろしい廃旅館がある。
    廃業の理由は観光客の激減と思われているが、実は幽霊が出るから廃業せざるをえなくなったのだ、と。

    現場は車で30分と面倒な距離でなく、どうせ空振りだろうと思いつつ少しの期待もありましたのでいつもの心霊メンバー3人に集合の連絡を入れました。
    怪奇現象を求める3人でしたので話は直ぐにまとまり、次の日午前0時には四人でAの車に乗り廃旅館へ向かったのです。

    A・B・C・私、共に怪奇現象に遭った事が無いので全く恐怖心は感じておらず、帰りのファミレスは可愛い店員さんの居る店にしよう等と下らない話で盛り上がって居る内に車は○○山に入って行きます。
    当時はカーナビやスマホなどは無く、手書きの地図を頼りにあっちに行ったりこっちに行ったりフラフラと迷いながら到着したのは午前二時を少し回った所でした。

    その建物は四階建てで見渡すと駐車場であったであろう広場があり、廃旅館のど真ん前に車を停めてヘッドライトで中を照らしてみても埃と吸い込まれるような暗闇で何も見えません。
    山の独特の静けさが雰囲気を高め、割れたガラスに破れたカーテン。

    誰が見てもそれは立派な心霊スポットです。

    多少の期待を持った私達は我先にと車を降り、懐中電灯をスタンバイ。
    私とCが一服しようとしていると、AとBが待ち切れないと先に入ってしまいました。

    まぁ良いかと煙草を吸いながら建物を眺めていると懐中電灯の明かりがチラチラと一階、そして二階へと上がって行きます。
    煙草を吸い終わり、尿意をもよおした私は旅館とは反対側にある川で用を足していました。
    チラっとCを見ると建物に向かって手を振って居ます。

    私「どうした?」

    C 「いや、あいつらが上から手を振ってたんや」

    私が振り向くと何もありません。

    まぁ良いやと懐中電灯に明かりを点け、いざ廃旅館へ!と入り口を跨ごうとしたその時、

    「うわぁぁああああああ!」

    AとBが大声で叫びながら飛び出し、

    A「早よ! 早よ車に乗れ!」

    何が何やらサッパリ分からないまま何かヤバそうだと車に乗り込み、猛発進する車の中で転げ回るCと私。
    多少運転が落ち着いた頃に、何があったのか聞きますが強張った表情をしたまま何も言おうとしないAとB。

    このまま帰って事故にでも遭うのはマズいと山を下った所にあるコンビニに立ち寄り、AとBに暖かい飲み物を飲ませました。

    Aがゆっくりと

    「お前ら、中には入らなかったのか?」

    「ずっと入り口にいたのか?」

    独り言のように呟き、それに続きBが話し始めました。

    一階から二階に上がる時までは何も無かった。二階に上がった時、階段の下から足音が聞こえて来て、こっちが進むと足音も進み、止まると足音も止まるからお前らが俺達を驚かそうとしてると思って小刻みに進んだり止まったりで遊んでた時に、窓から下を見たらお前ら二人とも車の横におるのが見えたんや。

    あれ? じゃあ後ろのんは誰や?って考えた瞬間、足音が止まらなくなってどんどん近づいて来るんや。

    めっちゃ怖なって走りまくっても直ぐ後ろまで足音が迫って来てるし、もうアカンと思った時に入り口に居るお前らが見えて何とか出られたんや…。

    C「でもお前ら窓から手振ってたやん?俺が振り返したの、分かってたやろ?」

    B「いや、振ってない。下を見ただけや」

    C「いやいや、三階からめっちゃ振ってたやん!」

    A・B 「・・・・・・・・・・俺ら、二階までしか上ってないで…」

    今度はCが真っ青になり見た事のない表情で、俺は誰に手を振ってたんや…と黙ってしまいました。

    しかし私は気付いていたのです。
    もうすぐ私の誕生日、このサプライズは日々怪奇現象を求めている私への誕生日プレゼントなのだと!

    上手く騙されてやらないと、せっかく迫真の演技をしている三人に申し訳ないと一生懸命に驚いたり怖がったふりをしつつ皆の様子を楽しんでいました。
    しかし徐々に辺りが明るくなり始め、眠たくなった私は 

    「まぁまぁ、こういう事もあるさ!」

    といい加減に元気付け、もう帰ろうと皆を立たせ車に乗せた後、一人コンビニのトイレで用を足していました。
    持つべきモノは良い友人だと上機嫌でトイレから出て来ると、何か様子がおかしい。
    三人が車の周りで騒いでいる。
    何ぞ?と近寄り、Aが指さした先を見ると

    大人と子供、大量の、大小無数の手形が車の至る所にべったりと付いている。

    あれ? 本気なん?
    サプライズよなぁ?

    袖でゴシゴシしても、ウエットティッシュで擦ってみても、手形は全く落ちる様子がない。

    その場での三人の怯え様、切羽詰まったような表情。
    誕生日プレゼント等ではなく本気の怪奇現象だったとやっと気付き、一気に冷や汗が噴き出した瞬間でした。
    しかしとても眠かったので車に乗りたがらない皆を「まぁまぁ」と元気付けつつ帰路につき、自分の車でなくて本当に良かったと安堵しました。

    結局私は何も幽霊らしきモノを見られなかったのですが、残された消えない意味の分からない手形が幽霊の存在を示していると確信し、もう二度と心霊スポットに興味本位で足を運ばない事を心に決めました。

    その後、私を含め全員が特に何も無く過ごせている事を本当にありがたく思います。
    あのままA・Bが何かに捕まっていれば、今の自分はきっと居ないでしょうから。

    手形は一週間くらいすると、自然と消えたそうです。



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    ペンネーム:こうへー

    場所は関西地方とだけ。10年以上昔の話です。
    高校2年生の夏、中学の友達男5人でありがちですが肝試しに行こうという運びになりました。

    地元はいわゆる心霊スポットが多い県という事もあり、その中の一家が惨殺された、という場所に一泊する事になりました。

    この家は山の中にあって、これを書くと解る人もいるかと思うのですが、家の前に立ち入り禁止の札がかかるつり橋があって、上に新しく作られた橋があるのです。

    ようは古い橋を取り壊さず立ち入り禁止にして新しい橋を少しずれた場所に作ってある不思議な所です。
    で、目的の家は立ち入り禁止の古いつり橋の先にある、という感じです。

    自分、坂本、マーガリン、マチュピチュともう一人マッスルという友達の5人の予定でしたが、マッスルが急用で来れなくなり、結局4人で夕方、寝袋とゲームを持って自転車でその家に向かいました。

    到着して見るとその家は木造平屋で一見して「昔の家」って感じでした。
    家具とかは一切なかったです。
    家のつくりとしてはサザエさん家を想像して頂けると解り易いと思います。

    庭に自転車を置いて庭から家に入りました。
    庭から2つ部屋が見える感じで、突き当たりの部屋の前の廊下に大きな穴が開いていまいました。
    危ねーから気をつけよーな、なんて話をして散策をしてました。

    そのすぐ隣の部屋、廊下に面して夕方といえ夏です。まだ日は高いはずなのになんだかどんよりしていて状態が酷い。
    人の手によってなのか風化なのか解りませんが、壁に飛び散った血痕を思わせるシミがあったり、とにかく暗い部屋がありました。

    一瞬、全員息を呑んで圧倒されたのを覚えてます。ここが件の部屋だと皆理解しました。

    沈黙を破るようにマーガリンが「ジャンケンで負けたヤツがここで寝ようぜwww」と提案してきました。

    言いだしっぺの法則でマーガリンが負け、この部屋で寝る事となりました。
    自分と坂本とマチュピチュは奥に穴のある突き当たりの部屋で一晩過ごすことになりました。

    マーガリンはともかくとしても自分はとても怖かったのを覚えてます。なので持ってきたゲームボーイアドバンスでずっと遊んでました。

    寝れるはずもなく、しかし10代の男子には譲れない意地があり帰りたいとも言えず、夜が明けるのをただただ待っていました。

    深夜2時過ぎに廊下を歩く音がしました。

    「マーガリンのヤツ、怖くなって合流しに来やがったなww」と坂本が言いました。

    しかし足音は自分たちの部屋の前で止まり、やがて踵を返して帰っていきました。

    「なんだ、マーガリンのヤツww家に帰ったんじゃねえのww」とか言ってて笑ってました。

    そんなこんなで4時には日が昇り、帰るかという運びになりました。
    ゲームボーイから顔を上げると気がつきました。

    自分たちのいる部屋は庭に面しているわけですから、庭が一望できるわけです。
    庭に止めてある自転車が3台になっている・・・マーガリンの自転車がないのです。
    隣の部屋にもマーガリンがいないのです。

    「やっぱりアイツあの時怖くなって先に帰ったんだなwwだっせえwww」

    ゲームに夢中で気がつかなっかったのかな、なんて言いながら口には出せないですが怖かったのでそそくさと帰り支度をしました。

    帰宅するとマッスルから「昨晩はどうだった?」という旨のメールが入ってました。
    自分はマーガリンが先に帰っちゃってさ~wwwなんて返信をして恐怖で一睡もしていなっかったのでそのまま寝ました。

    午後3時、マッスルからの着信で目が覚めました。
    出て見るとマッスルではなく住職をされてるマッスルのお父さんでした。

    マッスル父は「昨晩はどこに行った?」「何をした?」「マーガリンはどこにいる?」等、出るなり質問攻めにしてきました。
    マーガリンの所在については解らない、帰ったんじゃないですかね?なんて話てると

    「とりあえず寺に来い」と言われました。

    寺に着くと坂本とマチュピチュ、マッスルがすでにそろっていました。で、まずマッスル父に平手で殴られました。
    なんでお前は止めなかった!という理由で行ってないマッスルもグーパンで吹っ飛ばされてました。

    で再度、家の様子、マーガリンのことを尋ねられました。

    殺人があったであろう部屋にジャンケンで負けたマーガリンが一人でいた事、
    自分たちは穴が入り口に開いてる隣の部屋にいた事、
    夜中に足音がしてマーガリンが帰宅したと思った事、

    「マーガリン君はまだ帰宅してないらしい」

    マッスル父はマーガリン宅に連絡を入れて確認していたそうな。で

    「おそらくその穴だ」と言うのです。

    何がなんだかわかりませんが、とりあえずマッスル父の運転で件の家に向かう事になりました。

    ついて見ると、これは本当にぞっとしたのですが、
    自分たち3人がいた部屋の前にあった穴に130cmくらいの板が被せてあったのです。

    朝の記憶はないんです。というかマーガリンがいない事に気を取られてまったく気にも留めてなかったもんでびっくりしました。

    「こんな板来たときはなかった!」と言うと、マッスル父がその板をどけました。

    すると赤い布が見えたんですよ。

    マーガリンの寝袋です。サナギみたいな格好のマーガリンと自転車が床下に埋まってたんです。

    床下って狭いじゃあないですか、丸まってたといっても横って訳じゃなくて縦に。自転車も縦になんです。

    で、文字通り床下の土がえぐれてマーガリンとマーガリンの自転車が埋まってたんです。押し込まれて板で蓋をされた、って感じです。

    すぐ救急車呼んで、自分らは寺で御祓いしてもらいました。
    この時にマッスル父に再度怒られ殴られ、「もう関わるな」と強く念を押されました。

    ただこの時、ちらっと古い橋がなぜあのままあるのかについては、「壊そうとすると人が死ぬ」とマッスル父が言ってました。
    何か知ってる風だったのですがマッスル父の剣幕に押されそれ以上の事は聞けませんでした。
    幸いマーガリンは気を失っていただけで、翌日には目を醒ましてました。

    目を醒ましたマーガリンに昨晩の話を聞いても、当人は寝た記憶もなければ、床下に埋まってたなんて信じられないという風でした。

    次の日に退院という事だたのでとりあえず御祓い行けよ、と声をかけ、自分はもう絶対心霊スポットには行かないと誓ったのでした。

    2日後、マチュピチュから「マーガリンが事故った」と聞かされました。
    マーガリンが退院した翌日でした。大変な事故で頭蓋骨骨折と脳みその大半が欠損したらしいです。その他もずたぼろになったらしいです。
    退院したその足で御祓いに行けば寝たきりにならなかったものを。

    今になってあの夜のことを考えると、廊下を歩く足音はマーガリンを運んで埋めた何者かの足音だったのか、と思い出しては身震いします。

    上京して10年たつのでまだあの家はあるのか現状は解りません。
    坂本が失踪して、マーガリンが亡くなって、当時のメンバーではもう集まれなくなりました。

    やっぱりむやみやたらにいわくのある場所には近づかない方がいいです。肝試しにしては失うものが多すぎますよ。



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    八瀬比叡山口

    ペンネーム:りゅんりゅん

    大学生の頃の話。
    京都に住んでいた俺は、毎年夏になると必ず肝試しをすることにしていた。

    その肝試しというのは、深夜に叡山電鉄の終点駅「八瀬比叡山口駅」まで自転車を漕いで山道を登るということ。
    かなり急な坂道で、ほとんど街灯もない中、ただただ汗だくで目的地を目指すだけの青春っぽい行事。
    決まって親友のAとそれを行なっていた。
    毎年何事もなく終わるのだが、大学4回生の夏に一度だけ不思議なことがあったので書いてみたい。

    その年、これが学生最後の肝試しか…とAと共に山道を漕いでいた。2人して汗をかき、やっと辿り着いた八瀬比叡山口駅。深夜2時、誰もいない駅を見渡して、ちょっと感慨深くなりながら改札前でタバコに火をつける。

    フーっと煙を吐いてAの方を見ると、着いたばかりだというのに何故かもう自転車に跨り、Aは来たばかりの坂道を下ろうとしている。
    何かあったのか、どうしたのか、慌てて俺も自転車に跨りAの後を追いかける。

    「ちょっと待てって!」

    俺の声など聞こえないかのようにAはぐんぐん坂道を漕ぐ。急な坂なので、とんでもないスピードが出る。にもかかわらず、速度を落とそうとしないA。
    道は暗いし、ガードレールの下は崖。
    途中さすがに危ないと思い、ブレーキをしっかり目に握ると、突如後ろから声がした。

    「おい!どこ行くんだ!」

    振り返るとそこには、前方にいるはずのAがいた。一瞬頭が真っ白になって、もう一度前を見た。前には誰もいなかった。

    「お前が急に自転車漕ぎ出すから、慌てて追いかけたんだよ!」とA。

    「いや、お前が急に漕ぎ始めたんだろ!?」最後まで俺たちの会話は噛み合わず、気味悪くなりながら山を降りた。そして結局、数年経った今でも分からずじまいでいる。

    もう二度と、深夜に八瀬比叡山口には行かない。



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    動画の中の笑い声

    ペンネーム:エイデン

    今から6年前、俺が中2の時の話だ。俺は中学で仲の良かった友達3人(A B C)と夏休みに肝試しをする事にした。

    当時通っていた中学は切り崩されて開発された山の中腹に位置していて上には墓地、下には親の代から空きっぱなしで曰く付きの有名な廃墟があり、肝試しにはうってつけのスポットだった。勿論俺たちは迷わずその廃墟と墓地を巡ることに決めた。

    最初はウキウキで楽しみにしていた俺達も田舎の夜で真っ暗な中廃墟に入っていくのは恐ろしく、俺を含め皆怯えてたのを覚えている。しかし、どうせならと皆自分のスマホで怖いながらも動画を撮影しながら進んでいた。まぁみんな怖がって黙って引っ付いて歩いてたもんだから動画の絵面も変わんねぇし声も殆ど入ってないんだがな。

    廃墟はそこそこ広くキッチンやトイレが共同の下宿所って感じだったと思う。トイレを巡り、キッチンを巡り。2階へ差し掛かろうとしていた時、俺はどうしても怖くていち早く逃げ出したかったのと2階の床が抜けるのではという恐怖からもう出ないかと提案した。怖がっていたほかのメンツも賛成してくれたのでその廃墟をあとにした。

    その次に行く予定の中学の上にある墓地へ進んでいる途中、先程の廃墟での恐怖感も幾分薄れてきた俺たちは道中退屈になり廃墟で皆で動画をとっていたのを思い出し、その中のAのスマホの動画を皆で観ながら墓地へ向かうことにした。

    動画を観ながら歩いてる時、俺は動画に夢中になりすぎていて足元に注意が行ってなかった。そのせいで溝に足を取られて躓いてしまってそこを皆に見られて笑われてしまった。その直後、動画内の俺達も笑ってたもんだから余計可笑しくて皆で爆笑してた。

    その後墓地へ辿りついて適当に墓地を回るが大した事はなくて怖かったのは廃墟だけだったなとか、俺が転けたのが1番良かったなんて言いながらその日は解散になった。

    家に帰って俺はふと自分の撮った動画も見てみようと思い、自分の動画を見ていた。そこでふとある事に気づきゾッとしたのだが俺の動画には笑い声が入っていなかったんだ。Aのスマホの動画の俺たちは明らかに俺がこけた時に笑っていたのに。

    不思議に思ったが、それもそのはずで俺達は廃墟を巡っている途中怖くて会話の1つも交わしていなかった、そんな中で笑いが起きるはずなんてないんだ。

    その後急いでLINEで皆にそれを言って、次の日学校で俺達は各々の動画を照らし合わせた。
    やはりBとCの動画内でも俺達は黙って歩いていた。
    その後、Aの動画を見てみたがこの動画でだけ俺たちは笑っていた。それも昨日と違い良く良く聞いてみると皆笑ってはいるんだが声に抑揚がなく、不自然なくらい綺麗にハモって笑っていた。
    その様が余りにも不気味すぎてAは急いで動画を削除したが、あれがなんだったのかは未だにはっきりとはしていない。



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    心霊体験

    ペンネーム:レイヤーズ

    もうだいぶ昔ですが、車の免許を取りたてで、運転が楽しくて仕方なかった頃の話です。
    その頃の年代なので、色々なものに興味があり、季節が夏だったこともあって特に心霊スポット巡りが仲間内で流行っていました。誰しもそういう時期があると思います。

    かなり遠いスポットにも車で足を伸ばすことができるようになったので当時色々な場所を回りましたが、私は霊感はまったくなく、それまで一度も霊現象を経験したことはありませんし、今現在でもあの一件は何だったのか分かりません。

    場所が分かってしまうかもしれませんが、関東のとある城跡での話です。
    歴史ある遺跡として、昼間は閑静な場所なのですが、夜は人通りや明かりが無く、いかにも心霊スポットといった雰囲気が好きで、その当時わりと頻繁に訪れていました。

    自然あふれる静かな小道の突き当たり(駐車場ではありません)に車を停め、そこから森をくり抜いて造ったような土の階段を降りると窪地になっており、原っぱ。江戸時代にいわくのあった池。それと、ここを心霊スポットとして有名にした、とあるオブジェが置いてある場所です。
    (スポット名にもなっているので、詳しい方ならもうお分かりかもしれません)

    その夜は、私と友人の男A、女性BCを含めて4名で夜のドライブを楽しんでいたところ、その地域が近かったこともあって「あそこ(城跡)に行ってみるか!」となりました。

    いつもは懐中電灯など準備するのですが、その日は突然決まった予定のため手ぶらでした。夜中の2時くらいだったと思います。

    到着して車を下車したまでは良いのですが、月が雲に覆われた真っ暗な夜でしたので、さきほど記載した、森をくり抜いて造ったような土の階段を降りる入口はポッカリと漆黒で、進むのが躊躇われるほどでした。

    というのも、森をくり抜いたその階段は、両側が木の根っこむき出しの背丈ほどの土の壁。横幅は3メートルほどなのですが、長さが40メートルほどあり、明かりをもっていない身としては恐怖以外の何者でもありません。

    ただ、女性連れだったことや、これまで何度も訪れて怖い経験をしていないという理由から、思い切って決行することにしました。

    余談ですが、その日のメンバーでこのスポットに行った事があるのは私だけで、連れてきた手前、もう引き返せなくなったというのも理由です。
    もう一つ余談ですが、私は人一倍怖がりなところがあり、心霊スポットではかならず一番前を選びます。。
    後ろは怖いし、なぜか一番前が安全という思い込みからです(笑)

    階段を踏み込んですぐ感じたのが、本当の闇の恐怖です。
    月の出ていない森の階段は、目を閉じても開けても同じ暗さで、舗装されていない土の階段を降りていくという行為は、心霊スポット以前に危険でした。

    最初はABCもさすがに「やめようか」と言い出していましたが、そこは若い世代。少し降りかけると話題が切り替わり、にぎやかな雰囲気になり(私以外は)、明かりを持っていない私たちは、かなりゆっくりな速度で降りて行きました。

    自然と男女2:2のパーティ編成で降りていたのですが、半分ほど差し掛かった時、後ろの女性Cが突然「なんかあそこ光ってない?」と言い出しました。

    実は、先頭にいた私は少し前に気づいていたのです。
    10メートルほど先の左側の壁がうっすらと光っていることを。

    漆黒の闇のなかにあって、本当に「うっすら」という表現が適しているのですが、たしかに青白く光っている箇所があるのです。

    他メンバーは光っているものが見えなかったのか、それほどの事態だと受け取らなかったのか、その話題はそれきりで、一人だまり続ける私とは裏腹に、暗いだの危ないだのとキャーキャー騒いでいたのですが。

    恐怖に直面した時、人間は思考が止まり、逃げることも声を出すこともできないのですね。
    振り返ってみてそう思います。
    自分だけが見えていたわけではないんだ。光る植物って何かあったっけ。
    このまま進んでいいのかな。先頭やめておけばよかったな。
    思考が鈍った頭のなかで、発光体を目前に私はぼんやりとそんなことを考えていました。

    その時、後ろにいた友人Aが明かりつけようと言い出し、ライターをつけたのです。
    明かりがつくと、影ができますよね。
    発光体はすぐ近くに迫っていたので、ライターの前にいる私の影がその発光体と重なるとどうなるんだろう。
    ライターで暗闇がパッと明るくなったタイミングで、私は考えました。
    結論。私の影より明るかったのです。
    うっすらではありますが、あきらかに青白く発光している何かがここにあるという事実に、恐怖と興味で頭が混乱しました。
    もう目前で、その「光る何か」との距離は1メートルほどです。

    ちょうど真横に差し掛かったとき。
    一瞬です。
    私は首を90度曲げ、一瞬だけその発光体を見ました。
    ・・・そしてすぐ、見たことを後悔しました。

    それは、50歳くらいの中年の男の人でした。

    横向きに体育座りをした中年の男の人が、土の壁に張り付く(浮いている)ような格好でこちらを向いていたのです。

    すぐに顔を戻したので、表情や服装などはわかりませんが、なにしろ1メートルほどの距離でみたので中年の男性ということだけははっきり分かりました。

    その後は、頭が真っ白になってしまったのであまり覚えていません。
    広場に出て、少しだけ池とオブジェをみた後、なにかしら理由をつけてかなり遠回りして別ルートで車へ戻ったように記憶しています。
    結局、当時のABCふくめ、今現在まで誰にもこの話を話していません。

    あれはなんだったのか。
    それきりあの城跡には行っていませんが、何度も行ったことのある場所なのになぜあの時だけ光っていたのか。
    それ以降は怖い目にあうことなく、普通に過ごしています。

    たしかに言えることは2つ。
    本当の霊的な経験というのは、私のケースのように怖がらせる要素がなく、ただただ「?」という腑に落ちないものであるということ。
    それと、心霊スポットに行く際はかならず懐中電灯をもっていくこと。(笑)

    忘れられない体験でした。



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    ペンネーム:煮たまご

    最初に言います、長いです。
    あまりこういう投稿に慣れてないので乱文かもしれませんが、ご容赦ください。
    特定怖いので場所など軽くフィクションいれてます。

    今から10年程前の体験です。
    私はとある飲食店でアルバイトしていました。
    そこのお店は広い敷地内に2店舗構えていて、隣同士に系列店がありました。
    系列店ということもあり隣の店舗の人達とも仲が良く、バイト終わりに一緒に遊びに行ったりしていました。

    ある日隣店舗のバイトリーダーの方から、

    「うちの店、出るんだよ!みんなで来て!」と言われました。

    「そんな、出るはずないじゃん!」と冗談っぽく笑いながら返したのですが、

    「いや、マジで出るから…婆さんがいるんだよ…」と、いつもおちゃらけた人なのですがその時はやけに真面目な顔で…
    半信半疑ながら私のいた店舗から数人で肝試し感覚で行きました。

    ここから人が多くなるので、登場人物を。
    A、男。私の幼馴染。頑固で幽霊とかは信じないタイプ。
    B、男。私のいた店舗のバイトリーダー。頭が良くみんなから信頼されてた。
    C、男。いつもヘラヘラしてるけどいざという時は頼りになった。はず。
    D、私以外唯一の女の子。怖がりで泣き虫。
    +私の5人で隣の店舗へ肝試しへ。

    内心めちゃくちゃ怖かったです。
    隣店舗のバイトリーダーはEということで。

    E「みんな来たな!こっちこっち!店の鍵俺持ってるからさ、ちょっと片付けしてるからゆっくりしてってw」

    なんか妙に楽しそうなのが腹が立つと言うか…つーかゆっくりってなんだよ、帰りたいよ。
    Dなんてもはやビビリまくりでわたしにしがみついて。
    一応両方とも営業が終わった後にお邪魔しました。
    すぐ帰るつもりだったんで…

    噂の場所に案内され、まぁ営業後なんで真っ暗で。
    心なしか寒いような…気のせいかもだけど。

    個室みたいな?6人ぐらい座れる所でした。
    それでも明るいと全然なんともないただの個室で。
    暗いとこんなに雰囲気あるのかと思いました…

    私「こんな暗かったら誰がいるのかもわからないよw」
    D「怖いからもう帰ろう〜!!!」
    A「とりあえず何もいないだろうし、Eさん俺らのことビビらせたいだけでしょ!ちょっとタバコ吸ったら帰るべ」

    って事で一服させてもらって帰ることに。
    このまま何もないといいけど…ってドキドキしてました。
    私のタバコが吸い終わりそうな頃、Aの様子が変な事に気付いた。

    その様子が怖くなって、隣にいたCに

    私「Aさ、タバコ吸ってなくない…?自分で言い始めたのに。調子悪いの?下向いてるけど…」
    C「マジだ…え、冗談でしょ?」
    B「いや、Aってこんな冗談普段言わないじゃん…ヤバくない?はやく帰ろう」

    Bがそう言った瞬間、今まで俯いてたAが急にガバッと立ち上がって、「来るな!!!!!!」と叫びながら外に走りました。

    私「え、ちょ、どういう事?!マジで怖いんだけど!!!!」

    突然の幼馴染の発狂に私半泣き。D大泣き。

    B「とりあえずAを探そう!」

    Bの一言でみんな外に。Eさんも「大丈夫?!今Aが走ってったけど?!」とテンパり気味に付いて来てくれた。

    実際Aはお店から出てすぐ横の茂み?花壇みたいな所で吐いてました。

    B「おい、A大丈夫か…」
    A「うぉえええぇぇぇ」
    C「急に何があったんだよ、怖え〜…」
    D「A大丈夫…?怖いから家帰ろうよぉ〜(泣)」

    もう本当に帰りたい。何が起きたのか全然わからないし、とりあえず怖いし!
    Eさんマジ恨む、当時は本気で人を呪えそうな勢いでした。

    私「とりあえず、Aが落ち着いたら一旦お店戻ろう。Bお店の鍵持ってたよね?動けそうになったら私連れて帰るよ…」
    C「俺も近いから一緒に行くわ。さすがに女1人で男抱えて帰れないだろ」
    B「そしたらAは任せるから俺はD送ってくわ」

    その時はAが元に戻ればこの異常な状況は終わると思ってました。
    とりあえずAの無事確保!そして帰る!!明日にはみんな元気におはよー!またいつもの日常かなーって。
    でも違った。私は見ちゃった。

    Aをさすっていた時。

    私(どうしたもんかな〜…Aのお母さんに見つかったらなんか言われるかな…)
    そんな事を思いながらふと前を向いた時。

    ヒュン〜

    青い光が横切っていった。
    鬼火?人魂?みたいなの??

    本当に丸くて青い光が。ふわっと。
    えっ…何今の…って思った直後、後ろにいたCが

    C「なんだ今の…青い光が横切っていったぞ!!!!」

    Cも同じものを見ていた。

    C「青い光が、右から左に、こうヒュン〜って!!つーか、神社のある方向じゃん!!!!!」

    そう、私も気付いてた。
    近くに神社があるんだけど、青い光は鳥居の中に入っていった。
    私とCが同じ人魂?みたいなのを見た途端、吐いてたAが急に立ち上がった。

    A「悪い、もう立てる…店で少し休ませて…」

    そう言うとAはヨロヨロと歩き出した。
    みんなでAを介助しつつ店へ。
    後ろで心配そうに見てたEさんがごめんねって…
    いや、本当だよ!いらんことして!って当時の私は怒りに満ちていた。

    店でとりあえず横になれそうな所にAを横にして。
    うちの店は全部小上がりで、カウンター席と言われてる掘りごたつになってる席なら広く寝られるでしょって。

    ちょうどカウンターの奥が向かいの店舗が見える大きな窓がある席だった。
    向かいの店舗丸見えだし、怖くて見ない様にした。
    ちょうどAが吐いてた茂みも見えるし神社の鳥居も丸見え。あの時はこんなに丸見えなんて本当やめてくれって心の底から思った。

    Aはその丸見え窓の方に頭を向けて横になってた。
    でもなんか様子がおかしい…Aが震えてる。
    しかも、窓に目線を向けて。

    その時の顔があまりにも怖くて忘れられない。
    なんて言うんだろ、リングの貞子の目のドアップあるじゃない?
    あれ下向いてると思うんだけどあれの上向いてるバージョン。
    血走った目をひん剥くようにしながらずっと窓から目線を離さない。

    ぶつぶつなんか言ってる。

    私「A!!!!窓を見るな!!!!!!!」

    咄嗟に叫んだ。
    BがすかさずおしぼりでAの顔を隠してくれた。

    C「おい、Aがなんか言ってるぞ…」
    A「いる………あそこにいる…窓の…右下……こっちを見てる………ずっとこっち見てる………あいつが見てる…………」

    え?いる…?誰が?誰もいないんだけど……!

    B「おいおい、Aやめろ、誰もいないよ!!!!誰もいない!!!いいか、お前に見えてるものはいない!!!!だから窓を見るな!!!!!」

    普段冷静なBが段々と語気を強めて、最後は叫ぶように言った。
    Dはもう無理!!!!って大泣き。私も耐えられず大泣き。
    だって、怖いじゃん?幼馴染に見えないものが見えて何かに怯えてるんだよ?
    こんな状況異常だよ。

    BとCでAの頭の位置を反対に変えてた。窓の反対側に。
    とりあえずかAに窓を見るのをやめさせたかった。
    Aが窓見ない様にみんなでAの横に並んで座って様子見てた。
    Bが音楽を聴こう!と言い出した。

    有線を付けて気を紛らわせた。
    みんな水を飲んだり一旦落ち着こうって。
    音楽があるだけでも全然違った。
    いつも流れてる聞き慣れた流行りの歌。
    音楽ってすごいな〜とぼんやり思ってた。

    水を飲んだ。喉がカラカラだった。
    グラスを置いた時、違和感に気付いた。
    Aの足が…右足だけが…窓に向かって引っ張られてる……?

    文章で上手く表現出来ないのだが、私はAの足元にあたる所に座っていた。
    だから え、足、動いてない…?とすぐに気付けた。

    並び的に

    (頭)A(足)→窓
    B、C、私、D

    こんな感じ

    私「C、ヤバイよ…Aの足が……動いてる!!!!」
    D「キャアアアアアアアアアア!!!!!!」
    C「なんで?!なんで足が勝手に動いてんの??!!!」

    Aは死んでるわけじゃないし足が動くなんてなんともない。
    でも違うんだ。さっきも書いた様に右足だけが、窓に引っ張られるようにして動いてるんだ!!!

    私「A!!!!!やめてよ!!!!!冗談ならあんたの事嫌いになるよ!!!!!」

    私はとにかく無我夢中でAの顔をビンタした。
    でもAには意識はなくって、目を閉じたまま気を失ってた。

    D「うそ、どうすればいいの?????なんなのこれ!!!!なんなの!!!!!!!」

    とりあえず足抑えるぞ!ってBが叫んで、Bが引っ張られてる右足を押す様にして引き止めてた。
    CはAがこれ以上窓に引っ張られないようにとAの肩を引っ張ってた。
    私とDも何かに引き摺られてるAを止めようと必死に肩を引っ張ったり足を掴んだりしてた。
    見えない力に引っ張られてる。それはわかった。だってものすごい力強かったから。

    どれくらいの時間そうしてたのかわからないけど、急にその見えない力が消えた。
    よかった。安堵した。みんな力いっぱいAを引っ張ったり押してたので汗だくだ。

    B「よくわかんないけど、なんとか収まった?」
    C「あぁたぶん…つかこれマジな体験?俺らヤバイもんと戦ったの?ははっ…」
    私「終わったのかな?もー本当になんなの!帰りたい!!」
    D「A大丈夫かな?息はしてるから生きてるとは思うんだけど…」

    Dはそう言いながらAの顔の汗を拭いてあげてた。
    みんなで一息ついた。
    また水を飲んで、有線の音楽を聴いて…
    Bが和まそうと歌を真似しながら歌ったり、
    DはAの汗を拭き続けてあげてて、
    Cと私は壁にもたれながら疲れた〜って話してて。

    あ、これあのドラマの曲じゃんとか思ってた時、

    ブツッ

    急に有線が切れた。

    D「いやああああああ!!!!!何?!!今度は何??!!!」
    私「ギャアアアアアアアア!!!!!!!」本当可愛くない悲鳴しか出せないんだ。。

    Bが急いで有線の機械の所へ行ってくれた。

    B「なんで?!電源から切れてる!!!!!」

    叫ぶような声が聞こえた。
    もう無理、こんな所にいられない!!!!だってわかんないけど多分中に入ってきたよ?!
    見えないけど!!!

    私とDの声でAが目を覚ました。

    A「みんな…ごめん、俺はもう大丈夫だから…帰ろう…」
    力なくAが言った。

    C「A、何があった?大丈夫か?本当に動けるのか?」
    A「いたんだよ…」
    C「え?」
    A「あそこに!!!!!!女の子が!!!!ずっといたんだよ!!!!こっち見てた!!!!俺に言ったんだ、遊ぼうって!!!!!!!!」

    Aはもう急に錯乱状態。
    でも私はAの状態よりも、Aの言ってる事にびっくりした。

    Eさんは確か『うちの店、婆さんが出るって噂なんだ』って言ってたから。
    女の子?私はてっきり、Aに見えてるものは勝手にお婆さんかと思ってた。
    ひとまずAを落ち着かせる事にした。

    外にはもう日が出てて、多分朝5時を回ってたかもしれない。

    私「もう日が出てきたし、Aも落ち着いたみたいだし、帰ろう…もうここにいたくない」
    B「そうだな、とりあえず帰るか」
    私「ちょっと荒らしちゃったね…綺麗に片付けてかないと」
    みんなで少々荒らしてしまった店内を片付けた。

    私はふと、あの大きな窓が気になってしまった。
    まぁ私には何も見えないし、Aも落ち着いてるからいないだろうと。

    窓から太陽の陽が入ってくる。
    幸いカウンター席を荒らしてしまっただけなので窓のある席は綺麗なままだった。
    一応確認。私がその日締め作業でそこの席を綺麗にしていた。
    もうここの席、夜締め作業するの嫌だな…メニュー表1人で拭きたくない。しかも窓拭く作業もあるじゃん…絶対嫌。
    そんなこと思ってた。あれ、私今日ここ綺麗にしたんだけど…締め作業で窓拭いたんだけ ど……

    「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」

    今日散々怖い思いした。
    でも、1番怖かった。

    みんな「どうした??!!!!」
    私「あれ、あそこ!!!!窓の右下!!!!!」

    そこには小さい手跡が何重にも重なる様にビッシリ付いていた

    「うわあああああああああああああ!!!!!!」

    全員で叫びながら帰った。
    手跡は外から付いていた。
    私が夜拭き掃除した時はなかった。

    あんな強烈なもん、普段に見たら絶対覚えてるし。
    その後はとにかく自転車急いで漕いだ。
    全力で。
    その後はAにも他のみんなにも何もなく。

    今でもたまーに会うと元気にしてるかー?みたいな話になる。
    でもこの時の話はしていない。なんか窓の右下に誰かいそうな気がするから。

    あれはなんだったんだろう。結局オチはないんですが、今でも私が生きてきて1番怖くてリアルな霊体験です。
    私はあれからここ出るって噂だよって所には一切近付きません。

    みなさんもこの季節、まぁこの季節じゃなくても、そうゆう場所には何かが絶対いるので近付かない方がいいです。
    だって出るって言われてたお婆さんじゃなくて女の子が出たんです。
    神社の人魂はなんだったのか、女の子は何をAにしたかったのか。
    今でもわかりません。でも、わからなくていいです…

    私も他のみんなも、就職等でお店は辞めました。
    ちなみにそのお店はまだあります。
    実家に帰ってももう近付こうとも思わないです…。

    読みづらい部分もあったかもしれませんが、長文にお付き合いいただきありがとうござい ました。



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    望んだはずの霊体験

    ペンネーム:さっさー

    10年ほど前、俺がまだ20歳頃の話。
    その頃の俺は仲間2人と3人で心霊スポット巡りすることにハマってた。ちなみに全員男。

    地元じゃ有名な峠やトンネルとか、いろんなとこに行ってはみたけど実際霊現象なんて何も起きずに雰囲気だけ楽しんで帰ってた。

    そんな時、近辺の心霊スポットはほとんど行き尽くしたってんでちょっと遠いとこ行くかとなって、車で1時間くらいかけてそこそこ有名な廃ホテルに行くことになった。

    珍しく遠出ということで、今度こそ何か起こるんじゃないかという謎の期待感を胸に俺たちは廃ホテルに向かった。

    着いたのは午前2時ごろだっただろうか。廃ホテルの手前には坂道があって、そこは車で登ることはできないらしく、俺たちは坂道の前に車を停めてホテルの前の坂道を歩いて行くと物々しい雰囲気をした建物が徐々に見えてきた。

    どうやら放火されたホテルらしく、焼け焦げて外観からもボロボロさが伝わってくる。
    見るからに心霊スポットですよ、というような建物だった。

    俺たちは順に中に入ると一階からゆっくりと見て回ることにした。

    中は酷いもので、焼け焦げた木材やらガラス片がそこら中に散乱していてホテルの面影なんてものは全くなかった。

    俺らはそんなホテル内を「何か映ってれば儲けもん」てなもんで携帯のカメラで動画や写真を撮りながら進んで行った。

    1時間くらい見て回っただろうか、途中ふざけたり怖がったりしながらも何も起きないまま時間だけが過ぎて行くのに飽きた俺たちは「やっぱここもダメだったか」と帰ることにした。

    せっかくの遠出だったのにな、なんて言いながら門を出たところで異変が起きた。

    体が重い。

    前の2人は笑いながら歩いて行くのだが、俺は足が動かない。
    その上とてつもない気持ち悪さに襲われその場にうずくまってしまった。

    前の2人がそんな俺に気づき「どうした」「大丈夫か」と駆け寄ってくる。

    正直こんな体が重くて動かない、なんて状況はフィクションだと思い込んでた俺は内心パニックだった。

    しばらくその場にうずくまっていたんだけど状況は変わらず、ずっとこんな場所にいてもしょうがないということで2人に担ぎ上げられながらゆっくりとホテル前の坂道を下って行った。

    すると不思議なことが起きた。
    ゆっくりと歩を進めるごとに徐々に体が軽くなって行く。

    坂道を半分過ぎた頃には「もう大丈夫」と自力で歩ける程度になり、坂を下りきって車に乗り込む頃にはすっかり元気になっていた。

    「ようやく霊体験らしい霊体験できたんじゃね?」なんて言いながらハンドルを握る友達に「こっちはたまったもんじゃねーよ、悪いけど明日仕事だから寝させてもらうぞ」と言い、助手席で寝ることにした。ちなみにもう1人の友達も後ろの座席ですでに寝始めていた。

    しばらくしてウトウトしだしたころ、何か異変を感じ俺は目を覚ました。

    隣から何かブツブツと聞こえてくる。

    ふと隣を見ると運転をしている友達が虚ろな目で何かをブツブツと呟いている。

    「おい、なんだ、どうした」と呼びかけるも反応はない。何を呟いているのかも全く聞き取れない。何度声をかけてもこっちには何も反応を示さない。

    ふとスピードメーターに目をやると、スピードは100キロを超えていた。
    いくら車通りの少ない時間とはいえ、普通の国道で出すようなスピードじゃない。

    明らかにいつもの友達じゃない。確実に何かがおかしい。

    「おい、危ないぞ、スピード緩めろ」と言ってももちろん反応はない。
    だが本人の意識自体はあるのか赤信号はしっかりと止まってくれた。

    信号も無視するんじゃ、と思ってた俺はほっとしたんだがそれもつかの間、車が止まった瞬間そいつはハンドルに自分の頭を打ちつけだした。

    ブツブツと何かをつぶやきながら、何回も、何回も頭を打ちつける。

    こりゃダメだ、周りに寺か何かないか、とキョロキョロ周りを見渡すと少し先の方にコンビニが見えた。

    無駄だとわかりつつも「お前ちょっと疲れてんだわ、ちょっとあそこのコンビニで休もう、な、あそこのコンビニ止まれ」と話しかけると、俺には一切反応はしないもののそいつは車をコンビニの駐車場に入れた。

    一応俺の声は聞こえてんのか?と半ばパニックになっているとそいつは無言で車を降り、1人コンビニの中へと入っていった。

    呆然とそれを見ていたんだがハッと気づき、後部座席で寝ていた友達を起こして助けを求める。

    しかし起きない。
    何度呼びかけようが揺すろうが寝息を立てたまま全く反応はなかった。

    そんなことをしてるうちにコンビニからあいつが両手にパンパンの袋を持って帰ってきた。

    中身は全部食料だった。
    そいつはおもむろに袋をまさぐり出すとまるで人とは思えないような、まるで獣のような食い方でその食料を貪りだした。

    そしてある程度食べたところでそいつは糸が切れたようにハンドルに突っ伏し、寝息を立て始めた。
    揺さぶろうが何をしようがもちろん全く起きる気配はない。

    パニックになりながら周りを見渡しても寺や警察どころかコンビニ以外何も見当たらない。

    どうしようか必至に悩んだ挙句、きっと朝には元に戻っている、本当に疲れていただけなのかもしれない、と思い俺はそのまま助手席で寝ることにした。

    今から思えばそれも正常な判断とはとても思えないんだが、その時はそれが最善だと判断した。

    そんな状況でも人は眠れるもので、ぐっすりと眠りにおち、そして目を覚ました。
    目を覚ますと俺は自分の部屋にいた。

    しばらく状況が把握できず、まさか夢オチ?と思い携帯の写真フォルダを見ると間違いなく昨日の写真が保存されている。
    だがどうやって帰ったかの記憶がない。

    運転していた友達に「昨日どうやって帰った?」とメールを送るも、覚えてない、という返事が返ってきただけだった。

    「どこまで覚えてる?」と聞くと「車に乗り込んだところまで」と返ってきた。
    つまり、車に乗り込んだ瞬間からあいつの意識は無かったということ。
    何か別の意識が乗り移ってたのかもしれない。
    本人はこの車の中での一連の話をしても半信半疑、という感じだったが。

    こんなことがあって俺は心霊スポットに行くことをやめた。
    無事で済んだものの本当に死ぬんじゃないかと思ったし、やっぱり遊び半分で行くもんじゃないと思った。

    そんなことがあった1週間後、心霊スポットに行くのをやめた俺たちはシンプルにラーメンを食いに行くことにした。 その時は運転手と俺の2人だった。

    地元から道一本、国道沿いのラーメン屋。

    個人経営の初めて行く店だったが、2人とも大盛を食べて「美味かったな」なんて言いながら店を後にした。
    車に乗り込み、あの日と同じように俺は助手席に座り、携帯をいじっていた。

    10分くらい車を走らせた頃だろうか、運転手がふと「ここ、どこだ?」と妙なことを言い出した。

    「ここどこって、帰りも道一本だろ」と車外を見ると、確かに見たことのない景色が広がっていた。

    道を曲がった記憶はお互いに無い。
    だが実際に来た道とは全く違う光景がそこに広がっている。

    混乱しつつもとりあえず車を止め、ここがどこなのかGPSを使って調べると、そこは帰路の隣の隣の街だった。
    無論そんなとこにたどり着こうと思えば幾度となく道を曲がらなければならない。

    不思議に思いつつも元の道に戻ろう、ということで俺がナビしながら元の道に戻っていった。
    その途中、シャッター街のような場所を走っているとボンヤリと灯りの灯ったバス停が見えてきた。

    そこに頭から下しか見えないが1人の女性が立っている。時刻は午前0時。
    何故こんな時間に?とぼんやり考えながらそこを見つめていると丁度車がバス停の横に差し掛かった時、顔が見えた。

    人の10倍はあろうかという大きさの顔の女性が薄っすらと笑いながらこちらを見つめていた。
    リアルにそんなものを見たのなんて初めてで、あまりの恐怖に声も出せずしばらく固まっていた。

    ああ、そうか、変なとこにワープしたのはあいつのせいか、なんて妙に納得してしまった。

    2次元でそういう頭だけが大きい人間のイラストは目にするが、3次元でそれを目にするとただただ恐ろしかった。 今でも思い出すと身震いするほどに。

    先のホテルの件と言い、立て続けに妙な経験をしてしまいまだこれから何かあるんじゃないかと思っていたのだが、それからはとくに何も起きず2年の月日が経った。
    俺と運転してた友達は同じスーパーマーケットに同期入社し、それぞれ別の店舗で新入社員として日々仕事に励んでいた。

    そんなある日、その友達のお父さんから俺の携帯に電話がかかってきた。

    「息子が行方不明になった。心当たりはないか?」というものだった。

    もちろん知るわけはなく、詳しく事情を聞くと、朝仕事に出かけたきり職場にも行かずそのままどこかに消えてしまった、ということらしい。

    携帯ももちろん通じず、俺たちも仲間を集めて心当たりを探してみたりしたが全く見つかることはなかった。

    警察にも捜索願を届けて2ヶ月ほど経ったある日のこと、半ば諦めていた時そいつから「帰ってきた」と連絡があった。

    「今すぐお前の家行くからそのまま待ってろ」と言い、仕事終わりにバイクを走らせてそいつの家に向かった。

    家に上がり込み、「お前なんでこんなことしたんだ」と聞くと「わからん、気がついたら車を走らせていた」と言った。

    元々仕事や家庭のことで悩んでいてそのストレスが爆発したのかもしれないが、なんとなく意識のないまま車を走らせるという状況にあの日を少し思い出していた自分がいた。

    「お前、どこにいたんだ」と聞くと「福井の東尋坊」と答えた。
    思わず「自殺する気だったのか!?」と言ったのだが「え?なんで?」と聞き返されてしまった。
    そいつは東尋坊がどういうところか分かっていなかった。

    じゃあなんで東尋坊なんかにいたんだ、と聞いたら「わからん、気づいたらそこにいた」と言うだけだった。

    弱った心につけこんで何かに引き寄せられたのか、不思議なこともあるものだ、と思っていたのだが、後々色々調べていてゾッとした。

    2年前、ラーメンを食べた帰りにワープさせられた場所。
    それはこの辺の土地で最も有名な自殺の名所であるダムへと続く道だった。

    あのまま車を走らせていたら、俺たちは意図せず自殺の名所であり、もう二度と行くまいと思っていた心霊スポットへとたどり着いていたのだ。

    果たしてそいつが二度も自殺の名所へ引き寄せられたのは偶然だったのか、何か見えないもののの仕業だったのか。

    今となってはわからないが、1つ思い出したことがある。
    廃ホテルを出て俺が歩けなくなり、2人に担がれながら坂道を歩いている時、そいつが俺にかけた言葉。

    「いいなあお前、霊体験ができて。俺もそんな体験してみたいよ」

    もしかすると俺についていた何かはその瞬間から、そいつに霊体験をさせてあげていたのかもしれない。



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    心中

    ペンネーム:KAA

    とても長くなりますが100%現実の話ですm(_ _)m
    今から約30年程前のお話ですが全て鮮明に覚えてますので良かったら誤字脱字あるかも知れませんが読んでください。
    実際の現場もある程度書きますが特定は勘弁して下さい。ですが今現在、分かってるだけで1名が行方不明、1名が精神病棟に入ってます(ガチです)ので御了承下さい。

    あれは私が16歳でした、8月の深夜0時過ぎに友達から電話が来て暇だからみんなで集まって遊ぼーぜ!
    って話になり、東京都江東区某マンション内にある公園に集合になりました。

    30分ほどで15人くらい集まり、馬鹿話に盛り上がってた所、公園奥のブランコの廻りで円になってたのですが、その奥の茂みから不意に猫の鳴き声が聞こえ 皆特に意識はしてなかったのですが、何故か皆そちらが気になり聞いていると 段々その鳴き声が人間の赤ん坊の鳴き声に聞こえてきました…

    ほぼ全員で、えっ?えっ?っとなっていたら
    突然鳴き声がピタっと止まり、皆がホッとした所
    姿は見えませんがすぐ間近で

    オンギャー!

    と聞こえ全員、腰を抜かさんばかりに明るいマンションエントランスまで一目散に逃げました…
    皆で、何あれ!幽霊!?誰か見た!?とか何故か笑いながらパニックでした(笑)

    ここからが本題です…

    その時、1人の大馬鹿者が
    このマンションってさー確か最上階から…

    その時、そこに居合わせた半分の馬鹿共は

    言うな!!

    って心より願ってましたが、願いは届きませんでした

    アベックが飛び降りたよねー!!

    そう言うと、そのまた半分の馬鹿共がなにそれ!なにそれ!と、もう勢いでノリノリでした…

    その飛び降りは事実で、実は私はその事件時、遠巻きに見ていたので多少の明細(心中する土壇場になり、女がやはり止めよう!となったが、結局 男が無理矢理女を落とし自分も飛んだ)も、しっていたのですが、一切知らないで通しましたが、知ってる数名は事件の明細を語り始め、それを聞き終わった瞬間半分の馬鹿共が……

    よし!最上階へ見に行こうぜ!!!

    その時は人生で1番帰宅したかった瞬間です…

    結局、皆に押し切られ3基あるエレベーターで最上階へ………
    そこは 100m位真っ直ぐなマンションなんですが、突き当りがエレベーター乗り場で角を曲がると真っ直ぐの廊下にでる感じです。

    問題の場所は、その角を曲がった真っ直ぐな廊下の突き当り………
    その突き当りが飛び降りた場所なんですが女の幽霊が出るって聞いてました。

    そして私達は最上階に到着しましたが、誰が最初に廊下に顔出して見るかを揉めててたら、1人が「おい!」っと言い全然でビク!!ってなりましたが、そいつの言葉が

    突き当りに誰かこっち向いて立ってるぞ???

    もう、そしたら皆で顔を出し

    えっ!?
    マジで!?
    本物!?
    住民!?

    自分もやはり気になり顔を出しました…

    そしたら
    ホントにいます

    真っ白いワンピースみたいな服を着た女性が…
    真っ直ぐ直立不動なんですが顔だけ右側の肩に付くぐらい首を傾げた状態で………

    ですが、もう1人いるんです…
    その横でタバコを吸ってる男性が……

    それを見て、やっぱり住民だよ!

    でも私は何か違和感があり、そのまま見てるとその男性が手摺に寄り掛かり外に向かってタバコを吸う仕草で動くのですが、物凄い残像を残してるんです…

    動きがひとつひとつコマ送りみたいな感じで…
    直感で、 子供ながらに あっ この人生きてない…

    って思いましたね。

    時間にして数分の出来事ですが、また皆で見ていると、女性がホントにホントに少しだけ動いてる気がして皆も気付き、アイツ動いてね??

    って言ってた瞬間です

    その女が一瞬で100m近くあった距離を私達の数メートルまでブヴゥン!!っと迫ってきたのです(泣)
    有り得ません、もう皆 こうゆう時は声が出ないもんなんですね…
    ただただ無言で後ずさりし、気付くとエレベーターのボタンを連打してました(笑)

    ですが…
    3基あるエレベーターが全て最上階手前の階まで来ると3基とも私達がいる最上階まで来ず手前の階で下に言ってしまうのです(泣)

    もう完全パニックです………

    その時、誰かが「階段!!」っと言い皆で振り返り階段を見たのですが…

    無理でした。
    階段行くには女がいる廊下を横切らなくてはならないからです…

    もうダメだと思いながらも、時間にして5分以上エレベーターホールでパニくっていると、不意に

    チンッ チチンッ

    なんと3基同時にエレベーターが来たのです!

    キタ━─━─━ヾ(o✪‿✪o)シ━─━─━ッ♪

    っと思い
    ふと廊下に出る角を見ると、、、
    女が角部分を両手で掴み頭を出そうとしてる最中でした(泣)

    そりゃもう 言葉に表せない勢いでエレベーターに乗り込み1階ボタン&閉ボタン連打です。

    ですが…
    閉まらないのです(泣)

    ボタン押してたの我チームの特攻隊長さんだったのですが本気で泣きながら開ボタン連打してました(泣)
    しかも、頭ひっぱたいてどかそうとしたら、腰抜かしてました(笑)
    今だから笑えますが、本気で後でコイツ殺す!って思ってました…

    ですがなんとか全員1階まで着き、私ともう1人で特攻隊長さんを抱きかかえてエントランスを出た瞬間、皆で助かったーって無言で顔を見合わせていたら…
    上階より信じられないような大音響で

    ヴオォォォォ ォォォォ

    叫び声です。
    近所似合ったボーリング場までそのまま逃げました…

    その後はみんなで明るくなるまでボーリング場の片隅でくっついてました(笑)

    その後、特に霊障?とか憑かれたとかはないのですが、それ以来、誰もこの事を口にする奴はいません。

    しかし…

    後日談

    2017年9月にその時のメンバーの1人が会社の後輩に飲みの肴に話したらしいのです…
    その飲みの翌日か翌々日 深夜に肝試しと称し現場に行ったらしいのですが…

    確か男3人 女1人で行き
    男1人 携帯や財布も全て家に置いた状態で未だに行方不明

    男1人 肝試し数日後、足立区の環七交差点で交通事故を起こしたのですが、傷は大したことないと聞いていたのですが事故後に完全に別人になってしまったらしく、奥さんも子供も認識出来なくなってしまい、CT.MRI等の検査をしたらしいのですが全く異常はなく原因不明である。

    この話をメンバーに聞き、2017年末皆で集まり二度とこの話をするのはやめようとなりました

    自分もこの話を多数の前だろうと個別であろうと二度と語るまいと思ったのは…

    2018年6月に精神病棟を抜け出し(症状が比較的軽いため昼間は自由でした)、そのマンション最上階同じ場所から飛び降り亡くなりました。

    これが今の現状です。

    長くて分かりずらいから部分もあるかと思いますが長文駄文にお付き合い頂きありがとうございました。



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    コメント一覧

    1  不思議な名無しさん :2018年09月07日 19:57 ID:9hLLGRAv0*
    まだかなー
    2  不思議な名無しさん :2018年09月07日 23:05 ID:VfPVMNd80*
    江東区のマンションとアベック無理心中か。30年前辺りの事件はネットでは記録されてないな。


    3  不思議な名無しさん :2018年09月08日 08:18 ID:GIHwn.x80*
    窓から手をふるとか手形びっしりとか、さんざんパターン化されたやつやん
    4  不思議な名無しさん :2018年09月08日 16:26 ID:dtZTFxRj0*
    最後のヤツ酷い文章な上に100mもあるマンションってwww
    5  不思議な名無しさん :2018年09月08日 20:32 ID:cxgo9aRK0*
    ※4
    『廊下が直線で100mくらい』って書きたかったんだろうな。

    どっちにしても文章力無い作品ばっかで、読んでて情景が浮かびにくかった…
    6  不思議な名無しさん :2018年09月09日 12:37 ID:Ekw.PDrf0*
    最後46歳の書く文章だとは思えない。怖い。
    7  不思議な名無しさん :2018年09月11日 23:27 ID:wzxQ8IN90*
    まぁ似たような話をあたかも自分の体験のように話す奴よりはマシだろう
    8  不思議な名無しさん :2019年02月26日 11:03 ID:CHjubyAZ0*
    最後のは確かにひどい文章だけど、素人らしくて現実味がある。
    最後の2つはなかなか恐くて良かったんじゃない?
    ますますグランプリを疑問に思うわ。
    望んだ霊体験の人はなんでお祓いに行かなかったのかなぁ?

     
     
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