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【霊が出てこない怖い話部門】厳選12話

2018年08月19日:21:00

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コメント( 5 )



この記事では人が怖い話や、心霊的ではないけど怖い話を12話ご紹介したいと思います。
やはり一番怖いのは人間なのかもしれません・・・。

目次

● 飛び降りる夢 ぬ様
● 人を呼ぶ家 まる様
● 三階の住人は誰?さけかす様
● 四国の某島 クリス様
● 田舎の祭りでの体験 後悔人様
●  フルボンヌ様
● オーラを見る練習 たれ様
● 3.11を予知した患者 おっさんナース様
● 殺人を犯した患者 おっさんナース様
● 奇妙な家 みりん様
● 留学生寮の住人 むかしこっぷり様
● 森の廃屋 鞍馬様





「飛び降りる夢」

ペンネーム:ぬ

大学二年生の冬の話。

月曜の朝1コマ(8時40分開始)の英語の講義を受講していたが,サークルの仕事やバイトの忙しさもあってか遅刻や欠席がたびたびあった。
その講義は1回の遅刻=0.5回の欠席としており,かつ必修科目なので落とすとよく知らない後輩と一緒に履修する羽目になってしまう。したがってコミュ障な僕は絶対に単位を獲得しなくてはいけなかった。

12月に入ったころから,サークルの問題や実家のいざこざが激化してきてメンタルが落ち込み気味になることが多くなった。僕は以前から精神的な負担がかかると睡眠時間が長くなるタイプだった。日に日に寝坊することが増えた。

年明けすぐの講義も休んで,いよいよ再履修が目前に迫ってきたころ,ある夢を見た。目が覚めると朝の8時30分で,急いで大学に行く支度をしていると,ふとベランダから降りれば早く着くんじゃないかと思い飛び降りてみた――という夢である。着地の瞬間は覚えていないが,僕の部屋は6階にあるので飛び降りればまず無事では済まない。にもかかわらず恐怖感などはまったくなく,むしろすっきりした気持ちで起きることができた。

夢から覚めると7時を超えたあたりだった。お陰で久しぶりに遅刻せず講義に参加できた。

その2日後,水曜日の1コマの講義にも同じ夢を見て早く起きることができた。翌週の月曜日と水曜日にも同じ夢を見た。
さすがに少し不気味に感じたが,当時はその時点でどちらの講義もあと一回の遅刻/欠席で再履修が確定していたので感謝の方が強かったのを覚えている。心理学をかじっていたのでおそらく深層心理だか無意識だかの影響だろうと思っていた。

初めて飛び降りる夢を見てから2週間後,1月20日あたりだろうか,その日は月曜日の英語の試験であった。その日も同じ夢を見た。2週間にわたって同じ夢を見ていたため半ば習慣となっており,「おっまたこれか」というような非常に軽い気持ちでいた。

そのまま顔を洗い歯を磨き服を着て,いざベランダから飛び降りようと手すりに手をかけた瞬間,違和感を覚えた。
手すりが冷たい。
思い出してみると,これまで見た夢の中では手すりの冷たさとか,そういった感覚は感じていなかった気がする。6階下の道路はやけに現実味があった。
部屋の時計を見るとおよそ8時であった。

僕は突然これが現実なのか夢なのかわからなくなって,なんだかよくわからない恐ろしい気持ちになって,布団に閉じこもって目が覚めるか,あるいは眠りに就くのをただ待った。ところが眠気はまったく来ず,ずっと半ばパニックに近い状態で震えていた。気が付けば夕方であった。

結局,月曜日の英語は未試験により落単となった。再試験もなかったので後輩と仲良く再履修することにした。それが響いて留年した。

あれ以来,飛び降りる夢を見ることはすっかりなくなった。しかし,だからこそ僕はいまだにこれが現実なのか夢の延長なのか,確信が持てずにいる。はっきりさせるためにはまた飛び降りてみるしかないのだろうとも思っている。



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人を呼ぶ家

ペンネーム:maru

 不動産業を営む友達から聞いた話。
 殺人や自殺、孤独死があった物件、いわゆる事故物件は、瑕疵となってその物件の価値に関わる問題だから、当然不動産会社は事故物件の情報を広く収集しているものらしい。日本は自殺者が多いし、孤独死も増えているから、事故物件の発生自体は日常茶飯事で珍しいことでもなんでもない。けれど、たまに、ちょっと常識では説明ができないことが起こる物件というのが本当にあるのだという。

 その家は駅にほど近い、便利な立地の二階建て木造住宅。当時は築三年ほどの新しい家で、まだまだ綺麗なのに、前の持ち主はすぐに手放してしまったという。そこに越してきたのが、父親、母親、小学生の長男(A太)、小学生の長女(B子)の四人家族の一家だった。

 初めて家に入った瞬間、B子は「嫌だな」と思ったという。何が嫌なのかははっきりとはわからない。けれど、心臓がぎゅっと掴まれるような心地がして一瞬で鳥肌が立ったそうだ。B子はこの家が気味が悪いと訴えたのだが、ほかの三人は何も感じないらしく、気のせいだと片づけられてしまった。結局B子は説明できない気持ち悪さが消えないまま、それでも一年ほどは何事もなく平穏に暮らした。

 事件が起きたのはある夏の寝苦しい夜だった。一家は一階の仏間に布団を敷いて、いつも四人そろって寝ていた。
 この夜は暑くて、B子はなかなか寝付けずにいた。それでもどうにか意識が薄れてきて、寝れそうだと思ったとき、急に隣で、父親が布団から身体を起こす気配がした。そしてそのまま部屋を出ていく。「トイレだな」とB子は思ってそのまま寝ようとしたのだが、ギッギッギッと階段を登る音がして不審に感じた。トイレは1階にあるからだ。

 けれど、もう眠れそうだったし、あまり深く考えずにそのまま目を閉じていたら、しばらくして「おかあさーん、おかあさーん」と二階から父親が母親を呼ぶ声がする。その声はしばらく続いて、母親も目が覚めたようだった。「なんなのよもう」と小言を言いながら布団から起き上がって、仏間から出ていき、階段を鳴らしながら二階に上がっていった。

 二人で何をしているのだろう。もうすっかり眠気が飛んでしまったB子は、布団の中で二階の様子に聞き耳を立てた。けれど両親の話す声も物音も一切聞こえてこない。なにかが変だった。

 それから十分後くらいに、今度は母親が二階から「A太ー。A太ー」と抑揚のない声で呼び始めたのだ。言いようのない不安を感じたB子は、目覚めたA太を「お兄ちゃん、行っちゃだめだよ」と止めた。しかし母親はA太を呼び続けており、寝ぼけた様子のA太は「でもお母さん呼んでるし」とB子の制止を聞かずに二階に上がってしまった。

 やっぱり今回も、A太が階段を上がってからは物音一つしない。これは絶対におかしい。しばらくすると、ついに「B子ー。B子ー」と自分が呼ばれた。二階から呼んでいるのは兄のA太で、棒読みだ。本能的な警告が頭の中で鳴り響いて、B子は恐ろしさのあまりその場から動けなかった。A太は壊れた機械のようにB子の名前を呼び続ける。B子は起きあがって、仏間から廊下に出た。足はがくがく震えて、全身は汗でびっしょりだ。

 B子は廊下から階段の下まで進み、階上を見上げた。階段を登り切ったところにA太が棒立ちになっている。その顔の色が異様だった。目まぐるしく色の変わる虹色に輝いていたのだ。そのぐるぐる回る極彩色の顔でB子の名を呼び続けている。

 それを見た瞬間、B子は耐えきれなくなり、うわああぁぁーと絶叫して家を飛び出した。そして近所のおばさんの家の玄関扉を叩きまくり、助けを求めた。

 飛び起きた近所のおばさんが、旦那さんと息子さんと一緒にB子の家の様子を伺いにいくと、二階で父親、母親、A太の三人が窓枠にかけた紐で首を吊って死んでいた。

 当然、真夜中に警察が大勢やってくる大騒ぎとなった。はじめは無理心中事件かと思われたが、室内に争った形跡はなく、三人の身体や服装も特に乱れた様子はなかった。A太を含めた三人とも、抵抗せずに、まるで自分から進んで首を吊ったかのような遺体の様子だったのだ。

 以上が、一家の唯一の生き残りであるB子の証言だった。B子はそれから遠い親戚の家に預けられ、件の家はその後取り壊されたという。

 これは後からわかったことだが、この土地では過去にも集団自殺が起こっていた。集団自殺を理由に建物が取り壊された跡地に、B子が住んだ家が建てられていたのだ。そしてこの事件が起きた数年後に、また同じ地に新たな家が建てられた。そして再度、家主が一年も住まないうちに家を手放してしまったそうだ。その家は売り物件として、買い手がつくのを待っている。この辺りの不動産屋ならみんな知っている話だそうだ。



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三階の住人は誰?

ペンネーム:さけかす

今から20年位前の話。
東京に出てきて一人暮らしを始めた私。
部屋は三階立てアパートの一階の角部屋。

バイトが11時からなので、出勤前はゲームをプレーする日課がありました。
時期はFF9が発売された直後辺り。朝5時くらいに目が覚めて早速FF9の続きをプレー。
していると、ベランダの窓をコンコンとノックされました。

はて?誰か来たのか?でもなんでベランダ側?
なんて思いながらもカーテンを開けると、窓のところにスーツを着た若いお兄ちゃんがいました。

窓を開けてみると、
「いや、朝早くからすいません!俺この上の三階に住んでるんですけど、鍵をなくしちゃって・・・で、もしよかったらベランダの柵(?)を登らせてくれませんか?ベランダの鍵は開けっ放しなはずなんでそこから部屋に入りたいんっすよ」

鍵をなくしたなんてこれは一大事!と思った私は、
「そうなんですか。登っても全然構いませんよ」
そう返すとお兄ちゃんは名刺を取り出し、
「ホントっすか!マジありがとうございます!これ、俺が働いてるクラブですんでよければ今度来てくださいよ。サービスしますんで!」
受け取った名刺は外国人のお姉ちゃんが在籍しているであろうお店の名刺でした。

お兄ちゃんは早速ベランダからよじ登り、器用に二階のベランダへ。そしてそれを外に出て見ていた私。

「あ!」

突然声を出したお兄ちゃんは私を見て、
「これ二階の人にも声掛けたほうがいいですよね?」
聞いてきました。

「本当はそうだと思いますけど、二階さんは今の時間は部屋にいないと思いますよ(生活音でなんとなく部屋にいる時間がわかったので)」

私のこの言葉で、
「そうっすか!じゃあさっさと上がっちゃった方がいいっすね」
お兄ちゃんはサッと三階のベランダへ。そしてベランダから部屋へ。

「うわ!マジか!!」

ベランダに鍵が掛かってて部屋に入れず。お兄ちゃんに、
「開いてませんでしたか?」
聞くとお兄ちゃんは言います。

「閉まってますわ。あ、あとは何とかしますからもう大丈夫っすよ!」

その言葉を聞いた私は、
「そうですか。頑張ってくださいね」
部屋に戻りFF9の続きをプレー。
このアパートの角部屋には出窓があり、私の部屋にも出窓があるのですが数分の後。

ゴス・・・

出窓側から鈍い音が。

『もしかして落ちた!?』

咄嗟に外に出る私。見ると先ほどのお兄ちゃんが頭から血を流して倒れています。
さほど血の量自体は多くなかったと記憶してますが、赤と言うより赤黒い血が流れていたは鮮明に覚えています。

「大丈夫ですか!?」

声を掛けますが、確か頭を打ってる場合は体を揺さぶらないほうがいいと何かで見た覚えがあったので体には触れないで声掛けする私。すると近隣住民もわらわらと集まってきました。やがて誰かが呼んだ救急車にお兄ちゃんは乗せられて行きました。

警察も来て、何故こんなことが起こったのか?を知ってる私が事情を話すことに。
「鍵を無くしてベランダから入ろうとして鍵が開いてなかったから出窓を開けようとしたんじゃないですか?」
ざっと上記のことを話し、そろそろ仕事の出勤時間だったので仕事へ向かいました。

数日後の夜。警察の方が来られて、今回の事の話を更にすることに。

警察「鍵を無くしたなら鍵屋にあけて貰えばよかったのでは?」
私「ここの鍵(鍵を見せながら)、特殊な鍵ですので鍵屋に頼んでも開けるの断られることが以前あったんですよ(開けるのに特殊だから7万と隣の人が鍵屋と言い争ってるのを聞いたことアリ)」
警察「あ~、ホントに変わった鍵だね。」
私「そうなんですよね。そう言えば落ちた人大丈夫でした?」
警察「ん~、まだそれはなんともね」
私「そうなんですか~」
などの話を警察と30分くらい話して終了(何か他にも話した覚えがあるけど忘れました)

そして事故発覚から一週間が経った日にお兄ちゃんが入ろうとした三階の荷物が運び出される作業を見かけました。
『荷物が出されるってことはあのお兄ちゃん亡くなったのかな・・・』
多少言葉を交わしていた私としてはなんだかしんみりとしつつ、あのお兄ちゃんのことを思い出していました。

更に事故発覚から翌月の家賃支払日。
滅多に連絡すら来ない大家さんから電話が。

大家「家賃の振込み確認できたよ。いつもありがとうね」
私「いえいえ。と言うか振込みの確認で電話なんて初めてじゃないッスか?」
大家「ちょっと聞きたいこともあってね」
私「もしかしてあの事故のことですか?」
大家「そうそう、それのこと。あれってベランダから入ろうとしたんだってね?」
私「そうなんですよ。三階の人が鍵を無くしたみたいで」
大家「そうなんだ。それでベランダを伝って登ったんだね」
私「そうですね。私もそれを見てましたから。ところでその三階の荷物が運び出されるのを見かけたんですけど・・・」
大家「うん、やっぱあんなことになっちゃったから引っ越していったよ」

何か違和感を感じる私。

私「引っ越していったんですか?」
大家「やっぱり女の子だからね。そう言うのは気になるんだろうね」

『あれ?』

私「え?三階に住んでた人ってもしかして女性ですか?」
大家「そうだよ。今までストーカーされてたけど、そのストーカーが亡くなった近くはイヤだって言ってね」
その後も大家さんから色々と話を聞いたけど頭の中には入ってこず。

私はストーカーの手助けをしたのか!?

この文字だけが頭の中を駆け巡っていました。
部屋の更新が来たときに私はこのアパートを引っ越して行きました(と言ってもそんなに離れていない所)。
そしてその三階の部屋はたまに入居があるけど、すぐに引っ越して行ってしまう部屋になっています。
※部屋の中ではなく部屋の外での事故なので事故物件にはならないそうです。



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四国の某島

ペンネーム:クリス

私はドライブが好きで、よく車でドライブをするんですよ。
それで、2週間くらい前、夜中に四国のとある工業地帯に父とドライブに行って。
真っ直ぐな道をずっと道なりにかっ飛ばしてたら、急に道がくねくねと曲がってきました。
それで、最終的に小さな村?の様なところに到着して。そこが変なんです。

その村は工場地帯から埋め立てられて道が繋がったが、元は孤立した1つの島、といった感じでした。
そして、夜中に行ったのもありますが、全く人気がありませんでした。
一昔前(30年ほど前?)の家が密集してたくさん建っているのですが、一軒も灯りがついておらず、人っ子一人すれ違いもしませんでした。

また、一番異質だったのは、その島は海に面していたのですが、その海沿いの高台のようなところに車がずらーーっと並んでいて。
中に誰も乗っているようには見えませんでした。
人がいない、限界集落のような場所にそんなに車が停まる理由が無いんです。
唯一、船が少しあったので漁に来ている人は一定数いるのでしょうが、それでも今は夜中なので人はいないはずですし、いたらすれ違っています。また、近くが工場地帯なので、有害な煙や薬剤などでここで魚がたくさん捕れるようには思いません。

また、先程「誰ともすれ違わなかった」と述べましたが、私は、1人(?)だけ恐らく人ではない、何か異質なものを見ていたのです。
暗かったのではっきりとは見えなかったのですが、それは先に述べた大量に停められている車と車の間にいました。 遠目から見るとかなり太った女?のような感じでしたが、車で近くまで行って見た際、尋常ではないくらい丸々としていて、おおよそ人とは思えない謎の生命体がそこにはありました。

そいつ(Aとします)は、車に乗った私たちが近づくと、手に持っていた何かをこそこそと隠しながら車に乗り、まるで私たちを監視するかのようにその後も発車せずずっと留まり続けていました。

私と父はこの時点でこの沢山の奇妙なことに対して嫌なものを感じてはいましたが、やはり恐怖より好奇心が勝ってしまい、どんどん奥へ進んで行きました。

そして最終的に、行き止まりまで進んだのですが、行き止まりは神社の鳥居でした。
これにはもう私も父も震え上がってしまい、これ以上の探索はやめ、特にその後何か起きる事も無く帰りました。

そして今日(8/1)たまたま「あの村は何だったのだろう」という話になりました。
父も私も怖い話は好きなので盛り上がり、車がたくさん停まっていた原因について「この村で生まれたものは一族が絶えるまでずっとこの村から離れられない、実はあの村は人が沢山いた説」、「この村に来た観光客を殺しているか捕らえているかで、あの車はたくさんの殺された、または囚われた観光客のもの説」というホラゲじみた結論が出ました。ちなみにどちらもあの神社には何かやばいものが祟られている設定です。

その後、これはまじで怖いと言うことであの村について現実的に解決をしようとしてみましたが、あの状態のあまりの謎っぷりに結局「麻薬など危険なものの密輸場所」「被差別部落」といった結局どちらにしろ怖い結論しか出ませんでした。

そして、たまたまその話を祖母が聞いていて、そういえば私も神社絡みで怖い体験をした事がある…と話し始めたのですが、その祖母の話もとても興味深いものでした。

祖母が言うには今から10~20年ほど前、その辺の神社(私たちが今回行ったところかどうかは分からない)に祖父とお参りに行ったことがあったそうです。
普通に小綺麗にしている神社だったそうですが、不自然に周りを土の壁?のようなもので囲まれていたそうです。まるで周りから隠されている様だったとのこと。

そしてそこでお参りをして、さあ帰ろうかとした時に40歳くらいのおじさんが話しかけてきたそうです。「どちらから来られたのですか?」といった他愛無い話や、この神社の逸話を語って頂いたそうです。(その逸話自体はもう覚えていないとの事だったので、特にインパクトの無いささいなものだったのでしょう)

祖母は「親切な人もいるものだなぁ」くらいに思って聞いていたそうですが、さて、そろそろといった頃合になり帰ろうとした時、そのおじさんが祖母たちの後をつけてきたそうなのです。
祖母は気味が悪く思い、祖父に言って早めに車を出してもらいました。
すぐに大きな道に出られたそうですが、出たところの横に10~15人くらいのおじさんが、まるで待ち構えていたようにいたそうです。
祖母たちはとても恐ろしく思い急いで車を飛ばして帰ってきて、その後は私たちと同じく特に何も起きず家に辿り着いたとのこと。

これで祖母の話は終わりです。
祖母はお酒を飲んでいた上昔のことなのであまりきちんと覚えていない感じでしたが、もし祖母の言っていた神社が私たちが辿り着いたあの神社と一緒だったとしたらとても恐ろしいですよね。

また、ここからが私としては本題なのですが、この文章を見た人の中に、四国の某島を知っている方はいませんか?
普通の結論を教えていただけたらそれで有難いですし(正直かなり怖いので)、もし本当に怖い逸話等あるのならそれはそれで大歓迎です。どのようなものでも構いませんので、ぜひお願いします。

とにかく文章にして整理したかったのと、今あまりにも怖いので誰かと情報を共有したくてまとめてみました。あまり怖くないかもしれませんが、この体験を実際にした私はすごく怖かったし今もずっと怖いです。最後にもう一度言います。これは四国の某島で本当にあった話です。



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田舎の祭りでの体験

ペンネーム:後悔人

霊的な怖い体験とは違いますが、S県のある町に住んでおりました。
そこで行われていた体験した奇妙な祭りについて聞いてもらえたらと思います。
もともとは隣の市に住んでいたのですが、成人してから田舎で家賃が安いためその町に住みました。

そこで行われている「おぎおさん?」「ぎおんしゃん?」についてです。
あまり知られてはおらず、住んで2、3年はそんな祭りがあっていることも知りませんでした。
である仕事帰りに裏通りで、祭りぽいのがあってたので、よく小さい地区とかである祭りかと思いよってみました。ちょっよ気味が悪かったもののそこそこ人もいて、小さい祭りという感じでした。

そこで近所のかたとあい、夜の宴会に呼ばれました。
宴会が終り来年は、手伝いますみたいな流れでその年は終り、そんなことも忘れかけた翌年、そのかたから訪問があり祭りの準備等を手伝ってほしいということでした。
あーと思い手伝うことになったものの、頼まれたのは提灯を飾ったりするくらいで対したことなくてほっとしておりました。

そして、祭りが終わりまた夜の宴会に行くことになったのですが、人がそろそろと帰りだしたので私も帰ろうかすると、

「今日はまだ帰りなさんな、祭りは今からが本番よ」
と何度言われました。

意味が分からなかったのですが、それから30分くらいたって祭りで使用していた獅子舞を近所のひとたちが部屋にあつめてきました。
あきらかに雰囲気もなにか今までの宴会とは違う切り詰めた感じでした。

そして、そこにいた数名の男たちが裸になり獅子舞と獅子舞マントだけを被りでていきました。
何をしにいったのか聞いてみると

「起こされた子供に仕返しにいく」と言われました。

よく意味がわかりませんでしたが、30分くらいして男たちが戻ってきました。
その間色々話てましたが、とにかく次は俺たちの番だといわれ、裸でこれを着ろと言われました。

裸になることも、これからおこることも何もかもが抵抗があったため強く拒否すると、やっと折れてくれ

「今年は見るだけでいい、ついてきてくれ」
と言われ裸に獅子舞と獅子舞マントをきた男たちに着いていくことになりました。

訳も分かるずついていくと近くの神社につきました。
神社の中にはいると真っ暗でした。

目がなれ、よくみると寝かせた感じで人形と思わしきものが並べてありました。
大きさは1メートルくらい?6体くらいあったと思います。

そして男たちがそれに覆いかぶさり、あきらかにあれの行為をしております。
あまりの光景に何もいえず、ただそれが終わるのを待つのみでした。

オチはなにもありません。ただそれだけです。



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ペンネーム:フルボンヌ

私の母の実家は長野の旧家で、小さい頃はよく遊びに行っていました。
親戚も多く、お盆など親戚が集まり賑やかでした。
従兄弟同士で年が近いこともあり、よく外に遊びに出かけたのですが、その度に祖母や叔母から「絶対に蝉をとってはいけない」と言われていました。
いつもにこやかな祖母や叔母がその時ばかりは恐ろしい顔で真剣に言うので皆しっかりといいつけを守っていました。

蝉は旧家にとって特別なものです。
旧家には裏家紋がありました。お墓や着物に入れる正式な家紋とは別に遺影の下にしか掘らない特別な家紋です。 そに家紋は蝉が描かれていました。
それと旧家の鴨居の隅っこにとても小さい蝉が掘られていました。
小さい頃からそういった環境でしたので大人になっても自ら蝉に近づかないように気をつけていたのですが。

結婚し、息子が生まれ始めてキャンプに行った時です。
虫取りに行くと言う息子と夫に、蝉だけはとらないでと伝えました。
しかし息子はとってきてしまったのです。カゴいっぱいの蝉を。

「ダメって言ったのになんでとってきたの!?」

緑色の小さな虫かごいっぱいの蝉を見せられ、私は目眩を覚えました。

「息子が蝉に興味深々で無視できなかった。しかも普段なら考えられないくらい低い位置に止まっていて捕獲しやすかった」

夫は能天気に息子の頭を撫でながら言います。
私は何も言わず虫かごの蓋を外したのですが、勢いよく飛び出したのが数匹、あとはノロノロと這い上がり数匹は目の前で動かなくなりました。

「ママ、この蝉食べたい」

息子が動かなくなった蝉を手に握りそう言いました。
あまりにも突然のことでびっくりして夫と顔を見合わせ「食べちゃだめだよ」言い聞かせ、息子が手に握った蝉を離させ、土に埋めました。

それからです。身の回りに不可解な事が起こり始めました。
住んでいるマンションのベランダや玄関に蝉の死骸が毎朝数匹落ちているのです。
今までなかったことで気持ち悪いなと思いつつ、毎日死骸を片付けていました。

それから数日後、外にあった蝉の死骸が家の中にまで出るようになりました。
あんな大きな虫がなんで家の中まで入ってくるのかと不気味に思っていたときです。
音が聞こえるようになりました。

蝉が死ぬ間際の狂ったような羽音。それが耳のすぐそばで聞こえるのです。
びっくりして周りを見渡しても蝉の姿は見えません。
その音が聞こえるようになった頃から、家の中の蝉の死骸が増えていきました。

ある日カレーを食べていた時の事です。
息子がいきなり食べていたものを吐き出しました。

「ママ、へんなものが入っている」

息子が吐き出したものを見た瞬間、鳥肌がゾワっとたちました。
カレーの中に蝉の羽がはっきり見えたのです。
料理中にあんな大きな昆虫が入るなんてありえない思い鍋覗いたのですが、淵に昆虫の足が張り付いていました。私は半狂乱になり鍋の中身を捨てたのです。

その夜、なんとか寝かしつけた息子が深夜になり大声で叫びました。

「痛い!」

驚いて息子を見ると一匹の蝉が首筋に着いていました。
急いで振り払った蝉を見て夫が驚愕しています。

「これ蝉の雌だけど産卵の管が出ている」

まさかと思い息子の首筋見ると薄っすらと小さな穴が空きそこから少量の血が流れています。

「まさか首筋に産卵するつもりだった?」

あり得ません。木の幹に産卵する蝉が人間につくなんて。

恐ろしくなり母に相談しました。
母もあまり実家のことには詳しくなく、祖母はすでに亡くなっていたので叔母に聞いてとのことでした。
叔母に会いに息子夫と3人で旧家を訪ねました。

そこで叔母から聞いた話です。

昔飢饉があった時、なにも食べるものもなく昆虫を食べたことがあったそうです。
イナゴは今でも食べられているポピュラーな昆虫ですが、それすら食べ尽くされトンボや蝉まで食べていたと。
火を通して食べればまだ良いのですが、生で食べるのは危険。皆それを理解していたのですが。

祖先の、小さい子を持つ母親があまりにも飢えるわが子を見ておかしくなってしまった。
何か食べさせなきゃ、何か、何か。
気がふれた母親はわが子にとったばかりの蝉を食べさせた。
嫌がる子供の口を開けさせ、何匹も何匹も無理やり口に入れ続けた。
夫が家に帰ると、もう動かなくなった我が子にそれでもなお蝉を食べさせる鬼のような形相の母親の姿が見えた。
息子の口からは蝉の羽が覗いていた。

その男の子は私の息子と同じくらいの歳だったそうです。
私たちは先祖のお墓をお参りし、小さな子が喜びそうなお菓子やおもちゃ、おにぎりをお供えしました。
それからは蝉の不思議な出来事はなくなりました。

私たちの家系は、悲しい過去の象徴を祀ることで鎮魂しているのだ教えてもらいました。
あんなことがもう二度と起こらないようにと、裏家紋などにひっそりとその象徴を残しているのだそうです。



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オーラを見る練習

ペンネーム:たれ

他者のオーラが見える友人がいる。
「あなたのオーラは~」って言いだすことはないけど、「あの人たち、お金の話ばっかり。みんなオーラが○○(←色名)だから、欲も強いんだね。ちょっと私は合わないかも…」と、 何気ない会話で、なんとなく納得するようなオーラ話がちょこちょこ入る。

私は、体調が悪い人や差し障りのある人に、たまに黒いモヤがかかって見えることはあるものの、オーラはちっとも見えない。

ある日、友人宅にお邪魔してのおしゃべり中、「私もオーラ見たいな~」と言ったら「練習したら見えるよ!教えてあげる!」と練習方法を教えてくれた。

「目を半眼にして、オーラを見たい人に意識を集中して…」と、それほど難しいものではなく、これなら自分にも出来そうだと思った。
オーラ話以外にも、いつも通りおしゃべりを楽しんで、友人宅を後にした。

友人宅からの帰りは、電車だった。夕方だったので、座席は全て埋まり、車両の半分ほどは立ち客の状態。私は、車両の真ん中辺りに座れたので「混んでるな~」と周りを見ていたが、「こんなに人がいるなんて、オーラを見る練習するのに良い機会だ!」と思いついた。

さっそく目を細め、車両の前半分の立ち客の人達を見る。すると、立ち客以外に「灰色の影」がひしめきあっていて、車両の前半分が満員状態になっている。

「灰色の影?立ち客の人達全員のオーラ?」と思った瞬間、「ザッ!」と音がしそうな勢いで「灰色の影」が一斉に私のほうを見た。

とっさに「やばい、これやばい。見てたのバレちゃいけない」と下を向いて寝たふりをした。
「灰色の影」ではなかった。ものすごい人数の「灰色の人達」だった。まるで「名探偵コナン」にでてくる犯人のような。一瞬だったので、顔はわからない。でも、全員が怖い目で、私のほうを見たのはわかった。もしかしたら、今、私の周りを囲んでいるのかもしれない、と思うと怖くてたまらない。とにかくバレないように、気付かれないように、と寝たふりを続けた。

しばらくして目を開けると、車内は既に空いていて、立ち客も数人程度になっていた。
もう一度、オーラを見る練習をしようという気にはならなかった。

後日、件の友人に「電車で練習しようとしたら…」と話したら「電車!?ダメダメダメ!居たでしょ?怖いのが。電車はダメだよー、え?やったの?あー…いろいろ居るから、もう電車ではやらないでね」。曖昧に笑いながら、友人は止めた。

結局、電車に何があるのか、いるのかはわからなかった。
オーラを見る練習も、あれ以来していない。



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3.11を予知した患者

ペンネーム:おっさんナース

 その男性患者は、統合失調症の慢性期であり、ほとんど自分のベッドから起きてこない引きこもり状態であった。

震災の前日に、めずらしくナースセンター窓口に来て、「話を聞いてもらいたい」と訴えたので話を傾聴した。

内容は、「明日、大変な事が起こる」「みんな地震で死ぬ」「避難した方がいい」みたいな内容だった。
普段から、他の患者の電波系の話を聞いていたので、「ほうほう」「マジですか?」みたいな感じで患者を刺激しないよう受容しながら聞いていた。すると、真剣に聞いていないのを悟られたのか

「信じてねーだろ○○さんよー」などと急に暴れだした。患者が暴れだした場合は大抵、注射して保護室に入れるだけど その患者も当然のように保護室送りとなった。

翌日、大震災に見舞われた。病院は半壊して、勤務中であった俺も蛍光灯の落下に直撃して数針縫う重症を負った。
同じように死者こそ出なかったけど、重症患者は多数でた。で、あの患者はどうなったかと言うと、無傷。
保護室に入ってたおかげで無傷であった。保護室ってのは、牢屋を想像してもらえばいいんだけど、鉄格子があったり、室内には一切の危険物が無い環境であったため造りが丈夫であり彼は無傷であった。

病院が再開して、何週間ぶりに出勤したら彼はいた。そしてこう言った。

「○○さん(俺)怪我したんだって?だから言ったでしょ避難しろって」俺は、

「わざと暴れて、保護室に入ったのか?」と聞くと彼は「想像におまかせします」と言った。
統合失調症の患者って、電波が多いんだけど、あの出来事からは、真剣に電波を聞くようになった。
これは、本当の話で、震災前日の看護記録にもしっかり書いてある。
その患者は、現在でも入院しておりナース達からは「予言君」と呼ばれている。



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殺人を犯した患者

ペンネーム:おっさんナース

 精神科病院には、時として殺人を犯した患者が入院してきます。措置入院・鑑定入院と言って、精神異常が原因で犯罪を犯したのかを判定します。そこで、精神異常と判定されると専門の病院での治療となり、刑事裁判は無罪になります。

俺は、一人の殺人を犯した患者の担当になったんだけど、会話にならなくて電波的な思考や発言が多くて「あーこりゃ無罪になるな」なんて思ってた。

そしたらその患者、突然真顔になって

「○○さん良い人だから教えてあげる」
「僕は正常だよ病気じゃない」 「精神病のフリして人を殺しただけ」
「こんな殺し屋っているんですよ」
「医療観察法での入院なんて長くても3年くらいでしょ?」
「それに見合った報酬もらったしね」
「精神病患者になりきるマニュアルだってあるんだよ」

って話はじめた。そして最後に

「もし○○さん、この事誰かに言ったら、絶対に殺すからね」と言われた。妄想だって思ったけど看護記録にはかけなかった。

その患者が無罪となり医療観察法でどこかの病院に転院していったけど、本気で少し怖い。



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奇妙な家

ペンネーム:みりん

8年前にコールセンターでオペレーターをしていたときの話。
そのコールセンターは生活のトラブル(水漏れやガラス交換とか)を請け負う会社でした。

ある日作業を終えた作業員さんから珍しくコールセンターに電話がかかってきました。
話を聞くと、たった今鍵の修理に行ってきた家のお客様が気味が悪かったと言うのです。

お客様の家(都内)の前に到着したので電話をするが何回かけても繋がらない。
困って家の前をうろうろしていると、その家から上半身裸のおばあちゃん登場。
その時点で作業員さんは引いたそうですが、一応事情を説明して上がらせてもらおうとしたところ、突如出てきた巨大ゴキブリをおばあちゃんが豪快に素手で叩き潰す。

もう帰りたくなったらしいですがなんとか家に上がると部屋の中にバケツがいくつか置いてあり、そのすべてに人糞らしき物が入っていたそうです(トイレが詰まっているわけではなかったそうです)

本気で帰ろうと思った矢先、電話の依頼主である男性が二階から降りてきたそうなんですが、その男性が作業員さんに向かって「二階で見てましたけど、車の中でずっと電話してましたよね?」と笑いながら言ったそうです。

つまり作業員さんが到着してから家に上がるまでの間、この男性はずっと二階から黙って見ていたと言うのです。意味不明です。

なんとか作業を終わらせて帰ろうとしたところ、二階からもう一人男性が降りてきたそうなんですが、その男性は依頼主の男性と双子だったらしくそっくりだったそうです。

きちんとお金は払ってもらえたから良かったけれど気味の悪い家だったと作業員さんは言ってました。

読みにくくてすみません。
失礼しました。



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留学生寮の住人

ペンネーム:むかしこっぷり

学生時代 同じゼミに韓国人留学生の友人がいて 彼の住んでいる寮が大学から近かったこともあり何回か泊まらせてもらっていた。

都内にあって 留学生が数十人単位で住んでいて 管理人も常駐している けっこう大きな寮だ。管理人は武道の経験があるのか 両耳が潰れていて 強面でガタイのいい中年の男だった。

ある晩の深夜にオロナミンCが飲みたくなって 自販機のある一階に行った。管理人部屋も一階にあるのだが そのならびに外側から鎖が掛けられている簡素な扉の開かずの小部屋があることは寮生ではない私も知っていた。そこは掃除道具置き場なのかと勝手に考えて 気にも止めていなかった。

ところがその夜は違った。かすかに鎖が 非常灯の薄明かりに照らされて影になって動いていた。足を止めて見ていると 鎖の動きが大きくなり ガチャガチャ音を立て始めた。内側からなにかが外に出ようとしているのか。

金縛りにあったかのようにしばらく見つめていたが 一階に行ったまま戻ってこない私を心配して 韓国人の友人(仮にイムさん)が階段を下りてきた。

夢中で手招きし 二人で小部屋の鎖を注視する前でそれはガタガタ カチャカチャ音を立てて揺れ続けた。しばらく息を詰めて見守っていたが 突然鎖は動きを止めた。

二人で目配せして 足音を立てないように でも転がるように友人の部屋に戻り 今起きたことを話し合った。イムさんによると イムさんもこれまで鎖が掛けられている小部屋のことは気にしたことがなく ましてや内側から開けようというような動きを見たこともないと言う。
気味が悪いので それからはイムさんの学寮からは足が遠のいていった。

そんな薄気味悪い学寮のことなどすっかり忘れた頃 イムさんから連絡があった。大学でも スタバでもどこでもいいからすぐに会おうという。その日のうちに大学の研究室で会うことになった。

イムさんは「見た見た!」と興奮した様子でやってきた。
「学寮の隠し部屋の中を見た!」のだと言う。

なんでも イムさんが昨日深夜に一階を歩いていると 例によってあの部屋に鎖はかかってはいたものの それがたわんで五センチくらいの隙間ができていて 中から光が漏れていたそうだ。不審に思って近づいて見ると 部屋の中は狭く 白壁だけの殺風景な様子だった。 だが次の瞬間 イムさんの全身が凍りついたようになったという。

「見てしまったんですよ」
イムさんは言う。

「若い男で。全裸で。後ろで鎖で手を縛られていて。こっちを見ていたんですよ」

イムさんによると その男は特に知性に問題があるようにも見えず だが無言で こちらに訴えかけてくるような様子も見せず ただこちらを向いて立ち尽くしていたのだという。
思わず後ずさりしたイムさんは 男に声をかけることもせず 自室に駆け戻った。そしてまんじりともせずに今に至るという。

元来、その留学生寮は学生同士の交流というような文化はなく 帰って寝るだけのワンルームマンションのような役割の学寮だったため いきなり他の留学生に一階の謎の小部屋のエピソードを話すこともできないと イムさんは困っていた。管理人は何かを知っているはずだが 管理人こそ強面で口数も少なく とても話しかけられるような雰囲気ではない。

そうこうしているうちに イムさん自身がその学寮から逃げるように引っ越してしまった。
あれから四半世紀が過ぎて イムさんは帰国して韓国の大学の教授になっている。
今でも時々思い出す。
イムさんが見た若い男は 未だあの隠し部屋にいるのだろうか。彼はどこから来て 今はどうしているのだろうか。



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森の廃屋

ペンネーム:鞍馬

 正直に言って、今でも思い出すと身がすくむ。
 あのときの体験は、少しでも長く消しておきたい記憶だ。
 それでもこの話を寄稿しようと思ったのは、少しでも多くの人に知ってもらいたいという気持ちが、俺の深層心理にあったからだと思う。

 話は18年前、俺がまだ小学5年生だったときにまで遡る。

 当時、俺と親友の司(つかさ)は、学校でも指折りのやんちゃ坊主だった。
 特に「探検」が大好きで、二人して愛車のマウンテンバイクにまたがり、廃墟を探索してはその場所を秘密基地にして"たむろ"する、というような遊びを時折やっていた。

 ある日、いつもより離れたところに行こうという話になって、自転車で一時間ほどかけてたどり着いたのが、町はずれにある森林だった。
 そびえ立つ樹木。空は葉の間から途切れ途切れにしか見えず、昼間でも薄暗い。普段なかなか体験しない光景に、俺たちは気分が高揚していた。
 マウンテンバイクで通れる道を選びながら、どんどん奥に進んでいく。

「淳(じゅん)、あれ見てみ」

 突然、司が足を止めて言った。(淳は俺の名前)
 俺も足を止め、司が指をさす方向に目をやる。すると、視界の奥に、ポツンと家が建っているのが見えた。
 近づいて様子を見てみる。

「誰もおらんみたいやな」

 司は自信をもって言う。
 木製の簡素な民家は壁のところどころに穴が開いており、屋根は半分が崩れ落ちている有様だったからだ。

「よし、探検しようぜ」

 俺たちはマウンテンバイクを廃屋に横づけし、意気揚々と中に侵入した。
 内部はひどい有様だった。窓ガラスはほどんどが割れ、床に散乱していた。誰が置いていくのか、お菓子の袋や大量のビデオテープなど、様々なものが落ちており面白かったのを覚えている。
 中にはキャンプの時に使うようなカセットコンロ、鍋など、生活感を感じるものもあった。

「ホームレスが来とるんかな」

 司が言って、俺は笑い声で反応した。
 他の廃墟を探索したときに同じような痕跡を見たことがあったので、深く考えることはなかった。

 探索を始めて、10分ぐらいが経ったころだったと思う。
 ふと音が聞こえた。

 ウーン、ウウーン……と、唸り声のような音が。

 はじめは、草刈り機の音かと思った。誰かが近くで草を刈ってるんだと。しかしそれは違った。音が、徐々に近づいてきていたからだ。

 バイクだ。これはバイクの駆動音だ。
 言葉にはしなかったが、俺たちはわりとすぐに音の正体を見破っていた。
 誰かが来たのだ。

「おい、やばくないか?」

「隠れろ!」

 ビビった俺たちは、穴の開いた壁から廃屋の裏手に出て、息を潜める。
 廃屋の前で原付バイクを下りたそいつは、間もなく中に入ってきた。
 俺は壁の隙間から視線を通し、中を見る。
 訪問者は、何の変哲もないおばさんだった。
 例えるならスーパーの袋をもって、その辺りを歩いているような……普通の中年女性。
 ただ、ざっくりまとめたボサボサの髪や、ガイコツのようにこけた頬、大きく開いた目からは、子どもながら不気味な気配を感じた。

 なんでこんなところに?
 見つかるかもという不安から余裕はなかったが、その疑問がまず頭に浮かんで、俺は司と一緒にずっと隙間からおばさんを見ていた。
 おばさんはというと、中に入ってしばらくきょろきょろと頭を動かしていた。
 何かを探しているような動きだった。
 何を探しているんだろう……?
 そう思ったとき、おばさんは意外にも、あっさりと外へ出る。
 そのまま、原付に跨って行ってしまった。

「……なんだったんだ、あいつ」

 司は首を傾げる。俺も同感で、ほっとしたと同時にどこか納得できない気持ちでいた。
 きっと無意識のうちに、何か起こるかもしれない……と期待していたんだろう。
 しかし、去ったのはいいがまた来ると面倒だ。俺たちは探検をそこでやめて、来た道を引き返した。その日は、大人しく真っ直ぐ家に帰った。

 そして、何週間か経ったころ。
 俺たちは性懲りもなくまた森の中の廃屋を訪れていた。
 完全に、スリリングな体験がくせになっていたのだ。

 前と同じくマウンテンバイクをとめ、廃屋の内部へ向かう。
 当たり前だが、変わらない光景が広がっている。散乱するガラス、大量のビデオテープ、薄汚れた鍋……。
 ただ、前に来たときとは確実になかった違う光景が、そこにはあった。

 青白い手。黒く長い髪の毛が放射状に広がっている。
 赤、というより黒に近い大量の液体。
 一瞬身体が強張ったが、我に返って床を蹴る。

「うわぁーっ!!」

 俺は叫びながら、我を忘れて廃屋から飛び出した。後ろにいた司は、何が何だか分からないといった様子で口をぽかんと開けていたが、

「やばいやばい! 死んでる! 人が死んでる!」

 と俺の言葉を聞くやいなや、真顔になって停めているマウンテンバイクに走りだした。
 俺たちは一度も後ろを振り返ることなく、一直線に家へ帰った。
 これは後で知ったことだが、その近辺はたまに自殺死体が発見されることで、有名な場所だった。
 もしかすると、あのおばさんもまた、死に場所を求めて来ていたのかもしれない。横たわっていた死体は、まさか……そう思うと本当に怖かった。

 その体験をした日から、俺と司が「探検」をすることはなくなった。
 もうそのことはできるだけ忘れて、あそこにも近づかないようにしよう。それが、俺が司と交わした約束だった。

 それからしばらく経って、司が学校に来なくなった。
 よくつるんでいた俺は先生に呼び出され、事情聴取みたいなことをされたが、俺も司に何があったかなど知らないし、何も言えなかった。
 司の家に行ってみても、両親に「ごめんね」とか「今はいない」だとか、はぐらかされて終わり。
 今とは違い、みんな携帯電話など持っていないので本人と直接連絡をとることもできず、ただ時間だけが過ぎていった。

 そして、中学生となった俺は、最初の夏休みを迎えていた。
 部活の先輩の提案で、肝試しをしようという話になった。場所はなんと、あの死体を発見した森の廃屋だった。
 俺はいけないと思いつつも、先輩に逆らうことはできず、後をついていくことになった。

 肝試し当日。
 夜八時に森の入口に集まった。
 静まり返った木々の間を、先輩たちはどんどん進んでいく。
 前と違い、真っ暗な森を懐中電灯の光を頼りに往く
 やがて、あの廃屋が見えてきた。すると、

「おい待て、誰かおるぞ」

 先輩の一人が、ぎょっとした様子で廃屋を指さす。
 廃屋には、ランタンから発せられる橙色の明かりが灯っている。近づくと、ボロボロの壁から中が見えて、何者かがいるのが一目瞭然だった。

「幽霊じゃね?」
「まさか」

 先輩たちは、ニヤニヤしながらまさかの展開に酔いしれていた。
 でも俺は、そこにいるのが誰なのか、何となく分かっていたし、廃屋の前に停められていた原付を見たとき、その推測は確信に変わった。

 あのおばさんが来ているんだ。
 暗い中、ランタンの明かりでおばさんの行動がよく見えた。
 カセットコンロの上に乗せた鍋、そこから何かをつまみ上げて一心不乱に食べているのだ。
 その異様な姿は、鮮明に覚えている。

 俺は背筋に悪寒が走って、何も言わず来た道を引き返した。
 森を出た後、先輩からは散々からかわれたけど、その行動は間違っていなかったと今では思う。
 おばさんがなぜ廃屋を訪れていたのか、何を食べていたのか、俺は何となく想像がついていたから……。

 それから18年。
 それ以来、その場所には一度も行っておらず、あのおばさんにも会っていない。
 そして、司の行方も……未だ分からないままだ。

 〈終〉



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【霊が出てこない怖い話部門】厳選12話

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コメント

1  不思議な名無しさん :2018年09月07日 21:43 ID:xmf3UjqC0*
最初の話の最後けっこう怖いやん
2  不思議な名無しさん :2018年09月07日 22:30 ID:.imvrnZ.0*
ペンネーム、おっさんナースで思い出した。ちょうど1週間くらい前にセーラーマーキュリー見た。おっさんの。
3  不思議な名無しさん :2018年09月07日 23:04 ID:BNApuJpC0*
大阪北部地震経験した者だけど、地震の1~2週間前から急にカラスが大量(恐らく30羽くらい)にわき、朝から晩までずっと騒いで鳴いていてただ事ではない訴えている感じ
今までこのような事が1度もなかったので皆で何か起きるのか?と言っていたら大地震
皆さんも参考にしてくれたらと思います
4  不思議な名無しさん :2018年09月08日 20:06 ID:GIHwn.x80*
医療監察で入院してるような患者は三年で退院できないっすね
5  不思議な名無しさん :2019年02月25日 20:53 ID:L35qPJpG0*
人を呼ぶ家と森の廃屋が良かった。
人を呼ぶ家は心霊じゃない?
霊は出て来ないけど、祟られてるよね。
森の廃屋はあちこち不自然さがあって作り話っぽいけど、不気味さが怖いね。

 
 
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