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    81

    本の印象に残っている一文を書いていくスレ

    1: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:20:26 ID:L9V
    「君はルートだよ。どんな数字でも嫌がらず自分の中にかくまってやる、実に寛大な記号、ルートだ」

    小川洋子『博士の愛した数式』
    日本の文豪の美しい文章を貼ってく
    http://world-fusigi.net/archives/9028832.html

    引用元: 本の印象に残っている一文を書いていくスレ





    2: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:23:21 ID:L9V
    ある時は部屋全体が巨大なる万華鏡です。からくり仕掛けで、カタリカタリと廻る、数十尺の鏡の三角筒の中に、花屋の店をからにして集めてきた、
    千紫万紅が、阿片の夢のように、花弁一枚の大きさが畳一枚にも映ってそれが何千何万となく、五色の虹となり、極地のオーロラとなって、見る者の世界を覆いつくす。

    江戸川乱歩「鏡地獄」

    468px-Rampo_Edogawa_02

    4: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:27:00 ID:DrQ
    >>2
    いいね~



    3: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:26:15 ID:L9V
    「でもね、スペースシャトルが打ち上げられるフロリダの抜けるような青い空って、絶対、私に似合うと思うんだ。この点だけは、私は誰にも負けないと思うんだ。
    私なら、フロリダの抜けるような青い空の下を、笑いながら発射台に向かって歩いてみせる」

    向井万起男『君について行こう 女房は宇宙を目指す(上)』

    補足:宇宙飛行士の向井千秋さんが旦那さんに言った言葉(ノンフィクション)

    65: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:38:50 ID:kha
    >>3
    好き

    5: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:28:29 ID:h8c
    各人の魂のどん底には、彼を英雄たらしめる高貴な火花が潜んでいるが、その火花は華々しく燃えることに疲れ易い──ただ運命的な瞬間のくる場合だけ、それは焔となって燃えあがり、偉大なる行為を照らすのである。

    トルストイ「セヴァストーポリ」

    48: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:25:44 ID:Vlc
    >>5
    トルストイさすがな文ですね~

    6: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:29:31 ID:L9V
    「空っぽの寝台で生涯を送る男は、想像力のなかでしか生きられない」

    『幻想図書館』 寺山修司

    7: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:30:44 ID:h8c
    人間が人間として完成しない限り、人間になるには今後もなお英雄的な心が必要だろうから。

    フチーク「絞首台からのレポート」

    8: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:32:28 ID:L9V
    その人のことをだれも話さない、それに、だれにも話しかけてももらえない、なんてひとがいたら、そのひと、だんだん消えてってしまうに違いないぞ。
    だって、自分がいるって、信じられなくなってしまうもの。

    『ムーミンパパ海に行く』

    9: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:35:13 ID:L9V
    “知り合いがわんさといたって、友だちはひとりもいない”ってことは、ありうるんだよ。

    『ムーミン谷の仲間たち』

    10: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:35:15 ID:kF1
    信じるに値しないことを信じる、それだけが本当の意味で、信じるっていうことなんだとぼくは思う

    『エンジェル・ハウリング』

    55: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:33:17 ID:Vlc
    >>10
    信念の少年や!

    11: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:38:19 ID:L9V
    私は、友が無くては耐へられぬのです。
    しかし、私には、ありません。
    この貧しい詩を、これを、読んでくださる方の胸へ捧げます。
    そして、私を、あなたの友にしてください。

    八木重吉『秋の瞳』

    詩集の最初のページに書いてある言葉や

    52: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:29:11 ID:Vlc
    >>11
    八木重吉 信頼できそうな人やね

    57: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:33:47 ID:L9V
    >>52
    29歳の若さで病死した詩人やな
    この人の詩は素朴でどこか寂しくて好きやわ

    62: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:36:19 ID:Vlc
    >>57
    そんなに若くして…神がそばにおきたかったんやな

    64: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:38:28 ID:L9V
    >>62
    八木重吉の詩は一部が青空文庫で読めるのでぜひ

    自分語りやけどワイが家出して親元から離れた時にこの二冊だけ持っていったわ

    69: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:41:53 ID:Vlc
    >>64
    読むわ さんがつ!
    (奇遇やなワイも家出組や)

    12: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:39:42 ID:6aC
    そうか、そうか、つまり君はそんなやつなんだな

    ヘルマン・ヘッセ『少年の日の思い出』

    14: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:41:54 ID:Vlc
    秋は来ぬ紅葉はやどにふりしきぬ
    道ふみわけてとふ人はなし

    古今和歌集や

    15: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:43:00 ID:L9V
    >>14
    古今和歌集が出てくるとは思わなかったわ
    でもいい一文を教えてくれてサンガツ

    18: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:47:34 ID:Vlc
    >>15
    てれますがな ありがとナス

    16: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:45:14 ID:L9V
    何の権利があって…そう思いました。
    何の権利があって、俺を除け者にするんだ、と。
    いったいどういう権限があって、他人の大切なものには何の価値もないと鼻で笑えてしまえるんだと。自分が持っているものだけが美しく、そして価値があるのであって、それはおまえなんかには一生手に入らないものなんだ、と馬鹿にできるのか。

    西澤保彦『彼女が死んだ夜』

    17: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:47:19 ID:G0G
    花よ美しいものたちよ
    なぜいつもおまえたちのそばに死があるのか

    星野富弘

    21: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:48:44 ID:L9V
    自分の人生を他人に干渉してもらいたい。
    それが、愛されたい、という言葉の意味ではありませんか?

    森博嗣『すべてがFになる』

    22: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:50:48 ID:L9V
    憎しみで生きている人間にとって死ぬことなどこわいことではないのじゃ
    生きる気力をなくしたまま生きることにくらべればな

    いがらしみきお『ぼのぼの』

    24: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:53:01 ID:Vlc
    あの夏の終わり 今でもはっきりと思い出せる公園での日々
    子猫とぼくは
    たしかに
    家族だったのです

    ふたりのねこ ヒグチユウコ

    25: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:54:17 ID:L9V
    自分で在れ
    自分だけで在れ
    それによって
    孤独を背負わされようともじゃ

    スナドリよ
    『ふり』などやめろ

    自分以外のものを受け入れようとすれば
    すべて『ふり』になる

    いがらしみきお『ぼのぼの』

    26: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:58:11 ID:L9V
    ああほんとうにどこまでもどこまでも
    僕といっしょに行く人はないだろうか

    宮沢賢治『銀河鉄道の夜』

    27: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)22:59:17 ID:L9V
    「期待して、人生に助平になってると、ガツーンて一発夢を壊されて、恥ずかしい状態になってしまう。」

    漫画家のみぎわパンの言葉

    29: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:00:41 ID:vMd
    全世界がひとつの舞台
    そして人間はみな役者にほかならぬ

    W・シェイクスピア 『お気に召すまま』

    153: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:51:10 ID:WXu
    >>29
    ええなあ 名言やね

    30: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:01:47 ID:iVV
    文章記憶してるとか凄ヨ

    31: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:02:32 ID:L9V
    >>30
    実はメモしてまとめてるんや……

    36: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:04:05 ID:tLB
    その男の写真を三葉持っている

    37: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:04:31 ID:WBL
    >>36
    人間失格か

    38: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:06:13 ID:L9V
    ひとりになった。
    一人になった。
    むしろの上はさみしいな。

    私は知らない あの子が先よ。
    だけどもだけども、さみしいな。

    お人形さんも ひとりになった。
    お人形抱いても、さみしいな。

    あんずの花が ほろほろほろり。
    むしろの上はさみしいな。

    金子みすゞ「喧嘩のあと」

    39: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:07:14 ID:h8c
    存在の頂点に爪だちする生命の熾烈な発作において、彼は一躍して彼方の岸に達する。鑿と槌との響きが未だ消え去らぬ間に、喇叭が未だ吹き終われない間に、この幸福な星を持ち血気に満ちた魂は栄光の雲を曳いて霊の世界に飛び去るのである。

    スティーヴンスン「若き人々のために」

    44: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:16:51 ID:Vlc
    >>39
    詩的な格調高い文やね
    ワイには難解やがすこ

    40: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:09:03 ID:2o7
     余談のようになりますが、私はいつだか藤村と云う人の夜明け前と云う作品を、
    眠られない夜に朝までかかって全部読み尽し、そうしたら眠くなってきましたので、
    その部厚の本を枕元に投げ出し、うとうと眠りましたら、夢を見ました。
    それが、ちっとも、何にも、ぜんぜん、その作品と関係の無い夢でした。
    あとで聞いたら、その人が、その作品の完成のために十年間かかったと云うことでした。

    太宰治「小説の面白さ」

    54: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:31:53 ID:Vlc
    >>40
    太宰くん おとぼけやなあ

    41: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:11:48 ID:L9V
    空襲で炎に包まれる、なんてことは、皆で一緒に不幸になる式のことで、孤立にくらべれば、リクリエーションみたいな感じさえすることなんだ。

    色川武大『うらおもて人生録』

    45: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:18:39 ID:Vlc
    >>41
    この人はこんな哲学的なこと書く人なんか!

    42: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:13:09 ID:Vlc
    彼のお母さんは彼を怪獣といいました すると彼はお母さんに
    「お前を食っちゃうぞ」と言い返しました
    すると彼は夕飯ぬきでベッドにいくはめになりました

    怪獣達のいるところ センダック

    46: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:24:36 ID:2o7
    「おれだ!おおきいやぎのがらがらどんだ!」とやぎはいいましたそれはそれはひどくしゃがれたがらがらごえでした。
    「ようし、それではひとのみにしてくれるぞ!」と、トロルがどなりました。
    「さあこい!こっちにゃ二ほんのやりがある。これでめだまはでんがくざし。おまけに、おおきないしも二つある。にくもほねもこなごなにふみくだくぞ!」
    こうおおきいやぎがいいました。そしてトロルにとびかかるとつのでめだまをくしざしに、ひづめでにくもほねもこっぱみじんにして、トロルを谷川へつきおとしました。

    ノルウェーの昔話「三びきのやぎのがらがらどん」

    78: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:45:05 ID:3zQ
    >>46
    持ってたわ、本当に恐ろしいヤギだよな

    89: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:48:59 ID:Vlc
    >>46
    >>78
    題しか知らなかった 微笑ましい話とばかり思ってたわ

    86: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:47:31 ID:2o7
    >>78
    なぜか子供の頃にトロルの方に感情移入してもうて
    やたらと悔しかったことを覚えてるわ

    47: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:25:43 ID:L9V
    それから、ナイチンゲールは最後にひと声高く歌いました。白い月がそれを聞いて、あかつきを忘れ、そのまま空でためらっていました。
    赤いばらがそれを聞いて、うっとりと全身をうちふるわせ、花びらを冷たい朝の空気に向って開きました。

    オスカー・ワイルド「ナイチンゲールとばらの花」

    49: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:27:43 ID:Vlc
    >>47
    ワイルドいいね

    50: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:29:05 ID:kIF
    ええスレやな

    56: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:33:34 ID:2o7
    桜の樹の下には屍体が埋まっている!
    これは信じていいことなんだよ。何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。
    俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。
    しかしいま、やっとわかるときが来た。
    桜の樹の下には屍体が埋まっている。これは信じていいことだ。

    梶井基次郎「桜の樹の下には」

    58: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:34:39 ID:OO9
    わたくしといふ現象は 仮定された有機交流電燈の 一つの青い照明です
    宮沢賢治 春と修羅より

    61: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:36:08 ID:tLB
    >>58
    ほんま天才やで

    59: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:34:39 ID:L9V
    孤独なカウボーイよ。どこまでもゆくがいい。おまえが、忠実なピアノでモーツァルトを奏でるとき、ミニョース川ののたうつ流れが伴奏してくれるだろう。そして、雲までものが、神々しい音色の三十二音符たりとも聞き逃すまいと、足音をしのばせて静かに空を渡ってゆくだろう。

    ジャンニ・ロダーリ「ピアノ・ビルと消えたかかし」

    60: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:35:53 ID:WBL
    「若い頃、僕は、自分は清廉潔白だという考えをいだいて暮らしていた。
    つまり、全然、考えなどというものをいだいてなかったわけだ」

    カミュ『ペスト』

    63: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:38:09 ID:2o7
    八 火花

     彼は雨に濡れたまま、アスフアルトの上を踏んで行つた。雨は可也烈しかつた。彼は水沫の満ちた中にゴム引の外套の匂を感じた。
     すると目の前の架空線が一本、紫いろの火花を発してゐた。彼は妙に感動した。彼の上着のポケツトは彼等の同人雑誌へ発表する彼の原稿を隠してゐた。彼は雨の中を歩きながら、もう一度後ろの架空線を見上げた。
     架空線は不相変鋭い火花を放つてゐた。彼は人生を見渡しても、何も特に欲しいものはなかつた。が、この紫色の火花だけは、――凄まじい空中の火花だけは命と取り換へてもつかまへたかつた。

    芥川龍之介「或阿呆の一生」

    67: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:40:40 ID:vMd
    これから、ぼくの知っている秘密を教えてあげるよ
    とても簡単なことさ
    心でみなければ、よく見えてこない
    大切なものは目には見えないんだ

    サン=テグジュペリ 『星の王子さま』

    68: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:40:58 ID:L9V
    僕は二十歳だった。それが人の一生で一番美しい年齢だなんて誰にも言わせない

    ポール・ニザン『アデン・アラビア』

    72: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:43:10 ID:PD1
    メロスは激怒した
    必ずかの邪知暴虐の王を除かねばならぬと
    メロスには政治がわからぬ

    メロスただのバカやん…

    73: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:43:24 ID:kha
    >>72

    75: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:43:29 ID:OO9

    74: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:43:26 ID:nV5
    ものうさと甘さとがつきまとって離れないこの見知らぬ感情に、
    悲しみという重々しい、りっぱな名をつけようか、私は迷う。

    サガン「悲しみよこんにちは」

    76: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:43:37 ID:L9V
    自分が頭が悪かろうが、面がまずかろうが、財産がなかろうが、それが自分なのだ。それは“絶対”なんだ。

    岡本太郎

    79: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:45:49 ID:2o7
    「酒を二合燗けてくれ。それから豆を一皿」
    「馬鹿に景気がいいぜ。これやテッキリ盗んで来たに違いない」
    とわざと大声出して前の一人が言うと、孔乙己は眼玉を剥き出し「汝はなんすれぞ斯くの如く空に憑って人の清白を汚す」
    「何、清白だと? 乃公はお前が何か家の書物を盗んで吊し打ちになったのをこないだ見たばかりだ」
    孔は顔を真赤にして、額の上に青筋を立て
    「窃書は盗みの数に入らない。窃書は読書人の為す事で盗みの数に入るべきことではない」

    魯迅「孔乙己」

    83: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:46:56 ID:L9V
    白いボールを投げて打って走ってるのんきな連中と、人には見えるかもしれない。でもね、誰にだって好きなことはあるだろう。どうしてかは、わからない。だけど、アリスは野球が大好きなんだ。

    北村薫『野球の国のアリス』

    野球好きにはグッと来る

    87: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:48:29 ID:L9V
    イタリー人が給仕していないイタリヤン・レストラン、中国人が給仕していない中華料理店、で食事する味気なさは、たとえばイギリス人の給仕で、イギリス料理を食べるのに匹敵すると思うのですが

    伊丹十三『ヨーロッパ退屈日記』

    91: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:50:13 ID:WBL
    >>87
    ひでえw

    90: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:49:20 ID:3zQ
    「そうか、つまり君はそういうやつだったんだな」

    ヘルマン・ヘッセ[少年の日の思い出]

    94: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:51:13 ID:8fG
    僕は本当は十年も前に始められたことを、今やり始めたのだ。
    二十年も待たなかっただけ、少なくとも僕は幸せだよ。

    パウロコエーリョ『アルケミスト』

    95: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:51:38 ID:L9V
    ただかけっこだけするには、僕らの人生はあまりにも美しい

    パク・ミンギュ『三美スーパースターズ最後のファンクラブ』

    97: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:52:53 ID:2o7
    思わぬご不興に愕然とした博士は、直ちに、これが奸譎な文字の霊の復讐であることを悟った。
     しかし、まだこれだけではなかった。数日後ニネヴェ・アルベラの地方を襲った大地震の時、博士は、たまたま自家の書庫の中にいた。
    彼の家は古かったので、壁が崩れ書架が倒れた。夥しい書籍が――数百枚の重い粘土板が、文字共の凄まじい呪の声と共にこの讒謗者の上に落ちかかり、彼は無慙にも圧死した。

    中島敦「文字禍」

    101: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:56:40 ID:L9V
    「お日さん、お日さん。どうぞ私をあなたの所へ連れてって下さい。灼けて死んでもかまいません。私のようなみにくいからだでも灼けるときには小さなひかりを出すでしょう。どうか私を連れてって下さい」

    宮沢賢治「よだかの星」

    105: 名無しさん@おーぷん 2018/10/12(金)23:58:03 ID:nXH
    人間のつくりあげたシステムに絶対という言葉ほど似合わぬものはない。
    そこに問題が生じる。その欠点を利用し利益を得るものもいる。

    佐藤大輔『チンパンジーがシェイクスピアをタイプする日』

    109: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:02:36 ID:8JQ
    酒飲みのワイの為の漢詩
    http://kanshi.roudokus.com/gekkadokusyaku.html

    月下独酌 
    花間一壼酒
    獨酌無相親
    舉杯邀明月
    對影成三人
    月既不解飮
    影徒隨我身
    暫伴月將影
    行樂須及春
    我歌月徘徊
    我舞影零亂
    醒時同交歡
    醉後各分散
    永結無情遊
    相期遥雲漢


    花を愛でながら一人酒を酌む
    杯を挙げて名月を迎え影と共に3人となる
    しかし月は酒を解しないし
    影は我が身にならうだけだ
    まぁ暫く月と影をともに春を楽しもう
    私が歌えば月はただよい
    私が舞えば影もゆらめく
    醒める時は互いに交わい
    酔える時は別れよう
    無情の月と影と長く親しみ
    天の川で再会しようと話すのだ

    111: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:04:05 ID:m20
    Q .もし無人島に何か一つ持っていくとしたら?
    A.明日

    自殺した小瀬浩之がオリックスのファンクラブ向けの冊子で書いてた
    自殺する数ヶ月前のことや
    あとID変わったけど>>1

    132: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:15:47 ID:WXu
    >>111
    繊細な天才だったんやろな こんな答え凡人はでない

    136: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:17:43 ID:m20
    >>132
    自殺した少しあとに読んで泣いてしまったわ
    小瀬自身が持つべき明日を持っていないことを誰よりも知ってたんやないかな
    それでこの答えが出てきたのかなって
    ほんまに繊細な野球選手だった

    140: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:21:37 ID:WXu
    >>136
    イッチの文でしって今ぐぐったらわかすぎて辛かったわ
    何処かで幸せにいきかえっていると思うしかない

    114: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:07:05 ID:trr
    煮豆持作羹  豆を煮て以て羹と作し
    漉支以爲汁  支を漉して以て汁と爲す
    稘在釜下燃  稘(まめがら)は釜の下に在りて燃え
    豆在釜中泣  豆は釜の中に在りて泣く
    本是同根生  本と是れ根を同じくして生じたるに
    相煎何太急  相煎ること何ぞはなはだ急なる

    曹植 『七歩詩』

    実は後世の創作だったなんて知りとう無かった…

    116: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:08:08 ID:YWk
    >>114
    パッパの詩の方が好き

    119: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:11:08 ID:trr
    >>116
    アニキの詩もすこ
    曹一族って詩文の才能ある奴が多いンゴねえ…

    123: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:11:57 ID:8JQ
    >>116
    ワイ酒飲み、短歌行がたまらん

    126: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:12:49 ID:sqH
    >>123
    ルバイヤートは酒飲みの四行詩ばっかやで
    なお酌をするのは男の娘

    115: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:07:40 ID:YWk
    白鯨とか読んでると回りくどい表現多くて嫌いではないんだけどイライラするンゴねぇ

    122: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:11:36 ID:sqH
    >>115
    めっちゃ面白いけど、まず鯨の薀蓄が多すぎて

    117: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:10:01 ID:zTq
    漢詩なら李賀がすこすこ
    個人的な考えやけど山月記の李徴の元ネタやと勝手に思ってる

    118: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:10:51 ID:YWk
    山月記の漢詩もええよな

    127: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:13:47 ID:m20
    自分の真実の姿を告白して、それによって真実の姿をみとめてもらい、あわよくば真実の姿のままで愛してもらおうなどと考えるのは、甘い考えで、人生をなめてかかった考えです。
    というのは、どんな人間でも、その真実の姿などというものは、不気味で、愛することの決してできないものだからです。

    三島由紀夫『不道徳教育講座』

    これほど心に刺さった文はない

    130: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:14:35 ID:YWk
    >>127
    今読んでる本でびっくりやわ

    131: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:15:47 ID:m20
    >>130
    奇遇やな
    友達を裏切れという部分とか弱いものをいじめろとかいう部分も刺さったわ

    137: :名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:19:57 ID:d6p

    「この世への誕生という変化(無から生じたor生まれ変わって)でこの世から離れたくないという状態が生じたではないか
    ならば次の死という変化も恐れる必要はないではないか」

                              トルストイは「人生論」

    143: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:24:28 ID:UtO
    「赤い部屋」の中には、どこの隅を探してみても、もはや、夢も幻も、影さえとどめていないのであった。

    江戸川乱歩 『赤い部屋』

    144: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:24:36 ID:trr
    自分が、亡き妻の墓参りをする老人になったことが腹立たしい。
    かつては人間だった腐敗した肉と骨のかたまりは、もはや人間ではない。

    ジョン・スコルジー 『老人と宇宙』

    145: :名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:25:15 ID:d6p
    「悪魔は最大の神学者」

    もし本の一節なら知ってる人 どの本か教えて

    147: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:26:55 ID:zTq
    人は有字の書を読むを解して、無字の書を読むを解せず。有絃の琴を弾ずるを知りて、無絃の琴を弾ずるを知らず。迹を以て用いて、神を以て用いず、何を以てか琴書の趣を得ん。

    洪自誠「菜根譚」

    150: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:40:28 ID:zTq
    バルザックは毎日十八時間小説を書いた。本当は小説というものはそういうふうにしてかくものである。詩のようにぼんやりインスピレーションのくるのを待っているものではない。
    このコツコツとたゆみない努力の出来る事が小説家としての第一条件であり、この努力の必要な事に於ては芸術家も実業家も政治家もかわりないと思う。なまけものはどこに行っても駄目なのである。
    ある画家から聞いた話だがフランスに行って絵描きが何を学んでくるかというと、毎朝必ずキャンバスの前にきちんと坐って仕事を始める習慣だそうである。
    この単なる習慣が日本に帰って来てから非常な進歩のもとになるということは日本人のなまけもの気質と考え合わせて面白い事であると思う。

    三島由紀夫「作家を志す人々の為に」

    155: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)00:52:59 ID:WXu
    >>150
    耳がいたいなあ

    158: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)01:02:06 ID:8JQ
    >>150
    三島由紀夫は日本人は怠け者や思ってたんやね
    テレビなんかは当たり前みたいに日本人は勤勉やいうとるけど明治に来日したお雇い外国人なんかも日本人は怠け者って書いてたし日本人はいつから勤勉になったんやろね

    161: 名無しさん@おーぷん 2018/10/13(土)02:45:35 ID:WXu
    読みごたえのある良スレ

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    コメント一覧

    1  不思議な名無しさん :2018年10月13日 18:44 ID:aoEGB0mt0*
    どんなところに置かれても
    花を咲かせる心を持ち続けよう。
    境遇を選ぶことはできないが、生き方を選ぶことはできる。
    「現在」というかけがえのない時間を精一杯生きよう。

    渡辺和子 『置かれた場所で咲きなさい』
    2  不思議な名無しさん :2018年10月13日 18:48 ID:xHr9g5Xt0*
    おい、地獄さ行くんだで!

    蟹工船 小林多喜二
    3  不思議な名無しさん :2018年10月13日 18:53 ID:.IurdKS70*
    つかれた脚へとんぼとまつた

    種田山頭火
    4  不思議な名無しさん :2018年10月13日 18:54 ID:PNBR5YVJ0*
    「ラッパズイセンが咲いてるだけで幸せ」

    暉峻淑子著『豊かさとは何か』で引用されてた外国の少女の詩
    5  不思議な名無しさん :2018年10月13日 19:00 ID:IPUbLBN20*
    この人が承認欲求と孤独に耐えかねている人だと言うことは良く伝わるw
    6  不思議な名無しさん :2018年10月13日 19:14 ID:RmpknITD0*
    キンキンキンキンキンキンキンキンキンキン!
    7  不思議な名無しさん :2018年10月13日 19:28 ID:5C5FI.Vc0*
     澄んでいると浅く見え、濁っていると深く見える。

     賢者は厚く積み薄く発し、愚者は薄く積み厚く発する。

     冴え渡る才知、それは天使よりも、むしろはるかに悪魔に近い。

     無ノ書
    8  不思議な名無しさん :2018年10月13日 19:44 ID:yWS3j6U10*
    「かつてはその人の膝の前に跪いたという記憶が、今度はその人の頭の上に足を載せさせようとするのです。私は未来の侮辱を受けないために、今の尊敬を斥けたいと思うのです。私は今より一層淋しい未来の私を我慢する代りに、淋しい今の私を我慢したいのです。自由と独立と己れとに充ちた現代に生れた我々は、その犠牲としてみんなこの淋しみを味わわなくてはならないでしょう」

    夏目漱石『こころ』
    9  不思議な名無しさん :2018年10月13日 19:47 ID:vx1wlD4B0*
    無になってしまわなければならないと言われるが、それではだれが射るのですか

    日本の弓術 オイゲンへリゲル
    10  不思議な名無しさん :2018年10月13日 19:52 ID:2MWPN22.0*
    グレーのコート氏つまりグレーコート氏は



    こくごの教科書
    11  不思議な名無しさん :2018年10月13日 19:55 ID:VSianWBR0*
    何にもまして重要だというものごとは、何にもまして口に出して言いにくいものだ。

    スタンド・バイ・ミー S・キング
    12  不思議な名無しさん :2018年10月13日 19:59 ID:Ey7D5.dA0*
    私は裸で母の胎を出た また裸でかしこに帰ろう

    旧約聖書 ヨブ記
    13  不思議な名無しさん :2018年10月13日 20:05 ID:QsHTc43r0*
    君は小数点だよ
    14  不思議な名無しさん :2018年10月13日 20:19 ID:l.gYmKWk0*
    懐古対立煽り記事のコメント全消しされてるけどなんで?
    15  不思議な名無しさん :2018年10月13日 20:19 ID:.WQh6IwV0*
    次ポケなさい。
    16  不思議な名無しさん :2018年10月13日 20:24 ID:t.7wfesh0*
    長文はホントに印象から引っ張り出してきてるのかね、不思議。
    17  不思議な名無しさん :2018年10月13日 20:33 ID:ODcfSDQ.0*
    きょう、ママンが死んだ。
    18  不思議な名無しさん :2018年10月13日 20:34 ID:tWC6hEQo0*
    「僕たちの前には未だ巨大すぎる人生が、茫漠とした時間が、どうしようもなく、横たわっていた。」

    秒速五センチメートルより







    19  不思議な名無しさん :2018年10月13日 20:35 ID:tWC6hEQo0*
    「僕たちの前には未だ巨大すぎる人生が、茫漠とした時間が、どうしようもなく、横たわっていた。」

    秒速五センチメートルより
    20  不思議な名無しさん :2018年10月13日 20:36 ID:WeRId3Pj0*
    >>39みたいな文章読むの好きなんだけど
    物語を楽しめるのは太宰みたいな文章なんだよなあ
    どっちのタイプも尊敬する
    21  不思議な名無しさん :2018年10月13日 20:40 ID:moRMI0C40*
    ある日の事でございます。

    芥川龍之介「蜘蛛の糸」
    22  不思議な名無しさん :2018年10月13日 21:03 ID:vx1wlD4B0*
    こういう世相にあって、のんきな数学などは必要ないと思う方もあるかもしれません。しかし、数学というものは闇を照らす光なのであって白昼にはいらないのですが、こういう世相には大いに必要となるのです。闇夜であればあるほど必要なのです。 
    春宵十話 岡潔

    言葉にしようのない、美しい瞬間でした
    フェルマーの最終定理 アンドリューワイルズ

    この二年間で私は、人間性について、知りたいと思う以上のことを学びました
    天才の栄光と挫折 アンドリューワイルズ
    23  不思議な名無しさん :2018年10月13日 21:07 ID:93g9K.pf0*
    ※22
    流れに乗る

    数学者の作るパターンは、ちょうど画家や詩人のパターンと同様に美しくなくてはならない
    ある数学者の弁明 G.H. ハーディ
    24  不思議な名無しさん :2018年10月13日 21:14 ID:PlGhp9us0*
    おとといは兎をみたわ。きのうは鹿、今日はあなた。
    25  不思議な名無しさん :2018年10月13日 21:15 ID:5X8h.iph0*
    「2001年から先に、時間はなかった。そこでは時間が滝になって、どうどうと流れ落ちていたのである。」
    筒井康隆「急流」


    26  不思議な名無しさん :2018年10月13日 21:18 ID:S0F1jUKY0*
    夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった。
    W・アイリッシュ『幻の女』
    27  ポエム :2018年10月13日 21:25 ID:uxUL7Wen0*
    でもみんなエアプのおっさんなんだ。そう考えると不安に感じられるだろう。かといってエアプのおっさんが一念発起して、ストーカー業を始めたらただの日常をさらけ出し迷惑爺になるだけだし。それに良い文章なんてないよ。だってそもそも空想上の物語の文章自体、ただの排泄物なんだから。

    だからある程度文章が読み書き出来るようになったら黙って寝てた方がいい。
    28  不思議な名無しさん :2018年10月13日 21:32 ID:dsCD.rx80*
    もし君が罪の意識でどちらかを選ぶのなら、それは間違いだぞ。我々は背負った罪によって道を選ぶのではなく、選んだ道で罪を背負うべきだからだ
    奈須きのこ「空の境界」
    29  不思議な名無しさん :2018年10月13日 21:49 ID:InAcd6D20*
    見渡せば 花も紅葉も なかりけり 浦の苫屋の
    秋の夕暮れ
    藤原定家
    30  不思議な名無しさん :2018年10月13日 21:57 ID:aFcd8Rp60*
    可能性という言葉を無限定に使ってはいけない。我々という存在を規定するのは、我々がもつ可能性ではなく、我々がもつ不可能性である。我々の大方の苦悩は、あり得べき別の人生を夢想することから始まる。自分の可能性という当てにならないものに望みを託すことが諸悪の根元だ。今ここにある君以外、ほかの何者にもなれない自分を認めなくてはいけない。
    四畳半神話大系 森見登美彦
    31  不思議な名無しさん :2018年10月13日 22:14 ID:vm2Wm4qz0*
    本を読むのは暇潰しと現実逃避でしか無かった
    32  不思議な名無しさん :2018年10月13日 22:37 ID:jcgWXTxz0*
    三島はもっといいのあるだろ
    ベタだけど個人的に金閣寺で様々な哲学を繰り広げて最後「生きようと思った」って言葉に辿り着くの好き
    33  不思議な名無しさん :2018年10月13日 22:49 ID:cEKM7HUX0*
    雷鳴は遠ざかった。音楽は死んだ。
    『華氏451度』
    34  不思議な名無しさん :2018年10月13日 22:57 ID:I7YE4Vkq0*
    時よ止まれ、お前は美しい
    35  不思議な名無しさん :2018年10月13日 23:10 ID:4G1lNlxy0*
    うろ覚えだが、池波正太郎が小説は最初の3行が大事だとか書いてたなぁ
    このつかみで、読者を引き込めるかが大事ということらしい
    36  不思議な名無しさん :2018年10月13日 23:13 ID:90bGPJTZ0*
    おいキズキ、ここはひどい世界だよ
    37  不思議な名無しさん :2018年10月13日 23:17 ID:Y5lxBLxo0*
    死にたがりながら生きてるのと、生き生きと死にたがるのどっちがマシか
    38  不思議な名無しさん :2018年10月13日 23:46 ID:zPQTwXdc0*
    サブタイトルだけど『探偵の愛した博士』ってのが好きだった
    39  じょん・すみす :2018年10月13日 23:54 ID:oH6MzEEi0*
    とある本に書いてあった、とあるコンピュータープログラムの
    冒頭に書いてある言葉だが
    「私は、あなたが知らない様な事をやっているんです(適当な和訳)」
    もちろん、この部分はプログラムの動作とは何の関係も無い。
    40  不思議な名無しさん :2018年10月14日 00:11 ID:P.kGiRvf0*
    とんでもなく良スレだな
    あらすじ説明されるより文中の一文紹介されたほうが読みたくなるわ
    41  不思議な名無しさん :2018年10月14日 00:31 ID:Pc2vpNeQ0*
    一杯のお茶の為ならこの世が滅んでもいい

    ドフトエフスキー
    42  不思議な名無しさん :2018年10月14日 01:01 ID:0W34nhgn0*
    よい気になって六年も腰を据えているうちに年来の疑問がだんだんつのってきて、ついにわたくしは生涯を誤ったのではないかと、ひとりひそかになくこともしばしばでした。
    剣と禅 白井亨
    43  不思議な名無しさん :2018年10月14日 01:03 ID:29.8l.Bz0*
    『ある晩 四辻を横切っていると お月様がやにわに自分のわき腹へピストルをあてがった
     手をあげると お月様はポケットの底から金貨を一箇さぐりとって行ってしまった
     その金貨は夕方にデパートの塔の上にくッついていたのを自分が苦心してハギ取ったものである
     夕景の塔にくッついた金貨とはむろんお月様であった』
    A HOLD UP 稲垣足穂
    44  不思議な名無しさん :2018年10月14日 01:12 ID:eCv.Uwfi0*
    『火の色は愉しかった』ーー華氏451度
    45  不思議な名無しさん :2018年10月14日 02:02 ID:q.PNRrHY0*
    文学スレは穏やかでいいね
    46  不思議な名無しさん :2018年10月14日 02:10 ID:5kLRJFxn0*
    ※34
    時よ動け!お前は醜い!!
    47  不思議な名無しさん :2018年10月14日 03:01 ID:i0bgoEpW0*
    彼は暮らし慣れた生活の谷間へ向かって、肩を落としとぼとぼと歩いて行くのだった..

    何の本かは忘れまちこ
    48  不思議な名無しさん :2018年10月14日 03:12 ID:EoKqExKJ0*
    人は疑念を抱くところからこそ最高の出発が切れるのだ。
    「ギデオンマック牧師の数奇な生涯」
    49  不思議な名無しさん :2018年10月14日 04:39 ID:eFe7u4ry0*
    >>62の言葉にも感動してしまった
    50  不思議な名無しさん :2018年10月14日 07:33 ID:.Lb.hzcu0*
    ※143
    乱歩の作品は失笑ものが多いが、この「赤い部屋」ラストの下りは見事にキレキレに完結している

    ネタバレになるけど夢野及作の「悪魔祈祷書」のラストもこのようにキレがいい
    51  不思議な名無しさん :2018年10月14日 07:35 ID:.Lb.hzcu0*
    ラヴクラフト「ランドルフ・カーターの陳述」より

    「バカめ、ウォーランは死んだわ」
    52  不思議な名無しさん :2018年10月14日 07:48 ID:.Lb.hzcu0*
    連投すまん
    しかしこれだけは挙げたい

    髙村薫「李歐」より

    「惚れたって言えよ」

    BOOK OFFで初版本を入手できて本当に嬉しかった
    53  不思議な名無しさん :2018年10月14日 07:57 ID:.Lb.hzcu0*
    太宰治「春の枯葉」
    枯葉が、そのまんま、また雪の下から現われて来た。意味ないね、この落葉は。(ひくく笑う)永い冬の間、昼も夜も、雪の下積になって我慢して、いったい何を待っていたのだろう。ぞっとするね。(中略)なんのために雪の下で永い間、辛抱しんぼうしていたのだろう。雪が消えたところで、この枯葉たちは、どうにもなりやしないんだ。ナンセンス、というものだ。

    また病んできたなとため息をついた
    54  不思議な名無しさん :2018年10月14日 08:11 ID:OR.SKUIA0*
    何か書こうとおもったけれど、「国境の長いトンネルを」とか「山椒魚は」とかしか思い浮かばないやw
    『異邦人』は「きのうママンが」だった気がする
    邦訳ものだと訳者によって表現にブレが出るから違った版なのかな

    われ(耶蘇だったか?)笛吹けど汝ら踊らず は芥川の本か
    ナマケモノの日本人の端くれだがここはとりあえず毎日見てる、気がするw
    55  不思議な名無しさん :2018年10月14日 09:19 ID:IQBOPnt60*
    本気?そんなもの、私にはありませんよ。本気は、長いこと見失っています。
    森博嗣/暗闇・キッス・それだけで
    56  不思議な名無しさん :2018年10月14日 10:02 ID:5tWbigPa0*
    一文と言われてるのに何文も書いてる奴はなんなんだ。
    平和というか自己満足ナルシーの集いになって会話が発生しないからだろうな。
    57  不思議な名無しさん :2018年10月14日 10:03 ID:MTtd0Whv0*
    人非人でもいいじゃないの。
    私たちは、生きていさえすればいいのよ

    『ヴィヨンの妻』 太宰治
    58  不思議な名無しさん :2018年10月14日 10:38 ID:Ky5sq2qE0*
    ※16
    >>1がメモ帳に書き溜めてコピペしてるって言ってるのに何を今更
    59  不思議な名無しさん :2018年10月14日 11:08 ID:9GzsTsZR0*
    主旨とはちがうと思うけど、ミステリから。
    荻原浩の「噂」最後の一文。というか4文字。
    ○○○○
    ネタばれになるので書かないが、たった4文字で鮮やかなどんでん返し。
    伏線がウマイ!
    60  不思議な名無しさん :2018年10月14日 11:37 ID:sCX9fzRh0*
    ぱさぱさに乾いてゆく心を
    ひとのせいにはするな
    みずから水やりを怠っておいて

    気難しくなってきたのを
    友人のせいにはするな
    しなやかさを失ったのはどちらなのか

    苛立つのを
    近親のせいにはするな
    なにもかも下手だったのはわたくし

    初心消えかかるのを
    暮らしのせいにはするな
    そもそもが ひよわな志しにすぎなかった

    駄目なことの一切を
    時代のせいにはするな
    わずかに光る尊厳の放棄

    自分の感受性くらい
    自分で守れ
    ばかものよ

    茨木のり子
    詩集「自分の感受性ぐらい」
    61  不思議な名無しさん :2018年10月14日 11:43 ID:dpI5tE.r0*
    死のうとしてる人を軽蔑してはいけない、その人には自分なりの苦労や正義感がある
    人の気持ちなんて、他人には絶対にわかりっこないんだ
    なんの本か忘れたけど印象に残ってる
    62  不思議な名無しさん :2018年10月14日 13:47 ID:vqNbBPcN0*
    ※56
    >>1のレスを見ろよ見ろよ
    63  不思議な名無しさん :2018年10月14日 14:30 ID:.Lb.hzcu0*
    オスカー・ワイルドは「いい話だなぁ」と思わせて、最後にその「いい話」をぶち壊す
    上にあるナイチンゲールの話もそうだし、有名な「幸福な王子」もラストで余韻を台無しにする
    ドSかよ
    64  不思議な名無しさん :2018年10月14日 16:37 ID:KKE1Mtso0*
    一人で煙草を吸い、誰にも話かけず、誰にも話しかけられずにいる幸福。これこそが自分の求めていた幸福なのだ。

    これかな
    65  不思議な名無しさん :2018年10月15日 12:39 ID:z8qUKyhy0*
    飲み残した一杯のアブサン。自分は、その永遠に償い難いような喪失感を、こっそりそう形容していました。

    太宰治 人間失格

    中学生の時、家族の誰かが残した『女生徒』をみつけて読んで、太宰治の小説に引き込まれて読み漁ったのを思い出した。

    何年も経って、見たことのない古い日本語で書かれていた、あの『女生徒』がどこかにいってしまって、自分にとって『飲み残した一杯のアブサン』になっちゃった。

    発行当時の書評も興味深かった。『少女がこんなに社会について(だったかな?)深く考えるはずがない、女子の心情の告白にしては出来すぎている』ような感じ。
    今だと女性差別やなんだと言われそうなことが書かれていた。

    昔は女性に参政権はなかったそうだね。ああいう書評が平気で本になって出版されていたのも、当時の日本の社会が反映されてて…
    もう一度読みたいのにどうしても出て来ない。まさに、飲み残した一杯のアブサン。
    66  不思議な名無しさん :2018年10月15日 15:05 ID:THpy2Nvv0*
    然し、生きていると、疲れるね。かく言う私も、時に、無に帰そうと思う時が、あるですよ。戦いぬく、言うは易く、疲れるね。然し、度胸は、きめている。是が非でも、生きる時間を、生きぬくよ。そして、戦うよ。決して、負けぬ。負けぬとは、戦う、ということです。それ以外に、勝負など、ありやせぬ。戦っていれば、負けないのです。決して、勝てないのです。人間は、決して、勝ちません。たゞ、負けないのだ。

    坂口安吾「不良少年とキリスト」より
    67  不思議な名無しさん :2018年10月15日 15:30 ID:w4eRleRA0*
    ※32
    印象に残っている事にもっといいものもクソもないだろ
    68  不思議な名無しさん :2018年10月15日 15:49 ID:LVeyEPgh0*
    有名どころをドヤ顔で挙げるだけのクソスレ
    恥ずかしいわ
    69  不思議な名無しさん :2018年10月15日 17:11 ID:qogPi2qa0*
    「誰か僕の眠つてゐるうちにそつと絞め殺してくれるものはないか」

    芥川龍之介「歯車」の文字通り「最期の一文」。読んでてゾクッとしたよ
    70  不思議な名無しさん :2018年10月16日 00:12 ID:rbaDNQIw0*
    日本人は怠け者。ホントだね。
    対話も行動も、何かを変えるのも
    面倒くさいんだね。
    切羽詰まった時しか動かないんだね。
    71  不思議な名無しさん :2018年10月16日 14:58 ID:8AUDWlWb0*
    本は読むけどなあ新書とかエッセイばかり
    小説って読むのめんどくさくないの?作品世界に入り込むのがつかれる。子どもの頃は読めたのに
    72  不思議な名無しさん :2018年10月16日 16:26 ID:UXUuSV0M0*
    >>69
    その仮名遣いのを持っているのか
    素直に羨ましい
    73  不思議な名無しさん :2018年10月16日 23:20 ID:5tCBFuHL0*
    呑気と見える人々も、心の底を叩いて見ると、どこか悲しい音がする
    74  不思議な名無しさん :2018年10月17日 00:29 ID:L.X2sUxz0*
    子供が生まれたら子犬を飼うといい。
    子犬は子供より早く成長して、子供を災難や事故から守ってくれるだろう。
    子供が多感な時期になる頃、子供と犬は親友となる。
    やがて犬は歳を取り死ぬだろう。
    犬は青年に教えるのだ。死の悲しみを。

    記憶を頼りに書いたが間違ってたらスマン。
    75  不思議な名無しさん :2018年10月18日 23:30 ID:61WPNgdY0*
    『自分の思った通りにやれ、ブリッジャー』 蘇りし者
    76  不思議な名無しさん :2018年10月20日 12:11 ID:Uz3CEpNe0*
    127番さんのは、太宰治に向けて言ってるみたいだと思ったよ。
    怪物と戦う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。お前が長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくお前を見返すのだ。
    フリードリヒ ニーチェ
    77  不思議な名無しさん :2018年10月20日 12:20 ID:Uz3CEpNe0*
    君はかくじつに一人じゃないし、かくじつに誰かに愛されるし、それでも孤独があるという花畑なんだ、ここは
    最果タヒさんの詩です。

    78  不思議な名無しさん :2018年10月20日 12:42 ID:Uz3CEpNe0*
    ベタですが、「祇園精舎の鐘の声〜」は良いなと思います。これを一人で声に出してると、人間の一生なんて刹那的なものだし、1000年後には自分を知ってる人もいないのだなあと思い、なんか吹っ切れます。お金や地位や名誉より、何かもっと価値のある幸せがあるはずだ、何かは分からないがそれを追い求めないと、と若干焦燥感のようなものも感じてしまいますが…
    79  不思議な名無しさん :2018年10月23日 16:10 ID:hw3wyNIF0*
    私はもう充分に楽しんだし、悲しんだし、苦しんだのだ。一人でいたかった。
    80  不思議な名無しさん :2018年10月23日 23:05 ID:sVD.a2iX0*
    >>78
    何か心に響いたよ。
    81  不思議な名無しさん :2019年04月18日 01:34 ID:BidBSj7w0*
    (うろ覚えだけど)コーヒーを淹れ、煙草に火をつけたら、あとは僕の事は全て忘れてくれ。

    チャンドラー「長いお別れ」

     
     
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