91: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/09(木) 16:20:24.55 ID:dVOT2uSq0
②
そのときは気にせずにお布団に戻ってまたごろん
しばらくしたら寒くなってきて、
あのブランケット受け取っとけばよかったかなーと思いつつ、うとうと。
飲みの時間には起きなきゃなと思いながら微睡んでたら金縛りにあって、
あー結構疲れてるんだなーなんて、時折聞こえてくる赤ちゃんの泣き声聞きながら
寝たり覚めたりを繰り返してた。
で、その日は結局飲みのお誘いなくって、みんな寝ちゃったのかな?と翌日運転手さんに聞くと、
「いやいや、すごいたくさんノックしたよ?と○○ちゃ〜ん!飲むよ〜!って」と。
結局、赤ちゃんの泣き声で熟睡できなかったから
ノックされれば絶対気づくはずだったんだけどなー?と旅館を出ると、
旅客のおばちゃまが「ガイドさん、昨夜は大丈夫だった?」と聞いてくるので
「?」と笑顔でお返ししたら
「昨日ここに着いたときにね、貴方の後ろに赤ちゃんを抱いた女の人が
付いて入ってくのが見えたから心配だったのよ〜」と。笑顔で。
ちょっと考えてから一気にゾワーーーーーーーッてして言葉に詰まってると
「でも大丈夫、あれはここに憑いてる人みたいだから、害は無いと思うよ」
と笑顔で旦那様の方へ戻って行かれました
92: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/09(木) 16:21:38.66 ID:dVOT2uSq0
③
赤ちゃんは隣の部屋と思ってたけど、
そもそも我々のような運転手やガイドの部屋ってお客様用のお部屋ではなくって、
それ専用にお部屋があることが多いのね。
なので、隣はもう一人のガイドさん or 空室
女性と赤ちゃんのおばけちゃんと共に一夜を過ごしてしまいましたというお話
ブランケットも、その女性が頼んだんだよね、きっと。
寒かったのかなー
94: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/12(日) 05:47:06.00 ID:ysdzEfzCO
島の秘密
死んだ祖父さんが法事で酔っ払った時に聞いた話
祖父さんは若い頃鹿児島で漁師をしていた。ベテラン漁師の船に乗せて貰って働いていて毎日のように漁に出ていた。
その辺りの海は無人島が点在していて、中に昔々海賊が財宝を隠したという伝説が残る島があったらしい。
今では考えにくいが半世紀前くらいはそういうのを真に受ける人が結構いて、雑誌がが採り上げるやブームになり一時は宝探しの連中でその島が賑わったもしたんだとか。
それも数年経つと沈静化し殆どの人は去っていった。ところが一人だけ帰らずに島に住み着いてしまった男がいた。
その人はゲンさんと言って歳は50くらい。小柄だががっしりした身体つきで、強面で一見とっつきにくそうだが地元の漁師たちとは割合仲良くしていた。
祖父さんの雇い主だったコウジさんとも付き合いがあり、船で島の側を通る時には浜辺にゲンさんが建てた粗末な小屋に向かって手を振ったりしていた。
異変が起きたのはゲンさんが住み着いてから二年目の春先だった。漁を終えて船が島の側を通りかかった時は夕闇が迫っていた。最初に気付いたのはコウジさんだった。小屋に明かりが灯っていない。
まだ寝るには早く、このくらいの時間なら明かりが見えるはずだった。早寝しただけかも知れないのだが、何やら胸騒ぎがしたコウジさんは島に寄ると言い出した。
95: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/12(日) 06:11:35.99 ID:ysdzEfzCO
そしてある程度岸に近づけると祖父さんに留守番させて小舟に乗り込み島へ向かった。別れて20分くらいした頃、待っていた祖父さんの耳に何やら叫び声のようなものが聞こえた。
慌てて岸の方を見ると、浜辺にコウジさんのものらしき懐中電灯の光が激しく揺れ動いていた。何が起きたか不安だったがその場を動けず待つしかなかった。
更に小一時間ほどして、ようやく小舟が戻ってきた。中にはコウジさんとゲンさんとが乗っており、二人とも汗びっしょりで顔面蒼白だった。
特にコウジさんはえらく震えていて、何があったのか聞く祖父さんに頭ごなしに船を出せと怒鳴った。
無事港について組合事務所に入り、一息吐いてからコウジさんは起こったことを話し始めた。
島へ上がり小屋の方へ近付いていくと、何やら呻き声が聞こえてきたらしい。怪我でもして苦しんでるのかと思い、コウジさんは入り口の戸を開けて中を覗き込んだ。
そして左手奥にある寝台に懐中電灯を向けると、そこには異様なものが照らし出された。寝台の上にヌメヌメしたどす黒いものが覆い被さっており、その下でゲンさんの身体がもがいていた。
コウジさんは思わず声をあげて懐中電灯を取り落とした。するとそのヌメヌメしたものが「ヒョッ」と鳴いてザザザっと寝台の上に開いていた窓から出ていったらしい。
まるで蛇のようにのたくって。
コウジさんは懐中電灯を拾うと寝台に駆け寄った。ゲンさんは目を瞑りまるで金縛りにあっているかのように四肢を突っ張って呻いていた。激しく揺さぶると目を開けたがぼんやりとして焦点が定まっていない。
それでも何とか助け起こして舟に乗せ連れてきたということだった。
話しが終わる頃にはゲンさんも意識が戻っていたが、何があったのかは解っていないようで、ただ横になっていたら金縛りにあって苦しんでいたところをコウジさんに起こされたと話した。
ゲンさんはその日は事務所に泊まり、翌日島へ戻っていった。
コウジさんと祖父さんとがもう引き上げたらどうかと説得し、ゲンさんもそれに応じたので、後片付けのために一旦島へ送り届け、次の日改めて迎えに行くと取り決めたのだった。
96: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/12(日) 06:29:59.84 ID:ysdzEfzCO
ところが、次の日迎えに行くとゲンさんは帰るのを拒んだ。あれは単に疲れていただけだと言い張り、コウジさんが見たものについても錯覚だと言って譲らなかった。
その口調があまりにも激越で目の色が変わっていたためコウジさんも断念して一人船に戻った。
その後もゲンさんは半年ほど島に住んでいたが、ある日突然姿を消してしまった。漁師たちが総出で捜すも見つからず、溺死したのだろうということなった。
祖父さんとコウジさんはそれからもしばらくは島の側を通る時ゲンさんの姿が見えないかと目をこらしたが、段々朽ちていく小屋を見るのが嫌になり航路を変えてしまった。
祖父さんはその時の心境を「どこかにいないか」から「いたらどうしよう」に変わっていったと言っていた。もしゲンさんらしき姿を見かけてもそれはもはや別のものではないのかと。
コウジさんとはその後も時々島で見たものについて話したが、何度目かのとき「そう言えば懐中電灯で照らした一瞬、先が五つに分かれた脚のようなものが見えた」と言っていたらしい。
101: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/12(日) 11:17:00.75 ID:8yurVl6v0
>>96
日本昔話の怖い回な絵で再生された
163: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/13(月) 10:45:36.33 ID:8qVNC0pG0
婆つきタンス
俺のおじさん話してくれた話
俺がまだ小さい頃
俺たち家族は引っ越したらしいそこで家具とか荷物を新居に入れているとき、ちょうどお隣さんが引っ越すみたいで家具をまとめたりしていた
おじさんとかが荷物入れている最中にお隣さんのお兄さんに声をかけられたそう
どうもお隣さんのおばあさんが他界してそのおばあさんがつかっていたタンスが理由は分からないが捨てるに捨てれないらしい
それで俺たちに使って欲しい、と普通なら気味が悪くてお断りするんだが、おじさんは断るのが苦手な人だったらしく家具をもらうことにした
でもそのタンスがお隣さんのおばあさんのものってことはおじさんが気を使って誰にも言わずに家に置いたらしい
その夜、俺はどうもぐずっていたみたいでうるさいから寝かされた、そのタンスのおいてある部屋で、しばらくして俺が叫ぶように泣いているので親とかが飛び起きて見にきたらしい
そこで俺にどうしたのか聞くと、タンスのところにおばあさんがいる、と俺が言ったらしい
そこでおじさん人生で一番ゾクッてしたそう
そのあとは夜中なのに業者に来てもらってそのタンスを持っていってもらったらしい
ちなみに俺はそのときの記憶はまったくない
みにくい文かもしれない、スマソw
164: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/13(月) 11:09:50.61 ID:qzrpsIeuO
>>163
死ぬほど怖くはないけど、婆つきタンスにゾッとした
思い入れのある家具に念がこもりすぎていたのかね…
物は良さそうだから、そういうのが古道具屋に並んでいたら恐ろしい
177: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/14(火) 06:14:24.65 ID:bKSFZYxu0
ちょうど今ぐらいの季節に体験した洒落にならないぐらいビビった話
うちの住んでる所は、人があまりいなくてなんにもない「田舎」ってとこだ。
そこで散歩がてら歩いてたら、チビッコが話しかけてきた。
「ねえねえ!凄いものみる!?」
って言われたから
「なんや!みせてみ!」
っていいながら興奮してる素振りを
みせて内心、そんなに凄くねえだろうなw
って思ってたらチビッコが
「ほら!セミ捕まえた!!」
っていいながら生け捕りにされしゴキブリを目の前に出してきたときは、
ほんとに卒倒しかけた。
ちょっと違う洒落怖でした( ゚д゚)ノ
180: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/14(火) 08:02:27.36 ID:T5EfJPrt0
本当にヤバいやつ
高校一年生のときに、電車でヤバそうなものに出くわした話。
当時ピカピカの新高校生だった俺はやたら遠距離通学してて、2時間ある通学時間のうちほとんどは電車に乗って過ごしてたんだよ。
もちろん2時間立ちっぱなしというのは高校生といえど中々キツい話で、おまけに朝だから電車も混む。
つまり必死こいて空いてる席を探したり、すぐ降りそうな奴の前に陣取って相手が降りるのを祈ったり願ったり、とにかく席に座ることを考えてた。
今思い返せば中々アホらしいことではあるんだが、当時の俺には席に座れるかどうかは中々の死活問題だったよ。
本も読めるし携帯もいじりやすい、家から持ち出せばゲームだってできる。
テスト当日まで勉強してなくても、朝の2時間でどうにかなることも多かった。
だから俺は、それはもう本気になって席に座ろうとしてた。
しかし俺は入学してから少し経って、満員電車の中でなぜかいつも空いてる席があることに気が付いていた。
詳しく話すと特定されそうだからやめとくんが、大体朝6時半の電車で、神奈川の私鉄。
朝は通勤通学用にロングシートの3ドアしか走ってないけど、車両の一番前と一番後ろにはボックスシートがあるやつ。
もちろん同じ路線でも走ってる電車には色々種類があるから、ボックスシートがないやつもあった。
だけど俺がいつもその空いてる席を見かけるのは、3号車の前にあるボックスシートだった。
平日6時半にその電車に乗って3号車に行くと、そのシートの右下にある席だけ、なぜか誰もいっつも座ってない。
しめたもんだと思いながら、気付いた後の俺はいつもその席を使ってたよ。もう特等席気分。
他のおっさん(ごめんなさい昔はこう思ってました)とか汗臭そうな運動部らしい連中(ごめんなさい)が必死こいて席に座ろうとしてる最中、俺だけ悠々と着席するわけ。
んで、ちょっと気取って「羊たちの沈黙」とか読んじゃうわけよ。気分がいいったらありゃしない。そんな感じで半年が経って7月の15日くらいになった。
いつも通り俺は特等席に座って、期末テストも終わったし今日は漫画でも読むかなーと、当時はまってたハガレンの単行本を取り出した。もしかしたら、それがいけなかったのかもしれない。
181: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/14(火) 08:04:03.36 ID:T5EfJPrt0
席に座ってから程なくして、後ろから何かボソボソした音が聞こえてきた。
最初は聞き間違いか、隣の車両に頭がおかしい奴がいるのかと思ってたが、どうやらそうじゃない。
首の後ろあたりから、何やら生温かい空気と一緒に、そのボソボソした音が響いてくるんだ。
エアコンついてる夏場の電車に乗ったことがあるならわかると思うが、まず通勤電車だろうがクーラーってガンガンかかってて、そんな生温かい風なんて送られるはずがない。それでも俺は、まだ空調か配管みたいなものの不良か何かと思ってた。
そしたら、首の後ろが突然痛くなった。爪で引っ掻かれたみたいな感じ。それと同時に、後ろから聞こえるボソボソした音が急に大きくなった。
というより音じゃなかった、あれはボソボソ声だった。間違いなく誰かがボソボソボソボソ呟いてるんだ、何言ってるかは分からないんだけど。俺のシートの背もたれで。誰もいないはずなのに。
それで振り向いたら、件の「ヤバそうなもの」を見てしまった。
もしかしたら、そいつは睨んでたのかもしれない。とにかく、そいつは俺のことを見つめていた。
見つめていた、って書いても、やっぱり変かもしれない。俺にはそうとしか思えなかったけど。
そいつは人の形をしていたけれど、目がなかった。口もなかった。頭はタマゴみたいに髪の毛も何もなくて、真っ白で、ワレモノみたいなつるっつるの肌をしてた。
服屋のマネキンみたいな感じ。でもマネキンよりずっと怖かった。だって鼻すらない。真っ白でつるつるの人のような何かが、俺と背もたれの間から浮き上がってた。
それでボソボソボソボソ言ってくるんだ。口もないのに。何言ってるか分かんないけど、とにかく俺に話しかけてきて、しかも俺の肩に手を乗せようとしてた。顔と同じつるつるの白い指先は、その人差し指だけ赤かった。
それで、合点が行った。正直、ものすごくビビった。漏らしそうだった。全身汗でぐっしょり濡れてたし、もしかしたらションベンもちびってたかもしれない。
叫びながら席から飛び上がって、膝の上にあるリュックサックも鷲掴みにして、一目散に他の車両へ逃げたよ。立ってるおっさんとかみんな突き飛ばしてた。
7号車か8号車あたりまで逃げたところで、丁度次の駅についたらしくて、俺は縋るような思いでドアから飛び出した。振り向くとか無理だった。そいつが追いかけてきているとしか思えなかった。
182: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/14(火) 08:05:25.57 ID:T5EfJPrt0
遅刻確定だったけれど、あんなのと同じ電車に乗るのはもうごめんだった。結局その日は親に頭が痛くなったって電話して早退した。
別にその後何があったというわけでもなく(家に帰る時は訝しむ親に頼んで背中に塩を投げたけど)、次の日は普通に学校へ行った。
けど、その日に着てた制服はしばらく使えなかった。席に接してた部分が全部、俺のものじゃないどす黒い血で濡れ切ってたから。
以来、俺は朝6時半に出るその電車には乗っていない。満員電車の中で空いてる席を見ても座れなくなった。
あれは一体なんだったんだろうと今でも思う。親に話しても信じてくれないし(むしろ俺がヤバいことしたんじゃないかって疑ってきた)、当時の友達に話しても茶化されるだけだった。
ただ大人になってから、「それなりに見える人」みたいな知り合いができた。
そいつに話してみると、曰く「『ヤバいもの』のたまりやすい場所」というのは、本当にどこにでもあるらしいんだと。
んで、俺は霊感が薄いタイプの部類だから、そういうところに近づいても何も感じない。
けれど普通くらいの霊感があると、そういうところでは何となく「嫌な気配」っていうのを覚えるらしい。
だから、普通の人はそういう席を避けて座らない。ヤバいやつと出くわしたくないって、なんとなく思うから。だけど俺みたい霊感の薄い奴には、そういうことがわからない。
そして時々、そういうところには「本当にヤバいやつ」がふらりと立ち寄ったりもするらしい、とのこと。
下らない話だったが、まあ何が言いたいかっていうと、お前らも満員電車の空席には気をつけた方がいいって話でした。
197: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/14(火) 21:39:04.98 ID:bC6WMn7g0
挟まっていたお母さん
父の話を一つ。長いと怒られたので分けます。
正直文章にすると位置関係とかややこしくて分かりにくい話なのですが、
すごく気持ち悪い話だったので。
小学低学年の頃、父はアパートに住んでたそう。
遊ぶの大好きな父は暗くなるまで遊び通していました。
その中でも割とよく遊んでいたA君の家は、父が住むアパートの隣の一軒家でした。
そんなA君の家にまつわるお話。
ある日父が夕方家に帰ろうとしていたときのこと。
遊び場からアパートに帰るには、お隣のA君の家の前を通る位置関係になっていて、
その日もいつもの通りに父は一人でA君の家を通り過ぎようとしました。
何の気なしにA君の家に目を向けると、A君の家の玄関が開いています。
その家はお世辞にも綺麗とは言い難く、どちらかというとゴミ屋敷の部類。
普段目にすることのないA君の家の玄関が見えたので、興味本位で通り過ぎる間、
玄関の方をじっと見ていたそうです。
ここでA君の家の玄関の構造を説明しときます。
扉は引き戸になっていて、平均的な玄関スペースがあり、まっすぐ廊下が続いています。
玄関スペースと廊下には大きめの段差があるタイプでした。
上手く説明できないのですが、小さな椅子に座ったのと同じくらいの段差があり、
靴の脱ぎ履きがしやすい構造になっています。
そして段差の下にはおそらく奥行にして20㎝くらいのスペースがあったらしいです。
198: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/14(火) 21:40:26.68 ID:bC6WMn7g0
続きです。
話を元に戻します。
父は何気なく、そして少しの興味でA君の家の前を通り過ぎながら玄関を見ていました。
ぎょっとしたそうです。
半分くらい開いた引き戸の隙間から見える玄関スペース。
先ほど説明した、段差の下のスペースに、A君のお母さんの顔が顎を下にして挟まっていました。
父が知る限り、そこに人ひとりが入れるスペースはありません。
でもA君のお母さんはそこに挟まっています。
そして何を言うでもなく、無表情で、じっと父を目で追っている……
父もまた何も言わず(正しくは言えず)、目を逸らすこともできないまま、
足早にAの家を通り過ぎて、アパートに戻ったそうです。
話自体はこれだけで、その後父の枕元にA君のお母さんの幽霊が出た、
ということも何もなかったそうです。
でも父が最後に
「なんでA君のおばさん(お母さん)やってんやろうなぁ。
だってな、A君のおばさん、死んだわけでもないし、その後なんかあった訳でもないねん。
別に何も変わったことなかったのに。
せやから余計気味悪くてなぁ」
と言っていて、最高に気持ち悪いお話でした。
皆さんの解釈聞かせてもらえたら幸いです。
206: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/15(水) 08:19:19.65 ID:JDBcZcWO0
修学旅行に出たバケモン
修学旅行の日、なんとも言えないワクワク感と変なテンションになる事があるでしょう
しかしそのテンションのまま恐怖体験をしたらどうなってしまうのか?
これはその時に体験したお話である。
修学旅行の前の日にチーム編成のプリントを配られた際
私は少し嬉しかった。
仲の良い友達、彼はAとしましょう。
そして特に普段目立たないB
見た目は女だけど男のC
そして私の4人一組のチームでこの時までは友達のAが一緒だった事が嬉しく感じていたのだ
そして旅行の日を迎えた。
私達の学校はなぜか、「ここが本当に旅館?」
と思えるほど、酷くおんぼろな旅館でした。
なんでも学校側は殆どタダみたいな値段だからここを選んだんだ
という噂をチラホラ聞いたので
そういう事か、と納得してしまいました
207: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/15(水) 08:20:33.26 ID:JDBcZcWO0
生徒達は現地の旅館に着くやいなや一斉に
「えぇ~~!!!」
と不満気な声を挙げています
それを聴いた先生は言いました。
「年代物の味が出ていて良いじゃないか」
と言い、旅館の壁を触った途端ボロボロと壁の表面が崩れ始めます。
これには先生も「ハハ・・」と苦笑いをするしか無い様子。
しかしこういう場所ほど中は綺麗で
思っていた印象もガラリと変わる設備が整っているのです。
先生はどうも下見には参加してなかったのか中の様子を見るや
本気の声の「おぉ!!」と言いほっと安堵の胸をなでおろすのでした。
旅館は3階建てで私達の部屋は3階の一番奥にありました。
雰囲気は悪くないのですが
チームメイトの一人Bが
「・・・来る・・・」と呟いた
ちょうどBの隣にいた私だけ聞こえました。
しかし私は何のことだか解からなくてその時は気にも留めていませんでした。
ここはもしかして知る人ぞ知る名店なのでは?と思えるほど料理も美味く
温泉も広く外から見える景色は
表に見えた旅館の建物で後ろが解からなかったが
とても綺麗な燦々とした山々の景色が広がるじゃありませんか。
208: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/15(水) 08:21:29.95 ID:JDBcZcWO0
私が入る前から早々と他のチームと混じって
Bが入っていましたがお互いゆっくりしていると
AとCがお互いをチョッカイをだしながら入ってきました
A「お前www本当に女みたいだなぁ!!」と胸の辺りをつつきまくる
C「やめろよ!!ちょっwwまじやめろって!」と手を払いのける
そんな会話を一頻りおえた後
お土産コーナーを見て回り施設内のゲームセンターで私達は
個々に遊び終えた後部屋に戻りました。
部屋に戻ると私達の荷物は隅に寄せてあり布団が敷かれていました。
いつの間にか夜になっていたんだなぁと
私は変なテンションになり
4つ並べてあった布団に飛び込みゴロゴロし始めました。
AとCは私の体を押さえつけ布団が乱れる!やめろ!とか叫んでましたが
Bは「来た・・・」と言ってました
私は「ん?なんの事」とAとCの罵声を無視して答えます
B「いや、なんでもない、気のせいかも」私「???」
恒例のまくら投げはせずに、私達は内緒で持ってきた当時流行っていた初代ポケモンで
交換やら対戦等して遊び終えた後布団に入り込みました。
夜中になり修学旅行特有のへんなテンションで私達は一向に寝れません
そして深夜2時だったでしょうか
窓際の方からカツンカツンカツンと音がします
209: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/15(水) 08:22:45.13 ID:JDBcZcWO0
C「あれなんの音?」
私「なんか叩いてる音?」
C「うん・・・」
ふと窓際の方を見ると謎の黒い靄が形容しがたい形に変えながら
「カツーンカツーンカツーン」
私はそれをじーと見ているとその音の出どころが解かりました
黒い靄から歯が見え、そこからカツカツと聞こえるのだ
それが解かると私は
布団が隣同士だったCに抱き枕のように抱きつき震えました
。
C「な、なんだよ!きもちわりーな」と小さく私に話しかけました
私「ば、ばか窓際にバケモンがいるんだよ!」
Cは驚き窓際に目をした途端
「カツーンカツーンカツーンカツカツ」
とCにもあの音と共に歯が見えた時、恐ろしさのあまりか
何を思ったのか私に突然抱きつきキスをしてきました。
私は恐ろしいのとわけわからないのとで
口も手もCによって塞がれてしまったので
鼻で息をするしかありません
この状況の中
Bはスッと立ち上がり突然枕を窓際に投げたかと思えば
210: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/15(水) 08:23:56.41 ID:JDBcZcWO0
ガシャーン」
割れたのです窓が。
私は驚きCを振りほどこうとしたが
Cは何を思っているのか気づきもしないし力は強まるばかり。
そこで飛び起きたAは「何事ぉ!」
と言い、咄嗟に部屋の電気を付けた。
その時まだ私とCが抱きつきあいながらキスしている状況に窓が割れている方向より先に
私とCの方に目をやって驚きざまに大笑いをした。
Cは己のしている事にハッと気づいたのか私を押しのけ事の次第を焦りながら説明
私はポカーンとして、何が起こったのか解からず割れた窓の方を見てました。
この時バケモノは当然の展開のように消えていて
割れた窓ガラスが散乱していました
後にCと私は、そういう関係なんだという噂がAによって後に学校中に広がってしまいます。
窓を割ったBは割れた音が他の部屋にも聞こえたのか
しばらくして
他の生徒からの通報を受けた先生によって怒られていました。
修学旅行が終えて通常通り学校を通い始めた放課後Bから
B「よかった、あのままだとお前はあれに人格ごと入れ替わっていた」
と言われました
それは見えたCも一緒で危なかった、との事。
211: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/15(水) 08:24:42.56 ID:JDBcZcWO0
B「普段大人しかった子が急に性格が変わるのはアイツの仕業の場合もある
通常は見えず、本人も気づかず、記憶だけは変わらず、性格が変わる
見えたのは全神経を変にはりめぐらせていたのだろう」
とか訳のわからない事を言ってました
古い旅館にはそういう類が居るのは珍しい事では無いらしい
私は「B・・・お前は一体なんなんだ」
と思ったが当時あまり興味なかったのか追及はしなかった
Aは簡単に友達を売るような事から、仲の良い友達から
ただの友達として降格されました
212: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/15(水) 08:25:25.12 ID:JDBcZcWO0
これにて私の本当にあった怖い話終わり
218: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/15(水) 13:28:49.72 ID:SVXeXbgn0
面(オモテ)さん
長文失礼。出てくる人の名前は実際のものと変えてる。詮索御免。
結構、友達に話してるから身バレするかもだけど、分かっても黙っててねwww
あれは三年前で、俺が大学4年生のころ。結構早く内定が出たから、遊び回ってたんだよねww
彼女とか友達と毎晩遊んでたんだけど、ある時なんだかみんなと予定が合わない日が続いたんだよね。
まあ、暇になったってこと。
ほんで、もうすぐ夏休みだったし、久しぶりに爺ちゃんに会いに行こうと思って、母方の田舎に行ったんだ。
これがすごい山奥なんだよねwww
どこかは伏せるけど、とにかく田舎よ。全然、外灯とかも無いわけ。
そこに一人で行ったんだよ。
電車に二時間半くらい乗ってさwww
爺ちゃん家に着いたのは、もう夜だったな。
ほんで、全然話が変わって申し訳ないんだけど、爺ちゃんの家はすごい古くてさ。
なんかよく分からんもんが、沢山あんの。
そん中で特別、頭おかしいやつが、あってさ。
能面みたいなやつなんだよね。すごい古いものらしいんだ。
こいつがオカルトなわけ。壁にかけて飾ってあるんだけど、そいつが夜になると一人で浮いて、家中を徘徊したりするらしいんだよね。
そんな話をお袋から聞いて育ったから、爺ちゃん家に行くたびに「最近は動いた?」って聞いてるんだ。
この時も爺ちゃん家で夕飯食べながら、聞いたんだよ。
「あのお面まだ動くの?」って。
爺ちゃんはお面のある部屋で寝てないから、分からないって言ってた。
でも、お面の話すると、いつも言われるんだけど、「あの面は家の守り神なんだから、怖がるもんじゃない」って、その時も言ってた。
だけど、俺はなんとなく怖いのと、興味があるので、半分半分くらいだったんだよね。
でも、田舎で暇だし、刺激求めちゃったんだよね……
219: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/15(水) 13:29:50.24 ID:SVXeXbgn0
俺、その晩、お面の部屋で寝ることにしちゃって。爺ちゃんは笑って、いいよって言ってたし、何も起こんないだろって余裕こいてたよ。
あれが良かったんだか、悪かったんだかは、今でもよく分からんわ。
まあ、とにかく、しばらくは携帯弄ったりしながら、お面を見張ってたわけ。
そしたら夕飯食いすぎたのか、お腹痛くなってきてさ。トイレ行ったんだ。
古い家だけど、トイレは普通に洋式で、普段あんまり怖いって感じじゃないんだけど、お面のこと考えてたし、時間も深夜二時くらいだったから、ちょっとビビってたんだよ。
用が済んで、ケツ拭いて、立とうとしたら、トイレのドアがカタカタ揺れ始めてさ。
そのカタカタが段々大きくなるんだよ。
で、カタカタと共にコツコツとノックみたいな音も混じりだして。
一瞬で分かったよ。「あ、お面が来たんだ」って。
すごい寒気がしだして、怖くて、爺ちゃんを呼ぼうと思ったんだけど、喉がガラガラで何故か声が出ないんだよ。
しかも、変な臭いがし始めて。
いや、俺の排泄物の臭いじゃないよ。
なんか草とか土を濃くした臭いみたいの。
草刈り機とかで雑草刈ると変な臭いするじゃん?
あれのもっと邪悪な臭い。とにかくクサイんだよ。
220: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/15(水) 13:30:44.03 ID:SVXeXbgn0
んで、便座に座って、心の中で「ごめんなさい、ごめんなさい」って祈り続けたよ。何を謝ったんだか分からないけど、とにかく許してもらおうと思って。
で、こんな怖い時に、不思議なんだけど、トイレまだ流せてないのを、思い出してさwww
とりあえず流そうって思って、便座から立って、トイレの方を向いたの。
そしたら、体が固まったよ。
爺ちゃん家のトイレは、トイレのタンク側に小さい小窓があるんだけど。
そこから変な女が上半身出して、トイレに乗り込んで来てるんだもん。
そんな人が通れるほど、大きい小窓じゃないんだ。
あからさまに幽霊だよ。
ショートカットの女で、顔は白いんだけど、笑っても泣いても怒ってもないんだよね。
真顔。そのまま、ちょっとずつ俺の方に寄ってくるの。
トイレのドアは相変わらずカタカタ言ってたけど、そんなんはもう怖くなくなってて。
女の方が怖かったよ。ナメクジくらいのスピードだけど、近くに寄って来てるんだもん。
んで、トイレのドア開けて、逃げたわけ。
ドア開けたら、やっぱりお面が浮いててさ。
怖かったんだけど、後ろにいる女よりマシだから。
トイレ出て、そっちに向かったわけ。
そしたら、お面も俺の方に動いてきてさ。
しかも、お面はめちゃ速いの。
ヒュンって動いて、俺の顔にお面がくっ付いたんだよ。
ちょうどお面をかぶるみたいに。
急でめちゃビビったよ。
で、そこでついに気絶したんだよね。
気絶する瞬間は今でもよく覚えてる。
顔からお面を外したいって、怖いって思いながら、倒れたよ。
221: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/15(水) 13:38:48.55 ID:SVXeXbgn0
つぎの日、廊下で倒れてる俺を爺ちゃんが発見して。
女とお面のこと話したんだよね。
そしたら、当たり前だけど、爺ちゃんも驚いて。
もちろんすごい心配もしてくれたよ。
お面のことは興味ないみたいで、女の事ばっか聞いてきたな。
「どんな顔だった」とか「何着てた」とか。
正直、そんなのよく覚えてなくてwww
でも、「なんか草とか土みたいな臭いがして、たまたま振り返ったら居た」って言ったんだよね。
そしたら、爺ちゃん、なんだか神妙な顔をして、「トイレには行くな。行きたくなったら庭にしろ。これから爺ちゃんはヨネちゃん連れてくっから」って。
ヨネちゃんってのは、近所に住んでる婆さんで、どっかの神社の娘だったらしくて、霊感とかそういう能力があるって言われてる人。
でも、爺ちゃんが家でてったら、俺一人じゃん?そんなん怖いから、俺もついてくって言ったんだ。
そしたら、爺ちゃんが「面(オモテ)さんから離れたらだめだ」って言って、俺は家で留守番することになって。
爺ちゃんが出てって、めっちゃ怖いから、テレビ爆音にして待ってたんだよね。
そしたら、意外とすぐ帰ってきたんだ。
5分くらいかな。ほんとにすぐだった。
ヨネちゃんが「○○(俺の名前)ちゃん! 大丈夫かー?」って来て。
ヨネちゃんにも、昨日の夜の話を全部したんだ。
ヨネちゃんは「うんうん。怖かったねぇ」って言って。
俺は、は? こいつ真面目に聞いてんのか? こっちはマジで幽霊見てんだよ。趣味では霊感持て余してんじゃねえんだよ。ふざけんな。って心の中で悪態ついたよwww
ハッキリいって、この時はヨネちゃんのこと、いい人だとは思ったけど、信用してなくってさwww
とにかく人と居れればいいやと思って。
でも、爺ちゃんとヨネちゃんはなんだか真面目に話し合ってて。
「面さんがどうにかしてくりゃあいいんだけどなあ」
「もしかすっと、縁結ばなきゃいけないかもしんねえな」
こんな感じだったと思う。
222: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/15(水) 13:40:27.57 ID:SVXeXbgn0
そんな話が終わって、ヨネちゃんが机にお面を立てたんだ。そこらにあるブックスタンドで。
それで「○○ちゃんも一緒に面さんに助けてもらえるようお祈りしよう」って言うんだよね。
それで、ヨネちゃんはなんだかゴニョゴニョ呪文を唱え始めたわけ。
俺は呪文は分からないから、とりあえずお面に向かって手を合わせて、心の中で「助けてください、助けてください」って祈ってたよ。
10分くらい祈ったかな。お面がカタカタ揺れ始めて。
怖くて、目を閉じられなくなって、お面を凝視してたんだ。
そしたら、あの草みたいな臭いがし始めて。
しかも、昨日よりはるかに強く臭ってさ。
俺、昨日のことが頭の中でフラッシュバックして、その場で吐いちゃったんだよね。
で、何かいる気配がして、部屋の隅見たら、やっぱり居るんだよね。あの女が。
昨日は、上半身しか見えなかったんだけど、今日は全部見えて。
白い和服着てて、手を前にして立ってるんだよ。
そんで、カオナシみたいなポーズで、両手で大事そうに、赤い毛糸みたいの持ってんの。
「うわああああああ!!」って叫んだら、爺ちゃんが「大丈夫だ! 大丈夫だ!」って俺の背中さすってくれてさ。
ついでに戻したゲロも片付けてくれたんだ。
ヨネちゃんにも爺ちゃんにも、女は見えてるみたいで、ヨネちゃんは呪文の声大きくするし、爺ちゃんは俺と女の間に座って、俺を隠してくれた。
でも、女はその場で立ったまんまなんだよね。
昨日みたいに近寄って来たりしないの。
しばらく怖いけど、我慢して、祈ってたら、今度は畳をペタペタ歩く音が聞こえてさ。
女は立ったままで動いてないから、違うやつなんだよね。
周り見渡したら、なんだか茶色い赤ちゃんみたいのが、ハイハイしてんの。
こいつは段々俺に近づいてくるんだよ。
223: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/15(水) 13:42:41.25 ID:SVXeXbgn0
しかも、どうやらこいつからあの臭いが放たれてるみたいなんだよね。
すごい怖くて、もう気絶したいって思ったよ。
そしたら、ヨネちゃんが爺ちゃんに「こりゃもう縁結ばなきゃ危ないね」って言ってさ。
爺ちゃんは「もう少しなんとかなんないんか?」って言うんだけど、ヨネちゃんが首振って。
爺ちゃんはなんだか悲しそうな顔して、机の上のお面を取って、俺に「面さんつけろ。守り神なんだから○○を守ってくれるよ」って。
もう何がなんだか分からないから、すぐお面かぶったよ。
茶色の赤ちゃんが俺のほう向かってきてるし。
そしたら、部屋の隅に立ってた女が、周りをキョロキョロしだしんだ。
で、部屋中をウロウロ歩き始めて。
俺を探してるっぽいんだよね。
俺の顔覗き込んだりして、首傾げたりしてた。
224: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/15(水) 13:47:57.92 ID:SVXeXbgn0
心臓とまるかと思ったよ。
で、しばらくして諦めたのか、「キィィィヤアアアア!!」みたいに叫んで、消えたんだ。
気づいたら赤ちゃんも居なくなってた。
結局、そのあと俺は気絶しちゃって、起きたらもう夕方だったんだよね。
ヨネちゃんはもう帰ってた。
爺ちゃんは俺が起きたら、すぐにすき焼きを作ってくれた。
それで、申し訳なさそうに話した。
「○○、今日から爺ちゃんと一緒に住もう」
これ言われた時、あんまりなんで?って思わなかったな。
爺ちゃんは必死に頑張ってくれたの分かったし、それに、朝家から出るなって言われた時になんとなく分かってたんだよね。
「実はな。○○はお鶴さんに憑かれたんだ。ごめんな。爺ちゃんが守ってやれなくて。でも面さんがお前を守ってくれてるから、安心してくれ。それでもな、面さんが守ってくれるのは、この家の者だけなんだ。だからな、お前は今日からここで住まなきゃならん。ごめんな……」
爺ちゃんは泣きながら、俺に頭を下げたよ。
それで、結局、俺はここで住むことにしたんだ。それしかなかったしね。
お面は、この家に属する者なら守ってくれるらしくて、ちょっと外に出たり、外泊しても、大丈夫らしい。てか、大丈夫だった。
225: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/15(水) 13:48:29.02 ID:SVXeXbgn0
そんで、今は爺ちゃんの跡継いで農家やってるよ。
あの女の幽霊に関しては、爺ちゃんによく聞いたよ。
あいつはお鶴さんって言うらしくて、俺の御先祖様が婚約してた女の人らしい。
だけど、何故だか分からないけど、お鶴さんの家が村八分になっちゃったらしいんだよね。婚約した後に。
だから、婚約破棄して、御先祖様は違う人と結婚したらしいんだけど、お鶴さんはやっぱり悲しんでさ。
自殺したらしいのよ。崖から飛び降りて。
何がいけないって、それだけでもいけないのに、お腹に子供居たらしいんだよね。
それで、御先祖様とか周りの村人は哀れに思って、お鶴さんの家を村八分から、解いたらしいんだけど。
それでも、やっぱお鶴さんはすごい恨みがあったみたいで、時おり俺の家系の男子に憑くんだって。
昔はそれで皆死んでたんだけど、なんか旅の僧侶だかなんだかに相談したら、例のお面をくれてさ。
それからはそのお面が家を守ってくれてるんだと。
詳しいことは爺ちゃんも分からないみたいだったな。
で、ヨネちゃんがやってたのは、お面に頼んで、お鶴さんを慰めてもらおうとしてたんだって。
これが上手くいく奴と、いかない奴が居て、上手く行けば、ここの土地に拘束されず、お鶴さんの恐怖からも解放されるわけ。
上手くいかないと、この家でお面に常に守ってもらいながら、暮らすらしい。俺はこのパターン。
ここで暮らすの、最初は嫌だったけど、今はなかなか楽しいよ。
回線遅いけど、ネットもあるしねwww
ほんで、あれからお鶴さんも見てないしね。
多分、どっかに居るんだろうけど、俺もあっちもお互いに認識できてないんだと思う。
まあ、こんなもんです。
読んでくれてサンキュー。
226: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/15(水) 15:04:01.80 ID:zOX6YNkM0
なんだよおい
おもしろいじゃねーか
231: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/15(水) 17:12:08.17 ID:hcdG3vU10
不審者
昔ちょっと怖い体験したから書いてみるわ
今から7年前の夏休みの話。
当時俺は高校一年生で夏休みは特にやる事もないから毎日家でゴロゴロしていた。今思えばあんなのんびりした時間なんてこの先こないんだろうな、とか思うとなんだか寂しくなるな。
まぁ話を本題に戻すが、アイスを買いに行こうと着替えを取りにサンルームに行ったんだが、着替えを探しているとカーテン越しに何やら人影が見えた。
ガスの点検でもしてるのかな?と思いカーテンを開けると何故か窓が開いていて目の前に汚らしいおっさんが立っていた。
俺は思わず、あっ!と声を漏らしてしまった。相手も驚いた顔をしてこっちを見ていた。俺は直感でヤバイと感じたのか次の瞬間にはサンルームから飛び降りながらおっさんに向かって殴りかかっていた。
俺は喧嘩で負けた事がない(した事がないから)そんな俺の強烈なジャンピングストレートパンチがおっさんを襲ったのだが、おっさんはヒラリと交わし勢い余った俺はそのまま転んでしまった。
ヤバイ!バックを取られる!俺はすぐさま振り返るとおっさんは俺を見下ろしニヤッと微笑み走り去っていった。
俺は一気に力が抜けてしまいおっさんを追いかける事すら出来ず、その場でしばらく呼吸を整えてから母親に電話し、警察に来てもらった。
その日から何日が過ぎてもあのおっさんと出会った瞬間の事、ニヤッと見下ろされた事を思い出すと震えが止まらなかった。
その秋、俺は帰宅部からラグビー部に転部した。おっさんを捕まえるには体を鍛えなければならないという謎の使命感を感じたからだ。
それから俺はおっさんの呪縛を解き放つため毎日トレーニングに打ち込み名実共に負けた事がない男へとなりつつあった。
しかし、あの日以来アノおっさんと出会う事は無かった。
今思い返せば、おっさんが武器を所持していたら際どい勝負になっていたと思う。
これから夏休みになるけど不審者には気をつけてね。
232: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/15(水) 17:18:07.00 ID:tyhURrENO
>>231
本当に怖いのは 生身の変質者>霊 ってことだね
キ○ガイが蠢く春の木の芽時と違って
夏は解放感たっぷりの不審者が、夜な夜な闊歩するからなぁ
265: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/18(土) 02:26:26.35 ID:f4J4NdML0
お化け役は難しい
死ぬほどかどうかは分からんが実話をひとつ
息子の学校では毎年六年生が夏休みに運動場にテントをはって一泊するという行事があり、父兄はボランティアで色々な手伝いをしなくてはならなかった
日中は仕事で手が空かない俺が参加出来る手伝いは少なかったのだが、そのなかでも比較的楽で面白そうな肝試しのお化け役というのに参加することにした
前日までの打ち合わせ等は特に無く、配布されたプリントに指定されていた時間に集合場所に向かった
そこで役員から流れと各自の配置場所を説明されて俺は指定された四階の美術室に隠れる事になった
あらかじめ用意してきた嫁の白いワンピースと貞子風のかつらをつけて準備万端、わくわくしながら子供たちが
上がって来るのを待つ
予定では10分後に開始、俺の所に到着するまでにはもう少し時間がかかる
とりあえず暇なので携帯でゲームでもするかと取り出すとなぜか電源が切れてた
ちょっとびびったけど、古い機種だし朝から充電してないから普通に電池切れだと自分に言い聞かし大人しく待つことにした
266: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/18(土) 02:27:17.11 ID:f4J4NdML0
しばらくすると子供たちの悲鳴が聞こえだした
一番最初はかなりびっくりしたけど、そのドキドキはすぐにわくわくに変わった
さキャーキャーワーワー言う声が遠くなったり近くなったりするのを聞きながら頭の中でイメトレを繰り返した
ちなみに俺がやるお化けは磨りガラスの前を子供たちが通る瞬間にバン!とガラスに張り付くというもの
どれくらいのタイミングで出ればいいのか等と考えているうちに一組目の子供たちがやってきた
磨りガラス越しにタイミングを見計らい、真横を通る寸前にバン!とやった
「ヒッ!」「えー何々?!」
思ってた反応じゃない、これはミスった
次こそ決めてやると息巻いていたのだが、二組目、三組目も同じ微妙な反応
お化けって意外と難しいんだなぁと思いながらもその後もやってくるグループに試行錯誤した
267: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/18(土) 02:27:58.37 ID:f4J4NdML0
グループ数も残り僅かになったのに未だに成果を得られなかった俺はとうとう磨りガラスを開けて直接驚かそうと決めた
次のグループが近づいてくる
真横を通ったその時、今までの不甲斐なさを一層するように力一杯窓を開け、貞子というよりはフランケン的な雄叫びをあげた
しかしそこには誰もいない
ん?んん?なんだこれ、さっきのは見間違えか?
首を出して外を除くと長い廊下が続いている
階段は少し離れているので逃げ降りたとも思えない
気持ち悪くなった俺はとりあえず最初の集合場所に降りる事にした
272: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/18(土) 12:52:23.13 ID:Y/JgmIbm0
ビクビクしながら一階に降りるとそこには誰一人居なかった
肝試し組の手伝いは出払っているとしても役員や肝試し後のキャンプファイア組の手伝いまで見事に居ない
本気で怖くなった俺は「すみませーん!誰かー?」と大声で叫んだ
すると奥の教室の扉が力一杯開いて「うるさい!!」と怒鳴られた
しかしそれは人型の影のようなものでおおよそ人間とは思えない
「ヒァッ?!?!」とかなんとか変な悲鳴が出て一目散に自転車まで走りそのまま自宅へ帰った
貞子の格好のままだったがそんなことはどうでも良かった
帰り道、みんな驚いた顔でこっちを見てたけどどうでも良かった
家に入って嫁の「ギャー」という声を聞いて初めて安心して恥ずかしながら泣いた(嫁も泣いてた)
とりあえずかつらを外し、さっきの出来事を嫁に説明していると俺の携帯が鳴った
出ると学校からで、お化け役で参加してた筈の俺がどこにも居ないので連絡したと
謝罪と、今は家に居ること、理由は明日説明しに行きますと伝えて電話を切り(フケたと思われたくないけど今は電話で説明出来る程落ち着いてもなかった)、その日は風呂もトイレも嫁に同行してもらった
因みにようやくうとうとし出したときに電話の電源が実は生きてたと気付いてまた寝れなくなった
274: 265@\(^o^)/ 2015/07/18(土) 12:54:42.77 ID:Y/JgmIbm0
謝罪と、今は家に居ること、理由は明日説明しに行きますと伝えて電話を切り(フケたと思われたくないけ
ど今は電話で説明出来る程落ち着いてもなかった)、その日は風呂もトイレも嫁に同行してもらった
因みにようやくうとうとし出したときに電話の電源が実は生きてたと気付いてまた寝れなくなった
翌日、信じてもらえないのを承知で説明に行った
頭がおかしくなったと思われても、また来年同じような事があったら困るから一応正直に伝えとくべきだと思ったから
しかし話を聞き終えた役員は想定外の反応を見せてくれた
俺「信じてもらえるんですか?」
役員「私は正直幽霊などを信じません。しかし私の知り合いが昨夜自転車で必死に走る貞子のような人を見たと教えてくれました。
確かあなたは貞子風の衣装だったので、あぁこれはきっとあなただと思いました。その様子はかなり一心不乱で怯えている様だったと伺ったので、きっととても恐ろしい思いをしたのかなと想像しました。
幽霊の居る居ないは別としても、このようにボランティアの方が精神的に不安定になる行事は継続を検討せざるをえません。話していただきありがとうございます。」
そうして翌年からは肝試しが撤廃され、体育館でのカラオケ大が開催されるようになりました
ちなみに息子に美術室の前を通ったときどうだった?と聞くと、
「なんか机とか椅子がガタガタ動く音がしただけで怖くなかったよ」と言っていました
俺は一生懸命どこで誰を脅かしていたんだ…
275: 265@\(^o^)/ 2015/07/18(土) 12:55:55.59 ID:Y/JgmIbm0
以上です。
なんかグダグダでごめんなさいm(__)m
283: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/19(日) 08:32:06.77 ID:BrMRZWRTO
あなた生け贄にされる
こないだ親父が物置の整理をしててね。一日中あさくってたかと思ったら、夕方居間にガラクタの山を積み上げて昔を懐かしんでいた。
古着やら、レコードやら陶人形やら。。。
ふと一枚の写真が目についた。そこにはソファに座った若かりし頃の親父と若い白人女性が写っていた。親父は痩せていて当時の流行りなのか中途半端に長い髪がおかしい。
女の方はやや顎が弛んでいるがまあ美人の範疇だ。
写真について聞くと、大学3年の夏にヨーロッパを放浪した時のものだと話してくれた。
「この子については未だによくわからないことがあるんだよ」
親父は意味ありげに言った。俺はまさか一夜のチョメチョメ話じゃなかろうかと警戒して部屋へ戻りかけた。
「気味が悪い話でな」
「なになに。怖い話?」
「ああ……」
284: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/19(日) 08:33:08.35 ID:BrMRZWRTO
ヨーロッパに来て一月半くらい経った頃だった。俺は北欧に足を伸ばした。フィンランドだ。まず首都のヘルシンキに行ったが物価が高くて早々に出た。
そして北部のラップランドと呼ばれる地帯へ向かった。地名は忘れたが小さな町に3日ほど滞在した。都会よりは物価も安かったし、日本人が来たのは初めてらしく歓迎してくれた。
地元新聞に記事まで載ったのには驚いたよ。
それに味をしめて今度は西部の田舎へ行った。海沿いの町だった。そこでもやはり日本人は珍しくて、色々と質問攻めにあったりした。
中でも泊まったホテルのウェイトレスをしていた女の子が日本に興味津々でね。大学で東洋の文化を研究しているとかで。
その子は夏休み中ホテルに住み込みで働いてるそうで、仕事がひけてからお喋りしたりした。カタコトの英語でも結構通じるもんだ。
正直下心もあった。ワンナイトラブってやつだ。と言ってもナンパなんてしたことないから自然とそんな雰囲気になればいいななんて虫のいいことを考えてた。
そのために無理して一週間くらい滞在しようかとまで思った。アホだよな。
285: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/19(日) 08:34:28.12 ID:BrMRZWRTO
で、3日目の夜。その日も夕食後しばしロビーで彼女と話した後部屋へ戻った。いつもは割とすぐ寝てしまうんだが、その日は何故か寝付けなくてベッドに入ったままだらだらと時を過ごしていた。
不意に声がした。甲高い悲鳴のような女の声だ。オーッ オーッというような。俺はギョッとして時計を見た。夜中の2時半。カーテンをめくって外を見た。
フィンランドは夜中でも比較的明るいが、町の人は夜更かししないのでいつも人気はない。ホテルの前は広場になっていて敷き詰められた石畳が美しい紋様を作り出している。
俺は広場を見回した。だが悲鳴を上げた人物は見当たらない。窓を開けて左手の道を見た。かすかに人影が見える。どうやらこちらへ来ているようだ。
そしてまた悲鳴が聞こえた。さっきよりも大きく体の隅々まで行き渡るような不快な声だった。こちらへ向かう人影の速度が速くなった。俺は窓を閉めた。でもカーテンの陰から外を見るのは止めなかった。
悲鳴はひっきりなしに聞こえていた。もはや悲鳴というより鳴き声のようだった。かなり五月蝿いのだが、周りの家からは誰も外には出て来ず、明かりすら点かなかった。
そして不快な声の中遂に人影が広場に入ってきた。それはネグリジェを着た女だった。やたらと首を振りブルネットの長髪を振り乱しながら広場を駆けずり回っている。
それはかなり異様な光景だった。俺はそれに見入っていた。あの女は何なのか。何故誰も出てこないのか。まさかこの世のものではないのか……。
ふと女が立ち止まった。広場のど真ん中。いつの間にか静寂が支配している。
ヤバい。
強烈な寒気が襲ってきた。俺は身を引いてベッドに戻った。毛布を引き上げた瞬間ノックの音が聞こえた。
286: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/19(日) 08:35:48.04 ID:BrMRZWRTO
俺は飛び上がりそうになった。夜中に誰が訪ねて来たんだ。ぐずぐずしていたらまたノック。そう強くはないが、はっきりと聞こえた。恐る恐る覗き穴で確認したら、彼女だった。
何をしにとか考える余裕もなくドアを開けた。彼女は何やら切羽詰まった様子で俺の襟首を掴んで引き寄せ耳元で囁いた。
「決して外を見ないで。静かにしていて」
そしてあっと言う間に出て行った。俺は呆気に取られてしばらくドアの前に立ち尽くしていた。と背後から絶叫が聞こえてきた。体が跳ねて思わず声が漏れた。
一足飛びにベッドへ戻り毛布にくるまった。絶叫は止まない。まるでこの部屋をピンポイントで狙っているかのようだ。しかも……心なしか段々近付いているように聞こえる。ここ5階なのに。
2階、3階、4階……とうとう窓のすぐ外から……
バンバンバン
バンバンバン
俺は気絶した。
288: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/19(日) 08:37:31.96 ID:BrMRZWRTO
翌朝は寝坊した。あんなことがあった割には目覚めは悪くなく、顔を洗うとサッパリして悪い夢を見ただけだと思えた。
人の少ないレストランで朝食を取っていたら彼女が水を注ぎにきた。昨夜とは打って変わって飛び切りの笑顔だった。昨日のことを聞こうとしたが笑みを浮かべたまま行ってしまった。
後ろ姿を見ながら首を傾げて向き直ると、コップの横に小さく折り畳んだ紙片が置かれていた。これはもしや……ラブレター? いよいよ旅先で金髪美人とアバンチュールかと期待に股間が膨らんだ。
紙片をポケットに入れ急いで食事を済ませると部屋へ戻った。ドキドキしながら紙を広げた。
「あなた生け贄にされる。早く逃げて」
何だこれは。意味が解らない。何で生け贄にされなきゃならないのか。頭が混乱した。彼女に聞かなければと立ち上がったら、ノックがした。
ホテルのご主人だった。気のいいおっさんだ。手塚治虫の漫画に出て来るヒゲオヤジに似てる。
「あんた××日まで滞在の予定だったな」
「はい」
「もう少しおらんか。わしらももっと日本のことを聞きたいし。安くするから」
「え……と」
「ウェイトレスもそうして欲しいと言っとるぞ」
ハッとした。
「いえ、折角ですがもう出発しなくちゃいけなくなりました。その、友達と合流する約束をしていたのを忘れていまして」
ご主人は残念そうに引き留めたが重ねて断ると案外あっさりと申し出を引っ込めた。
俺はすぐに荷物を纏めると午前中にホテルを出た。彼女に一言別れを告げたかったが見当たらなかった。ロビーにも通りにも人影はまばらで、それなのにやたらと視線を感じた。
その日の内にフィンランドを出た。
289: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/19(日) 08:38:29.61 ID:BrMRZWRTO
「今思い返してもよく解らん出来事だった。その後デンマークで知り合ったフィンランド人に話してみたんだが、彼も説明がつかないようだった。
担がれたんだろうなんて言われたが田舎の人がそんなことするとは思えない」
「叫んでる女が地方に伝わる化け物で、現れたら必ず生け贄を捧げなきゃいけないとか?」
「俺も似たようなことを考えたが、そのフィンランド人はそんな化け物の伝説は聞いたことがないと言っていた」
親父は写真をじっと眺めていた。
「話はそれで終わりだ」
「あ、女の顔は見たの?」
「いいや。不思議と顔の記憶はない」
親父は写真から目を離して俺を見た。
「不思議と言えばこの彼女。ホテルのウェイトレス。どうしても名前を思い出せない。聞かなかったはずはないんだが……」
419: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 04:32:35.59 ID:IrBxDe/y0
大口ヨッちゃん
もう十数年前の夏、父の里帰りにつきあった時の話。
父の故郷は九州の山奥。
周囲を青々とした山に囲まれた見渡す限りの水田地帯。
夜になり、親戚、近所のお馴染さん、父の旧友などの面子で飲み会をしていると
更にもう一人の客が訪れた。
「父くんが帰って来てるって聞いてね」
「お~!大口ヨッちゃん!元気だったか!!」
父にそう呼ばれ、父と親しげに肩を叩き合うその客の口は確かに大きかった。
逆三角形の尖った顔立ちに、笑いジワの目立つ大きくて薄い口。
欧米人のようなシャープな印象だが背は小さかった。
「おい息子、これ俺の小学校ん時の友達、大口ヨッちゃんこと○○ヨシヒコさんw」
「初めまして、息子です」
「あれぇ父くんとそっくりだな。大口ヨッちゃんですw」
「背は小さいけど口はデカいww」
「うるせぇなっw」
そんなこんなで"大口ヨッちゃん"を交え飲み会は続いた。
"大口ヨッちゃん"が後から来たせいもあって、それとはなしに俺は彼を見ていたが
見ればみるほど不思議な顔立ちだった。
尖った小さい鼻、黄身がかった大きな瞳、大きな耳…およそ日本人らしくない。
420: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 04:33:59.18 ID:IrBxDe/y0
かと言ってどんな人種だとも断定できない不可思議な顔立ちだった。
そしてアダ名にもなっている薄く大きな口の、本当に大きな事。
華奢だけどどこか獰猛、そんな印象だった。
しばらくして、明日も早いからと"大口ヨッちゃん"は帰っていった。
それを機に俺も、俺も、と客たちは三々五々帰っていき
父と、旧友数人と、家主の大叔母が残るだけになった。
なんとなくちゃけた雰囲気の中で、父の旧友の一人が俺に
「なあ息子くん、"大口ヨッちゃん"て変わった奴だろ?」
と問いかけてきた。
「やめなさいって」
大叔母が制止するが旧友は構わず続けた。
「あいつ、人間じゃないんだぞ」
しばしの妙な静寂。
別な旧友が話を継ぐ。
「歯医者に行ったら、こんな造りの歯は見た事ないと医者に言われたって、本人が言ってた」
421: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 04:36:49.50 ID:IrBxDe/y0
話はこうだ。
父たちが幼い頃、ある幼なじみが病死した。
その子の父親はろくでなしで、その子が生まれる前に姿を消していた。
その子の母親は子供の死に半狂乱になり、
集落のはずれにある池に身を投げた。
たまたま通りがかった者によって母親は救助されたが
いつまた自殺するかも知れない。
そこで彼女と親しかった大叔母が彼女の家に泊まり込み世話をしたのだそうだ。
ある夜、大叔母が妙な気配に起きだしてみると家の前に、泥まみれの赤ん坊が寝ていた。
母親が身投げをした池は××様と呼ばれる、神がかった存在がいるとされている池だった。
見れば赤ん坊もどこか人間離れした風情。
これは母親を憐れんだ××様が授けてくれた子供かも知れない…
とは言え翌日、警察に報告はしたそうだが…しかし一向に本当の親は見つからず
赤ん坊はしばらくどこかの施設に預けられた後、
母親の希望もあって養子として戻って来た。
それが"大口ヨッちゃん"なのだと。
422: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 04:44:38.31 ID:gUPPtCtc0
風変わりな風貌でからかわれる事もあったらしいが、
ヨッちゃんは持ち前のヤンチャさで周囲ともすっかり馴染み、
今では農協の要職に就き、奥さんと娘さんもいるとの事。
「まったく馴染んでたから気にもしねぇけど、××様の血ぃ引いてるかも知れねーんだよなアイツ…」
父が遠い目でつぶやいた。
「何だろうとヨっちゃんはヨッちゃんでしょ!いい加減におし!」
大伯母が叱りつけるようにそう言って飲み会はお開きに。
今でも正月になるたび、実家には"大口ヨッちゃん"からの年賀状が届いている。
孫も出来、たいへん幸せであるらしい。
九州の方言に疎いのでセリフは再構成しました。
バレ防止の為、いくつかの固有名詞を伏せ字にしました。
ヨッちゃんも仮名です。
因みに、ヨッちゃんはよくよく見ればかなり変わった風貌だと分かりますが
知らずにすれ違っても「口でけぇ」程度かなと思います。
連投規制喰らったのでこのレスだけ別PC別IDです、以上。
424: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 07:27:31.73 ID:lctydHBKO
>>422
洒落怖というより、民話、日本昔話みたいだ
現代にもおとぎ話があるのだね
431: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 14:49:11.02 ID:LgjEKKwU0
人間サイズの蜘蛛
小学生の時、同級生にSという奴がいた。
そいつは少年野球団でバリバリやっていたこともあって野球がすごい上手く、放課後の遊びの野球の際には毎度毎度両チームの間で取り合いになるほど。
また、S自身も野球に熱心だったらしくみんなが帰った後も1人校庭に残って壁当てをしていた。
ある日、俺は母親が仕事から帰ってくるのが遅くなると聞いていたので校庭に残っていた。(鍵は持っていたけど家に帰っても1人は怖かったので)
俺がいようとおかまいなしに黙々と壁当てを続けるS。少し経った頃、壁当てをしながら話しかけてきた。
「お前どうしたの。帰らんの?」
俺は正直な理由を言うことを躊躇ったがこいつは別に他人を笑う奴でもないのかなーと思いやっぱ正直に答えた。
「今日お母さんが帰るの遅いんよ。1人で家にいるのって怖いし」
するとSは、「あー分かる。俺もよくあるよ、家にいて怖い時。寝る時なんて電気消すの嫌で粘るくらいだから母ちゃんが早く電気消せって怒鳴るのよwww」
と笑いながら答えた。(記憶は曖昧だけど言ってることはだいたいこんな感じだったのは確実。)
同じクラスにいてもあまり話したことがなかったが意外に話しやすい人だなーと実感。その後しばらく話に花が咲いた。
432: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 14:51:00.12 ID:LgjEKKwU0
そうこうしているうちに6時半手前くらいの時間に。俺とSは道具を持って校庭を出た。
好きなプロ野球選手の話などをしながらチャリがある場所まで来た時にSが青ざめた顔でこっちを見て言った。
「鍵、運動場に忘れてきた……」
あたりは真っ暗。それでいて残っている小学生2人は怖がり。この状況はもうどうしようもない。とりあえず俺はSと一緒に校庭に戻ろうと提案して歩を進めた。
校庭の端まで来てさあ鍵を探しに行こうとしたその時。俺とSは校庭の真ん中に何かが蠢いているのを見つけた。
遠目で見た感じ、人型のものではない。犬とか猫みたいなそういう生き物かな?と思い校庭をどんどん進んでいく。
そいつが見える場所まで近づいていく時に気付いてしまった。そいつはこちらにケツを向けている状態の蜘蛛だ。しかも大きさが人間くらい。
ある程度知識があるならばその時点で大きい蜘蛛怖い!と逃げ出すだろうが当時は小学生。好奇心が勝ってしまい俺らはその蜘蛛に慎重に近づいていった。
1歩、また1歩と近づいていくと突然そいつがこっちを振り返った。それを見て俺らはようやくヤバいと確信。
その蜘蛛には人間の頭が付いていたのだ。今思い起こした感じだと中年の女性の顔だったと思う。ロングヘアーの縮れ髪に歯茎むき出しの前歯。そんな顔でニタニタしながらこっちを見ている。
発狂しながら逃げる俺とS。だが、蜘蛛はカサカサカサーッという特有のキモい動きですぐさま俺とSを捕まえた。
蜘蛛は捕まえた俺らにニタニタしながら「ネ…ガイ…」と呟く。俺はもう何がなにやらで混乱して泣きじゃくっていた。
一定の間隔で「ネ…ガイ…」しか呟かない蜘蛛にSは泣け叫びながらブチ切れた。
「ねがいってなんだよ!!お願い事言えばいいのかよ!?なら俺を甲子園に行かせて野球選手にしてみろよ化け物!!!!!」
今思えば完全にヤケになっていたと思う。だが、奇跡が起きた。蜘蛛がSをパッと離したのだ。まさか本当に願い事を言えば良いのか?ただ、俺は泣きじゃくって上手く喋れない。
すぐさまSは叫んだ。「おいしゅんすけ!(しゅんすけは俺の名前)なんでも良い!願い事を叫べ!」
俺は泣きじゃくりながら言葉を絞り出した。「家族…仲良い人生を過ごしたいです…」すぐさま俺も離された。
蜘蛛は俺らを離して「ネ…ガイ…」と呟きながらカサカサカサーッと校舎の方へ姿を消した。
433: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 14:51:43.24 ID:LgjEKKwU0
俺とSは呆然としたままそこから動けなかった。しばらくしてSがゆっくりと立ち上がり鍵を探し出したので俺も黙って手伝った。
そして鍵はすぐ見つかった。逃げるように学校を出た帰り道、Sは俺に今日のことは思い出したくもないから誰にも言わないようにしようということを俺に提案した。当然賛成だ。
その件以来、俺たちは学校でもそれなりに話すようになった。あの話は一言も出さなかったけど。
結局、Sは卒業と同時に俺と別の中学校に行ったため交友関係は途絶えた。
ただ、俺は一方的にSの動向を知っている。何故ならば奴はその後本当に甲子園に行ってプロに入ったからだ。
そして俺の方だがあの事件の後家庭に変化が起こった。単身赴任の父親がこっちの会社への異動がきまって帰ってきて母親の仕事の負担が減ったのだ。
2人ともなんでそうなったか理由が分からなかったらしいものの、とにかくにもそれ以降俺には家族団欒の時間が増えた。
ただ、20代になって1人暮らししてる最近、両親の元への里帰りをサボってしまっている。先日母親からのLINEに「仕事だから帰るのは無理」と返信しようとした。
外から尋常じゃない音でカサカサカサーッと聞こえてきた。俺はその文を全て消して近いうちに帰ると返信。今月中に久々の里帰りが決定した。
Sのやつは20代半ばにもなった現在、1軍で結果を残せずに苦しんでいる。もし、奴が練習をサボっているならばあのカサカサカサーッという音が聞こえてきていることだろう。
ただ、そんなことは無いと信じている。あれだけ野球が好きだった奴だから。例え結果が伴わなくとも努力はしているだろう。
あの蜘蛛に殺されることのないようSには精一杯やってほしい。
447: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 21:11:50.44 ID:ssdO4MaH0
ぼうなきさま
ぼうなき(様?)って知ってる?
想像以上にマイナーな行事だったんで、地元から出て話題にしたとき誰も知らんかった。
有名なS神社で行われる七五三の続きの様な行事で、十歳前後の女の子が受けることがある。
妹がこれに参加した時は、正座して、頭を下げて祓いため清めたまえみたいな祝詞っぽい物を聞かされただけだった。
この時は妹が一緒がいいって言うんで母に参加を強要されたからなんとなく覚えてる。
今にして思えば神主にしては変なこと言ったんだよね。
「ご先祖様が心配するから、お盆の前にはまたおいでね。」
これだけだと全く怖くないんだけど、どうやらこの行事の参加基準が悪夢らしい。悪夢をよく見る子がこれに参加する。
うちの妹は、悪夢を見やすい。某宗教家R氏のあることないこと吹きこんだらR氏にショベルカーで襲われる夢を見るくらい見やすい。
うちの妹は7年くらいは参加してると思うんだけど、このお祓いっぽい物受けた直後は夢見がいいらしい。
自分に選択権のある夢を見ることが少なくなるっていうのか、映画っぽい物をみているだけに感じるようになるらしい?
448: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 21:12:48.81 ID:ssdO4MaH0
2年前あたり特にイヤな夢を見るようになったらしい。
白っぽい服の爺さんにあう夢をよく見るんだと、夢の場所は毎回違うっぽい。
赤い絨毯の目立つホテル、近所のアパート前、夢でよく見る図書館、防空壕だとか脈絡がないんだそうな。
爺さんとの会話も、前回と関係あることが全くないんだそうで。ただ、とにかく泣いてるみたいに裏返ったような声で喋るらしい。
それだけ聞くと妹が笑ってしゃべる時とそっくりだと思うんだよね。家族の前ではそういう変な笑い方をする。
(※うちの家族に標準的な大笑いの模範がいなかったためか、うちの兄弟は大笑いするとき変な笑い方をする。ちなみに俺はキン肉マンのジャンクマンみたいな笑い方をリアルでする。)
あれ、じゃあ、爺さんは実は笑ってるのかな?
でも泣いてるって言ってるから泣いてるんだろうな。
ホテルの夢がこんな感じだったそうだ。
妹が登校のためホテルのエレベーターに乗る夢、エレベーターの前には礼の爺さんが座っている。
妹「登校の邪魔だからそこどいてよ。」という旨を喋る
爺「ひぃひぃ、おらがぼっかけてあぐねぇってのに、どげってのかひぃひぃ。」爺笑いと訛りで非常に聞きとりづらい。
妹「それは貴女の都合でしょ」という旨、リアルを考えるに絶対ここで罵ったと思う。
爺「ひぃひぃ、おぼってえっでぐれればどぐ。」
妹「何処まで行きたいの?」という旨
爺「オオオカ、ほが○×▼。」聞きとりづらく後半不明、人名とも地名ともとれそう。
妹、爺が気持ち悪い上に不愉快でついにキレて爺の腕を引っ張って無理矢理立たせて退かせる。
結局夢の中では走って登校したが、腕時計で遅刻を確認して夢が終わったそうだ。
起きてからその爺がいつもの爺だったと思い出すと、とても怖いそうだ。
449: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/20(月) 21:13:59.04 ID:ssdO4MaH0
これもやっぱりぼうなきで無くなるそうだけどね。
少なくとも1月くらいは。
怖くて数珠とかつけるようになっら、減ったらしい。
妹に霊感があるとは思わないんだけど、兄貴と昔、兵隊さんの乗ってる飛行機を見たって言うんだよ。
兵隊さんが乗っていてこっちを見てるのが家の二階から見えたって。これは絶対に譲らない。なお兄貴はこの話をすると間違いなくUFOだと言い張る。
肉体的に弱いところもあって、ナイーブな時を中心にだけど気分がよく悪くなる。××に居たのが悪かったとか言う。
霊感があって何か受信したのか、俺の知らないところで何か悪さをしたのか、たまたま波長でもあったのか、精神的な何かか。
妹が神奈川にいったんだけど、夢見がやっぱり悪いんだそうな。
爺はまだ出てくるらしいので、お盆前に帰ってきてまたぼうなきさまを受けるそうだ。
475: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/21(火) 21:04:19.07 ID:2xAQdWQU0
エレベーターの怪
昔のことだけど仕事の関係であるビジネス街のビルの小さなエレベーターに乗ると
自分一人しか載らないのにブーッと鳴って定員オーバーの知らせ
あれおかしいなあと思っていったん外に出て乗る
そしたらまたブーッ!、そういうのをくりかえして
どうかすると今度は鳴らなくて普通に乗れてドアも閉まる
そういうことが数回あって
階段の方がマシだなと、そう思ったとき
なにげに気になって、ふと、エレベーターの上部を見上げたんだよね
すると蛍光灯の入った白い擦り板があってその上に何か黒い影が乗ってる
あれはなんだろう?と思ったけど
怖いし面倒に巻き込まれそうでイヤで
手を伸ばして天井のフタを開けて確認しようともとうてい思えない
476: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/21(火) 21:06:40.14 ID:2xAQdWQU0
もういいやとエレベーターを降りて階段に直行
それから乗ることもなかったんだけど
上部の黒いあれが人の形にも見えたことを、後でなって思いだして
それにしても定員オーバーになるほどの重さなのかなとか
いろいろ考えを思い巡らしていたんだけど答えは見つからず
そんなこんなで運良く自分は仕事関係の変更で
その後、そのビルじたいに行くことはなくなり
あのエレベーターの上部がなんだったのかは分からずじまいだったんだけど
あとで仕事仲間から話だけ聞いたんだけど
あのエレベーターの点検が来て、エレベーターの上部じゃなく
エレベーターの箱の下の方の底のところに白骨死体が見つかったという話
481: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/21(火) 22:03:41.80 ID:leZgj8J/0
飛び込み自○の動画
友人から聞いた話なんですが
その友人はスラッシャー・スプラッター映画好きで、
地元のレンタルビデオ店のホラーコーナーは全部制覇したとかよく自慢してます
趣味が高じてネットの事故映像や犯罪なんかの動画共有サイトを巡り始めたらしく
休日などに会うとすごかった動画の話ばかりしてました
ある時に、いつもの様にネットを巡回していると日本の駅の映像を見つけたそうです
サムネイルが電車が来る前のホームで、時間は日がでているから昼頃
「きっと飛び込みの動画かな」とその動画を再生すると
案の定、飛び込みの映像で
これから来る電車を撮っていると、
背広を着たサラリーマンがホームから線路に飛び込み電車は急ブレーキ
482: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/21(火) 22:04:21.08 ID:leZgj8J/0
映像はそこで終わっていて、
不謹慎ですが、友人は「これで終わり?線路は映さないの?」と思ったそうです
「偶然撮ってしまって投稿したのかな」と思い、
その投稿者のプロフィールのページを見たら
100件以上も投稿しており、全部が駅のサムネイルで、
いくつかを再生してみると全部違う飛び込み自○の動画
ホームから電車を撮っていると人が飛び込み動画が終わる
違う駅、違う時間なのに、全部同じ構成・アングル
「数が多すぎるし偶然撮れたんじゃなく同じ人が撮ってる」
と思ったそうです。
電車を映しているというよりホームよりに撮っていて、飛び込みをする人をカメラが追い、
結果的に電車が映る映像で鉄道マニアではない
ホームから線路に飛び込む人なんて事前にはわかりません
483: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/21(火) 22:06:57.14 ID:leZgj8J/0
誰が?どうやって撮ったの?何の目的で?
と、友人は嬉しそうに語っていました。
484: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/21(火) 22:21:40.49 ID:RyyGyrdc0
防空壕
高校生の時、友人2人と有名な心霊スポットに行った時の話。
確か夏休みで、昼間に行った。少なくとも外は明るかった。
噂ではレストランみたいなところって聞いていたが、目的地?に着いたら
川沿いの防空壕だった。多分防空壕だと思う。
梯子で降りて地下を探索する事ができた。
牢屋みたいなのが何個かと、外に出られる隙間があった。
怖い走り書きとかそういうものは特に無かった記憶。
隙間から明かりも少しあり、完全な暗闇でも無かった。
だけど、帰る時に梯子が無かった。物音なんてしてなかったと思う。
今思い出すと怖いけど、何故か慌てずに隙間から普通に脱出した。
ていうか隙間あって良かったな...
それで、入り口に戻ってきたんだけど、中を覗いたら梯子普通に存在している。
多分怖かったんだと思う。
帰ろうって雰囲気になり、すぐそこに停めていた自転車に跨った時
足音が防空壕の中から聞こえた。
すごいゆっくりした音で、3人とも何秒か動かなかった。
足音が梯子を登るような音に変わった時、初めて身体が動けない程恐怖を感じた。
3人とも急いで自転車をこぎ、逃げ続けた。
その日は友人宅に泊まり、ママさんから塩をまいてもらったりもした。
特に後日談とかないけど、逃げてる時友人1人が自転車で転んだ。
当時は勝手にそれも霊的な仕業だと思っていた。
今思い返せば、誰かのイタズラとか偶然誰かが入ったのかな?とも思う。
それ以来肝試しはしていません。
長文、そこまで怖くないかもな話失礼しました。
496: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/23(木) 01:14:39.70 ID:LpJNvXNP0
操られる男
1/2
「あのーちょっと道を教えて欲しいんですけど。」
深夜0時頃、コンビニに入ろうと車から降りたところで声を掛けられた。
後ろ髪が長い金髪、白いシャツとジーンズで微妙にヤンキーっぽい感じの若い男だ。
「いいですよ。どこに行くんですか?」
コンビニの中で聞けよとは思ったが、まあいいかと答えた。
男「すみません。◯◯◯に行きたいんですけど。」
俺「えっ?◯◯◯?」
男「わかりますか?」
俺「あ、うん。わかるよ。」
男「ここからどのくらい時間かかります?」
俺「そうだなぁ、車で30分くらいかな?」
男「歩きなんですけど。」
俺「え!歩いていくの!?二、三時間は掛かると思うよ?」
男「大丈夫です。行かなきゃいけないんで。」
俺「そ、そうなんだ。じゃこの道路を北に真っ直ぐいって・・・」
俺が一通り道を説明すると男はありがとうございますと、なぜか深々とお辞儀をするように頭を下げた。
俺「あっ!」
思わず声が出た。
おじぎした男の後頭部に逆さになった女の顔がある。
男が頭を上げるまでの僅かな時間だったが、上目遣いの白い女の顔が後頭部にお面を被った様な形で張り付いていた。
「あ、気を付けてね。」
と言って思わず出た声を誤魔化した。
若い男は俺に背を向けて道路を歩きだす。
その後頭部に顔はあった。
金髪の長い髪、白い無表情の女の顔がみるみる嫌な笑い顔になる。
見たらダメなやつだと思った俺は急いでコンビニに入った。
497: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/23(木) 01:16:31.42 ID:LpJNvXNP0
2/2
怖い。飲み物とお菓子を買って支払う時に手が凄く震えてるのに気づいた。
店を出て車に乗りエンジンを掛けたとき
コンコン
ビクッとなった俺が叩かれた窓を見ると、さっきの若い男がいる。
心臓が飛び出るほど驚いた。
ふーっと呼吸を整えて少しだけ窓を開け
「何?」
と聞くのが精一杯だった。
「あのー途中まででも乗せてくれないですか?」
若い男はボソボソと言った。
冗談じゃない。
さっきのを見て乗せれる訳がない。
「いや、逆だから。悪いけど。」
絞りだすように言ったと思う。断ると男はそうですかと言って歩き去っていった。
もう男の後ろ姿を見る勇気は無かった。
男が行きたがってた◯◯◯は地元で有名な心霊スポット。
山の中で夜中に1人で歩いて行く様な所じゃないんだよ。
何だかわからないけど男が行きたいのか、女に操られてるのかどっちなんだろうな?
俺も誘われたのかと思うとゾッとする。
498: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2015/07/23(木) 01:25:02.74 ID:Jf3Hofya0
嫌いじゃないわ!