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【明治の怪奇事件】狂気のシリアルキラー!女性の生肝を狙った「肝取り勝太郎」

2018年11月24日:22:00

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コメント( 18 )

肝取り勝太郎の似顔絵

今となってはとても信じられない話だが、かつて日本の一部地域では、人間の臓器取引が行われていた。
これは角膜や腎臓を正規外のルートで売る現代の「臓器売買」とは少しニュアンスが異なり、病気を治す「薬材」として販売がなされていた。
代表的なものでは人間の肝臓や骨、そして脳髄などが人体を扱うブローカー達の手により闇取引されていたという事実がある。

特に「人間の生き肝」や「人骨の黒焼き」「新鮮な脳みそ」はこの世に存在する、あらゆる難病に効果があるという誤った知識が横行していたことで、明治から戦前までは人間の臓器を奪うための殺人事件や墓荒らしが全国で発生している。

今回ご紹介する怪奇事件は、今から100年以上前に長野県で発生した世にも凄惨な人間の肝を狙った殺人事件、俗に「肝取り勝太郎」と呼ばれる猟奇事件についてご紹介したい。





事件は「神隠し」からはじまった

時は1905年(明治38年)。事件は今のJR中央本線の辰野駅から歩いてすぐの長野県上伊那郡辰野町の集落で発生した。
今では東京駅から特急を使えばわずか3時間ほどで到着できる辰野町だが、当時は鉄道が通っておらず長閑な風景が広がる静かな町であった。

最初の事件は9月1日。今の辰野駅から歩いてすぐの「平出」という宿場として栄えた村のお祭りの最中、16歳の若い女性が突然「神隠し」にあったことからはじまった。
消えたのが16歳の年頃の娘ということもあり、祭りの喧騒にまぎれた駆け落ち説も囁かれたのだが、行方不明から9日後、16歳の女性は平出町の隣村にある田んぼの中で、腹を裂かれ臓器を抜かれた無残な他殺体で発見された。

第二の事件は最初の事件から、わずか2ヶ月後の11月3日に発生した。
この日は天長節(明治天皇誕生日。現在の文化の日)であると同時に、辰野駅(現在のJR中央本線辰野駅)の落成式を兼ねた大祝賀会であった。祝い事のため朝早くから夜遅くまで、村の若い男女が完成したばかりの辰野駅の前に集まり、ドンチャン騒ぎをしていた。

そんなお祭りの喧騒の中、今度は30歳の女性が行方不明となった。辰野の住民は女性を探したが、何処を探しても見つからず、数日後、彼女は辰野駅から数キロ離れた山の麓で見つかった。彼女も最初の被害者同様、腹を裂かれ内蔵を抜き取られた状態であった。

お祭りの最中に2名の若い女性が相次いで肝を取られ死んだという事実は、「肝取りは神の祟りではないか」「村の中に殺人鬼がいるのではないか」と大きな衝撃を与え、辰野の住民たちを恐怖に陥れた。


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3人殺しと「宙を舞う生首」

話は前後するが、第一の肝取り事件が発生する2か月前の1905年(明治38年)7月4日の朝、平出の片隅で、3人の若い女性が自宅を襲われ殺害されるという事件があり、警察は本事件に関しても「肝取り事件に何か関係があるのではないか」とし調査を開始した。

殺されたのは27歳のほか、6歳、そして1歳と、あまりに若すぎる女性たちで、この現場の凄惨さは駆けつけた警察関係者も思わず息を飲むほどだった。
特に27歳の女性は、腹を裂かれ内蔵が綺麗に抜かれたうえに、空いた穴には殺害した1歳児の生首が押し込まれていたという、まさに人間の想像を絶する猟奇的な現場であった。

本事件は、「子供の生首を腹の中に押し込む」という妊婦に対する異常な性的執着のみがクローズアップされ、直接は関係のない事件と思われたが、警察は手口からこの事件も「肝取り事件」の犯人と同一と断定。その上で犯人の目的が若い女性への性的暴行ではなく「女性の肝を狙った連続殺人である」と確信し、3つの事件は同一人物の仕業であることもほぼ間違いないだろう、との結論を出した。

その一方、辰野の住民のパニックは続いた。
想像を絶する恐怖ゆえか、辰野の村の多くで「女の生首が浮かんでいるのを見た」「生首は若い男性を見るとニヤリと微笑んだ」なる怪談噺が囁かれるまでになっていた。この混乱を収めるには一日も早く犯人を逮捕するしかない。



第四の殺人と第五の事件

ところが、警察の努力も虚しく、正月を過ぎた1906年(明治39年)2月2日、今度は48歳の中年女性が行方不明になった。
住民達は近くの山も含め一生懸命に女性を探したが、長野の山間部での積雪は一歩間違えると捜索側も命の危険が降りかかるため捜査は難航した。
そして、彼女の変わり果てた腐乱遺体が発見されたのは1ヶ月後の2月下旬であった。
むろん、この48歳女性も腹から肝が綺麗に抜かれていたのは言うまでもない。

肝取りの犯人を断定できず、4人目の被害者を出してしまった警察は本件の責任を取らされ、当時の上伊那郡の警察署長が更迭される事態にもなり、いよいよ住民も警察も精神的に参ってしまった。そして数ヵ月後、この事件を左右する運命の「第五の事件」が発生する。


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意外すぎた犯人

肝取りの犯人はこれまでの傾向通り、1906年(明治39年)の暑い夏の時期に現れた。
お盆シーズンの8月15日。当時32歳になる既婚女性が、夕方頃近所の染物屋に買い物へ出た際に、夜道から現れた黒い影に突然、手ぬぐいで首を絞められた。

遠くなる意識のなかで女性は死を覚悟したが、もともと男勝りで気丈な彼女は「こんな所で死んでたまるか」とばかりに、男性の急所である睾丸を力いっぱい握り締めた。
突然の急所攻撃に男は思わずたじろぎ、思わず手を離してしまった。

「あっ!お前は水車屋の勝太郎!」

女性が勝太郎の名前を叫ぶと、黒い影は逃走した。
そう「肝取り」の正体は、被害者達と同じ村にある水車小屋の管理人「馬場勝太郎」という男だったのだ。 逃走した勝太郎は山中で身を潜めていたが、顔が割れている以上、逃走し続けることは困難であり、32歳女性の暴行からわずか2日後の8月17日に御用となった。
(注:上記の捕物帳は長野県警の資料による。当時の新聞などでは「夜道で空の荷車を引く勝太郎と出会い、声をかけたところ首を絞められた」との記述もある)



肝取り勝太郎と闇のブローカー

「肝取り勝太郎」こと「馬場勝太郎」は、明治11年(1887年)生まれの30歳で、もともとはこの土地に生まれ育った人間ではなかった。
最初は酒屋に勤めた後、独立して水車小屋の管理人となったが、水車以外にも田畑を持ち、蚕の養殖など村の中で多方面で商売を行い、妻や子供もいる安定した家庭の主人であった。
彼は人柄もよく真面目な好青年であり、勝太郎が「肝取り」の犯人であったことは平出の住民も当初信じることはできなかったという。

そんな勝太郎がなぜ、「肝取り」という恐ろしい商売をはじめるに至ったのか……。
9月20日に付けられた予審終結決定書によると、勝太郎は大阪生まれの商人を名乗る50歳位の男性から「知り合いの病人(ライ病患者)が女の生肝を欲しがっている。150円で買うので調達して欲しい」と依頼されたという。

当時の150円といえば、200万~500万円以上の大金である。
勝太郎は1905年7月、27歳女性(とふたりの子ども)を殺害、肝を大阪商人に献上し、手付金の20円を手に入れた。
その後、大阪商人は「まだ肝が足りない」というので、正月明けの1906年2月に48歳の女性に手をかけ肝を抜き出したと自供している。

しかし、謎は残る。
勝太郎が直接「殺した」と自供したのは第三、第四のみであり、2つのお祭りの時に行方不明になった16歳および30歳の女性の殺人に関しては「身に覚えがない」と完全否定しているのだ(第五の事件である32歳の女性暴行事件は強姦目的と自供している)。

もっとも、勝太郎の自供にはいくつか矛盾する点があったほか、彼の語る「大阪商人」に関しても最後まで実在するのか曖昧であり、「例え他人に強要されたとしても決して許すことのできない残虐な所業」とし、逮捕から約2年後の1908年(明治41年)6月に東京監獄にて勝太郎の死刑が執行された。

勝太郎の死刑により、およそ1年に及び辰野全体を恐怖に陥れた「肝取り事件」は終結したわけだが、村きっての好青年で資産もある勝太郎が、突然お金ほしさに女性の生肝を狙う殺人鬼へと変貌した理由は、最後までわからないままだった。

ある種の陰謀論のような話だが、本事件のバックは当時の日本の闇社会で暗躍していたとされる「臓器売買のブローカー」が、もともとは善良な市民だった勝太郎をマインドコントロールし、彼を裏で自由自在に操っていたのでないかとされている。

手書き地図

なお、本事件は情報供給の難しさもあり、当時の全国紙ではほとんど報じられていなかった。
しかし地元の新聞紙である「信濃毎日新聞」では、約1ヶ月ほど「肝取り勝太郎」関連の記事が、勝太郎の似顔絵や逮捕時の地図入りで毎日のように掲載され、長野県内では戦前の一時期までは大人から子供まで広く知られる事件だったようだ。

明治期に誕生した稀代のシリアルキラー「肝取り勝太郎」。
「難病には若い女の生肝が効く」という迷信が日本から完全に消え去った今、その名前を耳にする機会はほぼないだろうが、彼もまた人間社会の闇が生んだ恐怖の「怪人」のひとりだったのかもしれない。

参照:20世紀にっぽん殺人事件、長野県警史、信濃毎日新聞ほか
文:穂積昭雪(昭和ロマンライター / 山口敏太郎タートルカンパニー / Atlas編集部



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コメント

1  不思議な名無しさん :2018年11月24日 23:08 ID:dH28AbEh0*
らい病は肝じゃなおんねぇだろ。迷信が幅を効かせる時代だったんだな。
2  不思議な名無しさん :2018年11月24日 23:24 ID:IgRs54tI0*
日本でも迷信に基づいたアフリカのアルビノ狩りみたいな事、それ程昔でもない時代にやってたんだな
3  不思議な名無しさん :2018年11月25日 00:34 ID:CQxVlSEH0*
カッパは金の玉を取ったそうだ。
嫁は俺のハートを掴んで無料で何回も乗せてくれた。
その後キャッシュカードを取られた。高くついた嫁だ。
4  不思議な名無しさん :2018年11月25日 00:43 ID:3Eyam2Fu0*
医食同源が間違った方向へ極まった行為だろうか
実際は奪った内臓の持ち主が患ってたら食らった奴が新たな病を貰うだけなのにな
5  不思議な名無しさん :2018年11月25日 00:53 ID:Tb8oSSXI0*
まあ本文に一部地域とあるように、山奥の村なんかは奇妙な迷信がある場所もあるからな。
6  不思議な名無しさん :2018年11月25日 07:41 ID:rBsFH84T0*
京極夏彦氏の「狂骨の夢」に、ライ病を治療するのに人肉を喰わせるシーンがあったから実在した事件があったんやろうなって思ってたけど、実際にあった事件の記事を見るとやっぱりキツイものやなぁ・・・
7  不思議な名無しさん :2018年11月25日 09:58 ID:bjM2pA2c0*
20世紀初頭は、人々が信仰や迷信の中で生きていたんだから、こういうとんでもない事件は世界各地にあったんだろうなぁ
8  不思議な名無しさん :2018年11月25日 10:54 ID:sEAWjYXt0*
1個目の事件は異常。マインドコントロールとかありそう
それか話題のサイコパスってやつ?
9  不思議な名無しさん :2018年11月25日 11:08 ID:ctO6fEc40*
薩摩の「ひえもんとり」とか、武士が刑死体から肝切り取ってきたらしいからな。
手に入れた肝は高値で売るか滋養のため家族で食した模様。
10  不思議な名無しさん :2018年11月25日 22:04 ID:UN7ewCjy0*
今でも釣りや嘘松都市伝説あるからなぁ
11  不思議な名無しさん :2018年11月25日 22:06 ID:UN7ewCjy0*
↑途中送信 迷信てそんなもんだよなって事
12  不思議な名無しさん :2018年11月25日 22:21 ID:s0lzAEs30*
金欲しさというよりそういう性癖があったんだろうな
じゃなきゃ赤ん坊の生首を女性の腹の中に入れるとかできんわ
13  不思議な名無しさん :2018年11月26日 06:52 ID:QAeC4iPo0*
>>9
ひえもん
とりもした!
14  不思議な名無しさん :2018年11月26日 14:49 ID:Q5HBxIYn0*
まぁ未だに東洋医学では、目は肝に通じるといって
鯉の肝の健康食品がある位やから不思議ではないな。
15  不思議な名無しさん :2018年11月26日 15:36 ID:.Hqldgi70*
※7
まるで現代は信仰や迷信がないみたいな言い方だなw
媒体の流行り廃りがあるだけで、いつの時代にもあるさ
現代は言わずもがなインターネット信仰だな
16  不思議な名無しさん :2018年11月26日 19:13 ID:8jqf.vbs0*
大阪商人ってのが実在する感じがしないな、犯行動機を説明付けるために犯人が生み出した架空の上位者のような気がする
現代のシリアルキラーもそういうのよくあるじゃん、なんとか人間とかなんとか神とか
迷信にかこつけた快楽殺人で、マインドコントロールなんて無かったんじゃないだろうか
「動機はともかく残虐だから死刑にするわ、命令されたとか関係無いし」って感じの当時の司法のザックリさが結果正解に終わった例のような気がする
17  不思議な名無しさん :2018年11月27日 11:43 ID:zJKDbTBP0*
中朝とかいまでも子供の粉末とか売ってるやん
18  不思議な名無しさん :2018年11月27日 19:24 ID:EqcXXWRM0*
今でも水素水とかコラーゲンとかマイナスイオンとか出てくるじゃん
それっぽいこと言われたら信じる奴なんていつの時代でも何処にでも一杯いるんだよ

 
 
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