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    46

    ある日、ケーキ屋の娘に恋をしたらとんでもない事になった



    4: 1 2011/10/16(日) 01:05:29.38 ID:6FH1lNzy0
    立った。スレ立ては初めてなので文章稚拙だがスマソ。名前は全部(仮)。

    すべてのはじまりは、とあるデパ地下の寿司屋でバイトを始めたことだった。

    いや、すべてのはじまりは「NO」と言えない性格に育ったことか…。

    何となく高校を卒業して可もなく不可もない大学に入学した俺。

    5: 1 2011/10/16(日) 01:07:56.02 ID:6FH1lNzy0
    便所飯するほどじゃなかったが友達と呼べる友達もおらず
    大学とバイト(当時はピザデリバリー)の往復だった四年間。

    就職活動もロクにせず、何となく「公務員にでもなるか」と思い、卒業してから勉強を始めた。

    6: 1 2011/10/16(日) 01:10:25.51 ID:6FH1lNzy0
    まあしばらくニートできるくらいの貯蓄はあったんだよ。
    大学時代どこにも出かけてないからなって言わせんな恥ずかしい。

    真剣に勉強してないから当然受かるはずもなく
    だらだらと勉強してるようなしてないような
    八割方ニート生活を送って早三年が経とうとしてた。

    ここで人生を大きくかえる出来事が起ろうとは…。

    7: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 万太郎 ◆YUoooooooo 2011/10/16(日) 01:10:47.46 ID:K8G/95lA0
    ふむ

    10: 1 2011/10/16(日) 01:17:32.51 ID:6FH1lNzy0
    ある日のこと。

    もはや2ch閲覧グッズと化していた鳴るはずのないiPhoneが鳴った。

    知らない番号からだった。

    「もしもし?林くん?」

    「えっ、あっ、はい……??」

    間違いなく林は俺なのだが、相手は知らない女の子の声だった。

    「わたし、佐藤でーす。覚えてないよねー?^^:」

    佐藤…………………知らん。

    9: 1 2011/10/16(日) 01:16:36.34 ID:6FH1lNzy0
    だが会話という会話は【母としこ】と【妹めぐみ】のみの生活だった俺には、
    女の子と言葉を交わすということが非日常的すぎてだいぶ混乱気味だった。

    「ご、ごめん、えと、あの、」

    「三年生のときゼミ一緒だったんだヨー^o^」

    話の内容によると、久しぶりに大学の女友達で集まったら、
    思い出話になって俺の話になって俺と話したくなって電話したらしい。

    「それでね、よかったら今度、林くんと会いたいナーって^^*」

    なに?なんなの?俺の時代はじまっちゃうの??

    魔法使い覚悟してたけど勇者になっちゃうの??

    12: 1 2011/10/16(日) 01:21:35.80 ID:6FH1lNzy0
    そして、二人で会うことになった。デートだ。人生初のデートだ。

    俺はこの日のためにわざわざ服を買いに行ったぐらい興奮していた。


    ぶっちゃけ佐藤さんはめちゃくちゃ可愛かった。


    俺はキモくならないようにドモらないように必死に振舞い、
    笑顔の彼女に癒されながら思い出話や近況を楽しく話した。

    「すごい、すごいよお、夢を叶えるために勉強頑張ってるなんて><*」

    「いや、そんなことないって…俺頭悪いから…。」

    俺は相当現状を美化して話していた。

    13: 1 2011/10/16(日) 01:24:44.20 ID:6FH1lNzy0
    一通り話して落ち着いたところで、彼女は立て続けに言った。

    「今日、会えてよかったぁ。わたし、感動しちゃった」

    「それでね、わたしも林くんの夢を支えられたらなって思ったの」

    「うんとねでもね、あたしの口からちょっと説明しづらくて」

    「ほら、あたしって口下手だから変な誤解与えちゃいそうで怖いんだぁ」

    「近くに友達が来てるんだけど、その人すごいベテランの人だから、その人の話聞いてみて!」

    「いま近くにいるみたいなんだけど呼んでも平気?」

    そして、あれよあれよという間に佐藤さんより少し年上の女性が現れた。

    14: 1 2011/10/16(日) 01:27:07.27 ID:6FH1lNzy0
    すでにおわかりいただけたであろうか。

    プギャーしていただいて構わん。

    俺は化粧品やサプリメントに35万もつぎ込んでしまった。

    いわゆるデート商法でありネズミ講にハマってしまったのだ。
    (彼女はネズミ講とはまったく違うと終始主張していたが)
    ↑ネットワークビジネスというらしい

    16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 01:32:35.31 ID:QjCvnLjs0
    大変だったな

    15: 1 2011/10/16(日) 01:29:37.08 ID:6FH1lNzy0
    母としこに嘆き悲しまれ、妹めぐみにバカにされ
    自分自身もそんな古典的な手に落ちてしまったことが悔しくて
    大量の化粧品とサプリメントを前に生きる気力を失いかけていた。

    だが貯蓄も尽きはじめ歳も無駄に食ってもう半ニートはしてられなかった。

    しかしバイト探しも面倒くさい。

    「榎本さんにお願いしといたから!面接いっといで!!」

    そのとき、母としこが助け舟を出してくれた。

    17: 1 2011/10/16(日) 01:33:00.38 ID:6FH1lNzy0
    榎本さんというのは、かつて母としこがパートで働いていた、とあるデパ地下の寿司屋の店長だった。

    あまり気力が出なかったがせっかく斡旋してくれたので言われるままに面接に行ったら

    「おお、君が啓介か!うん、としこさんから聞いてるよ。うん、で、いつから来る?」

    と陽気なおっさん(といってもギリギリお兄さんライン)にいきなり言われ、
    面接という名の顔合わせのような感じでいきなり採用が決まり働くことになった。

    19: 1 2011/10/16(日) 01:37:37.65 ID:6FH1lNzy0
    えのサン(榎本さん)はスゲーいい人で、歳の離れた兄貴みたいだった。

    ミスしても「あとでぶっとばす!」と言いながらフォローしてくれたし
    パートのおばちゃんたちも、まるで息子のように可愛がってくれた。

    俺のすさんだ心も少しずつ回復してきて、普通にレジに立つこともできるようになった。

    ただそれ以外に、もう一つだけ俺の心を癒してくれるオアシスがあった。

    それが、隣のとなりのケーキ屋さんの山本さんだった。

    21: 1 2011/10/16(日) 01:41:20.71 ID:6FH1lNzy0
    隣のとなりのケーキ屋さんは、たまに廃棄品をおすそ分けしてくれた。

    彼女はいつも笑顔で「ちょっとですけど、どうぞ^^*」と笑顔で持ってきてくれた。

    「おっ、山本ちゃんいつもありがとね!!」

    えのサンがそう言っているのを聞いて名前を知った。

    山本さんは完璧美人ではなかったが、いつもニコニコしていて、
    「あ、ど、ドモ…」と俺が挙動不審にしても笑顔で会釈を返してくれた。

    23: 1 2011/10/16(日) 01:45:39.10 ID:6FH1lNzy0
    でも、半年間経っても一年間経っても交わせるのは挨拶だけ。

    もうちょっと、ほんのちょっとでいいから進展が欲しかった。

    それでもマルチにひっかかって女の子に対してビクビクになった俺にとって
    そして女子と会話を交わす経験なんてほとんどなかった俺にとって
    自分からきっかけを作るなんてのはとても無理な話だった。

    でも想いは募るばかり。
    もはや一年も片思いしてると我慢の限界だった。

    24: 忍法帖【Lv=39,xxxPT】 2011/10/16(日) 01:49:37.75 ID:fkr8ZXCX0
    支援あげ

    25: 1 2011/10/16(日) 01:50:02.77 ID:6FH1lNzy0
    「榎本さーん、おつかれさまでーす!」

    「おっ、ゆうた~サンキュウな!!」

    ケーキ屋には、ただひとりだけ男の子が働いていた。
    歳はまだ二十歳かそこらだと勝手に思っていた。

    えのサンがゆうたと呼ぶこの男の子も、たまに廃棄ケーキを届けてくれた。

    (……これだ!!)

    俺は一世一代の勝負にでることにした。

    26: 1 2011/10/16(日) 01:54:11.77 ID:6FH1lNzy0
    「あの、森くん、よかったら、あの、よかったら今日終わったら呑み行こう…。」

    廃棄ケーキを届けてくれたあとにひっつかまえて小声で誘ってみた。

    『森』というネームプレートを付けた、そのゆうたという男の子は
    一瞬びっくりしたような顔をしたが「いいですよ。」と了承してくれた。

    この子に話すキッカケを作ってもらえれば…きっと何か動き出すはずだ。

    (頼むよ…!)

    俺は年下の子にすがる想いでそうお願いした。心の中で。

    27: 1 2011/10/16(日) 01:57:22.39 ID:6FH1lNzy0
    居酒屋で生とタコわさをつっつきながら、とりあえず世間話をした。

    森くんは22歳で、ケーキ屋と介護職のかけもちをしてるらしい。
    俺はマルチのことは伏せたが公務員浪人からいまの仕事に就いたことを話したりした。

    「で、どうしたんです急に。」

    そりゃ聞かれるわなと思いながらも、ここで言わなきゃ男がすたると思い

    「う、うん、そうだよね急に、ごめん、あの…」

    ためらいながらも山本さんのことを話した。

    そしておそるおそる出した俺の気持ちは
    森くんのストレートパンチを受けることになる。

    29: 1 2011/10/16(日) 02:00:08.72 ID:6FH1lNzy0
    「山本さん、彼氏いますよ。」


    うわあああああああああ


    「たしか、付き合って三年くらいですよ。」


    うわあああああああああああああああああああああ


    そりゃそうだ。あんな可愛い子に彼氏がいないはずがないのだ。

    ちょっとでもお近づきになりたいと思った俺が馬鹿だったのだ。

    こんな鈍臭くて何の取り柄もなくこの歳でフリーターの俺が浅はかだったのだ。

    「………そう、ですよね…。」

    もはや、何の言葉も出てこなかった。

    30: 1 2011/10/16(日) 02:02:11.93 ID:6FH1lNzy0
    「なーんだ。そういうことかー。」

    森くんはなんだかガッカリしたようにそう言いながらも
    意気消沈して言葉も出ない俺の顔を気にしているようだった。

    「そんな落ち込まないでくださいよ。」

    「うん。。。」

    もはや顔もあげられないほど落ち込んでいた。
    一年間の片思いが…淡い恋心が…。

    森くんは、俺の頭をチョンチョンとつっついて、笑顔で言った。


    「自分、フリーですよ。」


    「…はあ。」


    ………。


    ……はあ??

    32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 02:04:37.94 ID:QjCvnLjs0
    そっちかwwwww



    え?

    33: 1 2011/10/16(日) 02:05:24.46 ID:6FH1lNzy0
    「自分と付き合いましょうよ!」

    いや、ちょっと意味がわからないです。

    「えーと…。」

    「林さん、誰とも付き合ったことないしDTなんでしょ?」

    「う…まあ…。」

    「いざ山本さんがフリーになって付き合うことになったとき
     経験もまったくないDTじゃ色々まずいと思うんですよねー。」

    「う…。」

    「だから自分と付き合っといたほうがいいですよ!」

    「はあ…。」

    「ね、そうしましょー!」

    「いや、でも…。」

    「ね!色々教えてあげますから!!」


    その日、俺に初めて恋人ができた。

    …残念ながら男だったが。

    34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 02:06:27.83 ID:QjCvnLjs0
    Ω<ナ…ナンダッテwwwwww

    36: 1 2011/10/16(日) 02:09:01.90 ID:6FH1lNzy0
    現状をよく理解できていないままフラフラの帰り道。

    えーと、俺は失恋して、彼氏ができて、って、何かおかしくね?

    『ゆうたです。啓ちゃん今日はありがとう。これからよろしくね!!』

    家についてiPhoneを見たら森くんからメールが来ていた。
    別れ際にアドレス交換をしたんだった。

    あ、やっぱり現実なんですよね…これ。

    『そうそう!僕のことはこれからゆうたって呼んでね!!』

    そういえばいつの間にか啓ちゃんって呼ばれてるし。

    37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 02:10:02.28 ID:j5vHFsuZ0
    パンツはいた

    39: 1 2011/10/16(日) 02:12:36.31 ID:6FH1lNzy0
    いや、これは何かの間違いなのだ。

    あのときは押され負けてしまったが何かおかしくないか。

    いやいやおかしい。絶対おかしい。次の出勤のとき森くんと話そう。

    そう覚悟を決めて、二日後出勤したときに
    ケーキ屋に森くんの姿をこっそり確認しながら
    えのサンしかいないバックヤードに入っていった。

    「おはようございます。」

    「おお、啓介!ゆうたとよろしくやってるか!!」

    「………!!!!」


    ち ょ っ と ま て 。

    40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 02:13:42.41 ID:x+AJ0GRL0
    公wwwwww認wwwwwwwww

    41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 02:14:47.64 ID:3zeHZqUD0
    なんでそんなおっすおっすが普通に認知されてるんだ・・・どこに国だよww

    42: 1 2011/10/16(日) 02:15:33.55 ID:6FH1lNzy0
    「えのサンなんで知ってんですか…!!」

    「ん?なんのことだー?」

    「だから俺と森くんが付き合ってることですよ!!」

    「ゆうたはしっかりしてるし、お前にぴったりだよ!」

    「いやいやいやいやいや違うんですって!!」

    「幸せにしてやれよ!!」

    あのホモ野郎しゃべりやがったーー!!!!

    43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 02:17:16.99 ID:QjCvnLjs0
    既成事実かwwwww

    44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 02:18:46.84 ID:x+AJ0GRL0
    流石ガチホモwwww根回しが早いなwwwwwwww

    45: 1 2011/10/16(日) 02:18:47.97 ID:6FH1lNzy0
    その日の帰りに従業員出口から出てくるのを待ち伏せして、森くんに声をかけた。

    「ちょっと森くん…。」

    だが俺の顔をチラッと見ただけで反応してくれない。

    「ちょ、ちょっと…。」

    うろたえる俺を無視してすたすたと歩いていってしまう。

    「…ちょ……。」

    うーーー。

    「……ゆ、ゆうた…。」

    「なにっ?啓ちゃん♪」

    名前で呼んだら笑顔で振り返るゆうた。

    このドホモが…!!

    「てかメール返してよ!!」

    「いや、そんなことはどうでもよくて…。」

    「よくないっ!!」

    「いや、てか、えのサンが知ってたんだけど、どういうこと…。」

    46: 1 2011/10/16(日) 02:20:24.35 ID:6FH1lNzy0
    それにはゆうたもびっくりしていた。

    「ほんと、誰にも言ってないよ!榎本さんに聞いてみてよ!」

    そんなはずあるか!!
    あるはずもない!!

    「ああ、でも榎本さん俺がゲイってことは知ってるよ。」

    「えっ!!」

    「俺が…あ、うん、知ってる。」

    珍しく言い淀んだが、どうやらホントに言ってはないらしい。

    衝撃だったのはケーキ屋のみんなも寿司屋のみんなも
    ゆうたがゲイだということを知ってるというのだ。

    俺だけ知らずに一年以上も働いてたなんて…。

    48: 1 2011/10/16(日) 02:22:45.33 ID:6FH1lNzy0
    そして後にえのサンから誰から聞いたのか問い詰めたら、

    「俺は啓介から聞いたんだぞー?w」と言われた。

    そういえばえのサンは『ゆうたをよろしく』としか言ってなかった。

    俺がゆうたを呑みに誘ったのを見て、えのサンはカマかけただけらしい。

    ナンテコッタイ/(^o^)\

    そしてえのサンのことに気を取られて、交際うんぬんのことはすっかり忘れてた俺。
    そんなどたばたしてる間に、初デートに行くことになってしまった。

    49: 1 2011/10/16(日) 02:25:33.25 ID:6FH1lNzy0
    ゆうたとメールのやりとり。

    『啓ちゃん、デートは男から誘うもんだよ。誘って!』

    『いや、無理。デートなんかしたことないし』

    『えー!じゃあ、みなとみらい行こうよ。夜景きれいだよ。』

    『じゃあ、そこで』

    『違うの!誘って!!』

    ………。

    『みなとみらい行こう』

    『いつ行く?休み合うかな。』

    『わかんない』

    『わかんないじゃなくて相手の予定聞いて!』

    あーもう面倒くせえなあーー!!!

    50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 02:27:28.11 ID:IEAKvYg5O
    おもすれぇ

    51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 02:28:58.83 ID:3zeHZqUD0
    >『啓ちゃん、デートは男から誘うもんだよ。誘って!』
    彼の中では受け攻め確定してるんですな…まぁDT奪う前提だし

    52: 1 2011/10/16(日) 02:29:12.28 ID:6FH1lNzy0
    俺は何の気も使ってない服装で初デートに向かった。

    ゆうたはちょっとこじゃれた格好をしていた。

    二人でワッフルを食ったり水辺を散歩したり
    夜になったらベンチに座って夜景をみたりした。

    何をしてても楽しそうなゆうたを心で遠目にみながらも
    一体俺は何をやってんだか…。という気持ちになっていた。

    でも、自分の思っているゲイのイメージとはちょっと違った。

    いま思えばオカマとゲイを混合していたんだと思う。

    ときどき可愛いことを言う以外は、普通の男とかわりなかった。

    53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 02:29:27.54 ID:ksB3rt/S0
    可愛い彼氏じゃねえかwwwwwwwww

    54: 1 2011/10/16(日) 02:31:37.48 ID:6FH1lNzy0
    ふざけて腕を組んでくることはあったが
    体の関係はもちろんキスもしたことはなかった。

    恋愛ってこんな程度なんだろうか…。

    それ以降、ゆうたリードで俺が誘って月に一、二度出かけたり
    世間話的メールのやりとりをしたり、仕事終わりにちょっと話したり
    付き合ってるのかもよくわからない些細な日常を三ヶ月ほど繰り返した。

    だいぶゆうたとのやりとりにも慣れてきたが、恐れていた事態があった。


    そう、家族にバレることだ。


    母としこは心配性でおせっかいで、妹めぐみは俺を完全に見下してる感がある。

    バレたらとんでもない騒ぎになるに違いない。

    幸いにも、えのサンは付き合ってることを誰にもしゃべってないみたいだった。

    55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 02:32:37.98 ID:PZqdN26x0
    あんたサイコーだよ

    57: 1 2011/10/16(日) 02:36:06.67 ID:6FH1lNzy0
    しかし、俺は自ら爆弾を落としてしまうのだった。


    「けーすけパソコンかして。」

    妹めぐみは、いつもこう言って俺の部屋に乗りこんできてた。

    「いま使ってる。」

    「ニコニコ見てるだけじゃん。」

    「うるさいな。」

    「30分だけ貸してよ。」

    「いつもそういってどかないだろ。」

    といったやりとりを毎度のようにしていた。

    自分で買えよと思いながらも、結局貸してしまう俺だった。
    しかし二時間以上も部屋に居座られるとやることもなくてイライラしてくる。

    59: 1 2011/10/16(日) 02:38:58.55 ID:6FH1lNzy0
    「いい加減どけよ。」

    「いーじゃん。勉強でもしてたら?」

    ほんと妹がいないやつがうらやましいと思うよ。
    妹萌えとかしてみたかったぜ。

    60: 1 2011/10/16(日) 02:39:52.29 ID:6FH1lNzy0
    「けーすけパソコンかして。」

    その日、俺はベッドに横になってゆうたのメールを見返していた。

    「…別にいいけど。」

    「めずらしーパソコンやってないんだ。」

    家にいるときはずっとパソコンの前に座ってるから
    たしかにめずらしいことだったかもしれない。

    61: 1 2011/10/16(日) 02:43:39.86 ID:6FH1lNzy0
    「ねー電源どうやってつけんの?」

    モニタの電源をカチカチやっていた。

    「メールしてんの?」

    「うん。」

    「ねえ、最近よく出かけるしメールしてるし、彼女できたの?」

    「そう。」

    「てきとーに返さないでよ。彼女できたの?」

    「うるさいな。」

    「ねえ、彼女できたの?」

    「うるさいな。パソコンやってろよ。」

    「だから電源つけてよ。ねえ、彼女??」

    話聞いてねえコイツ……。

    「しつこいなー。彼女だよ。」

    63: 1 2011/10/16(日) 02:46:31.88 ID:6FH1lNzy0
    それを聞いためぐみは突然部屋を飛び出して

    「おかあああさああああーーーん!!!」

    と叫んでリビングに駆け込んでいった。


    ちょおwwwwおまwwwwwww


    その後は嵐のようなひどい有様だった。

    母としこは「ウチに連れてらっしゃい!」しか言わないし

    妹めぐみはけいすけに彼女プギャーwwしかしてこなかった。

    いかんいかん。これで男なんか連れてきた日には超大型台風が起こる。

    65: 1 2011/10/16(日) 02:49:26.39 ID:6FH1lNzy0
    その騒動からしばらく経った後日のことである。

    出勤してえのサンに挨拶したら

    「おお、啓介!さっきお母さん来たぞ!!」と言われた。

    ちょwwおかんwww

    いや落ち着け俺、前から母としこはたまに買い物に寄ってた。

    うん、おかんが来たからといってバレたわけじゃ

    「ゆうたの話しといたからな!!」


    …バレてました。

    66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 02:50:08.50 ID:PZqdN26x0
    >>65
    えのさんww

    67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 02:50:11.59 ID:QjCvnLjs0
    すごい連携プレイだwwww

    69: 1 2011/10/16(日) 02:52:21.47 ID:6FH1lNzy0
    「なんて、うそだ、すまんwとしこさん知ってるもんかと思ってしゃべってもうたw」

    「すまんじゃないっすよおー!!彼女っていってあったんすよー!!」

    「まあ、としこさんが働いてるころからゆうたいるし大丈夫だろw」

    「大丈夫じゃないですよー…。男と付き合ってるなんて知ったら…。」

    「安心しろ。としこさんは器の大きい人だからな!!」

    だめだこの人…お気楽すぎる…いまにはじまったことじゃないが。

    やべえ…家帰りたくねえ。。。

    72: 1 2011/10/16(日) 02:56:22.63 ID:6FH1lNzy0
    ゆうたにメールしようと思ったが何と言っていいのやらだし
    帰らないわけにもいかないし覚悟を決めるしかなかった。

    「おかえり。今日ソーメンにしちゃった。簡単でごめんねー。」

    が、しかし家に帰っても何事もなかったかのような母としこの対応。

    「めぐみは?」

    「もう寝てる。明日サークルの試合だから。」

    「そ、そっか。」

    用意されたソーメンをずるずるとすすりながらも
    なぜか向かいに座っているおかんが気になってしょうがなかった。

    「啓介。」

    「な、なに。」

    「次の休み、ゆうた君連れてらっしゃい。」


    キタ━━━(;´Д`);´Д`);´Д`);´Д`);´Д`)━━━━!!!

    73: 1 2011/10/16(日) 02:59:00.71 ID:6FH1lNzy0
    もう逃れられんか。

    『ゆうた。次の休み、おかんがうちに来いって…』

    メールしたら、すぐに電話がかかってきた。

    「啓ちゃん、大丈夫?」

    「大丈夫じゃない…。」

    「うん…ごめんね、なんか。」

    「謝ってもしょうがないだろ…。」

    そうなのだ。

    ゆうたは何一つ謝らなきゃいけない行動を取ってないのだ。

    母としこがゆうたに何を言うのか、ゆうたがとしこに何を言うのか。
    息子がホモと知った母の気持ちを考えると夜も眠れなかった。
    こんなことなら付き合わなきゃよかった。
    さっさと別れておけばよかった。

    75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 03:00:49.39 ID:lfdoY5AL0
    見てるよ!
    めっちゃワクワクwww

    78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 03:03:04.11 ID:IEAKvYg5O
    続き頼むよ
    めっちゃワクワク

    79: 1 2011/10/16(日) 03:04:23.53 ID:6FH1lNzy0
    「けーすけパソコン貸して。」

    「…あと10分待って。」

    「いいけど。」

    懲りずに妹めぐみが部屋に乗りこんできた。

    俺が待てをかけたらめぐみは俺のベッドに腰かけた。

    「ねえ、けーすけの彼女、男なんだってね。」

    思わずマウスが硬直する。

    それは何か色々間違ってるぞと突っ込む余裕はなかった。

    「…母さんなんか言ってた?」

    「ううん、今度ゆうた君っていう子が来るってゆーから
     誰かきいたらけーすけと付き合ってる子だって聞いてびっくり。」

    そりゃびっくりするだろ…。

    80: 1 2011/10/16(日) 03:08:26.28 ID:6FH1lNzy0
    「ゆうた君にひどいこと言ったんじゃないの?」

    「なにが。」

    「けーすけ無駄にプライド高いじゃん。」

    「無駄にってなんだよ。」

    「付き合ってどれくらいなの?」

    「…四ヶ月くらい。でも普通に友達と変わんない。」

    「付き合ってるのに友達とかわんないんだ。」

    「変わんないよ。俺ゲイじゃないし。」

    「フーン。ゆうた君かわいそうだね。」

    「………。」

    めぐみにもっともなことを言われたようで俺は胸が騒いだ。

    81: 1 2011/10/16(日) 03:11:22.94 ID:6FH1lNzy0
    そんなこんなで、ゆうたがうちに来ることになった。

    そしてなぜめぐみもいるのだ。できればいないでほしかった。

    「としこさんお久しぶりです!」

    「ゆうた君いらっしゃい~久しぶりね!元気?」

    「はいー元気ですよー!」

    ファーストコンタクトから胃がキリキリした。

    とりあえず和やかな雰囲気なんだよなこれ。
    修羅場になったりしないよな。頼むから荒れないでくれ!!

    83: 1 2011/10/16(日) 03:15:30.71 ID:6FH1lNzy0
    しかし、俺の予想は大きく外れることになった。

    母としこは終始ニコやかにゆうたと話しているし
    めぐみも最初は興味本位で入りこんできていたが
    すぐにゆうたと打ち解けて三人で楽しく話していた。

    いつの間にか夜になり、ゆうたのお泊まりがいつの間にか決定していた。

    自分でもびっくりしたのだが、俺は初めてこの時にゆうたが一人暮らしであることを知った。

    しまいには三人で楽しくカレーを作り始めて、俺が仲間はずれっぽくなってた。

    え、なに。なんでそんなに和んじゃってんの。

    84: 1 2011/10/16(日) 03:17:46.79 ID:6FH1lNzy0
    俺は最後まで緊張がとけなかったが
    楽しくカレーを食ってテレビを見て談笑をして
    俺の部屋にお客様用の布団がゆうたのために敷かれたが

    めぐみがゆうたを自分の部屋に連れてって(仲良くなりすぎだろと思った)
    おしゃべりの続きをしてたので、俺はリビングで母としこと二人きりになった。

    ゆうたがきてから初めての沈黙。

    うう…まだ三人で盛り上がってくれてたほうがよかった。気まずい。

    でも、これだけは聞いておきたくて、自ら話を切り出した。

    85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 03:19:40.69 ID:3zeHZqUD0
    まぁ女はゲイの受けとかおかまとか自分の身が安全だから
    すごく安心して仲良くなるからなぁ

    86: 1 2011/10/16(日) 03:21:04.03 ID:6FH1lNzy0
    「母さんは俺が男連れてきて変だなとか嫌だとか思わないの?」

    特にびっくりした様子もなく「そぉーねえ。」とおかんはしばらく考えて

    「あんたがずっと独りでいるよりずっといいかな。」と言った。


    「啓介、休みもずっと家にいるし、友達と遊んだりもしないから心配してたのよ。」

    「そりゃ、ちょっと驚きはしたけど。」

    「ゆうた君は気が利くし、とってもいい子だし。」

    「啓介のことを大切にしてくれる人がいて母さん嬉しくないはずないでしょ。」

    87: 1 2011/10/16(日) 03:23:00.62 ID:6FH1lNzy0
    俺のことを大切にしてくれる人…。

    母としこの言葉が胸にささって、その夜、俺の隣で眠るゆうたの顔を改めてみた。

    たしかに、付き合ってから、ゆうたはずっと俺のことを大切にしてくれた。

    こんな風に俺のことを想ってくれたのは人生ではじめてだ。

    俺はゆうたに何をしてやれたんだろう。

    「ゆうた君かわいそうだね。」

    めぐみの言葉が思い出された。

    89: 1 2011/10/16(日) 03:26:38.24 ID:6FH1lNzy0
    「ゆうた。今度、海にいこうか。」

    俺は、初めてゆうたのリードなしにゆうたを誘った。

    「うん!楽しみにしてるね!」

    ゆうたはいままでで一番の笑顔でそう答えた。

    91: 1 2011/10/16(日) 03:30:19.89 ID:6FH1lNzy0
    海でひとしきり遊んで、夕焼けの浜辺に二人で並んで座っていた。

    俺は一人でソワソワしていた。やるぞ。やるぞ俺!!

    日が落ちて、まわりに人がいないのを確認してから

    俺はおもむろにたちあがってゆうたを後ろからギュッと抱きしめた。

    「啓ちゃん…?」

    「ゆうた…ありがとう。」

    それしか言えなかった。

    でも、それだけでゆうたは泣きだしてしまって、しばらく泣きやまなかった。

    好きだったら、手も繋ぎたかっただろうし、キスも、抱いたりだってしたいだろう。
    でも、ゆうたはデートに誘う以外俺に何一つ強要してこなかった。

    そばにいられるだけでそれでよかったんだって言って、ゆうたは大いに泣いた。

    つられて俺も泣いてしまった。ありがとうとごめんが混ざり合った気持ちだった。

    92: 1 2011/10/16(日) 03:32:26.09 ID:6FH1lNzy0
    ゆうたと付き合って半年間。

    思い返してみれば、俺のまわりの環境はすごく良くなった。

    ゆうたはケーキの廃棄を持ってくるとき山本さんも連れてきて
    俺と会話を交わすきっかけをつくってくれたりしていたし

    母としこや妹めぐみとの会話もゆうたが家に来てからすごく増えた。
    (今更だがうちは母子家庭で親父は幼稚園のとき他界してる)

    俺はゆうたのおかげでデートスポットをたくさん知ることができた。

    最初はまったく気を使ってなかった服装も
    ゆうたのさりげないアドバイスで改善されていって
    たっけーブランド物じゃなくユニクロとかでもおしゃれになった。

    93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 03:32:51.81 ID:aQmbUfle0
    ただのホモスレのはずが…プラトニックホモスレになってきたとは…

    94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 03:35:24.69 ID:BqosYStO0
    支援

    95: 1 2011/10/16(日) 03:35:35.12 ID:6FH1lNzy0
    海の一件以来、ゆうたと付き合ってることに恥じらいも特になくなった。

    人に堂々としゃべったりはできないし、キスや体の関係には踏み出せなかったけど
    気楽にスキンシップも取れるようになったしデート中も二人で笑えるようになった。

    付き合って一年半ぐらい経ったとき、ゆうたはケーキ屋を辞めた。

    もうひとつのバイト、介護職のほうで正社員になれたからだった。

    よかったな、とも言ったけど
    これから顔がなかなか見られなくなったり
    仕事終わりに会って話したりできなくなると思うと
    少し寂しかった。

    96: 1 2011/10/16(日) 03:39:53.34 ID:6FH1lNzy0
    「介護職って給料安いし大変だよな。」

    って俺が言ったとき、

    「うん。確かに安い。かけもち大変だったーw」

    「キレイな仕事じゃないし、お風呂介助とかすごい大変だしねw」

    「でもすごくやりがいがあるよ。俺の天職だと思ってる。」

    目を輝かせてそう言うゆうたに、俺はちょっと憧れた。尊敬した。

    俺もいつかそう言える仕事が見つかればいいと思った。

    (いつまでもフリーターやってらんねえよな。)

    俺は、ゆうたに刺激をもらってもう一度公務員試験の勉強を初めていた。

    97: 1 2011/10/16(日) 03:41:49.58 ID:6FH1lNzy0
    顔を見られる機会はぐっと減ったが
    ゆうたの休みになるべく合わせて俺は休みを取り
    ときにはゆうたの家に泊まりにいったりしていた。

    でも、やっぱり一歩が踏み出せなかった。

    ゆうた…。したいよなぁ…。

    俺自身もゆうたのことが大切だと確実に思えるようになってた。

    けど、どうしても一歩が踏み出せないまま、二年間が経った。

    そんな悩みを抱える俺に、人生の分岐点が再び訪れた。

    98: 1 2011/10/16(日) 03:43:16.88 ID:6FH1lNzy0
    「林さん。お疲れ様ですー。」

    仕事帰り、従業員出口を出たところで、俺はある人に声をかけられた。

    「あっ、おつかれー。いま終わり?」

    俺に声をかけてきたのは、山本さんだった。

    ゆうたのおかげで、山本さんとは気軽に話せる仲になっていた。
    もうそういう感情で見てはなかったけど。

    「今日は早上がりだったんです。」

    「え、じゃあ何してたの?」

    「林さんとお話ししたくて…。」

    「マジで。どうしたの?なんか悩み事?」

    俺はあったかい飲み物を二人分かって、ちょっと肌寒い公園に二人で腰かけた。

    99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 03:45:21.68 ID:MVIYUDCo0
    支援

    101: 1 2011/10/16(日) 03:46:40.04 ID:6FH1lNzy0
    「実は、まだ誰にも言えてないんですけど…別れたんです。」

    山本さんは手渡した缶コーヒーをあけずに握りしめたまま、そう言った。

    「そうなんだー…。それはつらいよな。」

    昔の俺なら女の子と話すだけでキョドってたのに
    いまじゃ大切な人がいなくなったらどれだけつらいか
    こころにぽっかり穴があくのがどれだけ苦しいことかわかるなんて
    ゆうたと付き合って俺もずいぶん変わったなあって思って少し笑えた。

    102: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/10/16(日) 03:46:56.26 ID:sRa62VYQ0
    なんかいいな

    104: 1 2011/10/16(日) 03:48:23.12 ID:6FH1lNzy0
    「林さん、私のこと、どう思ってますか?」

    「え。」

    話が急に斜め上に飛んでいって俺はすっとんきょうな声をあげてしまった。

    「どう思ってますか?」

    「どうっていうと…仲良しだと思ってるよ。」

    「そうですかぁ…。」

    「うん。」

    「仲良し以上には、なれないですか?」

    「え。」

    二度目の声裏返り。

    106: 1 2011/10/16(日) 03:49:56.75 ID:6FH1lNzy0
    山本さんは前の彼氏に浮気されたりして
    離れたりくっついたりを繰り返してたらしく
    もういい加減に疲れてしまって別れたらしい。

    林さんみたいに真面目で大人な人と付き合いたいと言われ

    「私、本気です!」

    と最後に念押しされてしまった。

    109: 1 2011/10/16(日) 03:52:08.94 ID:6FH1lNzy0
    なんということだ。昔惚れた女に今更告白されるとは。

    どうして三年前に告白してくれなかったんだ。
    いや、三年前の俺じゃせいぜいキョドって終わりだ。
    いまの俺があるのはゆうたのおかげなんだ。

    でも、いまOKすれば俺はついに彼女ができる。

    念願の彼女ができる。

    でも、でも、そのためにゆうたを切り捨てるのは…。

    110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 03:52:50.82 ID:X5zmDRqn0
    つらいな

    111: 1 2011/10/16(日) 03:54:05.32 ID:6FH1lNzy0
    俺は頭を抱えてしまった。
    このままあやふやにはできまい。

    困った俺は、ゆうたに相談することにした。
    もうすっかり街は冬景色のとある喫茶店でのことだった。

    「ゆうた、さぁ…。あのさ、俺、告白された…。」

    「誰に?」

    「…山本さんに。」

    突然ワッと泣きだすんじゃないかと構えた。
    何て答えたの!?って怒るんじゃないかと構えた。

    114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 03:56:03.66 ID:sRa62VYQ0
    なんということでしょう

    115: 1 2011/10/16(日) 03:56:34.38 ID:6FH1lNzy0
    ところがゆうたは泣きも怒りもせず
    チューっとストローでアイスティーを飲みながら

    「そっかあ。」

    とあっさり答えた。

    「啓ちゃんは、どうしたいの?」

    「…わからない。」

    「そっかあ。」

    ゆうたを目の前にしているのがこんなにつらいことはなかった。

    「じゃあ、別れようか。」

    「えっ…。」

    ゆうたは、またしてもあっさりとそう言ってのけた。

    116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 03:56:57.83 ID:X5zmDRqn0
    ゆうたの優しさに甘えすぎ

    117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 03:57:13.03 ID:lfdoY5AL0
    だめだよゆうたああああああああ

    118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 03:57:54.93 ID:3zeHZqUD0
    ん~読み返したけど
    >>1は山本さんに告白はしてない
    ・ゆうたの店ではゆうたはゲイと認識されてる
    ・でも全員が>>1とゆうたを付き合ってると知ってるかは?
    とすると山本さんは>>1とゆうたの関係を全然知らなかった
    ってことでいいのかな?ううむぅ。
    これらの事情で山本さんへの心象が全然変わるですよ

    125: 1 2011/10/16(日) 04:01:23.10 ID:6FH1lNzy0
    >>118
    途中だが俺の文章構成力不足で混乱させてしまってスマソ…。

    この時点で
    1.俺は山本さんに告白したこと(恋愛感情を表に出したこと)はなかった
    2.ゆうたがゲイだということは多くの人が知っている
    3.俺とゆうたが付き合ってることは職場周辺ではえのサンしか知らなかった

    126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 04:02:41.00 ID:3zeHZqUD0
    >>125
    すまん、途中なのにレスさせてしまった。
    続けてくれ

    119: 1 2011/10/16(日) 03:58:22.38 ID:6FH1lNzy0
    「当初の目的が達成されるんだよ。よかったじゃん。」

    「啓ちゃんはゲイじゃないんだから彼女できたほうが幸せだよ。」

    「俺は二年間一緒にいられてすごい幸せだったし、もう満足だよ。」

    俺には何も言い返せなかった。

    目の前のホットコーヒーが冷めていくだけだった。

    「ここで、お別れにしよう。ね。」

    喫茶店を出て、ゆうたは「じゃ、俺、行くね。」と言って去っていった。

    121: 1 2011/10/16(日) 03:58:54.77 ID:6FH1lNzy0
    あまりにあっさりしすぎた終わりだった。

    俺はゆうたが絶対に泣くと確信していた。

    「やだ!絶対に別れないから!!」っていって

    やっぱそうだよなって思う予定だった。いや、思いたかった。

    ゆうたの中で、そんなにあっさり別れられる仲だったんだな。

    フラフラと冬の街を歩きながら、俺はだんだん腹がたってきた。

    俺らの二年間ってなんだったんだよ…。

    122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 03:59:01.38 ID:3zeHZqUD0
    ゆうたならそう答えるわなぁ。
    あくまで「女と付き合ったときにDTだったら困る」って前提で
    付き合ったわけだから
    いやぁ、ゆうた男前だな…女前か?よくわからんが

    123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 04:00:17.17 ID:3zeHZqUD0
    本当に好きってのは相手の幸せを一番に考えて自分自身のことは二の次になるんだよね…

    124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 04:00:22.85 ID:lfdoY5AL0
    ゆうた・・・・・・・(´;ω;`)

    127: 1 2011/10/16(日) 04:03:36.43 ID:6FH1lNzy0
    俺は山本さんにOKを出した。

    はれて俺に初めての彼女ができた。

    家族に報告したら、妹めぐみはゆうたと別れたことに憤慨したし
    母としこは複雑そうにしながらも「うちに連れてらっしゃいね。」と言った。

    えのサンは「まあお前がそう決めたならいんじゃねーかー。」と相変わらず。

    でも「ほんとに真剣に考えた結果ならなー。」とめずらしくチクリと言った。

    ゆうたはもうケーキ屋にはいない。
    連絡を取って会おうとしなければ顔を見ることもない。
    ゆうたはいまどんな顔をして生活してるんだろう…。

    128: 1 2011/10/16(日) 04:05:16.20 ID:6FH1lNzy0
    山本さんとの初デートは映画館だった。

    二人で受け付けの画面を見ながら
    「どこの席にしよっか」って話して
    お会計3600円になります。と受付のお姉さん。

    俺はいつものノリでポーンと2000円を出した。

    「……。」

    「……??」

    「………。」

    「あ、すみません、4000円で。」

    俺は慌てて2000円を足して会計のお姉さんに渡した。

    129: 1 2011/10/16(日) 04:07:21.84 ID:6FH1lNzy0
    『啓ちゃん!女の子とデートするときはおごりが基本だよ!』

    初めてゆうたとデートしたときにそう言われたのを思い出した。

    おごるもんだよって笑っていいながらも
    ゆうたは「俺とはいいの。」っていって
    いつも自分のぶんはちゃんと自分で出す子だった。
    半端なときは俺がちょっと多く出すくらいで。

    (最初から払う気なかったよな、この子…。)

    なんか俺はスッキリしない気分だった。

    その他でも、二人で会計になるときは、なんとなく俺が払う係だった。

    男と女のデートってこんなもんなのか。
    金かかってしょうがねえな。

    132: 1 2011/10/16(日) 04:09:46.34 ID:6FH1lNzy0
    付き合って二ヶ月くらいして、俺は山本さんを家に呼んだ。

    簡単に挨拶を済ませて「林くん部屋いこっ。」といって部屋にあがった。

    ゆうたはずっとリビングにいたのになぁ…ってふと思ってしまって
    慌てて頭の中からゆうたを消した。いまの恋人は山本さんなんだ。

    部屋で他愛もない話をして、母としこは夕飯のときに呼んでくれた。

    食事が終わったら、山本さんはまた部屋に戻りたがった。
    まあ、まだ付き合って間もなければ家族いちゃ息がつまるかな。

    135: 1 2011/10/16(日) 04:12:56.92 ID:6FH1lNzy0
    「ねえ、林くんちってお味噌汁にキャベツ入れるの?」

    山本さんがそう言った。

    「え、うん。何か変だった?」

    「変だよーww普通はキャベツなんて入れないよーww」

    「そうかな…。」

    「最初みたときありえないって思ったーww」

    このとき俺はすごくショックを受けた。

    小さいころから食べて育ってきた母さんの料理を馬鹿にされたような
    そんな悲しいような悔しいような気持ちになってとてもみじめだった。

    『めぐみちゃんピーラー使うのうますぎ!笑』

    『としこさん!洗い物、僕がしますよ!』

    『啓ちゃん!』

    136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 04:14:20.09 ID:X5zmDRqn0
    山本…

    138: 1 2011/10/16(日) 04:15:10.93 ID:6FH1lNzy0
    なんだかんだ、俺は公務員試験に合格できた。小さな町の市役所だが。

    山本さんからは「なんか公務員って地味ー。」と言われただけだった。

    ゆうたなら絶対にそんなことは言わなかった。
    そういえば、ゆうたに刺激をもらって頑張ったんだよなって。

    俺はゆうたの面影をどうしても消しさることができなかった。

    ゆうたはいまどんな顔をして生活しているんだろう…。

    142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 04:17:27.25 ID:sRa62VYQ0
    公務員試験合格おめ
    よくそこまで頑張った

    140: 1 2011/10/16(日) 04:17:18.91 ID:6FH1lNzy0
    山本さんと付き合って五ヶ月。
    デートで、みなとみらいに行った。
    ゆうたと初めていったデートスポット。

    『啓ちゃん、デートは男から誘うもんだよ。誘って!』

    俺は怖くてゆうたのメールを見返してなかったけど
    そう言われてこいつめんどくせえと思ったのをずっと覚えていた。

    夜景をみながら、俺は山本さんにゆうたのことを初めて話した。

    「山本さん、森くんのこと覚えてる?」

    「ゆうたくん?もちろん覚えてるよー。」

    「俺、ゆうたと…二年間付き合ってたんだ。」

    「……え?」

    山本さんはびっくりした顔で俺を見た。

    145: 1 2011/10/16(日) 04:20:13.67 ID:6FH1lNzy0
    「林くんもゲイだったの?」

    「違う、んだけど、付き合ってた…。」

    「なにそれ意味わかんない。付き合ってたんでしょ?」

    「付き合ってた。…なんかうまくいえないんだけど。」

    「なにそれ…。気持ち悪いんだけど…。」

    俺の心はナイフでグサリと刺された気分だった。

    147: 1 2011/10/16(日) 04:21:43.52 ID:6FH1lNzy0
    違うんだ。おかんもめぐみもえのサンも理解がありすぎたんだ。

    普通の人はこういう反応をしてしかるべきなんだ。

    昔の俺だって聞いたら絶対こういう反応をした。

    でもゆうたと俺の二年間はそんな、ゲイだとかホモだとか
    そんな言葉で簡単に片付けられる関係じゃなかったんだよ。


    『ちょっと距離置きたい』

    重い足取りでみなとみらいから家に帰って
    iPhoneを取りだしたら山本さんからそうメールが入っていた。

    そう、だよな…。

    149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 04:24:59.45 ID:MVIYUDCo0
    ゲイに対する反応云々より、山本さんは根本的に人として未熟。
    若いから仕方ないんだろうけどね。

    てかiPhone使ってるってことは、
    これってそんなに昔の話じゃないよな?

    148: 1 2011/10/16(日) 04:24:53.93 ID:6FH1lNzy0
    気が付いたら、俺はゆうたのアパートの前まで来ていた。

    今更ゆうたに会ってどうしようというのだろうか。
    でもどうしても顔が見たかった。会いたかった。

    ゆうたの部屋に明かりはついてなくて、俺はドアの前に座り込んでいた。

    一時間くらいしたら、カンカン、という階段を登る足音が聞こえた。

    ゆうただ。

    姿をみなくてもそう感じた。

    コンビニ袋をさげたゆうたと、アパートの廊下で目があった。

    「う…ぐ…う゛う゛う゛う゛う゛う゛……。」

    ゆうたは嗚咽を漏らしてうつむいてしまった。

    俺も体中を熱いものが駆け巡って、気が付いたら泣いていた。

    自分はなんて卑怯な人間なんだろう。甘い人間なんだろう。

    151: 1 2011/10/16(日) 04:26:59.81 ID:6FH1lNzy0
    『ごめん、どうしても会って謝りたいことがあるから会ってくれないかな?』

    山本さんにメールを送って、会ってもらった。

    「振り回してごめん。俺、やっぱりゆうたを愛してる。」

    そう、キッパリ言いきった。

    「最低な真似をしてごめん。」

    「ほんと。サイテー。」

    山本さんが言ったことはそれだけだった。

    もっと罰を受けるべきぐらい俺は彼女にひどいことをしたと思う。

    152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 04:28:03.59 ID:SdZGS4B5O
    こりゃ泣ける話だな,なんか胸にくる
    >>1
    頑張って投下ヨロ,読んでます

    153: 1 2011/10/16(日) 04:28:39.19 ID:6FH1lNzy0
    それから、二年の月日が経った。

    今月末は妹めぐみの結婚式。

    普通女の子は男友達を呼んじゃいけないっていうけど
    「どっちでもないしいいでしょ!」って押しに負けて
    結局ゆうたも兄の彼氏として参加することになってしまった。

    「絶対親族とか友達に言うなよ!!」と念は推したものの

    やっぱりいまでも「NO」って言えない性格は治ってねえなあwって思った。

    157: 1 2011/10/16(日) 04:30:33.57 ID:6FH1lNzy0
    「兄貴スピーチしてよね!!」って頼まれて
    過去に思いを馳せていたらこんな積もる話になってしまった。

    いまはゆうたと二人で暮らしているけど、ゆうたは夜勤で一人の夜。

    自分語りこれでおしまいです。お付き合い本当にありがとう!!

    167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 04:34:39.00 ID:3zeHZqUD0
    >>157

    お、終わりか。お疲れ。
    まぁこういう話になると誰かが泣くことになるのはどうしても仕方ないよね
    それでも最低限の傷で終わらせられたんじゃないかな?って俺は思うよ
    山本さんに「このゲイ野郎!」ってなじられ続けるのは仕方ないと
    諦めるしかないねwww

    158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 04:31:18.24 ID:7cReqVpF0
    元恋人が忘れられないっていう理由で別れを告げられるって結構大きい傷になるんだぜ・・・


    なっちゃうんだぜ・・・

    169: 1 2011/10/16(日) 04:35:04.65 ID:6FH1lNzy0
    >>158
    まじでそれはいまでも申し訳ないことしたと思ってる。
    山本さんから最初に告白されたとき俺がきっぱり断ってれば
    あのときにゆうたを引きとめる勇気があったら誰も傷つけなかったと思う。

    勇気なんてかっこいいもんじゃないな
    俺はやっぱり無駄にプライドが高かったんだよな。

    160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 04:31:56.33 ID:7cReqVpF0

    ゆうたと幸せにな

    162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 04:32:37.68 ID:3zeHZqUD0
    山本さんにきっちりNOと言えたならそれでいいと思うけどな
    実際、振られるより振る方が辛いよ

    163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 04:32:50.14 ID:accls+uH0
    おつ!

    164: 1 2011/10/16(日) 04:32:52.17 ID:6FH1lNzy0
    せっかくカキコしてくれたのに書き込みで精いっぱいでレスできてなくてスマン!!

    こんな遅くまで付き合ってくれてほんとありがとう。

    165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 04:33:38.18 ID:BqosYStO0
    >>1
    いいもの読ませてもらった!末永くお幸せにな!

    166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 04:34:09.48 ID:SdZGS4B5O
    んで聞きたいんだけど
    愛のある営みの方は進んだのですか?

    171: 1 2011/10/16(日) 04:39:32.81 ID:6FH1lNzy0
    >>166
    いまなら胸張って…は言えないけどww

    愛のある営みは行われておりますということで…ww

    実は山本さんとも営みはあったんだが結局DTのままだったから
    うまくいかなくて空気冷めまくりで中断ってことがあったんだよね。

    ゆうたのときも最初はうまくいかなかったんだけど
    「別に無理して突っ込むもんじゃないしw」
    「てかみんな勘違いしてるけどやる人ゲイの中でも半数くらいだよw」
    って言って笑ってくれたんだよね。

    173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 04:44:04.40 ID:SdZGS4B5O
    >>171
    そかそか,ゆうたとこれから先も一緒にいるんでしょ?
    心から幸せにしてあげれるよう努めてあげてください

    172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 04:42:13.03 ID:aQmbUfle0
    なんつーか、これ読んで今すぐ彼女に電話しようと思った。
    でも時間が時間だからやっぱり寝るわ。
    >>1お疲れさん、ありがとう。

    174: 1 2011/10/16(日) 04:47:16.89 ID:6FH1lNzy0
    >>172
    大切な人がいるということは素晴らしいことだよな。

    余談になるんだが
    俺が山本さんのこといいなと思ってた一年間
    ゆうたは俺のこといいなと思ってくれてたらしいんだ。

    俺が最初にゆうたを呑みに誘ったときの嬉しさといったらなかったらしい。

    ゆうたの想いをえのサンだけは知ってたらしく、
    俺が呑みに誘った→ゆうたはきっと行動に出る→あいつら付き合ったんじゃね?w
    っていう推理であのときカマをかけたらしいw

    まさか当たると思わなかったと言っていたがww

    175: 1 2011/10/16(日) 04:50:21.63 ID:6FH1lNzy0
    ゆうたと付き合ってる俺は世間一般的にみたらゲイなんだろうが

    俺にとっちゃどうでもいいことだ。

    ゆうたはゆうたで、世界に一人しかいなくて、俺の大切な人で、愛してる。

    いまでもときどきみなとみらいにいって夜景を眺めてるよ。

    みんなも、自分が大切だと思う人を大切にしてあげてください!!

    それじゃ寝るぜえええおやすみ!!

    176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 04:55:14.14 ID:BqosYStO0
    >>175

    本当に幸せにな!!!

    178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 04:55:35.55 ID:SdZGS4B5O
    >>175
    愛してるならそれがすべてだよ
    乙でした,ありがとう

    177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 04:55:29.99 ID:aQmbUfle0
    >>1ありがとう!おやすみ!

    179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 05:02:18.41 ID:1XFKMIi8i
    >>1
    なんか、すげーきれーな話だったな。

    180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 05:08:01.74 ID:Bqv89Ovx0
    なんかよかったよ

    182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 05:16:47.71 ID:q837IVC9O
    今年一番感動した

    183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 05:21:16.61 ID:X5zmDRqn0
    乙!!

    161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/10/16(日) 04:32:23.96 ID:X5zmDRqn0
    >>1乙!!

    人を愛してるって事に異性も同姓もないんだからな!!

    胸はってゆうたと付き合ってるって言えるくらいになるの期待してるぞ!!

    いつまでもお幸せにな!!

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    コメント一覧

    1  不思議な名無しさん :2018年12月19日 23:46 ID:QtjjKocm0*
    ホモネタかよksg 
    つまらなさそうだったからケツから読んで正解だったわw

    ホモだけに。
    2  不思議な名無しさん :2018年12月19日 23:54 ID:ox88H9jD0*
    これはいいホモ
    3  不思議な名無しさん :2018年12月19日 23:58 ID:W2iPieGb0*
    こっから先嘘松って書き込んだやつの一族郎党肛門破壊するからな〜
    4  不思議な名無しさん :2018年12月20日 00:16 ID:W7yF9GW.0*
    性別を超えた愛か…世界は広いなー
    5  不思議な名無しさん :2018年12月20日 00:25 ID:AAjYRuCj0*
    自分にとってのベストパートナーが異性とは限らんしな!
    いい話じゃないか!
    6  不思議な名無しさん :2018年12月20日 00:39 ID:p5kCFd8z0*
    嫌悪感持つ人間だっているんだからさ、
    せめて何がしか閲覧注意と書いて欲しい。
    7  不思議な名無しさん :2018年12月20日 00:45 ID:StEBltEb0*
    こじらせ創作
    8  不思議な名無しさん :2018年12月20日 00:56 ID:PM7oxXCL0*
    こーゆーのは読むに値するかどうかとりあえずコメ欄で確認するよね(笑)
    9  不思議な名無しさん :2018年12月20日 01:47 ID:qRZiS02y0*
    超展開過ぎてワロwww
    10  不思議な名無しさん :2018年12月20日 01:48 ID:gstRjo1p0*
    ゆうたってあだ名がつくくらいボーイッシュな実は女の子でしたっていう
    つまらんオチを予想してたが、創作だろうが知らんけどよかった。
    >>6みたいな人間に嫌悪感だよ
    11  不思議な名無しさん :2018年12月20日 01:52 ID:D1IfKnuK0*
    >>6
    のコメントこそ閲覧注意かと。
    12  不思議な名無しさん :2018年12月20日 03:00 ID:gwpA3GLC0*
    管理人さん好みのラブストーリーまとめ用の別サイト作った方が良いのでは…その方が棲み分けもできて管理人も読者もwin_winだと思います。
    13  不思議な名無しさん :2018年12月20日 03:07 ID:0xFx8SD50*
    DTは同性愛に嵌めやすいのよ。
    と笑ってた二丁目のママ(男)の言葉を思い出した。
    14  不思議な名無しさん :2018年12月20日 03:22 ID:QT7EjakU0*
    なんだホモか
    じゃあ読むか
    15  不思議な名無しさん :2018年12月20日 04:44 ID:mLSak0uQ0*
    超展開にびっくりしたw
    これはコメ欄を見ずに読んだ方が面白いわ
    16  不思議な名無しさん :2018年12月20日 05:09 ID:TBxdZfH50*
    ごめん、着いて行けない
    17  不思議な名無しさん :2018年12月20日 05:16 ID:lvH.phwK0*
    この時代の奴は今見ると文体が痛々しくてキツイなw
    18  不思議な名無しさん :2018年12月20日 05:52 ID:d3PAprH00*
    LGBTが話題だからなろうしてみました
    こうですか?
    19  不思議な名無しさん :2018年12月20日 08:24 ID:OnJ1k7YU0*
    デート商法なんかに未だに引っかかる奴は生きる価値なし、死んでもいいと思う
    20  不思議な名無しさん :2018年12月20日 08:29 ID:XH1h4Ef.0*
    愛は関係ないんだな、恋愛したことないけど大事なもん教わった気がする
    21  不思議な名無しさん :2018年12月20日 08:54 ID:sZyXZlpV0*
    いまどきの人(45歳以下)は詐欺の手口を
    いろんな所で周知されてて良く知ってるから
    こんな商法に引っかかる人はいないイメージだったが
    こんないかにもあやしげなのにマジで引っかかる人がいるんだな

    被害者はジジババだけじゃないのか
    22  不思議な名無しさん :2018年12月20日 09:38 ID:TO.oHHsn0*
    >>6
    山本!?
    23  不思議な名無しさん :2018年12月20日 09:47 ID:TO.oHHsn0*
    おーおー普段ならクソなろうみたいな
    ラブストーリーにキャッキャしてる女さんが吠えてるねー^^

    先ず彼氏と別れたからってすぐ他の男作ろうとする時点でgm女だよなぁ!?

    男女問わず顔整ってるだけですぐ次の相手見つかるから一回の出会いが適当なんだろうな。
    テンプレラブストーリー作品みてえな恋愛の綺麗な部分だけを見ていつまでも夢見る少女の山本みたいなやつはしねな?
    24  不思議な名無しさん :2018年12月20日 11:14 ID:1E8poqXa0*
    山本さん性格悪すぎるけどこういう奴確かにいるわ
    25  不思議な名無しさん :2018年12月20日 11:55 ID:C19kH20K0*
    ゆゆうたで脳内再生されるゾ…
    26  不思議な名無しさん :2018年12月20日 12:05 ID:5zsFd2UJ0*
    計器屋の娘と言うから、男顔負けの技術と正確さを誇る
    女の話かと思った。
    27  不思議な名無しさん :2018年12月20日 13:56 ID:uWVUTO290*
    バブみのあるゲイにオギャりたいと思えるいい内容でちた!バァブゥー
    28  不思議な名無しさん :2018年12月20日 14:17 ID:eagHmGfU0*
    スキマスイッチのあの歌が脳内再生されるw
    29  不思議な名無しさん :2018年12月20日 14:25 ID:xBw8i1a10*
    自分もおっさんずラブみたいと思って読んでた
    あれももてないストレートと健気なゲイがくっつく話
    付き合いだしたら急にもてだすのも同じ
    30  不思議な名無しさん :2018年12月20日 14:55 ID:.2SegmSD0*
    母妹以外の女クソやん
    31  不思議な名無しさん :2018年12月20日 15:17 ID:tmOVqR8G0*
    ゆうたは1の事を思ってあっさり身を引いたけど、1が再度現れた時の嗚咽からめちゃくちゃ寂しかったし苦しかったしうれしいのが伝わってきてこっちまでホロリと来たよ
    良い話だった
    創作かもしれないけど…現実ならお幸せに!
    34  不思議な名無しさん :2018年12月20日 16:37 ID:tcKCmopy0*
    6の意見に賛成、管理人自重しろ。
    あと11はホモ。
    35  不思議な名無しさん :2018年12月20日 17:31 ID:901ioKmi0*
    俺はゲイじゃないが、正直、男は同性同士の方が上手く行く。
    36  不思議な名無しさん :2018年12月20日 18:26 ID:g2Mbhtk90*
    4章のような純愛路線
    37  不思議な名無しさん :2018年12月20日 19:55 ID:39AO89Np0*
    ホモなら最初からそう注意してくれよ
    38  不思議な名無しさん :2018年12月20日 22:14 ID:qdfBTBPM0*
    味噌汁にキャベツの何がおかしいんだ!?
    39  不思議な名無しさん :2018年12月20日 22:18 ID:yQwNL93B0*
    ひさひざに読めたわ。
    これを読んで、今の嫁との結婚を決意したんだよ、俺。
    嫁は、ゆうた君と違って、普通に女性なんだけど、立ち振る舞いがゆうた君と同じ。
    今では、子供も生まれて、幸せな家庭を築けているけど、パートナーに大切なのは、心だという事をゆうた君から、教わったよ。
    40  不思議な名無しさん :2018年12月21日 03:50 ID:3vvMDgoe0*
    てか山本さん女から見てもちょいクソだわw
    デートでお金出す気もなく、多少気まずくても促されるまでは居間で相手家族とお話するもんだけどそれもなく…そんなだから浮気されまくるんだろって思ってしまった
    41  不思議な名無しさん :2018年12月21日 07:28 ID:r5xzwUBa0*
    昔の記事っばっか
    42  不思議な名無しさん :2018年12月21日 12:45 ID:QhQaVLI.0*
    結構とんでもないな
    まあ女よりずっと優しく中身が綺麗な人が多い印象はあるよな
    43  不思議な名無しさん :2018年12月21日 13:02 ID:s1.hSBS.0*
    いいはなし~
    腐女子が大好きな部類の純愛だねー
    44  不思議な名無しさん :2018年12月22日 03:32 ID:pCBxJ4.Q0*
    おっさんずラブの二人で脳内再生されたww
    45  不思議な名無しさん :2018年12月23日 22:43 ID:MfKHszIk0*
    わたしもわたしも、ゆうた=牧
    46  不思議な名無しさん :2018年12月28日 20:25 ID:Z8pajA0B0*
    なんか臭そうな話だなぁ‥つまらんノロケ聞かされんのかなぁ‥と思いながらも1ページは読んでみるか‥と思って読んでたら森くんが残念そうな顔で『なーんだ』と言った的な文章を見て、まさか森くんホモか?って気になって2ページ目に進んだら即ホモ始まってワロタ
    47  不思議な名無しさん :2019年01月07日 18:17 ID:Cj8TNr3d0*
    いい家族じゃん。うらやま
    48  不思議な名無しさん :2019年01月27日 00:20 ID:pwJy.h1C0*
    山本なら4~5人キープしてそうだから、そんなに気にしなくても多分、大丈夫。

     
     
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