251: 244 04/04/01 21:11
続き
気がつくと夜になっていたわけだが・・・・
立ち上がり、走り出そうとしたとき背後からいきなり声をかけられた。
「坊主、こんなところでこんな時間に何をしてるんだい?」
突然の出来事に心臓が口から飛び出すほど驚いたが、暗闇の中心細かった漏れは人恋しさもあって、人の気配に安堵しつつふりかえった。
そこには初老の老人が二人いて、優しげな笑みを浮かべて漏れの事を見ていた。
老人の笑顔を見てさらに落ち着きを取り戻した漏れ。
今までのいきさつを話し、これから山を降りる所だということを伝えた。
すると老人は口をそろえたようにこう言った。
「坊主は良くこの辺りで遊んでいるな?ちょくちょく見かけていたよ」
「そうかぁ、XXXさんとこの孫か」
どうも二人は漏れの祖父祖母を知っている様子。
漏れはこの近所に住んでいる人なのかなぁ?などと思っていた。
「まぁこれから山を降りるんじゃ暗いだろうからこれをもって行きなさい」
そう言って片方の老人が懐中電灯を貸してくれた。
「あぁ、それからこれももって行くといい」
もう片方の老人がそう言いつつ漏れの手に渡したもの、それは笹の葉でくるまれた何だか分からないものだった。
つづく
252: 244 04/04/01 21:16
漏れは唐突に現れた二人の老人の親切極まりない行動に、少し警戒心を抱き始めていた。
子供の考えることなど、年を重ねてきた人間には手に取るように分かるものなのだろう。
その感情は二人の老人には、さも訝しげにしているように見えたようでこう切り出してきた。
「私たちはこの近所に住んでいるものだから、そんなに怪しまなくても大丈夫だよ」
と。
母の生家の事情も知っているようだし、終始優しげな笑顔を浮かべている老人達だったので、漏れはそれ以上老人達を疑うことを止めた。
その後少し話をして、切りの良い所で礼を言い老人達と別れて漏れは登ってきた山道を降りていった。
道に入ればそこは木の生い茂る暗い道。
老人が貸してくれた懐中電灯がなければ、それこそ鼻をつままれても分からないであろう暗闇の中を歩く羽目になったはずだ。
難なく山を降り、母の実家へたどり着いたとき、実家では一騒動巻き起こっていた。
もちろん渦中の人物は漏れである。
日が落ちたというのにまったく帰ってくる気配のない漏れを心配して周辺地区の人を集めて捜索に出るところだったというのだ。
あの時は本当にこれからの人生分のお叱りを合わせても余るほどにこっ酷く怒られた。
そんなこんなで落ち着いて、山の上での出来事を話し、老人に借りた懐中電灯と謎の包みを家族に見せたのだ。
つづく
253: 244 04/04/01 21:19
懐中電灯は後で返しに行かなくてはなぁ。
そんなことを父が口走りつつ、笹の葉で包まれた珍妙な包みを解いた。
中からは杉の葉っぱがもさっと出てきたが、それをどかしてみると桜の葉が巻かれた旨そうな桜餅が3つ出てきた。
何か不思議な光景だった。
謎の二人の老人と懐中電灯、そして桜餅。
父はキョトンとしていたのだが、祖父と祖母、そして母はなんとも言えない表情をしていた。
まだつづく。
254: 244 04/04/01 21:22
漏れが子供の頃に山で体験した話はここまでなのだが、その後高校に入った漏れがそのときの話を何とはなしに両親に振ってみたら面白いことが判明した。
実はうちの母も、幼少の頃に漏れと同じような体験をしていたというのだ。
そのときもやはり老人が出てきて桜餅を貰って山を降りてきたらしい。
ただ少し違っていたのは、懐中電灯ではなく老人の一人が一緒に山を降りてくれたことと
老人は3人居たということだった。
その話を聞いてから母の実家を訪ねた際に、祖母と祖父にも同じ質問を投げかけてみたが漏れのときと同様な話を聞かせてくれた。
あと少しつづく。
255: 244 04/04/01 21:46
件の裏山は母方の実家が、先祖代々受け継ぐ持ち山だそうで、漏れや、母が遊んでいた平地の杉の木も、ご先祖が植えた物らしい。
しかし、漏れが生まれる少し前にそのうちの一本は枯れてしまって今では、枯れても尚頑丈な幹と太い枝を少し残しているのみだ。
漏れが遊んでいた頃はもう少し枝が張り出していたのだが、年を追うごとに風化してしまい、近々切除しようかと言う計画が持ち上がっている。
漏れ的には何かの形で残したいとは思うので、母の実家の上がりかまちにでも輪切りにして置こうかという話もある(w
で、老人のことだけど、ここまで来ればもう落ちというか、正体らしき物も掴めているだろうけど、祖父、祖母、母、漏れの4人の見解は満場一致で杉の木の方々だろうと言うことで落ち着いています。
いろいろ話し合った結果、そんな知人やご近所さんは居ないし母子そろって同じ体験をしているし、という事で・・・。
怖い話でもあり、微笑ましげな話でもあり。
なんともつかみ所のない奇怪な体験でした。
杉の木の方々に感謝。。。
信じられないかもしれないけど、信じてくれとも言わない。
ただただ、全ては思い出の中にあるのみ。
257: 244 04/04/01 21:49
ちなみに懐中電灯は行方不明なのだ。
いつの間にかなくなったらしい。
大切に仏壇にしまっておいたそうだけどねぇ。
全然怖くなくて稚拙で長ったらしい駄文で申し訳ない。。。。
260: こむぎやき 04/04/01 22:46
>>244
ええ感じ、和みますた。
うちげの杉もそげな風に姿現してくれんかな…。
277: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/04/02 17:56
>>244さん
本当に良い話や・・
木もこのように感情(愛情)をもってくれているのだとしたら、
人間ももっと植物と仲良くしないといけないのかもしれないですね。
それにしても桜餅と懐中電灯は不思議だなぁ。。
256: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/04/01 21:49
いい話だなぁ... ジーン
244乙!
506: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/04/13 14:41 ID:hO8q22m2
山いっぱいのエビネ
小学4年生の時、親戚の伯父さんに山に連れて行ってもらった。
ちょっとしたはげ山っていう感じで、大きな木は全然生えていなくて20センチぐらいの高さの草や木が生えていた。
伯父さんは「ないしょだぞ」と言って、スーパーのビニール袋から植物の株を出して、その山道から少し入ったところに、その株をシャベルで埋めた。
そして、そのままハイキングして山から下りた。
それから4年後ぐらいに伯父さんは病気で入院。
一度だけ、お見舞いに行った。
ベッドに半身だけ身体を起こした伯父さんが言った言葉。
「最近、よく夢を見る。あの時のエビネが山いっぱいに広がって生えているんだ。
あの時から少しずつ増えてきて、今は山じゅうが、花盛りできれいだよ」
伯母さんも母も父もいないところで私にそう言って、目を閉じた。
「○○ちゃんにも、見せてあげたいぐらいだよ」
それから2ヶ月ぐらいして、伯父さんは亡くなった。
死因は、脳腫瘍。
あれから、エビネという植物の事を写真や実物で見て、それが山いっぱいに咲いている様子を時々想像してしまう。
なんでもない事だけど、自分の中ではなんとなく怖い思い出。
スレ違いなら、すみません。
509: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/04/13 17:53 ID:oFX8XgpR
>>506
どうして怖いの? いいオジサンだったじゃない。
512: 506 04/04/13 18:53 ID:hO8q22m2
この話が思い出すたびに怖かった訳…。
これは、自分だけの勝手な思い込みかもしれません。
変なことを言っていたらごめんなさい。
ただ、伯父さんがあの山の話をした時に
「あんな事(知らない山にエビネを勝手に植えたこと)をしたから、
病気になっちゃったのかも」と思ったので。
すごくリアルな感じで、エビネの株が伯父さんの頭の中で根を張ってどんどん拡がっていくイメージが頭の中に飛び込んできたのです。
伯父さんの頭が、あのはげ山のようなごましお頭だったからかも知れません。
脳腫瘍だということは、お葬式が済んでから聞いたことなのに。
あと、もうひとつは伯父さんが発病してから伯母さんが某宗教にはまってしまったこと。あの、輸血や手術をタブーにしている…
それで、手術をしないままにおじさんは亡くなってしまったので。
(伯父さんのお見舞いの時、私と伯父さんが二人きりになったのはその事で伯母さんと父と母が話し合っていたらしい)
今も、伯母さんはその宗教を信じています。
513: 506 04/04/13 18:54 ID:hO8q22m2
株を植えた時は私も伯父さんと一緒に山に行っていたし、伯父さんが「○○ちゃんにも、見せてあげたいぐらいだよ」と、私に言ったこともなんだかちょっと…。
後付けの考えだといえばそれまでなんだけれど、なんだか自分は将来頭の病気で死ぬんじゃないかと変なことを思ってしまうもので。
せっかく「良い話」として見てくださった方にはすみませんでした。
そうですね、これはきっといい思い出として覚えておくべきなんでしょう。
伯父さんは、本当にいい人だったから。
なんだか、ほっとしました。 ありがとうございます。
518: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/04/13 22:38 ID:4iQ3Monb
>>513
それで山がその後どうなったか見に行ったの?
もし行っていないなら、それが理由で妙に頭に
ひっかかってるのかもしれないじゃない。
一度行ってみれば?
519: 506 04/04/13 23:00 ID:hO8q22m2
>>518
私もそう思って、母(伯母さんの妹)に聞いてみたのですが、
伯父さんが自宅から途中(ふもと)までは自動車で連れて行ったので、どの山かわからないらしい。
たぶん、箱根あたりだと思うのですが…。
がけ崩れのあとに植林でもした所だったのかな。
伯母さんとは、その某宗教の件以来ずっと疎遠になっていて、そういう事も聞きづらくって…。
(何しろ、祖母と祖父のお位牌も全て伯母さんの手で処分されたりしたので)
「そういうもやもやした点さえなければ、ちゃんと確かめてすっきり出来るのに」
と思います(涙)
お酒でもなんでも、おわびにお供えできるだろうし。
「ひょっとするとこれは、私の脳内怪談なのかもしれない」と思って、あえて506では客観的な事実だけ書いてみました。
それで、怖くないというレスがあったのでちょっと、ほっとしているんです。
相当へたれなのと、今まで霊体験がないもので…。
520: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/04/13 23:09 ID:OAqiY5Cy
>>519
いや、自分的には充分に怖かった
祖父が外出先で心臓発作で亡くなったとき、
祖母が「やっぱり!○○さんちの庭なんか弄るから!」と言いながら泣いていた
後で聞いたら、ここ数日、近所の某家の庭の手入れをしてたらしい
なにか触れてはいけないものや、動かしてはいけないものが
祖母には分かったようなので、必死に手伝いに行くのを止めていたらしい
その数日後の急な死でした
偶然なのかも知れないが…
それ以来、植物ってほんのり怖いと思ってます
528: 506 04/04/14 09:01 ID:Y//DZbU/
おわんの中
脳内怪談だけだと、なんなんで(汗)
伯母(今度は母の妹の方)の家は、5分も歩くとチョウコウザンという山がある場所だった。
冬休みに従姉妹と3人でその山にはいり込んで遊んでいたら、
「あそこは危ないから、行っちゃ駄目」と言われていた、小さめのダムがある川に行き着いた。
冬になると、その川は干上がってしまい、ダムもお役ごめん。
20センチぐらいの幅のコンクリートのダムの上を、度胸試しをかねて渡るという
今から考えると危ない遊びをするのが楽しかった。
その日も、3人でダムの方に遊びに行った。
すると、ダムの上に、何かが置いてある。椿の葉っぱ、赤い椿の花、
木の皮で作った、おままごとの食卓のようだ。
その上には、松葉のお箸とプラスチックのおわんが置いてある。
岸から見たおわんの中には、椿の葉っぱとばらばらになった赤い椿の花。
「わ、きれい~」と、おわんの中を覗き込んだ従姉が悲鳴をあげた。
プラスチックのおわんを放り投げて、泣きながらもどってくる。
「どうしたの?」と聞いても
「○○ちゃん、帰ろう。もう帰る!」
と、言うばかり。
しかたがないので、3人でもときた道をもどっていった。
帰りの道でふるえながら従姉が言った。
「あのおわんの中、椿の花の下にすずめの首が2つ入ってた…」
それ以来、ダムのそばには二度と遊びに行かなくなった。
ただ、それだけの事なんですが…。
546: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/04/14 20:18 ID:XIldmnrO
>>528
地味に怖いな
いい話をありがとう
19: メギド ◆vVIEvK5lxI 04/03/26 20:21
青木ケ原樹海横断
もう8~9年も前の話だが、某大学の山岳部員4人がいたが、彼らをAとBとCとDとしよう。
AとBとCの三人は三日間のスケジュールで青木ヶ原樹海の横断を目的とした探検に向かった。
しかも、万が一に備えて留守番役のDに四日以上たっても戻ってこなかったら警察に知らせて捜索隊呼べと命令した。
しかし、現地人のアドバイスもなしに勝手な探検をしたせいか、四日たっても三人が戻ってこないのでDは命令通り警察を呼び、捜索隊が結成された。
捜索隊が出動して二日目にまず発見したのは、全裸で木に抱き付いて混乱しながら、口からよだれをたらして腰を振り続けてるAだった。
Aは捜索隊員に叩かれると、白いワンピースの長い髪の美人に誘われてここで三日間過ごしたと供述した。
続いて捜索隊は落ち葉に埋もれて熟睡しているBを発見し、Bを起こしたらA同様白いワンピースの長い髪の美人に誘われたそうだ。
さらに捜索隊は木にロープで吊されたCの首吊り自殺体を発見して唖然とした。
その後やがてAとBは精神に異常をきたして、『 (美人の幽霊の名前)ちゃん来てくれたの…』とだれもいない空間に話かけるようになり、
ついには精神病院に入退院を繰り返す羽目になってしまったという。
104: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/03/28 04:33
布団の間
怖い話とはちょっと違うかもしれないんだけど
登山者が雪山の山小屋に着くでしょ、それで押入れに入ってる布団を出そうとすると、たまに間に凍死体が入ってることがあるんだって。
登山してきて寒くて疲れた人が、助かったーと思って押入れの布団の中にもぐりこんで取り敢えずそのまま寝ちゃったりすると、却って冷たい布団に体温を奪われて凍え死んでしまうんだとか何とか。
うろ覚えなんだけどこれってホントなのかね。
で、発見した人は「ハァー、凍死体キター(ガックリ)」って思うなんて書いてあったんだけど、登山する人の間ではたまにある話として知られている事なの?
105: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/03/28 06:06
>>104
怖いよ、充分、、、。
148: 大の大人 ◆Otona8UINM 04/03/29 19:56
あんまり怖くないんですが俺が小学校の頃
近所で「緑色の山姥が出る」って話が流行りまして。
もともと近所の山には山姥の噂はあったけれど、急に「緑色」ってことになっていました。
どうせどこかの子供が映画か何かの影響でそんなことを言い出したんだろうと思っていました。
ある夜、子供ながら従兄弟に教えてもらったタバコを自分の部屋(2階)の窓をあけてこっそり吸っていたら
その噂の山の方角から蛍光色の緑っぽい物体がギューン来て俺んちの横を通って、そのまま裏山に消えていきました。
山姥ってよりUFO関連だったのかもしれない。
俺が唯一体験した、オカルティックな話でした。
155: ノブオ ◆x.v8new4BM 04/03/29 21:40
皺だらけの子供
俺の同僚が山奥で工事していた時の話です。
その日は土を掘削するだけだったので、同僚は一人でバックホウを操作していました。
そいつは普段、市街地で道なんかの現場で作業員してたんで、
アームを旋回する際には、こまめにバックミラーを確認するクセがあったんです。
で、何回目かの確認の時に人影が見えたんで、旋回を止めました。
山のオッさんかハイカーが現場に足を踏み入れたのかな?
そう思って、ピッピッと警笛を鳴らしました。
でも、バックミラーの人影はジッと動こうとしません。
もう一度警笛を鳴らして、ミラーを覗いたところで気付きました。
目を凝らしてみても、その人影の輪郭がハッキリ見えないのです。
「全身からいろんな色の粉ふいているみたいで、なんやブワーッてなってるんッスよ」
同僚は、絶対人とちゃうから死なんやろ、と思ってアームを勢いよく旋回させました。
つづきます。
156: ノブオ ◆x.v8new4BM 04/03/29 21:43
アームを旋回させると運転席も回転するので、当然ミラーに映る景色も変わるんですけど、
人影は中心に映ったまま動かない。ブワーッとなったまま、どうやらこっちを見ています。
「ヤバイて!ヤバイて!ヤバイて!ヤバイて!ヤバイって!!」
パニくってバックホウをグルグル旋回させるんですが、体を振り向かせる勇気が出ない。
なぜなら、その時、頭のすぐ後ろから子供の声が聞こえていたんです。
「しねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしね」
と、バックホウがグラっと傾きかけたので、我に返って旋回を止めました。
ガタン…ガタン…ガタン
3度ほど揺れて、ようやくバックホウは安定しました。
ドッと緊張が解け、大きくため息をついてフロントガラスに手をついた同僚は、
しばらくそのままでいて、やがてゆっくりと頭を上げました。
フロントガラスに、皺だらけの子供の顔が押しつけられていました。
同僚はマッハでドアを開けて現場から逃げ出しました。
その日の作業日誌には、幽霊を見たので作業中止、と書いたそうですが、
当然、監督によって差し替えられました。
157: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/03/29 23:03
これ怖!!
本当の話?
162: ノブオ ◆x.v8new4BM 04/03/30 00:21
>>157
同僚が「幽霊を見た!」と騒いでたのは本当です。
ソッコーで別の現場に替えられたので、けっこうマジだったかもしれません。
159: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/03/29 23:43
バックホウって何?
162: ノブオ ◆x.v8new4BM 04/03/30 00:21
>>159
ユンボ、パワーショベルのことです。
分かりにくかったっすか?スマソ。。。
176: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/03/30 07:44
ガキの頃、仲良し4人で裏山で遊んでいた
日も暮れかかり、帰ろうかということになり、一固まりになって歩きだすと、先頭のやつがウッといって顔を押さえてしやがみこんだ
どこからか、小石が飛んできて目を直撃したのだ
近くには、おれ達以外みあたらなかった
次の日、先生にさんざん怒られて、山で遊ぶのは禁止されたが、あの小石はどこから誰が投げたんだろう
180: 田舎者 04/03/30 18:43
逆さ女
叔父が若い頃、住んでる村から町へ行くのにいつも山を越えて行っていたそう。ある日、いつもより町からの帰りが遅くなりあたりは薄暗くなってしまい急いで山道を歩いていたら目の前に急に長い顎髭の顔が上から現れたと。
突然のことで腰が抜けた叔父。薄暗かったのでよくわからなかったがよくよく見ると顎髭と思ったのは長い髪だった。
つまり、どういうことかというと道の上に横からのびて生えている松の枝から突然女が逆さにぶらさがって現れたというのだ。
よく子供が鉄棒に腰掛け、そのままぐるんとまわってぶらさがって遊んでる姿想像できる?あんな感じだったとか。
つまり、最初に長い顎髭と思ったのは逆さになり下にたれさがった女の長い髪だったのだ。目はカッと大きく見開き、口元は歯がむき出るくらいニィ~と笑っていたそうだ。
189: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/03/30 21:43
>>180
そのぶらさがってる女は生きてた?死んでた?それともゆーれい?
201: 田舎者 04/03/31 00:24
>>189叔父の話では、その時怖くなった叔父は頭をかかえて地面につっ伏してただひたすら「ナンマンダブ、ナンマンダブ」と唱え続け、どのぐらい時間がたったのかわからないけどおそるおそる顔をあげると女の影も形も無くなっていたそう。
人か人でないかわかんないけどその夜は帰ってから高熱をだして寝込んだんだってさ。
若い頃の叔父は結構不思議なものが見えたらしく、隣で寝ている兄のうなされてる声で目がさめて、兄のほうを見てみると半透明の龍が兄の体に巻きついていたのを見たりとか、鬼にじっと見られたことがあるとか、山神にあった話などの体験も語ってくれたことがある。
198: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/03/31 00:03
足りない
実家に帰った時に、遊びに来た同級生(仮にS)に聞いた話。
その同級生の家の近くには小学校があり、その脇に細い道がある。
そして、その道の脇には小川が流れていて、対岸は竹林でそのまま山になってる。
田舎なものだから、夜になると街灯も疎らで真っ暗だ。
Sは仕事の帰りに原付でその真っ暗な道を走ったそうな。
そうしたら、少し先の街灯の奥で蹲っている人影が見えたそうな。
原付のスピードを落として近づいて行ったら、それは毛布の入ったゴミ袋だったそうな。
そのゴミ袋は数日そのまま放置され、いつの間にか消えていたそうだ。
それから7ヶ月くらい経って、竹林の奥の山で毛布に包まれた白骨死体の入ったゴミ袋が発見されたらしい。
なんでもパーツが足りないんだと。
237: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/04/01 02:18
雪女
小学校の頃、よくお父さんと山に登ってたので
そのときの体験談です。
当時は長期の休みになると、必ず山に行ってました。
そんなすごい山じゃないんですけどね。
冬休みにいつも行く山に登ったんです。
お父さんと、その友達と3人で。
いつも通っている道なので、あまり恐怖感も無く
1人で勝手に先に進んでいたのですが、
大きく道が迂回する場所で、ふと、足をとめました。
雪山だったので、みんな重装備ですよね。
それなのに、カーブの中心にある木の下に、
ワンピース姿の女の人がいたんです。
続きます
238: 237 04/04/01 02:24
>>237の続きです
その時は、あまり深く考えず「こんにちは!」って声をかけました。
木の下に居る女性も「こんにちは」って、小さな声で答えてくれました。
で、カーブを曲がろうとしたのですが、急に怖くなって
(何故怖くなったのかは解かりません。突然でした)
走って、後ろから笑いながら歩いてくるお父さんと友達のところへ行きました。
で、お父さんに「木の下に女の人がいたよ」と言うと
「雪女じゃないか~」なんて、笑いながら言うんです。
子供を驚かせようとしたんでしょうね。
で、その問題のカーブまでたどり着いたのですが
もう女の人はいませんでした。
先に行っちゃったのかな?と思っていると
お父さんの友達が「でも変だよね、木の周りに足跡が無いもんなぁ」
確かに足跡はありませんでした。あたり一面、足跡の無い新雪でした。
あまり怖くないですが、あの女性は一体なんだったんでしょうね。
子供心にきれいな人だなぁと思った覚えがあります。
264: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/04/02 00:05
>>237
不思議な体験談、乙でございます。
こういうちょっとした不思議な体験って、後で思い出してみると結構
印象深いんですよね。
250: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/04/01 19:48
目目連
昨日聞いた話。
男女数人でダムサイトのコテージで泊まった時のこと。
夕食後、酒盛りで酔っぱらい、寝室で眠り込んでしまった。
未明、目が覚めると布団に誰かが潜り込んでいる。
目の前には長い黒髪。
思い当たるのは、ちょっと気になってるあの娘。
つい手を伸ばし、頭を撫でる。
さらり…
解れた黒髪の奥で、無数の目玉がこちらを睨んでいた。
大声を上げる。皆が起き出してきた。
事情を説明したが、いつの間にか布団はもぬけの殻。
「寝惚けたんだろう」
まだ早いし寝直そう、ということになった。
が、一人足りない。黒髪の彼女がいない。
皆で辺りを探したが見つからず、そのまま警察へ。
彼女、今もまだ見つかっていない。
594: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/04/16 08:11 ID:+bOTLKpf
>>250
大変遅レスで申し訳ないが、妖怪目目連思い出した。
360: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/04/05 16:08
本当に走っていたのか?
去年の、冬ももう間近なある夜に起こった話です。
この話は、今まで誰にもしていません。
自分なりに裏付けを取ろうと思って、地元の怪談話や伝承なんかも調べてみたんですが
特にこれといった話はありませんでした。
私は大学三年生で、いわゆる走り屋をやってます。
その日は11月にしては暖かかったと記憶しています。
そろそろ凍結も怖いし、今年の走り収めにするかといつもの某峠に走りにいきました。
私は勉強の気分転換に走りに行くことが多いため、走るのは夜中から明け方にかけて
の時間帯で、他の走り屋連中に遭うことは滅多にありません。
その日ももうみんなとっくに上がってしまったようで、山は静まり返っていました。
361: 2 04/04/05 16:25
最初の一本目は、路面と車の状態を確かめるためにゆっくりと流します。
夜になってもそれほど冷え込まなかったため、路面に凍結は無く、霧も出ていません。
なかなかコンディションがよかったので、一本目の往復を終えると、結構なペースで
走り始めました。
三本走ってちょっと休憩を入れて、もう二本走りました。
勿論走っている間にすれ違う車は無く、休憩している間も、車の音や光はおろか、木々の
音すらもしないほどの闇と静けさが広がっています。
二本目を走り切った時点で一旦は帰ろうかと思ったのですが、最後にもう一本走って
終わりにしようと思い、車をターンさせ、往路を走りました。
車は快調で、ペースは限界に近いところまで上がっていたと思います。
往路の終点に近づいたので速度を落とし、車の向きを変えました。
唐突ですが私の車には、エンジンのコンディションを知るために、後付で色々な計器を
取り付けています。
それらの計器はただ数値を表示するだけでなく、最大三分間に亘って数値の推移を
記録できるようになっており、後からアクセルの踏み具合などを確認できます。
車を停止させ記録スイッチを押した後、私はアクセルを吹かし、ホイールスピンさせながら
復路を走り始めました。
362: 3 04/04/05 16:40
3速に入れるまでは息つく暇もありません。
迫るコーナーに備えてアクセルを抜き、いつもの癖でバックミラーを確認した時でした。
ルームミラーに後続車のライトが映っています。
へぇ、追いついてくる奴がいたんだ。ちょっと意外に思ったのを覚えています。
頼むから追突だけは勘弁してくれよ、と思いつつハードにブレーキングをしてコーナーに
突っ込んでいきます。
後ろのライトは、差を詰めるでもなく遠ざかるでもなく、私の車について来ます。
車種は分かりません。
二、三個コーナーを抜けても位置関係はそのままです。
この時点で、私はちょっと冷静さを失ったのかもしれません。
私の車は、トップスピードは出ない代わりに加減速の性能に優れており、ランエボや
インプレッサといった高性能車にも峠では引けをとらないよう改造もしてあります。
しかし後ろのライトは遠ざからない…
366: 4 04/04/05 16:52
この時点でちょっと相手に興味を覚えた私は、次の二・三のコーナーでミラーに
注意を向けつつ走りました。
やはりつかず離れず、一定の距離は変わりません。
遊ばれている?いや、でもこのスピードで?
ミラーに注意を向けた挙句ちょっと考え込んでしまったせいでしょう、いつもなら速度を
落として通過するバンプに、殆ど減速しないで突っ込んでしまいました。
しまったと思いつつ必死でステアリングを押さえ込み、ミラーに目をやります。
下手に下回りでも打って、相手が自走不能にでもなったら気分が悪いですから。
ミラーの中には、何事も無かったように二つのライトが映り続けていました。
この瞬間、背中に冷水をぶっ掛けられたような恐怖感というか、衝撃が私を襲いました。
大きいバンプに突っ込んで、私の車は激しく揺すられました。
私の車のライトも大きく上下し、木々や地面を照らしました。
なのに、私の後にバンプを通過したはずの後ろの車のライトは、なぜ、微動だにせず
私のミラーに映り続けたのか…
367: 5 04/04/05 17:06
考えてみれば、コーナーが連続する峠道で、なぜあのライトはミラーに映り続けたのだろう?
私がミラーから視線を外している間も、ずっと映っていたのか?
そういえば、開けてある窓からは自分の車の排気音しか聞こえない?
このペースで走る車が、ノーマルのマフラーを?
そこからはもうよく覚えていません。
とにかくもう後ろは振り返らずにがむしゃらに飛ばしました。
タイヤが鳴こうがロックしようがお構いなし。タイムを計ったらさぞ速かったことでしょう。
気がついたら山は下りており、アパートの近くまで戻ってきていました。
明るくなってから車を見てみました。
昨夜の走りが夢ではなかったとでもいうように、タイヤには溶けたカスがついており、
サイドウォールまで接地した跡が残っていました。
あれだけこじって走れば当然でしょうか。
370: 6 04/04/05 17:19
さて、この後の私には、別段変わったことはありません。
知り合い経由で同じところを走っている連中に聞いてみても、誰も遭遇したことは
無いようですし、走り屋の霊が出たなんて噂もないようです。
ただ、ひとつだけ、理解できないことがあるんです。
最後に復路を走る前にセットした走行データのことです。
さすがにしばらくは怖かったので再生する気にならなかったんですが、春休みに
一月ばかり旅行に出るためバッテリーを外しておこうと思い、リセットされる前に
見てみることにしたんです。
再生をスタートすると、タコメーターの針が跳ね上がりました。車を発進させた時でしょう。
レブカウンターがレッドゾーンを示して点滅し、針が下がる。
これを何回か繰り返した後のことでした。
突然、全てのメーターの針が、フッと下がったんです。
まるで、アイドリング状態で停止しているかのように。
そして、データは最後までその状態でした。
経過時間と道順、そしてあの日の行動と照らし合わせて考えるに、データがアイドリング
状態を示し始めたのは、どうやら私がミラーの光に気づいたあたりのようです。
371: 7 04/04/05 17:23
私は、本当にあの時、走っていたのでしょうか?
それとも、何かに導かれて、別の場所を走ったのでしょうか…
峠はもうすっかりシーズンインし、走り屋連中も毎晩のように出没しているようです。
でも、私はしばらくは走れそうにありません。
今度帰ってこられる保障はどこにもありませんから。
長文乱文、失礼しました。
ありがとうございました。
390: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/04/05 21:52
>>370
意外と走り屋さんは怖い目見てるのかな。
俺の友達は単車で山走ってて、二つコーナーを通過するとき、
姿かたちが全く同じばあさんを見たそうな。
俺もたまーに走りに行くけど、幸い恐ろしい目にはあったことはない。
476: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/04/11 21:11 ID:SRYaaZlE
山の麓に住んでいた祖父の実家近くの話。
昭和の初めころは、宴会の帰りなんかに残り物を包んだものを貰って自転車で
帰ってると、なかなか家に帰り着かない。
気がつくと包みはなくなっている。狸によく化かされたと言ってたらしい。
なんかよく聞くような話だけどね。
477: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/04/11 22:19 ID:gBO4dzdH
>>476
そう言う話も良いな。
宴会のあとなので酔っぱらってどこかに忘れたのかもしれないが、何かほのぼの感があっていい。
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