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    18

    万葉集の中から、優れた歌を選んで現代語訳していく

    799px-Genryaku_Manyosyu


    1: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:12:41.49 ID:2m0tcSsA0NIKU
    簡潔に、分かりやすく訳していくやで~
    何分数があまりにも多いもので、
    全ての秀歌を網羅するスレではないという事をご了承しちくり~

    新元号「令和」の典拠

    新元号「令和」の典拠も万葉集からですが、その一節が以下の通り。

    「初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして、気淑(きよ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす」

    意味は
    ・時に、初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す
    ・時は初春の良き月、空気は美しく風も和やかで、梅は鏡前で装うように白く咲き、蘭は身に帯びた香りのように香っている
    らしいです。

    https://00.bulog.jp/archives/6683
    http://manyou.plabot.michikusa.jp/manyousyu5_815jyo.html

    万葉集

    『万葉集』は、7世紀後半から8世紀後半にかけて編まれた日本に現存する最古の和歌集である。天皇、貴族から下級官人、防人などさまざまな身分の人間が詠んだ歌を4500首以上も集めたもので、成立は759年(天平宝字3年)以後とみられる。

    日本文学における第一級の史料であることは勿論だが、方言による歌もいくつか収録されており、さらにそのなかには詠み人の出身地も記録されていることから、方言学の資料としても非常に重要な史料である。
    https://ja.wikipedia.org/wiki/万葉集
    『古今和歌集』の優れた歌を現代語訳していく
    http://world-fusigi.net/archives/8723548.html

    引用元: 万葉集の中から、優れた歌を選んで現代語訳していくやで~





    2: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:12:52.04 ID:2m0tcSsA0NIKU
    あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る

    そんなに紫草の野と標野を往復なさって、野の番人が見てしまいますわ。貴男が袖を振っていらっしゃるのを。

    64: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:19:27.34 ID:/lZ8agFL0NIKU
    >>2 ←ワイはこれが好きかも

    3: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:13:05.23 ID:2m0tcSsA0NIKU
    紫草のにほへる妹を憎くあらば人妻故に吾恋ひめやも

    紫草のように、匂い立つばかりにお美しい貴女を憎く思っているならば、
    どうして貴女が他人の妻だからといって、私がこんなに貴女に恋い焦がれる事があろうか。



    4: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:13:16.64 ID:2m0tcSsA0NIKU
    いにしへの人に吾あれや楽浪の古き都を見れば悲しき

    私は古代の人間なのだろうか。滋賀の旧都を見ると、わけもなく悲しくなる。

    12: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:14:15.35 ID:c1UcVP+r0NIKU
    >>4
    良いな、これ

    19: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:15:00.77 ID:SF+Yq7ZO0NIKU
    >>4
    タケモトピアノ「そのとお~り!」

    6: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:13:29.48 ID:2m0tcSsA0NIKU
    英虞の浦に船乗りすらむをとめ等らが珠裳の裾に潮満つらむか

    伊勢湾の浦に船に乗り込む乙女たちの、珠のように美しい裳裾に潮がかかっていることだよ。

    7: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:13:40.38 ID:2m0tcSsA0NIKU
    葦べ行く鴨の羽がひに霜降りて寒き夕べは大和し思ほゆ

    葦の間を行き交う鴨の羽の根元に霜が降りるような、このように寒い夕べには、大和の国が偲ばれることだ。

    8: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:13:52.35 ID:2m0tcSsA0NIKU
    吾はもや安見児得たり皆人の得がてにすとふ安見児得たり

    私は、皆のアイドルを手に入れたよ。世の人皆が求めて得られぬ、アイドルを手に入れたよ。

    10: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:14:03.26 ID:2m0tcSsA0NIKU
    磯の上に生ふる馬酔木を手折らめど見すべき君がありと言わなくに

    岩の上に生えている、アセビを手折っては見るものの、それが何になりましょう。
    この花を見せるべき貴男は、もうこの世にいらっしゃらぬと言うのに。

    11: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:14:15.31 ID:2m0tcSsA0NIKU
    石見のや高角山の木の間よりわが振る袖を妹見つらむか

    島根の、高角山の木々の間より、私が袖を振っているのを、愛しい妻は見ただろうか。

    13: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:14:16.65 ID:fYRvpzEe0NIKU
    百人一首を現代語訳するスレみたいなのあったよな
    実はこんなことが書いてあった!『百人一首を現代語に訳していく』【前編】
    http://world-fusigi.net/archives/8588288.html
    実はこんなことが書いてあった!『百人一首を現代語に訳していく』【後編】
    http://world-fusigi.net/archives/8624860.html

    15: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:14:28.94 ID:2m0tcSsA0NIKU
    磐代の浜松が枝を引き結び真幸くあらばまた帰り見む

    磐代の浜に生えている松の枝を結んだ。私の身に何事もなければ、帰りにこの枝をまた見よう。

    16: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:14:41.63 ID:2m0tcSsA0NIKU
    北山につらなる雲の青雲の星離りゆき月も離りて

    北山に続く青い雲が、どんどん明けて、晴れてゆく事ですわ。星が消え、月も沈んでいくのですもの。

    18: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:14:53.29 ID:2m0tcSsA0NIKU
    あかねさす日は照らせれどぬばたまの夜渡る月の隠らく惜しも

    日が昇るのは嬉しいが、真っ暗な夜をかけて行く月が隠れてしまうのが、惜しい事だ。

    21: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:15:06.71 ID:2m0tcSsA0NIKU
    大宮の内まで聞こゆ網引きすと網子ととのふる海人の呼び声 

    宮中にまで聞こえる事だ。「網を引くぞ」と、網を引いては整えている漁師たちの呼び声が。

    22: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:15:21.40 ID:2m0tcSsA0NIKU
    田児の浦ゆうち出でて見れば真白にそ不尽の高嶺に雪は降りける

    田子の浦を経由して、浜に出ていて見たらば、真っ白に富士山の高い峰に雪が降り積もっている。

    49: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:17:47.67 ID:JdxpEbcF0NIKU
    >>22
    これすき

    24: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:15:34.22 ID:2m0tcSsA0NIKU
    吾妹子が見し鞆の浦の室の木は常世にあれど見し人ぞ亡き

    愛しい妻が見た、鞆の浦の榁の木は変わらず存在しているが、木を見た妻はもうこの世の人ではないことだ。

    25: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:15:34.56 ID:M6As4sBCdNIKU
    古典常識がないとただ現代語訳されてもようわからんな

    42: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:17:17.46 ID:ImUDgDzg0NIKU
    >>25
    ただの(小並感)になってまうしな

    27: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:15:46.36 ID:AR7EEXOKKNIKU
    なんか昔のなんJ思い出したわ

    28: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:15:50.09 ID:2m0tcSsA0NIKU
    妹として二人作りし吾が山斎は木高く繁くなりにけるかも 

    妻と一緒に、二人で作り上げた私の庭は、木々が高く育ち、茂るようになったことだ。

    30: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:16:05.73 ID:2m0tcSsA0NIKU
    妹が見し楝の花は散りぬべし我が泣く涙いまだ干ひなくに

    妻が見た栴檀の花は、もう散ってしまった事だよ。私が妻を思って流した涙が、まだ枯れぬというのに。

    33: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:16:25.29 ID:2m0tcSsA0NIKU
    福のいかなる人か黒髪の白くなるまで妹が声を聞く

    どれほど幸福な人であろうことか。黒髪が真っ白になるまで年老いて、なお奥方が健在で、その声を聞くことができる人は。

    35: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:16:38.32 ID:2m0tcSsA0NIKU
    春の野に菫採みにと来し吾ぞ野をなつかしみ一夜宿にける

    春の野に、スミレを摘もうとやってきた私は、スミレの花咲く野に心惹かれたので、そこで一晩夜を明かした事だよ。

    36: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:16:51.77 ID:2m0tcSsA0NIKU
    夏山の木末の繁にほととぎす鳴き響むなる声の遙けさ 

    夏を迎えた山の、梢に、ホトトギスがしきりに鳴く声が響いている、その声の遠い事よ。

    39: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:17:06.58 ID:2m0tcSsA0NIKU
    夕月夜心も萎に白露の置くこの庭に蟋蟀鳴くも

    月の明るい夕べ、心がしおれることだ。白露が下りている、この庭にこおろぎが鳴くのを聴くと。

    44: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:17:21.95 ID:2m0tcSsA0NIKU
    吾背子と二人見ませば幾許かこの零る雪の嬉しからまし

    愛しい夫と一緒に二人で見る事ができたならば、どんなにか、この降り積もる雪が嬉しい事でしょうか。

    47: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:17:40.85 ID:2m0tcSsA0NIKU
    朝にゆく雁の鳴く音は吾が如くもの念へかも声の悲しき

    朝、飛んでゆく雁の鳴き声を聴くと、雁も私のようにもの思いに沈んでいると思われる。鳴き声があまりにも悲しいから。

    50: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:17:48.05 ID:GwrUw6C0rNIKU
    戦国武将の辞世の句現代語訳とかしてくれへんかな
    だいたい分かるようなの多いけども

    51: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:17:53.95 ID:2m0tcSsA0NIKU
    吾背子が来べき宵なりささがにの蜘蛛のふるまひかねてしるしも

    愛しい夫が、いらして下さる夜だわ。蜘蛛がそのようにふるまって、このように予兆があるのですもの。

    54: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:18:31.03 ID:ojCBKsWcENIKU
    >>51
    これすき

    52: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:18:09.48 ID:2m0tcSsA0NIKU
    筑波嶺に雪かも降らる否をかも愛しき児ろが布乾さるかも

    筑波山の峰に、雪が降ったのだろうか。いや違う、愛しい女の子たちが真っ白な布を干しているのだ。

    60: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:18:51.72 ID:GwrUw6C0rNIKU
    >>52
    これ女の子というより男の子やないんかな
    でも爽やかで好きやわ

    53: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:18:23.17 ID:2m0tcSsA0NIKU
    おもしろき野をばな焼きそ古草に新草まじり生ひは生ふるがに

    趣深い野に、火を放たないでおくれよ。去年生えた草に交じって今年の草が生えているのが、とても魅力的だから。

    55: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:18:37.16 ID:2m0tcSsA0NIKU
    雪の上に照れる月夜に梅の花折りて贈らむ愛しき児もがも

    雪の上に光が降りて照らしているこの月の夜に、梅の花を手折って、贈る愛しい彼女がほしいものだ。

    僕も万葉集について一緒に語れる彼女が欲しいです(届かぬ想い)

    1: たま ◆63gkveDPq6 2016/11/19(土) 18:37:59.80 ID:08gbcIRF0
    万葉集の優れた和歌を、簡潔に、分かりやすく訳していくやで~
    秀歌かどうかは、僕の独断と偏見で決めているやで~
    ご覧になって下さると嬉しいやで~

    2: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:38:09.89 ID:08gbcIRF0
    君が行き日長くなりぬ山訪ね迎へか行かむ待ちにか待たむ

    貴男が私の所にいらしてくださらなくなってから、だいぶ経ちましたわ。
    貴男のいらっしゃる山に訪ねていきましょうか、それともお待ちしましょうか。

    3: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:38:27.03 ID:08gbcIRF0
    夕去れば小倉の山に鳴く鹿は今夜は鳴かずい寝にけらしも

    夕方になると、小倉山に鳴く鹿が、今宵は鳴かない。鹿たちは寝てしまったようだね。

    4: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:38:38.49 ID:08gbcIRF0
    家にあれば笥に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る

    家にいれば食器に盛るご飯を、心に任せぬ旅の中にあるので、椎の葉に盛って食べる事だ。

    5: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:38:53.29 ID:08gbcIRF0
    三輪山をしかも隠すか雲だにも情あらなも隠さふべしや

    三輪山を隠してしまうのですか、雲よ。せめて情を解する心があってほしいものですわ。
    隠すという事があってなるものですか。

    7: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:39:04.93 ID:08gbcIRF0
    君待つと吾が恋ひ居れば吾が宿の簾動かし秋の風吹く

    貴男をお待ちして、私が貴男を恋い慕っておりますと、私の家の簾を動かし、秋の風が吹き渡ることですわ。

    8: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:39:17.87 ID:08gbcIRF0
    あしひきの山のしづくに妹待つと吾立ちぬれぬ山のしづくに

    山のしずくに、貴女の訪れを待って、私は濡れた事だよ。山のしずくに、しっぽりとね。

    10: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:39:30.39 ID:08gbcIRF0
    吾を待つと君が濡れけむあしひきの山のしづくに成らましものを

    私を待って、貴方がお濡れになったという、山のしずくになりたいものですわ。

    12: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:39:43.61 ID:08gbcIRF0
    百伝ふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ

    伝説に残る、磐余の池に鳴く鴨たちを見るのも今日限りだ。私は死んでゆくことであろう。

    13: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:39:56.21 ID:08gbcIRF0
    吾が背子を大和へ遣ると小夜更けて暁露に吾が立ち濡れし

    愛しい弟を、大和へ帰してやると、夜が更けて、私は暁の露に濡れてしまったことですわ。

    14: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:40:15.74 ID:08gbcIRF0
    二人行けど行き過ぎ難き秋山をいかにか君が独り越ゆらむ

    二人で一緒に行っても越えがたい秋の山を、弟よ、今頃貴男はどんな思いで、一人ぼっちで越えていらっしゃるのかしら。

    16: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:40:28.04 ID:08gbcIRF0
    うつそみの人にある吾や明日よりは二上山を弟背と吾が見む

    現世の人間である私は、明日からは、弟が埋葬された二上山を弟のように思う事になるのですわ。

    19: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:40:53.31 ID:08gbcIRF0
    東の野に陽炎の立つ見えてかへり見すれば月傾きぬ

    東方の野には明け方の光が差し、振り返って西の方角を見れば、満月が傾いているのが見える事だよ。

    20: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:41:05.56 ID:08gbcIRF0
    天離る鄙の長道ゆ恋ひ来れば明石の門より大和島見ゆ

    都を遠く離れた辺境の長い旅路を通って、都を思いながら帰ってくると、明石の海峡から、愛しい大和の連山が見える事だよ。

    21: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:41:18.10 ID:08gbcIRF0
    近江の海夕波千鳥汝が鳴けば心もしのに古思ほゆ

    近江の海の夕波に鳴く千鳥よ、お前が鳴くと、心が滅入って、古の大津の都が偲ばれる事だよ。

    22: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:41:29.99 ID:08gbcIRF0
    憶良らは今は罷らむ子泣くらむそれその母も吾を待つらむそ

    憶良めは、今は退出いたしましょう。
    子供が泣いているでしょうから、子供たちの母親である私の妻も、私を待っている事でしょうから。

    25: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:41:43.52 ID:08gbcIRF0
    春さればまづ咲くやどの梅の花独り見つつやはる日暮らさむ

    春が来れば、真っ先に咲く家の梅の花を、一人ぼっちで見ながら、春の日を過ごす事になるのだろうか。

    28: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:41:58.21 ID:08gbcIRF0
    世の中を憂しとやさしと思へども飛びたちかねつ鳥にしあらねば

    この世を、辛く、やせ細るばかりに苦しいと思うが、鳥ではないので、飛び立って逃げる術もない事だなあ。

    29: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:42:10.81 ID:08gbcIRF0
    士やも空しかるべき万代に語り継ぐべき名は立てずして

    男と生まれたからには、空しい事であろう。世々に至るまで、語り継がれる名を残さずに死んでいくことは。

    31: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:42:24.25 ID:08gbcIRF0
    験なき物を念はずは一杯の濁れる酒を飲むべくもあるらし

    甲斐のない事で、いちいち思い悩まぬ事だ。一杯の濁り酒を飲もうではないか。

    32: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:42:36.06 ID:08gbcIRF0
    若の浦に潮満ち来れば潟をなみ葦辺をさして鶴鳴き渡る

    若の浦に潮が満ちてくると、干潟がなくなるので、葦辺を歩き回りながら、鶴が鳴いている事だよ。

    33: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:42:50.64 ID:08gbcIRF0
    ぬばたまの夜の深けゆけば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く

    真っ暗な夜が更けてゆくと、久木の伸びた清い河原に、千鳥がしきりに鳴いている事だ。

    35: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:43:03.40 ID:08gbcIRF0
    夏の野の繁みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものそ

    夏の野の、茂みに咲いている姫百合の花のように、相手に分かってもらえない恋は苦しいものですわ。

    38: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:43:17.96 ID:08gbcIRF0
    相思わぬ人を思ふは大寺の餓鬼の後に額づくがごと

    両想いでない人を慕うのは、大寺の餓鬼像の後ろで祈りを捧げるように、何の甲斐もない事ですわ。

    40: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:43:35.22 ID:08gbcIRF0
    君が行く道の長路を繰り畳ね焼き亡ぼさむ天の火もがも

    貴男が流されてゆく長い道のりを、手繰りたたんで、焼き滅ぼしてしまう天の炎が欲しい事ですわ。

    42: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:43:48.86 ID:08gbcIRF0
    吾が屋戸のいささ群竹吹く風の音のかそけきこの夕べかも

    我が家に生えている、いささかの群竹に吹く風の音がささやかな、この夕べだよ。

    43: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:44:05.37 ID:08gbcIRF0
    うらうらに照れる春日に雲雀あがり情悲しも独りし思へば

    うららかに輝いている春の日に、雲雀が鳴き渡り、心が痛む事だ。一人で思い煩っていると。

    46: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/19(土) 18:44:18.91 ID:08gbcIRF0
    ご覧になって下さってありがとう
    〆は万葉集の〆であるこの和歌やで~

    新しき 年の始の 初春の 今日降る雪の いや重け吉事

    新年の始めの初春の今日、降っている雪のように、おめでたい事がたくさん起きておくれよ。

    70: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:20:42.10 ID:C3IKCJtt0NIKU
    やっぱ今も昔も感性は変わってないんやなって

    69: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2016/11/29(火) 18:20:26.32 ID:tOAbXMzM0NIKU
    昔の人の隙あらば歌詠んでいくスタイルわりとすき

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    コメント一覧

    1  不思議な名無しさん :2019年04月02日 19:23 ID:bM7RU16P0*
    1000年もすれば現代のおかしな日本語も格調あるものになるような気がします。
    2  不思議な名無しさん :2019年04月02日 19:23 ID:iKRY4WDr0*
    良スレ
    3  不思議な名無しさん :2019年04月02日 19:33 ID:0AtEFGWu0*
    35は昔から大好きだった
    4  不思議な名無しさん :2019年04月02日 19:38 ID:6zwxlFfw0*
    15すこ
    5  不思議な名無しさん :2019年04月02日 20:33 ID:JXNQZSet0*
    近江のみ
    夕波千鳥なが鳴けば
    思いもしぬに古思ほゆ

    の歌って

    大津京で
    千鳥が鳴いているのを聞くと
    随分田舎に来てしまったと
    奈良の都を懐かしく思う

    って意味じゃなかったかなぁ?
    違ってたらゴメン。
    6  不思議な名無しさん :2019年04月02日 20:42 ID:A2c48eTp0*
    ええね。
    1200年前の人たちの感性は、今の人たちと同じなんだな。
    悠久の時を超えて共感できるって素敵やわ。
    7  不思議な名無しさん :2019年04月02日 20:44 ID:3OA.hwy30*
    米津玄師の歌詞の方が深みがあると思う
    8  不思議な名無しさん :2019年04月02日 21:15 ID:ojHuwvW60*
    40の病んでそうな激しさすこ
    9  不思議な名無しさん :2019年04月02日 21:36 ID:HsE3cfR20*
    途中から始まる、大津皇子と大伯皇女の姉弟の一連の悲劇の流れが好きだ。
    10  不思議な名無しさん :2019年04月02日 22:04 ID:btsjQfcD0*
    和歌だとやっぱ寺山修司がダントツだと思う。
    あれだけ心揺さぶられる和歌はない。
    11  不思議な名無しさん :2019年04月02日 22:06 ID:bJoFmwm80*
    凄い貧乏描写が始まるところが面白かったわ
    12  不思議な名無しさん :2019年04月02日 22:35 ID:kvITESq30*
    万葉集ってベスト盤というかヒット集みたいなもんでしょ
    むしろ万葉集収録の駄作を知りたい
    13  不思議な名無しさん :2019年04月02日 23:37 ID:n1BIdjw.0*
    些細なことに感動したり愛を歌ったり
    何年経っても人は人なんだな
    14  不思議な名無しさん :2019年04月03日 02:44 ID:V62SD2r20*
    君が代の現代語訳(JK版)が可愛らしかったのを覚えてる。
    人を思う気持ちは変わらないよね。
    15  不思議な名無しさん :2019年04月03日 07:47 ID:2xmz8.mc0*
    元号で和歌に注目が集まってていいゾ~コレ
    16  不思議な名無しさん :2019年04月03日 09:00 ID:4Qt4I4fG0*
    ※12
    始業式はまだなんだっけ?

    万葉集って秀作を集めたものではなく、和歌を集めたものなのな。
    だから良作と駄作の判定を※12がすれば、どれでも駄作認定できから悔いを残すことなく想いの全てをぶつけて、全人生を万葉集の判定のために使ってもらいたい。

    そうすれば、さすがは日本、わけのわからない凄さは他国の追随を許さないな!と海外から褒められること間違い無しだな。

    まぁ、そんな感じで絶対的な良作だの駄作だのを決める方法なんてものはそもそも無いのな。
    ある観点から見れば劣ってるように見えたとしても、
    別の観点から見ればその劣ってるように見えた点こそ秀でた証なわけで。

    物事の優劣なんて全てこういうことなわけで、
    良作か駄作かなんてのは「それを判定した個人」の見解でしか無いのよ。
    ※14 は自我と言うか自意識が未熟だから
    他に完全なものが必ずあってそれに寄.生して生きたいとか考えてるのだろうけれど、
    そうでは無い生き方もあるんだよ、
    みたいなことをここに書いて置いてあげよう。
    17  不思議な名無しさん :2019年04月03日 11:20 ID:GoQ4tTcb0*
    飛鳥の万葉文化館だったかな?
    そこで8・10の和歌(あしひきの山のしづくに~と、吾を待つと~)をフォーク調とかロック調、ラップ調とかにアレンジしたものを聴けるよ
    展示もわりと面白いからお勧め
    18  不思議な名無しさん :2019年05月12日 18:37 ID:X3qnl8AM0*
    大津皇子と石川郎女の歌はいいね!


     
     
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