2. セミの大群

セミは地下で繁殖する昆虫で、出現の周期は13年から17年です。出現するときは大群を率いるため、発生した地域に深刻な事態を引き起こします。
アメリカでは東海岸と中西部で発生し、何十億ものセミが町や都市を飲み込みました。また、この大群が死ぬ時は、とんでもない悪臭を放つそうです。
3. バッタの大群

アメリカのニューメキシコやアリゾナは、特にバッタの繁殖地として有名です。バッタは歩道を歩く人の顔を攻撃したり、車のフロントガラスの上に飛び散ったり、庭園や農場を襲ったりします。
農薬はバッタの殺傷にそれほどの効力がない上、地元の生態系を壊すため、ひたすら大群が去るのを待つしかないそうです。
4. ペストノミ

ペストノミは黒死病を引き起こし、ヨーロッパで大変な猛威をふるいました。当時の人々は、ペストを引き起こす原因をネズミだと考え、ネズミに付着した小さなノミの存在までは考えなかったようです。
今でもペストノミはアメリカ南西部で発生している可能性があり、気候変動によっては増加するかもしれません。南西部にある国立公園のキャンプ場では、訪れる人に向けてノミを避けるよう警告しています。
5. コクゾウムシ

イギリスからの入植者はアメリカに到着した時、コクゾウムシが、原住民や野生動物に猛威を振るい、食物に深刻な影響を及ぼしていることを発見しました。
コクゾウムシは、小麦、トウモロコシ、米など作物に壊滅的な被害を与えます。そのため、コクゾウムシ対策は、入植者たちを大変悩ませた問題でした。今もアメリカで発生していますが、現在の農業方法によって被害は抑えられています。
コクゾウムシ
コウチュウ目(鞘翅目)・オサゾウムシ科のゾウムシの一種。世界各地に生息するイネ科穀物の有名な害虫で、和名もそれを表したものである。また、日本では縄文時代後期の土器圧痕からの検出例があるなど穀物栽培の開始と同時に見られるとして、稲作とともに渡来したとするのが定説であったが、これを覆すとされる発見がなされている。主食である稲(米)を食い荒らす事から「米食い虫」の異名が付けられている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/コクゾウムシ
6. 1973年の黄熱病流行

黄熱病は、蚊によって媒介される黄熱ウィルスを病原体とする感染症です。1973年、ペンシルベニア州フィラデルフィアで大規模に流行しました。
蚊が大量発生するセントドミンゴからの難民の移動によって運ばれてきたと考えられています。1973年の黄熱病流行では、2ヶ月で5000人が亡くなりました。
7. ゴキブリ

ゴキブリは気持ち悪い虫の一つですが、植民地時代の入植者にとっては、大変な脅威とみなされ、今以上に恐れられていました。家や納屋、穀倉にゴキブリが発生しないように尽力したものの、ゴキブリによって食物をダメにされています。
興味深いことに、
スペイン人はゴキブリを毛虫の一種とみなしていたため、入植者は当初、ゴキブリを蛾の一種とみなしていたそうです。
8. クレイジーアント

クレイジーアントと呼ばれるアリはヒアリの親戚とされており、ヒアリよりもっと危険なアリです。南アメリカに生息しており、1930年代に貨物船を経由してテキサスに入ってきました。それ以来、アメリカ27州に広がり各地で猛威を振るっています。
配線などを噛んで電気機器をショートさせるだけでなく、1エーカーの畑を200億のクレイジーアントで包み込んでしまうそうです。
9. アオナガタマムシ

美しい翡翠色をした光沢のあるアオナガタマムシは、何百万もの木を破壊し、アメリカの森林業に深刻な打撃を与えています。アオナガタマムシは20世紀にアジアからアメリカに渡りました。
10. ブドウネアブラムシ

ブドウネアブラムシはアメリカからフランスに入ってきた小さなアブラムシです。このアブラムシはブドウに大きな被害を与え、フランスのワイン産業に壊滅的な被害を与えました。10年間で、西ヨーロッパの3分の2のブドウの木が駄目になったそうです。
11. ナポレオンを死に追いやったシラミ

ナポレオン率いる軍隊は、遠征を軽視しており制服や下着の替えを持って来ませんでした。また、入浴もせずに毎日同じ服を着ていたようです。この時、軍隊でシラミが蔓延します。
シラミによって、塹壕熱や流行性腸チフスが発生し、ナポレオンの部隊はどんどん弱っていきました。栄養失調や寒さと同様、シラミ対策も遠征には必要だったのかもしれません。
12. 虫を戦争の武器に
さかのぼること古代ギリシャの時代から、昆虫は戦う時の武器として利用されてきました。敵の包囲網を壊すため、スズメバチの巣とハチを敵の壁の上に投げたという話もあるようです。
毒サソリをいっぱい入れた食事を敵に食べさせたという話もあります。また、第二次世界大戦中、敵国にペストを流行らせるため、日本軍はペストノミを使った武器の開発に時間とお金を注いだそうです。
13. モルモンコオロギ

モルモンコオロギは、アメリカの各地で発生している、体長約8cmのキリギリスの仲間です。通常1年おきに発生し、手に負えない群れが作物に被害を与え、西海岸の農業に大変な経済的損害をもたらしています。
死骸が道路に広がると事故を引き起こす原因となり、死骸が潰れた時はさらに悲惨です。対策をしても威力は弱まることなく、被害は毎年拡大しています。
14. 殺人バチ

殺人バチで知られているアフリカナイズドミツバチは、1950年代に蜂蜜の生産を増やすためブラジルで作られた雑種です。南アメリカを中心に生息し、のちに北アメリカにも広がりました。
アメリカでは対策をとっているため、殺人バチによる死者は毎年1人程度ですが、とても危険であることに間違いありません。人や動物を追いかけ、群れで行動している時はさらに危険です。世界では毎年1000人もの人が亡くなっています。
アフリカナイズドミツバチ
攻撃性が強く、人間の死亡例も多いために恐れられているが、地域によっては生命力の強さが買われて養蜂に使われている。また、セイヨウミツバチとの交雑が進んだため、最近では攻撃性が弱まりつつある。別名キラービー (killer bee)、アフリカナイズドビー (Africanized bees)、アフリカ蜂化ミツバチ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/アフリカナイズドミツバチ
15. 自然災害による蚊の発生

テキサス州は、地理的に恵まれていると同時に呪われている場所でもあります。テキサス州は平らな土地であるため、洪水がひとたび起こると、すぐに水がひきません。そして、その間は蚊の産卵に最も適した環境になってしまうのです。
1980年のハリケーンによる洪水では、何十億もの蚊が産卵し、牛や馬は流血するほど蚊に噛まれました。蔓延は数週間続いたそうです。
16. 蛇の黙示録
1902年、フランスのマルティニーク島にあるプレー山が噴火しました。被害は大きく、約28,000人いる住民のうち2人だけが生き残ったそうです。そんな大規模な噴火が起こる前、プレー山はたくさんの兆候を出していました。
噴火前、村や町には害虫の疫病が流行っています。また、1902年4月には、毒ヘビの大群が島で発生し、島民50人と動物200匹が噛まれて亡くなったそうです。
虫による被害は深刻なものも多くあるようです。人間は昔から害虫などに悩まされ続けてきたのかもしれませんね。
via:HISTORY COLLECTION
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