589: 本当にあった怖い名無し 05/01/25 16:26:57 ID:pbIDbQSV0
中へ入るとちょっと変な臭いがしました。それは他の2人も気が付いたみたいで「なんだか臭いな」とか言っています。
電源や通信のパネルを点検していると、奥の方でTさんが「んんん?!」と声を上げました。近づいてみると、階段の下あたりに動物の毛がバサッと落ちていました。「これ鹿じゃないかな?」
それを見たKさんが言いました。毛を足でどけてみると、その下に血痕がいくつかありました。「ここで食われたのかな?」とTさん。それにしては骨も残っていないし、血も少ない気がしました。それに入口のドアは閉まっていたので、鍵が開いていたとしても動物が入れたとは思えません。
おかしいなぁとは思いながらも、原因が分からないので、とりあえず毛を集めて外に捨てました。血痕は、外から雪を持ってきてこすったら少し薄くなったので、そのまま放っておくことにしました。寒いし気味が悪いしで、早く点検を終わらせて帰りたい一心で私はチェックリストを埋めていきました。
「ホゥゥゥゥ」遠くの方でそんな感じの声が聞こえました。
アンテナの方に行っていたKさんの声かと思って「Kさーん!」と叫ぶと、「何だー!」と別の方向から声が返ってきました。あれ?と思ったのですが、その時はTさんが外で仕事していて声を出したのだろうと思って気にしませんでした。
ようやく点検を終えてドアの外に出ると、自分一人でした。Tさんを捜して周りをグルリと回ったのですが、見当たりません。何となく中に入るのが嫌で外で待っていると、すぐにKさんとTさんが一緒に出てきました。
「Tさん、さっき外で呼んでませんでしたか?」
「いやぁ呼んでないよ。俺とKさんで上のボルトの点検してたから」
「おかしいなー。さっき『ホゥ』って誰かが叫んだのが聞こえたんですけどねえ」
「それ俺らも聞いて、てっきりお前だと思ったんだけど…」
「違いますよ」
「いや、お前が俺を呼んだ声が意外に近かったから、おかしいなぁとは思ったんだけどな」
そんな事を言い合いながら、今度はドアに鍵を掛けたのを3人で確認してフェンスの外に出ました。細長い紙切れは気持ちが悪かったので、あまり触らずに放っておきました。
590: 本当にあった怖い名無し 05/01/25 16:56:04 ID:fSZ3xEvd0
日が暮れて暗くなりかけていたので、急いで車の所へ戻ろうと歩き始めました。KさんとTさんの後ろを私が少し離れてついて行く形で、下り坂は滑るので足元を見ながらうつむいて歩きました。辺りの林はとても静かで、ザクザクと雪を踏みしめる音だけが聞こえてきます。灰色っぽい雲の隙間から遠くの夕焼けが見えていました。
私は、さっきの事を考えながらボンヤリと足元を見つめるうちに、ちょっと奇妙な事に気が付きました。私達は上りも下りも道の左側を歩いていて、つまり上りと下りとは反対の側に足跡が付いていました。私の目の前にはTさんとKさんの長靴の跡が並んでいたのですが、その間にもう一つ、小さめの足跡がありました。最初は自分が上った時の足跡かな?と思いましたが、それは道の反対側にあるはずです。
上りの時には真っ新な雪面だったのが強い印象として残っているので、私達が上る以前に誰かが歩いた跡とは思えません。となると、これは自分達が上った後に付いた足跡だという事になります。良く見てみると、その足跡は下を向いていました。だから、これは誰かが自分達よりも先に下った時の足跡なのだと、その時はそう思いました。
でも、その誰かは、いつ、どこから山に上ったのでしょう?
それよりももっと気になる事がありました。その足跡はどう見ても裸足だったのです。雪の上を裸足で歩く人間は多分まともではありません。私は前の二人に声を掛けるために視線を上げようとしました。
594: 本当にあった怖い名無し 05/01/25 17:12:02 ID:paNCIx9G0
その時、視界の上の方、つまり、自分の足元のすぐ前の方に裸足の足が見えました。
うわッ!と思って思わず足を止めました。
すると視界から足が消えたので、恐る恐る視線を上げて前を見ました。少し離れた所にKさんとTさんが並んで歩いている他に人影は見えません。周囲を見渡しても動くものなど何もありませんでした。不思議に思いましたが、どうしようもないので再び足元を見ながら歩き始めました。
しばらくすると、また前の方に足が見えました。驚いて足を止めるとスッと視界から消えます。が、歩き出すとすぐに見え始めるのです。小さくて白い裸足が1.5mくらい前を自分と同じ速さで歩いているようです。ちょうどかかとの辺りに白っぽい布が掛かっているのが見えました。
もう怖くなって前を見ることができませんでした。ひたすら足元を見ながら道を下って行きます。耳を澄ますと、前の方からKさんとTさんが低い声で話すのが聞こえてきました。
それにザクザクという足音が被さっているのですが、それが3人なのか4人なのかは分かりません。何となく、目の前の足は音を立てていないように思えました。
やがて、先を行く2人の足音が途絶えました。と同時に、視界から裸足の足がスッと消えました。怯えながら目を上げると、いつの間にか車の所まで来ていました。
私は心底ホッとしてすぐに車の方に駆け寄りました。すると、KさんとTさんが「これから神社に詣ろう」と言い出したのです。
もう暗くなりかけているし、こんな所で時間を潰していたら、路面が凍結して帰れなくなってしまいます。そんな事は分かっているはずなのに2人は「ここまで来て神社へ行っておかないとダメだ」「すぐに済むからお前も行こう」などと言うのです。
入口から見ると、鳥居の奥は木が鬱蒼と茂っていて、どこに何があるのか全然分かりません。こんな所へ入って行くのは絶対に嫌だったのですが、だからと言ってここに一人で置いていかれるのも怖かったので、必死の思いで2人を説得して、どうにか車に乗せることができました。
596: 本当にあった怖い名無し 05/01/25 17:25:09 ID:GIevCmNz0
急いで車をスタートさせたのですが、雪道なのでスピードを出すと滑ります。なんどか危ない場面があったのですが、2人共声を上げるでもなく黙ってシートに座っていました。
バックミラーで見ると首がグラグラ揺れていて、まるで寝ているようでしたが、目は開いていてジッと前を見ていました。
と、ここで来て変な事に気が付きました。2人とも後部座席に座っているのです。
いつもは必ずTさんが助手席に座るはずなのに・・・そう思い始めると、もう助手席の方を見ることが出来なくなりました。極力前だけを見て運転するうちにようやく麓まで下ってきました。
すると、今度はKさんとTさんが2人揃って「ここで下ろしてくれ」と言い出しました。
「近くに知り合いがいるから会いに行く」と言ってききません。
「じゃあ、その家まで送りますよ」と私が言うと「お前はここで帰れ」と言い張ります。
「ここから先は道がややこしいし、帰りにお前が迷ってしまうかもしれない」「早く会社に戻って、先に帰ったと言っておいてくれ」と。
正直自分も早く帰りたかったので、最寄りの店の前で2人を降ろしました。車から降りる際に、Tさんが何気ない様子で助手席のドアを開けてすぐに閉めたのを見た時、全身にゾワッと寒気がきて、すぐに車を飛ばして会社に戻りました。
翌日、KさんとTさんは2人とも休みでした。年末年始の交代勤務があるので、この時期に休むのはおかしくないのですが、私は昨日の事があったので凄く気になりました。携帯に電話すると、Tさんには繋がりませんでしたがKさんは「休みの日にまで電話するなよ」と笑っていたので、その時は少しホッとしました。
しかし、結局2人とも正月の交代勤務には出てきませんでした。
その後、年明け早々にTさんは会社を辞めました。理由は聞いていませんが、辞表が郵送されてきたそうです。Kさんには誰も連絡が取れないそうで、あれ以来、携帯に電話しても通じません。山を下りた時に無理にでも連れて帰れば良かったと後悔しています。
一気に書いたので、ちゃんとしてないかもしれません。ごめんなさい。
605: ドコモ 05/01/25 18:52:24 ID:7omzgsel0
2ちゃんねるは前からやってたんです。
とは言っても、書き込みは少なかったですけど。
それで、今回のことがあって、自分では理解出来ないし、
もしかしたら、こういう事に慣れている人が多いのかと思って、
オカルト板に書き込んでみることにしたのです。
お払いはお寺に頼めばやってもらえるのですか?
その際に、事情を話さないとダメなんでしょうか?
606: 本当にあった怖い名無し 05/01/25 18:59:12 ID:C8Vt4Y5D0
>>605
事情は話したほうが良いと思いますよ
613: ドコモ 05/01/25 19:20:14 ID:7omzgsel0
>>606
ありがとうございます。
2月までKさんに連絡がつかなかったら、お寺に相談してみます。
647: 本当にあった怖い名無し 05/01/25 21:02:16 ID:Su7G2rc20
いつかまたその同じ鉄塔を点検する業務がまわってくるでしょう
そのときに、あなたはどうするのか? いっしょにいく仲間に対しては?
それもすごく気になるところですね
656: 本当にあった怖い名無し 05/01/25 23:11:58 ID:DDhcy6h50
>>647
点検業務は交代できるので、あそこの鉄塔はもう行かないようにしようと思ってます。
次の異動で庶務の仕事に配置替えしてもらおうか、とも考えています。
もともと、女性でこういう仕事は社内でも少ないですし、
あそこであった事は報告書の備考欄に書きましたから、多分要望は通ると思います。
代わりに行く人の事は心配ですが・・・もしかしたら私の考え過ぎかもしれません。
156: 本当にあった怖い名無し 05/02/15 17:47:09 ID:USHTYXonO
アレ
常連が来ないから小話を…
自分は12歳位まで、親父と一緒に山に入って茸取りを手伝っていた。
と、言ってもガキの自分が茸を見付けられる訳もなく、歩き回って迷いそうになって親父に迷惑を架けるだけだった。
ある日、毎回の様に歩き回っていて、フト顔を上げると約20m先に変な物が在った。
それは、岩みたいだけど赤く、だけど粘膜みたいのでテカテカして収縮していた
それはこっちに少しずつ近ずいて来ていた。
157: 156 05/02/15 18:08:22 ID:USHTYXonO
俺は親父に「あれなに?」
と、訪ねたところ、今まで茸探しに目を輝かせていた親父の顔が、豹変して今までに採った茸を全て「ソレ」に向かって投げつけ、俺の手を強く掴みながら走り出しました。
手を引かれながら振り返り「ソレ」を見ると親父の投げた茸を触手で取り込んでいる所でした。
帰りの車の中で親父が「今日みたアレは忘れろ。」と、恐ろしい顔で言うので自分は、何も言えませんでした。
それから何年も経った今でも親父は教えてくれません。
アレは何だったんでしょう?
159: 本当にあった怖い名無し 05/02/15 18:16:47 ID:kJAm0M7j0
>>156
こ、こえー・・・
ローパーみたいなもんかな
182: 本当にあった怖い名無し 05/02/16 20:01:36 ID:TziQBkwN0
>>156
いいですねーこういう山の怪の話は面白い
まとめサイト読み返してこよう
158: 本当にあった怖い名無し 05/02/15 18:15:46 ID:GZu9KwMy0
その、山っていうのは、どこの山なんだ?なんて名前?
本州か?四国か、九州か、北海道か?それだけでも教えてくれ。
親父さんはご健在なの?
162: 156 05/02/15 19:01:35 ID:USHTYXonO
>>158
本州、てか日本アルプス周辺。
親父は健在です。
163: 本当にあった怖い名無し 05/02/15 19:06:03 ID:GZu9KwMy0
156さんレス、サンキュー!!
日本アルプス周辺ですか。自分あまり詳しくないです。
親父さんとその事件について、話し合ったりしないんですかー??
こわくて山歩き出来なくなったです。。。
167: 本当にあった怖い名無し 05/02/15 21:22:32 ID:USHTYXonO
>>163
もう何度も尋ねてルンですけど…今だ吐きません(;´∀`)
125: 本当にあった怖い名無し 05/02/13 10:36:52 ID:OOscnUVU0
山の民
先日、地元の渓流釣の解禁を受けて山奥へと岩魚を狙いに出掛けた。
一晩は山の中で過ごす積もりで、それなりの装備を持って昼から出掛け、
その日の夕方から釣り出した。
自分の秘密の場所なので他に釣り人も居らず、天子を五匹、岩魚を四匹釣って
川原の岩陰にツェルトを張って、飯を炊いて魚を焼き、
骨酒を作って飲んだりしながら過ごしていたら、
木々の間から人の話し声が聞こえてきた。
126: 本当にあった怖い名無し 05/02/13 10:39:11 ID:OOscnUVU0
もう辺りは真っ暗だったので、「こんな時間に上ってくるなんて珍しいな」と思い
話し声がする方を見ていると、男と女がこちらに向かってくるのが見えた。
近づいてくる彼らを見ていたら、明らかに普通の人間じゃない。
男は髭だらけの顔で、目が深く落ち窪んでいる。まるで原人のような風貌だ。
女は切れ長な目のキツそうな美人だが、まだ幼さを残している。
そして、何よりも奇天烈なのが服装だ。
男は襤褸切れのような布を何枚も巻き付けているだけ。
女は薄桃色の着物なのだが、だらしなく肌蹴ている。
127: 本当にあった怖い名無し 05/02/13 10:41:02 ID:OOscnUVU0
その場所は相当な山奥で、林道の執着点から川沿いに何キロも登ってきた所。
雪もかなり深く、この時期に入り込むのは俺のような酔狂な釣り人くらいのモノだ。
俺はあまりの異様な事態に、呆然と彼らが近づいてくるのを見ていた。
彼らは俺のいる川原の対岸に降りてくると、男の方が「今晩は。」と挨拶をしてきた。
異様な風体からは想像も付かない普通の挨拶に、
「アア、コンバンハ」とすっ呆けた声で応じてしまう俺。
彼は「寒いですなあ。火に当たらせてもらえんですか」と普通の声で言う。
俺は「ああ、どうぞ・・・。」と答え、彼らが川を渡ってくるのを呆然と見ていた。
男は女を抱き抱え、3メートルほどの川を一飛びにこちらへ渡り、俺の対面に座った。
すると、女が男から降りていきなり俺の膝に乗ってきた。
俺は驚いたが、男は何も言わないし、もういったい何が起こっているのか
理解の範疇を越え過ぎていて訳が分からず一言も発せられなかった。
128: 本当にあった怖い名無し 05/02/13 10:42:34 ID:OOscnUVU0
彼女は俺の膝の上で火に当たりながら、俺の手を握って来た。
女は意外なほど軽く、手は冷たく、体は冷え切っていた。
黒々とした髪からは若葉のような香りがし、銀細工のような飾りが一つ有った。
男が何処から出したか竹筒の水筒を口に運び、何かを飲んでいる。
俺もまた、先程作った岩魚の骨酒を飲もうかと片手を女の手から離して茶碗を掴んだ。
酒を一気に飲み干し、中の岩魚をもう一度火にくべて焼き始めると
女の腹がぐうと鳴るのが聞こえた。
「腹が空いてるのかい?」と聞くとこくんと頷いたので、先程釣った魚の残りを焼き、
炊いておいた飯を出して盛り付け、沸かした湯で出汁入り味噌を溶いて味噌汁を作り、
女に出してやった。男が「スマンですなあ。」と言うので「あなたもどうぞ」と男にも渡す。
二人はがっつく事もなく、むしゃむしゃと飯を食っている。
129: 本当にあった怖い名無し 05/02/13 10:45:05 ID:OOscnUVU0
その光景を見ていたら思考回路が戻ってきたので、俺は男に「貴方達は何者ですか?」
とストレートに尋ねてみた。
男は、「ワシはごろう、其れ(女)はきりょう。これから奥羽のおじきの所へ向かう所ですわ。」と答える。
「ハアぁ・・・。」俺は聞きたいのはそんな事じゃないんだが、と思ったが言えなかった。
飯も食い終わり、しばらくすると女は軽い寝息を立てて寝入ってしまった。
男も雪の上にゴロンと横になり、また竹水筒を口に運んでいる。
俺もかなり酒を飲んで眠くなってきたので、
マットの上で女を抱いたままシュラフに潜り込んで寝てしまった。
130: 本当にあった怖い名無し 05/02/13 10:46:20 ID:OOscnUVU0
翌朝、寒さで目が覚めると俺は一人でツェルトの中でシュラフに包っていた。
ハッと飛び起きジッパーを空け外を見ると誰もいない。
「なんだ、夢だったのか・・・?」と思いつつツェルトから這い出したら、
昨夜座っていたマットの上に銀細工の髪飾りと竹水筒が二つ置いてある。
髪飾りを手に取り「夢じゃなかったのか・・・?」と思いつつ竹水筒を開け、
一口含んでみると、爽やかな笹の香りのする酒だった。
145: 本当にあった怖い名無し 05/02/13 20:22:52 ID:KepKwlyK0
>>125->>130GJ
人じゃないしょ、
133: 本当にあった怖い名無し 05/02/13 12:03:56 ID:4Xo+UUc00
>>125-130 GJ!いい話でした。
こういう話を聞くに付け、サンカを思い出しますな。
それにしても、その笹の香りのする酒は是非飲んでみたい…
529: 本当にあった怖い名無し 05/01/23 00:00:16 ID:puNtLx5v0
日曜に子供を連れ、ハイキングに行った。半分程登った所で、子供が突然手を振り出した。
何事かと、子供の見つめる先を見ると、遠くで手を振る人がいる。しかし何か違和感がある。
どんな体勢をしているのか分からないが、頭のあるはずの場所から腕が生え、手を振っていた。
それ以上進むのは諦め、渋る子供を連れて引き返したそうだ。
555: 本当にあった怖い名無し 05/01/24 16:48:02 ID:VsgN40xn0
呼ばれた
大学でワンゲルやってるものですが、先日OBさんからちょっと気になる話を聞きました。
夏合宿での話です。
当時一年生だった彼は先輩のしごきに耐えながら尾根上を歩いていたそうです。
不意に後ろから先輩の怒声が響きます。また野次られたの思いきや、どうやら隊をとめてレストをとれ、とのこと。
普通ならば50分歩いて10分休憩の繰り返しのはずなのですが、そのときは違いました。歩き始めて20分も経っていなかったのです。
最上級生の先輩は無言で山道をはずれた森の奥に向かっていきます。
違和感を感じましたが、雉打ちだろうと思ってそのまま休憩していたそうですが、
やっぱり様子がおかしい。戻ってきた先輩はもう一人の先輩を呼び、また森の奥に向かいます。
結局そのレストは20分間とられました。
下山後に知らされたことですが、どうやら白骨死体を発見したそうです。
警察の方と何やら話し合っている姿がこっけいで、物笑いの種になったとか。
つづく。
556: 本当にあった怖い名無し 05/01/24 16:52:22 ID:VsgN40xn0
以下は白骨死体を発見したOBの話です。
そのOBは当時四年生。在学中最後のワンデルングでした。
しかし、彼にとってその山道を歩くのは二年の夏合宿とあわせて二回目だったそうです。
普通だったらありえないことですが、どういうわけかそこを歩く羽目になったとのこと。
彼は山行中、理由は無いのにレストをとりたくなり、隊をとめました。
木と木の隙間から白いものが見えて、残雪だと思った彼は後輩を喜ばせてやろうとそれをとりに向かいました。
しかしそれは残雪ではなく骨でした。
熊に食い荒らされた様子も無い、きれいな白骨だったそうです。
同学年の一人を呼んで話し合った結果、後輩たちには下山してから告げようと決まりました。
無事夏合宿も終わり、後日。
遺族からの手紙が届きました。
「息子を見つけていただきありがとうございました。
これで十分な供養ができます。
息子は一昨年の夏に姿を消し・・・・・」
そんな文面がつづられていたそうです。そのOB曰く、
「もしかしたらそいつと目があったかもしれないし、挨拶くらい交わしたかもしれない。
”呼ばれた”って考えても不思議じゃないでしょ?」
二年の夏合宿を終えてからずっと見つけてもらえる機会を待って様子を伺っていたユーレイ
を考えるとガクブル。
長文スマソ。
649: 本当にあった怖い名無し 05/01/25 21:57:30 ID:8Up8dWmN0
鱗のある植物
まだ小学生の頃の担任の先生が話してくれたのをたまに思い出すんだけど
その先生が大学生の時に友達と一緒にどこだかの山の登山道(って言うのかな?)
を歩いてハイキング気分で山登りしてたんだそうです。
んでテクテクとしばらく歩いていると前の方に太い木が倒れて道をふさいでたらしいんですよ。
ま、頑張れば乗り越えられるだろうって事でテクテクと歩いてそこまでいったら
その太い木がずるずると横へ向かって動いてるって事に一緒にいた友達が気づいたらしいんです。
しかもその木は植物なのに鱗付き・・・
巨大な大蛇だったそうです
10分くらいその場所でその蛇を観察してたらしいんですけど一向に尻尾が現れない
で、先生とその友達も怖くなって走って逃げたらしいんですけど・・・
今にして思えばそんなデカイ蛇がいたらさぞニュースとかで騒がれるだろうなぁって思って・・・
子供を楽しませようとしてそんな話をしてくれたのか、本当に体験した話をしてくれたのかは
今となっては確認のしようがありませんが、とりあえず当時は怖かったとだけ記憶しております
528: 本当にあった怖い名無し 05/01/22 23:35:49 ID:PYAawbz80
心霊じゃないけど山で怖かった事。
思い切って高いデジカメ買った時、せっかくだから綺麗な自然のものを撮影したいと
山に入っては、見かけた鳥や昆虫、キノコや渓流等を片っ端から撮影していた。
数時間歩いて、ある登山道の脇に切り株を見つけて座って休んでた時の事。
座ってから、黄色っぽいアシナガバチがやたら周囲に飛んでる事に気付き
近くに巣でもあんのか??と立ち上がったわけだが。
切り株には数枚大きめの葉がついてたんだが、そのうちの1枚がやけに
分厚い事に気が付いた。「??」と思いよく見ると・・・。
裏ッ側はその葉っぱの大きさ(直径12~13dm位?)と同じくらいの大きさの
キイロアシナガバチの巣。表面には成虫が10数匹以上せわしなく動いていた。
冷や汗をかきつつ、ソ~~ッと離れて事なきを得たけど
人気が殆ど無かっただけに刺されてたら・・・と思うとゾクッとしますた。
543: 本当にあった怖い名無し 05/01/24 00:38:00 ID:2ogaa0YM0
>>528を読んで思い出した。
数年前、先輩に夜景の綺麗な山を教えてもらって、一緒に行ってきました。
山って言っても車で登れるような軽い山。
で、夜景みてすげーとか言って帰ることにしました。
そしたら周り中から獣の唸り声がしたんです。
先輩に聞いたら
「ああこの辺野犬でるから」
ってあっさり言われました。
野犬って、確か日本で唯一人間を捕食するために襲う野生生物ですよね?
都会のど真ん中の山で遭遇するとは思いませんでした。
走ったらヤラレル・・・と思って、
唸り声に囲まれながら、車まで平然を装って歩いていきました。内心 (((( ;゚Д゚)))
つーか先輩、あんたなんで平気なんだ?
545: 本当にあった怖い名無し 05/01/24 03:59:08 ID:h4iVA+0J0
>>543
先のスレでツーリングしてたらテントの中にでっかい犬が…の
話をしていた者だけど、野犬はヤバいよ。
人間に飼われていた犬が多いものだから、連中は白兵戦での
人間の戦闘力を熟知している。つまりは素手だったら
確実に自分が強いことを知っているから。
547: 本当にあった怖い名無し 05/01/24 09:44:38 ID:bg+iEkb/O
高校時代に新聞配達のバイトやってたときのことなんですが、ある冬の朝4時くらいにいつものように配達してて、
ふと冬特有のきれいな星空が見たくなって空を見上げました。
で、満足したんで顔を下げた次の瞬間 「ビカッ!」て感じで視界の中にあった山が光ったんです。フラッシュみたいな強烈な光り方でした。
その頃は超常現象に対して全否定してたときだったので、星の光り受けたあと急に暗いところを見たから目がびっくりしたんだろ ととっさに納得しようとしたんですが
、すぐに それなら視界全体光るのが自然なんじゃ…と思い、わけが分からなくなりました。
明らかに山だけが光ってて、まわりの建物なんかがその光ではっきり見えたんですよね。
こういう話ってあったりするんでしょうか?全然こわくないんですけどね。
長文ですいませんm(_ _)m
552: 本当にあった怖い名無し 05/01/24 13:55:07 ID:gz5gq6H+0
不思議な話だな
そういう時その山に逝ったら
どうなるんだろうか?
541: 本当にあった怖い名無し 05/01/24 00:00:10 ID:QoGAcxIJ0
ナイタースキーへ行った帰り道、山を下っていると、道の真ん中に人が手を上げて立っている。
速度を落として近づくと、ライトに照らしだされたのは、片手を上げた人の形をした雪だった。
気味が悪かったが、そのままでは車が通れず、仕方なく崩すことにした。
死体が出てきませんようにと、本気で祈ったそうだ。
667: 本当にあった怖い名無し 05/01/26 00:42:47 ID:smHylIWT0
うちのじいさまは、
「山の化けもんはタバコのヤニがきらいでさ。
タバコさえすってれば どんなとこ行っても怖い目なんざ合わねえ。」
と言って、くわえタバコでかなりやば目の山でもずんずん入っていった。
98歳で大往生したところを見ると たしかに効果があるのかもしれない。
お仕事で怖い鉄塔に行かれる方、入ってはいけない山を荒らしたい方、
ぜひ お試しください。
675: 本当にあった怖い名無し 05/01/26 04:29:20 ID:jSWOyUa80
>>667
そういえば日本昔話の「たのきゅう」って話に出てくる「うわばみ」も煙草が嫌いだったな‥‥
946: 本当にあった怖い名無し 05/02/01 07:36:28 ID:0tCz42T30
うちの爺ちゃんの山では毎年まつたけがとれるそうなんですが、
最近どうもおかしな事がおこるらしいのです。
小さいまつたけは見つかるのですが、なぜかいつ行っても小さいものしかないのです。
それに、ある朝爺ちゃんが山へ入ると、茂みの奥で怪しい影がうごめいていたというのです。
これはきっと山の中に何か化け物が居ると僕は思っているのですが、
爺ちゃんは山の動物たちに食べられたんだろう、と言って僕の話を聞いてくれません。
ところで最近、隣の家の爺さんの家から美味そうなまつたけが焼ける香りがします。
隣の爺さんは山なんて持ってなかったような気がしましたが、とにかく羨ましいです。
949: 本当にあった怖い名無し 05/02/01 08:59:25 ID:juWzsqz9O
>>946
隣の爺さん・・・
なんてことをw
110: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 05/02/12 17:59:48 ID:8twxrfC+0
山の老婆
山菜目当てに山をうろついていると、いかにも地元の村からやってきたという風情の老婆から声をかけられた。
峠の土産物屋を家族で経営しているとかで、まあ、店の宣伝も兼ねて声をかけてきたらしい。
話をしていると、地元では有名なゼンマイやワラビの群生地へ案内しようと言ってくれた。
もしかしたら、観光客向けに山菜を栽培している場所が山の中にいくつかあり、採取した山菜を自分の店で新鮮なうちに調理し、手間賃を徴収する商売なのかもしれないと思ったが、まあ、それならそれで良いと思った。
山に慣れた老婆の足は速く、ついていくのが精一杯だったが、やがて老婆が立ち止まり、
「こっちにゼンマイ」
「ほれ、あっちがワラビ」
礼を言いながら老婆に追いつくと、確かに一面、特徴ある形のそれら山菜で溢れかえらんばかりだ。
「こっちの隅から取れ」
つづく
111: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 05/02/12 18:01:06 ID:8twxrfC+0
つづき
言われるままに老婆の指し示す場所に屈み込み、ゼンマイを摘み始めた。
ややあって、老婆の声
「じゃ、頼んだよ」
ん?頼んだって?
顔を上げようとして、目が合った。
老婆とではない。
頭蓋骨。
その眼窩が、まるで俺をじっと見上げているようだ。
眼窩から一本伸びたゼンマイ。
無論、老婆の姿はすでに無い。
前にどこかで読んだ話だ。
115: 本当にあった怖い名無し 05/02/12 22:25:35 ID:O4C2IDbf0
117: 本当にあった怖い名無し 05/02/12 23:32:07 ID:BJ69XbU4O
山菜、といえば
とある山で『ここで八人死んだ』とか『山菜か命か』とかいうでかい看板を大量に見た。
山菜取りでの遭難が絶えないらしく。
しかしあんな看板立てたら交通事故が増えそうなんだが
116: 88 05/02/12 23:09:49 ID:/SBgc3VgO
ピアノの音
不思議な話
中学時代の冬のある日の夕方のこと。
部活が遅くなり、学校を午後6:30位に出て、真っ暗な森道を自分は凍えながら帰っていた。
家まで後五分の所に差し掛かった時、森の中から普通なら絶対聴こえない音が聴こえた。
ピアノの音
それは、今まで聴いた事のない独特な旋律だった。
例えるなら、澄んだ水の小川が流れる音、夏の青嵐が木々の葉を鳴らす音とかをピアノに変換した感じ?。
それに聴き惚れていたら、突然まるで音源が消滅したかの様に途切れて、静寂が訪れた。
自分は、なんだもう終りかと家に帰った。
家で布団に入った時ふと有る事を思い出した。
それは、あの森に誰も住んで居ないことだった。
あれから何度もその道を通っているけど、二度目はいまだに無い。
122: 本当にあった怖い名無し 05/02/13 06:03:53 ID:PaOIkwXCO
納屋
薪を切らしていたので家の旧式風呂にくべる枝を拾いに森に入った、
それほど奥までは行かず家が見えるくらいのあたりで
薪代わりの枝を拾い集めた
ふと顔を上げると
目の前に出来立ての小さな納屋があった
家の者は納屋を作るなどとは
誰も言っていなかった、
不審に思い引き戸を開けてみると
作り付けの棚の上に小さな陶製の
お稲荷さんが五十体以上づらりと並んでいる
分けがわからないので薪拾いを続け
先ほどの場所へもどった
今度は納屋が無くなっている、首をひねりつつ家へ帰ると
祖父が庭で落ち葉を燃やしていた、
納屋の事をたずねてみたら
お前もおねだりされたか
と笑った
先々代のころから家の者が森に入ると
納屋が現れる事があったと言う
社でも建ててほしいんだろう
また祖父が笑った
狐に化かされたのは初めてだ...orz
123: 本当にあった怖い名無し 05/02/13 08:30:13 ID:Wyq2y7er0
>>122
へえー面白い!そういう話は素直に信じてしまう。
でも、お稲荷さんて怖い印象があるのであまり参ったことが無い
おいらが遭遇したらガクブルだろうな。
188: 本当にあった怖い名無し 05/02/17 03:59:27 ID:tFTXuF9EO
怖くないですけど、子供の頃の話を一つ。
近くに小さい山があって、友達と遊んでいました。
山の中に何故か扉があって(木と木の間にどこでもドアが括り付けてある感じ)ドラえもんごっこをしたりして遊んでいました。
ある時、扉をくぐって反対側に出た瞬間に急に蝉の音が消えて、振り返ると一緒に遊んでいた友達がいなくなっていました。子供ながらに異常を感じ、もう一度扉をくぐって戻ると、蝉の音はするのにやっぱり友達はいない。しかも夕方になってる。
泣きながら家まで走って帰りました。その後も何度かどこでもドアで遊んだけど、何ともなかったなぁ。
197: 本当にあった怖い名無し 05/02/17 15:27:51 ID:bsQrrTIh0
>>188
友達・・・・・
198: 本当にあった怖い名無し 05/02/17 17:23:51 ID:woU/OgqK0
雷鳥さんの話でちょっと思い出した。昔大学生のころ暇な時間を利用して、泊り込みのアルバイトをしていました。場所は京都の宇治の山のふもとあたり。仕事は建築装飾用のFRPの制作で、夜遅くまで残業があったり、現場へ製品を取り付けに地方までトラック飛ばして行ったりで、きつかったけど月に20万を越える収入になったのです。
工場の横には大きな倉庫があり、作ったけれど商品にならなかった製品が山のように押し込まれています。中でもダントツで気色悪かったのは、FRPで作られた水子地蔵で何体も並べてあり、目にはいる度にぞっとしました。
夜は一人で工場に泊まりこみするのですが、主電源を切られてしまうので真っ暗。田舎だし本当に闇。冬の夜はしんしんとして寒かった。そんな中でも仕事がきつかったせいもあり結構平気でねてました。
199: 本当にあった怖い名無し 05/02/17 17:26:51 ID:woU/OgqK0
枕元の吐息
ある冬の寒い夜、10時くらいに布団に入り眠りにつくと、夜中にいきなり枕に付けている方の耳に激しい耳鳴りがし始めた。こりゃ~金縛りがくるな~。といつものように耳を枕から引っぺがそうとしたり、声をだそうとしてみたり、目を開けようとしてみたりの無駄な抵抗を試みた。
色々やるのだけれど効果が無く、僕の体は金縛りに絡めとられてしまいました。
意識ははっきりしているが体が動かない。目は開いているのか閉じているのか、それとも夢を見ているのか。いつもはしばらくしたら金縛りが解けてめでたしめでたしなのだけど、そのときは違った感じがしました。
僕の枕もとに何かが居るのだ。あっ犬だと思った。なんで犬だと判ったかっていうと。僕の耳元にフンフン、フンフンという吐息をしきりに吹きかけてきたからです。恐怖感はありません。しばらく僕の耳を嗅ぎまわった後、金縛りが解けると同時にその犬の気配も消えました。近くで消防車のサイレンの音が聞こえていたが気にせずにまた寝入りました。
翌朝出勤してきた職人たちが近所で火事があり、一人暮らしの老人が焼死したらしいと聞いた。ちょっと驚いたのは、その老人は動物好きで犬やネコを何匹も飼っていたそうだが、その動物達が一匹も逃げ出さずに老人とともに焼け死んだ、という事を聞いたからでした。
あの夜僕の枕もとへやって来たのは、老人とともに死んだ犬のうちの一匹だったんだろうか?だったらなんで僕の所へ?もしそうなら何も気づかずに寝てしまってごめんなさい。
以上雷鳥さんの話で思い出しました。
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