563: 562 2005/03/27(日) 00:11:10 ID:Hn7qsygZ0
そこには誰も居ませんでした。更に周囲を見渡すも、居るのは自分1人です。
「あれ?気のせいかな…」
そんな事を1人で呟きながらも釣りを続行しましたが、やがて再び場所を移動しようと考え、更に上流へと歩き始めました。
『ここいら辺じゃ駄目だ。今度はずっと奥の方まで移動してやろう』
そう考えながら、川沿いを若干早足で移動します。すると今度は、私の背後を付いてくる足音がします。
「なんだ、お前も移動すんの?」
と言いながら、また後ろを振り返りました。
すると、今度は確かに人が居ました。ですが、それは友人ではありません。年の頃は15~16でしょうか。少年が1人、私のすぐ後を歩いてきます。私が思わず歩くのを止めると、向こうも止まって私の顔を無言で見つめ返してきました。
「なんだか変わった服を着てるなぁ」
というのが、私の第一印象でした。下半身はズボンに近いものを履いているのですが、上半身は裾の短い着物を着ています。腰には地味ではあるが、立派なナイフ…と言うより、短刀(短剣?)のようなものをぶら下げています。
私は彼を見ても全然驚きませんでした。近くで映画の撮影でもやってるのかと思ったのです。
今から考えると、あんな田舎の山奥で映画の撮影なんてやってる筈がありません。それでも、当時の私はそう考えました。
何故そう考えたかと言いますと、まず彼の衣装が、確実に現代のものではない事。また、背中にまでかかるぐらいの黒い長髪をしていました。更に、これは私の主観が入ってしまうのですが、その少年がかなりの美形で、俳優と思ったからです。美形とはいっても、ジャニーズ系のような顔とは違うタイプです。
意志の強そうな顔、と言えばいいでしょうか。そんな感じの顔でした。
564: 562 2005/03/27(日) 00:11:50 ID:Hn7qsygZ0
「映画の撮影?どっから来たの?俺が釣りしてると邪魔?」
私は彼に聞きましたが、何も答えません。少々困ったものの、『こっちだって朝早くに起きて釣りしてるんだ、一匹でも釣らないと割に合わない』と思い直し、さっさと上流へ歩を進めました。
やがて、かなり上流まで到達した私は喉が渇き、腹も減ってきたので携行してきた食料を食べる事にしました。適当に腰を下ろし、自分で作った握り飯を食べていると、下流から人が歩いてきます。さっきの少年でした。
私はどう声を掛けて良いか分からず、黙々と握り飯を食べていました。少年は私のすぐ近くに腰掛けると、こちらを興味有りげに見ています。
『なんなんだよ、気味悪りぃな。言いたいことがあるならさっさと言えよ…』
内心ではそう思いつつも、当たり障りの無い事を話し掛けました。
「もしかして、釣りに来たの?」「その服、どこで売ってるの?」「他に一緒に来てる人は居るの?」…全て無言で返されました。
やがて、彼の視線が私の持っているペットボトルに注がれているのに気付きました。事態の打開を図りたいと思っていた私は、「喉渇いてる?あげるよ?」
と言って手渡しました。
彼はペットボトルを手に取ると、それを太陽に向けて光の反射を楽しんでるようでした。『変わった奴だなぁ…』と思っていると、今度は向こうが私に茶色の塊を差し出してきました。どうやら食べ物らしいというのは分かったので、一口齧ってみました。
少々粉っぽいが、僅かな甘みがある。決して不味いものではありませんでした。
「美味しいねぇ、これ。自分で作ったの?」と言うと、初めて「うん、そう」と答えてくれました。
565: 562 2005/03/27(日) 00:15:58 ID:Hn7qsygZ0
それからは、彼も徐々に話してくれるようになりました。腰のナイフを褒めると、とても喜んで見せてくれました。両刃のもので、やはりナイフというよりは短剣でした。若干青く光っていて、よく手入れされてる感じがしました。
どこで買ったのか聞くと「譲って頂いたもの」と、誇らしげに言いました。
彼の話はまだ続きます。その殆どは山の話でした。そして、この山がいかに豊かな山であるか、を私に聞かせました。他にも、怪我で動けなくなった人に手当てをしてあげたとか、山に迷い込んで泣いてる子供を助けてあげたとか、この山に逃げてきた男女を匿ってあげたとか。
今考えれば、きっと古い時代の話なんだと思います。「草履も脱げて…」という一節があったので。ただ、その時は珍しい話に聞き入るあまり、突っ込みを入れるのを忘れていました。
どれぐらい話していたか…突然、「そろそろ行かないといけないから」と言って彼は立ち上がりました。
別れ際に彼は「今日はすまない。だが、明日もここへ来てみてくれ」と言い残し、上流へと歩いて行ってしまいました。
結局、その日は一匹も釣れませんでした。他の友人は、小ぶりながらも何匹か釣っていたというのに。
そして、友人達にこの話をしたものの、誰もその少年は見ていませんでした。
家に帰った私は、両親にこの話をしました。母親は「それって変な人なんじゃないの?」といった感じでしたが、父親は黙って聞いてくれて、「じゃあ、明日そこに行ってみようか」と言ってくれました。元々山好きな父親(私が山好きになったのも父親の影響)なので、まともに相手してくれたのかも。
566: 562 2005/03/27(日) 00:16:30 ID:Hn7qsygZ0
次の日の朝早く、父親の車でその川まで向かいました。自転車だと3時間掛かる道程も、車だとあっと言う間です。川に着くと、早速上流へと登り始めました。
やがて、昨日少年と話した辺りに辿り着きました。
私と父親は早速釣り糸を垂れました。が、やはり釣れません。
『なんだ、やっぱり駄目じゃないか…』と思った時。竿に強力な当たりがきました。「川魚でこんな強力な引きなんて、おかしいぞ?」と思いながらも、何とか引き上げてみると、何と1尺超えの岩魚でした。
それからは、面白いように岩魚が釣れました。しかも、その殆どが1尺前後のものばかりです。最終的には、8匹もの岩魚を釣り上げました。
自分で釣り上げたとはいえ、信じられない出来事に唖然としてると、父親が「頂いたからにはお礼をしないと」と、帰り際に山の麓にある小さな祠のような場所へ、一升瓶のお酒を置いていました。
この出来事から何年も経ちましたが、未だに彼が何者だったのか分かりません。
聞く所によれば、山の神様は通常、女性なんですよね?それが男性、しかも少年というのは聞いたことがないので…。
東北某県、某山の神様は少年ってことなんでしょうか。
571: 本当にあった怖い名無し 2005/03/27(日) 01:04:33 ID:b1zitQqc0
>>562
感動した。その後はそこに行ってないの?
577: 562 2005/03/27(日) 06:38:18 ID:Hn7qsygZ0
>>571さん
この出来事の後、何度か行きました。けれど、少年に会ったのは一度きりです。それでも、行く度にお供え(日本酒とペットボトル入りの清涼飲料)はしています。特に、ペットボトルはお気に入りだったみたいなので(笑
ちょっと追記ですが、少年は山の話と短剣の話の時は、とても生き生きとしていました。「短刀を譲ってくれたのは誰?」と聞くと「あちらに居られる」と、その地域では代表的な山を指し示しました。
意味が分からず「立派そうな短刀だし俺も欲しいんだけど…まだあるのかな?」という質問には、笑うばかりで答えてくれませんでした。
こんな遣り取りの間も、少年は短刀を空にかざしたり、太陽の光を反射させたりしていました。誉められたのが余程嬉しかったんだと思います。
兎に角、綺麗な短刀でした。一流の刀鍛冶が打った刀は神聖な感じがしますけど、丁度そんな感じを受けました。淡い青色の光を放つ刀身は、未だに忘れられません。
その時、私も登山用としてナイフは携行していたのですが、近所のホームセンターで買った安物でした。なので、とても見せる気にはなれませんでした。
それにしても、昔話に聞く山の神様(女性の場合)は美人が多いみたいですけど、男性の場合でもやはり眉目秀麗なんですね。男の私でも、思わず見とれる位でしたから(俺はゲイじゃないですよ)。
できればもう一度会ってみたいですが、神様はそうそう簡単に現れるものではないし、多分無理だと思っています。しかし、生涯忘れない良い思い出です。
574: 本当にあった怖い名無し 2005/03/27(日) 05:33:45 ID:+MeQS+lU0
きっと>>562さんの対応が良かったんだね。
岩魚の塩焼き食べたいw
578: 562 2005/03/27(日) 06:47:23 ID:Hn7qsygZ0
>>574さん
どうでしょうか…神様相手に「短刀が欲しい」だの、「その服どこで売ってるの?」
だのと、変な要求や質問してたので…。きっと、心の広い神様だったのではないかと思います(笑。ちなみに、岩魚は脂が乗ってて美味しかったです。
210: 本当にあった怖い名無し 05/02/18 19:42:41 ID:7waz59TgO
二足歩行の犬
森の開けた場所でキャッチボールをしていると
まるで芸でも仕込まれたかの様に
四頭の犬が茂みから前足を胸の前にぴょこりと上げて二本足でよたよたと歩き出てきた
茂みから出て五~六歩もすると申し合わせたかの様に
四頭そろってばたりと倒れた
面白がってみていると今度は四頭そろってムクリと起きあがった
そしてまた二本足で歩きだした
気のせいか、さっきより上手く歩いている様だ
今度は十数歩歩いてから倒れた
そんなことを繰り返しているうちに
気のせいではなく確かに足取りがしっかりとしてきた、今や早足程度の速度になっている、
しかも真っ直ぐこちらに向かってくる
口から泡を吹きぜいぜいと喘ぐような音も聞こえてくる
まだ小学校の高学年だった私は一年生だった弟を脇に抱えるようにして
全速力で家を目指して走った
その後ろからは地面を蹴りたてる複数の音が迫ってくる
息を切らせて家に逃げ帰った私たちを見て母親が
またあの空き地で遊んだね
と冷ややかに言った
当然の事だが空き地に忘れて来たグローブと軟球はしばらく取りに行けなかった...orz
214: 本当にあった怖い名無し 05/02/18 22:25:31 ID:BHgAhSg9O
>>210コワッ!
後、>>210を聞いて思い出した、友から聞いた話を…
十年ほど前友達のAは、山に登った(どこの山だか忘れたらしい)。
そんな急な斜面じゃ無かったから、Aは親達を置いて走って登っていた。
親と離れすぎたので、待っていると道から外れた所に鳥居が有るのを見つけた。
好奇心から鳥居をくぐろうとした時。
「くぐるな。」
と、女の子でも出せ無いような声で止められた。
周りを見るとすぐそこに狐が一匹いた。
「?」と思った時、狐があの透き通るような声で、
「この先は、人の入る所に非ず。」
と言って鳥居をくぐった瞬間、狐は消えてしまった。
急に怖くなり、親と合流して、さっきの場所を通ると鳥居は無くなっていた。
Aが言うには、「あの先は、狐の国になっているに違いない。何故ならあの狐は、鳥居に入る時二本足で歩いていたからだ。」と、しみじみと語っていた。
218: 本当にあった怖い名無し 05/02/19 22:40:24 ID:5hDfvK4i0
>>214コエえな。
でもいいよ、この話。すごくいい。
狐の国なんて考えてみもなかった。
どんなとこなんだろう。
244: 本当にあった怖い名無し 05/02/22 07:54:24 ID:8Nun/2tPO
マシラ様
犬と熊で思い出した
だいぶ前になるが、飼い犬と散歩にでかけた。
いつもの散歩コースの山道で、林道から少し山の奥まったほうに行くような感じ。
その山の道に入ろうとしたら、犬がピタッと止まった。歩いている姿勢のまま、剥製みたいに。
?何やってんだコイツ??と思いつつ、引っ張って先に行こうとするが、頑として動かない。
おかしいな。なんかあったのか?とか考えてたら、いきなり後ろを振り向いて唸り出すし。ていうか、周りを見回しながら。
熊でも出たか?と恐くなって、犬の硬直が解けたのを確認してダッシュで帰った。
ゴメン続く
245: 本当にあった怖い名無し 05/02/22 07:57:12 ID:8Nun/2tPO
続き
「じーちゃん!ばーちゃん!っく、熊が出たかもっ!ジロ(犬の名前)が教えてくれたんだよ!」
家につくなり、犬と一緒に居間に飛び込んで事の顛末を祖父母に話す。そしたら祖父がいった。
「ばかたれ。ジロが熊なんかに怯えるか。むしろ飛び掛かってくわい。でも、いまの話がホントなら、ジロに感謝せい。熊なんかよりよっぽど怖いわ。マシラ様かもな。姿見なくて良かったな。」
今思うと、マシラって猿の呼び名だけど、山神かなんかだったんだろうか。
もしそうで、姿を見てたらどうなってたんだろう。
長文&改行下手スマン 携帯なんで。
270: 本当にあった怖い名無し 05/02/26 23:07:08 ID:2a0XQaPyO
マシラ様?名前だけは聞いた事あるようなないような、確か昔話には、武芸者の狒狒退治の話もありましたな(内容はあんまし覚えて無い)
250: 本当にあった怖い名無し 05/02/23 03:10:58 ID:0iSPQoAs0
地獄の釜の蓋が開く
中学時代、国語教師に聞いた話。
大学生の時、お盆に友人数人と連れ立って、花火を見物するため山の中腹にある展望台に出かけた。
周囲には街灯も少なく、最後の花火が消えた余韻に浸る中、ふとあることを思い出し、何気なく呟いてみた。
「そう言えばさ、お盆って、『地獄の釜の蓋が開く』って言うよな」
すると、一緒に来ていた女の子の一人が顔色を変え、「花火も終わったし、今日はもう帰ろう」と言い始めた。唐突だったので訝りながらも街に戻り、その女の子に何があったのか聞いてみると、彼女は言葉少なに語った。
「展望台の端っこの方に大きな木があったんだけど…S君(先生)がああやって言ったら、いきなり枝に青白い人の顔がたくさん浮かんで見えたの……」
…文章力ないせいか、あまり怖くないですな。精進します。
253: 本当にあった怖い名無し 05/02/23 07:02:49 ID:DT/XWaQ80
>>250
施餓鬼にもなにやら涌いて出るという話だね。
257: 1/2 05/02/24 18:23:41 ID:vX3txy0e0
野犬
山じゃないけどかなり怖かった話
中学に入りたての頃、4人くらいでグループを作り
県内の観光地や食文化etcを調べる学習があった。
日帰りで結構遠くまでいくんだけど
私の班は県で最大級の砂防林について調べに行った。
晴れていたし、仲良しグループだったのでかなりテンションがあがっていた。
市役所の人に道を聞いてバスで砂防林に到着。
まずびびったのはその広さで、明らかに森だった。
砂浜に松の木が生えてるのを想像してたからびっくりした。
いろんな種類の草木が生えていてただの森に見えた。
木は皆背が高くて、空はほとんど見えない。木漏れ日がきれだったけど。
私たちはとりあえず道らしきものにそってどんどん進んだ。
奥に進むにつれ人の気配がなくなってきて何か異様な雰囲気を感じた。
青樹が原樹海ほどではないが妙な感じだった。
聞けばはるか昔につくられたものらしく、道が消えかけていて迷路のようなのだ
案の定私たちは迷子になった。不吉なことは重なるもので雷が鳴り始めた。
雨が降ってきた。
258: 2/2 05/02/24 18:39:17 ID:vX3txy0e0
それからかなりこわくなって来た道を引き返そうとしたけど
道がわからない。ポケベルもつながらないし、かなり焦った。
まさかこんなとこで迷子になるなんて考えてもなかった。
とりあえずひとつの方向へ進むことに意見が一致した。
しばらく歩いたところで「あれなんだ?」と判の一人が言った。
前方に白くて丸いものがもぞもぞ動いている。
なにかわからなかったがかなり焦った。それはけっこう機敏に動いている。
そして遠くを走り始めた。犬だった。
白い毛が茶色く黄ばんでいて痩せこけていた。いわゆる野犬のようだった。
一匹だったのでちょっと安心してましたが、私たちは固まりました。
20匹くらいの犬が遠くを走ってるのが見えたのです。群れだったのです。
犬が一転に集まってキジか何かを食べていました。
20匹もいるもんだから、走る音が不気味に大きいものでした。
ほとんどオオカミに見えたので相当びびって、走って逆方向へ逃げました。
あの犬達に気づかれて噛まれたりしていたらマジでニュースになっていたかも
2時間後くらいに道路を発見して無事戻れたのですが・・・
後から聞いた話によるとその砂防林は自殺の名所らしく死体を犬やカラスが食い散らかすそうで
気味悪がって地元の人はあまりいかないのだとか。
現在野犬は駆除されたようです。
上の方で犬関係の話が出てたからおもいだした。
なんかインパクトなさげな話でスマソ
263: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 05/02/24 23:58:05 ID:+1h8o2q40
奴
山行6日目、3000メートルから一気に高度を下げる
行程は、その一年坊にとって地獄そのものだったろう。
歩き始めてすぐ、彼の顔色が非常に悪い事に気付いた。
先頭を歩いていた俺は、彼に俺のすぐ後ろにつくよう指示し、
ザックを降ろさせ、彼のザックを、俺のザックの上に細紐で
しっかり固定した。
一呼吸入れて歩き出し、ふと気付くと奴が居た。
山に入ってから、ずっと俺の視界ギリギリのところに居続けていた
あの男が今は、すぐそばに居る。
先頭の俺と二番目を歩く一年坊の間に。
ようやくテント場に着いたが、その一年坊は、テントで横に
なったきり、ほとんど動けない。
そして、図々しい事に「奴」はテントの中にまで入り込んできた。
奴は笑顔で包み込むように一年坊を外へと誘い、その都度、
動けないはずの一年坊がトイレやその他の用足しにテントの外へ出る。
俺は二人に付いて行き、奴は俺に対する不満を募らせていた。
264: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 05/02/24 23:59:13 ID:+1h8o2q40
奴は一晩中、一年坊を誘い続け、誘われるままに動きつづける
一年坊の消耗は目に見えるほどだったし、それに付き合わされる
俺にとっても、決して楽しい夜ではなかった。
一年坊と奴の間に割って入り、奴の目を何度も睨みつけた。
奴はやたら不機嫌になり、夜明け近く、初めて俺に声をかけてきた。
「どうして駄目なんだよ」
朝になると、奴は居なかった。
一年坊は、時間が過ぎるほどに元気を取り戻しているようだ。
テント場を出発した俺達の正面に、奴が居た。
奴を初めて見た場所だ。
遭難者の遺体を焼いた事もある広場。
右の首筋あたりで声が聞こえた。
「お前は、二度と来るな」
266: 本当にあった怖い名無し 05/02/25 04:42:49 ID:RBvEx8Xc0
>>264
どうして君には見えたのかな。
そういう能力の持ち主だから登山部にいたとか。
268: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 05/02/25 23:36:49 ID:iXBBFR2p0
>>266
否定的に考えれば、俺自身もかなり疲れていたし、それが原因で
ありもしない何かが見えたような気がしているだけもしれない。
そうした可能性は否定しないし、多くの場合、超常現象(と思える体験)の
真相は、そんなものだろうと思ってもいる。
だが、俺自身の実感としては、その頃は妙なものをよく見ていた(と思える)
時期でもある。
269: 本当にあった怖い名無し 05/02/26 02:01:33 ID:rQstYa9S0
松浦佐用姫
>257の防砂林で思い出した話。
中学の頃友達から聞いた話。
友達が小学生のとき、修学旅行で鏡山に登った。
それほど高くはない山だが眺めは良く、海岸沿いの防砂林である虹ノ松原や玄界灘を見渡せる。
そこで、友達は不思議な人を見たらしい。
海を見つめている女性。
髪の毛を結い、手に布を持ち、まるで日本史の教科書から抜け出したような
きれいな古代の服を着ていたという。
とても美しい女性だったと。
修学旅行の隊列の中で、気付いたのは友人だけ。他の人は何も見なかったという。
松浦佐用姫の伝説、案外本当なのかもしれない。
274: 本当にあった怖い名無し 05/02/27 07:58:45 ID:92+e20KZ0
>>269
それは善いものに巡り会えましたね。
281: 本当にあった怖い名無し 05/02/28 22:09:12 ID:Wea3Ley7O
犬のお礼
友達の友達の友達の友達の友達の友達の友達の友達の友d(ry聞いた話
夏に山に登ったらしい。
入山から、二時間程度登った所でAは休憩を入れた。
お菓子を食べてマターリと休んで居た時突然、前の森から、犬が顔を覗かせた。
犬は、近ずいて来てAのすぐ側まで来ると急に、Aのケータイをくわえて森に入って行ってしまった。
慌てたAは、犬を追い掛けようと森に入った。
すると、すぐソコにAのケータイとあの犬の物らしい古い動物の骨が有った。
成程、あの犬は寂しかったのか。
妙に納得したAは、穴を掘り、骨と、お菓子を少し入れ、埋めてあげた。
Aが山を降り終えた時、山から犬の遠吠えが一度聞こえた。
A曰く、あの遠吠えは犬のお礼だ。らしい
283: 本当にあった怖い名無し 05/03/01 04:00:49 ID:Hg1RFOZ80
>>281
感動した
324: 本当にあった怖い名無し 05/03/05 15:15:21 ID:H5IK7xhh0
ある初秋、林道ソロキャンプが好きなおれは県境の林道に出かけた。
クルマが普通のFFなのでそう奥へは入らず、資材置き場だったような場所にテントを張った。砂利道を挟んで葛折りの伐採跡がある。
朝、撤収する前に伐採跡を登り、テントとクルマを撮影した。
ビルに換算すれば3、4階くらいの高さだったと思う。
斜めに見下ろすからクルマはミニカー大に見える。
後日、現像された写真を見て驚いた。
6台もの軽トラがテントとクルマを取り囲んでいたのだ。
その写真とネガはまだ実家に置いたままだ。
328: 本当にあった怖い名無し 05/03/05 22:31:19 ID:KJs/UjQyO
お墓掃除
友達の友達の友達n(ryから聞いたお話
その友達の実家は山の中腹辺りに有る。
しかも近くに古い御墓も有り夏の夜はかなり雰囲気が有る。
ある夏の夕方、友達(A)はダイエットのため家の近くの山道を走って(歩いて)いた。
件の御墓の前を通り過ぎた時、御墓の近くから声がした。
御墓の周りを見回しても誰も居ない。
気のせいだと想い視線を御墓から背けたら、耳元で
「御墓掃除して下さい…」
と少女の声で囁かれた。
怖くなり、転がるように家に帰り布団に潜り込んで震えていた。
だが、先程の声が余りにも哀れに覚えて次の日花と線香と掃除道具を持ち、御墓に行った。
掃除が終わり、花と線香を添え終えて、手を合わせていたら
「ありがとう。」
と、前より少し明るい少女の声でお礼を言われた。
顔を挙げると目の前の地面に、野苺と一輪の花が有るだけだった。
329: 本当にあった怖い名無し 05/03/06 00:51:54 ID:CCbmToM10
>>328
その友達の友達の友達n(ry ええ人や・・・
331: 本当にあった怖い名無し 05/03/06 06:38:52 ID:mzyj57xjO
墓がない
二十年くらい前の秋の彼岸だったかなぁ
お寺自体が山の上にあって、爺ちゃん婆ちゃんの
墓参りに行ったんだけど親を含む親戚の大人達がなんだか騒ぎだした
墓がないってみんなで探していて
子供だったオレは「それじゃジイチャンとバアチャンがかわいそうだな」
なんて悲しくなった
でもバアチャンの着物の匂いがしてきたから
そっちの方に歩いて行ってみたら○○家の墓って書いてある墓石があった
皆のとこへ戻って
父親に言うと「そんなとこに在るわけない」と言われたんだけど大人達がさんざん探しても見つからなくて
本堂へ行って坊さんに聞きに行くことになった
一人だけ置いて行かれたオレはまた○○家の墓って書いてある墓石のところへ行って
皆が置いていった桶から柄杓で水をかけたりしてた
がやがやと大人達が戻ってきて目を丸くしている
なんとなく自慢げな気分になったのをまだおぼえてる
その寺に飾ってあった地獄絵大好きだったなぁ
怖くないねw
336: 本当にあった怖い名無し 05/03/06 21:37:59 ID:NzgSlzzzO
>>331
えぇ話やないか・・・
ところでお墓が無いってのは、お墓が何処にあったか忘れたのか、
それとも知らぬ間にお墓が移動されてたのかな?
337: 本当にあった怖い名無し 05/03/06 22:23:47 ID:mzyj57xjO
>>336
いつもの場所?
に無かったとの事です
まぁでも皆勘違いしたんだろう
ガハハ って事で一件は落着してました
家の親と親戚はかなり大雑把ですので
でも大人達が戻って来たときも
父親達に違うだろみたいに言われたときも同じ位置だったんだよなぁ
皆に見えてなかった様なそんな感じかな
悪戯なジイチャンならやりかねんと今なら思うけど(w
みんなのレス嬉しかったっス(TwT)
341: ヘタレハンター ◆aoV/Y6e0aY 05/03/07 18:37:37 ID:EOIx4Y/E0
テング
御無沙汰しております。
ヘタレです。
今日は、私が猟を始めた頃の出来事を。
車で1時間ほど走り、更に2時間ほどえっちらおっちらテクりまして、
奥山に入りました。
煙草を一服し、銃を袋から出してノンビリ歩き出します。足元には
親父から譲り受けた愛犬が獲物の痕を追ってジグザグに忙しく走って
いました。
夜の開ける前に家を出たのですが、思ったよりも徒歩で時間を食ったため、
周囲の山からは時々銃声が響いています。
まぁ、今ならば「人は人、俺は俺。ノンビリまったりヘタレの歩み」なんですが、
当時は気が逸りまして・・・。犬を一番険しい方面に誘導していきました。
険しい=人があまり来ない=獲物沢山 バンザイ!という安直思考です。
気がついたら原生林 という言葉が一番ぴったり来るようなところにいました。
犬もサーチをやめ、足元にぴったりくっ付いてしまっています。
「ヲイ!ちゃー君。匂いはないのか??」と急き立てても、私の顔をじっと
みて、尻尾を巻いてます。何か異様な雰囲気がするのに、そのとき気付きました。
静か過ぎるんです。広葉樹が多いので、太陽の光は燦燦ときらめいています。
こんなところなら、小鳥の囀りは常に聞こえるのですが・・・・。
急に、戻りたくなりました。で、来た道を戻り始めます。
犬はといえば、元気すぎるほどトットと前を小走りに戻ってます。
マテをかけても、とっとと。 私も小走りになりました。
喘ぎながら走っていると、変な音が聞こえてきます。
ハァハァと喘ぐ声。
自分の喘ぎが、周りに反響?とおもいましたが、つばを飲み込むために
息を止めても、ハァハァ言うあえぎ声は私の後方から聞こえてきます。
342: ヘタレハンター ◆aoV/Y6e0aY 05/03/07 18:38:44 ID:EOIx4Y/E0
スミマセン。長すぎましたのでぶった切りました。
「チャー!ストップ!ホールト!」と叫び、私も止まって後ろを振り返りました。
が・・・・なにもいません。木立の間を透かしてみても・・・なにもいない。
声をかけても・・・・返事なし。
で、水を一口飲んでまた走り出すと・・・・また聞こえます。走っては止まり、
又はしって・・・・。頼みの犬はもう見えません<薄情な犬
結局、車に戻るまでずっとその喘ぎ声に追尾されてしまいました。
なんだったのか?あれは・・・・。
去り際に、天狗伝説がある山だったのを思い出して、手持ちの握り飯を
(昔読んだ話にしたがって)、「テング!!」と叫びながら頭上の梢に向かって
放り上げて帰ってきました。
薄情な猟友?は、車の横で寝ていやがりましたっけ。
放り上げたムスビが、落ちてこなかったら・・・テングが機嫌がよい。
落ちてきたら・・・・機嫌が悪いのでとっとと撤収しろと・・・その物語にはありました。
落ちてこなかったんですよ・・・・。
でも、怖くなって逃げ帰りました。
ナガナガトスミマセンデシタ。
346: 本当にあった怖い名無し 05/03/07 22:46:48 ID:mhvWSlJm0
それは古峯ヶ原だったかな…?
神社で深夜にまで及ぶ祭礼があり、闇の石段を上社に向かって上る間に
頭の上に載せた桶から必ず握り飯が消えるのだそうだ。
天狗さまが持っていくのだと。
氏子の奉仕中のつまみ食いだと思えば夢が無いがね…
370: 本当にあった怖い名無し 05/03/10 23:23:17 ID:UCRXgVBEO
友達の友達の友t(ryの話し
彼は実家の裏山が大好きだ
訳を聞いたらこう答えた
「あの山に登ると妖精に出会える。」
との事、詳しく聞くと
「あの山には妖精が居て、その妖精は花に住んでいる。
声が聞こえたらそっと近寄り見てみると、花の上で踊っている。」
だそうだ。
心の中で、{コイツ頭ヤバイんじゃ…}
と、想いながら件の裏山を歩いて居た時
どこからと無く鈴の様な高い透き通る声が聞こえた様な気がした。
周りを捜索してみると、枯れ葉の中にポツリと一輪の小さな花が咲いていた。
389: 本当にあった怖い名無し 05/03/13 22:21:56 ID:/Mso/YVI0
裏高尾
弟の話なんだが、友人と恐怖スポットで有名な「裏高尾」に行ったそうな。それで、そこで道に迷ってしまったらしい。
仕方がないので適当に車を走らせていたら「影信山」と言う所の林歩道に着いた。
それで、ノリで「ここら辺を見て回ろう」ってなったんだって。
で、最初は林歩道を行こうと思ったんだけど当然のように何も見えない訳。真っ暗で。
それで「どうするか?」って事になったらしい。
そうしたら友達が山道の上へ続く階段を見つけた。
で、上っていったら行き止まりだったらしいんだが・・・
行き止まりの壁に張り紙があった。
張り紙には
「この王国を荒らす人がいるので―」どうたらこうたら
って書いてあって、で、張り紙の左端の方に「宗教」の文字が・・・
友達と弟はこれは危険ってことになって急いで逃げ出したらしい。
で、車を急いで出して山道を降りていった。
すると、山道、しかも、午前4時にも関わらず、ワゴンカー2台とすれ違った。
弟は背筋に悪寒が走ったそうな・・・
その宗教(?)の信者な可能性もある訳で、
もし、後5分その場に留まっていたらどうなっていたことか・・・
裏高尾の心霊スポット系は結構多いんだが、その話は初耳だった。その宗教(?)について知ってる人とかいるかな?
長文スマソ
482: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 05/03/20 10:27:05 ID:Uyn5h1V60
蛆虫の音
少し前の大型台風で荒れた山で、沢筋を詰める事数時間、沢が尽き、そこから先は尾根までの直登となった。
尾根までの距離は長く急斜面で、台風に流され、浮いた状態の木切れや石が、踏ん張りがきかずに滑る足を痛めた。
岩が消え、木が流され、地面さえその高さや形を変えてしまっている。
天候は良かったが、山は、お遊びで登るのに適しているなどと、決して言えない状態だった。
そんないつもと違う山が俺たちを、浅はかにも高揚させていた。
普通に考えれば、あるいは今なら絶対に奥まで踏み込まないが、それは今回の本題ではない。
沢から抜けてすぐ、臭いには気付いていた。
沢登りが好きだった俺たちは、登山やハイキングのコースから外れたあたりを歩くことが人より多かったが、時に出くわす、あの臭い。
山中で息絶え、土に返ろうとする大型生物が、自らの生きた証として周囲に染み付かせようとするかのように撒き散らす、あの臭い。
空の上の誰かさんが念入りに調合した青を流したような空、そこにあるだけで、充分に恵みと言えそうな太陽、丹念に葉を揺らしながら、斜面をゆったりと行く風、地面から、木々から、もしかすると岩から立ち昇る、程よい湿り気。
そうした気持ち良いはずの一切合財を、台無しにする死臭。
やがて分かった。
483: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 05/03/20 10:27:41 ID:Uyn5h1V60
斜面の一角に、多くの鹿の屍骸。
30頭までは居ないだろうが、20頭以下という事はなさそうな、そんな多くの鹿が倒れ、足を突っ張り、腹を膨らませ、微動だにしない。
鳥や熊にでも食われたのか、腹が裂けている屍骸もある。
大嵐の中、何があったのか、ともかくこいつらは、ここに追い込まれた。
不思議なのは、木や岩に挟まれて動けないまま死んでいるのは3~4頭で、その他のはなぜここで死んだのか見当がつかない。
不自然に折れ曲がった背中、口から突き出された舌、すでに血膿でしかない眼球、こんな場所、状況でなければ、きっと欲しくなったはずの、見事な牡鹿の角。
流れ出た内蔵には、赤やピンクだけでなく、青っぽい色をしているのもある。
明るい空の下、奇妙に光る死の塊。
長く見ているようなものではないと分かっていながら足が止まり、息が止まり思考が止まった。
地獄絵図と言って良いだろう。
不意に肺から空気が押し出され、まともな意識が舞い戻った。
よく見ると、動いている。
白い元気いっぱいな奴らが、ざわざわと動いている。
目や口から溢れた奴が地面にこぼれ、避けた腹から押し出された奴が盛り上がり、波打つように動いている。
鹿の内容物が化学変化を起こし、この白い小さな生き物に変わるプロセスを想像した。
いや、もしかすると、鹿は元々こいつで満たされていたのかもしれない。
それほどの量に見えた。
484: 全裸隊 ◆CH99uyNUDE 05/03/20 10:28:15 ID:Uyn5h1V60
そして、蛆虫の音というのを初めて聞いた。
一種独特の湿った重い音。
炊き立ての白米にしゃもじを突き入れ、かき回しているような音だがもっと活動的でエネルギーに満ちた音。
吐き気を感じたが、自分の口から大量の蛆虫が吐き出されるのを想像した。
喉を、口を、内側から逆流する蛆虫の感触までリアルに感じた。
その沢に行ったのは、それが最後だった。
487: 本当にあった怖い名無し 05/03/20 12:49:58 ID:qmpzGaaz0
リアルなビジュアルでリアルに怖い。
553: 本当にあった怖い名無し 2005/03/26(土) 12:03:48 ID:F1JYS0eZ0
漏れが消防の時に、実際に朝日新聞の地元版の所に乗っていた話。東北のとある山で、霧で道に迷った登山者が困っていると、どこからともなく青年が現れて、ついて行くと登山道に出れたというもの。
複数の体験者がいて、皆同じ青年に会ったという。その現れた青年というのは、地元の登山好きの若者で、遭難か何かの理由で亡くなった人だった。その青年の母親のコメントも載っていて、息子は登山が好きで、死んでからも親切に道案内をしているんだろうとの事。
こんな話が実際に新聞に載っているのにびっくりした。確かその方の生前の写真も載っていたような気がする。25程前の話だけれど。
557: 本当にあった怖い名無し 2005/03/26(土) 17:06:42 ID:i8PvyHQ6O
今さっきの出来事
一昨日雪が降ったから、近くの山(丘?)を散歩して来たんだけど、ふと何気無く森の中を見たら
道から5m位離れた所にポツンと一つだけ小さな裸足の足跡があった…
周りはうっすらと雪に囲まれていて、どう考えてもあんな風に足跡を付けられる筈がない。
ちょっと怖かった…(´・ω・`)
291: 本当にあった怖い名無し 05/03/01 20:50:53 ID:YkHk4xdsO
母がまだ幼少の頃、祖父と祖母で川の字で寝てると、裏山の方から甲高い声でヒュー、ヒューと鳴く声が聞こえてきたそうな、母が祖父に聞くと「ありゃ山の人が、山奥に帰ってるんだ」と言ったそうな、ちなみに山の人とは山童(ヤマワロ)の事らしい
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