607: 本当にあった怖い名無し 2013/07/06(土) NY:AN:NY.AN ID:axSRWm+aP
親戚の人達も行事があるなんて心当たりもなかったから首をひねってたら普段無口な婆ちゃんがポツリポツリ語り出した
「昔あの辺に汽車が通っちょってね。そん頃にそがぁし人が乗って走った時があったんよ。も人も一杯で窓から乗り出したり色んな所に掴まったんまま乗っちょったから坂道ん時に汽車が登れんごなってね。
途中で逆に下り始めてそん時人が騒いで飛び降りたり押されて落ちたいして人が何人かけ死んだのよ」
婆ちゃんがいうには戦前母ちゃんが声を聞いた場所のあたりで昔汽車が乗客の重さに耐えられなくて山を逆走してその時パニックになった乗客の何人かが落ちて亡くなったらしい
母ちゃんが聞いたのは多分その時パニックになった乗客の声だろうってさ
これ見てる人もうすうすわかってると思うけどその日はお盆だったからさ
婆ちゃんはそれ以上何も言わなかったしそこにいた親戚もちょっと引いちゃってその日はお開きになったんだ
親はみんな家に帰って俺は従妹たちと次の日みんなで遊ぶ予定だったから婆ちゃんちに泊まったんだ
そんで布団に入って少ししたら玄関にドンドンッ!て何かぶつかる音がして俺は(何だろう?誰か忘れ物でもしたのかな?)て思って玄関に向かおうとしたら婆ちゃんが
「猪がきたねぇ…噛まれたら危ないから絶対に出たらいかんよ。そのうちどこか行くから出たらいかんよ」て見に行くのも止められてさ
次の日起きてから見に行ったらススみたいな黒い物が手形みたいに玄関に沢山ついてた
猪が鼻とか前足で押して砂がついただけなんだろうって思うようにしたけどそれ母ちゃんが帰るときに通った玄関にだけしかついてなくて他の場所には一切ついてなかった
婆ちゃんはもういないし今となっては本当なのかどうかわからないんだけどあの時外に出てたら何が起こってたんだろうって今でもぞっとする…
ちなみに場所は鹿児島の隼人町って所の話
617: 本当にあった怖い名無し 2013/07/06(土) NY:AN:NY.AN ID:CmJR7tXc0
>>607
なかなか面白いじゃない
799: 本当にあった怖い名無し 2013/07/09(火) NY:AN:NY.AN ID:PPQtzpKIP
946: 本当にあった怖い名無し 2013/07/11(木) NY:AN:NY.AN ID:b6uYskN50
>>799
53人も死んだんだな。田舎町じゃ未曾有の大惨事、幽霊が出てもしゃーないな。
すすの様な手形ってのも事故の状況に合ってるし、調べて怖くなるパターンは珍しい。
870: 本当にあった怖い名無し 2013/07/10(水) NY:AN:NY.AN ID:RP0MctgM0
人間なんですか?
宿泊施設で働いているのだが、昨日きた電話が変だった。
私「お電話ありがとうございます。○○です。ご予約でしょうか」
相手「人間ですか?人間なんですか?」
私「?」
相手「人 間 な ん で す か ?」
私「もしもし?」
相手「人間なんですね。では伺います」
ここで電話が切れる。予約用の紙とボールペンを持ったまま呆然としてしまった。
何が来るんだろう・・・?
940: 本当にあった怖い名無し 2013/07/11(木) NY:AN:NY.AN ID:aRKdJ/HU0
飛び込み
怪談っつーか、別の意味でシャレにならんかった話を一つ。
とりあえず幽霊とかそういうのは出てこない。
東京に住んでる人ならわかると思うけど、JR中央線ってあるじゃん。
あそこアホみたいに頻繁に人身事故が起こるんだよ。
霊が呼ぶとかそういう事ももしかしたらあるのかもしれないけど、根本的には今時電車に対してむき出しのホームのせいだと俺は思ってる。
いい加減、西武線みたいに自動ドア式の壁作って欲しいもんだが、まあとりあえずその件は今は置いておこう。
俺は仕事の行き帰りに中央線の某駅を利用してるわけなんだが、。
夜ともなると疲れたサラリーマンやら酔っ払いやらで駅のホームがごった返してるんだ。
その日俺が並んだ列の先頭にも、仕事帰りのおっさんがいた。
よりによってそいつはかなり深酒をしてるのか、フラフラフラフラしてるんだよ。
しかも電車が気になるのか、白線よりも前に出て線路の方に体を乗り出して見たりもしてた。
そんな状況に気づいてしまったもんだから俺も気が気じゃなくなってしまい、本当にいざという時はおっさんの腕引っ張れるように身構えてたんだ。
そのうち、独特な振動とともに電車が来て、俺はいよいよおっさんの立ち位置に集中しはじめた。
結末から言えばおっさんは何ともなかった。
というより、酔いなんか一発で醒めたと思う。
なんせ、俺やおっさんの少し隣にいた女が飛び込みやがったんだ。
正直あの時は、混乱するとかどうとかよりただ「そっち!?」って頭の中で突っこむしかできなかったよ。
374: 本当にあった怖い名無し 2013/06/29(土) 03:17:20.31 ID:HudIAfDq0
ヒダル神
地元にある舞子墓園ってとこで自分と友達が体験した話
自分の人生の中で唯一といっていいくらいハッキリ異常だと言い切れるおかしな体験だった
そこはそこそこ大きな下り峠の中に墓園を作ったような場所で、それなりに色々な噂はあった
夏になれば自分も友達と一緒に肝試しをしたり写真を撮ったりしたけど、一度も心霊的なことは起こらなかった
そんな夏が過ぎた冬のある日の夜、遊びにいった帰り道友達とチャリを押しながら「近道なるし墓園通って帰ろうや」という話になった
墓園は結構急な上り道なだけあって確かに近道になる、二人でチャリを押しながら墓園に入っていった
世間話をしつつ墓園の中の車道を進む
ここは基本的に灯りが無いので、車が来たらすぐにわかる
中程まで進み、街灯が全く無い曲がり道に入った辺りで何かがおかしいことに気づく
自分達の周りが異常なまでに暗い
暗いなんてもんじゃない、ほとんど視界がゼロ、手元以外何も見えない
本当に何も見えない
いつの間にか会話が無くなっていた友達に声をかける
友達の顔も真っ暗で見えない
「なぁ、そこおるよな?」
「うん・・おるで」
「ちょっと暗すぎへん?」
「やっぱそうやんな・・」
「なんかおかしない?」
「おかしい、おかしいでこれ」
375: 本当にあった怖い名無し 2013/06/29(土) 03:29:27.87 ID:HudIAfDq0
絶対におかしい
いくら夜で街灯が無いからって、ここまで真っ暗になるなんておかしい
とにかく前に進むしかないと思っていたら、今度は何かグニャグニャした感覚がする
目の前がモザイクかかっているみたいにグニャグニャしてる
「なんかグニャグニャせん?」
「する、めっちゃ気持ち悪い」
なんかもう自分がどの方向に進んでいるのかがわからなくなってきた
というか前に進んでいるのかどうかもわからなくなってきた
そのくらい真っ暗
そして、ここからは今思い出しても鳥肌が立つんだけど
急に「もう動きたくない」「ここにいたい」「もう何もしたくない」
っていう感情がドンドン湧き上がってきた
自分の心の中がそういう感情で一杯になってしまった
「ごめん、ちょっと止まろう」
「あかん!進もう!」
「ちょっとだけ、おれもういやや」
「あかんて!手に力入れて進むねん!」
376: 本当にあった怖い名無し 2013/06/29(土) 03:46:27.58 ID:HudIAfDq0
友達のその声と、チャリがあって本当によかったと思う
俺はもう目を閉じてチャリを押すことだけ考えた
ハンドルを強く握ってチャリが前に進んでいるという感触をひたすら感じて自分に「帰る、家に帰る、帰る」と言い聞かせた
そして友達の「灯りや」という声で目を開けた
前に街灯が見える
俺たちはそのままのスピードで街灯の下まで行った
そして二人で
「なんやったん今の!?」
「マジで何!?」
「なぁ!!」
「意味わからん!!意味わからん!!」
今きた道を振り返る
相変わらずその道は真っ暗で、とてもとてもそこにまた入っていく気にはならなかった
俺たちはチャリに乗ってダッシュで家に帰った
月日が経って免許を取り車で友達を複数人連れてその道にいったけど、あの時の暗さは結局一度も体験できなかった
今でもその友達とはあの時の話をして盛り上がる
377: 本当にあった怖い名無し 2013/06/29(土) 04:03:27.62 ID:HudIAfDq0
後日談としてとても興味深い話がひとつあって
その墓園のすぐ近くにある賢いほうの高校に通ってた友達が担任から聞いた話
その担任はアメフト部の顧問をしていて、昔はその墓園でランニングするのがメニューになっていた
ある日、ランニングにいった部員がいつまでたっても帰って来ない
顧問が様子を見にいくと、アメフト部員が何人か座りこんで全く動こうとしない
話を聞くと、「腹が減った」「飯が食いたい」「どこもいきたくない」としか言わない
すぐに他の部員にたらふくオニギリを買ってこさせ、それを食べさせると大量のオニギリをバクバクバクバクあっという間に食べてしまった
そしてケロリと元気になったという話
部員がふざけている様子は一切なかった
顧問はこれを「ヒダル神」の仕業だとして代々生徒に話しているそうな
自分達がした体験とよく似ていたので、この話を聞いた時は少し鳥肌が経った
あの時は全然お腹は減らなかったから、ヒダル神と関係は無いかもしれないけど
長々と失礼しました
378: 本当にあった怖い名無し 2013/06/29(土) 05:14:56.59 ID:1Kw1sOQpP
結構面白い
457: 本当にあった怖い名無し 2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:PFwAf9RO0
優良物件
社会人になって1年ぐらい経ったころに起きた心霊現象を語る。
俺は元々所謂“見える”人間だった。
高校・大学時代に有り余った時間にかこつけて心霊スポット巡りとか廃墟に突撃とか頻繁に繰り返したりしていた。
それも社会人になり東京の会社に就職する事が決まって、きっぱりとそんな学生気分にケジメをつけて、もっと他人と気軽に共有できる趣味でも持とうと思っていた。
早速東京の部屋を探しに母親と一緒にあらかじめ目星をつけていた物件を見てまわることになった。
その中でも23区内で月5万、1Kの風呂トイレ別で築10年ちょっと、更にはベランダ付のかなりの優良物件を見つけた。
他の候補もあったが、不動産会社の人も「これだけいい物件は自分も中々お目にかかったことないですね」と言ってた。
事故物件とかでもなさそうなんで、母親も納得してその部屋を借りることに決め、他の人にとられないうちにと契約を結んだ。
458: 本当にあった怖い名無し 2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:PFwAf9RO0
引越しも滞りなく終わり、仕事が落ち着いてきた頃から新しい趣味でも見つけようと色々な事に手を出してみた。
その中で俺は料理とカメラとギターに嵌っており、学生時代の心霊体験とかその時は既に自分の中では遥か過去の思い出となっていた。
その代わり、色んな趣味に手を出しすぎた代償として生活は本当にかつかつだった。
元々嵌った趣味のためなら金を惜しまない主義だったので、持ってたカードの限度額は常に上限ぎりぎりまで使っているような有様だった。
勿論そんなこと両親には言えなかったけれど、理由をつけては金を送ってもらったりもしていた。
そんな生活が続いて1年ちょっと経った頃。
新入社員も入ってきて先輩になっても、家計は火の車だった。
生活レベルは落としたくない、でも金はない。
今から考えればこの頃もまだ学生気分と言うか若いから何とかなるだろう、と言った気持ちがあったんだと思う。
最後に心霊現象を体験してからは2年以上経っていたと思うがそれは突然やってきた。
459: 本当にあった怖い名無し 2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:PFwAf9RO0
深夜、おそらく2~3時ぐらいだとは思うが、俺は急に目が覚めて自分が金縛りにあっていることに気づいた。
金縛り自体は正直嫌というほど経験してきたので、抜け出し方のコツも掴んでいた。
大体寝不足とかで金縛りにあうときはどこか一点(腕とか頭とかどこでもいい)に力を入れて思いっきり動かせば解放されることがほとんどだった。
しかし、金縛りの中でも所謂霊的な事象が絡んでいる場合は明確な解除方法なんてなかった。
死ぬほど怖い思いをして、ヤバイと思った瞬間に解けるとかそういうこともよくあった。
今回の金縛りは紛れもなく後者のものだった。
460: 本当にあった怖い名無し 2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:PFwAf9RO0
こういった場合にお約束で首さえも動かす事ができなかったので、目だけを動かして後は耳から聞こえる音を頼りに現状を把握しようと頑張っていたと思う。
そうすると、階段を上って誰かが廊下を歩いてきている音が聞こえた。
いや、正確には何かの気配が自分の部屋の扉の前までやってきている、ということを直感的に感じていたんだと思う。
ここまできて俺はこれが学生時代に散々嫌というほど経験してきた現象と同類のものである気づいた。
幽霊とかお化けとかそういう類はもう卒業したんだよ、マジで勘弁してくれ……とか考える暇もなく、唐突にその気配が乱暴に扉を開けようとしている音が聞こえてきた。
鍵のかかっているドアノブをやたらめったら回して、俺は解けない金縛りの中で心臓だけがばくばくと鼓動を早くするのを感じていた。
するとぴたり、とドアを開けようとする音が止み、それと同時にその気配が玄関を入って戸一枚隔てた俺の寝室の前にまでやってくるのを感じた。
そのとき唯一動かせる目を扉のほうへやると、引き戸が5cmほど開いていることに気づいた。
461: 本当にあった怖い名無し 2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:PFwAf9RO0
正直オカルト大好きだった昔取った杵柄とかそんなものはなく、ただ入ってくるなよ入ってくるなよ、と叶いもしない祈りをしながらひたすら怯えてた。
そうしていつの間にか引き戸から目を離せなくなっていた俺は、何か人型の黒い靄のようなものが扉を開けて入ってくるのをまともに見てしまった。
すーっと、部屋に入ってきたそれは俺の足元までやってきて、そこで立ち止まった。
顔なんてわからないので男か女かなんてものも全くわからなかったが、そいつが俺の足元に立ってこちらを見つめていることだけはわかった。
程なくしてその気配はベランダのガラス戸がある方へ向かい、そのまま外へ出て行ってしまった。
汗でびしょびしょになった身体を起こしながら、俺はキッチンと寝室を隔てる引き戸を確認してみた。
その引き戸は俺が最初に見たときと同じように、5cmぐらいの隙間が開いているだけだった。
「心霊特番とかでもよくあるけど、こういうちょっとした隙間から幽霊が入ってくるとか定番だよなぁ」
とか思いながら、実害がなかったこともあってか、あっという間に余裕を取り戻してもう一度ベッドに潜り込んだ。
462: 本当にあった怖い名無し 2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:PFwAf9RO0
段々とさっきの出来事は夢かなんかだろうな、と勝手に結論付けて眠りについた俺は、その後またすぐに目を覚ますことになった。
状況は先ほどと同じ、はっきりと何かの気配が階段を上って廊下を歩いてくるのがわかる。
そしてドアノブを乱暴に開けようとする音を聞くところまで同じ。
ここまでくると正直夢であっても早く覚めてくれという気持ちでいっぱいだった。
一瞬頭をよぎったのは、今度も本当に実害がなく通り過ぎていくのか? ということだった。
こちらを見つめてくるだけで済むのか? 黒い靄の正体がはっきり見えたら?
そんな俺の思考はそっちのけで、謎の靄はやはり人型のまま寝室に入ってきた。
先程起きたときに開いていた5cm程の隙間は、そのままにしておいたのか閉めたのか、記憶ははっきりとしていなかったが、金縛りの中で視線だけを巡らせた結果、引き戸の隙間は前回と同じように開いたままだった。
部屋に侵入してきたそれは、やはりベッドで寝ている俺の足元で歩みを止めた。
そしてそれから目を話せない俺は、黒い靄のようなものが前回よりもはっきりとした人の形を取っていることに気づいた。
463: 本当にあった怖い名無し 2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:PFwAf9RO0
髪の長い女だ。
真っ黒な髪を腰ぐらいまで伸ばした女だが、顔ははっきりとしない。
完全に怯えきった俺を見つめていた女は、唐突に俺の足首を掴むとがくがくとベッドごと俺を揺さぶり始めた。
金……返せ、返せ、金……!
はっきりとそんな言葉が聞こえたが、正直その時は恐怖以外の感情なんて欠片もなく、いい年して泣きそうになりながら金縛りから逃れようと必死だった。
その時、不意に力が入り物凄い勢いで上半身を起こすことができた。
ベッドから転がり落ち、とにかくその女から逃げようと顔を上げた瞬間、既に部屋には誰もいないことに気づいた。
ふと引き戸をみると、やはり5cmほどの隙間が開いたまま。
俺は何度も戸を閉め、隙間が開いていないことを確認し、俺は再びベッドに潜り込もうとした。
しかし、俺はその時に一瞬、寒気のようなものを感じた。
もう一度部屋の中を見てみると、ベランダへのガラス戸がわずかな隙間、開いていた。
流石に戸締りを忘れた覚えのない俺は、誇張でもなんでもなく歯をがちがち鳴らしながら布団を頭からかぶって寝てしまった。
464: 本当にあった怖い名無し 2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:PFwAf9RO0
結果としてその夜、女が再び現れることはなかった。
朝、ベッドから起きようとしたときに、足首を捻った様な痛みを感じたが、特にアザやそういったものを確認することはできなかった。
ただ、俺の中で昨夜のことは夢とかではなく、間違いなく現実に起きた現象だと言う確信だけは持っていた。
それからと言うものの、俺は寝る前に寝室の戸が完全に閉まっていることを必ず確認するようになった。
その時の俺が趣味や遊びに金を使って、親から金を借りていたことに気づいたのは、多分冷静になった翌日のことだったと思う。
465: 本当にあった怖い名無し 2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:PFwAf9RO0
生活状況を改め、夢ではない心霊現象にあったことも段々と忘れ始めていた頃、東京に遊びに来ていた両親・妹・叔母・従妹にこの話をした。
妹は「何でお兄ちゃんそんなこと言うん!? いやや、叔母ちゃんらと一緒にホテル泊まる!」とか駄々をこねてたが、幽霊否定派の親父が一喝して渋々俺の部屋に泊まることになった。
逆に従妹は昔からこういう話が好きだったこともあってか、泊まりたい泊まりたいと最後まで抵抗しながら叔母に連れられて帰っていった。
親父は死体とかをよく見る職業についていたのだが「何十年もこんな仕事してて幽霊とか一度も見たことないわ。心霊写真とかも何枚も見たけど全然信じられへん」と豪語していた。
466: 本当にあった怖い名無し 2013/07/01(月) NY:AN:NY.AN ID:PFwAf9RO0
その後、正月に家に帰ったときに知ったことだが、どうやら俺はその年、厄年(しかも本厄)だったそうだ。
幽霊を見たことと関係があるのかは不明だが、母親がえらくそのことを気にして厄除けの御札を買ってくれた。
決められた方角に向けて玄関に貼らなければならないらしく、家に帰って早速貼ったのだが、1000円そこそこの御札でも何かとてつもなく頼りになるように見えて仕方がなかったことを覚えている。
あれからずっと同じ部屋に住んでいるが、再びでそういった心霊現象にあうことはなくなった。
今でもあの霊の正体はわからないが、あれから生活に余裕ができるようになったのも事実だ。
493: 本当にあった怖い名無し 2013/07/03(水) NY:AN:NY.AN ID:ntxMlRgQO
>>457-466 結構面白かった
私もよく金縛り(夢と現実の狭間)よくあるんで怖かった
この間なんて血まみれのナイフ握らされたし。
494: 本当にあった怖い名無し 2013/07/03(水) NY:AN:NY.AN ID:zQsT96jN0
だいぶ前に出ると噂の訳ありのアパートに引っ越したんだけど本当に幽霊がいてさ。
まあ最初はびっくりしたけど特に何するわけでもなく、ずっと天井を指さしてるだけだし
特に天井も変わった様子が無いからたいして気にもとめなかった。
けどある日、家に帰るとそいつが自身満々な顔でピースサインしてたもんで可笑しくて笑ってしまった。
誰かに見てほしかったけど写メには写らないんで霊感のある友人を部屋に呼んだわけ。
そしたらその幽霊の指が三本になってた。
555: 本当にあった怖い名無し 2013/07/04(木) NY:AN:NY.AN ID:JmbcyXhf0
同化する
ちょっと長いんだが聞いてくれるか。
てか勝手に書くわけだが・・・
2週間くらい前?だったか、瞬間的豪雨?ゲリラ豪雨?何か唐突にやばい雨降るやつがあったんだが、その日学校は期末考査で午前中だけだったから、俺午後には家にいて、勉強もせずに漫画読んで充実してたのよ。
んでしばらくして勉強でもすっかなー、って思ってたらたら窓からバリバリバリって音すんの。
おったまげて飛び起きたら例の雨だった。
556: 本当にあった怖い名無し 2013/07/04(木) NY:AN:NY.AN ID:JmbcyXhf0
(続き)
いつもの俺ならめんどくせーな、って外に出ようなんて馬鹿なことは思いつかなかったが、その時の俺はなぜか意気揚々として傘をひっつかんで外に出ていた。
なんかな、近所の池が決壊するところを無性に見たくなったんだよ。
そいで外に出た瞬間には激しい雨で既にびしょ濡れで、普通もういいや、行かねーってなるはずなのに俺全然さっそうと歩いてんの。
自分でもあれ?って思ったのは覚えてる。
で、三m先も白く霞んで見えない状況なのにさらっと池についたのよ。俺すげーって正直思ったw
557: 本当にあった怖い名無し 2013/07/04(木) NY:AN:NY.AN ID:JmbcyXhf0
(続き)
その池はそんなでかくねんだ。
形はひょうたん型でちょっとくびれてて、そのくびれに橋がかかってんだ。
それで橋で二分された池のでかい方にはしだれ桜が一本だけ生えてる島があって、春には艶かしい感じで咲くの。
雰囲気あるんだ。
まあ今夏だから桜の黒っぽい葉が茂ってて、何かワカメっぽかった。
池のふちにもソメイヨシノが植えられるんだが、それもワカメっぽかった。
558: 本当にあった怖い名無し 2013/07/04(木) NY:AN:NY.AN ID:JmbcyXhf0
話戻すけど、池が決壊してないのを見てがっかりした俺は、橋の真ん中に立ってそのしだれ桜をなんとなしに見てたんだよ。
視界が雨でぼんやりしすぎてあまり見えなかったが。
ほんとぼーっとしてたら雨が唐突に少しだけ軽くなったんだ。
それと同時に少しだけクリアになった視界に女の人が写ったんだ。
こんな土砂降りの雨の中、もの好きもいるもんだな、なんて自分を棚に上げてハッとした。
その女の人は、薄ピンク色の着物を着ていた。そして角ばったフォルムの傘はきっと番傘。
雨で白く霞んで細部は見えないけど、顔の白さがこっちを向いていることを示していた。
559: 本当にあった怖い名無し 2013/07/04(木) NY:AN:NY.AN ID:JmbcyXhf0
別に怖くないんだ。
表情も見えないし、感情もまったく読み取れないから。
たんなる通りすがりの人って感じで、興味も沸かなかった。
だからしだれ桜を見ていたときのようにぼーっと見てた。
感覚が麻痺ったみたいにぼんやりしてた。
ただ、黒々としたしだれ桜の上に止まっていた鳥たちの視線は痛いほどに感じていた。
そして雨が弱まるまで見つめてたんだが、あと少しで顔が見える、というところで、その人は去っていった。
ただただ奇妙で、小説みたいで、俺は感動した。
561: 本当にあった怖い名無し 2013/07/04(木) NY:AN:NY.AN ID:JmbcyXhf0
だけど最近、違和感を感じた。
見える部分がだんだん大きくなってきていることに気がついたからだ。
でもやっぱり怖くないんだ。
本当に通りすがりなんだよ。
俺にとっても彼らにとっても。
彼らにとっても?
俺はだんだんそいつらの感覚が手に取るようにわかってきた。
562: 本当にあった怖い名無し 2013/07/04(木) NY:AN:NY.AN ID:JmbcyXhf0
その感覚は、俺が彼らの目線に立って、でなく、俺の目線が彼らになって、って感じだ。
一番しっくりくる表現は、 俺と彼らが同化する という感覚だ。
俺が俺を怖がらないように、俺は彼らを怖がらない。
俺はいったい誰なんだ。
誰の思考で動いてる?
このまま意識の同化が進めばどうなる。
俺は奴らと同じになるのか?
563: 本当にあった怖い名無し 2013/07/04(木) NY:AN:NY.AN ID:JmbcyXhf0
同じってなんだ。死ぬのか?
奴らの全身が見えた時、俺はどうなる?
同じような奴ここにいないか?どうなるんだこれwww
だれか教えてくださいww
584: 本当にあった怖い名無し 2013/07/05(金) NY:AN:NY.AN ID:VKBCVIk/0
なんというか、荒れている所にすまんな
俺が体験した話だが聞いてくれ、あんまり怖く無いかもしれんけど。
593: 本当にあった怖い名無し 2013/07/05(金) NY:AN:NY.AN ID:VKBCVIk/0
赤丘(仮)
じゃあ書くわ 連続投稿できんから勘弁してくれ
幼稚園の頃、私は何でも知りたがり色々な疑問を、両親や祖父母に聞いていました。
ある日私は近辺の地名に由来があることを知り、とても興味を持って詳しく聞いていました。
地域の歴史に詳しい母と祖母は、私の言う地名の由来をスラスラと答えてくれていました。
ただ一つの地名を除いて…。
596: 本当にあった怖い名無し 2013/07/05(金) NY:AN:NY.AN ID:VKBCVIk/0
仮にそこを`赤丘`と名付けましょう。その地名だけは由来を聞くと話をそらしてしまいます。
所が何回か由来を聞くと
「赤粘土の土地だから赤、それに丘も多いでしょ?だから赤丘なのよ」
祖母が、まるで思い出したかのように教えてくれました。
同時に何かを隠すかのように語りはじめたように思えたのです。
当時幼い私でも何となく不可解に感じました。
もともとその地域は親族同士で不動産争いや、障がいのある方が生まれやすい場所です。
そして、道のあちこちにお地蔵さんや石碑があります。
その大半が建立から何百年経っており、文字も、地蔵様(?)の表情がわからないほど風化していました。
597: 本当にあった怖い名無し 2013/07/05(金) NY:AN:NY.AN ID:VKBCVIk/0
それから数年後。私は小学校に上がり土地の歴史を知ることになりました。
その時は赤丘という地名や、一連の出来事などはすっかり忘れていました。
高学年になり歴史の授業を受けている時、教科書に記載されている大きな戦が太い文字で記載されていました。
赤丘とはかなり距離が離れている地域ですが、以前家族旅行で見たことある地名でしたので、先生に質問しました。
「この戦争の名前って地名に関係することなんですか?」
私の質問に先生はいつものように語り始めました。
“後三年の役”
約千年前の、当時最大規模の戦でした。
598: 本当にあった怖い名無し 2013/07/05(金) NY:AN:NY.AN ID:VKBCVIk/0
帰宅してから後三年の役の話を。
そしてその時私は幼かった時に“赤丘”のはぐらかされてしまったことを思い出し
もう一度家族に質問してみました。
その話をすると、家族みんなが困ったような顔をしました。
「知ってしまったか」そう言わんばかりの顔です。
その時は何の気なしに「今日こんなこと習ったよ」という家族の会話に出しただけだったはずが
何やら重たい空気に変えてしまったようで、少し怖いと感じました。
599: 本当にあった怖い名無し 2013/07/05(金) NY:AN:NY.AN ID:VKBCVIk/0
ややあって話を切り出したのは祖母でした。
祖母は「御侍さんの血で赤く染まった丘、だから赤丘と言うのよ。」
ポツリ呟くように言いました。
最も激突が激しかった所が今の`赤丘`だったのです。
当時その近辺は侍の血で染まらない土はないという程のものでした。
幼い頃、親が教えてくれない理由がわかった時、鳥肌が立ちました。
`忌み地`とは案外身近にあるかもしれません。
事故やトラブルがが何故か多い土地、何故か石碑が多い土地はありませんか?
もしかしたら、それは・・・。
終わり
651: 本当にあった怖い名無し 2013/07/06(土) NY:AN:NY.AN ID:GPahO3wV0
俺の秘密
突然だが俺の秘密を晒すぜ
実は俺、何回も自分の親を殺そうとしてる
別に恨んでるわけじゃない
虐待とかもないし、いい親なんだ
でも何か「よし、殺そう」ってなる
その理由はたぶん、俺が兄の生まれ変わりだからじゃねえかと疑ってる
多分だけど、俺には兄がいたと思う
それも人工中絶で死んだんだと思う
何か「たぶん」とか多くて悪いな
両親に確認してないから不確定なの
兄がいたと思うわけはばあちゃんがたまに「いち」って呼ぶこと
(俺の名前は誠二)
近所の人が俺の年齢をよく間違えること
まぁいろいろ他もあるんだが
一番の根拠は俺がよく見る夢
何か真っ暗で暖かいところにいたら
いきなり頭を引っ張られる夢 引っ張られる途中、ずにゅうって頭からキモイ音する
何かすっげえ怒りがわくんだよ
たぶん中絶されたときの記憶だと思うんだが
もちろん直感だけど、一番しっくりくる
でまぁ俺はその怒りを晴らそうってよくいつの間にか思ってるわけ
654: 本当にあった怖い名無し 2013/07/06(土) NY:AN:NY.AN ID:GPahO3wV0
そうだ こんな話もある
あ 別の話だよひみつでもない
俺の親父が去年死んだんだが
それから給湯器がおかしい
うちの給湯器はしゃべるやつで「お風呂が湧きました」ってしらせてくれるやつなんだが
深夜にお湯も沸かしてないのにしゃべる
「お風呂で呼んでいます」ってしゃべる
うちの風呂場には呼び出しボタンもなければテレビも温度調節するやつもない
だからそんなアナウンスはじめて聞いた
修理したほうがいいっておふくろに言ったんだがおふくろは俺が寝ぼけてたって言って笑う
かれこれ一年たつけどまだ気づいてない
毎晩「呼んでます」言われるからもうなれたけど
呼ぶって誰がよ、ってよく思う それでたぶん親父じゃねえかって思う
657: 本当にあった怖い名無し 2013/07/06(土) NY:AN:NY.AN ID:GPahO3wV0
さらにもう1こ語る
まあこれが最後なんだが
昼間にお化け見た話
よくお一人様で廃墟にふらっと行くんだが
他人がお化け見た話は好きだが自分が見るのは絶対に嫌派の俺は
昼間に行く
その時も昼間に行った
だけどそこ何かすごい生臭くて
嫌になったから帰ろうと思って出口の方を向いたそのとき
こりんっ ってちょっと可愛い音がした
だけど目の前に真っ白い足首が落ちてたから俺は泣きながら廃墟の奥に走った
もし夜の話だったら「朝まで待つキリッ」て思ったかもだけど
昼間だから夜をまつのみなので焦る
焦った俺の視界の端に、カバンがうつった
生臭い正体はこいつだと確信した
658: 本当にあった怖い名無し 2013/07/06(土) NY:AN:NY.AN ID:GPahO3wV0
無性に腹たって、そのカバンを蹴っ飛ばしたら
カバンが「ぽふう」って鳴いたんだよ はっきり
怖すぎたからまた出口へ走った
そしたらまた こりんっ って何かキモイのが落ちてきた
人間色してたから多分人だと思うけど、ぐちゃって人間の赤ん坊丸めたようなふくよかな感じのやつで
すっげえ臭くて気持ち悪くて
もう必死に走った
足首にしっとりしたもち肌な肉のようなものものが当たったけど走った
昼に出るやつってたち悪いと思った 暗いとこで見たことあるわけじゃないけど
明るいから肌色も肌ツヤもよく見えたから本気でキモかった
717: 本当にあった怖い名無し 2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:D2fxTGeP0
こないだバイトの帰り急に大雨が降り出してきて傘もなかったから駅から家までダッシュすることにした
道路沿いの道を走ってたんだけど、道の脇にある公道花壇の土の中に人の顔があった
ん?顔?と思って戻ってもう一度見てみると、やっぱりあった
花壇の土の中から顔が上向きに出てる(土に埋められて耳から前が出てる感じ)
でもその花壇に人が埋まるスペースなんてない
本当に顔が埋まるくらいのスペースしかない
全く意味がわからなくて、でもとりあえず「・・大丈夫ですか?」と声をかけた
顔はずっと目を開いててずっと上を見つめながら一言、
「かわりますか?」
と言ってきた
なんて返事すればいいのか迷っていると、自分が走ってきた道の方から何か大きいスコップ持った作業員みたいな人が走ってきた
その人が近付いてくるにつれて何故か無性に恐ろしくなってきて、家まで走って逃げた
後ろからはなんか雨音とは違う叩きつける音が何度も聞こえた
家に帰ってすぐにシャワーを浴びて、その日の夜はグッスリと眠れた
よく晴れた次の日、その道を通り花壇を見てみると顔があった形跡など無く
「よかった熱でも出て変な幻覚見てたんだ」と思った瞬間
近くの建物の上のほうから「あああああああああ!!!」っていう叫び声と共に人が落ちてきた
地面に叩きつけられて仰向けに血を流してピクピクしてるその人の顔を見ると
原型を留めていないのに昨日見た花壇の顔が浮かんで頭から離れなくなった
722: 本当にあった怖い名無し 2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:jKv6eUJP0
昨日起こったばかりの出来事を書く。
昨日俺は、彼女と某アウトレットに行った帰りの道を車で運転していた。
途中、何の変哲もない赤信号の交差点があった。
俺の車の前に4台、信号待ちの車が停まっていた。「ああ、4台停まってるな」と
何の気なしに確認したことをはっきりと憶えている。
前の車の後ろにつけて車を停止し、見るともなく下のカーナビの時計に目を落とした。
午後3時35分か。
次の瞬間、後からものすごい勢いでクラクションを鳴らされた。
しかも1台ではなく、2・3台から「パ・パ・パー」と鳴らされている音が聞こえる。
なんだ!?と思って前を見ると、前にいたはずの4台の車が跡形もなくいなくなり
俺の目の前の道路はがら空き、信号も青になっていた。クラクションは
青になっても進まない俺の車に鳴らされたものだとわかり、あわてて発進した。
しかし、前に車がいることを確認し、車を止めて、俺が時計を見るまで2秒くらいしか経ってない。
前から目を離した時間は実質1秒も経ってない。その間に、信号が青になり、前にいた
4台の車が視界から消え去っているのはどう考えてもおかしい。
723: 本当にあった怖い名無し 2013/07/08(月) NY:AN:NY.AN ID:jKv6eUJP0
俺は「え?え?何が起こったの今?」と完全にテンパりながら助手席の彼女にきいてみたが
彼女も「何で今クラクション鳴らされたの??」と全くわかっていない。
聞いてみると、彼女はこのとき横の景色を見ていたらしく、車が停まったなと思ったら
クラクションを鳴らされたからびっくりしたそうだ。俺と全く同じ状況だ。ただ、前にいた
車が一瞬でいなくなったことは彼女は見てなかったので、そのことを伝えるとよりびっくりしていた。
俺も、寝不足の時など、一瞬記憶が吹っ飛びそうになることは経験しているが
その瞬間は(後からだが)記憶が途切れそうになったということをちゃんと認識している。
昨日のあれは全くそれとは違って、眠くもなく、完全に意識が繋がった一連の時間の中で
その一部の時間が飛んだような経験をしたとしか思えない。
俺だけならまだしも、彼女の証言からも、車が停まった直後に事が起きているはずなのだが。
昨日は「前にいた車が一瞬でいなくなっていた」からまだよかったものの
この調子で「いないはずの車が前に一瞬で現れる」なんて事が起きたとしたら
と考えると恐ろしい。
とりあえず、今日はまだそういう不可解なことは起きてない。
875: 本当にあった怖い名無し 2013/07/10(水) NY:AN:NY.AN ID:QaRqXnwTO
3階のオフィス
10年近く前の話
大学の帰りに近くに出来たブックオフに寄ったので、いつもとは違う道を駅まで歩いていた。8時過ぎていたと思う。
突然猛烈な便意を催した。辺りにはコンビニとかマックとかはなく、焦った俺は偶然通りかかったちょっと新しめの雑居ビルに飛び込んだ。
エレベーターを使うのももどかしく階段で二階へ上がったが、廊下を見渡してもフロア内にトイレが見当たらない。
おかしいと思ったが漏れそうだったんで見切りをつけて三階へ上がった。
876: 本当にあった怖い名無し 2013/07/10(水) NY:AN:NY.AN ID:QaRqXnwTO
廊下を見渡すと奥にトイレの表示が見えたので早歩きで向かった。
途中どっかの会社のオフィスを通り過ぎた。廊下側も窓になっていて中でたくさんの人たちが働いていたのが見えた。部外者だから変に思われないか心配したが、今はとにかくう○こが先決だった。
877: 本当にあった怖い名無し 2013/07/10(水) NY:AN:NY.AN ID:QaRqXnwTO
で無事済ませたのだが、手を洗って出てきた瞬間思わず立ち止まってしまった。
明るかった部屋の電気が消えており物音一つしない。
振り返っても同じ。廊下のぼんやりとした明かりだけがついている状態。
妙だと思いながら階段の方へ戻った。通り過ぎる時窓から部屋の中が見えたが誰もいない。
878: 本当にあった怖い名無し 2013/07/10(水) NY:AN:NY.AN ID:QaRqXnwTO
そんなはずはないと立ち止まって部屋の中を見渡すと、そこにはデスクが並んでいるだけだった。上にパソコンも電話も書類もない。ただのデスク。つか、椅子もない。
ここで初めてぞっとした。
早く出ようと廊下から階段へ入ろうとした瞬間、背後がパッと明るくなった。反射的にまずい!と思って階段へ飛び込んだ。二段飛ばしでこけそうになりながら降りた。
879: 本当にあった怖い名無し 2013/07/10(水) NY:AN:NY.AN ID:QaRqXnwTO
二階まで降りた時、上から大勢の人間が一斉に階段を降りる音が聞こえてきた。
それもカツコツとかじゃなくバタンバタンと俺みたいに二段飛ばしか三段飛ばしくらいしてる音。
びびったなんてもんじゃなかった。必死で階段を降りた。何段飛ばしだったか覚えていないがよく転落せずに済んだと思う。
通りに飛び出すと駅まで全力疾走した。心臓が胸突き破りそうになってた。
それ以来卒業までその道は通っていない。
915: 本当にあった怖い名無し 2013/07/10(水) NY:AN:NY.AN ID:qrrMCpGt0
>>879
面白かったけど、
侵入者に気付いた会社の人達が、一旦電気を消して様子をうかがってから追いかけてきたんじゃないか?
985: 本当にあった怖い名無し 2013/07/12(金) NY:AN:NY.AN ID:KiwBXVJfO
>>915
いやいやそれでも怖いだろwww
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