2. プリピャチ(ウクライナ)
1986年の
チェルノブイリ原子力発電所事故で住民が避難したため、この町はゴーストタウンになりました。現在は、放射線レベルが低下してきたため観光客が増えてきています。
3. ヴァローシャ(キプロス)
かつて、この街はキプロスで一番の観光地として近代的な建物やホテルが立ち並んでいたそうです。しかし、トルコによる1974年の
キプロス侵攻で住民が逃げ出し廃れました。現在、この場所は無人で、
立ち入り禁止になっています。
4. オラドゥール=シュル=グラーヌ(フランス)
1944年6月10日、ナチスが村人を虐殺し、廃村となりました。シラク元フランス大統領は、この村の惨劇を伝えるため、
再建せずに残すことを決めています。現在はメモリアルセンターが設立されています。
5. ボディ(アメリカ・カリフォルニア州)
19世紀には金の産業で繁栄していましたが、20世紀になると町は廃れていきました。現在、110棟の建物が残っており、見学者は内部を自由に歩き回ることができます。
6. グレンリオ(アメリカ・ニューメキシコ州/テキサス州)
この町はテキサス州とニューメキシコ州の境に位置し、かつて鉄道の町として栄えていました。しかし、州間高速道路40号線が建設されたことで、多くの人は迂回するようになります。その結果、この町は衰退してしまいました。
7. ガーネット(アメリカ・モンタナ州)
1960年代、ここは鉱山の町として知られ、住宅地と商業地として栄えていました。しかし、金が採れなくなると住民は去っていきます。1912年、火事で町の半分が消失しましたが、他の部分は良い状態で残っているそうです。
8. サーモンド(アメリカ・ウェストバージニア州)
以前は石炭採掘の場所として栄えていましたが、
現在の住民はたったの5人だそうです。この町の鉄道の駅は、まだ使用されていますが、全米で2番目に利用者が少ないそうです。
9. バナック(アメリカ・モンタナ州)
1862年、金が発見されたことにより町が誕生しました。町の創設者は医師でしたが、しばらく金鉱労働者として働きます。しかし、最終的には医師としての仕事を選んだそうです。1970年代に、最後の住民が町を去りましたが、現在でも60棟の建物が残っています。
10. カハバ(アメリカ・アラバマ州)
カハバは
アラバマ州の最初の州都です。しかし、町は川と川との合流点に位置していたため、しばしば
季節的な洪水に見舞われます。そのため、1826年州議会は州都を変更しました。現在、カハバは遺跡公園となっています。
11. キャリコ(アメリカ・カリフォルニア州)
1881年、キャリコは銀鉱の町として誕生します。1890年まで、中国やイギリスなど世界中から人が集まり、3500人が住んでいたそうです。しかし、1890年以降、
銀価格の下落で衰退を迎えました。現在、キャリコは
修復され、観光地になっています。
12. ケニコット(アメリカ・アラスカ州)
この町は、鉱山を繋ぐ中央採掘場として1909年に誕生しました。しかし、その後5つの鉱山が次々と閉鎖されていきます。1938年11月10日、最後の列車がこの町を出発しました。
13. ライオライト(アメリカ・ネバダ州)
1905年にこの町は誕生し、金の探求者や開発者、鉱山労働者などが住んでいました。しかし、1910年には産業が衰退し、1911年に炭鉱は閉鎖されます。この結果、住人は減少し10年後には全員が去ってしまいました。
14. コールマンスコップ(ナミビア)
1908年、ナミビア南部の町でダイアモンドが発見されます。その後、ドイツ人炭鉱労働者が数多く移って来ました。劇場やスポーツ施設なども立ち並び、ドイツのような町になったそうです。しかし、第二次世界大戦後、産業は衰退し人々は去りました。現在、観光するには許可が必要です。
15. アブハジア(ジョージア)
第二次世界大戦中、この集落は炭鉱で栄えます。しかし、経済の衰退や紛争によって鉱山は次々と閉鎖され、住人は去っていきました。現在はたくさんの観光客が訪れ、精巧なソビエト建築と閉鎖された鉱山を見学できるそうです。
16. ダヌシュコディ(インド)
かつて、この町は観光列車が行き来し、たくさんの人が美しい景色を楽しみました。しかし、1964年にサイクロンが町を襲い1,800人が亡くなっています。現在ではゴーストタウンとして人気の観光地になっています。
17. ヴァル=ジャルベール(カナダ)
この町は1901年に誕生し、パルプ工場で栄えました。しかし、1927年に工場が閉鎖し、町は廃れてしまいます。1960年には、70棟の廃墟を残したまま、公園に変わりました。カナダで最も状態の良いゴーストタウンの一つです。
18. セント・エルモ(アメリカ・コロラド州)
この町は、金と銀で栄えた町でした。1890年には繁栄のピークを迎えましたが、1920年になると衰退し始めます。1922年には鉄道のサービスが終わり、鉱山は閉鎖され人口は減少しました。現在でも住人は残っているものの、この場所は観光地となっています。
19. ブロウビル(アメリカ・フロリダ州)
この場所はかつてプランテーションで、所有者一家は、綿花や米、サトウキビなどを栽培していました。1836年のセミノール戦争でここは破壊されましたが、1957年にフロリダ州立公園に変わり、1970年には歴史登録財に加わりました。
20. プリマス(イギリス領モントセラト)
プリマスは、かつてイギリス領モントセラトの首都でした。しかし、1995年の火山噴火で、街の大部分が被害を受け、2年後には完全に廃れてしまいます。火山活動は続き、その後、島の半分は立ち入り禁止になりました。
21. ウィトヌーム(オーストラリア)
1946年、この町は鉱山の町として誕生します。この付近の土地では青いアスベストが豊富に採れました。しかし、このアスベストはとても危険なため、需要の減少と健康への懸念から、1966年に鉱山は閉鎖されました。
2007年には、町は
オーストラリアの地図からも消され、道路は封鎖されています。
22. ゴールドフィールド(アメリカ・アリゾナ州)
この町は1892年、金の発見とともに誕生しました。町はとても栄え、ピーク時には人口が約1500人いたそうです。しかし、5年後には産業が衰退し、町から人が消えました。現在、ゴールドフィールドは観光地となっており、地下鉱山ツアーなどもあるそうです。
23. ピチャー(アメリカ・オクラホマ州)
ここは、鉛と亜鉛の町として知られ、1913年頃から採鉱作業が開始しました。1926年のピーク時には、人口14,252人まで増えています。しかし、その後、産業が衰退すると住人は減少しました。この町は汚染問題も抱えていたため、政府は街を閉鎖して住民を移住させています。
24. クウォミノ(ポーランド)
第二次世界大戦中、ドイツ兵はこの場所に捕虜収容所を建てました。その後、赤軍の手に渡って、軍事施設になります。ソビエト連邦の崩壊で政府は売りに出しましたが買い手がつかず、今でも放置されたままになっています。現在、この場所に
5人だけが住んでいるようです。
今は観光地になっている場所も多いようです。いつか町が蘇る日が来るのかもしれませんね。