818: 本当にあった怖い名無し 2013/08/07(水) NY:AN:NY.AN ID:oH2t4wiW0
若旦那と俺とAくんが移動する荷物をトラックに積んでいると、普段あまり現場に
来ない社長が俺たちを呼んで言った。
「中崎(タカサキ?だったかもしれん)の家に行くんやろ。二階には上がんなよ」
何のこっちゃと思ったけど、倉庫として使うのは一階の土間だけと聞いていたし、
若旦那もあーはいはいと聞き流していたから気にしなかった。
三人でトラックに乗ってバカ話をしながらその家に到着。正面のシャッターを開ける。
あまり空気の入れ替えもしないみたいで、中はかび臭かった。
シャッターを開けると4畳半ぐらいの土間があり、その奥は茶の間と台所。その奥に
風呂と便所(らしい)。向かって左側に二階へ上がる細い木の階段があった。
奥行きのある家だったから二階に二間ぐらいあるんだろうなーとか考えていた。
土間を片付けて荷物を積み込み終わると、若旦那がニヤニヤしながら言った。
「・・・なあ、二階行ってみようや」
俺はその日、バイトが終わったら友人と呑む約束があったので早く帰りたかったが、
Aくんは「行っちゃいますかぁ?」とノリノリ。俺もイヤとはいえず付き合うことになった。
靴を脱いで、若旦那、俺、Aくんの順で階段を上がっていく。
やたらにきしむ木の階段を上がり切ると薄暗い廊下になっていて、右側に部屋が三つ。
入り口はフスマだった。
一番手前の部屋から開けていった。一番手前(土間の真上)は三畳ぐらいの物置。
真ん中と一番奥の部屋は6畳間で、焼けた畳があるだけでカラッポだった。
白状すれば俺も「社長がああ言ってたし、何かあるかも」とちょっとだけスリルを楽しんで
いたが、ぶっちゃけ何も起きなかった。
Aくんは「何もないすねー」とか言いながら携帯で写真撮りまくってた。
「まーこんなもんだ。帰るべ」と若旦那を先頭に俺、Aくんの順番で階段を降りた。
819: 本当にあった怖い名無し 2013/08/07(水) NY:AN:NY.AN ID:oH2t4wiW0
トントントンと俺は土間まで降りて、Aくんを振り返った。
俺に続いて階段の一番下まで降りてきたAくんの様子がおかしい。
いつもニヤニヤしてるような顔なのに、こわばった真顔で、なんでか歯だけゾロっと剥き
出して、じっと立っている。
そして、ビデオの逆再生みたいに、今降りてきた階段をこっちを向いたままで後ろ向きに
登りはじめた。
俺も若旦那も冗談か?と思ったが、Aくんはそのまま階段をトン、トン、トン、トンと後ろ向きに登っていく。進行方向を確認したりもせず、顔はずーっとこっちを向いたまま。真顔で歯を剥きだした顔のまんまだ。
Aくんは後ろ向きのまま階段を上がり切ると、後ろ向きのまま廊下の奥に後ずさって行って、見えなくなった。
なんか只事ではないと感じて、俺と若旦那は階段を駆け上がった。
Aくんは廊下の、一番奥の部屋の襖の前で正座していた。上半身がふらーりふらーり揺れていて、顔は泣き笑いというか、ホロ酔いで気持ちよくなった人みたいに目をつぶってへらへら笑っていた。
「おいA!」と何度呼びかけても反応なし。
そして、Aくんの前のフスマがゆっくり開いた。Aくんが正座したままフスマの方へ少しずつ動き始めた。
Aくんの体はそのまま部屋の中に入っていって、フスマがまたゆっくり閉まった。
血相を変えた若旦那が俺を押しのけて廊下を走り、フスマをバーンと開けた。俺も追いかけた。
Aくんはからっぽの部屋の真ん中で、身体を伸ばした気をつけの状態でうつ伏せに横たわっていた。
二人でAくんを引きずり起こした。そのとき、Aくんがずっと何かを呟いているのに気づいた。
俺にはこう聞こえた。
「さしあげますから。さしあげますから。さしあげますから。さしあげますから。さしあげますから」
そのままAくんを外に引きずっていったが、いくら呼びかけても正気に戻らない。
若旦那が携帯で救急車を呼んだ。
820: 本当にあった怖い名無し 2013/08/07(水) NY:AN:NY.AN ID:oH2t4wiW0
尻つぼみで申し訳ないけど、その後のことは断片的にしか知らない。
その後、若旦那は社長にムチャクチャに怒られてた。
事務所の衝立の向こうで話の内容はよく聞こえなかったけど、他の社員さんがポロッと
漏らしたのは、借金で店を畳む時にあの家で人死にがあったらしい。もちろん社長は知っていて、何かの手続き(お祓い?)を済ませて「きれいになったら取り壊すつもりだった」とか何とか。それ以上の詳しいことは、若旦那の口からも聞かせてもらえなかった。
Aくんは精神的な発作だろうということで入院した。
何度か見舞いに行くうちにお母さんから話を聞いた。
Aくんは夜になると毎晩ベッドから出て、床でうつ伏せに横になっているとのことだった。
あのときAくんが写真を撮っていた携帯の画像を見せてもらえないかとお願いしてみたが、「もうお寺さんに預けてありますので」とのことで、写っていたものは見せてはもらえなかった。
しばらくして俺は大学が忙しくなってバイトを辞め、やがてAくんの見舞いにも行かなくなってしまった。
最後に行った時はもうAくんはガリガリに痩せていたが、それでも毎晩床にうつ伏せに寝ていたそうだ。
軽はずみにあんなことをするんじゃなかった、俺にもなにか起きるかも…とビビっていた時期もあったが、結局、俺の身の上には何も起きなかった。今のところはね。
バイトしていた運送会社はまだあるが、こないだ帰省した時に前を通りかかったら、あの倉庫はなくなって駐車場になっていた。
821: 本当にあった怖い名無し 2013/08/07(水) NY:AN:NY.AN ID:h+GwST1g0
A君は引っ張られてしまったんだろうね……
正座したまま移動していったってのは、つま先だけでずっずっ、と進む感じ?
それとも、ほんとに正座の姿勢のまま身体が移動していったのだろうか?
後者だったとしたら相当怖いんだが
824: 本当にあった怖い名無し 2013/08/07(水) NY:AN:NY.AN ID:oH2t4wiW0
>>821
正座のまんまだったよ。
なんで動いてるのかわからなくて気が動転して「…ガンタンクみたい」
ってバカなことを考えた考えたのを覚えてる。
827: 本当にあった怖い名無し 2013/08/07(水) NY:AN:NY.AN ID:h+GwST1g0
>>824
ガンタンクwww
その感想が逆にリアルで生々しいな
しかし久々に真っ当に怖い話だった。ありがとう
A君の携帯に何が写ってたのか気になるところだね。A君が無事回復していればいいけど……
831: デリヘル待機室の話 2013/08/07(水) NY:AN:NY.AN ID:RaJ+QPScP
デリヘル待機室の話
思い出したので書き込みします
若い時デリヘルのドライバーをやってた
指名が入った女の子を指定のホテルに送って、終わったら迎えに行き待機室に戻す仕事
電話番は店長(マキシマムザ亮君激似)で、待機室から少し離れた自宅のマンションで客電を取り俺に指示を出す
で、俺から女の子に電話して詳細を伝え、車に乗ってもらう
つづきます
832: デリヘル待機室の話2 2013/08/07(水) NY:AN:NY.AN ID:RaJ+QPScP
俺のいた店はかなり小さくて、系列店含めても在籍が20人いなかった
いつも出勤してくれる女の子は5~6人くらい
俺の仕事には待機室の掃除も含まれてた。店長がかなり神経質だったので、毎日やってた
忙しい店ではなかったので、掃除で部屋に行くと女の子が誰かしらいる
俺は皆と雑談しながら水場綺麗にしたり床拭いたり
ある日、女の子たちが変なことを言い出した
「この部屋って何かあったんですか?」って
理由を聞くと、変なことがあったらしいのだ
つづきます
833: デリヘル待機室の話3 2013/08/07(水) NY:AN:NY.AN ID:RaJ+QPScP
女の子たちがいつものように雑談していると、玄関が開いて閉まる音と、靴を脱ぐ音がした
待機室の間取りを説明しておく。玄関を入ってすぐ右手がトイレ風呂
正面は短い廊下で、すぐ扉がありそこを開けるとワンルームの部屋になっている
ドア一枚隔てて人の気配がしっかり感じられた
女の子たちは「俺さんが来た」と言い合っていたが、いつまで経っても入って来ない
一人の子が見に行ったら誰もいなかった、と
暫くするとまたガチャ、バタン、ゴソゴソ…と聞こえ人の気配がしたので皆で見に行ったが
また誰もいなかったというのだ
834: デリヘル待機室の話4 2013/08/07(水) NY:AN:NY.AN ID:RaJ+QPScP
それからまた暫くして今度は俺が来たのでホッとしたと言っていた
俺は霊とか信じてなくて、その話を笑い飛ばした
妙なことで辞められても困るし、笑える話を連発して暗い雰囲気をかき消した
それから数日は何事もなく過ごしていたが、ある時俺が車で仮眠していたら女の子から電話が来た
「コンビニから戻ったんだけど、中からチェーン掛かってて入れない!」
聞けば、暇なので連れ立ってコンビニに行き部屋に戻ろうとしたら入れなくなっていると
をなわけあるかwと俺は待機室に向かった
835: デリヘル待機室の話5 2013/08/07(水) NY:AN:NY.AN ID:RaJ+QPScP
ドアを引くと、ガン!と手応えが。本当にチェーンがかかっている…
俺は悪戦苦闘して外からチェーンを外して女の子と共に中に入った
もうやだ!と切れる女の子たちを宥めてたら、
ガチャ!バン!…カツ…カツ…ゴソゴソ…
乱暴に玄関を開けて閉めた音、ヒールを脱いで何かしてる人の気配
気のせいとか上階の音じゃなく、はっきりすぐそばで感じた
全員叫んだ。俺はすぐ見に行ったが誰もいない。また女の子たちが叫ぶ
さすがの俺も店長に泣きついた
店長は15分くらいして部屋に来て、物凄く怒りながらそこらじゅうに塩まき散らかして
「悪霊退散!はい、これでいい?もうくだらねーことで騒ぐな!」と怒鳴って帰って行った
836: デリヘル待機室の話ラスト 2013/08/07(水) NY:AN:NY.AN ID:RaJ+QPScP
それで収まるわけもなく、その後何回も音を聞いたんだが、途中から慣れちゃった
女の子も段々気にしなくなった
一度だけ、シャワー使ってる音がして怖いと言われて俺も怖かったけど
それから一年くらいでその店は潰れたんだが、いる間に真相解明はできなかった
ヒールの音から察するに、同業のおねーさんがそこで死んでるとかベタな想像してみたり
まあデリヘルだと曰く付きのホテルに行ったりするから変なもんつけてきてしまったのかもね
お目汚し失礼しました
839: 本当にあった怖い名無し 2013/08/07(水) NY:AN:NY.AN ID:SCV9y6Rni
うちもチェーンが掛かってた事あったわ
自然にかかるもんでもないし不思議だったわ
なお、大家と話した結果大家が隣の部屋のベランダから渡って窓破壊して入った
中には誰もいなかった
大学生で6万の特別出費は痛かった
658: 本当にあった怖い名無し 2013/08/01(木) NY:AN:NY.AN ID:A8RLW9+g0
本気で怖いと言えばだな。
俺の経験じゃないとだけ言っておく。
駅で悲惨な人身事故が良くあるだろ。
大抵は、と言うより99%自殺なんだけどな。
あれさ、首だけホームに転がり落ちることがあるらしいのよ。
そうすると、首は横たわらず、起き上がりこぼし見たいに必ず立つんだと。
自殺者を目撃する人は兎に角何度も遭遇するようだ。
そして、首だけで立つ生首を拝むらしい。
正直、幽霊のほうが絶対に怖くない。断言できる。
685: 本当にあった怖い名無し 2013/08/03(土) NY:AN:NY.AN ID:UaMp3XK7T
ちょっと用事で南米に行ってきたんだけど、滞在先の近くの地域がどうも治安最悪らしくて。
それだけならいいけど勤め先に行くのに車でその治安悪そうな地域を通るか、ぐーんと遠まわりするかの二択だったんだよ。
同僚にもあの辺りは日本人が近づくような場所じゃないからマジでいくなよって言われてたからずっと遠回りしてた。
スリとか乞食とかと一緒に出勤って感じでひと時も安らげなかったよ。
そしたら日本に帰るちょっと前にいつもみたいに帰宅のバスに乗ってたらいきなり軍服で拳銃をベルトに携帯した連中が乗ってくるんだよ。
誰かが俺の事チクったんだと思うけどいちもくさんに俺の所にきて早口で話しかけてきて、
よく分からないと身振り手振りで説明したらゆっくりと喋ってきた。
結局それでも分からなくてケータイで会社の人に電話して、代わりに取り合ってもらって、見逃して?もらった。
なんか日本人がなんでここら辺に滞在してるのか分からなくて気に入らなかったらしい。
金でも何でもあげるから命は助けてほしい、って初めて神様にお願いしたわ。
ケータイ(cellular)、電話する(llamar)、会社(compania)、辺りの単語をスペイン語で言えなかったら多分ここに書き込むことも無かったね
お前らも外国行く時は最低限の単語を覚えていくべきだと思う。
ちなみに勤めてるのは北アメリカでスパイ容疑がかけられてるあそこです。
もっとまともな宿泊施設用意してくれよ・・・
687: 本当にあった怖い名無し 2013/08/03(土) NY:AN:NY.AN ID:JStky+jN0
30年ほど前、TVで有名な歌舞伎役者だか落語家だかが語っていた話。
この話を知っている人がいて、俺の記憶違いがあったら訂正してくれ。
その人がある地方の古い芝居小屋に公演に行った時のこと。
夜の部が終わったあと、その小屋の主人(だったと思う)から
「夜更けに舞台に幽霊が出るから見てみないか」と誘われた。
半信半疑のまま、彼と一緒に関係者が帰ったあとの静まり返った客席で待っていると
突然、サササササーッ!! という音が凄い勢いで舞台から花道を駆け抜けた。
昔、この小屋の囃子方(ツツミ?)だった男の霊なのだそうだ。
その男は音曲の腕は良かったのだが、女癖の悪さから妻との仲は最悪。
ある日とうとう、幕前に座って音曲を奏でている本番中に
嫉妬に狂った妻に幕の後ろから刺されてしまったのだそうだ。
その時に使われた凶器というのが、楽屋にあった小道具の長い青竹。
男は青竹で串刺し状態になったまま立ちあがって花道を駆け抜け、
楽屋に入るなりバッタリ倒れてコト切れてしまったのだという。
サササササーッ!!というのは、「竹の先に茂っていた竹の葉が触れ合う音」と
主人は説明していたそうだ。
子供の時に聞いた話なので曖昧な部分が多いが、ふと思い出したので書いてみた。
話の詳細や、その芝居小屋の所在などを知っている人がいたらなあと思う。
698: 本当にあった怖い名無し 2013/08/04(日) NY:AN:NY.AN ID:YdeLNrCQI
笑い声
流れ読まずに投下すみません。
初投稿の為読みずらかったらごめんなさい。
これは今から五年位前に実際に体験した話です。
当時、私は会社員で、妹は高校生でした。
その日、私は仕事から定時で帰宅し、リビングに入ってすぐソファーに寝転がって漫画を読みはじめました。
まだ夕方で、夕日が沈む前だったので電気はつけなくても充分明るかったのを覚えています。
しばらく漫画を読んでいたら何やら二階から、「キャハハ」と笑い声が聞こえてきました。
何人かの話し声がします。
あぁ、また妹が友達連れて二階で遊んでるのか。と思って、気にせず漫画に集中しようとしてたんだけど、だんだん二階で話しが盛り上がってきたようで、笑い声がどんどん大きくなってきました。
あ~うるさいなぁ。
と思いながら気にしないように我慢していたんだけど、やがて笑い声が「キャハハハハ」から、「ギャハハハハ!!!!」になり、床をダンダン叩き出しました。
しまいには、笑い声が叫び声になってきて、
「ギャヤァアアアアアアアヴヴヴヴヴヴひひひひゥボォォオオオオオ!!」
とか言いながら、リビングの天井の電気が揺れる位ダン!ダン!ダン!ダン!って蹴りまくってる。
獣の断末魔みたいな。マキシマムザホルモンのデスボイスみたいな声がずっと響いてる。
これには私もムカついて
「はぁ?ありえない!
うるさすぎて近所迷惑になるだろ」
と、さすがにキレて二階に文句言いに行くことにしました。
リビングから出て廊下を歩き、階段を登ろうとした時に、ふ…と、おかしいことに気がつきました。
699: 本当にあった怖い名無し 2013/08/04(日) NY:AN:NY.AN ID:YdeLNrCQI
廊下の横に玄関があるのですが、
…あれ…?私の靴があるだけで…友達の靴どころか…
…妹の靴もない。
え?靴がない?
じゃあ、今、この家に居るのは私だけ…!?
えっ?じゃあ…さっきの笑い声は…?
と、そこまで気づいた時に、顔をあげてしまったまま金縛りになってしまいました。
さっきまでの笑い声が消えて、家の中は静まりかえっています。
目の前には、真っ暗な階段。
シーンとした二階は、暗くて何も見えない。
一気に恐怖が襲ってきて、怖くて早く逃げ出したいのに金縛りで動けずにいたら、二階の奥(妹の部屋の方)から、…ギギ…キィィィッ…と、扉を開ける微かな音がしました。
私はもう恐怖で体中から変な汗かいて、顎がガクガクしてた。
少ししてから、
…みしっ。………みしっ。
と、誰かが床を踏みしめながら歩いてきている音がしてきました。
階段のほうに、誰かくる…!
700: 本当にあった怖い名無し 2013/08/04(日) NY:AN:NY.AN ID:YdeLNrCQI
と思ったとき、がくんと力が抜け、パッと体が自由になり、一目散に階段を離れてリビングに駆け込みました。
リビングに入ったら、すでに部屋が真っ暗になっていたのでびっくりした。
いつの間にか日が沈んでいたのです。
慌ててリビングの電気をつけて、テレビを大音量でかけて、ソファーで丸まってぶるぶる震えながら、母の帰りを待ちました。
あの時、玄関の靴に気づかなかったら、一体二階で何をみてしまったのだろう…?
二階にいったい何が居たのだろう…?
(因みに、妹が帰宅してからこの話をしたら、妹に何故かキレられ、妹は二度と二階の部屋を使わなくなってしまいました。)
妹の部屋はその後も色々怖い事があったので、機会があればまた投稿したいと思います。
長文駄文失礼いたしました。
702: sage 2013/08/04(日) NY:AN:NY.AN ID:Jr9a/ktx0
闇の大魔王
これは、看護師をしている友人Aから効いた話。
文章うまくないので、読みづらい部分とかはご容赦ください。
Aは、数年前まで兵庫にあるかなり大きな病院で救急治療室担当として働いていた。
その病院の救急治療室には、普段は倉庫として使われているドア付きの小さな部屋が併設してあった。
しかし、運ばれてきた患者が叫んだり暴れたりして他の患者の迷惑になると判断されると、
その小部屋に患者が隔離されることになっていた。(続く)
703: 本当にあった怖い名無し 2013/08/04(日) NY:AN:NY.AN ID:Jr9a/ktx0
ageちまった…ゴメン…
(続き)
ある日、完全に精神倒錯で暴れて手がつけられない状態の患者が事故で運ばれて来た。
どうしようもないので、最低限の処置をして隔離部屋に落ち着くまで入ってもらうことになった。
患者はしばらく叫んだりしていたが、だんだん「うわあああ!来るな!来るなーーー!」というような言葉が
叫び声に交じるようになった。
そのうち「開けてくれ!来るー!来るーーー!闇の大魔王が来るんだーーーー!」と言いながらドアをバンバン叩くようにまでなったり、さすがに不審に思った看護師がドアを開けると、「闇の大魔王が来る!ここには居たくない!出しくれ!」と懇願された。(続く)
704: 本当にあった怖い名無し 2013/08/04(日) NY:AN:NY.AN ID:Jr9a/ktx0
(続き)
看護師一同は、「闇の大魔王ってwww」と思ったが、最初のような手が付けられないような状態ではなかったので、普通に他の患者と共に寝かせてその時はそれで終わりだった。
しかしその数週間後、また同じように暴れる患者が運ばれてきたので隔離部屋に入れたところ、同じように
「闇の大魔王が来る!」と狂ったように怯えていた。
その後も数名の患者がまったく同じように『闇の大魔王』について怯えて話すので、看護師たちもなにかあの部屋はおかしいんだと思うようになった。(続く)
706: 本当にあった怖い名無し 2013/08/04(日) NY:AN:NY.AN ID:Jr9a/ktx0
(続き)
Aは今では別の訪問看護中心の病院で働いているので、その部屋がどうなっているかはわからないが、最初は笑い話だった「闇の大魔王」が何人もの患者から口にされるのが怖くなった、と言っている。
その部屋には本当に「何か」がいたんだろうか…それにしても、自分で『闇の大魔王』って名乗ってたんなら、ちょっとかわいいと思ってしまった。
友人は、その病院ではいくつか体験したらしいので、やはりそういうのが多い場所だったみたいだ。。
長文、オチ無しスマソ…
843: 本当にあった怖い名無し 2013/08/07(水) NY:AN:NY.AN ID:2eZvMJIA0
幽霊だお化けだの、こういう書き込み見ても信じない奴は絶対信じないだろうね。
大槻教授みたいなさ。
でも、俺のおかんはマジで幽霊を見たことあるって聞いたよ。
何でも、俺が小さいとき、近所の子供を集めて、夜にオバケごっこをしたらしいのよ。
シーツを頭から被って、目と口の無いオバQみたいな格好で子供たちを追い掛け回すみたいなね。
でさ、そんな遊びしたって、どうってことないし、お化けなんて信じて無いわけで、俺のおかんも目の前に洗い立てのシーツがあったからそんな遊びをしたと思う。
でも、その夜、真夜中に突然方耳だけに、掠れて、腹から搾り出すような低い女性の声で
「○○ねえちゃーーーーん、○○ねえちゃーーーーん」とはっきりと声が聞こえて飛び起きたら、
オヤジの肩に腰掛けた白い着物を着た女性が後ろ姿で居たそうだ。
白い着物って大昔から幽霊は白装束って決まってるけど、本当に真っ白で輝いていたらしい。
しかも、はっきり見えてるその姿は、霧に投影する映像を想像してもらえば分かると思うが、蝋燭の火のように揺ら揺らと揺れ続け、
その間も只管「○○ねえちゃーーーん」って声が聞こえ続けてたそうだ。(ちなみに○○ねえちゃんは子供のころの愛称)
慌てて電気を付けるとパッと消えてそれっきり出てこなかったらしい。
その後半年間は電気をつけないと寝られない状態なほど暗闇が怖かったと聞いた。
霊能者曰く、先祖がお化けごっこをしたことで様子を見に来たらしいって話だけど、本当かなあ?
本物の幽霊は心霊写真や映像みたいに輪郭がはっきりとは写らず、揺ら揺らと蝋燭の炎のような感じだと言ってたので、心霊写真の9割は嘘だと思う。
852: 留守番電話1 2013/08/08(木) NY:AN:NY.AN ID:qeYUzpaK0
留守電の声
本当に意味が分らないんだが、一応書いてみる。短い話。
車に携帯を置き忘れて仕事に行った事があったんだが、
その時に限って母親が電話をかけてきたらしいんだ。
だけど俺は仕事中でしかも車の中に携帯置いてあるわけだから、
電話に出る事は不可能。
俺が仕事から帰ると母親が変な事を言いだした。
853: 留守番電話2 2013/08/08(木) NY:AN:NY.AN ID:qeYUzpaK0
「あんたなんであんな暗い声で留守電の声入れてるの?」
俺は留守電自体、設定してないし。なに?暗い声って。
誰にかけたの?って言ったら、
「いや絶対あんたにかけた。「○○←俺 です。
只今電話に出る事が出来ません。」って、めっちゃ暗い声で言われた」
っていうんだよ。
もちろん俺そんなの設定してないし、でも着信履歴はあった。
怖いかわからないけど、自分的には少し怖かった。駄文失礼
895: 本当にあった怖い名無し 2013/08/09(金) NY:AN:NY.AN ID:MQYcetyz0
昨日初めて霊体験した。
夜に近くに住んでる仲の良い野良猫が何故かゴキをくわえて持ってきた。
まだ生きてるソレを取り上げようと近づくと、背後のカーテンの隙間から血まみれの女の顔が覗いていた。
四階だし人がしがみつけるタイプの窓じゃない。
超ビックリした俺は反射的に逃げようとしてタンスの角に足の小指を思いっきり打ち付けた。
怖さも忘れのたうち回る俺。
倒れる花瓶。
巻き込まれて暴れる猫。
脱出して辺りを激しくカサカサ回るゴキ。
「うはww何このカオスww」と微妙に笑顔な窓の顔。
とりあえずゴキの対処を最優先にした俺は痛みを堪えながらヤンマガで攻撃。
ゴキは飛んだ。
窓の方へ、女の顔の方へ。
人事みたいににやついていた女は「ホゥワァァ!」みたいな慌てた顔をして消えた。
それから4時間、猫はタンスの上にたてこもった。
907: 本当にあった怖い名無し 2013/08/09(金) NY:AN:NY.AN ID:9aEKD89G0
ヒロコちゃん
あ、書けるのか……
少し前にクラス会があって、話題になってしまった子供の頃の体験をまとめてみた。
よかったら聞いて。
怖くないかもしれないけど、そのときはスルーしてください。
908: 本当にあった怖い名無し 2013/08/09(金) NY:AN:NY.AN ID:9aEKD89G0
私の実家は結構な田舎にある。徒歩2分くらいで海、くらい海の近くなんだけど、
その海は、底が急に深くなってたりして、結構危ない。もちろん遊泳禁止区域。
しかも電車で2駅くらい行けばちょっと有名な海水浴場があったりするから、海水浴とかしてる人はめったにいないかな。
砂浜で、波も穏やか、水もまぁまぁ綺麗だったんだけど。
909: 本当にあった怖い名無し 2013/08/09(金) NY:AN:NY.AN ID:9aEKD89G0
私は生まれた時からずっとここで暮らしてるから、そんな海でも大好きで。
だけど、あれが起きてから、私はちょっとだけ、海が怖くなっちゃった。特に夜の海は苦手。
怪談話とは違うかもしれないけど、ちょっと不思議で、とっても悲しい話。
それは私がまだ小学生の頃。学校が夏休みに入る、少しだけ前の話。
私はその日、友達と花火をする約束をしてた。その中に、色が白くて、小さい女の子がいた。
彼女は、家庭の事情ってやつかな、小さい私にはよく分かんなかったけど、おばあちゃんと二人暮らしだった。
ヒロコちゃんっていう、名前だった。
910: 本当にあった怖い名無し 2013/08/09(金) NY:AN:NY.AN ID:9aEKD89G0
うちのママ、すごく優しくていいママなんだけど、ヒロコちゃんと遊ぶって言うとさ、いつも少し嫌な顔をした。
小さい頃は知らなかったけど、彼女のお父さん、つまりおばあちゃんの息子さんは、ちょっと問題がある人だったみたい。
知ったのは随分後だったけど、まぁお決まりの酒、金、女にだらしない人だったそう。
私は知らなかったんだけど、夜中に急にやってきて暴れたり、なんてのもご近所の間では噂になってて。
ママとしては心配だったんだと大人になった今では思うよ。
そんな訳で、その日私はママに嘘をついて、友達みんなで花火をするよとしか言わずに花火に出かけた。
ヒロコちゃんも来るってこと、隠したの。
916: 本当にあった怖い名無し 2013/08/10(土) NY:AN:NY.AN ID:vEToq2Ko0
ありがとうございます。煽りも怖いですが、規制怖いです、まじで……
(続き)午後8時すぎ。海に着くと、みんなの騒ぐ声が聞こえた。
暗いから顔なんて見えないけど、シルエットと話し声で、あそこら辺にいるなって分かったから、私も砂浜に足を取られながらも駆け付けた。
みんなは、私が着くと待ち切れなかったのかすぐに花火を始めた。
私は、ヒロコちゃんまだなんだな、って気付いたんだけど、その内来るかって気楽に考えて、その輪に加わった。
子供だけの花火って、とっても嬉しくてさ。なんかみんな変にテンションあがっちゃって、いつも以上に騒ぎまくってたのを覚えてる。
918: 本当にあった怖い名無し 2013/08/10(土) NY:AN:NY.AN ID:vEToq2Ko0
はしゃぎまくってる内に、花火が残り少なくなって、あとはメインのロケット花火を残すだけになったんだけど、ヒロコちゃんはまだ来てなかった。
流石にメインを先にやっちゃうのは悪い気がして、ヒロコちゃんが来るまで待とうって言ったんだけど、
みんなは今日はもう彼女は来ないよって。確かに、結構遅い時間になってそうだったし、結局私も賛成してしまった。
ロケット花火ってさ、別に綺麗でも何でもないんだけど、なんか子供心にぐっとくるものがあるよね?
なんだかんだ言っても私も、早くロケット花火がしたくて仕方なかったんだと思う。
921: 本当にあった怖い名無し 2013/08/10(土) NY:AN:NY.AN ID:vEToq2Ko0
いけないって分かってたんだけど、私達は海に向かってロケット花火を打つことにしたのね。
今は、本当にそんなことしなければよかったって思ってる。あれがすごくいけないことだったってことも。
ひゅーんって音を立てながら、海に向かって、1本の光の矢が進んで、それから消えてく。
ひゅーんって飛んでくロケット花火を目で追って、海を見つめてるとね、真っ暗な海面に、何かが見えたんだ。
その瞬間、誰も言葉を発しなくなったから、たぶん全員が気付いてたんだと思う。みんな横1列に並だままで、ただ波の音が響いてた。
922: 本当にあった怖い名無し 2013/08/10(土) NY:AN:NY.AN ID:vEToq2Ko0
そこにいたのは、ヒロコちゃんだった。
彼女は仰向けになって、波の動きに合わせてふわふわと浮いてた。
おかしいんだよ、けっこう遠くて、しかも真っ暗だったのに。見えるわけなんてないの。そもそもそれが人であることすら、分かる筈なんてない。
でも、なんでか全員分かってるみたいだった。私達の誰ひとり、そんな彼女を見ても叫び声ひとつあげなかった。
誰も目を逸らさない。ただひたすら、浮かんでる彼女を見てた。
924: 本当にあった怖い名無し 2013/08/10(土) NY:AN:NY.AN ID:vEToq2Ko0
遅くてごめんなさい。
次の日、私達は担任の先生に彼女が行方不明になったって聞いた。
後で知ったんだけど、一緒に花火をした全員が、昨日の花火に彼女が来ることを親に内緒にしてたんだって。
私達は、あのことを他の誰かに話すこともなかったし、内輪で話題にすることもほぼなかった。
すごく怖かったし、何故か絶対に口にしちゃいけない雰囲気だった。
そして彼女が見つかることがないまま夏休みになって、2学期が始まると、元々大人しかった彼女がいないことを気にする人は誰もいなくなってた。
ママ達の噂では、彼女のお父さんがどうかしちゃったんじゃないかってことになってるけど、本当の所は分からない。
926: 本当にあった怖い名無し 2013/08/10(土) NY:AN:NY.AN ID:vEToq2Ko0
あの時花火に参加してて、クラス会に参加してたのは、私ともう1人だけだった。
酔っぱらったその子が、泣きそうな声で呟いた言葉がとても印象的だった。
「自分で、海に入っていったんだよ。みんなが、帰れって言ったらさ、ヒロコちゃん、自分で。」
今でも思い出す。波にゆらゆら揺れる彼女と、彼女を見つめる、皆の真剣な目。たぶん一生忘れられないと思う。
暑い夏の出来事。
936: 本当にあった怖い名無し 2013/08/10(土) NY:AN:NY.AN ID:u3XLF8St0
>>926
面白かったよ。イジメとか差別とか言っちゃえばそれまでだけど、子供の悪意って怖いね。
928: 本当にあった怖い名無し 2013/08/10(土) NY:AN:NY.AN ID:qMtNPSDr0
つまり先に集まってた友達らは、ヒロコちゃんが海に入ってったのを知ってた上ではしゃいでたわけか……
変にテンションあがってたとか
今日はもう彼女はこないよとか
全員わかってるみたいだったとか
オチを知った上で読み返すと、心底ぞっとする
直接的な恐怖じゃなくて、人の無意識の中にある悪意が垣間見えるような、そんな話だね
こーいうのを待ってたんだよ
959: 本当にあった怖い名無し 2013/08/10(土) NY:AN:NY.AN ID:fczUvLt80
特に落ちもなくそんなに怖くもない話
去年の話なんだけどモンゴルのダレイラマだっけ?の寺に修学旅行で行ったんだわ
その時に聖人の遺灰室みたいな所に案内された
まー当然俺らは寺なんかに興味はなく適当にくっちゃべっていたから話を聞いてなかった奴も多い
俺の友達のMはそもそも案内された所が遺灰室だと気づきすらしなかった
遺灰室は変な臭いが充満していた
なんというか説明しにくいのだがこう、気持ち悪い臭い。多分遺体?遺灰?の臭いだと思う
最初、嗅いだ時は吐きそうになった
その日はまだ昼飯も食べていなかったってのにモンゴル市内を歩き回されたため勿論腹ペコ
そしてMは遺灰室の臭いを嗅いで
「お?なんだこの旨そうな匂い!飯か!?」と呟いた
すると周りは驚いた表情でこっちを振り向いた
先生がキレて、坊さんは苦笑い
暫くして自分のやらかした事に気がついたMは大人しくなった
960: 1/2 2013/08/10(土) NY:AN:NY.AN ID:jtH1alXY0
いいえの比率
今さっき起こった話、訳分からなかったけど怖かったので
二階の自分の部屋で、窓開け放って本読んでたんだけど
気付いたら外から話し声が聞こえてきてた
聞こえる音量は会話の内容が分からない位小さくて、
辛うじて「どっかのおばさん二人が家の前の道路で止まって談笑してるのかなー」
って分かる位
まあ普通に本読みながら聞き流してたんだけど、
何か違和感感じたんで聴き耳立ててみたんだよ
そしたら違和感の訳が分かった、話してる内容は分からないのに
「はい」
って単語と
「いいえ」
って単語が妙に大きく聴こえてくる
しかも二人がハモらせた様な感じで、無機質に聴こえてくる
「はい」と「いいえ」は交互に聴こえる訳じゃなくて、ランダムに入ってくるって感じ
文字に表すと
「ゴニョwwゴニョ は い ムニョ い い え ゴニョ?ニョ い い え ゴニョw」
って感じかな
気付いた時は
「おおー何か不思議な現象に会っちゃったぞ、音の干渉か何かな」
とか思ってたんだけど、
961: 2/2 2013/08/10(土) NY:AN:NY.AN ID:jtH1alXY0
そこからだんだん「いいえ」が混じる比率が大きくなってきたんだよね
最初の頃は「はい」と「いいえ」は五分五分くらいの割合で混ざってたのに、
あからさまに「いいえ」が聴こえる頻度が高くなってきてる
ちょっと怖くなってきて、音の干渉、偶然だろう、きっとそうだと思い込もうとしたけど
両方が止まってるのに一つの単語だけ大きく聴こえるのもおかしいよな…あれ…?
普通は会話ではいとかいいえって使わなくね…?
そこまで考えた瞬間パッと話し声が聴こえなくなった、別れの挨拶も何も聴こえて来なかったのに
何だったんだろ('ω,)?
962: 海盜 2013/08/10(土) NY:AN:NY.AN ID:f36iu/yPI
いいえの比率が大きくなってったのが凄く気になる
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