894: 本当にあった怖い名無し 2005/08/18(木) 18:15:54 ID:mDl/2gkt0
子供靴
怖いかどうかは微妙ですが。
私は北関東の出身です。子供の頃、小学校の脇に細い坂道があって、そこを上っていくと古いお宮さんがありました。
そのお宮からして周囲に杉の木が密集していて、かなり不気味でしたが、更にその裏山へ入っていくと、雑草の中に犬小屋くらいの大きさのレンガでできた祠らしきものがあり、鉄製の扉が付いていました。
いつもかんぬきが掛かっていて、開けると呪われるとか、祟りがあるという噂があったので、地元の子どもはあまり近寄りませんでした。
ある時、兄と二人で遊んでいた所、兄が急にあの家(と呼んでいた)を開けてみようと言い出しました。
私は嫌だったのですが、好奇心には勝てず、二人でかんぬきを抜いて扉を開けました。
中にはぎっしりと子供用の靴が詰まっていました。
ボロボロになったものから、比較的新しくて、アニメのキャラクターが描いてあるものから、きちんとした革靴まで。
数えてはいませんが、多分50足近くあったのではないでしょうか。
大人用の靴は一足も見当たりませんでした。
誰が何の為に集めたのかは知りませんが、とにかく不気味なものを感じ、すぐ扉を閉めて逃げました。
あれ以来、その山には登っていません。
895: 本当にあった怖い名無し 2005/08/18(木) 19:16:12 ID:j9mCg5YE0
死んだ子供の靴を「あの世まで元気に歩いて行けるように」と奉納する習慣がある、
と聞いたことがある。それじゃないか?
934: 親父RR 2005/08/19(金) 19:33:35 ID:l/Pczxg40
ヤツら
流れを変えてみるかと、俺がこの夏休みに体験した不思議な話でも投入してみますか。
二年ほど前にバイク板のとあるスレッドに影響されてオフロードバイクを買い、山の林道なんかをあちこち走っているのだが、今年はカミさんの実家の仙台へ帰るついでに自分は娘を乗せてバイクで仙台へGO!カミさんと息子は新幹線でGO!
カミさんは仙台から北へ外れた小さな町の神社の娘で、神社の裏の山は結構大きくて地元の人間しか知らないような林道や渓流がある。
俺は朝、早起きして山中を縦横に走る林道をあっちこっちと走り回っていた。
ついでに義父さんの釣竿と仕掛けを借りて渓流でスレてない大岩魚を爆釣!
人数分釣って帰って朝の食卓に上らせていたので、カミさんも子供も大喜びだった。
935: 親父RR 2005/08/19(金) 19:34:24 ID:l/Pczxg40
三日目のこと、俺は釣竿を持ち午前四時に出発。
まだ入ったことの無い林道の入り口を見付け、喜んで走り出した。
入り口から5キロも入ったところで、道は行き止まりに。
しかしそこから斜面を降りると良い感じの渓相が見える。
木に掴まりながら降りていき、早速竿を入れるた。
この日はとりわけ調子良く、尺モノも混ぜながらバンバン上がる。
あまりにも調子が良いので夢中になりながら釣り上がっていたら、突然その場の雰囲気が一変した。
明らかに一瞬前とは全く違う雰囲気で、コロコロリーリー鳴いていた虫たちの声も聞こえなくなってしまい、俺も糸を垂らしたまま固まってしまった。
薄明るくなってきたとはいえ、木立の奥はまだ真っ暗で良く見えない。
脂汗を滲ませながら辺りを伺っていると、突然真後ろから声がした!
936: 親父RR 2005/08/19(金) 19:35:06 ID:l/Pczxg40
「うぉいてヶ…」
しゃがれた何とも言えない不気味な声…俺は振り向くことも出来ない。
「おいてぃけぃ…」
なんと言っているか解らない。
「おいてぃけいぃ…」
俺の反応が無いからか、声に怒気が篭ってきたようだった。
俺は必死に、「な、何て言っているかわからねえよ…」と搾り出した。
突然、腰の魚篭が毟り取られた。
「むおらってゆぅくぅずをお…」
しゃがれた声で言うと、それの気配が消えた。
俺はその場にしゃがみ込み、しばらくは動けなかった。
真っ青になって実家に戻った俺を見るなり、義父さんは険しい顔をして
「ヤツらに会っちまったか…」と漏らした。
「今年は嫁取りの年だから獲物を沢山集めているのだな」
何がなんだか解らない俺を前に、義父さんと義母さんとカミさんはしたり顔で話をしている。
「お前さま、明日から山に入っちゃならねえ。大人しくしとれ」
義父さんにそう言われて、俺の夏休みは終わってしまった。orz
937: 親父RR 2005/08/19(金) 19:35:43 ID:l/Pczxg40
仙台から帰ってからカミさんを問い質すも、のらりくらりとかわされてしまい未だ真相は聞けず。チクショー、ナンデコンナニ立場ガ弱エエンダヨ俺ッテヤシハ…。
以上、つい先日、俺が体験した話です。
954: 本当にあった怖い名無し 2005/08/20(土) 16:11:30 ID:YTA1DkhL0
戦いを記した古書
叔父さんは古書集めが趣味で、暇さえあると古本屋巡りに出かけていた。
とある古本屋で叔父さんは、アメリカ人がインディアンと戦ったときの記録を、当時のアメリカ人が日記風に記した古書を見つけた。
オリジナルではなく、複製だったけど、その当時の年代に複製されたのは間違いないらしくて、叔父さんは大枚はたいてそれを買った。
叔父さんは、その本を自分の部屋の書斎に大事にしまっておいた。
その日依頼、なんとも寝付けない日が続いたと言う。仕事から帰ってきて自分の部屋に入ると、すでに空気が重く、悪夢もほぼ毎日見たと言う。
そんな日が数ヶ月続いて、別段体調は悪くないので「部屋に何かあるんじゃないか」と叔父さんは思い、知り合いの霊感が強い占い師に、
家に来てもらった。 占い師(おばさん)は部屋に入るなり、
「アンタ、何てもん置いてるの!!」
と凄い剣幕で怒鳴ったと言う。その目線の先には、書斎。つかつかと震える足取りで占い師は、書斎のガラス戸を開け、例のインディアンとの戦いを記した古書を手に取り、こう言った。
「これ人間の皮膚よ!!皮で作ってるのよ!!表紙!!」
その日のうちに、その本は近所のお寺に預け、供養してもらったと言う。それ以来、部屋の異様な空気も消え、悪夢も止んだと言う。
叔父さんは、話の最後に最後に俺にこう言った。
「叔父さんが買ったの(1巻)だし、あの本の続き、まだ古本屋に4冊あるんだよなぁ・・・」
都内の古本屋、とだけ記しておく。
628: N.W 2005/08/13(土) 18:45:13 ID:CnU82/r50
むしにくる
小学校5年の夏。
学校からサマーキャンプに連れて行かれた。
行き先は、島根県・三瓶山の麓、北の原キャンプ場。
三瓶山は出雲大社のおおよそ南、島根県のほぼ中央に位置し、穏やかな稜線に4つの峰を持つ1200メーター弱の独立峰で、東と北の裾野に草原が広がっている。
周囲を含めて国定公園となっていて、その北の裾野が北の原キャンプ場だ。
朝から延々、ホエザルとワライカワセミが騒ぎまくるジャングル状態のバスに揺られ、午後1時過ぎにようやく到着。
昼食だの注意事項だの、ひとしきり有った後で、それぞれのテントに落ち着く。
と言っても、なんたって10歳&11歳。考えるより先に身体が動く年だから、達也と仁と優と俺はテントの中へ荷物を放り込み、そのまま周囲の林の中へ駆け込んで行った。
「ちょっとォ、男子ィ!」
後ろから、女子たちの声が追いかけてくるが、気にせずブッチ。
どうせ、夕飯のカレー作りを手伝えって事に決まってるから。
こう言う時の遊びの第1番は、当然、虫採り。セミ、カミキリ、カブトムシ、タマムシ、時にはナナフシなんぞにもお目にかかる。籠を持っていないにも関わらず、見つけては採りまくる。大きいのが見つかれば、小さい方は放してやる。
何度歓声を上げた事か。
ふと、あっちを向いた達也が、少し離れた所にいる信夫を見つけた。
「あんなとこで、あいつ一人で何やってんの?」
なんだか泣きそうな顔をした信夫が、妙な具合で、ある方向を見つめて突っ立っている。
「あぁ?また義則と剛司らにイジメられてんじゃねえの?」
俺たちが見ているところへ、義則と剛司と透が戻って来た。ヤツらの手の中でセミが騒いでいる。
いきなり、義則がニヤニヤ笑いながらセミの翅を引きちぎった。
「うわ…」こっちで仁と優が小さく声を上げる。
629: N.W 2005/08/13(土) 18:46:04 ID:CnU82/r50
信夫が何か言っている。たぶん、もうやめてとか何とか言ってるんだろう。
「うるせえ」そう言いながら、義則は信夫のTシャツにセミをとまらせた。剛司も同じようにセミの翅をちぎり、信夫の背中にとまらせる。よく見ると、もう何匹かの翅のないセミが、あちこち信夫のTシャツについている。
「何やってんだよ、あいつら」怒った達也がそっちへ歩き出し、俺も後に続いた。
「いい加減にしろよな!かわいそうだろ」達也の声に、義則たちはこっちを向いたが、悪びれた様子は微塵もない。信夫はもう半べそ状態だ。
「何がだよ、オレら遊んでるだけじゃん」
「どこが遊びだよ、信夫苛めてるだけだろ」
「苛めてねえよ、変な事言うなよ」
「そうだよ、信夫がヨッチャンやオイラたちと遊びたいって言うから、一緒に遊んでるだけさ、な?」義則と剛司は顔を見合わせてうなづき合う。
「こんな遊び方があるかよ」
「遊んでんだよ、一緒に。だから、な」義則は透の持っていたカブトムシを手にすると、いきなりその頭を捻って胴体からもぎ取ってしまった。
「ほら、信夫。持ってろ」言われた信夫は、それに怯えながら手を差し出そうとする。
「バカか、おまえ!」俺は腹が立った。言う方も言う方だが、従う方も従う方だ。
「義則。おまえ、信夫や虫みたいな、自分よりちっぽけで、言葉を出す事さえ出来ねぇ弱いモンしか相手に出来ねえのかよ」
「何だと!」怒った義則は、行きがけの駄賃に信夫を突っ転ばし、俺に掴み掛かって来た。
身体でセミを潰した信夫が悲鳴を上げる。
俺は最初から組み合うつもりがなかったから、裏拳で義則のツラを手加減せずに殴った。
義則はあっけなく転がり、一瞬ぽかんとしていたが、すぐに顔をくしゃくしゃに歪め、剛司と透と一緒にどこかへ走って行った。
俺たちはフニャフニャと情けなく泣きじゃくる信夫の、女子が見たらパニクりそうな潰れたセミだらけのTシャツを何とか脱がせ、みんなの所へ連れて帰った。
達也が担任の本田先生に、とりあえず一応の報告をする。
630: N.W 2005/08/13(土) 18:46:56 ID:CnU82/r50
いつもは義則たちの側でおどおどしていた信夫だが、今日はあれから俺たちの側にいて、何となくしょんぼりしている。それが、具合が悪いせいだと気づいたのは、キャンプファイヤーの時だった。
「…寒い」長袖のジャージを着ながら、うつむいた信夫が消え入りそうな声で言った。
はあ?隣にいた優が驚いて、信夫の額に手を当てた。「熱ッ!」
仁が本田先生の所へ走り、先生が慌ててこっちへ走って来た。
信夫は先生たちのテントへ移り、解熱剤をのんで寝ていたが、一向に熱が引かず、ついに救急車を呼ぶ事になった。
先生たちは寝ていなさいと言うが、こんな時、寝てられたもんじゃない。
俺たちはそれぞれのテントから顔を出し、少しでも様子を見ようと一生懸命になっていた。
その時、あるテントから人影がひとつ、ふらふらした足取りで出て来た。
「義則じゃん」「どうしたんだろ?」口々に声がする。
「中山、テントに入りなさい」本田先生が注意する。が、義則はボーっと突っ立っている。
「中山、テントに帰れ」もう一度、本田先生が注意した。けれど、義則は動かない。
「中山!」本田先生が強い調子で言った時だ。
ぎぃやぁああああああああ…!!!
義則は腹の底から絞り出すような大声で叫ぶと、いきなりそこらじゅうを転げ回り出した。
「中山?!」本田先生や他の先生が駆け寄り、それを止めようとするが、あっけなく撥ね退けられてしまう。
「痛い痛い痛い痛い痛い…!!」そう叫ぶ義則の身体は、今、縄跳びの紐を地面に叩き付けるように、転がりながら上下に激しく跳ねている。顔も腕も足も、露出している部分は全て、擦り傷に血が滲んで真っ赤に見える。
「…はは、はははははは」
救急車に乗せられたはずの信夫が、いつの間にか先生たちの側に立っていて、義則の様子を見ながらあざとく笑っていた。
「覚えたか、子供」何時もの信夫とは違う、ふてぶてしい物言い。
631: N.W 2005/08/13(土) 18:47:47 ID:CnU82/r50
(何か、憑いてる?)そう思った時、ふと思い出した言葉があった。
『むしにくる』確か、昔、祖父ちゃんがそんな話をしてくれた。
余りに手酷く虫や鳥や蟇を扱うと、精霊(しょうりょう)様が代(しろ)に憑いて、それが仕返しにやって来る。その事を『むしにくる』と言うのだと。仕返しは些細な事では済まず、時として命を取られる事がある。代になったものは、精霊様が外へ出ない限り、死ぬまで山野を彷徨うと言う。
止める手立てはひとつだけ。代から精霊様を落とす事。それは、右の拳を左の手で覆い、代の胸の真ん中を強く突き、口から精霊様を吐き出させる。そうすれば、代は戻るし、虫に来られた方も鎮まるのだと。
「けどな、これは滅相な事でやるんじゃねぇぞ。精霊様は黒血になって飛び出るから、それを浴びたら、自分が今度は代になるぞ。代が何度も重なったら、今度はこの手が利かんようになって、最後は焼き殺すしか手がなくなるんじゃ」
たぶん、今の信夫はそれだろう。祖父ちゃんは滅相な事でやるなと言ったが、このまま捨て置く訳にも行かないし、先生に言った所で、理解してくれるのに暇がいるだろう。
「…い、た…い…」
義則のどこかの骨が軋むのが聞こえた。あいつがどうなろうと、知ったこっちゃないが、見続けたい光景でなし、放っておけば、信夫が代のまま彷徨う事になる。
靴を履き、信夫めがけて突進した。
「せいっ!!」
思いっきり、信夫の胸の真ん中を突き、反動を利用して後ろへ飛んでしりもちをつく。
信夫の身体も後ろへ吹っ飛び、その口からゴボッと吹き出た血が、俺たちの真ん中へ落ちた。
義則の動きが止まり、とたんに今まで静かだった周囲が、いっぺんに騒がしくなる。俺たちは、三人まとめて病院へ送られた。
そして9月。後1年半くらいは静かに過ごしたいもんだが、そうも行かないらしい。
ウザい奴はどこにでもいる。しょうがねえなあ、と思いながら小石を蹴った。
──俺は新しい学校に通う事になった。
660: 本当にあった怖い名無し 2005/08/14(日) 02:21:21 ID:72U+2Q/BO
渓流釣りに一人で出かけ砂利道をバイクで疾走~
途中右側の眼下に沢を発見!
茂みをかきわけ沢に徒歩で降りて行くと
沢の手前が2m位の崖になってる
楽勝~と思いジャンプ!
着地成功~!
顔を上げると対岸には熊がいた!
突然の出来事に熊も漏れも動きが出来ず
対岸までの距離は3m弱、沢の水深は50cm位
殺られる。・゚・(ノД`)・゚・。間違いなく殺られる
と思っていたら笑いがこみあげ乾いた笑い声が出た
不気味に思ったかどうか、何故か熊が後ずさり
そのまま茂みに消える
助かった~と思う間もなくその場から逃走
みなさん山は危険がいっぱいですよ。
661: 本当にあった怖い名無し 2005/08/14(日) 02:27:25 ID:HlT5+bDk0
>>660
北海道? それ以外?
662: 本当にあった怖い名無し 2005/08/14(日) 02:33:19 ID:72U+2Q/BO
661
東北の山間部ですがな。
669: N.W ■0r0atwEaSo 2005/08/14(日) 09:50:41 ID:+xbRRGwJ0
殺してやる
千葉だか埼玉の中学校での話。
彼女は別段、霊感めいたモノが強いわけじゃない。
だが、ある日 音楽室にてクラスメイトの横に立つ落ち武者風な霊を見た。
あまり気にもせず教室に戻り授業を受けながら
机から黒板へと目線を変えた時、目の前にこんどは女性の霊が現れた。
女性の霊から頭の中へ何度も「殺してやる」と聞こえてくる。
次第に彼女は我慢できなくなり「出来るもんならやってみろ」と心の中で言った。
すると霊はスーッと消えた。 が、次の瞬間。
黒板にはデカデカと「殺してやる」の文字が急に現れ
同時に教室の窓ガラスが一斉に割れた。
幸い負傷者は出なかった。
黒板の文字はクラスの皆も見たとの事。
合コン相手の女性から数年前に聞いた話なんで正確な学校名・地域を覚えて無いけど、本当にあった事らしいんです。
(あくまで自分がその場のノリとかで騙されて無ければですがw)
どなたか知ってる方いませんか? 新聞にも載ったらしいし・・
新聞には「窓ガラスが突然割れた」って事だけが載ったと言っていた。
恐らく10~13年前位の出来事だと思うんですが。
677: 全裸隊 ■CH99uyNUDE 2005/08/14(日) 13:15:14 ID:i609q6Vf0
知り合いのおばさん
自分が中一の時
当時小学生の弟と通学途中、もう学校がみえるというあたりで知り合いのおばさんにあった
その家には3人子供が居て、特に年の離れた末っ子の女の子は甘やかされていて
よく忘れ物をしてはお母さんに届けさせていたのを知っていたので
またか、あの子は・・・・と思いながら挨拶をした「おはようございます。」
自転車に乗ったおばさんはにこにこしながら頭を下げた
一週間ほどたった朝、母が「○○さんとこのお母さん亡くなったのよ」と言う
あのおばさんだ、事故にでも遭ったのかしら?
「癌で1ヶ月前から入院してて、もう一週間ぐらい意識が無かったらしいわよ」
あの日の事は話さなかった
生きている人間の執念というか想いって強いものだと・・・・
682: N.W ■0r0atwEaSo 2005/08/14(日) 13:26:37 ID:i609q6Vf0
エンジン
4日前、大阪から山口までバイクで帰省していた。時間は夜11時頃。
途中、交差点手前で急にエンジン音がおかしくなったのでバイクを路肩に寄せて停車した。
後ろにいた車は俺を交わして交差点へ向かって進んでいる。もちろん青信号。
とりあえず俺はバイクを調べる。エンジンがかからない。
「うわ~、これじゃ家にカエレねーよ。どーしよ」とか思ってたら、急ブレーキの音が辺りに響いた。
ふと見ると、交差点へ進入した車と、交差点の右側から信号無視で突っ込んできた車があわや衝突!
まぁぶつかりはしなかったんだけどね。突っ込んだ側はブレーキもかけずに突っ走っていった。
その後なぜかエンジン復活。原因不明。
もしあの時エンジン音の異常に気づかなかったら、今頃俺は偉いことに・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
697: 健康系@カテキン式 2005/08/14(日) 17:01:05 ID:kn59uBbm0
(1/3)
化け物蚊
九州のとある地方に残る民話。
昔々、ある所に山に囲まれた小さな村があった。村人たちは長らく平和に暮らしてきたが、いつの頃からか村に通じる山道に、牛の大きさほどもある蚊がたくさん湧くようになった。
蚊どもは動物も人も見境なく襲い、血を吸い尽くして殺したため、村は外との行き来ができなくなってたいそう苦しんでいた。村人たちの生活も日に日に苦しくなり、昔から村を守ってきた地蔵様へのお供えもとどこおるようになった。
そのような中で、信心深い老夫婦だけが乏しい衣食から欠かさず地蔵様へお供えをしていた。
698: 健康系@カテキン式 2005/08/14(日) 17:03:24 ID:kn59uBbm0
(2/3)
ある夜、一人の僧が山道を越えて村へやってきた。久方ぶりの旅人であったが、村人たちは危険な山道を怪我ひとつなく抜けてきた僧をいぶかしみ、また苦しい暮らしの中何も持たない僧侶をもてなすのも気が進まぬというわけで、誰も僧に宿を貸そうとしない。
信心深い老夫婦だけが僧を歓迎し宿を貸すと申し出たので、みなこれ幸いと押し付けるように僧を老夫婦の家へ預けることにした。老夫婦は僧に貧しいながらも心づくしのもてなしをした。
次の朝、村を発つとき、僧は「もし昨晩宿がいただけなければ、この村は通り過ぎて行くつもりでしたが、おかげで一晩ゆっくり休めました。お前さまがたの信心に免じてひとつ功徳を授けましょう。しかし今後もゆめゆめ信心を怠ることなきように。」と老夫婦に言い残し煙のように去っていった。
699: 健康系@カテキン式 2005/08/14(日) 17:05:53 ID:kn59uBbm0
(3/3)
しばらくして、化け物蚊は姿を消した。村は再び活気を取り戻した。ただ、あの地蔵がいつの間にやら祠から消えていた。人々はだれも気に留めなかったが、老夫婦だけはそのことに胸を痛め、消えた地蔵を探して回った。
あるとき、老夫婦は山道の藪の中で、化け物蚊が大量に死んでいるのを見つけた。恐る恐る蚊の死骸を見てみると、どれも血を吸う針が折れている。そして折り重なる蚊の死骸の中に、消えた地蔵が転がっていた。
村人たちは、「あの僧は地蔵の化身だったのだ。蚊どもは人の姿をして現れた地蔵の血を吸おうとして針を折って死んだに違いない。」と噂しあった。みな地蔵に感謝し、再び祠に戻すと、以前のように毎日お供えを欠かさぬようになった。
702: 本当にあった怖い名無し 2005/08/14(日) 17:39:29 ID:A8Wkdt/u0
また今週も山へ行ってしまった。北岳~塩見という一番オーソドックスなコース
特に何事もなく合宿最終日を迎え、三伏峠でサイトをしているときの話だ。
泊まったことのある人なら分かると思うが、三伏峠の水場は10分ほど下ったところにある。
部員内でのジャンケンに負けた俺はポリタンと鍋を担いで水場へ向かった。
水をくみ一休みするかと手持ちのスキットルを出し、呑んでいると不思議な雷鳥を見かけた。
今の時期は大概が茶色の毛の色だが、その雷鳥は冬毛の白に近い灰色をしていた。
変わった雷鳥と酒盛りをした後、テン場へと戻った。
帰る道々ふと思った。雷鳥はこんな標高にもいるのか?と
まぁ山にも色々あるんだろうと納得した。
714: 本当にあった怖い名無し 2005/08/14(日) 19:57:51 ID:peP7e7780
こっち向き?なので貼ってみる。
803 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2005/08/13(土) 17:12:38 ID:XMfuPTPq0
>>795
それ読んで思い出したよ…orz。
一人暮らしの頃、単独で夏山に行き、道に迷って岩壁の直下に出たんだけど、
どうもなんか漁港の臭い(つまり、魚の腐ったにおい)がしてきて、直感で
“これはやばそう”と思い、元来た道を引き返し、何とか脱出出来たのだけど、
多分、あのまま進むと、「あった」んだろうなぁ、墜落したご遺体が。
(自分もそうなる可能性も高かったんでそれを確認する余裕がなかったです)
ちなみにそこはロッククライミングでも有名な山でした。
微妙にスレ違いゴメソm(_ _)m。
720: 本当にあった怖い名無し 2005/08/14(日) 23:09:06 ID:72U+2Q/BO
追って来た物体
660ですが、もう1つ
これまた渓流釣りに行った時の話
新しい釣り場探しに愛車にて出発!行き先はまたまた東北地方
地図で現在地を確認しながら川沿いをひたすら山奥に!
2時間も進むと車も通れそうも無いジャリ道になる
そろそろ沢があるはずなんだがな~と思いながら地図を見ようと
した時に、何処からか叫び声がする!
なんだ?何かあったのか?と辺りを見回し息を潜めるが異常無し
なんだったんだ?と思いながらその時は登山者か釣り人が
足でも滑らしたか位にしか思わなかった
まぁいいや、行こ行こと奥地に進む、そこでRV車を発見!?
よくこんな奥まで車で来たなぁ、あ~あ傷だらけじゃん
それに邪魔だ通れないじゃないか!運転者いないのか!釣りか?
どこの馬鹿だ!と思いながらRV車の後方の茂みにバイクを停める
そこからは徒歩で道なりに進んで行ったら500mも進まないうちに
反対側から叫び声が!なんだ?
声の方からは叫びながら男女4人組が走って来る!
オイなにがあったんだ?と問いかけるが返答は無し
ただ叫びながらひたすら走って来る
4人組の異常な行動に身構えるが4人組は私を素通りして行く
そのうちの1人が、あんたも逃げろ~殺されるぞ!
と言うので、また熊かよ。・゚・(ノД`)・゚・。
と思いながら4人組の後を追いバイクの方へと走る
私がRV車の所まで戻る頃には4人組は車内に
その場で草木を薙ぎ倒しながら旋回し走って行く
私もバイクで後を追おうとエンジンをかけた瞬間追って来た物体の
正体判明!!マジかよ~
729: 本当にあった怖い名無し 2005/08/15(月) 00:26:48 ID:gFvO9a8sO
720続き
追って来た物体の正体はまたもや熊でした
しかも以前遭遇した熊より確実にデカイ
うぉぉぉ~Σ(゜д゜lll)
これは叫びながら逃げたくなるわ!
と思いつつバイクで逃走!
ヤバイ!ヤバイ!追い付かれたら死ぬ!ぜってぇ食われる!
顔に葉っぱや枝か当たろうが痛みは無視!?
食われるよりマシや~とアクセル全開!
その時前方にさっきのRV車が現れる
劇的ショック(゜Д゜;)
こいつ遅すぎるわ!はよ行け!さっさと行け!
追い越すスペースなんかありゃしねぇんだ!
おまえが速く走らんと俺がヤバイんだぁ~
後ろにゃ熊!前にはRV車!完全に俺の命はRV車に握られてる
何度パッシングやホーンを鳴らしたかわからない
車内からは血相変えてこちらを見てる
わかってる、おまえらの目線の先にはいるんだろ、奴が!
わかってるから速く走れ~
ミラーを見ると奴はまだいる、ひたすら追ってくる
俺がなんかしたのかよ、多少脱線した人生送って来たが
間違ってもオマエにゃ迷惑わかけた事は無いぞ~熊よ!
どの位走っただろうか、Y字路に差し掛かりRV車は右に
私は左に曲がり後ろを振り返って見た、いない、奴がいない!
ヤッタ━ヽ(゜∀゜)ノ
794: 本当にあった怖い名無し 2005/08/15(月) 23:57:39 ID:gFvO9a8sO
729の続き~
無事に生き延びだ俺はそのままガススタ直行し
愛車に給油後、自分はベンチに座りこんだ
はぁ~釣りやめようかなぁ~イヤ待て渓流だけやめようか
等と考えながらコーヒーを飲んでいたら
店員が何かあったんですか?
バイクは汚れが酷いしお客さんは疲れてるようですよ
店員に事情を説明すると
マジですか!よく助かりましたね~運がいいですよ!と言ってきた
ありがと、悪運の間違いじゃないの?と私が言うと
店員は返答に困ったのか話をそらした
追われた車はどうなったんですかねぇ?
確かに気になる、気にはなるが確かめたくは無い
そもそもなんで追われてるだ?普通はプーさん逆に逃げるぞ?
疑問である(*-゛-)ウーン・・
そのうち店員が、いらっしゃいませ~と外に駆け出して行った
その先にはあのRV車が!彼らも生き延びたのである
725: N.W ◆0r0atwEaSo 2005/08/15(月) 00:23:59 ID:d9Sk4sow0
ヘビを踏む
大学1年の春。
なじみのバイクショップのツーリングに参加した時の事。
今日の行先は奈良・大台ヶ原のちょっと手前にある小処温泉。
トップはベテランの滝さん。2番手をバイク歴2年目の健太が行く。
本人は一番手に行きたかったらしいが、団体の時は、ペースメーカーになれる人間が先頭を走らないと、どえらい事になるから、却下されたらしい。
今日のメンバーは割に老頭児が多いので、行かせてやってもいいんじゃないかと一応言ってみたが、『健太は熱くなるからダメ』と先輩諸氏に否決された。
俺は久々にトリ(最後尾)を行かせてもらう。
目的の山鳩の湯までは何度も行った事がある。当然、途中で休憩する所も全部わかっているから、多少ライン(車列)が切れたところで何にも心配ナシ。のんびりゆったり。
一方、健太は、市街地はおとなしく走っていたが、山間に入り、他の車輌が少なくなって来たらもうどうにもガマンがならず、トップを抜いてさっさと行ってしまったらしい。
俺が最後に喫茶店へ入った時、奴さんはみんなから意見されている真っ最中だった。
「おまえな、団体の時は団体らしくしなきゃダメ」
「あー、だってかったるくて…」
「ばか。みんなで行ってる時にテメェ勝手に事故ったりしたら、周りに迷惑かかるって事ぐらいわかんねェのか。」
「まったく、ヘビでも踏んだらどうすんだ」
「え、ヘビ?なんで?踏んじゃったよ?」
健太のあっけらかんとした一言に、ベテラン・中堅連中が固まる。
他所ではどうだか知らないが、ウチでは伝統的に、春の山でヘビを踏んだ奴は絶対に、どうって事のない場所で転倒し、そのままバイクごと崖から転落する。単独、団体にかかわらず、例外は無い。
そう聞かされても、健太は怖がることなく、反対にケラケラ笑っている。
「ウソだよ、そんなの。メェーシンだ」
726: N.W ◆0r0atwEaSo 2005/08/15(月) 00:24:58 ID:d9Sk4sow0
コーヒータイムも終り、再び俺たちは走り出した。
左手はダム湖へ続く川、右手は崖。この辺は道幅も広いし、タイヤをとられるような路面の荒れもない。健太もおとなしく走っている。
緩やかな右カーブを抜けると、100メートル程の直線、そして大きな左カーブ。
先頭の滝さんが直線の中程まで来た時だ。突然、ラインから横倒しになったバイクと人間が左へひゅっと飛出し、ガードレールの隙間からそのまますっと向うへ落ちた。
全車停止。一目散に駆けよる。
健太とバイクが並んで横たわっている。健太!と呼んでも動かない。
春の山道は崖から落ちた石が結構ある。東さんが手頃なのを一つ拾って健太にぶつけた。
生き・死にを確認する為だ。右太股に確認石をぶつけられた健太が動く。生きている。
“韋駄天”元木さんが、ダム湖そばの公衆電話へ向ってかっ飛んでいき、ショップのマルちゃんは写真を何枚か撮った後、店へバイク回収用の車を取りに戻った。
用意周到なベテランたちの持ってきたロープでバイクは引上げられたが、健太は腰が痛いというのでそのまま。
ヤツは、だいぶ大きなヘビを踏んだらしく、バイクは自爆事故とは思えないくらいメチャクチャに壊れていた。
結局、健太は尾てい骨と右大腿骨他幾つかの骨折で入院、バイクは廃車。
「ばかやろう、ヘビを踏んだらとんでもねぇ目にあうぞ」
本人は今、若葉たちに一生懸命そう教えている。
727: N.W ◆0r0atwEaSo 2005/08/15(月) 00:25:51 ID:d9Sk4sow0
大学1年の夏。
8月に弟と山形への旅を決めたので、メンテナンスをしてもらおうと行きつけのバイクショップへ顔を出した。
「こんちわーっス」決まりの挨拶をすると、店のマルちゃんとしゃべっていた人物がくるりと振り返った。
「あー、ナイトぉさん。おひさデスッ!」
満面の笑顔で健太が迎えてくれた。
「俺は内藤さんじゃねぇってばよ」どうしてか、コイツが“Nightさん”と呼んでくれると、誰がどう聞いても“内藤さん”に聞こえる。「もう、身体いいのか?」
この春、ショップから出掛けたツーリングで、健太はベテラン勢の言う事を聞かず、一番の禁忌とされる蛇を踏んでのけ、挙句に崖下へ愛車共々転落して重症を負ったのだ。
「はい、先週退院して、一昨日ボルトも抜けました」
「夜風さん、参っちゃいますよー。健太、もう走ってんですよォ」
「ダイジョブですって。へたに歩ってるより、バイク乗ってる方が楽なんス」
困ったような顔のマルちゃんの横で、健太はけらけら笑っている。
「でね。うちの親が、あん時お世話になった皆さん、良かったらウチへ来てもらえって言うんスよ。ちょうど、家改装してキレイになったんで、その祝いもするからって。ウチ、香落渓の方なんスけど、どうスか?」
「そりゃ、嬉しいけど、大勢で押しかけちゃ迷惑だろうに」
「ウチ、田舎ですもん、10人や20人くらい平気です」
結局、連絡の着いたメンバーの中から、滝さんと東さんと元木さんと俺が、健太の実家へお邪魔する事になった。
728: N.W ◆0r0atwEaSo 2005/08/15(月) 00:26:31 ID:d9Sk4sow0
奈良・香落渓は三重県との県境にある曽爾村にある。
この辺りは室生火山郡の中にあって、ハイキング好きにとっては嬉しいコースが幾つもあり、殊に、健太の家のある奥香落渓の方は、奇岩絶壁の名所がたくさんある。
俺たちが到着すると、早速ご両親が丁寧に深々と頭を下げ、お礼を申し述べて下さった。
滝さんが年の功で丁重に返答し、常識の少ない俺たちは、後ろで同じように頭を下げる。
それを健太が遮って、俺たちを家の中へ案内してくれた。
既に膳が用意され、料理や飲み物がぎっしりと、いったいこれだけの量を誰が食べるんだ?と言う程並べられている。
そうそう酒の飲めない俺は、食う方に回るが、それでも腹には限りがある。ましてや初対面の他人様の家で、あんまりな醜態を晒す訳には行かない。
途中でトイレに立った健太が、なにやら包みをひとつ持って戻って来た。
「ウチ、何にもねえと思ってたんスけど、これから蔵バラすのに開けてみたら、やっぱそれなりに茶碗とか出て来て、一応全部母屋の方へ出してあるんスけどね…で、これ1個、訳わかんないんスよ」
布包みの中には、白い紙にくるまれた、茶碗が入っていそうない大きさの箱が一つ入っていた。
「この下が変わってるんス」と言いながら、健太が紙をやや乱暴な手つきでめくった。
その中には、真っ黒な紙でしっかりくるまれた上、赤い細い紐で十文字にきっちりと結わえられた箱が入っていた。
「これ、俺がもらったんスけど、中身は親に聞いても、何だかわかんねえし知らないって言うから」健太の親父さんは黙ったまま、うんうんとうなづいている。「滝さんとか、こういうの詳しいって、前に誰か言ってたから、今日見てもらえりゃと思って…」
「まあ、見るくらいならいいよ。わかるかどうかは別だけど」
「お願いしまっス」健太が箱を滝さんに渡し、滝さんが赤い紐を解こうとした時だった。
いきなり、俺の携帯が最大音量で響き渡った。
「およっ!!」
その場の全員の手が止まった。
730: N.W ◆0r0atwEaSo 2005/08/15(月) 00:27:42 ID:d9Sk4sow0
一番驚いたのは俺だった。マナーモードに設定してあったはずなのに、なんで?
すいませんすいませんと謝りつつ、開始ボタンを押した。
とたんに、母の大声が飛び出して来た。
『ダメよッ!!その箱開けちゃダメッ!!』
その場の全員に聞こえる程の絶叫だった。耳が痛てェ。
みんなはさっきのポーズのまま固まっている。
もしもし、母さん。どう言う事?そう聞きたかったが、母の第2声の方が早かった。
『外法箱なの!触らないで包みなおして!!』
滝さんが思わず箱を畳の上に置いた。
『わかった?!ねえ、聞こえてるの?』
きぃいいい………んと耳鳴りがするのをこらえ、少しトーンの下がった母に声を返す。
「ああ、聞こえたよ。で、どうすりゃいい?ただ包んどきゃいいの?」
『白い紙で包んであったでしょう。それで元通りに包んで。それから盃か何か小さい入れ物に塩を盛ってその上に置いてみて。最初は塩が溶けて流れるけど、そうね、7回目くらいで溶けなくなるはずよ。そしたら最初の袋に入れて、お蔵に納めて。後は私が何とかするから』
俺は母の最後の言葉を端折り、その指示をみんなに伝えた。滝さんが引き攣りながら、箱を白い紙でくるみなおし、健太が台所から塩壷と盃を取って来る。
みんなが見守る中、塩は盛ったしりから飴のように溶けてしまった。
健太が慌てて替えの盃を取りに走る。
そして2回目。先程よりはゆっくりだったが、やっぱり塩は飴のように溶けた。
3回目…4回目…変化が現れたのは5回目だった。塩は半分溶けたが、半分は粒が残っている。6回目は、湿ッ気ているが、ようやく溶けなくなった。
そして7回目。母の言った通り、塩は湿ッ気もせず、溶けなかった。
箱の入った包みを手にした健太が、泣きそうな顔で俺に言う。
「すんません、ナイトぉさん。一緒来てもらえないっスか?」
「いいよ」でも、内藤さんじゃねぇってば。
731: N.W ◆0r0atwEaSo 2005/08/15(月) 00:28:13 ID:d9Sk4sow0
夜が更けて、強い雨が降り出した。
雷も近い。
朝までに晴れて欲しいな。
そんな話を寝床の中でしていると、突然、何処からともなく、かすかなピシピシピシと言う音が聞こえ、続いてドーン!!ともバーン!!とも取れる音が地響きと共にあった。
落雷か?きっとそうだ。
飛び起きて窓から外を見たが何も見えない。
相変わらず、雨脚が強い。諦めて眠りに就いた。
朝になって、俺たちは雷が蔵に落ちていた事を知った。
蔵は外側だけを残し、中はすっかりきれいに焼けて、屋根すらなくなっていた。
偶然、ねえ…きっとそうだよな、うん。
みんなで無理やり納得し、香落渓を後にした。
強い雨に洗われて、道路も山も輝いて見えた朝だった。
779: 名無しステーション 2005/08/15(月) 20:35:31 ID:bPYmCyZD0
モノトーンの世界
お初で御座います、関西の山での実体験です
今から20年以上前の話ですが、ある自然歩道を散策していて、急に周りの空気と景色が一変してすごく恐ろしいと感じました、
そこに到達するまで感じていた 音や皮膚感などが全く感じられなくなり
虫や鳥、草木などの生物の生息してる生命体が居る感じ 風や空気などの自然の息吹の感じ等が全く感じられなく 空を見るとさっきまでの青空が 灰色の曇り一色 周りの景色もモノトーン
自分の歩く道が前にどう続いているのか森一色で見分けられなくなり、自分の足元の土の道の踏跡だけを頼りに 、親から聞きかじったおぼつかないお題目をぶつぶつ唱えながら歩きました。
そうすると いきなり目の前が明るくなり さっきまで感じらられなくなった 生物感 自然感が回復して異空間らしきところを 抜けたと 安堵しましたが 背中に何か視線を感じあわててその場から脱兎のごとく逃げ出しました。
そのときに感じた感覚は 自分の居る場所では 全く一人っきりで孤立した感じ ほかの生命体の存在が全く感じられない状態で 抜け出した後からとてつもなく恐怖を感じました。
この場所については 実在の自然歩道の経路で後日談がありますが
長文になりましたので また後ほどと言う事で 失礼致します。
826: 本当にあった怖い名無し 2005/08/16(火) 23:49:34 ID:ZIw9O7uv0
696 :689:2005/08/01(月) 12:35:56 ID:YL2WJJlW0
続いて漏れが経験したヤツ
飛騨小坂ら辺の御嶽山もふもとだ。名前は忘れたが、
なんかスゲー崖が有名な所だ(分からなくてスマソ!)霊マニアにはなかなかよい所だ。
本当に色々見させてもらった。8人乗りでも逝った訳だが。
霊に詳しい椰子が色々と説明してくれた。
まじで怖かった。好奇心旺盛で怖がりでも何でもない漏れがガタガタ震えていた。
車のミラーに赤い浮遊したものがイパーイ写って、追いかけてきた。
車のエンジンがかからなかった。
車のハンドルが勝手に崖の方へいってしまったり、
たくさんの動物霊や木の枝の間を通っていくなぞの細長い浮遊物。
そして漏れの体の痺れ。息がしにくい。
外に出た。へんな「ボォーッ」っという意味不明な音。何かが後ろから追いかけてきた。
急いで車に乗った・・・・・エンジンがかからない。
同行した椰子らではない、何かに首を触られる。
車の窓をふとみると、また赤い物体。車の中に緑色の意味不明な浮遊物が入ってきた。
そして、ラストが火の玉。怖かった。怖かった。車が動いた。
よかった・・・。
逝ったのは全員大人。みんな半泣き、みんな震えていた。
これはネタではない。本当にネタではない。信じてくれ。
逝きたい椰子は5人以上で2人くらい霊感ある椰子入れて逝ってこい。
だけどふざけた真似はよせ。冗談ぬきで氏ぬぞ。
843: 本当にあった怖い名無し 2005/08/17(水) 09:52:32 ID:Gqc7Addj0
山って程のもんじゃないんだろうけど、
小学生の頃、友達の家の近くの裏山みたいなところに2~3回行った事があるんだけど、
そこにヤ●●キのトラックが乗り捨てられてた。
絵やトラックの汚れから察するに結構古い奴だが、破損はしてなかった
何で乗り捨ててあるんだろ?と不思議に思ったけど、
特に興味を引かれたわけでもなく、小川でカニを捕まえたりして遊んでた。
6年ぐらい前の話。只の廃棄だと思うけど、何故・・・?とも思うわけで。
ちょっと不気味だった
873: 本当にあった怖い名無し 2005/08/18(木) 03:06:00 ID:+pGKxNMY0
オバちゃん
大阪の生駒山は街からも近く、標高も650mほど。
小学校の遠足や中高年の日帰り登山など、市民の憩いの場となっている。
私はジョギングが趣味なので、よく走って登っている。
場所によっては山を管理する事務所の車が通るための細い舗装道路があり
それを上手く利用すれば絶好のジョギングコースになるからだ。
ある日、夕方近くだったが、何回も走ってるコースだし途中で暗くなっても
生駒山なら平気だと思い出発した。
頂上付近の折り返し地点を過ぎて後は下るだけ。
空はまだ明るいのだが、山には当然木があり、その下は予想以上に暗い。
日もどんどん暮れていく。私はちょっとどきどきしながら走り続けた。
すると前方から人が登って来るのが見えた。
もうかなり暗くなっていたが別に驚きはしなかった。
なぜなら生駒山はお手軽に登れる山なので、夜明け前に登ってくる人もいるからだ。
すれ違う時に声をかけられた。50~60歳のオバちゃんだ。
874: 本当にあった怖い名無し 2005/08/18(木) 03:09:40 ID:+pGKxNMY0
続き
オバちゃん「ハァハァ、山頂はあとどれぐらいですか?」
私「・・・・・!」
「う~ん、20分ぐらいですかねぇ」
オバちゃん「アアそうですか、アリガト~」
そのオバちゃんは農家のオバちゃんがかぶるような日よけ付きの帽子に
服も上下農作業時に着るような服装だった。
私は結構驚いた。
なぜならそのオバちゃんは全身真っ赤だったからだ。
服装も真っ赤、顔も真っ赤。顔は大家マサ子みたいだった。
オバちゃんはヒイヒイ言いながら暗い山道に消えていった。
私は山道を下りながら
「なぜ真っ赤なのだ?しかもオバちゃん・・・・。
山頂にケーブルカーの駅があるとはいえ、この暗い中をたどり着けるのか?
顔が赤いのは化粧か?それとも苦しいからか?」
と何度も考え続けた。
後日ラジオで「玄関をのぞく真っ赤な人間」の話を聞いてゾッとした。
でも私が遭遇したのは間違いなく人間だった。
霊体験ではないが結構驚いた経験だった。
893: 本当にあった怖い名無し 2005/08/18(木) 18:12:49 ID:Fw+KCz9y0
>>874
「玄関をのぞく真っ赤な人間」って
新耳袋で紹介されてた「赤真似」に似た話?
九州出身で中野在住のとある漫画家の所に
全身真っ赤の女(自称「妹」)が尋ねてくるやつ・・・
薄味な話が多い新耳袋の中ではかなりインパクト有ったよ。
山怖じゃなくてスマヌ
878: 本当にあった怖い名無し 2005/08/18(木) 12:32:58 ID:zjqKxW6C0
大学生のころ、とある原生林で植物の調査をしていました。
毎週通うので何か変化があるとすぐ気づきます。
ある日、下山中ものすごく生臭い悪臭に気づきました。さらに
多数のハエが飛んでいます。
同行していた者と「死体でもあるのかな」と半分冗談であたりを探しました。すると
使い終わって裏返ったゴム手袋(手術用のような薄いもの)と、女性者の靴が片方が見つかりました。
悪臭の源泉は見つからなかったが、十分肝が冷える思いをしたので、急いで下山しました。
翌週行くと、悪臭、ゴム手袋、靴は綺麗さっぱりなくなっていました。。。
誰か埋められてるのかな。
マジ怖い。
898: 本当にあった怖い名無し 2005/08/18(木) 20:12:44 ID:DbMikNcw0
作り話。 これは架空の話。
山の神と戦う役目を持った一族がいる。
と言っても荒唐無稽な漫画やアニメの世界のようなものではない。
別に特殊な能力を持っているだとか、
特別なご神体の武器を持っているだとか、そういう物ではない。
神社の宮司みたいな仕事はしているが、いたって普通の家と、
平凡な人間の血筋だ。
その昔、里に恐ろしい化け物が迷い込んできたのだという。
里の人間は総出でその化け物を追い払おうとし、ついに山の中に追い込んだ。
しかし、どうしてもその化け物を殺す事が出来なかった。
以来、その里は化け物を山に封じた形で、化け物が山から下りてこないよう
見張っている。
その見張りと、山の神つまり化け物が降りてきた時に追い払うのがその一族の役目だ。
「ご先祖様は押し付けられたようなものだ」一族の長、つまり今代の跡継ぎは言う。
里の中で立場が弱いか何かで、嫌な役目を押し付けられたのだと。
「滅多な事は言えないけど、本当は化け物じゃなくてエッタとか咎人とか、そういうのを山に
厄介払いしたんじゃないのかな?」彼はそう言う。
事実、少なくとも彼の曽祖父の代から山から何かが下りてきたなどという事は聞かないそうだ。
しつこいようだが、あくまでも作り話。
955: 本当にあった怖い名無し 2005/08/20(土) 16:21:21 ID:obm9Q4jI0
山小屋の都市伝説
散々外出だろうが、山小屋で、五人いないと、
成り立たないゲームをして遭難から生き延びた大学生たち?みたいな話あるじゃん。
あれって結局都市伝説なの?それとも、実際に起こった事件?
956: 本当にあった怖い名無し 2005/08/20(土) 16:26:11 ID:KndD94OX0
>>955
詳しくプリーズ
957: 本当にあった怖い名無し 2005/08/20(土) 16:33:26 ID:obm9Q4jI0
>>956
外出のはずだけど。
多分山の怖い話じゃ代表格。説明が難しい。
四人の学生たちが、雪山で遭難して、
体力を温存するために、小屋の中で、四隅にそれぞれ陣取って、
端から端へと、歩いて行って、次の人にタッチしたら、タッチされた人が
そこを移動して、部屋の端に行くみたいなゲームをしてて、
それで何とか生き延びるんだけど、よく考えたら、このゲーム五人いないと
成立しないから、生き延びた後、雑誌とかでインタビュー受けてたらしいんだが。
世にも奇妙の「雪山」で似た場面があるから、それ見てくれたら分かると思うけど。
この話、十年前くらいのオカルト系雑誌ではどこでも「事実」として書かれてたから、
本当なのかなあって気になってた。
961: 本当にあった怖い名無し 2005/08/20(土) 16:42:19 ID:yAp6g6Md0
>>956
955ではないけど
交霊会の一種で
「真っ暗な部屋の中で、四隅ABCDに一人づつ人間が立つ。
まずAは壁沿いにBのところへ向かいBの肩を叩く、AはBの場所に留まり
Bは同じく壁沿いにCの方へ行き、Cの肩……と、これを繰り返すと
Dは元Aが居た誰もいないはずの角で誰かの方を叩けることがある」
というのがあり、多くの怪談で利用されている。怪談ギミックの一パターン。
都市伝説とは意味が違うかな。
これは昔、イギリスで交霊会が大流行した時に考案されたと聞いたことがあります。
963: 本当にあった怖い名無し 2005/08/20(土) 16:53:53 ID:obm9Q4jI0
>>961
イギリスの交霊会かあ…。あの国こういうの大好きですね。
ただ、この山小屋の話ってアメリカの事件だった記憶があるんですよね。
このイギリスの話を元に、改編されて広がったのかなあ。
80年代にはすくなくともこの形で広がってたっぽいです。事実だったのかは不明か。
情報サンクスです。
969: 本当にあった怖い名無し 2005/08/20(土) 19:56:03 ID:yAp6g6Md0
963>>
4隅の話、私が最初に聞いたのは小学校6年の修学旅行、
当時、流行っていた「こっくりさん」怪談で、舞台は学校の教室でした。1983年。
イギリス交霊会云々は、心霊主義の文献を和訳編纂していた友人から聞きました。
部屋の四隅の周行を伴う儀式はもっと古い時代からも見受けられますので、
深く探ると面白いかもしれませんね。
スレ違い失礼、お詫びに山の話を投下します。
971: 本当にあった怖い名無し 2005/08/20(土) 19:57:12 ID:yAp6g6Md0
む、タイミング悪かったかな?
妙な会話
宮崎に住んでいる親戚のおじさん談。
近所の山に趣味の写真を撮りにいった時の話。
山中を移動していると、前方の藪から
「これは駄目か」「駄目だ」
と声がする。声は
「駄目か」「齧っても動かないのはもう駄目だ」
と続く。妙な会話だと思って、藪を抜けてみると
その先で老婆が死んでおり、足元には2匹の蛇がトグロを蒔いていた。
おじさんは、なんだか恐ろしくなって「ウォー」と奇声をあげて蛇を威嚇。
2匹の蛇はスルスルと去っていったそうだ。
蛇の噛み跡などは、探す気にもならなかったそうです。
(老婆は山菜取りにきて心臓発作で死んだ近所の方でした)