360: 本当にあった怖い名無し 2006/01/10(火) 23:42:15 ID:2E4sj/WP0
続き
途中で気付かれてないか心配になり、
何度か振り向いてその集団を見たんですが、明らかに異常な人ばかりでした。
目の焦点が合ってないようなのに必死で会場を見つめてるような…
上手く表現できませんがそんな顔してました。
中にはもんぺ?のような服や、時代劇に出て来れそうな格好の人も多く混じってました。
恐怖心で泣きそうなくらいの限界の状態でしたが、何とか会場に着けました。
通夜に集まった人が大勢居て安心し、ちょっと下手を振り向いてみたら、
あの集団はどこにも見当たりませんでした。
ただ、やはり墓場の石碑の方は相変わらず嫌な感じがして、
会場に居る間ずっとそっちの方は視界に入れないようにしてましたが。
その何年か後にひいばーちゃんと同居していたばーちゃんも亡くなり、
また同じ会場で式をする事になった時に知ったのですが、
件の石碑は無縁仏を祀ったもののようです。
中には、山の中ですから過疎化が進んで供養する家族も居なくなり、
仕方なく無縁仏に入れられた古い時代の方も居るそうです。
(ばーちゃんの時は集団幽霊さん見ませんでした。会場に閉じ篭ってましたし。)
きっと供養してもらって成仏したかったんでしょうね。
結局怖くて近寄れず何もできませんでしたが…。
365: 本当にあった怖い名無し 2006/01/11(水) 14:40:44 ID:5h0T10R60
>>360
こわぁ
363: 本当にあった怖い名無し 2006/01/11(水) 12:07:07 ID:jpwTWtEH0
>>359
うう~、昼間読んでも怖え~!
193: 本当にあった怖い名無し 2005/12/29(木) 19:10:37 ID:/YrC4NSo0
山の神様の話題
山の神様は美女
若い、まだ10代半ばの少年の猟師が、先輩の壮年の猟師と山に入ったが、先輩猟師とはぐれてしまった
日が落ちてから行動するのは死につながると常々教わっていたため、たき火をおこし、
弁当に持ってきた酒の筒と餅の包みを引っ張り出し、魔物よけに剣鉈を引き寄せて夜明かしに入った。
火が小さくなって、ふと目を覚ます。薪をくべたして、また眠ろうとしたところ、闇の向こうに、
緑色の炎がいくつも瞬いている。山犬か、山猫か。がくがくと若い猟師はとっさに剣鉈をつかむと、鞘を払った。
と、光の当たる範囲内に、不意に、若い女が姿を現した。獣の皮を纏った、手足の長い、長身の女で、
赤い髪と、抜けるように白い肌の、美しい娘だった。
「・・・鉈を捨てるか、捨てないか?」
猟師の少年は、先達の猟師は、絶対に鉈を手放すなと言っていたのに、何故か、鞘に収めて、横に置いた。
「餅と酒を渡すか、渡さないか?」
少年は、弁当の包みと酒の竹筒を、震える手で、相手のほうに押しやった。
そこで、娘は、獣のような歯を見せて、無言で笑った。
「・・・着物を脱ぐか、脱がないか?」
少年は、がたがたと震えながら、上着を脱いだ。娘は、それをみて、同じ言葉を繰り返した。
「着物を脱ぐか、脱がないか?」
ああ、もう、俺はこで死ぬんだ・・・先達の言いつけを守らなかったからだ・・・
少年は、涙を浮かべて震えながら、下履きを脱ぎ、下着まで脱いだ。
194: 本当にあった怖い名無し 2005/12/29(木) 19:14:44 ID:/YrC4NSo0
すると、女は、猟師の少年のそばまで来ると、いきなり、覆い被さった。首筋を噛みちぎられると思って
身を固くしたが、全く別のことをされる。性器を触られ、口を吸われる。自分を取り囲む緑色の眼のなか、
娘は、獣のような激しさで、繰り返し、繰り返し、猟師の少年を抱いた。
気がつくと、少年は全裸で眠っていた。たき火は消えていたが、東の空は明るんでいた。夢でも見たのかと
思ったが、身体に草の汁のような物が沢山ついていて、花の香りがした。餅と竹筒と鉈が無くなっていて、
代わりに、山菜や果物や高価な茸、それに山女が、フキの葉にたっぷりと盛られて、近くに置いてあった。
ほどなく先輩の猟師と合流出来た少年は、一部始終を報告すると、
「お前、山の神様か、そのお使いに気に入られたんだな。」
「このごろ山に入る男も減ったし、若いのはほとんどいなくなっちまったからなぁ。」
「ま、果報なことだ。ケモノ(化物)に襲われたんじゃなくてよかったなあ」
そこで、不意に真面目な顔になって、
「山の神様は嫉妬深い。これから山の中では、女の話はするなよ」
「夏には素裸で水浴びをしろ」「立ち小便の時は、必ず山頂に身体を向けてな」
猟の成果は驚くほどで、「ご相伴だ」と先輩はご機嫌だったそうだ。
めでたし?
山の神様は醜女と言いますが、美女もいるのでしょうか・・・または、お使いだったのでしょうか?
ショタ趣味の神様もいるんですね。
196: 本当にあった怖い名無し 2005/12/29(木) 19:31:00 ID:AfuJnXBI0
>>193->>194
すごい面白かった。
12: パッシング1 2005/12/13(火) 21:39:33 ID:guyXhuuU0
最近このスレを知りました。大変印象に残った話があるのでひとつ。
学生時代の夏休み、友人の実家に遊びに行きました。
すごい田舎でした。住宅街が山の上にあって、ふもとに港と商店街などがありました。
山道はくねった暗い一本道で、でも夜になっても頻繁に車が通ってました
(道がそれしかないから)ふもとの町までは安全運転で1時間弱かかる。
その道をドライブ中、友人のお父さんから聞いた話です。
13: パッシング2 2005/12/13(火) 21:42:23 ID:guyXhuuU0
(お父さんの友人が)深夜、山の上の住宅街からふもとに向って車で下りている時の話。
深夜、山から下りる車はめったにない。町から山の上の住宅街に車で帰る人は多い。
その日、すれ違う車がみんなパッシングしていく。ライトやウインカーも異常ないし
ドアから何かがはみ出てるということもない。
そのうち町に着くと、パトカーが止まっていて、車を止められた。
自分の車を待ってたらしい。なんですか?と聞くと、
「(山の)上の家のひとたちから何件も通報があった、あんたの車が、
ボンネットに子供が座ったまま走ってるって」
おそまつ。
22: 本当にあった怖い名無し 2005/12/17(土) 11:33:34 ID:F8g1KYSJ0
爺様の話
爺様が野良仕事をしていると
周囲の草むらが時折 ポッ ポッ と音を出して揺れる
何か小動物でもいるのかと
直前に揺れた草むらに持っていた鎌を突っ込んだところ
ビンッ!
と鋭い音がして鎌が弾かれた
拾い上げてみると、刃にパチンコ玉ほどの孔が空いていたそうだ
“何者か”が“何か”を飛ばして、自分を狙い撃ちしている
悟った爺様は一目散に山を降りて逃げ帰ったそうな
33: スーパーリアル金太 2005/12/18(日) 01:37:12 ID:mpLZ6FWf0
それより>>22のじっさまを狙撃していたのが
何者か気になる。
タヌの石礫にしては威力が大きいし、何より悪質だ。
ちなみに浅間山荘事件の当時、取材していた若手記者の一人が
しきりに自分の周りに雪煙が上がっているのに気がつくと同時に
隣にいたベテラン記者が彼を突き倒し
「狙撃されているぞ!」
困ったことに伏せたその場所に切り株があり
腹を強打して七転八倒したというが。
24: 本当にあった怖い名無し 2005/12/17(土) 15:02:05 ID:b1hGOhuU0
なんかいまいち盛り上がってないねぇ。
折角来たついでなのであんまり怖くない話でも。
昔、春先よく山菜を採りにいく里山へ家族へ出かけた時の事。
里山、というより丘陵地に近く、林道を車で分け入り、少し開けたところに駐車して
山へ、分け入っていたのだけど。
15分くらいした時、クラクションが長く鳴った。どうもウチの車を停めてる辺りからだ。
この林道は滅多に車は入ってこないし、また駐車した場所は通行を邪魔するような場所でもなかったけど
切れ間無く一分近く鳴り響くクラクションにただならぬものを感じ、取り急ぎ皆で車を停めていた場所に
引き返した。
しかし、林道には我が家の車がぽつねんと停まっているばかりで、他の車が来た気配すらなかった。
何か気味が悪くなり、結局その日はそれで引き上げてしまった。
それから一週間もたたないうちに、その山の、もう少し先の場所で首吊り自殺をされた方の遺体が発見された
というニュースが流れた。
見つけたのは、工事がらみの測量担当者の方(現在、その里山には廃棄物処理場が出来てしまいました。)
でした。
あのクラクションは、一体どういう意味だったんだろうね?と、現在でも不思議に思います。
43: 本当にあった怖い名無し 2005/12/19(月) 22:37:12 ID:1P5T/9lj0
賭け
山の中、テントで野宿してたら
しとしと降る雨音に混じって外から
「明日は快晴だな。」
「賭けるか?」
「賭ける。・・・を賭ける。」 (よく聞こえなかった)
「大きくでたなw」
という会話が聞こえてきた
外を見回してもお約束通り人影は無し
ちなみに翌日も雨だった
彼ら(?)がなにを賭けてたのか未だに気になる
44: 本当にあった怖い名無し 2005/12/19(月) 22:43:35 ID:H8d9gLps0
>>43
お前の命、に1000クルゼイロ
176: 本当にあった怖い名無し 2005/12/29(木) 10:34:51 ID:mQ+gvBzp0
155 名前: よだろく 投稿日: 2001/07/19(木) 10:04
山は山でも飛騨高山なんだが
幻覚(でなければ)か「物の怪」にあったことがある。
高山城跡に夜何の気無しに登った時
2の丸だか3の丸だかの広場の自販機でジュース買って、街灯の明かりを外れて真っ暗闇の原っぱに足を踏み入れた。
しばらく歩くとものすごい「気配」を感じた。
風の音に混じって、闇の中で何かが草ッぱらをかき分けて動く音とシュウシュウと言う息?
そしてこちらをじっと伺っている気配。
灯りからはずいぶんと離れてしまっている。
犬なんかじゃない、犬にしては大きすぎないか?
幽霊でも無い、何か別のモノの気配....
自分の前方をゆっくりと左右していたその気配は今度は近づいてきた。
草がさわさわと掻き分けられて来る。
じっとり汗が出てきて、後ずさりにどんどん下がった。
途中で向きを変えて本格的に走ろうとした時に、人の胸くらいの高さにどんよりした赤い目が二つ見えた。
街灯の灯がようやく届く場所に駆け込むと、その気配は灯のバリア(の様に感じた)の端でじっと停まっているみたいだった。
車道に戻るには再び光の無いところを通らなければならない。
どうしようと考えていると、車が通りかかりヘッドライトが辺りを照らした。
その隙に全力で走って車道に戻り、旅館までひた走りに走った。
気配はついて来なかった。
翌日、明るい時に例の場所に行ったが、夏の光の下、広い草原の中で子供が遊んでいた。
178: 本当にあった怖い名無し 2005/12/29(木) 10:59:10 ID:mQ+gvBzp0
60 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 01/09/07 01:32
まるで水死体が「どざえもん」と呼ばれるように。。。。
山に詳しい人がいらっしゃればお分かりになると思いますが、山で遭難されたりして亡くなった方々の死体と言うものは、探し当てられた時には、死亡の確認がされるだけで、
麓まで下ろすのは非常に労力が必要とされるために、なかなか運ばれず、多くの場合ムシロを掛けるだけになってしまうそうです。
彼は大学時代、山岳部の様なものに入っていました。いわゆる山男ですが、この話は、まだ入部して間もない頃にその槍ヶ岳(?)に登った時の話だそうです。
一行は縦に連なって山を登っていました。
こういった時、登山のルールとして、一番後ろには一番のベテラン、前には同じくらいのベテランが付くそうです。
この時、彼はまだ経験も浅く、隊の前から二人目にいたそうです。
例の氷壁にさしかかった所で、下を覗くと遥か下のほうに盛り上がっているムシロが見え、
前もって先輩に話を聞いていた
彼は「あぁあれが西瓜かぁ。まいったなぁ、嫌なもん見ちゃった」と思ったそうです。
しかしながら、まぁ、遥か下に見えるだけですし、なにせまだ初心者の域を出ていない彼にとって前に進むことが大変なことであり、そちらに夢中になり、すぐにその事は忘れてしまいました。
一行に彼が加わっていたせいか、山小屋に到着出来ずに夕方になってしまいました。
179: 本当にあった怖い名無し 2005/12/29(木) 10:59:49 ID:mQ+gvBzp0
61 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 01/09/07 01:32
しかしながら、難所は超えており、山小屋はもうすぐの所まで来ていたので、そう焦ることなく道とも言えないような道を進んでいました。
息を荒げながら彼がふっと見上げたその先に、下山してくる別の一団が見えました。
「あ、降りていく人達か........」。
「あれ?」。そうです、夕方に、山小屋に近い位の所から降りていく訳がないんです。。。。
夜になれば視界が無くなります。おかしいなと思った瞬間、前の先輩が前方の一団に気が付いたらしく、突然体を強ばらせ立ち止まってしまいました。
一行は張り詰めた様にその場に固まってしまい、彼は慣れない状況にパニックになってしまいながらも、声を出して原因を尋ねることもなぜか出来ずに前方を凝視していました。
前方の一団は、こうフワフワというかピョンピョンと浮かんでいるような跳ねるような足取りで、山小屋までの1本道を真直ぐにこちらに向かってきました。。。。
もう20メートル程という所まで近づいてきたとき。。。
その一団が一様に「西瓜」であることに気が付きました。
180: 本当にあった怖い名無し 2005/12/29(木) 11:01:17 ID:mQ+gvBzp0
62 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 01/09/07 01:32
さっきまでの言いしれぬ不安感が、一瞬にして恐怖感にかわりました。
それらは、パッカリと頭を割って、真っ赤な血を流しながらも千鳥足で近ずいてきます。
とうとう、西瓜の一団と先頭がぶつかりました。それらは、ゆっくりと先頭から、メンバーの顔の前まで顔を持ってきて、じっくり覗き込んでは、次々と横を通りすぎていきました。
幾つ西瓜がいたのかは分かりませんが、どうやら交差し終わったのか、金縛りのようなものが取れ、
「なんだったんだろう」と彼が後ろを振り向こうとしたその時、
「後ろをふりむくなぁ~!!」
と一番後ろのベテランの先輩が大声で叫ぶのが聞こえました。
ビクッとして体が強ばりしながらも、動ける様になった一行は、一目散に山小屋を目指しました。
山小屋について、早速、先輩に西瓜の一団と、振り返るなと言われた理由を尋ねたのは言うまでもありません。
181: 本当にあった怖い名無し 2005/12/29(木) 11:02:14 ID:mQ+gvBzp0
63 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日: 01/09/07 01:33
彼が聞いたのは、やはり、あれはここで亡くなった方々の霊の様なものであり、
また、一団が通りすぎた後に振り返ると、そのまま山を引きずり下ろされてそのままあの世に行ってしまうという言い伝えがあるとの事でした。
最後に付け加えておきますが、彼ら一行は、その後何事もなく無事に山を降り、彼 (友人の兄)は今では神父になっているそうです。。。。
183: 本当にあった怖い名無し 2005/12/29(木) 11:53:24 ID:mQ+gvBzp0
636 名前: 底名無し沼さん 投稿日: 02/02/19 21:29
秋の矢木沢ダム(奥利根湖)にカヌーを浮かべて岸を巡ってキノコなどを採るツアーを2名でやった時の話です。
暗くなる前に適当なところに上陸して泊まりました。
真夜中に急に目がさめたらテントの上部から私の顔面上におおいかぶさるような感じで女の顔の気配があり、「#&*~`@$#<|~% ?」と意味の解らない言葉で話しかけられました。質問形でした。
その後、何分間かテントの周囲をがさがさと何かが這い回りました。テントをばさばさ揺らしながらです。
こわかったですが、戦おうと思ってナイフを取り出したのを思い出します。
別のテントに寝ていた友人は起こしませんでした。
オバケが出たといって起こすのははばかられたからです。
その後、ランタン2基とヘッドランプを煌々とつけて朝まで暗闇を睨み付けて過ごしました。
朝になって山菜採りらしい年輩のハイカーと世間話をしているなかでこの場所は幽の沢という名前だということがわかりました。
あの問いかけ調の音声は生々しく今でも耳から離れません。
184: 本当にあった怖い名無し 2005/12/29(木) 12:09:26 ID:mQ+gvBzp0
46 名前: 底名無し沼さん 02/08/05 01:28
とある、南からの下山中、長い林道をとぼとぼ歩いていると、下から上がってくる親子?が向こうに見えた。
もう夕方で暗くなってくるのに?と思っていたら、カーブの死角で見えなくなった。
すれ違う距離まできたが、見当たらない。(人里まで2時間の距離)やっぱ遅いから、戻ったかな、とも思うが、けっこう健脚の私が
追いついてもいいのにとも思う。脇道は無い状況。
不思議に思って歩いていると、頭上で枝の折れる音が。
山側の斜面を見上げると、かなり上の大木に、その親子が枝に腰掛けて、無言で遠くを見ていた。
なんか、この世の者で無い感じがして、心臓がドキドキ、走ってその場から離れました。
まあ、物理的には可能だけど、不自然な体験でした。
189: 本当にあった怖い名無し 2005/12/29(木) 14:25:01 ID:mQ+gvBzp0
422 名前: コピペ 03/04/11 13:02
怖くないですが不思議な話
366 :山での話 :03/04/11 06:18
今の年代の人に、狩りをした事のある人は少ないでしょう。
昔、私は祖父に連れられて、狸を捕る為に数度、山にトラバサミを仕掛けに行った事があります。
山にも色々な約束事があります。うろ覚えですが、女山でしたので立ちションベンは、女神様に見える様に頂を向いてする事
(性器を見えないように隠すと女神様が怒って、山に遭難します)とか、お弁当は半分食べたら残りは家まで持って帰る事とか、
狸の後足は、1本は女神様に御供えする事とか、他にも細かな注意が沢山あったはずでした。
ある夏休みの日、祖父の家に遊びに来ていた私は、川に泳ぎに行こうとして、気が付くと何故か山の中に居ました。
昼御飯前に出たはずなのに、あたりは真っ暗で、訳が判らず泣いてしまいました。どのくらい泣いていたでしょう?
辺りがスゥ~っと明るくなって、顔を上げると、目の前に青い光が浮いていました。
その光は優し、暖かくて、何故か彼女が助けてくれるのだと解りました。そして、漂い始めた光に付いて行き、山の麓に下りました。
山の麓には幾つもの懐中電灯の光が集まっていました。その中に祖父の姿を見つけ、「おじいちゃん」と声を掛けると、祖父は飛んで来て私を抱きしめました。
そしてすごい剣幕で怒り始めたのです。私が帰ってきたのは、家を出た翌日の夜でした。その時です。私は変な事に気が付きました。
私はたった今山の麓に降り立ちました。ですが、周りを見回すと、そこは山から1キロ程離れた祖父の家の前だったのです。
青い光は何時の間にか消えていました。
その事祖父に話すと、祖父は宴会をすると言って近所の男の人達だけでご馳走を持って、山の祠の前で宴会をしました。
僕や、従兄弟達、近所の男の子達も付いていきましたが、皆お酒を飲み、歌って楽器を奏で、踊って、大騒ぎでした。
後で聞いたのですが、「女神様が最近、人が山に入らないので寂しくなってお前を呼んだのだろう」と祖父達は言いました。
その後、他にも一晩だけ、山へ消えた男子が出た事から、毎年夏祭りの後には山の祠で宴会をする様になったそうです。
192: 本当にあった怖い名無し 2005/12/29(木) 18:48:33 ID:mQ+gvBzp0
672 名前: 底名無し沼さん 04/09/13 22:09:41
場所は書けません、下山中の事です。
「おい○○お前、変なもの連れてきたな」と急に友人に言われて
ポカーンとしていると、彼は私のザックの底の方から
小さな人形のような物を取り出しました。
彼に力一杯草むらに放り投げられたそれは
「.ぁぁぁ...ちくしょう..ぁぁぁ..」と叫びながら、
凄い音で草を掻き分け、走り去って行きます。
叫びたかったのですが、声も出ませんでした。
指で今のアレ何?と彼に問いかけると、
「あれを連れて帰ったら死ぬよ、俺と一緒で良かったなw
今の事あんまりしゃべるんじゃねぇぞ!?」
と言われました。
その後、彼にアレは何なの?と何回聞いても
笑っているだけで未だに教えてくれません。
197: 本当にあった怖い名無し 2005/12/29(木) 20:09:21 ID:mQ+gvBzp0
141 :底名無し沼さん:2005/12/29(木) 17:58:22
山と呼べるかわからないのですが、富士山の自衛隊の訓練場近辺で
おかしなことがありました。
20年も前で場所ははっきりわかりません。裾野側です。
父と車でワラビやゼンマイを採りに行ってました。
夜中に出たけど3時には着いてしまって、早すぎるからと車で仮眠してました。
平原の真ん中みたいなとこで、夜でも真っ暗じゃなくて
うっすら周りが見える感じで、その時は怖い感じは全然なかったです。
しばらくしてうとうとっとしてたら、少し遠くからザッザッザッって音がして、
でも風の音だろうと思ってそのまま目をつぶってて、
そしたらその音が大きくなって数も増えてきてザックザックザックって
聞こえるので、ああ誰か歩いてるんだなあって思ってやっと目を開けたら
軍人さんが行進してました。
胴体部分しか見えないけど軍服でした。
車のせいで行進の列が左右に分かれてるのか、運転席側も助手席側も
通り過ぎてました。
私は、訓練の邪魔になってるみたいだな、きっと怒られる、と思って
父を起こそうかと思ったけど、なんかやめとこうと思ってそのまままた目をつぶりました。
しばらくしたら足音は遠くなり消えてしまい、私も本当に寝てしまいました。
日が昇って父に起こされて、そのことを話したら、
実は父も気づいて見ていたとのことでした。
「このあたりも訓練に使ってるんならもう来れないね」って言ったら
父が「あの人たちサーベル持ってたなあ」と不思議そうな顔してました。
でもそのうちワラビ採りに夢中になって、そのことはなんだかんだで消化してしまいました。
夕御飯になるくらい採れて、さあ帰ろうと車に乗ってバックしてたら、
来る時は夜で見えなかったけど石碑がありました。
日露戦争の慰霊碑でした。
怖かったというよりも、見てはいけないものを見てしまった気がしました。
文才ないうえ長くてすみません。
198: 本当にあった怖い名無し 2005/12/29(木) 20:53:30 ID:OK2iVVJ00
食べられてしまえ
俺が高校の卒業旅行に男5人で行った時。
自由行動を取って俺ともう一人の友人は散歩がてら民宿の裏の山道歩いていた。
そこで背筋をピンと張らせたばばあに会った。
俺達は雑談しながら歩いていて気付けばそこに立ってたという感じでそのばばあが視界に入った。
時刻も夕方、気にする訳も無く俺達は通りすがろうとした。
ボヤボヤ・・と俺達に何か話しかけてる風なのが分かったので友人と二人で立ち止まり「はい?」と尋ねた。
ばばあは白髪交じりで整えてない髪型にみすぼらしい格好。
かと言って特に目立っている訳じゃなくて全然普通ね。
もう一回口を開いたばばあが友人を見て「今度が今やよ」って言った。
俺達は訳が分からず呆けているのかと思った。
続けて「いいかげん・・いいかげん」と何回も言うのでこれは確実にボケた近所のばばあだろうと立ち去ろうとすると
「またぁ!」て叫んだ。
俺達はびっくりしてばばあを見ると視線が俺達の背後に向いてた。
俺は妙に怖くなって「きもいわ、もう行こや」と再び立ち去ろうとすると友人が「ちゃうちゃう、俺達にゆってんちゃうわ」と俺を止めた。
気付くの遅いが俺達の背後に何かいるって事だと分かった。
でも周りに誰も居ないのは歩いてる時から分かってた。
友人が特に霊感あるとかでもないのに険しい顔で「これってあかんよな?じっとしとこう」と小声で言う。
俺は完全にビビッてしまって俯いたまま硬直。何が怖いのかわからず体中に力が入った。
10秒くらいするとばばあが「あんたら逃げれるみたいやねえ」と言った。
そこで俺はやっと顔を上げてばばあを見たら猿の様な獣みたいな様な顔になっていて、でもちゃんと人間なんだけど。
とにかく怖い顔。今も鳥肌が立つ。
友人が「もう行けると思う」と声を出して俺達はばばあを振り切る様に走った。
猛ダッシュで逃げてる背後から「食べられてしまえ」って大声で言われた。
その夜は他の友人達にしつこいまでに話して、翌日は何故かすっきりして普通に観光してました。
今でも時々思い出すけど顔のイメージがパッと浮かぶ。
230: 本当にあった怖い名無し 2005/12/31(土) 03:28:20 ID:oYetNKcU0
>>198が何気に怖い。。。
そのババアは198達の後ろの何者かとどんな関係だったのかも
気になるんだけど「食べられてしまえ!」って…(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
248: 本当にあった怖い名無し 2005/12/31(土) 22:05:39 ID:fgHXUupI0
昔、山で体験したことを語る。
夏も真っ盛りのある日、東北のある山奥で道に迷った。
日も暮れかけて途方にくれながら歩いていると、ぽっかりと暗い穴がみえてきた。
それは赤レンガを壁材にし、漆喰だかコンクリで固めた電気も通ってない古ぼけたトンネルだった。
どうにも気味悪く怖気が付いたが、覚悟を決めて入った。
瞬間冷たい空気が身を包む。
外が暑かったためか、暗闇の中でなぜか安堵した。
暗くて前がみえないので壁伝いに進んだ。
数メートル進んだときだ、壁に伝わせていた手がなにか暖かい物をつかんだ。
ハッとして手を引っ込める。
それはどう考えても人のどこかの部分だった。
思わず呼びかけたが、返事は無かった。
暗闇の中途方にくれたものの方々の態でトンネルを抜けた。
すぐに山里に出る道を見つけて人里に戻れた。
里にあった飲み屋でさっきあった事を女将に話すと、
何とも勇気があるもんだ。
と褒めてくれた。
理由を聞くと、言うと良くない事になると教えてもらえなかった。
249: 本当にあった怖い名無し 2005/12/31(土) 22:40:31 ID:HwTULX250
ま、余計な所にはいかんほうがいいってこったよ。
309: 本当にあった怖い名無し 2006/01/04(水) 23:41:27 ID:Ro7xNvuR0
魂の光
一応、場所が山と言うことで!!
友人がスキー場のパトロールをしている。
そのスキー場は土曜日の夜オールナイトで営業していて
土曜日の夜から朝にかけてバイトをしている。
又、そのスキー場は山の頂上に広がり麓からの道は無い。
要するに4人乗りのゴンドラで麓から上がるスキー場である。
と言えば関西の人は分かると思うが。
大阪、京都から近いこともあり土曜の夜、一杯引っかけてから
スキー場に上がっていく人間が多い。
オールナイトと言うこともあり、ケガ以外に病人が出ることが有るそうで
特に、レストハウスで熱燗飲んで外に出て急な温度差で頭の血管が
切れるなんて事もあるそうだ。
その場合、狭いゴンドラではおろせないので物資運搬用にもう一本
通してある荷物用のゴンドラで病人を降ろすそうである。
その時の出来事。
その日も、脳内出血の病人が出たそうで意識もなく急いで下に降ろすことに
荷物用のゴンドラに病人をのせ付き添いでパトロールが乗るそうなのだが
真っ黒けのゴンドラの中、病人がフッと光ることが有るそうだ
下に着き救急車に乗せる頃には心配停止状態
ふっと光った時、天国に召されるのかなって友人が言っていた。
379: 本当にあった怖い名無し 2006/01/13(金) 22:10:18 ID:tHycg53v0
早朝に山行ったんだ。散歩で。
ちょっと時間が早くてまだ真っ暗。
そのうち明るくなると思って登ってたんだが真冬で曇りだったので
夜明けが遠い。
ちょっとドキドキしながら折り返し地点の展望台についた。
街の夜景は明るいが、山は暗いまま。
帰ろうとすると茂みからゴソゴソと音が。どうせタヌキか何かと思ったら
やっぱり小動物が出てきた。でも種類は何か解らなかった。
気にせず下ってるとなんとその動物がコソコソついて来る。
変わってるな思いつつも下ってるとやっぱりトコトコついて来る。
エサをもらえると思ってるのか?と思いつつバッと振り返りジッと見つめてみた。
でも、逃げる気配なし。捨て犬かと思ったが違う。
ちょっと気持ち悪かったのでダッシュすると向こうも走ってついて来る。
もうすぐ登山道の入り口だ。一気に走り抜ける。
後ろを振り返るとその動物は登山道の入り口で綺麗にピタッと止まると
そこからは絶対出てこない。こっちをジッと見ている。
しばらく見詰め合っていたがションベン行きたくなったのでその場を離れた。
後から「あれは俺を食おうとしていたのかメッセージを伝えに着たのか
それとも仲間になりたかったのか・・・・?」などと空想を楽しんだ。
381: 本当にあった怖い名無し 2006/01/13(金) 23:37:13 ID:tHycg53v0
タヌキぐらいの大きさでした
450: 本当にあった怖い名無し 2006/01/19(木) 20:19:47 ID:3CfnWwSk0
UFO的なもの
わたし自身は24にして人生で一度しか登山をしたことがないのだが、友人がこんな話をした。
おととしの夏、観光を兼ねて広島県の山を一人で楽しんでいた。午後3時をまわったころ、頂上部(尾根っていうの?)の平坦な道を気持ちよく歩いていると、ふと足元に見慣れない影がある。自分の影の脇に、まぁるく。
なんだろうと見回すと、背後に古い「マンガ世界の不思議」みたいな本に出てくるような、いわゆるUFO的なものが浮かんでいた。しかしそれはイメージよりも小さく、高度10mくらいを揺れもせず浮遊しているのだが、サイズ的にはやや大き目の帽子ていどだったという。
下部にぽっかり穴が空いているようだったが彼と一定の距離をおくように浮遊するので覗き込むことができなかった。
ラジコンの類で誰かがイタズラしているのかと思い辺りを探ったが、人影はない。気味が悪いので石を狙ってなげてみたが、円盤はヒョイと、難なくよける。これはますますラジコンではないぞ……と薄気味悪くなったので座り込んでにらみ合いをすることにした。
どの方向に歩き出しても、彼の背後をついてくるため不安で、どうにも移動できないのだ。怒鳴ったり、石や枝を投げても、退散する気配はない。日は暮れだしている。夜になったらまずいな……
と不安に駆られていたとき、ワシャワシャワシャ、と茂みを掻き分けなにかが近づく音がして、彼は心底びびった。宇宙人の本体か、CIAか、とマジでびびってちびりそうになる。
出てきたのは野良着を着た、中年のオバサンだった。オバサンが「こらー!」と叫ぶと円盤はしらけたようにゆっくりと木々のむこうに消えていったそうな。「あぶないよ、あんた、あれが出るときは決まって行方不明者が出るんだよ!山に入るとき、行方不明者多数、一人で入るなって看板あったでしょ!駄目だよ守らなきゃ!(現地の方言に変換してお読みください)」彼は若さにものを言わせて登山道でない方面から登りはじめたため、看板を見逃していた。
見るとオバサンの太股や手は細かい傷でいっぱいだった。聞くと、円盤を見てまた馬鹿が単独登山したと思い隣の尾根?から駆け足でやってきたという。彼はそれまでの恐怖を忘れて、オバサンの情の深さに感激し、涙が滲んできたという。
452: 450 2006/01/19(木) 20:45:34 ID:3CfnWwSk0
後日談、というか余談ですが。
彼は山で一夜を明かすつもりだったが、さすがにそれはできない&させられないというのでオバサンの家にやっかいになることになった。
そこで十九歳の自称フリーター(といっても田舎だから実際は家事手伝い兼自宅の雑貨屋でバイト)の娘さんと知り合い、オバサンへの感謝や旅先の高揚感、怪奇現象への興奮も作用していたのだろうか、一目ぼれしてしまい「オバサンみたいなおかあさんがいたらいいなあ」と、自分も元気な母親がいるくせに意味のわからないキモいアプローチをしていたらしい。結局図々しく二晩をそこで過ごし、飯をたらふく食い、娘さんとプレステ2をしまくって帰宅。
娘とはメル友になり、去年になって娘さんが東京の専門に行くと家族に騒ぎ出し、問いただせば実は彼に会いたかったっていう……。近々ゴールインしそうだとか。
「ありゃ縁結びの神様なんじゃないかなあ」と先週、彼女を連れてきた彼は言った。
アホが、一回アブダクションされてろ、と思った。
465: 怪人のほみそばふ 2006/01/20(金) 10:17:46 ID:vEM++Hiv0
>>450
楽しませて頂きました。
私の交際相手も広島県出身で、広島市を見下ろす、とある企業系宅地の育ちですが、
小さな頃、時々不思議な飛行物体を目撃したそうです。
また、その同級生にも同様の目撃談が多いとのこと。何かあるのでしょうか。
971: 本当にあった怖い名無し 2005/12/12(月) 18:19:56 ID:wg84Sen10
ある山村での話
その村では、柿などの果樹を収穫する時、来年の豊作を祈願するためか、
ひとつだけ取らずに残しておく風習があった。
ところが、それをわざわざ棒で叩き落して歩く男が現れた。
年寄りが「ばちがあたりゃしないか」と言っても馬耳東風だった。
そのAという男はなんでも村の人ではなく、近くの町から通ってくるのだという。
Aは、村人が実のなる木だからと草刈の時に残しておいた幼木も容赦なく引き抜いた。
ところがAはある時からぷっつり姿を見せなくなったという。
村人はそれを疑問には思わないようで「Aのおかげで猿の害が減った」と話してくれた。
973: 本当にあった怖い名無し 2005/12/12(月) 18:59:12 ID:bNrZMuVj0
>>971
…よくわからんが、なんか怖いな
953: 本当にあった怖い名無し 2005/12/11(日) 14:56:18 ID:g0WdQN+60
別に
ネットで山登りのオフがあり、俺も参加していた。
5人のメンバーで、オフラインではみんな初めて会う奴ばかりだった。
その中の1人は、見るからに根暗そうな奴。まったく喋らない。
でも、礼儀正しいので、普通に仲良くやっていた。
代表の奴がワゴン持ってて、それに乗って移動。程なく山に到着。
だんだんと打ち解けて歩いていると、途中で根暗の奴がはぐれた。
みんなで探すことになり、俺は面倒だと思いながら歩いていた。
そいつの名前を呼んで探していると、少し離れたところで声がする。
その声は、「助けてぇー○○(俺達のハンドル)助けてぇー」という情けない声だった。
歩いていくと藪の中にそいつがいて、俺に背を向けて襟元を正していた。
どうした、と声をかけると、そいつの足元には何か動物の骨。
ははぁ、こいつはコレを見てビビッたのか、と納得しかけたが、
「心配かけてごめん」と言いながら拭う口元が真っ赤になっているのを見てしまった。
そいつは俺の視線に気付くと、ニタリと笑って「どうか……した?」と笑う。
怖くなって、そのまま知らん振りしてみんなの所に戻った。
帰りのワゴンの中は奇妙な雰囲気だった。
そいつは、自分のハンドルネームを覚えておらず、このオフも忘れている。
生臭い匂いも漂ってくる。
さらに、そいつ自身は来た時の根暗と違って、「人が変わったように」明るい。
俺は別の人から「そいつ、何? 大丈夫?」とそっと聞かれた。
見つけたときの変な様子をありのまま耳打ちしようとしたら、
窓に映った室内で、根暗が俺を凝視していた。
目が合うと、ニタリと笑った。なんだか怖くなって、俺は「別に」と返した。
839: N.W ◆0r0atwEaSo 2005/12/04(日) 15:33:34 ID:q6cN+cdd0
昔、聞いた話。
舞い落ちる雪の粒の中に、極くまれに、木の葉型のものがある。
それを風文と言う。
風文は、人肌に触れ、融ける瞬間、声になる。
それは、山で遭難した人の今際のきわの言葉。
はからずも死者となり、魂は黄泉路を、身は山路に留まらざるを得なくなった者を、
雪様が憐れみ、近しい者に届けてくれる便りだ。
雪様の姿は千差万別。
ただ、いつも足元に白い仔兎が遊んでいるらしい。
それで、風文を貰った人は、かぼちゃ程の小さな祠を作り、中に小さな雪兎を祀る。
お供えは、熊笹の上、胡桃の殻の片割れにお団子、もう半分にお酒を上げる。
話してくれた夫婦は、ご主人のオーバーの袖口に付いた風文から、確かに息子の声を聞いたと言う。
“ごめん、春にはきっと帰る”
その言葉どおり、翌年の春の終わりに、彼は山から帰って来た。
以来、風文は来ないが、息子の命日には、庭に小兎のちょこなんと納まった祠が作られる。
849: 本当にあった怖い名無し 2005/12/04(日) 21:08:03 ID:v4k+oxbl0
>>839
切ない話だ・・・。
807: 本当にあった怖い名無し 2005/12/02(金) 19:24:13 ID:rDZXkqUK0
地元に伝わる話
夕暮れ時、A助が山を歩いていると、森の中に奇妙な集団を見つけた。
よく見るとそれは様々な形、大きさをしたお米が集団で、何かを話していた。
よく聴いてみると、誰かを驚かそうという相談みたいだった。
集団の中で一番大きいお米が「由、俺の田圃乃持主、A男を驚かしてやる。」
と言い放った。皆、「おぉ、頼むぞ!でも驚かすだけではチト詰らん…」
A助は驚いて、一目散に家路に着いた。幻覚でも見たんだろうと思い、
其の晩は、直ぐに寝た。
其の夜更け、物音がして目を覚ますとあの時見た大きな米が、包丁を持ち
「あんた、死にましょかぁ~。あんた、死にましょかぁ~」と言い放ち、
近ずいてきて、顔と包丁を男の顔に近ずけた。その後、男は気を失った。
次の日、其の事を近所に話したが誰も信じなかった。
その翌日男は死んだそうだ。
812: 本当にあった怖い名無し 2005/12/02(金) 23:35:41 ID:Vy7CXlY70
>>807
>あんた、死にましょかぁ~。あんた、死にましょかぁ~
って迫られるのを想像すると、薄気味悪いね。
でも、「大きな米」ってのがビジュアルで捉えられないなあ。
人間大の米粒が現れても、それは米に見えないんじゃないかな?
包丁を持ってるってことは手も生えてるんだろうから、尚更...。
809: 本当にあった怖い名無し 2005/12/02(金) 20:27:00 ID:yG8JYnZ7O
似たような話で猫の奴なら聞いたことあるなぁ。
こっちは飼い主が対応策も聞いていて、
助かるんだったかな?
813: 本当にあった怖い名無し 2005/12/02(金) 23:37:00 ID:Vy7CXlY70
>>809
たしか、猟師が夜の山道を歩いていたら化け物の集会に出くわして、
自分を憑り殺す相談をしていていた、って話でしょ。
そこにはなんと猟師の飼い猫も参加していた。
で、その猫に、明日の朝、猟師の朝飯の上を三度飛び越えろ
そうすれば猟師は死ぬ、って化け物の頭領が言うの。
翌朝猟師が飯の支度をしたら、猫が飯の上を三度飛び越した。
猟師はその飯を喰わずに睨みつけたら
猫はそのまま恨めしげに出て行き、二度と帰ってこなかった。
...で、この話のバリエーションで
松谷みよ子女史が採話した「茂吉の猫」ってのがある。
頭領が飯の上を三度飛び越えろ、って猫に言うところまでは同じなんだけど
猫が拒否するんだよ。いやだ、だって、おら茂吉好きだもの、って。
化け物どもが何だと、じゃ、茂吉の猫も死ぬべし、って騒ぎだしたところで
茂吉が隠し玉で頭領めがけてズドン!
で、茂吉はねこの首っ玉掴んで
おまえみてえなちびっ子が化け物の仲間入りするもんでねえ。
と叱って連れて帰ったそうな。たぶんその後も仲良く暮らしたんだろう。
...ネコ好きのおれとしては、この「茂吉の猫」のほうが好きだな。
871: 本当にあった怖い名無し 2005/12/06(火) 14:48:49 ID:f5bsBFTF0
昔飼っていた犬を山へ散歩に連れて行った。
誰も居ないところだったので首輪を外したら、たいそう喜んで駆け回っていたが、
子供の俺の膝上くらいの高さの草が茂っていて見えたり見えなかったり。
草が動いて犬の位置を確認してまるで魚雷w
そのうち草の中をこっちに真っ直ぐ駆け寄ってくる者が・・・
犬かと思ったら10メートルくらい離れたところにいて、こっちを見て「ワン!」
恐怖の余り絶叫したら離れていったが正体は不明。