11: 2/5 2013/11/02(土) 20:51:47.09 ID:W3ujJ8R60
>>10の続き
「天井裏行ってみる?」サトウさんがそう切り出してきて、俺の返事も待たずに懐中電灯を持ち出してきた。
が、俺は勝手に解決しようとして万が一にも天井踏み抜いたり、そうでなくとも何か壊してしまったら後々色々問題になるかもしれない、ここは管理している不動産屋に事情を話して来てもらったほうが良いんじゃないかと提案し、行く気満々のサトウさんを説得した。
そして俺は「ざわつき声がする」と言うと不信に思われるので、その辺りははぐらかし「床下から何か異音がする」と不動産屋に白々しく電話を入れた。
すると不動産屋はどうやら天井裏にネズミか何かが入り込んだと思ったのだろうか、数日以内に業者を連れてそちらに向かうと言ってきた。
俺はなにか結果的に騙しているような感じになってしまってちょっと引け目を感じたが、その事をサトウさんに話すと「まあ、異音がするのは事実だしとにかく来てもらおうよ」という事で、特に問題ないだろうとの事だった。
当日、結構早い時間にサトウさんが俺の部屋にやってきた、不動産屋と約束した時間にはまだかなり余裕がある。
彼が言うには、どうも急な用事が入ってしまって今日は立ち会えないとの事で、不動産屋が来たら問題ないから合鍵で勝手に部屋に入ってしまってかまわないと伝えてほしいとの事だった。
「そんな事自分で電話しろよ…」俺はそう思ったが、まあ仕方が無いので了解し、不動産屋との待ち合わせの時間まで待機する事にした。
昼少し前くらいに不動産屋が駆除業者と一緒にやってきた。
不動産屋がサトウさんと連絡が取れないが何か聞いていないかと言うので、今日の早朝にあったことを話すと、少し困った顔をしたが一応サトウさんの部屋へ行く事にした。
話を聞くと、1階と2階の間を調べるにはサトウさんの部屋のバスルームの天井から入るしか無いらしい。
サトウさんの部屋に行くと、合鍵で開けてほしいとの事だったが、なぜか部屋のカギは開いていた。
流石に俺が入るのは問題があると思うので、業者と不動産屋に任せて外で待っていると、突然中から「うわ!大丈夫ですか!?」という声が聞こえてきた、何事かと玄関のドアを開けてみると、不動産屋と業者が真っ青な顔をして出てきて「警察に電話を…」と言ってきた。
12: 3/5 2013/11/02(土) 20:52:37.30 ID:W3ujJ8R60
>>11の続き
その間色々あったのだが長くなるので結論から書くと、サトウさんがバスルームで死んでいたらしい。
それから色々大変だった。
パトカーや救急車がやってきて大騒ぎになり、俺も警察から色々と事情を聞かれた。
朝にサトウさんと話したときは、不信な様子は少なくとも俺の見た感じでは一切なかった事をはなし、一応天井裏の事を警察に話すとそれも含めて調べていたようだが、何か見付かったのかとかそういう事はなにも教えてもらえなかった、結局俺としては天井裏の「ざわめき声」も含め、サトウさんの死因も何もかもあやふやなままになってしまった。
その日の夜。
色々ありすぎたので疲れてしまい、さっさと寝てしまおうと早めに布団に入ると、「例のざわめき声」がいきなり聞こえてきた。
が、何かがいつもと様子が違う、良く解らないが違和感を感じる…
暫らくして違和感が何なのかに気がついた、今までは下から聞こえてきていた声が、明らかに横から聞こえる。
しかも今までは床越しに聞いていたので多少くぐもって聞こえていたのだが、今回はまるで「同じ部屋の中」から聞こえてくるように鮮明だ、そう考えたとたんに急に背筋が寒くなってきた。
目を開けて声のほうを見てみたい気持ちもあるがぶっちゃけ怖い。
そうは言ってもやはり声の正体は気になる、俺は意を決してベッドから起き上がり、声のする方向を見た。
そしてとんでもないものをみた。
そこにはスーツ姿の男が1人立っていた。
ただ、厳密には「立っていた」というのとは少し状態が違う。
まるで水面から上半身だけを出しているかのように、床から人の上半身が生えているような状態だ、それだけでもかなり異様な状況なのだが、そのスーツ姿の男は眼球を上下左右に激しく動かし、口もまるで早口言葉を喋っているかのように激しく動いている。
そして、その口から例の大勢の人のざわめき声が聞こえてきていた。
俺はあまりの事に体が動かせず、訳も解らずそのスーツ姿の男を凝視していると、暗がりに目が慣れてきてもう一つ異様なものをみつけた。
13: 4/5 2013/11/02(土) 20:53:20.90 ID:W3ujJ8R60
>>12の続き
サトウさんだ。
サトウさんが床から顔だけを出し、めいっぱい目を見開いて天井を見つめ、まるで魚のようにゆっくりと口をパクパクさせている。それをみた時、なぜか直感的に「あれは何かとてつもなくヤバイものだ」と感じた。
俺は完全に思考が停止してしまい、わけも解らないまま着の身着のままで携帯と財布だけを持って部屋から逃げ出した。
その夜はひとまずマンガ喫茶で夜を明かすと、朝一番で不動産屋へと向かった。
あんな場所にはもう住んでいられないので、引越し手続きをするためだ。
不動産屋につくと、担当の人を出してもらいすぐに引越しの話を切り出したのだが、突然の事にしてもやけに担当の人の様子がおかしい、なぜかどうしても引越しをさせたくないように見える。
不信に思ってしつこく追求してみると、どうも俺はサトウさんの死に関係があるのではと疑われているらしい、だから安易な引越しはさせれないようだった。
言われてみれば当たり前の事だ。
サトウさんと最後に会っていたのは俺だし何より「騒音トラブル」もあった、朝の出来事も俺がそう言っているだけで客観的な証明など何一つない、何よりサトウさんの死因はまだ不明のままだ、俺が殺したと疑われても仕方が無い状況だ。
そこに来ていきなり俺が引越しをしたいと言って来れば、不動産屋としても当然疑うだろうし、当然不動産屋だけではなく警察も疑っているだろう。
かと言って、あの部屋に戻るのだけは絶対にいやだ、あんな得体の知れない不気味な物が現れた場所でまた過ごすなどありえない。
そもそもあのスーツ姿の男がサトウさんの死に何らかの形で関わっているのは明白だ、もしかしたら次のターゲットは自分かもしれない。
そんな事情が事情だけに、俺としても絶対あの場所に戻るのはいやだ、そこで信じてもらえるかどうかは解らないが、今までの経緯や昨晩の事を正直に不動産屋に話した。すると、不動産屋はこの話を信じたのかどうなのか解らなかったが、とりあえず自分の裁量ではどうにも判断できないので、警察と相談してほしいと言って来た。
14: 5/5 2013/11/02(土) 20:53:55.33 ID:W3ujJ8R60
>>13の続き
仕方が無く、俺は昨日警察から貰った名刺の番号に電話をして、警察署で事情を話すことにした。
警察署につき、担当の人に不動産屋で話したことと同じ事を話したのだが、当たり前といえば当たり前だが当然話は信じてもらえなかった。むしろ「こいつは何を言っているんだ」みたいな態度を取られ、連日の寝不足の事もありイライラしていた俺は、発作的に「だったらてめーもあそこで一晩いてみろよ!」と、大声で怒鳴って担当の警察官に自分の部屋のカギを投げつけた。
後から考えれば、理不尽で無茶な要求をしていたのは俺のほうなのだが、警官は俺を落ち着かせると、引越し先はあまり遠くにしない事と、引越し先の住所を報告し警察からの電話には必ず出る事を約束すると、引越しを許可してくれた。
その後俺はなんとか別の場所に引っ越す事が出来、事件の方はどうやらサトウさんの自殺のようだという事も解り、俺への疑いもなんとか晴れた。
自殺である事が判明してから暫らくして、俺はまた警察に呼ばれた。
どうもサトウさんのPCから日記が見つかっていたのだが、そこに書かれている内容の一部に俺が警察で話した例のスーツ姿の男と酷似した人物のことが書かれていたそうで、その辺りの事情をもう一度詳しく聞きたいということだった。
結局あのスーツ姿の男の正体は今でも不明のままだが、警察から聞いた話でいくつかわかったこともある。
日記の内容から、どうも俺が最初にサトウさんの所へ苦情に行った時点より前に彼は「スーツ姿の男」に出会っており、「ざわつき声」の正体がその男である事も知っていたようだった。
そして、日記にはスーツ姿の男が明らかに悪意のある相手である事が繰り返し書かれていて、サトウさんは身の危険を感じていたらしい。
なぜそこまでわかっていたにも関わらず、彼はあんなさも何も知らないかのような態度を取ったのだろうか、
警察は何も言っていなかったが、もしかしたら天井裏には何かがあったのではないだろうか。サトウさんはそこまで知っていて、何らかの理由で俺を巻き込もうとしていたのではないだろうか、今となっては何も解らない。
16: 本当にあった怖い名無し 2013/11/02(土) 21:37:06.42 ID:x/mvKLIP0
おつ
19: 本当にあった怖い名無し 2013/11/03(日) 03:09:37.70 ID:XI6NciNcP
なかなか怖かった。いいよいいよこういうの。
904: 本当にあった怖い名無し 2013/10/30(水) 08:53:44.31 ID:4PrXcmLsi
因果の般若
過去から現在まで続く、因果か何かの話。
長いし読みづらいです。
ふと思い出して混乱もしてるので、整理のために書かせてください。
私が小学生一年生の夏、北海道の大パパ大ママから連絡があった。
「夏休みを利用して10日ほどこちらへ遊びに来ないか。お兄ちゃんと私ちゃんだけで。」
大パパ大ママは私の種父の親で血の繋がった祖父母だったが、それまで北海道旅行に何度も行ったことはあっても実際会うのは初めてだった。
種父とは私が二歳の頃に離婚したらしい。
そんな手紙とチケットが届いたので、母は一回くらいはと私と、小学四年生の兄を二人きりで飛行機に乗せ、北海道札幌市へ送った。
905: 2 2013/10/30(水) 08:54:36.25 ID:4PrXcmLsi
大パパ大ママはとても優しい人だった。母方の祖父母より若く、洋風な暮らしをしていた。
大パパの書斎にはマトリョシカとビー玉、大きなエレクトーンがあり、お茶の時間にはコーヒーを豆から挽いたり、紅茶にはハート型の砂糖を入れたりと、何もかもキラキラして見えた。
大パパ大ママも「ずっとここにいてもいいんだよ」なんて言っていて、私は物珍しさからはしゃいでいた。
ただ一つ気になっていたのが、玄関にかかっていた二つのお面。
おかめと般若。
洋風な家になぜそんなものがかかってたのかもわからないし、とにかく家を出入りする度、般若の面が気になり、私達がいる間だけでも外してくれと懇願するも「この辺りのしきたりだから」と聞き入れては貰えなかった。
906: 3 2013/10/30(水) 08:55:26.25 ID:4PrXcmLsi
明日の飛行機で東京へ帰るという日。その日も大パパ、兄、私の三人でお風呂に入っていた。
私が先にあがり、大ママに頭と体を拭いてもらうのがこのお泊り期間の慣習になっていた。
なのでその日も大ママを呼んだが、なぜか一向に現れない。
不思議になった私は濡れた体もそのまま、なぜか書斎へ探しに行った。
ドアを開けると、女性が立っていた。
大ママはショートヘアなのに対しその人は背中に届くロングヘア。夏なのに薄緑のカーディガンを羽織って、ふくらはぎ丈のスカートを履いていたのを覚えている。
しばらく呆然とそれを眺めていると、女性が振り返った。
その顔には玄関にあった般若の面がつけられていた。
ほんの一瞬、般若面の女と見つめあっていたが、次の瞬間それは機械的な動きで大股に私に迫ってきた。
そこで記憶は途切れ、次に目を覚ました時私は布団に寝ていて、大ママに「寝ぼせたのよ」とだけ言われた。
907: 4 2013/10/30(水) 08:56:16.61 ID:4PrXcmLsi
翌朝は何事もなかったかのように帰り支度をし、お土産を持たせてもらい、最後の観光をして夜、再び兄と二人きりで飛行機に乗った。
搭乗前に「また来年おいで、今度はスキーをしよう」と言われたので兄にそのことを言うと
「もう行くのはやめよう」と言われた。
最後にあの家を出た時、般若の面だけ外されていた。
それを見てから飛行機で話しかけるまで兄は一言も言葉を発していなかった。
908: 5 2013/10/30(水) 08:57:59.57 ID:4PrXcmLsi
次にあれが身の周りに現れたのは、兄が中学に上がってしばらくした頃。
その当時私はピアノを習っていたが、母子家庭でお金がないため家にキーボードのひとつも置けなかった。
それを知った大パパ大ママが書斎にあったエレクトーンを突然送ってきたのだ。ご縁がありますように、という手紙とともに。
私は背が低かったので下の段のみを使ってピアノの練習をしていたが、私が五年生、兄が中学二年生のとき突然音が出なくなった。
何をどうしても音が鳴らないので業者に引き取ってもらうことになったが、その引き取りに来る三十分ほど前に突然、今度は鳴るようになった。
909: 6 2013/10/30(水) 08:59:05.60 ID:4PrXcmLsi
何が何だかと思いながらも引き取りのキャンセルは無理だったので、最後に使ってなかった上段で一曲弾こうと蓋を開けると、
鍵盤の間に長い髪が挟まっていた。
大ママはエレクトーンを送ってくれた当時もショートヘアで、母はずっと茶髪で、私も長さはあったがここまでではない。
ズルズルと伸びてくる長い髪を全て出し切ってゴミ箱に捨てた頃、業者がやってきた。
兄はその夜高熱を出した。
その日から兄はしきりに「幽霊が見える」と言うようになった。
夜寝ていると長い髪の女が覆いかぶさってくる。
顔を洗っていると横から覗いてくる。
金縛りやラップ音も兄の部屋では日常茶飯事のように起きるという。
母は、思春期にありがちなものと捉えていた。
918: 7 般若面規制されました 2013/10/30(水) 15:21:50.73 ID:4PrXcmLsi
そのうち兄が高校にあがり、好きな人が出来た。
相手の女の子も兄が好きだったようで、周りから囃し立てられて、付き合うのも秒読みのような段階だったらしい。
奥手というか古風な兄は、直接告白はせず、かと言ってメールで済ませるわけでもなく、この平成の時代にラブレターをしたためたそうだ。
もちろん、兄しかいない部屋で。
その手紙を彼女に渡したところ、放課後に激怒されたらしい。
どうも封筒の中に長い髪が入っていたとか。
手紙は嬉しかった、だけどあの長い髪を見たら許せなくなってきて、付き合う気がなくなった。怒りしか湧いてこない。などなど理不尽に不満を持たれ、結局付き合うこともなく破局したそう。
919: 8 2013/10/30(水) 15:22:38.66 ID:4PrXcmLsi
その夜、兄は笑い声で目を覚ました。
ベッドのすぐそばで髪を振り乱してゲタゲタと笑う、般若の面をつけた女がいたらしい。
その時兄は恐怖もなく、動揺もなく、「ああこいつがいる限り恋人は出来ないのか」と諦めの気持ちがあったという。
それから現在まで、兄に好意を持つ人が現れても、恋人が出来たことはない。
920: 9 2013/10/30(水) 15:23:26.44 ID:4PrXcmLsi
私が19歳の時、地元を離れて渋谷でアルバイトをしてた時期があった。
その時出会った四つ上の男性に猛烈に惹かれてしまい、猛アタックの末交際することが出来たが、
その男性が何やら因果のある人だった。
その男性は札幌市の出身で、小学生の頃エレクトーンを習っていた。
が、家にはピアノしかなく、エレクトーンの練習がしたい時は、お隣の家がちょうどエレクトーンを持っていてから弾かせてもらっていたそうだ。
そのお隣というのは、玄関におかめと般若の面を飾っていた。
921: 10 2013/10/30(水) 15:24:14.01 ID:4PrXcmLsi
ある日彼がいつものようにエレクトーンを弾かせてもらいに行くと、そこにエレクトーンはなかった。
「ご縁のある子にあげてしまったの」と、その家の奥さんは言っていたそうだ。
子供や孫のいる家ではなかったから、親戚にでもあげてしまったのだろうと思ったらしい。
ただその、エレクトーンがなくなった日、いつもあった般若面がなくなっていたとか。
十年以上経って、同じエレクトーンを入れ替わりで弾いていた人物が渋谷で出会い、なぜか惹かれて、交際していることに、自分のことながら不気味さが募り、結局その彼とはすぐ別れてしまった。
これ関係あるのかわからないけど、
別れた直後、腹部に激痛が走り病院へ行ったところ、とある婦人病が発病していて、私は妊娠出来ない体になっていた。
922: 11 2013/10/30(水) 15:28:42.80 ID:4PrXcmLsi
そして現在。私は実家から離れた都内の市に一人暮らししている。
私が実家を出てから母は犬を二匹飼い始めた。
そのどちらも、子犬の間は玄関に向かってよく吠えたという。
玄関に何かいるように、体を強張らせ、低く唸り、けたたましく吠えたのだとか。
兄はすっかり見える人になってしまった。
人から見たら風変わりな人間に見えるだろう。
あの般若面は今どうしているかと聞いたら、
「この数年は玄関に立ってるよ。外を向いて。もう何年も、誰の女友達も来てないでしょう。」
と、言われたのが、つい今朝方のこと。
私は久々に実家に帰ってリビングでくつろいでいる。
ソファの隙間に、母のものでも私のものでもない髪が挟まっているので、
これからそれをゴミ箱に捨てる。
般若面は何者なのだろう。
因果のようなものはあるのだろうか。偶然なのだろうか。
いつか全てわかる日がくるだろうか。
923: 般若面おわり 2013/10/30(水) 15:31:13.41 ID:4PrXcmLsi
以上です、途中規制が入り、長々と失礼しました。
924: 本当にあった怖い名無し 2013/10/30(水) 15:44:12.24 ID:pO+sRy8V0
おつ
927: 返して /1 2013/10/30(水) 16:47:41.38 ID:SNN90cr2O
返して
初めて投下します。
ある時期深夜頻繁に窓の外から聞こえる返して、○○君を返してって女性の声で起こされてた。声がするのは夜中の1~3時過ぎくらい、週に1~4回程。時に大きく、時には普通に外の道で誰かが会話してる程度の声で。
自分は余程熟睡してない限りある程度の物音や人の気配で目が覚めるから、二週間もした頃にはすっかり寝不足で体調すら崩し始めてた。
ベッドのすぐ脇に家の側面部の窓があるから、そこから聞こえるのかと思い声がする度に見たけど誰も見えない。
家の斜め向かいにちょっと頭のおかしい男性の一家が住んでて、二回程その男性がうるさい!と怒鳴ってたから幻聴ではない。
928: 返して/2 2013/10/30(水) 16:50:28.84 ID:SNN90cr2O
おかしな人もいるなと思いつつ本格的に参って来た頃、友人とカラオケに行き久々の深夜帰宅になった。
自宅は大通りから一本裏路地へ入り更に小道へ曲がったすぐ先にあるんだけど、家の回りを女性がうろうろしてたのが角を曲がってすぐに見えた。女性は小脇に抱えた箱とB5かA4ぐらいのサイズの何かの紙の束を持って、相変わらず返して返しての繰り返し。
寝不足の件もあったし怖いしで、一旦数十メートルぐらい引き返して声を潜めつつ110番。来た二人組の警官に職質の名目で大声で喚きながら連行され、私は通報がバレて逆恨みされるとマズイからって、連行後に他の警官が今こっちで預かってるから安心してねって連絡をくれた。
929: 返して/3 2013/10/30(水) 16:53:52.17 ID:SNN90cr2O
で、怖いのがここから。
連行された後に私が帰宅した時点で2時過ぎくらい。
連絡貰って5分と経たないうちに、また外から返して返して!○○君を返してよー!って聞こえるんだ。最初は聞き慣れ過ぎて幻聴かと思ったけど、声がして数分後に玄関のドアがドンドンドンドン叩かれ始めた。
玄関から離れてまた通報したけど、来た警官曰く今度は周辺に誰もいなくて、深夜に付近を見回りしますと言って警官は帰った。
そのまた10分したかしないかの内に返してよー返してよーってさっきよりかなり大きな声が響いたけど、何度も通報して逆におかしな奴と思われるのも嫌だったから布団被ってるうちにいつの間にか寝てたみたい。
930: 返して/4 2013/10/30(水) 17:14:06.73 ID:SNN90cr2O
翌朝念のため警察に連絡して拘留時間を聞いたら、連れてかれた時もボサボサ頭に隈が出来た目元に爛々とした目で暴れてヤバそうな雰囲気は充分だったけど
(街灯とパトカーの灯りで見えたのを遠目に捉えた程度でも異常だった)、朝方5時近くまで返せ返せあの女がと暴れてたから警察署に留めてたらしい。
つまり確実に、その後喚いてたのはあの女性じゃないって事になる。でも声も似てたし、多少間延びした様な言い方もそっくりだった。
で、朝から待ち合わせがあったんで恐る恐る玄関出たら、ドアの下の方に強く蹴ったみたいな泥のついた痕がかなり大量についてた。
931: 返して/5 2013/10/30(水) 17:18:27.86 ID:SNN90cr2O
約束があったし写真だけ取って出掛け、一応夕方様子見に来た警官に現場を見せたけど連日の声を聞いて模倣した別の不審者の可能性があると言われた。
その日は一日遊んだ友人宅に泊めて貰い深夜には自宅とその女性の家の周辺の見回りをして貰った。
932: 返して/ラスト 2013/10/30(水) 17:22:09.92 ID:SNN90cr2O
その翌日からは返しての声はない。
ただ一度、三日後ぐらいに固定電話へ非通知で、ぼそぼそと聞き取れない声で何かを呟く女性っぽい相手からの着信はあった。
うちは電話帳に番号を載せてないし非通知は普段絶対に取らないんだけど、泊まりに来てた姪が取ってしまって、それまで無言だったらしいのが私に代わった途端呟き始めたみたい。
何を話してたか聞こえなかったのが幸いと思ってるけど、本人不在の中聞こえた外からの声やドアの足跡を考えると今でも怖くなる。
因みに、女性問題で拗れる様な男性関係は全くありません。
長文失礼しました。
969: 本当にあった怖い名無し 2013/11/02(土) 21:12:21.99 ID:Q5ETdKaTi
逆てけてけ
投下します。
もう十年くらい前になるんだけど、僕が住んでる市の小学校で「逆てけてけ」というローカル都市伝説が流行ったことがあります。
それは、みんなが知ってるテケテケとは全く逆の性質で、市内のどこかの踏み切りに夜中雨の降ってる時にだけ現れ、遭遇すると何かがある。というものでした。
当時その市内の小学校で非常勤教諭をしてた僕は、担当していた子供達からその話を聞きました。
ずいぶん変わった怪談話もあったものだと、その時は聞き流していました。
970: 本当にあった怖い名無し 2013/11/02(土) 21:13:45.49 ID:Q5ETdKaTi
ある日の夜です。隣の市で担当学科の講習会があり、雨が降っていたため、いつもは通らない道を歩いて帰っていました。
教材や荷物が重く、リュックサックを猫背気味に背負い傘を深くさしていました。
住宅地だから入り組んでて人通りもなくて、灯りも少ない、とても視界が良いとは言えない道でした。
トボトボと歩いていると、前から女性の足が歩いてきてるのが見えました。
大の男ですが小心者の僕は、やっと通行人に遭遇して安心しました。
しかし、足が近づいて来るに連れ、何か違和感を感じます。
結構な土砂降りにも関わらず、その足は長靴どころか、靴などを何も履いていなかったのです。
裸足の女性が歩いてるとなると、何か暴行でもされたのかと思い、僕は声を掛けるために傘を傘を上げました。
するとその足は見えなくなってしまいました。
見間違いかとも思ったのですが、確かにその足は右、左と交互に動き、きちんと歩いているように見えました。
少し不安な心持ちのまま角を曲がり、踏み切りを渡り、川を跨ぐ大きな橋まで黙々と歩きました。
971: 本当にあった怖い名無し 2013/11/02(土) 21:15:42.07 ID:Q5ETdKaTi
途中どうしても怖くなってしまいヘッドホンを取り出し音楽を聴きました。
確か外国の女性歌手の楽曲をリミックスしたものだったと思います。
エフェクトが多様され明るい音調だったので、先ほどの件は気にはなっていたものの、それほど不安は感じていませんでした。
橋の中頃に差し掛かると、右手後方から女性のものと思われる甲高い咳が聞こえました。
大荷物だし通行の邪魔になったのかと避けましたが、暫くしても誰も横切らないので振り返りました。
しかし女性はおろか誰もいません。
見間違いに聞き間違いかと訝しんでいるところに、今度はヘッドホンの右側から含み笑いが聞こえてきました。
こんな時に怖いエフェクトだなぁと半ば無理矢理に思い込んでいると、音楽はブツッと音を立てて切れました。
そして両耳からとても明瞭な女性の声で
「私のこと知ってる?」
幾ら何でも恐ろしくなって、ヘッドホンを外し傘を捨て、大声を上げながら全力疾走しました。
不振だったようで通りすがりの警察官に声をかけられ、そのまま交番で保護してもらいました。
972: 本当にあった怖い名無し 2013/11/02(土) 21:17:22.60 ID:Q5ETdKaTi
翌朝、学校の図書室でテケテケという物について調べました。
テケテケは踏み切りで電車に轢かれ足を切断された女の子が、人々に語り継がれるうちに妖怪化してしまい、都市伝説がなくならない限り成仏出来ない妖怪で、姿は足のない髪を振り乱した女、テケテケとしか喋れない。とのことでした。
全く逆の性質を持つ逆てけてけというあのローカル都市伝説に、僕は遭遇したのかもしれません。
以上、散文失礼しました。
34: テクスチャ 2013/11/04(月) 12:25:07.12 ID:NwRPzbBH0
友達の家に行こうと家を出たら
タクシーが止まってた。
当時、運転免許を持ってなかった俺は
それに乗って友達の家に向かった。
少ししたら、運転手が
『ここら辺は幽霊がでるねぇ』
とか、言ってるからテキトーに
『そうなんですか』って返したんだよ
そしたら運転手が
『さっき幽霊がこのタクシーに乗ってたんだよ』とか鏡見ながら言ってきたんだよ。
そのとき俺は重大なことに気付いたんだ。
俺んちの前にタクシーが止まってるって
ことは、幽霊が俺んちまで来た…と。
59: (1/5) 2013/11/04(月) 23:07:00.75 ID:BT1miYvr0
S塚
これは何年か前の今頃の季節の話。俺の実体験に基づいた話です。
ほんと大した話じゃないですが、個人的には洒落になってなかった話です。
ある日俺は、地元の友人と夜遅くまで遊んでいた。
飯を食べたあと、そのまま「S塚」という京都の山まで行くことになった。
S塚というのは京都ではそこそこ有名な夜景スポットで、
今度皆でそこに遊びに行く予定があるので、その下見に行ったのである。
時刻は日付変更前後。
暗い国道を道なりに車を走らせS塚へ向かう。
入り込んだ山道へ入り、途中にある火葬場は煙をあげることなく静かに眠っていた。
その時の俺らは恐怖心などカケラもなく、意気揚々と夜景スポットを目指したのだった。
61: (2/5) 2013/11/04(月) 23:11:06.84 ID:BT1miYvr0
車を走らせること30分。
目的のS塚まで辿り着いた。
場所は意外と人で賑わっており、いくつも車が停めてあった。
京都の夜景を一望できるその場所には、恋人同士や家族連れなど、
集まってきた多くの人たちがその眺望に恍惚の笑みを浮かべていた。
「流石は夜景スポットやな…」
俺らはそんなことを口々に言いながら、夜景を堪能してから帰ろうと思った。
その時俺はあることを思い出した。
S塚は、地図的な距離では某神社と極めて近い場所にあるはず。
標高差はあるにしても、S塚から神社まで充分歩いていける距離なのである。
恐らく10分もかかるまい…。
断っておくが、その神社は決していわくつきのものではなく、
お祭りシーズンでは一際賑わう、親しみやすくも荘厳な神社なのだ。
ちょっとした山道を歩く事になるだろうが、このドライブは下見も兼ねているので、
神社まで友人と歩いて降りる事になったのだ。
62: (3/5) 2013/11/04(月) 23:16:35.73 ID:BT1miYvr0
夜景が見える場所から少し離れた明かりの無い場所、その向こうに神社へと通じる道がある。
この時も恐怖心など微塵もなく、心持ちはひどく穏やかだった。
常闇の中へ足を進めていく。
夜は一層暗がりを深め、視界に映るのはかろうじて見える道の概形だけだ。
携帯のライトを片手に道を進んでいく。
目が順応して慣れてくると、少しずつ道の輪郭が見え始めた。
深い茂みだけでなく、近くには小さな家があるようだ。
見るからにもう廃屋となっており、人など住んでなさそうだが…。
そんな事を考えながら二人で進んでいると、大きな道は途中で終わっており、
そこから先は砂利道で先細り、他には細い山道が派生しているだけだった。
茂みを掻き分けて細い山道に入るのは躊躇われたため、
一応大きな道の延長と見て取れる、砂利道を進んで行く事にした。
廃屋を横目に見ながら。
そして。
「 ち ょ っ と 待 て 」
不意に、誰かに話しかけられた。
63: (4/5) 2013/11/04(月) 23:20:02.33 ID:BT1miYvr0
声の主は、白い服を身に纏った老人だった。
廃屋には小さなテラスがあり、そこの椅子に腰をかけているようだった。
「この先は行ったらあかん」
老人はそう繰り返していたので、どうやらこの道の先に行かせたくないようだ。
私有地なのかな?そんな事を考えながら、
「あーすんません、僕ら●●神社に行ける道を探してるんですよ。
おじーさん、知らないですか?」
そう尋ねた。
繰り返しになるが、この時の俺は、特に恐怖心は感じていなかった。
「あっちやで」
老人が指差したのは、俺らが先ほど無視して進んだ、
道ともいえない細い山道の一つだった。
あそこから行くのか…。そう思いながら、
「ありがとうございます~」
老人に礼を行って、俺らはそっちの道を進むことにした。
64: (5/5) 2013/11/04(月) 23:26:41.02 ID:BT1miYvr0
生い茂る草木を割って山道に入った瞬間、背筋に戦慄が走った。
視界に飛び込んできたのは、おびただしい量の経文だった。
紙いっぱいに書かれた理解不能な言葉、その経文紙が大小入り交じって
幾つも連なり、山道の脇という脇を埋め尽くしていた。
経文を縁取った赤と青の不気味な配色は夜の闇に融け、
その毒々しさを際立たせている。
言葉を失う二人。
山道は確かに麓へと続いていそうだが…
ヤバい。これはヤバい。
降りていったら絶対帰ってこれない。
ここに来て初めて恐怖を自覚した俺。
二人して、慌てて元の道へ戻る。
廃屋の方へ目をやったが、さっきまでいた老人が何処にもいない。
そんな馬鹿な…、帰ったのか?一体どこへ?廃屋の中へか?
そもそもあの老人は一体なんだったんだ?
人間だったのか?それとも…
そんなことを考えながら、全速力で車に戻って一息つく。
…まぁ多分あれは人間だろう、そしてきっと、あーいうのを霊だと勘違いして、
みんな心霊心霊と騒いでいるんだろう、そんな結論に達した。
というか、怖すぎてそういう理由でしか自分を納得させられなかった。
その後、皆でS塚へ行く計画は頓挫したため、もう行くことはなくなった。
だけど、あの異常な経文は何だったのだろう。そしてあの老人は。
もう二度と行くことはないだろうし、今さら調べることもないだろうから、
今となっては分からない話だ。
77: 1 2013/11/05(火) 21:31:52.03 ID:/gCtnBO90
犬の頭
スレ違いだったら申し訳ない。最近友人に話したら怖いと言われた実体験。
事の始まりは私が小学一年生の時だと思ってる。
隣の家の同級生Tちゃんと下校中に帰り道の国道で変なものを見た。
私たちが歩いてる歩道とは反対側の田んぼの淵にサッカーボールくらいの塊があるのだ。
何だろうと二人で目を凝らすと、それは犬の頭のように見えた。
まだ子供だった私たちは、特に怖いとは思わずにそのまま何事も無かったように帰宅した。
翌日、登校している時にもその塊はまだあったがやはり何とも思わずそのまま通りすぎた。
でも帰りになったらそこには塊は無くて代わりに木の柱(墓にある四角柱で小さな屋根が付いたようなやつ)があった。
やっぱりあの塊は頭で事故があったから柱が立てられたんだろうなと思った。
それで帰宅してから母に
「国道で昨日とか事故あったの?」
と聞いてみると
「ないべ。何かあった?」
と聞き返されてしまい、子供心にあの塊の事は話さない方がいいと思い、適当にはぐらかした。
後日、Tちゃんに塊の話をしたら発見した翌日の登校の時は無かったと言われた。
78: 2 2013/11/05(火) 21:33:31.42 ID:/gCtnBO90
それから約十年後。私が高校二か三年生の時。
うちの実家は米農家で、田植えが終わって田んぼの水を母が確認しに行った時のこと。
たぶん私が学校から帰って来てから聞いたから母が田んぼに行ったのは午後三時~四時の間だと思う。
「さっき水見に行ったら犬いだっけ。姿だば見でねぇども大型犬だべ。やけに低い声したっけから早めに切り上げてきた」
その時は特に気にしなかったのだが、その日から数日置きに二週間ほど同じ体験をしている。
だが二週間経った日、いつものように田んぼに行ったところ犬の姿があったと言うのだ。
でもその犬は中型の雑種で、今まで聞いた鳴き声の犬ではないとすぐにわかったらしい。
何故かというと、その犬が見えているのにいつもの低い犬の鳴き声が聞こえてきたからだ。
二週間も続き、流石に気になった母は声のする方に確認に行ったらしい。
どうやら田んぼの脇を通ってる線路の反対側から鳴き声が聞こえるようだった。
襲われても困るので軽トラで線路のギリギリまで行き、車内からそちらを確認した。
そこに見えたのはやはり大型犬だったようだが、頭が見えなかったらしい。
後ろから見たのなら見えないかもしれないが、尻尾が奥にあったからどう考えても正面から見てたと言う。
だが、線路を挟んでおりそれなりの距離から見ているので正面を向いてても頭が見えにくかったのかもしれないと思い、
母はそのまま帰ってきたそうだ。
その話を聞いてから小学生の時のあの塊を思い出したが、それまで霊的体験などしたことがないので変な方向には考えずに終わった。
79: 3 2013/11/05(火) 21:34:43.85 ID:/gCtnBO90
だが、大学生になりこの話を先日友人にしたところ相当怖がられたのでここに書いてみた。
今になって考えてみたのだが、私が見た塊はやはり犬の頭だと思う。そして母の見たのが塊の胴体じゃないだろうか。
しかし、私が見た場所と母が見た場所は直線距離でも二キロは離れてるから違うと言ってしまえばそれまでだ。
そしてこの体験と関係あるのかわからないのだが、この後から不思議な事が起こってる。
私が実家にいる間は遠くに旅行して帰った時に、隣県の大学に入ってからは帰省した時に必ず誰かが死ぬのだ。
それは近所の住人だったり、親戚だったり、少なからず実家に関係のある人間だ。
幸い、家族や親しい親戚の人間ではないので安心してる。
安心してるが、昨年の夏に帰省した時に愛犬が死んだのでとても悲しかった。
長くなって申し訳ない。
今月末に就職の関係で実家に戻る事になったので、また何かあるのではないかと思ってる。
86: 本当にあった怖い名無し 2013/11/06(水) 00:50:46.37 ID:p+GlefRH0
僕が経験したお話をしたいと思います。お板汚しかと思いますが最後まで見ていただくとありがたいです
87: 本当にあった怖い名無し 2013/11/06(水) 00:51:19.56 ID:p+GlefRH0
これはほんの数ヵ月くらい前の話なんですが、地域のボランティアでお寺のお掃除をすることになったんです。
我々は男6人女4人でそのお寺に行ったんですよ。それで外は男子が4人(墓地も含める)、客殿は仮にKさんとしておく友達とぼく、本堂は女子となったんですよ。
客殿は立派とは言えないんですがなんとなく風格のある場所なんですよ。二つの部屋を1つにしているみたいな。
ただ、入った時にブルッと少し悪寒がしたんですよ。
88: 本当にあった怖い名無し 2013/11/06(水) 00:52:24.54 ID:p+GlefRH0
午後になって晴れてた空も雲が増えてきて不味いなぁなんて思ってるとみんなちょうど掃除帰ってきたんですよ。
集合時間もまだまだだしせっかくのお寺やしって怪談しようって話になったんですよ。
正直先程の件があってしたくなかったんですけど仕方なく合わせてた。
しかし、僕の番になったので、確か稲川淳二さんのバスの話をした気がします。
そしたら窓も空いてないのに何処からかフワァ~と何処からか夏場に冷蔵庫を開けたときのような冷気が吹いてきたんで不味いなぁと思ったんですよ。
89: 本当にあった怖い名無し 2013/11/06(水) 00:53:30.90 ID:p+GlefRH0
みんなワクワクして話を待ってたので仕方なく続けてるんですが鳥肌たちまくりで話してても自分の話が怖くなる位でした。
そして、話も佳境に入り私が「運転手が前方にもたれ掛かったあとに」って話した直後に「ウウウウウウ.....」とトイレの方から呻き声が聞こえたんですよ。
生まれて初めて呻き声なんて聞きましたからね話をピタッと止めちゃったんですね。
みんなも聞いてたんで怖くなって黙っちゃったんですよ。
90: 本当にあった怖い名無し 2013/11/06(水) 00:54:14.07 ID:p+GlefRH0
その後はなんともなかったんですよ。帰るまでは。ただ、みんなシーンとしてる。話せる気になれないんですよ
その日の夜僕がベッドのなかで横になっているときに(確かlineしてました)突然力が入らなくなって何処からか(グワァングワァングワァン)とだんだん近づいてきたので「金縛りにあった!」と思ってると、
スッ...スッ...スッ...スッ...
と足音が聞こえてくる。そこで僕はカーテンを薄いやつしか閉めてないことに気がついたんですよ。
91: 本当にあった怖い名無し 2013/11/06(水) 00:55:35.57 ID:p+GlefRH0
「しまった!」
とは思ったんですがね、もう手遅れでしたよ。女とおぼしきシルエットが窓に張り付いてるのがわかったんです。
冷や汗と脂汗だらだら出てきてまさに生きた心地がしなかったですよ。
しばらくすると何かが天井と言うか窓の上の壁に何かが出てきたんですよね。
そしたらそこには血で書かれたKの名前と眼球らしき物が書いてあるんですよ。
この瞬間ダメだ!と思うや否や
「ギャー!!」と叫んでしまいました。
当然親は起きて怒られましたし、金縛りも解けました。
92: 本当にあった怖い名無し 2013/11/06(水) 00:57:29.71 ID:p+GlefRH0
結局僕にはなにも起こらなかったんですが僕の怪談が遠因かと思うと今でも恐怖します。
一緒にいたK君は後日部活の帰り道の電車に跳ねられましたし(つい最近ですから書いて良いのかわかりませんが)ぼくの父はあのあとすぐ右目の内出血で片目が見えなくなりました。
怖くなったのでお寺で供養・お祓いしていただいたのですが、次は僕ではないかと恐怖しています。
136: 1 2013/11/07(木) 20:25:55.41 ID:N/XIvReQ0
うたて沼
もう10年くらい前、俺がまだ学生だった頃の出来事。
当時友人Aが中古の安い軽を買ったので、よくつるむ仲間内とあちこちドライブへ行っていた、その時におきた不気味な出来事を書こうと思う。
ある3連休、俺たちは特にすることもなく、当然女っけもあるわけもなく、意味も無く俺、A、Bで集まってAのアパートでだらだらとしていた。
そしてこれもいつものパターンだったのだが、誰と無くドライブへ行こうと言い出して目的地もろくに決めず出発する事になった。
適当に高速へと乗ると、なんとなく今まで行った事の無い方面へと向かう事になり、3~4時間ほど高速を乗りそこから適当に一般道へと降りた。
そこから更に山のほうへと国道を進んでいったのだが、長時間の運転でAが疲れていたこともありどこかで一端休憩して運転手を交代しようという事になった。
暫らく進むと車が数台駐車できそうなちょっとした広場のような場所が見付かった。
場所的に冬場チェーンなどを巻いたりするためのスペースだろうか?とりあえずそこへ入り全員降りて伸びなどをしていると、Bが「なんかこの上に城跡」があるらしいぞ、行ってみようぜ」と言ってきた。
Bが指差した方をみると、ボロボロで長い事放置されていただろう木製の看板があり、そこに「○○城跡 徒歩30分」と書かれ、腐食して消えかかっていたが手書きの地図のようなものも一緒に描かれている。
どうも途中に城跡以外に何かあるらしいのだが、消えかかっていて良く解らない。
時間はたしか午後3時前後くらい、徒歩30分なら暗くなる前に余裕で戻ってこれるだろう。
俺たちはなんとなくその城跡まで上ってみる事にした。
つづく
137: 2 2013/11/07(木) 20:26:40.90 ID:N/XIvReQ0
20分くらい細い山道を登った頃だろうか、途中で道が二手に分かれていた。
看板でもあれば良いのだが、あいにくそういう気の効いたものはなさそうで、仕方なくカンで左の方へと進んでみる事にした。すると、先の方を一人で進んでいたAが上の方から俺たちに「おい、なんかすげーぞ、早く来てみろ!」と言ってきた。
俺とBはなんだなんだと早足にAのところまで行ってみると、途中から石の階段が現れ、更にその先には城跡ではなく恐らく長い事放置されていたであろう廃寺があった。
山門や塀、鐘などは撤去されたのだろうか、そういうものは何も無く、本殿は形をとどめているが鐘楼やいくつかの建物は完全に崩壊し崩れ落ちている、本殿へと続く石畳の間からは雑草が生え、砂利が敷き詰められていただろう場所は一部ほとんど茂みのような状態になっていた。
ただ不思議なのは、山門などは明らかに人の手で撤去された様な跡があったにも関わらず、残りの部分は撤去もされず朽ちていてかなり中途半端な状態だった事だ。
時間を確認すると、まだまだ日没までは余裕がありそうだ、俺たちはなんとなくその廃寺を探索することにした。
が、周囲を歩き回っても特に目に付くようなものはなく、ここから更に続くような道も見当たらず、Aと「多分さっきの分かれ道を右に行くのが正解なんだろうなー」と話していると、本殿の中を覗き込んでいたBが「うおっ!」と声を挙げた。
Bの方をみると本殿の扉が開いている。
話を聞いてみると、だめもとで開けてみたらすんなり開いてしまったという。
中は板敷きで何も無くガランとしている、見た感じけっこうきれいな状態で中に入っていけそうだ。
中に入ってみると、床はかなりホコリだらけで恐らくだいぶ長い事人が入っていないのが解る、なんとなくあちこちを見回していると、床に何か落ちているのが見えた。
近付いてみると、それはほこりにまみれ黄ばんでしわくちゃになった和紙のようで、そこにはかなり達筆な筆書きで「うたて沼」と書かれていた。
つづく
138: 3 2013/11/07(木) 20:27:36.77 ID:N/XIvReQ0
なんだなんだとAとBも寄って来たので、俺は2人に紙を見せながら「うたてって何?」と聞いたのだが、2人とも知らないようだ。
そもそもこの寺には池や沼のような物も見当たらない。
本殿の中にはそれ以外なにもなく、「うたて沼」の意味も解らなかった俺たちは、紙を元あった場所へ戻すと、城跡へ向かうために廃寺を後にした。
元来た道を戻り、さっきの分かれ道を右の方へと進むと、すぐに山の頂上へとたどり着いた。
ここには朽ちた感じの案内板があり「○○城跡 本丸」と書かれている、どうやらここが目的地のようだった。
山頂はかなり開けた広場になっており、下のほうに市街地が見えるかなり景観のいい場所だ。
と、なんとなく下のほうを見るとさっきの廃寺も見えた。
3人でさっきの廃寺って結構広い敷地なんだなーなどと話していると、ある事に気がついた。
寺の庭を回った時に一切見かけなかったはずだが、庭の端の方に直径数mくらい、大きな黒い穴のようなものが見える。
「あんなものあったっけ?」と話していると、寺の庭に何か小さな動物が出て来ていた、そしてその動物が庭の中を走り出した瞬間、その穴のようなものが「動いて」まるで動物が穴の中に消えてしまったように見えた…
わけが解らない現象を目の当たりにした俺たちは「…今あの穴動いたよな?なんだあれ…」と唖然としていると、更にとんでもない事が起きた。
その物体が突然宙に浮くと、かなり高い距離まで上りそのまま移動し始めた。
その時になって、俺たちはあれが穴などでは無く、真っ黒で平面のなんだか良く解らない物体である事に気がついた。
つづく
139: 4 2013/11/07(木) 20:28:49.45 ID:N/XIvReQ0
その平面状の物体は結構な高さを浮いて、俺たちが来た道の上を山頂へと向かって進みだした。
その時、恐らく移動する物体にびっくりしたのだろう、木の間から大きめの鳥が飛び出し、宙を浮く平面状の物体とぶつかった。
が、鳥はそのまま落ちる事も物体を通り抜ける事も無く消えてしまった…
何がなんだか解らないが、とにかくあれは何かヤバそうなものだ、そしてそのヤバそうなものは明らかに俺たちの方へと向かってやってきている、その事だけは理解できた。
とりあえずここからすぐに退散した方が良さそうだ。
3人でそう話して気がついた、あの物体は俺たちが登ってきた道沿いにやってきている、ということは、来た道を戻れば確実に鉢合わせしてしまうという事だ。
とりあえず逃げようと言ったは良いがどうしたら良いのか解らない。すると、Bが「ここ通れそうだぞ!」と茂みの方を指差した。
そこへ行ってみると、近くまで行かないと解らないであろうくらい細い獣道のようなものが下へと続いている。ただし、この道がどこへ続いているか全く解らないうえに、俺たちが登ってきた道とは完全に反対方向だ、当たり前の事だが逃げれるには逃げれるが車からは遠ざかる事になる。
その事はAもBも解っていたのだろう、この獣道を下るかどうか躊躇していると、突然耳に違和感を感じた、感覚としては車で山を登っていて気圧差で耳がおかしくなる感じが一番近いだろう。
AもBも同じ違和感を感じたらしく戸惑っている、その時俺はふと下のほうを見た。すると、例の物体はもうすぐそこ、恐らく二の丸であろう平地の部分までやってきていた。
つづく
140: 最後 2013/11/07(木) 20:29:23.76 ID:N/XIvReQ0
もう迷っていられるような余裕も無い。
俺は2人にもうあれが凄くそこまで来ている事を伝えると、おもいきって獣道のある茂みを下る事にした。
2人もそれに続き、殆ど茂みを掻き分けるように道を下っていくと、後ろの方からAが「ヤバイ、もうすぐそこまで来てる!急げ!」と言ってきた。
俺が後ろを振り返ると、例の黒い物体がもうあと10mくらいのところまで近付いてきている。
俺たち3人は最早草や木の枝をかき分けることすらやめ、がむしゃらに獣道を駆け下りた。
どれくらい走っただろうか、暫らくすると木の間から舗装された道路が見えてきた、
俺たちは泥だらけになりながらも必死で殆ど転がるように道を下り、なんとか舗装された所までたどり付くことが出来た。
その時、突然金属質の耳鳴りのような音が聞こえ、次いで後ろから「バチンッ!」と何かが弾けるような音が聞こえてきた。びっくりして後ろを振り向くと、そこには例の黒い物体はなく、爆竹か何かを破裂させたような、そんな感じの煙が漂っているだけで、俺たちは呆然としてしまった。
その後、民家も無いような山道を散々迷い、殆ど真っ暗になる頃にやっと最初に車を停めたところまで戻る事が出来た。
結局その後もあれが何だったのかはわからない、そもそもあんな体験をしてまた同じ場所へ戻る勇気などなかったし、そんな事をしても俺たちに何の得も無かったからだ。