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    死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?『エノキで丑の刻まいり』『チュリ』『無縁仏』他



    229: 本当にあった怖い名無し 2005/07/31(日) 09:10:15 ID:m/Q84G0G0
    エノキで丑の刻まいり
    マヌケだが、実話です。

    数年前の事。元カノが、どっかの男に騙されたとかで相談(つか愚痴)に来た。
    居酒屋で飲みつつ「ムカツク!」「コロス!」とか恨みつらみえお吐き出してた。
    んでオカ板にハマってた俺は「お百度参りとかしてみたら?」とかなにげなく言ってしまった。

    「お百度参り??」
    「なんかよくあるアレやん。夜中に神社の木にワラ人形カーンカーンゆうてや、蝋燭はちまきして。アレ」
    「あー呪いね!」
    「そうそう」
    「効くん?」
    「さぁー効くんちゃう?」
    「ほなまずヨシ(俺)で実験しよ」
    「なんでやねん!」
    「いや、効かんのにやっても損やし。」
    「まぁええけど、死なん程度に頼むで」

    実際俺もホントに効くのか興味あったし、その反面効くワケないとも思ってたので
    酔いもまかせて俺の部屋で実験することになった。
    つっても酔っぱらいなんで、ものすごく適当である。

    神に愛されるという事【洒落怖】
    http://world-fusigi.net/archives/8695933.html

    引用元: 死ぬ程洒落にならない怖い話しを集めてみない?104

    引用元: 死ぬ程洒落にならない怖い話しを集めてみない?105

    230: 本当にあった怖い名無し 2005/07/31(日) 09:11:11 ID:m/Q84G0G0
    まずワラが無いので、冷蔵庫のエノキと輪ゴムで人形制作。
    中に俺の髪を入れる。
    五寸釘とか蝋燭もないし、夜中の神社は怖いという事で
    まな板の上に人形を置き、包丁を刺す事に....しかけたが怖いので
    DAKARAのペットボトル(未開封)を乗せておいた。
    つかぜんぜんお百度参りじゃないし。
    まぁそんなカンジで、セックスして寝た。

    次の朝、突然めちゃくちゃ腹が痛くなって飛び起きた。
    「うお!ハラいてーーー!!死ぬーー!!」
    「トイレ行ったら?」
    「そんなんちゃう!痛い痛い!!」
    「もしかして呪い効いてるんちゃうの!?」
    「呪いってエノキやぞーー!!?」
    ところがエノキ人形を押さえつけてるペットボトルをのけると、次第に痛みは治まった。
    「え?マジでこれのせい??」
    「もっかい乗せよか」
    「いや、もうええ、やめてくれ....」
    とりあえずエノキ人形の中の髪の毛を注意深く一本も残さず出し、エノキは捨てるのも怖いので、炒めて朝食として食べた。美味かった。

    231: 本当にあった怖い名無し 2005/07/31(日) 09:12:00 ID:m/Q84G0G0
    数日たち、まぁ実際のトコ偶然だろなぁ~とか思ってた仕事中、あの痛みがまた来た。
    その場で倒れ悶絶するも、1分ほどで治った。
    その瞬間携帯が鳴る。あの女だ。
    「もしもし」
    「どう?お腹痛くなった?」
    「はぁ??お前か!?またアレやったんか?もしかして」
    「うん、昨日エノキ買ったからついでにやってみた」
    「あほーーーー!!」
    髪の毛じゃなく、昔撮ったプリの俺のトコだけ切り抜いて入れたらしいが効いた。

    というわけでね、エノキは効きますよ。
    例の騙した男ってのも一応やってみたらしい。プリで。しかも重しじゃなく、全身に釘刺しまくったと。
    でもそっちはもう連絡もつかずドコに居るかもわかんないってことで、効果はわかんない。
    全身に釘じゃぁ死んでるかもなぁ。めちゃくちゃ痛いもん。
    俺らはその後なんとなくつき合う事になって、二年前結婚した。
    アタマあがんねぇ~。尻にひかれてます。

    234: 本当にあった怖い名無し 2005/07/31(日) 09:49:28 ID:iwItx+pl0
    >>229
    興味深く読ませて頂いた。 がしかし、
    「お百度参り」じゃありませんよ。「丑の刻参り」です。
    「お百度」は、例えば子供が大学に受かりますように って神社の
    鳥居からご神体までを百往復しつつ祈願するやつです。

    249: >>229 2005/07/31(日) 15:38:34 ID:tpY2jDrF0
    >>234
    ああああ、ごめんなさい!
    素で間違えてた!!
    はずかしいいいいい!!!!
    そっす、丑の刻です。すいません!

    あと付け加えというか、書き忘れなんですが
    最初のは一晩経って効いたのに、数日後の昼はリアルタイムで効いてるんです。
    多分ですけど、最初は俺が酔ってこしらえた適当人形なんで効果が遅くて、次は女が明確に意識して使ったからなのかなぁと。人形云々より念つかそういうのかも、とか。
    まぁ単なる偶然だ!といってしまえばそのような気もします。エノキだし。
    とにかく自分の中で一番不思議で痛くて怖かった体験でした。

    236: 本当にあった怖い名無し 2005/07/31(日) 09:55:46 ID:ocheFJVU0
    エノキすげえ

    105: 1/2 2005/07/29(金) 15:01:41 ID:4MYEgAg90
    チュリ
    俺、昔犬を飼ってたんだ。
    名前はチュリって言う雑種なんだけど。
    賢い犬でまだ小さかった俺のお守りをしていてくれたらしい。
    両親は共働きで小学校1年のときから鍵っ子だった。
    家にはチュリがいたから寂しくはなかったんだ。
    そんなチュリも俺が小5のときに死んでしまったんだ。
    俺は、もう悲しくて悲しくてそれが元でちょっと体調を崩してしまったんだ。
    熱を39度くらい出てしまって脱水症状を起こして、病院に短期入院した。
    そこの病院が幽霊がよく出るって言う噂の悪名高い病院で俺は嫌だった。
    でも、仕方なくそこに入院したんだ。
    その夜、案の定幽霊に遭遇。
    出た幽霊は、16歳くらいの男の幽霊だった。
    メガネかけてて、坊主で目の辺りが窪んでて気味が悪い幽霊だった。
    そいつは、俺の横に立って壁に向かってぶつぶつ言ってんだよ。
    もう怖くて怖くて、布団を頭からかぶってぶるぶる震えてたわけなんだが、
    ふっ、とそいつの気配がなくなったと思って、恐る恐る布団から頭を出すと、
    坊主頭の幽霊の変わりに、今度は着物着た女がドアの隙間から、俺のほうを
    ジーっと見てんだよ。
    俺はもう怖くてどうしようもなかった時に、ふとチュリに助けを求めてみた。


    106: 2/2 2005/07/29(金) 15:21:10 ID:4MYEgAg90
    「チュリ助けてくれー」って
    そうしたら、さっきの坊主頭の声が聞こえてきたんだ。
    今度ははっきり聞こえた。
    「塾に行かなきゃ、塾に行かなきゃ」
    俺は、塾にでもどこでも行けよーと思いつつ、
    相変わらずチュリの名前を呼び続けた。
    そしたら、窓の外で犬の遠吠えが聞こえたんだ。
    近いような遠いような場所から「ワォー!ウォー!」ってな感じで。
    そしたら、坊主頭の幽霊が、
    「ちっ!」って舌打ちしたと思ったら気配が消えた。
    そして、次の瞬間部屋のドアが、バンッ!て閉まる音がしたんだ。
    ものすごい勢いで閉まる音だった。結構な範囲に聞こえるくらいの音だった。
    そしたら、看護婦さんが来て「どうしたの?」って聞いてきたから
    今までの経緯を話した。
    そしたら、「やっぱり出たのね・・・」って言って、
    「首とか絞められなかった?」と聞いてきたからそれはないと言うと
    その坊主頭の幽霊はよく人の首を絞めようとするらしい。
    多分、チュリが助けてくれたんじゃねーのかなって思う。
    犬の遠吠えって結構な力を持つらしいから。
    ありがとうな、チュリ。

    108: 追記 2005/07/29(金) 15:33:17 ID:4MYEgAg90
    あのあと、母ちゃんから聞いたのだが
    俺が入院して幽霊と遭遇している夜に
    やっぱり、犬の遠吠えがチュリを埋めたところでしたらしいんだ。
    そしたら、それに反応してほかの犬も遠吠えを始めたらしい。
    それから数ヶ月後、父ちゃんが新しい雑種犬を拾ってきた。
    そいつは、散歩の途中にでかいシベリアンハスキーから
    俺を身を挺して守ってくれた猛者だ。
    ぜんぜんチュリには似ていない犬だが頼もしいやつさ。
    俺は犬運に恵まれている。

    109: 本当にあった怖い名無し 2005/07/29(金) 15:39:17 ID:+s3BoiVX0
    >>105
    おつ。幽霊出て首絞めるのが日常になってるその病院が怖いね…

    16: 怖い話すきー 2005/07/28(木) 18:01:21 ID:WXCEqFqX0
    栄える家

    注)ひょっとすると、不快な内容を含むかも知れません

    友人から聞いた話である。
    この友人の名を仮に瀬倉とする。
    瀬倉が中学校の頃のこと。
    瀬倉には川中という友人が居た。
    この川中とは中学校に入ってからの友人だったのだが、気が合うことも多く、いつしか親友と言える仲になっていた。
    ある日川中は瀬倉の家に遊びに来た時、瀬倉の弟妹を見て、
    「いいなあ。俺も下の兄弟欲しいけど、できないからなあ」
    そう漏らした。
    「できない?」
    「できないって言うか、つくれないって言うか……。変な話なんだけど、家の決まりなんだよ。お前になら話してもいいか……」
    瀬倉は両親の体質のことか何かだろうと思ったが、そうではなかった。
    川中は、自分の家のことを話し始めた。
    瀬倉も承知のことだが、川中の家は市内ではわりと古い家、いわゆる名家旧家の類に属した。
    昔ながらの土地持ちで、戦後の農地改革で少し没落したが、それでも代々栄えた家だった。
    「……俺のじいちゃんの話なんだけどさ、俺の家が昔から金持ちで居られたのは、守り神様のおかげだって言うんだよ」
    川中家には、富をもたらす神様が降りてくる。
    それが昔から川中の家には伝えられていた。
    どんな姿でやってくるかと言うと、何人か生まれる子の中に宿って降りて来るらしい。
    その神を宿した子供はすぐにわかる。
    いわゆる精神薄弱児なのである。
    必ず一代に一人、生まれてきた者の中に、ただ奇声を発して歩き回るしか出来ない子がいたという。
    その子供は屋敷の奥の部屋にひっそりと住まわされ、普段は外に出されることはなかった。
    しかし、神を宿した子供ということで大切に扱われ、戦中の食料に困ったときも、その子供にだけはきちんとした食事を摂らせていたらしい。
    「実際、何年か前に死んだ俺の叔父さんも、知的障害だったんだけどさ……」
    川中はどこか不満気に話を続けた。

    17: 怖い話すきー 2005/07/28(木) 18:04:02 ID:WXCEqFqX0
    「それで、父ちゃんも母ちゃんも、俺の次に生まれてくる子がそういう子だったら可哀想だから、子供をつくるのはやめておこうって。馬鹿だろ? 神様とかそんなの、単なる偶然だろうに。つうか、じいちゃんの作り話だろ、どう考えても」
    「お前のじいちゃんは、父ちゃんとかに何て言ってるの?」
    「守り神様がいなくなったから子供をつくれって、ちょっと前まで言ってたよ。でも父ちゃんと母ちゃんが説き伏せた。守り神様がどうってのはともかく、俺はじいちゃんに賛成だったのにな。俺も兄弟欲しいよ……」
    川中はその日、瀬倉の弟妹を交えて遊び、帰っていった。
    それから数ヶ月後、冬のある日、川中が死んだ。
    死因は心臓麻痺。見ていた人によると、朝の通学中突然ふらりと倒れ、そのまま動かなくなってしまったという。
    瀬倉は親友の死に泣きに泣いた。
    二年、三年と時が過ぎ、瀬倉も高校に進んで、親友を失った悲しみも癒えた頃、川中家の話が耳に入ってきた。
    川中家は、後継ぎの突然の死に、やむにやまれず新しく子供を作ることにした。
    川中が死んで一年後には、川中の妹にあたる子供が生まれていたのだが、その子がどうやら精神薄弱児であることがわかった。
    後継ぎのためにさらに一人子供を作るであろうという話だった。
    瀬倉は大学進学のために実家を離れてしまったので、その後生まれた子がどんな子か見ることはなかったが、親に聞くことができた。
    「弟の方は、外に出て遊んだりしてるらしい。弟の方だけな」

    18: 怖い話すきー 2005/07/28(木) 18:05:11 ID:WXCEqFqX0
    可愛い男の子が生まれ、最近は公園で遊んだりと、すくすく育っているという。
    「俺、何回かだけど、川中の家に行ったことがあるんだ。……古い家の、独特の雰囲気がある家だった。
    奥の方までずっと続いてて、昼なのに薄暗くて見通せなくてさ……ちょっと不気味だったよ。
    ……あの子……川中の妹も、あの家の奥でずっと生きるのかな……ちょっと可哀想だよな……」
    瀬倉はさらに言った。
    「もしかして、神様は自分が降りてくる子供を作らせるために、川中を殺したのかな……?」
    確かに、川中が死んだことにより、川中の両親は子供を作らなければならなくなったのだ。
    偶然かも知れないが、ただ偶然と言うには不気味だった。
    川中の家は、かつての勢いはないが、今もそれなりに栄えているという。

    以上。人から聞いた話ですが、こういう話ならいくらか知っているので、よければまた貼りたいと思います。

    19: 本当にあった怖い名無し 2005/07/28(木) 18:26:00 ID:asDsFD5W0
    >>16-18
    乙ー。面白いっちゃなんだけど興味深いよ。
    昔はそういう奇形及び精神系の子どもを、神様の生まれ代わり
    とか授かりものとして扱うこともあったらしいからね。
    勿論最悪の場合は存在自体を消してしまう風習もあるけど…。

    129: 怖い話すきー 2005/07/29(金) 19:40:50 ID:4LV4Buv40
    秘伝

    またどこぞの古い家の話。

    数子はある旧家の長女だった。
    旧家らしく、いろんなしきたり、決まりごとがあって、小さい子供には非常に住みにくい家だった。
    親戚もたくさんいて、盆や正月には多くの者たちが本家である数子の家に集まってきた。
    本家の筋に近く、年齢が上の者ほど偉く振舞うのが許される。
    広い居間で酒を飲み交わして歓談している時も、子供心に人間関係のいやらしさをぷんぷん感じさせられる、そんな親戚達だった。
    その数子は、両親がいなかった。幼くして亡くしてしまっていたので、家で祖母に育てられた。
    弟と数子で、たった二人きりの本家筋だった。
    ある日、数子が中学一年、弟が小学四年の夏のことだった。
    まかないの作った夕食を食べ、居間で何をするでもなくごろごろとしていると、祖母が数子を呼びに来た。
    「数子……話があるから、来てくれ」
    数子に続いて弟もついていこうとしたが、
    「お前は来んでいい!」
    と祖母に一喝され、また座り込んだ。
    数子は祖母の部屋に連れて行かれた。今まで祖母にこうして呼ばれる時は、何か失敗をして怒られる時が大概だったのと、祖母の雰囲気がいつにも増してぴりぴりしていたのとで、数子は自分は何か悪いことをしてしまったのかと、不安でたまらずにいた。
    数子が祖母の部屋の畳の上に正座すると、祖母は押入れを開け、中から一つの箱を引きずり出し、数子の前に置いた。
    一辺が六、七十センチメートルはあろうかという、中々に大きな立方の箱だった。
    「数子、開けてみろ」
    わけがわからなかったが、言われるままに開けてみた。
    中を覗いてみると、そこには手の平の大きさより少し小さな、簡素な男女の日本人形が、実に数十体、折り重なるようにして詰められていた。
    さらにその上に、鞘に入った小振りの刀が入っていた。
    「おばあちゃん、何これ……?」
    「数子、今から言うことは誰にも言っちゃ駄目だ。誰にもだ。本当に信じられる人だけだ、いいな?」
    「え、うん……」

    130: 怖い話すきー 2005/07/29(金) 19:42:44 ID:4LV4Buv40
    「今からばあちゃんのやることを良く見てろ」
    祖母は数子の前で刀を取り出し、抜いた。刃の長さは三十センチほど、丁度小学校で使った竹ものさしくらいだったという。
    そんなものを目の前で抜かれて驚く数子の目の前で、祖母はさらに人形を一体つかみ出して床に寝かせ、目を見開いて何かつぶやき、ダンッと人形を刀で刺し貫いた。
    ダンッダンッと、祖母は何度もそれを繰り返した。
    目は血走り、相変わらず口からは言葉とも言えない何かが漏れていた。
    「おばあちゃん、何やってるの……?」
    「人の殺し方だ。殺し方を教えてやるんだ」
    ようやく人形を刺し終えた祖母が、話し始めた。
    「いいか? うちは本家だから、金はたくさんある。そうすると、狙う人間もたくさんいるんだよ。そういう連中を追い払うためなんだよ」
    話はこうだった。
    まず人形を用意する。買ってきてもよいが、相手を殺す念を込めて作る方がいいらしい。
    次に紙を用意する。これに、殺したい相手の名前と、呪詛文を書く。
    相手の血で書くと一番よいが、朱の墨に相手の唾液や汗、あるいは髪の毛を燃して炭にしたものを混ぜてもよい。女だったら、月経の血も効果的だという。
    「そしたら、人形の体に紙を巻きつけて、着物着せてな、まじないを唱えながら刺すのよ。この刀でな。人に見られたらいかんからな。人に見られないように、何度も刺すのよ。さっきみたいな勢いで、強くな」
    数子は気味が悪くて仕方なかった。

    131: 怖い話すきー 2005/07/29(金) 19:46:16 ID:4LV4Buv40
    「おばあちゃん、私、こんなの……」
    「絶対に必要になるからよ。覚えとけ。ちゃんとまじない言葉も教えてやるから。いいか、金が絡めば皆敵になる。お前の弟も、いつか生まれる息子も娘もな。そんな時、自分を守るためだ。覚えとけよ」
    祖母は震えながら刀をおさめ、荒い息を静めた。
    それから半年ほどの間、数子はそのまじない言葉を一言一句間違えることが無いよう覚えさせられた。
    そして祖母は、その後すぐに亡くなった。
    数子はいまだにそのまじないも、「殺し方」も正確に覚えているが、使ったことはないという。
    一番彼女が怖かったのは、祖母の死後あの箱の中身を再び見たとき、中に入った傷だらけの人形たちの中に、「恵子」という名の巻かれた人形があったことだった。
    その名は、祖母の実の娘である、数子の母の名前であったという。
    さらに、父の名前を抱いた人形も見つかった。
    「まあ、何かの偶然だと思うけど……確かにおばあちゃんの代とか、叔父さん叔母さんとかで早いうちに亡くなってる人はいるし……それにお母さんもお父さんも……。ちょっと怖いよね……」
    数子はそう言っていた。

    終わり

    144: 本当にあった怖い名無し 2005/07/29(金) 22:34:09 ID:4/OptslI0
    ある町の学校に通うA君のクラスである怪談が流行り始めた。
    どうやら、広めているのはB君らしい。
    B君の話によると、学校の裏にある山には古井戸があり、
    その井戸を真夜中に覗いて水面に自分の顔が映らなかった人は1週間以内に死んでしまうというものであった。
    その噂を確かめようとして、水面に顔が映らなかったC君は
    昨日から高熱で学校を休んでいる。
    A君はその噂を確かめようと、友達のD君と古井戸に行く事にした。
    真夜中に家を抜け出して、古井戸の所まで来たのはいいものの、夜の井戸は気味が悪い。
    しかし、クラスの友達の前で迂闊にも宣言してしまったため後戻りできない。
    二人は意を決して古井戸を覗きこんだ。


    そこで二人が見たものは、古井戸の水にぼんやりと映っている顔であった。
    しかし、水面に浮かぶ顔は一つであった。


    うわああああぁぁああっ!!!!
    夢中で山を逃げ降りた二人は、互いにあの水面に映った顔が自分だと思い聞かせた。


    翌日、学校で二人は昨夜の出来事を全てB君に話した。
    すると、話を聞いていたB君の顔から血の気が引いていった。
    それを見たA君が、どうしたのかと尋ねると
    真っ青な顔でB君が言った。


    ……あの噂は俺が作った嘘なんだよ…。あの井戸……今は水が入ってないぞ。
    お前らの見た顔は……一体誰の顔なんだ…?

    145: 本当にあった怖い名無し 2005/07/29(金) 23:19:35 ID:QJyLjSfj0
    いいねー、シンプルで好きだよこういうの。

    151: 白い人達(1) 2005/07/30(土) 01:16:29 ID:z0qfGxzQ0
    無縁仏
    それは僕が6歳になった夏の事です
    その日は母と2人でご先祖様の墓参りに二人で行きました。
    暑さのせいか、お盆だと言うのに僕と母しか人はいません。
    とても良い天気でせみのうるさい声と大きな入道雲・・・今でも鮮明に思い出します。


    そのトイレは墓地の敷地から少し外れた無縁仏を祭る墓の横にあり、
    そこにいくと不思議とせみの声も聞こえず、良い天気が嘘のように薄暗い・・・。
    (いやだな・・・・怖いなぁ・・・・)
    少しの恐怖心を必死で押さえ、さっさとトイレを済ませました。

    その時、なぜその窓が気になったのか分かりません。
    手を洗う場所に、お墓が見える小さな小窓が付いていました。
    何かに取り憑かれた様にトイレにある窓からぼんやりと外を眺めていると、
    今まで聞こえなかったセミの声が聞こえてきました。
    不思議に思いながらセミの声を聞いていると、そのこえはドンドン大きくなります。
    背中からはじんわりと冷たい汗が流れ、心臓の音がやけに響くのを体で感じ
    窓から目をそらそうとするのですが、体が動かず目をそらす事が出来ません
    最初は1匹・・・2匹・・・5匹・・・10匹と大きくなるセミの声・・・・。

    152: 白い人達(2) 2005/07/30(土) 01:17:46 ID:z0qfGxzQ0
    ジーワ・ジーワと言う大きなセミの声に混じってざわざわと何かがざわめく声が・・・
    (セミだけじゃ・・・ない!!ほかにたくさんの人がいる・・・・!!!!)
    それは一瞬の出来事でした、僕がそう気付いたのと同時に、
    今まで僕と母しかいなかった墓地にはたくさんの白い人たちであふれかえっていたのです。
    その人たちが一斉にこっちを見たのを感じ、僕は転がるようにトイレから抜け出しました
    トイレから出てきた世界は、いつも通りのお墓の風景でした。
    セミの声も、白い人もどこにもいません。待っているのは母だけです。
    ズボンをきちんとはかずに呆然と立ちすくむ僕に母が駆け寄り心配そうに衣服を整えます。
    その時、母に伝えたかったのですが、ここで言うとさっきの白い人たちが現れそうなので
    「母さん、早く帰ろう。」
    と泣きながら言いました。

    帰り道、電車の中で勇気を出してその事を話すと母は少し困った顔をして
    「今日はお盆だから・・・・きっと寂しい人たちが出てきたのね・・」と呟きました。
    それからご先祖様のお墓に行くときは多めに花を持って行き、無縁仏に添えるように
    なりました。
    これが僕が体験した不思議な出来事です、あれは一体何だったんだろう・・・と
    白昼夢のようなものではないか・・・と思うときがあります。
    でもあのセミの声とざわめき声は20年たった今でも耳に残っているのです。

    153: 本当にあった怖い名無し 2005/07/30(土) 01:53:28 ID:7IBuQwNo0
    無縁仏か
    うちの山にも無縁仏(墓)が沢山あるよ
    いつの物でどういったいわれがあるのかもわからないけど
    お盆にはきちんと家の墓とは別に墓掃除とお供えをしているわ

    子どもの頃から祖母に『無縁さんを粗末にしちゃーいけんよ』と事あるごとに言われてたよ

    165: 本当にあった怖い名無し 2005/07/30(土) 11:19:07 ID:/a6IEkRp0
    >>153
    俺はオフクロから無縁仏は供養したらダメだって言われてた。
    供養すると霊が喜んでとり憑かれちゃうとか言ってたな・・・
    実際となりのオバサンはかわいそうにと思って花やら水やらあげたら
    その後高熱を出してしばらく寝込んでたらしい。

    259: 夏合宿の夜 2005/07/31(日) 21:12:36 ID:4nPEwHma0
    添い寝
    別に死ぬほどな怖い話じゃないけど、思い出したので一つ。
    私が高校1年のとき、ダンス部に入ってたんです。
    この部活の教員が女の人だったんですけど、
    とにかく気に入らない部員は自分から退部するまでなじる人でした。
    かくいう私も三ヶ月で泣きながら辞めました。orz

    で、夏には地獄の合宿があったんです。確か、長野だったかな。
    一日目、バスで着いたら即効着替えてダンス練習です。
    昼ごろついて即効ですから5、6時間ぶっ続けで踊るんです。
    お風呂、夕食は一日目ですから皆はしゃいで楽しく過ぎました。
    寝る前にミーティングで明日の課題を言われて、自分たちの部屋へ帰ります。
    部屋からミーティング室まで離れてまして、しばらく外を歩くんです。
    その途中、私とは違う部屋の部員の1年生のこたちがおじさんに何か聞かれてました。
    「?」と思ったんですが、さっきの課題のおさらいがしたかったのでそのまま部屋に帰りました。

    263: 夏合宿の夜 2005/07/31(日) 21:24:32 ID:4nPEwHma0
    >>259の続き

    そのおじさんは結構髪は黒くて(不自然だったから白髪染め?)背が175くらい。
    ちょっと中年太りのお腹が浴衣からぽっこりしてる体系で、50歳くらいでした。
    なんかニタニタしてて生理的に嫌いなかんじでした。

    とりあえず部屋に帰ってきた私は鏡の前でおさらいをしました。
    しばらくして先輩たちも帰ってきて寝る前に少しおしゃべりをしました。
    真っ暗がだめな人がいたので薄暗がりの中、布団でウトウトしていると今日の疲れもあり
    いつの間にか眠りに入っていました。

    264: 夏合宿の夜 2005/07/31(日) 21:43:27 ID:4nPEwHma0
    >>263の続き

    ふと目が覚めたとき、先輩たちが携帯を片手に何やら騒いでいました。
    寝起きで私は状況がよく分からずしばらく寝ぼけた頭でボーッとしていました。
    先輩の一人はしきりに「今から先生が来る」と言っていました。
    先輩は先生が来る前に携帯をカバンにしまって(うちの学校は携帯禁止)真剣な面持ちで待機してました。
    少ししてコンコンとドアをノックして本当に先生が入ってきました。
    先生は「今さっき、○○(違う部屋の先輩)のところに不審な男の人が入ってきたらしいの。
    あんたたち、部屋の戸締りをしっかりして1年生を見ててあげて!」
    それを聞いた瞬間血の気が引きました。同時に小さい悲鳴をあげてる私がいました。
    まるでここで有名な下男がリアルに現れたような恐怖でした。

    268: 夏合宿の夜 2005/07/31(日) 22:18:03 ID:4nPEwHma0
    >>264の続き

    違う部屋の先輩を仮にR先輩とします。
    R先輩とその部屋の部員たちは頭を部屋の真ん中に向けて川の字で寝ていたそうです。
    部員は7人。ふとR先輩は夜中に外の些細な音で目が覚めたそうです。
    その部屋はは防寒用に作られた部屋のために締め切っているととても暑かったので窓を開けていました。
    小枝と枯葉が擦れて折れる音が近寄ってくるのでR先輩はじっと窓側を見ていたそうです。
    すると薄っすらと夜の黒とは違った影が覗いていました。ですが、すぐに通り過ぎたので
    R先輩は「感じ悪いなぁ。こんな夜中に」くらいにしか思わなかったそうです。
    5分位したでしょうか。またあの影が窓を通りました。しかし、今度は窓に足をかけて入ってきたのです。
    流石に肝が据わってると言われるR先輩ですが、それには正直ビビッたようで声が出ませんでした。
    黒い男はゆっくり音を立てないように静かにR先輩の近くに寄ってきました。
    そしてR先輩と一年生の間に入るように添い寝をしてきたのです。
    状況が状況なだけに、先輩はしばらくジッとしていました。
    男が添い寝している一年生はうちの部で一番可愛いこでした。
    男はそのこを覗き込んでいました。R先輩も落ち着いてきたので
    男の頭をつかみ「誰!?」と大声で叫びました。他の部員も起きだしました。
    部員たちの悲鳴が聞こえた瞬間男は窓から逃げて行ったそうです。

    私たちはたたき起こされた後、荷物をまとめて大きな部屋に移りました。
    夜が明けて、夏合宿は中断で二日目には皆家へ帰りました。
    帰りのバスで私の隣はあの覗き込まれていた女の子でした。
    彼女は爆睡していて何も覚えてないようです。
    部員の皆も私も彼女の首に小さな内出血があることは口にしませんでした。

    277: 本当にあった怖い名無し 2005/07/31(日) 23:06:05 ID:w8q0jbi10
    霊は生前の記憶を繰り返す残像
    霊感の強い友人いわく
    「霊は生前の記憶を繰り返すだけの残像のようなもの」なのだそうだ。

    とある踏み切りに、いつも中年のサラリーマン風の男が立っている。
    焦点の定まっていない目と生気を感じない表情から、一目見て霊だとわかったらしい。
    ぼんやり見ていると警報が鳴り、そこへ通過する列車が。
    あっと思う間もなく、踏切内へ飛び込む男。
    ぐちゃぐちゃにつぶされる音。メリメリ、て感じの生木を裂くような音に聞こえるんだそうな。
    何事もなく、通過する列車。
    誰も男が轢かれた事なんか気付かない。見えてないだろうからね。
    で、翌日も同じ時間に同じ男が居て、列車に飛び込んでゆく。
    これを何度も延々と繰り返している。だから10年近くも同じ光景を目撃し続けていたらしい。
    さすがに習慣化してしまうと、最初に見た頃の恐怖なんて無くなってしまうだろう。

    ある日、いつものように出勤時間、その踏切を通過した時の事。
    何故か後ろが気になって、踏切を振り返って見た友人は、恐怖でド肝を抜かれてしまった。
    いつもなら列車に飛び込むだけの男が、まるでビデオテープの早回しみたいな感じの不自然さで、ぞろぞろぞろ、って歩いてきた。
    そして、

    「なんで止めてくれないんだ?」

    って一言。
    霊は記憶を再生するだけの残像。という認識は、その日からなくなったそうだ。
    イレギュラーな事態に遭遇して、その日は、かなり取り乱していた。

    867: 1/2 2005/07/27(水) 15:11:31 ID:RW4kJBKC0
    知らん男の子
    かつての彼氏(Y)から聞いた話。

    それは20年くらい前。
    大阪市内で幽霊がでることで有名な廃病院があった。
    ある夏の晩、Yは仲間数人とそこへ肝試しに行くことに。
    病院は車の通りの少ない道に面していてフェンスで囲まれた5階建てくらいの建物で、
    実際現場に行くと入り口も分からないくらい暗くて汚れた廃屋だった。
    さすがに怖さを感じたが、みんなで昼間に入ったこともあり、
    結局、Yたちはジャンケンをして負けた順に1人ずつ病院の中に入って窓から手を振ることにした。

    一番最初に行くことになったのがYの2歳上のA先輩。
    A先輩は怖がりなタイプではなく、笑いながら
    「上まで行けたら何かおごれよ」なんて言いながらフェンスを越えて中に入っていった。

    そして数分後、3階の窓際に動く人影が見えたので、
    みんなで下から「おーい」と声をかけてみた。
    すると人影が窓に近づいてきたので「A先輩~」とみんなで手を振るんだがA先輩は顔を出さずすっと中に消えていった。
    「窓が開かなかったんじゃないのか」「やっぱりあんまり怖くないんだな」とYたちが話していた直後、
    「おーい」とフェンスの向こうからA先輩の声が。
    みんなびっくりして「A先輩帰ってくるの早いですね」と言うと
    「いやー、あんまり暗くって途中までしか行けなかったよ」とA先輩。

    それでも「だって、さっき上からのぞきませんでした?あの、3階の窓から・・・」とYが指さすと、
    じーっとYたちを見ている帽子をかぶった真っ白な顔をした男の子の姿が。
    でも、その病院の窓は子どもなら絶対のぞけない高さ。
    なのにその男の子は顔を出して下にむかっておいでおいでと手招きをするではないか。
    もうみんなぞっとしちゃって一目散にその場を逃げ出し、そのまま家に帰ってしまった。

    868: 2/2 2005/07/27(水) 15:13:25 ID:RW4kJBKC0
    翌日、Yたちは廃病院には俺達のほかに肝試しにきていた連中がいた、と結論づけた。
    しかしA先輩だけその日から学校を病欠してしまった。
    3日も休むもんで、心配になったYと肝試しに参加したBがA先輩の家まで見舞いに。

    家にいたA先輩の母親に容態を聞くと、
    先輩はあの日以来、部屋に閉じこもってしまったという。
    不審に感じたYとBが家にあがりA先輩の部屋に入ると
    A先輩は夏だというのに窓を閉め切ったまま部屋にふとんにくるまってじっとしている。
    顔もどす黒く、生気もなく疲れ切った様子。
    「どうしたんですか、A先輩?」とYが聞くと
    A先輩は「お前達のところにもきてるやろ?」と一言。
    「え?何が来るんですか。何にも来ませんよ。なあB」とYがいうとBもうなづく。

    しかし、A先輩は真剣な表情をして
    「あのな、しらん男の子がおれんとこ毎日くるんや。
    “お兄ちゃん遊ぼう”ってベランダの窓の外から手招きするから、
    俺は“お前となんか遊びたないわ!!”って追い払うんやけど、
    毎日来るから、寝られないんだ」
    と泣き出しそうな声で言ったとたん
    「ああ、また来た!おまえらも見えるやろ!!??あいつや!」と大声で窓を指さすもんだから
    びっくりしたYもBも部屋を飛び出してしまった。

    A先輩はその後も学校へ来ることができず、
    原因不明の熱病で亡くなってしまったそうです。

    871: 本当にあった怖い名無し 2005/07/27(水) 15:31:08 ID:+r8H2Sey0
    数年・・・いや、もう10年ぐらい前の話

    俺の通ってた中学は相当のDQN学校で、
    何回もテレビで取り上げられたりしていた。
    (例えば、女子5人が木刀で1人を袋叩きにしたとか)

    学校が終わって、夜にDQNの卒業生連中(5人)に、
    在学生1人(A)が生意気だとかいう理由で公園に呼び出された。
    で、例のごとく殴られたりするわけだが、全員に一気にボコボコ
    に殴られたわけではなく、「おらー、タイマンじゃー!」とか言って、
    1人が殴って、また別の1人が殴って・・・みたいな。
    そんな感じでリンチみたいなのが続いた。
    その内の1人(B)が殴ってAが倒れたんだけど

    ・・・ドラマみたいな話だけど、公園の端の方で殴られてたから
    倒れたあたりがちょうどコンクリート・・・。頭を打って動かなくなった。

    しかも、さすがDQNというか何というか、「あれ、動かなくなったぞ?」
    って事で、そのまま放置して帰ってしまったらしい。

    872: 本当にあった怖い名無し 2005/07/27(水) 15:31:39 ID:+r8H2Sey0
    翌朝、通行人が発見した時には時遅く、病院に担ぎ込まれたがAは死んでしまった。
    すぐに警察の捜査が始まった。騒ぎを後から知ったDQN達。直接の原因となったBは
    Aが死んだのを知って、真っ先に泣きながら自首したらしい。結局、全員捕まった。

    このあたりまでの話は全国区のテレビでも流れたし、地元でも有名な話。
    地元の人ならピンとくるかもしれない。民事でも裁判になって、巨額の賠償金を
    払わなければならなくなった。

    ・・・が、当時未成年だった彼らは、数年で少年院を出てくる事になった。

    地元では、「あいつらもう出てきたのかよ。早すぎるだろ!」
    という声も多かったが、その後テレビでも騒がれる事もなく、
    そのまま風化していきそうな矢先の事だった。

    Bが車を運転中、突然対向車線に飛び出して対向車と正面衝突した。

    Bは、もうこの世にはいない。

    即死だったらしい。警察は、前の車でも追い越そうとしたのだろうと
    結論づけて事故として処理された。山道だったらしく、目撃者もなく、
    結局本当の原因が何なのかは分からない。
    ただ、殺された人も、殺した人も、両方この世からいなくなった
    というのだけは事実。

    分かる人は分かるだろうけど、すべて実話です。

    876: 本当にあった怖い名無し 2005/07/27(水) 15:48:45 ID:64t5NzNaO
    それって京都??

    878: 本当にあった怖い名無し 2005/07/27(水) 15:59:32 ID:+r8H2Sey0
    >>876
    そう。ってか、本当に知ってる人がいるとは。
    まぁ、有名ですもんね。

    923: 本当にあった怖い名無し 2005/07/28(木) 01:34:40 ID:c+D7cuGq0
    家の近所に、主婦業の傍ら手相見もしているというおばさんがいた。
    ”御狐様の御告げ”と称するその占いはなかなかよく当たると評判で、遠方からも少なからず人が訪ねてきていたようだが、
    そのおばさんは決してその占いを”商売”にしようとはせず、謝礼なども頑として固辞し続けていた。
    そんなおばさんの人柄を頼って訪ねてくる人も多く、おばさんの家からは常に誰かしらの声が聞こえて賑やかだった。
    ある日、そのおばさんが家の中で惨殺されているのが発見された。
    たまたまその日は珍しく客もおらず、翌日訪ねてきた近所の主婦が遺体の第一発見者となった。
    その主婦の証言と警察の検分によると、おばさんは普段占いやお客さんをもてなすために使っていた応接間の真ん中で死んでいた。
    家の中は特に荒らされた様子はなく、金銭が取られた形跡もなかった。
    身体の前半分が鋭利な刃物で抉り取られるという凄惨な殺され方だったというが、不思議と血はあまり飛び散っていなかったそうである。
    もう一つ奇妙なことは、おばさんの周りには無数の何か獣の毛が落ちていたということだ。
    おばさんは、どちらかというと生き物の類が苦手な性質で、おとなしい小動物にすら決して近づこうとしなかったほどだった。
    そんなおばさんだから、当然生き物など飼っていなかったし、過去に飼っていたという話も聞かない。
    ところが、警察のその後の調べで、おばさんの家の二階の押入れの中に生き物を飼っていた形跡が発見されたのである。
    その生き物によって殺されたのではないかと疑う向きもあったが、ああいった風に人間を殺すのであれば、相当の力と体躯を持った、
    例えば熊かそういった猛獣でなければ無理であるとのことだ。当然、民家の押入れに隠して育てられるような類の生き物ではない。
    では一体誰が・・・・?
    結局、事件は半迷宮入りとなってしまった。
    身内が少なかったおばさんの家は程なくして売りに出されたが、そういった事件の影響もあってなかなか買い手が付かなかった。
    長い間その家は放置され荒れ放題となっていたが、やがて取り壊されとうとう更地にされてしまった。
    そして、どういう経緯かは分からないのだが、更地になったその場所へ、数年前お地蔵様の祠が立てられることとなった。
    今は完全にお地蔵様の広場となったその場所で、今年も「地蔵盆」が催される。

    941: 本当にあった怖い名無し 2005/07/28(木) 09:05:13 ID:shJitFiy0
    スリッパ
    私が体験した話。
    中学の修学旅行で、京都に行った時のこと。
    ある旅館(ホテルかも)に宿泊した。
    そこはかなり大きくて、高台に本館があり川か谷を挟んで別館が建っていました。
    私達は別館の方に宿泊しました。
    友人達と部屋に入り、かなりこじんまりした簡素な部屋でした。
    荷物を片付け部屋を出ようとしたら、各自ではいてきた旅館のスリッパが一客ない。
    あれ?っと思いながらそんなに気にせず、フロントでスリッパをもらいました。
    観光して帰ってきて、玄関でスリッパを履き部屋に戻り、また外出しようとするとスリッパがない。


    942: 本当にあった怖い名無し 2005/07/28(木) 09:06:10 ID:shJitFiy0
    そのうち友人の1人が体調を崩し部屋に残ることに。
    みんなで布団をひこうと押入れから布団を出し、準備していた時何気なく押し入れの天井を見ると
    暗い中に何か書いてあることに気付いた。
    暗がりに目を凝らして見ると、それはかなりの数のお札だった。
    部屋にもいくつかお札が有ったが、私達はそれが異常なこととは気付かなかった。
    (商売繁盛や交通安全の類と思い込んでいたので・・・)
    「お札だ」「本当だね」ぐらいの会話で、体調不良の友人を残しまた観光に出かけることに。
    スリッパが無い・・・
    「またかよー」っと言いつつ外出。
    戻り、夕食の為食堂に・・・スリッパが・・・またかよ・・・
    またフロントでスリッパをもらう時、何気なくお札の事を仲居さんに聞いた。
    「特には・・・」と言った時、何となくあれ?っと思った。
    今、目をそらした? 気のせいかな?




    943: 本当にあった怖い名無し 2005/07/28(木) 09:07:54 ID:shJitFiy0
    夕食から戻り風呂へ行こうとすると、まただよ!スリッパ。
    みんなで誰かがネタでやってるんじゃないかと、互いに疑って面白がっていた。
    本当に毎回、全員で外出しようと思うと一客ない。
    いい加減、だんだんムカついてきて「履いて出たらちゃんと履いて帰ってきてよ。迷惑だから!」と注意した。
    全員うなずいていた。


    944: 本当にあった怖い名無し 2005/07/28(木) 09:09:25 ID:shJitFiy0
    翌日も体調の悪い友人は回復せず、1人残し観光に。
    帰ってくると友人は寝ていたが、気配で目をさました。
    すると、友人「あれ?今帰ったの?」私達「そうだよ」友人「?」
    なんか腑に落ちないような感じ、そこへ隣のクラスの子達が、次の旅館へ移動の時間を知らせに来た。
    そしてその時彼女立ちが言った「この部屋お札がある」
    彼女達の部屋には無いらしい、ついでに押し入れも見せた。
    「なんかおかしいよー」と彼女達が言うので、おかしい話ついでにスリッパの件を話した。
    いまいちネタじゃないかと疑って信じない。
    なので、私達は実際に履いて見せることにした。
    すると、今度は・・・スリッパが一客・・・余った。
    あれ・・・? おかしいね・・・?と私達は笑っていたら、隣クラスの彼女達は無言。
    やっぱネタだと思っているなぁっと、ちょっとガッカリ気分でいたら
    彼女達の1人が言った「ってことは、今、いるってこと」
    「え?」
    「だっていつもは無いってことは、先に『誰か』が出てってるんだよね」
    「でも、いま、あるってことは、この部屋に『誰か』が『いる』ってことでしょ!?」
    一瞬みんなで目が合い、誰も居ないはずの部屋を見て息が詰まった。
    そして一斉に「ぎゃー」って叫んで一目散に逃げた。

    その後、荷物をまとめにおそるおそる戻った。
    また、スリッパの数が合わないと怖いので、全員スリッパなしで戻った。


    945: 本当にあった怖い名無し 2005/07/28(木) 09:10:01 ID:shJitFiy0
    ちなみに、体調不良で寝ていた彼女は曰く
    「私の布団の周りをすり足でぐるぐる回っている音がした。誰か帰ってきたのかと思ってた。コワ!」

    長文スンマソン。

    947: 本当にあった怖い名無し 2005/07/28(木) 09:48:28 ID:3cRnHTn10
    >>945
    怖かった。おつ

    974: 本当にあった怖い名無し 2005/07/28(木) 16:41:44 ID:fhKlt4t80
    もう数年前の事件だが、大阪府H市に住んでいたある女性が自宅で縊死しているのが発見された。
    遺体の発見時は、死後およそ十日が経過していた。
    離婚後の生活苦を悲観しての自殺であろうと見られているが、発見時、遺体のそばには彼女の2歳になる男の子が眠っていたという。
    弛緩した遺体から垂れ流された汚物にまみれ、またその汚物の発する猛烈な臭気の中にいても、
    男の子は泣きも叫びもしていなかったそうだ。
    それどころか、と隣に住んでいた主婦はこう思い返す。
    ここ数日、その家からは本当に楽しそうな男の子の笑い声が、夜遅くまで聞こえていたそうなのだ。
    離婚後、暗く落ち込んだ様子の女性の家から久し振りに聞こえる楽しい笑い声。
    隣の主婦は「何かいい事でもあったのだろうか」とほほえましくさえ思っていたという。
    男の子が何を見て笑っていたのかは分からない。そして、あまり分かろうとしないほうがよいのかもしれない。
    ただ、周囲の大人によりその忌まわしい出来事が封印された場合、あるいは男の子はそれを”楽しい思い出”として記憶するのだろうか。










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    コメント一覧

    1  不思議な名無しさん :2019年08月16日 23:57 ID:4.NAQCpW0*
    最後のやつ、こどもつかいみたいだなと思った
    2  不思議な名無しさん :2019年08月17日 00:24 ID:zVcrlZKS0*
    怖い話に性事情なんかいらねぇからいちいち書くなっての
    白けるんだよ
    3  不思議な名無しさん :2019年08月17日 01:14 ID:4W8sS9Ze0*
    チュリの話はホロリときた
    4  不思議な名無しさん :2019年08月17日 12:08 ID:rkT6d2lm0*
    ダクソのくっそ強いキノコ思い出した
    5  不思議な名無しさん :2019年08月17日 12:09 ID:rkT6d2lm0*
    ※2
    ガチギレで草
    6  不思議な名無しさん :2019年08月17日 13:42 ID:.f.0fW5R0*
    添い寝の話の小さな内出血って、ブチュー!されてたってことなんじゃ……。
    7  不思議な名無しさん :2019年08月17日 14:17 ID:uKqvD5AT0*
    >>6
    所謂、キスマークやね
    8  不思議な名無しさん :2019年08月20日 08:01 ID:xbiX62j.0*
    2005年wwwwwwwww

     
     
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