2: 不思議な名無しさん 2019/08/12(月) 18:50:07 ID:ej9T0cCo0
親譲りで数年に一度だけですが見ることがあります。
私が友人宅に泊まったときのこと、朝6時前に目が覚めたものの半分起きてる状態で身体を横向きして目を閉じていました。
すると、枕にくっついている左耳から不思議な「こしょこしょ…」と誰かが小さな声で囁いているのが聞こえました。不思議だな、まぁ夢の一部だろう、と思って放っておいたのですが囁き声は止まりません。気になって逆に何を言ってるのか聞いてやろうと左耳に意識を集中しました。
こしょこしょの声がもう少しで聞こえそうになったところで急に体が痺れ、手の指や関節が痙攣して変な曲がり方をし、意識の方はうまく説明できないのですが立ちくらみの時の感覚に似たじわじわする感じと言うかスポンジが水を吸うように異物が入ってくる感覚でした。
なんかヤバイ!と思って体を動かそうにも最初は変なうめき声しか出ず、気力を振り絞って何とかガバっと起き上がりました。
あのこしょこしょの声の正体はわかりませんでしたが、もう関わるのはこりごりです。あのスポンジが水を吸うような感覚が体を乗っ取られるということなのだと思います。
それ以降も見たり聞こえたりすることはあります。しかしあれ以上に怖い経験はありません。
長文失礼しました。
3: 熊本 2019/08/12(月) 20:19:54 ID:C3gWzxOE0
LINEのタイムラインで書いた奴をそのまま
小学生の時の怖いというよりは不思議な話を
学校の行事でクラスでキャンプに行きました。
その時の肝試し大会で、開始前にキャンプ場の管理人さんからコース上に別れ道があって、道を間違えると深い滝壺のある池に出て、そこにいる何かに引き連れ込まれるという話をされてからスタートしました。
いくつかのグループが出発後、自分達のグループの出番が来て歩き出しました。
肝試し自体は仕掛け等は無く、真っ暗さと周りの林の揺れる音だけでしたが、先程の話で当時の恐怖は桁違いでした。
歩いておよそ10分程で例の別れ道が見えてきて、そこには○○の滝と古びた看板が立て掛けてあり、看板が指す方角は深い森林に被われて、微かに水が流れる音が聞こえてきます。
自分達はそこで確かに看板とは違うコース上へ進みましたが、何故か水の音が段々近くなり、辺りも鬱蒼としてきました。
当然恐怖は倍増し、自分も含めて今でも泣きそうでした。
しかしながら5分程で先の方に明かりが見えたので、明かりがある方へ向かうとゴール地点に辿り着き、先に行った他のグループが居たのを見て、安堵しました。
その後、全員帰って来た所で先生から各グループに感想を聞かれ、それぞれが話して自分達のグループの時に途中の別れ道からの森を抜けるのが怖かった事を話すと先生達や管理人さんが不思議そうな顔をしたので、他のグループへ確認すると林の間は通ったけどそんな森は通ってないと言われました。
最初は嘘かと思ってましたが、先生達も昼間に下見で通った時はそういう場所は無かったと言われました。
その日はもう遅かったので風呂に入って就寝し、翌日先生に改めて聞きに行くと管理人さんが居たので、昨日の話を聞いて貰うと、どうやら別れ道の先に滝自体はあるのですが、そこは最近看板も新しく作り直しており、道もある程度通れるように整備されてるという事を聞きました。
更に、夜に水辺に近付くと危険なのであの話をしただけで特に曰くは無いことも聞きました。
コースも整備し、定期的に草刈りを行ってる為、森の中を歩くのは有り得ない事だと言われ、通った所が何処なのか本当に分からないそうです。
結局真相が掴めないまま地元に帰り、その事もそれっきりで10年以上経った今でも謎のままです
4: 不思議な名無しさん 2019/08/12(月) 21:13:23 ID:1.s64Fv60
今は売ってしまった私の実家は割と不思議現象多かったように思います。
物心ついたときから住んでいたので慣れてしまい今思うと…ということばかりですが。
ひとつひとつは大したことないので箇条書きにします
・二階にいると一階の台所からお鍋や皿などが一気に落ちたようなものすごい音がする
慌てて様子を見に行ってもなにも落ちていない
忘れた頃に同じことが二回続いた。何の音なのかわからぬまま。
・普段閉まってある靴が玄関に揃えて並べられている
鍵っ子だったので家に帰るのは一番最初。驚いて隣の家の人に助けを求め、家の中を一緒に見て回りましたが誰もいない…
夜帰ってきた両親になぜ靴を出したの?と聞かれ、上記を話すも両親も首をひねっていた
・普段開けることのない食器棚の扉が閉まる音がする
その食器棚に背を向けて深夜までテレビを見ていたところ、「ばーーーん!!!」と閉まる音がして飛び上がった。
その食器棚は木枠にガラスがはめ込まれていて、開ける部分に強力な磁石がついているため、開ける際も「ばんっ」と音がする。
全く使わないお客様用食器が入っているので開けないし、磁石だから少しだけ開いてることも絶対ないのに。不思議です。
・枕元で知らないおばあさんが正座
夜ふと起きたら野良着姿のおばあさんが正座して見下ろしてた。びくっとするとフッと消えた。誰だよー…
・わたしじゃないわたしの声
塾から帰ってきてドアを開け「ただいま」というと母がリビングからやってきて
「あんた今帰ってきた?」
??そうだけど、なんで?と聞くと
わたしが帰る5分ほど前にわたしが帰ってきたそう。わたしの声で「ただいまー」と玄関から聞こえ、リビングにいた父と母は同時に「おかえりー」と言ったらしいが、一向にリビングに入ってくる様子がない。両親とも思い思いのことをしていたため気にしてなかったが、二度目のわたしの「ただいまー」であれ?さっきのは?と何かおかしいことに気づいたそうだ。
・リビングの気配
わたしの部屋はリビングのとなりにあった。
その日遅くまで本を読んでいると、リビングの椅子に誰かが座った軋み音が扉越しに聞こえてきた。リビングに電気がつくのがすりガラスのドア越しで見えた。父の座る椅子はよく軋むのでああ、父が二階の寝室から降りてきたか、と思った。
それから「クチュ…クチュ…」と水っぽい音がし、「ぎしィ…ぎしィ」と麻縄が絞まるような音も聞こえてきた。
不可解な音が続くので、本に集中できず腹が立ったため怒りを表現しようとバーンとドアを開けた。
…だれもおらず電気もついていない真っ暗なリビングが目の前にあるだけだった。
他にもいくつもあるけど、納得いかない「ただいま」の声以外は私以外の私の家族は何も体験していないこと
だからこういうことがあった!と伝えても何もピンときてなかった。
実際に見たわけではないけど、あの家には女の人と中年のおじさんがいる気がします。本当にただの気なんだけど、もしいるとしたら女の人とおじさんがいる。
今は別の家族が住んでいますが、その人達の誰かもあの不思議な現象を体験しているのかな。
5: 不思議な名無しさん 2019/08/12(月) 21:27:27 ID:DTnoktp60
人間が怖い話
実家がある田舎町のスナックのママさんから聞いた話。
まだ昭和のある日、店内で揉め事が起きた。性格が良くなく、嫌われ者のKさんが、破門され都会では住むことが出来なくなった元ヤクザのTさんにしつこく絡んでいた。
嫌われ者のKさんとは違って話せば愉快なおじさんであるTさんもさすがにムカついてきた。
もう帰るわと店を出るTさん。Kさんはまたしばらくクダを巻いたあと、店を出ようとドアを開けると待ち構えていたTさんがグサーッとKさんの顔面に割れたビール瓶を突き刺した。
この事件でKさんは右目を失った。
Kさんは何故か救急車も警察も呼ばず、ただ家に帰り、あまりの痛さにのたうち回っていたという。
そして嫌われ者のKさんの心配をする人は誰も居なかったとか。
6: タイガーブロウ 2019/08/12(月) 21:31:51 ID:Qc22J7Qs0
数年前、私が派遣会社に務めていた頃にあった本当の話です。
派遣先である程度仕事が評価されていた私は、一緒に呼ばれた仕事の出来る他数名で優秀なチームが
結成される事になり、受注数の多い特別な仕事を任される事になりました。
しかし派遣元の上司が体育会系で、叩き上げの方針について行けない派遣社員が毎日続々と辞めていきました。
私も日に日に疲弊していき、顔色を見かねた派遣元の担当に「職場で何かあった?」と
尋ねられた拍子に私は、全てを話してしまいました。
すると担当に、「ちょうど人手がたりなくて困ってる派遣先があるから、移りなよ。」との
話を持ち掛けられ、渡りに舟だと思いその話に乗りました。
新しい派遣先で、同じ派遣元の上司が教えてくれる事になったのですが、その上司が
パワハラ上司で、毎日のように罵声を浴びせられ、嫌がらせをされました。
派遣先、派遣元に相談したところ、仕事仲間も見ていた事もあり言い逃れできず、
別の派遣元の上司のいる部署に異動になりました。
しかし、そこでもまた別の嫌がらせが待っていました。
「俺は風俗店で100人の女性と関係を持った。お前も付き合わないと仕事を教えない」
と真顔で言われましたが、悪い冗談だと思いやんわり断りました。
すると、派遣元の担当に私を無能呼ばわりしたらしく、担当に呼び出され一方的に叱られました。
これ以上こんなオカシイ会社にはいられないと思い、派遣先の上司に全てを話した後
逃げるように会社を去り、携帯をブロックしました。
生きている人間の方が幽霊よりもよっぽど怖いと思いました。
おかげさまで今は幸せに過ごしていますが、こんな経験は二度とゴメンです。
7: 不思議な名無しさん 2019/08/12(月) 23:47:52 ID:???0
初めに言い訳をしておくと、うちは寺で私は僧侶ですが、お祓いとか除霊とかやらない宗派だしそんな力無いし、力をつける修行もしてません。私だけでなく先代も先先代もその前の住職も、みんなそうです。
なので、よくネットにある、霊に困って助けを求める人も来ませんし、「あれを見たのか!」とお祓いや除霊をすることもありません。そもそも私の寺のあるところには曰くもないし、寺が隠してる忌事もありません。日本にある大多数の寺がそうです。
そんな私が、子供の頃体験したおかしな話です。
そのお面があったのは、庫裏(住職家族の住まい)と友達の家、親の幼馴染の家、祖母の在所でした。
他にもあったのかもしれませんが、自分が見たのはその4軒です。
那智黒のような黒のお面で、冠を被った細面の顔をしていました。大きさは成人男性の手を広げたくらいで、そんな大きくなかったと思います。
友達の家も親の幼馴染の家も祖母の在所も、うちの寺に所縁のある家なので、何かうちと繋がりのある面だったのかもしれませんが、たいして家族も気にしてないし、大掃除の時も特に触ってなかったです。
ある時、祖母の在所に遊びに行った時のことです。
こたつの部屋にお面があって、祖父はお内仏てお勤め、大叔父はその後ろでお参り、祖母と母は何かで席を外し、父の従姉妹は私のために果物を準備していて、コタツの部屋に私はひとりでした。
すると突然お面が「毎日何をして遊んでるのですか?」と尋ねてきました。実際お面の口が動いたかは覚えていませんが、聞いたこともない柔らかな優しい声で、怖くはありませんでした。
私は、幼稚園でまだ同年の友達がいなかったので、いつも本を読んでること。2つ上の姉とその友達が遊んでくれること。幼馴染は別のクラスで幼稚園にいる時は遊べないけど、帰ったら遊ぶこと。体を動かすことは好きじゃないこと。
などをぺらぺら話しました。
幼稚園についても何か聞かれたと思いますが、私の答えがまずかったのか、「幼稚園が好きじゃないのですか?」と聞いてきました。
その時私たち兄弟は、近いのにバス通園ができると言うだけで、キリスト教系の幼稚園に行ってました。月一理事長先生の聖書の話があったり、月一で聖書の絵本を買わされたり、「いただきます」の時に神様やキリストに感謝を捧げたり、家とは真逆と言える園生活でした。
特に「天の神様、イエス様、マリア様、給食のおばさん、今日もおいしいお昼をありがとうございます」がよく分からなくて(お父さんお母さんは?お給食の係さんには?など考えてた)、それを話しました。
するとお面が困ったような悲しいような顔つきになったんです。
穏やかで微笑んでいるようなお面なのに、明らかに眦が下がって、唇を噛み締めた顔つきになりました。
悲しませてしまった、と思った私は慌てて、キリストの絵本は面白いとか、とんちんかんなことを言いましたが、お面は悲しい顔のままでした。
そこへ、父の従姉妹が果物を持ってきてくれて、ちょっと目を離したすきに、お面は元の顔に戻り、もう話しかけてきませんでした。
それからしばらくして、お面を見なくなりました。時期はバラバラですが、立て直しやリフォームでどこかへ片付けたんだと思います。大して大切にしていたわけでも、曰くがあったわけでもないのでしょう。
しかし大人になってお勤めに伺ったお家にあったりしたので、やはりうちの寺が縁で、門徒さんやゆかりのある家が持っていたものなんだと思います。
そのお面は、おそらく日本人なら一度は教科書で見たことのある顔だと思います。
聖徳太子の姿を写したと言われる彌勒菩薩像があります。お面の顔はその彌勒菩薩のお顔で、うちの寺の宗派は聖徳太子を日本仏教の祖としており、さらにこの辺りは昔「太子信仰」が盛んな土地でした。
彌勒菩薩(聖徳太子)が私の何を心配して声をかけてきたのか?そもそもうちのお面でなく祖母の在所のお面が声を掛けてきたのは何故か?悲しそうな顔をしたのはどうしてか?
全く分かりません。
このことが、私が僧侶であることに関係しているわけでもありません。
これが、私のと言うか、うちの寺で唯一のおかしな出来事です。
8: 1 2019/08/13(火) 00:13:24 ID:bwHQd/Ug0
自分が宮城県の大学に通っていた時の夏休みにあった話です。
自分の車で友人らと自分を含め、4 人(仮に 俺、A、B、C)で肝試しをすることになり、深夜にホテルニュー鳴子という廃ホテルへ向かうことになりました。
行ったことがある方は分かると思うのですがそこは山の中腹(しかもかなりてっぺん近く)を平らに整地して建てたホテルで、ほとんど街灯も無い暗く狭い曲がりくねった道を行かないといけません。
運転中、山からせり出した木々が車にこすれる度に友人達が
「こんなとこにホテル建てたらそりゃ潰れるだろ!」
としきり繰り返していたのを覚えています。
ブルートゥースのミニスピーカーでスマホの音楽をガンガンに鳴らしながら
A「俺最近焼酎にハマってさ~」
俺「マジ?俺は日本酒派だわw」
B「てか俺もオナニーと飲酒しかしてねえわ!」
下品な下ネタとようやく飲めるようになった酒などの話題で恐怖とは無縁の車内でした。
9: 2 2019/08/13(火) 00:14:13 ID:bwHQd/Ug0
すると、今まで大音量で流れていた曲が
プツ
と音を立て、止まってしまいました。
何の前触れもない現象に車内は静まり返りました。
スマホとスピーカーの持ち主であるC君は
「故障か?」
とスピーカーとスマホを見ると、ダッシュボードに置いていたスマホの電源が切れていたことが分かりました。
C「何だよクソッ 充電切れかよ」
とC君がスマホのバッテリーを確かめると、使用には十分な程の充電が残っていました。
「触っていないスマホが勝手に切れた…」
誰も言葉にはしなかったものの、車内の4人にはそんな認識が生まれたことと思います。
しばらく運転していると、ホテルの目印である傾いた看板とアスファルト舗装された横道が見えてきました。
その先に見えた建物は先程の現象もあり、月夜に浮かぶ不気味なシルエットに息苦しいほどの威圧感さえ感じました。
10: 3 2019/08/13(火) 00:14:53 ID:bwHQd/Ug0
「うわ~ 気持ち悪いな~ あれ?」とA君が何かに気付きました。
「先客じゃん」
確かに、元々駐車場であったと思われるスペースには2台の車と10名ほどの男女が屯していました。
コミュ力の塊であるC君がさっそく車を降り、彼らに話し掛けると我々と同じく大学生の肝試しで、彼らも今ついたばかりだとのことでした。
俺「おい人数めっちゃいんじゃん」
A「一人めっちゃかわいいなクソー」
B「ってかどうするよ?」
向こうは酒を飲んで騒ぐグループもいたり、ホテルをバックに写真を撮ったりと恐怖感ゼロのお祭り騒ぎでした。Cもちゃっかりグループのうちの女の子と連絡先を交換したりしていました。
正直 この肝試しというのも男女がお互いに良い仲になるための口実なんだろう、そういう下心が見え見えで我々はしらけムードでした。
俺「今日は帰ろうか」
自分の提案に他の3人も同意しました。
ホテル内へ入っていく集団を尻目に車へ乗り込んだ我々は再び山道を引き返し始めました。
先程異変があったCのスマホは問題なく使用でき、ブルートゥーススピーカーからはゆらゆら帝国が流れていたことを覚えています。
俺「一人めっちゃかわいいのいたよな?」
A「あのタンクトップ?」
B「えーあんなのがいいのかよ!?俺はショートカットの眼鏡ちゃん一択
!」
C「あ~わかるわかる!でもああいうのが結構ヤリマンなんだって!」
俺「巨乳だったしな」
B「マジ?そこまで見てたのかよ!」
A「Cが連絡先聞いたのってどんなん?」
C「いやーさすがにすげーかわいい子の聞くのは色々やばいから地味系の子よ」
肝試しが台無しになった腹いせのように車中では先程の集団の女の子を批評していました。
先程のスマホの異変はたまたまで、今日は特に怖いこともなかった。山を降りて町へ出た所に24時間営業のラーメン屋があった。そこで飯を食って帰ろう。何だ、心霊スポットなんてくだらないじゃないか。
そんな清々しいような安堵感が漂っていました。
ホテルから30分程経った頃、スピーカーから流れていた気だるいムードの曲が終わり、曲間の短い静寂の最中
突然助手席にいたCが
「おい!アレ!」
と車の前方を指さしました。
動物でもいるのか!?ヤバイ!とブレーキを掛けると近付いてくる「ソレ」の姿がはっきりと見えました。
それは、いやに古めかしい学帽をかぶりランドセルを背負った長袖半ズボンの男の子でした。
彼は何の灯りも持たず、道路に停めた我々の車に興味を示すこともなく一心不乱に山の頂上方面すなわち廃ホテルの方角を見つめて歩いていました。
言うまでもなくこの先に民家は無くましてや今は深夜の2時を越していました。
そんな時間に、山中で小学生が廃ホテルのある方角へ歩いている…明らかに異常な光景でした。
これは見たらマズイ…そんな思いに囚われました。
C「おい何だよ!」
A「やべーよ車出せって!」
B「早くしろって!来てる来てる来てる!!!」
騒ぎ立てる3人でしたが、僕は恥ずかしながら足がすくみ思うように動けなかったのと、ソレの目の前でエンジンを再びふかして走り去るのは我々の存在を誇示していることにならないか…
さまざまな思いがぐるぐる交錯するなか、車と少年との距離は5m…3m…1m…と段々狭まるにつれ車内は沈黙に包まれました。
少年はまっすぐ頂上を見続けているということは、彼の目線に我々も入っているということですから生きた心地がしませんでした。
おそらく全員が「刺激してはいけない」という思いだったのだと思います。まるで毒虫に遭遇した時のように皆沈黙して息を潜めていました。
車の左側をすり抜けていく瞬間、彼の顔をハッキリと見ましたが彼はただひたすら頂上だけを見つめているように見えました。
見たくない、見たくない…
こっちを絶対に見ないでくれ…
車内に様々な思いが交錯した瞬間だったと思います。
街灯のライトで黒いランドセルが鈍く光っていました。スピーカーは相変わらずガンガン音楽が鳴り響いていたにも関わらず外からは少年の歩行の振動に合わせ「かちゃん かちゃん」と微かにランドセルが鳴る音がしていました。
彼が車を通りすぎ、僕が
「あ、ああいうのもちゃんと消えたりしないでバックミラーに映るんだ」
と彼の後ろ姿をやや冷静に観察できるようになった頃、緊張が解け始めた僕はゆっくりと車を出しました。
11: 4 2019/08/13(火) 00:15:23 ID:bwHQd/Ug0
A「お前何で車出さなかったんだよ!」
俺「いや、刺激したらやばいかなって…」
B「いやいや車停めてたら一緒じゃねーかよ!」
C「あれやべーよな?幽霊だよな?」
A「つーか本物の人間だった方が怖くね?」
Aの一言に我々は静まり返りました。
ランドセルを背負った小学生が深夜に人の住んでいない山奥をただひたすら歩いている…
生気の無い顔つきとは対照的にまっすぐ頂上を見つめる目を思い出し、ぞっとしました。
ラーメン屋に到着して落ち着きを取り戻すと、C君が
「あいつら大丈夫かな…」と呟きました。
あいつらとはもちろん先程のホテルにいた大学生集団のことです。
「アレ」の足取りではホテル迄は2時間以上かかるだろう。だとすれば必然的に彼らが帰る頃に「アレ」と遭遇する可能性が高い。
C「電話しようかな…」
A「いや、やめとこうぜ」
スマホを取り出そうとしたCをAが止めました。
C「どうしてだよ?」
A「なんつーか… あいつらもアレを見てたらと思うと気持ち悪いんだ。あんなのと縁ができたみたいで…」
Aが言葉を探すように言いました。
A「びびりと思われても良いけど俺、あいつの姿が目にこびりついてんだ。スッスッ て山奥に消えてった…あんなのを見たかどうか他人に確認する必要なんか無いって」
Aの言葉にCはスマホをしまいました。
帰宅してから、自分もあの姿を忘れようと努めました。しかし、布団に入り目をつぶってもあのらんらんと輝くランドセルと頂上を見つめる目を思い出すのです。
2011年の東日本大震災でAは亡くなりました。
私は大学卒業式後 他のB、Cとも疎遠になりあの日の話を語り合ったことはありません。
あれは何者だったのか?
この季節になると「アレ」と、ふもとのラーメン屋で「スッスッ」と口を尖らせ身振り手振りで「アレ」を真似ていたAの姿をふと思い出してしまいます。
12: 名無し 2019/08/13(火) 00:18:14 ID:ZxeEcq.Y0
怖くはないんだけど実体験、まぁ表で吐き出すとバカにされるけど誰かに話したいってことで…
大阪の新今宮駅付近での出来事
平日の時間は12時前、渋滞中だったの
前方からモンペ姿のお婆ちゃんが一台一台運転席を数秒間覗いては進んでまいりました
危ないな~ボケてるのかな~それにしても街中で場違いな格好だな~とぼんやり眺めてました
丁度2台前の車を覗き込み終わった辺りで少し流れたのでお婆ちゃんに注意しつつ前進、横を通る時は大きく振って交わしてサイドミラーで確認したらその辺りにいるはずのお婆ちゃんがいない
焦ったよ、転んだかも知れないし万が一引っ掛けてたら人身事故になるから
慌てて車から降りたらそんなお婆ちゃんは何処にも居なかったっていうだけの話
そんで首を傾げつつ思い返せば、車体の長さ凡そ3mを通過する速度に違和感
覗く時間よりも次に移るまでの方が短くて、長く見積もっても3秒かかってなかったな…と
そういえば前の車はすぐ前に居たのに普通に進んだな…と
「昼間に出るのかよ?夜中でも見たことないのに」と車内でおっさんが呟いたってだけの体験でした
まぁ語れんでしょ、仕事中の真っ昼間にお婆ちゃんを見てそれが生きた人間じゃなかったかも知れないとかさ
13: 不思議な名無しさん 2019/08/13(火) 00:27:19 ID:ed3ZxKxM0
高校生の時に修学旅行で行った沖縄で私と友人3人が実際に体験した話です
1日目は移動がほとんどで那覇市内のホテルに泊まりました。翌朝にはチェックアウトするためか外観もそこまで綺麗な印象ではなかった記憶があります
部屋は角部屋でいたって普通な6畳ほどの和室
壁には掛け軸に古いブラウン管テレビに備え付けの黒電話
そこに各部屋四人見た目は古いけど泊まるだけには十分な部屋でした
旅行テンションなのか消灯時間後もずーっと喋り続け深夜2時になり私たちは怖い話大会を始めました。
1人1人持ちネタを喋って最後の1人が喋り終わった後「これでなにか起きたら怖いよねー」なんて冗談を言ったその時友人の1人が掛け軸を指差して「なんか揺れてない?」と言いみんなが視線を向けると暗闇の中に確かにゆっくりと掛け軸が揺れていました
窓は閉めきっているため風が入ることもないし冷房の風が当たる位置でもありません
「まさかねーw?」などと笑い合っているとクローゼットの扉が開きみんなの笑いが止まりました
そして揺れていた掛け軸が落ち部屋に備え付けられているいきなり電話が鳴り始めました
私達は悲鳴をあげ布団にくるまり疲れたのかそのまま眠りにつきました
よく朝起きるとクローゼットも閉まっているし掛け軸も壁に戻っていました
その後は何も悪いことも起きずに修学旅行を楽しめました
14: おかりな 2019/08/13(火) 09:39:16 ID:???0
怖くはないけど不思議な話。
もう30年近く前、我が家の庭の石にお不動様の姿が浮かびました。その姿は影絵のように真っ黒で、描かれたというより暑さ2ミリ程度の金属を貼り付けたような感じでした。
祖父に同居していた私たち孫を呼び罰当たりなイタズラをするなと叱られましたが、小学生でお地蔵様くらいしか描けないような私たちにそんな物が描けるわけもなく…w祖父はイタズラではないと私たちの反応で判断し(後々聞いた話では、その頃頻繁に金縛などにあっていたそうで夜な夜な何者かに起こされ寝不足になっていたらしい)、小さな祠を建て祀ることにしました。
祖父は当時仏像修繕などの仕事をしていて、土地柄修験道さんが町に滞在することもあり縁あって我が家には定期的に休憩所として迎えていました。その中の一人(Aさん)がとても霊感があるそうで、祖父に石の話を聞いてすぐ駆けつけ、石を見てこれはこの土地で亡くなり無縁仏となった戦国時代の武者たちが供養してほしくて現れたもの、有難い姿なら祀ってくれるだろうとかの形で出てきたのではないかと話し、祠ではなく常に水がかかるように祀る方がいいと言ったそうです。なぜ祠では足りないのか理由までは私にはわかりません。祖父は庭の池の隅に汲み上げ式の循環器を設置し石を置く土台を作りその石の上に水が落ちるようパイプを調整し、常に石が綺麗な水にうたれつつ雨風からは守れるように祠も作り直しました。
それから数年、心筋梗塞で倒れた祖父は医師もお手上げ状態でいつ逝くは生命力次第という状態に。しかし、祖父はある日容態が急変し快方に向かいました。医師もあり得ないと驚くほどの回復で、すぐに退院。祖母両親、親戚、そしてAさんを初めとする修験道さんも皆口を揃えて、恐らくお不動様に生かされたのだと話していました。
更に数年が過ぎ、心筋梗塞は治ったとはいえ元々肺も悪かった祖父は80を過ぎた頃亡くなり、祖母はそれを機に痴呆症が進化したため、お不動様のお世話は父が引き継ぎました。とは言え父は祖父ほど信心深くもなく、基本的には母が庭掃除がてら数日に一回様子を見て落ち葉などが祠に積もってれば掃除するという程度でした。
ある晩、大の字で大いびきで寝る父が、いびきもかかずなぜか頭を抱えるようにして寝ていると母が気付き珍しいと思ったそうです。数日そのような日が続き、ふとお不動様が気になり母が池に見に行きました。台風でも倒れたりしなかった石が倒れ池に落ちる寸前のところで頭を下に向ける状態で倒れていて、幸い漬物石程度の大きさなので母は元の状態に置き直し気付かなくてごめんなさいと手を合わせたそうです。その晩から父はまた大の字で大いびきで眠るようになったと安心していました。
特に怖いということはなかったけど、偶然にしても不思議だなと思った出来事でした。
ちなみにお不動様の成分をほんの少し削って調べてもらったところ、土に含まれる鉄分が固まったものらしいです。自然に表面に固まったにしては不自然な程絵に描いたような姿で、今も我が家の池に鎮座しています。
15: 不思議な名無しさん 2019/08/13(火) 09:47:11 ID:DG3K3o1A0
こういう掲示板に初めて書き込むため、不手際等ありましたらすみません。1つ、失礼します。
10年以上前の話です。
当時、何となくお互い両想いだろうという微妙な関係の男友達が居ました。
しかし、その男の子は常に2、3人のメンヘラに好かれておりました。本人は好意に気付いていなかった様ですが…
(そういう方ってたまに居ますよね。恐らくですが、頼られると断れない性格が災いしてなのだと思います。メンヘラから夜中に呼び出されて心配して駆け付けちゃうこともあったようです。)
自分はそういうのが面倒臭いと思ってしまうタイプなので、なかなか告白に踏み切れず、徐々に彼のそんな性格にも冷めつつありました。
ある日、大学の人間20人位の大規模な旅行計画が持ち上がり、私も彼も参加する事に。
その当日、どうしても外せない予定があった人だけ午後の便で現地に行くことになり、私と彼、他 複数人で飛行機に乗り込みました。
旅行先に着いたのは夕方で、皆はレクリエーションをしていましたが、自分は移動の疲れで先にホテルで横になる事に。
完全に寝入ってしまわぬ様にカーテンを開けて、夕方の薄暗い光の中ウトウトと微睡み始めたとき、ふと部屋に誰かが入ってきました。
同室の子かな?と思い、そのまま目を瞑っていたのですが、入ってきたきり人が動く気配がない為『おかしいな』と思い、目を開けようとしたら
『ガッッッ!!!』
と両肩を押さえられそのまま金縛りにあいました。
生まれて始めての金縛りで、驚きと恐怖のあまり声も出せずただただ震えていると、何故か押さえ付けられている方からベッドより、地面より、もっと深くに体が沈んでいく感触があり『このままじゃヤバい!!』と焦り始めました。
しかし指1本も動かす事が出来ず、もうだめだ!!と思った瞬間…
携帯電話のメール受信音がなり、ハッ、と金縛りが解けました。
何が起こったのか考える間もなく、すぐに携帯を掴んで部屋の外に出て、しばらく明るい場所で心を落ち着かせてから、私を救ってくれたメールを確認すると、全部で2通来ており、どちらも彼からのメールでした。
1通目は『話があるから皆に内緒で外に来れる?』というメール(正直告白かと思いトキメキました笑)
2通目の、私を助けてくれたメールには…
彼に好意を抱いていたメンヘラが自殺したとの連絡があった事
葬式に出るためすぐに帰ることになった事
さっきのメールは忘れて欲しいとの事
でした。
正直、タイミングがタイミングだったので本当にゾッとしました……
それから後日、改めて彼から告白されましたが、結局何となく気まずくなりお付き合いを断ることとなりました。
私の最初で最後(であって欲しい)の恐ろしい体験でした。
お目汚し失礼しました。
17: 不思議な名無しさん 2019/08/13(火) 12:00:26 ID:???0
初めて書き込みます。
携帯からです。
私は、5年ほど前から内装業をしていて、去年独立しました。
今回書き込むお話は、まだ修行の身だった時分に体験した話です。
内装業は、3月4月が引っ越しが多い為に繁忙期でして、
毎年日夜関係なく納期に追われるのです。
大工なんかとは違い大きな音がでないので、日祝や時間等は関係なく工事ができますが、
近隣の方から苦情が出た際には速やかに引き上げるようにしています。
内装業を初めて約1年が経った大忙しな3月下旬。
一人で現場を任されることが増え、
その日も一人、夜遅くまで賃貸アパートの壁紙の張り替えをしていました。
かなり古いアパートで、
壁際の枠についた糊をスポンジで拭き取ると、濃い茶色に汚れます。
夜12時を少し回った頃、バケツに入れている水がかなり汚れていたので、水を替えようと手を止めました。
バケツを持ってキッチンシンクへ向かう際、ふと視線を感じベランダへ目をやりました。
その瞬間ドキッ!っと心臓が跳ね、バクバクと動悸が。
そこには柔和な顔をしたお婆さんがベランダの向こう側に立っていて、こちらを覗くようにしていました。
「こ、こんばんは…」
なんとかそれだけ絞り出すように言いました。
すると、お婆さんが
「遅くまでご苦労さんじゃねぇ。
でも、こんなに遅くまでやりょーたら
悪いもんが出るで、はよぅ帰りねぇよ。」と。
私は、ほっと胸を撫で下ろすと、
「はい。夜分遅くにご迷惑おかけして申し訳ありません。
すぐに引き上げます。」と、お婆さんに告げました。
お婆さんは、それを聞いて頷くと、
にこにこと微笑んだまま、左の方へ歩いて行かれました。
すぐに片付けを済ませ、戸締まりをしようとベランダの方へ行くと、窓が開いていません。
あれ?片付けをした時に、ついでに閉めたかな?と思いながら
部屋のブレーカーを落とし、玄関の鍵をかけて、荷物を持ち、階段を下り…
と、気がついてしまいました。
ここは3階。
急に背中がザワザワっとして、大急ぎで階段を駆け下り、車に乗り込むと
すぐに親方に電話をして、今体験したことを支離滅裂ながら話しました。
すると親方は
「そりゃー出るで、じゃのうて、出たでーじゃがな。」と大爆笑。
確かにそうだ、と思った私も思わず笑ってしまいました。
この件があるまでは、幽霊や心霊など全く信じていなかった私ですが、
この件以降、何度となく不思議な体験をしているので、
今では、やはり幽霊はいるのだなと思っています。
18: 不思議な名無しさん 2019/08/13(火) 15:45:39 ID:DG3K3o1A0
自分の体験した怖い話があまり皆様と比べインパクトなかった為 笑
いろいろ経験している友人にヒアリングしてみました。
そうしたら怖い体験談が聞けたので、許可をもらって1つ書き込み失礼します。
友人(女)は毎日帰宅が遅く、いつも夜の10時位に電車に乗って帰るのが常でした。
乗る駅は、政令指定都市の中心駅で、夜10時とはいえ混雑しており、降りる駅もそこから2駅程しか離れていないが普通電車しか止まらない駅のため、そこの駅で降りる人達で帰りもなんだかんだと安心だったそうです。
ある日、最寄り駅にて電車を降りたところ、何故か「ゾッ」としたそうです。
(零感な私には分かりかねますが、近くに「良くないもの」がいると、目視より先に体がゾッとすると言っていました)
しかも、そのゾッとする気配はすぐ真後ろから感じた様で、友人はわざと「明日の仕事のミーティング資料、朝イチでもういっかい精査しよう~」などと関係のないことを考えつつ、たくさんの人に揉まれて駅を出ました。
が、憑いてきてしまったようで。
駅を出て、最寄りのスーパーに寄って、自宅まで残り100mくらいなのに、背後の気配は消えなかった。
ずっと多くの人でザワザワしていた場所から、一瞬静かな場所に出たとき、初めて友人は「ヤバい」と感じました。
「ひっ…、ひーー、ひ、んふ、ひー」
と背後の「何か」が笑っていたそうです。
ひきつり笑い?のような、鼻だけで笑うような、その繰り返しで、人混みでは気付かなかっただけなのか、とにかく笑っていたそうです。
「んふ、ふ、ひ…、ひ…、ひひひ、ひゃー」
友人は恐怖のあまりその道を引き返せず(引き返すと自然と後ろを振り向いてしまうと考えたらしい。)そのまま横断歩道を渡り、自然な形で一旦駅まで戻りました。
駅ビルにLAWSONが入っているため、そこでお菓子を買う振りをしてなるべく店員の近くでどうしよう、と考えていると、何故か後ろの「何か」は急に黙ったそうです。
さっきまであんなに笑ってたのに…
しかし嫌な気配は消えず、LAWSONを出て、店の前で益々どうするかと悩んでいると、下りの電車が到着した様で、再度駅は人で溢れました。
「ひー…っひ、ひー」
すると何故か後ろの「何か」が急にまた荒ぶり始め、声は益々大きくなっていきました。
体?を揺らすほどのひきつり笑いに友人がただただ震えていると、急に、背後の気配が無くなったのを感じたそうです。
?と思いながらも、急にクリアに聞こえるようになった人混みやセミの鳴き声に安堵し「助かった…」と感じた友人は、何故急に「何か」が居なくなったのか察知しました。
道路を挟んで向かい側の駐輪場に向かう、OL風女性の後ろに、上半身だけの男がしがみついていたそうです。
『アイツだ……』
女性は気がつくことなく、スマホで通話を楽しんでおり、そのまま駅の反対方向へと消えていったそうです。
友人の話は以上です。
この話、何が怖いって、私も毎日使っている最寄りの駅で起きた出来事なんですよね(泣)
20: 不思議な名無しさん 2019/08/13(火) 16:43:51 ID:0BbXZDs60
昔、そこそこ大きなお寺でアルバイトをしていました。
アルバイトというのは基本的には外仕事で、広大な敷地内の草刈りが主な仕事でした。
外に出ているとき、和尚さんから別の指示等言われることがあるため、常に携帯電話を持っていることが前提でした。私は、作業に熱中して電話に気づかないことが多々あったので、アルバイト中にはいつも電話の音量は気持ち大きめに設定していました。
お寺には大きな墓地があり、私のその日の仕事は、墓地のフェンスから飛び出ている草木を体裁よく整えることでした。
梅雨時でムシムシしていて、早く終わりたいなぁと思いながら、パチンパチンと枝をハサミで切る音を墓地内に響かせていました。
作業に没頭していると、遠くのほうで、ブツブツブツ……と話をする声が聞こえてきました。何を言っているのかは分かりませんが、5,6人の女の人が集まって何やら話をしているような音でした。
と、
あはははは!おほほほほうふふふふ と
5,6人の話し声が一斉に笑い出しました。
笑い終わった後、またブツブツブツ……と話しだし、またあはははは!と全員で笑いだす音が響き、それが何だか定期的に、一定のリズムで繰り返されているようでした。
私は負けないように、枝をパチンパチンと切り続けます。パチンパチンと切る音の間からあはははは!あはははは!と笑い声が聞こえてきます。そんなのが数分続いた時突然
ピリリリリリリリ!
と携帯電話が鳴り始めました。その音は墓地内に響いたくらいに大きく聞こえました。
電話に出ると和尚さんが「もう時間だからおあがり」と言われました。
時間は17:10。私の終業時間は17:30で、上がるには少し早かったのですがはい分かりましたと返事して、私は墓地を出ることにしました。
声も笑い声も、電話が鳴った瞬間にぴたっ と止まっていました。
墓地の最奥にいたので戻るついでに墓地内を見渡したところ、集団どころか人影すら見当たりませんでした。
お寺を辞めるとき、その時のことを和尚さんに聞いてみれば良かったなぁと今では思います。
21: 不思議な名無しさん 2019/08/13(火) 22:34:38 ID:???0
学生の頃にあったほんのり怖かった話。
俺は大学生で、一人暮らしをしていた。
その日は一日中バイトがあった。暑い上に休日で忙しく、かなり疲れていた。
バイトが終わって帰ろうと車に乗り込むと、ガソリンが少なくなっていることに気がついた。翌日は友達と俺の車で遊びに行く予定があったのでガソリンを入れなければならない。しかし疲れていたこともあり、あとで入れれば良いかと思ってそのまま帰った。家に着くとシャワーを浴びてすぐに眠ってしまった。
目を覚ますと、すでに夜の11時になろうとしていた。うちの近くには、24時間営業のガソリンスタンドはなく、1番遅いところで12時までだ。
翌日の遊びの出発の予定が5時で、営業開始時間の前だったため、今から入れに行こうと起き上がったときだった。
「ピンポーン」
とチャイムがなった。
こんな時間に誰だ?と思い丁度出かける予定だったのでドアスコープを見に行こうと立ち上がる。すると
「ピポピポピポピポピポピンポーン」
といきなりチャイムを連打し始めた。
いきなりのことに少しビビり、そのままじっと動きを止める。
その後チャイム連打が続き、部屋の中は静まり返った。多分1分くらいしか経ってないと思う。でもその時はかなり長い時間に感じた。
とりあえずスコープを見に行こうと思ってゆっくりと玄関に向かった。俺の借りてるアパートは結構古く、普通に歩いて玄関まで行くと床が軋んで音が出てしまう。外にいる何者かに近づいていることを悟られたくない。そんなことを考えて、かなり慎重に足を運んだ。ドアまであと2メートルくらいだろうというところで
「ガチャガチャガチャガチャ!」
と今度はドアノブを激しく回す音がした。
驚いて声が出そうになった。体が固まりその場から動けない。外にいるであろう何者かは、ドアノブを回すだけでなくドアも叩き始めた。俺は早く止んでくれと思うことしかできなかった。
しばらくして音が止んだ。だが静かになると今度は少しの物音でも外の奴に聞こえるんじゃないか?と思い息を潜めてその場に立ちすくむ。
どれくらいの時間が経ったかはわからないが体感ではかなり長い時間が経っていた。
すると隣の部屋から鍵を開けて中に入る音がした。隣人が帰ってきたのだ。
慎重にドアスコープを覗く。そこには何もいなかった。念の為武器としてフライパンを持ってゆっくりと外に出るが誰もいない。そこでようやく緊張が解け、大きく息を吐いた。居間に戻り携帯を見るともう11時半を過ぎていた。念の為10分ほど時間をおき、武器()を持って車に乗り込みガソリンを入れに行った。行く途中も帰ってきてからも何の異常もなくその日はそのまま寝た。
翌日朝早くから友達と遊びに出かけた。3人で出かけたのだが、そのうちの1人が「昨日の夜部屋に誰か来た?」と笑いながら聞いてきた。なんで知っているのか、少し声を荒げて問い詰めた。
聞けばそいつと俺の共通の部活に入ってる友達が、夜に飯に誘いに来たらしい。補足をすると、大学がある場所はだいぶ田舎で、付近にはそこに通う学生が一人暮らしをしている。そのため、近くに住んでる仲のいい奴らがアポなしで突撃してくるということはそこまで珍しいわけでもなかった。俺のとこにも行ったけど出なかったとのこと。俺はそれを聞いて大笑いしてしまった。その面子を聞いたら確かにチャイム連打でもしそうな奴らだったので納得し、あんなにビビってたのが一気にバカらしくなった。来たんなら声かけろよとか、色々言っていたんだが「もう11時は過ぎてたど結構遅くに来たんだな」と言うとそいつは「え?行ったの8時くらいだったよ?」と答えた。
あれ…?8時くらいだったら丁度俺は寝ていた時間だ。昨晩の出来事は11時頃だったはずだし時間が合わない。じゃあ真夜中に来たのは一体何だったんだろうか?あの時もしドアスゴープを覗きに行ったら…扉を開けていたら…
結局その事は友達には言わず適当にはぐらかした。
その後は何かおかしなことなどは全く無い。
ただ、それ以来未だにチャイムやインターホンの音は苦手なままだ。
22: 不思議な名無しさん 2019/08/13(火) 23:10:24 ID:UvLmTie60
派手な展開やオチがなくて申し訳ないのですが、私が実際に体験した不思議な話を。
私の叔父さん(母の弟)は、私が小学校3年生の頃に若くして亡くなりました。数回しか会ったことがなかったけど、私は物静かで優しい叔父さんの事が大好きでした。
今から3~4年前、高校3年の冬だったと思います。ある夢を見ました。
墓地で包丁を持った母親に「殺してやる」と追いかけ回される夢。私は必死で逃げました。
逃げている途中、叔父さんを見つけました。
墓地の隅の暗がりからヨロヨロと力無く現れた叔父さんは、青白い顔で、本当に申し訳なさそうな、恥ずかしそうな顔で私を見ていました。
そこで目が覚めました。
叔父さんが夢に出てきたのは初めてで
「不思議だな、どうしたんだろう?」と思いながら布団から身体を起こし、家のリビングに向かいました。
誰もいないリビングのテーブルの上に、1枚の紙切れがあり、見れば母の字で大きくこう書かれていました。
『○○(妹の名前)へ。今日は叔父さんの命日です。私は仕事なので、代わりにお線香をあげてください。お菓子も買ってきてください。』
何だか怖くなって、急いでお菓子を買いにいきました。真冬なのに薄着のまま外に飛び出したので、凄く寒かったのを覚えています。
叔父さんの仏壇に線香をあげお菓子を備え…帰ってきたら母と妹に夢を見たことを説明しました。
妹からは「へぇー、私は全然そんな夢見なかった」と言われました。
母は「そんなことあるんだねー」と、特にあまり興味が無さそうでした。
2人は確かにそう言いました。はっきりと覚えています。
けれど最近ふとこの話を思い出して「あの時こんなことあったよね。怖かったなあ」と言ったら、2人ともキョトンとした顔をするのです。
妹は「そんな話聞いたことない」
母は「聞いたことないし書き置きなんて残してない」と。
ただ単に忘れているだけか?と思いましたが、
母に「私は弟の命日をはっきり知らないから『命日だからお線香を~』なんて書けないよ。知らないんだもん」と言われてしまい、今混乱しています。
あれは何だったの?幻だったのか?
分からないし確かめる事も出来ません。
私の頭がおかしいのかも…?
でもそれからは時々、何もなくても叔父さんにお線香をあげるようになりました。
23: 不思議な名無しさん 2019/08/14(水) 00:31:08 ID:ZaYkEnj20
>>22
弟の命日覚えてないって…あり得ないと思うよ
それ本当にお母さん?
26: 不思議な名無しさん 2019/08/14(水) 08:23:15 ID:DG3K3o1A0
>>23 それ本当にお母さん?
ここ一番ゾッとしたコメントだ
24: 不思議な名無しさん 2019/08/14(水) 02:21:30 ID:UvLmTie60
>>23
お返事ありがとうございます
そうですよね、普通ありえないんですけど母は元々かなり忘れっぽいのと、叔父と母は元々離れて暮らしていて(叔父は自分の母親、つまり私の祖母と2人暮らしだった)死因は自死でした。
自室で亡くなっているのを祖母が発見して、酷いショックを受けた祖母はその後の後処理やら何やらで、母に叔父が亡くなったことを知らせるのにかなり時間がかかったようです。
そして祖母は叔父の話をあまりしたがりません。
(幼く何もわからなかった私が祖母に叔父さんのイラストを送ったら、それまで私が送ったイラストを私の家宛に全て送り返してきたほどです)
だから母も知らないのかな…って。
25: 不思議な名無しさん 2019/08/14(水) 02:51:07 ID:UvLmTie60
>>22
せっかくなので追記。
母は「命日知らないよ~」って言ったあと、祖母に電話して叔父さんの命日を聞いたようでした。10月頃とのこと。
私が夢を見てお菓子を買いに行ったのは、真冬だったんです。
叔父さんは神戸のゴーフル?(丸くて中にクリームが入ってるお菓子)が好物で、私がお菓子を買った2日後くらいに母がわざわざそれを買いに行って供えてたのも覚えています。
「私は叔父さんの好みはゴーフルくらいしか分からないけど、(私がお菓子を買ってきたから)喜んでると思うよ」って母が私に言ってた記憶もある。
なのに誰も覚えてないし、実際の命日でもないし……自分の記憶違いなのか、色々自信がなくなってきました。
オチなくてごめんなさい。