28: 不思議な名無しさん 2019/08/14(水) 09:55:33 ID:???0
死ぬかと思った夢の話をしようかと思う。死ぬと言っても、夢の中で死にそうになったとかじゃなくて、夢が覚めた後、あっ俺今晩死ぬかもなって思うような感じのやつだ。
ふと気づくと俺は見知らぬ部屋にいた。雰囲気的にはのび太の部屋なんか想像してもらえると分かりやすいかと思う。
それで、机の上に雑誌サイズの本が置いてあった。本の中身は最近よく聞く知育本ってやつで、小さい子供が遊ぶような、本に書いてある問題を解くような本。
小さい頃よくやったなぁとか思いながら、本を開いてみると、そこに描いてあったのは、子供部屋の絵だった。おもちゃとか本棚とかがあって、部屋の中央には男の子が立っていた。問題の内容は、
『このへやにあっちゃいけないものをけしてね!』
どうやら消ゴムで消せるインクが使われているらしい。子供部屋にゾウとかお墓とかが描いてあったら消すのかなーとか思って部屋の絵を眺めても、特におかしな点は見当たらない。
なんも変な所が無いもんだから、少し腹がたって部屋にいた男の子を消してやったんだ。お前がこの世に要らねぇんだよ!みたいな子供染みたノリで。
そうすると、腹の虫が収まると同時にちょっとした罪悪感が芽生えてくる。むしゃくしゃしてたとはいえバカなことしたなぁって、静かな部屋で一人つっ立ってた。
すると、バチッて音がして突然テレビの電源がついたんだ。そこに映っていたのは子供部屋だった。家具の配置も部屋の大きさも何もかもがさっきの絵と同じ。男の子もそこには居なかった。
テレビが急についたのも、男の子が映ってないのも何もかもが怖くて、俺はその場に立ちすくんでじっとテレビを見ていることしかできなかった。
ガチャっと子供部屋の扉が開く。女の子が入ってきて部屋の中を見渡していた。
「あれー? ○○くんどこいったのー?」
その男の子は俺が消した。心拍数がどんどん上がっていく。俺はテレビから目を離せずに、恐怖を感じていることしかできない。
するとテレビの女の子がこっちを向いた。紛れもなく俺の方を向いている。その顔に表情はなく、俺をじっと見ながらゆっくりと腕を伸ばし、俺を指差して、
「全部お前のせいだ」
その瞬間、心臓が握られたような感覚と、くそでかい耳鳴りがして、目が覚めた。
今日俺は死ぬんじゃねぇかと本気で思ったし、未だにあの女の子の顔が忘れられない。
29: ろーる 2019/08/14(水) 11:52:09 ID:u5TDFk260
お盆で帰ってきた友達と呑んでた時にその友達に聞いたお話です。
2、3年前ちょうど20歳くらいの時に2人で旅行に行きました。秋頃だったでしょうか、突然平日の休みが当たったので友達と弾丸ツアーということで京都に行きました。平日でもまあまあ人は多く、有名な神社や観光スポットは疲れるくらいでした。それでも行きたいところは行けて、食べたいものも食べられてと突然の旅行の割にはうまく行けたといった感じでした。予約したビジネスホテルにいき、途中で買ったお酒とおつまみを片手にあそこが楽しかっただのなんだの言いながら私の部屋でだらだら呑んでいました。いつの間にか寝てしまっていたようです。テレビの光で目が覚めたのですが、疲れてまだ寝ていたかったので「テレビ消して」と言って布団に潜りました。「わかったよ」とガサガサの声で答えたので酒やけしてる笑と思いながらまた眠りにつきました。
翌朝目が覚めて横の部屋に泊まっている友達と通話しながら帰る支度をしていて、友達の声がいつも通りの声だったので「あれ?酒やけ治ったの?」って聞いたら「何言ってんの?私、お酒呑んでないよ?まだ酔ってるの?笑」って、あれ?そうだっけ?と思いながら「昨日テレビ消して部屋に戻ったよね?」って聞いたら「え?あんた寝ちゃったからその後すぐ部屋に戻ったよ?」って、じゃあ、あの時、私の部屋でお酒を呑みながらテレビを見ていて消して出ていったのは…誰?
30: 不思議な名無しさん 2019/08/14(水) 12:22:24 ID:I.OG6Jo.0
去年、身内のお見舞いで北海道に行きました。
2泊3日で夜になると毎晩レンタカーで
夜道を走ってました。
ご機嫌で運転していて、ある山道に入った時、
唐突にクルマが
「ピーピーピー!!!」
と警報を鳴らしました。
現代の車には運転支援システムが搭載されています。
自分が気づかないうちに何か轢いていたらやばいと思い、車を止めて車体と道路を確認しました。
何も変化はありません。
車体に当たったへこみも、道路に死体も。
怖くなったので俺は帰りました。
そしてレンタカーを返却する日、
店員に報告してドライブレコーダーを確認しました。
すると歌が聞こえてから警報がなっています。
その歌というのが、
「大人の階段ノーボルゥ!!!」
俺の歌声です。
店員も父も俺もゾッとしました。
運転支援システムは反応してるんです。
何もない場所に。
31: 不思議な名無しさん 2019/08/14(水) 13:42:48 ID:SxaK5wNw0
ちょうど今から10年前のことです。
当時小学生だった私は、毎年お盆に隣町で行われていた祭の花火がよく見える場所を知っていて、その場所というのが見晴らしの良い墓地の上でした。私以外誰もいなくて、花火を独り占めできてとても嬉しかったです。
そしてその年、一人で静かに花火を見ていると、隣に見たことのない男の子がいたんです。さっきまでいなかったのになー、とか思ったんですけど見た目がまだ幼稚園児くらいだったので心配になり、「お母さんは?」みたいなことを聞いたんですね。
すると彼は「いないよ。でもみんな見てるよ」と言ったんです。
私は特に何も思わずそのまま花火を見続けて、終わったらすぐに帰宅しました。その時にはその子はいなくなっていて、途中で帰ったものだと思ったんです。
今思えば、「みんな見てるよ」って墓地だし、そういうことなのかな…と。
花火もあの年限りで終わってしまって残念です。そんな最後の年に起き、ちょっと不思議な体験でした。
32: 不思議な名無しさん 2019/08/14(水) 15:20:53 ID:JRiyxaZc0
友達と近所を歩いていたら見なれない廃墟があったんで、家の回りだけでも…と見て回ることにしてんです。その家ば誰が見ても廃墟で所々屋根も落ちていたりして人が住んでいる様子は見られませんでした。外に落ちていた古い家電や、錆びた農具などを物色していたら「う」
33: 不思議な名無しさん 2019/08/14(水) 15:25:37 ID:JRiyxaZc0
すみません途中で切れてしまいました…32です
「うううう…」という老婆のようなうめき声が突然聞こえてきました。友達も聞いたようでいっしょに逃げ出しましたが友達は「お爺さんのような声だった」と言っていたのも気になります。誰かが整理のため来ていて僕達をおどかしていたのでしょうか?それとも… 知多市の岡田地区のどこかにあります
35: 不思議な名無しさん 2019/08/14(水) 18:01:34 ID:eTTLrVEs0
子供の頃、実家の前の道路で遊んでいる時、見たことが無い空飛ぶ虫が目の前に現れた。
体長は10cm弱、見た目はトンボに近く、色は無色~微かな白色。無色って言ったのはその虫が半透明で虫の向こう側の景色が透けて見えたから。
私が気になってその虫を凝視していた数秒間、その虫は飛びながらずっと同じ位置に
私がその虫に手を伸ばすと虫は指先に近付いてきた。『もう少しで触れそう』って時に後ろから誰かが私に話しかけてきた。
38: 不思議な名無しさん 2019/08/14(水) 18:17:02 ID:eTTLrVEs0
35の続きです。書き込むをミスクリックしました。。
声に反応した反射で私が指先を動かしてしまったら、虫は一瞬(1秒もかからないくらい)で高さ10m弱まで上昇、その場で数秒待機した後にまた一瞬(1秒もかからないくらい)で遠くに飛んで行き視界から消えた。
虫に逃げられた後、虫へ伸ばした手の指先を見ると1本の切り傷ができて血が流れていた。
後のテレビで知ったけど虫の形はスカイフィッシュに似ていた。
36: k 2019/08/14(水) 18:07:39 ID:???0
小学四年生の夏、私が祖父母の家まで一人で行った時のことです。
それまでは、必ず両親と同伴で祖父母の家まで行っていたのですが、両親が仕事で忙しかったたことと、私だけの力で祖父母の家まで辿り着きたいという思いから、電車とバスを乗り継いで行くことに決めたのでした。
自宅から祖父母の家まで凡そ6時間程かかるため、10歳の私には大冒険のように感じたことを覚えています。
当時はケータイ電話も普及し始めたばかりで、周囲で持っていた友人はおらず、私自身も持っていませんでした。
唯一の頼みは、母が便箋に書いてくれた電車やバスの乗り継ぎ情報のみです。
出発当日の明け方、母に見送られるなか新幹線に乗り込みました。
座席は窓際だったため、私は新幹線に乗っていた約4時間の間、ずっと景色を眺めていました。
不定期に眠気が襲ってくるのですが、寝過ごしてしまわないよう、足をつねったり顔をはたいたりしていたと思います。
何とか眠気にも打ち勝ち、ローカル線へ乗り継ぐことに成功しました。
終点まで電車の乗り換えはなく、終点であれば寝ていても車掌さんが起こしてくれるため、私は心置きなく眠ることにしたのです。
随分と長い間寝ていた気がしました。
目を覚ますと辺りは薄暗く、私を除いて誰も車両内にいませんでした。
ここで、私は一気に眠気が覚めたと同時に、日が暮れ始めていたことに恐怖と不安を感じました。
なぜなら、予定していたローカル線の乗車時間は1時間程度で、どんなに遅れようとも夕暮れまで乗っていることは考えられなかったからです。
なぜ車掌さんは起こしてくれなかったのか、私は疑問と怒りにも似た感情が込み上げるなか、大慌てで電車から飛び出しました。
そして、目の前に広がる風景に愕然としたのです。
そこには、夕暮れ時だというのに街灯も灯っておらず、夕日に照らされた廃屋のような駅舎があるだけでした。
私は自分が乗る電車を間違えたと思い、急いで駅員を探しましたが、そこには駅員どころか、誰一人として人の気配を感じないのです。
しかし、既に半泣き状態の私には、それらを深く考える余裕などなく、駅員を探すために走り回っていました。
ふと我にかえって、自分の居場所が何処なのか確かめようと駅名を確認すると、そこには煤けた消え入るような文字で「やゐ」と書かれていました。
文字版が汚い上に消えかかっていたため、はっきりとは解りませんでしたが、凡そ前述したような文字が記してありした。
ちなみに、私が確認した駅名は柱に掲げてあったもので、一般的に駅ホームの天井に吊るしてあるものではありません。
私は、その見たことも聞いたこともない駅名をメモ帳に書き留め、とにかく人を探すために駅の外へ出ることにしました。
改札を通り抜けるのは罪悪感がありましたが、誰もいないので仕方がありません。
駅の外へ出ると、そこには夕日に染められた古い街並みが不気味に佇んでいました。
この時、私は本当に自分の頭がおかしくなったのか、夢でも見ているのか見当がつかなくなっていたのです。
少なくとも、自分の置かれている立場が尋常でないことは直ぐに感じとりました。
私は、なぜだか駅の外へ出ては不味いと思い、もう一度誰もいない駅に戻ることにしたのです。
そして、自分の乗っていた誰もいない電車に乗ろうとしました。
すると、後ろから「おい」と呼び止める声がしたので、驚きと嬉しさのもと振り替えると、一人の男性が立っていました。薄暗いため顔は見えませんでした。
男性は、お前が乗るべきはそれじゃないと仰ったので、私はどれに乗ればいいのか、ここは何処なのかと、矢継ぎ早に質問したのを記憶しています。
ただ、男性は何も答えずに踵を返したため、私は慌てて待ってくださいと追いかけようとした瞬間、頭に衝撃が走り、目の前が真っ白になったのです。
そして、気がつくと私の目の前には車掌さんが立っており、終点だよと告げました。
驚いて辺りを見渡すと、そこには人で賑わった駅のホームがあり、私が降りるべき終点の駅名が掲示されていました。
私は、やっぱり夢だったんだと一安心して、そのあとは無事に祖父母の家まで辿り着くことができました。
あれから長い年月が経ちましたが、私は時々この頃の記憶を明瞭に思い出すことがあるのです。
そして、あれは本当に夢だったのかと疑問に感じることがあります。
なぜなら、「やゐ」と書かれたメモ帳が残っていたからです。
しかし、家族や友人に話をしても「それは紛れもなく夢」「小さいころの夢と現実が混在しただけ」「陳腐な創作だね」などと言われるばかりです。
つい先日、当時と同じ経路で祖父母の家に行ってきました。あのメモ帳を見つめながら。
もちろん、特筆すべき出来事は起こらない旅となりましたが、自分自身の備忘も含めて書かせていただきました。
末筆ながら、最後まで読んでいただきありがとうございました。
37: とと 2019/08/14(水) 18:07:40 ID:???0
福井県の人から聞いた話。
その人が行ってた小学校は、怪談で良くある昭和初期位からある古い学校で、昔は墓だったとかってお決まりの噂があったようです。これもお決まりですが、其処のトイレが矢っ張り可也不気味だったそう。
ある日そのトイレで子供達が騒いでいたので、その人も興味が湧いて中に入って見たのだそうです。男の子と女の子が一緒に其処にいたみたいなので、男女兼用?まー、そこはハッキリしませんが、その中のトイレの1つのドアが閉まっていたのだそうです。大人なら誰か大の方をしているのだろうと放っておきますが、子供達は誰も中に居ないのに何がいるんだって大騒ぎをしていたのだそう。そこで男の子の一人が「よーし、誰が入ってるか見てやろう」と言う事で、止めておけば良いのにドアに攀じ登ったのだそうです。その子は攀じ登った後に中に飛び降りて行ったのですが、中に入るやいなや断末魔の悲鳴をあげて中から飛び出して来たそうです。そして、その人が慌てて中を見遣ると、何と便器の上に浮いた状態の髪の毛の束が端に火を付けた状態でビュンビュン花火の様に渦巻いていたのだとか。勿論、子供達は集団ヒステリーのパニック状態だったそうです。初めに中に入った子は何を見たのでしょうか?可哀想に。危険な好奇心で火傷した話。合掌。
40: たかむら 2019/08/15(木) 01:28:43 ID:???0
「一番怖い心霊写真」
俺の先輩にモンさんと言う方がいます。何でモンさんなのかは分からないです。とりあえず氏名にモンと読む漢字はないんですが。
モンさんは別に心霊に詳しいとか除霊出来るとかではないのですが、幽霊が見えて、そして幽霊に対して独自の解釈を持っていて話を聴いててとても楽しかった人でした。
そんな楽しかった話のひとつに『一番怖い心霊写真』があります。
モンさんにふとしたきっかけに、一番怖い心霊写真はどんなのですか?と訊いたことがあります。きっかけは本当に些細で、確かモンさんの家でテレビを観てて「アンビリバボー」が流れてて、そこから心霊写真の話になった筈です。
昔、アンビリバボーで心霊写真がすごい流行っていて、祭壇の写真とか二枚繋げると顔になるとか、これまでと違ったタイプの写真が出てきて驚いたんですよね。
「モンさんが一番怖いと思う心霊写真てどんなのですか」
自分としては、写真の種類を訊いたつもりだったんですが、モンさんはんーと言いながらデスクの引き出しを漁りだして一枚写真を持ってきました。
これかなとモンさんが渡してくれた写真は、近所のT川の河川敷を撮ったものでした。
「これ、怖いんですか」
暫く眺めてから俺は諦めてモンさんに尋ねました。
その写真はいくら目を凝らしてもそれらしき何かが写っている様には見えませんでした。それどころか、普通の人間すら写っていないごく普通の風景です。しかも昼。川面も穏やかで、恐怖を連想させる物すら皆無でした。
モンさんは、河の近く草の茂み辺りを指差しました。勿論そこにはやはり何も見えません。
「何も見えないですよ」
俺が訝しむと、モンさんはだから怖いんだよと顔をしかめました。
本当に怖いのは、見えない奴なんだよ。人間は分からない現象とか得体の知れない不明を、幽霊とか妖怪に当てはめて明解にするだろ。
見えて、分かる時点で少し怖くなくなるんだよ。少なくともそれは、当てはめた時点で幽霊なんだから。
何かぼんやりシルエットが見えたとか、声が聞こえたとか、把握出来た時点で対処出来るだろ。逃げるとか塩撒くとか、その場を避けるようにするとか。
おれは仕事で使う風景写真が欲しくて河川敷に行ったんだよね。そしてこの場所に立ったとき、凄い違和感を感じて写真撮ったんだよ。でも何も見えないし聞こえなかった。いつもなら何かしら捉えられるのに。
でもカメラから顔をあげた瞬間に、幽霊見たときの何十倍も悪寒を感じたんだよ。何も見えない。だけど確かにここで俺は今までで一番の恐怖を感じたんだよ。
「だからこれが一番怖い心霊写真なんですか」
話を聴いた途端に、何気ない風景が何故か不気味に感じて来るから不思議でした。
「そんなに怖いのに取っておくんですか写真」
俺はモンさんに話を聴いたから怖く感じてるだけで、正直に言えば初見で何も感じませんでした。でもモンさんは何も見えないけど怖いとは感じている。誰も怖がらない心霊写真を取っておく必要が分かりませんでした。
モンさんはすぐに引き出しへ写真を戻すと、使い道があると言いました。
この写真を説明抜きで心霊写真だと見抜ける人間、俺よりもはっきりと視えるやつを探すために取ってある。もし見つかったら、俺の周りにいないか視てもらうんだよ。
だってそうだろ。写真を撮ってから、俺はようやく悪寒がした。相手はその気になれば、俺に怖いとすら思わせてくれないんだぞ。
何も感じさせずに、ひっそりと、今この部屋でお前の後ろにいても気付くことすら出来ないんだぞ。
最後の言葉は本当に怖かったです。
42: 不思議な名無しさん 2019/08/15(木) 13:09:58 ID:mriXXvGQ0
>>40
おー新解釈!怖い!
腕の立つアサシンが相手に気配悟られないようなもんかな
41: 不思議な名無しさん 2019/08/15(木) 01:40:20 ID:k7UGQ0ng0
10年以上前の話。俺が通ってた小学校の目の前で交通事故があった。学校の前にはそれなりデカイ道が通ってて車通りも多い。そのくせガードレールが無いという危険な道だったんだわ。
その事故で俺の何学年か下の子が亡くなった。俺は毎日手を合わせてたんだけど、事故から数日経ったある日供え物の花とか水が古いままになってるのに気付いた。当時小5の俺は49日とか知らないから(終わったのかなあ)程度に思ってその日は手を合わせなかったんだ。
んで、そんな供え物を尻目に事故のあった信号が変わるのを待ってる時に急に目眩に襲われた。
視界が大きく揺れ、ピントが合わなくなった。なにより不思議なのは歩行者用信号機だった。青と赤の上下が入れ替わり、下の赤が点滅し上の青が点灯した。普通の信号なら赤に変わる手順だが、なぜか頭の中で(青になった、渡らなきゃ)と強迫観念に近い感覚で一杯になった。
「おい!!」と叫ぶ声がして我に返った時には既に信号を渡っていた。一緒にいた友人曰く、突然歩き出していくら呼び掛けても反応しなかった、との事。
その時の事を高校の自称視える奴に話したところ、中に入られたらしい。なんでも、中途半端に手を合わせた事で友達だと思われたんじゃ?と。
あの時車が来てたら俺は今頃ここにいないかもしれない、あの時俺の中に入った子は俺をどうしたかったのだろう。その事故以来現場にはガードレールが設置された。
皆も道端の供え物や犬猫の死骸なんかに手を合わせちゃいけないよ、安い同情は彼らを怒らせる。少なくとも俺はあの時、被害者を怒らせてしまったと思ってる。
43: 不思議な名無しさん 2019/08/15(木) 13:15:34 ID:mriXXvGQ0
>>41
安い同情じゃなくて、あなたの優しさに縋った霊が、最期の強烈な体験を同調させてしまったんだと思うよ。
霊は成仏していても残留思念をキャッチする場合もあるし。
44: 不思議な名無しさん 2019/08/15(木) 13:59:49 ID:CRvbmbrY0
僕には聴覚障害者の友達がいる。
その友達から聞いた話。
友達が言うには、聴覚障害者は霊感持ちが多いそうだ(友達はからっきしらしいが)
五感を一つ失った分、他の感覚が鋭くなるからかなと話してた。
大げさな例では、漫画でたまに出てくる盲目の剣豪とかみたいに。
聾学校に通ってた頃は学友同士で人ならざるものが居たとか見たとか、たまに話題に出てた。
だけど友達は全く見えないから信用できなくて、霊感あり勢を少し冷めた目で見てたんだって。
45: 不思議な名無しさん 2019/08/15(木) 14:15:41 ID:CRvbmbrY0
本当は見えないのに目立ちたいが為にそう嘘つく厨二病だと思ってた。
けれど、本当に見えてるのかもと思わせる事件が起きた。
その日は春休みで、いつものメンバーで花見をする予定だった。
けれど予報で雨の可能性が高いという事で一人のクラスメイトの家に集まって遊ぶ事にしたらしい。
クラスメイトの最寄り駅で一緒に遊ぶ予定の男の子(霊感持ち)を見つけ、一緒に向かった。
クラスメイトの家はマンションの4階で、エレベーターで上がろうとしたら男の子は一瞬後ずさりして、階段で行こうと、エレベーターはまずいと言い出した。
「中二病乙!」と言いたいところだが、4階だしいいかと思い不承不承従う事に。
46: 不思議な名無しさん 2019/08/15(木) 14:19:10 ID:CRvbmbrY0
興味ないけど詳しく聞くと、顔半分ない女が這いつくばりながら見上げて来たと。
よくそんな嘘思いつくなぁと呆れながらクラスメイトの家に入ると、もうみんな揃ってた。
その中の一人の女の子が
47: 不思議な名無しさん 2019/08/15(木) 14:23:04 ID:CRvbmbrY0
ごめん、間違えて書き込み
その一人の女の子が一緒に来た男の子を見つけると駆け寄って興奮気味に言い出した。
「さっきエレベーターに頭が半分ない女いたんだけど、●●達が来た時はいたかな?」
48: 不思議な名無しさん 2019/08/15(木) 20:47:42 ID:EXshg7wY0
怖い話しでは無いですが、何かに導かれてるお話し。
私の職場では異動があるのですが私が初めて異動した時、異動先が身内が急遽入院した病院の近くでした。おかげで世話をしながら仕事を続けられました。
そして今また異動の話が出てて
その異動先が違う身内の入院先の近くでした。誰かに導かれてる気がして仕方ないです。
49: 不思議な名無しさん 2019/08/16(金) 03:31:49 ID:/MFAF1TM0
不動産会社で働いてたとき、
その会社には面白い先輩がいたので、その人の話をします。
ちなみに先輩は女の人です。
ある日その先輩がお客さんを賃貸アパートへ案内した後、事務所に帰ってきた。
「今日さぁ、部屋案内してたらインターホンのチャイムが鳴ったの」
と話し始める先輩。
部屋を案内中にチャイムがなる事はたまにある。
別のお客さんを案内しに来た他の不動産屋とかち合ったり、近くに住んでる物件のオーナーが様子を見に来たりとか。
「私部屋の受話器を探して、はい何ですか?って喋ったんだけど全然何も聞こえなくて。お客さんと何ですかねーなんて話しながら続けて部屋を見てたの。
そしたらまたチャイムが鳴って、また受話器で何ですか?ってやるんだけど、何にも聞こえないのよ。すいません案内中なんですけど、とか言っても何にも返事がなくて、そんで玄関まで見に行ったんだけど誰もいなかったの。
お客さんとイタズラですかね、とか話してたんだけど、そこで気づいたの。その部屋日当たり良くて、照明つけなくても明るかったから、私電気のブレーカー上げてなかったんだよね。
ブレーカー上げてないのに受話器で何ですか?とか言って、そりゃ何にも聞こえないよね(笑)」
おっちょこちょいエピソードとして話す先輩。
「でも先輩、ブレーカー上げてなければチャイム自体鳴らないですよ。電気が通ってないんですから」
先輩はちょくちょくこの手の不思議現象に遭遇する人で、それでいて天然のため不思議さに気づかないという面白い人だった。
気づかない先輩に分かりやすく指摘したつもりだったけど、先輩はすごくピンときてない顔してた。
俺は、あぁ分かってもらえてないなと感じてたら案の定、
「じゃあやっぱりインターホン故障してたんだね。
ピンポンピンポンピンポンピンポン!ってすごい連打されてる感じで鳴っててさ、何かおかしかったもん。」
いや故障とかじゃなくて、電気が来てないからチャイムが鳴る事がありえないんだって、しかも何その鳴り方、怖いわ。お客さんもビビってたでしょ。
って突っ込んでやっても、
「そーなんだよねー。お客さん、この部屋はやめますって言って帰っちゃったんだよね。やっぱインターホン壊れてるとか印象悪いよね、その他は結構いい部屋だと思ったんだけどねー。」とお客を逃したことを悔いるばかりで話が噛み合わない。
大体いつもこんな感じで、
他にも微妙に不思議な先輩のエピソードがいくつかあるんだけど、先輩は天然だからなのか、不思議がるとか怖がるとかそういう感覚が欠如している変な人だった。
そのいくつかのエピソードの中でも一番ヤバかった話をする。
これは俺も先輩と一緒に体験した出来事です。
前置き長くてすいません。ここから本題です。
50: 不思議な名無しさん 2019/08/16(金) 03:33:32 ID:/MFAF1TM0
先輩が担当してたあるお客さんは、貸家の一戸建てを探していたんだけど希望条件に合う家が見つからず、新しい物件情報が出るまで気長に待とうということになって、一旦部屋探しを中断してた。
家族4人で、子供が転校しなくていいようにするには引っ越し出来る地域が限られていたので、なかなか新しい情報も出てこなかった。
先輩は天然だけど明るく朗らかな性格で見た目も結構かわいい方だったのでお客さんからは人気があった。
このお客さんにもマメに連絡を取ってて、かなり信頼されているみたいだった。
梅雨のころ、賃貸の不動産屋は比較的暇な時期。そのお客さんから先輩に電話があった。
内容は、
近所に空き家がありそれが知り合いの所有している家だとわかった。
その知り合いに聞いてみたら、そこは一年程前に親から相続した家で、親が生きていた時には貸家として貸していたが、今は空き家になっている。
室内は多少の修繕が必要だが問題なく住める状態で、また貸家にしたいけど、修繕工事の手配先とか管理してくれる不動産屋のアテもなく、いろいろ面倒で放置状態になってた。
〇〇さん(お客さんのこと)が住みたいなら相場よりも少し安い金額で貸してもいい、
と言われているという話だった。
それで先輩に契約の手続きや家賃の設定、修繕工事の手配などの諸々をオーナーとの間を取り持ってやってくれないかと言う相談だった。
なかなか珍しいケースで、ちょっとややこしい感じもしたが、儲かりそうだし何よりお客さんから頼りにされているわけなんで、先輩は張り切って引き受けた。
それで先輩はお客さんに、肝心の家は気に入ったのか聞いてみた。
お客さん曰く、その知り合いに鍵を借りて家を見に行って来たが、家はかなり気に入ったらしい。少し古いが造りがしっかりしてる。広さも申し分ない。立地も静かな場所で良いとのこと。
ただ一点不満というか、修繕工事の時にやって欲しい事がある。
屋根裏部屋があってその部屋の壁に等身大サイズの人の絵が描いてあった。
絵が飾られてたんじゃなく、直接壁に描かれていたらしい。
窓もない部屋で暗いのもあり、正直気味が悪いから工事の時に絵は消して欲しい。
でも気味が悪いとか、直接知り合いに言って角が立つと嫌だから、その辺は先輩からやんわりと先方に伝えて貰いたい。
とこんな話だった。
屋根裏部屋の壁に人の絵って、そりゃあ気持ち悪いよね。ていうか何でそんなの描いてあるの?俺だったら気味悪いからそんなとこ住みたくないなとか思ったけど、先輩は
「分かりました!じゃあ先ずは現地確認してオーナーさんとお話ししてみますね!」って明るく答えていた。
俺はこの時点で、先輩が何か変なものを引き寄せてるんじゃないかと不安になった。
先輩に現地確認に一緒に来るように頼まれたときは、嫌な予感がするから断ろうかと思ったけど、先輩のことも心配ではあったし、多少の好奇心もあり同行することにした。
51: 不思議な名無しさん 2019/08/16(金) 03:35:14 ID:/MFAF1TM0
不動産屋として賃貸物件を仲介するにあたっては、その家の間取りや設備関係を把握する必要があるので初回の現地確認は結構手間がかかる。広い家らしいので二人で行く方がいい。
先輩と俺はその家のオーナー宅へ訪問して挨拶をし、鍵を借りてその家を見に行った。
その家は確かに広く、造りも良いと感じた。最初から貸家にしようとして建てた家ではないのは確かだと思った。建てた人の思い入れというか、こだわりを持ってお金をかけて作った家という感じだった。
ただ梅雨時だからだとは思うが、異様に濃い湿気が充満していた。庭木も手入れされておらず、葉が生い茂って太陽の光を遮っており、全体に影のある印象だった。
先輩は
「確かに広さと立地はいいけど、今まで希望を聞いて探してた家の感じとは違うなぁ。敷地内の駐車場も必須だって行ってたのに、ここは駐車場ないし。お客さん本当にここでいいのかな。なかなか家見つかんなくて焦って妥協してるんじゃないのかな」
とお客さんのことを心配していた。
修繕工事が必要なところをチェックしながら室内を見ていき、残るは件の屋根裏部屋だけだ。
二階の廊下の一番奥の突き当たりに襖の開き戸(ドア)があり、そこを開けると屋根裏部屋へ上がる階段があった。
ちょっと階段を隠している感じが余計に気持ち悪いなと思った。
俺は階段の下から真っ暗な屋根裏を覗きつつ、ゴキブリやネズミの出現を恐れて階段を上るのを躊躇していたけど、先輩は俺の横をすり抜けて、実家の自分の部屋に入るかのように軽快に階段を上り真っ暗闇の中に消えていった。
俺はその後を追ってビビリながら階段を上り屋根裏に入った。
屋根裏部屋は結構広く6帖くらいの広さがあり、天井は屋根に合わせて斜めになってて、一番高いところでは大人でも立ち上がる事が出来る高さがあった。ただ窓もないし照明も小さな電灯が一つあるだけで全体的に暗く、物置としてしか使えなさそうだった。
「へえ、屋根裏結構広いねぇ。ていうか絵なんてないんだけど」
不気味な雰囲気の部屋の中で、先輩が雰囲気に合わない明るいテンションで話しかけてくる。
確かにお客さんに言われたような絵はなかった。そのかわり部屋の壁に、何か黒い布が掛けられていた。暗くて携帯のライトで照らしながら見ているような状態だったので、それが男性用の黒い和服であることが分かるまで少し時間がかかった。
お客さんはこの和服を人の絵と勘違いした?
ちょっと考えづらいけど、他にそれらしいものもないし、他の部屋にも絵なんてなかった。
先輩と、きっとこの和服を絵と勘違いしたんだろうと結論付けて、俺たちは現地確認を終えて家を出た。
釈然としない部分もあるけど、着物であればオーナーに処分して貰えばすむ話なので、壁に絵が描いてあるより対処は楽だ。
オーナーのところに鍵を返しに戻り、その時に和服のことをオーナーに伝えた。
オーナーは
「え?和服?そんなの残ってた?
悪いね、忙しくてろくに中を見てないんだよね。今度確認しとくよ。ちゃんと処分しとくから、〇〇さんに伝えといて」
というわけで屋根裏の件は解決、面倒事が一つ減ってよかった、なんて先輩と俺は話しながら事務所に帰った。
事務所に戻り、先輩はお客さんに電話で現地確認の報告と、屋根裏の件について話しをした。
お客さんは、和服を絵と勘違いしていたのではと伝えられ、最初は納得してなかったが、その他に絵らしきものもなかったと聞かされて、
じゃあ自分の勘違いだったのかも、そもそもどんな絵だったか記憶も曖昧。とか、ぼんやりしたことを言い出して、とりあえず絵の件はもう良しという流れになってた。
それで、家賃や修繕工事について、先輩とお客さんとオーナーで、一度現地で打ち合わせをしようということになった。
俺はもう行かないつもりだったが、修繕工事については俺の方が先輩よりも知識があったので同席して欲しいと先輩に頼まれて、結局再度その家に行くことになった。
52: 不思議な名無しさん 2019/08/16(金) 03:35:38 ID:/MFAF1TM0
後日、その家に先輩と俺、
お客さん(貸家を探して先輩に連絡してきた顧客)と
オーナー(その家の持ち主)
の4人が集まった。
どこを直すとか、庭の木は切った方がいいとかあれこれ打ち合わせをしているなかで、
俺はオーナーに、
「前回お話させてもらった和服の件は、もう対応して頂いてますか?」
と問いかけたところ、
オーナーからは
「そうそう、それも話したかったんだけど、言われてた和服ってさ、どこにあるの?探したけど見つからないんだよね。」
という返答。
「屋根裏部屋にありませんでしたか?」
と言っても、オーナーは困った顔をするだけで、
「ちょっと今教えてよ。どこにあったの?」
と俺に案内を促してきた。
俺はまたあの屋根裏部屋に行くのは嫌だなと思ったけど仕方がないので、
「こっちですよ」
と2階の廊下の奥へ進んで行った。
そして2階の廊下の突き当たりまで来た。そこで俺は絶句してしまった。
お客さんも一緒に付いて来てて同じくフリーズしてた。
前回来たときには有った屋根裏部屋に続く階段の入り口の開き戸がなくなってた。
開き戸があったはずの場所はただの白い壁になってた。
俺とお客さんはしばらく固まったあと、
「あれ?え?あれー?」て感じて混乱気味に階段を探し回った。変な汗が頭からダラダラ流れてきてた。
後から来た先輩だけが平然と、開き戸があったはずの場所の白い壁に手を当てて、軽く叩いたりしてた。
オーナーが
「この家、屋根裏部屋なんかないんだよね。あんたらも〇〇さんも、どこの部屋を屋根裏と勘違いしたんかね」
と問いかけてきたが、俺は頭が混乱していて生返事することしか出来なかった。
たいそうこの家を気に入っていたお客さんもそこからは無口になって、早く打ち合わせを切り上げようとしていた。
多分お客さんも、あの屋根裏部屋に入ったんだと思う。
家の外に出て屋根裏部屋の入り口にあたる場所を見てみたが、2階の廊下の突き当たりのその先は外だった。
つまり、階段が通るスペースはない。
扉が壁に早変わりするカラクリ屋敷ではないことが分かったので、
引き続き修繕工事の話を進めようとしてる空気の読めない先輩に早々に打ち合わせを切り上げるよう促した。
お客さんも同じ考えだったようで、
「実はこの後用事があって時間があまりないから、あとは〇〇さん(先輩のこと)を通して連絡します」
とかそんなことを言って打ち合わせはすぐにお開きになり、俺と先輩とそのお客さんはそそくさとその家から退散したのだった。
次の日、お客さんから連絡があり、あの家に住むのはやめると申し出があった。オーナーに上手く伝えて欲しいと。
先輩は契約にならなかったことを悔しがっていたけど、俺はこれであの家に関わらなくて済むのでホッとしていた。
あの家は絶対無理でしょ、お客さん住むの止めて正解ですよ、と先輩に言ったら、
「確かにねぇ。屋根裏の入り口無くなってたもんねぇ」と、
天然の先輩もその時は流石に事の異常性を認めているようだった。
先輩は続けて
「でも屋根裏部屋の入り口は壁になっちゃってたけど、壁の向こうに階段はあると思うんだよね」
と言い出したので、
「いや、俺外に出て階段がある場所を確認しましたけど、あの壁の向こうはもう外でしたよ。つまり階段が通る場所がないんですよ。あそこに階段はないです。」
俺もあの屋根裏部屋に入ったのに否定するのも矛盾してるけど、客観的に屋根裏部屋の存在を否定して、あの屋根裏部屋との関わりもなかったことにしたい気持ちだった。
「でもね、あのとき私があの壁に近づいて壁をちょっと叩いてみたらさぁ、聞こえたんだよね。
壁の向こうから誰かが階段を降りてくる足音が」
怖がる様子は一切なく、ただ真顔で話す先輩にうすら寒いものを感じて鳥肌が立った。
やっぱりこの人が引き寄せたんだろうなと思った。