280: 本当にあった怖い名無し 2005/07/31(日) 23:10:47 ID:/D2XOAhb0
肩凝り2
去年の夏が過ぎようとしていた頃でしょうか、めずらしく佐藤さんが「いやぁ最近疲れが溜まってきてるのかな、肩凝りが酷くてね。」なんて事を言ってたんです。
日頃から真面目だし仕事での愚痴なんかも佐藤さんの口からは聞いた事が無かったので少し吃驚しましたけれど、そこは忠実な佐藤さんの事、
傍目から見ていても働き過ぎなんじゃないかなと思うくらいに見えるし疲れが溜まるのも無理ない話だよねと思って「佐藤さん、だって働き過ぎなんですよ(笑」なんて言葉をかけると、
佐藤さんも「そうかもしれないなぁ、確かに御盆過ぎからは特に忙しかったしな。今頃夏バテかな?(笑」なんて笑って同調してました。
そんな愚痴を言う割に佐藤さんの笑顔がとても快活なので私もやっぱり働き過ぎだよねなんて思いつつ「そうですよ(笑」なんて笑って返しました。
281: 本当にあった怖い名無し 2005/07/31(日) 23:12:36 ID:/D2XOAhb0
肩凝り3
そんな感じで一週間くらい過ぎたあたりからでしょうか、佐藤さんの様子がちょっとおかしくなってきました。
顔色もあまり良くないようでした。
「どうしたんですか?」と私が聞くと「うーん…どうも肩凝りが酷くなっていってる感じかなぁ。」との答え。
それを聞いて流石に私も心配になって「一度病院に行ってみたらどうですか?」と言うと佐藤さんはしばらく考えてから
「うーん…その方がいいな。早めに診てもらってくるよ。」と病院に行く様子。
そしてそれから3日か4日後くらいに病院に行って診察を受けました。
病院に行ったら結果教えて下さいねと佐藤さんに言っていた私の所に佐藤さんが来て結果を話してくれました。
282: 本当にあった怖い名無し 2005/07/31(日) 23:14:12 ID:/D2XOAhb0
肩凝り4
「病院に行って検査とか受けてみたけれど、医者は特に問題は無い、働き過ぎからくる疲れが溜まっているんじゃないかとしか言われなかったんだよな~
…個人的にはそのレベルじゃないくらいに酷いと思ってたから何かの病気かなとか思ってたけれど…俺も年齢上、流石に身体が草臥れてきたかなぁ(笑」との事でした。
結果が問題ないって事を聞いて私も安心して「あんまり頑張り過ぎちゃだめですよ!(笑」と念を押す感じで言いました。
佐藤さんも「そうだなぁ、そろそろ身体の事も考えて仕事するようにしていかなくちゃなぁ(笑」と言っていました。
結果を聞いて私も佐藤さんも安心した感じだったのですが、やっぱり佐藤さんの肩凝りは日に日にひどくなる一方で良くなりませんでした。
283: 本当にあった怖い名無し 2005/07/31(日) 23:15:39 ID:/D2XOAhb0
肩凝り5
しばらくたったある日、仕事が終わった後に友だちと呑みに行く約束をしていた私は定時に仕事を上がり、佐藤さんにお疲れの挨拶をしに行きました。
佐藤さんは今日も残業していく様子でした。
「お疲れ様です、佐藤さん。あんまり頑張らないって言ってたのにだめですよ。」と声をかけると
「おお、お疲れ。いやあ、ああは言ったもののやっぱり動いてないと落ち着かなくてね。」と佐藤さん。
「そうですか…。でも無理はしないでくださいね。」と返すと「ありがとうね(笑」と佐藤さんは笑ってましたが、笑った顔も疲れきっている感じでした。
「これから上がり?」そう佐藤さんに聞かれたので私は
「はい、今日は友だちと呑みに行く約束してまして。」と答えると「そうかそうか、楽しいといいな呑み会。」と言ってくれて下まで見送りに来てくれるとの事になりました。
284: 本当にあった怖い名無し 2005/07/31(日) 23:17:45 ID:/D2XOAhb0
肩凝り6
下で友だちが迎えに来るまで佐藤さんとしゃべったりしていると友だちが来て、私は佐藤さんに挨拶をして友だちの車に乗りました。
佐藤さんは車が発進するまで玄関口で手を振っててくれてました。
そんな様子を見て友だちも「いい同僚さんがいるね。」なんて佐藤さんの事を誉めていました。
呑みに行って呑みながら色々話していると友だちが
「ねぇ、さっきのあなたの同僚さん、最近何か変わった事とかない?」なんていきなり聞いてきました。いきなりなんだろうと思って「どうして?」と聞き返すと友だちは少し考えたあとこう言いました。
「…うん。私さぁ結構不思議なものとか見える体質なんだ、昔からさ。」
「不思議なもの?」
「うん、霊とかさ。」
「えっそうなの!?」
「まぁあんまり人には体質の事言わないけどさ、気味悪がられたりするしさ。でもさ、さっきさ、あなたの同僚さん見た時さ、かなり酷い感じだったから聞いてみたんだよね。」
「かなり酷いって何が酷いの?」
「…憑いてる数がさ。あんなにいっぱいのせてると疲れが多分どっかに出てるんじゃないかと思ってさ。ちょっと数が普通じゃないから気になって聞いてみたんだよね。」
285: 本当にあった怖い名無し 2005/07/31(日) 23:19:06 ID:/D2XOAhb0
肩凝り7
驚愕な事を聞かされました。
今までそんな可能性だとか全然考えてもいませんでした。
でもいきなり言われても信じれないので最近の事を佐藤さんに聞いてみようと思いました。友だちもそうした方がいいって言ってましたし…。
次の日、休憩時間にそれとなく佐藤さんに最近の事を聞いてみました。佐藤さんははじめ話すのが嫌そうな感じでしたが私の真剣な感じがわかったのかこう話してくれました。
「実は…。最近、家で寝ていたりすると耳元で誰かしゃべってる声が聞こえたり、金縛り?みたいなのにもよくなっていて…。俺は一人身だから、誰かの声がするだとかそんな事はありえないだろ。
なのにそんな声が聞こえてきたりするものだからちょっと精神がまいっているのかなと思って精神科にでも行こうと思っているんだよ。」と。
これを聞いて私も吃驚しました。友だちの言っている事が正しいとすれば声が聞こえてきたりするような事もあるかもしれません。私は昨日、友だちに聞いた事を佐藤さんに話してみました。
286: 本当にあった怖い名無し 2005/07/31(日) 23:20:15 ID:/D2XOAhb0
肩凝り8
佐藤さんも少し半信半疑な様子でしたが、話を聞いている最中、ふと「そういえば…。肩凝りが始まった頃から変わった事が一つあるな。」と言い出しました。
それは何か私が聞くと「うん、いつも車で帰っているルートが今工事中で、最近はちょっと違う道を通って帰っているんだ。」との事でした。
でもそんなルートが変わったくらいでそんな現象が起こるものかどうかがちょっと二人とも?な感じだったので友だちにその事を話すと、知り合いの霊能力者を紹介してくれるとの事でした。
その事を佐藤さんに話すと佐藤さんはやっぱり半信半疑でしたが、とりあえず話だけは聞きに行ってみるという事になりました。
そして佐藤さんはその霊能力者の所まで相談に行きました。
287: 本当にあった怖い名無し 2005/07/31(日) 23:22:05 ID:/D2XOAhb0
肩凝り9
相談が終わって帰ってきた佐藤さんは別人のように元気になっていました。
何があったのかいうと実は佐藤さんは霊を呼んでしまいやすい体質であった事、それと変わった帰りのルートが実は有名なスポットを通る事になっていたいう事、という事でした。
そのスポットを佐藤さんが通る事でそこに居着いている霊を知らず知らずのうちに引っ張り続けていたらしいです。
帰る道を変える事とお払いをしてもらう事で嘘のように肩凝りは消えたと言う事でした。
佐藤さんから聞いた霊能力者の話の一文が今でもとても強く私の記憶に残っています。
「帰る度にドスンドスンと重くなっていってた筈よ。トレーニングマシンの負荷が上がるようにね。
…でも大事にならなくて良かったわね。あのままその道通り続けてたら今きっとあなたこの世にいなかったかもしれないし。」
佐藤さんからはたくさんの御礼の品をもらいました(笑
不思議な事ってあるんですね…。
最後に、長くなってしまった上にあまり怖くないかもしれなくてごめんなさい。sage忘れすみませんでした。
288: 本当にあった怖い名無し 2005/07/31(日) 23:26:01 ID:bhBS6Qar0
乙。
興味深い話でした。
292: 本当にあった怖い名無し 2005/08/01(月) 00:58:59 ID:mXLGIocL0 BE:74078126-##
消えたM君
俺が唯一体験した恐い、というか不思議な話。
小学校のとき、同じクラスにM君という子がいた。
M君は、クラスのだれとも仲良くしようとせず、いわゆるつまはじき者だった。
優秀ってほどでもなかったが、ある部分では鋭い頭のキレを見せ
算数と社会だけは常に100点を取っていた。
そして、忘れもしない、夏休み1週間ほど前のある日
何事もなく授業をしている最中
最初に気づいたのは担任の松井先生だった
「おい、Mはどこに行ったんだ」
突然M君がいなくなったのである。
さっきの休み時間まで、いや、今の授業が始まるときにもいたはずだった。
それが、M君の後ろの席にや隣の席の生徒すらも気づかないうちに消えていたのだ。
続く
294: 本当にあった怖い名無し 2005/08/01(月) 01:05:15 ID:mXLGIocL0 BE:49385524-##
>>292続き
当然教室内はパニック状態。
「神隠しだ!」などと騒ぐ生徒もいた。
結局、俺達は教室で待機させられ、先生と学級委員だけが
他のクラスの先生とともにM君を捜すことになった。
その日はそのまま自習となり、給食を食べ、休み時間が終わったあと
先生が教室に入って、俺達にこう告げた
「Mは図書室で見つかった。具合が悪いそうだから今日は早退させた」
でも結局、それから俺達がM君をみることはなかった。
次の日も学校を休み、夏休みがあけると、先生が一方的に「転校した」と告げ
俺達とM君の接点は完全に途切れてしまった。
続く
298: 本当にあった怖い名無し 2005/08/01(月) 01:15:52 ID:mXLGIocL0 BE:197539384-##
>>294続き
夏休みが終わったあと、妙な噂が学校に流れた
「M君は転校なんかしていない」というのだ。
実は、隣の4組の生徒だけが真相を知っていた。
あの日、4組の生徒は、校庭で体育の授業をしていた。
その途中、見たものは、校庭の一番隅にある「開かずのトイレ」と
呼ばれる古い小屋で笑いながら叫ぶM君だった。
M君は先生に抱えられ、どこかに連れて行かれたそうだ。
確かに、その開かずのトイレには、夏休み前にはなかった大きな穴が
あいていて、そこを木の板でふさいだ跡があった。
でも、子供の力で開けられる穴じゃないくらいでかい穴だった。
あの日M君に何があったのか今となってはわからない。
299: 本当にあった怖い名無し 2005/08/01(月) 01:19:58 ID:kDYpNwhu0
「その携帯・・・ザァー・・・どこ・・・ザァ・・・僕は・・ザァ・・・ザァー・・・にいる。」
その一言が恐怖の始まりだった。
私は川原の道端で携帯を拾った。
持ち主を調べようと思い、
携帯の中身を見る。
その携帯の中には、
画像、音楽、時計などの機能が全くついていない。
不思議に思いつつも、登録されている人物欄を見てみる。
【 】
上のような表記が一件あるだけだ
そう、名前が書いてない空欄だけ。
少し、不気味に思ったが、そこを開こうとした。
その瞬間、その携帯の電話がなった。
恐る恐る、電話に出てみる。
300: 299 2005/08/01(月) 01:22:03 ID:kDYpNwhu0
『もしもし』
「・・・」
無言だ・・・。
『もしもし・・・あのぉ、この携・・・』
自分が言い終わる前に相手が喋った。
「その携帯・・・ザァー・・・ど・・・ザァ・・・僕は・・ザァ・・・ザァー・・・にいる」
ノイズが酷くて聞き取れない・・・。
しかし、最初の「その携帯」と「にいる」
これが、聞き取れたので携帯の持ち主が
自分の携帯に電話をかけたのだと自分は思った。
『あのぉ、もしかして、この携帯の持ち主ですか?』
「そう・・・ザァー・・・どこ・・・ザァー・・・ザァー・・・僕は・・・くにいる。」
『すいません、ノイズが酷くてよく聞こえません。』
「・・・」
301: 299 2005/08/01(月) 01:23:22 ID:kDYpNwhu0
相手の返答が無くなった。
と、同時にノイズが無くなった。
『あ、ノイズ良くなりましたね。
あの、この携帯拾ったんですけど、今どこにいま・・・』
そう言い掛けた瞬間、恐怖の瞬間が訪れた。
『ぼぼぉおlくくぅぅうはぁああぁあああああああああああ
じじぃぃごごごぉぉぉくくくぅぅににぃぃlいぃぃぃいるうううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!』
と、凄い叫び声と、ボイスがまるでスローにしてる感じの声が聞こえた!!
自分は正直氷ついてしまった。
ハッ!!と我に返った瞬間、その携帯を思いっきり川の方に分投げた。
ヒュル・・・ヒュル・・・チャポン・・・
その携帯は、宙を描くようにして川に落ちた。
303: 299 2005/08/01(月) 01:27:02 ID:kDYpNwhu0
『ハァハァ・・・なんだったんだ・・・』
そう、思いながら川の方を見ると
さっき携帯を投げた所から男の顔が覗いたのだ。
正確にいうと、鼻からしたが川の中で、鼻から上が川から見える状態だった。
どんどんと顔が出てくる・・・。
自分は恐ろしくて硬直してしまった。
その男の顔が口あたりまで出てきた時、
更に驚いた。
口が・・・口全体が・・・。。。
自分はその後、どうしたか覚えていません。
相手の口が覗いた時から、記憶があやふやなのです。
記憶があるのは、自分が友達の家で泣いている所からです。
304: 本当にあった怖い名無し 2005/08/01(月) 01:28:08 ID:988KKhHf0
怖いな
306: 299 2005/08/01(月) 01:29:56 ID:kDYpNwhu0
でも、相手の口の辺りが見えた時に
何か恐怖を感じたのは覚えています。
その後、自分はあの川に近づいていません。
あやふやなままですいません。
ちなみに1ヶ月前のことです。
333: 首 2005/08/01(月) 09:55:28 ID:1A+4BaI10
首
こんな夢を見たんだよ・・・。
あれは、もう2~3年前のことかなー。
旅行に行ったときのお話しなんだが・・・・。
仲のよい友達と数人で山陰のある温泉へ行ったときのことでした。
寺や神社など、観光スポットをガイドを見ながらいろんなところに見物に行った。
1人の友人が、
「おい、お前の弟今年受験だからお参りしとけ」
といったので、私はところ構わずお参りをしました。
水子地蔵から七福神までもう無茶苦茶なお参りをしました。
中にはちょっと怪しいと思われるところもありました。
そしてその夜、旅館に泊まり温泉に入って友達と話していました。
昼間の疲れもありましたが、友達との話も弾んで床に就いたのは
もう、夜中もかなり過ぎたあたりでした。
続く
334: 首 2005/08/01(月) 10:08:05 ID:1A+4BaI10
床に入った途端に睡魔に襲われて、すぐに深い眠りについてしまいました。
眠りについていたのですが、夢を見たのをはっきり覚えています。
その夢は、私はその旅館の廊下に1人ぽつんと立っていました。
その時、周りには何もなく遠い目線の先に、何か青く光っているものが
あったのを覚えています。
その青く光ったものがすごい勢いでこっちに向かってきました。
その光がだんだんとはっきり見えてきたと思ったら、それは
落ち武者のようなザンバラ髪の男の首がすごい形相でこっちに向かってきていたのです。
私はその場で固まってしまい動くことすらできませんでした。
そしてその首が私の体を通り抜けた瞬間、体中に電気が走ったようになって
一瞬だけ金縛りのような状態になってしまいました。
その瞬間、目が覚めてばっと起き上がると友達全員が一緒に起きました。
そして、今あった出来事を話すと友達全員も、その首だけの落ち武者が
自分の体を通り抜けたと言って、金縛りにあったと言うのです。
続く
337: 首 2005/08/01(月) 10:25:49 ID:1A+4BaI10
そして、時計を見てみると明け方の4時前でまだ外も真っ暗でした。
私たちは目が覚めてしまい、そのまま朝飯まで起きていました。
朝飯が終わり、旅館を後にして帰途に着きました。
そして、電車の中で友達の1人がこんな話を始めました。
「あの夢見ただろ。あの時、俺が最初に目を覚ましたんだ。その時、
お前(もう1人の友達)がうわごと言ってたんだよ・・・。」
「どんな事言ってたんだ?」
「痛い、痛い、痛いって連呼してたんだぜ」
その、痛いという声はかなり大きかったらしく、その友達の声なのか?
というくらい低いような何か別人のような声だったそうです。
怖くなって友達はお祓いに行ったほうがいいのかなー?
と言っていました。
そして、家についてお土産で買ってきたお守りを出した瞬間、
ぞっとしました。
買ってきたお守りが全部ぐちゃぐちゃになっていたのです。
友達に電話をしてみるとほかの友達のお守りもめちゃくちゃになっていたそうです。
その、うなされていた友達だけはお守りを買っていませんでした。
でも、その後は何もないので大丈夫だと思います。
終わり
343: 2 2005/08/01(月) 10:56:37 ID:osuPTjtx0
障子の破れ目
中学生の頃、反抗期真っ盛りで夜に家を出て友達と
こっそりタバコをすったりエロ話したりしていた。
田舎町なので夜遊びもマンネリ化して退屈になってきた頃
Tという友達がこの近くに心霊スポットがあると言い出した。
又聞きで詳細はわからないがそれはよくある空き家で
昔そこで人が死んだだの入ると気が狂うだのありがちな噂話だった。
Tは正確な場所は知らなかったのだが
Fという友達がその空き家の場所を知っていたので
そこに探検に行くことになった。
344: 3 2005/08/01(月) 10:57:19 ID:osuPTjtx0
そこはよくある平屋の一戸建てで、住宅街のど真ん中なのに
夜というだけでなによりも怖かった。
家の前に街灯がともっていて驚くほど安心した。
Tが裏口が開いているのを見つけたので
お宝とかあるかな、とわざと明るく言いながら中に入った。
埃っぽい板張りの廊下。風呂場。トイレ。
微妙に残る生活感が不気味でみんな口数が少なくなった。
俺は奥の和室の前で立ち止まった。
ぼろぼろの障子が閉じていて中は見えなかったけれど。
ストーブから熱気がでるように障子からは恐怖が滲みでている気がした。
背骨がケバ立ったような、骨が錆びついたような。
みんな和室の前に集まってきたけど誰も一言もしゃべらない。
障子を開けるのが怖くて、でも目を離すのも怖くてみんな動かなかった。
345: 4 2005/08/01(月) 10:59:54 ID:osuPTjtx0
「あああぁぁぁぁっ!!」俺の叫び声でみんなわれに帰り一目散に駆け出した。
今までの静かさが嘘のようにみんな大声で叫びながらその家を飛び出し
そのままそれぞれ自分の家に逃げ帰った。
次の日に学校で空き家に行ったメンバーが集まった。
昨晩の出来事のばかばかしさにみんな笑ってた。
叫び声を上げた俺はチキン扱いされた。
俺は叫んだ理由を黙ってた。言ってもどうせ誰も信じないだろう。
みんなは気付かなかったみたいだけど
あの障子の無数の破れ目一つ一つから目がこっちを覗いてたんだ。
その日から夜、いろんな隙間からあの目がのぞいているような気がして仕方ない。
354: 本当にあった怖い名無し 2005/08/01(月) 13:19:21 ID:D4hnSWvA0
>>344
目目連が出たんだな。
372: 本当にあった怖い名無し 2005/08/01(月) 15:30:55 ID:uPajIwVz0
ちょっと長いけど昔聞いた話を書きます。
お暇ならお付き合い下さい。
373: 372-1 2005/08/01(月) 15:32:13 ID:uPajIwVz0
それ
俺が大分前に親父から聞いた話。
昔友達と車を走らせて、知り合った女の子を車に乗せたそうだ。
話を聞くとその娘は病院に行くそうなので送ってあげることにした。
そこでなんで病院にいくか聞いたところ、そのいきさつを語ってくれた。
その娘は女子大生?(昔聞いた話なのでよく覚えてないんだが)で
あるサークル(部活?)に入っていた。
で、そのサークルのメンバーで山にキャンプに行ったそうだ。
まあ始めはみんなで飯作ったり遊んだり、
で夜になってキャンプファイヤーをやることになった。
みんなで騒いでる最中ある女の子がに何気なく周辺にあった木のほうへ視線を向けると
誰か知らない男が木の陰からこちらを見ていた。
374: 372-2 2005/08/01(月) 15:33:10 ID:uPajIwVz0
しかもなんとなくこの世のものとは思えないような不気味な顔。
しかしもう夜だし、勘違いかもしれない事で皆を怖がらせるのも嫌なので
その日はそのことについて何も言わずに寝たそうだ。
次の日自分が見た男について一応話してみると
そこにいた数人がその男を目撃していたということがわかった。
これ以上ここにいるのは危険だと判断して全員で山を降りることになった。
中には本当に怖がってる人もいてパニックになりそうだったから
一列に並んで走り出したりしないように帰ろうということになった。
んで部長が一番後ろからついてきてたらしいいんだけど
その部長が一目散に皆を追い越してダッシュしていった。
もうそこからはパニックで皆走り出す始末。
375: 372-3 2005/08/01(月) 15:33:55 ID:uPajIwVz0
で一時たって落ち着いてから一人が部長になんで走り出したか聞くと
自分が最後尾を歩いててふと気になって後ろを振り向こうとしたら
自分の肩のところにその男の顔があったそうだ。
これは何かいけないものを連れてきたなということで
部室でお祓いを受けることになった。
そのとき最初に「それ」を目撃した女の子が部室のドアを開けると
自分の目の前にその男が立っていたそうだ。
それで霊能者に来てもらいお払いを済ませ
そのことについて聞いてみた。
話によればそのキャンプした場所の近くには滝があり
そこで自殺した人を連れてきてしまったのだろうということだった。
その後男は現れなかったそうだがそのときのショックで入院している
娘のお見舞いに行くというのがその女の子が病院に行く理由だった。
親父がこの話を聞いてぞっとしたと昔怖い話を聞かせてくれと
せがんだ俺に教えてくれたはなしだ。
以上長文スマソ
376: みや 2005/08/01(月) 15:34:22 ID:Vlv5AqBA0
去年の話です。
私は夏休みに東南アジアの島に友達4人と海外旅行に行きました。
そこではコテージに泊まり、ふたりづつ2部屋に別れました。
何日か目の夜・・・
私はなかなか眠れなくて夜中に目が覚めてしまい、電気を消した暗闇の部屋のベッドの上で目を開けてました。
頭の中は半分起きて半分寝てるって感じで、ぼんやりと天井を眺めてました。
しばらくすると目が暗闇に慣れていたので、薄ぼんやりと回りが見えてました。
すると、部屋の隅になにか気配を感じました。
気配というか、何かが微妙に動いてるのを感じました。
私は「何だろ?」と思い、ベッドに横になった状態でその隅に目を向けました。
するとそこには全裸で体育座りをしてる男の子の影が見えるんです…なんとなく。
その影を見た限り、まだ小学校低学年くらいの小さな子どもだと感じました。
でもその時は私が半起き状態ということもあって、大して驚きもせず「なんであたし達の部屋に子どもが?」って感じでした。
それで私はベッドから起きて、ゆっくりその子どもの影に近づいていきました。
手が届くくらいまでその子どもに近づいた瞬間、その子は急に床に腹ばいになって歩復前進(?)の様な恰好で、すごい速さで床を這うようにしてバスルームのドアを開いて入っていきました。
それを見た私は、半分眠たい状態から一気に目が覚めました。
もう怖くなって急いで部屋の電気を全部つけて、隣りのベッドで寝てる友達を起こしました。
でもこの友達が、体をゆすっても何してもシーツに潜ったまま全く起きる気配がありません。
私は「部屋に怪しい人が侵入してるんだったらヤバイ!」と思い、なぜかテレビのリモコンを手に取りました。
後で考えてみると、もしもの時に備えてそれを武器にしようとしたんじゃないかと思います。
そして恐る恐るバスルームの電気をつけて、そ~っと中を覗いてみました。
でもそこには誰もいませんでした。
=つづく=
377: みや 2005/08/01(月) 15:36:09 ID:Vlv5AqBA0
=つづき=
私が「今のなんだったの!?」って思ったその瞬間、突然部屋の電話が鳴りだしました。
その音にビックリした私は、心臓をドキドキさせながらも急いで電話に出ました。
でも受話器の向こうからは何も聞こえてきません。
私が「ハロー!?ハロー!?」って言っても何も聞こえてきませんでした。
それで電話を切ろうと思った時「タ・ベ・ル?」って言う声がひと言だけ聞こえました。
その声はまだ幼い声で、明らかに子どもの声でした。
でもかなり焦っていたのでそれが日本人なのか外国の人なのか判断できませんでした。
私は焦って受話器を耳から放し、乱暴に電話を切りました。
もう完全に怖くなって、寝るのも怖くなり、その日は電気を付けっぱなしでNHKのBS放送を朝まで観てました・・・。
・・・次の日の朝、隣りで寝てた友達が起きたので、私は昨夜のことを全部話しました。
その友達は「マジで!?怖いじゃん!」程度のリアクションでした。
それで別の部屋の友達にも話しても「あんた夢見てたんだよきっと」と言って、夢オチで片付けようとしてました。
確かに私はその子どもの顔をハッキリと見てないし、寝ぼけてたかもしれません。
でも電話が鳴った時は完全に起きてたし、電話の「タ・ベ・ル?」って子どもの声もハッキリと聞きました。
最後に・・・
やっぱり気持ち悪いので、そのコテージのフロントに行ってオペレーターに“あの夜のあの時間、私達の部屋に誰かからの電話を繋いだか”聞いてみました。
でも、電話を繋いだ記録は残ってません、と言われました。
怖くなかったらごめんなさい・・・でもこれって本当に実体験なんですよ?
384: 本当にあった怖い名無し 2005/08/01(月) 16:18:41 ID:e3fwW6nX0
夜の献花
今日から8月だし、私もあんまり怖くないかもしれないけど一発いっときます。
私が小学6年生の頃のことです。
私は九州のM崎県のN岡というところに住んでいました。
当時、私が住んでいる町内は外灯もあまりなく、夜になると真っ暗になる状態でした。
夏休みも終わりかけたある夜中、たくさんの消防車と救急車の音で目が覚めました。
どうやら近くで火事があったようなのですが、私はとにかく眠かったしあまり興味がなかったのでスルーしてそのまま寝てしまいました。
次の日、10日に一回ある登校日だったので学校に行き、教室に入るとクラス全員がなぜか泣いていました。
どうやら、昨日の火災は私のクラスの男の子の家だったようで、その男の子と中学3年のお兄ちゃんが亡くなったということでした。
お葬式を終え、改めてクラス全員で花を持ち寄って献花しにいこうということになったのですが私はうっかり持っていくはずだった花を家に置き忘れてしまい、私だけただ手を合わせるのみになってしまいました。
家に帰り、夕食を終え、お風呂に入った後、花のことを思い出し、夜も遅くなっていましたが花を供えに行こうと思い、一人で自転車にのって出かけました。
391: 384 2005/08/01(月) 16:27:22 ID:e3fwW6nX0
真っ暗な道、自分の自転車のライトだけがぼんやり左右に揺れていました。
5分~6分くらいで、その家跡にたどり着き自転車を降りて改めて見ると昼間見たときより、悲惨に見えて恐ろしくなり花を添えて早々に帰ろうと自転車に手をかけたとき
自転車で巡回中のおまわりさんに声をかけられました。
おまわりさん「おじょうちゃんたち、こんな夜遅く何してるの?」
私「ここ、私の同級生の家だったんです・・・」
おまわりさん「そうけぇ、・・・早く帰りなさいね。」
私「はい。」
私はすぐに自転車にまたがり、帰路につきました。
・・・・・が、私は気が付いてしまったのです。
私は先ほども書きましたが、”一人”で行ったんです。
それなのに、おまわりさんは「おじょうちゃんたち」と・・・・。
怖くなり、全力でペダルをこいで家に帰り母の怒った声を無視して布団にもぐりこんでお経を唱えていました。
あのおまわりさんは、いったい誰を見ていたのでしょうか・・・・。
394: 本当にあった怖い名無し 2005/08/01(月) 16:44:09 ID:e3fwW6nX0
うん、まぁよくある話だけど、実際体験してみると怖かったんすよ。ええ。
400: 部屋の音1 2005/08/01(月) 17:03:29 ID:9Fa0RQ7T0
シャリッ、シャリッ
聞いた話ですんまそ。別に祟られてどうこうって重大な結果には至ってないが、聞かされて背筋が薄ら寒くなったお話。一人暮らしの人はちょい怖いかも。
飲みの席で、先輩から聞かされたその友人(以下Aさん)のお話。
今から数年前、大学進学を機に一人暮らしを熱烈希望していたAさんは、金銭的+通える距離のため反対していた家族との折り合い、という意味も含め、Aさんの叔父が持っていたアパートの一室を紹介してもらうことになった。
仕送りは最低限、あとは自分で何とか汁、が第一条件だったので、兎に角安く、と頼んでいたAさんに叔父さんが紹介した部屋は、事故物件、ではないものの、曰く有りの部屋。
Aさんの数代前の住人が、メンヘラで最終的には外でだが自殺してしまったという所。
それ以来、借り手が長く居つかず放置気味になっていたということだった。
叔父さんも、「お前の希望額だとここしか貸せんのだが…正直、あまり勧められんぞ。
はっきり言うと、俺もこの部屋の空気…っていうのか、なんか嫌いなんだよ」
などと忠告していたが、Aさんはなかなか豪気な御仁で、
「安いにこしたことないし。大丈夫だって、俺そういうの気にしないもん」
と、押し切って住まうこととなった。
401: 部屋の音2 2005/08/01(月) 17:04:14 ID:9Fa0RQ7T0
Aさんの自信にもまあ、根拠がなくはなかったわけで、その亡くなった人もこの部屋で亡くなったわけじゃないし、引き払った借主たちも、別に入院した、とか事故にあった、とかきな臭い後日談があったわけじゃない(叔父さん情報)。
ならば何があったところで…と思うに至っても不思議じゃなかったわけで。
別にそれがどれだけメリットになった、ということではないにしろ、夢であった気ままな一人暮らしをAさんは手に入れた。
しかしまあ、実際に住んでみると、「不気味」といわれる所以も理解できるようなことがあったそうで。
普段は別段何もないんだけれど、時折、部屋がしーんと静まり返っている深夜などに、変な音が聞こえてくることがあったという。
シャリッ、シャリッと、どことなく軽快な、何かを擦り合わせるような音がそれ。
注意していないと聞き漏らすようなささやかな音だったけれど、時折どこからか聞こえる。
アパートのほかの住人ではない、ということは、以前の住人から相談を受けた叔父さんが確認しているというのに、となれば彼の部屋しかありえないわけだが、聞こえてくる。
初めはAさんも無視していたそうだが、その内いくらなんでも気になってきて、音の発生源を求めて部屋中をチェックしたりしたそうだ。
402: 部屋の音3 2005/08/01(月) 17:04:48 ID:9Fa0RQ7T0
それでも、特に発生源が見つかることなく、流石に多少のイライラが募ってきていた頃、またある日の深夜、寝ていたらシャリッ、シャリッという音が聞こえてきた。
これまでの経験から、あんまりドタバタ騒ぐとその音が止んでしまう、ということを学習していたAさん。音を立てないようにそろりと寝床を抜け出して、兎に角耳を澄まして音の根源を探った。
結果、その音は、まあよくある話だが、彼の部屋の押入れの方から聞こえてきていた。
流石にぞっとして、その日はとっさに部屋の電気を付け、深夜ラジオを付け、シャリシャリが聞こえなくなったことを確認してからそのまま就寝。
あくる日、これまで何度も調べたはずの押入れの再調査を図ることとした。
次の日、叔父を呼んで事情説明、二人で押入れを見てみることに。
とはいえ、開けてみてもAさんの僅かばかりの荷物が納まっているだけで、別段怪しいものはない…意を決して、荷物を全て出し、潜り込んで調べてみることに。
すると、あちこちいじってみた結果、意外なものが見つかった。
403: 部屋の音4 2005/08/01(月) 17:06:00 ID:9Fa0RQ7T0
Aさんの部屋は、2階建てアパートの2階の一室。その押入れの上の段、その天井はベニヤの合板を釘で打ちつけたもので、普通は取れるようになっていない。
その上は、誰も立ち入ることのない屋根裏だ。
押入れをよく調べると、その天井のベニヤの一端が、釘が抜かれてポッコリと外れるようになっていた。
普段はうまいことにかっちりとはめ込んで、取れないようにしていたらしかった。
意味深なその板を外しても、頭を入れることすら出来ないような小さなスペース。
それでも、Aさんも内心どきどきしながら、手を突っ込んでがさごそと漁ってみた。
すると、なにやら手に触れる、大きくはないが硬くて重い感触。意を決して引っ張り出してみた。
Aさんの手に握られて出てきたのは、ハサミだった。大振りの裁縫とかに使う裁断用の鉄バサミ。
刃の部分は赤茶けてすっかり錆びていて、ぼろぼろの様相だったが、そこで叔父さんは気付いてしまった。
「おい、A…これ…錆びてるの、きっと血のせいだよ…。うん、間違いない」
顔を真っ青にした叔父さんからそう言われて、さすがのAさんもブルってそのハサミを取り落としてしまったそうな。
404: 部屋の音5 2005/08/01(月) 17:06:47 ID:9Fa0RQ7T0
叔父さんからの事情説明が始まった。件の、自殺してしまったこの部屋のもと住人の話だ。
そのメンヘルさんは、結構長いこと心を患っていて、自傷癖があったそうで。
メンヘルさんのご家族もそう遠くないところに住んでいて、ちょくちょく面倒を見に来ていたそうだが、自傷を止めようとしないメンヘルさんを止めるために、家中の刃物という刃物を取り上げていたらしい。
それでも、取り上げるたびにまた自分で買って自傷し、それをまた取り上げる、という悪循環。
家に連れ戻そうにも、そうしようとすると暴れて手が付けられなくなり、仕方なく、離れて暮らしながらもちょくちょく訪れては見守る、という生活をしていたらしい。
そうこうしているうちに、メンヘルさんは自殺。その人の荷物は全て、家族が来て引き払ってそれっきり…という話だったそうで。
でも、どうやらメンヘルさん、家族に取り上げられないため、こっそりこのハサミはここに隠していた。
他は取り上げられても、これだけは…そんなことだったんじゃないかと、叔父さんは語った。
後になってみれば、あのシャリシャリという音は、ハサミを打ち鳴らすシャキリ、シャキリという2枚の刃の擦れる音だと思うと納得がいった。
その刃で後の住民が傷つけられることはなかったが、外で亡くなったメンヘルさんの浮かばれぬ霊魂が、この部屋に帰ってきては押入れのハサミを取り出し、自傷に耽っていたのではないか…そう考えてしまい、Aさんもこの時は強い恐怖に襲われたという。
その後、ハサミは叔父さんの手でメンヘルさんのご家族の手に還され、供養されたとか。
Aさんは、怪異の起きなくなった件の部屋で、大学卒業まで暮らしたというお話ですた。
405: 本当にあった怖い名無し 2005/08/01(月) 17:08:06 ID:9Fa0RQ7T0
以上でオシマイ。
押入れの屋根裏を開けるシチュで、呪怨思い出してよくAさん手ぇ突っ込んだなー…
とか変な関心をした記憶あり。
俺だったら叔父さんにやらせる…w
406: 本当にあった怖い名無し 2005/08/01(月) 17:20:04 ID:icYlvToy0
乙。
というよりバカヤロウ!今夜トイレ一人でいけねえじゃねえか!
俺ってば独り暮ら・・・ (つД`;)ウワアアン