335: 踏み入るべきではない場所 2/7 2005/09/30(金) 11:22:49 ID:ItZOrWPy0
その肝試しでしたが、なにも起きるわけがないのに、
グループの子供が皆「ノックの音が返ってきた」と言うんです。大変な騒ぎでした。
そんなワケないだろ!?と思って作り話だということをアピールしようとしたのですが
当時の私は皆に冷たくされるのが怖くて言い出せませんでした。
しかし、そのうち私は自分の話が本当になってしまったのではないかと思うようになり、
すごく恐くなって自作の怖い話をすることをやめました。
その騒動があってからしばらくして
じぃちゃんが、怖い話をしなくなった私に「もう怖い話しないのかい」と聞いてきました。
私はもう泣きじゃくりながらその話をじぃちゃんにしたんです。
ほうかほうか、とやさしく聞きながら、こんなことを話してくれました。
336: 踏み入るべきではない場所 3/7 2005/09/30(金) 11:24:08 ID:ItZOrWPy0
それはな、みんなが坊の話を本当に怖いと思ったんだ。
坊の話をきっかけにして、みんなが勝手に怖いものを創っちゃったんだよ。
怖い話を作って楽しむのはいいけど、それが広まってよりおそろしく加工されたり、
より危険なお話を創られてしまうようになると、
いつの日か「それ」を知ったワシらの目には見えない存在が、
「それ」の姿に化けて本当に現れてしまうようになるのかもな。
あるいは目に見えるものではなく、心のなかにね。
「おそれ」はヒトも獣も変わらず持つもの。
「おそれ」は見えないものも見えるようにしてしまう。本能だからね。
だから、恥ずかしくないから、怖いものは強がらずにちゃんと怖がりなさい。
そして決して近寄らないようにしなさい。そうすれば、本当に酷い目にあうことはないよ。
私は、じぃちゃんも何かそんな体験をしたのかと思って
「じぃちゃんも怖い思いをしたの?」と聞きました。
すると、予期しなかったじぃちゃんのこわい話が始まったのです。
337: 踏み入るべきではない場所 4/7 2005/09/30(金) 11:25:26 ID:ItZOrWPy0
昔、じぃちゃんは坊の知らないすごく遠くのお山の中の村に住んでいたんだよ。
そこで、じぃちゃんの友達と一緒に、お山に肝試しに行ったことがあるんだ。
そうだね、じぃちゃんが今でいう高校生ぐらいのころかな。
お地蔵さんがいっぱい並んでいたけど、友達もいるし全然怖くなかった。
でも、帰り道にじぃちゃんの友達が、お地蔵さんを端から全部倒し始めたんだ。
「全然怖くない、つまらない」って言ってね。
じぃちゃんはそこで始めてその場所に居るのが怖くなったよ。なんだかお地蔵さんに睨まれた気がしてね。
友達を置いてさっさと逃げてきちゃったんだよ。
そうしたらその友達はどうしたと思う?
死んじゃったの?
ううん、それが何も起こらないで普通に帰ってきたんだよ。
でもじぃちゃんはもうそれからオバケが怖くなって、友達と肝試しに行くのを一切やめたんだ。
その友達はその後も何度も何度も肝試しといってはありがたい神社に忍び込んだり
お墓をうろうろしたりお地蔵さんにイタズラしたり色々するようになってね。
周りの人からは呆れられて相手にされなくなっていったよ。
人の気をひくために「天狗を見た」なんていうようになってしまった。
じぃちゃんに「見てろ、噂を広めてやる」なんて言って、笑っていたよ。
338: 踏み入るべきではない場所 5/7 2005/09/30(金) 11:26:17 ID:ItZOrWPy0
そして、ある日ふっと居なくなったんだ。
じぃちゃんもみんなと色々と探したんだよ。
そしたら…
山の中の高い木のふもとで、友達は死んでた。
木の幹には足掛けに削った後がてんてんと付いていてね。
友達は自分で木に上って、足を滑らせて落ちたんだ。ばかなやつだよ。
坊、世の中には人が入ってはいけない場所っていうのがあるんだ。
それは怖い場所だ。
坊だったらタンスの上もその場所だよ。
落ちるのは怖いだろ。そういうことだよ。
じぃちゃんの友達には、怖い場所が見分けられなかったんだ。
怖いね。ばちがあたったのかな。
いいや、怖いのはここからさ。
友達が死んでから、村の中のひとたちが次々に「天狗を見た」って言い出したんだ。
じぃちゃんは「あれは友達のでまかせだ」と言ったんだけどね。
友達が天狗の怒りに触れた、祟りだ、呪いだ、と皆は自分達でどんどん不安をあおっていった。
夜通しで見張りの火まで焚いたんだ。
皆が顔をあわせるたびに天狗の話をするので、村の中がじめじめしていた。
339: 踏み入るべきではない場所 6/7 2005/09/30(金) 11:27:12 ID:ItZOrWPy0
そんな時に限って具合が悪くてね、村の中でケガをするのが4件続いたんだよ。
どうってこともないねんざまで数に数えられてね。どう見てもあれは皆おかしくなってた。
さらに噂に尾ひれがついて、「天狗に生贄を出さなくては皆殺される」とまで酷い話になっていた。
そしてついに、本当に生贄を出そうという話をするようになったんだ。
友達が死んだのは木から足を滑らせて落ちたからなのに、完全に天狗のせいになってた。
村の中の皆も、人が入ってはいけないところに踏み入ろうとしていた。
それはね、人の命だよ。 誰にもそれを奪う権利なんてないだろうに。
じぃちゃんはね、天狗よりも村の中の皆がすごく怖かったんだよ。
だからね、じぃちゃんは、その村から逃げてきたんだ…
340: 踏み入るべきではない場所 7/7 2005/09/30(金) 11:28:00 ID:ItZOrWPy0
じぃちゃんのこの話は、その後もねだって2度程聞かせてもらいましたが
「絶対に内緒だぞ」と言われ、両親の居るところでは決して話しませんでした。
でも、今でも私の家には父方の実家はありません。
農家の次男のじぃちゃんが、庄屋の娘のばぁちゃんと駆け落ちしてきたからだよと、
私の両親からはそう聞いています。
じぃちゃんが私に自作の怖い話を聞かせてくれたのかとも思いましたが、多分違います。
その長い話が終わった時、
じぃちゃんは大粒の涙をぼとぼと、私の小さな手の甲に落としたのですから。
今も思い出して涙腺が緩みました。
長文を読んでくれてありがとうございました。
347: 本当にあった怖い名無し 2005/09/30(金) 13:04:08 ID:ZhlguNmo0
>>334
GJ!
すごく怖い上になんだか深いj話だ。
269: 髪寄りの法 2005/09/29(木) 12:32:51 ID:J0uZ9Mpl0
髪寄りの法
それじゃ、ここらで祖父の話を投下。
祖父が子供の頃の話し
祖父は子供の頃、T県の山深い村落で暮らしていた。
村の住人のほとんどが林業を営んでおり、山は彼らの親と同じであった。
そんな村にも地主が存在しており、村の外れにある大きな屋敷に住んでいた。
地主は林業を営むわけでもなく、毎日をのんびりと暮らしていた。
まさしく牧歌的な暮らしの村であるが、村特有のルールも存在していた。
そのルールというのが
「毎月3日は髪取り師以外は地主の家に近づいてはならない」
「屋敷に来る客人に声をかけてはならない」
というものだった。
毎月3日の朝に村外から数名の人間が訪れては、夕方には帰っていく。
物心付く前からそのルールを教え込まれていた祖父は、何の疑問ももたずに
ルールを守り続けていた。
270: 髪寄りの法 2005/09/29(木) 12:34:32 ID:J0uZ9Mpl0
続き
ある日、村の外から一人の男が流れ着いてきた。その男をAとする。
男は村のはずれにある屋敷から、少し離れた場所に勝手に小屋を造り住み着いたそうだ。
村人たちは不審人物であるAに誰がこの村のルールを説明するのかを会議し、祖父の父親(B)がその役をする事になった。
Bは早速Aの小屋へ赴き、この村のルールを説明した。このルールを破れば、大変な事になるので必ず守って欲しいと念
をおした。
俺が不思議に思ったのが、なぜ村から追い出さなかったのかだが、祖父曰く
「村の人間の半数が流れ者なので、追い出すという考えがなかった」
だそうだ。
話を戻す。
AはBの説明を聞き、ルールを守る事を了解した。
そしてAが訪れてから最初の3日が訪れた。
この日も20代の男女と40代の男一人が村へとやってきた。
3日にやってくる者はみな、身なりもよく良家の出である品をもっていたそうだ
271: 髪寄りの法 2005/09/29(木) 12:35:29 ID:J0uZ9Mpl0
続き
この村に何故村外の者が訪れるのか。
その秘密は「髪寄りの法」にある。
この髪寄りの法とは、人間にかけられた呪いや付き物を落とす術であり
この村の地主がその術を代々受け継いでいたらしい。
術はその名の通り、髪の毛に邪念を寄せ取り除くというもの。
しかしその髪を取り出す場所は被術者の腹部から取り出される。
その髪を山へ封印にいくのが、地主から洗礼をうけた髪取り師である。
その日もいつもと同じように時間が流れ、屋敷の裏口にそっと置かれた包み紙を
髪取り師が持ち、山へと封印にいった。
だが、村に来て日の浅いAは村のルールは聞いていたがそれを無視し、屋敷の側の
雑木林からその様子をうかがっていた。
Aは髪取り師が持ち去った包み紙に、何かいいものが入っているものだと考え
髪取り師の後をつけた。
272: 髪寄りの法 2005/09/29(木) 12:36:14 ID:J0uZ9Mpl0
続き
髪の封印場所は山の中腹に建てられた祠であり、この祠の管理も髪取り師の仕事であった。
Aは髪取り師が祠の中に包み紙を入れ、山を下りたのを確認すると祠のなかからそれを
取り出した。中を確認すると血で濡れた一束の髪の毛。Aはその髪を放り出し逃げ出した。
その次の日、Aの小屋が燃えた。
Aは小屋から逃げ出し無事であったが、不審に思った地主がAを呼び出した。
Aは昨日の事を話さなかったらしいが、地主にはAについているモノが見えていた。
地主は、死にたく無ければ、お前が髪取り師を受け継げ。それを拒否すれば命はない。と
Aにすごむが、Aはそれを拒否。その日の内にAは村から追放された。
273: 髪寄りの法 2005/09/29(木) 12:38:31 ID:J0uZ9Mpl0
コレで終わり
それから数日後、地主の屋敷が全焼し一家が死亡した。
その焼け跡からはAと見られる遺体も発見された。
村人はAが放火し、そのまま逃げ遅れたのだろうという結論になった。
さらに数日後、髪取り師が祠に行くと、祠は完全に破壊され中にあった髪も
すべて持ち去られていた。
真相は不明だが、村人たちの話ではAは祠を破壊し、髪をもって屋敷にいった。
髪の呪いや邪念が一気にたかまり、屋敷炎上を引き起こしたんじゃないかという事になった。
地主がいなくなってからは、村外の者からの収益もなく次第に村がさびれていき
やがて捨て村となっていった。
それいらい祖父は髪の毛に対し強い恐怖を覚えるようになったと
ツルツルの頭を撫でながら話してくれた。
完
284: 252 2005/09/29(木) 15:09:43 ID:7BXx8IsL0
髪の毛
文化祭の日、ハイになって張り切りすぎて熱射病もどきになってしまった。
担架で保健室に運び込まれ、治療をしてもらったが、
あまりのダルさに水も喉を通らず、「ああ、オレ死ぬんだー」と思った。
勿論そんな事はなく、体調は徐々に回復した。
しかし、ベッドから身を起こせるようになった頃には、文化祭は終わっていて、
すでにテントなどの片付けが始まっていた。
悔しさと、保健室に一人っきりということもあって、女子ベッドの方にダイブ!
女子用のベッドは男子用と違って日の当たるところにあり、
夏場になるとタオルケットが敷いてあって、明らかに男子用より豪華で
前から寝てみたいと思っていた。(半分スケベ心)
285: 252 2005/09/29(木) 15:11:02 ID:7BXx8IsL0
1時間ほどゴロゴロしただろうか。
手枕をしていたオレの手に、何か短い毛が触れた。
自分の髪とは違い、結構硬くてうねってる。
ま、まさか女子の陰毛か!?と飛び起きてみてみると、枕のあたりに
5センチほどの毛が散らばっていた。
何じゃこりゃ~とよく見てみると、短い毛ではなく、長いうねうねの毛が
ブチブチ切れた物の様だ。(たまに生えるよね?タンポポの帯化したような毛)
ちょっとがっかりしたが、次の瞬間
「最初はこんな物の無かった」と、一瞬で鳥肌がザーッと立った。
まさか枕の下にも・・・とビビリながらそっと持ち上げてみる
ビンゴ
長い太い毛が10本ほど、枕の下に落ちていた。
慌ててベッドから飛び降りて逃げ出すオレ。しかし上履きを履いて逃げ出そうと
した瞬間、左足の太股に激痛が走って、思わずしゃがんでしまった。
目の端に見えるベッドの下。
怖すぎてそっちに目をやることが出来ない。が、
明らかに肌色の物がチラチラ見えている。
286: 252 2005/09/29(木) 15:12:32 ID:7BXx8IsL0
走れないのでゆっくりゆっくり立ち上がり、ベッドに背を向けないように
ドアまで行き、震える手で鍵を開けて廊下に出た瞬間、
「亜wセdrftgyふじこlp;@!!!」
保健室のおばちゃんが立っていた。(あたしは化け物か!と叱られた)
呂律の回らぬ口でさっきの事を説明しようとするも、また足の痛みで蹲ってしまった。
あんまり痛いので、おばちゃんに見て貰おうと思ったが、保健室には入りたくない。
恥ずかしいのをこらえて廊下で見てもらうことにした。
ズボンを膝まで下ろすと、太股に縦に15センチほどの蚯蚓腫れが出来ている。
蚯蚓腫れくらいで大げさな~と呆れられたが、「ん?」とおばちゃんが
顔を近づけてきた。なんか普通のよりも黒っぽい。
おばちゃんの勧めで学校の近くの病院に行ってみた。
とりあえず切開(っていっても皮を切るだけ)して出すことになったが、
さっきの事もあるのでいやな予感ビンビン。
ピンセットで先生が引っ張り出したものは、やっぱりあれだった。
太い髪の毛。
もう一回「ああ、オレ(ry」と思った。
ちなみに今まで保健室には怖い噂というものは無かった。
この前新築したばっかりだから、人が死んだって事もないだろうし・・・
今の所、オレは無事です。
287: 本当にあった怖い名無し 2005/09/29(木) 15:40:48 ID:JCMlmA1h0
>>286
ガクガクブルブル
64: 57 2005/09/26(月) 23:04:39 ID:HjFKsXMe0
あの女の夢
この話は僕が5歳位の時から、現在17歳まで悩まされてる夢の話です
ここの方々なら信じてくれる人が居るんじゃないか?と思い、書かせて頂く事にしました。
その夢を初めて見たのは幼稚園に通っていたころだと思います…
幼稚園の帰り道、いつもなら母が来るはずなのに僕は一人で帰っていました、
帰り道の途中、知らない女の人(髪で顔は分からない)が現れて「私のもの…」
と言いながら大きな包丁で僕に斬りかかって来ました、僕は避ける事も出来ず
自分の血で女の白い服が赤く染まるのを見ながら意識が薄れていくだけでした、
そして女は僕の死体(?)を引きずりながら「私のもの…」
ここで夢が覚めました。
それからです
同じ女が登場する夢を2ヶ月に1回くらいのペースで見るようになりました、
とは言っても毎回殺され方が異なって、目覚めた時に痛みを感じるくらい生々しい夢で
した。 [どんな内容か書いたらキリが無いので省略します]
小学校に上がった頃『このままじゃいつか本当に殺されるんじゃないか?』と思った僕は
祖父や親の知人に頼んで剣道と空手を習い始めました、自分の身を守るためなので、
真剣にやってそれなりに強くなったと思います…。
その間も女の夢を同じペースで見続け、その度に殺されていました。
65: 57 2005/09/26(月) 23:08:00 ID:HjFKsXMe0
続きです
しかし小学校高学年あたりから夢を操れるようになったんです、操れると言っても
自分が思う物を出せたりしたくらいですが…。
そして小6の時あの女の夢を見ました、場所は夜の港で誰も居なく僕一人でした
すると女が突然目の前に現れ海に落とされました、最初はパニックで上に上がろうと
必死になっていたら爪が剥れ手が血まみれに…そこで目の前の海面から女が浮いてきて
両手で僕の顔を掴み(挟み)ニヤニヤしながら「私のもの!私のもの!」
この時初めて女の顔が見えました。
僕は心の中で『海燃えろ!』と唱え続けました、
そして女の顔面を空手パンチで殴り『俺は死なない!』と叫んで海に火を点けました
想像どおり海と女と僕が燃えました、女は奇声をあげ僕の左頬を引掻いて消えました。
それと同時に夢が覚めたんですが、左頬に引掻き傷があり血が出てました。
それから女の夢を見る事は無くなったんですが、上手く女性と付合う事が出来ず
交際(古いスカ?)しても何だか怖くて長続きしませんでした…。
そんなこんなで高1になり、仲良くしてもらってた1つ上の先輩に告白されました、
でも自信が無くてお断りしました、しかし先輩は納得いく理由を聞かせてと…
夢の事や今までの交際の事などを話しました、すると先輩は「私は大丈夫だから」と…
先輩の押しと可愛さに負けてOKしてしまいました…
そして現在高2、彼女と付合い始めて1年ほどになります、今まで何も変わった事はあり
ませんが、彼女が「○×(←僕の名前)は私の物だよ♪」とか言うと今でもゾッとします。
毎朝鏡を見ると頬の傷跡が残っているので[あの女の夢]を忘れる事は無いと思います。
長文、乱文失礼しました。
104: コピペ 2005/09/27(火) 01:10:35 ID:DuP4n0uR0
子供の頃の不思議体験より
27 本当にあった怖い名無し sage New! 2005/09/21(水) 00:50:41 ID:WdY7mln90
小学生だった時の話。体育館の舞台の下手と上手とつなぐ地下通路があって、そのちょうど
真ん中あたりに小部屋があった。私は合唱クラブだったんだけど、その小部屋をみんなで
勝手に『楽屋』と呼んでこっそり持ち込んだ私物を隠したりする場所として活用していた。
夏休みの間に体育館を改築するという話があって、その夏休み前の終業式の日、私は『楽屋』にヌイグルミを忘れていることに帰宅してから気付いた。そのまま無視しようとも思ったが、瓦礫に潰されるヌイグルミを思うと不憫になって渋々学校に向かった。
用務員室に行くと『K先生が体育館にまだいるから入れるよ』と教えてくれたので、私はそのまま体育館へ向かった。鍵は開いていたがK先生の姿は見えない。『楽屋』は地下にあるからヌイグルミを取りに行っている間に鍵でもかけられたら大変とK先生を探した。しかしどこを探してもいない。
体育館にはトイレがないのでトイレにでも行ったかなと思い私はなるべく急いで『楽屋』に向かった。ダッシュすればヌイグルミを取って来るのに30秒もかからない。取って帰ろうとすると何か通路が臭い。何だろうと思っていると地面にポッカリ穴が開いている。
散々使っていて気にもしなかったが、通路の真ん中、『楽屋』の近くにマンホールがあり、そこが開いていた。中では人の気配がする。工事の人かK先生か…。K先生ならヌイグルミを見られてしまう。怒られるまではいかないだろうが、何かそこで手伝ってとか言われるのも面倒だから私は足音を忍ばせて遠ざかった。
106: コピペ 2005/09/27(火) 01:11:45 ID:DuP4n0uR0
28 本当にあった怖い名無し sage New! 2005/09/21(水) 00:51:21 ID:WdY7mln90
と、後ろで物音がした。すっかり舞台のソデに来てしまった私は恐る恐る顔だけ出して、通路を見た。通路には一応蛍光灯がついていて薄暗くても視界はある。やはりK先生だった。穴から出てきてマンホールを一人で一生懸命動かしている。穴を塞ごうとしている先生は方に大きなボストンバックを下げていた。
何を持っているんだろう…興味はあったが先生の様子がおかしい。本当に必死というか、バックも重そうだし、マンホールの蓋も鉄で重そうだ。誰か手伝いを呼んでもよさそうなものだが一生懸命やっている。
手伝ってあげようと思い一歩踏み出たその時『だれだ!!』いきなり気付いたK先生が叫んだ。K先生はボストンパックを地面に置こうとしているが重いうえに肩に斜めにかけているからモタモタしている。きっとバックを置いて追っかけてくるのだと思った私は走って逃げた。
普段ならばあんなに叫んだり大声を出したりする先生ではなかったので、怖かった。きっと泥棒にでも間違えられたのかもと一応納得して、先生に悪いことをしたなと思いつつ帰宅した。
夏休み中もプールに行く為に学校に何度か通った。日を追うごと体育館は壊されて、すっかり体育館がなくなった頃、プールに行くとパトカーが何台か、学校の駐車場にいるのを見た。警察官が、壊された体育館の跡地にいて、校長先生や用務員のおじさんと何かをやっていた。
しばらくして、またプールに行くと、体育館跡地に祭壇が組まれ、地鎮祭のようなことをした後みたいなものがあった。
休みが明けると、K先生がやめていた。
177: 本当にあった怖い名無し 2005/09/27(火) 18:39:18 ID:PuucirFa0
私、手が三本あるの
「私、手が三本あるの」とマジメに問いかけられたことあります。
初めて付き合った彼女だったので浮かれていたのもありますけど、
思いっきり恋愛感情も常識も吹き飛びました。
もちろん目に見える手はありませんでした。
ただ、それだけなら「頭の変な子」で終わるのですが、
親も話が合っているのです。でもそれでもまだ「ああ、本人を混乱させないためかな」と、
思えたのに、その母親が、
「私も慣れるまでは大変で、その後、あんたに受け継がせるまで大変だったわよ」
と彼女に話をふり、それを笑いながら聴いている彼女を見てたら怖くなりました。
極めつけが「私も次の世代に受け継がないとね」と微笑んだときは、
かわいいはずの彼女の顔が気持ち悪く見えたほどです。
さすがに生理的にも気分が悪くなったので、
数日後やんわりと断って別れました。中学を卒業するまで無言電話をかけられたけど、
ある日、「しかたがないから他の男を探すことにするわ」の電話があって、
その後はもう今に至るまで何もありません。
ただの電波女と言えばそれで終わりなのですが、
「他に男を見つけたから」が安全となった今になるとちょっと気になりますw
かわいいし、確かに身体に触っても怒るどころか笑うようなタイプだったので、
男には困らないでしょうし。今でもときどき思い出すなあ。あれは悪魔だ。
234: コピペ 2005/09/28(水) 14:28:27 ID:udPQkEE50
◆子供のころの不思議体験◆
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1127206258/l50 ことりばこに似てると思ってコピペします
133 :本当にあった怖い名無し :2005/09/27(火) 05:24:01 ID:N+foadEV0
小学校低学年の頃。
子供の頃の記憶がハッキリしている自分にしてはおぼろげな記憶なので、
一部夢と混ざっているのではないかと思いつつ、なるべくハッキリしている
ところを。
病弱な姉は、多少元気にはなったものの虚弱だったため、夏休みの間は
虚弱児のための病院施設のようなところに親と一緒に通っていた。
その期間、やんちゃで遊びたい盛りの自分は、母方の実家に預けられていた。
ある夏、そこに祖父母の親戚という人が来て、「うちに泊まりにおいで」と言われ
物怖じしない性分の自分は、あっさりとついて行った。
その人たちは父母よりちょっと年上の、40~50代の人達だった。
元々山奥の祖父母の家から更に山を二つ超え、数軒のわらぶき屋根が建つ
集落についた。(母の実家のあたりでは珍しくない風景だった)
途中、ダムの近くを通ったので今でもだいたいの場所はわかると思う。
そこは子供のいない家で、山肌に沿ったようなところなのにわざわざ離れがあり
そこには祖父母よりもかなり歳を取ったおばあさんがいた。
親戚夫婦はその人を「きっくいさん」と呼んでいた。
ヘンなところに撥音が入る地方なので、喜久井さんか菊井さんだと思う。
きっくいさんの部屋にはいろんなものがあって、子供心にとても楽しかった。
市松人形や、手毬、古民具、小さな箪笥などがいっぱいあった。
親戚夫婦は「おいでおいで」と自分を連れてきたわりには放置気味で、
日中はほとんど畑か山仕事をしていた。
今思うと、目が見えないきっくいさんの遊び相手に連れて行かれたのだと思う。
235: コピペ 2005/09/28(水) 14:29:37 ID:udPQkEE50
134 :本当にあった怖い名無し :2005/09/27(火) 05:25:05 ID:N+foadEV0
きっくいさんは穏やかな老婆で、いろんな面白い民話のような話を聞かせてくれた。
たぬきに騙されて川の淵を風呂だと思って入り風邪をひいた男の話や、
近くにある名勝の有名な岩の故事なんかだった。
部屋の中のものは何で遊んでも怒られなかったので、珍しいもので散々遊んだ。
木馬やシーソーみたいなものもあったと思う。
中でも奇妙だったのが、床の間に置かれたたくさんの小さな箪笥。
あちこち押したり引いたり小さな棒で突いたりすると、からくりが働いて
引き出しが開くようになっていた。
大きさは当時の自分の頭くらいだったと思う。いい香りがして、開くと香袋のようなものが
入っていた。
きっくいさんは、「やっかい箪笥」と呼んでいた。
中に入っていた香袋は、きっくいさんが上手に作っていた。目が見えないはずなのに
とても手際がよかったので、不思議でずーっと見ていた。
匂いからして茶葉やヨモギ、肉桂の類が入っていたと思う。
ところが、そのやっかい箪笥で遊んだことを親戚夫婦に言うと、すごく怒って
きっくいさんに「子供の遊ぶものではなかろうが!」と怒鳴っていた。
普段はきっくいさんに敬語で話していたのでとてもびっくりした。
きっくいさんは「中身は無いから大丈夫」と言っていたけど、香袋が10個くらい
入っていたので怪訝に思った。でも言ったらもっときっくいさんが怒られると
思ったので言わなかった。とてもドキドキした。
236: コピペ 2005/09/28(水) 14:31:09 ID:udPQkEE50
135 :本当にあった怖い名無し :2005/09/27(火) 05:25:50 ID:N+foadEV0
そのあときっくいさんがやっかい箪笥の昔話をしてくれた。
昔、このあたりに東から鬼がやってきて、女子供を取って食っていた。
食べられた人の魂はやっかい箪笥に逃げ込んだので、魂は食われなかった。
ある日、この村の妊婦が鬼に食われそうになったけど、とんちで鬼を騙して
逆に鬼を食べてしまった。(三枚のお札みたいな感じ)
やっかいな鬼を食べ、自分とお腹の子供を守ったということで、妊婦は
村中から褒められた。
ところが、やっかい箪笥に入った魂は、鬼がいなくなった事が理解できず
ずっとやっかい箪笥に篭ったまま成仏しなかった。
毎晩毎晩、家族や親類の枕元に立って泣き言を言うので村人は閉口した。
ここから先のオチを聞いたと思うのだけど、何故か覚えていない。
ただ、鬼に食われた人の魂が入っていたと言われたので、急に気持ちが悪くなって
その日以後はやっかい箪笥で遊ばなかったと思う。
祖父母はとうに亡くなり、母に聞いてもその親戚のことは知らない、と言っていた。
祖父母どちらのお葬式にも、その親戚夫婦は来ていなかったと思う。
きっくいさんについては、中学生の頃に祖父母に聞いたところ
「拝み屋さん」(うせ物などを見つけてくれる)だと言っていたので完全な夢ではなく
実在していたと思う。年齢からして、既に過去の人だとは思うけれど。
数年前、恋人と一緒にそのあたり(名勝)をドライブしていて、急になつかしくなり
覚えのある方に車を走らせてみたけれど、途中で見た覚えのあるダムのあたりから
前年の台風で土砂崩れをおこしていて、通行止めの県の看板が立っていた。
今でも集落があるなら、道がそのままということは無いと思うので
もう誰も住んでいないのだろうと思う。
書いて見ると不思議体験とは違う気がしてきた。長文失礼しました。
241: 本当にあった怖い名無し 2005/09/28(水) 16:02:24 ID:ilCzz5CV0
>>236
おもしろかった。
297: 本当にあった怖い名無し 2005/09/29(木) 17:33:37 ID:0Pd0KaNj0
2年ほど前に私の彼氏とその友人が体験した話。実話です。
2年前のことで、しかも聞いた話なので曖昧な箇所があることを
許してください。
深夜、友人Yさんから彼氏(K)に電話がかかってきた。
何でも、Yさんの携帯に知らない女性から
「Yさん…助けて…Yさん…助けて…」
と電話が来たのだという。
(番号が表示されていたかどうかはわかりません)
Yさんがどこにいるのかと聞くと、その女性は某所の
公衆トイレにいるらしい。
イタズラかもしれないと思ったが、本当に何かあっては
いけないのでYさんはそこへ行くことにした。
そこで、一人では怖いのでKに同行を願ったのだ。
298: 297 2005/09/29(木) 17:35:51 ID:0Pd0KaNj0
2人は車でそのトイレへ向かった。
到着して、電話の声は女性だったので、とりあえず女子トイレの
方を覗いてみた。トイレは個室が(多分)3つあって、入り口と
向かって反対側に窓があるという感じ。
Yさんが「Yですけどぉ…?助けに来ましたぁ…」と呼びかけてみた。
が、返事はない。個室も全て開いている。何だ、やっぱり誰も
いないのかと、2人はトイレを出た。
すると、トイレの中から、キィ…バタン と音がした。2人が
?と思って中に入ってみると、一番奥の個室が閉まっている。
誰か入ってる…?2人はその個室の前に行き、ノックしてみた。
すると、コンコン、とノックが返ってきた。2人は誰かいるんだと
思い、「Yです、助けに来ました…」と言った。けれど返事はなかった。
もう一度ノックをしてみると、ノックは返ってくる。
2人は不審に思いながらもう一度外に出た。
するとまた、バタンとドアの閉まる音が聞こえた。2人は、??と
いう感じでまた中に入ってみると、今度は2番目の個室が閉まっていた。
(奥の個室も閉まったまま。つまり2つの個室が閉まっている)。
今度はその2番目のドアをノックしてみた。すると、ノックが返ってきた。
「誰かいるの?」呼んでみたけど返事はない。
そこで、ちょっと失礼して上から覗いてみることにした。
299: 297 2005/09/29(木) 17:36:48 ID:0Pd0KaNj0
よじ登って個室の中を見ると………誰もいなかった。どちらの個室にも。
確かにノックが返ってきたし、鍵もちゃんとかかっていた。
2人は少し怖くなってまた外に出た。
どういうことだろう??となっているところに、自転車の男子高校生が
1人通りがかった。「何してるの?」とその男の子が話しかけてきたので、
幽霊がいるかも、と話してみた。興味を持ったその男の子も参加(?)し、
もう一度トイレに入った。2つの個室は閉まったまま。
そこでさっきのことを繰り返してみた(ノック&ノック、上から覗く。
やはり誰もいない)。
3人は外に出た。「本当だw」と男の子。男の子は友達を呼ぶと言って
誰かに電話していた。そうこうしているうち、またトイレからバタンという
音が聞こえた。
3人が中に入ってみると、2番目のドアが開いていた。
??と思って、またドアをノックしようとした。Kだけが個室に近寄り、
Yさんと男の子の2人は入り口付近で見ていた。
と、Kがふと2人の方を見ると、何か様子がおかしかった。
「…お……おい……」
等と言いながら、Yさんたちが真っ青な顔で…窓の方を見ている。
Kも窓の方を見てみた。
300: 297 2005/09/29(木) 17:37:35 ID:0Pd0KaNj0
信じられない光景があった。血を流した女が窓からトイレの中を覗いている。
3人はびっくりしてトイレから出た。
そんな時、男の子の友達(女の子が2人)がやってきた。
(さっきまでのことを女の子2人に話したかどうかはわかりませんが)5人で
トイレに入った。奥の個室は閉まったまま。
そしてまたKがその個室をノックし(ノックが返ってきたかどうかは
わかりません)窓の方を見てみると……いる!女が窓からこっちを見ている。
(見えている部分は多分肩から上ぐらい)
女の子は悲鳴を上げ、5人はトイレから飛び出た。
5人は相当ガクブルだった。
色々と言っているうちに、あの窓を閉めたらどうなるのだろう?と
言い始めた。
そこでジャンケンをして、負けた人があの窓を閉める、ということになった。
ジャンケンの結果、女の子のうちの一人が負けてしまった。
再びトイレに突入。依然奥の個室は閉まったまま。ノックをする。
窓を見る……いる!!
女の子は急いで窓に手をかけて閉めようとした。
とその瞬間、なんとその女の手が、バッと女の子の手を掴んだ。
女の子はもう泣いている。それでも必死に窓を閉めきった。
女の手も消えてしまったように見えた。
301: 297 2005/09/29(木) 17:40:22 ID:0Pd0KaNj0
掴まれた女の子の手には血がべったりついていた。女の子は泣きながら
それを洗い流した。
その後5人は解散したそうです。
文章にしてみるとあまり良く伝わりませんが、
私はこの話を聞いたとき、本当にこんなことが、しかも身近にあるのかと
驚愕と恐怖でした。
私は誰かのイタズラで、怖がらせようとして窓から覗いてたんじゃ
ないの?と言いました。でもそのトイレの窓側は絶壁で、人が立てる
ようなところではないと言っていました。
上から吊ってたとか?というのも無理らしいです。
302: 297 2005/09/29(木) 17:40:55 ID:0Pd0KaNj0
何より、その女の生を感じられない顔、髪型や服装などが、
絶対に現代に生きている者ではない、とKは力説していました。
女の子の手に付いた血も見間違いじゃない?と言いましたが、
確かに水に流れていく赤い血を見たそうです。
その女が窓から覗いているのに気づく前は、
女はいたのでしょうか?
Yさんへの電話もその女からなのかも謎です。そもそも何故
Yさん指名?
女の子は窓を閉めるときに見た(目が合った)女の顔が
忘れられないとその時言っていたそうです。
乱文失礼しました。