699: 深い意味は無い 2005/10/29(土) 23:53:56 ID:uPaT+ZzA0
するとその爺さんは山菜籠に手を伸ばすと
「わしもタラの芽じゃ、知ってるか坊主、タラの芽は生でもいけるんじゃぞ?」
っていいながらその場でワシャワシャ食っている。
兄貴はそれをジッと見て目が離せなかったんだって
なぜならそれは「タラの芽」じゃなくて、かぶれることでおなじみの「ウルシの芽」だったんだ。芽の形自体は似ているけど全然違うものだしむしろ身体に悪い
(ひどいかぶれをおこすから)
それをワシャワシャ食ってるじいさんに兄貴は怖くて声も出せずただ涙をぽろぽろ流してそこに立ち尽くす事しか出来かった
その爺さんは見ていると体中どろどろにかぶれていって口からは噛むたびに血が湧き出てきてたんだって。それによく見ると足が折れているのか変な方向に曲がっている。
「こいつはやらんぞ?ここら辺にはもう食える物は残ってねぇ他の場所を探しな。
坊主も、もう村には食いもんは残ってねぇから山まで入ったんだろうが残念だったなぁ。」
そう言うとじいさんはまたニタリと笑う。そして次の瞬間スウッと消えていなくなったんだって
その後兄貴は叫びながら走って山を下りて帰ってきたらしい
その事を大人に話しても誰も信じちゃくれなくてふてくされてた時
地区の地区長さんがその地域の昔話を教えてくれたんだって
「お前の入った山は昔姥捨て山だったんだよ、それに飢饉のたびに口減らしもあった。
多くの人があそこで食べ物を探して死んでいったんだ。
捨てられた人は食えるものは何でも口に入れたんじゃろうな。
お前さんがあったのはその時代の人だろう。」
地区長さんはそういうと「この土地の過去は皆知らないからあまり話すなよ。」
と兄貴に釘を刺した。それと
「豊かな時代にそだったことを幸せに思いなさい。」
といって家に帰されたらしい。
兄貴はその山が何処にあるのかは未だに教えてくれない
それと好き嫌いを言うとものすごく怒るんだ。
726: 本当にあった怖い名無し 2005/10/30(日) 12:20:24 ID:3JJQ4aSJ0
>>699の話面白いじゃん、一瞬山菜の精霊かなんかの話かと思ったよw
587: 1/4 2005/10/28(金) 15:56:59 ID:aVZOhPqH0
おうち帰りたい
もう少しで1年が経とうとしている昨年の話だ。
2004年の11月も中旬を越えた日曜日の朝、私は交通量調査のアルバイトで自宅から電車で30分程離れた見知らぬ町の見知らぬ交差点でパイプ椅子に腰掛けてたんだ。
その日は晴れで朝のうちは肌寒かったんだが、昼にはポカポカ陽気になって羽織ってた上着を椅子の背もたれにかけるくらいだった。
交通量調査のアルバイトは経験があったし、拘束時間12時間で1万6千円のアルバイト料は魅力だった。丁度大学の講義の試験も重ならなかったので友人も誘ったのだが用事があるとのことで、結局一人で行くこととなった。
仕事の内容は非常に単純で車種を10種に分けて、カウントしていくというものなのだが、担当した交差点は交通量が早朝にもかかわらず結構多く、慣れるまで若干かかったのを憶えている。
私とペアになった人は、同じく大学生で眼鏡をかけた痩せぎすの陰気な感じだったので会話は必要事項以外はほとんどしなかった。
無言でカウントをもくもくと続けていると、だんだんと脳髄反射でボタンを押していくことを覚え始め、陽気も手伝ってぼぅっとし始めてきた。
車をずっと見ていると、ゲシュタルト崩壊というのか、例えば文字をずっと見ているとその意味がある瞬間理解できなくなるような感覚に陥るように、周りの事象が意識に溶け込んでくるようになってきた。
588: 2/4 2005/10/28(金) 15:58:54 ID:aVZOhPqH0
開始から3時間もたった頃だろうか、昼の休憩時間はまだだったので正午にはなっていなかったと思うが、ふと向かって反対側のガードレール脇の牛乳瓶とそこに添えられた萎れた花に目がいったんだ。
車道は2車線、計4車線をはさんで反対側だから結構距離があるので気が付かなかったが、確かに牛乳瓶に花が添えられているようだった。
直感的に、おそらくそこで人身事故があったのだろうとは思ったんだが、日中且つ交通量が多く騒がしかったということもあり特に気にはならなかったんだ。
ただ、3時を超えた頃だろうか、何故かだんだんと反対側のガードレールの方に意識が向く様になってきたんだ。その頃はまさに陽気と単純作業で意識が朦朧としていたように思うんだが、周りの雑踏や目の前を通り過ぎる車両はまったく意識に入らず、まるでエアポケットに入ったような感覚だったように思う。その感覚の中で、反対側のガードレールだけが妙にはっきりと見えていた。
厳密にはガードレールの隣に立っている、黄色い交通安全帽子を被った、10歳に満たなそうな女の子に。赤い上着と茶色のスカートを履いて、ランドセルを背負っている様だった。女の子の手は胸の前でランドセルの肩紐を握っているようだった。
日差しが強かったので顔の表情は帽子の影で窺がえなかったが、ずっとそこにいる様子だった、いやずっとそこにいたのかも知れない。ただ動くこともなくずっと立ちすくんでいた。
589: 3/4 2005/10/28(金) 16:00:03 ID:aVZOhPqH0
その時は恐怖はなく、ただ不思議に感じていたのだと思う。見回りに来た責任者に声を掛けられた時に、不意に雑踏が戻り現実に戻されたような気がしたのを憶えている。カウントに集中し始め、ふと反対側をみるとさっきの女の子はいなくなっている。
気のせいだったのかとも思ったのだが、しばらくするとやはり女の子がいるようだ。
意識を集中して女の子を見ようとすると見えなくて、ふと何気なしに反対側をみると赤い服と黄色い帽子が目に入るといった感じだった。
ペアの眼鏡くんにもそれとなく女の子が見えるか聞いてみたが、どうやら彼には見えていないようだった。
女の子も動かず、また日も高かったし、距離もあったので恐怖というほどの感情は芽生えず、ただ不思議だなぁ、気味が悪いなぁとしか、その時は感じていなかった。
が、日も暮れて夕闇が迫る頃になっても女の子は立ったままで動かない。日も完全に暮れて車のヘッドライトが交差点を照らすようになっても女の子はまだ動かない。
むしろヘッドライトの強い光で鮮明に見えるようになったようだった。
アルバイトも残すところ30分と切った20時前、あいかわらず交通量は多く、ヘッドライトと騒音の行きかう中、ふとした瞬間、ヘッドライトが女の子の顔を照らしたんだ。
590: 4/4 2005/10/28(金) 16:02:56 ID:aVZOhPqH0
はっきりと見えたんだ、女の子の顔が。真っ白な顔に真っ黒の空洞のような目でした。
その時、耳元で「おうち帰りたい」って声が聞こえた気がした。
初めて背筋が凍った。目を瞑って終了の時間が来るのじっと待っていた。
時間が来て、アルバイト料を受け取り電車に乗って帰宅したんだけど、下り電車で満員状態にもかかわらず恐怖が収まらなかった。目を瞑っても真っ黒な空洞のような目が頭に浮かんでくる。家に着いても友人に連絡する気も起きず、布団に包まって朝になるのを待っていた。
翌朝、ほとんど一睡も出来ず、疲労も取れないまま大学の講義に出席した。友人に昨日の話をするも誰も信じてくれず、なにか訴えたかったんだよなどと箸にも棒にも掛からないことを言われす始末だったのを憶えている。
その後、11ヶ月が経ったが別に霊障があったとかはないのだが、未だに黄色い交通安全帽子やランドセルを見ると真っ黒な空洞の目を思い出して恐怖が沸き起こる。
あの女の子の表情からは怒りや憎しみといった感情はなかったように思うが、ただ表情をみた瞬間に異世界に突き落とされたような言われもない恐怖を感じたことは事実だ。
表現し難いのだが、生と死の境界を見たような、単に恐ろしいものを見たというだけでなく、精神の根源から恐怖するような感じだった。
以上、拙い文章で申し訳ない。
595: 本当にあった怖い名無し 2005/10/28(金) 17:14:21 ID:ayXK3zJr0
>>590
乙!
519: 本当にあった怖い名無し 2005/10/28(金) 01:18:06 ID:Kuv5rq9S0
まとめサイトの「くねくね」を読んだんだ。
怖いけど、「ことりばこ」とかと比べてなんかこっちはネタかなぁとか思ってたんだが、ふと昔姉が話してくれたことを思い出した。
姉は霊感があり、よく色々な話をしていて、全く嘘をついているとは思えなかった。
というか元々嘘をつくような人でもないし、わざわざそんな嘘をつく必要性もなかったし、なにより自分は普通にいると思ってる派なので信じていた。
けど、ひとつだけそれは嘘だろwって話があって、「くねくね」を見て思い出した。
ある日、姉が窓のカーテンを開けてみると、隣の家の屋根の上に白い物体がいたそうだ。姉の部屋は2階で、屋根が見えるようになってる。
くねくねという表現はしていなかったが、なんか白いもくもくしたような例えるとスノーマンみたいなのがいた と言っていた。
自分でも嘘だろうと思って1回カーテンを閉め、もう1回開けてみるともういなくなっていたそうだ。
そん時は、なんだよそれwとか言って笑っていたんだがもしかして・・コワス。
書いてる途中に携帯がなってビビった自分は小心者。ビビッタ。
598: 本当にあった怖い名無し 2005/10/28(金) 18:27:18 ID:zMBlKpLBO
私が交差点で赤信号の為、停車していると目の前の横断歩道を親子が歩いていた。
そして目の前を過ぎ中央にさしかかった時にスポーツカーがスピードをあげたまま右折してきた。
いやな音とともに子供が跳ねられた。
宙を舞いクルクルと落ちていくのがスローモーションの様に私の目に焼き付いた。
一瞬呆然としてしまった私だが慌てて車から降り携帯で救急車を呼び母親の元へ駆け寄った。
ひいた車は見えない・・・・逃げた様だ。
母親はパニックを起こしており、子供の側で泣きながら助けを求めている。
子供の名前を何度も呼び、目を開けて〇〇ちゃん!と叫んでいる母親に危ないからと言い歩道の方に避難して下さいと説得したが、聞きいれてもらえず子供の側を離れようとしない。
まあ、仕方ないよな親としたら当然かもしれない。
そこで私の後ろにいた車の運転手と協力して救急車が来るまで交通整理した。
やがて救急車が到着し、子供と母親を乗せ走り去っていった。
私は救急車から少し遅れて来た警察官に事故を説明し逃げた車の特徴を説明し、帰途についた。
家に帰ったが今日見た事故がショックで食欲がわかない結局食事は取らずいると、いつの間にか夜もふけてしまい私は眠りについた。
次の日、仕事を終えテレビを付けると事故のニュースがやっていた。
子供は死亡、即死だったらしい・・・・あれっ?私は母親に駆け寄った時に子供が閉じてた目を見開いたのを見たのだが・・・・
気のせいじゃない口も動かしているのも見た!
後日ひいた車が見付かった。
人気の無い道路で何かを避ける様に急ブレーキを踏みハンドルを切って道路から外れ木に激突しているのが発見されたそうだ。
運転手は死亡
・・・・あくまで噂なのだが運転手の表情は恐怖で歪んでたという。
624: 本当にあった怖い名無し 2005/10/29(土) 02:39:06 ID:gxmfx/oZO
ネットオークション
3年前。大学に進学し憧れの一人暮しを始めたんです。
親の反対を押し切っての一人暮しだったんで生活費等はバイトして自分でやり繰りして。
でもすぐに生活が苦しくなり、いらなくなったギャル服をネットオークションで売ることにしました。
これが結構好調で、月に三万円程の収入になりました。
でも一つだけ気掛かりがあったのです。
その時点で50品ほど出品したうちの半数近くを同じ男の人が買っていたのです。
その後も私が何か出品する度に、その人の入札や質問が入るのですが、
最初は「彼女にプレゼントしたいので。」みたいな感じだったのが、だんだん
「匂いつきですか?」
「染みつけてくれます?」とか、極めつけは
「倍の値段出すので手渡しでお願いします。」
とか。
さすがに恐くなって、その人からの入札と質問は入らないように設定したんです。
すると、何度か取引しているからメアドがバレてて、直接メールが、
「なんでオレをブラックリストに入れたん?裏切り者!」
「今まで買ったってたのに恩を仇で返すのか?」
だの入ってきたのでメアドも変えました。
つづく
629: 本当にあった怖い名無し 2005/10/29(土) 02:51:12 ID:gxmfx/oZO
つづき
その三日後ぐらいに、私の出品物(キャミ)が高値で競り落とされ、手続きしていると、
何と、例の男だったのです。携帯を変えてまで私の物を落札していたのです。
気持ち悪くなり、即座にそのオークション退会しました。
その一週間後ぐらいから、バイトから帰宅すると、玄関にヌイグルミが置かれるようになりました。
最初は近所の子供のだと思っていたのですが、
毎日違うヌイグルミが置かれていて、、ある事に気付いたのです。
置かれているヌイグルミが着ている服、私があの男に落札された服と全く同じ柄。。。
あの男の嫌がらせーって言うか、私の家まで来ている!?と 言う恐怖。
すぐに警察に事情を言い調べてもらいました。
しかし、あの男は関与を否定、逆に私の事を妄想狂、自意識過剰等、言っていたそうで。
632: 本当にあった怖い名無し 2005/10/29(土) 02:59:21 ID:gxmfx/oZO
ヌイグルミは気持ち悪くて私は触ってませんが、警察の方が何も言ってなかったので大丈夫だったと思います。
が、
玄関の扉に付いている新聞投入口をドライバーみたいな物でこじ開けようとした形跡がありました。
いつからかわからないので被害届け出してないですが。
718: 本当にあった怖い名無し 2005/10/30(日) 07:28:22 ID:W4fpwFvi0
だいぶ前だけど朝方に友達から電話かかってきていきなり
「頼むからうちにきてくれマジ急いで!」って泣いてるみたいな声で電話かかってきた
落ち着かせてなにがあったか聞いてみると
朝苦しくて起きたら髪の毛が口の中に入ってたらしい
どう見ても自分の髪よりはるかに長い髪だったらしい
とくに何か見たり金縛りにあったりしたわけじゃないらしい
住んでる場所も2年くらい一人暮らししてる場所で今まではなにもなかったって言ってた
おれは眠いからって断ってもう一度寝た
そいつもそれ以来とくに変わったことはない
732: メル 2005/10/30(日) 13:26:13 ID:YkYWzMLgO
G県の廃遊園地K
これは今年の夏、地元G県の廃遊園地Kで私が体験したマジ怖かった話です…遊園地はつい2~3年前閉鎖され、今ではホームレスのたまり場になっていると噂で聞いていました。そこで友人と弟と、3人で行ってみようということになりました。
734: メル 2005/10/30(日) 13:29:22 ID:YkYWzMLgO
遊園地までは山道で、友人が車を出してくれました。真夏で暑かったこともあり、車内の窓は全開でした。山を登り始めたころから、車内に小バエのような小さな虫がいるのが気になっていましたが、次第にその数が明らかに増えていました。
735: メル 2005/10/30(日) 13:30:06 ID:YkYWzMLgO
耳もとで羽音がすごいし、目や口の中にも入ってくる始末。私たちは気持ち悪くなり、一旦車を路駐して車外に出ました。すると、子猫の鳴き声が聞こえたんです。見ると、竹林の中に白い子猫がいました。
736: メル 2005/10/30(日) 13:31:09 ID:YkYWzMLgO
初めは怯えていて、こっちに寄ってはこなかったのですが、私たちが持っていたお菓子やパンをちらつかせると、徐々に道の方に出てきました。明るいところではっきり猫を見た私たちはびっくり、その猫は右耳がなく、血が固まったあとがありました
737: メル 2005/10/30(日) 13:33:33 ID:YkYWzMLgO
右目もつぶれていて、とても悲惨な姿でした。野良にやられたのかな、かわいそう…と、持っていたパンなどを全部子猫にあげ、私たちはまた車に乗り込みました。
738: メル 2005/10/30(日) 13:34:48 ID:YkYWzMLgO
そのとき、パンを狙ってか子猫を狙ってか、カラスが2羽急降下でおりてきました。細かい羽が飛び散り、私たちは一瞬固まりましたが、弟が車から飛び降りジャケットを振り回しながら声をあげて近づいていくと、カラスはパンをくわえて逃げていきました。
739: メル 2005/10/30(日) 13:36:20 ID:YkYWzMLgO
私と友人も車から降り様子を見に行くと、さっきの子猫はカラスにつつかれたりしたようでお腹や顔から血を流していました。もう息もか細く、10分後くらいに息をひきとりました。
740: メル 2005/10/30(日) 13:37:07 ID:YkYWzMLgO
埋めてあげようということになり、竹やぶに子猫を埋めました。その間もずっと上空ではカラスがギャアギャア鳴いていました。カラスが人を襲うとかよく聞くので、早く移動しようと、いざ遊園地に向かいました。
741: メル 2005/10/30(日) 13:42:43 ID:YkYWzMLgO
現地に着くと、従業員入口みたいなところがまたげそうだったので、そこから中に入りました。ひとしきり散策しましたが、ガラスが割られているとかコンドームが落ちているとか、その程度でした。持って行ったポラで写真もとりましたが、何も写りませんでした。
742: メル 2005/10/30(日) 13:43:40 ID:YkYWzMLgO
しかし、恐怖は帰りに起きたのです。お化け屋敷のアトラクションの前に、中から引っ張り出されてきたと思われる、ドレスを着たマネキンが横たわっていました。仰向けのかたちで、首を右向きに倒して(右を見て)いました。
743: メル 2005/10/30(日) 13:44:35 ID:YkYWzMLgO
そのとき、さっきまでうるさいくらい鳴いていたセミがバチバチ言いながら一気に飛んだのです。それにびっくりし、きゃぁー!と3人で抱き合ってしまいました。蝉が飛び立ったあと、急激な静けさに全員が生唾を飲み込み、冷や汗をかいていました。
744: メル 2005/10/30(日) 13:45:27 ID:YkYWzMLgO
そのとき、私は友人の目が一点を凝視していることに気付きました。まばたき一つせず強張った顔の友人に、…大丈夫?と聞きました。すると
「あの人形…さっきまで右向きだったよね…?」
と、震える声で言いました。
745: メル 2005/10/30(日) 13:46:23 ID:YkYWzMLgO
私の真後ろにあるマネキンです。とたんに、全身に鳥肌がたち、背骨から頭の先に圧迫感を感じました。そして振り向くと、たしかにマネキンは左をむいていたのです!しかも、仰向けの体制からまるで寝返りをうったかのように、体ごと左を向き、私たちのことを見ていたのです!
746: メル 2005/10/30(日) 13:47:58 ID:YkYWzMLgO
次の瞬間、友人が突然すごい声で「グェェェェ!」と叫びました。驚いて友人の方に振り返ると、口からよだれを垂らし、手の指がありえない向きにばらばらに動いていました!私は腰を抜かしそうになりましたが、弟に友人をおんぶさせ、走って入口まで逃げました。
747: メル 2005/10/30(日) 13:48:43 ID:YkYWzMLgO
途中、弟が「うわぁぁぁ!」と叫ぶので見ると、友人が後ろから弟の首をしめていました!私は恐怖とパニックで「Mちゃん(友人)やめて!」と泣き叫びながら、友人の背中を強くグーで叩きました。
748: メル 2005/10/30(日) 13:49:33 ID:YkYWzMLgO
すると友人は「うぅ…」と呻いて、弟の首を絞めるのをやめます。そのすきに走って、また首を、背中を叩く、…それを繰り返し、やっと入口にたどり着きました。弟は完全に腰が抜けてしまっていて、友人はまた遊園地の中に入っていこうとします。
749: メル 2005/10/30(日) 13:51:03 ID:YkYWzMLgO
引き止めようと腕や肩をつかんだら、すごい力で振り飛ばされ、粉々のガラスの上に顔面からつっこみました。パニックだったので痛みはありませんでした。そのとき、友人のバッグから車のキーがのぞいているのに気付きました
750: メル 2005/10/30(日) 13:52:27 ID:YkYWzMLgO
私は弟に友人を見張っておくように言い、キーを持って車を取りにいきました。すると、フロントガラスの上に、埋めた子猫の死骸が、土まみれで置いてありました。私は足ガクガクで、その場に立ち尽くしました。近くでカラスの鳴き声もします。
751: メル 2005/10/30(日) 13:53:23 ID:YkYWzMLgO
掘り返したのか?なんて考える余裕が一瞬ありました。完全に頭がぼーっとしてしまい、動けませんでした。そのとき、遊園地入口の方から弟が友人をずるずる引きずりながら「姉ちゃん!何やってんだよ!」と叫んで出てくるのが見えました。
752: メル 2005/10/30(日) 13:54:41 ID:YkYWzMLgO
私は、弟の首がどす黒く変色しているのと、友人の気持ち悪い動きを見て、何かがふっきれました。そして「わぁーっ!!」と叫びながら、フロントガラスの猫の死骸を手で払いのけました。そのときのずっしり重く、ぺちゃっとしてぬるい感触はいまだに忘れられません…
753: メル 2005/10/30(日) 13:55:50 ID:YkYWzMLgO
そして車に乗り込み、弟と友人を乗せ、急いで山をおりました。途中カラスが車に何羽もぶつかってきたり、エンジンが3回とまるなど、本当に怖かったです。
754: メル 2005/10/30(日) 13:56:37 ID:YkYWzMLgO
山をおりてすぐのところにA神社があり、私たちはそこに転がり込みました。巫女さんの姿が見えたので、助けてください!と叫びながら境内の方に走りました。顔面血まみれの私を見て、巫女さんはすぐに神主さんを呼んでくれました。
756: メル 2005/10/30(日) 13:58:12 ID:YkYWzMLgO
友人はふらふらと車から降りてくると、わりとちゃんとした足取りで境内の方についてきました。しかしわけのわからない言葉をぶつぶつ言っていました。私と弟は、友人の手をしっかり握り、神主さんに事情を話しました。
757: メル 2005/10/30(日) 13:59:23 ID:YkYWzMLgO
神主さんは「事情はわかったから、きみたちは病院へ行きなさい。この子(友人)についてきた物と話してみるから」と言ってくれました。私と弟は二人で病院へ行きました。弟は首にくっきりと手のあとがついていました。
758: メル 2005/10/30(日) 14:00:19 ID:YkYWzMLgO
私は病院の入口につくなり、血の気が引いて倒れてしまいました。あとで弟に聞いたら、出血がひどくて大変だったそうです。弟に血をもらい、顔に残ったガラスを取り出し縫う手術を受けました。病院側が連絡したらしく、警察の取り調べも受けました。
759: メル 2005/10/30(日) 14:01:44 ID:YkYWzMLgO
次の日、私と弟もA神社にお祓いに連れていかれました。神主さんは怒りませんでしたが、事態の深刻さについては静かに話してくれました。友人は、あのあと意識が戻らず1週間入院しました。
760: メル 2005/10/30(日) 14:03:03 ID:YkYWzMLgO
友人の車は、神主さんの助言もあり親御さんが廃車にしたようです。弟は、首の痕はとれましたが、尻餅ついたときの打ち所が悪く、片足が不自由になってしまいました。私はというと、ガラスが目に入ってしまったらしく、数年後には失明すると診断されました。
761: メル 2005/10/30(日) 14:04:42 ID:YkYWzMLgO
みなさんも、心霊スポットには十分お気を付けください…携帯から長文失礼しました。
766: 本当にあった怖い名無し 2005/10/30(日) 14:15:22 ID:IEfpUesa0
読んだ
こえーじゃねーか
ところで憑いてたモノはなんだったの?
769: 本当にあった怖い名無し 2005/10/30(日) 15:06:26 ID:h3oGxlEpO
指がバラバラに動くあたり、着信アリを思い出した。
携帯から乙!怖かったよ。
772: 本当にあった怖い名無し 2005/10/30(日) 15:18:05 ID:jKFdcipbO
乙
まさに『洒落にならない』だな・・・
結局何の霊だったんだ?
775: メル 2005/10/30(日) 15:39:49 ID:YkYWzMLgO
読んでくれたみなさんありがとうございます。
結局、何の霊とかはわかりません。ただ、心霊スポットなどは霊的な力がかなり強く、遊びやからかいの気持ちで行くと今回のようなことになる、と説明を受けました。
776: メル 2005/10/30(日) 15:43:29 ID:YkYWzMLgO
猫やカラスや虫の大量発生は、おそらく前触れだったんだろうとのことでした。動物などの低級霊がのりうつったのかもしれないと神主さんは言ってました。
795: 本当にあった怖い名無し 2005/10/30(日) 20:56:36 ID:rPZLbNIh0
ホラー系の本
まぁ、人に話してもしょうもない話なんだけど…。
つい、この間の話。
ガッコで友達と便所に行くと
「ひぎゃはぁぁぁぁぁぁ!」
ていう悲鳴みたいなもんが聞こえてきた。
男が無理やり女みたいな悲鳴をあげたときの声…みたいな。
なんだろうな、男同士がふざけあって、かたほうがふざけて首を絞めました。
それにのって、首絞めたほうもふざけて悲鳴をあげました。的な声。
「なんか変な声聞こえたよね?」
「いや、別に。」
なんか僕にしかきこえんかったらしい。
800: 本当にあった怖い名無し 2005/10/30(日) 21:08:38 ID:rPZLbNIh0
それからしばらくの間、僕は呪われたのか?
って思うくらい、変な声とか、変なものをみたりしてました。
で、姉にこの話をすると、
「あんた最近怖い本いっぱいよんでたでしょ?」
「うん。ねぇちゃんいっぱい持ってきたからな。」
「あれ、どこにおいてる?」
「ベットのとこ。」
「一冊づつ?」
「いや、5冊全部。」
「それ、が原因じゃない?あんまよくないらしいよ。とくに実話系の本は。」
姉の話によると、ホラー系の本(特に実話)をまとめておいておくのはやばいらしい。
姉の友達の話によると、
「夜中、すごい腐臭がして、起き上がって調べてみると本棚からだったの。
それで、並べてた文庫本を別々のとこにおいてみたらなくなったんよ。」
とか
「いっぺんに二、三冊読んでしまって、全部まとめて頭の上においてねてたの。
それで電気を消すとずっと頭をつかまれてるような感覚にがあるの。
で、寝よう、寝ようっておもって目をつぶってもなかなか眠れないから目を開けてみると、
暗闇になれた目は自分のすぐ目の前ににまーっていう笑顔が見えるの。
でも、電気をつけると消えるの。次の日、本を違う場所にもっていったら、問題なく眠れたわ。
って。とにかくホラー本をまとめておいとくのはよくないらしい。
802: 本当にあった怖い名無し 2005/10/30(日) 21:17:48 ID:SkMIt2vxO
ドンドン
夏休みに家族旅行へと出かけた時の話だ
旅行先ではコテージみたいなとこに泊まったんだが、部屋を見渡して俺は帰りたくなった
トイレを出てすぐの洗面台のところが合わせ鏡になってたんだよ
何か嫌じゃん
まぁそんな個人の意見が通用するはずもなく、其所に泊まった
事件はその夜に起きた…
そんなときに限って夜中にトイレに行きたくなるもんだ
嫌な予感はしていたが、案の定俺はトイレへとたった
半分寝ていたからか、恐怖は全く感じられなかった
俺は用を済ましトイレから出ようとした所で、異変に気付いた
ドアから「こん、こん」とノックをするような音が聞こえたのだ
外には虫が多かったし、部屋の中にもたくさん入り込んできていたので
それらがドアにぶつかってるんだろうと思い、ドアノブに手をかけた
その時
「ドンドン」
音は、誰かがドアを殴りつけているように変わった
803: 本当にあった怖い名無し 2005/10/30(日) 21:18:57 ID:SkMIt2vxO
家族だったら何か言ってくるはずである
「ヤバい、逃げなくては」
そう思ったものの、出口はそのドア一つのみ
そんな所から出られるはずもなく、恐らく10分ほど閉じこもっていたのであろう
それほど時間がたてば「何か」もいなくなっているだろう
そんな考えが甘かった
トイレから出ると洗面台、急いで手を洗って寝ようと蛇口を捻った
手を洗い終え、水を止めた所で、何を思ったか顔を上げてしまった
前にも述べた通り、其所には合わせ鏡がある
俺はその鏡像の中の鏡の一つに違和感を見つけてしまった
怖くもあったが、その時は好奇心が勝ってしまった
何が映っているのか確かめようとしてしまったのである
何がいるのか見極めようと目を凝らしてみた
どうやら赤い服をきた女性のようだ
顔は髪で隠れてしまって見えなかった
10秒ほど睨んでいると、鏡の中の女性に変化が起きた
同時に俺は逃げ出そうとしたが、体が硬直してしまっていて出来なかった
それは瞬きをした瞬間、鏡の中を一つ、コッチへと移動してきたのである
804: 本当にあった怖い名無し 2005/10/30(日) 21:20:17 ID:SkMIt2vxO
気のせいかもしれない。いや、きっとそうだ。そうに違いない。
そう思い直し、もう一度見直した。また一つ近づいて来ていた。
やはり、瞬きをした瞬間にだ。
「ヤバい、このままだと…」恐怖が蘇ってきた。
逃げようとしても体は動かない。声はあげられない。
暫くそうしていると、急に体が動くようになった。勿論、そのままベッドへ直行。その後眠れぬ夜を過ごした。
朝になって家族が起き出してきたときに、夜中にトイレに来たかを一応聞いたが、答えはNO
あのまま体が動かなかったら、俺は一体どうなってたんだろうか?