210: 本当にあった怖い名無し 2005/11/06(日) 01:13:24 ID:L3tRG75G0
もともと実家は土建屋をやっていて、バブルの頃は羽振りも良かったそうだが、その頃には、かなり経営も行き詰っていたらしい。
金を使い込まれたことがきっかけになり、親の会社は不渡りを出し、ついには倒産したそうだ。
住んでいた土地も追われ、一家離散。
彼女は自分のしでかしたことを、自殺することで償った、というか逃げ出したのかもしれない。
妹思いだった兄は、深い悲しみが激しい憤りへと変わり、闇金を紹介したホストに復讐することを誓う。
211: 本当にあった怖い名無し 2005/11/06(日) 01:14:04 ID:L3tRG75G0
ただ、失意の両親をこれ以上追い詰めるような真似だけはしたくない。
そこで先輩に相談したところ、ちょっと怖い思いをさせてやるか、となったそうだ。
ある日の朝早く、酔っ払って店を出るホストを待ち伏せして、先輩ら三人でさらったそうだ。
車のトランクに押し込み、連れて行ったのは山奥の廃墟になったモーテル。
荒れ果てた一室に、手錠をかけたままのホストを監禁。
先輩の友人は、あらかじめ準備していたものを取り出し、ホストの前に置いた。
212: 本当にあった怖い名無し 2005/11/06(日) 01:14:51 ID:L3tRG75G0
「この写真の女の子を覚えてるな」
それは亡くなった妹の遺影だった。
「○○はおまえに詫びてもらうまで成仏できないって、夜な夜な枕元に立つんだ」
遺影の横に、白い布で包んだ木箱を並べる。
「一日かけて謝れ。今夜枕元に出なかったら、迎えに来てやる」
この話がどこまで本当なのか、先輩は分からなかったと言う。
ただ、喉の渇きを訴えるホストに、その友人は自らペットボトルの水を与えたそうだ。
その姿は、本当に妹に詫びて欲しいように見えたらしい。
213: 本当にあった怖い名無し 2005/11/06(日) 01:15:40 ID:L3tRG75G0
翌朝、明け方に三人で集合し、再び山奥の廃墟へと。
みんなかなり緊張しながら、部屋のドアを開けると、
・・・そこはもぬけの殻だった。
手錠は片方が洗面台の配管にかけられていて、身体の自由はきかないはずだった。それでも、玩具の手錠。釘一本で簡単に開けられるのかもしれなかった。
財布や携帯は取り上げてあったが、モーテルの目の前は旧道。
疎らとはいえ、地元の車の往来はある。
「逃げやがった」
先輩らは周りを探すのを諦め、車に戻ることにした。
その友人は遺影を脇にして、両手で木箱を持つと、声を上げた。
「えっ、何だこれ」
214: 本当にあった怖い名無し 2005/11/06(日) 01:16:14 ID:L3tRG75G0
木箱の中に骨壷が入っているものだと、先輩は思っていたそうだが、
違ったそうだ。
「いや、ただの箱だよ。納骨は終わってる。びびらせるつもりでさ」
友人が白い布をとくと、蓋つきの木箱が現れた。
「中身はからっぽのはずなんだけどな」
蓋を開けると、中身はいっぱいの黒土が。
「なんだこれ」
箱をひっくり返して土を落とすと、拳大の塊が一つ出てきたそうだ。
先輩と友人が間近で確かめようとすると、鼻を突く異臭がしたという。
傍らにあった木の枝でつつくと、それはひからびたミイラのように見えた。
「これって胎児じゃねえーのか」
215: 本当にあった怖い名無し 2005/11/06(日) 01:17:24 ID:L3tRG75G0
先輩と連れが顔を見合わせていると、震える声で友人が言ったそうだ。
「妹はあいつを連れてったのかもしれない」
二人がぞっとして友人を見ると、さらに言葉を続けた。
「遺書に書いてあった。あいつと子供と、三人で暮らしたかったって」
後日、先輩が語ったのは、多分、その友人がホストを殺したんじゃないかな、とのことだった。
先輩も、その友人と連絡が取れなくなって、数年たつという。
220: 本当にあった怖い名無し 2005/11/06(日) 01:40:17 ID:yaTk0ca+0
>>209
怖かったs
216: 本当にあった怖い名無し 2005/11/06(日) 01:25:06 ID:KNPdUsiPO
乙。
コワ。
222: 本当にあった怖い名無し 2005/11/06(日) 02:13:43 ID:LjK8aIMF0
見えていたのは・・・
「もう見えるぞ。もう見えるぞ。紙と筆をもってこい」
が臨終の言葉だったうちのじいちゃん。
今だに親類の語り草になってる。
俺は直接は聞けなかったけど、想像すると怖すぎる。
じいちゃんが死んだのは俺が中学2年のときで、その遺品の整理をばあちゃんがしてるのを俺は手伝いに(邪魔しに)行った。
古い写真がいっぱい出てきて、最初は面白がって見てたんだけど気持ちの悪い写真が出てきてだんだん怖くなってきた。
どんなのかというと、白黒の記念写真で30歳くらいのじいちゃんが観光地(温泉街)の名所をバックにポーズをとってる。
何枚もあるんだけど、よく見るとじいちゃんの立ち位置が写真の中心からずれてる。
ぱっと見ぜんぜん普通の写真だけど、そのズレだけで気分が悪くなった。
まるでじいちゃんの隣にだれかもう一人いて、それでどっちかに寄ってるような感じだった。
見えないけど、これは心霊写真の一種じゃないかと思ってゾッとした。
その写真のことを恐る恐るばあちゃんに聞いてみたけど、当時ばあちゃんはもう微妙にボケが始まってて、なにかトンチンカンなことを話し出したけどよく覚えていない。
自分の家に帰ってから、親父にその写真のことを話して「じいちゃんは霊感が強かったのか」と聞いたら、変に真面目な顔でこう言われた。
「バカおまえ、あの写真を撮ったのはばあちゃんだぞ」
どうやら見えていたのは、ばあちゃんの方だったらしい。
224: 本当にあった怖い名無し 2005/11/06(日) 02:28:00 ID:wYjjrFhC0
>>222
うああ・・・地味だけどいい話だ。しっかり怖いよ。
日常に埋もれた恐怖。
226: 本当にあった怖い名無し 2005/11/06(日) 02:44:40 ID:FHO1WdxM0
>>222
>どうやら見えていたのは、ばあちゃんの方だったらしい。
『ああ、なるほどな』と思わず納得しますたw
それより、じいちゃんの
>「もう見えるぞ。もう見えるぞ。紙と筆をもってこい」
が激しく気になるお。
この世の最後に何がみえたの??
156: 本当にあった怖い名無し 2005/11/04(金) 09:56:54 ID:56FAxi0SO
のっぺらぼう
私の叔父が学生の頃に体験した話です。たぶんガイシュツではないと思います。
東京にあるTと言う自殺の名所である団地(今もあるかどうかは知りませんが)に、友達と遊びに行った時、団地の屋上に登ったそうです。叔父はふっと下を見ました。
すると、そこの建物をぐるっと囲むように人々が立っていまそうです。手招きをしながら。
そして、段々上に昇ってきたそうです。叔父は人々の顔が近づいてきた時に気付きました。
顔がね、無いんですよ。
157: 本当にあった怖い名無し 2005/11/04(金) 09:58:50 ID:56FAxi0SO
のっぺらぼうなんだそうです。飛び降り自殺した人達。
私は個人的にモタ男みたいな顔をしているのだろうと予想していたんですが…。
「何してんだよお前!」という友達の声で気が付いた時には、叔父は本当に危ない体勢だったとの話。
もし、一人で来ていたら、もし声を掛けるのが遅かったらと思うとぞっとします。
絶対に心霊スポットととかそういう所には行くな、と叔父にも父にも釘を刺されているので多分実話です。
因みに父は『一つ目の丸い変な物体』に金縛りを掛けられた事があるそうです。そういう家系なのかな…?
でも私は全然見えないんですよね。
225: 本当にあった怖い名無し 2005/11/06(日) 02:35:22 ID:Eqy4LDWY0
小話をひとつ
友人のYと自転車であるマンションの下を走っていたところ、
そのマンションからランニング姿の50代のおじさんが目の前に出てきて写真を撮ってきた。
あまりに急だったので友人と私は何がなんだかわからず
そのまま通り過ぎようとしたら今度はフラッシュを焚いて撮ってきた。
さすがに腹が立ったのか友人がそのおじさんに文句を言おうと近づいたら
Yを撮って、走りながらマンションの中へ入っていってしまい、
結局おじさんを捕まえられなかった。
私とYは最初は気味が悪かったが笑い話ができたと思うようにした。
それから3日経って、またふたりで同じところを走っていたらまた同じように
目の前におじさんがでてきて写真を撮ってきた。
今度こそはと思いおじさんを捕まえ、理由を聞こうと
「おじさん、なんで俺ら撮っているの」と言ったら
おじさんは私の方を向いて
「おまえら、、、ケケケケケケケケケケケケ」
とどこから出ているのかわからないぐらい高い声で笑ってきた。
私とYは「これはヤバイ」と思い全速力で逃げて後ろを向くとおじさんは
私たちを笑いながらフラッシュを焚いて撮っていた。
今日の昼間の話です
特にオチもなくてスマソ
242: 本当にあった怖い名無し 2005/11/06(日) 13:46:40 ID:DtOxDU2h0
先日○○交番から電話がかかってきた。
僕が2年ほど前に盗まれた自転車が見つかったので取りに来て欲しいという事だった。
もう新しい自転車があるので必要はないけど、捨てといてくださいというのも悪いので
「ありがとうございます。いつ取りに行けばいいですか?」と聞いた。
おまわりさんによると色々手続きの書類を書かなければいけないらしく、時間のある時にどうぞという事だった。
昨日ちょうどバイトが無かったので言ってみる事にした。
○○交番には行った事がないけど、○○といえばバスで10分ほどの所だ。
その辺の人に聞いてみればわかるだろうと思って出かけた。
○○交番という交番は存在しないと言われた。
いたずらにしても気味が悪すぎる。
251: 本当にあった怖い名無し 2005/11/06(日) 17:27:48 ID:QhuB8OOgO
>>242
それが聞き間違えとかじゃなかったら、気をつけた方がいいと思う。
前、警察本部にいるとき「主人が事故にあって、本部に来いと言われました」って
家族連れで来たおばちゃんがいたんだけど大体、事故なら署だからそんな連絡する訳ないし、ってことで
色々調べてたらその家族の家がちょうどその時間頃に空き巣にあってた。
もし、ってこともあるので気をつけれ(`・ω・´)
258: 本当にあった怖い名無し 2005/11/06(日) 18:24:18 ID:ua8yvbcQO
首吊り
これは俺の友達の女の子Aが体験した話で、コピペでもない。Aが友達と二人で池袋の△コーナーにあるカ○オケ館に行った時のことだ。
その日は平日で空いてるからか、二人は8階(だったかな)の大部屋に通されたらしい。
二人はそれぞれ歌を歌いはじめたが、そのうち友人が何か嫌な予感がして、気分が悪くなってしまう。
友人を心配しながらも次の歌いたい曲の番号を入力するA。しかし画面に現われた曲名は・・
「首吊り」
恐らく番号の入力ミスをしていたのだろうが、怖くなってすぐに停止したという。
さらに帰り際、レジで精算するとき、なぜかその部屋の入室人数が3人になっていたらしい。
店員も戸惑って訂正したが、あの部屋には何かいるのかも。
270: 本当にあった怖い名無し 2005/11/06(日) 21:18:13 ID:lLscJsRbO
「首吊り」とは関係ないけど、「死に顔」っていう曲がある。
去年の冬あたりだったか、深夜ラジオ聴いてたらいきなり流れてきたから歌手は覚えてないんだけど、詩の内容も歌い方も滅茶苦茶怖かった。
271: 本当にあった怖い名無し 2005/11/06(日) 22:27:26 ID:ENZ+7/nl0
高校の修学旅行にいった時の事。
ディズニーランドへ行くとの事で東京の某ホテルに泊まった。そこのホテル、部屋あけるのに鍵じゃなくてカード使うところだった
んで私と、一緒の部屋だった子がカードを部屋の中にいれたままにして外でちゃったのよ
当然オートロックかかるからどうしよ~って言ってたら
隣の部屋の子が冗談でカード突っ込んだのよ。そしたらド ア が あ い た
カード全部共用なのか?もしかして団体だから全部同じとか?試してないからわからないけど・・・
次の日、他の部屋の子がカードを部屋内に忘れてた。
特に運動等をしてるわけでもないA君が「鍵(カード)忘れるとかアホかお前」とか言いながら
ドアノブをひねったら金属の砕ける音がしてドアノブが1回転した後、ドアが開いた。
A君「なんだ開いてんじゃん」とか言ってた。人外な馬鹿力(?)も怖かったが
前日の事もあって本当にこのホテル大丈夫なのか?と怖くなった。
先生達に別の部屋のカードで開いた事言っても信じて貰えなかったし
しかし何より怖かったのはその後「すごいね~」「まああいて良かった」とか言ってたら
警備員が6,7人ダッシュで来た事だ。当然「Aが素手でドアノブを破壊した」なんて信じてもらえるはずもなく
しぼられたのは言うもでもない
337: 本当にあった怖い名無し 2005/11/07(月) 21:57:07 ID:HkL10AY60
緑色の上履き
いつも屋上で一緒に昼飯を食ってる友達が、授業の延長か何かで、いつもより遅れた。
屋上にはオレと、もう一人、携帯で話してる女子だけ。
上履きが緑色ってことは、オレより2つ上だ。
どこと無くノーブルな感じの背の高い子で、ぶっちゃけ凄い好みだった。
じっと見るのも何なので、こっちも携帯をいじるフリをしながらチラチラ横目で見ていた。
と、そこに本当に友人からのメールが来てしまった。
「今日、○○(俺の名前)ん所で食お」
仕方なく返そうとして、暫くその女子から目線が外れた。
「なあ、見て、○○」
・・・へ?オレの名前?
振り向くと、さっきの女子がじっとこちらを見ていた。
金網を登りながら。
「ちょ、な、何してんねん!!」
駆け寄ろうとした瞬間、彼女は金網の一番上から、つるん、と身を投げ出した。
前回りの様に。
338: 本当にあった怖い名無し 2005/11/07(月) 21:58:12 ID:HkL10AY60
何がなんだか分からなくなって、足が動かないまま、
開きっぱなしの口を閉じることもできなかった。
一拍の後
「人、とにかく人を呼ばんと!!」
そう思って入り口の方に向き直った時。
「なあ、見て」
はっきり聞こえる、女の声。
「なあ、○○、なあ」
「なあ、○○、見て」
「なあ、○○、なあ、見て」
「なあ、なあ、見て、なあ、な
339: 本当にあった怖い名無し 2005/11/07(月) 22:00:19 ID:HkL10AY60
ガチャ
目の前のドアが開き、向こうから女子の4人組が現れた。
立ち尽くしているオレを見て、微妙な顔をしていたが、
オレの横をすれ違うと、そのまま皆で座って喋り始めた。
足がガクガクしてるのを必死で隠して、教室に戻ると
友達はもう前で待っていた。
震えを我慢した腕で弁当を無言で渡すと、
窓からそっと下を見てみた。
何もない。
そのまま正面を向いた。
目は合わなかった。しかし、足は見えてしまった。
緑色の上履き
340: 本当にあった怖い名無し 2005/11/07(月) 22:38:48 ID:hChw4HjV0
あれは幻聴だ
叔父の話。
母の弟である叔父はケイビングが趣味で、社会人になってからも大学時代のケイビング部の仲間とよく山に行っていたらしい。
未踏靴の鍾乳洞を発見したことも何回かあったそうだ。
その日も叔父は井脇という仲間と二人で、すでに何度か足を運んだ洞窟に朝からこもっていた。
昼過ぎに帰り支度をして洞窟を出ると、井脇が少し山を歩こうというので散策をしていたら山中で洞口らしきものを発見した。
さっきの洞窟と中でつながっているかも知れないと、井脇が言ったが叔父はまた洞窟に入るのを嫌がった。
未発見の洞窟に入るには準備が万全じゃないし、二人では心もとないと主張したが、井脇がじゃあ俺一人でも入るというのでしぶしぶついて行ったという。
洞窟は狭く、立って進めはしたが叔父の勘ではいずれ行き止まりになるような感じだった。
ところが前を行く井脇が
「なにかいた」
といって足を速めだした。
先に進むと少し広い空間があって、その下に縦穴が続いていた。
躊躇する叔父に対して、異様な興奮を見せる井脇がずんずん降りていく。
叔父もようやく縦穴を攻略してふたたび横穴に出た。
すぐのところにまた縦穴があり、井脇がそこでどう降りるか思案中だったというその時、その井脇の上になんの前触れもなく低めの天井から岩が崩れ落ちてきて、ライトの明かりとともにすべてを押し潰した。
叔父はとっさに身を引いて、さらに崩落しようとしていたその横穴からもと来た縦穴へと移りひたすら逃げたという。
叔父をさらに恐怖の底へ叩き込んだのは、ヘッドライトが落石を受けて割れてしまったことだった。
341: 続き 2005/11/07(月) 22:39:22 ID:hChw4HjV0
予備のハンドライトも井脇が腰につけていたものだけだった。
だからいったのに、だからいったのに、と頭の中で繰り返しながら光の差さない暗闇の中を手探りで進んだそうだ。
はやく光の下に出たくて心は急くのに、進む速度は来た時の倍以上。
さらに「この縦穴は来たときこんな形状だったか?」という不気味な想像が沸いて心臓がバクバクいっていた。
やがて横穴に出て、あとは歩いて進める、と少しほっとした時うしろからかすかな足音とともにこんな声が聞こえてきたという。
「おい、おい・・・」
井脇の声だった。
「おい・・・待ってくれ。体中が痛いんだ。骨が折れたかもしれない」
井脇のその声を聞いて、叔父は足を速めた。
後ろを一瞬振り返ったが当然暗くて何も見えなかった。
幻聴かと思ったそうだ。
さもなければもっと嫌なものだと思ったという。
手探りで進む叔父の後ろを、ズルズルという微かに足を引きずるような音と、凍えるような息遣いが追いかけて来た。
しっかりしろ、はやく外に出て助けを呼ぶんだ。と自分に言い聞かせながら、叔父は追いかけてくる井脇の声を無視し続けた。
「まってくれ。あしが・・・あしが・・・」
すぐ後ろのような、遠いような、距離感のつかめない音響で声はついてきた。
普通はこういう状況だと、幻聴だと思い込むより、まず助けに行くことがケイビングをする者の、というか人間の鉄則だろう。
僕もはじめてこの話を聞いたときは、憤った。
342: 終わり 2005/11/07(月) 22:42:02 ID:hChw4HjV0
しかし、叔父は見たというのである。
あの岩が崩れ落ちてきた瞬間、消える直前のライトに一瞬照らされた井脇の姿を。
確かに腹部が、生存不可能なほど潰される瞬間を見たというのである。
だからこの後ろからついてくる声は幻聴なのだと。
叔父はその声に「ついてくるな」と何度も言おうとして、止めたらしい。
言うとその声を認めてしまう気がして。
叔父は暗闇の中をひたすら手探りで出口を目指した。
ズルズルという音と息遣い、それと叔父の名前を呼ぶ声はそれでも離れずついてきた。
完全な暗闇の閉鎖空間では、自分の頭の中の創造と現実の出来事とが比較しにくく、しばしば幻覚のような症状が現れるという。
あれは幻聴だ、あれは幻聴だ。
という自分の言葉も、本当に声として出ているような、なんとも言えない感覚があった。
だから後ろからついてきているモノにも、それを聞かれているような・・・
息が詰まる戦いの末、叔父はようやく洞口にたどり着いた。
光の中に出て叔父は洞窟の中を振り返ったという。
一瞬、闇の中に誰か人の顔のようなものが見えた気がしたが、それは間違いなく自分の頭が生んだ幻だろう、と叔父は言っていた。
結局、井脇は崩落のあった場所で死んでいるのを発見された。
即死という見立てだった。
それからケイビングを一度もしてないし、これからももうやらないだろう、と叔父は言う。
432: 本当にあった怖い名無し 2005/11/08(火) 22:24:35 ID:bn8JM1580
護りをオロシタ
我が家で起きた洒落にならない話
私がまだ実家で生活していた頃、度々金縛りや怪奇現象に合っていました。
ある日の晩、ベッドの上で本を読んでいたときでした。
突然身体が引っ張られ、ベッドから落ち、そのままドアの近くまで移動。
ビビリながら足元を見ると、ドアから異様に長い腕が生えているのです。
しかも私の足首をしっかり握っているんです。
コレはやばいと感じた私は知っている限りのお経を唱え、死んだひいばあさんに助けを求めました。
それでも足を掴まれている感覚は無くなりません。じりじり引っ張られ、
足の裏にドアがあったたところで気絶したのか、気がついたときには腕はありませんでした。
まだ外も暗かったので寝なおすことに。そしてウトウトしはじめた時でした。
隣の妹の部屋からものすごい家中に響きわたる絶叫が・・・!
もしや、さっきの腕?そんなことも頭に浮かび、ベッドの上でプチパニックに陥っていました。
程なく父親が妹の部屋に着き、「何だこれは・・・」という声が聞こえました。
父に呼ばれ、行って見ると。妹はベッドの上で泣いていました。
片足が3倍くらいに腫れ上がっていました。
すぐに救急車で病院に運ばれ、下された診断は複雑骨折。
妹はベッドの上で寝たまま、足の骨が砕けてたのです。
「女の人がものすごい力で足を掴んだ。」妹は父にそう言ったそうです。
その話を聞いて、ハッとした私は自分の足を見ました。
私の両足首には手形はついていませんでしたが、10センチ幅くらいの水ぶくれがありました。
そして妹の足にも同じものがありました。
すみません、続きます
433: 本当にあった怖い名無し 2005/11/08(火) 22:25:46 ID:bn8JM1580
続きです
結局妹は3ヶ月くらいで退院できたのですが、それからが大変でした。
当時高校1年だった妹ですが、度々学校で問題を起こすようになりました。
自宅でも同様でした。何かに怯え、自傷を繰り返すのです。
困り果てた私たち家族はメンタルクリニックに妹を連れて行きましたが、悪化するばかりでした。
その頃近所では火事が続いていました。妹が骨折したのが5月22日。
最初の火事が6月22日、8月22日、10月、12月、2月と。
出火原因は様々でしたが、地図上で確認すると三角形をつくるように火事が起きていました。
ある一軒の家を取り囲むように・・・
さすがに3件目辺りから偶然じゃないと囁かれ始め、2月の火事の後、
自治会で御祓いが行われました。
434: 本当にあった怖い名無し 2005/11/08(火) 22:26:29 ID:bn8JM1580
御祓いの席で私たち姉妹は一番前に座らされました。
私は妹が暴れ出したりしないかと、ハラハラモノでしたが、御祓い自体はあっさり終了。
その後語られたことには、かなりショックを受けました。
40数年前、ある男(イカレていたらしい)が隣町で事件を起こしたそうです。
連続強姦殺人。強姦し、刀を使って女性をメッタ刺しにし、山に遺棄していたそうです。
犯人は死刑になっていませんが、その男の生家はまだ残っています。
それが火事の中心になっていた家です。
犯人が死刑になっても怨みは残ってたようで、こういう事態に陥ったと、霊能者は語りました。
そして私たちに話が及びました。
犯人が使った刀は我が家から持ち出されたモノだったそうです。
祖父は心当たりがあるらしく、血の気が引いた顔をしていました。
犯行に使われた刀の対?の刀があるから手放しなさいと言われ、祖父はすぐ自宅から
刀を取ってきて、霊能者に託しました。
そして霊能者は「あなた方姉妹はこれからも見る事になるでしょう。お姉さん(私)は
大丈夫、妹さんは少々心配ですが、護りをオロシタから、もう大丈夫」と。
護りをオロシタって意味は不明ですが、それからの妹は自傷行為もなく、平和に暮らしています。
一方私は…相変わらず見えることがありますが、被害はありません。
436: 本当にあった怖い名無し 2005/11/08(火) 22:33:28 ID:udwHSFVQ0
それは洒落にならんね。久々に良かった。GJ!!
437: 本当にあった怖い名無し 2005/11/08(火) 22:42:44 ID:zbMSt8xUO
妹さんとあなたの平和な生活を祈りつつGJ
463: 本当にあった怖い名無し 2005/11/09(水) 01:31:09 ID:ov78Yght0
風俗嬢から残り時間十分の間に聞いた話。
友人5人でその風俗嬢は肝試しに行ったらしい。ライトバンに4人とバイクで一人。
目的の場所は何処だったか失念したが、廃ホテルかなんかだったと思う。
結構ノリノリで目的地に着いた彼女達。
中にはすんなり入れたし、暗くて怖かったが外に出るまでは何の怪奇現象も無かったらしい。
ちょっと物足りなく思いながらもライトバンとバイクに乗り込む5人。
そこからが始まりだったと言う。
先導する形で先に走り出したバイクが後輪から浮き上がって(ウィリーの逆と言っていた)吹っ飛んだ。
駆け寄った風俗嬢達にバイクのドライバーは「お前らが後ろからどついたんじゃねーのかよ!?」とキレた。
そこで風俗嬢は一気に身体が凍りついたと言っていたが、彼女はその後の事は覚えていないという。
後から風俗嬢が仲間に自分のその後を聞いたらしいのだが、その直後に風俗嬢はすんげぇ低いしゃがれた声で奇声を発して、近くの湖に走ってダイブ。
ビショ濡れになりながら底に溜まった泥を手ですくってきて山を作り始めたらしい。
仲間は呆然としながらも身体を揺らして目を覚まさせようとしたのだが全く元に戻る事無く、風俗嬢自身も知らない童謡をずっと歌い続けながら泥をすくってきて山を作りつづけたという。
結局朝まで風俗嬢が元に戻る事は無く、明け方近くなってようやく風俗嬢が眠り、そして目を覚ましたら元に戻っていたという話だ。仲間はそれまでずっと傍で風俗嬢を見てる事しか出来なかったそうだ。
風俗嬢は笑って話してたけど俺はちょっと笑えんかった。
465: 本当にあった怖い名無し 2005/11/09(水) 01:42:38 ID:yBSuSbre0
風俗嬢と怪談とはなかなか乙ですな。
484: 本当にあった怖い名無し 2005/11/09(水) 14:36:51 ID:4LDcHOcj0
トイレの霊道
俺が体験した話を書こう。転載でもネタでもなくマジ話。
3年前にね、バイト先の友達がスキーで骨折して埼玉の武○○病院に入院したんだよ。
そこバイト先から車で15分くらいだったんでね、3日に1度くらい見舞いに行ってた。
俺は霊感というほどじゃないけど、霊の存在を何となく感じることができて、骨折した友達はバリバリ霊感が強い。
確か3回目にお見舞いに行った時の事。夕方だったね。その病院、階段の踊り場に灰皿があってさ、そこの椅子に座って2人でタバコ吸ってた。談笑中、突然耳鳴りがして下の階段を凝視した。
見えないけど何か来たっていうのが分かった。
俺そこをがジーって見てると、友達が服の裾を掴んで「見るな」と。
「やっぱいる?」って聞くと「ろくなもんじゃない。見てるとやばいよ」
詳細を聞くと、体が子供で顔がじいさん。そいつが俺たちを見てニコニコしてる、と。
「うわ、そりゃビジュアルだけでも十分やべえや(笑)」って、笑いながらそこを見てると
「馬鹿、笑いながら見るな!」って友達ちょいマジ切れで、俺の手を掴んでひょこひょこ病室に帰った。「どうしたんだよ?」って聞いたら「お前、笑いながらじいさん見てたろ。そしたらじいさん突然凄い形相になって、こっちに向かってきたから逃げてきた」と。
そりゃやばいやって事で、お見舞いに行ってもそこの階段は使わないことにした。
485: 本当にあった怖い名無し 2005/11/09(水) 14:37:28 ID:4LDcHOcj0
友達が入院して2週間目くらいかな。その日も夕方だったんだけど、冬だから18時になると外は真っ暗なのね。だから大抵の人はその前に帰るんだけど、俺は暇だから夕方の面会ギリギリまで友達の病室にいた。で、時間になったので1階に降りて、トイレに寄って、用を足してトイレから出ようとした瞬間、金縛りにあった。立ったまま。
体どころか顔すらピクリとも動かせない状態。後ろから物凄い悪意に満ちた視線を感じて、まずいと思ったので、心の中で九字を切って、唯一覚えた魔よけの呪文を唱えた。
体は相変わらず言うこときかないが、何とか顔だけ動かせたので、悪意の正体を見ようと無理やり顔を捻って後ろを見た。
悪意の正体は女の子だったよ。4~5歳くらいの。おかっぱ頭でちびまる子ちゃんをリアルにして少し大きくしたような。なんつーんだろ、笑い声が、まさしく「ケタケタケタ」って感じでこっち見てんの。しかも目がね、空洞なんだよ。真っ黒なの。心底ゾッとした。
(消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ!)って心の中で叫んでると
女の子が甲高い声で「さっきおじいちゃんを殺してきたよ」と気味悪い笑顔で言ってぴょんぴょん跳ねた。跳ねがどんどん大きくなって俺と同じくらいの高さくらいまで跳ねた瞬間、一足飛びで俺の所に跳ねてきた。俺は恐怖とショックで立ったまま失神。
486: 本当にあった怖い名無し 2005/11/09(水) 14:38:12 ID:4LDcHOcj0
どれくらいか、時間的には1分か2分くらいだろうね、気づいたらその場にへたり込んでた。
あの女の子は死神の類なんだろうか?霊なんてまともに見たことないのに、あんな形で見ることになるとは・・・・次の日、もちろん昼間ね。病院に行って友達に昨夜の出来事を伝えると
「それって1階の受付から見て左に10mくらい行ったとこのトイレか?」と。まさしくそう。
「そこだよ。あそこやばくね?」って言ったら
「ごめん、言うの忘れてた。あそこは使うな。あのトイレはピンポイントの霊道だ」と。
トイレの霊道はマジでやばいらしく、ただでさえ不浄な場所なのに、そこを不浄な霊が通ると同調して霊道をはずれ、その場に留まることが多々あるらしい。俺が見た女の子はそのうちの一人なのかも。
まるで霊感の無い奴なら気にならないらしいが、俺みたいな中途半端な奴がそいう場所に行くと危険な目に会いやすい。んで、「昨日この病院でじいさんが亡くならなかったか?」と気になってた事を聞くと、「分かるわけないだろ。毎日誰か死んでんだ。そんなのいちいち気にしてらんねーよ」と。
そう、大きな病院て、そういうとこなんだよね。改めて気づかされたっていうか。
その1週間後に友達退院したから、もうあの病院には行ってないけど、ほんとに怖い体験だったよ。
491: 本当にあった怖い名無し 2005/11/09(水) 18:17:14 ID:lSRCklo2O
>>484
おお~ 怖い…
俺霊感0だからな~ 怖いの見えてしまう人が気の毒だな。
489: 本当にあった怖い名無し 2005/11/09(水) 14:53:49 ID:sOsrKizD0
>>486
悪意の正体を見ようとしたのは勇気あるよな。失神したのは残念だけど…
目が空洞の霊ってのは、前に交差点で交通量調べてた人の体験談にも出てきたっけ。リアルで見るとマジこえーだろうな…
487: 本当にあった怖い名無し 2005/11/09(水) 14:49:37 ID:oXX0VWEr0
ガクブル乙