586: 本当にあった怖い名無し 2006/03/14(火) 23:05:14 ID:IXMpxbgz0
>>585 乙。
585に聞きたい。霊はどんな感じに見えるの?
こないだ「降霊」って映画が霊が見える人らが言うには
一番近い霊の姿だという話を聞いて借りてみたんだけど・・実際はどう?
608: 585 2006/03/15(水) 01:28:20 ID:WN5WRlTC0
>>586
レスありがと。降霊って映画見たことないから
その映画の表現がどんな感じかわからないんで
ちょい今度借りてみま。気になる。
自分の見え方はこんな感じです。
気配がする
↓
いなかった場所に急に人がいたりたたずんでたり。
↓
すぐ消える、あるいは少ししてから消える。
↓
寒気と変な汗がどっと出る
こんな感じ。結構はっきり見えたりぼんやり(ホログラムみたいな感じ)
時と場合によるけどびしょ濡れだったりする人がなぜか多い。
613: 586 2006/03/15(水) 01:56:07 ID:aNKhURTB0
>>585
どうもです。ホログラムみたいな感じなんだ~。映画にも近い感じあった。
頻繁に霊を「見る」「感じる」体験は、かなりつらいように思うんだけど
防御のためにお守りとか数珠持つとか、わかんないけど何らかの対策はしないの?
気が向いたらまた教えてください。あと映画を見たら霊の感じの感想もヨロ。
614: 本当にあった怖い名無し 2006/03/15(水) 01:56:52 ID:GuQvJCRX0
あの世の人
妹の部屋に泊まった時の話。
自分は長野で働いてるんだけど、時たま東京に出張するときがある。
勿論会社から宿泊費みたいなホテル代は出るんだけど、自分は大抵妹の部屋に泊まる。
場所が白山だから便利だし、大学がある(東大と東洋大)から安い店も多い。
そんないつもの出張のとき、いつものように妹のアパートに泊まったの。
よせばいいのに、数日前に心霊スッポトに逝ったらしいのね、妹。
もう馬鹿かと。やばいことはやめとけと。でも逝っちゃったらしいが。
案の定、なんかおかしいんだって。
「連れて来ちゃったかもしれない」とかって言ってるの。
自分はそういうの全然わからないし、正直妹の言葉は信じていなかったんだけど、
怖がりぶりが尋常じゃないの。
まじめに怖いって言ってるさ。
615: 本当にあった怖い名無し 2006/03/15(水) 01:57:47 ID:GuQvJCRX0
その夜、妹がトイレに行ったのね。
そのとたん凄い悲鳴。
マジ?って思ったけど、実際大声出すのって迷惑じゃない?
近所迷惑になるしさ。
だからこりゃマジだなって思ったんだよね。
飛んでいって「何だ?」って聞いたら、そこにオッサンが座ってるって。便器に。
俺には見えないのですのだ。全然。
でも、居るって言うの。妹が。
さすがに怖くなったけど、見えないんだからしょうがないわけで。
「なんだチミは?」って言ってみたの。
どう見えるのかわからないんだけど、なんか半透明みたいなかんじ?って言う風に見えるらしいよ、その人。
その場でそういうふうに説明されたんで、一応お引取りしてもらおうとおもって、
「あんたはこの世の人ではないあの世の人なんだから、この部屋から出て行ってくださいな」
って言ったの。もう((;゚Д゚)ガクガクブルブル。
616: 本当にあった怖い名無し 2006/03/15(水) 01:58:37 ID:GuQvJCRX0
やっぱりあの世の人なんだから、ドアとか自分じゃ開けられないかな?って思ってさ、
そのときなんでそう思ったのかわからないんだけど。幽霊なら壁とかドアとかするっと通り抜けたりするんだよね?
とにかく、見えないなりにさ、玄関のドアを開けて、「とにかくどっかに行ってください」って言って。
「幽霊が出たら人に迷惑だから、どっかに飛んでいってください」って言ってさ。
まあとりあえず言っただけだけど。だって見えてないんだもん、自分。
妹の見たところによると、飛ばなかったらしいw
普通に階段を下りてどこかに行ったって、あの世の人。
685: (1/3) 2006/03/16(木) 04:29:38 ID:8hW79fuA0
あの夜の体験
大叔母の話だが、その昔夢遊病だったらしい。
もしくは狐憑き? なのかも知れないが、とりあえず夢遊病ということにして進める。
目が覚めるとなぜか川原に立っていたり、山の中にいたりということがあり、
曽祖父(以下、父)に相談してみた所、とりあえず家族で交代で見張る、ということになった。
ただし曾祖母(以下、母)は体が弱かった為に不参加。
初日は父が見張り、大叔母が起き上がったところで顔の前で手を振ったり前に立ち塞がったりして
本当に寝てるか確認した後で体を揺すって起こしたそうだ。
翌日は大伯父(以下、兄)で、父と同じ様にした。
もちろん大叔母(以下、姉)は起き上がったことなど覚えていなかった。
その次の日は祖母(妹)の番。妹は先の二人と同じく、本当に寝ているかどうか確認した後、
姉を起こさず、この後何をするのか見てみようと思い立った。
姉は寝間着のまま裸足で外に出て少し立ち止まり、
クルッと向きを変えてちょっと離れた牧草地の方へと歩き出した。
月も出てない夜で、外灯も無く、真っ暗な中を妹は石ころだとかに躓きながらやっと付いて行ってるのに
姉は確かな足取りでしっかりと歩いていく。
何となく、ふらふらとした感じを思い描いていた妹は随分驚いたそうだ。
牧草地に着くと、姉は何かを探すようにぐるぐると歩き回り、やがてそこの真ん中あたりで立ち止まった。
少し離れた所で見ていた妹は次の行動を待ったが、どれだけ待っても全然動かなかったので姉に近寄った。
顔に手をかざして寝ているのを確認したものの、
ここで起こしては自分が言いつけを破ったことがバレると思い、
何とか寝たまま家に連れ帰れないものかと考えたが、担いで帰れるほどの力は勿論無い。
結局起こすしかないかと肩に手をかけようとしたその時、姉の手がスッと妹の方に伸びた。
何事か分からずに、何となくその手をとってみたが、姉に特に変化は無くそのまま寝息を立てている。
手を掴んで軽く引くと、姉はそのまま付いてきた。方向を変えるとそれにあわせて寝たまま歩く。
家族にバレると起こられると思い、妹はそのまま姉を引いて帰った。
686: (2/3) 2006/03/16(木) 04:30:39 ID:8hW79fuA0
自分の番が来るたび、妹は姉について行く様になった。
姉の行く場所は一定しておらず、ある日は橋の袂、ある日は田んぼと向かい、
ぐるぐると何かを探すように歩き回って立ち止まる。
姉の手を引いて帰り、汚れた足を拭いてバレないように体を揺すって起こす。
そんな日々が一月ほど続いたそうだ。
夢遊病は一向に改善されず、拝み屋を呼ぼうかという話も出ていた。
妹自身も、最初の方こそ探検気分で面白かったりもしたのだが、この頃では、
有り体に言えば飽きてきており、次に一緒に行った後は部屋から出る前に起こそうと思っていた。
そして妹が最後だと決めていた日。
姉はいつもの様に起き上がり、いつもの様に裸足で外に出て、立ち止まり、どこかを目指して歩き出した。
妹はほとんど惰性で後を付いていったのだが、進んでいくにつれて疑問が持ち上がった。
今までは家の周囲、少なくとも歩いて行ける場所にしか向かわなかったが、
今歩いてるこの道は、歩きだと3時間ほどかかる街への道だ。
横には線路が通っており、家の近くと街とを結んでいる。このまま街まで向かうのだろうか?
妹は帰りの時間も考え、ある程度まで行ったらとにかく引っ張って帰ろうと考えた。
姉はそのまま進んでいき、不意に立ち止まった。
妹は驚き、周りを見回したが特に何があるわけでもない。
強いて言えば線路の向こうにトンネルが口を開けているくらいだが、
ただの道の途中で特定の場所という訳じゃない。
今日はこれで終わりかと、姉の手を取ろうとした瞬間、姉は弾かれた様に走り出した。
一直線に、トンネルへ向かって。道と線路を隔てる藪を突っ切り、線路の敷石を踏みしめ、一直線に。
妹は外のよりもいっそう深い闇の中を、姉の足音だけを頼りに進んでいった。
687: (3/3) 2006/03/16(木) 04:31:11 ID:8hW79fuA0
間もなく、「キイィィィィィ!」という叫び声が前方から聞こえた。姉の声だ。
何かあったのかと急いで進むと、出口の半円状の「夜」と、トンネル内の闇との差で、
姉の姿がかろうじてシルエットとして浮かび上がった。姉は天を仰ぎ、歓喜の声を上げていたように見えたそうだ。
そして姉は壁に近づき、そこを引っ掻き始めた。何かを掘り出そうとしているようにも見える。
姉は時折唸り声を上げ、コンクリートの壁を一心不乱に掻き続ける。
怖くなった妹は、いつもの様に手を引いて帰ろうとするが、姉は取り合わない。それでもなお手を取ろうとすると
「キイ」とも「ガア」とも聞こえる声で威嚇してきた。
妹は急いで家へ戻り、家族を叩き起こして事情を説明した。父と兄は納屋から縄を持って飛び出していった。
妹は案内する為に自分も行くと言ったが、場所さえ分かれば良いと押し留められた。
自分の好奇心の為に姉がおかしくなってしまったと後悔し、姉が無事で帰ってくる事だけを祈った。
仏壇の前で手を合わせる妹に、母は一晩中寄り添っていてくれたそうだ。
夜が明け、日も高くなってきた頃、兄だけが帰ってきた。
母と何事か話していたようだったが、それが終わると出された食事にも手をつけず、ボーッと目の前を見つめていた。
どうなったか聞いてみるが「もう終わったから」としか言わず、しばらくして自分の部屋へと戻った。
母に聞いても何も答えてくれなかった。
数日して姉とともに帰ってきた父も同じで、姉は何かがあったこと自体覚えていなかった。
姉の指先には包帯が巻かれており、爪が剥がれ肉が削げて骨まで見えていたそうだ。
その後、姉の夢遊病は無くなり、日常が戻った。
誰からも説明は聞けず、たまにトンネルへ行って確認しようかと思うこともあったそうだが、
あの夜の体験が恐ろしく、結局一度も行くことはなかった。
祖母は言う。
何があったんだろう。あれはなんだったんだろうと。
怖いけど知りたい。でも、あれを思い出すと、頭の中で姉の叫び声が響くんだと。
689: 本当にあった怖い名無し 2006/03/16(木) 09:05:40 ID:K9jNglkg0
久しぶりにGJ!!
690: 本当にあった怖い名無し 2006/03/16(木) 09:17:55 ID:2Yvk8nfA0
>結局起こすしかないかと肩に手をかけようとしたその時、姉の手がスッと妹の方に伸びた。
>何事か分からずに、何となくその手をとってみたが、姉に特に変化は無くそのまま寝息を立てている。
想像したらなんか萌えた
727: 1/3 2006/03/16(木) 17:11:18 ID:bdNkq9Yt0
白い仔猫
ものすごくこわい、という話ではないが。
伯父の高校時代に、伯父が好きだった娘がいた。
高校卒業後は、たまに同窓会で顔を合わせる程度の付き合いだったが
数年たって、その娘が親の進める縁談を受けて結婚し、
夫の仕事の都合で遠くに引っ越したことを聞いた。
と同時に、その子もずっと伯父のことが好きだったが
告白することができなかった、と聞いた。
20年ほどがすぎ、地元で家業の書店を継いだ伯父の元に
その子の訃報が届いた。40代初めにして進行ガンで亡くなったそうだ。
728: 2/3 2006/03/16(木) 17:12:01 ID:bdNkq9Yt0
その子が亡くなって数ヶ月経ったある日。
店先で数人の若い女性の「きゃーかわいい!」という嬌声がきこえた。
何事かと見に行ったら、店の前で仔猫が後ろ足で立ってちんちんしている。
女性の話だと、道を歩いていたら仔猫の鳴き声が足元で聞こえ、
みたら本屋の前で白い仔猫が、こちらを見ながらちんちんしていたそうだ。
その後も白い仔猫は幾度となく店先に現れては、道行く人に呼びかけるように鳴き、
店に誘い込むように後ろ足で起ってちんちんをするようになった。
客寄せ仔猫みたさに店を訪れる客が増え、大型店舗に押されぎみになっていた
伯父の書店は、しだいに客足が戻ってきた。
最初のうちは(どこの猫だ、捨て猫か)ぐらいにしか思っていなかった伯父も
1ヶ月も経つ頃には仔猫に情が移り、餌やミルクをやるようになり、
小さな頭や背中をなでてやるようになった。
729: 3/3 2006/03/16(木) 17:13:16 ID:bdNkq9Yt0
伯父はある日、仔猫の背中をなでてやっているうちに、全身白い仔猫の左脚後ろだけに
木の葉の形のような茶色のぶちがあることに気がついた。
同時に早逝したあの子の左足のふくらはぎにも、木の葉型の薄茶色のあざがあり、
それを気にしていたあの子は、ほとんどスカートをはくことがなかったことも思い出した。
伯父は「客商売で動物は…」とずっと迷っていたのだが
思い切ってその仔猫を飼うことに決め、猫に良くある名前をつけた。
その呼び名は、高校時代の伯父が内緒でつけていた、あの子のあだ名だった。
猫とずっと独身だった伯父は、小さな本屋で一緒に暮らし、
一緒に歳を取っていった。
この話は、病床の伯父が猫を心配して世話を私に頼んだ時
伯父本人から聴いた話だ。
伯父は50代半ばで早すぎる死を迎え、葬儀のあとに年老いた猫もまた姿を消した。
759: 本当にあった怖い名無し 2006/03/17(金) 02:26:32 ID:LTrLz8Id0
電話の声
実際にあったお話です。
怖い話が好きで、自宅の近所であった自殺の話を
少し脚色して、ネットで公開したそうです。
その夜、投稿に対するレスを確認していると
突然、電話が鳴りました。
自分が投稿した文章を電話の向うで朗読しているそうです。
か細い、女の人の声で。
これは自分の文章だとスグにわかり、きっと個人情報を
得た人間の悪質なイタズラに違いないと思いました。
ところが、脚色部分から、次第に朗読する女の声質が変わり
かすれた声になり、男の声に変わってゆきました。
しかも、脚色した内容とはかけ離れた、実際にあった
自殺の内容になっていったのです。
投稿した内容は、自殺者が女性、首吊り、文語体。
変わって行った内容は、自殺者が男性、首吊り、口語体。
実際にあった自殺は、男性、首吊り。
怖くなって電話を切り、無意識に手を合わせて「南無阿弥陀仏」を
繰り返したそうです。
自分の家には仏壇も無く、そんな習慣も無いのに。
今でも、女性から男性へと変容してゆく時の声が耳について
離れないそうです。
760: 本当にあった怖い名無し 2006/03/17(金) 02:55:33 ID:fL7Cbbbz0
>>759
結構怖いな
761: 本当にあった怖い名無し 2006/03/17(金) 03:28:12 ID:TUiEziqi0
>>759
GJという言葉もかけづらい位陰鬱に怖い。
762: 本当にあった怖い名無し 2006/03/17(金) 03:30:31 ID:jQYrxM6e0
二重人格
友人から聞いた話です↓ちょっと怖かったので。
集団自殺(及び自殺未遂)がありました。男女6名位。
一酸化炭素中毒で死のうというやつですが、死んだのは3人。
生存者の話では、ネットで知り合って共同で自殺しようというもの。
このお話は生存者の一人、A子さんにまつわるものです・・・。
病院で意識を取り戻したA子さんに警察が事情聴取をしようとすると、
A子さんは、私は何故ここにいるのかと逆に警察の人に尋ねました。
警察は「君は自殺を図って死に掛けたのだ」と一連の事件について説明すると、
A子さんがたがた震えだします。
A子さんは自殺の記憶など無く、そのようなネットへの書き込みをした覚えもないのです。
しかし実際にはA子さんのパソコンからの書き込みが確認されました。
現場には自筆の遺書も発見されました。
実はその10日ほど前からA子さんは妙な行動をとることがありました。
弟や母親が言うには、やけ食いをした、とか、いきなりA子さんが壁を殴り出したとか、
しかしA子さんにはどれも記憶がなく、そういえば最近意識がなくなることが多かった・・。
不気味な絵や言葉が自筆で書かれたノートが机の上に置いてあったり、
自分の腕にリストカットのあとがついていたり。
763: つづき 2006/03/17(金) 03:31:07 ID:jQYrxM6e0
頭の良い皆さんならもうお分かりでしょう、これは二重人格という奴です。
どうしてこの人格が突如A子さんに現れたのか?原因はわかりません。
母子家庭ですが、とくに虐待やいじめなどといったトラウマとなる経験もありません。
数日前から突如に生まれたものです。
このもうひとつの人格は日常でA子さんになりすまし、自殺しよう(A子さんを殺そうと)
行動するようになります。
あるときA子さんはまた意識を失い、気がつくと暗い森の中。ここは一体どこなのかわからぬまま、
必至に森をさ迷い歩き、命からがら森を抜け出し通行人に助けを求め保護されました。
そこは富士の樹海でした。
あるときA子さんは再び意識を失いました。今度は本格的なリストカット。
母親が発見し、病院で一命をとりとめました。
今まで3度死にかけ、3度とも何とか死なずにすみましたが、単なる悪運なのでしょうか?
「もう一人のほう」の自殺はどうも爪が甘いような、絶対死ねる方法をとっていないような・・。
しかし確実なのはA子さんの意識を失う時間が確実に長くなってきたということです。
その後A子さんは失踪します。
今のA子さん果たして「どっちのほう」なんでしょうか。
というより今、生きているのでしょうか?
764: 762 2006/03/17(金) 03:35:16 ID:jQYrxM6e0
こまかいところはうろ覚えなのでちょっと違うかもしれません(恥)
804: 体験 2006/03/18(土) 01:27:54 ID:Nk4NUIH5O
2階のトイレ
7年ほど前…俺が大学生一年の時の話し。
俺の部屋で大学で仲良くなった友達との初のオールをしていた。
2階建のボロアパートで、カンカン音が鳴る外階段に、
風呂もないしトイレは2階に一つしかない共同トイレだった。
その一階にある一室が俺の部屋。
時刻も深夜になり、酒も入ったみんなは、まったりしていた。
俺は酒があまり飲めなかったので、ほぼシラフ。
ただ疲れで少しウトウトしていた。
会話は少なくなり、外の虫の声も鮮明に聞こえるぐらいの静寂が広がっていた。
もう、みんな寝そうだなぁ………
そんな時だった…
カンカンカンカン…ッッッッ!!
バタンッッッ!!!!!
ジャバーーーッッッッ!!!!
……………。
カンカンカンカン……ッッッッ!!
俺を含めたみんなが思わず吹き出した。
静寂を切り裂いたその音から、
よほど漏れそうだったのか階段を猛ダッシュで駆け上がり、
用を済ませ…猛ダッシュで駆け降りて行った…
そんな状況が手に取るように解ったからだ。
そのおかげで、みんな目が覚めたようだ。
話題は勿論そいつの事だった。
みな想像が膨らみ、どんどんそいつについての面白い妄想の話しをしだした。
806: 体験 2006/03/18(土) 01:46:11 ID:Nk4NUIH5O
それから30分ほどたった…
さすがに身体もピークだった。
もう、みんな寝そべって会話もまた少なくなり、再び静寂が広がった…
カンカンカンカン…ッッッッ!!
バタンッッッ!!!!!
ジャバーーーッッッッ!!!!
……………。
カンカンカンカン……ッッッッ!!
まただ!二回目があるとは思わず、
不意打ちを喰らったように、みんな笑い転げてしまった。
それから……10分後……
また同じ事が起きた。
その後…5分後…
まただ。
たまるの早いな…出し切れなかったか?
一分後だっただろうか、次はすぐだった。
もう、みんなに笑いは取れてなかった。
笑いどころか、嫌がらせかよ!?と思うぐらいだった。
だが……
それはもう休む暇なく、
ひっきりなしに階段を駆け上がり、ただ水を流して、駆け降りる…
もう、嫌がらせ以外の何物でもなかった。
明らかにおかしい…しかもこんな真夜中に…
いい加減みんなイライラしていた。
810: 体験 2006/03/18(土) 02:00:58 ID:Nk4NUIH5O
カンカンカンカン…ッッッッ!!
ジャーッッッッ!!!!
カンカンカンカン…ッッッッ!!
……………
窓の外から響くひたすら繰り返す音。
よほどのバカか狂った奴の仕業だと、みんな悪口を叩きだし…
「おい!!いい加減にしろ!!」
と声を上げたりもしたが、いっこうに止める気配はなかった。
「まったく…聞こえてないんだよ。俺が直接言ってやるよ!」
と、一人の友達が痺れを切らせて立ち上がり
窓の方へ向かい…窓を開けようと手をかけた時…
俺は重要な事実に気が付いた。
『おい待て!!階段そっちじゃねえよッッッッ!!
玄関側だッッッッ!!』
………カタンッ…………
俺が叫ぶと同時に…音はピタッと止まった…
815: 本当にあった怖い名無し 2006/03/18(土) 02:14:38 ID:7H7543Am0
ここで皆を代表して一言。
『自分のアパートの階段の位置も覚えてないのかよッッッッ!!』
817: 体験 2006/03/18(土) 02:19:32 ID:Nk4NUIH5O
>>815
確かにそうなんだ。
引越してもう一ヶ月は経ってたし…
第一、みんな一回はトイレ使ったはずなんだけど…
違和感なかったんだよね。
その瞬間までほんと。
839: 本当にあった怖い名無し 2006/03/18(土) 11:50:18 ID:aAoZYGoU0
チャイム
実体験です。
近所の弁当屋で求人していたので、一昨日面接を受けに行きました。
あまり立地条件も良くないし昼のピークは過ぎた時間帯だったから
店の中には店員さん数名しかいませんでした。
接客に来た人に「面接に来た●●です」と言うと店長さんはまだ来ていないとの事。
私は奥の部屋に通されて店長が来るのを待つ事になりました。
丸椅子に座ると何となく気が抜けて手持ち無沙汰になり、
かといって携帯を弄るのは失礼かなと思って業務用デスクの上に有る
監視カメラのモニターを何となく見ていました。
すると店のドアが開いて黒っぽい上着を羽織った男の人が入ってきました。
男の人はカウンターで注文はせず、何故か長椅子に腰掛けてしまいました。
モニターには厨房は映っていませんが、店員さんの笑い声とかが時折聞こえてきます。
でも誰もカウンターに戻ってきたりしません。
840: 本当にあった怖い名無し 2006/03/18(土) 11:51:20 ID:aAoZYGoU0
私が来た時はすぐ店員さんが出てきたので、おかしいなぁと見つめていると、
漸く店長さんが出勤してきて面接となりました。
しばらく問答を繰り返して「多分採用だと思いますよー」と言われ、
ほっとしながらその日は帰ることになりました。
そこでふと男の人を思い出し、帰り際モニターを見てみました。
男の人はまだ俯いたまま座っています。
私の近所は老人が多いので、
男の人も高齢で、疲れて休憩してるのだろうと結論づけて部屋を出ました。
そして厨房を通ってカウンターの所に出ると、男の人はもう居ませんでした。
部屋からカウンターまでは10秒もかからないのでちょっと変に思いながら
店員さんに挨拶して、入り口のドアに手を掛けました。
客の出入りを知らせるチャイムがピンポーンと鳴ります。
そこで私は気が付きました。あの男の人が入ってくる時、チャイムは鳴っていなかったんです。
入り口は二つありますが、いずれもチャイムが鳴る仕組みになっているのにです。
私は何だか怖くなって自転車に乗って家に帰りました。
そして今日、採用された事を告げる電話が掛かってきました。