筆者が学生時代は怪談は実際にあったものでないと受け付けないという考え方が主流だった。だが、今の怪談好きの間ではそれが嘘だろうが本当だろうが、怖ければ別に構わないのだそうだ。
これは衝撃的なことである。かつて
怪談は実際にあった心霊レポートと創作怪談の二つにわかれていた。そして怪談という言葉が主に指し示していたのは「創作」の怪談だ。
ところが、創作と実話が交じり合い、
実話怪談というものが誕生してしまった。ぼくが20代の時の話である。
これにより、怪談ファンには二種類の人種が存在する事になった。超常現象があると確信しているグループと、超常現象などない、あくまで不思議なことは創作上の出来事であるというグループだ。
永らく、この二つのグループは対立し思想や概念の違いをぶつけあう歴史が続くことになる。
怖ければ何でもいいのか
2010年代頃からネット上で洒落怖の板が力を持つようになる。そうなると
「怖ければ何でもいいじゃないか」という風潮が強くなる。そのためだろうか。筆者から見ると明らかに創作と思われる怪談が多くなってきたように思われる。
他のメディアを見てもそうである。
「これ、実際にあったことなのか?」と疑問に思う話が多く、「今や世の中は超常現象など実在しないし、たたりなども存在しない。だからいくら創作で怪談を書いても構いはしない」こんなスタンスで作り話を嬉々として語る怪談師、作家が増えてしまった。
まったく嘆かわしいことである。ぼくは文芸としての怪談を否定する気はない。同時に超常現象の実在性を否定する気もない。ゆえに、実話怪談が結びつけた文芸としての怪談と超常現象の報告である怪談を再び分離したいと思う。そうしないと、創作を繰り返す者たちの天下となってしまうからだ。
文:
山口敏太郎
怪談王2020の開催が決定したようです!
自信のある方は応募してみてはいかがでしょうか。
募集要項は下段にあります。
暴露、表で言えない激ヤバ情報のメルマガ!
山口敏太郎のサイバーアトランティア
http://foomii.com/00015
山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/
※この記事にはコメントできません。
怪談王2020 開幕!インターネットオーディション出場者募集中!
【主旨】
現実にあったリアルな不思議体験・怪奇体験を語る怪談トークバトル。2016年にスタートした元祖怪談バトル、ボクシングのジャッジを連想させる細かい項目を用いて審査する。徹底的にリアルな怪談を追求するのが目的である。
【出場資格】出場資格は以下とする。
1.反社会的勢力と親しい関係にある者は出場出来ない。
2.実際に体験した人物が存在している話のみ対象。
3.体験者が自分たけの体験は対象外。自分の体験談でも自分以外の証言者が必要である。 友人の体験談は対象である。
4.人間が怖い話、つまり人怖は対象外。
【予選】
・インターネット審査の方法
10分以内
効果音なし
照明効果なし
編集などの演出なし
すべての条件をクリアして7月30日までに提出。
7月10日から順番に公開し、30日間の公開を原則とする。
インターネット動画サイト、YouTubeアトラスラジオでの「イイネ」の数を競うファン投票。その上位者から次に進む地方大会を指名できる。原則アマチュアが対象だが怪談師四年目以下の若手も対象である
・地方大会 10月
各地方のライブハウスで行う予定。場合によっては無観客によるライブハウス中継によって地方大会決勝を行う。
・関東大会 8名
・関西大会 8名
・東海大会 8名
【全国大会 12月】
関東大会3名、関西大会3名、東海大会1名、ミスターX
優勝者には賞金100,000円と表彰状
テレビ中継あり
【申し込み】
tokushima5566@yahoo.co.jp